(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6082017
(24)【登録日】2017年1月27日
(45)【発行日】2017年2月15日
(54)【発明の名称】煙草製品のヒンジ式蓋付きスライドオープンパッケージにヒートシールオーバーラップを付けるためのパッキング方法
(51)【国際特許分類】
B65B 19/22 20060101AFI20170206BHJP
B65D 85/10 20060101ALI20170206BHJP
B65D 5/66 20060101ALN20170206BHJP
【FI】
B65B19/22
B65D85/10
!B65D5/66 D
【請求項の数】8
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2014-539464(P2014-539464)
(86)(22)【出願日】2012年11月7日
(65)【公表番号】特表2014-532596(P2014-532596A)
(43)【公表日】2014年12月8日
(86)【国際出願番号】IB2012056243
(87)【国際公開番号】WO2013068952
(87)【国際公開日】20130516
【審査請求日】2015年10月15日
(31)【優先権主張番号】BO2011A000631
(32)【優先日】2011年11月7日
(33)【優先権主張国】IT
(73)【特許権者】
【識別番号】392003937
【氏名又は名称】ジー.デー ソチエタ ペル アツィオニ
【氏名又は名称原語表記】G.D SOCIETA PER AZIONI
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100102819
【弁理士】
【氏名又は名称】島田 哲郎
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100153084
【弁理士】
【氏名又は名称】大橋 康史
(74)【代理人】
【識別番号】100160705
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 健太郎
(74)【代理人】
【識別番号】100157211
【弁理士】
【氏名又は名称】前島 一夫
(72)【発明者】
【氏名】ファブリツィオ アレッサンドリ
(72)【発明者】
【氏名】ルカ ペトルッチ
(72)【発明者】
【氏名】ルカ フェデリチ
【審査官】
吉澤 秀明
(56)【参考文献】
【文献】
特開2001−192001(JP,A)
【文献】
特開平11−301659(JP,A)
【文献】
特開昭53−146884(JP,A)
【文献】
特開2006−206192(JP,A)
【文献】
特表2004−526633(JP,A)
【文献】
特表2004−517786(JP,A)
【文献】
国際公開第2008/101571(WO,A1)
【文献】
欧州特許出願公開第00970889(EP,A1)
【文献】
米国特許第04267926(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65B 11/12
B65B 19/22
B65D 85/10
B65D 5/66
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
煙草製品のパッケージ(1)にヒートシールオーバーラップ(22)を付けるためのパッキング方法であって、前記パッケージ(1)は、
煙草製品群(2)を収容すると共に開放した上端部(5)を備えた内箱(3)と、
前記内箱(3)を収容する外箱(4)であって、内箱(3)が、前記外箱(4)に対して内箱(3)が外箱(4)の内側に挿入された閉じ状態と内箱(3)が外箱(4)から部分的に引き出された開き状態との間でスライドできるように内箱(3)を収容する外箱(4)と、
前記内箱(3)の開放した上端部(5)を閉じるヒンジ付けられた蓋(6)と、を有し、
前記パッキング方法は、
ヒートシール包装材シート(25)を筒状に折り曲げて、前記蓋(6)の上壁(12)と前記パッケージ(1)の底壁(15)とに2つの開放した端部(27)を有する筒状ラッピング(26)を形成する段階と、
前記筒状ラッピング(26)の前記2端部(27)を、蓋(6)の上壁(12)とパッケージ(1)の底壁(15)の上へと折り曲げることによってオーバーラップ(22)を成す段階と、
蓋(6)の上壁(12)上にある包装材シート(25)の重複部分の上に第1の横方向ヒートシールを作り、パッケージ(1)の底壁(15)上にある包装材シート(25)の重複部分の上に第2の横方向ヒートシールを作る段階とを有すると共に、
前記パッキング方法は、さらに、少なくとも前記第1の横方向ヒートシールを作る際に、前記外箱(4)の前壁(17)の上端縁(31)を圧迫して、外箱(4)の前壁(17)の上端縁(31)の少なくとも一部分を、前記蓋(6)の上壁(12)の下側に移動させる段階を有することを特徴とするパッキング方法。
【請求項2】
前記第1の横方向ヒートシールを作る際には前記外箱(4)の前壁(17)は単に圧迫されるのみであることを特徴とする請求項1に記載のパッキング方法。
【請求項3】
前記第1の横方向ヒートシールを作る際には、外箱(4)の前壁(17)は、圧力装置(32)を、前記蓋(6)に近い外箱(4)の前壁(17)に当てることにより圧迫されることを特徴とする請求項2に記載のパッキング方法。
【請求項4】
前記筒状ラッピング(26)を形成する際には、前記外箱(4)の前壁(17)は圧迫されると共に、筒状ラッピング(26)それ自身によって圧迫された状態に保持されることを特徴とする請求項1に記載のパッキング方法。
【請求項5】
前記外箱(4)の前壁(17)は、前記筒状ラッピング(26)をパッケージ(1)周りに締め付けることにより圧迫されることを特徴とする請求項4に記載のパッキング方法。
【請求項6】
さらに、前記外箱(4)の側壁(19)上に縦方向ヒートシールを作る段階を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のパッキング方法。
【請求項7】
前記蓋(6)は、前記内箱(3)の後壁(10)にヒンジ付けられることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載のパッキング方法。
【請求項8】
前記蓋(6)の後壁(13)は、連結タブ(20)によって前記外箱(4)の後壁(18)に接続されることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載のパッキング方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、煙草製品のヒンジ式蓋付きスライドオープンパッケージにヒートシールオーバーラップを付けるためのパッキング方法に関する。
【0002】
以下の説明では、簡略化のために純粋に一例として、紙巻煙草のヒンジ式蓋付きスライドオープン硬質パケットを参照する。
【背景技術】
【0003】
紙巻煙草のヒンジ式蓋付き硬質パケットは、生産が簡単で使用も簡単かつ実用的であり、さらに中にある紙巻煙草を効果的に保護することから、現在、最も広く市場に出回っている。
【0004】
紙巻煙草の上記ヒンジ式蓋付き硬質パケットに加えて、一方が他方の内側に挿入された状態の2つの、部分的に分離可能な箱を有するスライドオープン硬質パケットも提案されている。換言すれば、紙巻煙草のスライドオープン硬質パケットは、ホイルに包まれた紙巻煙草群を収容して外箱の内側に収容される内箱を有しており、その内箱は外箱に対して、内箱が外箱の内側に挿入された閉じ状態と内箱が外箱から引き出された開き状態との間でスライドするようになっている。
【0005】
また、開放した上端部を閉じたり開いたりする閉じ位置と開き位置の間で回転するヒンジ式蓋を内箱が備えるような、紙巻煙草のヒンジ式蓋及びスライドオープン硬質パケットも提案されている。内箱の蓋は、その一端が蓋に接続されると共に他端が外箱に接続される連結タブを備えており、外箱に対して内箱がスライドするに伴い、蓋を「自動的に」(即ち、ユーザによる蓋への接触なしに)回転させる。
【0006】
あらゆる標準的な紙巻煙草パケットのように、紙巻煙草のヒンジ式蓋付きスライドオープン硬質パケットは、透明なヒートシール材からなり開封帯を持ったオーバーラップによって包装される。そのオーバーラップを紙巻煙草パケットに付けるため、最初に紙巻煙草パケット周りで包装材シートが筒状に折り曲げられ、縦方向ヒートシールによって安定化されかつ蓋の上壁と外箱の底壁に2つの開放端部を有する筒状ラッピングが形成される。尚、その筒状ラッピングの2端部は次に折り曲げられてオーバーラップを成し、次いで対応する横方向ヒートシールによって安定化される。
【0007】
夫々のヒートシールは、包装材シートの重複部分を、熱(包装材を局部的に融点上まで加熱するため)と圧力(包装材シートの重複部分を共に圧迫固着させて結合するため)の組み合わせに晒すことにより作られる。尚、熱と圧力は、加熱されたヒートシールパッドを用い、そのパッドと紙巻煙草パケットの下層壁との間に挟まれた包装材シートの重複部分上にパッドを押圧することにより一緒に付与される。従って、紙巻煙草パケットの下層壁は、ヒートシールパッドによって加えられた圧力を伝えるための「対面部材」として作用する。
【0008】
紙巻煙草のヒンジ式蓋付きスライドオープン硬質パケットでは、往々にして蓋の上壁と下にある包装された紙巻煙草群の上壁との間に間隙があり(つまり、蓋の上壁と下側の紙巻煙草群の上壁との間に所定の隔たりがある)、オーバーラップの対応した折り曲げ端部を安定化させるためにヒートシールパッドを蓋の上壁に圧迫させた際、蓋の上壁(間隙があるため、下層にある包装された紙巻煙草群の上壁の支持部を持たない)は、著しい圧壊や変形なしに、ヒートシールパッドからの圧力に耐え得るくらい強固でないかもしれない。
図7はヒートシールパッド29の圧力により蓋6の上壁12が潰れた状態を概略的に示したものである。
【0009】
ヒートシールパッドによる圧力下で蓋の上壁が顕著に変形すると2つの弊害をもたらす。まず第1に、その変形は少なくとも部分的には永久的なものとなり、結果として蓋の上壁に不格好な折り目が付いてしまう可能性があること、そして第2に、少なくとも部分的にヒートシールパッドの効果を損なってしまい、結果としてヒートシール自体の品質を損なう恐れがあるということである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明は、上述した欠点を解消すると共に特に、安価かつ平易に実施することができる、煙草製品のヒンジ式蓋付きスライドオープンパッケージにヒートシールオーバーラップを付けるためのパッキング方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明によれば、添付した特許請求の範囲に記載されたような、煙草製品のヒンジ式蓋付きスライドオープンパッケージにヒートシールオーバーラップを付けるためのパッキング方法が提供される。
【0013】
一例として、本発明の限定されない実施形態を添付図面を参照しつつ以下に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本発明による、閉じた状態の、密封フラップを備えた紙巻煙草のヒンジ式蓋付きスライドオープン硬質パケットを前側から見た斜視図である。
【
図2】開いた状態での
図1の紙巻煙草のパケットを前側から見た斜視図である。
【
図3】開いた状態での
図1の紙巻煙草のパケットを後ろ側から見た斜視図である。
【
図4】
図1の紙巻煙草パケットの周りに透明オーバーラップを付けるためのパッキングステーションの部分的かつ概略的斜視図である。
【
図5】
図1の紙巻煙草パケットの周りに透明オーバーラップを付けるためのパッキングステーションの部分的かつ概略的斜視図である。
【
図6】従来技術に沿った既知方法で透明オーバーラップを横方向に封止する際の、
図1の紙巻煙草パケットの上部分の概略的縦断面図である。
【
図7】従来技術に沿った既知方法で透明オーバーラップを横方向に封止する際の、
図1の紙巻煙草パケットの上部分の概略的縦断面図である。
【
図8】本発明による透明オーバーラップを横方向に封止する際の、
図1の紙巻煙草パケットの上部分の概略的縦断面図である。
【
図9】本発明による透明オーバーラップを横方向に封止する際の、
図1の紙巻煙草パケットの上部分の概略的縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
図1、
図2及び
図3の参照番号1は、全体として並進(直線)運動で開く紙巻煙草のスライドオープン式硬質パケットを示している。
【0016】
図1に示す紙巻煙草のパケット1は、包装、即ちホイル包装された紙巻煙草群2(
図2に概略的に示す)を有する。紙巻煙草パケット1は、又、包装された紙巻煙草群2を実際に含む硬質の内箱3と、その内箱3を収容する硬質の外箱4とを有しており、外箱4は、内箱3が外箱4に対して並進運動で、内箱3が外箱4の内側に完全に挿入された形の閉じ状態(
図1)と、内箱3が外箱4より部分的に引き出されて包装された紙巻煙草群2へのアクセスが可能な形の開き状態(
図2及び
図3)との間でスライドするのを可能にしている。
【0017】
内箱3は、矩形断面の平行6面体の形をしたカップ状であり、開放した上端5を有している。内箱3はヒンジ7に沿って内箱3にヒンジ付けられたカップ状蓋6を有しており、その蓋6は、内箱3に対し、開放上端5を開く開き位置(
図2及び
図3)と、開放上端5を閉じる閉じ位置(
図1)との間で回転するようになっている。
【0018】
内箱3は、開放上端5に対向した底壁8と、互いに平行に向かい合う前壁9と後壁10と、前壁9と後壁10の間に位置する2枚の平行な側壁11とを有する。壁9、10と側壁11との間には、4つの縦方向端縁が形成され、壁9、10と底壁8との間には、4つの横方向端縁が形成される。
【0019】
蓋6は、カップ状であり、(蓋6を閉じた際には内箱3の底壁と平行に向かい合う)上壁12と、ヒンジ7を介して内箱3の後壁10に接続される後壁13と、2枚の平行側壁14とを有する。
【0020】
外箱4は、カップ状でかつ矩形断面を有する平行6面体の形をしており、開放した上端部16に対向する底壁15と、互いに平行に向かい合う前壁17と後壁18、前壁17と後壁18の間に位置する2枚の平行な側壁19とを有する。壁17、18と側壁19の間には、4つの縦方向端縁が形成され、壁17、18、19と底壁15との間には、4つの横方向側壁が形成される。
【0021】
図3に示すように、蓋6の後壁13(より具体的には、後壁13の上端縁)は、連結タブ20によって外箱4の後壁18に接続され、外箱4に対して内箱3がスライドするに伴って「自動的に」(即ち、ユーザが蓋6に触れる必要なく)蓋6を回転させる。換言すれば、蓋6の後壁13を外箱4の後壁18に機械的に接続する連結タブ20によって、内箱3は、それが外箱4に対して閉じ状態から開き状態へとスライドするに伴い、蓋6を閉じ位置から開き位置へと「自動的に」(即ち、ユーザが蓋6に触れる必要なく)押圧し、同様に、外箱4に対して内箱3が開き状態から閉じ状態へとスライドするに伴い、蓋6 は内箱3によって開き位置から閉じ位置へと「自動的に」(即ち、ユーザが蓋6に触れる必要なく)押圧される。このため、ユーザは単純に、蓋6に触れる必要なく、自動的に回転される外箱4に対して内箱3をスライドさせるのに十分な押す力を与える必要がある。
【0022】
図に示した実施形態では、外箱4の前壁17は、内箱3の前壁9へのアクセスを可能にする貫通穴21を有しており、内箱3に押す力を課すことでそれを閉じ状態と開き状態との間で移動するようになっている。異なる、同等の実施形態では、貫通穴21は外箱4の前壁17と側壁19に跨って形成されるか、或いは外箱4の底壁15に形成される。
【0023】
図面に示す実施形態では、蓋6は内箱3の後壁10にヒンジ付けられ、図示しない別の実施形態では蓋6は外箱4の後壁18にヒンジ付けられる。
【0024】
図4及び
図5に示すように、完成時点では、紙巻煙草のパケット1は、透明なヒートシール材からなり開封帯を有するオーバーラップ22に包装される。
【0025】
オーバーラップ22は、紙巻煙草のパケット1がパッキング軌道24に沿って給送されるようなパッキングステーション23(
図4及び
図5にその一部分を示す)において形成される。パッキング軌道24に沿って、初めに包装材シート25が紙巻煙草のパケット1の周りで筒状に折り曲げられて筒状のラッピング26を成し、それは縦方向のヒートシールによって(即ち、外箱4の側壁19に沿って包装材シート25の重なり合った部分をヒートシールすることによって)安定化される。筒状のラッピング26は、蓋6の上壁12と外箱4の底壁15に2つの開放端27を有している。オーバーラップ22を完成するため、筒状ラッピング22の2つの端部27は、既知の折り曲げ装置(図示せず)と最終的には2つの固定折り曲げスクリュ28とによって、蓋6の上壁12とパッケージ1の底壁の上へと夫々折り曲げられる。
【0026】
固定された2つの折り曲げスクリュ28の下流直下において、折り曲げられた2つの端部27は、蓋6の上壁12上の包装材シート25の重複部分上への第1の横方向ヒートシールにより、また外箱4の底壁15上にある包装材シート25の重複部分上への同時の第2の横方向ヒートシールによって安定化される。夫々の横方向ヒートシールは、包装材シート25の重なり合った部分を、熱(包装材を局部的に融点上まで加熱するため)と圧力(包装材シート25の重複部分を共に圧迫固着させて結合するため)の組み合わせに晒すことによって作られ、熱と圧力は、包装材シート25の重なり合った部分、即ちホットシールパッド29とその下層壁12、15との間で「挟まれた」包装材シート25の重複部分上にホットヒートシールパッド29を押圧することにより一緒に付与される。従って、下側に位置する壁12、15は、ヒートシール29からの圧力が伝達される「対向部材」として作用する。
【0027】
図6及び
図7に示すように、紙巻煙草のパケット1は、蓋6の上壁12と、その下方に横たわる包装された紙巻煙草群2の上壁との間に小さな間隙30(
図6及び
図7ではその明確化のため大きく拡大されている)を有している(つまり、蓋6の上壁12は、その下方に横たわる包装された紙巻煙草群2の上壁から所定の距離をもって隔てられている)。その間隙30は、蓋6が紙巻煙草群2と干渉することなく完全に閉じるために必要とされる許容誤差の結果である。
【0028】
いかなる予防措置もとられていない場合、オーバーラップ22の対応する折り曲げ端部27を安定化させるためにヒートシールパッド29が蓋6の上壁12に押圧される際には、蓋6の上壁12(間隙があるため、下方に横たわる包装された紙巻煙草群2の上壁の支持部を持たない)は、著しい圧壊や変形することなくヒートシールパッド29からの圧力に耐え得る程充分強固でないかもしれない。
図7はヒートシールパッド29の圧力により蓋6の上壁12が潰れた状態を概略的に示したものである。ヒートシールパッド29によって与えられた圧力の下で蓋6の上壁12が顕著に変形すると2つの弊害を招くことになる。即ち、それは第1に、変形は少なくとも部分的には永久的なものとなり、結果として蓋6の上壁12に不格好な折り目が付いてしまう恐れがあること、そして第2に、少なくとも部分的にヒートシールパッド29の効果を損なってしまい、結果としてヒートシール自体の品質を損なう恐れがあるということである。
【0029】
本発明によれば、
図8及び
図9に示したように、少なくとも蓋6の上壁12上に第1の横方向ヒートシールを作る際、外箱4の前壁17は、外箱4の前壁17の上端縁を蓋6の上壁12の下側に移動させるように圧迫される。このためヒートシールパッド29によって押圧された際には、蓋6の上壁12は、(
図9に明瞭に示されるように)外箱4の前壁17の上端縁31からなる「支持部」を有することになり、これによりヒートシールパッド29の圧力による圧潰や変形が回避される。換言すれば、外箱4の前壁17の上端縁31は、普段は(
図6及び
図7に示すように)蓋6上壁12の外側に位置するため、蓋6の上壁12がヒートシールパッド29により押し下げられる際には、上壁12は(
図7に示されるように)外箱4の前壁17に少しも支持されないのに対し、本発明では、外箱4の前壁17は(所定の安全範囲をもって)蓋6の上壁12の下側に上端縁31を配置するように内側に移動するため、(
図9に示すように)外箱4の前壁17は蓋6の上壁12のための「支持部」として作用する。
【0030】
明らかなこととして、外箱4の前壁17は側壁19と横方向に一体であるために、外箱4の前壁17の上端縁31の全てが蓋6の上壁12の下側に移動できるとは限らない。即ち、圧迫された際には、外箱4の前壁17は、その中央が最大に変形するような形で、所謂「円弧」状に変形する。従って、外箱4の前壁17の上端縁31の中央部分だけが蓋6の上壁12の下側に移動する。
【0031】
明らかなこととして、外箱4の前壁17を圧迫することは又、外箱4の前壁17の下側に位置する内箱3の前壁9を圧迫することになる。従って、内箱3の前壁9も又、外箱4の前壁17と同様に変形することになる。これら2つの前壁9、17に付与される圧力は最小であり、従って内箱3の内側にある包装された紙巻煙草群2に対しては少しもダメージを与えることはない。
【0032】
一実施形態において、蓋6の上壁12に第1の横方向ヒートシールを作る際には、外箱4の前壁17は、(
図5に概略的に示した)圧力装置32を、蓋6に近い外箱4の前壁17に当てることにより圧迫されるだけである。この実施形態では、加圧装置32は、蓋6の上壁12の上にヒートシールパッド29を押し当てる直前に外箱4の前壁17上に押し付けられ、ヒートシールパッド29が蓋6の上壁12から除去されるとすぐに外箱4の前壁17から除去される。
【0033】
別の実施形態では、筒状ラッピング26を形成する際に、外箱4の前壁17が圧迫され、筒状ラッピング26それ自身によって圧迫されたままの状態で保持される。具体的には、外箱4の前壁17は、紙巻煙草パケット1の周りで筒状ラッピング26を締め付けることにより圧迫され、即ち、外箱4の前壁17に付与されかつ紙巻煙草パケット1を若干「締め付ける」張力によって圧迫されることになる。この実施形態では、外箱4の前壁17は、オーバーラップ22が自然とたるみか、或いは除去されるまでは圧迫されたままの状態となる。
【0034】
上述したパッキング方法には様々な利点がある。
【0035】
とりわけ説明したパッキング方法は、蓋6の上壁12がシールパッド29の圧力で潰れてしまうのを効果的に回避する。
【0036】
さらに、説明したパッキング方法は、特別な空間制限のないエリアにおいて(つまり、実質上「クリア」なエリアにおいて)、圧力装置32に対して1つの自由度を要求するだけのその最も複雑な実施形態でさえも、その実施が安価で容易である。