(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0018】
本実施例のドアウインドウの水滴除去装置は、サイドミラーの視認経路に対応する部位のドアウインドウの水滴(曇り)を除去する装置である。水滴の除去は、水滴が付着している状態が降雨確認手段(レインセンサ)で確認された際に、走行開始時の一定の時間、車両の空調用の空気を、ドアウインドウの端部部位の外側の面に吹き付けることで(風を吹き付けることで)実施される。
【0019】
このため、水滴除去のためのスイッチのオン・オフ操作等の煩わしい操作を行うことなく、ドアウインドウの端部部位の外側に付着した水滴(雨滴)を風の吹き付けにより確実にしかも短時間に除去することが可能になる。
【0020】
図1から
図6に基づいてドアウインドウの水滴除去装置を具体的に説明する。
【0021】
図1には本発明の一実施例に係るドアウインドウの水滴除去装置を備えた車両の外観、
図2にはドアサッシュの部位の平面方向の断面(
図1中のII−II線矢視)、
図3にはサイドミラーの縦方向の断面(
図1中のIII−III線矢視)、
図4には水滴除去装置のブロック構成、
図5には水滴除去装置の動作の状況を表すフローチャートである。
【0022】
また、
図6にはサイドミラーの視界状況を示してあり、
図6(a)は水滴(雨滴)が付着している状況、
図6(b)は水滴(雨滴)が除去された状況である。
【0023】
図1に示すように、車両1のフロントドア2の前端部にはサイドミラー3が備えられ、車室内の乗員はドアウインドウ4の端部部位4a越しに(サイドミラー3の視認経路に対応する経路部位越しに)サイドミラー3を視認する。降雨時等にサイドミラー3やドアウインドウ4の端部部位4aに雨滴が付着すると、ミラーの視界が狭まって十分な視認ができなくなる虞がある。
【0024】
通常の走行中は、走行風により雨滴が飛ばされてミラーの視界が確保されるが、始動時や出庫時(後退走行時)は、走行風による雨滴の除去ができないため、空調用の風(温風、冷風)が、ミラーの面、及び、ドアウインドウ4の端部部位4aの外側の面に吹き付けられるようになっている。空調用の風(温風、冷風)の吹き付け動作は、降雨を検出するレインセンサの検出情報によりスイッチのオン・オフ操作等を行うことなく実施される。
【0025】
図1、
図2に基づいて、ドアウインドウ4の端部部位4aの外側の面に風を吹きつけるための構成を説明する。
【0026】
図に示すように、ドアウインドウ4は、ドアサッシュ5により昇降が支持されている。ドアサッシュ5には、ドアウインドウ4の縁部を支えるサッシュ6が備えられ、サッシュ6には、車両1の外側に配されるアウター部7、及び、車室内側に配されるインナー部8が接続され、一体のドア枠としてドアサッシュ5が形成されている。
【0027】
ドアサッシュ5のアウター部7にはダクトカバー11が取り付けられ、ダクトカバー11の車両1の外側の縁部12が、車両1の後側に延びて形成されている。アウター部7とインナー部8の間の空間には、空調用の風が送られるエアホース13が配され、エアホース13の先端部13aがアウター部7を介してダクトカバー11の内側のダクト部(ダクト)に開口している。
【0028】
つまり、エアホース13からダクトカバー11の内側のダクト部に空調用の風が送られ、ダクト部に送られた空調用の風は、ダクトカバー11の縁部12の内側面(ノズル部)に案内されてドアウインドウ4の端部部位4aの外側の面に吹き付けられる(流体供給経路)。これにより、ドアウインドウ4の端部部位4aの外側の面に付着した雨滴を空調用の風で除去することができる。
【0029】
図1、
図3に基づいて、本発明のサイドミラーの水滴除去装置を説明するために、サイドミラー3のミラーの面に風を吹きつけるための構成を説明する。
【0030】
図に示すように、サイドミラー3は、フロントドア2の車両1の前方の端部に設けられ、乗員は、ドアウインドウ4の端部部位4a越しにサイドミラー3のミラー15を視認して車両1の後側部を確認することができる。
【0031】
サイドミラー3は支持部材(図示省略)がフロントドア2側に所定の状態で支持され、支持部材には角度調整機構17が設けられている。角度調整機構17の車両1の後側にはミラー15が設けられ、ミラー15は角度調整機構17により任意の角度に調整される。支持部材、角度調整機構17及びミラー15は収容ケース18で覆われている。
【0032】
ミラー15の上縁には、空調用の風をミラー15の面に吹き付けるためのノズル部材21が取り付けられている。収容ケース18の内側の空間には、空調用の風が送られるエアホース22が配され、エアホース22の先端部22aはノズル部材21に接続されている。
【0033】
つまり、エアホース22からノズル部材21に空調用の風が送られ、ノズル部材21からミラー15の面に空調用の風が吹き付けられる(流体供給経路)。これにより、サイドミラー3のミラー15の面に付着した雨滴を空調用の風で除去することができる。
【0034】
図4に基づいて水滴除去装置の制御機構を説明する。
【0035】
車両1(
図1参照)にはエアコン装置(含むブロア)31が備えられ、エアコン装置31は図示しないスイッチ類の操作により作動される。エアコン装置31の流路は車室吹き出し口32、及び、デフロスター33に接続され、エアコン装置31の作動により(ブロアの作動により)空調用の風が車室吹き出し口32、及び、デフロスター33から車室内に送られる。
【0036】
そして、エアコン装置31の流路は、切換え手段としての切換え弁39を介して、ダクトカバー11(
図2参照)の内側のダクト部に延びるエアホース13、及び、サイドミラー3(
図3参照)のノズル部材21(
図3参照)に延びるエアホース22に接続されている。エアコン装置31が作動している状態で切換え弁39が開状態にされることで、空調用の風がエアホース13、及び、エアホース22に送られる。
【0037】
切換え弁39は制御手段35からの動作指令により開閉制御される。制御手段35には走行状態検出手段としてのエンジンECU36からのエンジンの動作情報(始動情報、車速情報等)が入力されると共に、レインセンサ37の情報が入力される。
【0038】
レインセンサ37は、例えば、ルームミラーの裏側に備えられてフロントウインドウの雨滴の状況により降雨を検出するセンサであり、レインセンサ37の検出信号は、ワイパーの作動形態を決定するための情報として使用される。
【0039】
エンジンが始動された状態で、レインセンサ37により降雨が検出されると、エアコン装置31が作動されていない場合には、制御手段35によりエアコン装置31が作動され、更に、制御手段35から切換え弁39に開動作の信号が出力されて切換え弁39が開状態にされる。また、車両の走行速度が規定速度以下の場合に、切換え弁39の開状態が維持される。
【0040】
切換え弁39が開状態にされることにより、エンジン始動直後や出庫時等に、空調用の風がエアホース13、及び、エアホース22に送られ、ドアウインドウ4(
図2参照)、及び、サイドミラー3(
図3参照)に空調用の風が吹き付けられる。これにより、ドアウインドウ4の端部部位4aの外側の面に付着した雨滴が空調用の風で除去され、サイドミラー3のミラー15の面に付着した雨滴が空調用の風で除去される。
【0041】
図5に基づいて制御手段35における水滴除去装置の制御の流れを説明する。
【0042】
図に示すように、処理がスタートすると、ステップS1でエンジンが始動しているか否かが判断され、エンジンが始動していると判断された場合、ステップS2でレインセンサ37がONであるか否かが判断される。ステップS2でレインセンサ37がONであると判断された場合、即ち、降雨の状態であると判断された場合、ステップS3でエアコン装置31がONであるか否かが判断される。
【0043】
ステップS3でエアコン装置31がONではない、即ち、エアコン装置31がOFFであると判断された場合、ステップS4でエアコン装置31をONにする。ステップS3でエアコン装置31がONであると判断された場合、もしくは、ステップS4でエアコン装置31をONにした後、ステップS5で雨滴を除去するための送風量を演算する。
【0044】
ステップS5で送風量を演算した後、ステップS6で切換え弁39が開状態にされ、空調用の風(エアコン装置31からの風)がエアホース13(
図2参照)、及び、エアホース22(
図3参照)に送られ、ドアウインドウ4(
図2参照)、及び、サイドミラー3(
図3参照)に空調用の風が所定量吹き付けられる。
【0045】
ステップS6で切換え弁39が開状態にされた後、ステップS7で車速が規定車速以下か否かが判断される。ステップS7で車速が規定車速以下であると判断された場合、エンジン始動直後や出庫時であるため、ステップS8で送風積算量が規定量以上になったか否かが判断される。ステップS8で送風積算量が規定量に満たないと判断された場合、ステップS7で車速の判断が繰り返される。
【0046】
ステップS7で車速が規定車速を超えたと判断された場合、ステップS9で切換え弁39が閉状態にされ処理が終了する。つまり、所定の速度以上の車速での走行の場合、走行風によりドアウインドウ4(
図2参照)、及び、サイドミラー3(
図3参照)に付着した雨滴を除去することができるので、空調用の風(エアコン装置31からの風)がエアホース13(
図2参照)、及び、エアホース22(
図3参照)に送られることが停止される。
【0047】
このため、車両が規定車速を超えて走行していることが検出された場合には、ドアウインドウ4(
図2参照)、及び、サイドミラー3(
図3参照)への空調用の風の吹き付けを終了させるので、エアコン装置31を無駄に作動させることがない。
【0048】
一方、ステップS8で送風積算量が規定量以上になったと判断された場合、ステップS9で切換え弁39が閉状態にされ処理が終了する。つまり、ドアウインドウ4(
図2参照)、及び、サイドミラー3(
図3参照)に付着した雨滴が除去されていると判断され、空調用の風(エアコン装置31からの風)がエアホース13(
図2参照)、及び、エアホース22(
図3参照)に送られることが停止される。
【0049】
このため、送風積算量が規定量以上になったと判断された場合には、ドアウインドウ4(
図2参照)、及び、サイドミラー3(
図3参照)への空調用の風の吹き付けを終了させるので、エアコン装置31を無駄に作動させることがない。
【0050】
上述した水滴除去装置では、レインセンサ37により降雨が検出された際に、制御手段35により切換え弁39が開作動され、空調用の風がエアホース13、及び、エアホース22に送られて、ドアウインドウ4、及び、サイドミラー3に向けて風が導かれる。このため、スイッチのオン・オフ操作等の煩わしい操作を行うことなく、ドアウインドウ4、及び、サイドミラー3に付着した水滴を風の吹き付けにより確実にしかも短時間に除去することが可能になる。
【0051】
図6(a)に示すように、レインセンサ37により降雨が検出された状態では、ドアウインドウ4、及び、サイドミラー3に雨滴10が付着し、後側部の視界が妨げられた状態になる。
【0052】
上述した制御を実施することで、空調用の風(エアコン装置31からの風)がエアホース13(
図2参照)、及び、エアホース22(
図3参照)に送られ、ドアウインドウ4、及び、サイドミラー3に空調用の風が吹き付けられ、
図6(b)に示すように、雨滴10が的確に除去されて後側部の視界が良好な状態になる。
【0053】
そして、車両1の速度が所定速度以下の状態が検出された際に、空調用の風がエアホース13、及び、エアホース22に送られて、ドアウインドウ4、及び、サイドミラー3に向けて風が導かれる。
【0054】
このため、車両1が走行する前の始動時や、車両1が極低速で走行する出庫時に、即ち、走行風により雨滴が除去されない条件の運転状態の時に、スイッチ操作を行うことなく、ドアウインドウ4、及び、サイドミラー3に向けて風を導いて雨滴を除去することができる。
【0055】
また、送風積算量が規定量以上になったと判断された場合には、切換え弁39の開作動を停止して閉状態にするので、雨滴が除去されたと推定できる状態でエアコン装置31からの風を止めることができ、エアコン装置31を無駄に作動させることがない。
【0056】
図7、
図8に基づいて本発明のドアウインドウの水滴除去装置を説明するため、ドアウインドウ4に風を吹き付けるためのダクトカバー11(ダクト)の具体的な構成を説明する。
【0057】
図7(a)にはダクトカバー11を側面側から見た外観(
図2中のA矢示)、
図7(b)にはダクトカバー11を車両の後側から見た外観(
図2中のB矢示)を示してある。また、
図8にはダクトカバーの平面視を示してあり、
図8(a)は空調用の風が噴出している状況、
図8(b)は空調用の風が停止して通常走行している状況である。
【0058】
図7に示すように、ダクトカバー11が取り付けられ、ダクトカバー11には車両1の後側に延びて縁部12が形成され、ダクト部からの風が縁部12に案内されてドアウインドウ4の端部部位4aの外側の面に吹き付けられる。縁部12の裏側には複数の噴出の状態を制御する制御部材であるリブ14が設けられ、ダクト部からの風がリブ14の間から、ドアウインドウ4の端部部位4aに集中して吹き付けられる。
【0059】
つまり、複数のリブ14により、ダクト部からの風の噴出の状況を任意の方向、任意の風量に調整することができ、複数のリブ14によって、サイドミラー3に対応するドアウインドウ4の部位(ドアミラー3の視認経路の経路部位)に風を的確に吹き付けることができる。
【0060】
図8に示すように、ダクトカバー11の縁部12の先端(車両の後側端)はR形状にされ、走行風の巻き込み(走行風による渦の発生)が抑制された形状とされている。縁部12の車両外側の面は、車両の後側に向い(図中右側に向い)外側に傾斜している。
【0061】
図8(a)に示すように、空調用の風を噴出させた場合、ドアウインドウ4の端部部位4aの外側の面に吹き付けられて雨滴が除去され、走行風Sは、縁部12の先端に沿って外側に案内され(剥離方向に案内され)、空調用の風の噴出に影響を及ぼすことがない。
【0062】
車両の速度が所定速度以上になった際には、空調用の風の噴出が停止され、
図8(b)に示すように、走行風Sは、縁部12からドアウインドウ4の端部部位4aの外側の面の方向に流れ、走行風Sにより、ドアウインドウ4の端部部位4aの外側の面に付着した雨滴が除去される。縁部12の先端はR形状とされているため、車両の速度が所定速度以上である場合の走行風Sであっても、即ち、流速が速い走行風Sであっても、走行風Sの巻き込み(走行風による渦の発生)が抑制される。
【0063】
上述したダクトカバー11を備えたことにより、ドアサッシュ5の部位から空調用の風をドアウインドウ4の端部部位4aの外側の面に吹き付けることができ、ドアウインドウ4の外側面(サイドミラー3の近傍)に付着した雨滴を簡単且つ確実に除去することができる。
【0064】
このため、サイドミラー3に対応したドアウインドウ4の端部部位4aに付着した水滴を確実にしかも短時間に除去することができ、ドアミラー3の視認性を確保することができる。
【0065】
図9、
図10に基づいて、サイドミラー3のミラー15の面に風を吹き付けるための具体的な構成を説明する。
【0066】
図9にはサイドミラー3の正面視の状況を示してある。また、
図10には吹出し口を形成するノズル部材の概念を示してあり、
図10(a)は車両の内側に配されるノズル部材21aの外観図、
図10(b)は中央部に配されるノズル部材21bの外観図、
図10(c)は車両の外側に配されるノズル部材21cの外観図である。
【0067】
図9に示すように、サイドミラー3のミラー15の上縁には、空調用の風をミラー15の面に吹き付けるための(吹出し口を形成するための)ノズル部材21が取り付けられている。例えば、ノズル部材21はミラー15の上縁に接着されている。ミラー15の縁部の加工状態によっては、ノズル部材21をミラー15の上縁に嵌めこむ構成とすることも可能である。
【0068】
ノズル部材21は、車幅方向(図中左右方向に)に亘り3個のノズル部材21a、21b、21cが設けられている。ノズル部材21a、21b、21cには、フィン25がそれぞれ2個設けられ、2個のフィン25a、25bにより風の吹出し流路が形成され、ノズル部材21a、21b、21cから噴出する風の流速がそれぞれの場所に応じて調整されている。
【0069】
図10(a)に示すように、ミラー15の車両の内側に取り付けられたノズル部材21aには2個のフィン25a、25bが設けられている。車両の内側(図中右側)のフィン25aは、下方に向かい車両の外側(図中左側)に向けて傾斜して配され、車両の外側(図中左側)のフィン25bは、真っ直ぐ下向きに配されている。このため、下方に向かい車両の外側方向に幅が漸次狭くなる流路となり、ミラー15の中心側に強い風を噴出させることができる。
【0070】
図10(b)に示すように、ミラー15の中央に取り付けられたノズル部材21bには2個のフィン25a、25bが設けられている。2個のフィン25a、25bは、真っ直ぐ下向きに配されている。このため、下方に向かい幅が平行な流路となり、ミラー15の中心側に風を噴出させることができる。
【0071】
図10(c)に示すように、ミラー15の車両の内側に取り付けられたノズル部材21cには2個のフィン25a、25bが設けられている。車両の内側(図中右側)のフィン25aは、真っ直ぐ下向きに配され、車両の外側(図中左側)のフィン25bは、車両の内側(図中右側)に向けて傾斜して配されている。このため、下方に向かい車両の内側方向に幅が漸次狭くなる流路となり、ミラー15の中心側に強い風を噴出させることができる。
【0072】
上述したサイドミラー3の構造では、空調用の風を噴出させるノズル部材21a、21b、21cがミラー15の上縁に取り付けられているので、ミラー15の角度を変更してもミラー15の面の所望の部位に空調用の風を噴出させることができる。このため、ミラー15の角度に拘わらずミラー15の面に向けて的確に風を噴出させることができ、所望の部位の雨滴を確実に除去することができる。
【0073】
そして、所定の角度に調整された2個のフィン25a、25bがそれぞれノズル部材21a、21b、21cに設けられているので、ノズル部材21a、21b、21cからミラー15の中心側に強い風を供給することができ、ミラー15の中央部の雨滴を確実に除去することができる。
【0074】
また、ノズル部材21(フィン25)の形状等を適宜変更することにより、風の噴出方向、流速等を任意に調整することができる。つまり、ミラー15の大きさ等により、ノズル部材21(フィン25)を任意の形状、数に取替えることで、ミラー15の大きさに応じて風の噴出方向、流速等を任意に調整することができる。
【0075】
上記構成のサイドミラー3の構造は、ミラー15の上縁にノズル部材21を取り付けた構成を例に挙げて説明したが、ミラー15の上縁に一つのダクトを取り付け、ダクトに任意の数のノズルを形成することも可能である。
【0076】
上述した本発明のドアウインドウの水滴除去装置は、ドアウインドウ4の端部部位4aの外側の面に付着した雨滴を空調用の風で確実にしかも短時間に除去することができるので、ドアミラー3の視認性を確保することができる。