特許第6077972号(P6077972)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6077972決済サーバ、代金決済システム、代金決済方法及びコンピュータプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6077972
(24)【登録日】2017年1月20日
(45)【発行日】2017年2月8日
(54)【発明の名称】決済サーバ、代金決済システム、代金決済方法及びコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 20/10 20120101AFI20170130BHJP
   G06Q 20/16 20120101ALI20170130BHJP
【FI】
   G06Q20/10
   G06Q20/16
【請求項の数】4
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2013-192979(P2013-192979)
(22)【出願日】2013年9月18日
(65)【公開番号】特開2015-60363(P2015-60363A)
(43)【公開日】2015年3月30日
【審査請求日】2016年2月25日
(73)【特許権者】
【識別番号】399040405
【氏名又は名称】東日本電信電話株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001634
【氏名又は名称】特許業務法人 志賀国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】初音 嘉一
(72)【発明者】
【氏名】金子 真一
(72)【発明者】
【氏名】國田 豊
(72)【発明者】
【氏名】石原 晋也
(72)【発明者】
【氏名】野村 英司
【審査官】 青柳 光代
(56)【参考文献】
【文献】 特開2010−250672(JP,A)
【文献】 特開平11−143946(JP,A)
【文献】 特開2002−259878(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 − 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品の購入が行われる際に端末装置から受信された認証情報が、回線認証を要するネットワークから受信された情報であるか否かを判定する判定部と、
前記認証情報を用いて前記端末装置のユーザを認証する認証部と、
前記受信された認証情報が、前記回線認証を要するネットワークから受信された情報であり、かつ、前記ユーザが認証された場合に前記ユーザが購入する商品の代金を決済する決済部と、
前記受信された認証情報が、前記回線認証を要するネットワークから受信された情報ではないと判定された場合に、後に商品の代金を決済するために使用される代金決済情報を前記端末装置に送信する通信部と、
を備え、
前記決済部は、
前記代金決済情報が前記端末装置から前記回線認証を要するネットワークを介して受信された場合に、前記ユーザが購入する商品の代金を決済する決済サーバ。
【請求項2】
ユーザの端末装置と、決済サーバと、を備える代金決済システムであって、
前記端末装置は、
認証情報を前記決済サーバに送信する送信部を備え、
前記決済サーバは、
商品の購入が行われる際に端末装置から受信された認証情報が、回線認証を要するネットワークから受信された情報であるか否かを判定する判定部と、
前記認証情報を用いて前記端末装置のユーザを認証する認証部と、
前記受信された認証情報が、前記回線認証を要するネットワークから受信された情報であり、かつ、前記ユーザが認証された場合に前記ユーザが購入する商品の代金を決済する決済部と、
前記受信された認証情報が、前記回線認証を要するネットワークから受信された情報ではないと判定された場合に、後に商品の代金を決済するために使用される代金決済情報を前記端末装置に送信する通信部と、
を備え、
前記決済部は、
前記代金決済情報が前記端末装置から前記回線認証を要するネットワークを介して受信された場合に、前記ユーザが購入する商品の代金を決済する代金決済システム。
【請求項3】
商品の購入が行われる際に端末装置から受信された認証情報が、回線認証を要するネットワークから受信された情報であるか否かを判定する判定ステップと、
前記認証情報を用いて前記端末装置のユーザを認証する認証ステップと、
前記受信された認証情報が、前記回線認証を要するネットワークから受信された情報であり、かつ、前記ユーザが認証された場合に前記ユーザが購入する商品の代金を決済する決済ステップと、
前記受信された認証情報が、前記回線認証を要するネットワークから受信された情報ではないと判定された場合に、後に商品の代金を決済するために使用される代金決済情報を前記端末装置に送信する通信ステップと、
を有し、
前記決済ステップは、
前記代金決済情報が前記端末装置から前記回線認証を要するネットワークを介して受信された場合に、前記ユーザが購入する商品の代金を決済する代金決済方法。
【請求項4】
商品の購入が行われる際に端末装置から受信された認証情報が、回線認証を要するネットワークから受信された情報であるか否かを判定する判定ステップと、
前記認証情報を用いて前記端末装置のユーザを認証する認証ステップと、
前記受信された認証情報が、前記回線認証を要するネットワークから受信された情報であり、かつ、前記ユーザが認証された場合に前記ユーザが購入する商品の代金を決済する決済ステップと、
前記受信された認証情報が、前記回線認証を要するネットワークから受信された情報ではないと判定された場合に、後に商品の代金を決済するために使用される代金決済情報を前記端末装置に送信する通信ステップと、
をコンピュータに実行させ、
前記決済ステップは、
前記代金決済情報が前記端末装置から前記回線認証を要するネットワークを介して受信された場合に、前記ユーザが購入する商品の代金を決済するコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、回線認証技術に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、Webサイトに対して、不正に入手されたIDやパスワードを利用した事件が生じている。Webや通信端末を利用した商取引が増加傾向にあるなか、IDやパスワードだけでなく、安心安全な取引を行うための機能が要求される。そこで、ユーザが契約している回線からアクセスしてきたことを確認する回線認証技術を利用してサービスを提供するシステムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−25010号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、回線認証の機能を備えるネットワークとして、例えばNGN(Next Generation Network)がある。このNGNにおける回線認証の機能を使えば、強固なセキュリティを確保することができる。しかしながら、NGNに接続できる環境でなければ強固なセキュリティを確保することができない。そのため、NGNに接続できない環境では、セキュアな商取引が保障されないため、商取引を行うことを禁止する構成が採用される場合もある。しかしながら、ユーザによってはNGNに接続できない環境であっても商取引を実行したいという要求もある。
【0005】
上記事情に鑑み、本発明は、NGNなどのセキュアなネットワークに接続できない環境であっても商取引の処理を進めることができる技術の提供を目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は、商品の購入が行われる際に端末装置から受信された認証情報が、回線認証を要するネットワークから受信された情報であるか否かを判定する判定部と、前記認証情報を用いて前記端末装置のユーザを認証する認証部と、前記受信された認証情報が、前記回線認証を要するネットワークから受信された情報であり、かつ、前記ユーザが認証された場合に前記ユーザが購入する商品の代金を決済する決済部と、前記受信された認証情報が、前記回線認証を要するネットワークから受信された情報ではないと判定された場合に、後に商品の代金を決済するために使用される代金決済情報を前記端末装置に送信する通信部と、を備え、前記決済部は、前記代金決済情報が前記端末装置から前記回線認証を要するネットワークを介して受信された場合に、前記ユーザが購入する商品の代金を決済する決済サーバである。
【0007】
本発明の一態様は、ユーザの端末装置と、決済サーバと、を備える代金決済システムであって、前記端末装置は、認証情報を前記決済サーバに送信する送信部を備え、前記決済サーバは、商品の購入が行われる際に端末装置から受信された認証情報が、回線認証を要するネットワークから受信された情報であるか否かを判定する判定部と、前記認証情報を用いて前記端末装置のユーザを認証する認証部と、前記受信された認証情報が、前記回線認証を要するネットワークから受信された情報であり、かつ、前記ユーザが認証された場合に前記ユーザが購入する商品の代金を決済する決済部と、前記受信された認証情報が、前記回線認証を要するネットワークから受信された情報ではないと判定された場合に、後に商品の代金を決済するために使用される代金決済情報を前記端末装置に送信する通信部と、を備え、前記決済部は、前記代金決済情報が前記端末装置から前記回線認証を要するネットワークを介して受信された場合に、前記ユーザが購入する商品の代金を決済する代金決済システムである。
【0008】
本発明の一態様は、商品の購入が行われる際に端末装置から受信された認証情報が、回線認証を要するネットワークから受信された情報であるか否かを判定する判定ステップと、前記認証情報を用いて前記端末装置のユーザを認証する認証ステップと、前記受信された認証情報が、前記回線認証を要するネットワークから受信された情報であり、かつ、前記ユーザが認証された場合に前記ユーザが購入する商品の代金を決済する決済ステップと、前記受信された認証情報が、前記回線認証を要するネットワークから受信された情報ではないと判定された場合に、後に商品の代金を決済するために使用される代金決済情報を前記端末装置に送信する通信ステップと、を有し、前記決済ステップは、前記代金決済情報が前記端末装置から前記回線認証を要するネットワークを介して受信された場合に、前記ユーザが購入する商品の代金を決済する代金決済方法である。
【0009】
本発明の一態様は、商品の購入が行われる際に端末装置から受信された認証情報が、回線認証を要するネットワークから受信された情報であるか否かを判定する判定ステップと、前記認証情報を用いて前記端末装置のユーザを認証する認証ステップと、前記受信された認証情報が、前記回線認証を要するネットワークから受信された情報であり、かつ、前記ユーザが認証された場合に前記ユーザが購入する商品の代金を決済する決済ステップと、前記受信された認証情報が、前記回線認証を要するネットワークから受信された情報ではないと判定された場合に、後に商品の代金を決済するために使用される代金決済情報を前記端末装置に送信する通信ステップと、をコンピュータに実行させ、前記決済ステップは、前記代金決済情報が前記端末装置から前記回線認証を要するネットワークを介して受信された場合に、前記ユーザが購入する商品の代金を決済するコンピュータプログラムである。
【発明の効果】
【0010】
本発明により、NGNなどのセキュアなネットワークに接続できない環境であっても商取引の処理を進めることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明における代金決済システム100のシステム構成を示す図である。
図2】本実施形態における通信端末10の第1実施形態(通信端末10a)の機能構成を表す概略ブロック図である。
図3】本実施形態における決済サーバ40の第1実施形態(決済サーバ40a)の機能構成を表す概略ブロック図である。
図4】本発明の第1実施形態における代金決済処理の具体例を示すシーケンス図である。
図5】本発明の第1実施形態における代金決済処理の具体例を示すシーケンス図である。
図6】本発明の第1実施形態における代金決済処理の具体例を示すシーケンス図である。
図7】本発明の第1実施形態における代金決済処理の具体例を示すシーケンス図である。
図8】本実施形態における通信端末10の第2実施形態(通信端末10b)の機能構成を表す概略ブロック図である。
図9】本実施形態における決済サーバ40の第2実施形態(決済サーバ40b)の機能構成を表す概略ブロック図である。
図10】本発明の第二実施形態における代金決済処理の具体例を示すシーケンス図である。
図11】本発明の第二実施形態における代金決済処理の具体例を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明における代金決済システム100のシステム構成を示す図である。本発明の代金決済システム100は、通信端末10、HGW(Home GateWay)20、商品取引サーバ30及び決済サーバ40を備える。通信端末10は、ネットワーク50を介して商品取引サーバ30及び決済サーバ40と通信可能に接続されている。さらに、通信端末10は、HGW20と接続されており、HGW20及び回線認証ネットワーク60を介して商品取引サーバ30及び決済サーバ40と通信可能に接続されている。HGW20、商品取引サーバ30及び決済サーバ40は、イーサネット(登録商標)を利用して通信する。
【0013】
通信端末10は、例えばパーソナルコンピュータ、タブレット装置、スマートフォン、ノートパソコン、ワークステーション、ゲーム機器、テレビ電話装置等の情報処理装置を用いて構成される。通信端末10は、商品取引サーバ30との間で商取引を行う。
HGW20は、有線又は無線LAN(Local Area Network)のアクセスポイントであり、自装置(HGW20)に接続する通信端末10に対して回線認証ネットワーク60への接続、例えば回線認証ネットワーク60を介した商品取引サーバ30及び決済サーバ40へのアクセスなどを提供する。なお、HGW20は、近距離無線通信(例えば、NFC(near field communication)又はBluetooth(登録商標))により通信端末10との間で通信を行う。
【0014】
商品取引サーバ30は、商取引事業者などが有するサーバ装置であり、商取引事業者が取り扱う商品(以下、「取引商品」という。)を通信端末10のユーザに販売する。
決済サーバ40は、回線認証ネットワーク60を提供する会社と契約しているユーザに代わって、ユーザが購入する取引商品の決済を行うサーバである。決済サーバ40は、例えば回線認証ネットワーク60から受信した情報の送信元である通信端末10のユーザが購入する商品の代金を決済する。決済サーバ40は、例えばネットワーク50から受信した情報の送信元である通信端末10に対しては代金決済情報を送信する。代金決済情報とは、回線認証がなされなかった通信端末10が、回線認証がなされた後に商品の代金を決済させるために使用する情報である。代金決済情報は、決済される商品の代金を特定するための予約番号の情報であってもよいし、商品の代金を決済するためのポータルサイトにアクセスするための宛先情報であってもよい。
【0015】
ネットワーク50は、どのように構成されたネットワークでもよい。例えば、ネットワーク50は、インターネット等の公衆網を用いて構成されてもよい。
回線認証ネットワーク60は、どのように構成されたネットワークでもよい。例えば、回線認証ネットワーク60は、NGNを用いて構成されてもよい。
ネットワーク50がインターネットである場合、ネットワーク50と回線認証ネットワーク60とは、図示しないISP(Internet Service Provider)を介して接続されている。
以下、本発明の具体的な構成例(第1実施形態及び第2実施形態)について、図面を参照しながら説明する。
【0016】
[第1実施形態]
図2は、本実施形態における通信端末10の第1実施形態(通信端末10a)の機能構成を表す概略ブロック図である。
通信端末10aは、バスで接続されたCPU(Central Processing Unit)やメモリや補助記憶装置などを備え、通信プログラムを実行する。通信プログラムの実行によって、通信端末10aは、通信部101、制御部102、入力部103、表示部104、予約情報記憶部105を備える装置として機能する。なお、通信端末10aの各機能の全て又は一部は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やPLD(Programmable Logic Device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアを用いて実現されてもよい。また、通信プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置である。また、通信プログラムは、電気通信回線を介して送受信されてもよい。
【0017】
通信部101は、ネットワーク50を介して商品取引サーバ30及び決済サーバ40との間で通信を行う。また、通信部101は、HGW20及び回線認証ネットワーク60を介して商品取引サーバ30及び決済サーバ40との間で通信を行う。通信部101は、例えばユーザ情報及び金額情報を含む顧客情報(認証情報)を決済サーバ40に送信する。ユーザ情報とは、通信端末10aのユーザに関する情報であり、IDやパスワードなどのユーザを識別するための情報を含む。金額情報とは、通信端末10aのユーザが購入する取引商品の金額に関する情報である。
制御部102は、通信端末10aの各機能部を制御する。
【0018】
入力部103は、キーボード、ポインティングデバイス(マウス、タブレット等)、ボタン、タッチパネル等の既存の入力装置を用いて構成される。入力部103は、ユーザの指示を通信端末10aに入力する際にユーザによって操作される。入力部103は、入力装置を通信端末10aに接続するためのインタフェースであってもよい。この場合、入力部103は、入力装置においてユーザの入力に応じ生成された入力信号を通信端末10aに入力する。入力部103は、例えばユーザ情報の入力を受け付ける。
【0019】
表示部104は、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等の画像表示装置である。表示部104は、配信テキストデータや広告表示データを表示する。表示部104は、画像表示装置を通信端末10aに接続するためのインタフェースであってもよい。この場合、表示部104は、配信テキストデータや広告表示データを表示するための映像信号を生成し、自身に接続されている画像表示装置に映像信号を出力する。表示部104は、商品取引サーバ30又は決済サーバ40から送信される情報を表示する。
【0020】
予約情報記憶部105は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置などの記憶装置を用いて構成される。予約情報記憶部105は、予約情報を記憶している。予約情報とは、決済される商品の代金を特定するための予約番号(識別番号)を含む情報である。
【0021】
図3は、本実施形態における決済サーバ40の第1実施形態(決済サーバ40a)の機能構成を表す概略ブロック図である。
決済サーバ40aは、バスで接続されたCPUやメモリや補助記憶装置などを備え、決済プログラムを実行する。決済プログラムの実行によって、決済サーバ40aは、通信部401、判定部402、予約情報生成部403、決済情報記憶部404、認証部405、決済部406を備える装置として機能する。なお、決済サーバ40aの各機能の全て又は一部は、ASICやPLDやFPGA等のハードウェアを用いて実現されてもよい。また、決済プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置である。また、決済プログラムは、電気通信回線を介して送受信されてもよい。
【0022】
通信部401は、ネットワーク50又は回線認証ネットワーク60を介して通信端末10a、HGW20、商品取引サーバ30との間で通信を行う。通信部401は、例えば通信端末10aから顧客情報を受信する。
判定部402は、受信された顧客情報が、回線認証ネットワーク60から受信された情報であるか否かを判定する。具体的には、判定部402は、受信された顧客情報の送信元である通信端末10aの回線を一意に識別できる識別情報(例えば、IPアドレスなど)が回線認証ネットワーク60を介して付与された情報であるか否かを回線認証ネットワーク60に備えられる認証サーバ(不図示)に問い合わせることで判定する。顧客情報の送信元の識別情報が回線認証ネットワーク60を介して付与された情報である場合、判定部402は受信された顧客情報が、回線認証ネットワーク60から受信された情報であると判定する。一方、顧客情報の送信元の識別情報が回線認証ネットワーク60を介して付与された情報ではない場合、判定部402は受信された顧客情報が、回線認証ネットワーク60から受信された情報ではないと判定する。受信された顧客情報が、回線認証ネットワーク60から受信された情報である場合、判定部402はその旨を示す通知を認証部405に出力する。一方、受信された顧客情報が、回線認証ネットワーク60から受信された情報ではない場合、判定部402は予約情報生成部403に予約情報の生成を指示する。
【0023】
予約情報生成部403は、判定部402からの指示に基づいて予約情報を生成する。予約情報生成部403は、生成した予約情報を通信部401を介して顧客情報の送信元である通信端末10aに送信する。その後、予約情報生成部403は、顧客情報に含まれる金額情報と予約情報に含まれる予約番号とを対応付けて決済情報として決済情報記憶部404に記憶する。
決済情報記憶部404は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置などの記憶装置を用いて構成される。決済情報記憶部404は、決済情報を記憶している。
【0024】
認証部405は、受信された顧客情報を用いて顧客情報の送信元である通信端末10aのユーザ認証を行う。認証部405は、例えば顧客情報に含まれるユーザID及びパスワードが、自装置(決済サーバ40a)に予め記憶されているユーザID及びパスワードと一致するか否かに基づいてユーザ認証を行う。ユーザID及びパスワードと一致する場合、認証部405は顧客情報の送信元である通信端末10aのユーザが正当なユーザであると認証する。ユーザID及びパスワードと一致しない場合、認証部405は顧客情報の送信元である通信端末10aのユーザが不当なユーザであると認証し、エラー通知を出力する。
決済部406は、取引商品の代金の決済を行う。決済部406は、例えば受信された顧客情報が、回線認証ネットワーク60から受信された情報であり、かつ、ユーザが認証された場合に顧客情報の送信元である通信端末10aのユーザが購入する商品の代金を決済する。また、決済部406は、例えば予約情報が通信端末10aから回線認証ネットワーク60を介して受信された場合に、ユーザが購入する商品の代金を決済する。
【0025】
図4及び図5は、本発明の第1実施形態における代金決済処理の具体例を示すシーケンス図である。なお、図4及び図5の説明では、回線認証がなされた場合について説明する。
通信端末10aの表示部104は、商品取引サーバ30が販売する取引商品の情報を表示し、ユーザによる商品購入の指示を受け付ける(ステップS101)。商品購入の指示が入力されると、入力部103はユーザからユーザ情報の入力を受け付ける(ステップS102)。ユーザ情報が入力されると、通信部101はHGW20及び回線認証ネットワーク60、ネットワーク50を介してユーザ情報を商品取引サーバ30に送信する(ステップS103)。
【0026】
商品取引サーバ30は、通信端末10aからユーザ情報を受信する(ステップS104)。商品取引サーバ30は、受信したユーザ情報のユーザID及びパスワードが、予め記憶しているユーザID及びパスワードに一致するか否かを判定する(ステップS105)。ユーザID及びパスワードが一致しない場合、商品取引サーバ30はエラー通知を通信端末10aに送信する。一方、ユーザID及びパスワードが一致する場合、商品取引サーバ30はユーザID及びパスワードで識別されるユーザが購入する取引商品の金額情報を通信端末10aに送信する(ステップS106)。
【0027】
通信端末10aの通信部101は、商品取引サーバ30に対し、決済手段として回線認証付の決済手段を利用する選択を行うとともに、商品取引サーバ30から金額情報を受信する(ステップS107)。その後、通信部101は、ユーザ情報及び受信した金額情報を含む顧客情報を、回線認証ネットワーク60を介して決済サーバ40aに送信する(ステップS108)。
決済サーバ40aの通信部401は、回線認証ネットワーク60を介して通信端末10aから顧客情報を受信する(ステップS109)。判定部402は、受信された顧客情報が回線認証ネットワーク60から受信された情報であるか否かを判定する(ステップS110)。判定の結果、顧客情報が回線認証ネットワーク60から受信された情報であるため、判定部402はその旨を示す通知を認証部405に出力する。認証部405は、受信された顧客情報を用いてユーザ認証を行う(ステップS111)。ユーザ認証の結果、正当なユーザであると認証されたため、通信部401は確認情報を通信端末10aに送信する(ステップS112)。確認情報とは、決済を実行する旨を確認するための情報である。
【0028】
通信端末10aの通信部101は、決済サーバ40aから確認情報を受信する(ステップS113)。制御部102は、受信された確認情報を表示部104に表示させ、ユーザから指示の入力を受け付ける(ステップS114)。ユーザから決済を実行する旨の指示が入力されると、通信部101は入力された指示情報を格納した応答通知を生成し決済サーバ40aに送信する(ステップS115)。この際、ユーザから決済を実行しない旨の指示が入力されると、処理は終了する。
決済サーバ40aの通信部401は、通信端末10aから応答通知を受信する(ステップS116)。その後、通信部401は、確認情報を商品取引サーバ30に送信する(ステップS117)。
【0029】
商品取引サーバ30は、決済サーバ40aから確認情報を受信する(ステップS118)。商品取引サーバ30は、確認情報の応答として決済を実行する旨の応答通知を決済サーバ40aに送信する(ステップS119)。決済サーバ40aの通信部401は、商品取引サーバ30から応答通知を受信する(ステップS120)。その後、決済部406は、応答通知に基づいて決済を行う(ステップS121)。具体的には、応答通知には決済を実行する旨の情報が格納されているため、決済部406は取引商品の代金の決済を行う。取引商品の代金の決済が完了すると、通信部401は完了通知(例えば、“ありがとうございました”を含む情報)を通信端末10aに送信する(ステップS122)。その後、処理が終了する。
【0030】
図6及び図7は、本発明の第1実施形態における代金決済処理の具体例を示すシーケンス図である。なお、図6及び図7の説明では、回線認証がなされなかった場合について説明する。また、図4と同様の処理については、図6において図4と同様の符号を付して説明を省略する。
ステップS101からステップS109までの処理が終了すると、判定部402は、受信された顧客情報が回線認証ネットワーク60から受信された情報であるか否かを判定する(ステップS201)。判定の結果、顧客情報が回線認証ネットワーク60から受信された情報ではないため、判定部402は予約情報の生成を予約情報生成部403に指示する。次に、認証部405は、受信された顧客情報を用いてユーザ認証を行う(ステップS202)。ユーザ認証の結果、正当なユーザであると認証されたが、顧客情報が回線認証ネットワーク60から受信された情報ではないため、予約情報生成部403は予約情報を生成し、通信部401を介して通信端末10aに送信する(ステップS203)。その後、予約情報生成部403は、予約情報に含まれる予約番号と金額情報とを対応付けて決済情報記憶部404に記憶する(ステップS204)。
【0031】
通信端末10aの通信部101は、決済サーバ40aから予約情報を受信し、受信した予約情報を予約情報記憶部105に記憶する(ステップS205)。
その後、ユーザの操作に応じて、通信端末10aはHGW20を介して回線認証ネットワーク60に接続する(ステップS206)。通信端末10aの制御部102は、予約情報記憶部105から予約情報を読み出し、通信部101に出力する。通信部101は、出力された予約情報を回線認証ネットワーク60を介して決済サーバ40aに送信する(ステップS207)。
【0032】
決済サーバ40aの通信部401は、回線認証ネットワーク60を介して通信端末10aから予約情報を受信する(ステップS208)。判定部402は、受信された予約情報が回線認証ネットワーク60から受信された情報であるか否かを判定する(ステップS209)。
判定の結果、予約情報が回線認証ネットワーク60から受信された情報であるため、通信部401は回線認証ネットワーク60を介して確認情報を通信端末10aに送信する(ステップS210)。
【0033】
通信端末10aの通信部101は、回線認証ネットワーク60を介して決済サーバ40aから確認情報を受信する(ステップS211)。制御部102は、受信された確認情報を表示部104に表示させ、ユーザから指示の入力を受け付ける(ステップS212)ユーザから決済を実行する旨の指示が入力されると、通信部101は入力された指示情報を格納した応答通知を生成し決済サーバ40aに送信する(ステップS213)。この際、ユーザから決済を実行しない旨の指示が入力されると、処理は終了する。
【0034】
決済サーバ40aの通信部401は、通信端末10aから応答通知を受信する(ステップS214)。その後、通信部401は、確認情報を商品取引サーバ30に送信する(ステップS215)。
商品取引サーバ30は、決済サーバ40aから確認情報を受信する(ステップS216)。商品取引サーバ30は、確認情報の応答として決済を実行する旨の応答通知を決済サーバ40aに送信する(ステップS217)。決済サーバ40aの通信部401は、商品取引サーバ30から応答通知を受信する(ステップS218)。応答通知が受信されると、決済部406は、出力された予約情報に応じて取引商品の決済を行う(ステップS219)。具体的には、決済部406は、出力された予約情報から予約番号を取得する。次に、決済部406は、取得した予約番号に対応する金額情報を決済情報記憶部404から取得する。
そして、決済部406は、取得した金額情報に基づいて取引商品の代金の決済を行う。取引商品の代金の決済が完了すると、通信部401は完了通知(例えば、“ありがとうございました”を含む情報)を通信端末10aに送信する(ステップS220)。その後、処理が終了する。
【0035】
以上のように構成された代金決済システム100によれば、回線認証ネットワーク60(例えば、NGN)を介してアクセスしてきた通信端末10aの決済のみが行われる。例えば、回線認証ネットワーク60以外のネットワーク(例えば、ネットワーク50)を介してアクセスしてきた通信端末10aに対しては、後に商品の代金を決済するために予約情報が送信される。そして、回線認証ネットワーク60に接続できる環境で予約情報を記憶している通信端末10aが再度、回線認証ネットワーク60を介してアクセスしてきた場合には予約情報に含まれる予約番号に基づいて決済が行われる。そのため、NGNなどのセキュアなネットワークに接続できない環境であっても商取引の処理を進めることが可能になる。
【0036】
<変形例>
なお、本実施形態では、代金決済システム100が1台の通信端末10aを備える構成を示しているが、代金決済システム100は2台以上の通信端末10aを備えるように構成されてもよい。
HGW20に非接触ICリーダが接続され、非接触ICリーダと通信端末10aとが通信を行うことで回線認証が行われてもよい。
本実施形態では、予約情報生成部403は、判定部402からの指示に基づいて予約情報を生成する構成を示したが、これに限定される必要はない。例えば、予約情報生成部403は、認証部405からの指示に基づいて予約情報を生成するように構成されてもよい。この場合には、以下のように構成される。顧客情報が回線認証ネットワーク60から受信された情報ではないと判定部402が判定し、かつ、顧客情報により正当なユーザであると認証部405が認証した場合、認証部405は予約情報の生成を予約情報生成部403に指示する。予約情報生成部403は、認証部405からの指示に基づいて予約情報を生成する。
図7のステップS206の処理において、通信端末10aがHGW20と通信可能な状態(HGW20の電波を受信している状態)である場合に、通信端末10aは自動的(ユーザの操作なし)にHGW20を介して回線認証ネットワーク60に接続するように構成されてもよい。
【0037】
[第二実施形態]
図8は、本実施形態における通信端末10の第2実施形態(通信端末10b)の機能構成を表す概略ブロック図である。
通信端末10bは、バスで接続されたCPUやメモリや補助記憶装置などを備え、通信プログラムを実行する。通信プログラムの実行によって、通信端末10bは、通信部101、制御部102、入力部103、表示部104、アクセス情報記憶部106を備える装置として機能する。なお、通信端末10bの各機能の全て又は一部は、ASICやPLDやFPGA等のハードウェアを用いて実現されてもよい。また、通信プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置である。また、通信プログラムは、電気通信回線を介して送受信されてもよい。
【0038】
通信端末10bは、予約情報記憶部105に代えてアクセス情報記憶部106を備える点で通信端末10aと構成が異なる。通信端末10bは、他の構成についてはそれぞれ通信端末10aと同様である。そのため、通信端末10b全体の説明は省略し、アクセス情報記憶部106について説明する。
アクセス情報記憶部106は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置などの記憶装置を用いて構成される。アクセス情報記憶部106は、アクセス情報を記憶している。アクセス情報とは、商品の代金を決済するためのポータルサイトにアクセスするための情報である。アクセス情報は、例えばポータルサイトのURL(Uniform Resource Locator)である。
【0039】
図9は、本実施形態における決済サーバ40の第2実施形態(決済サーバ40b)の機能構成を表す概略ブロック図である。
決済サーバ40bは、バスで接続されたCPUやメモリや補助記憶装置などを備え、決済プログラムを実行する。決済プログラムの実行によって、決済サーバ40bは、通信部401、判定部402、決済情報記憶部404、認証部405、決済部406、宛先情報生成部407を備える装置として機能する。なお、決済サーバ40bの各機能の全て又は一部は、ASICやPLDやFPGA等のハードウェアを用いて実現されてもよい。また、決済プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置である。また、決済プログラムは、電気通信回線を介して送受信されてもよい。
【0040】
決済サーバ40bは、予約情報生成部403に代えて宛先情報生成部407を備える点で決済サーバ40aと構成が異なる。決済サーバ40bは、他の構成についてはそれぞれ決済サーバ40aと同様である。そのため、決済サーバ40b全体の説明は省略し、宛先情報生成部407について説明する。
宛先情報生成部407は、判定部402からの指示に基づいて宛先情報(メール)を生成する。宛先情報生成部407は、例えば商品の代金を決済するためのポータルサイトにアクセスするためのURL(アクセス情報)を含むメールを生成する。宛先情報生成部407は、生成したメールを通信部401を介して顧客情報の送信元である通信端末10bに送信する。宛先情報生成部407は、顧客情報に含まれる金額情報とメールに含まれるURLとを対応付けて決済情報として決済情報記憶部404に記憶する。なお、宛先情報生成部407は、メールを生成する際にURLに時限(例えば、30分、1時間など)を設定し、一定時間経過後に通信端末10bのユーザがアクセスできないようにしてもよい。
【0041】
図10及び図11は、本発明の第二実施形態における代金決済処理の具体例を示すシーケンス図である。なお、図4と同様の処理については、図10において図4と同様の符号を付して説明を省略する。
ステップS101からステップS109までの処理が終了すると、判定部402は、受信された顧客情報が回線認証ネットワーク60から受信された情報であるか否かを判定する(ステップS301)。判定の結果、顧客情報が回線認証ネットワーク60から受信された情報ではないため、判定部402は宛先情報を含むメールの生成を宛先情報生成部407に指示する。次に、認証部405は、受信された顧客情報を用いてユーザ認証を行う(ステップS302)。ユーザ認証の結果、正当なユーザであると認証されたため、通信部401はメールを通信端末10bに送信する(ステップS303)。
【0042】
通信端末10bの通信部101は、決済サーバ40bからメールを受信する(ステップS304)。その後、ユーザの操作に応じて、通信端末10bはHGW20を介して回線認証ネットワーク60に接続する(ステップS305)。制御部102は、ユーザの操作に応じてメール内容を表示部104に表示させ、URLの押下を受け付ける(ステップS306)。ユーザによってURLが押下されると、通信部101は押下されたURLを含むアクセス通知を回線認証ネットワーク60を介して決済サーバ40bに送信する(ステップS307)。アクセス通知とは、URLで識別される宛先に接続することを要求する際に送信される通知である。
【0043】
決済サーバ40bの通信部401は、回線認証ネットワーク60を介して通信端末10bからアクセス通知を受信する(ステップS308)。判定部402は、受信されたアクセス通知が回線認証ネットワーク60から受信された通知であるか否かを判定する(ステップS309)。判定の結果、アクセス通知が回線認証ネットワーク60から受信された通知であるため、判定部402はその旨を示す通知を通信部401に出力する。通信部401は、アクセス通知に含まれるURLで識別されるポータルサイトのデータを読み出し、アクセス通知の送信元である通信端末10bに送信することによって商品の代金の決済の確認を行う(ステップS310)。
【0044】
通信端末10bの通信部101は、決済サーバ40bからポータルサイトのデータを受信する(ステップS311)。制御部102は、受信されたポータルサイトのデータに基づいてポータルサイトを表示部104に表示させ、ユーザから指示の入力を受け付ける(ステップS312)。ユーザから決済を実行する旨の指示が入力されると、通信部101は入力された指示情報を格納した応答通知を生成し決済サーバ40bに送信する(ステップS313)。決済サーバ40bの通信部401は、通信端末10bから応答通知を受信する(ステップS314)。その後、通信部401は、確認情報を商品取引サーバ30に送信する(ステップS315)。
【0045】
商品取引サーバ30は、決済サーバ40bから確認情報を受信する(ステップS316)。商品取引サーバ30は、確認情報の応答として決済を実行する旨の応答通知を決済サーバ40bに送信する(ステップS317)。決済サーバ40bの通信部401は、商品取引サーバ30から応答通知を受信する(ステップS318)。そして、決済部406は、ステップS109の処理で取得した金額情報に基づいて商品の代金の決済を行う(ステップS319)。商品の代金の決済が完了すると、通信部401は完了通知(例えば、“ありがとうございました”を含む情報)を通信端末10bに送信する(ステップS320)。その後、処理が終了する。
【0046】
以上のように構成された代金決済システム100によれば、回線認証ネットワーク60(例えば、NGN)を介してアクセスしてきた通信端末10bの決済のみが行われる。例えば、回線認証ネットワーク60以外のネットワーク(例えば、ネットワーク50)を介してアクセスしてきた通信端末10bに対しては、後に商品の代金を決済するためにアクセスさせるポータルサイトのURLが送信される。そして、回線認証ネットワーク60に接続できる環境で予約情報を記憶している通信端末10bが再度、回線認証ネットワーク60を介してアクセスしてきた場合にはURLで識別されるポータルサイトでの確認が行われた後に決済が行われる。そのため、NGNなどのセキュアなネットワークに接続できない環境であっても商取引の処理を進めることが可能になる。
【0047】
<変形例>
第2実施形態は、第1実施形態と同様に変形されてもよい。
本実施形態では、宛先情報生成部407は、判定部402からの指示に基づいて宛先情報(メール)を生成する構成を示したが、これに限定される必要はない。例えば、宛先情報生成部407は、認証部405からの指示に基づいて宛先情報(メール)を生成するように構成されてもよい。この場合には、以下のように構成される。顧客情報が回線認証ネットワーク60から受信された情報ではないと判定部402が判定し、かつ、顧客情報により正当なユーザであると認証部405が認証した場合、認証部405は宛先情報(メール)の生成を宛先情報生成部407に指示する。宛先情報生成部407は、認証部405からの指示に基づいて宛先情報を生成する。
図11のステップS305の処理において、通信端末10bがHGW20と通信可能な状態(HGW20の電波を受信している状態)である場合に、通信端末10bは自動的(ユーザの操作なし)にHGW20を介して回線認証ネットワーク60に接続するように構成されてもよい。
本実施形態では、回線認証ネットワーク60を介して決済サーバ40bにアクセスしてきた通信端末10bのみの決済が行われる構成を示しているが、これに限定される必要はない。例えば、予め回線認証ネットワーク60に接続した状態でのみ決済サーバ40b上の顧客情報(例えば、メールアドレス)を登録できるように制限されている場合には、メールアドレスが改ざんされるおそれが少ない。そのため、回線認証ネットワーク60以外からの接続でも決済を完了させることができる。
【0048】
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
【符号の説明】
【0049】
10(10a、10b)…通信端末(端末装置), 20…HGW, 30…商品取引サーバ, 40(40a、40b)…決済サーバ, 50…ネットワーク, 60…回線認証ネットワーク, 101…通信部, 102…制御部, 103…入力部, 104…表示部, 105…予約情報記憶部, 106…宛先情報記憶部, 401…通信部, 402…判定部, 403…予約情報生成部, 404…決済情報記憶部, 405…認証部, 406…決済部, 407…宛先情報生成部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11