(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記伸張性ソフトボディが長方形である場合、前記第1留め具端は半楕円形であり、前記第2留め具端は半楕円形であり、前記伸張性ソフトボディの第1端部は、第1留め具端の長径に大きさが比例して一体的につながり、前記伸張性ソフトボディの第2端部は、第2留め具端の長径に大きさが比例して一体的につながる、
請求項4に記載の乳幼児補助具。
前記第2留め具機構は、前記乳幼児補助具を固定するために前記第2留め具端を前記第1留め具端に重ねたときに、各位置で前記乳幼児補助具にさまざまな周囲の長さを提供するように、複数の位置で前記第1留め具機構に調節可能に対になるように構成される、
請求項4に記載の乳幼児補助具。
前記第2留め具機構は、前記乳幼児補助具の長手方向の軸に平行な布製面ファスナーのループの1つまたは複数のストリップを備え、前記第1留め具機構は、前記乳幼児補助具の長手方向の軸に垂直な布製面ファスナーのフックの1つまたは複数のストリップを備える、
請求項8に記載の乳幼児補助具。
前記第2留め具機構は、前記乳幼児補助具の長手方向の軸に平行な布製面ファスナーのフックの1つまたは複数のストリップを備え、前記第1留め具機構は、前記乳幼児補助具の長手方向の軸に垂直な布製面ファスナーのループの1つまたは複数のストリップを備える、
請求項8に記載の乳幼児補助具。
前記乳幼児補助具は周囲を縫い合わせた伸縮性布の第1片および第2片を備え、前記伸張性ソフトボディは表面と裏面を有し、前記第1留め具端は表面と裏面を有し、前記第2留め具端は表面と裏面を有し、前記伸縮性布の第1片は前記表面を提供し、前記伸縮性布の第2片は前記裏面を提供する、
請求項4に記載の乳幼児補助具。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
第1の態様において、本明細書で記載する実施形態では、補助者の胴体の前面上において乳幼児を支えるために使用する乳幼児補助具を提供し得る。補助具は、伸張性ソフトボディを有し得、伸張性ソフトボディは、使用するときには、補助者の胴体の背面の一部の周囲と乳幼児の胴体の背面の一部の周囲を囲むように伸びる。補助具は、補助者の胴体の前面上に乳幼児を固定するために、伸張性ソフトボディを一体的につなぐ調整可能な留め具機構を有し得る。補助具の一部(例えば、伸張性ソフトボディ、側面、背面部、前面部)は、補助者の胴体の背面方向に向けて乳幼児の胴体の背面を引き寄せる弾力性を生成するために伸縮するように構成され得る。弾力性と調整可能な留め具機構が連動することで、寄り添って、固定され、心地よく乳幼児を支え得る。
【0004】
いくつかの実施形態によると、補助具(例えば、伸張性ソフトボディ)の少なくとも一部の部分もしくは全体の高さは、伸張性ソフトボディの少なくとも一部の高さまたはその部分に沿って弾力性を分配するように縦方向に伸縮するように構成される。
【0005】
いくつかの実施形態によると、補助具または伸張性ソフトボディは、4方向に伸縮するように構成される。これにより、乳幼児を包み、補助者が座ったとき、横たわったとき、または他の姿勢をとったときに、確実に寄り添った支えを提供し得る。
【0006】
いくつかの実施形態によると、補助具または伸張性ソフトボディは、補助者の胴体の背面方向に向けて乳幼児の胴体の背面を引き寄せるために、縦方向に伸縮するように構成される。
【0007】
いくつかの実施形態によると、補助具または伸張性ソフトボディは、縦方向と横方向に伸縮するように構成される。
【0008】
いくつかの実施形態によると、補助具または調整可能な留め具機構は、伸張性ソフトボディの第1端部および第2端部に付けられている。補助具は、補助者と乳幼児の胴体周りを包み、調整可能な留め具機構により固定され得る。
【0009】
いくつかの実施形態によると、乳幼児補助具を使用するときには、乳幼児の肌が直接補助者の肌に触れるように、乳幼児は補助者の胴体の前面上に位置する。
【0010】
いくつかの実施形態によると、調整可能な留め具機構は、伸張性ソフトボディの第1端部に付けられた第1留め具と伸張性ソフトボディの第2端部に付けられた第2留め具とを備え、第1留め具は、第2留め具に調整可能に対になっている。
【0011】
いくつかの実施形態によると、調整可能な留め具機構は、乳幼児補助具を留め具機構で固定したときに、調整可能な留め具の各位置が、乳幼児睡眠補助具にさまざまな周囲の長さを提供するように、複数の位置で調整可能に固定されるように構成され得る。
【0012】
いくつかの実施形態によると、調整可能な留め具機構は、乳幼児補助具の端部に構成され得る。
【0013】
いくつかの実施形態によると、補助具は表面と裏面を有しており、調整可能な留め具機構は、表面に第2留め具機構、裏面に第1留め具機構を含む。
【0014】
他の態様において、本明細書で記載する実施形態では、補助者の胴体の前面上において乳幼児を支えるための乳幼児補助具を提供する。補助具は、第1端部と第2端部を有する伸張性ソフトボディを有し得、使用するときには、伸張性ソフトボディは補助者の胴体の背面にわたって伸び、第1端部は補助者の腕の下および胴体の側面にわたって伸び、第2端部は補助者の他方の腕の下および他方の胴体の側面にわたって伸びる。第1留め具端は伸張性ソフトボディの第1端部に一体的につながれ得、第1留め具端は第1留め具機構を有している。使用するときには、第1留め具端は乳幼児の胴体の背面にわたって伸びる。第2留め具端は伸張性ソフトボディの第2端部に一体的につながれ得、第2留め具端は、第1留め具端の第1留め具機構と対をなすように構成された第2留め具機構を有している。使用するときには、第2留め具端は、補助者の胴体の前面上において乳幼児を支えるために、第2留め具機構が第1留め具機構に付くよう、第1留め具端と重なり得る。伸張性ソフトボディの少なくとも一部は、補助者の胴体の背面方向に向けて乳幼児の胴体の背面を引き寄せる弾力性を生成するために伸縮するように構成される。
【0015】
いくつかの実施形態によると、補助具または伸張性ソフトボディは長方形を有している。第1留め具端は半楕円形を有し得、第2留め具端は半楕円形を有し得る。伸張性ソフトボディの第1端部は、第1留め具端の長径に大きさが比例して一体的につながり、伸張性ソフトボディの第2端部は、第2留め具端の長径に大きさが比例して一体的につながる。
【0016】
いくつかの実施形態によると、第2留め具機構は、乳幼児睡眠補助具を固定するために第2留め具端を第1留め具端に重ねたときに、各位置で乳幼児睡眠補助具にさまざまな周囲の長さを提供するように、複数の位置で第1留め具機構に調節可能に対になるように構成され得る。
【0017】
いくつかの実施形態によると、第1留め具端および第2留め具端は、先が次第に細くなる。
【0018】
いくつかの実施形態によると、第1留め具機構および第2留め具機構は、布製面ファスナーを備える。
【0019】
いくつかの実施形態によると、第2留め具機構は、乳幼児睡眠補助具の長手方向の軸に平行な布製面ファスナーのループのストリップを1つまたは複数備え、第1留め具機構は、乳幼児睡眠補助具の長手方向の軸に垂直な布製面ファスナーのフックのストリップを1つまたは複数備える。
【0020】
いくつかの実施形態によると、第2留め具機構は、乳幼児睡眠補助具の長手方向の軸に平行な布製面ファスナーのフックのストリップを1つまたは複数備え、第1留め具機構は、乳幼児睡眠補助具の長手方向の軸に垂直な布製面ファスナーのループのストリップを1つまたは複数備える。
【0021】
いくつかの実施形態によると、補助具または伸張性ソフトボディは、伸縮性布を備える。伸縮性布は、4方向に伸縮する布であり得る。
【0022】
いくつかの実施形態によると、補助具は周囲を縫い合わせた伸縮性布の第1片および第2片を有し、伸張性ソフトボディは表面と裏面を有し、第1留め具端は表面と裏面を有し、第2留め具端は表面と裏面を有し、伸縮性布の第1片は表面を提供し、伸縮性布の第2片は裏面を提供する。
【0023】
いくつかの実施形態によると、補助具は表面と裏面を有し、第2留め具機構は表面上にあり、第1調整可能な留め具機構は裏面上にある。
【0024】
いくつかの実施形態によると、補助具または伸張性ソフトボディは、補助者の胴体の背面を支えるためのクッションを備える。
【0025】
いくつかの実施形態によると、第1調整可能な留め具機構および第2調整可能な留め具機構は、ボタンおよびボタン穴を備える。
【0026】
いくつかの実施形態によると、第1調整可能な留め具機構および第2調整可能な留め具機構は、スナップボタンを備える。他の例では、ひも、バックル、トグルストラップ、クリップなどが含まれる。
【0027】
いくつかの実施形態によると、第1調整可能な留め具機構および第2調整可能な留め具機構は、ホックおよびホック止めの穴を備える。
【0028】
いくつかの実施形態によると、第1調整可能な留め具機構および第2調整可能な留め具機構は、弾性ループおよびタブを備える。
【0029】
他の態様において、本明細書で記載する実施形態では、補助者の胴体の前面上において乳幼児を支えるための乳幼児補助具を提供し得る。補助具は、第1端部と第2端部を有する伸張性ソフトボディと、伸張性ソフトボディの第1端部に一体的につながれた第1留め具端と、第1留め具機構を有する第1留め具端と、および伸張性ソフトボディの第2端部に一体的につながれた第2留め具端と、第1留め具端の第1調整可能な留め具機構と調節可能に対をなすように構成された第2留め具機構を有する第2留め具端とを備える。使用するときには、乳幼児睡眠補助具は、補助者の胴体の背面にわたって、補助者の各腕の下、補助者の胴体の各側面にわたって、および乳幼児の胴体の背面にわたって伸びる。乳幼児睡眠補助具は、補助者の胴体の前面上において乳幼児を支えるために、第2留め具機構が第1留め具機構に付くように重なる。伸張性ソフトボディの少なくとも一部は、補助者の胴体の背面方向に向けて乳幼児の胴体の背面を引き寄せる弾力性を生成するために伸縮するように構成される。
【0030】
いくつかの実施形態によると、乳幼児補助具は前面と背面を有し、第2留め具機構は前面上にあり、第1調整可能な機構は背面上にある。
【0031】
本明細書に含まれる図面は、本明細書の物品、方法、および装置のさまざまな例を例示するためのものであり、どのような教示の範囲をも限定するものとは解釈されない。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【
図1A-1B】いくつかの実施形態における、布製面ファスナーのストリップ付きの乳幼児補助具の正面図である。
【
図2A-2B】いくつかの実施形態における、布製面ファスナーのストリップ付きの乳幼児補助具の背面図である。
【
図3A-3B】いくつかの実施形態における、乳幼児補助具の端を固定した場合の乳幼児補助具の透視図である。
【
図4A-4B】いくつかの実施形態における、乳幼児補助具の端を固定した場合の乳幼児補助具の上面図である。
【
図7A-7B】いくつかの実施形態における、乳幼児睡眠補助具の正面図である。
【
図8A-8B】いくつかの実施形態における、乳幼児補助具の背面図である。
【
図8AA】いくつかの実施形態における、乳幼児睡眠補助具の端を固定した場合の乳幼児補助具の別の透視図である。
【
図9A-9B】いくつかの実施形態における、乳幼児補助具の正面図である。
【
図10A-10B】いくつかの実施形態における、乳幼児補助具の背面図である。
【
図11A-11B】いくつかの実施形態における、布製面ファスナーの部分が付いた乳幼児補助具の正面図である。
【
図12A-12B】いくつかの実施形態における、布製面ファスナーの部分が付いた乳幼児補助具の背面図である。
【
図13A-13B】いくつかの実施形態における、ボタン穴の列が付いた乳幼児補助具の正面図である。
【
図14A-14B】いくつかの実施形態における、ボタンの列が付いた乳幼児補助具の背面図である。
【
図15A-15B】いくつかの実施形態における、ホック止めの穴の列が付いた乳幼児補助具の正面図である。
【
図16A-16B】いくつかの実施形態における、ホックの列が付いた乳幼児補助具の背面図である。
【
図17A-17B】いくつかの実施形態における、スナップボタンの列が付いた乳幼児補助具の正面図である。
【
図18A-18B】いくつかの実施形態における、対になるスナップボタンの列が付いた乳幼児補助具の背面図である。
【
図19A-19B】いくつかの実施形態における、乳幼児補助具の正面図である。
【
図20A-20B】いくつかの実施形態における、乳幼児補助具の背面図である。
【
図21A-21B】いくつかの実施形態における、タブの列が付いた乳幼児補助具の正面図である。
【
図22A-22B】いくつかの実施形態における、ループの列が付いた乳幼児補助具の背面図である。
【
図23】いくつかの実施形態における、乳幼児睡眠補助具の使用を例示す乳幼児補助具のための環境図である。
【
図24】いくつかの実施形態における、乳幼児睡眠補助具の使用を例示す乳幼児補助具の環境図である。
【
図25】いくつかの実施形態における、留め具の端を乳幼児睡眠補助具に固定するために重ねたときの乳幼児補助具の上面図である。
【
図26】いくつかの実施形態における、留め具の端を固定する経過を示した乳幼児補補助具の上面図である。
【
図27】いくつかの実施形態における、乳幼児補助具のさまざまな形状を示した図である。
【
図28】いくつかの実施形態における、乳幼児補助具の布が4方向に伸縮性があることを矢印で示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
本明細書で記載する実施形態では、補助者の胴体の前面において、乳児または幼児を固定させるための乳幼児補助具を提供し得る。乳幼児補助具は、静止位置での支えを乳幼児に提供するように構成され得る。乳幼児補助具は、静止位置で幼児を保持するための着用可能な布製の補助具として構成され得る。乳幼児補助具は、静止位置で幼児を保持するためのハンズフリーな肌と肌を直に合わせる補助システムを提供し得る。
【0034】
乳児または幼児は、人の心音、体温、人との接触、人にあやされることによって落ち着くため、人の胸部や胴体の前面で眠ることを心地よく感じているだろう。本明細書で記載する実施形態による乳幼児補助具は、乳幼児を補助者に寄り添わせて支えながら固定し得るため、補助者が寝入ったり、タブレット端末の操作に気を取られたりなどで補助者が綿密な注意を払えない場合に、乳幼児が補助者の胸部から転がったり落ちたりして傷を負うことを防ぎ得る。乳幼児補助具は、落下やアクシデントを防ぐのを助け、補助者は、乳幼児が自身の胴体の前部で固定されていると知ることでリラックスし得る。乳幼児補助具は、乳幼児をハンズフリーで支えながら保持したまま、補助者が本を読んだり、コンピュータやスマートフォンを使用したりするなど他のさまざまな活動を行うことを可能にし得る。乳幼児補助具は、本明細書では乳幼児睡眠補助具のことを指し得る。
【0035】
乳幼児睡眠補助具10は、乳幼児と補助者の間に布の層を設けないことで、乳幼児と補助者の直接の触れ合いを可能にし得る。この直接の触れ合いは、肌と肌を合わせ、授乳をしやすくし得る。
【0036】
乳幼児補助具は、補助者の胴体の背面方向に向けて乳幼児の胴体の背面を引き寄せる弾力性を生成するために伸縮するように構成され得る。弾力性または伸縮性は、例えば、縦方向や横方向であり得る。その力は、乳幼児が補助者に寄り添い、確実に支えるように働く。弾力性により、乳幼児補助具の全体の高さ(または高さの実質的な部分)を長く分散させ得る。
【0037】
本明細書で記載する実施形態によると、乳幼児補助具は、弾力性を生成し、さまざまな位置やサイズで調整可能に固定するように構成され得る。弾力性と調整可能な留め具機構の使用は、乳幼児と補助者を確実にぴったりと寄り添わせるという相乗的な結果を提供し得る。
【0038】
図1A、
図1B、
図2Aおよび
図2Bは、補助者の胴体の前面で乳幼児を支えるための乳幼児睡眠補助具10の正面図および背面図である。
図1A(およびその他の図)の切れ線は、さまざまな大きさの人と乳幼児に適合するようにさなざまな長さで製造し得るものとして、乳幼児睡眠補助具10の長さが不定であることを示している。乳幼児睡眠補所具10は、伸張性ソフトボディ12と第1端部14と第2端部16を備え得る。乳幼児睡眠補助具10の高さは、人の胴体の平均的な長さ、乳幼児の平均的な身長などに比例し得る。乳幼児睡眠補助具10は、柔らかい布料で作られ得、伸張性
ソフトボディ12は、図に示されるように、長手方向に配向され得る。使用するときには、伸張性ソフトボディ12は、補助者の胴体の背面にわたってまたは巻き付くように伸び、第1端部14は、補助者の肩の下に伸びて胴体の側面にわたり、第2端部16は、補助者の他方の肩の下に伸びて他方の胴体の側面にわたる。すなわち、伸張性ソフトボディ12は、補助者の胴体の背面と腕やわきの下を包み込む。
【0039】
乳幼児睡眠補助具10の使用を例示するため、いくつかの実施形態における、乳幼児睡眠補助具の使用環境を示す
図23および
図24を参照する。乳幼児睡眠補助具10は、乳幼児を補助者の胸部や胴体の前面で支えるため、補助者の胴周りと腕の下、および乳幼児の背面にわたって包んで固定する。
図23は、例えば補助者がベッドやソファーで横たわった場合、
図24は、例えば、補助者が椅子やソファーに座っている場合を示している。
【0040】
乳幼児睡眠補助具10は、補助者が、乳幼児が補助者の胸部や胴体の前面から転がったり落ちたりしないか心配することなく休息しリラックスできるよう、乳幼児を補助者に固定させ支えるように丈夫であり得る。例えば、新生児が母親の胸部で眠っている場合、母親は新生児の誕生以来疲れ切っているにもかかわらず、母親自身が寝入ってしまったら、新生児が床に転がったり落ちたりしてしまわないか心配でリラックスすることができないかもしれない。乳幼児睡眠補助具10を使用することで、母親は乳幼児が彼女の胴体の前面に安全に固定されていると知り、休息を取ることができる。
【0041】
乳幼児睡眠補助具10は、補助者に向けて乳幼児を引き寄せる力を生成するために弾力性または伸縮性のある素材を含み得る。これにより、乳幼児睡眠補助具10は、補助者が乳幼児を確実に支えさせることができ得る。乳幼児睡眠補助具10の全体は、伸縮性布で作られ得、乳幼児睡眠補助具10の一部は、補助者に向けて乳幼児を引き寄せる弾力性を生成するために伸縮性布で作られ得る。
【0042】
乳幼児睡眠補助具10は、乳幼児睡眠補助具10の高さの全体(もしくは主要な部分)にわたって弾力性を分配する構造になり得る。乳幼児睡眠補助具10の高さにわたる分配は、弾力性が補助者や乳幼児を集中した領域やわずかな部分で引っ張らないように、補助者と乳幼児の胴体の後方に沿って引張力を順々に分配し得る。
【0043】
弾力性は、乳幼児睡眠補助具10の端部が固定されたとき、補助者に向かって乳幼児を引き寄せるため、乳幼児睡眠補助具10の高さに対してる垂直であり得る(
図3Aおよび
図3B参照)。弾力性は、縦方向に引き寄せ得る。
図23には、補助者に向かって乳幼児を引き寄せる乳幼児睡眠補助具の弾力性のある布の縦方向への力を描いた矢印がある。
【0044】
本明細書で記載する実施形態によると、乳幼児睡眠補助具10は、寄り添った確実な支えを提供するために、補助者に向けて乳幼児を引き寄せる弾力性を生成するように構成され得る。例えば、乳幼児睡眠補助具10(もしくはその一部)は、乳幼児を補助者に固定させるためのさまざまな方向の弾力性を提供するために、4方向への伸縮性布で作られ得る。他の例では、乳幼児睡眠補助具10(もしくはその一部)は、2方向への伸縮性布で作られ得る。
【0045】
2方向への伸縮性布は、横方向、縦方向、水平方向、垂直方向など、2つの正反対の方向もしくは方面に伸縮する。弾力性により、同じ線または面に沿って反対方向に伸縮する。4方向への伸縮性布は、横方向と縦方向、もしくは、水平方向と垂直方向など、4方向に伸縮する。伸縮性の線もしくは面は、例えば、織り目など、弾力性の素材を織る方向に依存するだろう。4方向への伸縮性は、一般的に、2つの交差する線もしくは面に沿って、4方向への伸縮性を有する。この方向は、布の織り方により、横方向と縦方向、もしくは、水平方向と垂直方向などのように直交し得る。
図28には、直交する2つの方向または直交しない2つの方向に伸縮する、4方向(例えば、横方向、縦方向、水平方向、垂直方向)への伸縮性を示す矢印が描かれている。弾力性のある素材は、心地よい弾力性を提供しつつ、乳幼児睡眠補助具10を乳幼児と補助者をぴったりと寄り添わせる大きさに適合させることができる。
【0046】
乳幼児睡眠補助具10(もしくはその一部)は、乳幼児を補助者にもたれかけて支えるための横方向と縦方向の両方の弾力性を生成し得る、4方向への伸縮性布から作られる。乳幼児睡眠補助具10は、乳幼児を補助者に対して支えるための横方向と縦方向いずれかの弾力性を生成する、2方向への伸縮性布から作られる。伸縮性布で作られていない乳幼児睡眠補助具10は、乳幼児を補助者に対して固定させるための弾力性を生成し得ない。弾力性のない素材では、弾力性のある布のように確実に寄り添うように乳幼児にぴったりと適合し得ない。弾力性のない素材は、きつすぎて心地よさに欠けるか、または緩すぎてて確実な支えを提供することができない。
【0047】
さらに、乳幼児睡眠補助具10は、乳幼児を包み、心地よい力で乳幼児を補助者にもたれかける横方向および縦方向に広がる弾力性を有し得る、伸縮自在の4方向伸縮性布で作られている。すなわち、弾力性の面は、乳幼児睡眠補助具10の高さと幅の全体に及び得る。対照的に、弾力性のない布の薄いストリップで乳幼児と補助者の周りを縛ると、乳幼児の背中のごく一部分に集中して力が加わり、不快感を生じ得る。さらに、弾力性のない素材では乳幼児を確実に固定するように適合できない。弾力性のない素材では、きつすぎて心地よさに欠けるか、緩すぎて確実な支えを提供することができない。
【0048】
したがって、乳幼児睡眠補助具10、または、乳幼児睡眠補助具10の主要部分(例えば、伸張性ソフトボディ12)は、乳幼児を包み、補助者の上に乳幼児を確実に寄り添わせて支える弾力性もしくは伸縮性のある素材で作られ得る。乳幼児睡眠補助具10の布は、吸水性や通気性などを有し得る。
【0049】
弾力性もしくは伸縮性のある素材を使用することにより、乳幼児睡眠補助具10は、弾力性を生成し、変形、伸縮などの後に元の形に戻る傾向のある素材を有する構成になり得る。乳幼児睡眠補助具10は、乳幼児と補助者の周りに乳幼児睡眠補助具10が伸縮し固定されたときなど、外部の力が加わったときに変形し得る。乳幼児睡眠補助具10に使用される素材に弾力性がある場合、乳幼児睡眠補助具10の弾力性は、乳幼児が補助者の上で確実に寄り添って支えられるよう、元の形および大きさに戻ろうとし得る。乳幼児睡眠補助具10は、外部の力から解放されたとき、元の形および大きさに戻ろうとするだろう(例えば、乳幼児と補助者包んで固定しなくてもよくなった場合)。
【0050】
図1Aおよび
図2Bの参照に戻ると、乳幼児睡眠補助具10はさらに、伸張性ソフトボディ12の第1端部14に一体的につなげられた第1留め具端18を含む。第1留め具端18は、第1調整可能な留め具機構22を有し得る。使用するときには、第1留め具端18を乳幼児の胴体の背面にわたるように伸ばす。第1の留め具端18の一端は乳幼児の胴体の背面に接触させ得、第1留め具端18の他端は第1調整可能な留め具機構22にあて得る。乳幼児睡眠補助具10はさらに、伸張性ソフトボディ12の第2端部16に一体的につながる第2留め具端20を含む。第2留め具端20は、第1留め具端18の第1調整可能な留め具機構22と対になるように構成される第2調整可能な留め具機構24を有し得る。使用するときには、乳幼児を補助者の胴体の前面で支えるため、第2留め具端20を第1留め具端18に重ね、第2留め具端20を第1留め具端18に固定する。第2調整可能な留め具機構24は、重ねたとき、あてられた第1調整可能な留め具機構22に接触しているように、第2留め具端の一方の表面にあり得る。いくつかの実施形態によると、補助者の胴体の背面に比べ小さい乳幼児にも適応するように第1留め具端18および第2留め具端20の先端は次第に細くなり得、これにより、乳幼児睡眠補助具10で固定されたときに、小さな乳幼児が乳幼児睡眠補助具10により窒息してしまうことを防止し得る。
【0051】
調整可能な留め具機構22および伸縮性布は、さまざまな大きさの乳幼児や人に適応し、乳幼児と補助者の周り確実にぴったりと寄り添わせる乳幼児睡眠補助具10を構成し得る。そのため、弾力性と調整可能な留め具機構は連動することで、さまざまな大きさの乳幼児や人、サイズの変動に適応し、乳幼児と補助者確実にぴったりと寄り添わせ得る。
【0052】
図3Aおよび
図3Bを参照すると、いくつかの実施形態における、第1調整可能な留め具機構22および第2調整可能な留め具機構24を通して、乳幼児睡眠補助具10の第1留め具端18および第2留め具端20を固定した場合の乳幼児睡眠補助具10の透視図を示している。示されているように、乳幼児を補助者の胴体に固定するため、第2留め具端20は第1留め具端18に重ねられている。これは一例であり、乳幼児睡眠補助具10を固定するために他の留め具機構を使用してもよい。
【0053】
図4Aおよび
図4Bは、乳幼児睡眠補助具10の第1留め具端18および第2留め具端20を固定した場合の乳幼児睡眠補助具10の上面図を示している。
図26は、いくつかの実施形態による、第1留め具端18が乳幼児の胴体の背面を包む過程を乳幼児睡眠補助具10の上面から見て示している。
図25は、乳幼児睡眠補助具10を固定するために、第2留め具端20を第1留め具端18に重ねた場合の乳幼児睡眠補助具10の上面図である。乳幼児睡眠補助具10は、力を広い表面領域にわたって分配するために、補助者の胴体の長さと乳幼児の身長に比例する高さを有し得る。例えば、乳幼児睡眠補助具10は、弾力性を広い表面領域(乳幼児睡眠補助具10もしくはその主要な部分の高さ)にわたって分配するように構成され得る。力を大人と乳幼児の胴体の背面にわたって分配しつつ、補助者の胴体に比べ小さな乳幼児に適応するように、乳幼児睡眠補助具10は高さを減少させた部分を有し得る。
【0054】
図1A、
図1B、
図2Aおよび
図2Bの参照に戻ると、第1調整可能な留め具機構22および第2調整可能な留め具機構24は、図に示した例に限られず、ベルクロ(登録商標)などの布製面ファスナーで作られ得る。他の留め具機構を用いてもよい。第2調整可能な留め具機構24では、面ファスナーのループのストリップが乳幼児睡眠補助具10の長手方向の軸に平行に並べて作られ得る。第1調整可能な留め具機構22では、面ファスナーのフックのストリップが乳幼児睡眠補助具10の長手方向の軸に垂直に並べて作られ得る。
【0055】
いくつかの実施形態においては、第2調整可能な留め具機構24は第1調整可能な留め具機構22に対になるように、第2調整可能な留め具機構24は布製面ファスナーのフックのストリップで作られ得、第1調整可能な留め具機構22は布製面ファスナーのループのストリップで作られ得る。他の布製留め具機構または他の留め具機構もまた、第1留め具端18を第2留め具端20に固定するために使われ得る。
図1Aおよび
図2Aでは、第2調整可能な留め具機構24は布製ファスナーに3つのストリップが含まれていると示されており、第1調整可能留め具機構22は布製ファスナーに2つのストリップが含まれていると示されているが、これより多いもしくは少ない数のストリップが用いられてもよい。例えば、
図1Bおよび
図2Bでは、第1調整可能な留め具機構22は布製ファスナーに1つのストリップが含まれていることが示されている。さらに、ストリップの数および方向は例に示したものに限定されず、他の構成でもよく、レイアウトや形状も、楕円、角の丸い長方形、波型、円形のドット、固体パネル型、あて布、円、メッセンジャースタイル、斜めの線、十字形などが使用されてもよい。
【0056】
第1調整可能な留め具機構22および第2調整可能な留め具機構24は、力を、乳幼児睡眠補助具10の第1端から第2端に、乳幼児睡眠補助具10の高さにわたって分配させるよう構成され得る。第1留め具端18は、布で覆われていないと第2留め具端20のちくちくする留め具機構が乳幼児に触れ得る場合に、乳幼児を保護する布の部分を有し得る。
【0057】
図示したように、伸張性ソフトボディ10は長方形の形を有して得、第1留め具端18は半楕円形の形を有し得、第2留め具端20は半楕円形の形を有し得るが、これらの例に限定されない。伸張性ソフトボディ12の第1端部14は、第1留め具端18の長軸30の高さに比例したサイズで、一体的につながり得る。伸張性ソフトボディ10の第2端部16は、第2留め具端20の長軸32の高さに比例したサイズで、一体的につながり得る。これは一例にすぎず、伸張性ソフトボディ10、第1留め具端18、第2留め具端20は、さまざまな形の構成を有して得る(
図27参照)。
【0058】
図5A、
図5B、
図6Aおよび
図6Bを参照すると、第1調整可能な留め具機構22および第2調整可能な留め具機構24を含む
図1Aおよび
図1Bの乳幼児睡眠補助具10を上面図および底面図を示している。いくつかの実施形態によると、乳幼児睡眠補助具10は、2片の伸縮性布26および28の周囲を縫い合わせて作られ得る。伸張性ソフトボディ12は表面と裏面を有し得、第1留め具端18は表面と裏面を有し得、第2留め具端20は表面と裏面を有し得る。伸張性ソフトボディ12、第1留め具端18、第2留め具端20の表面は同じ向きであり得(すなわち、同じ方向を向いている)、伸張性ソフトボディ12、第1留め具端18、第2留め具端20の裏面もまた同じ向きであり得る(すなわち、同じ方向を向いている)。伸縮性布26の第1片は表面を提供し得、伸縮性布28の第2片は裏面を提供し得る。これは、一体的につながる伸張性ソフトボディ12、第1留め具端18、第2留め具端20の一例である。他の実施形態では、片同士が互いに縫い合わされた他の構成になり得る。この例では、第2留め具端20の表面は第2調整可能な留め具機構24を有し得、第1留め具端18の裏面は第1調整可能な留め具機構22を有し得る。乳幼児睡眠補助具10が補助者の胴体と乳幼児の周りを包むとき、第1調整可能な留め具機構22および第2調整可能な留め具機構24は互いに面し、対をなして重なり、乳幼児睡眠補助具10を固定する。
【0059】
図1A、
図1B、
図2Aおよび
図2Aに示される乳幼児睡眠補助具10の形は一例であり、乳幼児睡眠補助具10は他の形の構成も有し得る。
図7A、
図7B、
図8Aおよび
図8Bを参照すると、いくつかの実施形態において、乳幼児睡眠補助具10を正面図および背面図を示している。点描線で描かれた乳幼児睡眠補助具10の第1留め具端18および第2留め具端20は、(半楕円形で示された例以外の)異なる形を有し得る。例えば、
図19A、
図19B、
図20Aおよび
図20Bは、いくつかの実施形態による乳幼児睡眠補助具10を正面図および背面図を示しており、第1留め具端18、第2留め具端20は、丸みを帯びた正方形や長方形の形を有している。
図27は、いくつかの実施形態における、乳幼児睡眠補助具10の他の形の構成例を示している。
【0060】
本明細書に記載される実施形態によると、第2調整可能な留め具機構24は、複数の位置の中で、第1調整可能な留め具機構22と対をなすように構成される。それぞれの位置は、第2留め具端20を第1留め具端18に固定するために第2留め具端20を第1留め具端18に重ねたとき、乳幼児睡眠補助具10に異なる周囲を提供し得る。これにより乳幼児睡眠補助具10がさまざまな大きさの人や乳幼児に適応することが可能となり得る。
図3Aおよび
図3Bは、第1留め具端18と第2留め具端20が固定された場合の、乳幼児睡眠補助具10の楕円形の周囲の例を示している。
図1A、
図1B、
図2Aおよび
図2Bに示された実施形態の例においては、第2調整可能な留め具機構24は、布製面ファスナーのループのストリップを乳幼児補助具10の長手方向の軸に平行に並べて作られ得、第1調整可能な留め具機構22は、面ファスナーのフックのストリップを乳幼児補助具10の長手方向の軸に垂直に並べて作られ得る。したがって、第2調整可能な留め具機構24は、第1調整可能な留め具機構22を取り付けることができるさまざまな縦の位置を提供している。これにより、さまざまな大きさの人や乳幼児に適合し、乳幼児睡眠補助具10に固定され確実にぴったりと寄り添えるよう、さまざまな片の数の第2調整可能な留め具機構24を第1調整可能な留め具機構22に固定することができる。伸縮性布のさまざまな取り付け位置の組み合わせにより、乳幼児と人の大きさにぴったり寄り添わせ得る。それぞれの位置は、乳幼児睡眠補助具10を固定した時に異なる周囲の長さになるだろう。したがって、乳幼児と補助者の大きさが変わっても、第2調整可能な留め具機構24をストリップの位置に沿って第1調整可能な留め具機構22に取り付けた位置に応じて固定した場合の周囲の長さを変えることで乳幼児睡眠補助具10を適応させることができる。第2調整可能な留め具機構24は、乳幼児睡眠補助具10を固定したときに周囲を変化させるためにさまざまな異なり得る位置を提供するために、乳幼児睡眠補助具10の長手方向の軸に平行に構成されたストリップを有し得る。例えば、第2調整可能な留め具機構24が、伸張性ソフトボディ12と接触している第2留め具端20に近い位置で第1調整可能な留め具機構22に固定される場合は、乳幼児補助具10の周囲は、第2調整可能な留め具機構24が、第2留め具端20の他端部に近い位置(例えば、この例の半楕円形の端部)で第1調整可能な留め具機構22に固定された場合よりも短くなり得る。さらに、複数のストリップを備えることにより、さまざまな取付け位置でぴったりした固定を提供し得る。
【0061】
第1調整可能な留め具機構22および第2調整可能な留め具機構24は、乳幼児睡眠補助具10を固定させるためにさまざまな形の布製面ファスナーを用いてで作られ得る。
図9A、
図9B、
図10Aおよび
図10Bは、いくつかの実施形態における、乳幼児睡眠補助具10の正面図および背面図を示している。第1調整可能な留め具機構22および第2調整可能な留め具機構24の布製面ファスナーを示した点描線は、さまざまな形を有し得、ストリップに限定されない。異なる数のストリップ、幅、長さを有し得る。
【0062】
図11A、
図11B、
図12Aおよび
図12Bは、いくつかの実施形態における乳幼児睡眠補助具10の正面図および背面図を示している。第1調整可能な留め具機構22および第2調整可能な留め具機構24は、第1留め具端18および第2留め具端20の形と一致するよう、半楕円形の布製面ファスナーを用いて作られ得る。第1調整可能な留め具機構22および第2調整可能な留め具機構24、第1留め具端18および第2留め具端20には共に他の形を用いられ得る。
【0063】
第1調整可能な留め具機構22および第2調整可能な留め具機構24は、乳幼児睡眠補助具10を固定させるためにさまざまな留め具を用いて作られ得る。
図9A、
図9B、
図10Aおよび
図10Bに示される点描線は、異なるタイプの留め具が第1調整可能な留め具機構22および第2調整可能な留め具機構24に用いられ得ることを示している。例えば、ボタンとボタン穴用いて第1調整可能な留め具機構22および第2調整可能な留め具機構24が作られ得る。
図13Aおよび
図13Bは、いくつかの実施形態において、第2調整可能な留め具機構24にボタン穴の列が付けられた乳幼児睡眠補助具10の正面図である。
図14Aおよび
図14Bは、いくつかの実施形態において、第1調整可能な留め具機構22にボタンの列が付けられた乳幼児睡眠補助具10の背面図である。他の実施形態において、第2調整可能な留め具機構24にボタンが用いられ得、第1調整可能な留め具機構22にボタン穴が用いられ得る。さらに、ボタンやボタン穴の他の構成やレイアウトも用いられ得、列は一例に過ぎない。
【0064】
他の例において、ホックとホック止めの穴を用いて第1調整可能な留め具機構22および第2調整可能な留め具機構24が作られ得る。
図15Aおよび
図15Bは、いくつかの実施形態において、第2調整可能な留め具機構24にホック止めの穴の列が付けられた乳幼児睡眠補助具10の正面図である。
図16Aおよび
図16Bは、いくつかの実施形態において、第1調整可能な留め具機構22にホックの列が付けられた乳幼児睡眠補助具10の背面図である。他の実施形態においては、第2調整可能な留め具機構24にホックが用いられ得、第1調整可能な留め具機構22にホック止めの穴が用いられ得る。さらに、ホックおよびホック止め穴の他の構成、形やレイアウトを用いられ得、示された形/型および配列は例に過ぎない。
【0065】
さらなる例として、スナップボタンを用いて第1調整可能な留め具機構22および第2調整可能な留め具機構24が作られ得る。
図17Aおよび
図17Bは、いくつかの実施形態において、第2調整可能な留め具機構24にスナップボタンの半分(すなわち、スナップボタンの片方)の列が付けられた乳幼児睡眠補助具10の正面図である。
図18Aおよび
図18Bは、いくつかの実施形態において、第1調整可能な留め具機構22にスナップボタンの半分(すなわち、スナップボタンの他方)の列が付けられた乳幼児睡眠補助具10の背面図である。スナップの他の構成、形やおよびレイアウトが用いてられ得、示された形/型および配列は例に過ぎない。
【0066】
他の例において、弾性ループおよびタブを用いて第1調整可能な留め具機構22および第2調整可能な留め具機構24が作られ得る。
図21Aおよび
図21Bは、いくつかの実施形態において、第2調整可能な留め具機構24にタブの列が付いた乳幼児睡眠補助具10の正面図である。
図22Aおよび
図22Bは、いくつかの実施形態において、第1調整可能な留め具機構22に弾性ループの列が付けられた乳幼児睡眠補助具10の背面図である。他の実施形態においては、第2調整可能な留め具機構24に弾性ループが用いられ得、第1調整可能な留め具機構22にタブが用いられ得る。弾性ループおよびタブの他の構成、形およびレイアウトが用いられ得、示された形/型および配列は例に過ぎない。他の例において、留め具は、ひも、バックル、トグルストラップ、クリップが含まれる。
【0067】
いくつかの実施形態によると、乳幼児睡眠補助具10の伸張性ソフトボディ12は、大人が椅子に座っている間に大人の胴体の背面部分の緩衝材となるクッション材を含み得る。クッション材は、補助者の胴体を支えるための整形外科用クッションである。さらに、乳幼児睡眠補助具10は、アームレスト、ポケット、温熱パッド、種々の裏地(例えばフリース)、充電式モジュール、および、他の特徴や構成も含み得る。乳幼児睡眠補助具10の特徴の他の例では、屋外で使用する気候別(例えば、晴れ、雨、風)シールドまたはフード、乳幼児用の足の保温カバー、補助者のためのハンドマフ、おしゃぶり留めや備え付けおしゃぶり、ボトル入れ、および、デジタル音楽ファイル(例えば、MP3)再生機器スロット、アダプターやサウンドコネクターシステムを含む。
【0068】
乳幼児睡眠補助具10は、2方向や4方向への伸縮性布など、伸縮性布で作られ得る。伸縮する布を用いることで、乳幼児睡眠補助具を伸縮させて、心地よい確実な方法で乳幼児を補助者の胴体に固定することができる。軽量の伸縮性布だと、さまざまな気候や気温でも通気性があり心地よくなり得る。伸縮性布は、手入れのしやすいウォッシャブルであり得る。伸縮性布の確実に寄り添える方法で抱かれてあやされることにより、乳幼児にさらなる心地よさが提供され得る。支えとなる伸縮性布は、補助者の子宮や腹部を締めることを出産後に推奨され得る腹帯としても提供し得る。
【0069】
乳幼児睡眠補助具10は、乳幼児と補助者の間に布の層を挟まないため、乳幼児と補助者が直に触れ合うことが可能になり得る。直に触れ合うことで、肌と肌がしっかりと固定され授乳がしやすくなり得る。補助者は、肌に触れさせるため、肌を露出させたり開襟シャツを着たりし得る。補助者は、乳幼児を自身の胸の上に直接横たわらせ、後ろにわずかに傾かせ得る。乳幼児睡眠補助具10は補助者の胴体の背面の周囲に位置し、乳幼児をぐるりと包んで、所望の位置で固定し得る。そうして、補助者と乳幼児の間に布の層や他の素材を挟むことなく、乳幼児の肌が補助者の肌と触れ合うことができる。
【0070】
さらに、第1調整可能な留め具機構22および第2調整可能な留め具機構24により、補助者が乳幼児睡眠補助具10を容易に取り外しができ、このことは、眠っている乳幼児をベビーベッドや他の乳幼児のための睡眠装置に運ぶのに役立ち得る。さらに、乳幼児睡眠補助具10は補助者の胴体周りと腕の下に位置し得ることで、補助者はハンズフリーになることが可能である。これにより、第1留め具端18と第2留め具端20を外すために乳幼児の背中の後ろに手を届かせることができ、乳幼児睡眠補助具10の取り外しが容易になり得る。さらに、第1留め具端18と第2留め具端20を外すために乳幼児の背中の後ろに手が届くことで、乳幼児睡眠補助具10を固定させる周囲の長さ調整や、調整可能な第1調整留め具機構22および第2調整留め具機構24の位置の変更を人がしやすくなる。さらに、乳幼児睡眠補助具10のぴったりと固定させることで、補助者は、自身の胴体を動かして乳幼児をあやして寝かしつけることができる。
【0071】
たくさんの数のパーツを使用する複雑なデザインでは、製造コストがより高くなり得るが、いくつかの実施形態によると、
図1A〜
図6Bに示された例のように、乳幼児睡眠補助具は、製造において費用効果のあり得る周囲を縫い合わせた大きい布の片を使用して構成され得る。さらに、布製面ファスナーのストリップを使用することで、第1および第2の留め具機構に心地よさと伸縮自在さを提供し得る。これらのストリップは、伸張性ソフトボディ12や第1留め具端18、第2留め具端20などを作る大きい片に縫い付けられ得、これにより、乳幼児睡眠補助具10全体の製造に使用され得る同様の技術(例えば、縫合)のように、製造面での費用効果があり得る。乳幼児睡眠補助具10は、さまざまな温度や個人の趣味に適応するために、種々のタイプの布で作られ得る。
【0072】
多数の特徴の詳細は、本明細書に記載された例示的な実施形態を十分に理解するために提供されていることを理解されたい。しかし、本明細書に記載された実施形態は、これらの特定の詳細なしに実施できることが当業者によって理解されるであろう。他の例において、よく知られた方法、手順、構成要素は、本明細書に記載された実施形態の説明が曖昧なものにならないよう、詳細には記載されていない。さらに、この説明は、いかなる形でも本明細書に記載された実施形態の範囲を限定するものとみなされるべきではなく、むしろ、単に本明細書に記載された様々な実施形態の実施を説明したにすぎない。