【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者は、ピラゾールカルボン酸誘導体の効率的な製造方法として、式(VI):
【化9】
で示される化合物をハロアミド化した後、塩基と反応させることにより、式(IX):
【化10】
で示される化合物を得、得られた式(IX)で示される化合物を塩基と反応させることにより、式(X):
【化11】
で示される化合物を得、更に加水分解することにより式(XI):
【化12】
で示されるピラゾールカルボン酸誘導体を効率よく製造することができることを見出した。
また、本発明者は、式(IX)で示される化合物を塩基と反応させることにより、式(X)で示される化合物を得る工程において、以下に示すとおり、式(X−1)で示される化合物が副生することを見出した。
【化13】
更に本発明者は、上記工程において、R
3とR
5を同一の基にすることで、効率よく式(XI)示される化合物を製造することができることを見出した。すなわち、R
3とR
5を同一の基にすることで、ピラゾール5位の−OR
3が−OR
5に置き換わったとしても、生成する式(X−1)で示される化合物を式(X)で示される化合物と同じ化合物にすることができる。
具体的には、式(VI):
【化14】
(式中、R
3およびR
5は同一の基ではない。)
で示される化合物を加水分解することにより、式(XV):
【化15】
で示される化合物を得、得られた式(XV)で示される化合物を式(XVII):R
5−OH(式中、R
5はR
3と同一の基である。)で示される化合物と反応させることにより、式(VI):
【化16】
(式中、R
3とR
5は同一の基である。)
で示される化合物を得ることができる。その後の工程については、上記したのと同様、式(VI):
【化17】
(式中、R
3とR
5は同一の基である。)
で示される化合物をハロアミド化した後、塩基と反応させることにより、式(IX):
【化18】
(式中、R
3とR
5は同一の基である。)
で示される化合物を得、得られた式(IX)で示される化合物を塩基と反応させることにより、式(X):
【化19】
(式中、R
3とR
5は同一の基である。)
で示される化合物を得、更に加水分解することにより式(XI):
【化20】
で示される化合物を得ることができる。
本発明者は、更に式(XI):
【化21】
で示される化合物と式(XII):
【化22】
で示される化合物を反応させることにより、効率的に式(XIII):
【化23】
で示される化合物を製造することができることを見出した。
先行技術記載の方法は、式(XVIII):
【化24】
で示される化合物を製造した後に、アダマンタン骨格上の水酸基の修飾を行うものである。
このルートは、多段階を経て製造された式(XVIII)で示される化合物を原料としてさらに反応を行う必要があるので、その後の修飾反応の収率や最終目的物までのステップ数によっては、経済的ではない。
また、式(XVIII)で示される化合物は、溶解性が低く使用できる溶媒に制限がある。式(XVIII)で示される化合物を溶解させることができる溶媒としてテトラヒドロフラン(THF)が挙げられるが、アダマンタン骨格上の水酸基の修飾を行うために使用するクロロスルホニルイソシアネート(CSI)がTHFと反応してポリマーを形成してしまうという問題点があることがわかった。
本発明のように先に所望の基を有するアダマンタンアミン誘導体と式(XI):
【化25】
で示される化合物を反応させることにより、式(XIII)で示される化合物を効率よく製造することができることを見出した。
なお、式(XII):
【化26】
で示される化合物は、国際公開第2011/078101号パンフレット及び国際公開第2012/020724号パンフレット記載の方法に順じて製造することができる。
【0007】
本発明者は、以下の発明を完成した。
(1)
式(VI):
【化27】
(式中、R
1およびR
2はそれぞれ独立して水素または置換もしくは非置換のアルキルであり、R
3およびR
5はそれぞれ独立して置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリールまたは置換もしくは非置換のヘテロサイクリルである。)で示される化合物と、
式(VII):R
4−CN
(式中、R
4は置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリールまたは置換もしくは非置換のヘテロサイクリルである。)で示される化合物をハロゲン化剤の存在下で反応させる、
式(VIII):
【化28】
(式中、R
1、R
2、R
3、R
4およびR
5は前記と同意義であり、X
1はハロゲンである。)で示される化合物またはその塩の製造方法。
(2)
ハロゲン化剤がN−ハロゲノスクシンイミド、N−ハロゲノアセトアミド、またはハロゲン分子である、前記(1)記載の製造方法。
(3)
ハロゲン化剤がN−ブロモスクシンイミド、N−ブロモアセトアミド、N−クロロスクシンイミドまたはI
2である、前記(2)記載の製造方法。
(4)
ルイス酸の存在下で反応させることを特徴とする前記(1)〜(3)のいずれかに記載の製造方法。
(5)
ルイス酸が三フッ化ホウ素・エーテル錯塩または金属ハロゲン化物である、前記(4)記載の製造方法。
(6)
ルイス酸が三フッ化ホウ素・n−ブチルエーテル錯塩、三フッ化ホウ素・ジエチルエーテル錯塩またはSnCl
4である、前記(5)記載の製造方法。
(7)
式(VIII):
【化29】
(式中、R
1およびR
2はそれぞれ独立して水素または置換もしくは非置換のアルキルであり、R
3およびR
5はそれぞれ独立して置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリールまたは置換もしくは非置換のヘテロサイクリルであり、R
4は置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリールまたは置換もしくは非置換のヘテロサイクリルであり、X
1はハロゲンである。)で示される化合物と、塩基を反応させる、
式(IX):
【化30】
(式中、R
1、R
2、R
3、R
4およびR
5は前記と同意義)で示される化合物またはその塩の製造方法。
(8)
塩基が有機塩基である、前記(7)記載の製造方法。
(9)
前記(1)〜(6)のいずれかに記載の製造方法を包含する、前記(7)記載の式(IX)で示される化合物またはその塩の製造方法。
(10)
式(IX):
【化31】
(式中、R
1およびR
2はそれぞれ独立して水素または置換もしくは非置換のアルキルであり、R
3およびR
5はそれぞれ独立して置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリールまたは置換もしくは非置換のヘテロサイクリルであり、R
4は置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリールまたは置換もしくは非置換のヘテロサイクリルである。)で示される化合物と、塩基を反応させる、
式(X):
【化32】
(式中、R
1、R
2、R
3、R
4およびR
5は前記と同意義)で示される化合物またはその塩の製造方法。
(11)
塩基が金属アルコキシドである、前記(10)記載の製造方法。
(12)
前記(1)〜(9)のいずれかに記載の製造方法を包含する、前記(10)記載の式(X)で示される化合物またはその塩の製造方法。
(13)
式(X):
【化33】
(式中、R
1およびR
2はそれぞれ独立して水素または置換もしくは非置換のアルキルであり、R
3およびR
5はそれぞれ独立して置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリールまたは置換もしくは非置換のヘテロサイクリルであり、R
4は置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリールまたは置換もしくは非置換のヘテロサイクリルである。)で示される化合物を加水分解する、
式(XI):
【化34】
(式中、R
1、R
2、R
3およびR
4は前記と同意義)で示される化合物またはその塩の製造方法。
(14)
式(VI):
【化35】
(式中、R
1およびR
2はそれぞれ独立して水素または置換もしくは非置換のアルキルであり、R
3およびR
5はそれぞれ独立して置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリールまたは置換もしくは非置換のヘテロサイクリルであり、R
3およびR
5は同一の基ではない。)で示される化合物を加水分解する、
式(XV):
【化36】
(式中、R
1、R
2およびR
3は前記と同意義)で示される化合物またはその塩の製造方法。
(15)
式(XV):
【化37】
(式中、R
1およびR
2はそれぞれ独立して水素または置換もしくは非置換のアルキルであり、R
3は置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリールまたは置換もしくは非置換のヘテロサイクリルである。)で示される化合物を
式(XVII):R
5−OH(式中、R
5はR
3と同一の基である。)で示される化合物と反応させる、
式(VI):
【化38】
(式中、R
1、R
2、R
3およびR
5は前記と同意義である。)で示される化合物またはその塩の製造方法。
(16)
式(XV):
【化39】
(式中、R
1、R
2およびR
3は前記(15)と同意義)で示される化合物に、ハロゲン化剤を反応させ、
式(XVI):
【化40】
(式中、R
1、R
2およびR
3は前記と同意義であり、X
2はハロゲンである。)で示される化合物またはその塩を得る工程を含むものである、前記(15)記載の製造方法。
(17)
ハロゲン化剤が、オキシハロゲン化リン、五ハロゲン化リン、オキザリルハライド、ハロゲン化チオニルから選択されるものである、前記(16)記載の製造方法。
(18)
前記(14)記載の製造方法を包含する、前記(15)記載の式(VI)で示される化合物またはその塩の製造方法。
(19)
前記(1)〜(18)のいずれかに記載の製造方法を包含する、前記(13)記載の式(XI)で示される化合物またはその塩の製造方法。
(20)
式(I):
【化41】
(式中、R
5およびR
6はそれぞれ独立して置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリールまたは置換もしくは非置換のヘテロサイクリルである。)
で示される化合物に、
式(II):
【化42】
(式中、R
1およびR
2はそれぞれ独立して水素または置換もしくは非置換のアルキルであり、X
3は脱離基である。)で示される化合物を反応させる、
式(III):
【化43】
(式中、R
1、R
2、R
5およびR
6は前記と同意義)で示される化合物またはその塩の製造方法。
(21)
式(III):
【化44】
(式中、R
1およびR
2はそれぞれ独立して水素または置換もしくは非置換のアルキルであり、R
5およびR
6はそれぞれ独立して置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリールまたは置換もしくは非置換のヘテロサイクリルである。)で示される化合物と、塩基を反応させる、
式(IV):
【化45】
(式中、R
1、R
2およびR
5は前記と同意義)で示される化合物またはその塩の製造方法。
(22)
前記(20)記載の製造方法を包含する、前記(21)記載の式(IV)で示される化合物またはその塩の製造方法。
(23)
式(IV):
【化46】
(式中、R
1およびR
2はそれぞれ独立して水素または置換もしくは非置換のアルキルであり、R
5は置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリールまたは置換もしくは非置換のヘテロサイクリルである。)で示される化合物と、
式(V):R
3−X
4
(式中、R
3は置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリールまたは置換もしくは非置換のヘテロサイクリルであり、X
4は脱離基である。)で示される化合物を塩基の存在下で反応させる、
式(VI):
【化47】
(式中、R
1、R
2、R
3およびR
5は前記と同意義)で示される化合物またはその塩の製造方法。
(24)
前記(20)〜(22)のいずれかに記載の製造方法を包含する、前記(23)記載の式(VI)で示される化合物またはその塩の製造方法。
(25)
前記(24)記載の製造方法を包含する、前記(19)記載の製造方法。
(26)
R
1およびR
2が置換もしくは非置換のアルキルである、前記(1)〜(25)のいずれかに記載の製造方法。
(27)
R
3が置換もしくは非置換のアルキルである、前記(1)〜(19)、(23)〜(25)のいずれかに記載の製造方法。
(28)
R
3およびR
5が同一の置換もしくは非置換のアルキルである、前記(1)〜(19)、(23)〜(25)のいずれかに記載の製造方法。
(29)
前記(1)〜(28)のいずれかに記載の方法を含む、式(XIII):
【化48】
(式中、R
1、R
2、R
3およびR
4は前記(13)と同意義であり、R
7は式:−OR
8(式中、R
8は水素、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリールまたは置換もしくは非置換のヘテロサイクリルである。)で示される基、式:−(CR
9R
10)m−NR
11−R
12(式中、R
12は置換もしくは非置換のアシル、置換もしくは非置換のアルキルスルホニル、置換もしくは非置換のアルキルオキシカルボニル、置換もしくは非置換のカルバモイルまたは置換もしくは非置換のスルファモイルであり、R
11は水素または置換もしくは非置換のアルキルであり、R
9はそれぞれ独立して水素、置換もしくは非置換のアルキルまたはハロゲンであり、R
10はそれぞれ独立して水素、置換もしくは非置換のアルキルまたはハロゲンであり、mは0〜3の整数である。)で示される基、または
式:−(CR
9R
10)m−O−C(O)−NR
13−R
14(式中、R
13およびR
14はそれぞれ独立して水素または置換もしくは非置換のアルキルであり、R
9、R
10およびmは前記と同意義である。)で示される基である。)で示される化合物またはその塩の製造方法。
(30)
前記(1)〜(28)のいずれかに記載の方法を含む製造方法により
式(XI):
【化49】
(式中、R
1、R
2、R
3およびR
4は前記(13)と同意義)で示される化合物を得、
得られた式(XI)で示される化合物を
式(XII):
【化50】
(式中、R
7は、式:−OR
8(式中、R
8は水素、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリールまたは置換もしくは非置換のヘテロサイクリルである。)で示される基、式:−(CR
9R
10)m−NR
11−R
12(式中、R
12は置換もしくは非置換のアシル、置換もしくは非置換のアルキルスルホニル、置換もしくは非置換のアルキルオキシカルボニル、置換もしくは非置換のカルバモイルまたは置換もしくは非置換のスルファモイルであり、R
11は水素または置換もしくは非置換のアルキルであり、R
9はそれぞれ独立して水素、置換もしくは非置換のアルキルまたはハロゲンであり、R
10はそれぞれ独立して水素、置換もしくは非置換のアルキルまたはハロゲンであり、mは0〜3の整数である。)で示される基、または
式:−(CR
9R
10)m−O−C(O)−NR
13−R
14(式中、R
13およびR
14はそれぞれ独立して水素または置換もしくは非置換のアルキルであり、R
9、R
10およびmは前記と同意義である。)で示される基である。)で示される化合物と反応させる、
式(XIII):
【化51】
(式中、R
1、R
2、R
3、R
4およびR
7は前記と同意義)で示される化合物またはその塩の製造方法。
(31)
縮合剤の存在下で反応させることを特徴とする、前記(30)記載の製造方法。
(32)
縮合剤が、N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド、N,N’−ジイソプロピルカルボジイミドおよび1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩から選択される1以上のものである、前記(31)記載の製造方法。
(33)
1−ヒドロキシベンゾトリアゾールおよびN−ヒドロキシスクシンイミドから選択される1以上の添加剤の存在下で反応させることを特徴とする、前記(31)または(32)記載の製造方法。
(34)
式(XI):
【化52】
(式中、R
1、R
2、R
3およびR
4は前記(13)と同意義)で示される化合物に、ハロゲン化剤を反応させ、
式(XIV):
【化53】
(式中、R
1、R
2、R
3およびR
4は前記と同意義であり、X
5はハロゲンである。)で示される化合物またはその塩を得る工程を含むものである、前記(30)記載の製造方法。
(35)
ハロゲン化剤が、オキシハロゲン化リン、五ハロゲン化リン、オキザリルハライドまたはハロゲン化チオニルから選択されるものである、前記(34)記載の製造方法。
(36)
式(III):
【化54】
(式中、R
1およびR
2はそれぞれ独立して水素または置換もしくは非置換のアルキルであり、R
5およびR
6はそれぞれ独立して置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリールまたは置換もしくは非置換のヘテロサイクリルである。)で示される化合物またはその塩。
(36−1)
R
1およびR
2がメチルであり、R
5およびR
6がそれぞれ独立してアルキルである、前記(36)記載の化合物またはその塩。
(36−2)
R
5およびR
6がエチルである、前記(36−1)記載の化合物またはその塩。
(37)
式(IV):
【化55】
(式中、R
1およびR
2はそれぞれ独立して水素または置換もしくは非置換のアルキルであり、R
5は置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリールまたは置換もしくは非置換のヘテロサイクリルである。)で示される化合物またはその塩。
(37−1)
R
1およびR
2がメチルであり、R
5がアルキルである、前記(37)記載の化合物またはその塩。
(37−2)
R
5がエチルである、前記(37−1)記載の化合物またはその塩。
(37−3)
粉末X線回折の2θの値が8.2±0.2、12.4±0.2、18.3±0.2、24.5±0.2および25.6±0.2度から選択される2つ以上の2θを有する、前記(37−2)記載の化合物またはその塩の結晶。
(38)
式(VI):
【化56】
(式中、R
1およびR
2はそれぞれ独立して水素または置換もしくは非置換のアルキルであり、R
3は置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリールまたは置換もしくは非置換のヘテロサイクリルであり、R
5は置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリールまたは置換もしくは非置換のヘテロサイクリルである。)で示される化合物またはその塩。
(38−1)
R
1およびR
2がメチルであり、R
3およびR
5がそれぞれ独立してアルキルである、前記(38)記載の化合物またはその塩。
(38−2)
R
3がエチル、n−プロピル、イソプロピルまたはイソブチルである、前記(38−1)記載の化合物またはその塩。
(38−3)
R
5がエチルである、前記(38−1)または(38−2)記載の化合物またはその塩。
(38−4)
R
5がイソプロピルである、前記(38−1)または(38−2)記載の化合物またはその塩。
(39)
式(VIII):
【化57】
(式中、R
1およびR
2はそれぞれ独立して水素または置換もしくは非置換のアルキルであり、R
3およびR
5はそれぞれ独立して置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリールまたは置換もしくは非置換のヘテロサイクリルであり、R
4は置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリールまたは置換もしくは非置換のヘテロサイクリルであり、X
1はハロゲンである。)で示される化合物またはその塩。
(39−1)
R
1、R
2およびR
4がメチルであり、R
3およびR
5がそれぞれ独立してアルキルである、前記(39)記載の化合物またはその塩。
(39−2)
R
3がエチル、n−プロピル、イソプロピルまたはイソブチルである、前記(39−1)記載の化合物またはその塩。
(39−3)
R
5がエチルである、前記(39−1)または(39−2)記載の化合物またはその塩。
(39−4)
R
5がイソプロピルである、前記(39−1)または(39−2)記載の化合物またはその塩。
(40)
式(IX):
【化58】
(式中、R
1およびR
2はそれぞれ独立して水素または置換もしくは非置換のアルキルであり、R
3およびR
5はそれぞれ独立して置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリールまたは置換もしくは非置換のヘテロサイクリルであり、R
4は置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリールまたは置換もしくは非置換のヘテロサイクリルである。)で示される化合物またはその塩。
(40−1)
R
1、R
2およびR
4がメチルであり、R
3およびR
5がそれぞれ独立してアルキルである、前記(40)記載の化合物またはその塩。
(40−2)
R
3がエチル、n−プロピル、イソプロピルまたはイソブチルである、前記(40−1)記載の化合物またはその塩。
(40−3)
R
5がエチルである、前記(40−1)または(40−2)記載の化合物またはその塩。
(40−4)
R
5がイソプロピルである、前記(40−1)または(40−2)記載の化合物またはその塩。
(41)
式(X):
【化59】
(式中、R
1およびR
2はそれぞれ独立して水素または置換もしくは非置換のアルキルであり、R
3およびR
5はそれぞれ独立して置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリールまたは置換もしくは非置換のヘテロサイクリルであり、R
4は置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリールまたは置換もしくは非置換のヘテロサイクリルである。但し、R
3がイソブチルである化合物を除く。)で示される化合物またはその塩。
(41−1)
R
1、R
2およびR
4がメチルであり、R
3がイソプロピルであり、R
5がアルキルである、前記(41)記載の化合物またはその塩。
(41−2)
R
5がイソプロピルである、前記(41−1)記載の化合物またはその塩。
(41−3)
粉末X線回折の2θの値が12.7±0.2、13.9±0.2、15.2±0.2、15.5±0.2、17.2±0.2、18.2±0.2、18.6±0.2、19.9±0.2および20.2±0.2度から選択される2つ以上の2θを有する、前記(41−2)記載の化合物またはその塩の結晶。
(41−4)
R
5がエチルである、前記(41−1)記載の化合物またはその塩。
(42)
式(XI):
【化60】
(式中、R
1およびR
2はそれぞれ独立して水素または置換もしくは非置換のアルキルであり、R
3は置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリールまたは置換もしくは非置換のヘテロサイクリルであり、R
4は置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリールまたは置換もしくは非置換のヘテロサイクリルである。但し、R
3がイソブチルである化合物を除く。)で示される化合物またはその塩。
(42−1)
R
1、R
2およびR
4がメチルであり、R
3がエチルである、前記(42)記載の化合物またはその塩。
(42−2)
粉末X線回折の2θの値が9.0±0.2、13.0±0.2、13.9±0.2、15.0±0.2、15.6±0.2、18.9±0.2、22.0±0.2、22.3±0.2、23.1±0.2、24.3±0.2、25.0±0.2および25.4±0.2度から選択される2つ以上の2θを有する、前記(42−1)記載の化合物またはその塩の結晶。
(42−3)
R
1、R
2およびR
4がメチルであり、R
3がn−プロピルである、前記(42)記載の化合物またはその塩。
(42−4)
粉末X線回折の2θの値が8.5±0.2、11.4±0.2、14.2±0.2、18.1±0.2、19.4±0.2、21.1±0.2、23.9±0.2および26.4±0.2度から選択される2つ以上の2θを有する、前記(42−3)記載の化合物またはその塩の結晶。
(42−5)
R
1、R
2およびR
4がメチルであり、R
3がイソプロピルである、前記(42)記載の化合物またはその塩。
(42−6)
粉末X線回折の2θの値が8.7±0.2、11.3±0.2、14.3±0.2、15.0±0.2、17.5±0.2、19.4±0.2、21.1±0.2、22.7±0.2、24.3±0.2、24.8±0.2および26.0±0.2度から選択される2つ以上の2θを有する、前記(42−5)記載の化合物またはその塩の結晶。
(42−7)
粉末X線回折の2θの値が12.6±0.2、13.7±0.2、15.3±0.2、17.9±0.2、20.1±0.2、20.6±0.2、21.2±0.2、23.5±0.2、25.4±0.2および31.0±0.2度から選択される2つ以上の2θを有する、前記(42−5)記載の化合物またはその塩の結晶。
(42−8)
粉末X線回折の2θの値が8.7±0.2、9.4±0.2、11.3±0.2、14.3±0.2、16.3±0.2、18.9±0.2、20.2±0.2、23.1±0.2、27.7±0.2および30.5±0.2度から選択される2つ以上の2θを有する、前記(42−5)記載の化合物またはその塩の結晶。
(42−9)
R
1、R
2およびR
4がメチルであり、R
3がイソブチルである、前記(42)記載の化合物またはその塩。
(42−10)
粉末X線回折の2θの値が10.6±0.2、11.5±0.2、17.6±0.2、18.0±0.2、18.6±0.2、19.5±0.2、19.9±0.2、23.1±0.2、24.8±0.2、27.5±0.2および27.9±0.2度から選択される2つ以上の2θを有する、前記(42−9)記載の化合物またはその塩の結晶。
(43)
式(XV):
【化61】
(式中、R
1およびR
2はそれぞれ独立して水素または置換もしくは非置換のアルキルであり、R
3は置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリールまたは置換もしくは非置換のヘテロサイクリルである。)で示される化合物またはその塩。
(43−1)
R
1およびR
2がメチルであり、R
3がイソプロピルである、前記(43)記載の化合物またはその塩。
(43−2)
粉末X線回折の2θの値が12.0±0.2および20.3±0.2度の2θを有する、前記(43−1)記載の化合物またはその塩の結晶。
(44)
式(XIII):
【化62】
(式中、R
1およびR
2はそれぞれ独立して水素または置換もしくは非置換のアルキルであり、R
3は置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリールまたは置換もしくは非置換のヘテロサイクリルであり、R
4は置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリールまたは置換もしくは非置換のヘテロサイクリルであり、R
7は式:−OR
8(式中、R
8は水素、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリールまたは置換もしくは非置換のヘテロサイクリルである。)で示される基、式:−(CR
9R
10)m−NR
11−R
12(式中、R
12は置換もしくは非置換のアシル、置換もしくは非置換のアルキルスルホニル、置換もしくは非置換のアルキルオキシカルボニル、置換もしくは非置換のカルバモイルまたは置換もしくは非置換のスルファモイルであり、R
11は水素または置換もしくは非置換のアルキルであり、R
9はそれぞれ独立して水素、置換もしくは非置換のアルキルまたはハロゲンであり、R
10はそれぞれ独立して水素、置換もしくは非置換のアルキルまたはハロゲンであり、mは0〜3の整数である。)で示される基、または
式:−(CR
9R
10)m−O−C(O)−NR
13−R
14(式中、R
13およびR
14はそれぞれ独立して水素または置換もしくは非置換のアルキルであり、R
9、R
10およびmは前記と同意義である。)で示される基である。)で示される化合物またはその塩を、メタノールを実質的に含まない溶媒を用いて結晶化する、
式(XIII):
【化63】
(式中、R
1、R
2、R
3、R
4およびR
7は前記と同意義である。)で示される化合物の非溶媒和物の結晶または当該化合物の塩の非溶媒和物の結晶の製造方法。
(45)
式(XIII):
【化64】
(式中、R
1およびR
2はそれぞれ独立して水素または置換もしくは非置換のアルキルであり、R
3は置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリールまたは置換もしくは非置換のヘテロサイクリルであり、R
4は置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリールまたは置換もしくは非置換のヘテロサイクリルであり、R
7は式:−OR
8(式中、R
8は水素、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリールまたは置換もしくは非置換のヘテロサイクリルである。)で示される基、式:−(CR
9R
10)m−NR
11−R
12(式中、R
12は置換もしくは非置換のアシル、置換もしくは非置換のアルキルスルホニル、置換もしくは非置換のアルキルオキシカルボニル、置換もしくは非置換のカルバモイルまたは置換もしくは非置換のスルファモイルであり、R
11は水素または置換もしくは非置換のアルキルであり、R
9はそれぞれ独立して水素、置換もしくは非置換のアルキルまたはハロゲンであり、R
10はそれぞれ独立して水素、置換もしくは非置換のアルキルまたはハロゲンであり、mは0〜3の整数である。)で示される基、または
式:−(CR
9R
10)m−O−C(O)−NR
13−R
14(式中、R
13およびR
14はそれぞれ独立して水素または置換もしくは非置換のアルキルであり、R
9、R
10およびmは前記と同意義である。)で示される基である。)で示される化合物のメタノール和物の結晶または当該化合物の塩のメタノール和物の結晶を、30%(V/V)以上のメタノールを含まない溶媒を用いて結晶変換する、
式(XIII):
【化65】
(式中、R
1、R
2、R
3、R
4およびR
7は前記と同意義である。)で示される化合物の非溶媒和物の結晶または当該化合物の塩の非溶媒和物の結晶の製造方法。
更に本発明者は、以下の発明を完成した。
(1A)
式(I):
【化66】
(式中、R
5およびR
6はそれぞれ独立して置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリールまたは置換もしくは非置換のヘテロサイクリルである。)
で示される化合物に、
式(II):
【化67】
(式中、R
1およびR
2はそれぞれ独立して水素または置換もしくは非置換のアルキルであり、Xは脱離基である。)で示される化合物を反応させる、
式(III):
【化68】
(式中、R
1、R
2、R
5およびR
6は前記と同意義)で示される化合物またはその塩の製造方法。
(2A)
式(III):
【化69】
(式中、R
1およびR
2はそれぞれ独立して水素または置換もしくは非置換のアルキルであり、R
5およびR
6はそれぞれ独立して置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリールまたは置換もしくは非置換のヘテロサイクリルである。)で示される化合物と、塩基を反応させる、
式(IV):
【化70】
(式中、R
1、R
2およびR
5は前記と同意義)で示される化合物またはその塩の製造方法。
(3A)
式(IV):
【化71】
(式中、R
1およびR
2はそれぞれ独立して水素または置換もしくは非置換のアルキルであり、R
5は置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリールまたは置換もしくは非置換のヘテロサイクリルである。)で示される化合物と、
式(V):R
3−X
(式中、R
3は置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリールまたは置換もしくは非置換のヘテロサイクリルであり、Xは脱離基である。)で示される化合物を塩基の存在下で反応させる、
式(VI):
【化72】
(式中、R
1、R
2、R
3およびR
5は前記と同意義)で示される化合物またはその塩の製造方法。
(4A)
式(VI):
【化73】
(式中、R
1およびR
2はそれぞれ独立して水素または置換もしくは非置換のアルキルであり、R
3およびR
5はそれぞれ独立して置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリールまたは置換もしくは非置換のヘテロサイクリルである。)で示される化合物と、
式(VII):R
4−CN
(式中、R
4は置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリールまたは置換もしくは非置換のヘテロサイクリルである。)で示される化合物をハロゲン化剤の存在下で反応させる、
式(VIII):
【化74】
(式中、R
1、R
2、R
3、R
4およびR
5は前記と同意義であり、Xはハロゲンである。)で示される化合物またはその塩の製造方法。
(5A)
ハロゲン化剤がN−ハロゲノスクシンイミド、N−ハロゲノアセトアミド、またはハロゲン分子である、前記(4A)記載の製造方法。
(6A)
ハロゲン化剤がN−ブロモスクシンイミド、N−ブロモアセトアミド、N−クロロスクシンイミドまたはI
2である、前記(5A)記載の製造方法。
(7A)
ルイス酸の存在下で反応させることを特徴とする前記(4A)〜(6A)のいずれかに記載の製造方法。
(8A)
ルイス酸が三フッ化ホウ素・エーテル錯塩または金属ハロゲン化物である、前記(7A)記載の製造方法。
(9A)
ルイス酸が三フッ化ホウ素・n−ブチルエーテル錯塩、三フッ化ホウ素・ジエチルエーテル錯塩またはSnCl
4である、前記(8A)記載の製造方法。
(10A)
式(VIII):
【化75】
(式中、R
1およびR
2はそれぞれ独立して水素または置換もしくは非置換のアルキルであり、R
3およびR
5はそれぞれ独立して置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリールまたは置換もしくは非置換のヘテロサイクリルであり、R
4は置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリールまたは置換もしくは非置換のヘテロサイクリルであり、Xはハロゲンである。)で示される化合物と、塩基を反応させる、
式(IX):
【化76】
(式中、R
1、R
2、R
3、R
4およびR
5は前記と同意義)で示される化合物またはその塩の製造方法。
(11A)
塩基が有機塩基である、前記(10A)記載の製造方法。
(12A)
式(IX):
【化77】
(式中、R
1およびR
2はそれぞれ独立して水素または置換もしくは非置換のアルキルであり、R
3およびR
5はそれぞれ独立して置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリールまたは置換もしくは非置換のヘテロサイクリルであり、R
4は置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリールまたは置換もしくは非置換のヘテロサイクリルである。)で示される化合物と、塩基を反応させる、
式(X):
【化78】
(式中、R
1、R
2、R
3、R
4およびR
5は前記と同意義)で示される化合物またはその塩の製造方法。
(13A)
塩基が金属アルコキシドである、前記(12A)記載の製造方法。
(14A)
式(X):
【化79】
(式中、R
1およびR
2はそれぞれ独立して水素または置換もしくは非置換のアルキルであり、R
3およびR
5はそれぞれ独立して置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリールまたは置換もしくは非置換のヘテロサイクリルであり、R
4は置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリールまたは置換もしくは非置換のヘテロサイクリルである。)で示される化合物を加水分解する、
式(XI):
【化80】
(式中、R
1、R
2、R
3およびR
4は前記と同意義)で示される化合物またはその塩の製造方法。
(15A)
R
1およびR
2が置換もしくは非置換のアルキルである、前記(1A)〜(14A)のいずれかに記載の製造方法。
(16A)
R
3が置換もしくは非置換のアルキルである、前記(3A)〜(15A)のいずれかに記載の製造方法。
(17A)
R
3およびR
5が同一の置換もしくは非置換のアルキルである、前記(3A)〜(16A)のいずれかに記載の製造方法。
(18A)
式(VI):
【化81】
(式中、R
1およびR
2はそれぞれ独立して水素または置換もしくは非置換のアルキルであり、R
3およびR
5はそれぞれ独立して置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリールまたは置換もしくは非置換のヘテロサイクリルであり、R
3およびR
5は同一の基ではない。)で示される化合物を加水分解する、
式(XV):
【化82】
(式中、R
1、R
2およびR
3は前記と同意義)で示される化合物またはその塩の製造方法。
(19A)
式(XV):
【化83】
(式中、R
1およびR
2はそれぞれ独立して水素または置換もしくは非置換のアルキルであり、R
3は置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリールまたは置換もしくは非置換のヘテロサイクリルである。)で示される化合物を
式(XVII):R
5−OH(式中、R
5はR
3と同一の基である。)で示される化合物と反応させる、
式(VI):
【化84】
(式中、R
1、R
2、R
3およびR
5は前記と同意義である。)で示される化合物またはその塩の製造方法。
(20A)
式(XV):
【化85】
(式中、R
1、R
2およびR
3は前記(19A)と同意義)で示される化合物に、ハロゲン化剤を反応させ、
式(XVI):
【化86】
(式中、R
1、R
2およびR
3は前記と同意義であり、Xはハロゲンである。)で示される化合物またはその塩を得る工程を含むものである、前記(19A)記載の製造方法。
(21A)
ハロゲン化剤が、オキシハロゲン化リン、五ハロゲン化リン、オキザリルハライド、ハロゲン化チオニルから選択されるものである、前記(20A)記載の製造方法。
(22A)
前記(1A)〜(21A)のいずれかに記載の方法を含む、式(XIII):
【化87】
(式中、R
1、R
2、R
3およびR
4は前記(14A)と同意義であり、R
7は式:−OR
8(式中、R
8は水素、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリールまたは置換もしくは非置換のヘテロサイクリルである。)で示される基、式:−(CR
9R
10)m−NR
11−R
12(式中、R
12は置換もしくは非置換のアシル、置換もしくは非置換のアルキルスルホニル、置換もしくは非置換のアルキルオキシカルボニル、置換もしくは非置換のカルバモイルまたは置換もしくは非置換のスルファモイルであり、R
11は水素または置換もしくは非置換のアルキルであり、R
9およびR
10はそれぞれ独立して水素、置換もしくは非置換のアルキルまたはハロゲンであり、mは0〜3の整数である。)で示される基、または
式:−(CR
9R
10)m−O−C(O)−NR
13−R
14(式中、R
13およびR
14はそれぞれ独立して水素または置換もしくは非置換のアルキルであり、R
9、R
10およびmは前記と同意義である。)で示される基である。)で示される化合物またはその塩の製造方法。
(23A)
前記(1A)〜(21A)のいずれかに記載の方法を含む製造方法により
式(XI):
【化88】
(式中、R
1、R
2、R
3およびR
4は前記(14A)と同意義)で示される化合物を得、
得られた式(XI)で示される化合物を
式(XII):
【化89】
(式中、R
7は、式:−OR
8(式中、R
8は水素、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリールまたは置換もしくは非置換のヘテロサイクリルである。)で示される基、式:−(CR
9R
10)m−NR
11−R
12(式中、R
12は置換もしくは非置換のアシル、置換もしくは非置換のアルキルスルホニル、置換もしくは非置換のアルキルオキシカルボニル、置換もしくは非置換のカルバモイルまたは置換もしくは非置換のスルファモイルであり、R
11は水素または置換もしくは非置換のアルキルであり、R
9およびR
10はそれぞれ独立して水素、置換もしくは非置換のアルキルまたはハロゲンであり、mは0〜3の整数である。)で示される基、または
式:−(CR
9R
10)m−O−C(O)−NR
13−R
14(式中、R
13およびR
14はそれぞれ独立して水素または置換もしくは非置換のアルキルであり、R
9、R
10およびmは前記と同意義である。)で示される基である。)で示される化合物と反応させる、
式(XIII):
【化90】
(式中、R
1、R
2、R
3、R
4およびR
7は前記と同意義)で示される化合物またはその塩の製造方法。
(24A)
縮合剤の存在下で反応させることを特徴とする、前記(23A)記載の製造方法。
(25A)
縮合剤が、N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド、N,N’−ジイソプロピルカルボジイミドおよび1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩から選択される1以上のものである、前記(24A)記載の製造方法。
(26A)
1−ヒドロキシベンゾトリアゾールおよびN−ヒドロキシスクシンイミドから選択される1以上の添加剤の存在下で反応させることを特徴とする、前記(24A)または(25A)記載の製造方法。
(27A)
式(XI):
【化91】
(式中、R
1、R
2、R
3およびR
4は前記(14A)と同意義)で示される化合物に、ハロゲン化剤を反応させ、
式(XIV):
【化92】
(式中、R
1、R
2、R
3およびR
4は前記と同意義であり、Xはハロゲンである。)で示される化合物またはその塩を得る工程を含むものである、前記(23A)記載の製造方法。
(28A)
ハロゲン化剤が、オキシハロゲン化リン、五ハロゲン化リン、オキザリルハライドまたはハロゲン化チオニルから選択されるものである、前記(27A)記載の製造方法。
(29A)
式(III):
【化93】
(式中、R
1およびR
2はそれぞれ独立して水素または置換もしくは非置換のアルキルであり、R
5およびR
6はそれぞれ独立して置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリールまたは置換もしくは非置換のヘテロサイクリルである。)で示される化合物またはその塩。
(29A−1)
R
1およびR
2がメチルであり、R
5およびR
6がそれぞれ独立してアルキルである、前記(29A)記載の化合物またはその塩。
(29A−2)
R
5およびR
6がエチルである、前記(29A−1)記載の化合物またはその塩。
(30A)
式(IV):
【化94】
(式中、R
1およびR
2はそれぞれ独立して水素または置換もしくは非置換のアルキルであり、R
5は置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリールまたは置換もしくは非置換のヘテロサイクリルである。)で示される化合物またはその塩。
(30A−1)
R
1およびR
2がメチルであり、R
5がアルキルである、前記(30A)記載の化合物またはその塩。
(30A−2)
R
5がエチルである、前記(30A−1)記載の化合物またはその塩。
(30A−3)
粉末X線回折の2θの値が8.2±0.2、12.4±0.2、18.3±0.2、24.5±0.2および25.6±0.2度から選択される2つ以上の2θを有する、前記(30A−2)記載の化合物またはその塩の結晶。
(31A)
式(VI):
【化95】
(式中、R
1およびR
2はそれぞれ独立して水素または置換もしくは非置換のアルキルであり、R
3は置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリールまたは置換もしくは非置換のヘテロサイクリルであり、R
5は置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリールまたは置換もしくは非置換のヘテロサイクリルである。)で示される化合物またはその塩。
(31A−1)
R
1およびR
2がメチルであり、R
3およびR
5がそれぞれ独立してアルキルである、前記(31A)記載の化合物またはその塩。
(31A−2)
R
3がエチル、n−プロピル、イソプロピルまたはイソブチルである、前記(31A−1)記載の化合物またはその塩。
(31A−3)
R
5がエチルである、前記(31A−1)または(31A−2)記載の化合物またはその塩。
(31A−4)
R
5がイソプロピルである、前記(31A−1)または(31A−2)記載の化合物またはその塩。
(32A)
式(VIII):
【化96】
(式中、R
1およびR
2はそれぞれ独立して水素または置換もしくは非置換のアルキルであり、R
3およびR
5はそれぞれ独立して置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリールまたは置換もしくは非置換のヘテロサイクリルであり、R
4は置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリールまたは置換もしくは非置換のヘテロサイクリルであり、Xはハロゲンである。)で示される化合物またはその塩。
(32A−1)
R
1、R
2およびR
4がメチルであり、R
3およびR
5がそれぞれ独立してアルキルである、前記(32A)記載の化合物またはその塩。
(32A−2)
R
3がエチル、n−プロピル、イソプロピルまたはイソブチルである、前記(32A−1)記載の化合物またはその塩。
(32A−3)
R
5がエチルである、前記(32A−1)または(32A−2)記載の化合物またはその塩。
(32A−4)
R
5がイソプロピルである、前記(32A−1)または(32A−2)記載の化合物またはその塩。
(33A)
式(IX):
【化97】
(式中、R
1およびR
2はそれぞれ独立して水素または置換もしくは非置換のアルキルであり、R
3およびR
5はそれぞれ独立して置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリールまたは置換もしくは非置換のヘテロサイクリルであり、R
4は置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリールまたは置換もしくは非置換のヘテロサイクリルである。)で示される化合物またはその塩。
(33A−1)
R
1、R
2およびR
4がメチルであり、R
3およびR
5がそれぞれ独立してアルキルである、前記(33A)記載の化合物またはその塩。
(33A−2)
R
3がエチル、n−プロピル、イソプロピルまたはイソブチルである、前記(33A−1)記載の化合物またはその塩。
(33A−3)
R
5がエチルである、前記(33A−1)または(33A−2)記載の化合物またはその塩。
(33A−4)
R
5がイソプロピルである、前記(33A−1)または(33A−2)記載の化合物またはその塩。
(34A)
式(X):
【化98】
(式中、R
1およびR
2はそれぞれ独立して水素または置換もしくは非置換のアルキルであり、R
3およびR
5はそれぞれ独立して置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリールまたは置換もしくは非置換のヘテロサイクリルであり、R
4は置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリールまたは置換もしくは非置換のヘテロサイクリルである。但し、R
3がイソブチルである化合物を除く。)で示される化合物またはその塩。
(34A−1)
R
1、R
2およびR
4がメチルであり、R
3がイソプロピルであり、R
5がアルキルである、前記(34A)記載の化合物またはその塩。
(34A−2)
R
5がイソプロピルである、前記(34A−1)記載の化合物またはその塩。
(34A−3)
粉末X線回折の2θの値が12.7±0.2、13.9±0.2、15.2±0.2、15.5±0.2、17.2±0.2、18.2±0.2、18.6±0.2、19.9±0.2および20.2±0.2度から選択される2つ以上の2θを有する、前記(34A−2)記載の化合物またはその塩の結晶。
(35A)
式(XI):
【化99】
(式中、R
1およびR
2はそれぞれ独立して水素または置換もしくは非置換のアルキルであり、R
3は置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリールまたは置換もしくは非置換のヘテロサイクリルであり、R
4は置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリールまたは置換もしくは非置換のヘテロサイクリルである。但し、R
3がイソブチルである化合物を除く。)で示される化合物またはその塩。
(35A−1)
R
1、R
2およびR
4がメチルであり、R
3がエチルである、前記(35A)記載の化合物またはその塩。
(35A−2)
粉末X線回折の2θの値が9.0±0.2、13.0±0.2、13.9±0.2、15.0±0.2、15.6±0.2、18.9±0.2、22.0±0.2、22.3±0.2、23.1±0.2、24.3±0.2、25.0±0.2および25.4±0.2度から選択される2つ以上の2θを有する、前記(35A−1)記載の化合物またはその塩の結晶。
(35A−3)
R
1、R
2およびR
4がメチルであり、R
3がn−プロピルである、前記(35A)記載の化合物またはその塩。
(35A−4)
粉末X線回折の2θの値が8.5±0.2、11.4±0.2、14.2±0.2、18.1±0.2、19.4±0.2、21.1±0.2、23.9±0.2および26.4±0.2度から選択される2つ以上の2θを有する、前記(35A−3)記載の化合物またはその塩の結晶。
(35A−5)
R
1、R
2およびR
4がメチルであり、R
3がイソプロピルである、前記(35A)記載の化合物またはその塩。
(35A−6)
粉末X線回折の2θの値が8.7±0.2、11.3±0.2、14.3±0.2、15.0±0.2、17.5±0.2、19.4±0.2、21.1±0.2、22.7±0.2、24.3±0.2、24.8±0.2および26.0±0.2度から選択される2つ以上の2θを有する、前記(35A−5)記載の化合物またはその塩の結晶。
(35A−7)
R
1、R
2およびR
4がメチルであり、R
3がイソブチルである、前記(35A)記載の化合物またはその塩。
(35A−8)
粉末X線回折の2θの値が10.6±0.2、11.5±0.2、17.6±0.2、18.0±0.2、18.6±0.2、19.5±0.2、19.9±0.2、23.1±0.2、24.8±0.2、27.5±0.2および27.9±0.2度から選択される2つ以上の2θを有する、前記(35A−7)記載の化合物またはその塩の結晶。
(36A)
式(XV):
【化100】
(式中、R
1およびR
2はそれぞれ独立して水素または置換もしくは非置換のアルキルであり、R
3は置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリールまたは置換もしくは非置換のヘテロサイクリルである。)で示される化合物またはその塩。
(36A−1)
R
1およびR
2がメチルであり、R
3がイソプロピルである、前記(36A)記載の化合物またはその塩。
(36A−2)
粉末X線回折の2θの値が12.0±0.2および20.3±0.2度の2θを有する、前記(36A−1)記載の化合物またはその塩の結晶。
なお、本明細書中、化合物を化合物と反応させることには、化合物もしくはその塩またはそれらの溶媒和物を化合物もしくはその塩またはそれらの溶媒和物と反応させることを包含する。