(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記化粧料収容部が、筒状の収容部本体と、該収容部本体の先端側の外側面を覆うように、かつ該収容部本体の周方向に沿って回動可能に該収容部本体に嵌着される筒状の開閉部とを備え、
前記収容部本体は天面を有し、該天面に第1孔部が設けられており、
前記開閉部は天面を有し、該天面に第2孔部が設けられており、
前記開閉部が前記収容部本体に嵌着された状態において、該開閉部を該収容部本体の周方向に回動させることで、第1孔部と第2孔部との位置が一致して前記吐出口が形成され、該収容部本体に収容されている化粧料が該吐出口を通じて吐出されるように構成されている請求項1に記載の化粧料塗布具。
前記化粧料収容部よりも先端側に位置する前記枠体の、該化粧料収容部の延びる方向に沿う長さLが、該方向と直交する方向に沿う該枠体の長さW以上になっている請求項1ないし5のいずれか一項に記載の化粧料塗布具。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。
図1には、本発明の化粧料塗布具の一実施形態が示されている。同図に示す化粧料塗布具10は、本体11と、本体11に装着される蓋体12とを有している。本体11は、化粧料の吐出口(図示せず)を一端に有する化粧料収容部13と、該化粧料収容部13の吐出口(図示せず)側に連設された化粧料の塗布部14とを有している。図示の例では、本体11及び蓋体12がそれぞれ共通軸L上に配置されている。以下の説明においては、本体11に関し、共通軸Lに沿って紙面の上側の方向を先端側といい、紙面の下側の方向を後端側という。また、共通軸Lと平行な方向を長手方向Yといい、共通軸Lに直交する方向を幅方向Xという。更に、共通軸Lを中心に周回する方向を周方向という。
【0012】
本体11は、長手方向Yに沿って延びる縦長の形状をしている。蓋体12も同様に、長手方向Yに沿って延びる縦長の形状をしている。蓋体12は、下端が開口し、かつ上端に天面12aを有する筒状の形状をしている。幅方向Xに沿う断面での蓋体12の形状は円形をしている。本体11は、その先端側が、蓋体12の下端に形成された開口を通じて該蓋体12内に挿入されて、該蓋体12と着脱可能に嵌着されるようになっている。
【0013】
図2に示す本体11の分解斜視図及び
図3に示す本体11の長手方向Yに沿う断面図から明らかなとおり、本体11の一部を構成する前記化粧料収容部13は、収容部本体15と、開閉部16と、外筒17と、底蓋部18とを有している。一方、本体11の他の一部を構成する前記塗布部14は、枠体19と、多孔質体20とを有している。
【0014】
図4(a)及び(b)には、化粧料収容部13を構成する一部材である収容部本体15が示されている。収容部本体15は、後端が開口し、先端に天面15aを有する筒状をしている。収容部本体15は、幅方向Xに沿う断面での断面積が互いに異なる3つの部位を、長手方向Yに沿って有している。詳細には、長手方向Yの後端側に、断面積が最も大きい部位である後端域15bを有している。また、長手方向Yの先端側に、断面積が最も小さい部位である先端域15cを有している。そして、後端域15bと先端域15cとの間に、これら両者の中間の断面積を有する中間域15dが位置している。このように、収容部本体15は、その先端側から後端側に向けて、幅方向Xに沿う断面での断面積がステップ状に増加している。
【0015】
先端域15c、中間域15d及び後端域15bは、幅方向Xに沿う断面の形状が円形になっている。そして、各域における円の中心は同じ位置に位置している。つまり、先端域15c、中間域15d及び後端域15bは同心円状に配置されている。その結果、後端域15bと中間域15dとの連設部には段差部15e(以下、第1段差部15eという。)が形成されている。また、中間域15dと先端域15cとの連設部にも段差部15f(以下、第2段差部15fという。)が形成されている。
【0016】
図3に示すとおり、後端域15bと中間域15dとでは、それらの外径は異なっているが、内径は同じになっている。一方、中間域15dと先端域15cの内径は相違しており、先端域15cの内径の方が、中間域15dの内径よりも小さくなっている。そして化粧料は、内径が同じになっている後端域15b及び中間域15dに主として収容される。
【0017】
図4に示すとおり、先端域15cにおける先端には、上述したとおり天面15aが形成されている。天面15aには第1孔部15gが形成されている。第1孔部15gは略扇形をしており、2箇所に形成されている。2つの第1孔部15gは、扇形の要の位置が対向し、かつ扇形の弧の位置が先端域15cの周縁に位置するように配置されている。第1孔部15gは、収容部本体15内に収容されている化粧料(図示せず)が、該第1孔部15gを通じて収容部本体15の外に放出されるような大きさになっている。扇形をしている2つの第1孔部15gは、扇形の中心からの見込む角が、後述するリブ15hの見込む角θ
1とほぼ同じになっていることが好ましい。更に扇形をしている2つの第1孔部15gのうち、一方の第1孔部15gに関しては、収容部本体15を長手方向Yに沿って先端側から後端側に向けて見下ろしたときに、該扇形の2本の直線の延長線上に、後述するリブ15hの周方向端部が存在していることが好ましい。
【0018】
後端域15bにおける中間域15dとの連設部の位置には、
図4(a)に示すとおり、該後端域15bの外側面にリブ15hが設けられている。
図4(b)に示すとおり、後端域15bを幅方向Xに沿う断面で見たとき、リブ15hは、該後端域15bの中心Oからの見込む角θ
1が約90度になるように幅広に設けられている。リブ15hは、本体11が組み立てられた状態において、該リブ15hが、後述する外筒17の切り欠き凹部17a(
図6(b)参照)と嵌合して、外筒17と収容部本体15とを固定するようになっている。
【0019】
図5には、化粧料収容部13を構成する別の一部材である開閉部16が示されている。開閉部16は筒状のものである。開閉部16は、幅方向Xに沿う断面の形状が円形になっている。開閉部16は、
図3に示すとおり、本体11が組み立てられた状態において、収容部本体15の先端側の外側面を覆うように該収容部本体15に嵌着されている。具体的には、開閉部16は、収容部本体15の先端域15c及び中間域15dの外側面を覆うように該収容部本体15に嵌着されている。また開閉部16は、収容部本体15の周方向に沿って回動可能に該収容部本体15に嵌着されている。
【0020】
筒状になっている開閉部16は後端が開口している。開口した開閉部16の後端には、
図3に示すとおり、収容部本体15の先端域15c及び中間域15dが挿入される。開閉部16は、長手方向Yの後端側に後端域16bを有している。また、長手方向Yの先端側に先端域16cを有している。そして、後端域16bと先端域16cとの間に中間域16dが位置している。先端域16c、中間域16d及び後端域16bは、
図3に示すとおり、それらの内径が同じになっている。外径に関しては、先端域16c及び後端域16bの外径は同じになっており、中間域16dの外径は、先端域16c及び後端域16bの外径よりも大きくなっている。その結果、後端域16bと中間域16dとの連設部には段差部16e(以下、第1段差部16eという。)が形成されている。また、中間域16dと先端域16cとの連設部にも段差部16f(以下、第2段差部16fという。)が形成されている。そして、本体11が組み立てられた状態においては、
図3に示すとおり、第1段差部16eが、後述する外筒17の先端面と当接する。また
図3に示すとおり、後端域16bが、外筒17と収容部本体15とで画成される空間内に配置される。
【0021】
開閉部16の後端域16bには、その外側面にリブ16hが形成されている。リブ16hは、本体11が組み立てられた状態において、後述する外筒17の内側面に形成された切り欠き凹部17a(
図6参照)と協働して、周方向に回動可能になっている開閉部16の回動範囲を規制するようになっている。
【0022】
開閉部16の先端域16cは二重筒状構造部を有している。詳細には、先端域16cは、該先端域16cの外側面をなす外側筒状部16iと、該外側筒状部16iによって囲繞された内側筒状部16jとを有している。内側筒状部16jは、その先端に天面16aを有している。外側筒状部16iは、内側筒状部16jの天面16aを越えて先端側に延出している。
【0023】
外側筒状部16iと内側筒状部16jとからなる二重筒状構造部においては、両筒状部16i,16jの間に空間16kが形成されている。この空間16kには、塗布部14を構成する枠体19及び多孔質体20が嵌め入れられる(
図3参照)。
【0024】
図3に示すとおり、内側筒状部16jの後端には、幅方向Xに沿って外方に延出する延出部16lが形成されている。延出部16lは、外側筒状部16iの内周面に連結している。
【0025】
図5に示すとおり、内側筒状部16jの先端に位置する天面16aには第2孔部16gが形成されている。第2孔部16gは略扇形をしており、2箇所に形成されている。2つの第2孔部16gは、扇形の要の位置が対向し、かつ扇形の弧の位置が内側筒状部16jの周縁に位置するように配置されている。第2孔部16gは、収容部本体15内に収容されている化粧料(図示せず)が、該第2孔部16gを通じて内側筒状部16jの外に放出されるような大きさになっている。また、第2孔部16gの形状は、先に述べた収容部本体15の天面15aに形成されている第1孔部15gの形状と略同一形状になっている。本体11が組み立てられた状態においては、先に述べた収容部本体15の天面15aの上面と、内側筒状部16jの天面16aの下面とがほぼ密接する。また、収容部本体15の先端域15c及び中間域15dの外側面と、開閉部16の内側面とがほぼ密接する。
【0026】
図6(a)及び(b)には、化粧料収容部13を構成する更に別の一部材である外筒17が示されている。外筒17は、その先端及び後端が開口した筒状をしている。外筒17は、幅方向Xに沿う断面の形状が円形になっている。外筒17は、本体11における主たる外面をなす部材である。詳細には、
図3に示すとおり、本体11が組み立てられた状態において、該本体11のうち、長手方向Yにおける後端側に位置する略半部の外側面が、外筒17の外側面によって占められている。
【0027】
外筒17は、長手方向Yに沿う断面での外側面の形状が、長手方向Yに沿って一定になっている。長手方向Yに沿う断面での内側面の形状は、先端域17cを除き、長手方向Yに沿って一定になっている。先端域17cの内側面には、外筒17の周方向に沿って切り欠き凹部17aが形成されている。切り欠き凹部17aは、先端域17cの内側面を外側面側に向けて切り欠いて、肉厚を薄くした部位である。肉厚を薄くする程度は、切り欠き凹部17aを形成することによって生じる段差が、上述した収容部本体15におけるリブ15h(
図4参照)の高さと同程度になる程度とする。
【0028】
図6(b)に示すとおり、先端域17cを幅方向Xに沿う断面で見たとき、切り欠き凹部17aは、該先端域17cの中心Oからの見込む角θ
2が、先に述べた収容部本体15に設けられたリブ15hに関して述べた角θ
1(
図4(b)参照)とほぼ同じになるように形成されている。切り欠き凹部17aは、本体11が組み立てられた状態において、該切り欠き凹部17aが、収容部本体15に設けられたリブ15hと嵌合して、収容部本体15と外筒17とを固定するようになっている。
【0029】
切り欠き凹部17aが形成されている位置には、長手方向Yに延びる一対のリブ17hが形成されている。リブ17hの先端側の位置は、切り欠き凹部17aの先端側の位置と同じになっている。後端側に関しては、
図6(a)に示すとおり、切り欠き凹部17aの後端は、リブ17hの後端を越えて延出している。一対のリブ17hの間の距離は、先に述べた開閉部16の後端域16bに形成されているリブ16h(
図5参照)の幅とほぼ同じであるか、又はリブ16hの幅よりも広くなっている。
【0030】
外筒17の先端域17cには、上述した切り欠き凹部17aに連結し、かつ該切り欠き凹部17aよりも先端側に位置する縦溝17b(
図2参照)が形成されている。縦溝17bの幅は、先に述べた開閉部16の後端域16bに形成されているリブ16h(
図5参照)の幅とほぼ同じであるか、又はリブ16hの幅よりも広くなっている。縦溝17bは、本体11を組み立てるときに、開閉部16の後端域16bに形成されているリブ16hを、該縦溝17bを通じて切り欠き凹部17aの位置まで案内するために設けられている。
【0031】
本体11の最後端には底蓋部18が取り付けられる。底蓋部18は、後端が開口している収容部本体15及び外筒17における該後端を閉塞するために用いられる。
【0032】
以上の各部材を用いて本体11における化粧料収容部13(
図1参照)を組み立てるには、
図2に示すとおり、まず外筒17における先端の開口に開閉部16を挿入する。このとき、開閉部16に設けられたリブ16hと、外筒17に設けられた縦溝17bとの位置を一致させる。こうすることで、リブ16hは、縦溝17bを通じて外筒17の内側面に設けられた切り欠き凹部17aの位置まで到達することができる。そして次に、先端域15c、及び中間域15dのうち先端域15c寄りの部位を、開閉部16における後端の開口を通じて該開閉部16内に挿入する。このとき、収容部本体15に設けられたリブ15hと、外筒17の内側面に設けられた切り欠き凹部17a(
図6(a)及び(b)参照)との位置を一致させることで、リブ15hと切り欠き凹部17aとが嵌合して、外筒17と収容部本体15とが一体化される。収容部本体15の外筒17内への挿入は、収容部本体15に形成されているリブ15hが、外筒17の内側面に形成されているリブ17hの後端に当接することで、それ以上の挿入が規制される。このようにして収容部本体15、開閉部16及び外筒17が一体化される。次に、収容部本体15及び外筒17の後端を底蓋部18によって閉塞する。底蓋部18よる閉塞前に、収容部本体15の後端の開口を通じて、該収容部本体15内に化粧料を充填しておく。
【0033】
以上のとおりの操作で、本体11における化粧料収容部13(
図1参照)が形成される。この状態においては、開閉部16に設けられたリブ16hが、外筒17の内側面に設けられた切り欠き凹部17a(
図6(b)参照)の形成位置に位置している。この状態下に、開閉部16を周方向に正逆方向に回動させると、リブ16hが、切り欠き凹部17aの位置に形成されたリブ17hを乗り越えて、切り欠き凹部17aの周方向端部に到達して、それ以上の回動が規制される。開閉部16の回動時にリブ16hがリブ17hを乗り越えるようにする目的は、乗り越えによってクリック感を生じさせて、第1孔部15gの位置と第2孔部16gの位置とが長手方向Yにおいて完全に重なった状態になり、吐出口21が形成されたこと、及び第1孔部15gの位置と第2孔部16gの位置とが長手方向Yにおいて全く重ならない状態になり吐出口21が確実に閉塞したことを、使用者が目視によらず確認できるようにするためである。
【0034】
開閉部16を回動させる結果、リブ16hの位置に応じて、
図7(a)に示すとおり、収容部本体15の天面15aに形成された第1孔部15gと、開閉部16の天面16aに形成された第2孔部16gとの位置が長手方向Yにおいて一致して、化粧料収容部13の先端に化粧料の吐出口21が形成される。それによって化粧料は吐出口21を通じて、化粧料収容部13から外部へ吐出される。一方、長手方向Yにおける第1孔部15gの位置と第2孔部16gとの位置が、
図7(b)に示すとおりずれて両者が一部において重なっている場合には、吐出口21の開口の程度は
図7(a)の場合よりも小さくなる。そして長手方向Yにおける第1孔部15gの位置と第2孔部16gとの位置が全く重ならない場合には、吐出口21は形成されず、化粧料は化粧料収容部13から外部へ放出されない。吐出口21が形成される場合と、形成されない場合とを確実なものとする観点から、外筒17の内側面に形成された一対のリブ17hの間の距離は、同じく外筒17の内側面に形成された切り欠き凹部17aの幅からリブ16hの幅の2倍を差し引いた距離に等しいことが好ましい。加えて、その場合の切り欠き凹部17aの周方向における各端部に、リブ16hが各々接する状態が、長手方向Yにおける第1孔部15gの位置と第2孔部16gとの位置が完全に重なる場合(すなわち吐出口21が形成される場合)と、長手方向Yにおける第1孔部15gの位置と第2孔部16gとの位置が全く重ならない場合(すなわち吐出口21が全く形成されない場合)とであることが好ましい。
【0035】
以上の説明は、本体11における化粧料収容部13(
図1参照)についてのものであったところ、該本体11における塗布部14(
図1参照)の構造については以下のとおりとなっている。すなわち、
図2、
図3並びに
図8(a)及び(b)に示すとおり、塗布部14は枠体19を備えている。枠体19は、幅方向Xに沿う断面の形状が円形になっている筒状部19aと、先端側枠部19bとを有している。先端側枠部19bは、筒状部19aの先端から、先端側に向けて突出している。先端側枠部19bの延びる方向は、化粧料収容部13の延びる方向と一致している。つまり先端側枠部19bの延びる方向は、長手方向Yと一致している。また先端側枠部19bは、化粧料収容部13の延びる方向と同方向に頂点を有する中空略錐体となっている。そして該中空略錐体における側面に、化粧料収容部13の延びる方向と同方向に延びる縦長の開口部19cを有している。開口部19cは、化粧料収容部13の周方向に沿って間欠に配置されている。本実施形態においては、周方向に沿って4個の開口部が設けられている。開口部19cは、化粧料収容部13に形成された吐出口21(
図7(a)参照)を通じて吐出された化粧料の通過が可能な大きさを有している。
【0036】
周方向に沿って間欠に配置されている開口部19c間には縦枠部19dが位置している。周方向において隣り合う開口部19cどうしは縦枠部19dによって仕切られている。縦枠部19dは、化粧料収容部13の延びる方向と同方向に延びている。開口部19cと同様に縦枠部19dも化粧料収容部13の周方向に沿って間欠に配置されている。各縦枠部19dどうしは、前記中空略錐体の頂点の位置で互いに結合している。
【0037】
図8(a)に示すとおり、先端側枠部19bを側面視したとき、該先端側枠部19bの先端部のなす角度は鋭角となっている。これによって、本実施形態の塗布具10を用いて細かく化粧料を塗布する操作を円滑に行うことができる。この場合、先端側枠部19bの周方向のうち、いずれか一方向からの側面視において先端部のなす角度が鋭角になっていればよく、すべての方向からの側面視において先端部のなす角度が鋭角になっていることは要しない。尤も、本実施形態における先端側枠部19bは、中空略円錐体からなるので、すべての方向からの側面視において先端部のなす角度が鋭角になっている。また、
図8(a)に示すとおり、先端側枠部19bは、化粧料収容部13の延びる方向、すなわち長手方向Yに沿う該先端側枠部19bの長さLが、該方向と直交する方向、すなわち幅方向Xに沿う該先端側枠部19bの長さW以上になっている。このように、本実施形態における先端側枠部19bの形状は、長手方向Yに沿って延びる先鋭な形状となっている。このような形状は、先に背景技術の項で述べた特許文献1ないし3に記載の形状と全く相違している。
【0038】
枠体19は、
図2及び
図3に示すとおり、その外面が、中空略錐体をなす多孔質体20によって被覆されている。その結果、多孔質体20は、枠体19における先端側枠部19bを構成する縦枠部19dによって支持される。
【0039】
多孔質体20は、化粧料の通過が可能な複数の細孔を有する材料から構成されている。多孔質体20は、化粧料を塗布対象部位に塗布するときに、該塗布対象部位に直接に接触する部位である。この観点から、多孔質体20は柔軟な材料から構成されていることが有利である。この目的のために、多孔質体20は例えば弾性材料から構成されていることが好ましい。そのような材料の具体例としては、多孔質ポリウレタン、多孔質ポリエチレンなどが挙げられる。また、塗布時の感触の向上、塗布性能の向上及び質感の向上等の点から、多孔質弾性材料の表面にフロック加工を施したものを多孔質体20として用いてもよい。あるいは多孔質弾性材料を用いることなく、多孔質体20をフロック加工物そのものから構成してもよい。
【0040】
本体11が組み立てられた状態においては、枠体19における筒状部19a及び多孔質体20のうち後端寄りの部位が、先に述べた開閉部16の空間16k(
図2参照)内に嵌め入れられる。この嵌め入れによって、枠体19及び多孔質体20は、化粧料収容部13へ固定される。
【0041】
以上の構造を有する本実施形態の化粧料塗布具10は、その使用に際して該塗布具10の全体を上下反転するように傾け、収容部本体15内に収容されている化粧料を、吐出口21(
図7(a)参照)を通じて、中空略錐体をなす枠体19内に供給し充填させる。この状態下に、塗布対象部位を塗布部14によって軽く叩くことで、枠体19における開口部19c及び多孔質体20における細孔を通じて化粧料が外部に放出されて、塗布対象部位に化粧料が塗布される。塗布部14は先鋭な形状をしているので、該塗布部14を狭い塗布対象部位、例えば瞼等の目の周囲に容易に当接させることができ、そのような狭い部位にも化粧料を首尾よく塗布することができる。比較的広い部分の塗布が必要な際には、枠体19における先端側枠部19bに形成されている各開口部19cは、中空略錐体における側面に位置しているので、化粧料の塗布は、塗布部14の先端部で行うよりもむしろ、側面部で行うことが容易である。
【0042】
しかも、塗布部14を先鋭な形状にしても、該塗布部14の内部が中空構造になっていることに起因して、収容部本体15内に収容されている化粧料を、該塗布部14の内部に容易に供給することができ、必要十分な量の化粧料の吐出を継続的に行うことができる。特に、後述するとおり、塗布部14の先端側枠部19bにおけるLとWの比率を特定の範囲に設定することで、化粧料の供給を一層容易に行うことが可能となる。
【0043】
その上、塗布部14を構成する多孔質体20が枠体19によって支持されていることによって、多孔質体20を弾性変形可能な材料から構成した場合であっても、塗布操作時に塗布部14が過度に変形しにくくなるので、塗布操作を首尾よく行うことができる。尤も、塗布部14が全く変形しない場合には、塗布操作時に塗布部14から受ける感触を高めることが容易ではないので、枠体19は、化粧料の塗布操作時に該枠体19に加わる外力によって弾性変形可能な柔軟性を有していることが好ましい。この観点から、枠体19、特に先端側枠部19bは弾性変形可能な樹脂から構成されていることが好ましい。
【0044】
更に、先端側枠部19bを構成する縦枠部19dどうしは、中空略錐体における頂点の位置で互いに結合しており、該頂点の位置における先端側枠部19bの強度を十分に高くすることが可能である。その結果、アイシャドウを塗布するとき等に必要とされる塗布部14の先端部を用いた細かな塗布操作を容易に行うことができる。また、縦枠部19dどうしが互いに結合している頂点の部位には開口が存在していないので、塗布部14の先端部を用いた細かな塗布操作を行うときに、過度の化粧料が先端部に吐出されることが効果的に防止されるとともに、開口部19cから側面に吐出された化粧料の適量が先端部に供給されることによって、細かな塗布操作を容易に行うことができる。
【0045】
以上のとおりの各種の利点を有する本実施形態の化粧料塗布具10は、その使用に際しての使い勝手が従来の塗布具に比べて格段に向上したものとなる。これらの利点を一層顕著なものとする観点から、枠体19の長手方向Yに沿う長さのうち、内側筒状部16jにおける天面16aよりの先端側に位置する部位の長さL(
図3参照)、すなわち、化粧料収容部13よりも先端側に位置する枠体19の長手方向Yに沿う長さLと、幅方向Xに沿う先端側枠部19bの長さW(
図8(a)参照)との比であるL/Wの値は、1以上、特に1.2以上であることが好ましい。L/Wの値の上限値は、5以下、特に2.5以下であることが好ましい。L/Wの値は例えば1以上5以下であることが好ましく、1.2以上2.5以下であることが更に好ましい。Wの値そのものに関しては、30mm以下、特に15mm以下であることが好ましい。下限値に関しては3mm以上、特に6mm以上であることが好ましい。Wの値は例えば3mm以上30mm以下であることが好ましく、6mm以上15mm以下であることが更に好ましい。
【0046】
また、枠体19及び多孔質体20を備えた塗布部14のうち、中空の部位の容積、具体的には、
図3に示す内側筒状部16jにおける天面16aよりも先端側に存在する中空の部位の容積は、0.2cm
3以上、特に0.4cm
3以上であることが好ましい。容積の上限値は、3cm
3以下、特に1cm
3以下であることが好ましい。容積は例えば0.2cm
3以上3cm
3以下であることが好ましく、0.4cm
3以上1cm
3以下であることが更に好ましい。
【0047】
また、先端側枠部19bにおける各縦枠部19dどうしが互いに結合している頂点の部位における表面積は、0.01cm
2以上、特に0.03cm
2以上であることが好ましい。表面積の上限値は、0.5cm
2以下、特に0.1cm
2以下であることが好ましい。表面積は例えば0.01cm
2以上0.5cm
2以下であることが好ましく、0.03cm
2以上0.1cm
2以下であることが更に好ましい。
【0048】
以上の各種の利点を有する本実施形態の化粧料塗布具10は、各種化粧料の塗布、例えば粉状化粧料や液状化粧料の塗布に特に適したものである。粉状化粧料としては、例えばアイシャドウ用のルースパウダー、アイライナー用のルースパウダー、アイブロウ用のルースパウダー、コンシーラー用のルースパウダーなどが挙げられる。液状化粧料としては、口唇用のリップグロス、リップライナー、アイシャドウ、アイブロウ、コンシーラーなどが挙げられる。
【0049】
図9(a)ないし(c)には、塗布部14の別の形態が示されている。
図9(a)に示す形態の塗布部14は、長手方向Yに沿う長さLの方が、幅方向Xに沿う長さWよりも大きくなっている比較的扁平なドーム状の形状を有している。ただし本実施形態は、先に述べた実施形態と異なり、上述したLとWとの大小関係がL<Wとなっている。尤もL<Wとなっていても、本発明の有利な効果が損なわれる訳ではない。
図9(b)に示す形態の塗布部14は、先に説明した形態の塗布部を、その頂点を通る平面で縦に二分したもののうちの半部の形状をしている。この塗布部14は平面部14aを有している。
図9(c)に示す形態の塗布部14は、長手方向Yに沿って延び、かつ対向する2つの主面部14bを有している。2つの主面部14bは、幅方向Xに沿う形状は平坦になっている。長手方向Yに関しては、先端から後端に向けて、2つの主面部14b間の距離が漸次広がるような曲面形状になっている。この塗布部14は、主面部14bを正面から見たときには、先端部のなす角度は鋭角となっていないが、それと90度直交する方向から見たときには、先端部のなす角度は鋭角となっている。
図9(b)及び(c)に示す実施形態によれば、細いエッジ部分を容易に形成することができるという利点がある。詳細には、細かい部分の塗布には細い面(エッジ)を用い、比較的広い部分の塗布には広い面を用いるというように、幅広い面と細い面の2つの部分で多様な塗布をすることができる。なお、これらの実施形態では、
図1ないし
図8に示す実施形態と同様に、上述したLとWとの大小関係はL≧Wとなっている。
【0050】
図10(a)ないし(c)には、枠体19の別の実施形態が示されている。
図10(a)に示す枠体19においては、先端側枠部19bを構成する各縦枠部19dどうしが、中空略錐体における頂点の位置で互いに結合しているとともに、頂点の位置に頂部開口部19eが形成されている。本実施形態によれば、先端側枠部19bの強度を維持しつつ、開口部19cに加えて頂部開口部19eを通じても、化粧料を吐出させることができる。
【0051】
図10(b)に示す枠体19においては、中空略錐体からなる先端側枠部19bの側面のうち、周方向において隣り合う縦長の開口部19c間に位置する縦枠部19cどうしが、該中空略錐体における頂点の位置で互いに離間している。したがって、該頂点の位置には、
図10(a)に示す実施形態と同様に開口が設けられている。本実施形態の先端側枠部19bは、縦枠部19cどうしが互いに結合していない点で、
図10(a)に示す先端側枠部19bよりも小さな外力で弾性変形しやすい傾向にある。
【0052】
図10(c)に示す枠体19は、
図10(a)に示す枠体19において、先端側枠部19bに、縦枠部19dに加えて横枠部19fも有しているものである。その結果、先端側枠部19bは、複数の小開口部19gが、長手方向Yと同方向に直列配置されてなる開口列を、周方向に沿って間欠に有している。各開口列は、中空略錐体からなる先端側枠部19bの側面に形成されている。その結果、各開口列を構成する複数の小開口部19gを、長手方向Yに沿って観察したときに、該複数の小開口部19gが集合して該長手方向Yに沿う縦長の開口部が形成されているとみなすことができる。
【0053】
図10(c)に示す形態においては、中空略錐体からなる先端側枠部19bの側面のうち、周方向において隣り合う開口列間に位置する縦枠部19dどうしが、中空略錐体における頂点の位置で互いに結合している。あるいは、縦枠部19dどうしは、
図10(b)に示す形態と同様に、中空略錐体における頂点の位置で互いに離間していてもよい。縦枠部19dどうしが中空略錐体における頂点の位置で互いに結合している場合、該頂点の部位に、頂部開口部19eが形成されていてもよく、あるいは形成されていなくてもよい。各開口列を構成する小開口部19gの数は2個である。また、開口列は4列形成されている。
【0054】
図11(a)及び(b)には、枠体19の更に別の実施形態が示されている。これらの図に示す枠体19は、先に述べた
図9(b)に示す塗布部14を支持するためのものである。枠体19における先端側枠部19bは、略錐体の縦半部における側面の一部をなす曲面部19hと、該側面の他の一部をなす平面部19iとを有している。曲面部19hには、複数の小開口部19gが、長手方向Yと同方向に直列配置されてなる開口列を、周方向に沿って間欠に形成されている。平面部19iには開口部は形成されていない。本実施形態においては、先に述べた
図10(c)に示す実施形態と同様に、各開口列を構成する複数の小開口部19gを、長手方向Yに沿って観察したときに、該複数の小開口部19gが集合して該長手方向Yに沿う縦長の開口部が形成されているとみなすことができる。
【0055】
図12には、開閉部16の別の実施形態が示されている。同図に示す開閉部16においては、内側筒状部16jの天面16aに形成されている第2孔部16gが円形である点が、先に述べた
図5に示す実施形態と異なっている。本実施形態の形状の第2孔部16gを採用する場合には、収容部本体15の天面15aに形成されている第1孔部15gの形状も第2孔部16gと同形及び同寸とすることができる。尤も、開閉部16を回動させる位置によって第1孔部15gと第2孔部16gとが全く重ならない状態が実現される場合には、両孔部15g,16gの形状を同じにすることは要しない。
【0056】
以上、本発明をその好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明の範囲は前記実施形態に制限されない。例えば枠体19の先端側枠部19bに形成されている開口部19cの形状は、図示されているものに限定されず、長手方向Yに沿って延びる縦長の形状である限り他の形状であってもよい。
【0057】
また、先端側枠部19bに形成されている開口列を構成する複数の小開口部の数や形状にも制限はなく、該複数の小開口部を長手方向Yに沿って観察したときに、該複数の小開口部が集合して該長手方向Yに沿う縦長の開口部が形成されているとみなせる限り、小開口部の数や形状はいかなるものであってもよい。
【0058】
また前記実施形態においては、塗布部14における多孔質体20は、枠体19を被覆することによって該枠体19に支持されていたが、これに代えて、枠体19における縦枠部19dどうしの間に多孔質体20を架け渡したり、横枠部19fどうしの間に多孔質体20を架け渡したりして、多孔質体20を支持してもよい。
【0059】
更に前記実施形態においては、本体11における化粧料収容部13を、収容部本体15、開閉部16、外筒17及び底蓋部18の4部材から構成したが、化粧料の吐出口を一端に有する筒状の形状である限り、化粧料収容部13の構成部材の点数や構造に特に制限はない。
【0060】
更に前記実施形態においては、塗布部14を構成する枠体14における先端側枠部19bが、4個の開口部19cを有しているか、又は4列の開口列を有していたが、開口部19c及び開口列の数は2以上3以下であってもよく、あるいは5以上であってもよい。特に、開口部19cの数又は開孔列の数が3以上であれば、立体的な空間を一層形成しやすくなるので、たとえW(
図8参照)の値が小さいがゆえに第1孔部15g及び第2孔部16gを小さくせざるを得ない場合であっても、収容部本体15内に収容されている化粧料を塗布部14の内部に十分に貯めることができ、必要十分な量の化粧料の吐出を継続的に行うことができるため、好ましい。
【0061】
上述した実施形態に関し、本発明は更に以下の態様を開示する。
【0062】
本発明は下記<1>に記載の化粧料塗布具である。
【0063】
<1> 化粧料の吐出口を一端に有する筒状の化粧料収容部と、該化粧料収容部の該吐出口側に連設された化粧料の塗布部とを有する化粧料塗布具であって、前記塗布部は、枠体と、該枠体によって支持され、かつ化粧料の通過が可能な複数の細孔を有する多孔質体とを備え、前記枠体は、前記化粧料収容部の延びる方向と同方向に延びる縦長の開口部を、該化粧料収容部の周方向に沿って間欠に有するか、又は前記枠体は、複数の小開口部が、前記化粧料収容部の延びる方向と同方向に直列配置されてなる開口列を、該化粧料収容部の周方向に沿って間欠に有する、化粧料塗布具。
【0064】
本発明は、更に以下の化粧料塗布具であることが好ましい。
【0065】
<2> 前記枠体を側面視したとき、該枠体の先端部のなす角度が鋭角となっている、前記<1>に記載の化粧料塗布具。
<3> 前記枠体が、前記化粧料収容部の延びる方向と同方向に頂点を有する中空略錐体の部位を有し、該中空略錐体における側面に前記開口部又は前記開口列を有している、前記<1>又は<2>に記載の化粧料塗布具。
<4> 前記中空略錐体は、その頂点にも開口を有している、前記<3>に記載の化粧料塗布具。
<5> 前記中空略錐体の前記側面のうち、前記化粧料収容部の周方向において隣り合う前記縦長の開口部間に位置する縦枠部どうしが、該中空略錐体における頂点の位置で互いに結合しているか、又は前記中空略錐体の前記側面のうち、前記化粧料収容部の周方向において隣り合う前記開口列間に位置する縦枠部どうしが、該中空略錐体における頂点の位置で互いに結合している、前記<3>又は<4>に記載の化粧料塗布具。
<6> 前記中空略錐体の前記側面のうち、前記化粧料収容部の周方向において隣り合う前記縦長の開口部間に位置する縦枠部どうしが、該中空略錐体における頂点の位置で互いに離間しているか、又は前記中空略錐体の前記側面のうち、前記化粧料収容部の周方向において隣り合う前記開口列間に位置する縦枠部どうしが、該中空略錐体における頂点の位置で互いに離間している、前記<3>又は<4>に記載の化粧料塗布具。
【0066】
<7> 前記化粧料収容部が、筒状の収容部本体と、該収容部本体の先端側の外側面を覆うように、かつ該収容部本体の周方向に沿って回動可能に該収容部本体に嵌着される筒状の開閉部とを備え、
前記収容部本体は天面を有し、該天面に第1孔部が設けられており、
前記開閉部は天面を有し、該天面に第2孔部が設けられており、
前記開閉部が前記収容部本体に嵌着された状態において、該開閉部を該収容部本体の周方向に回動させることで、第1孔部と第2孔部との位置が一致して前記吐出口が形成され、該収容部本体に収容されている化粧料が該吐出口を通じて吐出されるように構成されている、前記<1>から前記<6>のいずれかに記載の化粧料塗布具。
<8> 前記第1孔部及び前記第2孔部は略扇形をしており、それぞれ2箇所に形成されている、前記<7>に記載の化粧料塗布具。
<9> 前記2つの第1孔部及び第2孔部は、扇形の要の位置が対向し、かつ扇形の弧の位置が収容部本体の先端域の周縁に位置するように配置されている、前記<8>に記載の化粧料塗布具。
<10> 前記第1孔部及び第2孔部が円形をしており、それぞれ2箇所に形成されている、前記<7>に記載の化粧料塗布具。
<11> 前記枠体が、化粧料の塗布操作時に該枠体に加わる外力によって弾性変形可能な柔軟性を有している、前記<1>から前記<10>のいずれか1に記載の化粧料塗布具。
【0067】
<12> 前記多孔質体が弾性材料から構成されている、前記<1>から前記<11>のいずれか1に記載の化粧料塗布具。
<13> 前記多孔質体弾性材料の表面にフロック加工が施されている、前記<12>に記載の化粧料塗布具。
<14> 前記枠体が、2個以上の前記縦長の開口部を有しているか、又は前記枠体が、2列以上の前記開口列を有している、前記<1>から前記<13>のいずれかに記載の化粧料塗布具。
<15> 前記化粧料収容部よりも先端側に位置する前記枠体の、該化粧料収容部の延びる方向に沿う長さLが、該方向と直交する方向に沿う枠体の長さW以上になっている、前記<1>から前記<14>のいずれか1に記載の化粧料塗布具。
<16> 前記L/Wの値は1以上であって5以下であり、より好ましくは1.2以上であって2.5以下である、前記<15>に記載の化粧料塗布具。
【0068】
<17> 前記枠体及び前記多孔質体を備えた塗布部のうち、中空の部位の容積が、0.2cm
3以上であって3cm
3以下であり、より好ましくは0.4cm
3以上であって1cm
3以下である、前記<1>から前記<16>のいずれか1に記載の化粧料塗布具。
<18> 前記各縦枠部どうしが互いに結合している頂点の部位における表面積が、0.01cm
2以上であって0.5cm
2以下であり、より好ましくは0.03cm
2以上であって0.1cm
2以下である、前記<5>又は前記<10>から前記<17>のいずれか1に記載の化粧料塗布具。
<19> 粉状化粧料又は液状化粧料が収容される、前記<1>から前記<18>のいずれか1に記載の化粧料塗布具。