(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記変換機械は、電気式アクチュエータ及び前記電気式アクチュエータと電気的に連通しているパルス幅変調回路板を更に備えており、前記クロスヘッドの前記1つ又はそれ以上の変換器械は、前記電気式アクチュエータによって上昇位置から下降位置へ選択的に動かすことができ、前記パルス幅変調回路板は前記電気式アクチュエータ内の電流を選択的に調整する、請求項1に記載の変換機械。
前記1つ又はそれ以上の変換器械は、当該1つ又はそれ以上の変換器械が前記上昇位置から前記下降位置へ動く際に運動エネルギーを蓄積し、前記運動エネルギーは、前記電気式アクチュエータからの力の量だけでは前記1つ又はそれ以上の変換器械に前記シート材料を穿通させるのに不十分であるときに当該1つ又はそれ以上の変換器械の当該シート材料への穿通に加勢し、それにより、前記電気式アクチュエータの前記1つ又はそれ以上の裁断ホイールに前記シート材料を穿通させるのに要する前記力の量が軽減される、請求項2に記載の変換機械。
前記第1の電流は、前記電気式アクチュエータに、当該電気式アクチュエータが前記1つ又はそれ以上の変換器械を前記下降位置へ動かすにつれて増加する力を生み出させ、前記第2の電流は、前記電気式アクチュエータに、前記1つ又はそれ以上の変換器械を前記シート材料への裁断を継続しながら但し当該電気式アクチュエータを過熱させることなく前記下降位置に維持するのに十分である低減された力を生み出させる、請求項4に記載の変換機械。
前記1つ又はそれ以上のロングヘッドの少なくとも1つは、何らの電気式又は空気圧式アクチュエータも有しておらず、信号又はエネルギーを伝送するケーブルチェーン又は他の電線管に接続されていない、請求項1から請求項5の何れか1項に記載の変換機械。
前記クロスヘッドは、前記のクロスヘッドを前記変換部組立体の幅の少なくとも一部分に沿って選択的に動かすことを容易にするために、軌道に滑動可能に取り付けられている、請求項1から請求項6の何れか1項に記載の変換機械。
前記1つ又はそれ以上のロングヘッドの前記少なくとも1つは、前記ブレーキ枢動腕が枢動可能に接続されているロングヘッド本体を備えており、前記ロングヘッド本体と前記ブレーキ枢動腕の間には当該ブレーキ枢動腕を前記ロック位置に向けて付勢するばねが接続されており、前記クロスヘッドは、前記ブレーキ枢動腕を前記ロック位置から前記ロック解除位置へ枢動させるために当該ブレーキ枢動腕に選択的に係合し、前記クロスヘッドは、前記ブレーキ枢動腕を前記ロック位置から前記ロック解除位置へ選択的に枢動させるために当該ブレーキ枢動腕に選択的に係合するアクチュエータを備えている、請求項1に記載の変換機械。
前記ブレーキ枢動腕は延伸部を備え、前記クロスヘッドはノッチを備えており、前記クロスヘッドが前記ブレーキ枢動腕を前記ロック位置から前記ロック解除位置へ枢動させると前記延伸部が前記ノッチに係合する、請求項9に記載の変換機械。
前記延伸部が前記ノッチに係合されているときに前記クロスヘッドを前記変換部組立体の幅の少なくとも一部分に沿って動かすと、その結果、前記ロングヘッドが前記変換部組立体の幅に沿って位置付け直されることになる、請求項10に記載の変換機械。
前記変換部組立体はカバー組立体を更に備えており、前記カバー組立体は当該変換部組立体の点検又は脱着を容易にするように選択的に開けることができ、前記カバー組立体は、
前記変換部組立体のフレームへ枢動可能に接続されている2つの対向する側面カバーと、
前記2つの対向する側面カバーの間に枢動可能に接続されている前面カバーと、
前記2つの対向する側面カバーの間に枢動可能に接続されている後面カバーと、を備えている、請求項1から請求項11の何れか1項に記載の変換機械。
前記2つの対向する側面カバーと前記前面カバーと前記後面カバーは、前記変換部組立体の点検又は脱着を容易にするように単一ユニットとして選択的に開閉することができる、請求項12に記載の変換機械。
【発明を実施するための形態】
【0013】
[0034]ここに記載されている実施形態は、概括的には、シート材料を加工し、当該材料を包装用定型品へ変換するためのシステム、方法、及び装置に関する。より厳密には、記載されている実施形態は、シート材料(例えば、板紙、段ボール、ボール紙)を箱及び他の包装用品のための定型品へ変換するためのコンパクトな変換機械に関する。
【0014】
[0035]本開示は特定の構成に関連付けて詳細に説明されているが、説明は、例示が目的であって、本発明の範囲を限定するものと解釈されてはならない。描かれている構成には、特許請求の範囲によって定義されている本発明の精神及び範囲から逸脱することなく様々な修正がなされ得る。より解り易くなるように、様々な添付図面全体を通じて同様の構成要素は同様の符号で表わされている。
【0015】
[0036]ここでの使用に際し、「梱」という用語は、少なくとも一方向には概して剛性であって包装用定型品を作るのに使用することのできるシート材料の在庫を指すものとする。例えば、梱は、段ボール紙及び板紙のシート材料の様な、連続した材料シート又は何れかの特定の長さの材料シートで形成されていよう。加えて、梱は、実質的に平坦であるか、折られているか、又はボビンに巻かれている、在庫材料を有していることもあろう。
【0016】
[0037]ここでの使用に際し、「包装用定型品」という用語は、箱様形状へ折ることのできる実質的に平坦な材料の在庫を指すものとする。包装用定型品は、包装用定型品を箱へと曲げる及び/又は折ることのできる切込、切抜、分目、及び/又は罫線を有していてもよい。更に、包装用定型品は、当業者に一般的に知られている何れかの適した材料で作られていてもよい。例えば、ボール紙又は段ボール板紙が定型品材料として使用されよう。適した材料は、更に、箱様形状へ曲げる及び/又は折ることができれば何れの厚さ及び重量を有していてもよい。
【0017】
[0038]ここでの使用に際し、「罫線」という用語は、それに沿って定型品が折られる線を指すものとする。例えば、罫線は、罫線によって分けられている定型品の部分同士を互いに対して折るのを支援することのできる定型品材料の陥凹とすることができよう。適した陥凹は、材料の所望場所の厚さを減じるのに十分な圧力を加えることによって、及び/又は、例えば筋入れの様に所望の場所に沿って材料の一部を除去することによって、作成することができる。
【0018】
[0039]「切込」、「切抜」、及び「切目」という用語は、ここでは入れ替え可能に使用されており、定型品を貫く切目が作成されるように、定型品から材料を除去することによって又は定型品の部分を分離させることによって作成される形状を指すものとする。
【0019】
[0040]
図1は、包装用定型品を作成するのに使用することのできるシステム100の斜視図を描いている。システム100は、シート材料104の1つ又はそれ以上の梱102を含んでいる。システム100は、更に、包装用定型品108を作成するために、以下に更に詳細に説明されている様に1つ又はそれ以上の変換機能をシート材料104へ遂行する変換機械106を含んでいる。変換プロセス中に発生する余分な又は廃棄物であるシート材料104は、回収容器110に回収される。包装用定型品108は、作製後、箱の様な包装用の入れ物へと形成されることになる。
【0020】
[0041]引き続き
図1を参照しながら、変換機械106の様々な態様を全体として更に詳細に描いている
図2−
図4に注意を向けたい。
図2に描かれている様に、変換機械106は、支持構造112と、支持構造112に載架されている変換部組立体114と、を含んでいる。支持構造112は、床の様な支持面上へ置かれている土台部材116を含んでいる。土台部材116からは略上向きに支柱118が延びている。支柱118は、土台部材116と一体形成されていてもよいし、又は土台部材へ連結されていてもよい。変換部組立体114は、支柱118に載架されているか又は支柱118へ連結されている。
【0021】
[0042]見て分かる様に、変換部組立体114が支柱118に載架されているとき、変換部組立体114は支持面上方に高架され支持面から離間されている。例えば、
図1に示されている様に、変換部組立体114は、梱102の高さより上に高架されていてもよい。追加的又は代替的に、変換部組立体114は、比較的長尺の包装用定型品108を下方の支持面に当たることなく垂れ下がらせることのできる高さに高架されていてもよい。変換部組立体114が高架されていることから、随意であるが、支持構造112へプラットフォーム120を接続し、操作者がシート材料104を変換部組立体114の中へ装入するとき又は変換部組立体114を点検するときにプラットフォーム120に立てるようにしてもよい。
【0022】
[0043]
図3及び
図4に示されている様に、支持構造112及び/又はプラットフォーム120には梱案内122が接続され、そこから延びている。梱案内122は、略垂直方向に向き付けられていて変換機械106の幅に沿って互いから離間されている。梱案内122は梱102の変換機械106との適正整列を促すことができる。
【0023】
[0044]描かれている実施形態では、例えば、変換機械106は、2つの梱102a、102bからのシート材料104を受け入れるように設計されている。梱102a、102bを変換部組立体114と適切に整列させるために、梱102a、102bの各々は、隣接する梱案内122間に位置付けられる。梱102a、102bを隣接する梱案内122間に位置付けるのを支援するのに、梱案内122は角度を付けられているか又は梱102を変換部組立体114に対する適正位置へ向かって進ませる役目を果たすフレア状の部分を含んでいてもよい。
【0024】
[0045]幾つかの実施形態では、梱案内122は構造112及び/又はプラットフォーム120へ可動又は滑動可能に接続されており、梱案内122の1つ又はそれ以上を変換機械106の幅に沿って動かして隣接する梱案内122間の距離を増減させることができる。案内122が可動であれば異なった幅の梱102に対応することができよう。
【0025】
[0046]
図1及び
図4に示されている様に、梱102は、変換機械106の後側に近接して配置されており、シート材料104は変換部組立体114の中へ送り込まれることになる。シート材料104は、複数の積み重ねられた層状に梱102に配列されている。各梱102のシート材料104の層は概ね等しい長さと幅を有していて、一方が他方の上へ互い違いの方向に折り重ねられている。他の実施形態では、シート材料104は、ロール状の片面段ボール又は類似の半剛性紙又はプラスチック製品又は他の形態及び材料のこともある。
【0026】
[0047]
図3及び
図4からよく分かる様に、変換機械106は更に1つ又はそれ以上の送入案内124を有している。各送入案内124は、下送入ホイール126と上送入ホイール128を含むことができる。描かれている実施形態では、下送入ホイール126は支持構造112へ接続されており、上送入ホイール128は変換部組立体114へ接続されている。幾つかの実施形態では、下送入ホイール126又は上送入ホイール128は省略されている。
【0027】
[0048]下送入ホイール126と上送入ホイール128の各セットは、シート材料104に曲がりや折目やしわがあまり付かないようにしながらシート材料104を変換部組立体114の中へ案内するように設計及び配列されている。より具体的には、下送入ホイール126は、下送入ホイール126の回転軸が垂直及び水平の両方向に上送入ホイール128の回転軸からオフセットするように位置付けられている。示されている様に、下送入ホイール126の回転軸は、垂直方向に、上送入ホイール128の回転軸より下に位置している。加えて、下送入ホイール126の回転軸は、水平方向に、上送入ホイール128の回転軸よりも更に遠く変換部組立体114から離れて位置している。とはいえ、下送入ホイール126と上送入ホイール128は共通の水平方向平面及び/又は共通の垂直方向平面に交わっていてもよい。何れにせよ、下送入ホイール126と上送入ホイール128は、互いに対して、シート材料104がそれらの間を通って変換部組立体114の中へ送り込まれるように配置されている。
【0028】
[0049]下送入ホイール126及び上送入ホイール128は回転してシート材料104の変換部組立体114内への円滑な移動を促す。加えて、下送入ホイール126及び/又は上送入ホイール128は、シート材料104が変換部組立体114の中へ送り込まれてゆく際のシート材料への曲がり、折目、又はしわの形成が制限又は防止されるように少なくとも或る程度変形可能であってもよい。つまり、下送入ホイール126及び/又は上送入ホイール128は、シート材料104がそれらの間を通って送られてゆくにつれて少なくとも部分的に変形できるようになっていてもよい。下送入ホイール126及び/又は上送入ホイール128が部分的に変形する場合、下送入ホイール126及び/又は上送入ホイール128はシート材料104の形状によりぴったり沿うことができよう。例えば、シート材料104が変換部組立体114の中へ送り込まれてゆくとき、シート材料104は、送入ホイール126、128周りに(例えば下送入ホイール126の上又は上送入ホイール126の下を)引かれる。送入ホイール126、128が、少なくとも部分的に変形可能でなかったなら、シート材料104は、それが送入ホイール周りに引かれてゆくにつれて曲がったり折れたりするかもしれない。また一方、送入ホイール126、128が少なくとも部分的に変形可能である場合には、送入ホイール126、128は変形して、送入ホイール126、128のシート材料104に接触する区域を送入ホイール126、128の正常半径より平たくさせる。結果として、シート材料104が変換部組立体114の中へ送り込まれてゆく際にシート材料104に折目やしわがあまり形成されなくなる。
【0029】
[0050]下送入ホイール126及び/又は上送入ホイール128は、変形可能及び/又は弾性材料(例えば、発泡体、ゴム)で形成されている外面を含むか又はホイール周りに低圧管/タイヤを含んでいてもよい。変形可能/弾性材料又は低圧管/タイヤは、送給プロセス中のシート材料104への折目、曲がり、又はしわの形成を防止又は制限するために、変形すること及び/又はシートへ加えられる力を吸収することができよう。加えて、変形可能/弾性材料又は低圧管/タイヤは、シート材料104を変換部組立体114の中へ送り込むことに付帯する騒音を制限することもできる。
【0030】
[0051]シート材料104が変換部組立体114を通って送られてゆく際、変換部組立体114は、包装用定型品108を作成するために、1つ又はそれ以上の変換機能(例えば、罫を入れる、曲げる、折る、穿孔する、裁断する、筋を入れる)をシート材料104へ遂行することができる。変換部組立体114は、シート材料104を変換部組立体114を通して送り変換機能をシート材料104へ遂行する変換部カートリッジ130を中に含んでいる。
【0031】
[0052]
図5−
図13は、変換部組立体114及び変換機械106の残部から分離されている変換部カートリッジ130を描いている。変換部カートリッジ130は、点検又は交換などのために変換部組立体114から単一ユニットとして選択的に脱着させられるユニットとして形成されていてもよい。例えば、変換部カートリッジ130は、フレームを含み、そこへ変換部カートリッジ130の各種構成要素が組み立てられるなり接続されるなりしていてもよい。変換部カートリッジフレームは、それが曲がったり捩じれを来たしたりすれば変換部カートリッジ130の構成要素の性能に悪影響を及ぼす可能性があるので、そうならないように支持構造112へ接続されている。
【0032】
[0053]より具体的には、変換部カートリッジフレームは、支持構造112へ3つの接続点で接続されている。4つ又はそれ以上ではなしに3つの接続点を使用することによって、変換部カートリッジフレームは組み立て時又は使用時に曲がる可能性がより低くなる。随意的に、接続点のそれぞれは、変換部カートリッジフレームを支持構造112に対して僅かに動かせる又は「浮動」させられるように可撓接続部であってもよい。可撓接続部は、例えば、接続部位に弾力性の材料(例えばゴムワッシャ)を使用して実現させることができる。加えて、3つの接続点は、接続点の2つが変換部カートリッジフレームの長手方向運動を制御するように、但し変換部カートリッジフレームの横断方向運動を制御しないように、配列されている。3番目の接続点は、変換部カートリッジフレームの横断方向運動を制御するが、但し変換部カートリッジフレームの長手方向運動は制御しない。このやり方では、変換部カートリッジ130は真っ直ぐに保たれ、変換部カートリッジ130の機能的態様は変換部カートリッジフレームの整列不良や曲がり又は捩じれという他の結果に因る悪影響を受けない。
【0033】
[0054]
図5から分かる様に、変換部カートリッジ130は、1つ又はそれ以上の案内チャネル132を含んでいる。案内チャネル132は、シート材料104を均して実質的に平坦なシート材料が変換部組立体114を通して送られるように構成されている。示されている様に、例えば、各案内チャネル132は対向する上下案内板を含んでおり、上下案内板はそれらの間をシート材料104が通過できるよう十分に離間されてはいるが但しシート材料104を均せるだけ十分に近く寄せ合わされている。幾つかの実施形態では、
図5に示されている様に、上案内板と下案内板は、それらの間へのシート材料104の差し入れを促すように開口部の端がフレア状をしているか又はより大きく離間されている。
【0034】
[0055]案内チャネル132の幾つかは、変換部カートリッジ130の幅に沿った定位置に保持又は固定されており、一方、他の案内チャネル132は変換部カートリッジ130の幅の少なくとも一部分に沿って動くことができる。描かれている実施形態では、変換部カートリッジ130は、可動案内チャネル132aと固定案内チャネル132bを含んでいる。より厳密には、固定案内チャネル132bは変換部カートリッジ130の対向する側面の間の所定位置に固定されている。可動案内チャネル132aは変換部カートリッジ130の左右の側面と固定案内チャネル132bの間に、可動案内チャネル132aが変換部カートリッジ130の左右の側面と固定案内チャネル132bの間を往復することができるように配置されている。
【0035】
[0056]可動案内チャネル132aが動くことができるので、案内チャネル132a、132bは異なった幅のシート材料104に対応することができる。例えば、幅狭シート材料104が変換されるときには、幅広シート材料104が変換されるときよりも固定案内チャネル132bに近く可動案内チャネル132aを寄せればよい。幅広シート材料104が変換されるときは、幅広シート材料104を案内チャネル132aと132bの間に通せるように可動案内チャネル132aを固定案内チャネル132bから遠ざければよい。可動案内チャネル132aは、シート材料104がどれ程の幅であるかに関わらず可動案内チャネル132a及び固定案内チャネル132bがシート材料104を真っ直ぐに変換部組立体114を通して案内するべく適正に離間されるように、固定案内チャネル132bに向けて付勢されていてもよい。可動案内チャネル132aは、ばね又は他の弾性機構を用いて、固定案内チャネル132bに向けて付勢されていてもよい。
【0036】
[0057]固定案内チャネル132bは、以下に更に詳細に論じられているが、変換工具を位置付けるための「ゼロ」点又は基準点の役目を果たすことができる。より具体的には、変換工具は、固定案内チャネル132bの位置を参照してシート材料104又はその縁の場所を見極める。固定案内チャネル132bをゼロ点として使用して変換工具が適正に位置付けられたら、変換工具は所望の変換機能をシート材料104の適正場所へ遂行することができる。変換工具へのゼロ点又は基準点の提供に加え、固定案内チャネル132bの場所及び/又は案内チャネル132a、132b間相対距離は、更に、制御システムに使用中のシート材料104の幅を指し示すことができる。また、可動案内チャネル132aが固定案内チャネル132bに対して動けるようになっていることで、シート材料104の幅の僅かなずれを許容することができる。
【0037】
[0058]描かれている実施形態では、変換部カートリッジ130は、種々の長さのシート材料104を変換部組立体114を通して案内する案内チャネル132のセット(例えば可動案内チャネル132aと固定案内チャネル132b)を2セット含んでいる。しかしながら、変換部カートリッジ130は、(例えば複数の梱102からの)1つ又は複数の長さの並列に置かれたシート材料104を変換部組立体114を通して送るのに適するように、案内チャネルのセットを1つ含んでいることもあれば複数含んでいることもあるものと理解しておきたい。例えば、描かれている案内チャネル132a、132bは、梱102a(
図4)からの第1の長さのシート材料104を変換部組立体114を通して送るための第1(又は左)の軌道と、梱102bからの第2の長さのシート材料104を変換部組立体114を通して送るための第2(又は右)の軌道と、を形成している。
【0038】
[0059]同様に
図5に描かれている様に、変換部カートリッジ130は、更に、シート材料104を変換部組立体114の中へ引き入れ、その中をシート材料104に前進通過させてゆく送給ローラー134の1つ又はそれ以上のセットを含んでいる。案内チャネル132のセットによって形成されている各軌道は、各自の送給ローラー134のセットを含んでいよう。送給ローラー134は、シート材料104を滑りの制限された又は無い状態で引いてゆくように構成されていてもよく、平滑、肌理付き、凹み付き、及び/又は歯付きであってもよい。
【0039】
[0060]送給ローラー134は、少なくとも僅かな横力をシート材料104へ加えるように、配置されているか、角度を付けられているか、形状を付けられている(テーパしている)か、又は適合されていよう。送給ローラー134によってシート材料104へ加えられる横力は、概して、固定案内チャネル132bの方向とすることができる。結果として、シート材料104は、シート材料104が変換部組立体114を通って進められてゆくと固定案内チャネル132bに向かって/当接に少なくとも僅かに押されることになる。シート材料104を固定案内チャネル132bに向かって/当接に少なくとも僅かに押すことの1つの恩恵は、可動案内チャネル132aを固定案内チャネル132b(例えば変換工具のゼロ点)に向かって付勢するのに要する付勢力が軽減されることである。
【0040】
[0061]描かれている実施形態では、送給ローラー134の各セットは、能動ローラー134aと加圧ローラー134bを含んでいる。以下に論じられている様に、能動ローラー134aは、シート材料104を変換部組立体114を通して前進させるために、アクチュエータ又はモーターによって能動的に転動させることができる。加圧ローラー134bは、典型的には、アクチュエータによって能動的に転動させられるわけではないが、それでも加圧ローラー134bはシート材料104の変換部組立体114を通る前進を支援するべく転動する。
【0041】
[0062]能動ローラー134aは、能動ローラー134aが略同位置に維持されるように変換部カートリッジ130へ固定されている。より具体的には、能動ローラー134aはシャフト136に取り付けられている。対照的に、加圧ローラー134bは、能動ローラー134aに近づけたり遠ざけたりすることができる。加圧ローラー134bが能動ローラー134aに向かって動かされたら、送給ローラー134aと134bは協働してシート材料104を変換部組立体114を通して前進させる。対照的に、加圧ローラー134bが能動ローラー134aから離されたら、シート材料104は変換部組立体114を通って進めない。つまり、加圧ローラー134bが能動ローラー134aから離されると、シート材料104を変換部組立体114を通して前進させるのに十分な圧力がシート材料104へ加わらない。
【0042】
[0063]
図6A−
図6Cは、1つの送給ローラー134のセット、及び加圧ローラー134bを能動ローラー134aに近づけたり能動ローター134aから遠ざけたりするための機構を描いている。示されている様に、加圧ローラー134bは、変換部カートリッジ130へヒンジ140を介して枢動可能に接続されている加圧ローラーブロック138へ回転可能に固着されている。加圧ローラーブロック138がヒンジ140周りに枢動されると、加圧ローラー134bは能動ローラー134aに向かって動かされたり(
図6B)能動ローラー134aから遠ざけられたり(
図6C)する。加圧ローラー134bが能動ローラー134aに向かって動かされると、加圧ローラー134bは稼働し又は稼働位置に入る。加圧ローラー134bが能動ローラー134aから遠ざけられると、加圧ローラー134bは稼働停止し又は稼働停止位置に入る。
【0043】
[0064]加圧ローラー134bは、加圧ローラーカム142を加圧ローラーブロック138へ係合させることにより、稼働位置から稼働停止位置へ選択的に動かされる。加圧ローラーカム142の係合は、以下に更に詳細に論じられている。とはいえ、簡潔にいうと、シート材料104を変換部組立体114を通して前進させたくないときは、加圧ローラーカム142を係合させれば、加圧ローラーブロック138及び加圧ローラー134bはヒンジ140周りに枢動させられ、加圧ローラー134bが
図6Cに示されている稼働停止位へ動かされる。同様に、シート材料104を変換部組立体114を通して前進させたいときは、加圧ローラーカム142を係合解除させればよい。加圧ローラーカム142の係合解除により、加圧ローラーブロック138及び加圧ローラー134bはヒンジ140周りに枢動できるようになり、加圧ローラー134bは
図6Bに示されている稼働位置へ動かされる。
【0044】
[0065]加圧ローラー134bは、稼働位置又は稼働停止位置の何れかに向けて付勢されていてもよい。例えば、加圧ローラー134bは、加圧ローラー134bが能動的に(例えば加圧ローラーカム142の係合によって)稼働停止位置へ動かされない限り稼働位置に留まるように稼働位置へ付勢されていてもよい。代わりに、加圧ローラー134bは、加圧ローラー134bが能動的に稼働位置へ動かされない限り稼働停止位置に留まるように稼働停止位置に向けて付勢されていてもよい。
【0045】
[0066]描かれている実施形態では、加圧ローラー134bは、加圧ローター134bがひとたび稼働停止位置へ動かされたら選択的に稼働停止位置に保持されるようになっている。例えば、加圧ローラー134bが稼働停止位置へ動かされたら、加圧ローラー134bを稼働位置へ動かすことが所望されるまで、ロック機構144が加圧ローラー134bを稼働停止位置に保持するようになっていてもよい。一例として、ロック機構144は、加圧ローラーブロック138及び加圧ローラー134bを稼働停止位置に保持する電磁石であってもよい。加圧ローラー134bを稼働位置へ動かすことが所望されると、ロック機構144は、例えばその磁力を稼働停止させることによって解放されることになる。磁力は、電磁石の電磁界をオフにすることによって稼働停止させることができる。電磁石を使用するのではなく、永久磁石を使用して、加圧ローラーブロック138及び加圧ローラー134bを稼働停止位置に保持させてもよい。加圧ローラー134bを稼働位置へ動かすことが使用されると、永久磁石の磁力は、電界を磁石の周りに印加して磁石の磁界に対抗させることによって稼働停止させられる。代わりに、ロック機構144は、機械的機構、ソレノイド、又は加圧ローラー134bを稼働停止位置に選択的に保持することのできる他の装置であってもよい。ロック機構144は、加圧ローラーカム142の継続係合を要すること無く、加圧ローラー134bが稼働停止位置に保持されることを可能にする。
【0046】
[0067]シート材料104を換部組立体114を通して前進させることが所望されたとき、加圧ローラー134bは、上述の稼働位置へ動かされる。送給ローラー134の一方又は両方がシート材料104を前進させるように能動的に回転する。例えば、描かれている実施形態では、(能動ローラー134aが取り付けられている)シャフト136は、ステッピングモーター146(
図5)へベルト148を介して接続されている。ステッピングモーター146がベルト148を回転させ、それによりシャフト136及び能動ローラー134aが回転する。加圧ローラー134bが稼働位置にあるとき、加圧ローラー134bは、シート材料104を能動ローラー134aに当接に押圧し、それによりシート材料104を変換部組立体114を通して前進させる。対照的に、加圧ローラー134bが稼働停止位置にあるとき、加圧ローラー134bはシート材料104を能動ローラー134aに当接に押圧しない。加圧ローラー134bがシート材料104を能動ローラー134aに当接に押圧していなければ、能動ローラー134aは、シート材料104を変換部組立体114を通して前進させることなくシート材料104の下を回転/空転することになろう。
【0047】
[0068]
図5に注意を戻すと、変換部カートリッジ130は、包装用定型品108を作成するために、変換機能(例えば、罫を入れる、曲げる、折る、穿孔する、裁断する、筋を入れる)をシート材料104へ遂行するクロスヘッド150及びロングヘッド152の様な1つ又はそれ以上の変換工具を含んでいることが分かる。変換機能の幾つかは、シート材料104へ、シート材料104の移動方向及び/又は長さに実質的に直交する方向に行うことができる。言い換えれば、幾つかの変換機能は、シート材料104を横切って(例えば側辺間に)行われよう。その様な変換を「横断方向の変換」と見なすことができる。
【0048】
[0069]横断方向の変換を遂行するために、クロスヘッド150は、変換部カートリッジ130の幅の少なくとも一部分に沿って、シート材料104が変換部組立体114を通って送られる方向及び/又はシート材料104の長さに略直交である方向に動くことができる。言い換えると、クロスヘッド150は、横断方向の変換をシート材料104へ遂行するためにシート材料104を横切って動くものである。クロスヘッド150は、クロスヘッド150が変換部カートリッジ130の幅の少なくとも一部分に沿って動けるように軌道154へ可動に取り付けられている。
【0049】
[0070]
図7A−
図7Bは、クロスヘッド150及び変換部カートリッジ130の残部から分離されている軌道154の一部分の斜視図を描いている。クロスヘッド150は、スライダ158とセンサー161とを備える本体156を含んでいる。スライダ158は、クロスヘッド150を軌道154に沿って往復させるようにクロスヘッド150を軌道154へ接続している。クロスヘッド150は、更に、1つ又はそれ以上の横断方向の変換をシート材料104へ遂行する裁断ホイール160及び罫入れホイール162の様な1つ又はそれ以上の変換器械を含んでいる。より具体的には、クロスヘッド150がシート材料104の上を往復すると裁断ホイール160及び罫入れホイール162が、罫線、曲がり、折目、穿孔、切目、及び/又は筋、をシート材料104に作成してゆく。
【0050】
[0071]罫入れホイール162は回転することはができるが、また一方で罫入れホイール162は本体156に対しては実質的に同じ垂直位置に留まる。対照的に、裁断ホイール160は本体156に対して選択的に上昇下降させることができる。例えば、裁断ホイール160は、クロスヘッド150がシート材料104の上を動いてゆく際に裁断ホイール160がシート材料104を裁断しないように、
図7Aに示されている様に上昇させることができる。代わりに、裁断ホイール160は、クロスヘッド150がシート材料104の上を動いてゆく際にシート材料104を裁断するためには、
図7Bに示されている様に下降させることができる。
【0051】
[0072]描かれている実施形態では、裁断ホイール160は、裁断ホイールフレーム164に回転可能に取り付けられている。裁断ホイールフレーム164は本体156へ可動に接続されている。具体的には、裁断ホイールフレーム164は、1つ又はそれ以上のシャフト163に滑動可能に取り付けられている。裁断ホイールフレーム164は、シャフト163に保持されており、本体156と裁断ホイールフレーム164の間に接続されている1つ又はそれ以上のばね165によって上昇位置に向けて付勢されている。
【0052】
[0073]裁断ホイールフレーム164及び裁断ホイール160を上昇位置(
図7A)から下降位置(
図7B)へ選択的に動かすのに1つ又はそれ以上のソレノイド166を使用することができよう。ソレノイド166は、各々、ソレノイド166の稼働時及び稼働停止時に伸展退縮するソレノイドプランジャー168を含んでいる。ソレノイドプランジャー168を退縮させると、裁断ホイールフレーム164及び裁断ホイール160は(ばね165及び/又はシート材料104からの法線力により)上昇し、裁断ホイール160はシート材料104を裁断しない。対照的に、ソレノイド166を稼働させると、ソレノイドプランジャー168は伸展し、それにより裁断ホイールフレーム164及び裁断ホイール160を下降させ(
図7b)、裁断ホイール160はシート材料104を裁断する。
【0053】
[0074]本開示は、各種構成要素を動かすのにソレノイドを使用することに言及しているが、その様な言及は単に一例としてなされている。ここに記載されている機能を遂行するのに他の型式のアクチュエータが使用されてもよい。例えば、音声コイル、リニアモーター、回転モーター、親ねじ、など、を含む他の線形又は非線形アクチュエータが使用されてもよい。従って、ソレノイドへの言及は本発明の範囲を限定するものではない。むしろ、本発明は、ソレノイドを採用することもできるし、又はここにソレノイドに関連付けて説明されている機能を遂行する能力のある何れかの他のアクチュエータを採用することもできる。
【0054】
[0075]
図5に示されている様に、変換部カートリッジ130は、クロスヘッド150下方に配置されている支持板167を含んでいる。支持板167は、裁断ホイール160及び罫入れホイール162が横断方向の変換をシート材料104へ遂行する際にシート材料104を支持する。加えて、支持板167は、裁断ホイール160と整列し少なくともその一部分を受け入れることのできるチャネル169を含んでいる。裁断ホイール160がシート材料104に切り込むべく下降させられたとき、裁断ホイール160はシート材料104を貫いて少なくとも部分的にチャネル169の中へ迫り出している。結果として、裁断ホイール160は、支持板167に係合して過度の摩耗を生じさせてしまうこと無しにシート材料104を貫いて迫り出すことができる。
【0055】
[0076]ソレノイド166のシート材料104を裁断するのに要する力(ひいてはソレノイド166を稼働させるのに要するパワー)の減量化を図るために、クロスヘッド150の可動構成要素の運動エネルギーを使用してシート材料104への切り込みを支援させてもよい。より具体的には、ソレノイド166を稼働させるとソレノイドプランジャー168はソレノイド166から伸展する動きをする。ソレノイドプランジャー168の運動は同様に裁断ホイールフレーム164及び裁断ホイール160を動かす。ソレノイドプランジャー168と裁断ホイールフレーム164と裁断ホイール160が動き始めると、それらは裁断ホイール160がシート材料104に係合するまでモーメントひいては運動エネルギーを蓄積する。裁断ホイール160がシート材料104に係合したとき、ソレノイドプランジャー168と裁断ホイールフレーム164と裁断ホイール160の蓄積された運動エネルギーはシート材料104に切り込むべくソレノイド166によって提供される力と一体に働く。而して、クロスヘッド150の構成要素の運動エネルギーをこの様に活用することでソレノイド166の要求される力を軽減することができる。
【0056】
[0077]幾つかの変換機械では、材料の上を裁断が開始されるべき場所まで裁断工具を動かすことによって材料に裁断が行われる。裁断開始に先立ち、裁断工具の横運動は停止される。次いで、裁断工具が降ろされ材料を穿通すると、裁断工具の横運動は再開される。その様な状況では、裁断工具を下降させ材料を穿通させるのに比較的大量の力が必要になろう。これは、一部には、裁断工具を下降させるのに使用される力の幾らかが裁断工具が実際に材料を穿通するより前に材料を圧縮するのに使用されてしまうという事実に因る。材料の圧縮は、少なくとも一部には、裁断工具の比較的大きな弦が同時に材料に切り込もうとすることが原因である。
【0057】
[0078]対照的に、変換機械100は、シート材料104の上でのクロスヘッド150の運動と裁断ホイール160の下降が組み合わされてシート材料104への切り込みを開始する「オンザフライ」モードを含んでいる。オンザフライモードでは、クロスヘッド150は、シート材料104を横切って、シート材料104に切目が入れられるべき場所に向かって動き始める。クロスヘッド150の横運動を裁断ホイール160の下降開始前に停止させるのではなくて、裁断ホイール160はクロスヘッド150がシート材料104を横切って動いている間に下ろされる。クロスヘッド150の横運動と裁断ホイール160の下降は、裁断ホイール160がシート材料104の所望場所に係合し裁断を開始するように時間調節されていよう。
【0058】
[0079]オンザフライモードでは、シート材料104への切り込みを開始するために、ソレノイド166の裁断ホイール160を下降させるのに要する力はより少なくて済む。減力化は、少なくとも一部には、裁断ホイール160のより小さい弦がシート材料104の裁断を開始するのに使用されていることに因る。より具体的には、クロスヘッド150がシート材料104を横切って動きつつ裁断ホイール160が下ろされてシート材料104との係合に入ってゆくので、裁断を開始するのに裁断ホイール160の先導縁しか使用されない。結果として、裁断ホイール160の下降に使用される力のうちで、裁断ホイール160がシート材料104を穿通できるようになる前のシート材料104の圧縮に費やされる力はより小さくなる。
【0059】
[0080]また、ソレノイド166がシート材料104に切り込むのに十分な力を生成できるようにするめにパルス幅変調(PWM)回路板又は他の電圧調節用電気的構成要素がソレノイド166内に十分に高い電流を生成することができる。裁断ホイール160がシート材料への切り込みを開始したらPWM回路板又は他の電圧調節用電気的構成要素はソレノイド166の電流を下げるが、なおソレノイド166に裁断ホイール160を下降位置に維持させることができる。言い換えれば、裁断ホイール160がシート材料104に切り込んでゆけるだけの力を提供するべく比較的高い電流がソレノイド166に生成される。裁断ホイール160がシート材料104を穿通したら、ソレノイド166の電流は下げられるが、なおソレノイド166にシート材料104への切り込みを継続させることができる。
【0060】
[0081]シート材料104に裁断を行う段階を開始及び継続するのに可変電圧/電流を使用できることは、少なくとも一部には、ソレノイド166の特性によって実現可能となる。ソレノイドは、固有の力対ストローク曲線プロフィールを有している。ソレノイドのストロークの始まりには、ソレノイドは比較的限定された力を有している。ソレノイドのストロークが更に進むと力は劇的に増加する。従って、裁断ホイールがシート材料を穿通できるようストロークの終わりに比較的大きな力を生成するために、ソレノイドのストローク中には比較的高い電圧/電流が使用されることになる。ソレノイドのストロークの終了時(例えばプランジャーが一杯に伸展したとき)に、比較的高い保持力をなお維持させながら電圧/電流を下げることができる。つまり、電圧/電流が下げられても、ソレノイドは裁断ホイールがシート材料104の裁断を続行するよう裁断ホイールをその場に保持するに足る力を有している。
【0061】
[0082]ソレノイド166へ供給される電圧レベル(ひいてはソレノイド166の電流)に対する調節能は更に様々な理由から有益であろう。例えば、より少ないパワーを使用して所望の結果を実現させることができるようになる。例えば、裁断を開始するために高い電圧を短期間使用し、裁断を行い続けるのに低い電圧を使用することができる。これは、要求されるパワーの全量を軽減するのみならず、特定の構成要素の性能を改善することができる。例えば、高電圧供給を比較的短い期間に限ることで、ソレノイド166の温度がソレノイド166の高電流に因り上昇又は過熱するのを防ぐことができる。ソレノイド166の温度上昇又は過熱は、ソレノイドへの損傷を引き起こしたりそれらの稼働力を削いだりしかねない。電圧調節能は、裁断ホイール160下方にシート材料104が無いときにソレノイドを稼働させた場合(「空打ち」)にも有益であろう。例えば、ソレノイド166が高電圧で空打ちされたなら、裁断ホイール160はあまりに遠くまで又はあまりに急激に下降してしまい、損傷及び/又は余計な機械的摩耗を生じさせる可能性がある。
【0062】
[0083]クロスヘッド150がシート材料104への横断方向の変換を遂行し終えたら、クロスヘッド150を使用して加圧ローラー134bを稼働位置から稼働停止位置へ動かす。より具体的には、シート材料104の前進を停止させることが所望されると、クロスヘッド150は、クロスヘッド150の一部分が加圧ローラーカム142に係合するように、加圧ローラーブロック138に隣接に動かされることになる。以上に指摘されている様に、加圧ローラーカム142の係合は、加圧ローラーブロック138及び加圧ローラー134をヒンジ140周りに稼働停止位置へ枢動させることになる。
図6Cに示されている様に、クロスヘッド150は、加圧ローラーカム142に係合して加圧ローラー134bを稼働停止位置へ動かすことのできる水平方向に向き付けられているホイール171を含んでいる。
【0063】
[0084]クロスヘッド150を用いて横断方向の変換を作成できることに加え、変換機能はシート材料104へシート材料104の移動方向及び/又は長さに実質的に平行な方向に行うこともできる。シート材料104の長さに沿って及び/又はシート材料104の移動方向に概ね平行に行われる変換を「長手方向の変換」と見なすことができる。
【0064】
[0085]長手方向の変換をシート材料104へ作成するにはロングヘッド152を使用することができる。より具体的には、ロングヘッド152は、ロングヘッド152をシート材料104の側辺に対して適正に位置付けるために、変換部カートリッジ130の幅に沿って選択的に位置付け直される(例えば、シート材料104の長さに直交である方向に往復)。一例として、長手方向の罫線又は切目がシート材料104の一方の縁から2インチ(5.08cm)だけ作られる必要がある場合(例えばシート材料104の縁から余分な材料を刈り取るため)、ロングヘッド152の1つが、切目又は罫線を所望の場所に作ることができるようロングヘッド152を適正に位置付けるべく、シート材料104を直交に横切って動かされることになる。言い換えると、ロングヘッド152は、シート材料104への長手方向の変換を行うのに適正な場所にロングヘッド152を位置付けるべく、シート材料104を横断方向に横切って動かされる。
【0065】
[0086]
図8は、ロングヘッド152の1つを含む変換部カートリッジ130の一部分の近景図を描いている。見て分かる様に、ロングヘッド152はスライダ172を有する本体170を含んでいる。スライダ172は、ロングヘッド152が変換部カートリッジ130の幅の少なくとも一部分に沿って往復できるようにロングヘッド152を軌道174へ接続している。ロングヘッド152は、長手方向の変換をシート材料104へ遂行することのできる裁断ホイール176及び罫入れホイール178の様な1つ又はそれ以上の変換器械を含むことができる。より具体的には、シート材料104がロングヘッド152の下を動いてゆく際に、裁断ホイール176及び罫入れホイール178は罫線、曲がり、折目、穿孔、切目、及び/又は筋、をシート材料104に作成することができる。
【0066】
[0087]
図5及び
図8から分かる様に、変換部組立体130は更にロングヘッド152下方に配置されている変換ローラー200を含んでおり、シート材料104は変換ローラー200と裁断ホイール176及び縦罫入れホイール178の間を通るようになっている。変換ローラー200は、長手方向の変換がシート材料104へ遂行されている間、シート材料104を支持することができる。加えて、変換ローラー200は、変換機能が完遂された後、包装用定型品108を変換部組立体114から前進排出させることができる。変換ローラー200に関する更なる詳細は以下に提供されている。
【0067】
[0088]裁断ホイール176及び罫入れホイール178は、本体170へ回転可能に接続され、長手方向の変換を行うことができるように向き付けられている。幾つかの実施形態では、裁断ホイール176及び罫入れホイール178は本体170へ枢動可能に接続されており、及び/又はロングヘッド152はスライダ172へ枢動可能に接続されている。シート材料104が変換部組立体114を通って進んでゆく際、シート材料104は、完全に直線に進んでゆくとは限らない。ロングヘッド152、裁断ホイール176、及び/又は罫入れホイール178が枢動できるようになっていることによって、裁断ホイール176及び罫入れホイール178の向きはシート材料104の送給方向によりきっちり従うように変化することができる。加えて、シート材料104が裁断ホイール176及び罫入れホイール178に加える横力はより少なくなるので、ロングヘッド152を所定位置に維持するのに要する制動力(後述)を軽減できる。同様に、可動案内チャネル132aを固定チャネル132bに向けて付勢するのに要する付勢力も同じく軽減できる。
【0068】
[0089]ロングヘッド152が変換部カートリッジ130の幅に沿って所望場所に位置付け直されると、ロングヘッド152はその場に固定される。より具体的には、ロングヘッド152は、ひとたび所望通りに位置付けられたら、変換部カートリッジ130の他のもう1つの部分であるブレーキベルト180へ固定されることになる。
図9A及び
図9Bは、ロングヘッド152及びロングヘッド152をブレーキベルト180へ固定するための1つの例示としての機構の断面図を描いている。見て分かる様に、ロングヘッド152は、本体170へ枢動可能に接続されているブレーキ枢動腕182を含んでいる。ばね184が、ブレーキ枢動腕182を
図9Aに示されているロック位置へ付勢するべくブレーキ枢動腕182と本体170の間に接続されている。ブレーキ枢動腕182がロック位置にあるとき、係合部材186はブレーキベルト180に当接保持されているか又はブレーキベルト186にめり込むように押圧されている。ばね184は、係合部材186をブレーキベルト180に当接保持させるか又はブレーキベルト18にめり込むように押圧させるのに十分な力でブレーキ枢動腕182をロック位置に向かって付勢し、ロングヘッド152が軌道174の長さに沿って動くのを防止する十分な力をもたらしている。
【0069】
[0090]ロングヘッド152を軌道174の長さに沿って位置付け直すことが所望されると、係合部材186を
図9Bに示されている様にブレーキベルト180から係合解除するようにブレーキ枢動腕182を枢動させる。ブレーキ枢動腕182の枢動は、クロスヘッド150に取り付けられているソレノイド188(
図7A、
図7B、
図9B)を使用して達成することができる。ソレノイド188を用いてブレーキ枢動腕182を枢動させるためには、クロスヘッド150を先ずロングヘッド152と整列するように動かす。次いで、ソレノイド188を稼働させると、ソレノイドプランジャー190が伸展し、
図9Bに示されている様にブレーキ枢動腕182に係合する。ソレノイドプランジャー190がブレーキ枢動腕182に係合すると、ブレーキ枢動腕182が枢動し、係合部材186にブレーキベルト180を係合解除させる。
【0070】
[0091]ソレノイド188のブレーキ枢動腕182を枢動させるのに要する力が実質的に一定に保たれるやり方で本体170とブレーキ枢動腕182の間にばね184が接続されていることに注目したい。ブレーキ枢動腕182がロック位置(
図9A)からロック解除位置(
図9B)へ枢動されてゆくとばね184は引き伸ばされる。ばね184が引き伸ばされると、普通なら枢動式ブレーキ腕182を枢動させ続けるのに要する力は増加し続けるはずである。しかしながら、ブレーキ枢動腕182が枢動する際、ばね184とブレーキ枢動腕182の間の接続場所は、ブレーキ枢動腕182の枢動場所及びばね184と本体170の間の接続場所の上をゆくので、ばね184はいっそう垂直方向に向き付けられる。ばね184の向きが更に垂直になることでばね184がブレーキ枢動腕182に加える水平力が小さくなる。而して、普通ならばね184を引き伸ばすのに要する力の増加は、ばね182によってブレーキ枢動腕182へ加えられる水平力が小さくなることによって概ね相殺される。
【0071】
[0092]係合部材186がブレーキベルト180から係合解除された状態で、ロングヘッド152は軌道174の長さに沿って位置付け直される。ロングヘッド152にロングヘッド152位置付け直し専用のアクチュエータを装備するのではなく、クロスヘッド150をロングヘッド150の位置付け直しに利用することができる。より具体的には、クロスヘッド150とロングヘッド152は、一体に接続されるか或いはクロスヘッド150の動きがロングヘッド152の動きを生じさせるような他のやり方で係合されていてもよい。この配列は、従って、クロスヘッド150を能動的に制御する能力しか要せず、ロングヘッド152はクロスヘッド150によって受動的に動かされることになる。また、ロングヘッド152は電気的なセンサーや電気式又は空気圧式のアクチュエータを要しない。結果として、ロングヘッド152は、例えば、ケーブルチェーン式に電気ケーブル/ワイヤ及びホースを用いるなどして電力又は圧縮空気へ接続される必要がない。これは、ロングヘッド152のはるかに費用効果の良い設計を可能にするとともに変換部組立体114及び変換機械106全体の費用効果の高い製造及び保守管理のし易い設計を可能にする。
【0072】
[0093]ロングヘッド152をクロスヘッド150へ選択的に接続するための1つの例示としての様式が
図9Bに示されている。クロスヘッド150をロングヘッド152と整列させブレーキ枢動腕182を(例えば係合部材186をブレーキベルト180から係合解除するべく)枢動させたとき、ブレーキ枢動腕182の一部分がクロスヘッド150に係合してロングヘッド152をクロスヘッド150へ接続するようになっている。より具体的には、ブレーキ枢動腕182側の延伸部192がクロスヘッド150の本体156のノッチ194の中へ枢動する。延伸部192がノッチ194内に位置付けられている限り、クロスヘッド150とロングヘッド152の動きは一体に連係されている。つまり、延伸部192がノッチ194内に位置付けられていてクロスヘッド150が動かされると、ロングヘッド152はクロスヘッド150と共に動くことになる。
【0073】
[0094]
図7A−
図7Bは、クロスヘッド150の本体156の側面に形成されているノッチ194を示している。見て分かる様に、ノッチ194は、延伸部192のノッチ194内への案内を支援することのできるフレア状の開口部を含むことができる。例えば、ロングヘッド152が最後に位置付けられてから僅かに動いてしまっていても、フレア状開口部は延伸部192をノッチ194の中に案内することができ、それによりロングヘッド152の微々たる配置誤差を補正することができる。クロスヘッド150がロングヘッド152を位置付け直したら、延伸部192はノッチ194から解放され、ロングヘッド152は所定位置へロックされる。ロングヘッド152に何らかの配置誤差があってもそれは延伸部192がノッチ194内へ枢動された時点で補正されることになるので、ロングヘッド152は適正場所でその場にロックされるということに注目したい。結果として、変換機械106は、ロングヘッド152に対する頻繁なリセット又は手動調節を要することなく作動してゆくことができる。
【0074】
[0095]ノッチ194は更に実質的に垂直な内部壁を含んでいる。ノッチ194の垂直内部壁は、延伸部192へ力を加え、ロングヘッド152の運動を生じさせる。ノッチ194の垂直壁は、延伸部192へ水平力しか加えないことに注目したい。ノッチ194は、延伸部192へ如何なる下向きの力も加えないので、ソレノイド188のブレーキ枢動腕182をロック解除位置に維持するのに要する力は軽減される。それに関連して、ロングヘッド152が動かされている間のソレノイド188がブレーキ枢動腕182をロック解除位置に維持するのに要するパワーは比較的低量となる。
【0075】
[0096]ソレノイド166同様、ソレノイドプランジャー190の運動エネルギーは、ソレノイド188の要求される力の量(ひいてはソレノイド188を稼働させるのに要するパワー)を軽減するのに使用することができる。より具体的には、ソレノイド188を稼働させるとソレノイドプランジャー190はソレノイド188から伸展する動きをする。ソレノイドプランジャー190が動き始めると、それはモーメントひいては運動エネルギーを蓄積する。プランジャー190がブレーキ枢動腕182に係合したとき、プランジャー190の蓄積された運動エネルギーはソレノイド188によって提供される力と一体に働いてブレーキ枢動腕182を枢動させて係合部材186がブレーキベルト180から係合解除されるようにする。係合部材186を係合解除することに加え、ブレーキ枢動腕182の枢動はブレーキ枢動腕182に運動エネルギーを蓄積させる。プランジャー190とブレーキ枢動腕182の組み合わされた運動エネルギーも同様に、ソレノイドのロングヘッド152の微々たる配置誤差を補正しクロスヘッド150をロングヘッド152に対し補正するのに要する力を軽減する。具体的には、プランジャー190とブレーキ枢動腕182の運動エネルギーは延伸部192のノッチ194への差し入れを促し、ひいてはロングヘッド152の配置誤差を補正し且つクロスヘッド150とロングヘッド152を一体に接続する。
【0076】
[0097]
図5に示されている様に、描かれている実施形態は、2つのロングヘッド152を含んでいる。しかしながら、変換部カートリッジ130は1つ又はそれ以上のロングヘッド152を含んでいてもよいことが理解されよう。どれ程の数のロングヘッド152が含まれているかに関わらず、クロスヘッド150は各ロングヘッド152を個別に且つ選択的に動かすのに使用することができる。標準溝切型箱(RSC:regular slotted box)包装用定型品を作成するための通常設定は少なくとも3つのロングヘッドを要し、そのうち2つには罫入れ工具が装備され、1つには側辺部刈り取りナイフが装備されている。各軌道より外側のシート材料への側辺部刈り取りを可能にするために、第1のナイフロングヘッドの反対側に、ナイフ付きの第4のロングヘッドが追加されている。また、ロングヘッドを一方の軌道から他方の軌道へ長い距離を動かす必要を回避するために、2つの追加の罫入れ工具が中間に加えられていてもよい。それにより、2つの罫入れロングヘッドと1つの裁断ロングヘッドから成るセットが主に一方の軌道用として使用され、もう1つの同一ではあるが鏡映しになっているセットアップが主に他方の軌道用として使用される。これにより複雑な包装用定型品設計への変換をも可能にするもので、4つの罫入れロングヘッドが各々に長手方向罫線を作成することができ、その間も裁断ロングヘッドの何れかを側辺部刈り取りに使用できる。ナイフを装備した第7のロングヘッドを中間に加えてもよく、その結果、2つの包装用定型品を平行並列に作成できるようになる。
【0077】
[0098]以上に指摘されている様に、クロスヘッド150はセンサー161を含んでいる。センサー161は、クロスヘッド150に隣接するロングヘッド152の存在を検知するのに使用されよう。例えば、ロングヘッド152を位置付け直すことが所望されると、クロスヘッド150は変換部カートリッジ130を横切ってロングヘッド152が(制御システムに従って)位置付けられることになっている場所へ動いてゆく。クロスヘッド150がこうして位置付けられたら、センサー161を使用してロングヘッド152が適正位置にあることを確認することができる。センサー161によってロングヘッド152が検知されると、ソレノイド188を稼働させ、ロングヘッド152の制動機構が解放されロングヘッド152がクロスヘッド150へ接続されるようにする。クロスヘッド150がロングヘッド152を所望場所へ動かしたら、センサー161を使用してロングヘッド152の所望場所への適正配置が(クロスヘッド150とロングヘッド152の間の係合解除の前又は後のどちらかに)確認される。
【0078】
[0099]センサーは、ロングヘッド152の数を数え各ロングヘッド152の現在位置を確定するのに使用することもできる。変換機械100は、ロングヘッド152の位置を監視しクロスヘッド150を制御する制御回路構成を含んでいるか又はその様に監視及び制御するコンピュータに接続されていてもよい。仮にセンサー161がロングヘッド152を直近の既知の位置に検知しなかった場合、制御回路構成はクロスヘッド150に指図して変換部カートリッジ130を横切って動かしセンサー161が不明のロングヘッド152の場所を検知できるようにする。既定試行回数後にセンサー161がロングヘッド152各々の位置を突き止めることができないでいるなら、エラーメッセージが生成され操作者に手動でロングヘッド152の位置を突き止めるように又は整備又は点検を求めるように指図する。
【0079】
[0100]ロングヘッド152の所在場所を検知及び監視することに加え、クロスヘッド150は案内チャネル132の位置を検知するセンサー196(
図9B)を含んでいてもよい。例えば、クロスヘッド150が変換部カートリッジ130を横切って往復する際、センサー196は各案内チャネル132の現在場所を検知することができる。制御回路構成は、検知された場所に基づき、各案内チャネル132が適正場所にあるかどうかを判定することができる。例えば、固定案内チャネル132bの検知された場所が予め設定されている場所に合致しない場合、固定案内チャネル132bが滑ったのかもしれないし、又は操作者が制御回路構成を更新することなしに固定案内チャネル132bを調節したのかもしれない。その様な場合、制御回路構成はエラーメッセージを生成し、固定案内チャネル132bを位置付けし直す必要があることを指し示す。代わりに、制御回路構成は単純に記憶されている固定案内チャネル132bの場所を検知された場所へ更新し、それにより使用中のシート材料104の幅を確定するようになっていてもよい。
【0080】
[0101]センサー196は、同様に、可動案内チャネル132aの現在場所を検知し、可動案内チャネル132aが適正位置にあるかどうかを制御回路構成機構が判定できるようにしている。以上に指摘されている様に、可動案内チャネル132aは、異なった幅のシート材料104に対応するよう動くことができる。結果として、可動案内チャネル132aは、シート材料104が飛び出てしまった場合、シート材料104が損傷してしまった場合、又は変換機械100が制御回路構成の設定よりも幅広又は幅狭のシート材料104を装入されている場合に、適正場所に所在していないということもあり得る。その様な場合には、制御回路構成は、エラーメッセージを生成して、固定案内チャネル132bは位置付け直される必要があること、新しいシート材料104が装入される必要があること、など、を指し示す。
【0081】
[0102]以上に指摘されている様に、ロングヘッド152が長手方向の変換をシート材料104へ遂行してゆく際、変換ローラー200がシート材料104を支持する。ロングヘッド152と変換ローラー200は、シート材料104がロングヘッド152と変換ローラー200の間を通過してゆく際に変換機能がシート材料104へ遂行されるように、互いに対して配置されていよう。例えば、
図8−
図9Bに示されている様に、裁断ホイール176は変換ローラー200の中へ、裁断ホイール176と変換ローラー200の間にクリアランスが無いように迫り出している。結果として、シート材料104は、裁断ホイール176を通過しながら裁断されてゆく。罫入れホイール178は、シート材料104を穿通する必要がないので、罫入れホイール178は、罫入れホイール178と変換ローラー200の間に多少のクリアランスがあるような配置のされ方をしている。
【0082】
[0103]変換ローラー200、裁断ホイール176、及び罫入れホイール178の他の配列も可能である。例えば、裁断ホイール176と変換ローラー200の間の接触を低減又は排除するために、裁断ホイール176の回転軸を変換ローラー200の回転軸から水平方向にオフセットして裁断ホイール176を変換ローラー200の僅かに後ろに配置させてもよい。裁断ホイール176を水平方向に変換ローラー200からオフセットさせることによって、裁断ホイール176は変換ローラー200の中へそれ以上(又は全く)迫り出すことなく、より下方に配置させることができる。裁断ホイール176を低く配置させることは、更に、裁断ホイール176がシート材料104の全厚さを貫いて裁断することを確約する。
【0083】
[0104]裁断ホイール176及び/又は罫入れホイール178が変換ローラー200に接触しているか又はその中へ迫り出している事例では、ロングヘッド152の位置付け直しの前に変換ローラー200と裁断ホイール176及び/又は罫入れホイール178を分離するか又はそれ以外のやり方で係合解除する必要があろう。
図6A及び
図10−
図14に注意を向けると、変換ローラー200と裁断ホイール176及び/又は罫入れホイール178を選択的に分離するのに使用することのできる1つの例示としての機構が描かれている。描かれている実施形態では、変換ローラー200は、変換ローラー200を裁断ホイール176及び/又は罫入れホイール178に対し係合又は係合解除するように選択的に上昇下降させられる。而して、各ロングヘッド152の運動が可能になるように各ロングヘッド152を上昇させるのではなく、変換ローラー200を
図10に示されている様に下降させてロングヘッド152全てを一度に係合解除させ、ロングヘッド152を所望通りに位置付け直せるようにする。変換ローラー200を下降させてロングヘッド152を係合解除させることで、センサー、アクチュエータ、又はケーブルチェーン(電力、圧縮空気用)をロングヘッド152へ接続させておく必要は全くなくなり、以上に指摘されている利点がもたらされる。これは、空気圧式アクチュエータを含まない又は圧縮空気へのアクセスを持たない全電動式機械では特に重要である。
【0084】
[0105]
図6Aに示されている様に、変換ローラー200はシャフト202に取り付けられている。送給ローラー134a同様、変換ローラー200はステッピングモーター146によってベルト148を介して回転させられる。ステッピングモーター146がベルト148を第1の方向(例えば
図6Aに示されている様に時計回り)に回転させると、変換ローラー200は同じく第1の方向に回転し、シート材料104にロングヘッド152の下を前進させ、及び/又は包装用定型品108を変換部組立体114から前進排出させる。対照的に、ステッピングモーター146がベルト148を第2の方向(例えば
図6Aに示されている様に反時計回り)に回転させると、変換ローラー200は
図10に示されている位置へ下降する。
【0085】
[0106]
図11−
図14は、(変換部カートリッジ130の残部から分離して)変換ローラー200及び変換ローラー200を下降させるのに使用される機構を描いている。指摘されている様に、変換ローラー200はシャフト202に取り付けられている。シャフト202の第1端は軸受ブロック204を貫いて延びていて、ギヤ206を取り付けられている。
図6Aに示されている様に、シャフト202及び変換ローラー200を回転させるために、ベルト148がギヤ206に係合している。シャフト202の第2端は、軸受ブロック208の中へ延びている。
【0086】
[0107]
図12A−
図13は、変換ローラー200が第1の方向に回転できるようにし、また第2の方向に回転すると下降させることができるようにする、偏心軸受組立体210を描いている。
図12A−
図13は、軸受ブロック204及びシャフト202の第1端に取り付けられている偏心軸受組立体210を描いている。より具体的には、
図12Aは軸受ブロック204に配置されている偏心軸受組立体210の側面図を描いており、
図12Bは偏心軸受組立体210及び軸受ブロック204の断面図を描いており、
図12C及び
図12Dは偏心軸受組立体210及び軸受ブロック204の分解組立図を描いている。
図11に示されている様に、シャフト202の第2端も偏心軸受組立体210に実質的に類似の偏心軸受組立体212を有している。
【0087】
[0108]
図12A−
図12Dに示されている様に、軸受ブロック204は略方形の凹部214を含んでおり、そこに偏心軸受組立体210は配置され、その中で回転することができる。軸受ブロック204もそれに形成されている略矩形の凹部215を含んでいる。シャフト202は凹部214、215を通って延びていて、
図12Bに示されている様に偏心軸受組立体210と軸受217を取り付けられている。軸受217は、シャフト202が(例えば変換ローラー200上昇下降時に)凹部215内を低摩擦長時間持続式に動けるようにシャフト202に取り付けられ凹部215内に配置されている。
【0088】
[0109]偏心軸受組立体210は、一方向軸受216と、偏心軸受ブロック218と、二方向軸受219と、を含んでいる。示されている様に、偏心軸受ブロック218は、一方向軸受216が配置されている凹部221を含んでいる。偏心軸受ブロック218は、更に、軸受219が取り付けられている突起223を含んでいる。軸受219は、偏心軸受ブロック218が(例えば変換ローラー200上昇下降時に)凹部214内を凹部に対し低摩擦長時間持続式に回転できるようにしている。また、偏心軸受ブロック218は、シャフト202が通って延びる開口225を含んでいる。
【0089】
[0110]
図12Bからよく分かる様に、シャフト202は中心回転軸Aを有しており、ベルト148がシャフト202を第1の方向に回転させたとき変換ローラー200は当該中心回転軸A周りに回転する。一方向軸受216、軸受217、凹部221、及び開口225は、軸Aと同軸である中心軸を有するようにシャフト202に取り付けられているか又はシャフト202周りに配置されている。対照的に、偏心軸受ブロック218、突起223、及び軸受219は、軸Aからオフセットしている共通の回転軸Bを共有している。
【0090】
[0111]ベルト148がシャフト202を第1の方向に回転させたとき、一方向軸受216はシャフト202が第1の方向に、偏心軸受ブロック218に対して、軸A周りに回転するのを許容する。対照的に、ベルト148がシャフト202を第2の方向に回転させたとき、一方向軸受216は偏心軸受ブロック218と一体にロックされ、シャフト202と偏心軸受ブロック218の間の相対運動を妨げる。而して、シャフト202を第2の方向に回転させると偏心軸受ブロック218も第2の方向に回転する。
【0091】
[0112]偏心軸受ブロック218を第2の方向に回転させたとき、偏心軸受ブロック218は軸B周りに回転する。偏心軸受ブロック218の軸B周りの回転はシャフト202に軸B周りを転回させる。
図13に示されている様に、偏心軸受ブロック218が第2の方向に軸B周りに回転すると、シャフト202は軸B周りに転回し、シャフト202を
図12Aに示されている位置から下降させる。結果として、変換ローラー200は第2の方向に回転(例えば反転)させると下降する。
【0092】
[0113]
図6Aに示されている様に、ばね仕掛けのテンショナー220がベルト148に張力を生み出す。ベルト148の張力は、上向きの垂直成分と水平成分の両方を有する力をギヤ206へ加える。以下に更に詳細に論じられている様に、ばね機構は同様の力を偏心軸受組立体212へ加える。力がギヤ206及び偏心軸受組立体212に加えられる結果として、偏心軸受組立体210及び偏心軸受組立体212は、ベルト148がシャフト202を再び第1の方向に回転させ始めると自動的に
図12に示されている上昇位置へ回転復帰する。このやり方で、偏心軸受組立体210と偏心軸受組立体212は同期(共に上昇又は共に下降)される。
【0093】
[0114]より具体的には、変換ローラー200を下降させるために、ベルト148はシャフト202を第2の方向に回転させ、偏心軸受組立体210、212の偏心軸受ブロックを軸B周りに回転させる。偏心軸受ブロックを第2の方向に180度より多く又は少なく回転させたなら、そのとき偏心軸受組立体210、212に加えられる上向きの力は、ベルト148がシャフト202を第1の方向に回転させ始めたときに偏心軸受組立体210、212を自動的に上昇位置へ回転復帰させるに足る機械的倍率を有しているはずである。これは、上向きの力が軸B直下で作用していないという事実に因る。しかしながら、偏心軸受ブロックを第2の方向に180度回転させたなら(例えば、その結果、上向きの力が軸B直下で作用したなら)、偏心軸受組立体210、212に加えられる上向きの力は、偏心軸受組立体210、212を自動的に上昇位置へ回転復帰させるに足る機械的倍率を持てないであろう。その様な場合、ベルト148を第2の方向に更に回転させれば、上向きの力は偏心軸受組立体210、212を自動的に上昇位置へ回転復帰させるに足る機械的倍率を持てるはずである。
【0094】
[0115]確実に偏心軸受組立体210、212が同期されるようにするためには、又はそれらの間の何らかの同期不足を補正するためには、ベルト148を第2の方向へ回転させ次いで第1の方向へ回転させれば偏心軸受組立体210、212をリセットすることができる。例えば、ベルト148を第2の方向に45度回転させ、次いで第1の方向に45度回転させればよい。第2の方向に180度より少なく回転させることによって、上向きの力が軸B直下で作用しないことが保証される。結果として、ベルト148を第1の方向に回転させたとき、上向きの力は偏心軸受組立体210、212を自動的に上昇位置へ回転させるのに十分な機械的倍率を有することになる。
【0095】
[0116]テンショナー220によって提供される力は、更に、シート材料104及びロングヘッド152によって変換ローラー200へ加えられる最も下向きの力に対抗し、それにより、ベルト148が第2の方向に回転していないときに偏心軸受組立体210が変換ローラー200を回転下降させないようにする。とはいえ、凹部214、偏心軸受ブロック218、及び軸受219は、万一、テンショナー220によって提供されている上向きの力を打ち負かしてしまう下向きの力が変換ローラー200に加えられた場合に偏心軸受組立体210が意図せずして変換ローラー200を回転下降させてしまうのを防ぐ寸法及び配列である。
【0096】
[0117]正常運転時(例えば、テンショナー220によって提供される上向きの力を打ち負かすのに十分な下向きの力が変換ローラー200に加えられていないとき)には、軸受219は偏心軸受組立体210が上に説明されている様に作動するのを許容する。より具体的には、
図12Bからよく分かる様に、軸受219は、偏心軸受ブロック218より僅かに小さい外径を有しており、凹部214は、偏心軸受ブロック218直上にノッチ227を含んでいる。結果として、テンショナー220によって提供される上向きの力は軸受219を凹部214の上側内部面に係合するよう仕向ける。但し、同時に、偏心軸受ブロック218は凹部214の上側の面には係合しない。それどころか、偏心軸受ブロック218の上側の面はノッチ227の中へ迫り出している。この配列は、ベルト148がシャフト202を第2の方向に回転させたときに偏心軸受ブロック218が軸B周りに回転するのを許容する。
【0097】
[0118]テンショナー220によって提供される上向きの力に打ち勝つのに十分に大きい下向きの力が変換ローラー200へ加えられた場合、変換ローラー200は偏心軸受ブロック218が凹部214の下側の面に係合するまで僅かに下降する。
図12Bから分かる様に、偏心軸受ブロック218の大きい外径が、軸受219と凹部214の下側の面の間になおクリアランスを提供しつつも、偏心軸受ブロック218を凹部214の下側の面に係合させる。結果として、偏心軸受ブロック218と凹部214の下側の面との間に摩擦が生まれる。それらの間に生まれる摩擦は、偏心軸受ブロック218が軸B周りに回転するのを妨げるのに十分であり、それにより変換ローラー200の偶発的な下降を防ぐことができる。
【0098】
[0119]テンショナー220、厳密にはテンショナー220の場所が、転換ローラー200を上昇下降させ、なお且つ比較的一定した回転力が能動ローラー134aへ提供されるようにしている。テンショナー220は、ステッピングモーター146と能動ローラー134aの間でベルト148へ接続されるのとは対立的に、ステッピングモーター146と変換ローラー200の間でベルト148へ接続されている。テンショナー220をステッピングモーター146と能動ローラー134aの間でベルト148へ接続させていないことで、ベルト148が比較的一定した力を能動ローラー134aへ提供することが確約され、シート材料104の変換部組立体114を通る比較的一定した送給を可能にする。対照的に、テンショナー220をステッピングモーター146と変換ローラー200の間に接続することは、ベルト148によって変換ローラー200へ加えられる力が変化することを許容する。例えば、ベルトが変換ローラー200を第1の方向に回転させるとき、ベルト148は所与の力を変換ローラー200へ提供する。ベルト148が変換ローラー200を第2の方向に回転させるとき、テンショナー200は変換ローラー200へ加えられる上向きの力を減少させ、それにより、変換ローラー200が上述のように下降できるようにする。
【0099】
[0120]シャフト202の第2端の偏心軸受組立体212は、偏心軸受組立体210と同じ機能性を提供している。具体的には、シャフト202を第1の方向に回転させたとき、偏心軸受組立体212はシャフト202及び変換ローラー200を回転させてシート材料104を前進させる。シャフト202を第2の方向に回転させたとき、偏心軸受組立体212はシャフト202及び変換ローラー200を下降させる。
【0100】
[0121]シャフト202の第2端は上向きの力を提供するベルト148の様なベルトへ接続されていないので、軸受ブロック208は偏心軸受組立体212を上昇位置へ復帰させる付勢機構を含んでいる。
図14に示されている様に、付勢機構は軸受ブロック208へ枢動可能に接続されている枢動腕222を含んでいる。軸受ブロック208と枢動腕222の第1端の間にはばね224が配置されている。ばね224は、枢動腕222の第2端を偏心軸受組立体212に当接に上方回転させ、それにより偏心軸受組立体212を上昇位置に向けて付勢する。随意的に、枢動腕222の第2端は、枢動腕222と偏心軸受組立体212の間の摩耗を低減することのできる軸受226を含んでいてもよい。
【0101】
[0122]ベルト148、送給ローラー134a、134b、及び変換ローラー200の配列は、変換部組立体114が単一モーター(例えばステッピングモーター146)を利用して多数の機能を遂行することを可能にする。具体的には、ステッピングモーター146は、能動ローラー134aを回転させることによってシート材料104を変換部組立体114を通して前進させるために使用することができる。ステッピングモーター146は、更に、変換ローラー200を第1の方向に回転させることによって包装用定型品108を変換部組立体114から前進排出させるのに使用することができる。また更に、ステッピングモーター146は、変換ローラー200を下降させることを目的に変換ローラー200を第2の方向に回転させることによってロングヘッド152を位置付け直しのために係合解除することができる。
【0102】
[0123]変換部カートリッジ130に(例えばサーボモーターとは対立的に)ステッピングモーターを使用することは様々な利点をもたらす。ステッピングモーターは、費用効果に優れ、より好ましいトルク曲線に対応でき、ひいてはより薄型の機械設計を可能にする。ステッピングモーターの1つの共通の欠点は、それらが高速ではトルクの多くを失うことである。しかしながら、本観点では、この特性は有利であり、というのも他のモーターのより高いトルクを扱うためには低剛性支持構造が必要になるからである。高速での低いトルクは、可動構成要素(例えば、クロスヘッド150、ロングヘッド152、変換ローラー200、など)が高エネルギー衝突の結果として損傷することを起こさせない。また、ステッピングモーターは、速度が高くなりすぎると即座に失速するので、それにより、損傷を生じさせる衝突の可能性が低減され、構成要素の信頼度並びに人的安全性が向上する。
【0103】
[0124]変換部組立体114が扇折材料104を包装用定型品108へ変換したら、包装用定型品108は、
図15及び
図16に示されている様に、送出案内230を通って変換部組立体114から排送される。送出案内230は、包装用定型品108を一方の方向への移動から別の方向への移動へ偏向させる及び/又は向け直すように構成されている。例えば、送出案内230は、包装用定型品108を(例えばシート材料104が変換部組立体114を通って動いてゆく際の)実質的に水平方向平面内にある第1の方向から第2の方向へ向け直すように構成されていてもよい。第2の方向は第1の方向に対して角度を成していてもよい。例えば、第1の方向は実質的に水平方向であり、第2の方向は第1の方向に対して約70度の角度にあってもよい。代わりに、第1の方向と第2の方向は互いに対して鋭角又は鈍角を形成していてもよい。
【0104】
[0125]示されている様に、送出案内230は、下案内板232と、1つ又はそれ以上の上案内歯234と、を含んでいる。包装用定型品108は下案内板232と1つ又はそれ以上の上案内歯234の間を送られてゆく。見て分かる様に、下案内板232及び1つ又はそれ以上の上案内歯234は互いに向かって湾曲、テーパしている。結果として、下案内板232及び1つ又はそれ以上の上案内歯234は、包装用定型品108を一貫して既定の予測可能場所に変換部組立体114から案内排出させるように協働する。
【0105】
[0126]より具体的には、下案内板232は、包装用定型品108をそれらが変換部組立体114から排送される際に支持して包装用定型品108が同じ場所で変換部組立体を出てゆくようにする。同様に、1つ又はそれ以上の上案内歯234は、包装用定型品108を第1の方向への移動から第2の方向への移動へ偏向させる及び/又は向け直すように構成されている。1つ又はそれ以上の上案内歯234は、更に、包装用定型品108を、支持構造112からの既定最大距離に維持するように構成されていてもよい。描かれている様に、1つ又はそれ以上の上案内歯234は、包装用定型品108が水平方向に変換部組立体114から外へ著しく迫り出さないように、包装用定型品108を第2の方向へ偏向させる及び/又は向け直す略弓状面を有していてもよい。
【0106】
[0127]描かれている実施形態では、1つ又はそれ以上の上案内歯234を覆ってカバー236が配置されている。カバー236は、余分なシート材料104が1つ又はそれ以上の上案内歯234によって下向きに偏向されない状態で変換器組立体114を出てゆくのを防いでいる。カバー236は、随意的に、送出案内230並びに変換部組立体114内部の検査が可能になるように透明であってもよい。
【0107】
[0128]送出案内230は、下案内板232及び1つ又はそれ以上の上案内歯234に加え、更に送出延伸部238、240を含んでいてもよい。延伸部238は、シート材料104の第1の移動方向と角度(例えば、約30度と約100度の間、約70度、など)を形成するように下案内板232から延びている。延伸部238は、包装用定型品108を水平方向に支持構造112から離して案内し、包装用定型品108が変換部組立体114を出た後に包装用定型品108の少なくとも一部分を支持することができるように、全体として剛性である。例えば、延伸部238は、包装用定型品108が、
図1に示されている様に、変換部組立体114から回収容器110の外に垂れ下がるように、包装用定型品108を案内及び支持することができよう。
【0108】
[0129]変換部組立体114の対向する側面付近でカバー236から延伸部240が延びている。延伸部240は、可撓性であってもよいし剛性であってもよい。何れにせよ、延伸部240は、カバー236から略直線状に延びている。延伸部240は、余分なシート材料104(例えば包装用定型品108を形成するときに切り落とされた側辺部材料)を回収容器110の中へ偏向させる及び/又は向け直すように構成されている。
【0109】
[0130]変換部組立体114は、シート材料104が変換部組立体114を通って水平方向平面内ではない第1の方向に送られるように、支持構造112へ接続することができる。例えば、変換部組立体114は、シート材料104が変換部組立体114を通って変換機械100が配置されている支持面に対して或る角度で送られるように、支持構造112へ接続されていてもよい。第1の方向と支持面の間の角度は0度と90度の間のどこかとすることができる。また、変換部組立体114は、第1の方向と支持面の間の角度を選択的に変更できるように支持構造112へ可動に接続されていてもよい。
【0110】
[0131]変換部組立体114が支持構造112へ或る角度に接続されている場合、送出案内230が包装用定型品108を変換部組立体114から排送する角度は変更することができる。例えば、シート材料104が変換部組立体114を通って支持面に対して45度の角度で前進するように変換部組立体114が角度を付けられていて、送出案内230は包装用定型品108を変換部組立体114から同じ方向に(例えば支持面と45度の角度を形成するように)排送させるようになっていてもよい。代わりに、送出案内230は、包装用定型品108を変換部組立体114から、シート材料104の変換部組立体114を通る移動の方向に対して或る角度(例えば、約30度と約100度の間、約70度、など)に排送してもよい。
【0111】
[0132]「水平」、「垂直」、「上」、「下」、「上昇」、「下降」、などの様な、関相対的な用語は、ここでは単に便宜的に使用されているものと理解しておきたい。その様な相対的な用語は、本発明の範囲を限定しようとするものではない。むしろ、変換部組立体114は、これらの相対的な用語が修正を要するような具合に構成及び配列されることもあり得るものと理解しておきたい。例えば、変換部組立体114が支持構造112へ或る角度に載架されていれば、変換ローラー200は、「上昇位置」と「下降位置」の間でというよりむしろ「前方位置」と「後方位置」の間で動く、ということになろう。
【0112】
[0133]変換部組立体114は、変換部カートリッジ130への迅速アクセスを可能にする1つ又はそれ以上のカバー又は扉を有するカバー組立体を含んでいてもよい。例えば、変換部組立体114は、片側面又は両側面にカバーを含んでいてもよく、及び/又は1つ又はそれ以上の前面カバー及び後面カバーを含んでいてもよい。1つ又はそれ以上のカバーは、変換部カートリッジ130の様な様々な部分への迅速で便利なアクセスを提供することができよう。
【0113】
[0134]例えば、
図17及び
図18に示されている様に、変換部組立体114は、前面カバー242、後面カバー244、及び対向する側面カバー246、248を有するカバー組立体を含んでいる。前面カバー242及び後面カバー244は、変換部カートリッジ130を含む変換部組立体114の内部へのアクセスを得るために、個別に開かれるようになっていてもよいし、又は
図17に示されている様に一体に開かれるようになっていてもよい。示されている様に、前面カバー242と後面カバー244は、対向する側面カバー246、248へそれらの間で枢動可能に接続されている。
【0114】
[0135]カバー組立体(例えば、カバー242、244、246、248)は、変換部カートリッジ130へのより広いアクセスを提供するために、又は変換部カートリッジ130の交換を可能にするために、
図18に示されている様なユニットとして開かれるようになっていてもよい。例えば、後面カバー244を(
図17に示されている様に)開いた後、側面カバー246、248を
図18に示されている様に後向きに枢動させる。前面カバー242と後面カバー244は側面カバー246と248の間に接続されているので、側面カバー246、248を後方回転させると、前面カバー242と後面カバー244も後方回転する。カバー242、244、246、248を全て後方回転させたら、変換部カートリッジ130を点検又は交換することができる。
【0115】
本願発明の実施形態は、例えば、以下の通りである。
[形態1]
シート材料を箱又は他の包装用品への組み立てに向けた包装用定型品へ変換するのに使用される変換機械において、
前記包装用定型品を作成するために、罫入れ、曲げ、折り、穿孔、裁断、及び筋入れ、から成る群より選択されている1つ又はそれ以上の横断方向変換機能及び1つ又はそれ以上の長手方向変換機能を前記シート材料へ遂行するように構成されている変換部組立体であって、
前記1つ又はそれ以上の長手方向変換機能を前記シート材料へ遂行する1つ又はそれ以上の変換器械を有する1つ又はそれ以上のロングヘッドにおいて、当該1つ又はそれ以上のロングヘッドの少なくとも1つは前記1つ又はそれ以上の長手方向変換機能を前記シート材料の幅に沿って異なった位置に行うために前記変換部組立体の幅に沿って選択的に位置付け直されるように適合されている、1つ又はそれ以上のロングヘッド、及び、
前記1つ又はそれ以上の横断方向変換機能を前記シート材料へ遂行する1つ又はそれ以上の変換器械を有するクロスヘッドにおいて、前記1つ又はそれ以上の横断方向変換機能を前記シート材料へ遂行するために当該シート材料に対して前記変換部組立体の幅の少なくとも一部分に沿って選択的に動かすことができ、前記1つ又はそれ以上のロングヘッドの前記少なくとも1つに選択的に係合し当該クロスヘッドを前記変換部組立体の幅に沿って位置付け直すように適合されているクロスヘッド、を備える変換部組立体、を備えている変換機械。
[形態2]
前記1つ又はそれ以上のロングヘッドの前記1つ又はそれ以上の変換器械は、1つ又はそれ以上の裁断ホイールを備えている、形態1に記載の変換機械。
[形態3]
前記1つ又はそれ以上のロングヘッドの前記1つ又はそれ以上の変換器械は、1つ又はそれ以上の罫入れホイールを備えている、形態1に記載の変換機械。
[形態4]
前記1つ又はそれ以上の変換器械の少なくとも1つは、当該1つ又はそれ以上の変換器械の前記少なくとも1つが枢動して当該1つ又はそれ以上の変換器械の当該少なくとも1つを前記シート材料の送給方向と略整列させることができるように、前記1つ又はそれ以上のロングヘッドの少なくとも1つへ枢動可能に接続されている、形態1に記載の変換機械。
[形態5]
前記1つ又はそれ以上のロングヘッドの少なくとも1つは、当該1つ又はそれ以上のロングヘッドの前記少なくとも1つが枢動して前記1つ又はそれ以上の変換器械を前記シート材料の送給方向と略整列させることができるように、前記変換部組立体に枢動可能に取り付けられている、形態1に記載の変換機械。
[形態6]
前記クロスヘッドの前記1つ又はそれ以上の変換器械は、1つ又はそれ以上の罫入れホイールを備えている、形態1に記載の変換機械。
[形態7]
前記クロスヘッドの前記1つ又はそれ以上の変換器械は、1つ又はそれ以上の裁断ホイールを備えている、形態1に記載の変換機械。
[形態8]
前記1つ又はそれ以上の裁断ホイールは、上昇位置と下降位置の間で選択的に動かすことができる、形態7に記載の変換機械。
[形態9]
前記1つ又はそれ以上の裁断ホイールは、アクチュエータによって前記下降位置へ選択的に動かすことができる、形態8に記載の変換機械。
[形態10]
前記アクチュエータは、1つ又はそれ以上のソレノイド又は別の電気式アククチュエータを備えている、形態9に記載の変換機械。
[形態11]
前記1つ又はそれ以上のソレノイドと電気的に連通しているパルス幅変調回路板であって当該1つ又はそれ以上のソレノイド内の電流を選択的に調整するパルス幅変調回路板、を更に備えている、形態10に記載の変換機械。
[形態12]
前記パルス幅変調回路板は、
前記1つ又はそれ以上のソレノイド内に、当該1つ又はそれ以上のソレノイドが前記1つ又はそれ以上の裁断ホイールを前記シート材料を穿通するのに十分な力で前記下降位置へ動かすことができるような第1の電流を生成し、
前記1つ又はそれ以上のソレノイド内に、当該1つ又はそれ以上のソレノイドが前記1つ又はそれ以上の裁断ホイールに当該1つ又はそれ以上の裁断ホイールを前記下降位置に維持する力を加えるように前記第1の電流よりも低い第2の電流を生成する、形態11に記載の変換機械。
[形態13]
前記第1の電流は、前記1つ又はそれ以上のソレノイドに、当該1つ又はそれ以上のソレノイドが前記1つ又はそれ以上の裁断ホイールを前記下降位置へ動かすにつれて増加する力を生み出させ、前記第2の電流は、前記1つ又はそれ以上のソレノイドに、前記1つ又はそれ以上の裁断ホイールを前記シート材料への裁断を継続しながら但し当該1つ又はそれ以上のソレノイドを過熱させることなく前記下降位置に維持するのに十分である低減された力を生み出させる、形態12に記載の変換機械。
[形態14]
前記1つ又はそれ以上の裁断ホイールは、当該1つ又はそれ以上の裁断ホイールが前記上昇位置から前記下降位置へ動く際に運動エネルギーを蓄積し、前記運動エネルギーは、前記アクチュエータからの力の量だけでは前記1つ又はそれ以上の裁断ホイールに前記シート材料を穿通させるのに不十分であるときに当該1つ又はそれ以上の裁断ホイールの当該シート材料への穿通に加勢し、それにより、前記アクチュエータの前記1つ又はそれ以上の裁断ホイールに前記シート材料を穿通させるのに要する前記力の量が軽減される、形態9に記載の変換機械。
[形態15]
前記1つ又はそれ以上の裁断ホイールは、前記クロスヘッドが前記シート材料に対して前記変換部組立体の幅の少なくとも一部分に沿って動かされている間に、前記下降位置へ選択的に動かすことができる、形態9に記載の変換機械。
[形態16]
前記1つ又はそれ以上の裁断ホイールは、前記下降位置へ付勢されている、形態8に記載の変換機械。
[形態17]
前記1つ又はそれ以上の裁断ホイールは、前記上昇位置と前記下降位置の間で選択的に動かすことのできる裁断ホイールフレームに取り付けられている、形態8に記載の変換機械。
[形態18]
前記1つ又はそれ以上の横断方向変換機能は、前記シート材料へ当該シート材料の長さに略直交する方向に遂行される、形態1に記載の変換機械。
[形態19]
前記1つ又はそれ以上の長手方向変換機能は、前記シート材料へ当該シート材料の長さに略平行な方向に遂行される、形態1に記載の変換機械。
[形態20]
前記1つ又はそれ以上のロングヘッドの前記少なくとも1つは、前記のロングヘッドを選択的に位置付け直すことを容易にするために、軌道に滑動可能に取り付けられている、形態1に記載の変換機械。
[形態21]
前記1つ又はそれ以上のロングヘッドの少なくとも1つは、何らの電気式又は空気圧式アクチュエータも有しておらず、信号又はエネルギーを伝送するケーブルチェーン又は他の電線管に接続されていない、形態1に記載の変換機械。
[形態22]
前記クロスヘッドは、前記のクロスヘッドを前記変換部組立体の幅の少なくとも一部分に沿って選択的に動かすことを容易にするために、軌道に滑動可能に取り付けられている、形態1に記載の変換機械。
[形態23]
前記1つ又はそれ以上のロングヘッドの前記少なくとも1つは、ロック位置とロック解除位置の間で選択的に枢動するブレーキ枢動腕を備えている、形態1に記載の変換機械。
[形態24]
前記ブレーキ枢動腕は、当該ブレーキ枢動腕が前記ロック位置にあるときはブレーキベルトに係合していて、前記1つ又はそれ以上のロングヘッドの前記少なくとも1つが前記変換部組立体の幅の少なくとも一部分に沿って位置付け直されるのを実質的に妨げている、形態23に記載の変換機械。
[形態25]
前記ブレーキ枢動腕は、当該ブレーキ枢動腕が前記ロック位置にあるときに前記ブレーキベルトに係合する係合部材を備えている、形態24に記載の変換機械。
[形態26]
前記ブレーキ枢動腕は、前記ロック位置に向けて付勢されている、形態23に記載の変換機械。
[形態27]
前記1つ又はそれ以上のロングヘッドの前記少なくとも1つは、前記ブレーキ枢動腕が前記ロック解除位置にあるときには、前記変換部組立体の幅の少なくとも一部分に沿って選択的に位置付け直すことができる、形態23に記載の変換機械。
[形態28]
前記1つ又はそれ以上のロングヘッドの前記少なくとも1つは、前記ブレーキ枢動腕が枢動可能に接続されているロングヘッド本体を備えており、前記ロングヘッド本体と前記ブレーキ枢動腕の間には当該ブレーキ枢動腕を前記ロック位置に向けて付勢するばねが接続されている、形態23に記載の変換機械。
[形態29]
前記クロスヘッドは、前記ブレーキ枢動腕を前記ロック位置から前記ロック解除位置へ枢動させるために当該ブレーキ枢動腕に選択的に係合する、形態28に記載の変換機械。
[形態30]
前記クロスヘッドは、前記ブレーキ枢動腕を前記ロック位置から前記ロック解除位置へ選択的に枢動させるために当該ブレーキ枢動腕に選択的に係合するアクチュエータを備えている、形態29に記載の変換機械。
[形態31]
前記アクチュエータは、ソレノイド又は別の電気式アクチュエータを備えている、形態30に記載の変換機械。
[形態32]
前記アクチュエータは、前記ブレーキ枢動腕に選択的に係合するように動くプランジャーを備えている、形態30に記載の変換機械。
[形態33]
前記アクチュエータは、前記プランジャーが前記ブレーキ枢動腕へ向かって動く際に運動エネルギーを蓄積し、前記運動エネルギーは、前記アクチュエータからの力の量だけでは前記ブレーキ枢動腕を枢動させるのに不十分であるときに当該ブレーキ枢動腕の枢動に加勢し、それにより、前記アクチュエータの前記ブレーキ枢動腕を前記ロック位置から前記ロック解除位置へ枢動させるのに要する前記力の量が軽減される、形態32に記載の変換機械。
[形態34]
前記ブレーキ枢動腕は、当該ブレーキ枢動腕が前記ロック位置から前記ロック解除位置へ枢動する際に運動エネルギーを蓄積し、前記運動エネルギーは前記ブレーキ枢動腕と前記クロスヘッドの間の係合に加勢する、形態33に記載の変換機械。
[形態35]
前記ばねによって提供される付勢力は第1の成分と第2の成分を有しており、前記アクチュエータは前記ブレーキ枢動腕を前記ロック位置から前記ロック解除位置へ枢動させるには、前記付勢力の前記第1の成分に略平行である第1の方向に力を加える、形態30に記載の変換機械。
[形態36]
前記第1の方向と前記ばねの間の角度は前記ブレーキ枢動腕が前記ロック位置から前記ロック解除位置へ枢動してゆくにつれて減少し、それに従って前記付勢力の前記第1の成分は前記ブレーキ枢動腕が前記ロック位置から前記ロック解除位置へ枢動するにつれて減少し、それにより前記アクチュエータの前記ブレーキ枢動腕を前記ロック位置から前記ロック解除位置へ枢動させるのに要する力の量が軽減される、形態35に記載の変換機械。
[形態37]
前記ブレーキ枢動腕は延伸部を備え、前記クロスヘッドはノッチを備えており、前記クロスヘッドが前記ブレーキ枢動腕を前記ロック位置から前記ロック解除位置へ枢動させると前記延伸部が前記ノッチに係合する、形態29に記載の変換機械。
[形態38]
前記ノッチは実質的に平行な壁とフレア状の開口部を備えている、形態37に記載の変換機械。
[形態39]
前記延伸部が前記ノッチに係合されているときに前記クロスヘッドを前記変換部組立体の幅の少なくとも一部分に沿って動かすと、その結果、前記ロングヘッドが前記変換部組立体の幅に沿って位置付け直されることになる、形態37に記載の変換機械。
[形態40]
前記変換部組立体は、
フレームと、
前記フレームに3つの接続点で選択的に載架されている変換部組立体カートリッジと、を備えている、形態1に記載の変換機械。
[形態41]
前記変換部組立体カートリッジを前記フレームに前記3つの接続点で載架することは、前記フレームから前記変換部組立体カートリッジへ伝わるトルクの量を制限し、それにより前記変換部組立体カートリッジの曲がりが制限又は防止される、形態40に記載の変換機械。
[形態42]
前記変換部組立体カートリッジは、前記1つ又はそれ以上のロングヘッド及び前記クロスヘッドを備えている、形態40に記載の変換機械。
[形態43]
前記変換部組立体はカバー組立体を更に備えており、前記カバー組立体は前記変換部組立体カートリッジの点検又は脱着を容易にするように選択的に開けることができる、形態40に記載の変換機械。
[形態44]
前記カバー組立体は、
前記変換部組立体の前記フレームへ枢動可能に接続されている2つの対向する側面カバーと、
前記2つの対向する側面カバーの間に枢動可能に接続されている前面カバーと、
前記2つの対向する側面カバーの間に枢動可能に接続されている後面カバーと、を備えている、形態43に記載の変換機械。
[形態45]
前記前面カバーと前記後面カバーは個別に且つ選択的に開閉することができる、形態44に記載の変換機械。
[形態46]
前記2つの対向する側面カバーと前記前面カバーと前記後面カバーは、前記変換部組立体カートリッジの点検又は前記変換部組立体からの脱着を容易にするように単一ユニットとして選択的に開閉することができる、形態44に記載の変換機械。
[形態47]
シート材料を箱又は他の包装用品への組み立てに向けた包装用定型品へ変換するのに使用される変換機械において、
1つ又はそれ以上の横断方向変換機能及び1つ又はそれ以上の長手方向変換機能を前記シート材料へ遂行するように構成されている変換部組立体であって、
前記1つ又はそれ以上の長手方向変換機能を前記シート材料へ遂行する1つ又はそれ以上の変換器械を有する1つ又はそれ以上のロングヘッドにおいて、当該1つ又はそれ以上のロングヘッドの少なくとも1つは前記1つ又はそれ以上の長手方向変換機能を前記シート材料の幅に沿って異なった位置に行うために前記変換部組立体の幅に沿って選択的に位置付け直されるように適合されている、1つ又はそれ以上のロングヘッド、及び、
前記1つ又はそれ以上の横断方向変換機能を前記シート材料へ遂行する1つ又はそれ以上の変換器械を有するクロスヘッドにおいて、前記1つ又はそれ以上の横断方向変換機能を前記シート材料へ遂行するために当該シート材料に対して前記変換部組立体の幅の少なくとも一部分に沿って選択的に動かすことのできるクロスヘッド、を備える変換部組立体と、
前記変換部組立体と関連付けられている1つ又はそれ以上の送入案内であって、前記シート材料を前記変換部組立体の中へ案内する1つ又はそれ以上の送入案内と、
前記変換部組立体を支持面上方に載架しているフレームであって、基部及び略直立支持部を備えるフレームと、を備えている変換機械。
[形態48]
各送入案内は下送入ホイールを備えている、形態47に記載の変換機械。
[形態49]
各前記下送入ホイールは、前記シート材料が前記変換部組立体の中へ送り込まれてゆく際に当該シート材料に曲がり、折目、又はしわが形成されるのを制限又は防止する低圧タイヤを備えている、形態48に記載の変換機械。
[形態50]
各送入案内は上送入ホイールを備えている、形態47に記載の変換機械。
[形態51]
各前記上送入ホイールは、前記シート材料が前記変換部組立体の中へ送り込まれてゆく際に当該シート材料に曲がり、折目、又はしわが形成されるのを制限又は防止する低圧タイヤを備えている、形態50に記載の変換機械。
[形態52]
各前記上送入ホイールは前記変換部組立体へ接続されている、形態50に記載の変換機械。
[形態53]
前記クロスヘッドは、前記1つ又はそれ以上のロングヘッドの前記少なくとも1つに選択的に係合し当該ロングヘッドを前記変換部組立体の幅に沿って位置付け直すように適合されている、形態47に記載の変換機械。
[形態54]
ソレノイド又は他の電気式アクチュエータが前記クロスヘッドを前記1つ又はそれ以上のロングヘッドの前記少なくとも1つに選択的に係合するよう仕向ける、形態53に記載の変換機械。
[形態55]
前記フレームは、前記変換部組立体を、前記支持面上方に、前記変換部組立体を用いて形成される包装用定型品が前記支持面に係合することなく当該変換部組立体から垂れ下がれるだけ離して載架している、形態47に記載の変換機械。
[形態56]
前記フレームは、前記シート材料の1つ又はそれ以上の梱の前記変換機械に対する適正な位置付け及び整列を促す1つ又はそれ以上の梱案内を備えている、形態47に記載の変換機械。
[形態57]
前記フレームへ接続されているプラットフォームであって操作者がシート材料を前記変換部組立体の中へ装入するとき又は前記変換部組立体を点検するときに立つことのできるプラットフォーム、を更に備えている、形態47に記載の変換機械。
[形態58]
前記変換部組立体は、前記シート材料が略水平方向平面内に当該変換部組立体を通って送られるように前記フレームへ接続されている、形態47に記載の変換機械。
[形態59]
前記変換部組立体は、前記シート材料が略非水平方向平面内に当該変換部組立体を通って送られるように前記フレームに接続されている、形態47に記載の変換機械。
[形態60]
前記変換部組立体は、前記1つ又はそれ以上の横断方向変換機能及び前記1つ又はそれ以上の長手方向変換機能を前記シート材料へ当該シート材料が略水平方向の向きにあるときに遂行し、前記変換部組立体は、前記包装用定型品を当該変換部組立体から略垂直方向に排送する、形態47に記載の変換機械。
[形態61]
前記変換部組立体は、前記1つ又はそれ以上の横断方向変換機能及び前記1つ又はそれ以上の長手方向変換機能を前記シート材料へ当該シート材料が略非水平方向の向きにあるときに遂行し、前記変換部組立体は、前記包装用定型品を当該変換部組立体から略垂直方向に排送する、形態47に記載の変換機械。
[形態62]
シート材料を箱又は他の包装用品への組み立てに向けた包装用定型品へ変換するのに使用される変換機械において、
1つ又はそれ以上の横断方向変換機能及び1つ又はそれ以上の長手方向変換機能を前記シート材料へ遂行するように構成されている変換部組立体であって、
前記1つ又はそれ以上の長手方向変換機能を前記シート材料へ遂行する1つ又はそれ以上の変換器械を有する1つ又はそれ以上のロングヘッドにおいて、当該1つ又はそれ以上のロングヘッドの少なくとも1つは前記1つ又はそれ以上の長手方向変換機能を前記シート材料の幅に沿って異なった位置に行うために前記変換部組立体の幅に沿って選択的に位置付け直されるように適合されている、1つ又はそれ以上のロングヘッド、
前記1つ又はそれ以上の横断方向変換機能を前記シート材料へ遂行する1つ又はそれ以上の変換器械を有するクロスヘッドにおいて、前記1つ又はそれ以上の横断方向変換機能を前記シート材料へ遂行するために当該シート材料に対して前記変換部組立体の幅の少なくとも一部分に沿って選択的に動かすことのできるクロスヘッド、及び、
前記シート材料を通送させる1つ又はそれ以上の案内チャネルであって、固定案内チャネル及び可動案内チャネルを備える1つ又はそれ以上の案内チャネル、を備える変換部組立体、を備えている変換機械。
[形態63]
前記クロスヘッドは、前記1つ又はそれ以上のロングヘッドの前記少なくとも1つに選択的に係合し当該ロングヘッドを前記変換部組立体の幅に沿って位置付け直すように適合されている、形態62に記載の変換機械。
[形態64]
前記1つ又はそれ以上のロングヘッドの前記少なくとも1つは、何らの電気式又は空気圧式アクチュエータも有しておらず、信号又はエネルギーを伝送するケーブルチェーン又は他の電線管に接続されておらず、ソレノイド又は他の電気式アクチュエータが前記クロスヘッドを前記1つ又はそれ以上のロングヘッドの前記少なくとも1つに選択的に係合するよう仕向ける、形態63に記載の変換機械。
[形態65]
前記可動案内チャネルは、前記固定案内チャネルと当該可動案内チャネルの間の距離が前記シート材料の幅と略等しくなるように、前記固定案内チャネルに対して前記変換部組立体の幅の少なくとも一部分に沿って動かすことができる、形態62に記載の変換機械。
[形態66]
前記可動案内チャネルは、前記1つ又はそれ以上の案内チャネルが前記変換機械を通って送られている前記シート材料の幅変化に自動的に適応するように、前記固定案内チャネルに向けて付勢されている、形態65に記載の変換機械。
[形態67]
前記クロスヘッドは前記固定案内チャネル及び前記可動案内チャネルの現在位置を検知するためのセンサーを備えており、前記センサーによって検知された前記固定案内チャネル及び前記可動案内チャネルの前記位置に基づいて、前記変換機械は、
前記固定案内チャネル及び前記可動案内チャネルが適正場所にあるかどうか、
前記変換機械を通って送られている前記シート材料の幅、
前記シート材料が適正寸法であるかどうか、
シート材料が存在しているかどうか、及び、
前記シート材料が損傷しているかどうか、のうちの1つ又はそれ以上を判定することができる、形態66に記載の変換機械。
[形態68]
前記固定案内チャネルは、前記クロスヘッド及び前記1つ又はそれ以上のロングヘッドのうちの1つ又はそれ以上を位置付けるのに対照させる基準点の役目を果たしている、形態67に記載の変換機械。
[形態69]
前記変換部組立体は、前記シート材料を前記変換部組立体を通して選択的に前進させる1つ又はそれ以上の送給ローラーを更に備えている、形態62に記載の変換機械。
[形態70]
前記1つ又はそれ以上の送給ローラーの少なくとも1つは、確実に前記シート材料が前記固定案内チャネルに当接に前記変換部組立体を通って真っ直ぐ前進してゆけるようにするべく、前記可動案内チャネルと協働するように構成されている、形態69に記載の変換機械。
[形態71]
前記クロスヘッドは、前記1つ又はそれ以上のロングヘッドの各々の現在位置を検知するセンサーを備えている、形態62に記載の変換機械。
[形態72]
シート材料を箱又は他の包装用品への組み立てに向けた包装用定型品へ変換するのに使用される変換機械において、
1つ又はそれ以上の横断方向変換機能及び1つ又はそれ以上の長手方向変換機能を前記シート材料へ遂行するように構成されている変換部組立体であって、
前記1つ又はそれ以上の長手方向変換機能を前記シート材料へ遂行する1つ又はそれ以上の変換器械を有する1つ又はそれ以上のロングヘッドにおいて、当該1つ又はそれ以上のロングヘッドの少なくとも1つは前記1つ又はそれ以上の長手方向変換機能を前記シート材料の幅に沿って異なった位置に行うために前記変換部組立体の幅に沿って選択的に位置付け直されるように適合されている、1つ又はそれ以上のロングヘッド、
前記1つ又はそれ以上の横断方向変換機能を前記シート材料へ遂行する1つ又はそれ以上の変換器械を有するクロスヘッドにおいて、前記1つ又はそれ以上の横断方向変換機能を前記シート材料へ遂行するために当該シート材料に対して前記変換部組立体の幅の少なくとも一部分に沿って選択的に動かすことのできるクロスヘッド、及び、
前記シート材料を前記変換部組立体を通して選択的に前進させる送給ローラーであって能動ローラー及び加圧ローラーを備えている送給ローラー、を備える変換部組立体、を備えている変換機械。
[形態73]
前記1つ又はそれ以上の横断方向変換機能及び前記1つ又はそれ以上の長手方向変換機能は、罫入れ、曲げ、折り、穿孔、裁断、及び筋入れ、から成る群より選択されている、形態72に記載の変換機械。
[形態74]
前記能動ローラーは、アクチュエータ又はモーターによって選択的に回転させることができる、形態72に記載の変換機械。
[形態75]
前記加圧ローラーは、前記能動ローラーに隣接する稼働位置と前記能動ローラーから離れている稼働停止位置の間で選択的に動かすことができる、形態74に記載の変換機械。
[形態76]
前記能動ローラーと前記加圧ローラーは、当該能動ローラーが回転し当該加圧ローラーが前記稼働位置にあるときには、前記シート材料を前記変換部組立体を通して前進させるように協働する、形態75に記載の変換機械。
[形態77]
前記シート材料は、前記加圧ローラーが前記稼働停止位置にあるときには、前記変換機械を通って進められない、形態75に記載の変換機械。
[形態78]
前記加圧ローラーは、加圧ローラーブロックへ回転可能に接続されている、形態75に記載の変換機械。
[形態79]
前記加圧ローラーは、前記加圧ローラーブロックを枢動させることによって、前記稼働位置と前記稼働停止位置の間で選択的に枢動させることができる、形態78に記載の変換機械。
[形態80]
前記加圧ローラーブロックは加圧ローラーカムを備えている、形態79に記載の変換機械。
[形態81]
前記加圧ローラーは、当該加圧ローラーを前記稼働位置から前記稼働停止位置へ選択的に枢動させるために、前記クロスヘッドによって選択的に係合可能である、形態79に記載の変換機械。
[形態82]
ステッピングモーターが前記クロスヘッドを前記加圧ローラーとの選択的係合へ動かしており、前記ステッピングモーターは、高速時には低速時よりも少ないトルクを生成し、それにより前記クロスヘッドと前記加圧ローラーが比較的に高速で互いに係合したときの当該クロスヘッド及び当該加圧ローラーへの損傷の可能性が低減される、形態81に記載の変換機械。
[形態83]
クロスヘッドは、前記加圧ローラーに選択的に係合するホイールを備えている、形態81に記載の変換機械。
[形態84]
前記加圧ローラーは、ロック機構によって前記稼働停止位置に選択的に留置させることができる、形態79に記載の変換機械。
[形態85]
前記ロック機構は、ソレノイド、電磁石、及び永久磁石、のうちの少なくとも1つを備えている、形態84に記載の変換機械。
[形態86]
前記変換部組立体は、前記クロスヘッドが前記1つ又はそれ以上の横断方向変換機能を前記シート材料へ遂行するときに当該シート材料を支持する支持板を更に備えている、形態72に記載の変換機械。
[形態87]
前記支持板は、前記クロスヘッドの前記1つ又はそれ以上の変換器械の少なくとも1つと整列していてその少なくとも一部分を受け入れるように適合されているチャネルを備えている、形態86に記載の変換機械。
[形態88]
シート材料を箱又は他の包装用品への組み立てに向けた包装用定型品へ変換するのに使用される変換機械において、
1つ又はそれ以上の横断方向変換機能及び1つ又はそれ以上の長手方向変換機能を前記シート材料へ遂行するように構成されている変換部組立体であって、
前記1つ又はそれ以上の長手方向変換機能を前記シート材料へ遂行する1つ又はそれ以上の変換器械を有する1つ又はそれ以上のロングヘッドにおいて、当該1つ又はそれ以上のロングヘッドの少なくとも1つは前記1つ又はそれ以上の長手方向変換機能を前記シート材料の幅に沿って異なった位置に行うために前記変換部組立体の幅に沿って選択的に位置付け直されるように適合されている、1つ又はそれ以上のロングヘッド、
前記1つ又はそれ以上の横断方向変換機能を前記シート材料へ遂行する1つ又はそれ以上の変換器械を有するクロスヘッドにおいて、前記1つ又はそれ以上の横断方向変換機能を前記シート材料へ遂行するために当該シート材料に対して前記変換部組立体の幅の少なくとも一部分に沿って選択的に動かすことのできるクロスヘッド、及び、
上昇位置と下降位置の間で選択的に動かすことのできる変換ローラーであって、前記1つ又はそれ以上のロングヘッドが前記1つ又はそれ以上の長手方向変換機能を前記シート材料へ遂行するときに当該シート材料を支持する変換ローラー、を備える変換部組立体、を備えている変換機械。
[形態89]
前記1つ又はそれ以上の横断方向変換機能及び前記1つ又はそれ以上の長手方向変換機能は、罫入れ、曲げ、折り、穿孔、裁断、及び筋入れ、から成る群より選択されている、形態88に記載の変換機械。
[形態90]
前記クロスヘッドは、前記1つ又はそれ以上のロングヘッドの前記少なくとも1つに選択的に係合し当該ロングヘッドを前記変換部組立体の幅に沿って位置付け直すように適合されている、形態88に記載の変換機械。
[形態91]
前記変換ローラーは、当該変換ローラーが前記上昇位置にあるときは、前記1つ又はそれ以上のロングヘッドの前記1つ又はそれ以上の変換器械の少なくとも1つに係合している、形態88に記載の変換機械。
[形態92]
前記変換ローラーは、当該変換ローラーが前記下降位置にあるときは、前記1つ又はそれ以上のロングヘッドの前記1つ又はそれ以上の変換器械の前記少なくとも1つを係合解除し、当該1つ又はそれ以上のロングヘッドを前記変換部組立体の幅の少なくとも一部分に沿って選択的に位置付け直すことができるようにしている、形態91に記載の変換機械。
[形態93]
前記変換機械は、前記変換ローラーと関連付けられている送給モーターを更に備えており、前記送給モーターは第1の方向と第2の方向に選択的に稼働させることができ、前記第1の方向に稼働させると、その結果、前記シート材料が前記変換部組立体を通って前進することになり、前記第2の方向に稼働させると、その結果、前記変換ローラーが前記上昇位置から前記下降位置へ動くことになる、形態88に記載の変換機械。
[形態94]
前記送給モーターを前記第2の方向に稼働させた後に前記第1の方向に稼働させると、その結果、前記変換ローラーが前記下降位置から前記上昇位置へ動くことになる、形態93に記載の変換機械。
[形態95]
前記変換ローラーの各端は、前記変換ローラーが前記上昇位置と前記下降位置の間で選択的に動くことを可能にする偏心軸受組立体へ接続されている、形態88に記載の変換機械。
[形態96]
ばね仕掛けの枢動腕が、前記変換ローラーを前記上昇位置へ付勢するべく前記偏心軸受組立体の少なくとも1つに係合している、形態95に記載の変換機械。
[形態97]
各偏心軸受組立体は一方向軸受及び偏心軸受ブロックを備えている、形態95に記載の変換機械。
[形態98]
前記一方向軸受は、前記変換ローラーが前記偏心軸受ブロックに対して第1の方向に回転することを可能にしている、形態97に記載の変換機械。
[形態99]
前記変換ローラーの第2の方向への回転は、前記一方向軸受を、前記偏心軸受ブロックに係合し当該変換ローラーと当該偏心軸受ブロックの間の相対運動を防げるよう仕向ける、形態98に記載の変換機械。
[形態100]
前記変換ローラーの前記第2の方向への回転は、偏心軸受ブロックを、中心回転軸周りに前記第2の方向に回転するよう仕向ける、形態99に記載の変換機械。
[形態101]
前記変換ローラーは、前記偏心軸受ブロックの前記中心回転軸周りの回転が当該変換ローラーを前記上昇位置から前記下降位置へ下降するよう仕向けるように、前記偏心軸受ブロックの前記中心回転軸からオフセットしている、形態100に記載の変換機械。
[形態102]
前記変換ローラーは、アクチュエータ又はモーターによって、第1の方向と第2の方向に選択的に回転させることができる、形態88に記載の変換機械。
[形態103]
前記変換ローラーは、前記アクチュエータ又はモーターへベルトによって接続されている、形態102に記載の変換機械。
[形態104]
前記ベルトは、更に、送給ローラーを前記アクチュエータ又は前記モーターへ接続している、形態103に記載の変換機械。
[形態105]
前記変換部組立体は、前記変換ローラーと前記アクチュエータ又は前記モーターの間で前記ベルトへ接続されているばね仕掛けのテンショナーを更に備えている、形態104に記載の変換機械。
[形態106]
前記ばね仕掛けのテンショナーは、前記変換ローラーの前記上昇位置から前記下降位置への選択的な運動を促す、形態105に記載の変換機械。
[形態107]
前記アクチュエータ又は前記モーターは、当該アクチュエータ又は当該モーターが前記ベルトを前記第1の方向に回転させたとき、前記変換ローラーと前記送給ローラーを同時に前記第1の方向に回転させる、形態105に記載の変換機械。
[形態108]
前記変換ローラーは前記シート材料を前記変換部組立体を通して送給方向に選択的に前進させ、前記1つ又はそれ以上の変換器械は前記変換ローラーから前記送給方向にオフセットしている裁断ホイールを備えている、形態88に記載の変換機械。
[形態109]
シート材料を箱又は他の包装用品への組み立てに向けた包装用定型品へ変換するのに使用される変換機械において、
1つ又はそれ以上の横断方向変換機能及び1つ又はそれ以上の長手方向変換機能を前記シート材料へ遂行するように構成されている変換部組立体であって、
前記1つ又はそれ以上の長手方向変換機能を前記シート材料へ遂行する1つ又はそれ以上の変換器械を有する1つ又はそれ以上のロングヘッドにおいて、当該1つ又はそれ以上のロングヘッドの少なくとも1つは前記1つ又はそれ以上の長手方向変換機能を前記シート材料の幅に沿って異なった位置に行うために前記変換部組立体の幅に沿って選択的に位置付け直されるように適合されている、1つ又はそれ以上のロングヘッド、
前記1つ又はそれ以上の横断方向変換機能を前記シート材料へ遂行する1つ又はそれ以上の変換器械を有するクロスヘッドにおいて、前記1つ又はそれ以上の横断方向変換機能を前記シート材料へ遂行するために当該シート材料に対して前記変換部組立体の幅の少なくとも一部分に沿って選択的に動かすことのできるクロスヘッド、及び、
前記包装用定型品を前記変換部組立体から外へ方向付ける送出案内、を備える変換部組立体、を備えている変換機械。
[形態110]
前記送出案内は下案内板及び1つ又はそれ以上の上案内歯を備えている、形態109に記載の変換機械。
[形態111]
前記1つ又はそれ以上の上案内歯の各々は弓形状面を備えており、前記下案内板と前記弓形状面は、前記包装用定型品を既定場所に前記変換部組立体から案内排出させるように協働する、形態110に記載の変換機械。
[形態112]
前記1つ又はそれ以上の上案内歯は、前記包装用定型品を第1の方向への移動から第2の方向への移動へ向け直す、形態110に記載の変換機械。
[形態113]
前記第2の方向は、前記第1の方向に対して約30度と約100度の間の角度にある、形態112に記載の変換機械。
[形態114]
前記第2の方向は、前記第1の方向に対して約70度の角度にある、形態112に記載の変換機械。
[形態115]
前記1つ又はそれ以上の上案内歯を横切って配置されている透明カバーを更に備えている、形態110に記載の変換機械。
[形態116]
前記変換機械は、前記カバーから延びている1つ又はそれ以上の可撓性の延伸部を更に備えており、前記延伸部は余分なシート材料を前記変換部組立体下方の廃棄物入れの中へ偏向させるように適合されている、形態110に記載の変換機械。
[形態117]
前記変換機械は、前記下案内板から延びている1つ又はそれ以上の全体として剛性の延伸部を更に備えており、前記1つ又はそれ以上の全体として剛性の延伸部は、前記包装用定型品が前記変換部組立体を出てゆく際に当該包装用定型品を支持し、当該包装用定型品を水平方向に前記変換部組立体から離して当該変換部組立体下方の廃棄物入れの外側を案内する、形態110に記載の変換機械。
[0136]本発明は、その精神及び本質的な特徴から逸脱することなく、他の特定の形態に具現化することもできよう。よって、記載されている実施形態は、あらゆる点で、例示としてのみ考えられるべきであり、制限を課すものと考えられてはならない。従って、本発明の範囲は、以上の記述によってではなく附随の特許請求の範囲によって指し示されている。特許請求の範囲の意味及び等価範囲に入るあらゆる変更は、それらの範囲内に網羅されるものとする。