(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6081381
(24)【登録日】2017年1月27日
(45)【発行日】2017年2月15日
(54)【発明の名称】残像減少のためのGUI提供方法及び表示装置
(51)【国際特許分類】
G09G 5/00 20060101AFI20170206BHJP
G06F 3/048 20130101ALI20170206BHJP
G06F 3/14 20060101ALI20170206BHJP
G06F 3/0488 20130101ALI20170206BHJP
G09G 3/30 20060101ALI20170206BHJP
G09G 3/20 20060101ALI20170206BHJP
G09G 5/38 20060101ALI20170206BHJP
H04M 1/00 20060101ALI20170206BHJP
【FI】
G09G5/00 550B
G06F3/048 651C
G06F3/14 370A
G06F3/14 340A
G06F3/048 620
G09G3/30 J
G09G3/20 670K
G09G3/20 660D
G09G5/00 530A
G09G5/38 A
H04M1/00 R
【請求項の数】21
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2013-558780(P2013-558780)
(86)(22)【出願日】2012年3月2日
(65)【公表番号】特表2014-515119(P2014-515119A)
(43)【公表日】2014年6月26日
(86)【国際出願番号】KR2012001569
(87)【国際公開番号】WO2012128485
(87)【国際公開日】20120927
【審査請求日】2015年2月27日
(31)【優先権主張番号】10-2011-0024480
(32)【優先日】2011年3月18日
(33)【優先権主張国】KR
(31)【優先権主張番号】10-2012-0021034
(32)【優先日】2012年2月29日
(33)【優先権主張国】KR
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】503447036
【氏名又は名称】サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100154922
【弁理士】
【氏名又は名称】崔 允辰
(74)【代理人】
【識別番号】100140534
【弁理士】
【氏名又は名称】木内 敬二
(72)【発明者】
【氏名】サン・ヨン・オム
(72)【発明者】
【氏名】ドン・スブ・キム
(72)【発明者】
【氏名】ジョン・ギュ・イ
【審査官】
中村 直行
(56)【参考文献】
【文献】
特開2005−037843(JP,A)
【文献】
特開2004−354685(JP,A)
【文献】
特開2003−150140(JP,A)
【文献】
特開2000−227775(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09G 3/00 − 5/42
G06F 3/048
G06F 3/14
H04M 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示装置の残像減少のためのGUI(Graphic User Interface)提供方法において、
前記表示装置の表示部に少なくとも1つのアイテムを表示する段階と;
所定の条件によって前記表示装置の表示部をオフ(off)する段階と;
前記表示部のオン(on)命令が入力される段階と;
前記少なくとも1つのアイテムを前記表示部のオフ直前に表示された位置から所定の間隔をもって移動させて表示する段階と;を含み、
前記アイテムを表示する段階は、前記表示部に割り当てられた第1領域に第1アイテムを表示し、前記表示部に割り当てられた第2領域に第2アイテムを表示する段階を含み、
前記アイテムを移動させて表示する段階は、前記オン(on)命令が入力された累積回数、前記第1アイテムに対応する第1基準回数及び前記第2アイテムに対応する第2基準回数に基づいて、前記第1アイテム及び前記第2アイテムのうちの少なくとも1つを移動させる段階を含み、
前記第1基準回数は、前記第2基準回数よりも少なく、前記第1基準回数は、前記第1アイテムの表示変更頻度に基づいて決定され、前記第2基準回数は、前記第2アイテムの表示変更頻度に基づいて決定されることを特徴とするGUI提供方法。
【請求項2】
前記少なくとも1つのアイテムを移動させて表示する段階は、
前記少なくとも1つのアイテムを所定の間隔をもって前記アイテムの配列方向に移動させて表示する段階であることを特徴とする請求項1に記載のGUI提供方法。
【請求項3】
前記少なくとも1つのアイテムを移動させて表示する段階は、
前記少なくとも1つのアイテムをアイテム配列方向に1ピクセル(pixel)移動させて表示する段階であることを特徴とする請求項2に記載のGUI提供方法。
【請求項4】
前記少なくとも1つのアイテムを移動させて表示する段階は、
水平方向に整列された複数のアイテムを左または右に所定の間隔をもって移動させる段階;及び
垂直方向に整列された複数個のアイテムを上または下に所定の間隔をもって移動させる段階のうち1つ以上を含むことを特徴とする請求項2に記載のGUI提供方法。
【請求項5】
前記少なくとも1つのアイテムを移動させて表示する段階は、
前記少なくとも1つのアイテムをアイテム配列方向に2ピクセル範囲内で1ピクセル単位に移動させて表示する段階であることを特徴とする請求項1に記載のGUI提供方法。
【請求項6】
前記オフする段階は、
ユーザによって表示部オフ命令が入力される段階及び所定の時間が経過する場合に前記表示部をオフする段階のうち1つであることを特徴とする請求項1に記載のGUI提供方法。
【請求項7】
前記少なくとも1つのアイテムは、
複数のアイテムに該当し、
前記少なくとも1つのアイテムを移動させて表示する段階は、
前記表示部のオフ状態でオン命令が入力される度に、所定の順序によってアイテムを1つずつまたはグループ別に移動させて表示する段階であることを特徴とする請求項1に記載のGUI提供方法。
【請求項8】
前記第1領域は、前記表示装置の状態情報を表すアイテムが表示される領域であり、
前記第2領域は、対応する機能を実行するアイテムを表示する領域であることを特徴とする請求項1に記載のGUI提供方法。
【請求項9】
前記少なくとも1つのアイテムを移動させて表示する段階は、
前記第1領域内の少なくとも1つのアイテムを前記表示部のオフ直前に表示された位置から所定の間隔をもって移動させて表示する段階と;
前記表示部のオフ状態でオン命令が入力される累積回数が前記第2基準回数に到逹するかを判断する段階と;
前記第2基準回数に到逹する場合、前記第2領域内の少なくとも1つのアイテムを前記表示部のオフ直前に表示された位置から所定の間隔をもって移動させて表示する段階と;
前記表示部のオフ状態でオン命令が入力される累積回数を0に更新する段階と;を含むことを特徴とする請求項1に記載のGUI提供方法。
【請求項10】
少なくとも1つのアイテムを表示する表示部と;
前記表示部のオン(on)命令を入力される入力部と;
前記表示部のオフ状態で前記入力部を介してオン命令が入力されれば、前記少なくとも1つのアイテムを前記表示部のオフ直前に表示された位置から所定の間隔をもって移動させて表示するように前記表示部を制御する制御部と;含み、
前記制御部は、前記表示部に割り当てられた第1領域に第1アイテムを表示し、前記表示部に割り当てられた第2領域に第2アイテムを表示し、前記オン(on)命令が入力された累積回数と、前記第1アイテムに対応する第1基準回数及び前記第2アイテムに対応する第2基準回数とに基づいて、前記第1アイテム及び前記第2アイテムのうちの少なくとも1つを移動させ、前記第1基準回数は、前記第2基準回数よりも少なく、前記第1基準回数は、前記第1アイテムの表示変更頻度に基づいて決定され、前記第2基準回数は、前記第2アイテムの表示変更頻度に基づいて決定されることを特徴とする表示装置。
【請求項11】
前記制御部は、
前記少なくとも1つのアイテムをアイテム配列方向に所定の個数のピクセル範囲内で1ピクセル単位に移動させて表示するように前記表示部を制御することを特徴とする請求項10に記載の表示装置。
【請求項12】
前記制御部は、水平方向に整列された複数個のアイテムを左または右に所定の間隔をもって移動させる動作及び垂直方向に整列された複数のアイテムを上または下に所定の間隔をもって移動させる動作のうちの1つ以上の動作を行うことを特徴とする請求項11に記載の表示装置。
【請求項13】
前記少なくとも1つのアイテムは、複数のアイテムに該当し、
前記制御部は、
前記表示部のオフ状態でオン命令が入力される度に、所定の順序によってアイテムを1つずつまたはグループ別に移動させて表示するように前記表示部を制御することを特徴とする請求項10に記載の表示装置。
【請求項14】
前記制御部は、
前記表示部のオフ状態で前記入力部を介して前記表示部のオン命令が入力されれば、前記表示部を制御し、前記第1領域内の少なくとも1つのアイテムを前記表示部のオフ直前に表示された位置から所定の間隔をもって移動させて表示し、前記表示部のオフ状態でオン命令が入力される累積回数が前記第2基準回数に到逹するものと判断すれば、前記表示部を制御し、前記第2領域内の少なくとも1つのアイテムを前記表示部のオフ直前に表示された位置から所定の間隔をもって移動させて表示し、前記表示部のオフ状態でオン命令が入力される累積回数を0に更新することを特徴とする請求項10に記載の表示装置。
【請求項15】
前記制御部は、
所定の位置に少なくとも1つのアイテムが表示された状態で、経過時間が所定の周期に到逹するかを判断し、到逹したものと判断すれば、前記表示部がオン(on)状態であるかを判断し、オン状態の場合、前記表示部を制御し、前記少なくとも1つのアイテムを所定の間隔をもって移動させて表示することを特徴とする請求項10に記載の表示装置。
【請求項16】
電子装置において、
状態表示アイテムをディスプレイするための所定の状態表示領域を含み、自体発光ピクセル構成要素を含む表示部と;
前記状態表示領域に表示された前記状態表示アイテムの位置を条件によって時々1ピクセルまたは2ピクセルで移動させて、前記表示部に表示されるピクセル構成要素に相違に電源が供給されるように制御する制御部と;を含み、
前記制御部は、前記表示部に割り当てられた第1領域に第1アイテムを表示し、前記表示部に割り当てられた第2領域に第2アイテムを表示し、オン(on)命令が入力された累積回数、前記第1アイテムに対応する第1基準回数及び前記第2アイテムに対応する第2基準回数に基づいて、前記第1アイテム及び前記第2アイテムのうちの少なくとも1つを移動させ、前記第1基準回数は、前記第2基準回数よりも少なく、前記第1基準回数は、前記第1アイテムの表示変更頻度に基づいて決定され、前記第2基準回数は、前記第2アイテムの表示変更頻度に基づいて決定されることを特徴とする電子装置。
【請求項17】
前記表示部は、Active Matrix Organic Light−Emitting Diode(AMOLED)ディスプレイを含み、
前記制御部は、前記状態表示アイテムの発光位置を時々変化させて、前記AMOLEDディスプレイで同一位置に長期間発光が続くことによって発生する残像現象を低減するために前記表示部を制御することを特徴とする請求項16に記載の電子装置。
【請求項18】
電子装置において、
複数の自体発光ピクセル構成要素を含む表示部と;
前記表示部の第1領域の第1最初位置に状態表示アイテムを表示し、前記表示部のon/offに対応し、時々前記状態表示アイテムを前記第1領域の一部分内で前記第1最初位置と異なる位置に移動させ、前記状態表示アイテムが移動する領域は、前記状態表示アイテムのサイズの二倍以下のサイズ内であり、前記状態表示アイテムが移動して表示される場合、以前に表示された部分と一部の領域が部分的に重複するように前記状態表示アイテムを表示する制御部と;を含み、
前記制御部は、前記表示部の第2領域の第2最初位置に対応する機能を行う機能実行アイテムを表示して、前記表示部のon/offに対応し、時々前記機能実行アイテムを前記第2領域の一部分内から前記第2最初位置と異なる位置に移動させ、
前記状態表示アイテムは、前記状態表示アイテムの表示変更頻度、及び前記機能実行アイテムの表示変更頻度に基づいて前記機能実行アイテムよりも頻繁に動作する電子装置。
【請求項19】
前記表示部は、Active Matrix Organic Light−Emitting Diode(AMOLED)ディスプレイを含み、
前記制御部は、前記状態表示アイテムの発光位置を時々変化させて前記AMOLEDディスプレイで同一位置に長期間発光が続くことによって発生する残像現象を低減するために前記表示部を制御することを特徴とする請求項18に記載の電子装置。
【請求項20】
前記制御部は、前記状態表示アイテムの位置を1ピクセルまたは2ピクセルで移動させることを特徴とする請求項18に記載の電子装置。
【請求項21】
前記制御部は、前記状態表示アイテムをユーザが認識することができないように移動させることを特徴とする請求項20に記載の電子装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置のGUI(Graphic User Interface)に関し、特に、AMOLED(Active Matrix Organic Light−Emitting Diode)を表示部として使用する装置で発生することができる残像現象を減少させるためのGUI提供方法とこれを具現する表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
表示装置において固定されたイメージが長時間持続して表示される場合、特定の固定されたイメージがそのまま残るようになる残像(Image sticking)現象が発生するようになる。TFT−LCD(Thin Film Transistor−LCD)の場合、特定のイメージに対する液晶の固着に起因して残像現象が発生するが、AMOLED(Active Matrix Organic Light−Emitting Diode)の場合、特定のイメージを表示するために発光するピクセル(pixel)の発光効率が時間が経つにつれて低下し、相対的に周囲のピクセルより低い明るさで発光するようになり、残像現象が発生するようになる。
【0003】
具体的に、AMOLED自発光素子は、赤色(Red)、緑色(Green)、青色(Blue)の3つの色で構成され、輝度の減少は、表示累積時間によって進行される。
【0004】
図1aは、表示累積時間による赤色、緑色、青色の輝度減少程度を示すグラフである。
図1aで、赤色、緑色、青色は、いずれも時間の経過によって輝度が減少し、特に、青色が赤色及び緑色に比べて相対的に大きく減少する。
【0005】
特に、高いグレイ(gray)のイメージの場合、赤色、緑色、青色がすべて発光するようになり、発光時間が持続する場合、赤色、緑色、青色の輝度がすべて減少するようになり、イメージ転換が行われるとき、残像現象が発生するようになる。
【0006】
図1bは、残像現象が発生した形態を示す例示図である。
図1bの[a]のように、第1領域11に高いグレイのイメージが表示され、第2領域12に相対的に低いグレイのイメージが表示された状態を所定の時間以上に維持させた後、第2領域12に第1領域11と同一のグレイのイメージを表示すれば、
図1bの[b]のように、第1領域11に残像が残るようになる。これは、第2領域12に比べて第1領域11で輝度減少がさらに多く行われるので発生する。
【0007】
残像が残るようになる場合、特定のアプリケーションを実行するとき、残像として残ったイメージは、ユーザに不都合として作用することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は、固定されたイメージが持続的に表示されることによって発生することができる残像現象を減少させるためのGUI提供方法とこれを具現する表示装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一態様による表示装置の残像減少のためのGUI(Graphic User Interface)提供方法は、所定の位置に少なくとも1つのアイテムを表示する段階と;所定の条件によって前記表示装置の表示部をオフ(off)する段階と;前記表示部のオン(on)命令が入力される段階と;前記少なくとも1つのアイテムを前記表示部のオフ直前に表示された位置から所定の間隔をもって移動させて表示する段階と;を含む。
【0010】
本発明の他の態様による残像減少のためのGUIを提供する表示装置は、所定の位置に少なくとも1つのアイテムを表示する表示部と;所定の条件によって前記表示部をオン(on)/オフ(off)する表示部オン/オフ制御部と;前記表示部のオン(on)命令を入力される入力部と;前記表示部のオフ状態で前記入力部を介してオン命令が入力されれば、前記少なくとも1つのアイテムを前記表示部のオフ直前に表示された位置から所定の間隔をもって移動させて表示するように前記表示部を制御するアイテム移動部と;を含む。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、表示装置は、表示部がオン(on)される度に特定イメージの位置変更を行うので、前記特定イメージが固定された位置で継続的に表示されることによって発生することができる残像現象を減少させることができる。すなわち、表示装置は、特定イメージの位置調整を通じて残像輪郭を不鮮明にし、従来よりユーザが残像現象を認知するまでかかる時間を延長させることができる。
【0012】
また、本発明では、約1〜2ピクセル(pixel)単位の微細位置調整が行われるので、実際目視でイメージの位置変更を認知しにくいし、最小距離移動で残像現象減少において最大効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1a】
図1aは、表示累積時間による赤色、緑色、青色の輝度減少程度を示すグラフである。
【
図1b】
図1bは、残像現象が発生した形態を示す例示図である。
【
図2】
図2は、本発明の実施例による表示装置100の内部構成図である。
【
図3】
図3は、本発明の実施例による表示装置100の残像減少のためのGUI提供方法を説明する流れ図である。
【
図4】
図4は、
図3の実施例によってアイテムが移動する形態を示す図である。
【
図5】
図5は、
図4のインジケータ領域41内のアイテム42、43、44、45が移動する経路の例示図である。
【
図6】
図6は、本発明の他の実施例による表示装置100の残像減少のためのGUI提供方法を説明する流れ図である。
【
図7】
図7は、本発明のさらに他の実施例による表示装置100の残像減少のためのGUI提供方法を説明する流れ図である。
【
図8】
図8は、
図7の実施例によってアイテムが移動する形態を示す図である。
【
図9】
図9は、本発明のさらに他の実施例による表示装置100の残像減少のためのGUI提供方法を説明する流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明において‘アイテム(item)’は、表示装置の現在状態情報を示すイメージ客体(image object)、アプリケーション実行アイコン(icon)などに該当することができる。表示装置が移動通信端末機で構成される場合、表示装置100の現在状態情報を示すイメージ客体は、移動通信網受信感度表示、ワイファイ(Wireless−Fidelity、wifi)受信感度表示、現在時刻表示、バッテリー情報表示、アラーム設定表示、ブルートゥース(Bluetooth(登録商標))活性化可否表示、GPS(Global Positioning System)活性化可否表示などになることができる。
【0015】
本発明の実施例による表示装置は、好ましくは、携帯端末機になることができ、テレビ、モニタなどの非携帯ディスプレイ装置になることもできる。携帯端末機の場合、移動通信端末機、携帯用マルチメディア再生装置(Portable Multimedia Player−PMP)、個人情報端末機(Personal Digital Assistant−PDA)、スマートフォン(Smart Phone)、MP3プレーヤーなどのような情報通信機器及びマルチメディア機器になることができる。以下では、表示装置が移動通信端末機に該当するものと仮定して説明する。
【0016】
本発明において表示部は、AMOLED(Active Matrix Organic Light−Emitting Diode)で構成されることが好ましい。
【0017】
図2〜
図10を参照して説明される実施例の場合、本明細書の開示に対する示範的な実施例であって、通常の技術者が変形を加えて実施する場合にも、変形された実施例の場合も本発明の権利範囲に含まれることができる。
【0018】
図2は、本発明の実施例による表示装置100の内部構成図である。表示装置100は、格納部110、入力部120、表示部130及び制御部140を含む。
【0019】
格納部110は、表示装置100の動作に必要なプログラム及びデータを格納する構成要素であって、表示装置100を起動させる運営体制(OS、Operating System)、アプリケーション及びイメージ、オーディオ、ビデオなどのデータを格納することができる。本発明において格納部110は、アイテムを移動させて表示するアルゴリズム(algorithm)を格納する。
【0020】
入力部120は、表示装置100を制御するためのユーザのキー操作信号を入力されて制御部140に伝達する。入力部120は、ボタン式キーパッドまたはタッチパネル(touch panel)で構成されることができ、3*4パッドまたはQwertyパッドを具現することができる。その他、入力部120は、所定の個数のボタンキー(button key)、ジョグキー(jog key)、ホイールキー(wheel key)を含むことができる。入力部120は、ユーザ入力によって格納部110に格納されたアプリケーションを実行する入力信号を生成し、制御部140に送信する。本発明において入力部120は、表示部130にオン(on)またはオフ(off)する入力信号を生成し、制御部140に送信する。
【0021】
表示部130は、OLED(Organic Light Emitting Diodes)で構成されることができ、特に、AMOLED(Active Matrix Organic Light Emitting Diodes)で構成されることが好ましい。表示部130は、表示装置100の起動画面、待機画面、メニュー画面、アプリケーション実行画面などを出力する。本発明において表示部130は、表示部オン/オフ制御部141の制御によってオン/オフ機能を行い、アイテム移動部142の制御によってアイテムを移動させて表示する。
【0022】
制御部140は、表示装置100の全般的な動作を制御する構成要素である。本発明の制御部140は、表示部オン/オフ制御部141及びアイテム移動部142を含む。
【0023】
表示部オン/オフ制御部141は、表示部130のオン/オフ機能を制御する役目を行う。表示部オン/オフ制御部141は、入力部120から表示部130のオンまたはオフ入力信号を受信すれば、表示部130をオンまたはオフする。また、表示部オン/オフ制御部141は、表示部130のオン後に、タイマーを駆動し、経過時間を測定し、所定の時間に到逹したものと判断すれば、表示部130をオフする。
【0024】
アイテム移動部142は、表示部130上に表示されるアイテムの位置移動を制御する役目を行う。
【0025】
本発明においてアイテム(item)は、表示装置100の現在状態情報を示すイメージ客体(image object)、アプリケーション実行アイコン(icon)などに該当することができる。表示装置100が移動通信端末機である場合、表示装置100の現在状態情報を示すイメージ客体は、移動通信網受信感度表示、ワイファイ(wifi)受信感度表示、現在時刻表示、バッテリー情報表示、アラーム設定表示、ブルートゥース(Bluetooth(登録商標))活性化可否表示、GPS(Global Positioning System)活性化可否表示などになることができる。本発明において表示装置100の現在状態情報を示すイメージ客体は、表示部130の所定の領域に一列で配列されることができる。例えば、前記イメージ客体は、表示部130の上端領域で左右方向に配列されることができる。
【0026】
本発明のアイテム移動部142は、表示部130のオフ状態で表示部130のオン命令が入力されることを認識すれば、アイテムを表示部130のオフ直前に表示された位置から所定の間隔をもって移動させて表示するように表示部130を制御する。
【0027】
本発明の他の実施例において、アイテム移動部142は、表示部130を制御し、アイテムを所定の位置に表示した後、タイマーを駆動し、経過時間が所定の周期Tに到逹するかを判断し、Tに到逹すれば、現在表示部130がオン状態であるかを判断し、オン状態の場合、表示部130を制御し、アイテムを所定の間隔をもって移動させて表示する。アイテム移動部142は、経過時間がTに到逹したとき、表示部130がオフ状態であるものと判断すれば、入力部120を介して表示部130のオン命令が入力されるかを判断し、オン命令が入力されれば、表示部130を制御し、アイテムを表示部130のオフ直前に表示された位置から所定の間隔をもって移動させて表示する。
【0028】
本発明のさらに他の実施例において、アイテム移動部142は、表示部130のオフ状態で表示部130のオン命令が入力されることを認識すれば、表示部130に表示されるアイテムのうち一部を所定の間隔をもって移動させて表示するように表示部130を制御することができる。アイテム移動部142は、表示部130を制御し、あらかじめ設定された順にアイテムを1つずつ移動させて表示することができ、2つ以上のアイテムをグルーピングし、グループを1つずつ移動させて表示することができる。
【0029】
本発明のさらに他の実施例において、アイテムは、第1領域及び第2領域に区分されて表示され、この際、アイテム移動部142は、表示部130のオフ状態で表示部130のオン命令が入力されることを認識すれば、第1領域に含まれるアイテムを表示部130のオフ直前に表示された位置から所定の間隔をもって移動させて表示し、表示部130のオフ及びオン動作の累積回数をチェックすることができる。表示部130のオフ及びオン動作の累積回数があらかじめ設定された回数Kに到逹するものと判断すれば、アイテム移動部142は、表示部130を制御し、第2領域に含まれるアイテムを表示部130のオフ直前に表示された位置から所定の間隔をもって移動させて表示し、表示部130のオフ及びオン動作の累積回数を0に更新することができる。
【0030】
以上、本発明の実施例による表示装置100の内部構成について説明し、以下では、前記表示装置100で具現される残像減少のためのGUI提供方法について説明する。
【0031】
図3は、本発明の実施例による表示装置100の残像減少のためのGUI提供方法を説明する流れ図である。
【0032】
図3を参照すれば、301段階で、制御部140は、入力部120を介して表示部130のオン(on)命令が入力されるかを判断する。ユーザは、表示装置100に設けられた表示部130のオン/オフボタンキーを押圧し、表示部130のオン命令を入力することができ、表示部130がタッチパネルで構成される場合、タッチパネルにタッチを入力することによって、表示部130のオン命令を入力することができる。
【0033】
制御部140は、入力部120から表示部130のオン(on)命令が入力されるものと判断すれば、302段階で、表示部130を制御し、少なくとも1つのアイテムを表示部130の所定の位置に表示する。
図3の実施例において、アイテムは、表示部130に表示されるイメージ客体のうち相対的に表示変更の頻度が少ないイメージ客体であって、表示装置100の現在状態情報を示すイメージ客体などになることができる。表示装置100の現在状態情報を示すイメージ客体としては、移動通信網受信感度表示、ワイファイ(wifi)受信感度表示、現在時刻表示、バッテリー充電表示、アラーム設定表示、ブルートゥース(Bluetooth(登録商標))活性化可否表示、GPS(Global Positioning System)活性化可否表示などになることができる。
【0034】
制御部140は、表示部130に少なくとも1つのアイテム表示時に、表示部130の所定の領域に一列で配列させて表示することができる。例えば、制御部140は、表示部130の上端から所定の厚さの領域にアイテムを水平方向に配列させて表示することができる。
【0035】
表示装置100には、アイテム最初表示時のアイテム位置情報が設定されており、制御部140は、302段階で、表示部130を制御し、前記設定されたアイテム位置情報によってアイテムを表示する。
【0036】
303段階で、表示部オン/オフ制御部141は、入力部120を介して表示部130のオフ(off)命令が入力されるかを判断する。ユーザは、表示装置100に設けられた表示部130のオン/オフボタンキーを押圧し、表示部130のオフ命令を入力することができる。
【0037】
もし、前記段階303で判断した結果、入力部120を介して表示部130のオフ命令が入力されたものと判断すれば、表示部オン/オフ制御部141は、304段階で表示部130をオフする。
【0038】
その後、305段階で、表示部オン/オフ制御部141は、入力部120を介して表示部130のオン(on)命令が入力されるかを判断し、オン命令が入力されれば、表示部130にオン(on)しながら、アイテム移動部142に表示部130のオン命令が入力されたことを通知する信号を送信する。アイテム移動部142は、表示部オン/オフ制御部141から信号を受信すれば、306段階で、表示部130を制御し、少なくとも1つのアイテムを表示部130のオフ直前に表示された位置から所定の間隔をもって移動させて表示する。
【0039】
図3の実施例において、アイテム移動部142は、アイテム移動時に、アイテム配列全体を移動させる。例えば、複数のアイテムが左右方向に一列で配列されている場合、アイテム移動部142は、アイテム全体を左側または右側に所定の間隔をもって移動させることができる。また、複数のアイテムが上下方向に一列で配列されている場合、アイテム移動部142は、アイテム全体を上側または下側に所定の間隔をもって移動させることができる。
【0040】
本発明において前記所定の間隔は、1ピクセル(pixel)または2ピクセルになることができる。アイテム移動部142は、アイテムを1ピクセルまたは2ピクセルずつ移動させることによって、ユーザがアイテム移動について認知しにくくする。
【0041】
本発明においてアイテム移動部142は、所定の経路に沿ってアイテムを移動させる。例えば、アイテムが左右方向に配列されている場合、アイテム移動部142は、表示部130がオフ状態からオンなる度に、左側に2ピクセル及び右側に2ピクセル範囲内で1ピクセル単位でアイテムを移動させることができる。すなわち、最初アイテムが表示されるときの基準点を(0,0)とすれば、アイテム移動部142は、(−1,0)、(−2,0)、(−1,0)、(0,0)、(+1,0)、(+2,0)、(+1,0)、(0,0)の順にアイテムを移動させることができる。
【0042】
また、アイテム移動部142は、表示部130がオフ状態からオンされる度に、左側に1ピクセル、右側に1ピクセル、上側に1ピクセル、下側に1ピクセルの範囲内で1ピクセル単位でアイテムを移動させることができる。すなわち、最初アイテムが表示されるときの基準点を(0,0)とするとき、アイテム移動部142は、(−1,0)、(−1,−1)、(0,−1)、(0,0)の順にアイテムを移動させることができる。
【0043】
303段階で、表示部130オフ命令が入力されないものと判断すれば、表示部オン/オフ制御部141は、307段階に進行し、302段階でのアイテム表示段階後、所定の時間が経過したかを判断する。所定の時間が経過したものと判断すれば、表示部オン/オフ制御部141は、304段階に進行し、表示部130をオフし、表示部オン/オフ制御部141及びアイテム移動部142は、305段階及び306段階を行う。
【0044】
図4は、
図3の実施例によってアイテムが移動する形態を示す図である。
図4は、移動通信端末機の表示画面に該当する。
【0045】
図4の[a]を参照すれば、表示装置100の現在状態情報を示すアイテム42、43、44、45を表示部130の上端に位置するインジケータ(indicator)領域41に表示している。インジケータ領域41には、左側から移動通信網受信感度表示アイテム42、ワイファイ受信感度表示アイテム43、現在時刻表示アイテム44及びバッテリー情報表示アイテム45が配列されている。
【0046】
図4の[b]を参照すれば、
図4の[a]の画面で、表示部130がオフされ、さらにオンされるときに表示される画面を示す。
図4の[b]で、インディケーション領域41に表示されるアイテム42、43、44、45は、
図4の[a]と比べて左側に所定の間隔46をもって移動して表示される。
図4の[b]で、所定の間隔46は、1ピクセルまたは2ピクセルになることができる。
【0047】
図5は、
図4のインジケータ領域41内のアイテム42、43、44、45が移動する経路の例示図である。
【0048】
図5を参照すれば、アイテム42、43、44、45は、表示部130のオフ後、オン動作が発生する度に所定の間隔46をもって移動し、左側に2回、右側に4回、左側に2回移動する。所定の間隔46が1ピクセルであると仮定したら、アイテム42、43、44、45は、左側に2ピクセル、右側に4ピクセル、左側に2ピクセルを1ピクセル単位で移動するようになる。すなわち、移動通信網受信感度表示アイテム42の左側下端地点を(0,0)とすれば、前記地点は、表示部130のオフ後、オン動作が発生する度に(−1,0)、(−2,0)、(−1,0)、(0,0)、(+1,0)、(+2,0)、(+1,0)、(0,0)の順に移動するようになる。
【0049】
図3〜
図5の実施例によれば、表示装置100は、表示部130をオフ状態からオン状態に変更するとき、相対的に移動頻度が少ないアイテムを所定の間隔をもって移動させることによって、アイテムが固定された位置で持続的に表示されることを防止する。これにより、アイテムが固定された位置で持続的に表示されることによって発生する残像現象を減少させることができる。特に、表示装置100は、1ピクセルなどの最小距離単位でアイテムを移動させることによって、ユーザがアイテム移動を認知しにくくし、最小距離移動で残像に対して最大効果を奏することができる。
【0050】
図6を参照すれば、本発明の 他の実施例による表示装置100の残像減少のためのGUI提供方法を説明する流れ図である。
図6の実施例は、表示装置100が所定の周期によってアイテムを移動させる実施例に該当する。
【0051】
601段階で、制御部140は、表示部130を制御し、少なくとも1つのアイテムを表示部130の所定の位置に表示する。表示装置100には、アイテム最初表示時のアイテム位置情報が設定されており、制御部140は、601段階で、表示部130を制御し、前記設定されたアイテム位置情報によってアイテムを表示する。アイテムが表示後、アイテム移動部142は、タイマーを駆動させて経過時間を測定する。
【0052】
602段階で、アイテム移動部142は、経過時間が所定の周期Tに到逹するかを判断する。経過時間がTに到逹したものと判断すれば、603段階で、アイテム移動部142は、現在表示部130がオン(on)状態であるかを判断し、オン状態であるものと判断すれば、604段階で、表示部130を制御し、少なくとも1つのアイテムを所定の間隔をもって移動させて表示する。
【0053】
603段階で、現在表示部130がオフ(off)状態であるものと判断すれば、アイテム移動部142は、605段階に進行し、表示部オン(on)命令が入力されるかを判断する。ユーザが入力部120を介して表示部130オン命令を入力すれば、表示部オン/オフ制御部141は、表示部130オン命令が入力されたことをアイテム移動部142に通知する。アイテム移動部142は、604段階で、表示部130を制御し、少なくとも1つのアイテムを所定の間隔をもって移動させて表示する。この際、アイテム移動部142は、少なくとも1つのアイテムを表示部130オフ直前に表示された位置から所定の間隔をもって移動させて表示するように表示部130を制御する。
図4及び
図5のアイテム移動表示に関する説明は、
図6の実施例にも同一に適用される。
【0054】
図7は、本発明のさらに他の実施例による表示装置100の残像減少のためのGUI提供方法を説明する流れ図である。
図7の実施例は、表示装置100がアイテムを1つずつ移動させる実施例に該当する。
【0055】
図7を参照すれば、701段階で、制御部140は、入力部120を介して表示部130のオン(on)命令が入力されるかを判断し、表示部130のオン(on)命令が入力されるものと判断すれば、702段階で、制御部140は、表示部130を制御し、N個のアイテムを表示部130の所定の位置に表示する。N個のアイテムは、1番からN番まで順序が設定されている。
【0056】
703段階で、アイテム移動部142は、nに1を設定する。nは、移動するアイテムの番号を意味し、アイテム移動部142は、703段階で、第1アイテム〜第Nアイテムのうち第1アイテムを移動するアイテムとして設定する。
【0057】
704段階で、表示部オン/オフ制御部141は、入力部120を介して表示部130のオフ(off)命令が入力されるかを判断する。表示部130のオフ命令が入力されたものと判断すれば、表示部オン/オフ制御部141は、705段階で、表示部130をオフする。
【0058】
その後、706段階で、表示部オン/オフ制御部141は、入力部120を介して表示部130のオン(on)命令が入力されるかを判断し、オン命令が入力されるものと判断すれば、表示部130をオン(on)しながら、アイテム移動部142に表示部130のオン命令が入力されたことを通知する信号を送信する。アイテム移動部142は、表示部オン/オフ制御部141から信号を受信すれば、707段階で、表示部130を制御し、第nアイテムを表示部130のオフ直前に表示された位置から所定の間隔をもって移動させて表示する。もし、nが1に設定されている場合、アイテム移動部142は、表示部130を制御し、第1アイテムを移動させて表示するようになる。
【0059】
図7の実施例においてアイテム移動部142は、アイテム移動時に、アイテムを1つずつ移動させる。例えば、アイテムが左右方向に一列で配列されている場合、アイテム移動部142は、最も左側に位置するアイテムから1つずつ左側方向に移動させることができる。
【0060】
本明細書の実施例において、アイテム移動部142は、所定の経路に沿ってアイテムを移動させることができる。例えば、アイテムが左右方向に配列されている場合、アイテム移動部142は、表示部130がオフ状態からオンされる度に、最も左側に位置するアイテムから順に左側方向に移動させた後、最も右側に位置するアイテムを左側方向に移動させた後には、最も右側に位置するアイテムから右側方向に順に移動させることができる。この際、アイテムとアイテム間隔は、アイテム移動後にも互いに重畳しないように設定されることが好ましい。
【0061】
その後、708段階で、アイテム移動部142は、nがNに該当するかを判断する。nがNに該当する場合、アイテム移動部142は、703段階に進行し、nを1に設定し、その後、表示部オン/オフ制御部141及びアイテム移動部142は、704段階〜707段階を行う。
【0062】
708段階で、nがNではないと判断する場合、アイテム移動部142は、709段階で、nをn+1に設定し、その後、表示部オン/オフ制御部141及びアイテム移動部142は、704段階〜707段階を行う。
【0063】
704段階で、表示部130オフ命令が入力されないものと判断すれば、表示部オン/オフ制御部141は、710段階に進行し、702段階でのアイテム表示段階後に、所定の時間が経過したかを判断する。所定の時間が経過したものと判断すれば、表示部オン/オフ制御部141は、705段階に進行し、表示部130をオフし、表示部オン/オフ制御部141及びアイテム移動部142は、706段階及び707段階を行う。
【0064】
図7は、表示装置100が第1アイテムから第Nアイテムまで順次に移動させた後、さらに第1アイテムから移動させる実施例を示しているが、これに限定されるものではなく、表示装置100は、第1アイテムから第Nアイテムまで順次に移動させた後、逆順に第Nアイテムから第1アイテムの順に移動させてもよい。
【0065】
また、
図7は、表示装置100がアイテムを1つずつ移動させる実施例を示しているが、これに限定されるものではなく、表示装置100は、2つ以上のアイテムをグルーピングし、グループを1つずつ移動させることもできる。
【0066】
図8は、
図7の実施例によってアイテムが移動する形態を示す図である。
図8は、移動通信端末機の表示画面に該当する。
【0067】
図8を参照すれば、
図8の[a]は、
図4の[a]と同様に、表示装置100の現在状態情報を示すアイテム42、43、44、45を表示部130の上端に位置するインジケータ領域41に表示している。インジケータ領域41には、左側から移動通信網受信感度表示アイテム42、ワイファイ受信感度表示アイテム43、現在時刻表示アイテム44及びバッテリー情報表示アイテム45が配列されている。
【0068】
図8の[b]は、
図8の[a]の画面で表示部130がオフされ、さらにオンされるときに表示される画面を示す。
図8の[b]で、インディケーション領域41に表示される移動通信網受信感度表示アイテム42は、
図8の[a]と比べて左側に所定の間隔46をもって移動して表示されており、他のアイテム43、44、45は、
図8の[a]と同一の位置に表示されている。
【0069】
図8の[c]は、
図8の[b]の画面で表示部130がオフされ、さらにオンされるときに表示される画面を示す。
図8の[c]で、インディケーション領域41に表示されるワイファイ受信感度表示アイテム43は、
図8の[b]と比べて左側に所定の間隔46をもって移動して表示されており、他のアイテム42、44、45は、
図8の[b]と同一の位置に表示されている。
【0070】
図7及び
図8の実施例では、アイテム全体を移動させるものではなく、1つまたは一部のアイテムだけを移動させるので、表示変更を最小化しながらも、最大残像減少効果を発生させることができる。
【0071】
図9は、本発明のさらに他の実施例による表示装置100の残像減少のためのGUI提供方法を説明する流れ図である。
図9の実施例は、複数の領域にアイテムが表示される場合、領域別にアイテムを移動させる実施例に該当する。
【0072】
図9を参照すれば、901段階で、制御部140は、入力部120を介して表示部130のオン(on)命令が入力されるかを判断し、表示部130のオン(on)命令が入力されるものと判断すれば、902段階で、制御部140は、表示部130を制御し、少なくとも1つのアイテムをそれぞれ第1領域及び第2領域の所定の位置に表示する。
【0073】
第1領域に表示されるアイテムは、表示部130に表示されるイメージ客体のうち相対的に表示変更の頻度が最も少ないイメージ客体であって、表示装置100の現在状態情報を示すイメージ客体になることができる。表示装置100の現在状態情報を示すイメージ客体としては、移動通信網受信感度表示、ワイファイ(wifi)受信感度表示、現在時刻表示、バッテリー充電表示、アラーム設定表示、ブルートゥース(Bluetooth(登録商標))活性化可否表示、GPS(Global Positioning System)活性化可否表示などになることができる。
【0074】
第2領域に表示されるアイテムは、第1領域のアイテムよりも表示変更の頻度が多いが、一般的なアプリケーションアイコンよりは、表示変更の頻度が少ないアイテムであって、電話アイコン、メッセージアイコン、インターネットブラウザーアイコンなど相対的に使用頻度が多いアプリケーションアイコンになることができる。
【0075】
903段階で、表示部オン/オフ制御部141は、入力部120を介して表示部130のオフ(off)命令が入力されるかを判断する。表示部130のオフ命令が入力されたものと判断すれば、表示部オン/オフ制御部141は、904段階で、表示部130をオフする。
【0076】
その後、905段階で、表示部オン/オフ制御部141は、入力部120を介して表示部130のオン(on)命令が入力されるかを判断し、オン命令が入力されるものと判断すれば、表示部130をオン(on)しながら、アイテム移動部142に表示部130のオン命令が入力されたことを通知する信号を送信する。アイテム移動部142は、表示部オン/オフ制御部141から信号を受信すれば、906段階で、表示部130を制御し、第1領域内の少なくとも1つのアイテムを表示部130のオフ直前に表示された位置から所定の間隔をもって移動させて表示する。
図3のアイテム移動形態に関する説明は、
図9の実施例にも同一に適用される。
【0077】
その後、907段階で、アイテム移動部142は、表示部130のオフ及びオン動作の累積回数が所定の回数Kに到逹するかを判断する。本発明においてKは、第2領域のアイテムを移動させる周期に該当する。
【0078】
表示部130のオフ及びオン動作の累積回数がKに到逹するものと判断すれば、アイテム移動部142は、908段階で、表示部130を制御し、第2領域内の少なくとも1つのアイテムを表示部130のオフ直前に表示された位置から所定の間隔をもって移動させて表示する。その後、アイテム移動部142は、909段階で、表示部130のオフ及びオン動作の累積回数を0に更新する。
【0079】
903段階で、表示部130オフ命令が入力されないものと判断すれば、表示部オン/オフ制御部141は、910段階に進行し、902段階でのアイテム表示段階後に、所定の時間が経過したかを判断する。所定の時間が経過したものと判断すれば、表示部オン/オフ制御部141は、904段階に進行し、表示部130をオフし、表示部オン/オフ制御部141及びアイテム移動部142は、905段階〜909段階を行う。
【0080】
図9は、2つの領域にアイコンが表示される実施例を説明しているが、これに限定されるものではなく、3個以上の領域にアイコンが表示される実施例にも適用されることができる。
【0081】
図10は、
図9の実施例によってアイテムが移動する形態を示す図である。
図10は、移動通信端末機の表示画面に該当する。
【0082】
図10の[a]は、表示装置100の現在状態情報を示すアイテム42、43、44、45を表示部130の上端に位置する第1領域41に表示しており、電話アイテム52、連絡先アイテム53、メッセージアイテム54及びメニューアイテム55を第2領域51に表示している。第1領域41には、左側から移動通信網受信感度表示アイテム42、ワイファイ受信感度表示アイテム43、現在時刻表示アイテム44及びバッテリー情報表示アイテム45が配列されている。
【0083】
図10の[b]は、
図10の[a]の画面で表示部130がオフされ、さらにオンされるときに表示される画面を示す。
図10の[b]で、第1領域41に表示されるアイテム42、43、44、45は、
図10の[a]と比べて左側に所定の間隔46をもって移動して表示され、第2領域51に表示されるアイテム52、53、54、55は、
図10の[a]と同一の位置に表示される。
図10の[c]は、
図10の[b]の画面で表示部130がオフされ、さらにオンされるときに表示される画面を示す。
図10の[c]で、第1領域41に表示されるアイテム42、43、44、45は、
図10の[b]と比べて左側に所定の間隔46をもって移動して表示され、第2領域51に表示されるアイテム52、53、54、55は、
図10の[b]と比べて左側に所定の間隔56をもって移動して表示される。
【0084】
図10では、表示部オフ及びオン動作が発生する度に第1領域41内のアイテムが移動し、表示部オフ及びオン動作が二度発生する度に第2領域51内のアイテムが移動する。
【0085】
図9及び
図10の実施例では、アイテムの表示変更頻度を考慮して差等的にアイテム移動を行うことによって、最小限の表示変更で残像現象減少において最大効果を奏することができる。
【0086】
変形例が実施可能であるということは、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者に自明である。
【符号の説明】
【0087】
100 表示装置
110 格納部
120 入力部
130 表示部
140 制御部
141 表示部オン/オフ制御部
142 アイテム移動部