特許第6082022号(P6082022)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6082022複数のストリームを表すOFDMシンボルを転送する方法及びデバイス
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6082022
(24)【登録日】2017年1月27日
(45)【発行日】2017年2月15日
(54)【発明の名称】複数のストリームを表すOFDMシンボルを転送する方法及びデバイス
(51)【国際特許分類】
   H04L 27/26 20060101AFI20170206BHJP
   H04J 99/00 20090101ALI20170206BHJP
【FI】
   H04L27/26 300
   H04J15/00
【請求項の数】4
【全頁数】21
(21)【出願番号】特願2014-546479(P2014-546479)
(86)(22)【出願日】2012年12月12日
(65)【公表番号】特表2015-500610(P2015-500610A)
(43)【公表日】2015年1月5日
(86)【国際出願番号】EP2012075220
(87)【国際公開番号】WO2013087690
(87)【国際公開日】20130620
【審査請求日】2015年11月12日
(31)【優先権主張番号】11193915.3
(32)【優先日】2011年12月16日
(33)【優先権主張国】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】503163527
【氏名又は名称】ミツビシ・エレクトリック・アールアンドディー・センター・ヨーロッパ・ビーヴィ
【氏名又は名称原語表記】MITSUBISHI ELECTRIC R&D CENTRE EUROPE B.V.
(73)【特許権者】
【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100110423
【弁理士】
【氏名又は名称】曾我 道治
(74)【代理人】
【識別番号】100111648
【弁理士】
【氏名又は名称】梶並 順
(74)【代理人】
【識別番号】100147500
【弁理士】
【氏名又は名称】田口 雅啓
(74)【代理人】
【識別番号】100166235
【弁理士】
【氏名又は名称】大井 一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100179914
【弁理士】
【氏名又は名称】光永 和宏
(74)【代理人】
【識別番号】100179936
【弁理士】
【氏名又は名称】金山 明日香
(72)【発明者】
【氏名】キャステライン、ダミアン
(72)【発明者】
【氏名】チオキナ、クリスティーナ
【審査官】 宮田 繁仁
(56)【参考文献】
【文献】 特開平06−224869(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2010/0238882(US,A1)
【文献】 特表2007−507154(JP,A)
【文献】 特開2003−258766(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2008/0205276(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2005/0094603(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2005/0281221(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2007/0019747(US,A1)
【文献】 特開2004−128631(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 27/26
H04J 99/00
H04J 11/00
IEEE Xplore
CiNii
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも第1のストリーム及び第2のストリームを表す直交周波数分割多重シンボルを第1の数のアンテナを備える信号源から少なくとも1つの受信機に転送する方法であって、該方法は、前記信号源によって実行されるステップであって、
− 少なくとも1つの第1のパイロット系列及び第1のデータを抽出するために、前記第1のストリームを逆多重化するステップと、
− 少なくとも1つの第2のパイロット系列及び第2のデータを抽出するために、前記第2のストリームを逆多重化するステップと、
− 前記少なくとも1つの第1のパイロット系列及び前記第1のデータに対して、第1の係数を乗算するステップと、
− 前記少なくとも1つの第2のパイロット系列及び前記第2のデータに対して、前記第1の係数とは異なる第2の係数を乗算するステップと、
− 第1の乗算されたデータと第2の乗算されたデータとを加算するステップと、
− 少なくとも第1のストリーム及び第2のストリームを表す直交周波数分割多重シンボルを形成するために、前記第1の乗算されたデータと前記第2の乗算されたデータとの和と、前記少なくとも1つの第1の乗算されたパイロット系列と、前記少なくとも1つの第2の乗算されたパイロット系列とを多重化するステップと、
− 少なくとも第1のストリーム及び第2のストリームを表す前記直交周波数分割多重シンボルを転送するステップと
を含むことを特徴とする、少なくとも第1のストリーム及び第2のストリームを表す直交周波数分割多重シンボルを第1の数のアンテナを備える信号源から少なくとも1つの受信機に転送する方法。
【請求項2】
前記第1の数のアンテナを備える信号源は衛星に収容されることを特徴とし、前記第1のストリーム及び前記第2のストリームは前記第1の数のアンテナを備える信号源と同一のチャネルリソース上で少なくとも1つの地上信号源によって転送され、該地上信号源は前記第1の数のアンテナよりも多い第2の数のアンテナを備えることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
少なくとも第1のストリーム及び第2のストリームを表す直交周波数分割多重シンボルを第1の数のアンテナを備える信号源から少なくとも1つの受信機に転送するデバイスであって、該デバイスは前記信号源に収容され、
− 少なくとも1つの第1のパイロット系列及び第1のデータを抽出するために、前記第1のストリームを逆多重化する手段と、
− 少なくとも1つの第2のパイロット系列及び第2のデータを抽出するために、前記第2のストリームを逆多重化する手段と、
− 前記少なくとも1つの第1のパイロット系列及び前記第1のデータに対して、第1の係数を乗算する手段と、
− 前記少なくとも1つの第2のパイロット系列及び前記第2のデータに対して、前記第1の係数とは異なる第2の係数を乗算する手段と、
− 第1の乗算されたデータと第2の乗算されたデータとを加算する手段と、
− 少なくとも第1のストリーム及び第2のストリームを表す直交周波数分割多重シンボルを形成するために、前記第1の乗算されたデータと前記第2の乗算されたデータとの和と、前記少なくとも1つの第1の乗算されたパイロット系列と、前記少なくとも1つの第2の乗算されたパイロット系列とを多重化する手段と、
− 少なくとも第1のストリーム及び第2のストリームを表す前記直交周波数分割多重シンボルを転送する手段と
を備えることを特徴とする、少なくとも第1のストリーム及び第2のストリームを表す直交周波数分割多重シンボルを第1の数のアンテナを備える信号源から少なくとも1つの受信機に転送するデバイス。
【請求項4】
プログラマブルデバイスの中に直接ロード可能なコンピュータプログラムであって、該コンピュータプログラムがプログラマブルデバイス上で実行されるときに、請求項1又は2に記載の方法のステップを実施する命令又はコード部分を含む、コンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、包括的には、少なくとも第1のストリーム及び第2のストリームを表す直交周波数分割多重シンボルを転送する方法及びデバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
複数のストリームを表す信号をブロードキャストする場合、ブロードキャストされた信号が受信されるエリアを広げるために、地上信号源、又は地上信号源と衛星信号源が用いられる場合がある。
【0003】
一般的に、地上信号源のうちの幾つかは、MIMO(多入力多出力)技法を用いて異なるストリームを転送する。受信機は複数のアンテナを有し、これらのストリームを受信する。
【0004】
ストリームのデータを復調できるようにするために、受信機は十分に良好な信号対雑音比を有する少なくとも2つのストリームを受信する必要がある。
【0005】
受信機が良好な信号対雑音比を有するストリームのうちの1つしか受信しない場合には、その受信機はストリームのデータを復調することはできない。
【0006】
地上信号源からの信号対雑音比が十分に良好でないとき、地上ネットワークのカバレッジエリアを広げるために衛星が用いられる。
【0007】
問題は、一般的に、衛星では1つの送信アンテナしか利用できないので、衛星がMIMO技法を実行できないことである。地上信号源によって転送された信号が全く受信されないか、又はほとんど受信されない状況において、衛星がストリームのうちの1つしか転送しない場合には、受信機は衛星から受信された信号からストリームを復号できないであろう。
【0008】
例えばコストの理由から、地上信号源の中には、削減された数のアンテナ、例えば単一のアンテナしか有しないものもある。これらの地上信号源において1つの送信アンテナしか利用できない場合には、これらの地上信号源はMIMO技法を実行することができない。MIMO技法を実行する地上信号源によって転送された信号が全く受信されないか、又はほとんど受信されない状況において、削減された数のアンテナを有する地上信号源がこれら全てのストリームを転送しない場合には、受信機は削減された数のアンテナを有する地上信号源から受信された信号からストリームを復号できないであろう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、MIMO技法を実行する地上信号源によって転送された信号が良好な信号対雑音比を有しない場合であっても、受信機がストリームを受信できるようにする方法及びデバイスを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
したがって、本発明は、少なくとも第1のストリーム及び第2のストリームを表す直交周波数分割多重シンボルを第1の数のアンテナを備える信号源から少なくとも1つの受信機に転送する方法に関する。この方法は、信号源によって実行されるステップであって、
− 少なくとも1つの第1のパイロット系列及び第1のデータを抽出するために、第1のストリームを逆多重化するステップと、
− 少なくとも1つの第2のパイロット系列及び第2のデータを抽出するために、第2のストリームを逆多重化するステップと、
− 少なくとも1つの第1のパイロット系列及び第1のデータに対して、第1の係数を乗算するステップと、
− 少なくとも1つの第2のパイロット系列及び第2のデータに対して、第1の係数とは異なる第2の係数を乗算するステップと、
− 第1の乗算されたデータと第2の乗算されたデータとを加算するステップと、
− 少なくとも第1のストリーム及び第2のストリームを表す直交周波数分割多重シンボルを形成するために、第1の乗算されたデータと第2の乗算されたデータとの和と、少なくとも1つの第1の乗算されたパイロット系列と、少なくとも1つの第2の乗算されたパイロット系列とを多重化するステップと、
− 少なくとも第1のストリーム及び第2のストリームを表す直交周波数分割多重シンボルを転送するステップと
を含むことを特徴とする。
【0011】
また、本発明は、少なくとも第1のストリーム及び第2のストリームを表す直交周波数分割多重シンボルを第1の数のアンテナを備える信号源から少なくとも1つの受信機に転送する装置に関する。この装置は、信号源に備えられることを特徴とし、
− 少なくとも1つの第1のパイロット系列及び第1のデータを抽出するために、第1のストリームを逆多重化する手段と、
− 少なくとも1つの第2のパイロット系列及び第2のデータを抽出するために、第2のストリームを逆多重化する手段と、
− 少なくとも1つの第1のパイロット系列及び第1のデータに対して、第1の係数を乗算する手段と、
− 少なくとも1つの第2のパイロット系列及び第2のデータに対して、第1の係数とは異なる第2の係数を乗算する手段と、
− 第1の乗算されたデータと第2の乗算されたデータとを加算する手段と、
− 少なくとも第1のストリーム及び第2のストリームを表す直交周波数分割多重シンボルを形成するために、第1の乗算されたデータと第2の乗算されたデータとの和と、少なくとも1つの第1の乗算されたパイロット系列と、少なくとも1つの第2の乗算されたパイロット系列とを多重化する手段と、
− 少なくとも第1のストリーム及び第2のストリームを表す直交周波数分割多重シンボルを転送する手段と
を含むことを特徴とする。
【0012】
したがって、第2の数のアンテナを備える信号源によって転送された信号が良好な信号対雑音比を有しない場合であっても、また第1の数のアンテナを備える信号源がMIMO能力を有しない場合であっても、受信機はストリームを受信することができる。
【0013】
特定の特徴によれば、第1の数のアンテナを備える信号源は衛星に収容され、第1のストリーム及び第2のストリームは第1の数のアンテナを備える信号源と同一のチャネルリソース上で少なくとも1つの地上信号源によって転送され、当該地上信号源は第1の数のアンテナよりも多い第2の数のアンテナを備える。
【0014】
したがって、衛星内に収容された信号源がMIMO方式能力を有しない場合であっても、その信号源によって、カバレッジエリアが拡張される。
【0015】
また、本発明は、少なくとも2つの信号源からの少なくとも第1のストリーム及び第2のストリームを表す直交周波数多重シンボルを受信機によって受信する方法に関する。1つの信号源は第1の数のアンテナを備え、1つの信号源は第1の数のアンテナよりも多い第2の数のアンテナを備え、受信機は複数のアンテナを備える。この方法は、受信機によって実行されるステップであって、
− 第1の数のアンテナを備える信号源によって転送される信号が、第2の数のアンテナを備える信号源から受信機によって受信される信号よりも優勢であるか否かを検出するステップと、
− 第1の数のアンテナを備える信号源によって転送される信号が、第2の数のアンテナを備える信号源から受信機によって受信される信号よりも優勢である場合に、ストリームのチャネル推定及び/又は復号を最適化するステップと
を含むことを特徴とする。
【0016】
また、本発明は、少なくとも2つの信号源からの少なくとも第1のストリーム及び第2のストリームを表す直交周波数多重シンボルを受信機によって受信する装置に関する。1つの信号源は第1の数のアンテナを備え、1つの信号源は第1の数のアンテナよりも多い第2の数のアンテナを備え、受信機は複数のアンテナを備える。この装置は、受信機に収容され、
− 第1の数のアンテナを備える信号源によって転送される信号が、第2の数のアンテナを備える信号源から受信機によって受信される信号よりも優勢であるか否かを検出する手段と、
− 第1の数のアンテナを備える信号源によって転送される信号が、第2の数のアンテナを備える信号源から受信機によって受信される信号よりも優勢である場合に、ストリームのチャネル推定及び/又は復号を最適化する手段と
を含むことを特徴とする。
【0017】
したがって、第2の数のアンテナを備える信号源によって転送された信号が良好な信号対雑音比を有しない場合であっても、また第1の数のアンテナを備える信号源がMIMO能力を有しない場合であっても、受信機はストリームを受信することができる。
【0018】
特定の特徴によれば、第1の数のアンテナを備える信号源は衛星に収容され、第1のストリーム及び第2のストリームは第1の数のアンテナを備える信号源と同一のチャネルリソース上で少なくとも1つの地上信号源によって転送され、当該地上信号源は第1の数のアンテナよりも多い第2の数のアンテナを備える。
【0019】
したがって、衛星内に収容された信号源がMIMO方式能力を有しない場合であっても、その信号源によって、カバレッジエリアが拡張される。
【0020】
特定の特徴によれば、第1の数のアンテナを備える信号源によって転送される信号が、第2の数のアンテナを備える信号源から受信機によって受信される信号よりも優勢であるか否かを検出することは、位置特定情報を用いて実行される。
【0021】
したがって、チャネル推定及び/又はMIMO復号を改善することができる。
【0022】
特定の特徴によれば、第1の数のアンテナを備える信号源によって転送される信号が、第2の数のアンテナを備える信号源から受信機によって受信される信号よりも優勢であるか否かを検出することは、衛星内に収容される信号源によってブロードキャストされたストリームのヘッダを用いて、又は地上信号源によってブロードキャストされたヘッダにおいて実行される。
【0023】
したがって、チャネル推定及び/又はMIMO復号を改善することができる。
【0024】
特定の特徴によれば、第1の数のアンテナを備える信号源によって転送される信号が、第2の数のアンテナを備える信号源から受信機によって受信される信号よりも優勢であるか否かを検出することは、第1のストリームの少なくとも1つのパイロット系列に対応するチャネル及び第2のストリームの少なくとも1つのパイロット系列に対応するチャネルを推定すること、及びチャネル推定値間の相関を解析することによって実行される。
【0025】
したがって、チャネル推定及び/又はMIMO復号を改善することができる。
【0026】
特定の特徴によれば、第1の数のアンテナを備える信号源によって転送される信号が、第2の数のアンテナを備える信号源から受信機によって受信される信号よりも優勢であるか否かを検出することは、第1のストリームの少なくとも1つのパイロット系列に対応するチャネル及び/又は第2のストリームの少なくとも1つのパイロット系列に対応するチャネルの周波数選択度を推定することによって実行される。
【0027】
したがって、チャネル推定及び/又はMIMO復号を改善することができる。
【0028】
特定の特徴によれば、周波数選択度を推定することは、チャネルの最大振幅値及び最小振幅値を求めることによって実行される。
【0029】
したがって、チャネル推定及び/又はMIMO復号を改善することができる。
【0030】
特定の特徴によれば、チャネル推定を最適化することは、チャネル推定値上の雑音を低減する平滑化フィルタのカットオフ周波数を下げることによって実行される。
【0031】
したがって、チャネル推定に影響を及ぼす雑音が低減される。それゆえ、受信機性能が改善される。
【0032】
特定の特徴によれば、ストリームの復号を最適化することは、16直交振幅変調復号を実行することによって実行される。
【0033】
したがって、最適なMIMO復号は低い複雑度で実行される。受信機性能が改善され及び/又は受信機の複雑度が低減され、受信機の電力消費が低減される。
【0034】
更に別の態様によれば、本発明は、プログラマブルデバイスの中に直接ロード可能なコンピュータプログラムであって、このコンピュータプログラムがプログラマブルデバイス上で実行されるときに、本発明による方法のステップを実施するための命令又はコード部分を含む、コンピュータプログラムに関する。
【0035】
コンピュータプログラムに関する特徴及び利点は、本発明による方法及び装置に関連して上述したものと同じであるので、ここでは繰り返さないことにする。
【0036】
本発明の特徴は、一例の実施形態の以下の説明を読むことによってより明らかになるであろう。この説明は添付図面に関して作成されたものである。
【図面の簡単な説明】
【0037】
図1】本発明が実施される、通信ネットワークを表す図である。
図2】本発明が実施される、第1の数のアンテナを備える信号源のアーキテクチャを表す図である。
図3】本発明が実施される、第2の数のアンテナを備える信号源のアーキテクチャを表す図である。
図4】第2の数のアンテナを備える信号源における無線インターフェースの構成要素のブロック図を開示する図である。
図5】本発明による、第1の数のアンテナを備える信号源における無線インターフェースの構成要素のブロック図を開示する図である。
図6】本発明が実施される受信機のアーキテクチャを表す図である。
図7】本発明による、第1の数のアンテナを備える信号源によって実行されるアルゴリズムの一例を開示する図である。
図8】本発明による受信機における無線インターフェースの構成要素のブロック図を開示する図である。
図9】本発明による受信機によって実行されるアルゴリズムの一例を開示する図である。
【発明を実施するための形態】
【0038】
図1は、本発明が実施される通信ネットワークを表している。
【0039】
通信ネットワークは、例えば、少なくとも1つの受信機Recが位置するエリア内において、異なる信号源Srct及びSrcsが信号をブロードキャストする通信ネットワークである。
【0040】
信号源Srctは例えば地上局である。信号源Srctは、第1のストリームを表す信号をブロードキャストすると共に、第1のストリームとは異なる第2のストリームを表す信号をブロードキャストする。
【0041】
信号源Srcsは限られた数のアンテナを有し、例えば地上局であるか、又は衛星内に収容される。信号源Srcsは、信号源Srctより少ない数のアンテナを有する。
【0042】
本発明によれば、信号源Srcsは、第1のストリーム及び第2のストリームを表す信号をブロードキャストする。
【0043】
それらのストリームは、オーディオ番組及び/又はビデオ番組を含むことができる。
【0044】
信号源Srctは複数のアンテナを備え、マルチストリームMIMO方式を実施する。
【0045】
少なくとも2つのアンテナを備える受信機Recは、信号源Srcsによってブロードキャストされた信号を受信しないときでも、信号源Srctによってブロードキャストされた信号が十分に良好な信号対雑音比で受信される限り、2つのストリームを復調することができる。信号源Srctによってブロードキャストされた信号が十分に良好でない信号対雑音比で受信されるとき、カバレッジエリアを拡張するために信号源Srcsが用いられる。
【0046】
ここでは、信号源Srctが2つのアンテナを有し、受信機Recが2つのアンテナを有し、信号源Srcsが1つのアンテナを有する例において、本発明が説明されることに留意されたい。
【0047】
また、本発明は、信号源Srctが更に多くのアンテナを有し、MIMO方式を用いて3つ以上のストリームを転送するときにも適用可能である。その場合、信号源Srcsは信号源Srctより少ないアンテナを有し、信号源Srctより少ないOFDM多重ストリームをMIMO方式によって転送する。しかしながら、本発明によれば、これらの多重ストリームは信号源Srctによって送信される全てのストリームを表す。受信機Recは、少なくとも信号源Srctと同じ数のアンテナを有する。
【0048】
簡単にするために、図1には1つの信号源Srcsしか示されていないが、ネットワークは更に多くの数の信号源Srcsを備えることができる。
【0049】
簡単にするために、図1には1つの信号源Srctしか示されていないが、ネットワークは更に多くの数の信号源Srctを備えることができる。
【0050】
簡単にするために、図1には1つの受信機Recしか示されていないが、更に多くの数の受信機Recに向けて信号をブロードキャストすることができる。
【0051】
受信機Recは、ビデオ信号のようなデータがブロードキャストされるモバイル端末とすることができるか、又はモバイルフォンのような遠隔通信デバイスと通信するか、若しくはモバイル端末からの信号を受信するサーバ若しくは基地局若しくはホーム基地局と通信するモバイル端末とすることができる。
【0052】
信号源Srctは、検討中のDVB−NGHブロードキャスティング規格(ディジタルビデオブロードキャスティング−次世代ハンドヘルド)に適合することができるOFDMシンボルの形で、ストリームStr1及びStr2を転送する。
【0053】
信号源Srcsによってブロードキャストされる信号は、例えばDVB−NGHブロードキャスティング規格に適合するOFDMシンボルである。
【0054】
本発明によれば、信号源Srcsは、
− 少なくとも1つの第1のパイロット系列及び第1のデータを抽出するために、第1のストリームを逆多重化し、
− 少なくとも1つの第2のパイロット系列及び第2のデータを抽出するために、第2のストリームを逆多重化し、
− 少なくとも1つの第1のパイロット系列及び第1のデータに対して、第1の係数を乗算し、
− 少なくとも1つの第2のパイロット系列及び第2のデータに対して、第1の係数とは異なる第2の係数を乗算し、
− 第1の乗算されたデータと第2の乗算されたデータとを加算し、
− 少なくとも第1のストリーム及び第2のストリームを表す直交周波数分割多重シンボルを形成するために、第1の乗算されたデータと第2の乗算されたデータとの和と、少なくとも1つの第1の乗算されたパイロット系列と、少なくとも1つの第2の乗算されたパイロット系列とを多重化し、
− 少なくとも第1のストリーム及び第2のストリームを表す直交周波数分割多重シンボルを転送する。
【0055】
受信機Recは、
− 第1の数のアンテナを備える信号源によって転送された信号が、第2の数のアンテナを備える信号源から受信機によって受信された信号より優勢であるか否かを検出し、
− 第1の数のアンテナを備える信号源によって転送された信号が、第2の数のアンテナを備える信号源から受信機によって受信された信号より優勢である場合に、ストリームのチャネル推定及び/又は復号を最適化する。
【0056】
図2は、本発明が実施される、第1の数のアンテナを備える信号源のアーキテクチャを表す図である。
【0057】
信号源Srcsは、例えば、バス201によって互いに接続される構成要素と、図7において開示されるようなプログラムによって制御されるプロセッサ200とに基づくアーキテクチャを有する。
【0058】
ここで、信号源Srcsは、専用集積回路に基づくアーキテクチャを有することもできることに留意されたい。
【0059】
バス201は、プロセッサ200を、リードオンリーメモリROM202、ランダムアクセスメモリRAM203、及び無線インターフェース205にリンクする。
【0060】
メモリ203は、図7において開示されるようなアルゴリズムに関連するプログラムの変数及び命令を受信するように意図されたレジスタを含む。
【0061】
プロセッサ200は、無線インターフェース205の動作を制御する。
【0062】
リードオンリーメモリ202は、信号源Srcsが起動された際にランダムアクセスメモリ203に転送される、図7において開示されるようなアルゴリズムに関連するプログラムの命令を含む。
【0063】
無線インターフェース205は、本発明に従って多重化されたストリームを受信機Recに転送する手段を備える。
【0064】
無線インターフェース205は、本発明による信号をブロードキャストするために用いられるアンテナAntsに接続される。
【0065】
無線インターフェース205は、図5において開示されるような構成要素を備える。
【0066】
図3は、本発明が実施される、第2の数のアンテナを備える信号源のアーキテクチャを表す図である。
【0067】
信号源Srctは、例えば、バス301によって互いに接続される構成要素と、プロセッサ300とに基づくアーキテクチャを有する。
【0068】
ここで、信号源Srctは、専用集積回路に基づくアーキテクチャを有することもできることに留意されたい。
【0069】
バス301は、プロセッサ300を、リードオンリーメモリROM302、ランダムアクセスメモリRAM303、及び無線インターフェース305にリンクする。
【0070】
メモリ303は、プログラムの変数及び命令を受信するように意図されたレジスタを含む。
【0071】
プロセッサ300は、無線インターフェース305の動作を制御する。
【0072】
無線インターフェース205は、複数のストリームStr1及びStr2を、MIMO方式を用いて受信機Recに転送する手段を備える。
【0073】
無線インターフェース205は、ストリームStr1及びStr2を表す信号をブロードキャストするためにそれぞれ用いられるアンテナAntst1及びAntst2に接続される。
【0074】
無線インターフェース205は、図4において開示されるような構成要素を備える。
【0075】
図4は、第2の数のアンテナを備える信号源における無線インターフェースの構成要素のブロック図を開示している。
【0076】
無線インターフェース305は、2つの多重化されたストリームが転送される例において開示される。3つ以上の多重ストリームが転送される必要がある場合、当業者であれば、図3において開示される無線インターフェースアーキテクチャを容易に置き換えるであろう。
【0077】
無線インターフェース305は、ビットインターリービング、符号化、及び変調モジュール400を備える。
【0078】
無線インターフェース305は、ビットインターリービング、符号化、及び変調モジュール400の出力に接続される、逆多重化器(デマルチプレクサ)401を備える。
【0079】
逆多重化器401は、データを複数のストリームに分割する。
【0080】
図4の例では、逆多重化器401は、データを2つのストリームに分割する。
【0081】
無線インターフェース305は、両方のストリームをMIMO方式に従って符号化するMIMOエンコーダ402を備える。
【0082】
第1の符号化されたストリームは、MIMOエンコーダ402によってフレームビルダ403に与えられる。フレームビルダは、データ、パイロット系列、ヘッダ、及びシグナリング情報を含むフレームを構築する。
【0083】
無線インターフェース305は、IFFTモジュール404を備える。IFFTモジュールは、フレームビルダ403によって与えられたフレームの逆高速フーリエ変換を実行する。
【0084】
無線インターフェース305は、ガード間隔挿入モジュール405を備える。ガード間隔挿入モジュールは、IFFTモジュール404によって与えられたOFDMシンボルの間に、サイクリックプレフィックスのようなガード間隔を挿入する。ガード間隔挿入モジュール405の出力は、信号源SrctのアンテナAntst1に接続される。
【0085】
説明を簡単にするために、かつ一般性を失うことなく、「アンテナ」という用語は、フィルタリング、ディジタル/アナログ変換、無線周波数変換(transposition)、増幅の通常の機能を含むものとする。
【0086】
第2の符号化されたストリームは、MIMOエンコーダ402によってフレームビルダ406に与えられる。フレームビルダは、データ、パイロット系列、ヘッダ、及びシグナリング情報を含むフレームを構築する。
【0087】
無線インターフェース305は、IFFTモジュール407を備える。IFFTモジュールは、フレームビルダ406によって与えられたフレームの逆高速フーリエ変換を実行する。
【0088】
無線インターフェース305は、ガード間隔挿入モジュール408を備える。ガード間隔挿入モジュールは、IFFTモジュール407によって与えられたOFDMシンボルの間に、サイクリックプレフィックスのようなガード間隔を挿入する。ガード間隔挿入モジュール408の出力は、信号源SrctのアンテナAntst2に接続される。
【0089】
図5は、本発明による信号源における無線インターフェースの構成要素のブロック図を開示している。
【0090】
無線インターフェース205は、2つの多重化されたストリームが転送される例において開示される。3つ以上の多重ストリームが転送される必要がある場合、当業者であれば、図5において開示される無線インターフェースアーキテクチャを容易に置き換えるであろう。
【0091】
無線インターフェース205は、信号源Srct1によってブロードキャストされたストリームStr1を逆多重化する逆多重化器DM1を備える。
【0092】
ストリームStr1は、少なくとも1つのパイロット系列P1と、データDa1と、ヘッダ、シグナリング、及び同期シンボルHSS1とから構成される。
【0093】
無線インターフェース205は、少なくとも1つのパイロット系列P1に対して係数a1を乗算する乗算器Mu3を備える。
【0094】
例えば、係数a1は1に等しい。係数a1は複素数をとることもできることに留意されたい。
【0095】
無線インターフェース205は、データDa1に対して係数a1を乗算する乗算器Mu1を備える。
【0096】
無線インターフェース205は、信号源Srct2によってブロードキャストされたストリームStr2を逆多重化する逆多重化器DM2を備える。
【0097】
ストリームStr2は、少なくとも1つのパイロット系列P2と、データDa2と、ヘッダ、シグナリング、及び同期シンボルHSS2とから構成される。HSS2は、ヘッダ、シグナリング、及び同期シンボルHSS1と同一であってもよい。
【0098】
無線インターフェース205は、少なくとも1つのパイロット系列P2に対して係数a2を乗算する乗算器Mu4を備える。
【0099】
例えば、係数a2は2に等しい。係数a2は複素数値をとることもできることに留意されたい。
【0100】
無線インターフェース205は、データDa2に対して係数a2を乗算する乗算器Mu2を備える。
【0101】
無線インターフェース205は、データストリームa1Da1+a2Da2を形成するために、乗算されたデータDa1とDa2を加算する加算器Addを備える。
【0102】
乗算されたパイロット系列P1及びP2と、和a1Da1+a2Da2と、ヘッダ、シグナリング、及び同期シンボルHSS1及びHSS2とは、信号源Srcsによってブロードキャストされることになるストリームを形成するために、多重化器(マルチプレクサ)Muxに送り込まれる。
【0103】
多重化器Muxは、少なくとも1つの乗算されたパイロット系列P1を時間/周波数リソース上にマッピングすると共に、少なくとも1つの乗算されたパイロット系列P2を、少なくとも1つのパイロット系列P1がマッピングされる時間/周波数リソースとは異なることができる時間/周波数リソース上にマッピングする。
【0104】
信号源Srcsによってブロードキャストされることになるストリームは、OFDM無線信号の形でストリームをブロードキャストするために、当該ストリームを処理する送信モジュールTransに転送される。
【0105】
図6は、本発明が実施される受信機のアーキテクチャを表す図である。
【0106】
受信機Recは、例えば、バス601によって互いに接続される構成要素と、図9において開示されるようなプログラムによって制御されるプロセッサ600とに基づくアーキテクチャを有する。
【0107】
ここで、受信機Recは、専用集積回路に基づくアーキテクチャを有することもできることに留意されたい。
【0108】
バス601は、プロセッサ600を、リードオンリーメモリROM602、ランダムアクセスメモリRAM603、及び無線インターフェース605にリンクする。
【0109】
メモリ603は、図9において開示されるようなアルゴリズムに関連するプログラムの変数及び命令を受信するように意図されたレジスタを含む。
【0110】
プロセッサ600は、無線インターフェース605の動作を制御する。
【0111】
リードオンリーメモリ602は、受信機Recが起動される際にランダムアクセスメモリ603に転送される、図9において開示されるようなアルゴリズムに関連するプログラムの命令を含む。
【0112】
無線インターフェース605は、信号源Srct及び/又はSrcsによってブロードキャストされた無線信号を受信する手段を備える。
【0113】
無線インターフェース605は、ブロードキャストされた信号を受信するために用いられる少なくとも2つのアンテナAntr1及びAntr2に接続される。
【0114】
図7は、本発明による、第1の数のアンテナを備える信号源によって実行されるアルゴリズムの一例を開示している。
【0115】
より厳密には、本アルゴリズムは、信号源Srcsのプロセッサ200によって実行される。
【0116】
ステップS700において、プロセッサ200は、信号源SrctによってブロードキャストされたストリームStr1及びStr2を逆多重化する。ストリームStr1及びStr2は、従来の専用送信チャネル上で信号源Srcsによって受信される。
【0117】
ストリームStr1は、少なくとも1つのパイロット系列P1と、データDa1とから構成され、ヘッダ、シグナリング、及び同期シンボルHSS1を含むことができる。
【0118】
ストリームStr2は、少なくとも1つのパイロット系列P2と、データDa2とから構成され、ヘッダ、シグナリング、及び同期シンボルHSS2を含むことができる。
【0119】
シグナリング及び同期シンボルHSS1及びHSS2は、同一であることが好ましい。
【0120】
次のステップS701において、プロセッサ200は、パイロット系列P1及びP2と、データDa1、Da2と、ヘッダ、シグナリング、及び同期シンボルHSS1及びHSS2とを抽出する。
【0121】
次のステップS702において、プロセッサ200は、少なくとも1つのパイロット系列P1に対して係数a1を乗算する。
【0122】
例えば、係数a1は1に等しい。係数a1は複素数をとることもできることに留意されたい。
【0123】
次のステップS703において、プロセッサ200は、少なくとも1つのパイロット系列P2に対して係数a2を乗算する。
【0124】
例えば、係数a2は2に等しい。係数a2は複素数をとることもできることに留意されたい。
【0125】
ここで、係数a1及び/又はa2は、シグナリングにおいて受信機Recに転送することもできることに留意されたい。
【0126】
次のステップS704において、プロセッサ200は、データDa1に対して係数a1を乗算する。
【0127】
次のステップS705において、プロセッサ200は、データDa2に対して係数a2を乗算する。
【0128】
次のステップS706において、プロセッサ200は、データストリームa1Da1+a2Da2を形成するために、乗算されたデータDa1とDa2を加算する。
【0129】
次のステップS707において、プロセッサ200は、信号源Srcsによってブロードキャストされることになるストリームを形成する。乗算されたパイロット系列a1P1及びa2P2と、和a1Da1+a2Da2と、ヘッダ、シグナリング、及び同期シンボルHSS1及びHSS2とが、時間/周波数リソース上にマッピングされる。
【0130】
少なくとも1つの乗算されたパイロット系列a1P1が時間/周波数リソース上にマッピングされ、少なくとも1つの乗算されたパイロット系列a2P2が、少なくとも1つのパイロット系列a1P1がマッピングされる時間/周波数リソースとは異なることができる時間/周波数リソース上にマッピングされる。
【0131】
ステップS708において、信号源Srcsによってブロードキャストされることになるストリームは、無線信号の形でストリームをブロードキャストするために、当該ストリームを処理する送信モジュールに転送される。
【0132】
図8は、本発明による、受信機における無線インターフェースの構成要素のブロック図を開示している。
【0133】
無線インターフェース605は、2つの多重化されたストリームが転送される例において開示される。当業者であれば、図8において開示される無線インターフェースアーキテクチャを、3つ以上の多重ストリームが転送される必要がある事例に容易に置き換えるであろう。
【0134】
無線インターフェース605は、Antr1から受信された信号からガード間隔を除去するガード間隔除去モジュール800を備える。
【0135】
無線インターフェース605は、ガード間隔除去モジュール800の出力にリンクされるFFT(高速フーリエ変換)モジュール803を備える。
【0136】
無線インターフェース605は、ガード間隔除去モジュール800の出力及びFFTモジュール803の出力に接続される同期モジュール801を備える。
【0137】
同期モジュール801は、FFTモジュール803に同期を提供する。
【0138】
FFTモジュール803の出力は、フレーム逆多重化モジュール805及び同期モジュール801に接続される。
【0139】
チャネル推定モジュール802は、本発明に従って、フレーム逆多重化モジュール805によって与えられたパイロットシンボルを用いて、信号源Srcsから受信された信号に関する優勢検出モジュール820によって与えられる情報から、チャネルを推定する。チャネル推定は、MIMOデコーダモジュール810に与えられる。
【0140】
フレーム逆多重化モジュール805は、少なくとも1つのパイロット系列a1P1及び少なくとも1つのパイロット系列a2P2を抽出し、それらのパイロット系列をチャネル推定モジュール802に与える。
【0141】
フレーム逆多重化モジュール805は、データを抽出し、それらのデータをMIMOデコーダモジュール810に与える。
【0142】
無線インターフェース605は、Antr2から受信された信号からガード間隔を除去するガード間隔除去モジュール805を備える。
【0143】
無線インターフェース805は、ガード間隔除去モジュール805の出力にリンクされるFFTモジュール806を備える。
【0144】
無線インターフェース605は、ガード間隔除去モジュール805の出力及びFFTモジュール806の出力に接続される同期モジュール808を備える。
【0145】
同期モジュール808は、FFTモジュール806に同期を提供する。
【0146】
FFTモジュール806の出力は、フレーム逆多重化モジュール807及び同期モジュール808に接続される。
【0147】
チャネル推定モジュール809は、本発明に従って、フレーム逆多重化モジュール807によって与えられたパイロットシンボルを用いて、信号源Srcsから受信された信号に関する優勢検出モジュール820によって与えられる情報から、チャネルを推定する。チャネル推定は、MIMOデコーダモジュール810に与えられる。
【0148】
フレーム逆多重化モジュール807は、少なくとも1つのパイロット系列a1P1及び少なくとも1つのパイロット系列a2P2を抽出し、それらのパイロット系列をチャネル推定モジュール809に与える。
【0149】
フレーム逆多重化モジュール807は、データを抽出し、それらのデータをMIMOデコーダモジュール810に与える。
【0150】
図8は、MIMO受信機の一例を示しており、2つの受信機アンテナAntr1及びAntr2を備えている。
【0151】
受信機Recは、更に多くの数の受信アンテナAntrを有することもできる。
【0152】
アンテナにおいて受信された各信号は、最初にSISO(単入力単出力)信号として取り扱われる。ここで、更に最適化するために、種々の受信アンテナのための同期機能及びチャネル推定機能を組み合わせることができることに留意されたい。その後、MIMOデコーダが実行される。MIMOデコーダは、最適なML(最大尤度)デコーダ、球面デコーダ、MLに等価又は僅かに準最適若しくは準最適なMMSE(最小平均二乗誤差)デコーダからなることができる。その後、MIMOデコーダの出力は、図4の逆多重化器401とは逆の方法で多重化される。その後、その信号は、デインターリーブされ、チャネル復号される。
【0153】
信号源Srcsから受信された信号の優勢検出モジュール820は、幾つかの可能な方法によって、信号源Srcsから受信された信号が優勢であるか否かを検出する。
【0154】
モジュール820は、位置特定情報(例えばGPS)と、信号源Srct及びSrcsによって送信されたサービス情報とを用いて、信号源Srcsから受信された信号が優勢であるか否かを検出する。
【0155】
モジュール820は、各アンテナAntr1及びAntr2から受信された信号、又は1つのアンテナAntr1若しくはAntr2から受信された信号を用いると共に、信号源Srcsによってブロードキャストされたヘッダ内又はシグナリング内の特定の信号系列を用いて、信号源Srcsから受信された信号が優勢であるか否かを検出する。例えば、特定の系列が信号源Srcsによって送信され、別の特定の系列が信号源Srctによって送信される。受信機Recは、例えば送出された特定の系列との相関を実行することによって、受信された対応するシンボルを評価する。
【0156】
モジュール820は、各アンテナAntr1及びAntr2から受信された信号、又は1つのアンテナAntr1若しくはAntr2から受信された信号を用いて、少なくとも1つのパイロット系列P1に対応するチャネルh1及び少なくとも1つのパイロット系列P2に対応するチャネルh2を推定することによって、信号源Srcsから受信された信号が優勢であるか否かを検出する。信号源Srcsが優勢であるときには、h1とh2の相関が高い。信号源Srcsによってブロードキャストされた信号のみが受信されるときには、h1とh2は等しい。
【0157】
ここで、少なくとも1つのパイロット系列P1に対応するチャネルh1は、アンテナAntr1と信号源SrcsのアンテナAntsとの間の等価チャネル、及びアンテナAntr1とAntr2との間の等価チャネルであることに留意されたい。少なくとも1つのパイロット系列P2に対応するチャネルh2は、アンテナAntr2と信号源SrcsのアンテナAntsとの間の等価チャネル、及びアンテナAntr1とAntr2との間の等価チャネルである。受信機Recは、h1とh2の間の相関を解析して閾値と比較することによって、信号源Srcs信号の優勢について判断することができる。
【0158】
モジュール820は、各アンテナAntr1及びAntr2から受信された信号、又は1つのアンテナAntr1若しくはAntr2から受信された信号を用いて、h1及びh2の周波数選択度を評価することによって、信号源Srcsから受信された信号が優勢であるか否かを検出する。一般的に、信号源Srctによって転送された信号が受信される場合には、h1及び/又はh2は周波数が変化する。信号源Srcsによって転送された信号が極めて優勢である場合には、それは当てはまらない。
【0159】
例えば、h1信号又はh2信号の選択度を解析するために、最大振幅値及び最小振幅値が取り込まれ、その差が閾値と比較される。この差を閾値と比較する前に平均振幅値で割ってもよい。差を用いる代わりに比を用いてもよい。
【0160】
例えば、h1又はh2の振幅の二乗の標準偏差が計算される。二乗ノルムが求められ、閾値と比較する前に正規化される。
【0161】
例えば、選択度の正規化、換言すると解析は、h1又はh2の尖度を計算することによって実行される。
【0162】
確率理論及び統計において、尖度(膨らみを意味するギリシャ語κυρτοζ、kyrtos又はkurtosに由来する)は、実数値確率変数の確率分布の「とがり」の任意の指標である。歪度の概念と同じように、尖度は確率分布の形状の記述子であり、歪度の場合と同様に、理論的な分布に対して尖度を定量化する種々の方法があり、母集団のサンプルから尖度を推定する対応する方法がある。
【0163】
尖度の1つの一般的な指標は、データ又は母集団の4次モーメントのスケーリングされたバージョンに基づくが、この指標は実際には重いすそ部分を評価し、とがりを評価しないと議論されてきた。
【0164】
信号の尖度は
【数1】
である。ただし、κは4次のキュムラントであり、κは2次のキュムラントであり、μは4次のモーメントであり、σは標準偏差である。
【0165】
信号源Srcsから受信された信号の優勢検出モジュール820は、情報をチャネル推定モジュール802、809及びMIMOデコーダ810に転送する。
【0166】
信号源Srcsによってブロードキャストされた信号が優勢である場合には、チャネル推定方式を最適化することができる。
【0167】
例えば、周波数選択度が低いことにより、チャネル推定時の雑音を低減する平滑化フィルタは、より低いカットオフ周波数を用いることができ、それゆえ、推定雑音を更に効率的に低減する。
【0168】
例えば、チャネルhとhの間の相関が高いことにより、h及びhの平滑化フィルタは、この相関を用いてその効率を改善することができる。
に関する平滑化された推定値、すなわち
【数2】
及び、hに関する平滑化された推定値、すなわち
【数3】
は、h及びhの両方に関して概算の推定値、すなわち
【数4】
及び
【数5】
を用いることになる。ここで、信号源Srcsによってブロードキャストされた信号が極めて優勢である場合には、h及びhの平滑化された推定値は等しく設定されることに留意されたい。
【0169】
信号源Srcsから受信された信号の優勢検出モジュール820は、情報をMIMOデコーダ810に転送する。
【0170】
MIMO復号モジュール810は、h及びhに関する推定値が等しいときには、最適でありながら非常に簡単にすることができる。例えば、a1係数及びa2係数が1及び2に等しく、信号源SrctにおいてアンテナAntst1及びAntst2についてQPSK(4相位相変調)変調が用いられる場合には、信号源Srcsによって16QAM(直交振幅変調)が用いられ、MIMO復号は従来の16QAMデマッパである。
【0171】
図9は、本発明による、受信機によって実行されるアルゴリズムの一例を開示している。
【0172】
より厳密には、本アルゴリズムは、受信機Recのプロセッサ600によって実行される。
【0173】
ステップS900において、プロセッサ900は、幾つかの可能な方法によって、信号源Srcsから受信された信号が、第2の数のアンテナを備える信号源Srctから受信された信号よりも優勢であるか否かを検出する。
【0174】
プロセッサ600は、位置特定情報と、信号源Srct1、Srct2、及びSrcsによって送信されたサービス情報とを用いて、信号源Srcsから受信された信号が優勢であるか否かを検出する。
【0175】
プロセッサ600は、各アンテナAntr1及びAntr2から受信された信号、又は1つのアンテナAntr1若しくはAntr2から受信された信号を用いると共に、信号源Srcsによってブロードキャストされたヘッダ内又はシグナリング内の特定の信号系列を用いて、信号源Srcsから受信された信号が優勢であるか否かを検出する。例えば、特定の系列が信号源Srcsによって送信され、別の特定の系列が信号源Srctによって送信される。プロセッサ600は、例えば相関を実行することによって、受信された対応するシンボルを評価する。
【0176】
プロセッサ600は、各アンテナAntr1及びAntr2から受信された信号、又は1つのアンテナAntr1若しくはAntr2から受信された信号を用いて、少なくとも1つのパイロット系列P1に対応するチャネルh1及び少なくとも1つのパイロット系列P2に対応するチャネルh2を推定することによって、信号源Srcsから受信された信号が優勢であるか否かを検出する。信号源Srcsが優勢であるとき、h1とh2は相関が高い。(信号源Srcsによってブロードキャストされた信号のみが受信されるとき、h1とh2は等しい)。プロセッサ600は、h1とh2の間の相関を解析して閾値と比較することによって、信号源Srcs信号の優勢について判断することができる。
【0177】
ここで、少なくとも1つのパイロット系列P1に対応するチャネルh1は、アンテナAntr1と信号源SrcsのアンテナAntsとの間の等価チャネル、及びアンテナAntr1とAntr2との間の等価チャネルであることに留意されたい。少なくとも1つのパイロット系列P2に対応するチャネルh2は、アンテナAntr2と信号源SrcsのアンテナAntsとの間の等価チャネル、及びアンテナAntr1とAntr2との間の等価チャネルである。
【0178】
プロセッサ600は、各アンテナAntr1及びAntr2から受信された信号、又は1つのアンテナAntr1若しくはAntr2から受信された信号を用いて、h1及びh2の周波数選択度を評価することによって、信号源Srcsから受信された信号が優勢であるか否かを検出する。一般的に、信号源Srctによって転送された信号が受信される場合には、h1及び/又はh2は周波数が変化し、信号源Srcsによって転送された信号が極めて優勢である場合には、それは当てはまらない。
【0179】
例えば、h1信号又はh2信号の選択度を解析するために、最大振幅値及び最小振幅値が取り込まれ、その差が閾値と比較される。この差を閾値値と比較する前に平均振幅値で割ってもよい。差を用いる代わりに比を用いてもよい。
【0180】
例えば、h1又はh2の振幅の二乗の標準偏差が計算される。二乗ノルムが求められ、閾値と比較する前に正規化される。
【0181】
例えば、選択度の正規化、換言すると解析は、既に開示したようにh1又はh2の尖度を計算することによって実行される。
【0182】
次のステップS901において、プロセッサ600はチャネル推定を実行する。
【0183】
信号源Srcsによってブロードキャストされた信号が優勢である場合には、チャネル推定方式を最適化することができる。
【0184】
例えば、周波数選択度が低いことにより、チャネル推定時の雑音を低減する平滑化フィルタは、より低いカットオフ周波数を用いることができ、それゆえ、推定雑音を更に効率的に低減する。
【0185】
例えば、チャネルhとhの間の相関が高いことにより、h及びhの平滑化フィルタは、この相関を用いて効率を改善することができる。
に関する平滑化された推定値、すなわち
【数6】
及び、hに関する平滑化された推定値、すなわち
【数7】
は、h及びhの両方に関して概算の推定値、すなわち
【数8】
及び
【数9】
を用いることになる。ここで、信号源Srcsによってブロードキャストされた信号が極めて優勢である場合には、h及びhの平滑化された推定値は等しく設定されることに留意されたい。
【0186】
次のステップS902において、プロセッサ600はMIMO復号を実行する。
【0187】
MIMO復号は、h及びhに関する推定値が等しいとき、最適でありながら非常に簡単にすることができる。例えば、a1係数及びa2係数が1及び2に等しく、信号源SrctにおいてアンテナAntst1及びAntst2についてQPSK変調が用いられる場合には、信号源Srcsによって16QAMが用いられ、MIMO復号は従来の16QAMデマッパである。
【0188】
ここで、ステップS901及びS902は、双方が実行されるに際して開示されることに留意されたい。本発明は、ステップS900及びS901だけ、又はステップS900及びS902だけが実行されるときにも適用可能である。
【0189】
当然のことながら、本発明の範囲から逸脱することなく、上述した本発明の実施形態に対して多くの変更を行うことができる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9