特許第6080170号(P6080170)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6080170
(24)【登録日】2017年1月27日
(45)【発行日】2017年2月15日
(54)【発明の名称】ガイドワイヤ
(51)【国際特許分類】
   A61M 25/09 20060101AFI20170206BHJP
【FI】
   A61M25/09 516
【請求項の数】3
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2014-57516(P2014-57516)
(22)【出願日】2014年3月20日
(65)【公開番号】特開2015-181487(P2015-181487A)
(43)【公開日】2015年10月22日
【審査請求日】2016年2月10日
(73)【特許権者】
【識別番号】390030731
【氏名又は名称】朝日インテック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100134326
【弁理士】
【氏名又は名称】吉本 聡
(72)【発明者】
【氏名】松尾 賢一
【審査官】 姫島 卓弥
(56)【参考文献】
【文献】 特開2006−271955(JP,A)
【文献】 特開2008−161588(JP,A)
【文献】 特開平10−043307(JP,A)
【文献】 特開平02−215476(JP,A)
【文献】 米国特許第04748986(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61M 25/09
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コアシャフトと、
前記コアシャフトを覆い、先端側コイルと基端側コイルとから成るコイル体と
を備え
前記先端側コイルと前記基端側コイルとは、各々の素線が交互に配置された状態で接続されており、
前記基端側コイルの最先端部に位置する第1素線は、前記先端側コイルの素線によって両側から挟持されており、前記基端側コイルの最先端に位置する前記第1素線に隣接する第2素線は、前記先端側コイルの素線によって基端側から当接されており、
且つ、前記第2素線と、その先端側に隣接する前記先端側コイルの素線との間には、隙間が設けられていることを特徴とするガイドワイヤ。
【請求項2】
請求項1に記載のガイドワイヤであって、
前記基端側コイルの素線の直径は、前記先端側コイルの素線の直径よりも大きな直径に設定されていることを特徴とするガイドワイヤ。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載のガイドワイヤであって、
前記基端側コイルは、前記先端側コイルよりも弾性率の大きな材料で形成されていることを特徴とするガイドワイヤ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、血管などの管腔に挿入されるガイドワイヤに関する。
【背景技術】
【0002】
血管にカテーテルを挿入する際に用いられるガイドワイヤが知られている。カテーテルを挿入する際には、先ずガイドワイヤを血管に挿入し、その後にガイドワイヤに沿ってカテーテルを進行させる。このように、ガイドワイヤはカテーテルを病変部に導くためのガイドとして機能する。
【0003】
ガイドワイヤは、コアシャフトと、コアシャフトを覆うコイル体とから構成されている。また、ガイドワイヤのコイル体として、2種類のコイルを接続したものを用いる場合がある。2つのコイルを接続する方法としては、一方のコイルの素線間に他方のコイルの素線を噛み込ませる方法が用いられる(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3など)。この接続方法によれば、コイルの復元力によって、一方のコイルの素線の間に他方のコイルの素線を挟み込むことができる。従って、接続部分をロウ材などで接着する前の状態であっても、2つのコイルの中心軸を合わせた状態に保ち易く、ひいてはガイドワイヤの組み立て作業が行い易いという利点がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開昭60−168466
【特許文献2】特開2005−46603
【特許文献3】特開2006−297152
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献2または特許文献3に記載のガイドワイヤでは、接続部分のコイルの素線の間に隙間がないので、接続部分にロウ材等が浸透し難く、十分な接続強度を確保することが困難となる。これに対して、特許文献1に記載のガイドワイヤのように、2つのコイルの接続部分のピッチを大きく設定することによって、接続部分のコイルの素線の間に隙間が設けることも可能である。しかしながら、そうすると今度はロウ付け前の状態でコイルの中心軸を合わせた状態に保つことが困難となり、2つのコイルを接続する時の作業性が悪化してしまう。
このように、従来技術では、2つのコイルを接続する際の作業性と、コイルの接続部分におけるロウ材等の浸透のし易さとを両立させることが困難であった。
【0006】
この発明は、従来の技術が有する上述した課題に対応してなされたものであり、2つのコイルを接続したコイル体を有するガイドワイヤにおいて、2つのコイルを接続する際の作業性と、コイルの接続部分におけるロウ材などの浸透のし易さとを両立させることが可能な技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決するために、本発明のガイドワイヤは次の構成を採用した。すなわち、コアシャフトと、前記コアシャフトを覆い、先端側コイルと基端側コイルとから成るコイル体とを備え、前記先端側コイルと前記基端側コイルとは、各々の素線が交互に配置された状態で接続されており、前記基端側コイルの最先端部に位置する第1素線は、前記先端側コイルの素線によって両側から挟持されており、前記基端側コイルの最先端部に位置する前記第1素線に隣接する第2素線は、前記先端側コイルの素線によって基端側から当接されており、且つ、前記第2素線と、その先端側に隣接する前記先端側コイルの素線との間には、隙間が設けられていることを特徴とする。
【0008】
このような本発明のガイドワイヤにおいては、基端側コイルの最先端部に位置する第1素線が先端側コイルの素線によって両側から挟持されており、基端側コイルの最先端部に位置する第1素線に隣接する第2素線は、先端側コイルの素線によって基端側から当接されているので、ロウ材などを用いて接続部分を接着する前の状態であっても、2つのコイルの中心軸を合わせた状態を保ち易くすることができる。従って、コイルの接続作業(ひいてはガイドワイヤの組立作業)が容易となる。
【0009】
また、本発明のガイドワイヤでは、第2素線と、その先端側に隣接する先端側コイルの素線との間に隙間が設けられている。その結果、接続部分にロウ材などが浸透し易くなるので、先端側コイルと基端側コイルとの接合強度、およびこれらのコイルとコアシャフトとの接合強度を十分に確保することができる。
【0010】
以上のように、本発明のガイドワイヤでは、2つのコイルを接続する際の作業性と、コイルの接続部分におけるロウ材などの浸透のし易さとを両立させることが可能となる。
【0011】
また、上述した本発明のガイドワイヤにおいては、基端側コイルの素線の直径を、先端側コイルの素線の直径よりも大きな直径に設定することとしても良い。
【0012】
このような本発明のガイドワイヤでは、基端側コイルの素線の直径が、先端側コイルの素線の直径よりも大きな直径に設定されているので、先端側コイルの復元力(伸ばされたコイルが元の形状に戻ろうとする力)によって、基端側コイルが変形することを防止することができる。その結果、2つのコイルの接続部分において、先端側コイルの素線と、その基端側の基端側コイルの素線との隙間を容易に確保することが可能となる。
【0013】
また、本発明のガイドワイヤにおいては、基端側コイルを、先端側コイルよりも弾性率の大きな材料で形成することとしても良い。
【0014】
このような本発明のガイドワイヤでは、基端側コイルが先端側コイルよりも弾性率の大きな材料で形成されているので、先端側コイルの復元力によって基端側コイルが変形することを防止することができる。特に、設計上の理由によって、先端側コイルと基端側コイルとで素線の直径に差を設けることが困難な場合(例えば、外径が非常に小さなガイドワイヤを設計する場合など)であっても、先端側コイルの復元力による基端側コイルの変形を防止することができる。その結果、2つのコイルの接続部分における先端側コイルと基端側コイルとの素線間の隙間を、容易かつ確実に確保することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の第1実施形態のガイドワイヤの構成を示した説明図である。
図2】本発明の第1実施形態のガイドワイヤにおける2つのコイルの接続部分の拡大図である。
図3】本発明の第1実施形態のガイドワイヤの組立作業の一部を示した説明図である。(a)には、コアシャフトの先端に先端側コイルがロウ付けされた状態が示されており、(b)には、先端側コイルと基端側コイルとが噛み込みによって接続された状態が示されており、(c)には、先端側コイルと基端側コイルとの接続部分がロウ付けされた状態が示されている。
図4】本発明の第2実施形態のガイドワイヤにおける2つのコイルの接続部分の拡大図である。
図5】本発明の第3実施形態のガイドワイヤにおける2つのコイルの接続部分の拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
A.第1実施形態 :
以下では、上述した本発明の内容を明確にするために、本発明のガイドワイヤの各種実施形態を説明する。
図1は、第1実施形態のガイドワイヤ1の構成を示した説明図である。図示されているように、本実施形態のガイドワイヤ1は、コアシャフト10と、コアシャフト10を覆うコイル体20とから構成されている。
【0017】
コアシャフト10は、ガイドワイヤ1の先端部での柔軟性を確保する目的で、先端に向かって細くなるテーパー形状に形成されている。また、コイル体20は、2つのコイル(先端側コイル30と基端側コイル40)を接続することによって形成されている。
【0018】
コアシャフト10の先端とコイル体20の先端とは、先端接合部50を介して接合されている。また、コアシャフト10の後端とコイル体20の後端とは、後端接合部51を介して接合されている。更に、コアシャフト10とコイル体20とは、先端側コイル30と基端側コイル40との接続部分において第1中間接合部52を介して接合されるとともに、基端側コイル40の中間部分において、第2中間接合部53を介して接合されている。
【0019】
図2は、本発明の第1実施形態のガイドワイヤ1における2つのコイルの接続部分の拡大図である。図示されているように、本実施形態において、2つのコイル(先端側コイル30および基端側コイル40)は、先端側コイル30の素線と基端側コイル40の素線とが交互に配置されること(いわゆる噛み込み)によって接続されている。
【0020】
ここで、本実施形態のガイドワイヤ1では、基端側コイル40の最先端部に位置する素線(第1素線40a)が、その両側に位置する先端側コイル30の素線(素線30a,30b)によって挟持されている。また、第1素線40aの基端側に隣接する第2素線40bは、その基端側に位置する先端側コイル30の素線(素線30c)によって基端側から当接されている。さらに、2つのコイルの接続部分において、基端側コイル40の第2素線40bと、その先端側に隣接する先端側コイル30の素線30bとの間には、隙間Gが設けられている。
尚、本実施形態では、基端側コイル40の第3素線40cと、その先端側に隣接する先端側コイル30の素線30cとの間にも、隙間Gが設けられている。
【0021】
図3は、本発明の第1実施形態のガイドワイヤ1の組立作業の一部を示した説明図である。(a)には、コアシャフト10の先端に先端側コイル30がロウ付けされた状態が示されており、(b)には、先端側コイル30と基端側コイル40とが噛み込みによって接続された状態が示されており、(c)には、先端側コイル30と基端側コイル40との接続部分がロウ付けされた状態が示されている。
【0022】
図3(a)に示されているように、本実施形態のガイドワイヤ1では、先ず、コアシャフト10の先端と先端側コイル30の先端とをロウ付けして、先端接合部50を形成する。それから、図3(b)に示されているように、コアシャフト10の基端側から基端側コイル40を挿入し、先端側コイル30の基端部と基端側コイル40の先端部とを噛み込ませることによって両者を接続する。
【0023】
ここで、本実施形態のガイドワイヤ1では、接続前の先端側コイル30の基端部のピッチに対して、接続前の基端側コイル40の先端部のピッチが比較的大きく設定されている。このため、2つのコイルを接続すると、基端側コイル40の第1素線40aが先端側コイル30の素線(素線30a,30b)によって両側から挟持され、第1素線40aの基端側に隣接する第2素線40bが、その基端側に位置する先端側コイル30の素線30cによって基端側から当接される(図3(b)を参照)。従って、ロウ付け前の状態であっても、2つのコイルの中心軸を合わせた状態を保ち易くなる。その結果、例えば2つのコイルの中心軸がズレないように仮留め等を行う必要が無く、コイルの接続作業(ひいてはガイドワイヤ1の組立作業)が容易となる。
【0024】
また、図3(b)のようにして先端側コイル30と基端側コイル40とを接続したら、接続部分にロウ材を浸透させる。
上述したように、本実施形態のガイドワイヤ1では、接続前の先端側コイル30の基端部のピッチに対して接続前の基端側コイル40の先端部のピッチが比較的大きく設定されている。このため、2つのコイルを接続した状態で、基端側コイル40の第2素線40bと、その先端側に隣接する先端側コイル30の素線30bとの間に隙間Gが形成される。また、基端側コイル40の第3素線40cと、その先端側に隣接する先端側コイル30の素線30cとの間にも隙間Gが形成される。このため、図3(c)に示されているように、隙間Gからロウ材が浸透することによって第1中間接合部52が形成される。その結果、先端側コイル30と基端側コイル40との接合強度、およびこれらのコイルとコアシャフト10との接合強度を十分に確保することが可能となる。
【0025】
以上のように、本発明のガイドワイヤ1では、2つのコイル(先端側コイル30と基端側コイル40)を接続する際の作業性と、コイルの接続部分におけるロウ材などの浸透のし易さとを両立させることが可能となる。
【0026】
B.第2実施形態 :
図4は、本発明の第2実施形態のガイドワイヤ2における2つのコイルの接続部分の拡大図である。図示した第2実施形態のガイドワイヤ2では、上述した第1実施形態のガイドワイヤ1と比較して以下の点が異なっている。すなわち、第2実施形態のガイドワイヤ2では、基端側コイル42の素線の直径が、先端側コイル32の素線の直径よりも大きな直径に設定されている。
【0027】
上記以外の点については、第1実施形態のガイドワイヤ1と第2実施形態のガイドワイヤ2とは同様の構成となっている。すなわち、基端側コイル42の第1素線42aが先端側コイル32の素線(素線32a,32b)によって両側から挟持されており、第1素線42aの基端側に隣接する第2素線42bは、その基端側の先端側コイル32の素線32cによって基端側から当接されている。更に、2つのコイルの接続部分において、基端側コイル42の第2素線42bと、その先端側に隣接する先端側コイル32の素線32bとの間に隙間Gが設けられるとともに、基端側コイル42の第3素線42cと、その先端側に隣接する先端側コイル32の素線32cとの間にも隙間Gが設けられている。
【0028】
このような本実施形態のガイドワイヤ2においても、上述した第1実施形態のガイドワイヤ1と同様に、2つのコイル(先端側コイル32と基端側コイル42)を接続する際の作業性と、コイルの接続部分におけるロウ材などの浸透のし易さとを両立させることができる。
【0029】
また、基端側コイル42の素線の直径が先端側コイル32の素線の直径よりも大きな直径に設定されているので、先端側コイル32の復元力(伸ばされたコイルが元の形状に戻ろうとする力)によって、基端側コイル42が変形することを防止することができる。その結果、2つのコイルの接続部分において、先端側コイル32の素線と基端側コイル42の素線との隙間を容易に確保することが可能となる。
【0030】
C.第3実施形態 :
図5は、本発明の第3実施形態のガイドワイヤ3における2つのコイルの接続部分の拡大図である。図示した第3実施形態のガイドワイヤ3では、上述した各種実施形態のガイドワイヤと比較して、以下の点が異なっている。すなわち、第3実施形態のガイドワイヤ3では、基端側コイル43が先端側コイル33よりも弾性率の大きな材料で形成されている。
尚、本実施形態では、先端側コイル33はプラチナで形成されており、基端側コイル43は、プラチナよりも弾性率の大きなステンレス鋼で形成されている。
【0031】
上記以外の点については、第3実施形態のガイドワイヤ3と第1実施形態のガイドワイヤ1(あるいは第2実施形態のガイドワイヤ2)とは同様の構成となっている。すなわち、基端側コイル43の第1素線43aが先端側コイル33の素線(素線33a,33b)によって両側から挟持されており、第1素線43aの基端側に隣接する第2素線43bは、その基端側に位置する先端側コイル33の素線33cによって基端側から当接されている。さらに、2つのコイルの接続部分において、基端側コイル43の第2素線43bと、その先端側に位置する先端側コイル33の素線33bとの間に隙間Gが設けられるとともに、基端側コイル43の第3素線43cと、その先端側に位置する先端側コイル33の素線33cとの間にも隙間Gが設けられている。
【0032】
以上のような本実施形態のガイドワイヤ3においても、上述した第1実施形態および第2実施形態のガイドワイヤと同様に、2つのコイル(先端側コイル33と基端側コイル43)を接続する際の作業性と、コイルの接続部分におけるロウ材などの浸透のし易さとを両立させることができる。
【0033】
また、基端側コイル43が、先端側コイル33よりも弾性率の大きな材料で形成されているので、先端側コイル33の復元力によって、基端側コイル43が変形することを防止することができる。特に、設計上の理由によって、先端側コイル33と基端側コイル43とで素線の直径に差を設けることが困難な場合(例えば、外径が非常に小さなガイドワイヤを設計する場合など)であっても、先端側コイル33の復元力による基端側コイル43の変形を防止することができる。その結果、2つのコイルの接続部分において、先端側コイル33と基端側コイル43との素線間の隙間を、容易かつ確実に確保することが可能となる。
【0034】
以上、本発明の各種実施形態のガイドワイヤについて説明したが、本発明は、上述の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施することが可能である。
【0035】
例えば、上述した第3実施形態のガイドワイヤ3では、基端側コイル43を先端側コイル33よりも弾性率の大きな材料で形成すると説明した(図5を参照)。ここで、図5では、先端側コイル33の素線の直径と基端側コイル43の素線の直径とが、同一のものとして図示されている。しかし、先端側コイルの素線の直径よりも、基端側コイルの直径を大きな直径に設定することとしても良い(図示は省略)。
【0036】
こうすれば、基端側コイルが先端側コイルよりも弾性率の大きな材料で形成されていることと相まって、基端側コイルの変形をより確実に防止することができる。その結果、2つのコイルの接続部分における先端側コイルと基端側コイルとの素線間の隙間をより確実に確保することができ、ひいては、2つのコイル(先端側コイルと基端側コイル)の接合強度、およびこれらのコイルとコアシャフトとの接合強度を十分に確保することが可能となる。
【符号の説明】
【0037】
1,2,3・・・ガイドワイヤ
10・・・コアシャフト
20・・・コイル体
30,32,33・・・先端側コイル
30a,30b,30c,32a,32b,32c,33a,33b,33c・・・(先端側コイルの)素線
40,42,43・・・基端側コイル
40a,42a,43a・・・(基端側コイルの)第1素線
40b,42b,43b・・・(基端側コイルの)第2素線
40c,42c,43c・・・(基端側コイルの)第3素線
50・・・先端接合部
51・・・後端接合部
52・・・第1中間接合部
53・・・第2中間接合部
図1
図2
図3
図4
図5