(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願に係る端末装置、情報送信方法、情報提供プログラム、及び情報送信プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る端末装置、情報送信方法、情報提供プログラム、及び情報送信プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0010】
(実施形態)
〔1.紐付処理〕
まず、
図1及び
図2を用いて、実施形態に係る紐付処理の一例について説明する。
図1及び
図2は、実施形態に係る紐付処理の一例を示す図である。具体的には、
図1は、アプリケーション(以下、「アプリ」とする場合がある)からブラウザへ遷移する場合の紐付処理の一例を示す図である。また、
図2は、ブラウザからアプリへ遷移する場合の紐付処理の一例を示す図である。
図1及び
図2に示す端末装置100は、アプリとブラウザ間の遷移時に紐付けた情報(以下、「紐付情報」とする場合がある)をサーバ装置10へ送信する。
【0011】
図1及び
図2に示すように、紐付システム1は、端末装置100と、サーバ装置10とが含まれる。端末装置100と、サーバ装置10とは図示しない所定の通信網を介して、有線または無線により通信可能に接続される。なお、
図1及び
図2に示した紐付システム1には、複数台の端末装置100や、複数台のサーバ装置10が含まれてもよい。
【0012】
端末装置100は、ユーザによって利用される情報処理装置である。端末装置100は、ユーザによる操作に従って、端末装置100にインストールされたアプリやブラウザを起動したり、種々の処理を行わせたりする。また、端末装置100は、アプリとブラウザ間の遷移時に紐付けた情報をサーバ装置10へ送信する。なお、以下では、端末装置100をユーザと表記する場合がある。すなわち、以下では、ユーザを端末装置100と読み替えることもできる。本実施形態においては、端末装置100として、スマートフォンを用いる場合を例に説明する。なお、上述した端末装置100は、スマートフォンに限らず、例えば、タブレット型端末や、ノート型PC(Personal Computer)や、デスクトップPCや、携帯電話機や、PDA(Personal Digital Assistant)等であってもよい。
【0013】
サーバ装置10は、端末装置100から受信した紐付情報を登録する紐付処理を行う情報処理装置である。また、サーバ装置10は、紐付情報を外部の情報処理装置、例えば広告配信装置に提供してもよい。また、サーバ装置10は、紐付情報を基に広告配信を行う広告配信装置であってもよい。
【0014】
ここから、
図1に基づいて、アプリからブラウザへ遷移する場合の紐付処理について説明する。
図1中の左側に示す端末装置100においては、アプリA(以下、「アプリA11」とする)が起動されており、端末装置100にはアプリA11が表示される。ここで、端末装置100にインストールされたアプリA11には所定のSDK(Software Development Kit:ソフトウェア開発キット)が含まれる。以下、アプリA11のSDKを開発キットSD11と称する。ここに、アプリA11の開発キットSD11は、端末装置100を識別するための端末情報を端末装置100の記憶部120(端末情報記憶部121)から取得可能である。なお、記憶部120や端末情報記憶部121の詳細は後述する。以下、端末装置100を識別するための端末情報を端末IDとする。
【0015】
図1に示すように、ユーザは端末装置100に表示されたアプリA11のボタンAB11を押下する(ステップS11)。
図1に示す例においては、ユーザは端末装置100に表示された「アプリBをゲット」と表記されたボタンAB11を押下する。そして、アプリA11は、端末装置100の端末情報記憶部121から端末IDを取得する(ステップS12)。なお、アプリA11は、ステップS11よりも前に端末IDを取得してもよい。
【0016】
アプリA11のボタンAB11が押下された後、端末装置100は、アプリA11からブラウザB11に遷移する(ステップS13)。例えば、端末装置100は、ブラウザB11が起動していない場合、ブラウザB11を起動する。ここで、ステップS13においてアプリA11からブラウザB11に遷移する際に、アプリA11は、ブラウザB11に端末IDを提供する。
【0017】
その後、
図1に示す例においては、端末装置100には、ブラウザB11が表示される。そして、ブラウザB11は、HTTP(HyperText Transfer Protocol)のCookie(以下、「クッキー」と称する場合がある)C11から抽出されたクッキー情報とアプリA11により提供された端末IDとを紐付ける(ステップS14)。例えば、ブラウザB11は、アプリA11により指定されたサーバ装置(以下、単に「サーバ」と称する場合がある)に関するクッキー情報を抽出し、アプリA11により提供された端末IDに紐付ける。
【0018】
その後、ブラウザB11は、アプリA11により提供された端末IDと抽出したクッキー情報とを紐付情報として、サーバ装置10へ送信する(ステップS15)。なお、ブラウザB11は、アプリA11からブラウザB11に遷移した際に、例えば、リダイレクタ等の機能によりクッキー情報と端末IDとをサーバ装置10へ送信する。
【0019】
端末装置100から紐付情報を受信したサーバ装置10は、受信した紐付情報を登録する(ステップS16)。例えば、サーバ装置10は、受信した紐付情報中の端末IDが既に登録されている場合、受信した紐付情報中のクッキー情報を登録されている端末IDに対応するクッキー情報として追加する。具体的には、サーバ装置10は、受信した紐付情報中の端末IDが「TID01」である場合、受信した紐付情報中のクッキー情報を登録されている端末ID「TID01」に対応するクッキー情報として追加する。これにより、サーバ装置10は、端末IDとクッキー情報の紐付けを行う。
【0020】
また、端末装置100は、ブラウザB11の表示を遷移させる(ステップS17)。
図1に示す例においては、ブラウザB11には、アプリBのダウンロードを促すWebページW11が表示される。なお、ステップS17は、ステップS15と同時またはステップS15よりも前に行われてもよい。また、端末装置100は、ブラウザB11の表示の遷移に限らず、アプリBのダウンロードを行うアプリを起動し、アプリBのダウンロードを行うアプリを表示してもよい。
【0021】
次に、
図2に基づいて、ブラウザからアプリへ遷移する場合の紐付処理について説明する。
図2中の左側に示す端末装置100においては、ブラウザが起動されており、端末装置100にはブラウザB11が表示される。
【0022】
図2に示すように、ユーザは端末装置100に表示されたブラウザB11のボタンBB11を押下する(ステップS21)。
図2に示す例においては、ユーザは端末装置100に表示された「アプリCで見る」と表記されたボタンBB11を押下する。
【0023】
ブラウザB11のボタンBB11が押下された後、端末装置100は、ブラウザB11からアプリC(以下、「アプリA21」とする)へ遷移する(ステップS22)。例えば、端末装置100は、アプリA21が起動していない場合、アプリA21を起動する。なお、端末装置100のOS(Operating System)がAndroid(登録商標)やiOS(登録商標)である場合、URLスキームによりアプリA21を起動してもよい。ここで、ステップS22においてブラウザB11からアプリA21に遷移する際に、ブラウザB11は、アプリA21にクッキーC11のクッキー情報を提供する。例えば、ブラウザB11は、ボタンBB11を表示するWebページのドメイン名に対応するサーバに関するクッキー情報をクッキーC11から抽出し、抽出したクッキー情報をアプリA21に提供してもよい。
【0024】
その後、
図2に示す例においては、端末装置100には、アプリA21が表示される。なお、アプリA21が端末装置100にインストールされていない場合、端末装置100は、ブラウザB11にアプリA21のインストールを促すWebページを表示したり、アプリA21のインストールを促すアプリを起動したりしてもよい。
【0025】
ここで、端末装置100にインストールされたアプリA21には所定のSDKが含まれる。以下、アプリA21のSDKを開発キットSD21と称する。ここに、アプリA21の開発キットSD21は、端末装置100を識別するための端末IDを端末装置100の端末情報記憶部121から取得可能である。
【0026】
ブラウザB11からアプリA21に遷移した後、アプリA21は、端末装置100の端末情報記憶部121から端末IDを取得する(ステップS23)。アプリA21は、ブラウザB11から提供されたクッキー情報とステップS23で取得した端末IDとを紐付ける(ステップS24)。
【0027】
その後、アプリA21は、ブラウザB11から提供されたクッキー情報とステップS23で取得した端末IDとを紐付情報として、サーバ装置10へ送信する(ステップS25)。なお、アプリA21は、ブラウザB11からアプリA21に遷移した際に、例えば、開発キットSD21等の機能によりクッキー情報と端末IDとをサーバ装置10へ送信する。
【0028】
端末装置100から紐付情報を受信したサーバ装置10は、受信した紐付情報を登録する(ステップS26)。これにより、サーバ装置10は、端末IDとクッキー情報との紐付けを行う。
【0029】
上述したように、実施形態に係る紐付システム1において、端末装置100は、アプリとブラウザ間の遷移時に、端末IDとクッキー情報とを紐付ける。端末装置100は、端末IDとクッキー情報とを紐付けた紐付情報をサーバ装置10へ送信する。これにより、端末装置100は、同一の端末装置100から収集される情報を適切に紐付けることができる。
【0030】
また、サーバ装置10は、端末装置100から受信した紐付情報を登録する。例えば、サーバ装置10は、受信した紐付情報中の端末IDが既に登録されている場合、受信した紐付情報中のクッキー情報を登録されている端末IDに対応するクッキー情報として追加する。これにより、サーバ装置10は、端末IDとクッキー情報との紐付けを行うことができる。例えば、サーバ装置10は、紐付情報を外部の情報処理装置、例えば紐付システム1に含まれる広告配信装置に提供する。これにより、紐付システム1は、ユーザに対して適切な広告配信を行うことができる。したがって、紐付システム1は、広告効果を高めることができる。また、サーバ装置10は、紐付情報を基に広告配信を行う広告配信装置であってもよい。これにより、紐付システム1は、ユーザに対して適切な広告配信を行うことができる。したがって、紐付システム1は、広告効果を高めることができる。
【0031】
〔2.端末装置の構成〕
次に、
図3を用いて、実施形態に係る端末装置100の構成について説明する。
図3は、実施形態に係る端末装置の構成例を示す図である。
図3に示すように、端末装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。また、端末装置100は、図示することを省略するが、ユーザから各種操作を受け付ける入力部や、各種情報を出力するための出力部を有する。入力部は、例えば、端末装置100がタッチパネルの機能を有する場合、端末装置100の表示画面を介してユーザから各種操作を受け付ける。また、出力部は、例えば液晶ディスプレイや有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等によって実現される端末装置100の表示画面を備え、各種情報を表示する。
【0032】
(通信部110)
通信部110は、例えば、通信回路等によって実現される。そして、通信部110は、図示しない所定の通信網と有線または無線で接続され、サーバ装置10との間で情報の送受信を行う。
【0033】
(記憶部120)
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部120は、例えば、端末装置100にOSに関する情報、例えばプログラム等を記憶する。実施形態に係る記憶部120は、
図3に示すように、端末情報記憶部121と、アプリ情報記憶部120Aと、ブラウザ情報記憶部120Bとを有する。
【0034】
(端末情報記憶部121)
実施形態に係る端末情報記憶部121は、端末装置100に関する各種情報を記憶する。
図4は、実施形態に係る端末情報記憶部の一例を示す図である。
図4に示す端末情報記憶部121は、「端末ID」、「OS」、「バージョン」といった項目を有する。
【0035】
「端末ID」は、端末装置100を識別するための識別情報を示す。
図4に示す例においては、端末IDとして「TID01」が記憶される。また、「OS」は、端末装置100にインストールされているOS(Operating System)を示す。
図4に示す例においては、OSとして「XXX」が記憶される。つまり、端末装置100には、OS「XXX」がインストールされていることを示す。また、「バージョン」は、端末装置100にインストールされているOSのバージョンを示す。
図4に示す例においては、バージョンとして「8.1.1」が記憶される。つまり、端末装置100にインストールされているOS「XXX」が、バージョン「8.1.1」であることを示す。なお、端末情報記憶部121は、上記に限らず、端末装置100に関する情報であれば、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。
【0036】
また、アプリ情報記憶部120Aは、端末装置100にインストールされているアプリケーションに関する情報、例えばプログラム等を記憶する。また、ブラウザ情報記憶部120Bは、端末装置100にインストールされているブラウザに関する情報、例えばプログラム等を記憶する。ブラウザ情報記憶部120Bは、クッキー情報記憶部121Bを有する。
図5は、実施形態に係るクッキー情報記憶部の一例を示す図である。
図5に示すように、クッキー情報記憶部121Bは、ブラウザのクッキーに関する情報をサーバごとに記憶する。
図5に示す例においては、クッキー情報記憶部121Bは、サーバAに関するクッキー情報、サーバBに関するクッキー情報、サーバCに関するクッキー情報等、それぞれ対応するサーバ(ドメイン)ごとにクッキー情報を記憶する。
【0037】
(制御部130)
図3の説明に戻って、制御部130は、例えば、CPUやMPU等によって、端末装置100内部の記憶部120などの記憶装置に記憶されている各種プログラム(端末装置100にインストールされたアプリやブラウザが実行する情報提供プログラムや情報送信プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。例えば、この各種プログラムは、インストールされているアプリケーションのプログラムが含まれる。また、制御部130は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。
【0038】
図3に示すように、制御部130は、アプリ制御部130Aとブラウザ制御部130Bとを有する。なお、制御部130の内部構成は、
図3に示した構成に限られず、端末装置100がスマートフォンとしての機能を実現するための他の構成を含む。
【0039】
(アプリ制御部130A)
まず、アプリ制御部130Aについて説明する。アプリ制御部130Aは、アプリA11に対応する制御部であって、アプリA11の開発キットSD11等による紐付処理等の処理や、アプリA11の各種処理を行う。
図3に示す例においては、アプリA11には、アプリ制御部130Aとアプリ情報記憶部120Aが対応し、記憶部120における他の領域には、接続線で接続されている領域にのみアクセス可能とする。
【0040】
アプリ制御部130Aは、特に本実施形態に密接に関連するものとしては、受付部131Aと、提供部132Aと、取得部133Aと、紐付部134Aと、送信部135Aとを有し、以下に説明する紐付処理の機能や作用を実現または実行する。なお、アプリ制御部130Aの内部構成は、
図3に示した構成に限られず、後述する紐付処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、アプリ制御部130Aの内部構成は、
図3に示した構成に限られず、アプリA11の各種処理を実現するための他の構成を含む。
【0041】
受付部131Aは、アプリケーションに関する指示や情報を受け付ける。例えば、受付部131Aは、入力部を介してユーザからの各種操作を受け付ける。また、受付部131Aは、通信部110を介してアプリケーションのアップデートに関する情報等を受け付ける。
【0042】
提供部132Aは、アプリケーションから所定の処理を行うように指示されるブラウザに、アプリケーションにより取得される端末装置100を識別するための端末IDを提供する。なお、
図3に示すように、提供部132Aは、端末情報記憶部121にアクセスし端末IDを取得する。例えば、
図1に示す例において、提供部132Aは、アプリA11からブラウザB11に遷移する際に、ブラウザB11に端末IDを提供する。
【0043】
取得部133Aは、ブラウザから所定の処理を行うように指示される場合、ブラウザから提供される所定のサーバ装置に対応するクッキー情報を取得する。例えば、取得部133Aは、ブラウザB11からアプリA11に遷移する際に、ブラウザB11から提供されるサーバ装置10に対応するクッキー情報を取得する。
【0044】
紐付部134Aは、取得部133Aにより取得されたクッキー情報と、端末情報記憶部121から取得した端末IDとを紐付ける。なお、
図3に示すように、紐付部134Aは、端末情報記憶部121にアクセスし端末IDを取得する。
【0045】
送信部135Aは、紐付部134Aにより紐付けられたクッキー情報と端末IDとを紐付情報としてサーバ装置10へ送信する。
【0046】
なお、
図3に示す例では、アプリA11に対応するアプリ制御部130A及びアプリ情報記憶部120Aのみを図示したが、端末装置100は、アプリA11のみに限らず、端末装置100にインストールされている各アプリに対して、アプリ制御部及びアプリ情報記憶部を有する。例えば、端末装置100は、複数のアプリ制御部及びアプリ情報記憶部を有する。なお、上述したアプリ制御部130Aによる紐付処理等の処理は、例えば、JavaScript(登録商標)などにより実現されてもよい。
【0047】
(ブラウザ制御部130B)
まず、ブラウザ制御部130Bについて説明する。ブラウザ制御部130Bは、ブラウザB11に対応する制御部であって、ブラウザB11による紐付処理等の処理や、ブラウザB11の各種処理を行う。
図3に示す例においては、ブラウザB11には、ブラウザ制御部130Bとブラウザ情報記憶部120Bが対応し、記憶部120における他の領域には、接続線で接続されている領域にのみアクセス可能とする。したがって、本実施形態においては、ブラウザ制御部130Bは、端末情報記憶部121にアクセスできず、ブラウザ制御部130Bにより、端末IDを取得できない。
【0048】
ブラウザ制御部130Bは、特に本実施形態に密接に関連するものとしては、受付部131Bと、提供部132Bと、取得部133Bと、紐付部134Bと、送信部135Bとを有し、以下に説明する紐付処理の機能や作用を実現または実行する。なお、ブラウザ制御部130Bの内部構成は、
図3に示した構成に限られず、後述する紐付処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、ブラウザ制御部130Bの内部構成は、
図3に示した構成に限られず、ブラウザB11の各種処理を実現するための他の構成を含む。
【0049】
受付部131Bは、ブラウザに関する指示や情報を受け付ける。例えば、受付部131Bは、入力部を介してユーザからの各種操作を受け付ける。また、受付部131Bは、通信部110を介してブラウザのアップデートに関する情報等を受け付ける。
【0050】
提供部132Bは、ブラウザから所定の処理を行うように指示されるアプリケーションに、所定のサーバ装置に対応するクッキー情報を提供する。なお、
図3に示すように、提供部132Bは、クッキー情報記憶部121Bへアクセスし所定のサーバ装置に対応するクッキー情報を取得する。例えば、
図2に示す例において、提供部132Bは、ブラウザB11からアプリA21に遷移する際に、アプリA21にサーバ装置10に対応するクッキー情報を提供する。
【0051】
取得部133Bは、アプリケーションから所定の処理を行うように指示される場合、アプリケーションから提供される端末装置100を識別するための端末IDを取得する。例えば、取得部133Bは、アプリA11からブラウザB11に遷移する際に、アプリA11から提供される端末IDを取得する。
【0052】
紐付部134Bは、取得部133Bにより取得された端末IDと、クッキー情報記憶部121Bから取得したクッキー情報とを紐付ける。なお、
図3に示すように、紐付部134Bは、クッキー情報記憶部121Bへアクセスし所定のサーバ装置に対応するクッキー情報を取得する。例えば、
図1に示す例において、紐付部134Bは、アプリA11からブラウザB11に遷移する際に、取得部133Bにより取得された端末IDと、サーバ装置10に対応するクッキー情報とを紐付ける。
【0053】
送信部135Bは、紐付部134Bにより紐付けられたクッキー情報と端末IDとを紐付情報としてサーバ装置10へ送信する。
【0054】
なお、
図3に示す例では、ブラウザB11に対応するブラウザ制御部130B及びブラウザ情報記憶部120Bのみを図示したが、端末装置100は、ブラウザB11のみに限らず、端末装置100にインストールされている各ブラウザに対して、ブラウザ制御部及びブラウザ情報記憶部を有する。なお、上述したブラウザ制御部130Bによる紐付処理等の処理は、例えば、JavaScript(登録商標)などにより実現されてもよい。
【0055】
〔3.サーバ装置の構成〕
次に、
図6を用いて、実施形態に係るサーバ装置10の構成について説明する。
図6は、実施形態に係るサーバ装置の構成例を示す図である。
図6に示すように、サーバ装置10は、通信部11と、記憶部12と、制御部13とを有する。なお、サーバ装置10は、サーバ装置10の管理者等から各種操作を受け付ける入力部(例えば、キーボードやマウス等)や、各種情報を表示するための表示部(例えば、液晶ディスプレイ等)を有してもよい。
【0056】
通信部11は、例えば、NIC等によって実現される。そして、通信部11は、ネットワークと有線または無線で接続され、端末装置100との間で情報の送受信を行う。
【0057】
(記憶部12)
記憶部12は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。実施形態に係る記憶部12は、
図6に示すように、紐付情報記憶部14と、クッキー情報記憶部15とを有する。
【0058】
(紐付情報記憶部14)
実施形態に係る紐付情報記憶部14は、紐付情報を記憶する。例えば、紐付情報記憶部14は、端末装置100から受信した紐付情報を記憶する。
図7は、実施形態に係る紐付情報記憶部の一例を示す図である。
図7に示す紐付情報記憶部14は、「端末ID」、「クッキーID」といった項目を有する。
【0059】
「端末ID」は、端末装置100を識別するための識別情報を示す。また、「クッキーID」は、クッキー情報を識別するための識別情報を示す。
図7に示す例においては、端末ID「TID01」には、クッキーID「CID11」が対応付けて記憶され、端末ID「TID02」には、クッキーID「CID12」が対応付けて記憶され、端末ID「TID03」には、クッキーID「CID13」が対応付けて記憶される。例えば、端末ID「TID01」とクッキーID「CID11」に対応するクッキー情報が、紐付情報として端末装置100から受信されたことを示す。
【0060】
(クッキー情報記憶部15)
実施形態に係るクッキー情報記憶部15は、クッキー情報を記憶する。例えば、クッキー情報記憶部15は、端末装置100から受信した紐付情報中のクッキー情報をクッキーIDと対応付けて記憶する。
図8は、実施形態に係るクッキー情報記憶部の一例を示す図である。
図8に示すクッキー情報記憶部15は、「クッキーID」、「クッキー情報」といった項目を有する。
【0061】
「クッキーID」は、クッキー情報を識別するための識別情報を示す。また、「クッキー情報」は、クッキー情報を示す。
図8に示す例においては、クッキーID「CID11」には、クッキー情報Aが対応付けて記憶され、クッキーID「CID12」には、クッキー情報Bが対応付けて記憶され、クッキーID「CID13」には、クッキー情報Cが対応付けて記憶される。
図7及び
図8に示す例においては、例えば、端末ID「TID01」とクッキーID「CID11」により識別されるクッキー情報Aが、紐付情報として端末装置100から受信されたことを示す。なお、「クッキー情報」は、対応するクッキー情報が記憶された領域を示すファイルパスであってもよい。
【0062】
(制御部13)
図6の説明に戻って、制御部13は、例えば、CPUやMPU等によって、サーバ装置10内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部13は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。
【0063】
図6に示すように、制御部13は、受信部16と、登録部17と、送信部18とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部13の内部構成は、
図6に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部13が有する各処理部の接続関係は、
図6に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
【0064】
受信部16は、端末装置100から紐付情報を受信する。例えば、受信部16は、端末装置100から受信した端末IDとクッキー情報とを紐付情報として受信する。
【0065】
登録部17は、受信部16により受信された紐付情報を紐付情報記憶部14及びクッキー情報記憶部15に登録する。例えば、登録部17は、端末装置100から受信した紐付情報中の端末IDが紐付情報記憶部14に既に登録されている場合、受信した紐付情報中のクッキー情報を登録されている端末IDに対応するクッキー情報として追加する。また、登録部17は、端末装置100から受信した紐付情報中の端末IDが紐付情報記憶部14に登録されていない場合、端末IDと受信したクッキー情報を識別するクッキーIDとを対応付けて紐付情報記憶部14に記憶する。また、登録部17は、端末装置100から受信した紐付情報中のクッキー情報をクッキーIDと対応付けてクッキー情報記憶部15に追加する。
【0066】
送信部18は、外部の情報処理装置に種々の情報を送信する。例えば、送信部18は、広告配信装置に紐付情報を送信する。また、例えば、送信部18は、端末装置100に紐付情報の送信を指示する情報を送信してもよい。また、送信部18は、サーバ装置10が広告配信装置である場合、紐付情報に基づいた広告を端末装置10に配信してもよい。
【0067】
〔4.紐付処理のフロー〕
次に、
図9及び
図10を用いて、実施形態に係る紐付システム1による紐付処理の手順について説明する。
図9及び
図10は、実施形態に係る紐付システム1による紐付処理手順を示すシーケンス図である。具体的には、
図9は、アプリからブラウザへ遷移する場合の紐付処理手順を示すシーケンス図である。また、
図10は、ブラウザからアプリへ遷移する場合の紐付処理手順を示すシーケンス図である。
【0068】
まず、
図9を用いて、アプリからブラウザへ遷移する場合の紐付処理手順を説明する。
図9に示すように、端末装置100に表示されたアプリA11は、ボタンが押下された場合(ステップS101)、端末装置100の端末情報記憶部121から端末IDを取得する(ステップS102)。なお、アプリA11は、ステップS101よりも前に端末IDを取得してもよい。
【0069】
その後、端末装置100は、アプリA11からブラウザB11に遷移する(ステップS103)。例えば、端末装置100は、ブラウザB11が起動していない場合、ブラウザB11を起動する。ここで、ステップS13においてアプリA11からブラウザB11に遷移する際に、アプリA11は、ブラウザB11に端末IDを提供する。
【0070】
その後、端末装置100には、ブラウザB11が表示される。そして、ブラウザB11は、クッキー情報記憶部121Bから抽出したクッキー情報と、ステップS103においてアプリA11により提供された端末IDとを紐付ける(ステップS104)。例えば、ブラウザB11は、クッキー情報記憶部121Bからサーバ装置10に関するクッキー情報を抽出し、抽出したクッキー情報をステップS103においてアプリA11により提供された端末IDに紐付ける。その後、ブラウザB11は、ステップS104において紐付けた端末IDとクッキー情報とを紐付情報として、サーバ装置10へ送信する(ステップS105)。
【0071】
その後、サーバ装置10は、端末装置100から受信した紐付情報を登録する(ステップS106)。例えば、サーバ装置10は、受信した紐付情報中の端末IDが既に登録されている場合、受信した紐付情報中のクッキー情報を登録されている端末IDに対応するクッキー情報として追加する。
【0072】
また、端末装置100は、ブラウザB11の表示を遷移させる(ステップS107)。なお、ステップS107は、ステップS105やステップS106と同時またはステップS105やステップS106よりも前に行われてもよい。
【0073】
次に、
図10を用いて、ブラウザからアプリへ遷移する場合の紐付処理手順を説明する。
図10に示すように、端末装置100に表示されたブラウザB11は、ボタンが押下された場合(ステップS201)、ブラウザB11からアプリA11に遷移する(ステップS202)。例えば、端末装置100は、アプリA11が起動していない場合、アプリA11を起動する。ここで、ステップS202においてブラウザB11からアプリA11に遷移する際に、ブラウザB11は、クッキー情報記憶部121Bから抽出したクッキー情報をアプリA11に提供する。例えば、ブラウザB11は、クッキー情報記憶部121Bからサーバ装置10に関するクッキー情報を抽出し、抽出したクッキー情報をアプリA11に提供してもよい。
【0074】
その後、端末装置100には、アプリA11が表示される。そして、ブラウザB11からアプリA11へ遷移した後、アプリA11は、端末装置100の端末情報記憶部121から端末IDを取得する(ステップS203)。アプリA11は、ステップS202においてブラウザB11から提供されたクッキー情報とステップS203で取得した端末IDとを紐付ける(ステップS204)。その後、アプリA11は、ステップS204において紐付けた端末IDとクッキー情報とを紐付情報として、サーバ装置10へ送信する(ステップS205)。
【0075】
その後、サーバ装置10は、端末装置100から受信した紐付情報を登録する(ステップS206)。例えば、サーバ装置10は、受信した紐付情報中の端末IDが既に登録されている場合、受信した紐付情報中のクッキー情報を登録されている端末IDに対応するクッキー情報として追加する。
【0076】
〔5.アプリ初回起動時の紐付処理〕
実施形態に係る紐付システム1は、端末装置100におけるアプリの初回起動時においても紐付処理を行ってもよい。この点について、
図11を用いて説明する。
図11は、実施形態に係るアプリ初回起動時における紐付処理の一例を示す図である。
【0077】
まず、
図11中の左側に示す端末装置100において、アプリB(以下、「アプリA31」とする)が初回起動される(ステップS31)。例えば、端末装置100にアプリA31がインストールされた後に、アプリA31は初回起動される。ここで、端末装置100において初回起動されたアプリA31には所定のSDKが含まれる。以下、アプリA31のSDKを開発キットSD31と称する。ここに、アプリA31の開発キットSD31は、端末装置100を識別するための端末IDを端末装置100の端末情報記憶部121から取得可能である。
【0078】
端末装置100においてアプリA31が初回起動された場合、端末装置100は、アプリA31からブラウザB11へ遷移する(ステップS32)。例えば、端末装置100は、ブラウザB11が起動していない場合、ブラウザB11を起動する。
【0079】
その後、端末装置100は、ブラウザB11からアプリA31へ遷移する(ステップS33)。ここで、ステップS33においてブラウザB11からアプリA31へ遷移する際に、ブラウザB11は、アプリA31へクッキーC11のクッキー情報を提供する。例えば、ブラウザB11は、サーバ装置10に関するクッキー情報をクッキーC11から抽出し、抽出したクッキー情報をアプリA31へ提供してもよい。
【0080】
その後、
図11に示す例においては、端末装置100には、アプリA31のスタート画面AD31が表示される。ブラウザB11からアプリA31へ遷移した後、アプリA31は、端末装置100の端末情報記憶部121から端末IDを取得する(ステップS34)。そして、アプリA31は、ブラウザB11から提供されたクッキー情報とステップS34で取得した端末IDとを紐付ける(ステップS35)。
【0081】
その後、アプリA31は、ブラウザB11から提供されたクッキー情報とステップS34で取得した端末IDとを紐付情報として、サーバ装置10へ送信する(ステップS36)。なお、アプリA31は、ブラウザB11からアプリA31へ遷移した際に、例えば、開発キットSD31等の機能によりクッキー情報と端末IDとをサーバ装置10へ送信する。
【0082】
端末装置100から紐付情報を受信したサーバ装置10は、受信した紐付情報を登録する(ステップS37)。これにより、サーバ装置10は、アプリの初回起動時においても端末IDとクッキー情報との紐付けを行う。
【0083】
〔6.変形例〕
上述した実施形態に係る紐付システム1は、上記実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。例えば、変形例に係る紐付システム2は、アプリに含まれるブラウザであるアプリ内ブラウザのクッキー情報についても紐付処理を行う。この点について、
図12及び
図13を用いて説明する。なお、実施形態と同一部分には、同一符号を付して説明を省略する。
【0084】
図12及び
図13は、変形例に係る紐付処理の一例を示す図である。具体的には、
図12は、アプリからブラウザへ遷移する場合のアプリ内ブラウザのクッキー情報を含む紐付処理の一例を示す図である。また、
図13は、ブラウザからアプリへ遷移する場合のアプリ内ブラウザのクッキー情報を含む紐付処理の一例を示す図である。
図12及び
図13に示す端末装置100は、アプリとブラウザ間の遷移時に紐付けた紐付情報をサーバ装置10Aへ送信する。なお、
図12及び
図13に示すサーバ装置10Aについては、紐付情報として端末IDにアプリ内クッキーIDを対応付けて記憶する点で、実施形態のサーバ装置10と相違する以外は、サーバ装置10と同様の構成である。
【0085】
まず、
図12に基づいて、アプリからブラウザへ遷移する場合のアプリ内ブラウザのクッキー情報を含む紐付処理について説明する。
図12中の左側に示す端末装置100においては、アプリD(以下、「アプリA41」とする)が起動されており、端末装置100にはアプリA41が表示される。ここで、端末装置100にインストールされたアプリA41には所定のSDKが含まれる。以下、アプリA41のSDKを開発キットSD41と称する。ここに、アプリA41の開発キットSD41は、端末装置100を識別するための端末IDを端末装置100の端末情報記憶部121から取得可能である。
【0086】
また、アプリA41には、アプリ内ブラウザが含まれており、
図12の左側に示す端末装置100には、アプリ内ブラウザの機能によりアプリ内Web面AW41が表示される。記憶部120においてアプリA41に対応するアプリ情報記憶部には、アプリ内ブラウザのアプリ内Cookie(以下、「アプリ内クッキー」とする)AC41が格納される。
【0087】
図12に示すように、ユーザは端末装置100に表示されたアプリA41のボタンAB41を押下する(ステップS41)。
図12に示す例においては、ユーザは端末装置100に表示された「アプリBをゲット」と表記されたボタンAB41を押下する。そして、アプリA41は、端末装置100の端末情報記憶部121から端末IDを取得する(ステップS42)。そして、アプリA41は、アプリ内クッキーAC41からアプリ内クッキー情報を抽出する(ステップS43)。なお、アプリA41は、ステップS41よりも前に端末IDやアプリ内クッキー情報を取得してもよい。また、ステップS42よりも前にステップS43を行ってもよい。
【0088】
アプリA41のボタンAB41が押下された後、端末装置100は、アプリA41からブラウザB11へ遷移する(ステップS44)。例えば、端末装置100は、ブラウザB11が起動していない場合、ブラウザB11を起動する。ここで、ステップS44においてアプリA41からブラウザB11へ遷移する際に、アプリA41は、ブラウザB11へ端末ID及びアプリ内クッキー情報を提供する。
【0089】
その後、
図12に示す例においては、端末装置100には、ブラウザB11が表示される。そして、ブラウザB11は、クッキーC11から抽出されたクッキー情報とアプリA41により提供された端末ID及びアプリ内クッキー情報とを紐付ける(ステップS45)。例えば、アプリA41により指定されたサーバに関するクッキー情報を抽出し、アプリA41により提供された端末ID及びアプリ内クッキー情報に紐付ける。
【0090】
その後、ブラウザB11は、アプリA41により提供された端末ID及びアプリ内クッキー情報と抽出したクッキー情報とを紐付情報として、サーバ装置10Aへ送信する(ステップS46)。なお、ブラウザB11は、アプリA41からブラウザB11へ遷移した際に、例えば、リダイレクタ等の機能により端末ID、クッキー情報、及びアプリ内クッキー情報をサーバ装置10Aへ送信する。
【0091】
端末装置100から紐付情報を受信したサーバ装置10Aは、受信した紐付情報を登録する(ステップS47)。例えば、サーバ装置10Aは、受信した紐付情報中の端末IDが既に登録されている場合、受信した紐付情報中のクッキー情報を登録されている端末IDに対応するクッキー情報として追加する。また、例えば、サーバ装置10Aは、受信した紐付情報中の端末IDが既に登録されている場合、受信した紐付情報中のアプリ内クッキー情報を登録されている端末IDに対応するアプリ内クッキー情報として追加する。
【0092】
また、端末装置100は、ブラウザB11の表示を遷移させる(ステップS48)。
図12に示す例においては、ブラウザB11には、アプリBのダウンロードを促すWebページW11が表示される。なお、ステップS48は、ステップS46やステップS47と同時またはステップS46やステップS47よりも前に行われてもよい。
【0093】
次に、
図13に基づいて、ブラウザからアプリへ遷移する場合のアプリ内ブラウザのクッキー情報を含む紐付処理について説明する。
図13中の左側に示す端末装置100においては、ブラウザが起動されており、端末装置100にはブラウザB11が表示される。
【0094】
図13に示すように、ユーザは端末装置100に表示されたブラウザB11のボタンBB21を押下する(ステップS51)。
図13に示す例においては、ユーザは端末装置100に表示された「アプリEで見る」と表記されたボタンBB21を押下する。
【0095】
ブラウザB11のボタンBB21が押下された後、端末装置100は、ブラウザB11からアプリE(以下、「アプリA51」とする)へ遷移する(ステップS52)。例えば、端末装置100は、アプリA51が起動していない場合、アプリA51を起動する。ここで、ステップS52においてブラウザB11からアプリA51へ遷移する際に、ブラウザB11は、アプリA51へクッキーC11のクッキー情報を提供する。例えば、ブラウザB11は、サーバ装置10Aに関するクッキー情報をクッキーC11から抽出し、抽出したクッキー情報をアプリA51へ提供してもよい。
【0096】
その後、
図13に示す例においては、端末装置100には、アプリA51が表示される。なお、アプリA51が端末装置100にインストールされていない場合、端末装置100は、ブラウザB11にアプリA51のインストールを促すWebページを表示したり、アプリA51のインストールを促すアプリを起動したりしてもよい。
【0097】
ここで、端末装置100にインストールされたアプリA51には所定のSDKが含まれる。以下、アプリA51のSDKを開発キットSD51と称する。ここに、アプリA51の開発キットSD51は、端末装置100を識別するための端末IDを端末装置100の端末情報記憶部121から取得可能である。
【0098】
また、アプリA51には、アプリ内ブラウザが含まれており、
図13の右側に示す端末装置100には、アプリ内ブラウザの機能によりアプリ内Web面AW51が表示される。記憶部120においてアプリA51に対応するアプリ情報記憶部には、アプリ内ブラウザのアプリ内クッキーAC51が格納される。
【0099】
ブラウザB11からアプリA51へ遷移した後、アプリA51は、端末装置100の端末情報記憶部121から端末IDを取得する(ステップS53)。また、アプリA51は、アプリ内クッキーAC51からアプリ内クッキー情報を抽出する(ステップS54)。なお、ステップS53よりも前にステップS54を行ってもよい。そして、アプリA51は、ステップS52においてブラウザB11から提供されたクッキー情報と、ステップS53で取得した端末IDと、ステップS54で抽出したアプリ内クッキー情報とを紐付ける(ステップS55)。
【0100】
その後、アプリA51は、ステップS55で紐付けた端末ID、クッキー情報、及びアプリ内クッキー情報を紐付情報として、サーバ装置10Aへ送信する(ステップS56)。なお、アプリA51は、ブラウザB11からアプリA51へ遷移した際に、例えば、開発キットSD51等の機能によりクッキー情報と端末IDとをサーバ装置10Aへ送信する。
【0101】
端末装置100から紐付情報を受信したサーバ装置10Aは、受信した紐付情報を登録する(ステップS57)。これにより、サーバ装置10Aは、端末IDとクッキー情報とアプリ内クッキー情報との紐付けを行う。
【0102】
〔7.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る端末装置100は、アプリケーションA11(130A)とブラウザB11(130B)とを有する。アプリケーションA11は、当該アプリケーションA11から所定の処理を行うように指示されるブラウザB11に、当該アプリケーションA11により取得される端末装置100を識別するための端末情報を提供する提供部132Aを有する。また、ブラウザB11は、提供部132Aにより提供された端末情報(実施形態においては「端末ID」。以下同様。)と、所定のサーバ装置10に対応するクッキー情報と、を所定のサーバ装置10に送信する送信部135Bを有する。
【0103】
これにより、実施形態に係る端末装置100は、同一の端末装置から収集される情報を適切に紐付けることができる。また、サーバ装置10は、端末IDとクッキー情報との紐付けを行うことができる。例えば、サーバ装置10は、紐付情報を外部の情報処理装置、例えば紐付システム1に含まれる広告配信装置に提供する。これにより、紐付システム1は、ユーザに対して適切な広告配信を行うことができる。したがって、紐付システム1は、広告効果を高めることができる。また、サーバ装置10は、紐付情報を基に広告配信を行う広告配信装置であってもよい。これにより、紐付システム1は、ユーザに対して適切な広告配信を行うことができる。したがって、紐付システム1は、広告効果を高めることができる。
【0104】
また、実施形態に係る端末装置100において、提供部132Aは、アプリケーションA11に含まれるブラウザであるアプリ内ブラウザに対応するアプリ内クッキー情報を端末情報とともにブラウザB11に提供する。
【0105】
これにより、実施形態に係る端末装置100は、同一の端末装置から収集されるアプリ内クッキー情報を含めて適切に紐付けることができる。また、サーバ装置10は、端末ID、クッキー情報、及びアプリ内クッキー情報の紐付けを行うことができる。
【0106】
また、実施形態に係るサーバ装置10において、アプリケーションA11は、所定の処理として、所定のサーバ装置10にアクセスするようブラウザB11に指示する。
【0107】
これにより、実施形態に係る端末装置100は、サーバ装置10に対応するクッキー情報を適切に紐付けることができる。また、実施形態に係る端末装置100は、同一の端末装置から収集される情報を適切に紐付けることができる。
【0108】
また、実施形態に係る端末装置100は、アプリケーションA11(130A)とブラウザB11(130B)とを有する。ブラウザB11は、当該ブラウザB11から所定の処理を行うように指示されるアプリケーションA11に、所定のサーバ装置10に対応するクッキー情報を提供する提供部132Bを有する。また、アプリケーションA11は、提供部132Bにより提供されたクッキー情報と、アプリケーションA11により取得された端末情報と、を所定のサーバ装置10に送信する送信部135Aを有する。
【0109】
これにより、実施形態に係る端末装置100は、同一の端末装置から収集される情報を適切に紐付けることができる。また、サーバ装置10は、端末IDとクッキー情報との紐付けを行うことができる。例えば、サーバ装置10は、紐付情報を外部の情報処理装置、例えば紐付システム1に含まれる広告配信装置に提供する。これにより、紐付システム1は、ユーザに対して適切な広告配信を行うことができる。したがって、紐付システム1は、広告効果を高めることができる。また、サーバ装置10は、紐付情報を基に広告配信を行う広告配信装置であってもよい。これにより、紐付システム1は、ユーザに対して適切な広告配信を行うことができる。したがって、紐付システム1は、広告効果を高めることができる。
【0110】
また、実施形態に係る端末装置100において、送信部135Aは、アプリケーションA11に含まれるブラウザであるアプリ内ブラウザに対応するアプリ内クッキー情報を端末情報とともに所定のサーバ装置10に送信する。
【0111】
これにより、実施形態に係る端末装置100は、同一の端末装置から収集されるアプリ内クッキー情報を含めて適切に紐付けることができる。また、サーバ装置10は、端末ID、クッキー情報、及びアプリ内クッキー情報の紐付けを行うことができる。
【0112】
また、実施形態に係るサーバ装置10において、提供部132Bは、ブラウザB11がアクセスしているサーバ装置10に対応するクッキー情報を提供する。
【0113】
これにより、実施形態に係る端末装置100は、サーバ装置10に対応するクッキー情報を適切に紐付けることができる。また、実施形態に係る端末装置100は、同一の端末装置から収集される情報を適切に紐付けることができる。
【0114】
〔8.ハードウェア構成〕
上述してきた実施形態に係るサーバ装置10は、例えば
図14に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。
図14は、端末装置100の機能を実現するコンピュータ1000の一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、HDD1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
【0115】
CPU1100は、ROM1300またはHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
【0116】
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス1500は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータをネットワークNを介して他の機器へ送信する。
【0117】
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを入出力インターフェイス1600を介して出力装置へ出力する。
【0118】
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
【0119】
例えば、コンピュータ1000が実施形態に係るサーバ装置10として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部130の機能を実現する。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置からネットワークNを介してこれらのプログラムを取得してもよい。
【0120】
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の行に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0121】
〔9.その他〕
また、上記各実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0122】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0123】
また、上述してきた各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0124】
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、受付部は、受付手段や受付回路に読み替えることができる。