(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0011】
実施の形態1.
実施の形態1について、
図1〜
図13を用いて説明する。
【0012】
図1は、この実施の形態における照明装置10の使用態様を示す斜視図である。
【0013】
照明装置10(照明器具)は、例えば、天井面などに埋め込んで設置される埋込スクエアライトである。室内には、例えば、枠12と、カバー11とだけが露出している。
【0014】
図2は、この実施の形態における照明装置10の使用態様を示す斜視図である。
【0015】
この図は、天井面に埋め込まれた照明装置10を、天井裏から見た図である。
天井材80(板材)には、ほぼ正方形の開口穴81が設けられている。なお、開口穴81は、長方形であってもよい。以下の説明においては、正方形も含む意味で「長方形」という用語を使用する。開口穴81の長辺の長さをa
0とする。開口穴の短辺の長さをb
0とする。天井材80の厚さをc
0とする。開口穴81が正方形である場合、長さa
0と長さb
0とは等しい。それ以外の場合、長さa
0は、長さb
0よりも大きい。
照明装置10の本体13や安定器ボックス14は、開口穴81から天井裏に挿入され、天井裏に配置される。
【0016】
図3は、この実施の形態における照明装置10の構造を示す正視図である。
【0017】
枠12(枠部、カバー)は、本体13の端や開口穴81が室内に露出しないよう、覆い隠す。枠12の材質は、例えば白色塗装された鋼板である。枠12の形状は、ほぼ長方形平面板状である。枠12の大きさは、外周が開口穴81よりも一回り大きい。枠12の長辺の長さをa
1とする。枠12の短辺の長さをb
1とする。長さa
1は、長さa
0より大きい。長さb
1は、長さb
0より大きい。
枠12は、開口を有する。開口の形状は、ほぼ長方形状である。開口の大きさは、開口穴81よりも一回り小さい。開口の長辺の長さをa
2とする。開口の短辺の長さをb
2とする。長さa
2は、長さa
0より小さい。長さb
2は、長さb
0より小さい。
枠12は、例えば、4つの枠辺部21〜24を有する。4つの枠辺部21〜24は、開口を囲っている。枠辺部21は、開口穴81の長辺の一つに対応して設けられている。枠辺部22は、開口穴81のもう一つの長辺に対応して設けられている。枠辺部23は、開口穴81の短辺の一つに対応して設けられている。枠辺部24は、開口穴81のもう一つの短辺に対応して設けられている。
【0018】
カバー11は、照明装置10の光源が放射した光を拡散する。カバー11の材質は、例えば乳白色のアクリル板である。カバー11の形状は、例えばほぼ長方形平面板状である。カバー11の大きさは、開口穴81とほぼ同じ大きさである。カバー11は、枠12の開口に嵌め込まれている。
【0019】
本体13(筐体、器具本体)は、照明装置10の光源などを所定の位置に配置して内蔵する箱である。本体13の材質は、例えば白色塗装された鋼板である。本体13の縦幅をa
3とする。本体13の横幅をb
3とする。本体13の高さをc
3とする。縦幅a
3は、長さa
0とほぼ等しい。横幅b
3は、長さb
0とほぼ等しい。本体13は、開口穴81に嵌め込まれるので、正確に言えば、縦幅a
3は、長さa
0より少しだけ小さく、横幅b
3は、長さb
0より少しだけ小さい。また、縦幅a
3は、長さa
2より大きく、横幅b
3は、長さb
2より大きい。
本体13は、例えば、4つの側面部31〜34と、天面部35とを有する。
【0020】
側面部31(第一側面部)の形状は、例えばほぼ長方形平面板状である。側面部31の幅は、本体13の縦幅a
3とほぼ等しい。側面部31の高さは、本体13の高さc
3とほぼ等しい。側面部31は、下側の長辺(第一接続部)が枠辺部21に接続している。側面部31は、枠12に対してほぼ垂直に配置されている。
【0021】
側面部32(第二側面部)の形状は、例えばほぼ長方形可展面板状である。「可展面」とは、例えば柱や錐の側面など、伸縮することなしに平面に展開することができる面のことである。ここでの説明において、「可展面」という用語は、滑らかでない、すなわち、折り目がある面を含む意味で使用する。「長方形可展面」とは、展開したときに長方形になる可展面のことである。例えば、側面部32の形状は、長方形の板を、長辺と平行な直線に沿って内側に折り曲げた形状である。側面部32の幅は、本体13の縦幅a
3とほぼ等しい。側面部32の高さは、本体13の高さc
3とほぼ等しい。しかし、側面部32の上側の部分(傾斜部、傾斜面)は、内側に傾斜しているので、側面部32を展開した長方形板の短辺の長さは、本体13の高さc
3よりも大きい。側面部32は、下側の長辺(第二接続部)が枠辺部22に接続している。側面部32の長辺は、側面部31の長辺とほぼ平行である。側面部32は、下側の長辺の付近において、枠12に対してほぼ垂直であるが、上側の長辺の付近では、枠12に対して斜めに傾いている。傾斜角は、例えば約10度である。
側面部31の下側の長辺と、側面部32の下側の長辺との間の距離は、本体13の横幅b
3とほぼ等しい。側面部31の上側の長辺と、側面部32の上側の長辺との間の距離は、本体13の横幅b
3よりも小さい。
【0022】
側面部33(第三側面部)の形状は、例えば長方形の角を切り欠いた形の平面板状である。切り欠きの形状は、側面部32の形状に沿った形状である。側面部33の幅は、本体13の横幅b
3とほぼ等しい。側面部33の高さは、本体13の高さc
3とほぼ等しい。側面部33は、下側の長辺(第三接続部)が枠辺部23に接続している。側面部33は、切り欠きのある辺が側面部32の短辺に接続している。側面部33は、切り欠きのある辺に対向する辺が側面部31の短辺に接続している。側面部33は、枠12及び側面部31に対してほぼ垂直に配置されている。側面部33の長辺は、側面部31及び側面部32の長辺に対してほぼ垂直である。
【0023】
側面部34(第四側面部)の形状は、例えば側面部33の形状を左右反転した形状である。側面部34の幅は、本体13の横幅b
3とほぼ等しい。側面部34の高さは、本体13の高さc
3とほぼ等しい。側面部34は、下側の長辺(第四接続部)が枠辺部23に接続している。側面部34は、切り欠きのある辺が側面部32の短辺に接続している。側面部34は、切り欠きのある辺に対向する辺が側面部31の短辺に接続している。側面部34は、枠12及び側面部31に対してほぼ垂直に配置されている。側面部34は、側面部33に対してほぼ平行に配置されている。側面部34の長辺は、側面部31及び側面部32の長辺に対してほぼ垂直であり、側面部33の長辺に対してほぼ平行である。
側面部33と側面部34との間の距離は、本体13の縦幅a
3とほぼ等しい。
【0024】
天面部35の形状は、例えばほぼ長方形可展面板状である。天面部35の縦幅は、本体13の縦幅a
3とほぼ等しい。天面部35の横幅は、本体13の横幅b
3よりも小さい。
天面部35は、例えば、取付穴351と、電源穴352と、信号線穴353とを有する。
取付穴351は、吊ボルトを挿入して固定するための貫通穴である。吊ボルトは、照明装置10を設置する建物の躯体に固定されている。吊ボルトは、例えば、天井材80に対してほぼ垂直に、開口穴81のほぼ中央に向かって設置されている。照明装置10は、取付穴351に吊ボルトを挿入して、ナットなどを用いて固定することにより、建物の躯体に固定される。
電源穴352は、商用電源などの外部電源からの電源線を本体13の内側に引き込むための貫通穴である。電源穴352から引き込まれた電源線は、例えば天面部35の内側に配置された電源端子台(不図示)に電気接続される。
信号線穴353は、調光信号などの制御信号を照明装置10に伝達するための信号線を、本体13の内側に引き込むための貫通穴である。信号線穴353から引き込まれた信号線は、例えば天面部35の内側に配置された信号線端子台(調光信号端子台)(不図示)に電気接続される。
【0025】
安定器ボックス14(固定部、点灯装置ユニット)は、点灯装置(不図示)を所定の位置に配置して内蔵する箱である。安定器ボックス14の材質は、例えば亜鉛めっき鋼板である。
点灯装置は、電源線から供給される電力を、光源を点灯する電力に変換して、光源を点灯するための装置である。点灯装置に接続される配線には、点灯装置に電力を供給するための配線、点灯装置に制御信号を伝達するための配線、点灯装置が変換した電力を光源に供給するための配線などがある。これらの配線は、側面部31に設けられた貫通穴(不図示)を介して、電源端子台や信号線端子台や光源に接続されている。
点灯装置の形状は、例えば、細長い形状である。これは、点灯装置を、細長い形状など他の形状の照明装置にも使える汎用部品とするためである。点灯装置の長さをa
6とする。点灯装置の幅をc
6とする。点灯装置の高さをb
6とする。点灯装置の長さa
6は、長さa
0より大きい。点灯装置の幅c
6及び高さb
6は、本体13の高さc
3より小さい。
【0026】
安定器ボックス14は、内蔵する点灯装置を、側面部31の外側に、側面部31から離れた状態で固定配置する。点灯装置の長さ方向は、側面部31の長辺に対してほぼ平行である。すなわち、点灯装置の長さ方向は、枠12及び側面部31に対してほぼ平行であり、側面部33及び側面部34に対してほぼ垂直である。
安定器ボックス14のうち、点灯装置を収納している収納部分の長さをa
4とする。収納部分の幅をb
4とする。収納部分の高さをc
4とする。長さa
4は、点灯装置の長さa
6より少しだけ大きい。幅b
4は、点灯装置の高さb
6より少しだけ大きい。高さc
4は、点灯装置の幅c
6より少しだけ大きい。
また、安定器ボックス14のうち、収納部分と本体13とを接続する接続部分の幅をa
5とする。接続部分の長さ、すなわち、収納部分と本体13との間の距離を、b
5とする。接続部分の高さは、収納部分の高さc
4とほぼ等しい。接続部分の幅a
5は、本体13の縦幅a
3以下である。
安定器ボックス14は、例えば、外側面部41と、上側面部42と、下側面部43と、2つの端面部44,45と、内側面部46と、接続端面部48とを有する。
【0027】
外側面部41の形状は、例えばほぼ長方形平面板状である。点灯装置は、外側面部41の内側に固定される。外側面部41の長さは、収納部分の長さa
4とほぼ等しい。外側面部41の幅は、収納部分の高さc
4とほぼ等しい。外側面部41は、側面部31に対してほぼ平行である。外側面部41の長辺は、側面部31の長辺に対してほぼ平行である。外側面部41の短辺は、側面部31の短辺に対してほぼ平行である。
外側面部41と、側面部31との間の距離は、収納部分の高さb
4と接続部分の長さb
5との合計とほぼ等しい。
【0028】
上側面部42の形状は、例えば2つの長方形が連結したL字平面板状である。2つの長方形の一つは、収納部分に対応し、もう一つは、接続部分に対応している。収納部分に対応する長方形の長辺の長さは、収納部分の長さa
4とほぼ等しい。収納部分に対応する長方形の短辺の長さは、収納部分の幅b
4とほぼ等しい。接続部分に対応する長方形の長辺の長さは、接続部分の幅a
5とほぼ等しい。接続部分に対応する長方形の短辺の長さは、接続部分の長さb
5とほぼ等しい。収納部分に対応する長方形の長辺の一つは、外側面部41に接続し、もう一つの長辺は、接続部分に対応する長方形の長辺に接続している。接続部分に対応する長方形の長辺の一つは、側面部31に接続し、もう一つの長辺は、収納部分に対応する長方形の長辺に接続している。上側面部42は、枠12に対してほぼ平行であり、側面部31及び外側面部41に対してほぼ垂直である。
【0029】
下側面部43の形状は、例えば上側面部42の形状を左右反転した形状である。収納部分に対応する長方形の長辺の長さは、収納部分の長さa
4とほぼ等しい。収納部分に対応する長方形の短辺の長さは、収納部分の幅b
4とほぼ等しい。接続部分に対応する長方形の長辺の長さは、接続部分の幅a
5とほぼ等しい。接続部分に対応する長方形の短辺の長さは、接続部分の長さb
5とほぼ等しい。収納部分に対応する長方形の長辺の一つは、外側面部41に接続し、もう一つの長辺は、接続部分に対応する長方形の長辺に接続している。接続部分に対応する長方形の長辺の一つは、側面部31に接続し、もう一つの長辺は、収納部分に対応する長方形の長辺に接続している。下側面部43は、枠12及び上側面部42に対してほぼ平行であり、側面部31及び外側面部41に対してほぼ垂直である。
下側面部43と枠12との間の距離をc
5とする。上側面部42と下側面部43との間の距離は、収納部分の高さc
4とほぼ等しい。
【0030】
端面部44の形状は、例えばほぼ長方形平面板状である。端面部44の幅は、収納部分の高さb
4と接続部分の長さb
5との合計とほぼ等しい。端面部44の高さは、収納部分の高さc
4とほぼ等しい。端面部44の一辺は、上側面部42の短辺に接続し、それに対向する一辺は、下側面部43の短辺に接続している。端面部44の他の一辺は、外側面部41の短辺に接続し、それに対向する一辺は、側面部31の短辺に接続している。端面部44は、側面部34とほぼ同一平面を構成し、側面部33とほぼ平行である。端面部44は、側面部31及び外側面部41及び上側面部42及び下側面部43に対してほぼ垂直である。
【0031】
端面部45の形状は、例えばほぼ長方形平面板状である。端面部45の幅は、収納部分の高さb
4とほぼ等しい。端面部45の高さは、収納部分の高さc
4とほぼ等しい。端面部45の一辺は、上側面部42の収納部分に対応する一辺に接続し、それに対向する一辺は、下側面部43の収納部分に対応する一辺に接続している。端面部45の他の一辺は、外側面部41の短辺に接続している。端面部45は、側面部33及び側面部34及び端面部44に対してほぼ平行であり、側面部31及び外側面部41及び上側面部42及び下側面部43に対してほぼ垂直である。
端面部44と端面部45との間の距離は、収納部分の長さa
4とほぼ等しい。
【0032】
内側面部46の形状は、例えばほぼ長方形平面板状である。内側面部46の幅は、収納部分の長さa
4と接続部分の幅a
5との差とほぼ等しい。内側面部46の高さは、収納部分の高さc
4とほぼ等しい。内側面部46の一辺は、上側面部42の一辺に接続し、それに対向する一辺は、下側面部43の一辺に接続している。内側面部46の他の一辺は、端面部45の一辺に接続している。内側面部46は、側面部31及び外側面部41に対してほぼ平行であり、枠12及び上側面部42及び下側面部43及び端面部44及び端面部45に対してほぼ垂直である。
外側面部41と内側面部46との間の距離は、収納部分の幅b
4とほぼ等しい。内側面部46と側面部31との間の距離は、接続部分の長さb
5とほぼ等しい。
【0033】
接続端面部48の形状は、例えばほぼ長方形平面板状である。接続端面部48の幅は、接続部分の長さb
5とほぼ等しい。接続端面部48の高さは、接続部分の高さ(すなわち、収納部分の高さc
4)とほぼ等しい。接続端面部48の一辺は、内側面部46の一辺に接続している。それに対向する一辺は、側面部31に接続している。他の一辺は、上側面部42に接続している。それに対向する一辺は、下側面部43に接続している。接続端面部48は、側面部33及び側面部34及び端面部44及び端面部45に対してほぼ平行であり、側面部31及び外側面部41及び上側面部42及び下側面部43及び内側面部46に対してほぼ垂直である。
【0034】
次に、照明装置10の設置手順について説明する。
【0035】
図4は、この実施の形態における照明装置10の設置手順を示す正視図である。
【0036】
この図は、照明装置10の設置手順の最初の工程を示す。左上の図は、天井裏側から開口穴81を見下ろす方向から見た天面図である。左下の図は、開口穴81の長辺に平行な方向から見た側面図である。右下の図は、開口穴81の短辺に平行な方向から見た側面図である。なお、煩雑を避けるため、照明装置10の細部の符号は、省略しているので、
図3等を参照されたい。以下、
図5〜
図10において、同様である。
【0037】
天井裏において、躯体85は、天井材80と平行な面をなしている。躯体85と天井材80との間の距離をc
1とする。吊ボルト86(アンカーボルト)は、躯体85に対してほぼ垂直に固定されている。吊ボルト86は、開口穴81のほぼ中央を通る軸上に位置する。
【0038】
まず、照明装置10の安定器ボックス14の側を上にして、端面部45の側を開口穴81に対して斜めに挿入する。
【0039】
図5は、この実施の形態における照明装置10の設置手順を示す図である。
この図は、安定器ボックス14の端面部45の側を開口穴81に挿入した状態を示す。
次に、安定器ボックス14の端面部44の側を持ち上げて、開口穴81に挿入する。
【0040】
図6は、この実施の形態における照明装置10の設置手順を示す図である。
この図は、安定器ボックス14の端面部44の側を開口穴81に挿入して、枠辺部21がほぼ水平になった状態を示す。
次に、天井材80に対してほぼ垂直な軸を中心にして、照明装置10を水平方向に回転させる。
【0041】
図7は、この実施の形態における照明装置10の設置手順を示す図である。
この図は、照明装置10を回転させて、枠辺部21が開口穴81の長辺とほぼ平行になった状態を示す。
次に、開口穴81の長辺とほぼ平行な軸を中心にして、枠辺部22の側を持ち上げるように、照明装置10を回転させる。
【0042】
図8は、この実施の形態における照明装置10の設置手順を示す図である。
この図は、照明装置10を回転させて、側面部31が、開口穴81の内壁に接触した状態を示す。
照明装置10の回転をそのまま続けると、照明装置10は、側面部31と開口穴81の内壁とが接触している位置を中心にして回転する。
【0043】
図9は、この実施の形態における照明装置10の設置手順を示す図である。
この図は、照明装置10を回転させて、側面部32が開口穴81に挿入された状態を示す。
側面部32が開口穴に挿入されたら、照明装置10を押し込んで、天井材80に対してほぼ垂直な方向へ移動させる。
【0044】
図10は、この実施の形態における照明装置10の設置手順を示す図である。
この図は、照明装置10が設置位置に納まった状態を示す。
この状態において、吊ボルト86の先端が、取付穴351を通って、本体13の内側に出ているので、座金やナットなどを使って、本体13を吊ボルト86に固定する。
【0045】
次に、このような設置手順で照明装置100を設置するための条件について説明する。
【0046】
図11は、この実施の形態における照明装置10の設置過程における天井材80との係合を示す拡大正視図である。
この図は、
図7の状態を示している。
【0047】
内壁811及び内壁812は、開口穴81の長辺に相当する内壁である。内壁813及び内壁814は、開口穴81の短辺に相当する内壁である。
【0048】
図6の状態から
図7の状態へ移るには、照明装置10を、垂直軸を中心に回転させたとき、側面部34や端面部44が内壁814に当たらずに回転できることが必要である。
【0049】
図6から
図7にかけての状態において、安定器ボックス14が天井材80の上に乗り、内側面部46と下側面部43とが接する辺463が、天井材80の裏面に接する。
図7の状態において、枠辺部21の外周の上側の辺211が、天井材80の表面に接する。この状態で、照明装置10を内壁813の側に押しつけたとすると、側面部33が内壁813に当接する。側面部33と内壁813とが接する部分の形状は、直角三角形である。点331は、この直角三角形の頂点の一つであり、側面部33と側面部31とが接する辺上に位置する。点335は、この直角三角形の別の頂点であり、側面部33と天面部35とが接する辺上に位置する。
点331及び点335は、天井材80のおもて面を含む平面上に位置する。この平面(第三平面)は、辺211を含み、辺463からの距離が、天井材80の厚さc
0と等しい平面(以下「表当接平面」と呼ぶ。)である。
【0050】
点331を通り天井材80に対して垂直な軸を中心にして照明装置10を回転したとき、照明装置10が内壁814に当たらなければ、
図6の状態から
図7の状態へ移ることができる。
内壁814に当たる可能性があるのは、この図において、天井材80のおもて面より上で、天井材80の裏面より下に位置する部分である。すなわち、表当接平面と、辺463を含み、当接平面と平行な平面(以下「裏当接平面」と呼ぶ。)との間の部分である。
表当接平面と裏当接平面との間の部分のうち点331から最も遠い点までの距離が、開口穴81の長辺の長さa
0以下であれば、内壁814に当たらずに回転できる。この例において、この部分のうち点331から最も遠い点は、点345である。点345は、表当接平面上に位置し、側面部34と天面部35とが接する辺上の点である。点331と点345との間の距離が長さa
0以下であれば、
図6の状態から
図7の状態へ移ることができる。
【0051】
このように、照明装置10は、表当接平面で本体13を切った断面の大きさが、開口穴81の長辺の長さa
0以下なので、上述した設置手順で照明装置10を設置することができる。ここで、「断面の大きさ」とは、断面上にある2つの点の間の距離のうち、最大のものをいう。例えば、断面の形状が長方形であれば、断面の大きさは、対角線の長さである。
【0052】
図12は、この実施の形態における照明装置10の設置過程における天井材80との係合を示す拡大正視図である。
この図は、
図11と同様、
図7の状態を示している。
図11と異なる点は、天井材80の厚さc
0が、
図11よりも小さい点である。
【0053】
天井材80の厚さc
0が小さい場合、
図7の状態で、照明装置10を内壁813の側に押しつけたとしても、側面部33が内壁813に当接しない。具体的には、側面部31と天面部35とが接する辺315と辺211とを含む平面(第二平面)と、辺463との間の距離が、天井材80の厚さc
0より大きい場合、側面部33は内壁813に当接しない。
側面部33が内壁813に当接しないので、安定器ボックス14の接続部分である上側面部42及び下側面部43の側辺が内壁813に当接する。点472は、上側面部42と内壁813とが接する点のうち、天井材80のおもて面を含む平面上に位置する点である。点473は、下側面部43と内壁813とが接する点のうち、天井材80の裏面を含む平面上に位置する点である。点473は、辺463の端点でもある。
【0054】
この場合、点473を通り天井材80に対して垂直な軸を中心にして照明装置10を回転したとき、照明装置10が内壁814に当たらなければ、
図6の状態から
図7の状態へ移ることができる。
内壁814に当たる可能性があるのは、この図において、天井材80のおもて面より上で、天井材80の裏面より下に位置する部分である。この場合における表当接平面は、辺211を含み、辺463からの距離が天井材80の厚さと等しい平面であり、裏当接平面は、辺463を含み、表当接平面と平行な平面である。
表当接平面と裏当接平面との間の部分のうち点473から最も遠い点までの距離が、開口穴81の長辺の長さa
0以下であれば、内壁814に当たらずに回転できる。この例において、この部分のうち点331から最も遠い点は、点442である。点442は、表当接平面上に位置し、端面部44と上側面部42とが接する辺上の点である。点473と点442との間の距離が長さa
0以下であれば、
図6の状態から
図7の状態へ移ることができる。
【0055】
このように、枠12及び第一側面部31に接する平面から、点灯装置を収納した安定器ボックス14の収納部分が、天井材80の厚さc
0以上離れている場合には、表当接平面で安定器ボックス14の固定部分を切った断面の大きさが、開口穴81の長辺の長さa
0以下であれば、上述した設置手順で照明装置10を設置することができる。
【0056】
図13は、この実施の形態における照明装置10の設置過程における天井材80との係合を示す拡大正視図である。
この図は、
図9の状態を示している。
【0057】
図8の状態から
図9の状態へ移るには、照明装置10を、開口穴81の長辺に対して平行な軸を中心に回転させたとき、側面部32が内壁812に当たらずに回転できることが必要である。
【0058】
図8から
図9にかけての状態において、安定器ボックス14が天井材80の上に乗り、下側面部43が、線分431において、開口穴81の内壁811の上側の辺に接する。
また、照明装置10を内壁811の側に押しつけたとすると、側面部31が、線分311において、開口穴81の内壁811の下側の辺に接する。
線分311及び線分431の位置は、照明装置10の傾きによって変化する。しかし、下側面部43と側面部31とが接する辺313と、線分311との間の距離は、天井材80の厚さc
0以下である。また、照明装置10の傾きが小さい場合、辺313と線分311との間の距離は、厚さc
0にほぼ等しい。そこで、線分311は、辺313からc
0だけ離れた位置にあるものとする。
【0059】
線分311を中心軸として、照明装置10を回転したとき、照明装置10が内壁812に当たらなければ、
図8の状態から
図9の状態へ移ることができる。
内壁812に当たる可能性があるのは、側面部32のうち、直線321より上の部分である。直線321は、線分311を含み、枠12に平行な平面(第一平面)と、側面部32との交線である。照明装置10を回転させて直線321の位置まで開口穴81に入ったら、その後は、照明装置10を平行移動させて、
図10の状態にする。
したがって、側面部32のうち、直線321より上の部分と、線分311との間の距離が、開口穴81の短辺の長さb
0以下であれば、
図8の状態から
図10の状態へ移ることができる。
【0060】
仮に、本体13が直方体形状であり、側面部32が側面部31と平行な平面板状であったとすると、側面部32の上側の部分と線分311との間の距離が長さb
0を超え、上述した設置手順で照明装置10を設置できない場合がある。
【0061】
これに対し、この実施の形態における照明装置10は、側面部32に、内側に傾斜した傾斜部が設けられているので、側面部32の上側の部分と線分311との間の距離が長さb
0以下となり、上述した設置手順で照明装置10を設置することができる。
【0062】
なお、天井材80の厚さc
0が既知であるものとして説明したが、実際には、設置場所によって天井材80の厚さc
0が異なる場合がある。
そこで、あらかじめ想定される天井材80の厚さc
0の範囲を設定し、その範囲の上限値について、上述の条件を満たすよう、照明装置10の各部の形状・大きさを設計する。天井材80の厚さc
0が大きいほど、条件が厳しくなるので、厚さc
0の上限値について条件を満たしていれば、設定した範囲内のすべての厚さc
0について条件を満たすことができるからである。
【0063】
また、点灯装置が本体13の上ではなく、横に配置されているので、照明装置10の高さを抑えることができる。また、光源で発生した熱を天面部35から外部に放熱することができるので、放熱効率が高い。
【0064】
なお、側面部32の形状は、平面板を折り曲げて、上側に傾斜部を設けた形状に限らず、他の形状であってもよい。
例えば、側面部32の形状は、全体が内側に傾斜した平面板状であってもよい。そうすれば、本体13の加工が容易になり、照明装置10の製造コストを下げることができる。
あるいは、側面部32の形状は、傾斜角度が滑らかに変化し、折り目のない曲面板状であってもよい。特に、側面部32のうち直線321より上の部分を、線分311を中心軸とする円筒側面板状に形成すれば、本体13の内部空間を最大限に広くすることができる。
【0065】
また、点灯装置は、収納部分のなかに配置されていればよく、外側面部41の内側ではなく、上側面部42や下側面部43の内側に固定されている構成であってもよい。
【0066】
実施の形態2.
実施の形態2について、
図14を用いて説明する。
なお、実施の形態1と共通する部分については、同一の符号を付し、説明を省略する。
【0067】
照明装置10の外部形状は、実施の形態1と同様である。この実施の形態では、照明装置10の内部構造について説明する。
【0068】
図14は、この実施の形態における照明装置10の内部の構造を示す断面図及び正視図である。
上側の2つの図は、90度異なる2つの鉛直面で切断した断面図である。下側の図は、本体13の内部が見えるよう枠12を外した状態を示す底面図である。
【0069】
照明装置10の本体13のなかには、複数のLEDモジュール15a〜15d(以下「LEDモジュール15」と呼ぶ場合がある。)と、反射板16と、点灯装置17とがある。また、照明装置10の安定器ボックス14のなかには、点灯装置17がある。
【0070】
点灯装置17は、外郭ケースと、点灯回路とを有する。外郭ケースは、例えば蒲鉾状(台形状)である。点灯回路は、外郭ケースのなかに収納されている。点灯回路は、例えば、基板と、基板に実装された電子部品とを有する。
【0071】
それぞれのLEDモジュール15(光源モジュール)の形状は、例えば、細長い形状である。LEDモジュール15の長さをb
6とする。それぞれのLEDモジュール15は、複数のLED151(光源)を有する。複数のLED151は、LEDモジュール15の長手方向に並べて配置されている。また、LEDモジュール15は、透光カバー152を有する。透光カバー152の材質は、例えば乳白色のアクリル板である。透光カバー152の形状は、例えば長方形平面板状である。透光カバー152は、複数のLED151を覆っている。透光カバー152は、LED151が放射した光を拡散透過する。なお、透光カバー152は、透明であってもよい。
【0072】
LEDモジュール15は、ネジなどの固定部材を用いて、天面部35に固定されている。LED151で発生した熱を効率よく放熱するため、LEDモジュール15は、天面部35と直接あるいは放熱シートなどを介して熱結合している。LEDモジュール15と、天面部35との熱結合を高めるため、LEDモジュール15を固定する固定部材は、複数あり、例えばLEDモジュール15の長辺に沿った位置に配置され、LEDモジュール15を天面部35(あるいは放熱シート)にしっかりと密着させる。
【0073】
それぞれのLEDモジュール15の長手方向は、枠12及び側面部33及び側面部34及び天面部35に対してほぼ平行であり、側面部31に対してほぼ垂直である。
複数のLEDモジュール15a〜15dは、枠12及び側面部31及び天面部35に対してほぼ平行であり、側面部33及び側面部34に対してほぼ垂直な方向に、並べて配置されている。
【0074】
反射板16は、LED151が放射した光を反射する。反射板16の形状は、例えばV字形状など山型に折り曲げられたほぼ長方形可展面板状である。反射板16の材質は、例えば白色塗装された鋼板である。反射板16は、例えば、LEDモジュール15bと、LEDモジュール15cとの間に挟まれた位置に、並べて配置されている。反射板16は、着脱可能であり、電源端子台や信号線端子台などが見えないよう覆い隠す。
【0075】
LED151が放射した光は、透光カバー152を透過して、LEDモジュール15の外部に出射する。LEDモジュール15から出射した光の一部は、カバー11に直接入射し、他の一部は、反射板16や側面部31〜34の内側に反射して、カバー11に入射する。カバー11に入射した光は、拡散して、照明装置10の外部に出射する。
【0076】
LEDモジュール15の長さb
7は、天面部35の横幅より小さい。これにより、LEDモジュール15は、側面部32の形状の影響を受けることなく、天面部35にしっかりと固定される。
【0077】
仮に、LEDモジュール15の長手方向が、90度異なり、側面部31に対してほぼ平行で、側面部33及び側面部34に対してほぼ垂直であるとすると、側面部32の側の端に位置するLEDモジュール15は、側面部32の形状の影響を受け、天面部35にしっかりと固定できなくなり、LED151の放熱ができない。天面部35にしっかりと固定できる範囲内にのみ、LEDモジュール15を配置すると、本体13内に収容できるLEDモジュール15の数が少なくなり、照明装置10が放射する光束が低下する。
【0078】
これに対し、この実施の形態における照明装置10は、LEDモジュール15の長手方向が、側面部31に対してほぼ垂直に配置されているので、照明装置10が放射する光束を低下させることなく、LEDモジュール15を天面部35にしっかりと固定し、LED151で発生した熱を効率よく放熱することができる。
【0079】
実施の形態3.
実施の形態3について、
図15〜
図18を用いて説明する。
なお、実施の形態1または実施の形態2と共通する部分については、同一の符号を付し、説明を省略する。
【0080】
図15は、この実施の形態における照明装置10の構造を示す正視図である。
なお、細部は、省略している。
【0081】
側面部32の上側の部分の形状は、平面ではなく、例えば円筒側面などの曲面である。
側面部33には、窪み部36が設けられている。窪み部36は、側面部33と側面部31とが接する辺の一部を削り取った形状を有する。
上側面部42の形状は、L字形状ではなく、T字形状である。端面部44は、側面部34と同一平面ではなく、側面部34よりも突出している。すなわち、安定器ボックス14の収納部分は、側面部33の側にはみ出ているだけではなく、側面部34の側にも、本体13よりはみ出ている。
上側面部42は、天面部35とほぼ同一平面を構成している。すなわち、安定器ボックス14の収納部分の上端は、本体13の上端と同じ高さにある。
下側面部43には、面取り部47が設けられている。面取り部47は、安定器ボックス14の収納部分と接続部分との境目の部分を、斜めに面取りした形状である。安定器ボックス14の接続部分の高さは、収納部分の高さと比べて、面取り部47の分だけ小さい。
【0082】
それ以外の点については、実施の形態1と同様なので、説明を省略する。
【0083】
次に、実施の形態1と同様の設置手順で照明装置100を設置するための条件について説明する。
【0084】
図16は、この実施の形態における照明装置10の設置過程における天井材80との係合を示す拡大正視図である。
この図は、
図6の状態を示している。
【0085】
図5の状態から
図6の状態へ移るには、照明装置10を、天井材80に平行な軸を中心として回転させたとき、端面部44が内壁811や内壁814に当たらずに回転できることが必要である。
【0086】
図6の状態において、照明装置10を、内壁812と内壁813とがなす角の部分に押しつけたとすると、側面部33と天面部35とが接する辺が内壁812に当接し、窪み部36が内壁813に当接する。点335は、このとき内壁812に当接する点である。点361は、このとき内壁813に当接する点である。
【0087】
照明装置10を、点335と点361とを通る軸を中心に回転させたとき、内壁811及び内壁814に当たる可能性があるのは、それぞれ、点414及び点424である。点414と点424とを結ぶ線分は、点335と点361とを通る軸に対して平行である。点335と点361とを通る軸に対して平行で、端面部44を通る線分の長さをd
1とすると、点414と点424とを結ぶ線分は、そのうち、長さd
1が最大になる線分である。
点414と点424とを結ぶ線分と、点335と点361とを通る軸との間の距離をd
2とする。点335と点361とを通る軸を中心に照明装置10を回転させると、点414は、点414’を通り、点424は、点424’を通る。点414’及び点424’は、天井材80のおもて面を含む平面上に位置する。点414’及び点424’が開口穴81の内側にあれば、照明装置10が内壁811及び内壁814に当たらず、
図5の状態から
図6の状態へ移ることができる。
【0088】
このように、安定器ボックス14の収納部分が、側面部34の側にはみ出ている場合でも、上述した条件を満たしていれば、実施の形態1と同様の設置手順で照明装置10を設置することができる。
【0089】
図17は、この実施の形態における照明装置10の設置過程における天井材80との係合を示す拡大正視図である。
この図は、
図7の状態を示している。
【0090】
図6の状態から
図7の状態へ移ることができる条件は、実施の形態1と同様である。
ただし、窪み部36が設けられているため、点331の位置が、実施の形態1より点335に近い位置になる。これにより、点331と点345との間の距離が小さくなるので、実施の形態1より制約が緩くなる。すなわち、窪み部36が設けられていない場合と比べて、照明装置10を設置できる天井材80の厚さc
0の上限値が大きくなる。
【0091】
この場合、表当接平面で本体13を切った断面は、長方形の角を切り取った五角形になる。この場合、表当接平面で本体13を切った断面の大きさは、長方形の対角線をなす点335と点341との間の距離であるが、点331と点345との間の距離は、それよりも小さい。すなわち、窪み部36を設けることにより、表当接平面で本体13を切った断面の大きさが長さa
0より大きくても、上述した設置手順で照明装置10を設置することができる。
照明装置10の回転は、側面部31が開口穴81の長辺方向と平行になるところまでで終わるので、点331と点335とを結ぶ対角線が、開口穴81の長辺方向と平行になることはない。したがって、点331と点335とを結ぶ対角線の長さが、長さa
0より大きくても、上述した設置手順で照明装置10を設置することができる。
そこで、断面上にある点と、その点よりも側面部34の側にあり、かつ、天面部35の側にある点との間の距離のうち最大のものを「断面の回転方向における大きさ」と定義する。この定義によれば、この場合における「断面の回転方向における大きさ」は、点331と点345との間の距離である。
照明装置10は、表当接平面で本体13を切った断面の回転方向における大きさが、開口穴81の長辺の長さa
0以下であれば、上述した設置手順で照明装置10を設置することができる。
【0092】
なお、天井材80の厚さc
0の上限値を変えないとすると、窪み部36を設けたことにより、窪み部36を設けない場合と比べて、安定器ボックス14の接続部分の長さb
5を小さくすることができる。これにより、照明装置10の設置に必要な空間が小さくなる。
【0093】
更に、安定器ボックス14に面取り部47が設けられているので、面取り部47が設けられていない場合よりも、照明装置10を設置できる天井材80の厚さc
0の上限値を大きくすることができ、安定器ボックス14の接続部分の長さb
5を小さくすることができる。
面取り部47の角度は、天井材80の厚さc
0が上限値である場合における表当接平面と面取り部47とがほぼ平行になる角度とすることが望ましい。
【0094】
また、安定器ボックス14の位置が高くなっている分、面取り部47の位置が高くなる。これにより、照明装置10を設置するのに必要な空間の高さを大きくすることなく、照明装置10を設置できる天井材80の厚さc
0の上限値を大きくすることができ、安定器ボックス14の接続部分の長さb
5を小さくすることができる。
【0095】
図18は、この実施の形態における照明装置10の設置過程における天井材80との係合を示す拡大正視図である。
この図は、
図9の状態を示している。
【0096】
図8の状態から
図9の状態へ移ることができる条件は、実施の形態1と同様である。
ただし、安定器ボックス14の位置が高くなっている分、線分311の位置が高くなる。これにより、側面部32の直線321より上側の部分と線分311との間の距離を、開口穴81の短辺の長さb
0より小さくするために、側面部32を内側に傾斜させなければならない量が少なくなる。これにより、本体13の内側の空間を広くすることができる。
【0097】
以上、各実施の形態で説明した構成は、一例であり、他の構成であってもよい。例えば、異なる実施の形態で説明した構成を矛盾しない範囲で組み合わせた構成であってもよいし、本質的でない部分の構成を、他の構成で置き換えた構成であってもよい。
【0098】
例えば、安定器ボックス14は、点灯装置を完全に覆っていない構成であってもよい。例えば、安定器ボックス14は、端面部44や端面部45がなく、一端または両端が開放している構成であってもよい。
【0099】
また、照明装置10は、カバー11がない下面開放型であってもよい。