(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
周壁部の上部が上端開口縁に向かうに伴って径方向外方に傾斜する椀本体とこの椀本体の開口を閉じる蓋から構成された椀の前記蓋を前記椀本体に対して止めるための椀蓋用止め具であって、前記椀本体における周壁部の上端部外周りに嵌め込み可能な略リング状の止め具本体と、前記止め具本体の前記周壁部上端部外周りへの嵌め込みに伴い、前記周壁部の上端縁よりも下方の外周面に当接する椀側当接部と、前記止め具本体の周壁部上端部外周りへの嵌め込みに伴い、前記蓋の上面に当接する蓋側当接部が備えられ、前記椀側当接部は、径方向外方に弾性的に変位可能であり、前記止め具本体の周壁部への嵌め込みに伴う前記椀側当接部の前記周壁部外周面への当接と前記蓋側当接部の前記蓋上面への当接により、前記蓋が前記椀本体に固定されるように成すとともに、前記止め具本体の上端縁には、前記椀側当接部の上方に位置して前記止め具本体の上端縁よりも径方向外方に向かって突出する指掛け部が設けられ、この指掛け部の持ち上げにより、前記椀側当接部が径方向外方に変位するようにしていることを特徴とする椀蓋用止め具。
周壁部の上部が上端開口縁に向かうに伴って径方向外方に傾斜する椀本体とこの椀本体の開口を閉じる蓋から構成された椀の前記蓋を前記椀本体に対して止めるための椀蓋用止め具であって、前記椀本体における周壁部に載置可能な略リング状の止め具本体と、前記止め具本体の周壁部への載置に伴い、前記蓋の上面に当接する蓋側当接部と、前記止め具本体の前記周壁部への載置に伴い、前記周壁部の上端縁よりも下方の外周面に当接する椀側当接部と、前記止め具本体の周壁部の上端縁よりも下方の外周面に当接する位置と前記外周面よりも外方に離間する位置とに位置変更可能に設けられたロック部材とが備えられていることを特徴とする椀蓋用止め具。
【背景技術】
【0002】
一般に回転寿司と称される飲食店では、客席に沿って循環移動する搬送路を備えた飲食物搬送装置が設置されている。
以上の飲食店では、調理人が寿司などの飲食物を皿などの容器に載せた上で飲食物搬送装置の搬送路上に移し替えて客席に順次搬送する一方、顧客は順次送られてくる寿司などの飲食物を好みに応じて搬送路から適宜取り出して食するようにしている。
また近年では、顧客が好みの品を直接注文できるようにして、客席からの注文品も搬送路により搬送するようにしている。(特許文献1参照)
【0003】
ところで以上の搬送装置により例えばうどんを入れた椀を搬送する場合、従来の椀では蓋が椀本体に載せられているだけであるので、搬送装置の振動などにより椀が倒れると、蓋が外れて椀本体に入れた汁等が不用意にこぼれ出る不具合がある。
そこで出願人は、先に椀本体の高台に嵌まるリング状のベース部と、このべース部から帯状に延びる左右一対の第1及び第2蓋押さえ部と、これら第1蓋押さえ部と第2蓋押さえ部を連結するためのホックから成る連結体とが備えられ、この連結体による第1蓋押さえ部と第2蓋押さえ部との連結により、第1蓋押さえ部と第2蓋押さえ部とベース部とで、前記椀本体とこの椀本体に被せた蓋を巻くようにした椀蓋用止め具を開発した。
【0004】
しかしながら以上の椀蓋用止め具では、蓋が椀本体から不用意に外れるのを防止することが出来るが、椀に椀蓋用止め具を装着するに際しては、ベース部を椀本体の高台に嵌めた上で、左右の第1及び第2蓋押さえ部を蓋上に持ち上げて、連結体により第1蓋押さえ部の遊端部と第2蓋押さえ部の遊端部を連結しなければならず、装着に手間を要する。
また椀蓋用止め具を椀から取り外すには、先ず連結体による連結を解除した上で、左右の第1及び第2蓋押さえ部を左右に展開するとともに、椀を持ち上げてベース部を高台から外して、椀蓋用止め具を取り除かなければならず、取り外しも手間を要する不具合がある。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施形態を説明する。
先ず
図1は、 客室S1の各客席に設置したテーブル1と、厨房室S2の前面乃至各テーブル1に沿って配置した仕切りハウジング2と、この仕切りハウジング2上に設置した飲食物搬送装置3及び注文品搬送装置4が備えられた寿司店舗内を平面的に表したものである。なお、
図1は、注文品搬送装置4を省略して示している。
仕切りハウジング2は、
図2に示すように、所定間隔開けて対向する側板21・22と、これら両側板21・22の上端及び下端を結ぶ上板23及び底板(図示せず)から断面ボックス状に形成されたものであって、厨房室S2の前面に沿って配設されて厨房室S2と客室S1とを区画する第1ハウジング部2aと、第1ハウジング部2aの長手方向両端から屈曲して客室S1内に平行に延びる第2、第3ハウジング部2b・2cから構成されている。
第2、第3ハウジング部2b・2cにおける側板21・22の外側方には、前記したテーブル1が設置されている。
飲食物搬送装置3は、各ハウジング部2a・2b・2cの上板23に設けた凹所31と、この凹所31内をモータ駆動により循環移動する搬送路30としての端状のフラットチエンコンベア32が備えられている。
【0013】
注文品搬送装置4は、
図2に示すように、飲食物循環搬送装置3における搬送路30の往路部分30a及び復路部分30bの上方位置にそれぞれ個別に配設されているのであって、この注文飲食物搬送装置4は、注文の飲食物を載せて走行する搬送体41と、この搬送体41の走行路を構成する左右一対の走行案内レール42a・42bと、搬送体41を走行案内レール42a・42bに沿って走行させるための駆動装置43が備えられている。
この注文飲食物搬送装置4は、注文のあった飲食物を厨房室S2の供給場所に停止した搬送体41に載せた後、その搬送体41を駆動装置43の駆動により走行案内レール42a・42bに沿って走行させて、注文のあった客席のテーブル1に注文の飲食物を搬送するようにしている。
【0014】
以上の飲食物搬送装置3及び注文品搬送装置4は、寿司などの飲食物が入れられた容器を厨房室S2内から各テーブル1に環搬送するためのものであって、寿司を盛り合せる容器として皿Pが用いられ、うどんを入れる容器としては、後記する椀5が用いられている。
飲食物搬送装置3では、例えば寿司Fを盛った皿Pが、フラットチエンコンベア32上に順次載せられて厨房室S2から客室S1内の各テーブル1a・1bに向けて搬送され、また各テーブルの客は、好みの寿司が盛られた皿P等をフラットチエンコンベア32から適宜取り出して食するようにしている。
注文品搬送装置4では、顧客からの注文の寿司Fを盛った皿Pやうどんを入れた椀5が、厨房室S2の供給場所で搬送体41に載せられた後、注文のあった客席のテーブル1に搬送され、各テーブル1の客は、搬送されてきた飲食物を搬送体41から取り出して食するようにしている。
【0015】
前記した椀5は、合成樹脂材料から形成されたものであって、この椀5は、
図5にも示すように、椀本体51と、この椀本体51を構成する周壁部52の上端部開口に被せられる蓋53から構成され、椀本体51の周壁部52の上部は、
図6にも示すように上端開口縁に向かうに従って径方向外方に拡がっている。
蓋53は、
図4にも示すように上方に膨出するドーム状に形成されたものであって、この蓋53の上面中央には、上方に突出する円筒状の摘み部54が一体に形成され、また椀本体51の下面中央には円筒状の高台55が一体形成されている。
【0016】
本発明の椀蓋用止め具は、前記した椀5の蓋53を椀本体51に対して止めるためのものであって、次にこの椀蓋用止め具の第1実施例を説明する。
図において符号6で示す椀蓋用止め具は、プラスチック材から形成されたものであって、椀本体51における周壁部52の上端部外周りに嵌め込み可能なリング状の止め具本体7と、止め具本体7の周壁部52上端部外周りへの嵌め込みに伴い周壁部52の上端縁よりも下方の外面に当接する4個の椀側当接部8a・8b・8c・8dと、止め具本体7の周壁部52上端部外周りへの嵌め込みに伴い蓋53の上面に当接する蓋側当接部9が備えられている。
そしてこの椀蓋用止め具6は、止め具本体7の周壁部52への嵌め込みに伴う椀側当接部8a・8b・8c・8dの周壁部52外周面への当接と蓋側当接部9の蓋53上面への当接により、蓋53を椀本体51に固定するようにしている。
具体的には、止め具本体7の内径を椀本体51における周壁部52の上端縁の外径よりも少し大きく形成して、止め具本体7を椀本体51における周壁部52の上端縁外周りに嵌め込み可能としている。
【0017】
またこの止め具本体7の内周面には、長方形の突片71が径方向内方に多数突設され、止め具本体7の嵌め込み時、
図6にも示すように、突片71の下端が椀本体51における周壁部52の上端縁に載るようにしている。これにより、嵌め込んだ椀蓋用止め具6が椀本体51に対して不用意にずれ動いたりすることがない。
椀側当接部8a・8b・8c・8dは、止め具本体7の下端に4個所、具体的には止め具本体7の下端に周方向等間隔(90度ごと)に形成されている。
この4個の椀側当接部8a・8b・8c・8dは、止め具本体7の下端から下方に突設するとともに、その内面は止め具本体7の内周面に対して径方向内方に山形に突出して、嵌め込み用ガイド面81と取り外し用ガイド面82が設けられている。
なおこれら4つの椀側当接部8a~8d中、後記する指掛け部61の形成位置に設けた椀側当接部8に隣接する左右の椀側当接部8b・8dを前記椀側当接部8aよりも径方向内方への突出量を少し小さくして、止め具本体7の嵌め込み時乃至取り外し時、周壁部52上端縁に対するこれら椀側当接部8b・8dの通過抵抗を小さくしている。
【0018】
また
図7に示すように、止め具本体7における椀側当接部8が設けられている部分を、その他の部分よりも薄肉に形成して弾性変形し易くし、止め具本体7の嵌め込み時、主としてこの薄肉部位Tの弾性変形により、椀側当接部8が容易に径方向外方に弾性的に変位し易くしている。
蓋側当接部9は、止め具本体7の上端にドーナツ板状に一体形成されて、止め具本体7の嵌め込み時、蓋側当接部9が少し弾性的に湾曲した状態で、その内周縁が蓋53の上面に圧接するようにしている。
また図に示す実施形態では、止め具本体の上端縁には、径方向外方に向かって斜め下方に突出する平面視略三日月状の指掛け部61が一体形成されている。この指掛け部61は、椀側当接部8aの形成位置上方に設けられており、そのためこの指掛け部61の下面側に手指を引っ掛けて指掛け部61を上方に持ち上げることで、椀側当接部8aがわずかに径方向外方に変位する。
【0019】
次に以上の構成からなる椀蓋用止め具6の使用例を説明する。
うどんが顧客から注文された場合、厨房室S1において椀本体51aにうどんを入れて蓋53を被せる。
続いて止め具本体7を椀本体51における周壁部52の上端縁外周りに被せ、この止め具本体7を椀本体51に対して下方に押し込む。
これにより、椀側当接部8a~8dが、嵌め込み用ガイド面81の案内により径方向外方に弾性変位して周壁部52の上端縁外周を通過し、突片71の下端が椀本体51における周壁部52の上端縁に載るとともに、
椀側当接部8a~8dが周壁部52上端縁外周を通過するに伴い、径方向外方に弾性変位していた椀側当接部8a~8dが、径方向内方に復元して周壁部52の外周面に圧接し、更に蓋側当接部9の内周縁部も蓋53の上面に圧接する。
これにより、蓋53が椀本体51から不用意に外れるようなことはなく、従って、椀5が例えば搬送体41やフラットチエンコンベア32上で倒れても、椀本体51内に入れたうどんの汁などがこぼれ出るのを確実に抑制出来る。
【0020】
一方、顧客は、搬送されてきた椀5を搬送体41やフラットチエンコンベア32から降ろした後、片手で蓋53の中央部を下方に押さえながら、もう一方の手を指掛け部61の下面側に引っ掛けて指掛け部61を上方に持ち上げればよいのであって、これにより、周壁部52上部の外周面に圧接していた椀側当接部8a・8b・8dが、周壁部52の上端縁に向かうにしたがって取り外し用ガイド面82の案内により径方向外方に弾性変位して周壁部52の上端縁外周を通過し、椀蓋用止め具6が椀本体51から外れる。
従って顧客は、蓋53を椀本体51から取り外して、うどんを食することが出来る。
なお指掛け部61を上方に持ち上げることで、椀側当接部8aが少し径方向外方に変位するので、それだけ椀蓋用止め具6の取り外しが容易である。
【0021】
以上の実施形態では、止め具本体7がリング状に形成されたが、この止め具本体7の一箇所を上下方向に切断しもよい。
また以上の実施形態では、蓋側当接部9が止め具本体7の上端にドーナツ板状に形成されているが、これに限定されるものではなく、例えば
図8に示すように、蓋側当接部9に、その内周縁から外周縁に向かって延びる複数のスリット91を形成して、蓋側当接部9を複数片に分割形成してもよいし、あるいは
図9に示すように、止め具本体7の上端縁からそれぞれ径方向内方に突出する複数片の蓋側当接部9を形成してもよい。
以上のように蓋側当接部9が独立した複数片から成る場合には、例えば蓋53の上面が波打つなどして、上面の高さが場所によって異なる場合でも蓋53を確実に圧接することが出来る
【0022】
また以上の実施形態では、椀側当接部8a・8b・8c・8dが、止め具本体7の下端4個所に形成されたが、これに限定されるものではなく、例えば椀側当接部を止め具本体7の下端3個所に形成してもよい。
【0023】
また以上の実施形態では、うどん用の椀に適用したが、これに限定されるものではなく、椀蓋用止め具を例えば赤だし用の小型椀に適合する大きさに形成することで、これらの椀にも適用出来る。
【0024】
次に
図10〜
図18に示す第2実施例の椀蓋用止め具を説明する。
図10〜
図18において符号60で示す椀蓋用止め具は、プラスチック樹脂から形成されたものであって、椀本体51における周壁部52上に載置可能な略リング状の止め具本体70と、止め具本体70の周壁部52への載置に伴い蓋53の上面に当接する蓋側当接部90と、止め具本体70の周壁部52への載置に伴い周壁部52の上端縁よりも下方の外周面に当接する椀側当接部80と、止め具本体70の周壁部52の上端縁よりも下方の外周面に当接する位置と前記外周面よりも外方に離間する位置とに位置変更可能に設けられたロック部材10とが備えられ、止め具本体70の周壁部52への載置に伴う椀側当接部80の周壁部52外周面への当接並びに蓋側当接部90の蓋53上面への当接と、ロック部材10を止め具本体70の周壁部52の上端縁よりも下方の外周面に当接する位置に切り替えることにより、蓋53が椀本体51に固定されるようにしている。
【0025】
止め具本体70は、基本的には、平面視リング状の水平壁部701とこの水平壁部701の外周から下方に延びる縦壁部702が備えられている。
この止め具本体70を形成する水平壁部701及び縦壁部702には、径方向外方に膨出する3つの膨出部位700a〜700cが周方向等間隔開けて形成されている。
そして、そのうち2個所の膨出部位700a・700bの縦壁部702内側面には、椀側当接部80が一体形成されている。
また残りの1つの膨出部位700cを形成する縦壁部702は、枠状に形成されるとともに、この膨出部位700cの水平壁部701と縦壁部702との境界部位には、後記するロック部材10における枢支軸101の嵌め込み溝704が形成され、ロック部材10が枠703内に揺動可能に組み付けられるようにしている。
【0026】
蓋側当接部90は、前記した水平壁部701の内周縁を蓋側当接部90として利用し、止め具本体70を椀本体51の周壁部52上にセットするに伴い、水平壁部701の内周縁、即ちこの蓋側当接部90が蓋53の上面に当接するようにしている。
なお止め具本体70の前記した膨出部位700a〜700c以外の縦壁部702の外径は、椀本体51における周壁部52上端縁の外径とほぼ同一としたリング状に形成されている。
ロック部材10は、上端部に一対の枢支軸101が一体に形成された揺動板部102と、この揺動板部102の下端からV字状に屈曲する屈曲部103と、この屈曲部103を構成する下部屈曲片103aの遊端から下方に延びる操作片104とが備えられ、下部屈曲片103a並びに操作片104が上部屈曲片103bに対して近接する方向に弾性変位可能と成し、下部屈曲片103aには、枠703の下縁枠片703aに係合可能な係合突起105が設けられている。
またこの係合突起105には、枠703の下縁枠片703aを乗り越えるためのガイド面105aが設けられている。
以上のロック部材10は、膨出部位700cに設けられた嵌め込み溝内704に枢支軸101を嵌め込むことで、止め具本体70に対して揺動自由に取り付けられる。
また止め具本体7における水平壁部701の下面と縦壁部702の内周面とのコーナー部位には、突片710が多数突設され、止め具本体7のセット時、突片710の下端が椀本体51における周壁部52の上端縁に載るようにしている。
【0027】
以上の構成からなる椀蓋用止め具60の使用例を説明する。
まず厨房室S1において椀本体51aにうどんを入れて蓋53を被せた後、止め具本体7を椀本体51における周壁部52の上端縁に載せると、
図14及び
図18にも示すように、椀側当接部80が椀本体51における周壁部52の外周面に当接するとともに蓋側当接部90も蓋53の上面に当接する。
この状態からロック部材10の操作片104を椀本体51の周壁部に向けて押し込んで、ロック部材10を枢支軸101を支点にして揺動させると、係合突起105のガイド面105aの案内により、下部屈曲片103a並びに操作片104が上部屈曲片103bに対して近接する方向に弾性的に変位する。そして係合突起105が枠703の下縁枠片703aを通過して段階で、下部屈曲片103a並びに操作片104が上部屈曲片103bに対して離れる方向に弾性的に変位して、
図15に示すように、係合突起105が下縁枠片703aに係合し、屈曲部103の先端と椀側当接部80が椀本体51の周壁部52外周面に当接する。
これにより、椀蓋用止め具60が椀本体51に固定されるので、蓋53が椀本体51から不用意に外れるようなことはなく、従って、椀5が例えば搬送体41やフラットチエンコンベア32上で倒れても、椀本体51内に入れたうどんの汁などがこぼれ出るのを確実に抑制出来る。
【0028】
一方、顧客は、搬送されてきた椀5を搬送体41やフラットチエンコンベア32から降ろした後、ロック部材10における操作片104の下端に指を掛けて、操作片104を上方に押しして下部屈曲片103a並びに操作片104を上部屈曲片103bに対して近接する方向に変位させて、係合突起105と下縁枠片703aとの係合を解除し、この状態から操作片104を椀本体51から離れる方向に移動させて、ロック部材10を止め具本体70の周壁部52外周面よりも外方に向けて揺動させる。
これにより、屈曲部103の先端並びに椀側当接部80の周壁部52外周面への当接が解除されるので、椀蓋用止め具60を上方に持ち上げれば、椀蓋用止め具60が椀本体51から外れる。
従って顧客は、蓋53を椀本体51から取り外して、うどんを食することが出来る。