特許 6077999 身体支持プラットホーム

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】特許公報(B2)

(11)【特許番号】6077999

(24)【登録日】2017年1月20日

(45)【発行日】2017年2月8日

(54)【発明の名称】身体支持プラットホーム

(51)【国際特許分類】

   A47C 27/08 20060101AFI20170130BHJP

   A47C 27/10 20060101ALI20170130BHJP

【ＦＩ】

   A47C27/08 F

   A47C27/10

【請求項の数】15

【全頁数】24

(21)【出願番号】特願2013-533283(P2013-533283)

(86)(22)【出願日】2011年10月10日

(65)【公表番号】特表2013-542780(P2013-542780A)

(43)【公表日】2013年11月28日

(86)【国際出願番号】GB2011051946

(87)【国際公開番号】WO2012049481

(87)【国際公開日】20120419

【審査請求日】2014年10月9日

(31)【優先権主張番号】1017248.4

(32)【優先日】2010年10月13日

(33)【優先権主張国】GB

(31)【優先権主張番号】1017183.3

(32)【優先日】2010年10月12日

(33)【優先権主張国】GB

【前置審査】

(73)【特許権者】

【識別番号】513089279

【氏名又は名称】バルーガ・リミテッド

(74)【代理人】

【識別番号】100093296

【弁理士】

【氏名又は名称】小越 勇

(74)【代理人】

【識別番号】100173901

【弁理士】

【氏名又は名称】小越 一輝

(72)【発明者】

【氏名】カタン、ジョセフ・メイア

【審査官】 金丸 治之

(56)【参考文献】

【文献】 特開２００５−２１８７３１（ＪＰ，Ａ）

【文献】 特開２００４−０８１２４４（ＪＰ，Ａ）

【文献】 米国特許第０５９０７８７８（ＵＳ，Ａ）

【文献】 特開２００２−４００（ＪＰ，Ａ）

【文献】 特開２００２−４０３（ＪＰ，Ａ）

(58)【調査した分野】（Int.Cl.，ＤＢ名）

Ａ４７Ｃ ２７／０８

Ａ４７Ｃ ２７／１０

(57)【特許請求の範囲】

【請求項1】

人体を支持するための身体支持プラットホームであって、１つ以上の身体支持ユニットを備え、前記または各支持ユニットは複数のカラムと、一次流体貯留器を提供する基部とを備え、各カラムは流体で満たすことができる複数の実質的に球形の弾力性ボールの積層からなり、それぞれのカラムにおける各ボールは隣接した１つ又は複数のボールにのみ物理的・流体的に接続されており、それにより、カラムは隣接するカラムから実質的に独立して圧迫され、また、前記カラムは前記基部全体に配列して配置され、各カラムはその最下部のボールが一次流体貯留器に直接流体接続されるようにして前記基部に接続され、それぞれのカラムの最上部のボールが集合的に身体支持表面を画定することを特徴とする身体支持プラットホーム。

【請求項2】

スリーブがユニットの弾力性に作用するように前記ユニットの少なくとも一部の周囲に備え付けられていることを特徴とする請求項１記載の身体支持プラットホーム。

【請求項3】

スリーブが最外部のカラムを実質的に取り囲むことを特徴とする請求項２記載の身体支持プラットホーム。

【請求項4】

スリーブが弾力性を有することを特徴とする請求項２又は３に記載の身体支持プラットホーム。

【請求項5】

カラム内の隣接したボールが溶融、接着剤、機械的連結又はＶｅｌｃｒｏ（登録商標）により互いに物理的に接続されていることを特徴とする請求項１〜４のいずれか一項に記載の身体支持プラットホーム。

【請求項6】

カラム内のボールが開口部、弁、又は、カラムの高さを横断する液体管によって流体接続されることを特徴とする請求項１〜５のいずれか一項に記載の身体支持プラットホーム。

【請求項7】

少なくとも１つのカラムが基部に取り外し可能なように接続されることを特徴とする請求項１〜６のいずれか一項に記載の身体支持プラットホーム。

【請求項8】

ボールが弾性かつ実質的に不透気性の材料から製造されることを特徴とする請求項１〜７のいずれか一項に記載の身体支持プラットホーム。

【請求項9】

基部は空洞であり、かつ複数のポートを有し、各ポートは、ユニット内のカラムの最下部のボールを受容するためのものであって、最下部のボールのそれぞれが一次流体貯留器に直接流体接続することができる開口部を含むことを特徴とする請求項１〜８のいずれか一項に記載の身体支持プラットホーム。

【請求項10】

基部がさらに貯留器充填ポートを備え、一次流体貯留器が充填ポートを通して流体で充填されることができ、充填部分は一次流体貯留器からの流体の流出を実質的に防ぐように一方向弁を有することを特徴とする請求項１〜９のいずれか一項に記載の身体支持プラットホーム。

【請求項11】

さらに１つ以上のモジュールを備え、各モジュールが複数のユニットを備えることを特徴とする請求項１〜１０のいずれか一項に記載の身体支持プラットホーム。

【請求項12】

さらに１つ以上のトレイを備え、前記トレイ又は各トレイがそれぞれのモジュールを受容することを特徴とする請求項１〜１１のいずれか一項に記載の身体支持プラットホーム。

【請求項13】

各基部がユニットのカラム間の周囲空気の分布を可能にするベントを１つ以上備えることを特徴とする請求項１２に記載の身体支持プラットホーム。

【請求項14】

人体に支持を提供するための身体支持プラットホーム製作するための部品のキットであって、前記部品のキットは複数のユニットと、一次流体貯留器を提供する基部とを備え、各ユニットが複数のカラムからなり、各カラムは液体で満たすことができる実質的に球形の弾力性ボールからなり、それぞれのカラムにおける各ボールは隣接した１つ又は複数のボールにのみ物理的・流体的に接続され、また、前記カラムは前記基部全体に配列して配置可能であり、前記カラムのそれぞれが前記基部に接続可能であることを特徴とする部品のキット。

【請求項15】

ベッドフレームと、請求項１〜１３のいずれか一項に記載の身体支持プラットホームとを、備えることを特徴とするベッド。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

本発明は、人間の身体に支持を提供するための身体支持プラットホームに関する。

【背景技術】

【0002】

人間にとって快適な身体支持プラットホームを提供するための要件が存在する。最も一般的な身体支持プラットホームは、ベッド、カウチ、ソファー、シート、ベンチ、椅子、ソファー等を含む家具である。他の身体支持プラットホームとしては、手術台、理学療法施術台、歯科治療椅子、日光浴用ベッド等を挙げることができる。したがって、身体支持プラットホームという用語は、人間が一定期間の間、その上に横たわるか、または座る支持表面を有する任意の構成を包含する。

【0003】

いかなる人間の一生においても、最も長期間、身体支持を提供するために必要とされる支持表面はベッドである。夜間に快適な睡眠姿勢を人々に提供するために、従来のベッドおよびマットレスの分野では、多くの研究が行われてきた。問題の１つは、人々の身長および体重、ならびに身体状態が著しく異なることである。例えば、一部の人々は、背部疾患を発症しやすい。

【0004】

従来のマットレスは、マットレスを形成するように連結される多数のバネから形成される。そのようなバネは、独立して移動することができない。より高価なマットレスは、個別のポケットにバネを配置することにより、これを克服しようとしている。しかしながら、ポケットは被包される必要があり、快適性を強化するために、大幅なパッド材料の層がバネの上に配置される。この層は、バネが真に独立して動作するのを防げる。異なる体重の人々に提供するため、マットレスには、異なるバネ張力（例えば、柔らかい、普通、および硬い）が提供され得る。しかしながら、バネ張力は、マットレスの全体にわたって印加されるため、異なるユーザの身体形状を補うことができない。また後にマットレスの特定のバネが損傷または消耗した場合、またはその人の身体形状もしくは体重が変化した場合に、バネを置き換えることは不可能である。マットレスは密閉されたユニットである。異なるバネ領域をユーザの身体領域に提供することになるだけである。

【0005】

マットレスが消耗した場合、唯一の選択肢はそれを廃棄することである。従来のマットレスのリサイクルは、マットレスの一体性および数種の材料が混合されて使用されていることに起因して困難である。これは、重要な環境問題を呈する。

【0006】

従来のマットレスの一体性は、ユーザに特注のマットレスを提供する障壁となる。上部にワッディングの層を有するバネポケットの構成は、特注のベッド設計を提供するのを困難にする。

【0007】

さらに、従来のマットレスはバネおよび布材料で形成されるため、それらがトコジラミまたは他の人の病因物質に汚染または寄生された場合、洗浄することは困難かつ費用がかかる。

【0008】

改善された身体支持プラットホームを提供することが、本発明の１つの目的である。

【発明の概要】

【0009】

一態様では、本発明は、人体を支持するための身体支持プラットホームであって、１つ以上の身体支持ユニットを備え、その支持ユニットまたは各支持ユニットは、
各カラムが、流体で満たすことができるほぼ球形の弾力性ボールの積層を備え、各ボールが、それぞれのカラム内において隣接した１つ又は複数のボールにのみ物理的・流体的に接続されており、カラムはそれぞれほぼ単独で圧迫されるような複数のカラムと、
一次流体貯留器を提供する基部を備え、
該カラムは、該基部全体に配列で配置され、各カラムは、最下部のボールが一次流体貯留器に直接流体接続されるように、該基部に接続され、
各カラムの最上部のボールは、集合的に身体支持表面を画定することを特徴とする身体支持プラットホームを提供する。

【0010】

好ましくは、カラム内の少なくとも１つのボールは、該カラム内の少なくとももう１つの他のボールとは異なる弾力性を有する。簡便に、カラム内の少なくとも１つのボールの弾力性は、該カラム内のその下側にあるボール（１つ又は複数）の弾力性より低い。有利に、カラム内の各ボールの弾力性は、該カラム内のその直下にあるボールの弾力性より低い。カラム内の少なくとも１つのボールは、該カラム内の少なくとも１つの他のボールのものとは異なる材料で製造されるのが好ましい。有利に、カラム内の少なくとも１つのボールは、該カラム内の少なくとも１つの他のボールのものよりも厚い壁（皮）を有する。簡便に、カラム内の少なくとも１つのボールは、該カラム内の少なくとも１つの他のボールとは異なる表面性状を有する。好ましくは、カラム内の少なくとも１つのボールの表面には、少なくとも１つの突出部が提供される。

【0011】

一実施形態では、少なくとも１つのバンドが、該ユニットの弾力性に作用するように、そのユニットまたは各ユニットの周囲に提供される。バンドの高さは、ボール１個の高さより低いほうが好ましい。好ましくは、バンドが身体支持表面と実質的に水平かつ同一平面内にあるように、バンドは、ユニットの最外部のカラムの周囲に提供される。有利に、バンドは、最外部のカラムの少なくとも一部のそれぞれのボールの赤道と接触し、実質的に、各該ボールの赤道を含む面上にある。簡便に、バンドは、実質的に各最外部のカラムのそれぞれの隣接したボールの間に物理的な接続を含む平面内にある。

【0012】

一実施形態では、複数のバンドが、互いに離間して、ユニットの周囲に提供され、該ユニットの周囲の各バンドの弾力性が、該ユニットの周囲にある１つ又は複数の他のバンドのうちの少なくとも１つのものとは異なる。該ユニットの周囲にある少なくとも１つのバンドは、該ユニットの周囲にある別のバンドとは異なる材料から製造されるのが好ましい。簡便に、該ユニットの周囲にある少なくとも１つのバンドは、該ユニットの周囲にある別のバンドよりも厚みがある。

【0013】

一実施形態では、スリーブが、該ユニットの弾力性に作用するように、ユニットの少なくとも一部の周囲に提供される。好ましくは、スリーブは、最外部のカラムを実質的に取り囲む。簡便に、スリーブは弾力性である。

【0014】

一実施形態では、カラム内の隣接したボールは、溶融、接着剤、機械的連結、またはＶｅｌｃｒｏ（登録商標）により互いに物理的に接続される。

【0015】

一実施形態では、カラム内のボールは、該カラムの高さを横断する開口部、弁、または流体管により流体接続される。

【0016】

一実施形態では、少なくとも１つのカラムが、取り外し可能に基部に接続される。

【0017】

一実施形態では、ユニットは、規則的な格子パターンで配置されたＮ×Ｍのカラムの配列を備える。

【0018】

一実施形態では、ボールは、身体支持表面に平行な層に配置される。ボールは、弾性かつ実質的に不透気性の材料から製造されるのが好ましい。簡便に、ボールは、エラストマーから製造される。

【0019】

一実施形態では、基部は、空洞であり、かつ複数のポートを有し、各ポートは、ユニット内のカラムの最下部のボールを受容するためのものであり、該最下部のボールのそれぞれは、一次流体貯留器に直接流体接続され得るようにする開口部を含む。好ましくは、ポートは、球形支持表面を提供して、そこに受容されるボールの少なくとも一部を支持する。簡便に、基部は、一次流体貯留器がそこを通じて流体で充填され得る、貯留器充填ポートをさらに備え、流体の流れが一次流体貯留器から出るのを実質的に防ぐように、充填部分は一方向弁を有する。好ましくは、各一次流体貯留器は、独立した流体源を有する。簡便に、流体源は一次導管である。

【0020】

一実施形態では、身体支持プラットホームは、１つ以上のモジュールを備え、各モジュールは、複数のユニットを備える。好ましくは、身体支持プラットホームは、１つ以上のトレイを備え、そのトレイまたは各トレイは、それぞれのモジュールを受容する。

【0021】

一実施形態では、各基部は、ユニットのカラムの間の周囲空気の分布を可能にする、少なくとも１つのベントをさらに備える。好ましくは、身体支持プラットホームは、少なくとも１つのベントに接続されるファンを備える。

【0022】

一実施形態では、身体支持プラットホームは、複数のアクチュエータをさらに備え、各アクチュエータは、それぞれのカラムを身体支持表面に対して垂直に相互移動させるように配置され、身体支持表面から遠位にある該カラムの端部に位置する。

【0023】

一実施形態では、身体支持プラットホームは、身体支持表面に印加される圧力を感知するための圧力センサーをさらに備え、該圧力センサーからの信号に応じて、アクチュエータを制御するための制御ユニットを含む。

【0024】

一実施形態では、身体支持プラットホームは、ユーザが身体支持プラットホームアクティブプログラムを選択できるようにするユーザインターフェースを含み、該制御ユニットは、該プログラムに従って該アクチュエータを制御するように適合される。

【0025】

一実施形態では、身体支持プラットホームは、該支持表面を通じて換気を提供するための換気システムと、ユーザが換気条件および支持表面触覚条件を選択できるようにする、ユーザインターフェースを含む、該アクチュエータおよび該換気システムを制御するため、ならびにユーザの選択に応じて、該アクチュエータおよび該換気システムを制御するための制御システムと、をさらに備える。好ましくは、該制御システムは、該アクチュエータの状態をモニターするように適合され、該アクチュエータおよび該換気システムの状態を遠隔モニタリングできるように、インターネットに対するインターフェースを含む。

【0026】

一実施形態では、ボールは、膨張機序によるそれらの調整可能な膨張を可能にするように、密閉可能な膨張入口を含む。好ましくは、身体支持プラットホームは、ボールの膨張のためにボールに気体を供給するための膨張手段をさらに備える。簡便に、該膨張手段は、ボールを異なる圧力まで膨張させるように適合される。有利に、該膨張手段は、異なるボール、カラム、モジュール、またはユニット内のボールを異なる圧力まで膨張させるように適合される。

【0027】

簡便に、該ベッドは、身体支持プラットホームの支持表面にて触覚経験を提供するためのアクチュエータと、支持表面にて換気を提供するための換気システムと、該アクチュエータ及び／又は該換気システムを制御するための制御システムと、を含む追加の構成要素、ならびに外部デバイスにインターフェース接続するためのインターフェースシステムを含み得る。

【0028】

本発明の別の態様は、支持表面を提供する複数の身体支持部材と、該身体支持部材を起動するための複数のアクチュエータと、目覚ましアラーム、火災警報システム、煙検出器、強盗警報システム、および一酸化炭素検出器システムのうちの少なくとも１つに応答して、該アクチュエータを制御するための制御システムと、を備えるベッドを提供し、該アクチュエータを制御して該支持表面内に警告振動を生成するように適合される。

【0029】

本発明の別の態様は、支持表面を提供する複数の身体支持部材と、該身体支持部材を起動するための複数のアクチュエータと、該支持表面を通して換気を提供するための換気システムと、ユーザが換気状態および支持表面の触覚状態を選択できるようにするユーザインターフェースを含む該アクチュエータおよび該換気システムを制御するため、ならびにユーザの選択に応じて該アクチュエータおよび該換気システムを制御するための制御システムと、を備える、人体に支持を提供するための身体支持プラットホームを提供する。

【0030】

一実施形態では、制御システムは、該アクチュエータの状態をモニターするように適合され、該アクチュエータおよび該換気システムの状態を遠隔モニタリングできるようにする、インターネットへのインターフェースを含む。

【0031】

一実施形態では、制御システムは、目覚ましアラーム、火災警報システム、煙検出器、強盗警報システム、および一酸化炭素検出器システムのうちの少なくとも１つからのインプットを受信するように適合され、該アクチュエータを制御して該支持表面内に警告振動を生成するように適合される。

【0032】

一実施形態では、住居（例えば、ホテル）内に複数のベッドがある場合、それらそれぞれの制御システムは、互いにネットワーク接続され得る。例えば、緊急事態（例えば、火、煙、強盗等）が、あるベッドの局所で検出されると、それらのベッドのアクチュエータも起動されて居住者に警告し得るように、他のネットワーク接続されたベッドに通知が送信され得る。

【0033】

本発明は、目覚ましアラーム、火災警報システム、煙検出器、強盗警報システム、および一酸化炭素検出器システムのうちの少なくとも１つからのインプットに依存して、身体支持表面を振動させるための振動ユニットを有する身体支持プラットホームも包含する。振動ユニットは、例えば、身体支持プラットホームの上にクリップで止めることができる。

【0034】

一実施形態では、制御システムは、音響システムを制御するように適合される。一実施形態では、制御システムは、ビデオシステムを制御するように適合される。一実施形態では、制御システムは、周囲照明および暖房状態を制御する照明システムおよび暖房システムの少なくとも１つを制御するように適合される。

【0035】

一実施形態では、身体支持プラットホームは、複数の同様のユニット及び／又はモジュールから形成される基部内に複数のカラムを備え、各カラムは、空気で充填され、かつ弾性不透気材料で形成される、複数の略球状のボールの積層を備え、該カラム内の該ボールは、一緒に固定して接続され、該複数のカラムは、支持表面を形成するために弾力的に往復して移動可能であるように、該基部に独立して取り外し可能に載置され、選択されたカラムを取り外して異なる弾力性を有するカラムと置き換えること、選択されたユニット及び／又はモジュールを取り外して置き換えることのうちの少なくとも１つにより部品が置き換えられる。

【0036】

一実施形態では、ベッドは、身体支持プラットホームの支持表面にて触覚経験を提供するためのアクチュエータと、支持表面にて換気を提供するための換気システムと、該アクチュエータ及び／又は該換気システムを制御するための制御システムと、を含む追加の構成要素、ならびに外部デバイスにインターフェース接続するためのインターフェースシステムを含み得る。

【図面の簡単な説明】

【0037】

【図1】本発明の一実施形態による、身体支持プラットホームを具体化するベッドの概略図である。

【図2】本発明の一実施形態による、接続されたボールの代表的なカラムの概略図である。

【図3】本発明の一実施形態による、ユニットの周囲に提供されるバンドの図である。

【図4】本発明の一実施形態による、ユニットの周囲に提供されるスリーブの図である。

【図5】本発明の一実施形態による、リブ表面を有するボールの図である。

【図6】本発明の一実施形態による、突出部を有するボールの図である。

【図7】本発明の一実施形態による、細長いボールの図である。

【図8】本発明の一実施形態による、カラムのボールへの空気の充填を制御するための空気充填クリップの使用を例示する図である。

【図9】本発明の一実施形態のベッドフレームおよびトレイの図である。

【図10】複数のトレイが提供される図９のベッドフレームの図である。

【図11】ユニットの基部の位置付けを示す、図１０の実施形態の図である（カラムなしで示される）。

【図12】ベッドフレーム上に位置する１つの完全なユニットを示す、図１１の実施形態の図である。

【図13】下位が球体のカップ状アクチュエータを有する、本発明の一実施形態の側面概略図である。

【図14】カバーを有する図１のベッドの概略図である。

【図15】本発明の一実施形態による隣接した周辺カラムのボールの接続を示す、身体支持プラットホームの支持表面の概略平面図である。

【図16】モジュールが相対的に回転できる、本発明の一実施形態のベッドの側面概略図である。

【図17】本発明の一実施形態によるベッド内の換気システムの概略図である。

【図18】本発明の一実施形態による起動コントローラを含む、起動システムの概略図である。

【図19】本発明の一実施形態によるベッドと併用するための制御システムの概略図である。

【発明を実施するための形態】

【0038】

本発明の実施形態は、ここでベッドに関して説明される。しかしながら、実施形態は任意の身体支持プラットホームに等しく適用可能であることを理解されたい。

【0039】

図１は、複数のボール２から形成される一実施形態によるベッド１を例示する。図１のボール２は、一般にカラム４内で４つの層３ａ、３ｂ、３ｃ、３ｄに配置される。ボールの最上層３ａの上面は、身体支持表面を画定する。この実施形態では、ボールの４つの層が示されるが、任意の数の層が使用され得る。例えば、３つのボール２のカラムを備える実施形態は、図２〜４および８に例示される。

【0040】

図１に示されるように、ベッド１は、ベッドフレーム５１から形成される（図９〜１２でより詳細に示される）。ボール２のカラム４は、複数の独立したユニット５０に配置される。図１において、ユニット５０は、異なる陰影で描かれる。ユニット５０の構成は、ここで図３および４を参照してさらに詳細に説明される。

【0041】

各ユニット５０は、ボール２の複数のカラム４を備える。図２に描かれるように、それぞれのカラム４の各ボール２は、カラム４が、近接するカラム４から実質的に独立して圧迫されるように、該カラム４内の隣接した１つ又は複数のボール２にのみ物理的・流動的に接続される。図３、４、および１２に示されるように、ユニット５０は、一次流体貯留器を提供する基部５２を備える。カラム４は、該基部５２全体に配列で配置され、該カラム４のそれぞれは、各それぞれのカラム４の最下部のボール２が、該一次流体貯留器に直接流体接続されるように、該基部５２に接続される。好ましくは、ボール２は、基部５２全体に規則的な格子パターンでＮ×Ｍのマトリクスに配置される。

【0042】

ボール２ａ、２ｂ、および２ｃは、任意の便宜的様式、例えば、溶融（例えば、熱または化学物質の適用）、接着、または機械的固定配置により一緒に物理的に接続され得る。それらはまた、カラム内のボールが、例えば、ボールを分離するために閾値力を必要とする、Ｖｅｌｃｒｏ（登録商標）等のフック締結材料を使用して、分離および置換され得るように、分離可能な方法で一緒に接続され得る。したがって各ボールは、層全体の不必要な連結のリスクを冒さずに、それらがカラム内で分離可能に連結され得ることを保証するように、そこに適用される分離可能な材料を有する１つまたは２つの表面領域を有することができる。

【0043】

一実施形態では、物理的に固定して接続されたボール２は、閾値力を使用して個別に分離可能であり、互いに再接続可能であって、個別のボール２の置き換えを可能にする。

【0044】

それぞれのカラム４内の最上部のボールが圧迫されると、ボール２の内側の流体の圧力は増加し、流体は、一次流体貯留器の中に自由に流される。カラム４の最上部のボール２が圧迫されると、加圧された流体が２番目のボールに送られ、順に３番目のボールに送られる。続いて、加圧された流体は、カラムと貯留器との間の圧力が均衡するまで、貯留器に入る。流体は、必ずしも他のカラム４の中に流入するとは限らない。この配置の１つの利点は、身体支持表面全体のボール２内の圧力の均衡を促進することである。好ましくは、貯留器の体積は、個別のボール２の体積よりもはるかに大きい。貯留器の使用は、実質的にボール２またはカラム４の圧迫に対する任意の抵抗を実質的に除去する。比較すると、複数のカラム４を接続管のネットワークと接続することは、そこを通って流れる流体への抵抗を高め、背圧を生じさせる。

【0045】

一実施形態では、基部５２は空洞であり、かつ複数のポート５３を有し、それぞれは、ユニット５０内の個別のカラム４の最下部のボール２を受容するためのものである。各ポート５３は、該最下部のボール２が一次流体貯留器に直接流体接続され得るようにする開口部を含む。図３および４に示されるように、ポート５３は、球形支持表面を備え、それらが各カラム４の該最下部のボール２を捕捉および保持できるようにする。各ポート５３の中心には開口部があり、そこを通って最下部のボール（従って、カラム）は、一次流体貯留器に流体接続される。

【0046】

各カラム４内の最下部のボール２は、好ましくは基部５２に取り外し可能に接続される。図１１および１２に示される実施形態では、基部５２は、差し込み栓５４が提供され、そこにカラム４の最下部のボール２上の対応する継手を解放可能なように接続できる。あるいは、カラム２は、ねじ込み継手、弾性継手、または他の適切な手段により解放可能なように接続され得る。

【0047】

一実施形態では、基部５２は、貯留器充填ポート（図示せず）をさらに備え、そこを通して一次流体貯留器は、加圧された流体で充填されてよい。充填ポートは、好ましくは、流体の流れが一次流体貯留器から出るのを実質的に防止するように、一方向弁を有する。

【0048】

一実施形態では、各一次流体貯留器は、貯留器充填ポートに接続された独立した流体供給を有し、貯留器およびしたがってボールを個別かつ選択的に加圧する。

【0049】

好ましくは、ボール２及び／又はユニット５０の弾力性は変更され得る。一実施形態では、拘束配列は、該カラム４の該ボール及び／又はユニットが横方向に移動するのを防止するように、カラム４の周辺に沿って存在する該カラムのそれらを拘束するように構成される。

【0050】

一実施形態では、図３を参照して、ユニット５０の動作は、ユニット５０の周囲のバンド７の提供により変更されてよい。示されるバンド７の高さは、ボール２の高さ未満であり、層３およびしたがって身体支持表面に対して実質的に平行な平面内にある。図示されるように、バンド７は、各外側カラム内の隣接したボール２の間に位置するように、ユニットの周囲に提供される。したがって、バンド７は、各最外部のカラムのそれぞれの隣接したボールの間の物理的接続を含む平面内に位置する。

【0051】

代替配列（図示せず）において、バンド７を、最外部のカラム４の少なくともいくつかのそれぞれのボール２の赤道に接触するように、ユニット５０の周囲に付すことができ、バンド７は、各該ボール２の赤道を含む面上に実質的に存在する。一実施形態では、バンドは、最外部のカラム内のそれぞれのボールに接続され得る。例えば、バンドは、ボールのいくつか、または全てに接着されてよい。あるいは、ボールの赤道には、バンドに付着するようにコネクタが提供されてもよい。一実施形態では、ボールは、２つの離間した水平縁部を含み、それらの間の位置にバンドが保持され得る。

【0052】

好ましくは、複数のバンド７は、ユニット５０の周囲に提供され、互いに平行に配置されてよい。各バンドの弾力性は異なってもよい。異なる弾力性のバンドは、異なる材料または異なるバンド厚を使用することにより提供され得る。

【0053】

図４は、スリーブ９がユニット５０の周囲に提供される別の実施形態を例示する。スリーブ９は、最外部カラム４内のボールの全高にわたって実質的に延在する。スリーブ９の弾性は、スリーブ９をボール２の形状に密接して沿わせる。別の実施形態では、スリーブ９は、ボール２の高さ超またはそれ未満であってよい。スリーブ９は、実質的にユニット５０の高さにわたって延在し得る。

【0054】

バンドおよびスリーブは、ユニットの最外部のカラムの周囲に提供されるように上述された。追加または代替として、バンドまたはスリーブは、ユニットの全カラムよりも少ないカラムの周囲に提供されてもよい。例えば、バンドまたはスリーブは、全体としてユニットの周囲に提供される代わりに、またはそれに加えて、ユニットの内部カラムのボールの周囲に提供され得る。

【0055】

２つのユニットが使用時に並んで配置される場合、バンドまたはスリーブは、１つのユニットの少なくとも１つのカラムおよび隣接したユニットの少なくとも別のカラムの周囲に提供され得る。

【0056】

ユニットの動作は、異なる弾力性のボール２を提供することにより構成されてもよい。一実施形態では、カラム４内の少なくとも１つのボール２の弾力性は、該カラム内のその下にあるボールの弾力性より低い。簡便に、カラム４内の各ボール２の弾力性は、該カラム４の直下にあるボール２の弾力性より低い。

【0057】

別の実施形態では、カラム内の少なくとも１つのボールは、該カラムの少なくとも１つの他のボールのものとは異なる材料で製造される。

【0058】

一実施形態では、カラム内の少なくとも１つのボールは、該カラム内の少なくとも１つの他のボールのものよりも厚い壁（皮）を有する。したがって、カラムが一体成形された製品として製造される場合、同一の材料を使用して全てのボールを製造してよいが、個別のボールの弾力性は、既定の厚さの壁を提供することにより変更される。

【0059】

一実施形態では、カラム内の少なくとも１つのボールは、その弾力性に作用するように、該カラム内の少なくとも１つの他のボールとは異なる表面触覚を有する。

【0060】

一実施形態では、カラム内の少なくとも１つのボールの表面には、図５に示されるように、少なくとも１つの突出部が提供される。図示されるボールには、ベッドの特徴を変更するように、その弾性（弾力性）をある方向に修正するために、その表面全体に配置されたリブが提供される。図６に概略的に例示されるように、ボールの少なくともいくつか、例えば、上部層のボールには、身体支持表面の感覚を変更するように、突出部が提供されてもよい。

【0061】

好ましくは、最下列３のボールは最も弾力性があり、堅固な基部を提供する。列３の上にあるボールは、弾力性が低い。上列内のボールは、徐々に弾力性が低くなる。最上列内のボールは、したがって最も弾力性が低い。全体として、そのような配列は、プラットホーム上に位置する人間に対して漸進的な弾性反応を有する身体支持プラットホームを提供する。

【0062】

図３および４に示されるように、ボール２のカラム４は、堅固な支持構造を提供する、成形された基部５２に接続される。カラム４のそれぞれに流体接続のためのポート５３を提供すると同時に、成形された基部５２は、好ましくはそこを通って循環空気が換気源から換気ポート５５まで通過するための換気導管（図示せず）を含む（図１１および１２を参照）。空気は、外部ファン配置または１つ以上の局所ファンの統合によりベッドに送り込むことができる。

【0063】

一実施形態では、身体支持プラットホームは、１つ以上のモジュールを含み、各モジュールは、上述される複数の独立ユニットを備える。図１および１０〜１２に示される実施形態では、モジュールはそれぞれ３つのユニットを備え、ベッドフレーム全体に配置される。

【0064】

各モジュール（すなわち、ユニット群）は、図１０および１１に示されるように、トレイ５６内に受容され、それにより支持される。各トレイ５６は、ベッドフレーム５１内に取り外し可能に受容することが可能であり、トレイ５６は、隣接関係で並んで配置される。トレイ５６は、外れを防止するために、使用時にベッドフレームに任意に固定されてもよい。

【0065】

複数のユニット５０、この実施形態では３つのユニットがトレイに受容される。トレイ上に載置されるユニットのそれぞれの基部５２は、互いに隣接するように配置される。簡便に、ユニット内の最外部のカラムは、隣接したユニットのそれらに隣接する。簡便に、隣接したユニットの最外部のカラムは、同一のユニット内のカラムとして互いに同一距離だけ離間している。したがって、ユニットは、集合的に連続する身体支持表面を画定し、認知できる間隙はない。

【0066】

上述されるバンドまたはスリーブは、各個別のユニットではなくモジュールの周囲に等しく提供され得る。同様に、バンドまたはスリーブは、全体として身体支持プラットホームの周囲に提供され得る。

【0067】

一実施形態では、流体は、共通の流体源から直接各基部の一次流体貯留器に提供されてよい。したがって、一次流体導管のネットワークは、一方の端部で貯留器充填ポートに接続され、他方の端部で一次流体源上の流体分配器に接続され得る。流量弁アクチュエータは、各ユニットへの流体の供給を選択的に制御し得る。

【0068】

別の実施形態では、各モジュールは、局所流体源を提供し得る。例えば、各トレイ内に局所流体源を備えることができ、流体をモジュール内のユニットのみに提供するように動作可能である。簡便に、流体の供給は、ユーザの要求に応じて各モジュール内で単離され得る。

【0069】

一実施形態では、換気システムを備えることができる。例えば、各基部にベントを備えることができ（上述のとおり）、そこに中心または局所のいずれかの換気ポンプが接続される。

【0070】

一実施形態では、各トレイには、各ユニットの貯留器の加圧された流体供給ポンプと、換気流体供給ポンプとが提供される。

【0071】

ベッドに使用されるボールは、ベッドの容易な清掃を促進するように、洗浄可能な材料で形成される。ボールは、それらの意図される流体圧力及び／又はそれらの弾性を示すように、色でコードすることもできる。

【0072】

ボールの分離可能な性質は、モジュール様式およびボール対ボールまたはカラム対カラムベースで製造されるのを可能にする。カラムは、例えば、ボールを積層に接着することにより前加工することができる。次いでベッドは、顧客の要件を満たすように適切なガス圧および弾性を有するボールを備えるカラムを組み立てることにより加工され得る。

【0073】

ボールの間の接続点は、第１のボール群が、第１の圧力まで膨張された後に単離され得るように、提供することができる。次いで第２のボール群は、第２の圧力まで膨張された後に単離等され得る。図８は、カラム４内のボール２ａ、２ｂ、および２ｃの間で使用され得る、弁機序またはクリップ１１を例示する。膨張ポート１１は、単離弁１３とともに下側のボール２ｃ上に提供され、したがって上位のボール２ａが最初に膨張および単離された後、中間のボール２ｂおよび最後に下側のボール２ｃが膨張および単離され得る。この過程は、製造および販売後修正、改修、またはメンテナンス中に使用することができる。

【0074】

「アクティブな」ベッドが必要とされる場合、アクチュエータは、各カラムの基部に提供され得る。アクチュエータは、往復運動または力を提供することができるピストン状のデバイスを備えてもよい。そのようなアクチュエータは、ボールの下位層の少なくとも特定のアクチュエータの代わりに提供され得る。

【0075】

図１３は、開放位置および閉合位置１４にあるカップ状の下位球形アクチュエータ１３を示す。下位球体は、上位球体１６と均衡したガス圧および圧縮圧下で、湾曲形状１７で示される。該カップ状アクチュエータは、鉤爪状の圧縮ムーブメントを提供するように中心ピン枢動１５を有する。この動作は、全ての接続された球体により共有される内部気体を上方に押し上げて、特定の区分または全体球形マットレスにより堅固な支持を提供するように、より大きい内圧を上位球体に提供する。

【0076】

別の実施形態では、アクチュエータの機能は、ユニットのボールに対して流体源により提供される圧力を２つの規定された圧力の間で交番させることにより複製され得る。例えば、流体源は、ユニットのボールに対して供給される流体の圧力を繰り返し増減させて、ユーザを優しくマッサージするか、または警告する場合がある。複数のユニットがモジュール内に提供され、モジュールには単一の流体供給が提供される場合、全てのユニットの全てのボール内の圧力は、記載されるように調整されてよい。ベッドに複数のモジュールが提供される場合、各モジュール（すなわち、モジュール内のユニット）内の圧力は、独立して調整／変更されてよい。

【0077】

図１４は、カバー５が提供される図１のベッドを例示する。カバー５は、身体支持表面上に柔らかい上部被覆を提供することができ、加えて構造を含有するように動作し得る。カバー５の側面は、使用時にボールが外側に突出しないようにボールを拘束するのを助けるように動作することができる。カバーは、伸長可能な繊維で製造され、ボールカラムの自由な移動を可能にすることができる。換気穴は、身体支持表面を覆う上面に提供され、空気が身体支持表面から出てユーザに換気を提供するのを可能にすることができる。好ましくは、カバーの側壁は、空気（流体）不透過性である。したがって、循環空気がカラムの間で循環される実施形態では、空気は、身体支持プラットホームの側面から出るのではなく、身体支持表面のみを通って放出される。

【0078】

図１５は、身体支持表面の概略平面図であり、ベッドの周縁に沿った上部層内の隣接したボールが、ベッドの形状を保持するように、随意に一緒に連結され得る様子を例示する。カップリング６は、カラム４内のボールの間と同一形状であり得る。ベッドの周縁に沿った上部層内のボールのカップリングは、形状を保持し、カラムがベッドの側面から出て移動するのを防ぐ助けとなる。

【0079】

図１６は、相対的に傾斜可能なモジュール（またはユニット）８０１、８０２、および８０３を有するベッドの概略側面図である。ベッド位置コントローラは、ベッドの高さおよび構成を制御するように、３つのモジュール８０１、８０２、および８０３のアクチュエータを駆動および制御するために提供され得る。モジュール８０１、８０２、および８０３は、それらの相対傾斜を可能にするように相対的にヒンジ留めされる。この実施形態は、３つのモジュールを例示するが、任意の数のそのようなモジュールは、同一の方法で、相対的に傾斜可能であるように連結され得る。

【0080】

最善の特徴を提供する形状であるため、ボールは一般に球形である。これは、真の幾何学的意味ではなく、本発明による機能的意味で解釈されるべきであり、これは、ほぼ球形であると同時に図７に例示されるような延伸した球体形状である複数の表面で形成されたものを含む。

【0081】

図１７は、本発明の一実施形態によるベッド８９９内の気流配置を示す概略図である。モジュール８９０は、気流の相互接続で相互接続されて、空気が基部全体を自由に流れ得るようにする。換気ユニット８９１は、ベッド８９９の角にあるモジュールの下に提供され、矢印は、各モジュールの支持表面を換気するために各モジュール内に空気を提供するように基部を通る気流の方向を示す。換気ユニットは、制御された気流、温度、および湿度で、さらには香料入りの空気の流れを提供することができる。

【0082】

図１８は、ベッド９０１内のアクチュエータのレイアウトおよび制御を示す図である。ベッドは、複数のモジュール９０２で形成される。各モジュール９０２は、それぞれその下または上にアクチュエータ９０５を有する複数のカラムを備える。各モジュールは相互接続され、電気コネクタ９０３は、各アクチュエータ９０５に電力および制御信号を提供するように提供される。アクチュエータコントローラ９０４は、ベッド９０１の角部内または頭部端付近等のモジュールの下に提供される。アクチュエータコントローラは、電力および制御信号を提供して、アクチュエータの起動を制御する。またアクチュエータコントローラ９０４は、各アクチュエータ９０５と関連付けられた力または圧力センサーから任意のフィードバック信号を受信する。

【0083】

このように、アクチュエータコントローラ９０４は、身体支持プラットホーム上のユーザに触覚経験を提供するように、アクチュエータを制御することができる。アクチュエータコントローラ９０４は、以下でさらに詳述されるように、ユーザにより行われる選択に基づいてコンピュータからプログラム指示を受信することができる。

【0084】

メンテナンス目的で、各アクチュエータは、アクチュエータコントローラ９０４によりモニターすることができ、及び／又はモニタリング信号を生成してアクチュエータの状態を示すことができる。このように、アクチュエータコントローラ９０４は、メンテナンスプログラムを実行して、いつメンテナンス介入が必要かを決定することができる。

【0085】

図１９は、快適かつリラックスした経験をユーザに提供するように、ベッドおよび補助機能を制御するための制御システムを例示する。

【0086】

ベッド９５０には、図１４を参照して記載される、各カラムの下にあるアクチュエータを制御するためのアクチュエータコントローラ９５１、図１３を参照して記載される、モジュールへの気流の流れおよび温度を制御するための換気ユニット９５３、および図１２を参照して記載される、ベッドの高さおよび構成を制御するためのベッド位置コントローラ９５２が提供される。

【0087】

コントローラ９５４として作動するコンピュータは、外部パラメータおよびタッチスクリーン９５５またはコントローラ９５４に接続される遠隔制御リレー９５６と通信する遠隔制御９５７等のユーザインターフェースを使用してユーザにより行われる選択に従って、起動コントローラ９５１、ベッド位置コントローラ９５２、および換気ユニット９５３の全体制御を提供する。外部パラメータは、マルチメディアユニット９５９、強盗警報器９６０、火災および煙警報器９６１、インターネットインターフェース９６２、およびローカルネットワークインターフェース９６３からのインプットであり得る。コントローラは、室内暖房コントローラ９５８、マルチメディアユニット９５９、インターネットインターフェース９６２、ローカルエリアネットワークインターフェース９６３、および緊急ダイヤル装置９６４等の外部デバイスに対して信号を出力することができる。このように、ユーザは、ベッド上およびその付近の環境を制御し、外部通信することができる。

【0088】

したがって、ユーザは、音楽を聴くか、またはビデオを視聴するように、マルチメディアユニット９５９を制御し、アクチュエータを制御してその音楽またはビデオに同期されたアクティブサスペンション経験を提供するように、起動コントローラ９５１を制御することができる。マルチメディアコンテンツは、インターネットまたはローカルエリアネットワークからダウンロードすることもできる。

【0089】

ユーザインターフェースは、ユーザが、起動コントローラ９５１を制御してマッサージを提供するように選択するのを可能にする。マッサージプログラムは、医療または娯楽目的で選択することができる。

【0090】

コントローラ９５４は、個別のプラットホーム部材を制御して、音、デジタル動画、マッサージもしくは他のエンターテイメント、または治療的プログラム可能ソフトウェアファイルに振動するように同期させることができる。

【0091】

コントローラ９５４は、換気ユニット、プラットホームセグメント位置調整、およびフルメディアセンターをタッチスクリーンにより制御して、身体支持プラットホームを制御およびモニターしたり、テレビを観たり、インターネットにリンクしたりすることができる。コントローラ９５４は、ＳＤカードまたは任意の他の形態のデジタルもしくは磁気プログラム可能な入力媒体を受け入れることができる。コントローラ９５４は、音楽、ビデオ、およびマッサージプログラムをダウンロードするために、無線またはケーブルを介してインターネットにリンクすることができ、身体支持プラットホームおよびその構成部品の遠隔モニタリングのメンテナンスを可能にする。

【0092】

火災および煙警報器９６１は、コントローラに無線またはケーブルを介してリンクされ、アクチュエータを起動させて支持表面を振動させることにより、ユーザに煙または熱検知を警告する。事前に記録されたメッセージを再生して、安全または非難命令に従うようにユーザを案内することもできる。次に緊急ダイヤル装置９６４は、任意の緊急サービスまたは任意のプライベート応答を呼び出すように制御され得る。

【0093】

コントローラ９５４は、インターネットまたはローカルエリアネットワークを介して他のホームコンピュータまたはネットワークに連結されてカレンダーソフトウェアと同期し、オンボード可聴およびサスペンション振動警報システムを使用して、ユーザに予定を警告することができる。

【0094】

コントローラ９５４もまた、強盗警報器９６０に無線またはケーブルを介して連結され、アクチュエータを起動させて支持表面を振動させることにより、強盗検出をユーザに警告する。次に緊急ダイヤル装置９６４は、任意の緊急サービスまたは任意のプライベート応答を呼び出すように制御され得る。

【0095】

コントローラ９５４はインターネット上で接続されるため、換気ユニット９５３を遠隔制御して、ベッドを温めることができる。

【0096】

各カラムは、独立して起動されてよく、各アクチュエータは、コンピュータプログラムを実行するプロセッサまたは命令コード群により独立して制御され得る。コンピュータプログラムまたは命令コードは、ＣＤ−ＲＯＭ、フロッピー（登録商標）ディスク、または固体メモリデバイス等のデータキャリア上に供給され得るか、または接続されたパーソナルコンピュータから、またはローカルエリアネットワークもしくはインターネット等の広域ネットワーク上で、デジタル信号としてダウンロード可能であり得る。あるいは、処理工程を実行するように配置されたプロセッサは、プログラムを実装するようにハードコードされ得る。

【0097】

各カラムは、上下に任意の距離だけ（カラムに対して入手可能な移動量以内）、任意の速度で（アクチュエータの制限内）、任意の時系列またはパターンで移動されてよい。したがって、カラムは、とりわけ医療目的、治療目的、リラクゼーション、またはエンターテイメントの目的で、波状または他の所定パターンで振動するように製造されてよい。

【0098】

２つの専用制御ソフトウェアパッケージ、１つは医療処置または理学療法的回復のためのものであり、１つは娯楽またはエンターテイメントのためのものが想定される。プロセッサは、ＣＤプレーヤー、ＤＶＤプレーヤー、または別のオーディオ、ビジュアル、オーディオ−ビジュアルもしくはマルチメディアプレーヤー等のオーディオ及び／又はビデオ源に連結されてよい。ソフトウェアは、現在ディスコライトを音楽に同期させるために使用されるものと同様の方法で、身体支持プラットホームの移動を任意のメディア信号に同期させるように作動可能である。あるいは、所与のメロディ及び／又はリズムを分析し、適切なカラムの起動パターンを作成するために、特注ソフトウェアが提供され得る。アクチュエータ移動の特定のパターンまたはリズムを提供するように事前設定される、制御データファイルもまた、ウェブサイトからダウンロードされ得るか、またはデータキャリアまたはネットワークを介して得られてよい。

【0099】

ソフトウェアは、身体支持プラットホームの移動をコンピュータゲームおよびＭＰ３ファイル等にリンクするように提供されてもよい。ソフトウェアはまた、メディア記憶カード、固体メモリデバイス、スマートカード、ｉＰｏｄ等のモバイルハードドライブを介して入力されてもよい。

【0100】

身体支持プラットホームは、電気の幹線を使用して電力供給され得るが、再充電可能なバッテリバックアップ、動力学的、ＥＡＰまたは太陽電気エネルギー生成法を使用して動作することもできる。

【0101】

身体支持プラットホームの機能は、コントローラ９５４に無線接続され得る、タッチスクリーン９５５を使用して制御することができる。スクリーンは、身体支持プラットホームの側面からユーザの正面にもたらされ得るように、可動式アームの上に載置され得る。無線スクリーンは、よりエレガントな全体装置を提供し、必要に応じて移動させること（または片側に置くこと）も容易である。スクリーンは、使用時に常にユーザに面するように、位置センサーまたは他のデバイスを使用して起動されてよい。

【0102】

画像ディスプレイ９５５は、コントローラ９５４の制御下にあり、ユーザが身体支持プラットホームの機能（移動、及び／又はプラットホームを通る換気／気流の速度または温度を含む）、照明、ならびに音楽プレーヤー、ビデオプレーヤー、および他のオーディオ−ビジュアルまたはマルチメディア装置等の任意の関連デバイスのうちの１つ以上を制御し得る、ユーザインターフェース環境を提供するように作動可能である。好ましくは、ユーザ入力は、タッチセンサー式スクリーンを介して受信されるが、他の入力デバイス、例えば、ボタン、キーパッドもしくはキーボード、及び／又はマウスもしくはトラックボール等が用いられてもよい。音声起動システムを使用して、身体支持プラットホームの機能を制御することもできる。

【0103】

タッチスクリーンは、ユーザが眠ってしまった場合／睡眠時に自動的に離れるように構成され得る。ユーザが眠ったことを感知するようにセンサーが提供され得るか、または身体支持部材上のユーザの動きから推定され得る。

【0104】

コントローラ９５４は、プラットホーム部材を１つ以上の規定のプログラムにより移動または振動させるように動作され得る。例えば、マッサージプログラムは、堅くなった関節および筋肉を弛緩させるように実行され得るか、または代替として、病態を患う人に有益となるか、またはユーザが入眠するのを助けるか、または睡眠中にユーザを優しくマッサージするように、治療プログラムが実行されてよい。代替プログラムは、エンターテイメント目的で実行されてもよい。プラットホーム部材は、音楽または画像ディスプレイに表示される動画に合わせて移動または振動し得る。これは、ユーザがリラックスするか、または入眠するのを助け得る。治療用途またはエンターテイメント目的で使用されてもよい。身体支持プラットホームを通る換気の提供は、病院内での患者の治療を助ける場合があり、家庭用または商用ユーザにとっても有益である。

【0105】

医療実践者は、スマートカードまたは他の携帯型データキャリア上の１つ以上の移動プログラム（例えば、理学療法用）、及び／又は静的プラットホーム構成データを患者に供給してよい。次いで患者は、プログラムを自宅に持ち帰り、それらを自宅の身体支持プラットホームで実行することができる。同様に、ユーザは、携帯型データキャリア上に好ましいプログラムを保存して、それらをホテルに持っていくことができ、そこでプログラムは、ホテル内の身体支持プラットホーム上に転送されて実行され得る（ユーザのホテルのベッドであってよい）。

【0106】

タッチスクリーンは、テレビとしてさらに作動し得るか、またはコンピュータゲームをするか、または任意の他のプロセッサベースの装置と相互作用する際に使用するためのものであり得る。

【0107】

代替実施形態では、画像ディスプレイは、オーバーヘッドプロジェクタにより行う事ができ、ユーザの上の天井またはユーザの正面の壁にデジタル画像を投影するように配置される。投影される画像は、プラットホーム部材の動き、アラーム画像（以下に記載される火災、煙、または強盗アラームと併用される場合）、または任意の他の画像と同期される動画を含み得る。

【0108】

有線または無線ネットワーク、ローカルエリアネットワーク、広域ネットワーク、またはインターネットであり得るネットワークに接続されるコントローラ９５４の利点は、データが、例えば医療モニタリング目的で身体支持プラットホームから送信され得ること、およびデータが、例えば、移動／振動プログラムを更新するために身体支持プラットホームに送信され得ることである。病院／医療および家庭での使用のいずれかに有用であり得る、ユーザの睡眠または移動パターンがモニターされ、睡眠／移動データは、必要に応じて医療実践者に伝送され得る。

【0109】

したがって、コントローラは、身体支持プラットホームから医療実践者のもの等の遠隔部位にデータを送信するように構成され、身体支持プラットホームの使用および移動がモニター及び／又は記録され得るように構成されてよい。追加の医療デバイス及び／又はモニタリングデバイスは、必要に応じて、医療機能性およびモニタリング能力をさらに提供するように、コントローラに取り付けられてよい。

【0110】

これは、患者が、病院のベッドよりも自宅で回復すること、患者が自宅でモニターされることを可能にする場合があり、それによりヘルスケアサービスが現状よりも早く患者を退院させることができるようにし得る。カメラは、自宅（または病院内）の身体支持プラットホーム上に提供され、医療実践者が患者を遠隔で観察できるようにし得る。

【0111】

あるいは、当然のことながら、身体支持プラットホームは、病院内に位置してもよく、データのモニタリングは、各身体支持プラットホーム（および任意の関連医療デバイス）から、医療実践者またはヘルスケアワーカーにより監視されるモニタリング部位に送信され得る。

【0112】

さらに、プロセッサは、医療実践者のもの等の遠隔部位からデータを受信して、身体支持プラットホームの動作が変更され得るように構成されてもよい。

【0113】

煙または熱検出器は、コントローラおよびネットワークに接続され、他のそのような身体支持プラットホームに接続されて、それらのプラットホーム部材を移動させ、及び／又は可聴アラームを鳴らすことができる。このアプリケーションは、例えば、火災の場合に多数の眠っている人々を起こすために、病院およびホテル内で特に有益であると考えられる。そのような火災または他の緊急事態に応答するための提供は、他の場所で実装されてもよく、当然のことながら、多数の身体支持装置が、同一の住居（例えば、家庭）、建物、または領域内で無線ないしは他の方法で使用および相互接続されてよい。

【0114】

身体支持プラットホームは、監視、セキュリティ、または強盗警報システム、および任意の接続された感知またはモニタリングデバイス、例えば、動作検出器、カメラ、トリップセンサー、熱センサー等に接続される。プラットホーム部材は、起動されて、ユーザに侵入者または何らかの他の疑わしい事象の存在を警告し、事象の詳細及び／又は事象の画像が表示スクリーンに表示され得る。可聴アラームが起動されてもよい。あるいは、プラットホーム部材は、ユーザに警告して、他者を妨害しないように、アラームを鳴らすことなく、実質的に無音で起動され得る。

【0115】

代替または追加として、身体支持プラットホームは、電子カレンダーまたは日記に接続可能であり得る。これは、身体支持プラットホームに直接接続されるパーソナルコンピュータ、またはネットワークを介して身体支持プラットホームに接続される遠隔コンピュータまたはサーバにより提供されてよい。あるいは、統合アラーム時計を有する遠隔制御ユニットが提供され得る。したがって、身体支持プラットホームは、プラットホーム部材が起動されるか、またはアラームもしくは音声メッセージが起動されて、来たる予定または他のカレンダー／日記エントリをユーザに警告するように動作可能であり得る。このアラームは、電子日記システムにリンクされて、適切な時間にユーザに通知するか、もしくはユーザを目覚めさせるか、または代替として限られた期間の動作を提供し得る。

【0116】

身体支持プラットホームは、身体支持プラットホームの下または周囲にライトを備えるか、またはライトに接続されてよい。ベッドの周囲の移動を検出し、応答してライトを照明するように動作可能な身体支持プラットホームにセンサーが提供されてもよい。

【0117】

本発明の一実施形態は、ベッドを顧客／ユーザの要件に対して特異的に設計するのを可能にする。設計の選択は、小売店のプライベートアセスメントエリアにおいて、または顧客の自宅にいながらにして行うことができる。これは、可動性をより高める設計のモジュール性質により可能になる。身体支持プラットホームは、複数の基部、および複数のカラムまたは別個のボールを備えるパーツのキットとして提供され得る。また任意の追加の構成部品、例えば、アクチュエータおよびコントローラ、または中央制御装置、気流ユニット、コンピュータ制御機能、トレイ（身体支持プラットホームの種類に特異的な家具フレームに取り付け可能に設計される）、家具フレームが提供され得る。これは、身体支持プラットホームの仕様および機能性を顧客の要件に合わせて調整されるのを可能にする。

【0118】

設計の方法は、身体支持プラットホーム、例えば、ベッドの所望の寸法およびベッドの快適性レベルまたは顧客の体重の表示を含み、顧客の要件に近い剛性を有する可能性があるカラムまたはボールの初期設定が選択されるのを可能にするベッドの要求を受信することを含み得る。次にベッドは、複数のユニット及び／又はモジュールから所望の寸法に組み立てられ、次いでカラムまたはボールを基部に適用して、顧客が設計を試行できるようにすることができる。次に顧客のフィードバックに応じて設計に修正を行うことができる。ベッドの場合、顧客がそのベッドを一晩自宅で試すのを許可することが適切であり得る。あるいは、短時間の試行後、カラムまたはボールの剛性および被覆パッドレベルを調整できるように、顧客にフィードバックを求める。次に顧客は、そのベッドを再度試すことができる。顧客のフィードバックに応じて設計を修正する過程は、顧客が満足する設計に向けて繰り返し行うことができる。顧客が設計に満足すると、ベッドが自宅に構成されている場合は、それをそのまま残すか、または設計パラメータに従って新しいベッドが配送され得る。ベッドが小売店のプライベートアセスメントエリア内に構成されている場合、設計パラメータに従って、新しいベッドが顧客に配送され得る。

【0119】

身体支持プラットホームのモジュール性質はまた、新しいビジネスモデルが、身体支持プラットホームを購入するために使用され得るようにする。パーツは、単に置き換え可能かつアップグレード可能である。したがって、顧客は身体支持プラットホームを購入する必要がなく、代わりに一定期間それを借りることができる。その間、顧客は最小限として身体支持プラットホームの使用およびメンテナンスを含むサービスを購入する。レンタルビジネスモデルは、小売業者が異なるサービスレベルを提供するのを可能にする。例えば、基本のサービスレベルは、顧客の仕様に適う身体支持プラットホームの設計、身体支持プラットホームの配送、および一定期間の身体支持プラットホームのメンテナンスであり得、その期間の終了時に、身体支持プラットホームは回収される。より高いレベルのサービスは、以下のようなアップグレードを含むことができる。
１．必要に応じて、例えば、医療状態、体重の増減、妊娠・離婚等による荷重変動応じて、カラムまたはボール剛性を修正する
２．身体支持プラットホームの寸法を変更する、例えば、ベッドをシングルからダブルに変更する
３．換気、起動、マルチメディアインターフェース制御、アラーム機能等の特徴を改善または除去する

【0120】

サービスの提供は支払いを必要とし、前払い、定期的支払い、またはクレジット契約に基づく支払いのいずれかであり得る。選択されるサービスのレベルは、当然のことながら、基本のサービスにサインした顧客が、後日それらのサービスレベルを容認されたアップグレードに高めることができるように、契約および支払いを変えることにより変更することができる。

【0121】

身体支持プラットホームが廃棄される場合、設計のモジュール性質がパーツのリサイクルまたは再利用を極めて容易にする。さらに、構成部品は、修復して再度使用することができる。これは、衛生的な設計に起因して、中古価値が保持される。個別のパーツは、必要に応じて洗浄可能（例えば、蒸気洗浄可能）かつ個別に修復可能である。したがって、パーツは、任意の組み合わせで再度使用することができる。例えば、過剰な消耗または損傷に起因して再利用不可能なパーツは、それらが一般に１つまたは制限された数の材料で製造されるため、容易にリサイクルされ得る。

【0122】

カラムまたはボールおよび他の構成部品のストックは、特別に設計された配送車で運搬され得、ショールームからそのまま顧客により選択される特定のベッド仕様のデータを受信することができ、購入当日またはさらには顧客が帰宅する時間までに（既に近隣にある場合）、顧客の要件に適う特注のベッドを顧客の自宅に配送および構成することができる。

【0123】

エンターテイメントまたは医療目的の事前に同期された起動プログラムが埋め込まれたダウンロード可能な可聴メディアおよび画像メディアが利用され得る。これは、個別に、または初期もしくは後日アップグレードされたサービス契約の一部として購入され得る、追加の販売後収益源を提供する。

【0124】

本発明の一実施形態では、基部には、ワイヤ及び／又は空気ダクト接続が提供され、構成部品の追加またはより能力の高い構成部品との置き換えにより、ベッドのモジュールアップグレードを可能にする。したがって、ベッドの機能性は強化され得る。そのような機能性は、例えば、起動、音楽、換気、テレビまたはビデオ機能、インターネット機能、オーディオ能力、照明（例えば、ムード照明）等を含む。

【0125】

本発明は、特定の実施形態を参照して説明されたが、当業者には修正が本発明の趣旨および範囲内であることが明らかとなるであろう。

【0126】

実施形態は、軽量であり、簡素化された製造およびそこを通る気流を特に促進する成形された基部を参照して説明されたが、本発明は、成形された基部に限定されず、任意の固体基部、例えば、硬いプラスチックまたは金属基部等が提供され得る。本発明で使用される「硬い」という用語は、すなわち、「柔らかい」とは反対の基部の物理的特性を指し、任意の表面特性を暗示するように使用されるものではない。

【0127】

本発明は、任意の種類の身体支持プラットホーム、例えば、ベッド、カウチ、ソファー、シート、ベンチ、椅子、ソファー等を含む家具を包含する。他の身体支持プラットホームは、手術台、日光浴用ベッド等を含み得る。したがって、「身体支持プラットホーム」という用語は、人間が一定期間の間、その上に横たわるか、または座る支持表面を有する任意の構成を包含する。

【0128】

実施形態では、モジュールは換気ユニットなしで示され、中央換気ユニットを使用して基部全体に空気が供給されるが、各モジュールには、その最も簡素な形態でファンを備え得る、換気ユニットが提供され得る。しかしながら、各換気ユニットは、空気の温度、湿度およびさらには臭いを制御するための空調ユニットを含むことができ、身体支持プラットホームの支持表面全体の換気において局所変化を可能にする。局所換気ユニットは、コントローラに接続され、そのコントローラ（コンピュータ）を使用して中央制御され得る。そのような局所換気は、換気ダクトの相互接続の提供を必要としない。

【0129】

発明の実施形態では、コントローラを使用して制御され得る照明がベッドの基部に提供され、オーディオまたはビデオ入力に反応してムード照明を提供するように設定され得る。

【0130】

一実施形態では、該ボールを膨張させるために、ガスを該ボールに供給するための膨張手段が提供される。一実施形態では、膨張手段は、該ボールを異なる圧力に膨張させるように適合される。一実施形態では、膨張手段は、ボールの異なる層または該身体支持表面全体の異なる領域内で、該ボールを異なる圧力に膨張させるように適合される。

【図1】

【図2】

【図3】

【図4】

【図5】

【図6】

【図7】

【図8】

【図9】

【図10】

【図11】

【図12】

【図13】

【図14】

【図15】

【図16】

【図17】

【図18】

【図19】