(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記クランプは、前記支持構造物の実装構造と協働して前記クランプの前記基部を前記支持構造物に実装するよう構成された実装部材(42)を具備することを特徴とする請求項1記載のソケット組立体。
【発明を実施するための形態】
【0006】
以下、添付図面を参照して本発明を例示により説明する。
【0007】
一実施形態において、ソケット組立体は、LEDが実装されたLED印刷回路基板(PCB)を有する発光ダイオード(LED)パッケージを具備する。また、ソケット組立体は、支持構造物にLEDパッケージを保持するためのクランプを具備する。クランプは基部を具備し、基部は、支持構造物と係合するように支持構造物に実装されるよう構成される。また、クランプはばね指を具備し、ばね指は、基部及びばね指がクランプの一体の本体を形成するように基部から延びる。ばね指は、LEDパッケージのLEDPCBと係合すると共に支持構造物に向かう方向に作用するクランプ力をLEDPCBに印加するよう構成される。
【0008】
別の実施形態において、ソケット組立体は、LEDPCBを有するLEDパッケージを具備する。ソケット組立体は、LEDパッケージを内部に受容するよう構成された凹部を有するハウジングを具備する。ハウジングは、支持構造物に実装されるよう構成される。ソケット組立体はクランプを具備する。クランプは基部を有し、基部は、支持構造物と係合するように支持構造物に実装されるよう構成される。また、クランプは、基部から延びるばね指をさらに具備する。ばね指は、LEDパッケージのLEDPCBと係合するよう構成されると共に、支持構造物に実装されたハウジングとは無関係にばね指及び支持構造物の間にLEDPCBを固定するよう支持構造物に向かう方向に作用するクランプ力をLEDPCBに印加するよう構成される。
【0009】
別の実施形態において、照明組立体は、実装面を有する支持構造物、及びソケット組立体を具備する。ソケット組立体は、LEDが実装されたLEDPCBを有するLEDパッケージを具備する。また、ソケット組立体は、LEDパッケージを支持構造物に保持するためのクランプを具備する。クランプは基部を具備し、基部は、支持構造物の実装面と係合するように支持構造物に実装されるよう構成される。また、クランプはばね指を具備し、ばね指は、基部及びばね指がクランプの一体の本体を形成するように基部から延びる。ばね指は、LEDパッケージのLEDPCBと係合すると共に支持構造物の実装面に向かう方向に作用するクランプ力をLEDPCBに印加するよう構成される。
【0010】
図1は、典型的な一実施形態の照明組立体10を示す斜視図である。照明組立体10は、支持構造物12と、支持構造物12に実装されたソケット組立体14とを具備する。ソケット組立体14は、LEDパッケージ16及びクランプ18を具備する。詳細に後述するように、クランプ18は、支持構造物12にLEDパッケージ16を保持するために用いられる。照明組立体10は、照明源、照明器具、又は住居用、商用や産業用の他の照明システムの一部であってもよい。照明組立体10は、汎用の照明用に用いられてもよいし、或いは特注用途や最終用途を有してもよい。
【0011】
支持構造物12は、基部、ヒートシンク等が挙げられるがこれらには限定されない、ソケット組立体14を実装することができるいかなる構造物であってもよい。典型的な実施形態において、支持構造物12はヒートシンクである。支持構造物12は、ソケット組立体14が実装される実装面20を有する。任意であるが、実装面20の少なくとも一部はほぼ平坦である。支持構造物12は、後述するように、ソケット組立体14を支持構造物に実装するために1個以上の実装構造(例えば、
図1、
図3及び
図4に示される開口44、
図6に示される開口244及び区分290、及び
図7に示される凹部344)を有してもよい。
【0012】
LEDパッケージ16は、LED24が実装されたLED印刷回路基板(PCB)22を具備する。典型的な実施形態において、単一のLED24がLEDPCB22に実装されているが、任意の数のLED24がLEDPCB22に実装されてもよい。LEDPCB22は、実装されるLED24の数にほぼ依存した寸法に設定される。LEDPCB22は、互いに対向する面26,28を有する。LED24は、LEDPCB22の面26側に実装される。LEDパッケージ16は、LEDPCB22上に1個以上の電源パッド30を有する。
【0013】
典型的な実施形態において、LEDパッケージ16は、一般に「チップオンボード」LEDと称されるものである。しかし、LEDパッケージ16は、LEDPCBとこのLEDPCBに半田付けされた1個以上のLEDとを有するLEDパッケージが上げられるがこれに限定されない他のタイプのLEDパッケージであってもよい。LEDPCB22は、典型的な実施形態では矩形である。しかし、LEDPCB22は、LEDPCB22に実装されるLED24のタイプや数に依存する他の形状をさらに又は代わりに有してもよい。LEDPCB22の基板23は、セラミック、ポリテトラフルオロエチレン、FR−4、FR−1、CEM−1、CEM−3、FR−2、FR−3、FR−5、FR−6、G−10、CEM−2、CEM−4、CEM−5、絶縁された金属基板(IMS)等が挙げられるがこれらに限定されない任意の材料から製作される。
【0014】
図2は、ソケット組立体4の典型的な一実施形態のクランプ18を示す斜視図である。クランプ18は本体32を有し、本体32は、基部34と、基部34から延びる1本以上のばね指36とを有する。後述するように、ばね指36は、支持構造物12(
図1、
図3及び
図4参照)に対してLEDパッケージ16(
図1、
図3、
図4、
図6及び
図7参照)を保持するために、LEDパッケージ16と係合してLEDPCB22(
図1、
図3及び
図4参照)にクランプ力を印加するよう構成される。
【0015】
基部34は支持構造物12に実装されるよう構成される。典型的な実施形態において、基部34は、支持構造物12の実装面20(
図1、
図3及び
図4参照)上に実装されるよう構成される。基部34は、互いに対向する面38,40を有する。基部34は、面38,40間を、具体的には面38から面40まで(逆も同様)厚さTだけ延びる。典型的な実施形態において、基部34の面40は、基部34が支持構造物12に実装されると支持構造物12の実装面20と係合する。
【0016】
クランプ18の本体32は、支持構造物12にクランプ18を実装するのに用いられる1個以上の実装部材42を有する。各実装部材42は、後述するように、支持構造物12の対応する実装構造(例えば、
図1、
図3及び
図4に示される開口44、
図6に示される開口244及び区分290、及び
図7に示される凹部344)と協働してクランプ18を支持構造物12に実装する。クランプ18は任意の数の実装部材42を有してもよいし、各実装部材は任意のタイプの実装部材であってもよい。典型的な実施形態において、基部34は、固定具(例えば、
図1、
図3及び
図4に示される固定具46)を貫通受容するよう構成された開口である2個の実装部材42を有する。しかし、各実装部材42は、さらに又は代わりに、ポスト、ラッチ、ばね、スナップフィット部材、圧入部材、リベット、ポップリベット、ねじ固定具等が挙げられるがこれらに限定しない他のタイプの実装部材であってもよい。他のタイプの実装部材の例は、
図6及び
図7にそれぞれ示された実装部材242,342に関して後述する。
【0017】
基部34は、中心軸52を有するリング状構造を任意で有する。具体的には、基部34のリング状構造は中心軸52の周りに延びており、基部34は中心軸52に沿って厚さTだけ延びる。基部34のリング状構造は、LEDPCB22の周囲を少なくとも部分的に延びるよう構成される。本明細書で用いられているように、「リング状構造」は、中心軸の周囲を少なくとも部分的に(例えば、連続であってもよいし、連続でなくてもよい)延びると共に湾曲区分を有する構造を意味する。
図2に見られるように、典型的な実施形態において、基部34のリング状構造は、中心軸52の全周囲に延びる連続構造である。或いは、基部34の構造は、基部34のリング状構造が中心軸52の周囲の一部のみ延びるように、連続構造体ではない。典型的な実施形態の基部34のリング状構造は、湾曲区分と直線区分とを有する。別の実施形態では、基部34のリング状構造は単一の湾曲区分である。基部34の他に可能性のあるリング状構造の例には円形、小判形、楕円形等が含まれるが、これらに限定されない。基部34は、リング状構造を有することに限定されないが、さらに又は代わりに、クランプ18が本明細書で説明したように機能できる他の形状を有してもよい。基部34の他の形状の例には、矩形、方形、四辺形、2以上の辺を有する形状等が含まれるが、これらに限定されない。クランプ18の基部34や他の部分の寸法や形状は、LEDパッケージ16の1個以上の部品の寸法や形状に依存してもよい。
【0018】
簡単に前述したように、クランプ18の本体32はばね指36を有する。2個のばね指36が図示されているが、クランプ本体32は任意の数のばね指36を有してもよい。各ばね指36は、支持構造物12に向かう方向にLEDPCB22上に作用するクランプ力をLEDPCB22に印加するよう、LEDPCB22と係合するよう構成される。具体的には、各ばね指36は、中心軸52に対して半径方向内側の向きに基部34のリング状構造から延びる。各ばね指36は、基部34から一端54までの長さで延びると共に、ばね指36がLEDPCB22と係合するよう構成された界面56を有する。典型的な実施形態において、各ばね指36の一端54は、対応する界面56を有する。しかし、他の実施形態で、各界面56は、対応するばね指36の長さに沿って他の任意の位置に延びてもよい。
【0019】
ばね指36は、LEDPCB22の面26(
図1、
図3、
図4参照)と係合する弾性変形可能なばねである。具体的には、支持構造物12にLEDパッケージ16を保持するのにクランプ18が用いられると、ばね指36の界面56は、LEDPCB22の面26と係合することにより、支持構造物12から離れる方向に撓む。撓んだ位置では、ばね指36は、支持構造物12に向かう方向に作用するクランプ力をLEDPCB22の面26に及ぼす。ばね指36の様々なパラメータは、クランプ18が所定のクランプ力又はその範囲をLEDパッケージ16に与えるように選択される。ばね指36のこのようなパラメータには、ばね指36の数、各ばね指36の形状、各ばね指36の寸法(例えば、長さ、幅、厚さ等)、各ばね指36の基部34に沿った位置、各ばね指36の基部34に対する向き、各ばね指36の材料等が挙げられるが、これらに限定されない。ばね指36の様々なパラメータは、LEDパッケージ16の不良を防ぐ所定のクランプ力又はその範囲を与えるよう選択される。
【0020】
クランプ18の本体32は、クランプ本体32に対してLEDパッケージ16を配置するためにLEDPCB22と係合するよう構成された1個以上の位置決め部材58を有する。例えば、位置決め部材58は、クランプ18の本体32の凹部64内にLEDPCB22を中心出しする。クランプ18は、各々が任意のタイプの位置決め部材でもよい任意の数の位置決め部材58を有する。典型的な実施形態において、位置決め部材58は、基部34のリング状構造から中心軸52に対して半径方向内側の向きに延びる延長部である。各位置決め部材58は、基部34から一端60まで所定長さで延びる。位置決め部材58は、LEDPCB22と係合するよう構成された位置に界面62を有する。クランプ本体32の凹部64は、界面62の間に区画される。凹部64は、その中にLEDパッケージ16を受容するよう構成される。典型的な実施形態では各位置決め部材58の一端60は界面62を有するが、他の実施形態では各界面62は対応する位置決め部材58の長さに沿った他の位置に延びてもよい。延長部に加えて又は代わりに、他のタイプの位置決め部材58が設けられてもよい。実施形態によっては、位置決め部材58は、クランプ本体32に対してLEDパッケージ16の回転を防止する回転防止構造を提供する。
【0021】
クランプ18は、ハウジング(例えば、
図4及び
図5に示されたハウジング168)と共に、又はハウジング無しで用いられてもよい。換言すると、ソケット組立体14は、クランプ18の他にハウジングを有しても有していなくてもよい。典型的な実施形態のソケット組立体14において、ソケット組立体14は、クランプ18がハウジングと共に使用されないようにハウジング(例えばハウジング168)を有していない。クランプ18がハウジング(例えばハウジング168)と共に使用されるかどうかにより、クランプ18の本体32は、ハウジングにクランプ18の本体32を機械的に接続するよう構成された1個以上の保持部材を任意で有する。クランプ18は、各々が任意のタイプの保持部材であってもよい任意の数の保持部材66を有する。典型的な実施形態において、保持部材66は、基部34の面38に対して外側に基部34から延びる圧入タブである。4個の保持部材66が図示されているが、クランプ18の本体32は任意の数の保持部材66を有してもよい。また、各保持部材66は、さらに又は代わりに、ポスト、ラッチ、ばね、スナップフィット部材、他のタイプの圧入部材、開口等が挙げられるがこれらに限定しない他のタイプの実装部材であってもよい。実施形態によっては、保持部材66に加えて又は代えて、クランプ18の本体32をハウジングに機械的に接続するために1個以上の実装部材42を用いてもよい。
【0022】
いくつかの実施形態において、ばね指36は、基部34及びばね指36が一体の本体のクランプ18を形成するように、基部34から延びる。実施形態によっては、実装部材42、位置決め部材58や保持部材66は基部34と一体の本体を形成する。基部34及びばね指36により形成された一体の本体は、クランプ18の本体32のほぼ全体を構成してもよいし、或いは、クランプ本体32の一部のみを構成してもよい。例えば、基部34及びばね指36により形成された一体の本体は、実装部材42(含まれる場合)、位置決め部材58(含まれる場合)及び保持部材66(含まれる場合)も基部34と一体の本体を形成すると、クランプ18の本体32のほぼ全体を構成する。実装部材42(含まれる場合)、位置決め部材58(含まれる場合)、保持部材66(含まれる場合)及びばね指36(含まれる場合)が基部34と一体の本体を形成するこのような実施形態において、クランプ18の本体32は一部品の本体である。また、例えば、基部34及びばね指36により形成された一体の本体は、実装部材42(含まれる場合)、位置決め部材58(含まれる場合)や保持部材66(含まれる場合)が基部34と一体の本体を形成しない場合には、クランプ18の本体32の一部のみを構成する。
【0023】
本明細書で使用されているように、2個以上のものは、それらが単一の連続した構造として形成されている場合、「一体の本体」を定義する。実施形態によっては、2個以上のものは、それらの少なくとも1個やそれらを共に結合する固定具を損傷(切断、破壊、溶融等であるが、これらに限定されない)しないと分離することができない場合、単一の連続した構造物として形成されると考えられる。単一の連続した構造物として形成されたものの一例は、一体的に形成(例えば、材料の同じ打抜きシート又はリールから形成)された2個のものである。単一の連続した構造物として形成されたものの別の例は、それらのものが少なくとも1個のものや機械的固定具を損傷しないと分離することができないように、それらのものを共に結合する機械的固定具(例えば、接着剤、熔接、半田接続部等)を用いてそれらのものを形成した後、機械的に結合された2個のものである。単一の連続した構造物として形成されていないものの一例は、それらのものや機械的固定具を損傷しないで分離することができるように、それらのものを共に結合する機械的固定具(例えば、ねじ固定具、クリップ、クランプ等)を用いてそれらのものを形成した後、機械的に結合された2個のものである。
【0024】
クランプ18の本体32は、切断工程、鋳造工程、成形工程、形成工程等が挙げられるがこれらに限定されない任意の方法、工程、構造、手段等を用いて製造する。切断工程には、水による切断加工、打抜き加工、レーザ切断加工、穿孔加工、鋸、ドリルビット、かんな、ミルや他の固い切断工具を用いて切断加工等が含まれるが、これらに限定されない。形成工程には引抜き加工、曲げ加工等が含まれるが、これらに限定されない。クランプ18の本体32が切断工程で製造される場合、本体32は、材料のリール、材料のブランク、材料のほぼ平坦な板、ほぼ平坦な材料、材料のロッド等から切断される。実施形態によっては、クランプ18の本体32は、材料から切断され、その後本体32の最終形状となるように形成された切断及び形成本体である。また、実施形態によっては、ばね指36、実装部材42、位置決め部材58や保持部材66は、基部34と一体に形成される。
【0025】
クランプ18の本体32は、クランプ18が本明細書に説明したように機能できるに任意の材料から製造される。実施形態によっては、クランプ18の本体32は金属である(例えば、本体32の1個以上の部品は、金属や、金属と同様の特性を示す材料を含む)。基部34、実装部材42、位置決め部材58、保持部材66やばね指36等のクランプ本体32の様々な部品は、互いに同じ材料や異なる材料から製造される。実施形態によっては、クランプ18の本体32は比較的良好な熱伝導体である材料を有し、その結果、クランプ本体32はLEDパッケージ16から支持構造物12への熱伝導を容易にする。
【0026】
図3は、照明組立体10の断面を示す斜視図である。
図1及び
図3を参照すると、クランプ18は、支持構造物12にLEDパッケージ16を保持するように、支持構造物12に実装して示される。具体的には、クランプ18の基部34は、クランプ18の実装部材42を用いて支持構造物12に実装される。固定具46は、実装部材42の開口を通って支持構造物12内の開口44に受容されるねじ固定具である。典型的な実施形態において、支持構造物12の開口44はねじ切りされているので、固定具46が支持構造物12にねじ留めされる。さらに又は代わりに、開口44内に固定具46を固定するのにナット(図示せず)が用いられる。クランプ18が支持構造物12に実装されると、基部34は支持構造物12に係合する。具体的には、基部34の面40が、支持構造物12の実装面20と係合する。
【0027】
LEDパッケージ16は、位置決め部材58の界面62がLEDPCB22と係合するように、クランプ18の凹部64内に受容される。クランプ18のばね指36は、LEDPCB22がばね指36及び支持構造物12間にクランプされるように、LEDパッケージ16と係合する。具体的には、ばね指36の界面56は、ばね指36が支持構造物12から離れる方向、例えば矢印A(
図1に不図示)で表わされる方向に撓むように、LEDPCB22の面26と係合する。
図1及び
図3に示される撓み位置において、ばね指36は、支持構造物12に向かう方向、例えば矢印B(
図1に不図示)で表わされる方向に作用するクランプ力をLEDPCB22の面26に及ぼす。このようにして、クランプ18は、支持構造物12に対してLEDパッケージ16を保持する。クランプ力又はその範囲は、LEDパッケージ16の不良を防ぐよう選択される。例えば、クランプ力又はその範囲は、LEDPCB22を破砕(例えば、割れ、破壊等)しないように十分に低くなるよう選択される。また例えば、クランプ力又はその範囲は、LEDパッケージ16を振動させない方法でクランプ18及び支持構造物12間にLEDパッケージ16をしっかりと保持するのに十分に高くなるよう選択される。
【0028】
典型的な実施形態において、
図3に最もよく示されるように、LEDPCB22の面28は、LEDパッケージ16がクランプ18により支持構造物12に保持される際に、支持構造物12の実装面20と係合する。さらに又は代わりに、LEDパッケージ16がクランプ18により支持構造物12に保持されると、LEDPCB22の面28は、LEDPCB22及び支持構造物12間に延びる中間部材(例えば不図示の熱インタフェース材料)と係合する。LEDPCB22及び支持構造物12や中間部材との間の係合は、LEDパッケージ16からの熱の移動を容易にする。
【0029】
前述したように、典型的な実施形態のソケット組立体14において、クランプ18はハウジングと共に使用されていない。LEDパッケージ16の電源パッド30(
図3に不図示)は、対応する電線(図示せず)に半田付け又は他の方法で電気的に接続されるよう構成されている。電線は、LEDパッケージ16に電力を供給し、LED24を駆動する。
【0030】
図4は、別の典型的な実施形態の照明組立体110を示す斜視図である。
図4は、クランプ18がハウジング168と共に使用される典型的な一実施形態を示す。照明組立体110は、支持構造物12と、支持構造物12に実装されたソケット組立体114とを具備する。ソケット組立体114は、LEDパッケージ16、クランプ18及びハウジング168を具備する。クランプ18は、支持構造物12にLEDパッケージ16を保持するのに用いられる。照明組立体110は、照明源、照明器具、又は住居用、商用や産業用の他の照明システムの一部であってもよい。照明組立体110は、汎用の照明用に用いられてもよいし、或いは特注用途や最終用途を有してもよい。
【0031】
図5は、照明組立体110の典型的な一実施形態のソケット組立体114を示す斜視図である。
図4及び
図5を参照すると、ソケット組立体114は、支持構造物12(
図5に不図示)に実装されるよう構成される。具体的には、クランプ18及びハウジング168は、支持構造物12に実装されるよう構成される。
【0032】
ソケット組立体114のハウジング168は、内部にLEDパッケージ16(
図5に不図示)を受容する凹部164を有する。典型的な実施形態において、ハウジング168は、LEDパッケージ16を受容する凹部164を区画するよう協働する2個以上の個別ハウジング部分168a,168bを有する。具体的には、凹部164は、ハウジング部分168a,168b間に区画される。実施形態によっては、ハウジング168は、2個以上の個別ハウジング部分168a,168bではなく、単一の連続したハウジング部分を有する。例えば、ハウジング部分168a,168bは単一の一体の本体として製造されてもよい。また、2個のハウジング部分が図示されているが、ハウジング168は、2個より多い数の個別ハウジング部分を有してもよい。ハウジング部分を含むハウジング168の寸法や形状は、LEDパッケージ16の1個以上の部品の寸法や形状に依存する。
【0033】
典型的な実施形態において、ハウジング部分168a,168bは互いに係合していない。別の実施形態では、ハウジング部分168a,168bは互いに係合する。任意であるが、ハウジング部分168a,168bはほぼ同一形状や雌雄同形である。例えば、ハウジング部分168a,168bは、任意で1個以上の同一の金型を用いて製造される。任意であるが、ハウジング部分168a,168bは、LEDパッケージ16が凹部164内に受容される際にLEDPCB22(
図5に不図示)の1個以上の縁面170(
図5に不図示)と係合する。
【0034】
各ハウジング部分168a,168bは実装面172を有し、この実装面172に沿ってハウジング部分168a,168bが支持構造物12に実装されるよう構成される。典型的な実施形態において、ハウジング部分168a,168bは各々L形状をなす。しかし、ハウジング部分168a,168bは、さらに又は代わりに、LEDパッケージ16の1個以上の部品の形状に依存する任意の他の形状を有してもよい。
【0035】
ハウジング部分168a,168bは、LEDPCB22の対応する電源パッド30(
図5に不図示)と係合するよう構成された電源コンタクト174を保持する。電源コンタクト174は、ハウジング部分168a,168bから凹部164内へ外側に延びる指部176を具備する。これらの指部176は、電源コンタクト174がLEDPCB22の対応する電源パッド30と係合するよう構成された嵌合インタフェース178を有する。各電源コンタクト174は任意の数の指部176を有してもよいし、各ハウジング部分168a,168bは任意の数の電源コンタクト174を保持してもよい。
【0036】
各ハウジング部分168a,168bは、内部に電線181を受容する1個以上の電線スロット180を有する。電線181が電線スロット180内に受容されると、電線181の導電体183は、電源コンタクト174と係合して電線181及び電源コンタクト174を電気的に接続する。電線181は、LEDパッケージ16に電力を供給してLED24を駆動する。各ハウジング部分168a,168bは、任意の数の電線スロット180を有してもよい。
【0037】
典型的な実施形態において、各電源コンタクト174は、電線のストリップされた一端が電源コンタクト174内に突っ込まれて電線及び電源コンタクト174を電気的に接続するポークインコンタクト(図示せず)を具備する。しかし、他の任意のタイプの機械的接続部をさらに又は代わりに用いて各電源コンタクト174及び電線を電気的に接続してもよい。例えば、電源コンタクト174は、電線の絶縁部を突き刺して電線の導電体に電気的に接続する圧接コンタクト(IDC;図示せず)を有してもよい。また、例えば、電源コンタクト174は、圧着され、熔接され、或いは他の方法で電線の導電部に電気的に接続されてもよい。
【0038】
ハウジング部分168a,168bは、支持構造物12にハウジング168を実装するためや、ハウジング168を近隣のソケット組立体(図示せず)に機械的に接続するために、1個以上の実装部材182を有してもよい。典型的な実施形態において、実装部材182は、固定具(例えば、
図5に図示されていない固定具46)を貫通受容するよう構成された開口である。しかし、各実装部材182は、さらに又は代わりに、ポスト、ラッチ、ばね、スナップフィット部材、圧入部材等が挙げられるがこれらに限定しない他のタイプの実装部材であってもよい。各ハウジング部分168a,168bは任意の数の実装部材182を有してもよいし、ハウジング168は全体で任意の数の実装部材182を有してもよい。
【0039】
ハウジング168は、クランプ18の本体32をハウジング168に機械的に接続するための1個以上の保持構造184を有する。具体的には、ハウジングの保持構造184は、クランプ18の保持部材66と協働してクランプ18及びハウジング168を機械的に相互接続する。典型的な実施形態において、各ハウジング部分168a,168bは1個以上の保持構造184を有する。しかし、各ハウジング部分168a,168bは任意の数の保持構造184を有してもよい。ハウジング168は全体で任意の数の保持構造184を有してもよい。
【0040】
各保持構造184は任意のタイプの保持構造であってもよい。典型的な実施形態において、保持構造184は、保持部材66のタブを圧入で受容するよう構成された開口である。しかし、各保持構造184は、さらに又は代わりに、ポスト、ラッチ、ばね、スナップフィット部材、圧入部材等が挙げられるがこれらに限定しない他のタイプの実装部材であってもよい。実施形態によっては、保持構造184に加えて又はその代わりに、1個以上の実装部材182がクランプ本体をハウジング168に相互接続するのに用いられてもよい。
【0041】
さて、
図4を参照すると、ソケット組立体114は、支持構造物12に実装されて図示される。具体的には、クランプ18及びハウジング168の双方は、支持構造物12に実装される。典型的な実施形態において、支持構造物12の実装構造(例えば開口44)は、クランプ18及びハウジング168の双方に共通である。従って、典型的な実施形態において、固定具46は、ハウジング168及びクランプ18の双方を支持構造物12に実装するのに用いられる。具体的には、クランプ18の実装部材42は、固定具46が実装部材42の開口及び実装部材182の開口の双方を貫通するように、ハウジング168の実装部材182と整列する。或いは、支持構造物12の実装構造は、クランプ18及びハウジング168の双方とも共通ではない。例えば、別の実施形態では、クランプ18の実装部材42は、クランプ18及びハウジング168が支持構造物12に別々に実装されるように、ハウジング168の実装部材182と整列していない。
【0042】
クランプ18は任意であるが、ハウジング168に機械的に接続される。具体的には、クランプ18の保持部材66は、ハウジング168の保持構造184と協働してクランプ18及びハウジング168を機械的に相互接続する。典型的な実施形態において、保持部材66のタブは、保持構造184の開口内に圧入で受容され、クランプ18をハウジング168に機械的に相互接続する。他の構造もさらに又は代わりに設けられ、クランプ18及びハウジング168を機械的に相互接続してもよい。
【0043】
図4に見られるように、LEDパッケージ16は、クランプ18及びハウジング168の凹部64,164内にそれぞれ受容される。ハウジング168により保持される電源コンタクト174は、LEDPCB22の対応する電源パッド30と係合する。クランプ18は、支持構造物12に対してLEDパッケージ16を保持する。クランプ18が
図4に示されるように支持構造物12に実装されると、基部34は支持構造物12と係合する。具体的には、基部34の面40は、支持構造物12の実装面20と係合する。
【0044】
クランプ18のばね指36は、LEDPCB22がばね指36及び支持構造物12間に挟まれるように、LEDパッケージ16と係合する。
図4に示される撓んだ位置において、ばね指36は、一例として矢印Bで表わされる支持構造物12に向かう方向に作用するクランプ力をLEDPCB22の面26上に及ぼす。このようにして、クランプ18は、支持構造物12に対してLEDパッケージ16を保持する。クランプ力又はその範囲は、LEDパッケージ16の不良を防ぐよう選択される。例えば、クランプ力又はその範囲は、LEDPCB22を破砕(例えば、割れ、破壊等)しないように十分に低くなるよう選択される。また例えば、クランプ力又はその範囲は、LEDパッケージ16を振動させない方法でクランプ18及び支持構造物12間にLEDパッケージ16をしっかりと保持するのに十分に高くなるよう選択される。
【0045】
クランプ18は、ハウジング168とは無関係にLEDPCB22を支持構造物12に固定する。例えば、ハウジング168は、支持構造物12に向かう方向に作用するクランプ力をLEDパッケージ16に印加しない。実施形態によっては、ハウジング168はLEDパッケージ16にいかなる力を及ぼさず、或いは、ハウジング168よりLEDパッケージ16上に及ぼされる力のみが、矢印Bの方向にほぼ直交する方向や、支持構造物12から離れる方向へLEDパッケージ16に作用する。このため、実施形態によっては、クランプ18は、ハウジング168とは無関係にLEDPCB22を支持構造物12に固定する。クランプ18がハウジング168とは無関係にLEDPCB22を支持構造物12に固定する実施形態において、ハウジング168及び支持構造物12の実装配置は、ハウジング168に、支持構造物12に向かう方向に作用するクランプ力をLEDパッケージ16に印加させない。従って、クランプ18がハウジング168とは無関係にLEDPCB22を支持構造物12に固定する実施形態において、クランプ18は、支持構造物12に実装されたハウジング168とは無関係にLEDPCB22をばね指36及び支持構造物12間に挟むことが考えられる。
【0046】
典型的な実施形態において、LEDPCB22の面28は、LEDパッケージ16がクランプ18により支持構造物12に保持される際に支持構造物12の実装面20と係合する。さらに又は代わりに、LEDパッケージ16がクランプ18により支持構造物に保持されると、LEDPCB22の面28は、LEDPCB22及び支持構造物12間に延びる中間部材(例えば不図示の熱インタフェース材料)と係合する。LEDPCB22及び支持構造物12や中間部材との間の係合は、LEDパッケージ16からの熱の移動を容易にする。
【0047】
図6は、別の典型的な実施形態の照明組立体210の断面を示す斜視図である。
図6は、典型的な一実施形態の支持構造物212にクランプ218を実装するための別の典型的な実施形態の実装部材242を有する別の典型的な実施形態のクランプ218を示す。照明組立体210は、支持構造物212と、支持構造物212に実装されたソケット組立体214とを具備する。ソケット組立体214は、LEDパッケージ16及びクランプ218を具備する。照明組立体210は、照明源、照明器具、又は住居用、商用や産業用の他の照明システムの一部であってもよい。照明組立体210は、汎用の照明用に用いられてもよいし、或いは特注用途や最終用途を有してもよい。クランプ218は、ハウジング(例えば、
図4及び
図5に示されるハウジング168)と共に用いられてもよいし、ハウジング無しで用いられてもよい。
【0048】
支持構造物212は、実装面220及びその反対側の面288を有する。支持構造物212は、典型的な実施形態では開口244を有する1個以上の実装構造を有する。開口244は支持構造物212を貫通する。また、支持構造物212の実装構造は、開口244に隣接して延びる
面288の区分290を有する。支持構造物212は、任意の数の実装構造を有してもよい。
【0049】
クランプ218は、支持構造物212にクランプ218を実装するのに用いられる1個以上の実装部材242を有する本体232を具備する。典型的な実施形態において、実装部材242は、スナップフィット接続で支持構造物212の実装構造と協働するよう構成されたばね292を具備する。具体的には、ばね292が支持構造物212の開口244を通って受容されると、実装部材242のばね292の端部294は、支持構造物212との係合により(クランプ本体232の中心軸252に対して)半径方向内側に撓むよう構成される。ばね292の端部294は、支持構造物212の面288を一旦越えると、支持構造物の面288の区分290上を(中心軸252に対して)半径方向外側にスナップ係合する。ばね292及び区分290の係合により、クランプ218は支持構造物212に保持される。クランプ218は、任意の数の実装部材242を有してもよい。
【0050】
図7は、別の典型的な実施形態の照明組立体310の断面を示す斜視図である。
図7は、典型的な一実施形態の支持構造物312にクランプ318を実装するための別の典型的な実施形態の実装部材342を有する別の典型的な実施形態のクランプ318を示す。照明組立体310は、支持構造物312と、支持構造物312に実装されたソケット組立体314とを具備する。ソケット組立体314は、LEDパッケージ16及びクランプ318を具備する。照明組立体310は、照明源、照明器具、又は住居用、商用や産業用の他の照明システムの一部であってもよい。照明組立体310は、汎用の照明用に用いられてもよいし、或いは特注用途や最終用途を有してもよい。クランプ318は、ハウジング(例えば、
図4及び
図5に示されるハウジング168)と共に用いられてもよいし、ハウジング無しで用いられてもよい。
【0051】
支持構造物312は、実装面320と、典型的な実施形態では開口344を有する1個以上の実装構造とを有する。開口244は、支持構造物312の実装面320内へ延びる。支持構造物312は、任意の数の実装構造を有してもよい。
【0052】
クランプ318は、基部334を有する本体332と、1個以上の実装部材342とを具備する。実装部材342は、支持構造物312にクランプ318を実装するのに用いられる。典型的な実施形態において、実装部材342は、基部334から(クランプ318の中心軸に対して)半径方向外側へ延びるタブ392を有する。タブ392は、圧入接続で支持構造物312の実装構造と協働するよう構成される。具体的には、クランプ本体332が支持構造物312の凹部344内に受容されると、タブ392の端部394は、圧入で凹部344の壁396と係合し、支持構造物312に対してクランプ318を保持する。クランプ318は、任意の数の実装部材342を有してもよい。
【0053】
本明細書で説明した実施形態は、LEDパッケージが不良を伴うことなく支持構造物に保持されるソケット組立体を提供する。