特許第6078469号(P6078469)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6078469廃棄物材料を空気圧で搬送する方法及びシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6078469
(24)【登録日】2017年1月20日
(45)【発行日】2017年2月8日
(54)【発明の名称】廃棄物材料を空気圧で搬送する方法及びシステム
(51)【国際特許分類】
   B65F 5/00 20060101AFI20170130BHJP
   B65G 53/24 20060101ALI20170130BHJP
   B65G 53/46 20060101ALI20170130BHJP
【FI】
   B65F5/00 101
   B65G53/24
   B65G53/46
【請求項の数】44
【全頁数】25
(21)【出願番号】特願2013-537175(P2013-537175)
(86)(22)【出願日】2011年10月19日
(65)【公表番号】特表2014-500838(P2014-500838A)
(43)【公表日】2014年1月16日
(86)【国際出願番号】FI2011050910
(87)【国際公開番号】WO2012059632
(87)【国際公開日】20120510
【審査請求日】2014年9月9日
(31)【優先権主張番号】20106173
(32)【優先日】2010年11月8日
(33)【優先権主張国】FI
(31)【優先権主張番号】20106150
(32)【優先日】2010年11月3日
(33)【優先権主張国】FI
(73)【特許権者】
【識別番号】508342644
【氏名又は名称】マリキャップ オーワイ
(74)【代理人】
【識別番号】100094112
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 讓
(74)【代理人】
【識別番号】100101498
【弁理士】
【氏名又は名称】越智 隆夫
(74)【代理人】
【識別番号】100107401
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 誠一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100120064
【弁理士】
【氏名又は名称】松井 孝夫
(74)【代理人】
【識別番号】100154162
【弁理士】
【氏名又は名称】内田 浩輔
(72)【発明者】
【氏名】スンドホルム,ゴラン
【審査官】 横溝 顕範
(56)【参考文献】
【文献】 特開平04−338003(JP,A)
【文献】 特開昭58−100002(JP,A)
【文献】 特開昭57−170301(JP,A)
【文献】 欧州特許出願公開第01544133(EP,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65F 5/00
B65G 53/24
B65G 53/46
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
搬送システムにより廃棄物材料を空気圧で搬送する方法であって、該搬送する方法は、第1の段階において、
複数の投入ポイントから複数の分岐搬送パイプ部分へ前記廃棄物材料を導入すること、
前記複数の分岐搬送パイプ部分から複数の主搬送パイプ部分へ前記廃棄物材料を搬送すること、
更に、第2の段階において、
前記主搬送パイプ部分から分離装置または複数の分離装置前記廃棄物材料を搬送すること、
作動中の前記搬送システム内に、圧力差及び空気流を生成するため、前記分離装置または複数の分離装置と、前記分岐搬送パイプ部分及び前記主搬送パイプ部分と作動的に接続されたポンプユニットまたは複数のポンプユニットを提供すること、
を含み、前記第1の段階において、前記廃棄物材料は、前記分岐搬送パイプ部分を介して前記投入ポイントから前記主搬送パイプ部分へ搬送され、前記第2の段階において、前記廃棄物材料は、前記ポンプユニットによって生成された前記圧力差及び空気流によって、少なくとも一つの前記主搬送パイプ部分から前記分離装置へ搬送され、他の前記主搬送パイプ部分に搬送された前記廃棄物材料は、少なくとも一つの前記他の主搬送パイプ部分に維持され、前記分離装置は前記空気流から前記廃棄物材料を分離するように機能する、廃棄物材料を空気圧で搬送する方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法において、少なくとも2つの前記主搬送パイプ部分は、2つの異なる前記分離装置に接続され、前記主搬送パイプ部分の第1の部分に接続している少なくとも1つの第1の分岐搬送パイプ部分の前記投入ポイントは、前記主搬送パイプ部分の第2の部分に接続された第2の分岐搬送パイプ部分の前記投入ポイント(60)を空にするのと同時に空にされる、方法。
【請求項3】
請求項1に記載の方法において、前記ポンプユニットは、第1のポンプ装置と第2のポンプ装置とを備え、前記第1の段階において、前記第1のポンプ装置を用いて、前記分岐搬送パイプ部分の前記投入ポイントの前記廃棄物材料が前記主搬送パイプ部分の第1の部分に搬送され、前記第1のポンプ装置を用いて、前記廃棄物材料が前記分岐搬送パイプ部分の前記投入ポイントから空にされ、前記主搬送パイプ部分の第1の部分に搬送され、前記第1のポンプ装置と並行して動作する第2のポンプ装置は、前記分岐搬送パイプ部分の前記投入ポイントの前記廃棄物材料を空にし、前記主搬送パイプ部分の第2の部分に前記廃棄物材料を搬送する、方法。
【請求項4】
請求項1に記載の方法において、前記第1の段階において、前記圧力差が、前記主搬送パイプ部分内において2つの異なる方向から、少なくとも、空にされる対象の前記分岐搬送パイプ部分と前記主搬送パイプ部分とが交差する付近で生成される、方法。
【請求項5】
請求項4に記載の方法において、前記主搬送パイプ部分の前記第1の部分と前記第2の部分は、前記第1の部分の端部及び前記第2の部分の端部が分離装置に接続されるとともに、少なくとも1つの前記ポンプ装置の吸引側に更に接続されるように配置される、前記分岐搬送パイプ部分は前記主搬送パイプ部分に接続され、前記廃棄物材料は、最初に、前記主搬送パイプ部分内において2つの方向から作用する前記圧力差の効果と、前記分岐搬送パイプ部分及び/又は前記投入ポイントの前記少なくとも1つ又は複数の補充空気連結部の効果とによって、前記投入ポイントから前記分岐搬送パイプ部分を介して前記主搬送パイプ部分内に搬送される、方法。
【請求項6】
請求項1に記載の方法において、前記第2の段階において、前記主搬送パイプ部分内に搬送される前記廃棄物材料は、前記ポンプ装置のうちの1つの吸引側又は複数の前記ポンプ装置の前記吸引側を前記分離装置に接続することによって、分離装置内に搬送される、方法。
【請求項7】
請求項1に記載の方法において、前記ポンプユニットによって前記主搬送パイプ部分の少なくとも一部によって形成された循環路に前記空気流を循環させ、前記ポンプユニットの前記吸引側は、少なくとも1つの前記分離装置に接続されるとともに、戻り側において前記主搬送パイプ部分の部分に接続され、前記ポンプユニットの圧力側における前記空気流の少なくとも一部が、前記循環路内において、前記主搬送パイプ部分内において排出側に導入される、方法。
【請求項8】
請求項7に記載の方法において、前記圧力差が、圧力差発生器及び/又はファン等の少なくとも1つの前記ポンプ装置を用いて前記循環路内に生成され、前記ポンプ装置の前記吸引側は、空気ダクトを介して前記分離装置又は該分離装置に通じる前記主搬送パイプ部分に接続されている、方法。
【請求項9】
請求項1に記載の方法において、前記主搬送パイプ部分の少なくとも一部を備える循環路内における空気の循環が、該循環路内に配置された弁手段を用いて調整及び/又は制御される、方法。
【請求項10】
請求項1に記載の方法において、前記廃棄物材料は、前記投入ポイントから前記廃棄物材料を圧縮するための成形装置へ導入される、方法。
【請求項11】
請求項1に記載の方法において、前記空気流は、前記空気循環を、循環路の少なくとも一部において反対方向に接続することによって調整され、前記一部は、前記主搬送パイプ部分の少なくとも一部によって形成される、方法。
【請求項12】
請求項1に記載の方法において、前記廃棄物材料は、廃棄物容器又はごみシュート等の前記廃棄物材料の前記投入ポイントから供給される、方法。
【請求項13】
請求項1に記載の方法において、補充空気が、弁手段を備える少なくとも1つの補充空気ダクトを介して前記主搬送パイプ部分内に導かれる、方法。
【請求項14】
請求項1に記載の方法において、配管内の圧力が、圧力センサーを用いて監視され、前記ポンプ装置によって生成される前記圧力差または/又は出力が制御され、該制御では、前記ポンプ装置の動作エリアの少なくとも一部において、前記ポンプ装置を用いて前記配管内に生成される圧力に前記ポンプ装置によって生成される前記出力を掛けたもの、すなわち体積流量(p×Q)が一定である、方法。
【請求項15】
廃棄物材料を空気圧で搬送するシステムであって、該搬送するシステムは、
前記廃棄物材料を導入するための複数の投入ポイントと、
該投入ポイントに接続した複数の主搬送パイプ部分と、
前記投入ポイントを前記主搬送パイプ部分に接続する複数の分岐搬送パイプ部分と、
前記主搬送パイプ部分に連通した分離装置または複数の分離装置と、
作動中の前記搬送システム内に、圧力差及び空気流を生成するため、前記分離装置または複数の分離装置と、前記主搬送パイプ部分と作動的に接続されたポンプユニットまたは複数のポンプユニットと、
前記投入ポイント、前記分岐搬送パイプ部分及び前記主搬送パイプ部分に配置された弁システムと、
を備え、前記第1の段階において、前記廃棄物材料は、先ず前記分岐搬送パイプ部分を介して前記複数の投入ポイントの少なくとも一つから前記主搬送パイプ部分へ搬送され、前記第2の段階において、前記廃棄物材料は、前記ポンプユニットによって生成された前記圧力差及び空気流によって、少なくとも一つの前記主搬送パイプ部分から前記分離装置へ選択的に搬送され、他の前記主搬送パイプ部分に搬送された前記廃棄物材料は、少なくとも一つの前記他の主搬送パイプ部分に維持され、前記分離装置は前記空気流から前記廃棄物材料を分離するように機能する、廃棄物材料を空気圧で搬送するシステム。
【請求項16】
請求項15に記載のシステムにおいて、前記主搬送パイプは、2つの異なる分離装置に接続する少なくとも2つの前記主搬送パイプ部分に分割され、前記主搬送パイプ部分の第1の部分に接続している第1の分岐搬送パイプ部分の前記投入ポイントは、前記主搬送パイプ部分の第2の部分に接続された第2の分岐搬送パイプ部分の前記投入ポイントを空にするのと同時に空にされるようになっている、システム。
【請求項17】
請求項15に記載のシステムにおいて、前記ポンプユニットは、第1のポンプ装置と第2のポンプ装置とを備え、前記第1の段階において、前記第1のポンプ装置を用いて、前記分岐搬送パイプ部分の前記投入ポイントの前記廃棄物材料が前記主搬送パイプ部分の第1の部分に搬送され、前記第1のポンプ装置を用いて、前記廃棄物材料が前記分岐搬送パイプ部分の前記投入ポイントから空にされ、前記主搬送パイプ部分の第1の部分に搬送され、前記第1のポンプ装置と並行して動作する第2のポンプ装置は、前記分岐搬送パイプ部分の前記投入ポイントの前記廃棄物材料を空にし、前記主搬送パイプ部分の第2の部分に前記廃棄物材料を搬送する、システム。
【請求項18】
請求項15に記載のシステムにおいて、第1の段階において、前記圧力差が、前記主搬送パイプ部分内において2つの異なる方向から、少なくとも、空にされる対象の前記分岐搬送パイプ部分と前記主搬送パイプ部分とが交差する付近で生成される、システム。
【請求項19】
請求項18に記載のシステムにおいて、前記主搬送パイプ部分の前記第1の部分と前記第2の部分は、前記第1の部分の端部及び前記第2の部分の端部が分離装置に接続されるとともに、少なくとも1つの前記ポンプ装置の吸引側に更に接続されるように配置される、前記分岐搬送パイプ部分は前記主搬送パイプ部分に接続され、前記廃棄物材料は、最初に、前記主搬送パイプ部分内において2つの方向から作用する前記圧力差の効果と、前記分岐搬送パイプ部分及び/又は前記投入ポイントの前記少なくとも1つ又は複数の補充空気連結部の効果とによって、前記投入ポイントから前記分岐搬送パイプ部分を介して前記主搬送パイプ部分内に搬送される、システム。
【請求項20】
請求項15に記載のシステムにおいて、前記第2の段階において、前記主搬送パイプ部分内に搬送される前記廃棄物材料は、前記ポンプ装置のうちの1つの前記吸引側又は複数の前記ポンプ装置の前記吸引側を前記分離装置に接続することによって、分離装置内に搬送される、システム。
【請求項21】
請求項15に記載のシステムにおいて、前記ポンプユニットによって前記主搬送パイプ部分の少なくとも一部によって形成された循環路に前記空気流を循環させ、前記ポンプ装置の前記吸引側は、少なくとも1つの分離装置に接続されるとともに、戻り側において前記主搬送パイプ部分の部分に接続され、前記ポンプユニットの圧力側における前記空気流の少なくとも一部が、前記循環路内において、前記主搬送パイプ部分内において排出側に供給される、システム。
【請求項22】
請求項21に記載のシステムにおいて、前記圧力差が、圧力差発生器及び/又はファン等の少なくとも1つの前記ポンプ装置を用いて前記循環路内に生成され、前記ポンプ装置の前記吸引側は、空気ダクトを介して前記分離装置又は該分離装置に通じる前記主搬送パイプ部分に接続されている、システム。
【請求項23】
請求項15に記載のシステムにおいて、前記主搬送パイプ部分の少なくとも一部を備える循環路内における空気の循環が、該循環路内に配置された弁手段を用いて調整及び/又は制御される、システム。
【請求項24】
請求項15に記載のシステムにおいて、該システムは、前記投入ポイントのフィードインコンテナーから投入パイプ内及び前記分岐搬送パイプ部分内に案内される前記廃棄物材料を処理するための成形装置を備える、システム。
【請求項25】
請求項15に記載のシステムにおいて、該システムは、前記空気流を前記循環路の少なくとも一部において反対方向に接続することによって前記空気流を調整するための手段を備え、前記一部は、前記主搬送パイプ部分の少なくとも一部によって形成される、システム。
【請求項26】
請求項15に記載のシステムにおいて、前記廃棄物材料の前記投入ポイントは、廃棄物容器又はごみシュートである、システム。
【請求項27】
請求項15に記載のシステムにおいて、少なくとも1つの弁手段(62)が、前記投入ポイントと前記主搬送パイプ部分との間にあり、該弁手段を開閉することによって、前記廃棄物材料及び/又は補充空気の前記搬送パイプ内への投入が調整される、システム。
【請求項28】
請求項15に記載のシステムにおいて、該システムは、補充空気を前記主搬送パイプ部分内に導くための弁手段を備える少なくとも1つの補充空気ダクトを備える、システム。
【請求項29】
請求項15に記載のシステムにおいて、該システムは、圧力センサーと、前記ポンプユニットによって生成される前記圧力差及び/又は出力を制御するための制御手段とを備え、前記ポンプユニットの動作エリアの少なくとも一部において、前記ポンプユニットを用いて配管内に生成される前記圧力に前記ポンプユニットによって生成される前記出力を掛けたもの、すなわち体積流量(p×Q)が一定であるようにされる、システム。
【請求項30】
請求項15に記載のシステムにおいて、前記ポンプユニットの動作は、周波数変換器を用いて調整可能であるようになっている、システム。
【請求項31】
請求項1に記載の方法において、前記主搬送パイプ部分は、循環路として接続可能であり、前記主搬送パイプ部分は、少なくとも2つの搬送パイプ部分に分割可能であり、前記第1の段階において、前記圧力差は、前記循環路が開かれているとき、前記主搬送パイプ部分内において2つの異なる方向から、前記分岐搬送パイプ部分と前記主搬送パイプ部分とが交差する付近で生成され、前記第2の段階において、前記循環路が閉じているとき、前記主搬送パイプ部分内の反対方向において前記廃棄物材料の搬送が可能である、方法。
【請求項32】
請求項1に記載の方法において、前記第2の段階において、前記廃棄物材料は、異なる搬送パイプ部分から同時に搬送される、方法。
【請求項33】
請求項1に記載の方法において、前記第2の段階において、前記廃棄物材料は、異なる搬送パイプ部分から順次に搬送される、方法。
【請求項34】
請求項1に記載の方法において、第3のフラッシング段階において、前記主搬送パイプ部分は、前記主搬送パイプ部分の各部間を連通させることで循環路に接続される、方法。
【請求項35】
請求項15に記載のシステムにおいて、前記主搬送パイプ部分は、循環路として接続可能であり、前記主搬送パイプ部分は、少なくとも2つの搬送パイプ部分に分割可能であり、前記第1の段階において、前記圧力差は、前記循環路が開かれているとき、前記主搬送パイプ部分内において2つの異なる方向から、前記分岐搬送パイプ部分と前記主搬送パイプ部分とが交差する付近で生成され、前記第2の段階において、前記循環路が閉じているとき、前記主搬送パイプ部分内の反対方向において前記廃棄物材料の搬送が可能である、システム。
【請求項36】
請求項15に記載のシステムにおいて、前記第2の段階において、前記システムには弁手段が設けられ、前記廃棄物材料は、異なる搬送パイプ部分から同時に搬送される、システム。
【請求項37】
請求項15に記載のシステムにおいて、前記第2の段階において、前記システムには弁手段が設けられ、前記廃棄物材料は、異なる搬送パイプ部分から順次に搬送される、システム。
【請求項38】
請求項15に記載のシステムにおいて、第3のフラッシング段階において、前記搬送パイプ部分を接続するため弁手段が設けられ、前記主搬送パイプ部分は、前記主搬送パイプ部分の各部間を連通させることで循環路に接続される、システム。
【請求項39】
廃棄物材料を空気圧で搬送するシステムであって、該搬送するシステムは接続された作動システムを備え、該作動システムは以下の要素からなる、
前記廃棄物材料を導入するための複数の投入容器と、
複数の主搬送パイプ部分と、
前記投入容器を前記主搬送パイプ部分に選択的に連通する複数の分岐搬送パイプ部分と、
前記複数の主搬送パイプ部分に選択的に連通した分離装置または複数の分離装置と、
前記主搬送パイプ部分と前記分離装置とに互いに作動的に連通されたポンプユニットと、
前記接続された前記作動システム内に配置され、対応する要素と作動的に連係する弁システムと、
を備え、前記弁システムの選択的使用に応じて、前記ポンプユニットによって生成される圧力差及び空気流により、
(a)前記廃棄物材料の一部は、他の前記主搬送パイプ部分に一時的に維持される間、前記投入容器から前記複数の分離装置へ搬送可能であり、
(b)前記搬送するシステム内に入る空気と前記搬送するシステムの外に出る空気は効率的に調節可能であり、
(c)搬送される空気流は、前記搬送するシステムの目詰まりをなくすため、反対方向に流れるようにでき、
(d)前記廃棄物材料は、同時または順次、前記投入容器から前記主搬送パイプ部分を介して前記分離装置または複数の分離装置へ搬送することができ、
(e)前記複数の主搬送パイプ部分は、前記廃棄物材料が、異なるパイプ部分において反対方向へ搬送させるようにできる、廃棄物材料を空気圧で搬送するシステム。
【請求項40】
請求項21に記載のシステムにおいて、補充空気連結部は、前記接続された作動システムの要素と作動的に連係する、システム。
【請求項41】
請求項39に記載のシステムにおいて、前記廃棄物材料の形状は、前記投入容器と作動的に連係する、システム。
【請求項42】
請求項15に記載のシステムにおいて、前記他の主搬送パイプ部分の少なくとも一つは、前記廃棄物材料の貯蔵器である、システム。
【請求項43】
請求項16に記載のシステムにおいて、前記他の主搬送パイプ部分の少なくとも一つは、前記廃棄物材料の貯蔵器である、システム。
【請求項44】
請求項39に記載のシステムにおいて、前記他の主搬送パイプ部分の少なくとも一つは、前記廃棄物材料の貯蔵器である、システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の対象は、空気圧式材料搬送システムにおける、請求項1のプリアンブルに規定される方法である。
【0002】
本発明の対象はまた、請求項15に規定される空気圧式材料搬送システムである。
【0003】
本発明は、包括的には、部分真空搬送システム等の空気圧式材料搬送システムに関し、より詳細には、家庭廃棄物の搬送等の廃棄物の収集及び搬送に関する。
【背景技術】
【0004】
廃棄物が吸引によって配管内を搬送されるシステムが当該技術分野で知られている。これらのシステムでは、廃棄物は、配管内の長い距離を吸引によって搬送される。これらの装置は特に、様々な施設における廃棄物の搬送又は都市エリアにおける家庭廃棄物の搬送に用いられる。圧力差を達成するために部分真空装置が使用されることが、これらのシステムにとって典型的であり、この装置では、部分真空が、真空ポンプ又はエジェクター装置等の部分真空発生器によって搬送パイプ内で達成される。搬送パイプは通常、少なくとも1つの弁手段を備え、弁手段を開閉することによって、搬送パイプ内に入る補充(replacement)空気が調節される。部分真空搬送システムには、通常、特に次の問題、すなわち、高いエネルギー消費、配管内の大きな空気流、騒音に関する問題、並びに出口パイプにおける塵及び微粒子の問題が存在する。加えて、特に、搬送パイプの長さが数千メートルである可能性がある大きな距離に伴って、圧力損失が増大し、この場合、搬送システムの満足な動作を確保するために、非常に大きなパイプ直径及びそれに対応して効率的なポンプ装置、すなわちファンが必要とされる。この結果、解決策はコストの点から非常に高価になり、また、パイプサイズが増加するにつれて、より多くの空間が設置に必要となる。
【0005】
少なくとも材料の搬送中に、ポンプ装置を用いて搬送空気が循環される循環路の一部として搬送配管の少なくとも一部を接続することができるシステムを作製することによって、従来技術の解決策をかなり改善することが可能であった。このポンプ装置の吸引側は、少なくとも1つの分離デバイスに接続され、更に搬送パイプの戻り側において当該搬送パイプに接続され、そのため、ポンプの圧力側における搬送空気の少なくとも一部が搬送パイプの排出側で循環路内に導入される。この種の解決策は、例えば、特許文献1及び対応する特許文献2に提示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】フィンランド特許出願公開第20085141号
【特許文献2】国際公開第2009/080881号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、前述のシステムを更に発展させ、従来技術の解決策の欠点が回避される、材料の搬送システムに関する全面的に新規な解決策を達成することである。本発明の別の目的は、大規模なシステムに適した部分真空搬送システムに適用可能な解決策を達成することである。更に別の目的は、システムの出口空気の体積を減少させることができると同時に、塵及び微粒子の放出並びに起こり得る臭気公害を減少させることができる解決策を達成することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明による方法は、請求項1の特徴部において述べられることを主に特徴とする。
【0009】
本発明による方法はまた、請求項2〜14において述べられることを特徴とする。
【0010】
本発明によるシステムは、請求項15の特徴部において述べられることを主に特徴とする。
【0011】
本発明によるシステムはまた、請求項16〜30において述べられることを特徴とする。
【0012】
本発明による解決策は、複数の重要な利点を有する。第1の段階では、投入ポイントが空にされるとともにそれらの投入ポイントの廃棄物材料が分岐パイプから主搬送パイプ内に転送され、第2の段階では、廃棄物が主搬送パイプから分離手段内に転送され、この場合、主搬送パイプは中間貯蔵器として用いられる、2段階での廃棄物材料搬送において本システムを用いることによって。したがって、本発明による解決策では、2つの分岐搬送パイプを同時に吸引することができるように、ポンプユニットを或る方法で2つに分離することができる。吸引は、分岐パイプから行われる。これらの分岐パイプは、一般に、直径が主搬送パイプよりも小さい。廃棄物を少なくとも主搬送パイプまで転送するには、小さい方のポンプユニットの出力で十分である。したがって、投入ポイントから主搬送パイプまでの搬送距離の少なくとも一部を低いパワーで転送することが可能であり、この主搬送パイプを貯蔵器として用いることができる。十分な量の廃棄物が投入ポイントから分岐パイプを介して主搬送パイプ内に転送されると、ポンプ装置の全出力を、必要な場合には、主搬送配管の一部から吸引するように接続することができ、この場合、最大で2倍の速度が得られ、廃棄物は、廃棄物ステーションの分離手段内に転送される。次に、転送を主搬送パイプの第2の部分に接続することができ、この場合、主搬送配管が空にされる。この構成によれば、ファンの出力パワーを半分にまですることができる。この構成において搬送配管の少なくとも一部を接続して循環路を構成する、すなわちいわゆる環状ライン(ring-line)配管にすることによって、配管を効果的にすすいで乾燥させることができる。この場合も、ポンプ装置の吹出は配管内に誘導される。第1の段階において、主搬送パイプ内又は当該主搬送パイプの部分内に2つの異なる方向から、少なくとも空にされる対象の分岐搬送パイプと主搬送パイプとの交差部付近で吸引/部分真空を構成することによって、分岐搬送パイプから主搬送パイプ内への廃棄物材料の効果的な転送が達成される。同時に、主搬送パイプに対する圧力損失は半分になる。さらに、主搬送パイプの直径を削減することができる。第2の段階では、搬送配管によって部分的に形成された循環路内に搬送空気を循環させることができ、主搬送パイプの部分に既に転送されている廃棄物材料の、廃棄物ステーションの分離手段への効果的な転送を達成することができる。循環路内における搬送空気の循環の方向は変更することができ、この場合、例えば、移送距離又はエネルギー使用量に関して最も好適な移送経路を最適化することができる。
【0013】
本発明は、パイプ部分であって、それらの第2の端が循環路を形成する搬送配管に接続されるが、これらの部分には搬送空気は循環されない、すなわち、いわゆる「シングルライン」部分に接続される、パイプ部分における搬送配管のより小さなパイプ直径の使用を可能にする。本発明の1つの実施の形態によれば、主搬送パイプの直径も、従来のパイプ移送システムと比べて削減することができる。これらの実施の形態によって、搬送配管の直径がより小さくなり、材料を搬送するのに必要とされる搬送空気体積がより小さくなるので、かなりの節減が達成される。
【0014】
本発明によれば、配管の一部を接続して循環路にすることができ、この場合、例えば、配管のエアフラッシング又は湿気除去のために、搬送空気を循環させることができる。搬送配管の種々の部分において効果的な搬送効果も達成することができ、投入パイプから搬送パイプ内への高速転送も達成することができる。システムの配管を、搬送空気の少なくとも一部が循環する循環路を構成するように配置することによって、出口空気の体積を減少させることができる。同時に、システムのエネルギー消費が減少する。部分真空を維持すると同時に吹出を維持することによって、循環路内での搬送空気の効果的な循環及び搬送パイプ内での材料の効果的な搬送を達成することができる。本発明による解決策によれば、1つの搬送パイプを備える従来のいわゆる「シングルライン」システムを、搬送配管の少なくとも一部が、搬送空気を循環させることができる循環路を形成する解決策、すなわち環状ラインシステムと効率的に組み合わせることができる。同時に、移送距離の少なくとも一部が、搬送空気が循環される搬送配管内で実現されるとき、全エネルギー消費をより効率的にすることができる。これは、特に、例えば市区全体又は市全体をカバーする大きな廃棄物搬送システムでは大きな利点である。
【0015】
シングルラインシステムと環状ラインシステムとが接続されると、必要な場合には、シングルラインパイプ部分は、小さくなるように選択することができ、環状ラインパイプ部分、すなわち、搬送空気を循環路内に循環させることができるパイプ部分の直径は大きくなるように選択することができる。この場合、配管のシングルライン部分内の廃棄物を、搬送空気を循環させることができる環状ラインパイプ部分、すなわち、循環路を形成するパイプ部分内に転送するには、空気体積の一部で十分である。全所要電力は減少し、この場合、かなりの節減が達成される。通常、節減は、30%〜50%の範囲である。本発明による解決策によれば、出口空気の体積を本質的に削減すると同時に、出口パイプにおいて起こり得る塵問題及び微粒子問題を低減することが可能である。さらに、従来の廃棄物の空気圧式搬送システムに特有の搬送配管の臭気公害を低減することができる。本発明によれば、ポンプ装置を用いて達成される吸引効果を、搬送配管と接続して配置される弁手段等の閉鎖手段/調整手段を用いて調整及び/又は制御及び/又は開放若しくは閉鎖することができる循環路の一部として搬送配管の少なくとも一部を接続することができる。この場合、システムの搬送配管が完全な環でない場合であっても、吸引をシステム内に効率的に循環させることができる。同時に、配管内で材料の効率的な搬送を達成させることができる。本発明による方法及び装置によれば、搬送配管内に吹き出される空気とシステム外に吹き出される空気との関係を効率的に調整することが可能である。本発明による解決策によれば、従来技術によって引き起こされる騒音問題も本質的に低減することができる。配管内に空気を循環させることによって、配管内に蓄積する湿気が減少し、配管を乾燥させることができる。内部に吸引される空気が減少すると、エネルギーの使用量も減少する。本発明によるシステムの投入ポイントを開閉することによって、材料の搬送パイプ内への効率的な搬送及び搬送パイプ内での効率的な搬送が達成されると同時に、システムの動作によって引き起こされる騒音の影響を小さく保つことが可能である。材料搬送システムの搬送パイプを、動作エリア、すなわち部分循環路からなるように構成することによって、搬送配管内での材料の搬送及び投入ポイントを空にしてその内容物を搬送パイプ内に移すことを効果的に構成することができる。搬送空気循環を反対方向に構成することによって、閉塞の効果的な除去を達成することができる。搬送空気の循環を別の方向に変更することは、環状配管では容易に構成することができる。また、特に、配管の乾燥、配管の加熱等のための追加のエネルギーが必要とされないので、全エネルギー消費は減少する。
【0016】
以下では、添付の図面を参照しながら例を用いて、本発明をより詳細に記述する。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】1つの第1の動作段階における本発明の一実施形態による1つのシステムを示す図である。
図2】1つの第2の動作段階における本発明の一実施形態による1つのシステムを示す図である。
図3】1つの第3の動作段階における本発明の一実施形態による1つのシステムを示す図である。
図4】1つの第4の動作段階における本発明の一実施形態による1つのシステムを示す図である。
図5】本発明の1つの代替的な実施形態を示す図である。
図6】本発明による一実施形態によるポンプ装置の出力曲線のグラフである。
図7】1つの第1の動作段階における本発明の一実施形態による1つのシステムを示す図である。
図8】1つの第2の動作段階における本発明の一実施形態による1つのシステムを示す図である。
図9】1つの第3の動作段階における本発明の一実施形態による1つのシステムを示す図である。
図10】1つの第4の動作段階における本発明の一実施形態による1つのシステムを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
図1図4は、本発明による1つの実施形態による空気圧式材料搬送システム、より詳細には廃棄物搬送システムの簡略図を示している。この図は、材料用の主搬送パイプ100A、100Bを示している。この主搬送パイプの側面に沿って、少なくとも1つ、通常は多くの分岐搬送パイプ80A、80Bが配置されている。図の実施形態は、2つの分岐搬送パイプ80A、80Bを備える。廃棄物材料の投入ポイント60が、分岐搬送パイプの側面に沿って配置されている。投入ポイント60は、搬送対象の材料、より詳細には廃棄物材料のフィードインステーション(feed-in station)であり、このフィードインステーションから、搬送対象の材料、より詳細には家庭廃棄物等の廃棄物材料が搬送システム内に供給される。このシステムは、複数のフィードインステーション60を備えることができ、これらのフィードインステーションから、移送対象の材料が搬送配管内に供給される。図において、投入ポイントの構成要素は、2つの投入ポイント60と関係した参照符号を用いて示されている。投入ポイント60は、通常、フィードインコンテナー61を備え、このフィードインコンテナーは、投入パイプ63に接続することができる。この投入パイプは、少なくとも1つの弁手段62を備える。この弁手段を開閉することによって、材料を投入ポイントから搬送パイプ内に転送することができる。投入パイプ63は、分岐搬送パイプ80A、80B及び前方の主搬送パイプ100A、100Bに接続され、したがって、主搬送パイプは複数のパイプ部分から形成することができる。投入パイプ63は、複数の投入ポイント60を備えることができ、これらの投入ポイントは、1つの投入パイプを介して分岐搬送パイプに接続されている。図の実施形態では、補充空気連結部が、分岐搬送パイプ又は主搬送パイプから、投入パイプ63の材料の搬送方向の反対側の端に配置され、この補充空気連結部には、濾過手段67及び弁手段66が設けられ、これらによって、投入パイプ63内への補充空気のアクセスを調整することができる。
【0019】
投入ポイント60のフィードインコンテナー61を空にする際に必要な補充空気は、図1の実施形態では、フィードインコンテナー61を介して来る。第2の実施形態によれば、濾過手段を設けることができる別個の補充空気分岐連結部を、追加して投入ポイントと接続することができる。図の実施形態では、駆動デバイス65を用いて駆動される材料成形機64も、投入ポイントと接続されている。材料成形機によって、廃棄物材料をコンパクトにすることもできるし、それ以外に、投入パイプによりよく適するように成形することができる。投入ポイントは、材料の成形機を伴わなくてもよい。図の実施形態では、同じ投入パイプのフィードインコンテナー61を連続して空にすることが意図されているとき、投入パイプ63の投入ポイントの空にする順序を示すために、番号1又は2が投入ポイント60のフィードインコンテナー61にマーキングされている。基本原理は、最初に、材料の搬送方向において分離手段90A、90Bに近い方のフィードインコンテナーが空にされ、その後、搬送方向と反対方向において次に最も近いフィードインコンテナーが空にされるというものである。対応する、空にする順序は、分岐搬送パイプの投入パイプに対しても適用され、この場合、最初に、分岐搬送パイプ80A、80Bにおける材料の搬送方向において近い方の投入パイプのフィードインコンテナーが空にされ、その後、材料の搬送方向と反対方向において次に最も近い投入パイプのフィードインコンテナーが空にされる。
【0020】
投入ポイント60から搬送パイプ63内に供給された材料は、分岐搬送パイプ80A、80Bに沿って主搬送パイプ内に搬送される。
【0021】
図1は、第2の投入ポイント60が第1の分岐搬送パイプ80Aの投入パイプ63から空にされる状況を示している。この投入パイプは、材料の搬送方向において分離手段90Aに最も近く、この投入ポイントの弁手段62は、フィードインコンテナー61と投入パイプ63との間にあり、開放位置にある。第1の分岐搬送パイプ80Aと主搬送パイプとの間にある弁手段83Aは開放位置にあり、この場合、ポンプ装置118Aによって達成される部分真空は、当該ポンプ装置の吸引側に作用し、配管117A、115A、113Aを通って分離手段90Aを介し搬送配管111A、100A内に作用する。この部分真空によって、廃棄物材料は、圧力差の影響を受けて、フィードインコンテナー61から投入パイプ63を介して分岐搬送パイプ80A及び前方の主搬送パイプ100A内に転送される。
【0022】
同時に、第1の投入ポイント60を第2の分岐搬送パイプ80Bの投入パイプ63から空にすることができる。この投入パイプは、材料の搬送方向において分離手段90Bに最も近く、この投入ポイントの弁手段62は、フィードインコンテナー61と投入パイプ63との間にあり、開放位置にある。第2の分岐搬送パイプ80Bと主搬送パイプの部分100Bとの間の弁手段83Bは開放位置にあり、この場合、第2のポンプ装置118Bによって達成される部分真空は、当該ポンプ装置の吸引側に作用し、配管117B、115B、113Bを通って分離手段90Bを介し搬送配管111B、100B内に作用する。この部分真空によって、廃棄物材料は、圧力差の影響を受けて、フィードインコンテナー61から投入パイプ63を介して分岐搬送パイプ80B及び前方の主搬送パイプ100B内に転送される。
【0023】
図1の実施形態では、主搬送配管の部分100A、100Bは、循環路を形成することができ、これらの部分間に、弁手段103がある。図1の状況では、主搬送パイプの第1の部分100Aと主搬送パイプの第2の部分100Bとの間の弁手段103は、閉鎖位置にある。
【0024】
図1の状況では、所望の投入ポイントが空になるまで、投入ポイント60のフィードインコンテナーは、分岐搬送パイプを介して空にされてその内容物が主搬送パイプに移される。本発明のシステムでは、空にされる次の投入ポイントの弁は、丁度空にされた前の投入ポイントの弁手段が閉鎖される前に、或る程度開放される。この場合、空にすることによって引き起こされる騒音に対する低減効果が可能であり、したがって、有害の可能性がある騒音の影響を低減することができる。
【0025】
図には、2つの分岐搬送パイプ80A、80Bしか示されていないが、それらの分岐搬送パイプの数は、システムのサイズに依存する。したがって、これよりもかなり多くの分岐搬送パイプが存在することができ、分岐搬送パイプにおける投入ポイント60及び投入パイプ63の数は、現場の必要性に従って変化し得る。
【0026】
投入パイプの直径及び分岐搬送パイプの直径は、好ましくは、主搬送配管の直径よりも小さい。
【0027】
図2は、代替形態を示している。この代替形態では、主搬送パイプの部分100A、100B内に転送される廃棄物は、主搬送パイプの部分に沿って前方の分離手段90A、90Bに転送され、これらの分離手段において、廃棄物材料は、搬送空気から分離される。図2の実施形態では、主搬送パイプの2つの異なるパイプ部分100A、100Bの廃棄物は、双方のパイプ部分の独自の部分真空発生装置と、搬送効果を達成するための当該装置の少なくとも1つのポンプ手段118A、118Bとを用いて、同時に空にされてそれらの内容物が異なる分離手段90A、90Bに移される。第1の部分真空発生装置の少なくとも1つのポンプ手段118Aの吸引側は、配管117A、115A、113Aを介して第1の分離手段90Aに接続され、この第1の分離手段は、パイプライン111Aを介して搬送配管の第1の部分100Aに接続されている。これに対応して、第2の部分真空発生ユニットの少なくとも1つのポンプ手段118Bの吸引側は、配管117B、115B、113Bを介して第2の分離手段90Bに接続され、この第2の分離手段は、パイプライン111Bを介して搬送配管の第2の部分100Bに接続されている。図2の実施形態では、搬送配管の部分100A、100B用の補充空気連結部が配置され、これらの補充空気連結部には、濾過手段102A、102B及び弁手段101A、101Bが設けられている。補充空気連結部は、主搬送配管を異なる部分に分割する閉鎖した弁手段103の両側にある。補充空気連結部の弁手段101A、101Bは、開放しており(図では白色)、これに対応して、分岐搬送パイプの弁手段83A、83Bは閉鎖している(図では黒色)。この場合、主搬送パイプの部分100A、100B内において、補充空気連結部から分離手段90A、90Bに向かって空気流が存在する。図において、この搬送空気流の方向は、矢印を用いて示されている。空気流の速度は、分岐搬送パイプから主搬送パイプ内に転送される廃棄物材料を、主搬送パイプにおいて、主搬送パイプの第1の部分100Aでは第1の分離手段90Aに向かって転送し、主搬送パイプの第2の部分100Bでは第2の分離手段90Bに向かって転送するのに十分なものである。
【0028】
したがって、廃棄物材料は、搬送配管に沿って1つ又は複数の分離手段90A、90Bに転送され、それらの分離手段において、転送される材料は、例えば、速度の低下及び遠心力によって搬送空気から分離する。分離された材料は、例えば、必要に応じて、分離手段90A、90Bから廃棄物コンテナー等の材料コンテナー91A、91Bに移されるか又は更なる処理に移される。空にする手段92A、93A;92B、93Bが、分離手段90A、90Bに接続している。材料コンテナーは、廃棄物圧縮機(図示せず)を備えることができ、この廃棄物圧縮機を用いて、材料は、より小さなサイズに圧縮されることによってコンパクトにされ、材料は、この圧縮機から廃棄物コンテナー内に更に搬送される。
【0029】
図1の実施形態では、2つの分離手段90A、90Bが示され、材料は、これらの分離手段内に制御された方法で転送することができる。図1の実施形態では、主搬送パイプの双方の部分の廃棄物は、双方の転送用の独自の部分真空発生器を用いることによって異なる分離手段90A、90Bに誘導されていた。これによって、高速の同時動作が可能になる。
【0030】
他方、複数の部分真空発生器及びそれらの出力パワーは、一時に1つの搬送パイプ部分の廃棄物を分離手段内に転送するのに用いることができる。この種の状況は図3に示されている。図3では、第1の部分真空ユニットのポンプ装置118Aの吸引側は、配管117A、115A、132、115B、113Bに沿って第2の分離手段90Bに接続され、これに対応して、第2の部分真空発生装置の少なくとも1つのポンプ装置118Bの吸引側は、配管117B、115B、113Bを介して第2の分離手段90Bに接続されている。ポンプ装置118A、118Bの吸引側から第1の分離手段90Aへの接続部は、弁114Aを用いて閉鎖されている。第2の分離手段は、搬送配管111B及び弁手段110Bを介して第2の搬送パイプ部分100Bに更に接続されている。この場合、図の双方の部分真空発生器ユニットのポンプ装置118A、118Bの出力パワーは、第2の搬送配管の廃棄物材料を第2の分離手段90B内に転送するために接続される。補充空気は、補充空気連結部の弁101Bが開放位置にあるときに得られる。第2の搬送パイプ部分100Bの廃棄物が空にされると、次の段階において、双方の部分真空発生デバイスのポンプ装置118A、118Bを、第1の搬送パイプ部分を空にしてその内容物を分離手段に移すように接続することができる。
【0031】
廃棄物材料が前の第2の分離手段90Bに転送されることが所望されている場合、第2の搬送パイプ部分への三方弁110Bの接続部を閉鎖するとともに、第1の三方弁110Aを介した第1の搬送パイプ部分100Aからパイプ112ABに沿ったパイプ111B及び前方の第2の分離手段90Bへの接続部を開放することのみが必要である。この場合、パイプ111Aを介した第1の分離手段90Aへの第1の三方弁110Aによって使用可能になる接続部は閉鎖されている。
【0032】
一方、双方の部分真空発生ユニットのポンプ装置118A、118Bによって達成される部分真空/吸引パワーを用いることによって、第1の搬送パイプ部分の廃棄物材料が第1の分離手段90Aに転送されることが所望されている場合、それらのポンプ装置の吸引側から第1の分離手段への接続部が、弁114Aを開放することによって開放されるとともに、この吸引側から第2の分離手段90Bへの接続部が、弁114Bを閉鎖することによって閉鎖される。この場合、パイプ115A、115B間のパイプ132内の弁131は開放している。この場合、第1の三方弁110Aが図3の位置にあるとき、第1の搬送パイプ部分100Aの廃棄物材料は、第1の分離手段90Aに向かって転送を開始し、この第1の分離手段において、廃棄物材料は搬送空気から分離される。
【0033】
図によるシステムでは、例えば、第1の分離手段90Aが一杯になると、転送される材料を第2の分離手段90Bにガイドすることができる。図の実施形態では、双方の分離手段90A、90Bに、材料除去手段92A、93A;92B、93Bが設けられている。これらの材料除去手段は、例えば、排出開口の閉鎖手段92A、92Bと当該閉鎖手段の駆動手段93A、93Bとを備える。搬送空気ダクト113A、115A、117A;113B、115B、117Bが、分離デバイス90A、90Bから前方へ搬送パイプ内に部分真空を形成するための手段118A、119A;118B、119Bに通じている。
【0034】
図1図5の実施形態では、部分真空を形成するための手段は、複数のポンプユニットを備える。これらのポンプユニットによって、材料を搬送する際に必要とされる部分真空が搬送配管及び/又はその一部に生成される。ポンプユニットのそれぞれは、ポンプ装置118A、118Bを備え、このポンプ装置は、駆動デバイス119A、119Bを用いて駆動される。ポンプ装置の吸引側は、分離手段90A、90Bを介して搬送配管100A、100Bに接続することができる。一方、ポンプ装置118A、118Bの吹出側は、図の実施形態では、ライン127A、128A;127B、128Bを介して搬送配管100A、110B内に及び/又は出口ライン124A、124B内に吹き出すように接続することができる。これらの図による略図には、2つのポンプユニットを示している。システムの実施形態に従って複数のポンプユニットが存在することもできる。
【0035】
第1のポンプユニットのポンプ装置118Aの吹出側は、搬送配管100A又は搬送配管100Bに通じるライン127Aと、出口ライン122A、124Aとの2つのラインを有する。出口ラインには、弁手段123Aが設けられている。図の実施形態では、出口ライン124Aに濾過手段が設けられている。ポンプユニットのポンプ装置118Aによって生成される吹出は、弁121A、123A及び更に129A、129Bを開閉することによって制御することができる。ポンプユニットのポンプ装置118Aの吸引側は、吸引ライン117Aを用いて分離デバイス90Aに向かうライン113A又は分離デバイス90Bに向かうライン113Bに接続されている。吸引ラインは、弁手段114A、114B及び更に110A、110Bを備える。吸引ラインは、必要な場合には、弁126Aを開放することによって、パイプ125Aを介して出口ライン124Aに接続することができる。
【0036】
第2のポンプユニットの少なくとも1つのポンプ装置118Bは、第1のポンプ装置に関して上述したものに大部分対応する弁手段を有する。
【0037】
図4によれば、例えば、主搬送配管の部分100A、100B間の弁103を開放することによって、搬送配管の少なくとも一部を接続して循環路にすることができる。この場合、少なくとも第2のポンプ装置118A、118Bの吹出側を搬送パイプの第1の部分100Aに接続するとともに、ポンプ装置118A、118Bの少なくとも一方の吸引側を搬送パイプの第2の部分100Bに接続することによって、搬送配管内に搬送空気を循環させることができる。図4では、接続部120A、121A、127A、128B、129Bは、第1のポンプ装置118Aの吹出側から搬送パイプの第1の部分100Aに開放されている。また、第2のポンプ装置からは、その吹出側から、接続部120B、121B、127B、128B、129Bが搬送パイプの第1の部分100Aに開放されている。
【0038】
第1のポンプ装置118Aの吸引側から第2の分離手段90Bを介し搬送パイプ111B及び三方弁110Bを介して主搬送配管の第2の部分100Bへの接続部117A、116A、115A、131、132、114B、113Bは開放されている。図の実施形態では、第2のポンプ装置118Bの吸引側から第2の分離手段90Bを介し搬送パイプ111B及び三方弁110Bを介して主搬送配管の第2の部分100Bへの接続部117B、116B、115B、114B、113Bもある。この場合、搬送空気を循環路の配管内に循環させることができる。この循環路の一部は、主搬送配管の部分100A及び100Bによって形成される。
【0039】
もちろん、このシステムは、反対方向でも搬送空気の循環を可能にし、この場合、吹出空気は、第2のパイプ部分100B内に導入され、ポンプ装置118A、118Bの吸引側は、第1の搬送パイプ部分100Aに接続される。
【0040】
搬送配管100A、100Bの少なくとも一部を循環路の一部として接続することができる。この循環路内で、搬送空気をポンプ装置を用いて循環させることができる。ポンプ装置の吸引側は、少なくとも1つの分離デバイスに接続されるとともに、前方の搬送パイプの戻り側において当該搬送パイプに接続され、そのため、ポンプ装置の圧力側における搬送空気の少なくとも一部は、搬送パイプの排出側で循環路内に導入される。システムの大きさ及び実施形態に応じて、搬送配管の少なくとも一部を1つの環又は複数の環として形成することができ、これらの環において、搬送空気の循環は、弁手段によって変更することができる。
【0041】
第2の実施形態によれば、ポンプ装置の出力パワーを調整することができることが可能であり、この場合、異なるポンプ装置を用いて達成される吸引パワー/吹出パワーは、必要に応じて変化し得る。
【0042】
図6は、システムの制御の1つのグラフを示している。図1図5の略図に示すように、システムには圧力センサー130A、130Bが設けられ、これらの圧力センサーによって、配管の圧力(部分真空)を監視することができる。圧力センサー130A、130Bによって与えられる情報に基づいて、1つ又は複数のポンプ装置118A、118Bの動作を制御することができる。制御は、例えば周波数変換器を用いて行われる。この周波数変換器は、圧力センサーの圧力データに基づいて、圧力に出力を掛けたものが定数(p×Q=定数、式中、p=[mbar];Q=[m3/h])となるように、ポンプ装置の回転速度を調整する。周波数変換器又は制御システムは、圧力データに基づいて出力パワーを計算し、圧力に出力を掛けたものが定数となるようにポンプ装置の回転速度の調節を試みる。この方法では、配管内の圧力が監視され、ポンプ装置(複数の場合もある)によって達成される部分真空及び/又は出力が制御される。この制御において、ポンプ装置(複数の場合もある)の動作エリアの少なくとも一部で、圧力に出力を掛けたもの、すなわち体積流量(p×Q)が一定であり、この場合、限界値は、達成可能な最大圧力及び達成可能な最大体積流量であり、この最大体積流量は、ポンプ(複数の場合もある)の最大回転速度に基づいている。
【0043】
図6では、低出力(例えば、0%〜50%)に対して、最大圧力が達成されることがわかる。第2の限界値は最大出力であり、この最大出力は、ポンプ装置の最大回転速度によって既に制限されている。これらの間において、システムの動作は、示した方法で最適化され、この最適化は、図では、回転速度の限界(約50%〜100%)及び圧力の限界(50%〜100%)を有する。
【0044】
上記に示した動作段階から、システムの動作は、所望の動作エリアの投入ポイントを空にするために、搬送パイプの動作エリアに対して材料の搬送方向にあるとともに搬送空気の排出側、すなわち吸引側にある少なくとも1つの弁が開放するように制御されることを見てとることができる。この場合、吸引は、動作エリアの搬送パイプ内に作用することができる。
【0045】
通常、投入ポイント60、又はそれらの少なくとも一部は、搬送パイプの進行方向における送達端に最も近い、すなわち、図による実施形態では分離デバイス90、90A、90Bに最も近い投入ポイントの、搬送パイプへの接続部が最初に開放されるように空にされる。この場合、材料を第1の投入ポイントから搬送パイプ内に転送することができる。この後、搬送パイプへの次の投入ポイントの接続部が開放され、既に空にされている、搬送パイプへの第1の投入ポイントの接続部は閉鎖される。
【0046】
図5は、本発明の更に別の実施形態を示している。この実施形態では、主搬送パイプ部分100A及び100Bは、分離デバイスに対して反対側の端で互いに分離している。この場合、これらの分離デバイスは、弁103が閉鎖されている場合の図1図3の実施形態と同様に連続的に動作する。その基本動作に関して、図5の実施形態は、それ以外では、図1図3の実施形態に一致する。
【0047】
図7図10は、本発明の1つの実施形態によるシステムを示す図である。これらの図のシステムでは、主搬送パイプ部分100A、100Bを接続して循環路にすることができる。図の実施形態は、1つの分離手段90を示し、この分離手段には、部分真空発生器のポンプ装置118A、118Bの吸引側を接続することができる。図の実施形態では、搬送パイプ部分100A、100Bから分離手段90への接続部は、弁手段110A、110Bを用いて調整することができる。第1の搬送パイプ部分100Aから、分離手段90に通じるパイプ111への接続部が開放しているのか又は閉鎖しているのかは、第1の弁手段110Aを用いて調整され、第2の搬送パイプ部分から、分離手段に通じるパイプ111への接続部が開放しているのか又は閉鎖しているのかは、第2の弁手段110Bを用いて調整される。これに対応して、ポンプ装置118A、118Bの吹出側からの接続部が搬送パイプ部分100A、100Bのいずれかに開放しているか否かは、弁手段129A、129Bを用いて調整される。
【0048】
図7の実施形態では、分岐搬送パイプ80Bの投入ポイント60のフィードインコンテナー61の廃棄物が、分岐搬送パイプ80Bを介して主搬送パイプ内、すなわちその部分100B内に吸引される動作段階が示されている。図の実施形態では、主搬送パイプの部分100A、100Bはともに、それらの送達端が、分離手段90及び部分真空発生器に通じるパイプ111に接続され、部分真空発生器のポンプ装置118A、118Bの吸引側は、分離手段90に通じる通路117A、117B、115、113に接続されている。この場合、部分真空発生器のポンプ装置118A、118Bによって生成される吸引/部分真空は、主搬送パイプの部分110A、110B内に作用することができる。吸引/部分真空は、図7の矢印を用いて示すように、主搬送パイプと当該主搬送パイプの分岐搬送パイプ80Bとの接合点において異なる方向から作用する。投入ポイントのフィードインコンテナー61の弁62がフィードインコンテナー61を介して開放しているとき、及び補充空気弁66が同様にこのフィードインコンテナーを介して開放しているとき、補充空気が、投入パイプ63内及び前方の分岐搬送パイプ83B内に入る。この場合、廃棄物は、2つの経路を介して、すなわち幹線の2つの方向から、すなわち双方の主搬送パイプ部分100A、100Bの方向から分岐パイプ80Bから吸引される。この場合、幹線に対する圧力損失は半分になる。部分真空発生器、すなわちポンプ装置118A、118Bの吹出側は、外方吹出パイプ124A、124B内に吹き出すように接続され、この場合、弁123A、123Bは開放しており、弁121A、121Bは閉鎖している。
【0049】
図8は、分岐搬送パイプ80Bに接続された他の1つの投入ポイント60が空にされる、対応する状況を示している。この投入ポイントは、材料の搬送方向と反対方向において、図7の空にされる投入ポイント60よりも分離手段90から遠くにあり、そのため、この投入ポイントは、図7の投入ポイントよりも後に空にされる。
【0050】
図7及び図8の状況において、所望の投入ポイントが空になるまで、投入ポイント60のフィードインコンテナーは、分岐搬送パイプを介して空にされてその内容物が主搬送パイプに移される。本発明のシステムでは、空にされる次の投入ポイントの弁は、丁度空にされた先行する投入ポイントの弁手段が閉鎖される前に、或る程度開放される。この場合、空にすることによって引き起こされる騒音に対する低減効果が可能であり、したがって、有害の可能性がある騒音の影響を低減することができる。
【0051】
図9は、分岐搬送パイプから主搬送パイプ内に転送された廃棄物が前方へ主搬送パイプの部分を介して分離手段90に転送される状況を示している。この場合、分離手段90への第2の主搬送パイプ部分100Bの接続部は、開放した状態に保たれ、ポンプ118A、118Bの吸引側は、分離手段90に接続した状態に保たれている。他方、第1のポンプ装置118Aの吹出側は、このとき、外方吹出パイプに通じる弁123Aを閉鎖するとともに弁121A及び第2の弁129Bを開放することによって主搬送パイプ部分100Aに接続される。この場合、主搬送パイプ部分100A、100Bは、循環路の一部を形成し、この循環路において、搬送空気を循環させることができる。搬送空気は、分岐搬送パイプ80Bから主搬送パイプ内に転送された廃棄物が主搬送パイプの部分100Bを介して分離手段90内に転送されるように循環する。第2のポンプ装置118Bは、その吹出側が、外方吹出パイプ内に吹き出すように更に接続されている。
【0052】
補充空気は、分岐搬送パイプ80Bに接続している投入パイプ63の端であって、分岐搬送パイプ又は主搬送パイプに対して材料の搬送方向の反対側の端に配置された補充空気連結部を介して循環路内に得られる。補充空気連結部には、濾過手段67及び弁手段66が設けられている。この弁手段によって、投入パイプ63内及び分岐搬送パイプ80B内への補充空気のアクセスを調整することができる。図の実施形態は、分岐搬送パイプのパイプ直径及び主搬送パイプのパイプ直径を互いに一致させることもできるという利点を有する。したがって、図1図5の実施形態に関して、主搬送パイプの直径を更にかなり削減することができる。
【0053】
分岐搬送パイプ80Aを空にするときの手順は一致しているが、搬送空気の循環は、主搬送パイプ内を図9と比較して反対方向に進むように接続することができる。なぜならば、分岐搬送パイプ80Aと主搬送パイプ部分100Aとの交差ポイントから分離手段90までの搬送距離は、第2の主搬送パイプ部分100Bを介して廃棄物を循環させることによるよりも、主搬送パイプ部分100A及びパイプ111を介する方が短いからである。搬送空気の方向は、弁110Bを閉鎖することによって分離手段90への第2の主搬送パイプ部分100Bの接続部(この接続部は上記分離手段に通じている)を閉鎖するとともに、弁110Aを開放することによって上記分離手段への第1の主搬送パイプ部分100Aの接続部を開放することによって変更することができる。2つのポンプ118A、118Bのうちの少なくとも一方の吹出側における第1の主搬送パイプ部分100Aへの接続部は、弁129Bを閉鎖するとともに第2の主搬送パイプ部分100Bへの弁129Aを開放することによって閉鎖される。
【0054】
廃棄物が主搬送パイプ/主搬送パイプ部分100A、100Bに沿って分離手段90に転送されるとき、図9によれば、空気の2つの入口パイプがある。すなわち、ポンプ装置の吹出側からパイプ128Bに沿って搬送パイプ部分100A内への空気の入口パイプがあり、また、分岐パイプ80Bに接続された補充空気連結部の弁66が開放しているときのこの分岐パイプを介した補充空気の入口パイプがある。
【0055】
一般に、搬送距離が長いとき、例えば分岐パイプが500mの長さであり、例えば主搬送パイプ部分が1000mであるとき、パイプの通常の直径は350mm及び500mmである。
【0056】
図7図9の実施形態では、共通のパイプ直径を許容することができ、このパイプ直径は、従来の直径と比べて相対的に小さく、例えば、ほぼ350mmである。なぜならば、このとき、2つの吸引パイプ及び補充空気パイプが作用しているからである。これらの実施形態によって、搬送配管の直径がより小さくなり、材料を搬送するのに必要とされる搬送空気体積がより小さくなるので、かなりの節減が達成される。
【0057】
図10の実施形態は、循環路内で空気を循環させることによる配管の空気フラッシング及び乾燥を更に示している。この循環路の一部は、搬送配管の少なくとも一部によって形成されている。図10の実施形態では、双方の部分真空発生器のポンプ装置118A、118Bの吹出側が、第1の主搬送パイプ部分100A内に吹き出すように接続されている。これに対応して、部分真空発生器のポンプ装置118A、118Bの吸引側は、接続部113、115、117A、117Bを介して分離手段90に接続されている。第2の主搬送パイプ部分110Bの入口側は、弁110Bが開放しているとき、分離手段に接続される。これに対応して、弁110Bが閉鎖される。この場合、ポンプ装置を用いて、循環路100A、100B、111、90、113、115、117A、117B、127A、127B、128Bに空気を循環させることができる。この循環路の一部は、主搬送パイプ部分、又はそれらの少なくとも一部によって形成される。ポンプの吸引側から循環路の外側へ、例えば外方吹出パイプ124A、124Bへの接続部があり、必要な場合には、この接続部から追加の空気が得られる。吹出により配管内に空気を循環させることによって配管のフラッシングを行うことは有利である。なぜならば、この場合、効率比がより高く維持されるからである。循環した空気は、ポンプ装置の吸引側に戻ってくるが、弁126A、126Bは、外方吹出パイプに開放しており、この場合、この外方吹出パイプから、補充空気が循環路内に得られる。この場合、ポンプ装置のフィード圧の方が高い。
【0058】
したがって、本発明は、廃棄物搬送システム等の空気圧式材料搬送システムにおける方法であって、搬送システムは、材料、より詳細には廃棄物材料の少なくとも1つの投入ポイント60と、投入ポイント60に接続することができる材料搬送パイプと、搬送される材料が搬送空気から分離される少なくとも1つの分離デバイス90、90A、90Bとを備えるとともに、材料の少なくとも搬送中に搬送パイプ内に圧力差及び/又は搬送空気流を達成するための手段も備え、圧力差及び/又は搬送空気流を達成するための手段は、少なくとも1つのポンプ装置118A、118Bを備える少なくとも1つのポンプユニットを備える、方法に関する。本方法において、搬送配管は、少なくとも1つの主搬送パイプ部分100A、100Bを備えるとともに、主搬送パイプ部分100A、100Bに接続することができる少なくとも1つの分岐搬送パイプ部分80A、80Bも備え、投入ポイント60を分岐搬送パイプ部分80A、80Bに接続することができ、本方法において、材料は、少なくとも1つのポンプ装置118A、118Bによって達成される吸引/圧力差及び/又は搬送空気流によって、最初に、投入ポイント60から分岐搬送パイプ80A、80Bを介して主搬送パイプ部分100A、100B内に転送され、本方法において、主搬送パイプ部分100A、100Bは、材料貯蔵器として用いられ、第2の段階において、主搬送パイプ部分内に転送された材料は、少なくとも1つのポンプ装置によって達成される吸引/圧力差及び/又は搬送空気流によって分離手段90、90A、90B内に転送される。
【0059】
本方法における1つの好ましい実施形態によれば、主搬送パイプは、2つの異なる分離手段90A、90Bに接続することができる少なくとも2つの主搬送パイプ部分100A、100Bに分割され、この場合、主搬送パイプの第1の部分100Aに接続している少なくとも1つの分岐パイプ80Aの投入ポイント60は、主搬送パイプの第2の部分100Bに接続された第2の分岐搬送パイプ80Bの投入ポイント60を空にするのと同時に空にされる。
【0060】
1つの好ましい実施形態によれば、本方法の第1の段階において、第1のポンプ装置118Aを用いて、主搬送パイプの第1の部分100Aに接続された分岐搬送パイプ80Aの投入ポイント60から空にされる廃棄物材料が転送され、並列である第2のポンプ装置118Bを用いて、主搬送パイプの第2の部分100Bに接続された分岐搬送パイプ80Bの投入ポイントから空にされる廃棄物材料が転送されるように、少なくとも1つのポンプ装置118A、118Bが、分岐搬送パイプ80A、80Bの投入ポイント60の廃棄物を主搬送パイプの部分内に転送するのに用いられる。
【0061】
1つの好ましい実施形態によれば、第1の段階において、吸引/部分真空が、主搬送パイプ内又は主搬送パイプの部分100A、100B内において2つの異なる方向から、少なくとも、空にされる対象の分岐搬送パイプ80A、80Bと主搬送パイプ100A、100Bとの交差部付近で達成される。
【0062】
1つの好ましい実施形態によれば、主搬送パイプの部分100A、100Bは、第1のパイプ部分100Aの送達端及び第2のパイプ部分100Bの送達端が分離手段90に接続されるとともに、少なくとも1つのポンプ装置118A、118Bの吸引側に更に接続されるように1つのパイプ部分内に配置され、分岐搬送パイプは主搬送パイプに接続され、この場合、材料は、最初に、主搬送パイプ内において2つの方向から作用する吸引/部分真空の効果と、分岐搬送パイプ80A、80B及び/又は投入パイプ63の少なくとも1つ又は複数の補充空気入口開口の効果とによって、投入ポイント60から分岐搬送パイプ80A、80Bを介して主搬送パイプ部分100A、100B内に転送される。
【0063】
1つの好ましい実施形態によれば、第2の段階において、主搬送パイプの部分100A、100B内に転送される廃棄物は、ポンプ装置118A、118Bのうちの1つの吸引側又は複数のポンプ装置118A、118Bの吸引側を分離手段に接続することによって前方の分離手段90、90A、90B内に転送される。
【0064】
本方法における1つの好ましい実施形態によれば、ポンプ装置118A、118Bを有する搬送配管の少なくとも一部によって形成された循環路に搬送空気を循環させることができ、ポンプ装置の吸引側は、少なくとも1つの分離デバイス90、90A、90Bに接続されるとともに、前方の主搬送パイプの部分100A、100Bの戻り側において当該部分に接続され、必要な場合には、ポンプ装置の圧力側における搬送空気の少なくとも一部が、循環路内において、搬送パイプの部分100A、100B内に排出側において導入されるようになっている。
【0065】
本方法における1つの好ましい実施形態によれば、部分真空が、部分真空発生器及び/又はファン等の少なくとも1つのポンプ装置118A、118Bを用いて循環路内に達成され、ポンプ装置の吸引側は、空気ダクト117A、115A、113A;117B、115B、113B、131;115、113を介して分離手段90、90A、90B又は分離手段に通じる搬送パイプ100A、100B、111A、111B、112BA、112AB;111に接続されている。
【0066】
1つの好ましい実施形態によれば、搬送配管100A、100Bの少なくとも一部を備える循環路内における空気の循環が、循環路内に配置された弁手段103、110A、110B、114A、114B、131、116A、116B、121A、121B、129A、129B、114等の閉鎖手段/調整手段を用いて調整及び/又は制御及び/又は開放若しくは閉鎖される。
【0067】
1つの好ましい実施形態によれば、投入ポイント60のフィードインコンテナー61から投入パイプ63内及び前方の分岐搬送パイプ内に案内される材料は、回転成形機等の成形デバイス64を用いて処理される。
【0068】
本方法における1つの好ましい実施形態によれば、空気循環は、空気循環を、必要な場合には、循環路の少なくとも一部において反対方向に接続することによって調整され、一部は、搬送パイプ100A、100Bの少なくとも一部によって形成される。
【0069】
本方法における1つの好ましい実施形態によれば、材料は、廃棄物容器又はごみシュート等の廃棄物の投入ポイントである材料の投入ポイント60からフィードインされる。
【0070】
本方法における1つの好ましい実施形態によれば、補充空気が、好ましくは弁手段101A、101B;81A、81B;66、126A、126Bを備える少なくとも1つの補充空気ダクトを介して配管内に導かれる。
【0071】
1つの好ましい実施形態によれば、配管内の圧力が、圧力センサー130A、130Bを用いて監視され、ポンプ装置(複数の場合もある)によって達成される部分真空及び/又は出力が制御され、制御では、ポンプ装置(複数の場合もある)の動作エリアの少なくとも一部において、ポンプ装置(複数の場合もある)を用いて配管内に達成される圧力にポンプ装置(複数の場合もある)によって達成される出力を掛けたもの、すなわち体積流量(p×Q)が一定である。
【0072】
本発明はまた、廃棄物搬送システム等の空気圧式材料搬送システムであって、本材料搬送システムは、材料、より詳細には廃棄物材料の少なくとも1つの投入ポイント60と、投入ポイント60に接続することができる材料搬送パイプと、搬送される材料が搬送空気から分離される少なくとも1つの分離デバイス90A、90Bとを備えるとともに、材料の少なくとも搬送中に搬送パイプ内に圧力差及び/又は搬送空気流を達成するための手段も備え、圧力差及び/又は搬送空気流を達成するための手段は、少なくとも1つのポンプ装置118A、118Bを備える少なくとも1つのポンプユニットを備える、システムに関する。搬送配管は、少なくとも1つの主搬送パイプ部分100A、100Bを備えるとともに少なくとも1つの分岐搬送パイプ部分80A、80Bと、分岐搬送パイプ部分を主搬送パイプ部分100A、100Bに接続するための手段とを備え、本システムは、投入ポイント60を分岐搬送パイプ部分80A、80Bに接続するための手段を備え、本システムにおいて、材料は、少なくとも1つのポンプ装置118A、118Bによって達成される吸引/圧力差及び/又は搬送空気流によって、最初に、投入ポイント60から分岐搬送パイプ80A、80Bを介して主搬送パイプ部分100A、100B内に転送されるようになっており、そのため、主搬送パイプ部分100A、100Bは、材料貯蔵器として用いられるようになっており、本システムにおいて、主搬送パイプ部分100A、100B内に転送された材料は、第2の段階において、少なくとも1つのポンプ装置によって達成される吸引/圧力差及び/又は搬送空気流によって分離手段90、90A、90B内に転送されるようになっている。
【0073】
1つの好ましい実施形態によれば、主搬送パイプは、2つの異なる分離手段90A、90Bに接続することができるようになっている少なくとも2つの主搬送パイプ部分100A、100Bに分割され、この場合、主搬送パイプの第1の部分100Aに接続している少なくとも1つの分岐パイプ80Aの投入ポイント60は、主搬送パイプの第2の部分100Bに接続された第2の分岐搬送パイプ80Bの投入ポイント60を空にするのと同時に空にされるようになっている。
【0074】
本システムにおける1つの好ましい実施形態によれば、第1の段階において、第1のポンプ装置118Aを用いて、主搬送パイプの第1の部分100Aに接続された分岐搬送パイプ80Aの投入ポイント60から空にされる廃棄物材料が転送され、並列である第2のポンプ装置118Bを用いて、主搬送パイプの第2の部分100Bに接続された分岐搬送パイプ80Bの投入ポイントから空にされる廃棄物材料が転送されるように、少なくとも1つのポンプ装置118A、118Bが、分岐搬送パイプ80A、80Bの投入ポイント60の廃棄物を主搬送パイプの部分内に転送するのに用いられるようになっている。
【0075】
1つの好ましい実施形態によれば、第1の段階において、吸引/部分真空が、主搬送パイプ内又は主搬送パイプの部分100A、100B内において2つの異なる方向から、少なくとも、空にされる対象の分岐搬送パイプ80A、80Bと主搬送パイプ100A、100Bとの交差部付近で達成されるようになっている。
【0076】
1つの好ましい実施形態によれば、主搬送パイプの部分は、第1のパイプ部分100Aの送達端及び第2のパイプ部分100Bの送達端が分離手段90に接続されるとともに、少なくとも1つのポンプ装置118A、118Bの吸引側に更に接続されるように1つのパイプ部分内に配置され、分岐搬送パイプは主搬送パイプに接続され、この場合、材料は、最初に、主搬送パイプ内において2つの方向から作用する吸引/部分真空の効果と、分岐搬送パイプ80A、80B及び/又は投入パイプ63の少なくとも1つ又は複数の補充空気入口開口の効果とによって、投入ポイント60から分岐搬送パイプ80A、80Bを介して主搬送パイプ部分100A、100B内に転送されるようになっている。
【0077】
1つの好ましい実施形態によれば、第2の段階において、主搬送パイプの部分100A、100B内に転送される廃棄物は、ポンプ装置118A、118Bのうちの1つの吸引側又は複数のポンプ装置118A、118Bの吸引側を分離手段に接続することによって前方の分離手段90A、90B内に転送される。
【0078】
1つの好ましい実施形態によれば、本システムはポンプ装置118A、118Bを有する搬送配管の少なくとも一部によって形成された循環路に搬送空気を循環させるための手段を備え、ポンプ装置の吸引側は、少なくとも1つの分離デバイス90A、90Bに接続されるとともに、前方の主搬送パイプの部分100A、100Bの戻り側において当該部分に接続され、必要な場合には、ポンプ装置の圧力側における搬送空気の少なくとも一部が、循環路内において、搬送パイプの部分100A、100B内に排出側において導入されるようになっている。
【0079】
1つの好ましい実施形態によれば、部分真空が、部分真空発生器及び/又はファン等の少なくとも1つのポンプ装置118A、118Bを用いて循環路内に達成され、ポンプ装置の吸引側は、空気ダクト117A、115A、113A;117B、115B、113B、131を介して分離手段90、90A、90B又は分離手段に通じる搬送パイプ100A、100B、111A、111B、112BA、112ABに接続されている。
【0080】
1つの好ましい実施形態によれば、搬送配管100A、100Bの少なくとも一部を備える循環路内における空気の循環が、循環路内に配置された弁手段103、110A、110B、114A、114B、131、116A、116B、121A、121B、129A、129B等の閉鎖手段/調整手段を用いて調整及び/又は制御及び/又は開放若しくは閉鎖される。
【0081】
1つの好ましい実施形態によれば、本システムは、投入ポイント60のフィードインコンテナー61から投入パイプ63内及び前方の分岐搬送パイプ内に案内される材料を処理するための回転成形機等の成形デバイス64を備える。
【0082】
1つの好ましい実施形態によれば、本システムは、空気循環を、必要な場合には、循環路の少なくとも一部において反対方向に接続することによって空気循環を調整するための手段を備え、一部は、搬送パイプ100A、100Bの少なくとも一部によって形成される。
【0083】
1つの好ましい実施形態によれば、材料の投入ポイント60は、廃棄物容器又はごみシュート等の廃棄物の投入ポイントである。
【0084】
1つの好ましい実施形態によれば、少なくとも1つの弁手段62が、投入ポイント60と搬送パイプ100との間にあり、弁手段を開閉することによって、材料及び/又は補充空気の搬送パイプ内への投入が調整される。
【0085】
1つの好ましい実施形態によれば、本システムは、好ましくは補充空気を配管内に導くための弁手段101A、101B;81A、81Bを備える少なくとも1つの補充空気ダクトを備える。
【0086】
1つの好ましい実施形態によれば、本システムは、圧力センサー130A、130Bと、ポンプ装置(複数の場合もある)によって達成される部分真空及び/又は出力を制御するための制御手段とを備え、ポンプ装置(複数の場合もある)の動作エリアの少なくとも一部において、ポンプ装置(複数の場合もある)を用いて配管内に達成される圧力にポンプ装置(複数の場合もある)によって達成される出力を掛けたもの、すなわち体積流量(p×Q)が一定であるようにされる。
【0087】
1つの好ましい実施形態によれば、ポンプ装置(複数の場合もある)の動作は、周波数変換器を用いて調整可能であるようになっている。
【0088】
本方法における1つの好ましい実施形態によれば、パイプは主搬送配管として用いられ、これらのパイプの直径は通常、100mm〜1000mmの範囲、好ましくは300mm〜800mmの範囲、最も好ましくは450mm〜600mmの範囲である。分岐搬送配管のパイプは通常、その直径が主搬送配管のパイプ直径よりも小さく、通常、ほぼ100mm〜500mm、好ましくは200mm〜500mm、最も好ましくは300mm〜400mmである。図7図10の実施形態では、パイプの直径に関してかなり小さなパイプサイズ、通常、ほぼ100mm〜500mm、好ましくは200mm〜500mm、最も好ましくは300mm〜400mmのサイズも、主搬送配管として用いることができる。
【0089】
投入ポイントの放出弁は、好適なサイズの材料バッチが投入ポイントから搬送パイプ内に転送されるように開閉される。材料は、ごみ入れ又はごみシュート等の投入ポイントからフィードインされ、投入ポイントが一杯になった後、放出弁が、自動的に又は手動によるかのいずれかで開放される。
【0090】
本発明は、上記で示された実施形態に限定されないが、添付の特許請求の範囲の範囲内で変更することができることは、当業者には明らかである。他の特徴とともに本明細書において示された可能性のある特徴は、必要であれば互いに別々に使用することもできる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10