特許第6077098号(P6077098)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6077098時分割複信通信の方法、システム及び装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6077098
(24)【登録日】2017年1月20日
(45)【発行日】2017年2月8日
(54)【発明の名称】時分割複信通信の方法、システム及び装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/04 20090101AFI20170130BHJP
   H04W 28/04 20090101ALI20170130BHJP
   H04W 72/12 20090101ALI20170130BHJP
   H04J 3/00 20060101ALI20170130BHJP
【FI】
   H04W72/04 131
   H04W28/04 110
   H04W72/04 136
   H04W72/12 130
   H04J3/00 B
【請求項の数】4
【全頁数】33
(21)【出願番号】特願2015-500752(P2015-500752)
(86)(22)【出願日】2013年3月6日
(65)【公表番号】特表2015-512574(P2015-512574A)
(43)【公表日】2015年4月27日
(86)【国際出願番号】CN2013072243
(87)【国際公開番号】WO2013139208
(87)【国際公開日】20130926
【審査請求日】2014年9月22日
(31)【優先権主張番号】201210080085.X
(32)【優先日】2012年3月23日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】502012727
【氏名又は名称】電信科学技術研究院
(74)【代理人】
【識別番号】100114557
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 英仁
(74)【代理人】
【識別番号】100078868
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 登夫
(72)【発明者】
【氏名】潘 学明
(72)【発明者】
【氏名】沈 祖康
(72)【発明者】
【氏名】徐 ▲ジン▼
【審査官】 田部井 和彦
(56)【参考文献】
【文献】 特表2011−521500(JP,A)
【文献】 中国特許出願公開第102231662(CN,A)
【文献】 米国特許出願公開第2011/0176461(US,A1)
【文献】 国際公開第2011/077288(WO,A2)
【文献】 国際公開第2012/165782(WO,A2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24− 7/26
H04W 4/00−99/00
3GPP TSG RAN WG1−4
SA WG1−4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
時分割複信方式にてアップリンクデータを送信する方法であって、
前記方法は、
ユーザー装置が、無線フレームにおけるサブフレームnによりネットワーク側からの指示情報を受信するステップと、
前記ユーザー装置が、指示情報に基づいてネットワーク側へPUSCHデータを送信する必要があると確定する場合、サブフレームnの後ろの少なくとも1つのアップリンクサブフレームによりPUSCHデータを送信するステップとを備え、
前記無線フレームにおけるサブフレーム0及びサブフレーム5は、ダウンリンク固定サブフレームであり、サブフレーム2は、アップリンク固定サブフレームであり、サブフレーム1は、特殊サブフレームであり、サブフレーム6は、特殊サブフレームまたはダウンリンクサブフレームであり、他のサブフレームは、アップリンク、またはダウンリンク伝送ための可変サブフレームであり、かつ前記サブフレームnは、ダウンリンク固定サブフレーム、または特殊サブフレームであり、
前記指示情報は、アップリンクスケジューリング情報を含み、
前記ユーザー装置がPUSCHデータを伝送するアップリンクサブフレームを確定することは、
前記ユーザー装置が、アップリンクスケジューリング情報時間系列関係に基づいてPUSCHデータを伝送するアップリンクサブフレームを確定する必要があると判定する場合、アップリンクスケジューリング情報とPUSCHデータ伝送間の時間系列関係に基づいてPUSCHデータを伝送するアップリンクサブフレームを確定することと、
前記ユーザー装置が、アップリンクスケジューリング情報に基づいて第1固定関係によりPUSCHデータを伝送するアップリンクサブフレームを確定する必要があると判定する場合、第1固定関係に基づいてPUSCHデータを伝送するアップリンクサブフレームを確定することとを備え、
前記アップリンクスケジューリング情報とPUSCHデータ伝送間の時間系列関係は、
前記サブフレームnがサブフレーム0またはサブフレーム5であれば、前記PUSCHデータを伝送するアップリンクサブフレームがサブフレームn後の第4個サブフレームである関係と、
前記サブフレームnがサブフレーム1またはサブフレーム6であれば、前記PUSCHデータを伝送するアップリンクサブフレームがサブフレームn後の第6個サブフレームである関係とを含み、
前記第1固定関係は、
前記PUSCHデータを伝送するアップリンクサブフレームがサブフレームn後の第7個サブフレームである関係であることを特徴とする時分割複信方式にてアップリンクデータを送信する方法。
【請求項2】
サブフレーム7がアップリンクサブフレームであれば、サブフレーム6は、特殊サブフレームであり、サブフレーム7がダウンリンクサブフレームであれば、サブフレーム6は、ダウンリンクサブフレームであることを特徴とする請求項1に記載の時分割複信方式にてアップリンクデータを送信する方法。
【請求項3】
時分割複信方式にてアップリンクデータを送信するユーザー装置であって、
前記装置は、
無線フレームにおけるサブフレームnによりネットワーク側からの指示情報を受信し、前記無線フレームにおけるサブフレーム0及びサブフレーム5が、ダウンリンク固定サブフレームであり、サブフレーム2が、アップリンク固定サブフレームであり、サブフレーム1が、特殊サブフレームであり、サブフレーム6が、特殊サブフレームまたはダウンリンクサブフレームであり、他のサブフレームが、アップリンク、またはダウンリンク伝送ための可変サブフレームであり、かつ前記サブフレームnが、ダウンリンク固定サブフレーム、または特殊サブフレームである、第1受信モジュールと、
指示情報に基づいてネットワーク側へPUSCHデータを送信する必要があると確定する場合、サブフレームnの後ろの少なくとも1つのアップリンクサブフレームによりPUSCHデータを送信する、第1送信モジュールとを備え
前記第1送信モジュールは、
指示情報がアップリンクスケジューリング情報を含めば、アップリンクスケジューリング情報時間系列関係に基づいてPUSCHデータを伝送するアップリンクサブフレームを確定する必要があると判定する場合、アップリンクスケジューリング情報とPUSCHデータ伝送間の時間系列関係に基づいてPUSCHデータを伝送するアップリンクサブフレームを確定し、またはアップリンクスケジューリング情報に基づき、第1固定関係に基づいてPUSCHデータを伝送するアップリンクサブフレームを確定する必要があると判定する場合、第1固定関係に基づいてPUSCHデータを伝送するアップリンクサブフレームを確定し、
前記アップリンクスケジューリング情報とPUSCHデータ伝送間の時間系列関係は、
前記サブフレームnがサブフレーム0またはサブフレーム5であれば、前記PUSCHデータを伝送するアップリンクサブフレームがサブフレームn後の第4個サブフレームである関係と、
前記サブフレームnがサブフレーム1またはサブフレーム6であれば、前記PUSCHデータを伝送するアップリンクサブフレームがサブフレームn後の第6個サブフレームである関係とを含み、
前記第1固定関係は、
前記PUSCHデータを伝送するアップリンクサブフレームがサブフレームn後の第7個サブフレームである関係とを含むことを特徴とする時分割複信方式にてアップリンクデータを送信するユーザー装置。
【請求項4】
サブフレーム7がアップリンクサブフレームである場合、サブフレーム6は特殊サブフレームであり、サブフレーム7がダウンリンクサブフレームである場合、サブフレーム6はダウンリンクサブフレームであることを特徴とする請求項に記載の時分割複信方式にてアップリンクデータを送信するユーザー装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は無線通信技術分野に関し、特にフィードバック情報の伝送方法、システム及び設備に関する。
【背景技術】
【0002】
2大複信システムの1つである時分割複信(Time division duplex,TDD)モードは、アップリンク・ダウンリンクにおいて、同一の帯域を利用して、異なる時間間隔において、アップリンク・ダウンリンク信号を伝送することを示す。アップリンク・ダウンリンクの間には、ガード間隔(Guard Period,GP)がある。
【0003】
ロング・ターム・エボリューション(Long Term Evolution,LTE)TDDシステムのフレーム構造は、図1に示すように、1つの無線フレームの長さは、10msである。1つのフレームには、特殊サブフレーム及び通常サブフレーム2種類があり、合計で10個のサブフレームがあり、1つのサブフレームの長さは1msである。特殊サブフレームは、ダウンリンク・パイロット・サブフレーム(Downlink Pilot Slot,DwPTS)と、GPと、アップリンク・パイロット・サブフレーム(Uplink Pilot Slot,UpPTS)との3種類のサブフレームに分けられる。上記ダウンリンク・パイロット・サブフレーム(Downlink Pilot Slot,DwPTS)は、プライマリー同期信号(Primary Synchronization Signal,PSS)、物理ダウンリンク制御信号(Physical Downlink Control Channel,PDCCH)、物理HARQ指示チャネル(Physical HARQ Indication Channel,PHICH)、物理制御フォーマット指示チャネル(Physical Control Format Indication Channel,PCFICH)、物理ダウンリンク共有チャネル(Physical Downlink Shared Channel,PDSCH)などを伝送する。上記GPは、アップリンクとダウンリンク間のガード間隔として用いられる。上記アップリンク・パイロット・サブフレーム(Uplink Pilot Slot,UpPTS)は、サウンディング参照信号(Sounding Reference Signal,SRS)、物理ランダムアクセスチャネル(Physical Random Access Channel,PRACH)等を伝送する。通常サブフレームは、アップリンクサブフレーム及びダウンリンクサブフレームを備え、アップリンク/ダウンリンク制御チャネル及びサービスデータ等を伝送する。サブフレーム0、サブフレーム5及び特殊サブフレームにおけるDwPTSサブフレームは、常にダウンリンク伝送に用いられ、サブフレーム2及び特殊サブフレームにおけるUpPTSサブフレームは、常にアップリンク伝送に用いられる。また、他のサブフレームは、需要によってアップリンク伝送、またはダウンリンク伝送に用いられるように設定する。
【0004】
TDDシステムにおけるアップリンクとダウンリンク伝送に同一の周波数リソースが利用されており、異なるサブフレームにてアップリンク/ダウンリンク信号を伝送する。通常のTDDシステムには、3Gの時分割複信 - 符号分割多元接続(TD-SCDMA)システム及び4GのTD-LTEシステムが備えられ、止水式(static)、または半止水式(Semi-static)でアップリンク及びダウンリンクサブフレームを区画する。一般的に、ネットワーク計画中に、セルタイプ及び大体のサービス割合によってアップリンク・ダウンリンクサブフレームの割合を確定して維持する。マクロセルの広範囲カバリッジ背景の場合、これは比較的に簡単、かつ効果的な方法である。しかしながら、技術発展と伴い、ますます多くのピコセル(Pico cell)、Home NodeB等低電力基地局は、小局部の小範囲カバリッジの提供に配置されているが、このようなセルには、ユーザー数も少ないし、ユーザーが求めるサービスニーズもずいぶん変わっているため、セルのアップリンク・ダウンリンクサービス割合は、動的に変化しつづける。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】中国特許出願公開第102231662号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
このような問題を解決するため、本発明は、動的なアップリンク・ダウンリンクサブフレームの割り当て案を提案した。
すなわち、一定の時間周期(例えば、時間周期が1つの無線フレームである)において、ダウンリンク伝送に用いられるサブフレームと、アップリンク伝送に用いられるサブフレームと、特殊サブフレームと、アップリンクまたはダウンリンク伝送に用いられるように柔軟に割り当てる可変サブフレームとの4種類のサブフレームタイプを設定する。
無線フレームに可変サブフレームがあるために、サブフレームのアップリンク・ダウンリンク構成を動的に変化でき、セルのサービスニーズを満足させられる。ただし、現在までに、動的なアップリンク・ダウンリンクサブフレーム構成案のアップリンク・ダウンリンクのハイブリッド自動再送要求(Hybrid Automatic Repeat reQuest,HARQ)に対応する時間系列(time sequence )関係は、まだ案出されていない。
【0007】
従い、現在までに、動的なアップリンク・ダウンリンクサブフレーム割り当て案に対応するアップリンク・ダウンリンクHARQ時間系列関係は、まだ確立されていない。
【0008】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、従来の動的なアップリンク・ダウンリンクサブフレーム割り当て案に対応するためのアップリンク・ダウンリンクHARQ時間系列関係がまだ確立されていない問題を解決するために、時分割複信通信的方法、システム及び装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の実施例にかかる時分割複信方式にてアップリンクデータを送信する方法は、ユーザー装置が、無線フレーム中のサブフレームnによりネットワーク側からの的指示情報を受信するステップと、前記ユーザー装置が、指示情報に基づいて、ネットワーク側へPUSCHデータを送信することが必要だと確定する場合、サブフレームnの後ろの少なくとも1つのアップリンクサブフレームによりPUSCHデータを送信するステップとを備え、前記無線フレームにおけるサブフレーム0及びサブフレーム5は、ダウンリンク固定サブフレームであり、サブフレーム2は、アップリンク固定サブフレームであり、サブフレーム1は、特殊サブフレームであり、サブフレーム6は、特殊サブフレーム、またはダウンリンクサブフレームであり、他のサブフレームは、アップリンク、またはダウンリンク伝送するための可変サブフレームであり、かつ前記サブフレームnは、ダウンリンク固定サブフレーム、または特殊サブフレームであり、前記指示情報は、アップリンクスケジューリング情報を含み、前記ユーザー装置がPUSCHデータを伝送するアップリンクサブフレームを確定することは、前記ユーザー装置が、アップリンクスケジューリング情報時間系列関係に基づいてPUSCHデータを伝送するアップリンクサブフレームを確定する必要があると判定する場合、アップリンクスケジューリング情報とPUSCHデータ伝送間の時間系列関係に基づいてPUSCHデータを伝送するアップリンクサブフレームを確定することと、前記ユーザー装置が、アップリンクスケジューリング情報に基づいて第1固定関係によりPUSCHデータを伝送するアップリンクサブフレームを確定する必要があると判定する場合、第1固定関係に基づいてPUSCHデータを伝送するアップリンクサブフレームを確定することとを備え、前記アップリンクスケジューリング情報とPUSCHデータ伝送間の時間系列関係は、前記サブフレームnがサブフレーム0またはサブフレーム5であれば、前記PUSCHデータを伝送するアップリンクサブフレームがサブフレームn後の第4個サブフレームである関係と、前記サブフレームnがサブフレーム1またはサブフレーム6であれば、前記PUSCHデータを伝送するアップリンクサブフレームがサブフレームn後の第6個サブフレームである関係とを含み、前記第1固定関係は、前記PUSCHデータを伝送するアップリンクサブフレームがサブフレームn後の第7個サブフレームである関係である。
【0010】
本発明の実施例にかかる時分割複信方式にてダウンリンクデータを受信する方法は、ユーザー装置が、無線フレームにおけるサブフレームmによりネットワーク側からのPDSCHデータを受信するステップと、前記ユーザー装置が、フィードバック情報とPDSCHデータ伝送間の時間系列関係に基づき、PDSCHデータに対応するフィードバック情報を搬送するサブフレームを確定し、かつ、確定されたサブフレームによりフィードバック情報を送信するステップとを備え、前記無線フレームにおけるサブフレーム0及びサブフレーム5は、ダウンリンク固定サブフレームであり、サブフレーム2は、アップリンク固定サブフレームであり、サブフレーム1は、特殊サブフレームであり、サブフレーム6は、特殊サブフレーム、またはダウンリンクサブフレームであり、他のサブフレームは、アップリンクまたはダウンリンク伝送ための可変サブフレームであり、かつ前記サブフレームmは、PDSCHデータを搬送するダウンリンクサブフレームである。
【0011】
本発明の実施例にかかる時分割複信方式にて指示情報を送信する方法は、ネットワーク側が、無線フレームにおいて、指示情報を搬送するサブフレームnを確定するステップと、前記ネットワーク側が、サブフレームnによりユーザー装置へ指示情報を送信するステップとを備え、前記無線フレームにおけるサブフレーム0及びサブフレーム5は、ダウンリンク固定サブフレームであり、サブフレーム2は、アップリンク固定サブフレームであり、サブフレーム1は、特殊サブフレームであり、サブフレーム6は、特殊サブフレーム、またはダウンリンクサブフレームであり、他のサブフレームは、アップリンク、またはダウンリンク伝送ための可変サブフレームであり、かつ前記サブフレームnは、ダウンリンク固定サブフレーム、または特殊サブフレームである。
【0012】
本発明の実施例にかかる時分割複信方式でユーザ装置からのフィードバッグ情報を受信する方法は、ネットワーク側が、フィードバック情報とPDSCHデータ伝送間の時間系列関係に基づき、無線フレームにおいて、PDSCHデータに対応するフィードバック情報を搬送するサブフレームを確定するステップと、前記ネットワーク側が、確定されたサブフレームによりユーザー装置からのフィードバック情報を受信するステップとを備え、前記無線フレームにおけるサブフレーム0及びサブフレーム5は、ダウンリンク固定サブフレームであり、サブフレーム2は、アップリンク固定サブフレームであり、サブフレーム1は、特殊サブフレームであり、サブフレームは、特殊サブフレームまたはダウンリンクサブフレームであり、他のサブフレームは、アップリンク、またはダウンリンク伝送ための可変サブフレームである。
【0013】
本発明の実施例にかかる時分割複信方式にてアップリンクデータを送信するユーザー装置は、無線フレームにおけるサブフレームnによりネットワーク側からの指示情報を受信し、前記無線フレームにおけるサブフレーム0及びサブフレーム5は、ダウンリンク固定サブフレームであり、サブフレーム2は、アップリンク固定サブフレームであり、サブフレーム1は、特殊サブフレームであり、サブフレーム6は、特殊サブフレームまたはダウンリンクサブフレームであり、他のサブフレームは、アップリンク、またはダウンリンク伝送ための可変サブフレームであり、かつ前記サブフレームnは、ダウンリンク固定サブフレーム、または特殊サブフレームである第1受信モジュールと、指示情報に基づいてネットワーク側へPUSCHデータを送信する必要があると確定する場合、サブフレームnの後ろの少なくとも1つのアップリンクサブフレームによりPUSCHデータを送信する第1送信モジュールとを備え、前記第1送信モジュールは、指示情報がアップリンクスケジューリング情報を含めば、アップリンクスケジューリング情報時間系列関係に基づいてPUSCHデータを伝送するアップリンクサブフレームを確定する必要があると判定する場合、アップリンクスケジューリング情報とPUSCHデータ伝送間の時間系列関係に基づいてPUSCHデータを伝送するアップリンクサブフレームを確定し、またはアップリンクスケジューリング情報に基づき、第1固定関係に基づいてPUSCHデータを伝送するアップリンクサブフレームを確定する必要があると判定する場合、第1固定関係に基づいてPUSCHデータを伝送するアップリンクサブフレームを確定し、前記アップリンクスケジューリング情報とPUSCHデータ伝送間の時間系列関係は、前記サブフレームnがサブフレーム0またはサブフレーム5であれば、前記PUSCHデータを伝送するアップリンクサブフレームがサブフレームn後の第4個サブフレームである関係と、前記サブフレームnがサブフレーム1またはサブフレーム6であれば、前記PUSCHデータを伝送するアップリンクサブフレームがサブフレームn後の第6個サブフレームである関係とを含み、前記第1固定関係は、前記PUSCHデータを伝送するアップリンクサブフレームがサブフレームn後の第7個サブフレームである関係とを含む
【0014】
本発明の実施例にかかる時分割複信方式にてダウンリンクデータを受信するユーザー装置は、無線フレームにおけるサブフレームmにより、ネットワーク側からのPDSCHデータを受信し、前記無線フレームにおけるサブフレーム0及びサブフレーム5は、ダウンリンク固定サブフレームであり、サブフレーム2は、アップリンク固定サブフレームであり、サブフレーム1は、特殊サブフレームであり、サブフレームは、特殊サブフレームまたはダウンリンクサブフレームであり、他のサブフレームは、アップリンク、またはダウンリンク伝送ための可変サブフレームであり、かつ前記サブフレームmは、PDSCHデータを搬送するダウンリンクサブフレームである第2受信モジュールと、フィードバック情報とPDSCHデータ伝送間の時間系列関係に基づき、PDSCHデータに対応するフィードバック情報を搬送するサブフレームを確定し、かつ、確定されたサブフレームによりフィードバック情報を送信する第2送信モジュールとを備える。
【0015】
本発明の実施例にかかる時分割複信により指示情報を送信するネットワーク側装置は、無線フレームにおいて、指示情報を搬送するサブフレームnを確定し、前記無線フレームにおけるサブフレーム0及びサブフレーム5は、ダウンリンク固定サブフレームであり、サブフレーム2は、アップリンク固定サブフレームであり、サブフレーム1は、特殊サブフレームであり、サブフレームは、特殊サブフレームまたはダウンリンクサブフレームであり、他のサブフレームは、アップリンク、またはダウンリンク伝送ための可変サブフレームであり、かつ前記サブフレームnは、ダウンリンク固定サブフレーム、または特殊サブフレームである、第1確定モジュールと、サブフレームnによりユーザー装置へ指示情報を送信する、第3送信モジュールとを備える。
【0016】
本発明の実施例にかかる時分割複信にてユーザ装置からのフィードバックを受信するネットワーク側装置は、フィードバック情報とPDSCHデータ伝送間の時間系列関係に基づき、無線フレームにおいて、PDSCHデータに対応するフィードバック情報を搬送するサブフレームを確定し、前記無線フレームにおけるサブフレーム0及びサブフレーム5が、ダウンリンク固定サブフレームであり、サブフレーム2が、アップリンク固定サブフレームであり、サブフレーム1が、特殊サブフレームであり、サブフレームは、特殊サブフレームまたはダウンリンクサブフレームであり、他のサブフレームが、アップリンク、またはダウンリンク伝送ための可変サブフレームであり、かつ前記サブフレームmがダウンリンクサブフレームである、第2確定モジュールと、確定されたサブフレームによりユーザー装置からのフィードバック情報を受信する、第3受信モジュールとを備える。
【0017】
本発明の実施例にかかる時分割複信通信のシステムは、無線フレームにおけるサブフレームnによりネットワーク側からの指示情報を受信し、指示情報に基づいてネットワーク側へPUSCHデータを送信する必要があると確定する場合、サブフレームnの後ろの少なくとも1つのアップリンクサブフレームによりPUSCHデータを送信する、ユーザー装置と、無線フレームにおいて、指示情報を搬送するサブフレームnを確定し、かつサブフレームnによりユーザー装置へ指示情報を送信する、ネットワーク側装置とを備え、前記無線フレームにおけるサブフレーム0及びサブフレーム5は、ダウンリンク固定サブフレームであり、サブフレーム2は、アップリンク固定サブフレームであり、サブフレーム1は、特殊サブフレームであり、サブフレームは、特殊サブフレームまたはダウンリンクサブフレームであり、他のサブフレームは、アップリンク、またはダウンリンク伝送ための可変サブフレームであり、かつ前記サブフレームnは、ダウンリンク固定サブフレーム、または特殊サブフレームである。
【0018】
本発明の実施例にかかる時分割複信通信のシステムは、無線フレームにおけるサブフレームmにより、ネットワーク側からのPDSCHデータを受信し、フィードバック情報とPDSCHデータ伝送間の時間系列関係に基づき、PDSCHデータに対応するフィードバック情報を搬送するサブフレームを確定し、かつ、確定されたサブフレームによりフィードバック情報を送信するユーザー装置と、フィードバック情報とPDSCHデータ伝送間の時間系列関係に基づき、無線フレームにおいて、PDSCHデータに対応するフィードバック情報を搬送するサブフレームmを確定し、かつサブフレームmによりユーザー装置からのフィードバック情報を受信するネットワーク側装置とを備え、前記無線フレームにおけるサブフレーム0及びサブフレーム5は、ダウンリンク固定サブフレームであり、サブフレーム2は、アップリンク固定サブフレームであり、サブフレーム1は、特殊サブフレームであり、サブフレームは、特殊サブフレームまたはダウンリンクサブフレームであり、他のサブフレームは、アップリンク、またはダウンリンク伝送ための可変サブフレームであり、且つ前記サブフレームmはダウンリンクサブフレームである。
【発明の効果】
【0019】
本発明の実施例にかかるアップリンクHARQ時間系列関係において、ユーザー装置は、無線フレームにおけるサブフレームnによりネットワーク側からの指示情報を受信し、かつ指示情報に基づいてネットワーク側へPUSCHデータを送信する必要があると確定する場合、サブフレームnの後ろの少なくとも1つのアップリンクサブフレームによりPUSCHデータを送信する。また、本発明の実施例にかかるダウンリンクHARQ時間系列関係において、ユーザー装置は、無線フレームにおけるサブフレームmにより、ネットワーク側からのPDSCHデータを受信し、フィードバック情報とPDSCHデータ伝送間の時間系列関係に基づき、PDSCHデータに対応するフィードバック情報を搬送するサブフレームを確定し、かつ、確定されたサブフレームによりフィードバック情報を送信する。
これにより、従来技術に、動的なアップリンク・ダウンリンク構成のHARQ時間系列関係が確立されていない問題を解決し、動的なTDDシステムは、アップリンク及びダウンリンクデータを送信できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】背景技術におけるTD-LTEシステムフレーム構造図である。
図2A】本発明の実施例にかかる第1種サブフレーム構造図である。
図2B】本発明の実施例にかかる第2種サブフレーム構造図である。
図3】本発明実施例第1種時分割複信通信システム構造図である。
図4】本発明の実施例にかかるアップリンクHARQ時間系列関係図である。
図5】本発明の実施例にかかる時分割複信方式にてアップリンクデータを送信するユーザー装置構造図である。
図6】本発明の実施例時分割複信によりダウンリンクデータを送信するネットワーク側装置構造図である。
図7】本発明の実施例にかかる時分割複信方式にてアップリンクデータを送信する方法のフローチャートである。
図8】本発明の実施例時分割複信方式にてダウンリンクデータを送信する方法のフローチャートである。
図9】本発明の実施例にかかる第2種時分割複信通信システム構造図である。
図10】本発明の実施例にかかるダウンリンクHARQ時間系列関係図である。
図11】本発明の実施例にかかる時分割複信方式にてダウンリンクデータを受信するユーザー装置構造図である。
図12】本発明の実施例にかかる時分割複信にてアップリンクデータを受信するネットワーク側装置構造図である。
図13】本発明の実施例にかかる時分割複信方式にてダウンリンクデータを受信する方法のフローチャートである。
図14】本発明の実施例にかかる時分割複信方式でアップリンクデータを受信する方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本発明の実施例にかかるユーザー装置は、無線フレームにおけるサブフレームnによりネットワーク側からの指示情報を受信し、かつ指示情報に基づいてネットワーク側へPUSCHデータを送信する必要があると確定する場合、サブフレームnの後ろの少なくとも1つのアップリンクサブフレームによりPUSCHデータを送信する。本発明の実施例にかかるネットワーク側が、無線フレームにおいて、指示情報を搬送するサブフレームnを確定し、かつサブフレームnによりユーザー装置へ指示情報を送信する。これにより、従来技術において、動的なアップリンク・ダウンリンク構成のHARQ時間系列関係が確立されていない問題を解決し、動的なTDDシステムがアップリンク及びダウンリンクデータを伝送できるようにする。
【0022】
本発明の実施例にかかる無線フレームは、可変サブフレームと、ダウンリンク固定サブフレームと、アップリンク固定サブフレームと、特殊サブフレームとを備える。
ここで、ダウンリンク固定サブフレームは、伝送方向がダウンリンク方向であり、かつ伝送方向が変わらないサブフレームと、特殊サブフレームにおけるダウンリンク・パイロット・タイムスロットである。
アップリンク固定サブフレームは、伝送方向がアップリンク方向であり、かつ伝送方向が変わらないサブフレームである。
可変サブフレームは、伝送方向が変化できるサブフレームである。
また、可変サブフレームは、アップリンク可変サブフレーム及びダウンリンク可変サブフレームをさらに備える。
アップリンク可変サブフレームは、アップリンク伝送のための可変サブフレームであり、ダウンリンク可変サブフレームは、ダウンリンク伝送ための可変サブフレームである。
【0023】
本発明の実施例にかかる特殊サブフレームにおけるアップリンクパイロット・タイムスロットは、背景技術における特殊サブフレームにおけるアップリンクパイロット・タイムスロットの機能と同一であるために、これ以上説明しない。
【0024】
本発明の実施例は、TDDシステム(例えば、TD-LTEシステム)に適用できるし、他のサブフレームアップリンク・ダウンリンク構造を動的に調整する必要があるシステムにも適用できる。例えば、TD-SCDMAシステム及びその後のエボリューション・システム、ワイマックス(Worldwide Interoperability for Microwave Access,WiMAX)システム及びその後のエボリューション・システムなどにも適用できる。
【0025】
より多くのダウンリンクサブフレームをサポートするために、1つの無線フレームにおいて、1つの固定アップリンクサブフレームを設置することができる。即ち、サブフレーム2をアップリンク固定サブフレームとして設置し、サブフレーム0及びサブフレーム5をダウンリンク固定サブフレームとして設置し、サブフレーム1を特殊サブフレームとして設置し、サブフレーム6特殊サブフレーム、またはダウンリンクサブフレーム(伝送方向がダウンリンクであるサブフレームである)として設置し、他のサブフレームを可変サブフレームとして設置する。
【0026】
ここで、サブフレーム7がアップリンクサブフレーム(即ち、サブフレーム7が、伝送方向がアップリンクである可変サブフレームであり、即ち、アップリンク可変サブフレームである)である場合、サブフレーム6は、特殊サブフレームである。その無線フレーム構造は、図2Aに示すようである。
【0027】
サブフレーム7がダウンリンクサブフレーム(即サブフレーム7は伝送方向がダウンリンクである可変サブフレームであり、即ちダウンリンク可変サブフレームである)である場合、サブフレーム6はダウンリンクサブフレーム(即伝送方向がダウンリンクであるサブフレーム)であり、この場合の無線フレーム構造は図2Bに示すようである。当該フレーム構造において、サポートできるダウンリンク(DL)サブフレームとアップリンク(UL)サブフレームの割合は9:1であるため、動的なTDDシステムにおいて、リソースの適応動的な範囲がさらに大きくなり、サービスの変化に対しよりよく対応するようになる。
【0028】
本発明の実施例は、図2A及び図2Bに示す動的なアップリンク・ダウンリンクサブフレーム構成方式に対して、TDDシステムのアップリンク・ダウンリンクHARQ時間系列関係を提供する。
【0029】
下記の説明において、まずユーザー装置とネットワーク側の協働を説明し、最後にユーザー装置とネットワーク側での実施を説明するが、ユーザー装置とネットワーク側の協働が必ず必要であるわけではない。実に、ユーザー装置とネットワーク側が、それぞれ独立して実施する際にも、ユーザー装置と、ネットワーク側にそれぞれ存在する問題を解決できる。ただし、二者が協働する際に、効果がさらに優れる。
【0030】
以下、明細書及び図面を結合して本発明の実施例をさらに詳しく説明する。
【0031】
図3に示すように、本発明の実施例にかかる第1種時分割複信通信のシステムは、ユーザー装置10と、ネットワーク側装置20とを備える。
【0032】
上記ユーザー装置10は、無線フレームにおけるサブフレームnによりネットワーク側からの指示情報を受信し、かつ指示情報に基づいてネットワーク側へPUSCHデータを送信する必要があると確定する場合、サブフレームnの後ろの少なくとも1つのアップリンクサブフレームによりPUSCHデータを送信する。
【0033】
上記ネットワーク側装置20は、無線フレームにおいて、指示情報を搬送するサブフレームnを確定し、かつサブフレームnによりユーザー装置へ指示情報を送信する。
【0034】
ここで、無線フレームにおけるサブフレーム0及びサブフレーム5は、ダウンリンク固定サブフレームであり、サブフレーム2は、アップリンク固定サブフレームであり、サブフレーム1は、特殊サブフレームであり、サブフレームは、特殊サブフレームまたはダウンリンクサブフレームであり、他のサブフレームは、アップリンク、またはダウンリンク伝送ための可変サブフレームであり、かつサブフレームnは、指示情報を搬送するダウンリンク固定サブフレーム、または特殊サブフレームである。
【0035】
具体的に、サブフレーム7がアップリンクサブフレームである場合、サブフレーム6は特殊サブフレームであり、サブフレーム7がダウンリンクサブフレームである場合、サブフレーム6はダウンリンクサブフレームである。
【0036】
本発明の実施例にかかる指示情報は、アップリンクスケジューリング(UL grant)情報及び/または物理HARQ指示チャネル(Physical HARQ Indication Channel,PHICH)により伝送するフィードバック情報である。ここで、PHICHにより伝送するフィードバック情報は、PUSCHデータ伝送成功を示すACKフィードバックと、テーブル示PUSCHデータ伝送失敗を示すNACKフィードバックを備える。
【0037】
これに応じて、ユーザー装置10は、受信した指示情報がアップリンクスケジューリング情報である場合、ネットワーク側装置20へPUSCHデータを伝送する必要があると確定する。
【0038】
もしユーザー装置10が受信した指示情報がPHICHにより伝送したフィードバック情報であれば、詳しくは以下の2つの場合がある。
フィードバック情報がACKフィードバックである場合、ユーザー装置からネットワーク側装置20へのPUSCHデータ伝送成功を示し、再送は必要ではない。
フィードバック情報がNACKフィードバックである場合、ユーザー装置からネットワーク側装置20へのPUSCHデータ伝送失敗を示し、ユーザー装置10は当該PUSCHデータを再送する必要がある。
【0039】
以下、分別以指示情報がアップリンクスケジューリング情報を備える、及び指示情報がPHICHにより伝送するフィードバック情報(フィードバック情報がNACKフィードバックである)を備える例を挙げ、ユーザー装置10とネットワーク側装置20間のやり取りを詳しく説明する。
【0040】
〈第1種状況〉 指示情報がアップリンクスケジューリング情報を備える。
【0041】
ネットワーク側装置20は、ダウンリンク固定サブフレーム(サブフレーム0、またはサブフレーム5)、または特殊サブフレーム(サブフレーム1またはサブフレーム6)によりユーザー装置10へアップリンクスケジューリング情報を送信する。
【0042】
これに応じて、ユーザー装置10がPUSCHデータを伝送するアップリンクサブフレームを確定し、以下の3つの方式で確定する。
【0043】
〈方式1〉
ユーザー装置10は、受信したアップリンクスケジューリング情報に基づき、時間系列関係によりPUSCHデータを伝送するアップリンクサブフレームを確定する必要があると判定する場合、根据アップリンクスケジューリング情報とPUSCHデータ伝送間の時間系列関係に基づいてPUSCHデータを伝送するアップリンクサブフレームを確定する。
【0044】
実施において、アップリンクスケジューリング情報とPUSCHデータ伝送間の時間系列関係は、以下の関係1及び関係2を含む。
【0045】
関係1:指示情報を搬送するサブフレームnがサブフレーム0またはサブフレーム5であれば、PUSCHデータを伝送するアップリンクサブフレームは、サブフレームn後の第4個サブフレームである。
【0046】
関係2:指示情報を搬送するサブフレームnがサブフレーム1またはサブフレーム6であれば、PUSCHデータを伝送するアップリンクサブフレームは、サブフレームn後の第6個サブフレームである。
【0047】
ここで、アップリンクスケジューリング情報とPUSCHデータ伝送間の時間系列関係は、テーブルで示すこともでき、テーブル1を参照する。
【0048】
【表1】
【0049】
ここで、kPUSCH-1は、PUSCHデータ伝送とアップリンクスケジューリング情報間に存在するサブフレーム数を示し、nは、アップリンクスケジューリング情報を搬送するサブフレームのインデックスを示し、n+kPUSCHは、サブフレームn後の第kPUSCH個サブフレームを示す。また、サブフレームnは、サブフレーム0、サブフレーム1、サブフレーム5及びサブフレーム6のうちの1つである。
【0050】
〈方式2〉
ユーザー装置10は、アップリンクスケジューリング情報に基づき、第1固定関係によりPUSCHデータを伝送するアップリンクサブフレームを確定する必要があると判定する場合、第1固定関係に基づいてPUSCHデータを伝送するアップリンクサブフレームを確定する。
【0051】
当該第1固定関係は、PUSCHデータを伝送するアップリンクサブフレームがサブフレームn後の第7個サブフレームであることを含む。
【0052】
〈方式3〉
ユーザー装置10は、アップリンクスケジューリング情報に基づき、時間系列関係及び第1固定関係によりPUSCHデータを伝送するアップリンクサブフレームを確定する必要があると判定する場合、アップリンクスケジューリング情報及びPUSCHデータ伝送間の時間系列関係に基づいてPUSCHデータを伝送するアップリンクサブフレームを確定し、及び第1固定関係に基づきPUSCHデータを伝送するアップリンクサブフレームを確定する。
【0053】
これに応じて、ユーザー装置10は、アップリンクスケジューリング情報及びPUSCHデータ伝送間の時間系列関係に基づいて確定したアップリンクサブフレームと、第1固定関係に基づいて確定したアップリンクサブフレームとにより、PUSCHデータを送信すべきである。
【0054】
例えば,ユーザー装置10がサブフレーム0においてネットワーク側装置20からの指示情報を受信し、かつ指示情報がアップリンクスケジューリング情報とPUSCHデータ伝送間の時間系列関係および第1固定関係に基づいてアップリンクサブフレームをそれぞれ確定するように指示ユーザー装置10を指示する場合、ユーザー装置10がアップリンクスケジューリング情報とPUSCHデータ伝送間の時間系列関係に基づいて確定したPUSCHデータを伝送するアップリンクサブフレームは、サブフレーム0後の第4個サブフレームであり、即ち現在無線フレームにおけるサブフレーム4であり、及び第1固定関係に基づいて確定したPUSCHデータを伝送するアップリンクサブフレームがサブフレーム0後の第7個サブフレームであり、即ち現在無線フレームのサブフレーム7である。ユーザー装置10は、現在無線フレームにおけるサブフレーム4及びサブフレーム7によりPUSCHデータを伝送する必要がある。
【0055】
実施する際に、ネットワーク側装置20からユーザー装置10へのアップリンクスケジューリング情報はユーザー装置確定PUSCHデータを伝送するアップリンクサブフレームを確定する方式を、ユーザー装置に指示する。
【0056】
例えば、ネットワーク側装置20は、PUSCHデータを伝送するアップリンクサブフレームを確定する方式を、アップリンクスケジューリング情報におけるUL Indexの2ビットで、ユーザー装置10に指示する。
【0057】
例えば、最高ビット(Most Significant Bit,MSB)を1にすれば、アップリンクスケジューリング情報とPUSCHデータ伝送間の時間系列関係に基づいてPUSCHデータを伝送するアップリンクサブフレームを確定することを示す。
最後ビット(Last Significant Bit,LSB)を1にすれば、第1固定関係に基づきPUSCHデータを伝送するアップリンクサブフレーを確定することを示す。
MSB及びLSBを共に1にすれば、アップリンクスケジューリング情報とPUSCHデータ伝送間の時間系列関係、及び第1固定関係に基づいてPUSCHデータを伝送するアップリンクサブフレームをそれぞれ確定することを示す。
【0058】
ただし、本発明の実施例は上記指示方式に限られず、他のPUSCHデータを伝送するアップリンクサブフレームを確定する方式をユーザー装置10に指示する方式も、同様に本発明の実施例に適用できる。
【0059】
〈第2種状況状況〉
指示情報は、PHICHにより伝送するフィードバック情報を備え、かつフィードバック情報はNACKである。
【0060】
また、ネットワーク側装置20は、フィードバック情報とPUSCHデータ伝送間の時間系列関係に基づき、サブフレームnを確定する。
【0061】
実施において、ネットワーク側装置20は、ユーザー装置10からのPUSCHデータを受信後、サブフレームnにおいてPHICHによりフィードバック情報を伝送し、ユーザー装置10にデータ伝送結果を通知する。フィードバック情報がACKフィードバックであれば、伝送成功を意味し、フィードバック情報がNACKフィードバックであれば、伝送失敗を意味する。
【0062】
実施において、フィードバック情報とPUSCHデータ伝送間の時間系列関係は、下記のような関係を含む。
【0063】
PUSCHデータを搬送するサブフレームがサブフレーム2またはサブフレーム7であれば、サブフレームnは、PUSCHデータを搬送するサブフレーム後の第4個サブフレームであり、即ち現在無線フレームにおけるサブフレーム6または次の無線フレームにおけるサブフレーム1である。
【0064】
PUSCHデータを搬送するサブフレームがサブフレーム3またはサブフレーム8であれば、サブフレームnは、PUSCHデータを搬送するサブフレーム後の第7個サブフレームであり、即ち次の無線フレームにおけるサブフレーム0または次の無線フレームにおけるサブフレーム5である。
【0065】
PUSCHデータを搬送するサブフレームがサブフレーム4またはサブフレーム9であれば、サブフレームnはPUSCHデータを搬送するサブフレーム後の第6個サブフレームであり、即ち次の無線フレームにおけるサブフレーム0または次の無線フレームにおけるサブフレーム5である。
【0066】
ここで、フィードバック情報とPUSCHデータ伝送間の時間系列関係は、テーブルで示すこともでき、テーブル2を参照する。
【0067】
【表2】
【0068】
ここで、kPHICH-1は、フィードバック情報とPUSCHデータの間に存在するサブフレーム数を示し、PUSCHデータを搬送するサブフレームは、サブフレーム2、サブフレーム3、サブフレーム4、サブフレーム7、サブフレーム8及びサブフレーム9のうちの1つである。
【0069】
これに応じて、ユーザー装置10がネットワーク側装置20からのフィードバック情報を受信した後にPUSCHデータを伝送するアップリンクサブフレームを確定する方法は、下記方式A及び方式Bを含む。
【0070】
〈方式A〉
ユーザー装置10は、サブフレームnと、フィードバック情報に対応するPUSCHデータを搬送するサブフレームに基づき、時間系列関係に基づいてPUSCHデータを伝送するアップリンクサブフレームを確定する必要があると判定する場合、フィードバック情報とPUSCHデータ再送間の時間系列関係に基づいてPUSCHデータを伝送するアップリンクサブフレームを確定する。
【0071】
実施において、フィードバック情報を搬送するサブフレームnがサブフレーム0またはサブフレーム5であり、かつフィードバック情報に対応するPUSCHデータを搬送するサブフレームがサブフレーム4及びサブフレーム9以外の他のアップリンクサブフレームであれば、ユーザー装置10は、時間系列関係に基づいてPUSCHデータを伝送するアップリンクサブフレームを確定する必要があると判定する。
【0072】
実施において、フィードバック情報とPUSCHデータ再送間の時間系列関係は、PUSCHデータを伝送するアップリンクサブフレームがサブフレームn後の第4個サブフレームであることを含む
【0073】
ここで、フィードバック情報とPUSCHデータ再送間の時間系列関係は、テーブルで示すこともできる。当該時間系列関係は、上記アップリンクスケジューリング情報とPUSCHデータ伝送間の時間系列関係と類似するために、テーブル1を参照ください。ただし、テーブルにおける各パラメータの物理意味が異なっている。kPUSCH-1は、PUSCHデータ再送とフィードバック情報間に存在するサブフレーム数を示し、nはネットワーク側装置20からのフィードバック情報を搬送するサブフレームのインデックスを示し、n+kPUSCHは、サブフレームn後の第kPUSCH個サブフレームを示す。ここで、サブフレームnは、サブフレーム0、サブフレーム1、サブフレーム5及びサブフレーム6のうちの1つを示す。
【0074】
これに応じて、ユーザー装置10は、サブフレームn後の第4個サブフレーム(即ち現在無線フレームにおけるサブフレーム4または現在無線フレームにおけるサブフレーム9である)において、ネットワーク側へPUSCHデータを再送する。
【0075】
本発明の実施例において、フィードバック情報に対応するPUSCHデータは、フィードバック情報とPUSCHデータ伝送間の時間系列関係に基づいて確定したフィードバック情報に対応するPUSCHデータである。
【0076】
〈方式B〉
ユーザー装置10は、サブフレームnと、フィードバック情報に対応するPUSCHデータを搬送するサブフレームに基づき、第2固定関係に基づいてPUSCHデータを伝送するアップリンクサブフレームを確定する必要があると判定する場合、第2固定関係に基づいてPUSCHデータを伝送するアップリンクサブフレームを確定する。
【0077】
実施において、フィードバック情報を搬送するサブフレームnがサブフレーム0またはサブフレーム5であり、かつフィードバック情報に対応するPUSCHデータを搬送するサブフレームがサブフレーム4またはサブフレーム9であれば、ユーザー装置10は、第2固定関係に基づいてPUSCHデータを伝送するアップリンクサブフレームを確定する必要があると判定する。
【0078】
上記第2固定関係は、PUSCHデータを伝送するアップリンクサブフレームがサブフレームn後の第7個サブフレームであることを含む。
【0079】
これに応じて、ユーザー装置10は、サブフレームn後の第7個サブフレーム(即ち現在無線フレームにおけるサブフレーム7または次の無線フレームにおけるサブフレーム2である)において、ネットワーク側装置20へPUSCHデータを再送する。
【0080】
実施において、ユーザー装置10は、テーブル2に示すフィードバック情報とPUSCHデータ伝送間の時間系列関係に基づき、フィードバック情報を搬送するサブフレームを確定し、確定したフィードバック情報を搬送するサブフレームにより、対応するフィードバック情報を受信する。
【0081】
具体的に、PUSCHデータを搬送するサブフレームがサブフレーム2またはサブフレーム7であれば、フィードバック情報を搬送するサブフレームは、PUSCHデータを搬送するサブフレーム後の第4個サブフレームであり、即ち現在無線フレームにおけるサブフレーム6または次の無線フレームにおけるサブフレーム1である。
【0082】
PUSCHデータを搬送するサブフレームがサブフレーム3またはサブフレーム8であれば、フィードバック情報を搬送するサブフレームは、PUSCHデータを搬送するサブフレーム後の第7個サブフレームであり、即ち次の無線フレームにおけるサブフレーム0または次の無線フレームにおけるサブフレーム5である。
【0083】
PUSCHデータを搬送するサブフレームがサブフレーム4またはサブフレーム9であれば、フィードバック情報を搬送するサブフレームは、PUSCHデータを搬送するサブフレーム後の第6個サブフレームであり、即ち次の無線フレームにおけるサブフレーム0または次の無線フレームにおけるサブフレーム5である。
【0084】
ユーザー装置10が受信した指示情報がアップリンクスケジューリング情報のみを含めば、ユーザー装置10は、上記方式1、方式2または方式3によりPUSCHデータを伝送するアップリンクサブフレームを確定する。
【0085】
ユーザー装置10が受信した指示情報がPHICHにより伝送するフィードバック情報のみを含み、かつフィードバック情報がNACKであれば、ユーザー装置10は、上記方式Aまたは方式BによりPUSCHデータを伝送するアップリンクサブフレームを確定する。
【0086】
ユーザー装置10が受信した指示情報がアップリンクスケジューリング情報及びPHICHにより伝送したフィードバック情報を含み、かつフィードバック情報がNACKであれば、第1種情况及び第2種情况をさらに含む。
【0087】
第1種情况:
サブフレーム0またはサブフレーム5において受信したアップリンクスケジューリング情報がPHICHにより伝送したフィードバック情報の指示内容が一致(例えば、アップリンクスケジューリング情報が時間系列関係に基づいてPUSCHデータを伝送するアップリンクサブフレームを確定することをユーザー装置10に指示し、且つフィードバック情報に対応するPUSCHデータを搬送するサブフレームは、サブフレーム4及びサブフレーム9以外の他のアップリンクサブフレームである。また、アップリンクスケジューリング情報が第1固定関係に基づいてPUSCHデータを伝送するアップリンクサブフレームを確定することをユーザー装置10に指示し、フィードバック情報に対応するPUSCHデータを搬送するサブフレームがサブフレーム4またはサブフレーム9である)であれば、ユーザー装置10は、指示情報に基づいてPUSCHデータを伝送するアップリンクサブフレームを確定する。
【0088】
第2種情况:
サブフレーム0またはサブフレーム5において受信したアップリンクスケジューリング情報がPHICHにより伝送したフィードバック情報の指示内容が一致していなければ(例えば、アップリンクスケジューリング情報が、時間系列関係に基づいてPUSCHデータを伝送するアップリンクサブフレームを確定することをユーザー装置10に指示するが、フィードバック情報に対応するPUSCHデータを搬送するサブフレームは、サブフレーム4またはサブフレーム9である。また、アップリンクスケジューリング情報が、第1固定関係に基づいてPUSCHデータを伝送するアップリンクサブフレームを確定することをユーザー装置10に指示するが、フィードバック情報に対応するPUSCHデータを搬送するサブフレームは、サブフレーム4またはサブフレーム9以外の他のアップリンクサブフレームである)、ユーザー装置10は、アップリンクスケジューリング情報に含む指示方式によりPUSCHデータを伝送するアップリンクサブフレームを確定する。
【0089】
本発明の実施例にかかる動的なTDDシステムのアップリンクHARQ時間系列関係は図4に示すように、本発明の実施例にかかる動的なTDDシステムの後方互換性をサポートするために、即ち、可変サブフレームをサポートしないユーザー装置のアクセスを認める。例えば、LTE Rel-8/9/10リリース等のユーザー装置、ネットワーク側装置20は、特定ユーザー装置(即ち可変サブフレームをサポートしないユーザー装置)へのアップリンク・ダウンリンク構造のプロセスから、フィードバック情報とPUSCHデータ伝送間の時間系列関係を含むプロセスを選択して、特定ユーザー装置に対してスケジューリングする。
【0090】
実施において、ネットワーク側装置20は、特定ユーザー装置に1種のアップリンク・ダウンリンク構成方式をブロードキャストし、かつ当該アップリンク・ダウンリンク構成方式に基づいて、本発明の実施例にかかる動的なTDDシステムアップリンク・ダウンリンクHARQプロセスと同一時間系列関係を有するプロセスで、当該特定ユーザー装置をスケジューリングする。
【0091】
従来の構成方式#0のプロセスは、本発明の実施例にかかる動的なTDDシステムプロセス(図4を参照)と完全に一致する時間系列関係を有するために、ネットワーク側装置20が特定ユーザー装置にアップリンク・ダウンリンク構成0を割り当てることが好ましい。
【0092】
具体的に、ネットワーク側装置20が、現在システム構成がアップリンク・ダウンリンク構成方式#0であることを特定ユーザー装置にブロードキャストすることにより、ネットワーク側装置20が全部のアップリンクHARQプロセスで特定ユーザー装置スケジューリングできるようになる。
【0093】
また、同一の発明思想に基づいて、本発明の実施例は、時分割複信方式にてアップリンクデータを送信するユーザー装置を提供する。当該ユーザー装置の課題解決原理は図3に示すシステムにおけるユーザー装置10と類似するため、当該ユーザー装置の実施は図3に示すシステムにおけるユーザー装置10の実施を参照し、これ以上説明しない。
【0094】
図5に示すように、本発明の実施例にかかる時分割複信方式にてアップリンクデータを送信するユーザー装置は、第1受信モジュール100と、第1送信モジュール110とを備える。
【0095】
上記第1受信モジュール100は、無線フレームにおけるサブフレームnによりネットワーク側からの指示情報を受信する。
ここで、無線フレームにおけるサブフレーム0及びサブフレーム5は、ダウンリンク固定サブフレームであり、サブフレーム2は、アップリンク固定サブフレームであり、サブフレーム1は、特殊サブフレームであり、サブフレームは、特殊サブフレームまたはダウンリンクサブフレームであり、他のサブフレームは、アップリンク、またはダウンリンク伝送ための可変サブフレームであり、かつサブフレームnはダウンリンク固定サブフレームまたは特殊サブフレームである。
【0096】
サブフレーム7がアップリンクサブフレームである場合、サブフレーム6は、特殊サブフレームであり、サブフレーム7がダウンリンクサブフレームである場合、サブフレーム6はダウンリンクサブフレームである。
【0097】
指示情報は、アップリンクスケジューリング情報及び/またはPHICHにより伝送するフィードバック情報を含む。
【0098】
上記第1送信モジュール110は、指示情報に基づいてネットワーク側へPUSCHデータを送信する必要があると確定する場合、サブフレームnの後ろの少なくとも1つのアップリンクサブフレームによりPUSCHデータを送信する。
【0099】
実施において、第1送信モジュール110は、指示情報がアップリンクスケジューリング情報を含めば、アップリンクスケジューリング情報時間系列関係に基づいてPUSCHデータを伝送するアップリンクサブフレームを確定する必要があると判定する場合、アップリンクスケジューリング情報とPUSCHデータ伝送間の時間系列関係に基づいて、PUSCHデータを伝送するアップリンクサブフレームを確定する。
または、第1送信モジュール110は、アップリンクスケジューリング情報に基づき、第1固定関係に基づいてPUSCHデータを伝送するアップリンクサブフレームを確定する必要があると判定する場合、第1固定関係に基づいてPUSCHデータを伝送するアップリンクサブフレームを確定する。
または、第1送信モジュール110は、アップリンクスケジューリング情報に基づき、時間系列関係及び第1固定関係に基づいてPUSCHデータを伝送するアップリンクサブフレームを確定する必要があると判定する場合、アップリンクスケジューリング情報とPUSCHデータ伝送間の時間系列関係に基づいてPUSCHデータを伝送するアップリンクサブフレームを確定し、及び第1固定関係に基づいてPUSCHデータを伝送するアップリンクサブフレームを確定する。
【0100】
ここで、アップリンクスケジューリング情報とPUSCHデータ伝送間の時間系列関係は、サブフレームnがサブフレーム0またはサブフレーム5であれば、PUSCHデータを伝送するアップリンクサブフレームがサブフレームn後の第4個サブフレームである関係と、サブフレームnがサブフレーム1またはサブフレーム6であれば、PUSCHデータを伝送するアップリンクサブフレームがサブフレームn後の第6個サブフレームである関係とを含む。
【0101】
第1固定関係は、PUSCHデータを伝送するアップリンクサブフレームがサブフレームn後の第7個サブフレームである関係である。
【0102】
実施において、第1送信モジュール110は、指示情報がPHICHにより伝送するフィードバック情報を含み、かつフィードバック情報がNACKであれば、サブフレームnと、フィードバック情報に対応するPUSCHデータを搬送するサブフレームに基づき、時間系列関係に基づいてPUSCHデータを伝送するアップリンクサブフレームを確定する必要があると判定する場合、フィードバック情報とPUSCHデータ再送間の時間系列関係に基づいてPUSCHデータを伝送するアップリンクサブフレームを確定する。
または、サブフレームnと、フィードバック情報に対応するPUSCHデータを搬送するサブフレームに基づき、第2固定関係に基づいてPUSCHデータを伝送するアップリンクサブフレームを確定する必要があると判定する場合、第2固定関係に基づいてPUSCHデータを伝送するアップリンクサブフレームを確定する。
【0103】
具体的に、第1送信モジュール110は、サブフレームnがサブフレーム0またはサブフレーム5であり、かつフィードバック情報に対応するPUSCHデータを搬送するサブフレームがサブフレーム4及びサブフレーム9以外の他のアップリンクサブフレームであれば、時間系列関係に基づいてPUSCHデータを伝送するアップリンクサブフレームを確定する必要があると判定する。
また、サブフレームnがサブフレーム0またはサブフレーム5であり、かつフィードバック情報に対応するPUSCHデータを搬送するサブフレームがサブフレーム4またはサブフレーム9であれば、第2固定関係に基づいてPUSCHデータを伝送するアップリンクサブフレームを確定する必要があると判定する。
【0104】
ここで、フィードバック情報とPUSCHデータ再送間の時間系列関係は、PUSCHデータを伝送するアップリンクサブフレームがサブフレームn後の第4個サブフレームである関係を含む。
【0105】
第2固定関係は、PUSCHデータを伝送するアップリンクサブフレームがサブフレームn後の第7個サブフレームである関係を含む。
【0106】
実施において、第1受信モジュール100は、フィードバック情報とPUSCHデータ伝送間の時間系列関係に基づき、フィードバック情報を搬送するサブフレームを確定し、また、確定したフィードバック情報を搬送するサブフレームにおいてPUSCHデータに対応するフィードバック情報を受信する。
【0107】
ここで、フィードバック情報とPUSCHデータ伝送間の時間系列関係は、PUSCHデータを搬送するサブフレームがサブフレーム2またはサブフレーム7であれば、フィードバック情報を搬送するサブフレームがPUSCHデータを搬送するサブフレーム後の第4個サブフレームである関係と、PUSCHデータを搬送するサブフレームがサブフレーム3またはサブフレーム8であれば、フィードバック情報を搬送するサブフレームがPUSCHデータを搬送するサブフレーム後の第7個サブフレームである関係と、
PUSCHデータを搬送するサブフレームがサブフレーム4またはサブフレーム9であれば、フィードバック情報を搬送するサブフレームがPUSCHデータを搬送するサブフレーム後の第6個サブフレームである関係とを含む。
【0108】
また、同一の発明思想をベースとして、本発明の実施例は、時分割複信によりダウンリンクデータを送信するネットワーク側装置を提供する。当該ネットワーク側装置の課題解決原理は図3に示すシステムにおけるネットワーク側装置20と類似するため、当該ネットワーク側装置の実施は図3に示すシステムにおけるネットワーク側装置20の実施を参照することができ、この以上説明しない。
【0109】
図6に説明するように、本発明の実施例にかかる時分割複信によりダウンリンクデータを送信するネットワーク側装置は、第1確定モジュール200と、第3送信モジュール210と、第1交換モジュール220とを備える。
【0110】
上記第1確定モジュール200は、無線フレームにおいて、指示情報を搬送するサブフレームnを確定する。ここで、無線フレームにおけるサブフレーム0及びサブフレーム5は、ダウンリンク固定サブフレームであり、サブフレーム2は、アップリンク固定サブフレームであり、サブフレーム1は、特殊サブフレームであり、サブフレームは、特殊サブフレームまたはダウンリンクサブフレームであり、他のサブフレームは、アップリンク、またはダウンリンク伝送ための可変サブフレームであり、かつサブフレームnは、ダウンリンク固定サブフレームまたは特殊サブフレームである。
【0111】
サブフレーム7がアップリンクサブフレームであれば、サブフレーム6は、特殊サブフレームであり、サブフレーム7がダウンリンクサブフレームであれば、サブフレーム6は、ダウンリンクサブフレームである。
【0112】
上記指示情報は、アップリンクスケジューリング情報及び/またはPHICHにより伝送するフィードバック情報を含む。
【0113】
上記第3送信モジュール210は、サブフレームnによりユーザー装置へ指示情報を送信する。
【0114】
実施において、上記第1確定モジュール200は、指示情報にPHICHにより伝送するフィードバック情報が含まれる場合、フィードバック情報とPUSCHデータ伝送間の時間系列関係に基づき、サブフレームnを確定する。
【0115】
ここで、フィードバック情報とPUSCHデータ伝送間の時間系列関係は、PUSCHデータを搬送するサブフレームがサブフレーム2またはサブフレーム7であれば、サブフレームnがPUSCHデータを搬送するサブフレーム後の第4個サブフレームである関係と、PUSCHデータを搬送するサブフレームがサブフレーム3またはサブフレーム8であれば、サブフレームnがPUSCHデータを搬送するサブフレーム後の第7個サブフレームである関係と、PUSCHデータを搬送するサブフレームがサブフレーム4またはサブフレーム9であれば、サブフレームnがPUSCHデータを搬送するサブフレーム後の第6個サブフレームである関係とを含む。
【0116】
本発明の実施例にかかる動的なTDDシステムが後方交換性をサポートするため、本発明の実施例第1種ネットワーク側装置は、特定ユーザー装置に割り当てるアップリンク・ダウンリンク構成のプロセスから、フィードバック情報とPUSCHデータ伝送間の時間系列関係のプロセスを選出して特定ユーザー装置に対してスケジューリングする第1交換モジュール220をさらに備える。
【0117】
また、特定ユーザー装置は、可変サブフレームのユーザー装置をサポートしない。
【0118】
好ましくは、第1交換モジュール220は、特定ユーザー装置にアップリンク・ダウンリンク構成0を割り当てる。
【0119】
同一発明思想にベースして、本発明の実施例は、時分割複信方式にてアップリンクデータを送信する方法をさらに提供する。当該方法の課題解決原理は図3に示すシステムにおけるユーザー装置10と類似するため、当該方法の実施は、図3に示すシステムにおけるユーザー装置10の実施を参照することができ、これ以上説明しない。
【0120】
図7に示すように、本発明の実施例にかかる時分割複信方式にてアップリンクデータを送信する方法は、ステップ701と、ステップ702とを備える。
【0121】
上記ステップ701において、ユーザー装置は、無線フレームにおけるサブフレームnによりネットワーク側からの指示情報を受信する。ここで、サブフレームnは、指示情報を搬送するダウンリンク固定サブフレームまたは特殊サブフレームである。
【0122】
また、無線フレームにおけるサブフレーム0及びサブフレーム5は、ダウンリンク固定サブフレームであり、サブフレーム2は、アップリンク固定サブフレームであり、サブフレーム1は、特殊サブフレームであり、サブフレームは、特殊サブフレームまたはダウンリンクサブフレームであり、他のサブフレームは、アップリンク、またはダウンリンク伝送ための可変サブフレームである。
【0123】
具体的に、サブフレーム7がアップリンクサブフレームである場合、サブフレーム6は、特殊サブフレームであり、サブフレーム7がダウンリンクサブフレームである場合、サブフレーム6は、ダウンリンクサブフレームである。
【0124】
実施において、ユーザー装置は、無線フレームにおけるサブフレームnにより受信したネットワーク側からの指示情報は、アップリンクスケジューリング情報及び/またはPHICHにより伝送するフィードバック情報である。ここで、PHICHにより伝送するフィードバック情報は、伝送成功を示すACKフィードバックと、伝送失敗を示すNACKフィードバックを備える。
【0125】
上記ステップ702において、ユーザー装置は、当該指示情報に基づいてネットワーク側へPUSCHデータを送信する必要があると確定する場合、サブフレームnの後ろの少なくとも1つのアップリンクサブフレームによりPUSCHデータを送信する。
【0126】
具体的に、ユーザー装置が受信した指示情報がアップリンクスケジューリング情報であれば、ユーザー装置は、ネットワーク側へPUSCHデータを送信する必要があると確定する。
また、ユーザー装置が受信した指示情報がPHICHにより伝送するフィードバック情報であれば、2つの場合に分けて考えなければならない。
フィードバック情報がACKフィードバックであれば、ユーザー装置からネットワーク側へのPUSCHデータ伝送成功をしめすために、再送が必要ではない。
フィードバック情報がNACKフィードバックであれば、ユーザー装置からネットワーク側へのPUSCHデータ伝送失敗を示すため、ユーザー装置は、PUSCHデータを再送する必要がある。
【0127】
上記ステップ702において、ユーザー装置は、ネットワーク側へPUSCHデータを送信する必要があると確定する場合、サブフレームn後のアップリンクサブフレームから、PUSCHデータを伝送するアップリンクサブフレームを少なくとも1つを確定し、かつ確定したアップリンクサブフレームによりPUSCHデータを送信する。
【0128】
実施において、指示情報がアップリンクスケジューリング情報を含めば、ユーザー装置がPUSCHデータを伝送するアップリンクサブフレームを確定することは、ユーザー装置がアップリンクスケジューリング情報時間系列関係に基づいてPUSCHデータを伝送するアップリンクサブフレームを確定する必要があると判定する場合、アップリンクスケジューリング情報とPUSCHデータ伝送間の時間系列関係に基づいてPUSCHデータを伝送するアップリンクサブフレームを確定することと、ユーザー装置がアップリンクスケジューリング情報に基づいて第1固定関係によりPUSCHデータを伝送するアップリンクサブフレームを確定する必要があると判定する場合、第1固定関係に基づいてPUSCHデータを伝送するアップリンクサブフレームを確定することと、ユーザー装置がアップリンクスケジューリング情報に基づいて時間系列関係及び第1固定関係によりPUSCHデータを伝送するアップリンクサブフレームを確定する必要があると判定する場合、アップリンクスケジューリング情報とPUSCHデータ伝送間の時間系列関係に基づいてPUSCHデータを伝送するアップリンクサブフレームを確定し、及び第1固定関係に基づいてPUSCHデータを伝送するアップリンクサブフレームを確定することとを備える。
【0129】
ここで、アップリンクスケジューリング情報とPUSCHデータ伝送間の時間系列関係は、
サブフレームnがサブフレーム0またはサブフレーム5であれば、PUSCHデータを伝送するアップリンクサブフレームがサブフレームn後の第4個サブフレームである関係と、サブフレームnがサブフレーム1またはサブフレーム6であれば、PUSCHデータを伝送するアップリンクサブフレームがサブフレームn後の第6個サブフレームである関係とを含む。
【0130】
第1固定関係包括:
PUSCHデータを伝送するアップリンクサブフレームがサブフレームn後の第7個サブフレームである。
【0131】
指示情報がPHICHにより伝送するフィードバック情報を含め、かつフィードバック情報がNACKであれば、ユーザー装置PUSCHデータを伝送するアップリンクサブフレームを確定することは、ユーザー装置が、サブフレームnと、フィードバック情報に対応するPUSCHデータを搬送するサブフレームに基づき、時間系列関係に基づいてPUSCHデータを伝送するアップリンクサブフレームを確定する必要があると判定する場合、フィードバック情報とPUSCHデータ再送間の時間系列関係に基づいてPUSCHデータを伝送するアップリンクサブフレームを確定することと、ユーザー装置が、サブフレームnと、フィードバック情報に対応するPUSCHデータを搬送するサブフレームに基づき、第2固定関係に基づいてPUSCHデータを伝送するアップリンクサブフレームを確定する必要があると判定する場合、第2固定関係に基づいてPUSCHデータを伝送するアップリンクサブフレームを確定することとを備える。
【0132】
具体的に、ユーザー装置下記のように、時間系列関係に基づいてPUSCHデータを伝送するアップリンクサブフレームを確定する必要があると判定する。
【0133】
サブフレームnがサブフレーム0またはサブフレーム5であり、かつフィードバック情報に対応するPUSCHデータを搬送するサブフレームがサブフレーム4及びサブフレーム9以外の他のアップリンクサブフレームであれば、ユーザー装置は、時間系列関係に基づいてPUSCHデータを伝送するアップリンクサブフレームを確定する必要があると判定する。
【0134】
ユーザー装置は、下記のように第2固定関係に基づいてPUSCHデータを伝送するアップリンクサブフレームを確定する必要があると判定する。
【0135】
サブフレームnがサブフレーム0またはサブフレーム5であり、かつフィードバック情報に対応するPUSCHデータを搬送するサブフレームがサブフレーム4またはサブフレーム9であれば、ユーザー装置は、第2固定関係に基づいてPUSCHデータを伝送するアップリンクサブフレームを確定する必要があると判定する。
【0136】
ここで、フィードバック情報とPUSCHデータ再送間の時間系列関係は、PUSCHデータを伝送するアップリンクサブフレームがサブフレームn後の第4個サブフレームである関係を含む。
【0137】
第2固定関係は、PUSCHデータを伝送するアップリンクサブフレームがサブフレームn後の第7個サブフレームである関係を含む。
【0138】
実施において、ユーザー装置は、下記のように、PUSCHデータに対応するフィードバック情報を受信する。
ユーザー装置は、フィードバック情報とPUSCHデータ伝送間の時間系列関係に基づき、フィードバック情報を搬送するサブフレームを確定する。そして、ユーザー装置は、確定したフィードバック情報を搬送するサブフレームにおいてPUSCHデータに対応するフィードバック情報を受信する。
【0139】
ここで、フィードバック情報とPUSCHデータ伝送間の時間系列関係は、PUSCHデータを搬送するサブフレームがサブフレーム2またはサブフレーム7であれば、フィードバック情報を搬送するサブフレームが、PUSCHデータを搬送するサブフレーム後の第4個サブフレームである関係と、PUSCHデータを搬送するサブフレームがサブフレーム3またはサブフレーム8であれば、フィードバック情報を搬送するサブフレームが、PUSCHデータを搬送するサブフレーム後の第7個サブフレームである関係と、PUSCHデータを搬送するサブフレームがサブフレーム4またはサブフレーム9であれば、フィードバック情報を搬送するサブフレームが、PUSCHデータを搬送するサブフレーム後の第6個サブフレームである関係とを備える。
【0140】
また、同一の発明思想に基づいて、本発明の実施例は、時分割複信方式にてダウンリンクデータを送信する方法を提供する。当該方法の課題解決原理は図3に示すシステムにおけるネットワーク側装置20と類似するため、当該方法の実施は図3に示すシステムにおけるネットワーク側装置20の実施を参照ください。これ以上説明しない。
【0141】
図8に示すように、本発明の実施例にかかる時分割複信方式にてダウンリンクデータを送信する方法は、ステップ801と、ステップ802とを備える。
【0142】
上記ステップ801において、ネットワーク側が、無線フレームにおいて、指示情報を搬送するサブフレームnを確定する。ここで、無線フレームにおけるサブフレーム0及びサブフレーム5は、ダウンリンク固定サブフレームであり、サブフレーム2は、アップリンク固定サブフレームであり、サブフレーム1は、特殊サブフレームであり、サブフレームは、特殊サブフレームまたはダウンリンクサブフレームであり、他のサブフレームは、アップリンク、またはダウンリンク伝送ための可変サブフレームであり、かつサブフレームnは、ダウンリンク固定サブフレームまたは特殊サブフレームである。
【0143】
また、サブフレーム7がアップリンクサブフレームであれば、サブフレーム6は特殊サブフレームであり、サブフレーム7がダウンリンクサブフレームであれば、サブフレーム6はダウンリンクサブフレームである。
【0144】
指示情報は、アップリンクスケジューリング情報及び/またはPHICHにより伝送するフィードバック情報を含む。
【0145】
上記ステップ802において、ネットワーク側は、サブフレームnによりユーザー装置へ指示情報を送信する。
【0146】
実施において、指示情報にPHICHにより伝送するフィードバック情報が含まれば、ステップ801におけるネットワーク側が、無線フレームにおいて、指示情報を搬送するサブフレームnを確定することは、ネットワーク側がフィードバック情報とPUSCHデータ伝送間の時間系列関係に基づき、サブフレームnを確定することを含む。
【0147】
ここで、フィードバック情報とPUSCHデータ伝送間の時間系列関係は、PUSCHデータを搬送するサブフレームがサブフレーム2またはサブフレーム7であれば、サブフレームnがPUSCHデータを搬送するサブフレーム後の第4個サブフレームである関係と、PUSCHデータを搬送するサブフレームがサブフレーム3またはサブフレーム8であれば、サブフレームnがPUSCHデータを搬送するサブフレーム後の第7個サブフレームである関係と、PUSCHデータを搬送するサブフレームがサブフレーム4またはサブフレーム9であれば、サブフレームnが、PUSCHデータを搬送するサブフレーム後の第6個サブフレームである関係とを含む。
【0148】
本発明の実施例にかかる時分割複信方式にてダウンリンクデータを送信する方法は、ネットワーク側が、特定ユーザー装置に割り当てアップリンク・ダウンリンク構成のプロセスから、フィードバック情報とPUSCHデータ伝送間の時間系列関係が含まれるプロセスを選出して特定ユーザー装置に対してスケジューリングする。
【0149】
ここで、特定ユーザー装置は、可変サブフレームをサポートしないユーザー装置である。
【0150】
好ましくは、ネットワーク側は、特定ユーザー装置にアップリンク・ダウンリンク構成0を割り当てる。
【0151】
図9に示すように、本発明の実施例にかかる第2種時分割複信通信のシステムは、ユーザー装置30と、ネットワーク側装置40とを備える。
【0152】
上記ユーザー装置30は、無線フレームにおけるサブフレームmにより、ネットワーク側からのPDSCHデータを受信し、フィードバック情報とPDSCHデータ伝送間の時間系列関係に基づき、PDSCHデータに対応するフィードバック情報を搬送するサブフレームを確定し、かつ、確定されたサブフレームによりフィードバック情報を送信する。
【0153】
ここで、無線フレームにおけるサブフレーム0及びサブフレーム5は、ダウンリンク固定サブフレームであり、サブフレーム2は、アップリンク固定サブフレームであり、サブフレーム1は、特殊サブフレームであり、サブフレームは、特殊サブフレームまたはダウンリンクサブフレームであり、他のサブフレームは、アップリンク、またはダウンリンク伝送ための可変サブフレームであり、かつサブフレームmは、PDSCHデータを搬送するダウンリンクサブフレーム(即ち、無線フレームにおける伝送方向がダウンリンクであるサブフレームである)である。
【0154】
上記ネットワーク側装置40は、フィードバック情報とPDSCHデータ伝送間の時間系列関係に基づき、無線フレームにおいて、PDSCHデータに対応するフィードバック情報を搬送するサブフレームを確定し、確定したサブフレームによりユーザー装置30からのフィードバック情報を受信する。
【0155】
実施において、ネットワーク側装置40は、無線フレームにおけるPDSCHデータを搬送するサブフレーム(サブフレームmに設定する)によりユーザー装置30へPDSCHデータを送信し、ユーザー装置30は、無線フレームにおけるサブフレームmによりPDSCHデータを受信後に、フィードバック情報とPDSCHデータ伝送間の時間系列関係に基づき、PDSCHデータに対応するフィードバック情報を搬送するサブフレームを確定し、かつ当該サブフレームによりフィードバック情報を送信する。
【0156】
ここで、ユーザー装置30が発送したフィードバック情報は、PDSCHデータ伝送成功を示すACKフィードバックと、PDSCHデータ伝送失敗を示すNACKフィードバックを含む。
【0157】
実施において、フィードバック情報とPDSCHデータ伝送間の時間系列関係は、サブフレームmがサブフレーム0であれば、フィードバック情報を搬送するサブフレームは、サブフレームm後の第12個サブフレームであり、即ち次の無線フレームにおけるサブフレーム2である関係と、サブフレームmがサブフレーム1であれば、フィードバック情報を搬送するサブフレームは、サブフレームm後の第11個サブフレームであり、即ち次の無線フレームにおけるサブフレーム2である関係と、サブフレームmがサブフレーム3であれば、フィードバック情報を搬送するサブフレームは、サブフレームm後の第9個サブフレームであり、即ち次の無線フレームにおけるサブフレーム2である関係と、サブフレームmがサブフレーム4であれば、フィードバック情報を搬送するサブフレームは、サブフレームm後の第8個サブフレームであり、即ち次の無線フレームにおけるサブフレーム2である関係と、サブフレームmがサブフレーム5であれば、フィードバック情報を搬送するサブフレームはサブフレームm後の第7個サブフレームであり、即ち次の無線フレームにおけるサブフレーム2である関係と、サブフレームmがサブフレーム6であれば、フィードバック情報を搬送するサブフレームはサブフレームm後の第6個サブフレームであり、即ち次の無線フレームにおけるサブフレーム2である関係と、サブフレームmがサブフレーム7であれば、フィードバック情報を搬送するサブフレームはサブフレームm後の第5個サブフレームであり、即ち次の無線フレームにおけるサブフレーム2である関係と、サブフレームmがサブフレーム8であれば、フィードバック情報を搬送するサブフレームはサブフレームm後の第4個サブフレームであり、即ち次の無線フレームにおけるサブフレーム2である関係と、サブフレームmがサブフレーム9であれば、フィードバック情報を搬送するサブフレームはサブフレームm後の第13個サブフレームであり、即ち現在無線フレーム后的第2个無線フレームにおけるサブフレーム2である関係とを含む。
【0158】
ここで、フィードバック情報とPDSCHデータ伝送間の時間系列関係はテーブルで示すこともでき、テーブル3を参照する。
【0159】
【表3】
【0160】
ここで、kPDSCH-1は、フィードバック情報とPDSCHデータ伝送間に存在するサブフレーム数を示し、mはPDSCHデータを搬送するサブフレーム・インデックスを示し、m+kPDSCHは、サブフレームm後の第kPDSCH個サブフレームを示す。また、サブフレームmは、サブフレーム0、サブフレーム1、サブフレーム3、サブフレーム4、サブフレーム5、サブフレーム6、サブフレーム7、サブフレーム8及びサブフレーム9のうちの1つである。
【0161】
これに応じて、ネットワーク側装置40は、サブフレームmによりユーザー装置30へPDSCHデータを送信後に、テーブル3に示すフィードバック情報とPDSCHデータ伝送間の時間系列関係に基づき、無線フレームにおいて、PDSCHデータに対応するフィードバック情報を搬送するサブフレームを確定し、かつ確定したサブフレームによりユーザー装置からのフィードバック情報を受信する。
【0162】
本発明の実施例にかかる動的なTDDシステム的ダウンリンクHARQ時間系列関係は、図10に示すように、本発明の実施例にかかる動的なTDDシステムの後方互換性をサポートするため、即ち可変サブフレームをサポートしないユーザー装置のアクセスを認める。例えばLTE Rel-8/9/10リリース等のユーザー装置、ネットワーク側装置40は、特定ユーザー装置(可変サブフレームをサポートしないユーザー装置である)に割り当てアップリンク・ダウンリンク構成のプロセスから、フィードバック情報とPDSCHデータ伝送間の時間系列関係が含まれるプロセスを選出して特定ユーザー装置に対してスケジューリングする。
【0163】
実施において、もしネットワーク側装置40が特定ユーザー装置に、現在システムがアップリンク・ダウンリンク構成方式#0に設定されていることをブロードキャストすれば、ダウンリンク方向で構成#0であるプロセスには、ただ1つ図10に示すプロセス7(process 7)が本発明の実施例にかかる動的なTDDシステムと同一な時間系列関係を有するために、ネットワーク側装置40は、特定ユーザー装置を図10に示すプロセス7(process 7)にスケジューリングし、即ちサブフレーム6においてPDSCHデータを送信する。これに応じて、次の無線フレームにおけるサブフレーム2において、ユーザー装置30からのフィードバック情報(ACK/NACKフィードバック)を受信する。
【0164】
また、ネットワーク側装置40が特定ユーザー装置を他のダウンリンクサブフレームにスケジューリングすることを排除するわけではない。従来標準のTDD DL/UL構成0に基づいて得られたアップリンクACK/NACKフィードバック位置がアップリンク伝送として、ユーザー装置30からのフィードバック情報を正確に受信できれば、採用可能である。例えば、サブフレーム0にスケジューリングし、条件としては、ネットワーク側装置40がサブフレーム4に対応する可変サブフレームをアップリンク伝送ためのサブフレームとすることである。
【0165】
図9に示す通信システムと図3に示す所示的通信システムの機能は、1つの通信システムに集成することができ、アップリンク・ダウンリンクデータの送信が必要である場合、図3に示す通信システムの機能を執行し、アップリンク・ダウンリンクデータの受信が必要である場合、図9に示す通信システムの機能を執行する。
【0166】
また、同一の発明思想に基づいて、本発明の実施例は、時分割複信方式にてダウンリンクデータを受信するユーザー装置を提供する。当該ユーザー装置の課題解決原理は図9に示すシステムにおけるユーザー装置と類似するため、当該ユーザー装置の実施は図9に示すシステムにおけるユーザー装置の実施を参照し、これ以上説明しない。
【0167】
図11に示すように、本発明の実施例にかかる時分割複信方式にてダウンリンクデータを受信するユーザー装置は、第2受信モジュール300と、第2送信モジュール310とを備える。
【0168】
上記第2受信モジュール300は、無線フレームにおけるサブフレームmにより、ネットワーク側からのPDSCHデータを受信する。ここで、無線フレームにおけるサブフレーム0及びサブフレーム5は、ダウンリンク固定サブフレームであり、サブフレーム2は、アップリンク固定サブフレームであり、サブフレーム1は、特殊サブフレームであり、サブフレームは、特殊サブフレームまたはダウンリンクサブフレームであり、他のサブフレームは、アップリンク、またはダウンリンク伝送ための可変サブフレームであり、かつサブフレームmはPDSCHデータを搬送するダウンリンクサブフレームである。
【0169】
サブフレーム7がアップリンクサブフレームであれば、サブフレーム6は特殊サブフレームであり、サブフレーム7がダウンリンクサブフレームであれば、サブフレーム6はダウンリンクサブフレームである。
【0170】
上記第2送信モジュール310は、フィードバック情報とPDSCHデータ伝送間の時間系列関係に基づき、PDSCHデータに対応するフィードバック情報を搬送するサブフレームを確定し、かつ、確定されたサブフレームによりフィードバック情報を送信する。
【0171】
ここで、フィードバック情報とPDSCHデータ伝送間の時間系列関係は、サブフレームmがサブフレーム0であれば、フィードバック情報を搬送するサブフレームがサブフレームm後の第12個サブフレームである関係と、サブフレームmがサブフレーム1であれば、フィードバック情報を搬送するサブフレームがサブフレームm後の第11個サブフレームである関係と、サブフレームmがサブフレーム3であれば、フィードバック情報を搬送するサブフレームがサブフレームm後の第9個サブフレームである関係と、サブフレームmがサブフレーム4であれば、フィードバック情報を搬送するサブフレームがサブフレームm後の第8個サブフレームである関係と、サブフレームmがサブフレーム5であれば、フィードバック情報を搬送するサブフレームがサブフレームm後の第7個サブフレームである関係と、サブフレームmがサブフレーム6であれば、フィードバック情報を搬送するサブフレームがサブフレームm後の第6個サブフレームである関係と、サブフレームmがサブフレーム7であれば、フィードバック情報を搬送するサブフレームがサブフレームm後の第5個サブフレームである関係と、サブフレームmがサブフレーム8であれば、フィードバック情報を搬送するサブフレームがサブフレームm後の第4個サブフレームである関係と、サブフレームmがサブフレーム9であれば、フィードバック情報を搬送するサブフレームがサブフレームm後の第13個サブフレームである関係と、を備える。
【0172】
図11に示すユーザー装置と図5に示すユーザー装置の機能は、1つのユーザー装置に集成することができ、アップリンクデータの送信が必要の場合、図5に示すユーザー装置の機能を執行し、ダウンリンクデータの受信が必要である場合、図11に示すユーザー装置の機能を執行する。
【0173】
また、同一の発明思想に基づいて、本発明の実施例は、時分割複信にてアップリンクデータを受信するネットワーク側装置を提供する。当該ネットワーク側装置の課題解決原理は図8に示すシステムにおけるネットワーク側装置と類似するため、当該ネットワーク側装置の実施は図8に示すシステムにおけるネットワーク側装置の実施を参照ください。これ以上説明しない。
【0174】
図12に示すように、本発明の実施例にかかる時分割複信にてアップリンクデータを受信するネットワーク側装置は、第2確定モジュール400と、第3受信モジュール410とを備える。
【0175】
上記第2確定モジュール400は、フィードバック情報とPDSCHデータ伝送間の時間系列関係に基づき、無線フレームにおいて、PDSCHデータに対応するフィードバック情報を搬送するサブフレームを確定する。ここで、無線フレームにおけるサブフレーム0及びサブフレーム5は、ダウンリンク固定サブフレームであり、サブフレーム2は、アップリンク固定サブフレームであり、サブフレーム1は、特殊サブフレームであり、サブフレームは、特殊サブフレームまたはダウンリンクサブフレームであり、他のサブフレームは、アップリンク、またはダウンリンク伝送ための可変サブフレームであり、かつサブフレームmはダウンリンクサブフレームである。
【0176】
サブフレーム7がアップリンクサブフレームであれば、サブフレーム6は、特殊サブフレームであり、サブフレーム7がダウンリンクサブフレームであれば、サブフレーム6は、ダウンリンクサブフレームである。
【0177】
第3受信モジュール410は、確定されたサブフレームによりユーザー装置からのフィードバック情報を受信する。
【0178】
ここで、フィードバック情報とPDSCHデータ伝送間の時間系列関係は、PDSCHデータを搬送するサブフレームがサブフレーム0であれば、PDSCHデータに対応するフィードバック情報を搬送するサブフレームがPDSCHデータを搬送するサブフレーム後の第12個サブフレームである関係と、PDSCHデータを搬送するサブフレームがサブフレーム1であれば、PDSCHデータに対応するフィードバック情報を搬送するサブフレームがPDSCHデータを搬送するサブフレーム後の第11個サブフレームである関係と、PDSCHデータを搬送するサブフレームがサブフレーム3であれば、PDSCHデータに対応するフィードバック情報を搬送するサブフレームがPDSCHデータを搬送するサブフレーム後の第9個サブフレームである関係と、PDSCHデータを搬送するサブフレームがサブフレーム4であれば、PDSCHデータに対応するフィードバック情報を搬送するサブフレームがPDSCHデータを搬送するサブフレーム後の第8個サブフレームである関係と、PDSCHデータを搬送するサブフレームがサブフレーム5であれば、PDSCHデータに対応するフィードバック情報を搬送するサブフレームがPDSCHデータを搬送するサブフレーム後の第7個サブフレームである関係と、PDSCHデータを搬送するサブフレームがサブフレーム6であれば、PDSCHデータに対応するフィードバック情報を搬送するサブフレームがPDSCHデータを搬送するサブフレーム後の第6個サブフレームである関係と、PDSCHデータを搬送するサブフレームがサブフレーム7であれば、PDSCHデータに対応するフィードバック情報を搬送するサブフレームがPDSCHデータを搬送するサブフレーム後の第5個サブフレームである関係と、PDSCHデータを搬送するサブフレームがサブフレーム8であれば、PDSCHデータに対応するフィードバック情報を搬送するサブフレームがPDSCHデータを搬送するサブフレーム後の第4個サブフレームである関係と、PDSCHデータを搬送するサブフレームがサブフレーム9であれば、PDSCHデータに対応するフィードバック情報を搬送するサブフレームがPDSCHデータを搬送するサブフレーム後の第13個サブフレームである関係とを含む。
【0179】
本発明の実施例にかかるネットワーク側装置後方交換性をサポートするために、当該ネットワーク側装置は、特定ユーザー装置に割り当てアップリンク・ダウンリンク構成のプロセスから、フィードバック情報とPDSCHデータ伝送間の時間系列関係が含まれるプロセスを選出して、特定ユーザー装置に対してスケジューリングする第2交換モジュール420をさらに備える。
【0180】
ここで、特定ユーザー装置は、可変サブフレームをサポートしないユーザー装置である。
【0181】
図12に示すネットワーク側装置と図6に示すネットワーク側装置の機能は、1つのネットワーク側装置に集成でき、ダウンリンクデータの送信が必要であれば、図6に示すネットワーク側装置の機能を執行し、アップリンクデータの受信が必要であれば、図12に示すユーザー装置の機能を執行する。
【0182】
また、同一の発明思想に基づいて、本発明の実施例は、時分割複信方式にてダウンリンクデータを受信する方法を提供する。当該方法の課題解決原理は図8に示すシステムにおけるユーザー装置と類似するため、当該方法の実施は図8に示すシステムにおけるユーザー装置の実施を参照ください。これ以上説明しない。
【0183】
図13に示すように、本発明の実施例にかかる時分割複信方式にてダウンリンクデータを受信する方法は、ステップ1301と、ステップ1302とを備える。
【0184】
ステップ1301において、ユーザー装置無線フレームにおけるサブフレームmにより、ネットワーク側からのPDSCHデータを受信し、其中無線フレームにおけるサブフレーム0及びサブフレーム5は、ダウンリンク固定サブフレームであり、サブフレーム2は、アップリンク固定サブフレームであり、サブフレーム1は、特殊サブフレームであり、サブフレームは、特殊サブフレームまたはダウンリンクサブフレームであり、他のサブフレームは可変サブフレームであり、且つサブフレームmはダウンリンクサブフレームである。
【0185】
サブフレーム7がアップリンクサブフレームであれば、サブフレーム6は特殊サブフレームであり、サブフレーム7がダウンリンクサブフレームであれば、サブフレーム6はダウンリンクサブフレームである。
【0186】
ステップ1302において、ユーザー装置は、フィードバック情報とPDSCHデータ伝送間の時間系列関係に基づき、PDSCHデータに対応するフィードバック情報を搬送するサブフレームを確定し、かつ、確定されたサブフレームによりフィードバック情報を送信する。
【0187】
ここで、フィードバック情報とPDSCHデータ伝送間の時間系列関係は、PDSCHデータを搬送するサブフレームがサブフレーム0であれば、フィードバック情報を搬送するサブフレームがPDSCHデータを搬送するサブフレーム後の第12個サブフレームである関係と、PDSCHデータを搬送するサブフレームがサブフレーム1であれば、フィードバック情報を搬送するサブフレームがPDSCHデータを搬送するサブフレーム後の第11個サブフレームである関係と、PDSCHデータを搬送するサブフレームがサブフレーム3であれば、フィードバック情報を搬送するサブフレームがPDSCHデータを搬送するサブフレーム後の第9個サブフレームである関係と、PDSCHデータを搬送するサブフレームがサブフレーム4であれば、フィードバック情報を搬送するサブフレームがPDSCHデータを搬送するサブフレーム後の第8個サブフレームである関係と、PDSCHデータを搬送するサブフレームがサブフレーム5であれば、フィードバック情報を搬送するサブフレームがPDSCHデータを搬送するサブフレーム後の第7個サブフレームである関係と、PDSCHデータを搬送するサブフレームがサブフレーム6であれば、フィードバック情報を搬送するサブフレームがPDSCHデータを搬送するサブフレーム後の第6個サブフレームである関係と、PDSCHデータを搬送するサブフレームがサブフレーム7であれば、フィードバック情報を搬送するサブフレームがPDSCHデータを搬送するサブフレーム後の第5個サブフレームである関係と、PDSCHデータを搬送するサブフレームがサブフレーム8であれば、フィードバック情報を搬送するサブフレームがPDSCHデータを搬送するサブフレーム後の第4個サブフレームである関係と、PDSCHデータを搬送するサブフレームがサブフレーム9であれば、フィードバック情報を搬送するサブフレームがPDSCHデータを搬送するサブフレーム後の第13個サブフレームである関係とを備える。
【0188】
図13図8は、1つのフローチャートに集成して、ダウンリンク通信の方法になる。ダウンリンクデータの送信が必要である場合、ステップ801と802を実行し、ダウンリンクデータの受信が必要である場合、ステップ1301と1302を実行する。
【0189】
また、同一の発明思想に基づいて、本発明の実施例は、時分割複信方式でアップリンクデータを受信する方法を提供する。当該方法の課題解決原理は図9に示すシステムにおけるネットワーク側装置と類似するため、当該方法の実施は図9に示すシステムにおけるネットワーク側装置の実施を参照ください。
【0190】
図14に示すように、本発明の実施例にかかる時分割複信方式でアップリンクデータを受信する方法は、ステップ1401と、ステップ1401とを備える。
【0191】
ステップ1401において、ネットワーク側は、フィードバック情報とPDSCHデータ伝送間の時間系列関係に基づき、無線フレームにおいて、PDSCHデータに対応するフィードバック情報を搬送するサブフレームを確定し、其中無線フレームにおけるサブフレーム0及びサブフレーム5は、ダウンリンク固定サブフレームであり、サブフレーム2は、アップリンク固定サブフレームであり、サブフレーム1は、特殊サブフレームであり、サブフレームは、特殊サブフレームまたはダウンリンクサブフレームであり、他のサブフレームは、アップリンク、またはダウンリンク伝送ための可変サブフレームである。
【0192】
サブフレーム7がアップリンクサブフレームであれば、サブフレーム6は特殊サブフレームであり、サブフレーム7がダウンリンクサブフレームであれば、サブフレーム6はダウンリンクサブフレームである。
【0193】
ステップ1402において、ネットワーク側は、確定されたサブフレームによりユーザー装置からのフィードバック情報を受信する。
【0194】
ここで、フィードバック情報とPDSCHデータ伝送間の時間系列関係は、PDSCHデータを搬送するサブフレームがサブフレーム0であれば、PDSCHデータに対応するフィードバック情報を搬送するサブフレームがPDSCHデータを搬送するサブフレーム後の第12個サブフレームである関係と、PDSCHデータを搬送するサブフレームがサブフレーム1であれば、PDSCHデータに対応するフィードバック情報を搬送するサブフレームがPDSCHデータを搬送するサブフレーム後の第11個サブフレームである関係と、PDSCHデータを搬送するサブフレームがサブフレーム3であれば、PDSCHデータに対応するフィードバック情報を搬送するサブフレームがPDSCHデータを搬送するサブフレーム後の第9個サブフレームである関係と、PDSCHデータを搬送するサブフレームがサブフレーム4であれば、PDSCHデータに対応するフィードバック情報を搬送するサブフレームがPDSCHデータを搬送するサブフレーム後の第8個サブフレームである関係と、PDSCHデータを搬送するサブフレームがサブフレーム5であれば、PDSCHデータに対応するフィードバック情報を搬送するサブフレームがPDSCHデータを搬送するサブフレーム後の第7個サブフレームである関係と、PDSCHデータを搬送するサブフレームがサブフレーム6であれば、PDSCHデータに対応するフィードバック情報を搬送するサブフレームがPDSCHデータを搬送するサブフレーム後の第6個サブフレームである関係と、PDSCHデータを搬送するサブフレームがサブフレーム7であれば、PDSCHデータに対応するフィードバック情報を搬送するサブフレームがPDSCHデータを搬送するサブフレーム後の第5個サブフレームである関係と、PDSCHデータを搬送するサブフレームがサブフレーム8であれば、PDSCHデータに対応するフィードバック情報を搬送するサブフレームがPDSCHデータを搬送するサブフレーム後の第4個サブフレームである関係と、PDSCHデータを搬送するサブフレームがサブフレーム9であれば、PDSCHデータに対応するフィードバック情報を搬送するサブフレームがPDSCHデータを搬送するサブフレーム後の第13個サブフレームである関係とを備える。
【0195】
本発明の実施例にかかる時分割複信方式でアップリンクデータを受信する方法は、ネットワーク側が、特定ユーザー装置に割り当てアップリンク・ダウンリンク構成のプロセスから、フィードバック情報とPDSCHデータ伝送間の時間系列関係が含まれるプロセスを選出して特定ユーザー装置に対してスケジューリングする。
【0196】
ここで、特定ユーザー装置は、可変サブフレームをサポートしないユーザー装置である。
【0197】
図14図7は、1つフローチャートにして1つのアップリンク通信方法を構成することができる。アップリンクデータを送信する必要がある場合、ステップ701と702を執行し、アップリンクデータを受信する必要がある場合、ステップ1401と1402を執行する。
【0198】
もちろん、図7図8図13及び図14も1つフローチャートにしてアップリンク・ダウンリンク通信方法を構成することもできる。アップリンクデータを送信する必要がある場合、ステップ701と702を執行し、ダウンリンクデータを送信する必要がある場合、ステップ801と802を執行し、ダウンリンクデータを受信する必要がある場合、ステップ1301と1302を執行し、アップリンクデータを受信する必要がある場合、ステップ1401と1402を執行する。
【0199】
本発明にかかる好ましい実施例を説明したが、当該分野の技術者が基本進歩性の概念をした後、これらの実施例に対して他の変更及び修正を行うことができるため、請求の範囲は、好ましい実施例及び本発明範囲に属する全ての変更及び修正を含む。
【0200】
本発明の実施例にかかるアップリンクHARQ時間系列関係において、ユーザー装置は、無線フレームにおけるサブフレームnによりネットワーク側からの指示情報を受信し、指示情報に基づいてネットワーク側へPUSCHデータを送信する必要があると確定する場合、サブフレームnの後ろの少なくとも1つのアップリンクサブフレームによりPUSCHデータを送信する。本発明の実施例にかかるダウンリンクHARQ時間系列関係において、ユーザー装置は、無線フレームにおけるサブフレームmにより、ネットワーク側からのPDSCHデータを受信し、フィードバック情報とPDSCHデータ伝送間の時間系列関係に基づいて、PDSCHデータに対応するフィードバック情報を搬送するサブフレームを確定し、かつ、確定されたサブフレームによりフィードバック情報を送信する。これにより、従来技術において、動的なアップリンク・ダウンリンク構成のHARQ時間系列関係が確立されていない問題を解決し、動的なTDDシステムがアップリンク及びダウンリンクデータを伝送できるようにする。
【0201】
本分野の技術者として、本発明の実施形態が、方法、システムまたはいはコンピュータプログラム製品を提供できるため、本発明は完全なハードウェア実施形態、完全なソフトウェア実施形態、またはソフトウェアとハードウェアの両方を結合した実施形態を採用できることがかわるはずである。さらに、本発明は、一つまたは複数のコンピュータプログラム製品の形式を採用できる。当該製品はコンピュータ使用可能なプログラムコードを含むコンピュータ使用可能な記憶媒体(ディスク記憶装置と光学記憶装置等を含むがそれとは限らない)において実施する。
【0202】
以上は本発明の実施形態の方法、装置(システム)、及びコンピュータプログラム製品のフロー図及び/またはブロック図によって、本発明を記述した。理解すべきことは、コンピュータプログラム指令によって、フロー図及び/またはブロック図における各フロー及び/またはブロックと、フロー図及び/またはブロック図におけるフロー及び/またはブロックの結合を実現できる。プロセッサはこれらのコンピュータプログラム指令を、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、組込み式処理装置、またはいは他のプログラム可能なデータ処理装置設備の処理装置器に提供でき、コンピュータまたはいは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサは、これらのコンピュータプログラム指令を実行し、フロー図における一つまたはいは複数のフロー及び/またはブロック図における一つまたはいは複数のブロックに指定する機能を実現する。
【0203】
これらのコンピュータプログラム指令は又、コンピュータまたはいは他のプログラム可能なデータ処理装置を特定方式で動作させるコンピュータ読取記憶装置に記憶できる。これによって、指令を含む装置は当該コンピュータ読取記憶装置内の指令を実行でき、フロー図における一つまたは複数のフロー及び/またはブロック図における1つまたは複数のブロックに指定する機能を実現する。
【0204】
これらコンピュータプログラム指令はさらに、コンピュータまたはいは他のプログラム可能なデータ処理装置設備に実装もできる。コンピュータプログラム指令が実装されたコンピュータまたはいは他のプログラム可能設備は、一連の操作ステップを実行することによって、関連の処理を実現し、コンピュータまたはいは他のプログラム可能な設備において実行される指令によって、フロー図における一つまたは複数のフロー及び/またはブロック図における一つまたはいは複数のブロックに指定する機能を実現する。
【0205】
上述した実施形態に記述された技術的な解決手段を改造し、またはいはその中の一部の技術要素を置換することもできる。そのような、改造と置換は本発明の各実施形態の技術の範囲から逸脱するとは見なされない。
【0206】
無論、当業者によって、上述した実施形態に記述された技術的な解決手段を改造し、またはいはその中の一部の技術要素を置換することもできる。そのような、改造と置換は本発明の各実施形態の技術の範囲から逸脱するとは見なされない。そのような改造と置換は、すべて本発明の請求の範囲に属する。
【0207】
本出願は、2012年3月23日に中国特許局に提出し、出願番号が201210080085.Xであり、発明名称が「時分割複信通信の方法、システム及び装置」との中国特許出願を基礎とする優先権を主張し、その開示の総てをここに取り込む。
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