特許第6082070号(P6082070)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6082070
(24)【登録日】2017年1月27日
(45)【発行日】2017年2月15日
(54)【発明の名称】衣類処理装置
(51)【国際特許分類】
   D06F 37/28 20060101AFI20170206BHJP
【FI】
   D06F37/28
【請求項の数】10
【全頁数】22
(21)【出願番号】特願2015-183722(P2015-183722)
(22)【出願日】2015年9月17日
(65)【公開番号】特開2016-59811(P2016-59811A)
(43)【公開日】2016年4月25日
【審査請求日】2015年9月17日
(31)【優先権主張番号】10-2014-0123879
(32)【優先日】2014年9月17日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】502032105
【氏名又は名称】エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【弁理士】
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100165191
【弁理士】
【氏名又は名称】河合 章
(74)【代理人】
【識別番号】100151459
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 健一
(72)【発明者】
【氏名】リ アラム
(72)【発明者】
【氏名】パク ソウォン
(72)【発明者】
【氏名】リ ヒョンテ
【審査官】 根本 徳子
(56)【参考文献】
【文献】 特表2014−501141(JP,A)
【文献】 特開昭48−074044(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
D06F 37/00−37/42
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
投入口が設けられたキャビネットと、
前記キャビネットの内部に位置し、前記投入口に投入される洗濯対象物を保存する衣類収容部と、
前記投入口を開閉するドアと、
前記キャビネットと前記ドアのいずれか一方に設けられて前記ドアの第1回転軸をなす第1軸、前記キャビネットと前記ドアの他方に設けられ、前記第1軸が着脱可能な第1軸収容部が設けられた第1ヒンジと、
前記ドアに結合され、前記第1軸とともに前記第1回転軸をなす第2軸、及び前記第2軸を前記キャビネットに回転可能に固定させ、前記ドアの第2回転軸をなす第3軸が設けられた第2ヒンジと、
前記キャビネットと前記ドアのいずれか一方に設けられ、前記第3軸とともに前記第2回転軸をなす第4軸、及び前記キャビネットと前記ドアの他方に設けられ、前記第4軸が着脱可能な第4軸収容部が設けられた第3ヒンジと、
前記ドアの内部に往復運動可能に設けられ、前記第1軸収容部を開閉する第1転換部と、
前記ドアの内部に往復運動可能に設けられ、前記第4軸収容部を開閉し、前記第1転換部が前記第1軸収容部を開放する方向に移動すれば、前記第4軸収容部を閉鎖させる第2転換部と、
前記第2転換部が前記第4軸収容部を閉鎖すれば、前記第2転換部と前記第3ヒンジを着脱可能に結合させる引出防止部と、を含むことを特徴とする、衣類処理装置。
【請求項2】
前記第3ヒンジは、前記第4軸収容部を開閉する第2転換部の自由端が挿入される転換部収容部をさらに含み、
前記引出防止部は、
前記第2転換部と前記転換部収容部のいずれか一方に設けられる第1引出防止部と、
前記第2転換部と前記転換部収容部の他方に設けられ、前記第1引出防止部に着脱可能に結合される第2引出防止部と、を含む、請求項1に記載の衣類処理装置。
【請求項3】
前記第1引出防止部は前記第2転換部の外周面が凹んでいる溝からなり、
前記第2引出防止部は前記溝に挿入される突起からなる、請求項2に記載の衣類処理装置。
【請求項4】
前記第1転換部を移動させる作動部と、
前記ドアが前記投入口を開放すれば、前記第1転換部の位置を固定させる第1ロックと、
前記ドアが前記投入口を開放すれば、前記第2転換部の位置を固定させる第2ロックと、をさらに含む、請求項3に記載の衣類処理装置。
【請求項5】
前記第2ロックは、前記ドアが前記投入口を閉鎖すれば、前記第2転換部から分離され、前記ドアが前記投入口を開放すれば、前記第2転換部に結合されるように構成される、請求項4に記載の衣類処理装置。
【請求項6】
前記第2ロックは、
前記ドアの厚さ方向に前記ドアの内部で往復運動可能な第2ロックボディーと、
前記ドアが前記投入口を閉鎖すれば、前記第2ロックボディーを前記投入口から遠くなる方向に移動させる第2ロック移送部と、
前記第2ロックボディーを弾支するとともに前記第2ロックボディーを前記投入口方向に押圧する第2ロック支持部と、
前記ドアが前記投入口を閉鎖すれば、前記第2ロックボディーを前記第2転換部から分離させ、前記ドアが前記投入口を開放すれば、前記第2ロックボディーを前記第2転換部に連結する第2ロック締結部と、を含む、請求項5に記載の衣類処理装置。
【請求項7】
前記第2ロック締結部は、
前記第2転換部に設けられる第1締結部と、
前記第2ロックボディーに設けられ、前記第1締結部に結合される第2締結部と、を含む、請求項6に記載の衣類処理装置。
【請求項8】
前記第2ロック締結部は、
前記第2転換部に設けられ、前記第2転換部の移動方向に互いに所定距離だけ離隔して設けられる第1締結部及び第2締結部と、
前記第2ロックボディーから前記第2転換部に向かって突設される第2ロックフランジと、
前記第2ロックフランジに設けられ、前記第2転換部の位置によって前記第1締結部と前記第2締結部のいずれか一方に結合される第3締結部と、をさらに含む、請求項6に記載の衣類処理装置。
【請求項9】
前記第1ロックは、
前記ドアの幅方向に往復可能に設けられ、前記作動部に着脱される第1ロックボディーと、
前記第1ロックボディーを弾支する第1ロック支持部と、
前記ドアが前記投入口を閉鎖すれば、前記第1ロックボディーを前記作動部から分離させ、前記ドアが前記投入口を開放すれば、前記第1ロックボディーを前記作動部に結合させる第1ロック移送部と、を含む、請求項4に記載の衣類処理装置。
【請求項10】
前記第1ロックは、
前記ドアの厚さ方向に前記ドアの内部で往復運動可能な第1ロックボディーと、
前記ドアが前記投入口を閉鎖すれば、前記キャビネットに接触して前記第1ロックボディーを前記投入口から遠くなる方向に移動させる第1ロック移送部と、
前記第1ロックボディーを弾支し、前記第1ロックボディーを前記投入口に向かって押圧する第1ロック支持部と、
前記第1転換部の移動方向に互いに所定距離だけ離隔するように構成される第1固定部及び第2固定部と、
前記第1ロックボディーに設けられる第1ロックフランジと、
前記第1ロックフランジに設けられ、前記第1転換部の位置によって前記第1固定部と前記第2固定部のいずれか一方に結合される第3固定部と、を含む、請求項4に記載の衣類処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は衣類処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、衣類処理装置は、衣類の洗濯、衣類の乾燥、又は衣類の洗濯及び乾燥が可能な家電器機の総称である。
【0003】
衣類処理装置において、衣類の洗濯は、水と洗剤の作用により、洗濯物に付いている汚物を除去し、衣類の乾燥は、衣類処理装置に備えられた熱風供給装置により、衣類に含まれた水分を除去する。
【0004】
従来の衣類処理装置は、外観をなすキャビネット、キャビネットの内部に設けられ、衣類を収容する衣類収容空間、キャビネットに設けられ、衣類収容空間に連通する投入口、及び投入口を開閉するドアを含んでなる。
【0005】
一方、従来の衣類処理装置の場合、ドアはキャビネットの高さ方向に形成された単一垂直軸を中心に回転可能に構成されたものが一般的であった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、ドアが互いに異なる方向に回転して、衣類の投入される投入口を開放する衣類処理装置を提供することを解決しようとする課題とする。
【0007】
また、本発明は、使用者がドアの回転軸を選択することができるようにする衣類処理装置を提供することを解決しようとする課題とする。
【0008】
また、本発明は、ドアが投入口を開放するうちに回転軸が変更されることを防止する衣類処理装置を提供することを解決しようとする課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、前述した課題を解決するために、投入口が設けられたキャビネット、前記キャビネットの内部に位置し、前記投入口に投入される洗濯対象物を保存する衣類収容部、前記投入口を開閉するドア、前記キャビネットと前記ドアのいずれか一方に設けられて前記ドアの第1回転軸をなす第1軸、前記キャビネットと前記ドアの他方に設けられ、前記第1軸が着脱可能な第1軸収容部が設けられた第1ヒンジ、前記ドアに結合され、前記第1軸とともに前記第1回転軸をなす第2軸、及び前記第2軸を前記キャビネットに回転可能に固定させ、前記ドアの第2回転軸をなす第3軸が設けられた第2ヒンジ、前記キャビネットと前記ドアのいずれか一方に設けられ、前記第3軸とともに前記第2回転軸をなす第4軸、及び前記キャビネットと前記ドアの他方に設けられ、前記第4軸が着脱可能な第4軸収容部が設けられた第3ヒンジ、前記ドアの内部に往復運動可能に設けられ、前記第1軸収容部を開閉する第1転換部、前記ドアの内部に往復運動可能に設けられ、前記第4軸収容部を開閉し、前記第1転換部が前記第1軸収容部を開放する方向に移動すれば、前記第4軸収容部を閉鎖させる第2転換部、及び前記第2転換部が前記第4軸収容部を閉鎖すれば、前記第2転換部と前記第3ヒンジを着脱可能に結合させる引出防止部を含む衣類処理装置を提供する。
【0010】
前記第3ヒンジは、前記第4軸収容部を開閉する第2転換部の自由端が挿入される転換部収容部をさらに含むことができ、前記引出防止部は、前記第2転換部と前記転換部収容部のいずれか一方に設けられる第1引出防止部、及び前記第2転換部と前記転換部収容部の他方に設けられ、前記第1引出防止部に着脱可能に結合される第2引出防止部を含むことができる。
【0011】
前記第1引出防止部は前記第2転換部の外周面が凹んでいる溝からなることができ、前記第2引出防止部は前記溝に挿入される突起からなることができる。
【0012】
本発明は、前記第1転換部を移動させる作動部、前記ドアが前記投入口を開放すれば、前記第1転換部の位置を固定させる第1ロック、及び前記ドアが前記投入口を開放すれば、前記第2転換部の位置を固定させる第2ロックをさらに含むことができる。
【0013】
前記第2ロックは、前記ドアが前記投入口を閉鎖すれば、前記第2転換部から分離され、前記ドアが前記投入口を開放すれば、前記第2転換部に結合されるように構成されることができる。
【0014】
前記第2ロックは、前記ドアの厚さ方向に前記ドアの内部で往復運動可能な第2ロックボディー、前記ドアが前記投入口を閉鎖すれば、前記第2ロックボディーを前記投入口から遠くなる方向に移動させる第2ロック移送部、前記第2ロックボディーを弾支するとともに前記第2ロックボディーを前記投入口方向に押圧する第2ロック支持部、及び前記ドアが前記投入口を閉鎖すれば、前記第2ロックボディーを前記第2転換部から分離させ、前記ドアが前記投入口を開放すれば、前記第2ロックボディーを前記第2転換部に連結する第2ロック締結部を含むことができる。
【0015】
前記第2ロック締結部は、前記第2転換部に設けられる第1締結部、及び前記第2ロックボディーに設けられ、前記第1締結部に結合される第2締結部を含むことができる。
【0016】
前記第2ロック締結部は、前記第2転換部に設けられ、前記第2転換部の移動方向に互いに所定距離だけ離隔して設けられる第1締結部及び第2締結部、前記第2ロックボディーから前記第2転換部に向かって突設される第2ロックフランジ、及び前記第2ロックフランジに設けられ、前記第2転換部の位置によって前記第1締結部と前記第2締結部のいずれか一方に結合される第3締結部をさらに含むことができる。
【0017】
前記第1ロックは、前記ドアの幅方向に往復可能に設けられ、前記作動部に着脱される第1ロックボディー、前記第1ロックボディーを弾支する第1ロック支持部、及び前記ドアが前記投入口を閉鎖すれば、前記第1ロックボディーを前記作動部から分離させ、前記ドアが前記投入口を開放すれば、前記第1ロックボディーを前記作動部に結合させる第1ロック移送部を含むことができる。
【0018】
前記第1ロックは、前記ドアの厚さ方向に前記ドアの内部で往復運動可能な第1ロックボディー、前記ドアが前記投入口を閉鎖すれば、前記キャビネットに接触して前記第1ロックボディーを前記投入口から遠くなる方向に移動させる第1ロック移送部、前記第1ロックボディーを弾支し、前記第1ロックボディーを前記投入口に向かって押圧する第1ロック支持部、前記第1転換部の移動方向に互いに所定距離だけ離隔するように構成される第1固定部及び第2固定部、前記第1ロックボディーに設けられる第1ロックフランジ、及び前記第1ロックフランジに設けられ、前記第1転換部の位置によって前記第1固定部と前記第2固定部のいずれか一方に結合される第3固定部を含むことができる。
【発明の効果】
【0019】
本発明は、ドアが互いに異なる方向に回転して、衣類の投入される投入口を開放する衣類処理装置を提供する効果を図ることができる。
【0020】
また、本発明は、使用者がドアの回転軸を選択することができるようにする衣類処理装置を提供する効果を図ることができる。
【0021】
また、本発明は、ドアが投入口を開放する間回転軸が変更されることを防止する衣類処理装置を提供する効果を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】第2軸を中心にドアが投入口を開放する場合を示す斜視図である。
図2】本発明の衣類処理装置に設けられた作動部を示す断面図である。
図3】第1軸を中心にドアが投入口を開放した場合を示す斜視図である。
図4】ドアの内部に設けられた回転軸転換部、第1ロック及び第2ロックを示す断面図である。
図5】ドアの内部に設けられた回転軸転換部、第1ロック及び第2ロックを示す断面図である。
図6】ドアの内部に設けられた回転軸転換部、第1ロック及び第2ロックを示す断面図である。
図7】第1ロックを示す断面図である。
図8】第2ロックを示す断面図である。
図9】ドアが投入口を開放した場合、回転軸転換部、第1ロック及び第2ロックの位置を示す図である。
図10】ドアが投入口を開放した場合、回転軸転換部、第1ロック及び第2ロックの位置を示す図である。
図11】引出防止部を示す断面図である。
図12】第1ロックの他の実施例を示す斜視図である。
図13】第2ロックの他の実施例を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、添付図面に基づいて本発明の好適な実施例を詳細に説明する。一方、以下に開示する装置の構成や制御方法は本発明の実施例を説明するためのものであるだけ、本発明の権利範囲を限定するためではなく、明細書全般にわたって同じに使用された参照符号は同一構成要素を示す。
【0024】
図1に示したように、本発明の衣類処理装置100は、外観をなすキャビネット1、キャビネットの内部に設けられ、衣類を収容する空間を提供する衣類収容部2、キャビネット1に設けられて衣類収容部2を開閉するドア3を含む。
【0025】
キャビネット1のフロントパネル11には投入口111が設けられ、ドア3は投入口111を開閉することができるようにフロントパネル11に取り付けられる。よって、使用者はドア3で投入口111を開放することにより、衣類(洗濯対象物又は乾燥対象物)を衣類収容部2に投入するとか衣類収容部2から引き出すことができる。
【0026】
本発明の衣類処理装置100が衣類の洗濯を行う装置として構成される場合、衣類収容部2は、キャビネットの内部に設けられ、洗濯水を保存するタブ、及びタブの内部に回転可能に設けられ、衣類を収容する空間を提供するドラムを含むことができる。この場合、タブは投入口111に連通するタブ投入口を含むように構成され、ドラムは投入口に連通するドラム投入口を含むように構成されなければならない。
【0027】
また、衣類処理装置100は、タブに洗濯水を供給する洗濯水供給部(図示せず)、及びタブに保存された洗濯水をキャビネット1の外部に排出させる洗濯水排出部(図示せず)をさらに含むことができる。
【0028】
しかし、本発明の衣類処理装置100が衣類の乾燥のみを行う装置として構成される場合、衣類収容部2はキャビネット1の内部に回転可能に設けられるドラムのみでなることができる。この場合、キャビネットの内部には、ドラムに熱風を供給するだけでなく、ドラムに供給された空気をドラムの外部に排出させる空気供給部(図示せず)をさらに備えなければならない。
【0029】
一方、本発明の衣類処理装置100は、衣類の洗濯及び乾燥を共に遂行可能な装置として構成されることもできる。この場合、衣類収容部2はタブとドラムを含まなければならなく、キャビネットの内部には、洗濯水供給部、洗濯水排出部、及びタブに熱風を供給するだけでなくタブの内部の空気をタブの外部に排出させる空気供給部(図示せず)を含むことになる。
【0030】
投入口111の開閉のためにフロントパネル11に設けられるドア3は互いに異なる二つの回転軸X、Yを中心に回転可能であることが特徴である。ドア3はヒンジ部51、53、55を介してフロントパネル11に結合され、使用者は作動部4によってドア3の回転軸X、Yの変更が可能である。
【0031】
ドア3は、投入口111を開閉するドアボディー31、及びドアボディー31をフロントパネル11に固定させるドアロック(door lock)33を含むことができる。
【0032】
ドアボディー31は、衣類処理装置100の外周面をなすアウターフレーム311、及びアウターフレーム311に結合され、フロントパネル11に向かう面(投入口に向かう面)に位置するインナーフレーム312を含むことができる。
【0033】
ドアロック33はインナーフレーム312の表面から突設されることができる。この場合、フロントパネル11にはドアロック33を収容するドアロック締結部113をさらに含むことができる。
【0034】
一方、ドアボディー31をプロンプパネル11に着脱可能に固定させることができる限り、ドアロック33とドアロック締結部113はどんな形態に構成されてもよい。
【0035】
ドアボディー31には収容部315を含むことができる。図1は収容部315がドアボディー31の上面が凹んでいる溝に具現された場合を一例として示すものである。この場合、作動部4は溝の内部に位置することができる。
【0036】
図2に示したように、作動部4は、収容部315の内部に設けられるハンドルボディー41、ハンドルボディー41をドアボディー31に回転可能に結合させるボディー回転軸43、及びハンドルボディー41の作動によって回転軸転換部6を作動させる移送部45を含むことができる。回転軸転換部6はドアボディー31の内部に設けられ、使用者が回転軸X、Yを転換することができるようにする手段で、その詳細な説明は後述する。
【0037】
図2に示した作動部4はボディー回転軸43が圧点Pの上側に位置する場合を示すものであるが、ボディー回転軸43は圧点Pの下側に位置しても構わない。
【0038】
図3に示したように、ドアボディー31をフロントパネル11に結合させるヒンジ部51、53、55は、第1軸511bを持つ第1ヒンジ51、第4軸551aを持つ第3ヒンジ55、及び第1軸511bとともに第1回転軸Xをなす第2軸531c及び第4軸551aとともに第2回転軸Y(図1参照)をなす第3軸533cを持つ第2ヒンジ53を含むことができる。
【0039】
第1ヒンジ51は、フロントパネル11とドアボディー31のいずれか一方に設けられ、第1軸511bが固定される第1ヒンジボディー511、及びフロントパネル11とドアボディー31の他方に設けられ、第1軸511bに着脱可能に結合される第1軸着脱部513を含むことができる。
【0040】
図3は第1ヒンジボディー511がフロントパネル11に固定され、第1軸着脱部513がドアボディー31に設けられた場合を一例として示す図である。
【0041】
この場合、第1ヒンジボディー511には第1軸511bを支持する軸支持部511aが設けられる。軸支持部511aはフロントパネル11から突出してからフロントパネルに平行な平面に沿って投入口111から遠くなる方向に向かって折り曲げられることによってなることができ、フロントパネル11から突出した形状のみでなることもできる。
【0042】
第1軸着脱部513は、ドアボディー31に設けられるハウジング513a、及びハウジング513aに設けられ、第1軸511bを収容する空間を提供する第1軸収容部513b(図5参照)を含む。この場合、第1軸収容部513bはインナーフレーム312の外部に露出するように構成されなければならない。
【0043】
一方、ハウジング513aには、ハウジング513aに貫通され、回転軸転換部6の第1転換部61が挿入される転換部貫通孔513c(図5参照)が設けられる。
【0044】
したがって、作動部4によって第1転換部61がドアボディー31の幅方向Wに往復運動すると、第1転換部の第1自由端61eは転換部貫通孔513cから露出して第1軸収容部513bを閉鎖することもでき、転換部貫通孔513cの内部に位置して第1軸収容部513bを開放することもできる。
【0045】
第1転換部の第1自由端61eによって第1軸収容部513bが閉鎖されれば、第1軸511bは第1軸収容部513bから引き出されるとか第1軸収容部513bに挿入されることが防止される。
【0046】
一方、第1転換部の第1自由端61eによって第1軸収容部513bが開放されれば、第1軸511bは第1軸収容部513bから引き出されるとか第1軸収容部に挿入可能な状態になる。
【0047】
第2ヒンジ53は、第2軸531cが設けられたドア支持部531、及び第3軸533cを介してドア支持部531をフロントパネル11に回転可能に固定させるキャビネット結合部533を含むことができる。
【0048】
キャビネット結合部533は、フロントパネル11に固定される結合部ボディー533a、及び第3軸533cを介して結合部ボディー533aに回転可能に結合された回転板533bを含むことができる。
【0049】
この場合、ドア支持部531は、回転板533bに固定される支持部ボディー531a、及び支持ボディー531aから突設され、第2軸531cが支持される軸支持部531bを含むことができる。
【0050】
第2軸531cは、ドアボディー31に回転可能に固定されるだけでなく第1ヒンジ51の第1軸511bに平行に設けられるので、第1回転軸Xは第1軸511bと第2軸531cによって形成される。
【0051】
第3ヒンジ55は、ドアボディー31とフロントパネル11のいずれか一方に設けられる第4軸551a、及びドアボディー31とフロントパネル11の他方に設けられ、第4軸551aが着脱可能に結合される第4軸着脱部552を含むことができる。図3は第4軸551aがドアボディー31に設けられ、第4軸着脱部552がフロントパネル11に設けられた場合を一例として示すものである。
【0052】
第4軸551aは、ドアボディー31に固定された第3ヒンジボディー551によって支持され、第3ヒンジボディー551に支持された第4軸551aはインナーフレーム312の外部に露出する。
【0053】
第4軸着脱部552は、フロントパネル11に固定される着脱部ボディー553、着脱ボディー553に設けられ、第4軸551aを収容する空間を提供する第4軸収容部555、及び着脱ボディー553から突設され、後述する回転軸転換部6の第2転換部63を収容する転換部収容部557を含むことができる。
【0054】
第4軸収容部555は、着脱部ボディー553が凹むように形成された収容溝として具現できる。第4軸収容部555は第2ヒンジ53の第3軸553cに平行に設けられるので、第4軸収容部555に挿入された第4軸551aは第3軸533cとともに第2回転軸Yをなすことになる。
【0055】
転換部収容部557は、着脱部ボディー553から突出し、第4軸収容部555の下部に位置するフランジ557a、及びフランジ557aを貫通するように形成され、第1転換部61によってドアボディー31の高さ方向Hに往復運動する第2転換部63の第1自由端63eが挿入されるフランジ貫通孔557bを含むことができる。
【0056】
一方、図4に示したように、ドアボディー31の内部には使用者が回転軸X、Yを選択することができるようにする回転軸転換部6が設けられる。
回転軸転換部6は、作動部4によってドアボディー31の幅方向Wに往復運動する第1転換部61、及び第1転換部61によってドアボディー31の高さ方向Hに往復運動する第2転換部63を含むことができる。
【0057】
第1転換部61は、投入口111の上部に位置するバー(bar)からなることができる。この場合、第1転換部61の第1自由端61eは転換部貫通孔513cを通じて第1軸着脱部513を貫通し、第1転換部61の第2自由端61fは第2転換部63の第2自由端63f(第4自由端)に接触するように設けられる。
【0058】
第1転換部61はアウターフレーム311とインナーフレーム312の中で少なくとも一方に設けられた第1転換部ガイド319aによって支持される。図4は第1転換部ガイド319aがアウターフレーム311に設けられることによって第1転換部61の運動を案内する場合を一例として示すものである。
【0059】
第1転換部61には接触部611が設けられる。接触部611は、作動部4の回転時に移送部45に接触して第1転換部61を第2転換部63が位置する方向(図4の右側方向)に移動させる手段である。
【0060】
このために、接触部611は、第1転換部61からインナーフレーム312に向かって突出した接触部ボディー6111、及び接触部ボディーに設けられて移送部45に接触する傾斜面6113を含むことができる。
【0061】
この場合、傾斜面6113は、第1転換部61から遠くなるほど(インナーフレーム312に行くほど)第1転換部の第1自由端61eから遠くなる方向に向かって傾くように形成できる。
【0062】
したがって、使用者が作動部のハンドルボディー41を押圧すると、移送部45は傾斜面6113を押圧することになるので、本発明は作動部4によって第1転換部61を第2転換部63が位置する方向に移動させることができる。すなわち、本発明は、作動部4を操作することにより、第1軸収容部513aが第1転換部の第1自由端61eによって開閉されるようにすることができる。
【0063】
一方、接触部611は制限された厚さを持つドアボディー31の内部に設けられなければならないため、第1転換部61にはアウターフレーム311に向かって折り曲げられた折曲部613をさらに含むことができる。この場合、接触部611は折曲部613に設けられることが好ましい。
【0064】
第2転換部63はドアボディー31の高さ方向Hに設けられるバー(bar)からなることができる。第2転換部63の第1自由端63e(第3自由端)は第4軸551aとアウターフレーム311との間の空間に位置し、第2転換部63の第2自由端63f(第4自由端)は第1転換部61の第2自由端61fに接触する。
【0065】
作動部4によって第1転換部61に入力される外力を第2転換部63に容易に伝達するために、第1転換部の第2自由端61fと第2転換部の第2自由端63fの中で少なくとも一方には転換部傾斜面631がさらに設けられることができる。図4は転換部傾斜面631が第2転換部63に設けられた場合を一例として示すものである。
【0066】
第2転換部63はアウターフレーム311とインナーフレーム312の中で少なくともいずれか一方に設けられた第2転換部ガイド319bによって支持される。図4は第2転換部ガイド319bがアウターフレーム311に設けられることにより、第2転換部63の動きを案内する場合を一例として示すものである。
【0067】
一方、ドア3が投入口111を閉鎖した場合、ドア3が第1回転軸Xに結合された状態を維持することができるように、回転軸転換部6には第1転換部61を第1軸着脱部513の方向に押圧する弾支部615、635がさらに設けられることができる。
【0068】
弾支部は第2転換部63を弾支する第2支持部635のみでなることもでき、第2支持部635及び第1転換部61を弾支する第1支持部615を全て含んでなることもできる。
【0069】
第2支持部635は第2転換部63の第1自由端63eを転換部収容部557から遠くなる方向に押圧するように構成され、第1支持部615は第1転換部61の第1自由端61eが第1軸収容部513bを閉鎖する方向に第1転換部61を押圧するように構成される。
【0070】
したがって、作動部4によって第1転換部61が第2転換部63を押圧する方向に移動しなければ(使用者が作動部を操作しなければ)、第2転換部63の第1自由端63eは転換部収容部557から引き出された状態が維持される。
【0071】
第2支持部635によって第2転換部の第1自由端63eが転換部収容部557から引き出された状態が維持されれば、第1転換部61の第2自由端61fは第2転換部63の第2自由端63fによって第1軸着脱部513に向かって押圧されるので、第1軸511bは第1転換部の第1自由端61eによって第1軸収容部513bから引き出されることが防止される。
【0072】
したがって、本発明は、ドア3が投入口111を閉鎖した状態で使用者が作動部4を操作しなければ、ドア3は第1回転軸Xを中心に回転可能な状態を維持することになる。
【0073】
ドア3が投入口111を閉鎖した場合、ドア3が第1回転軸Xを中心に回転可能な状態を維持するようにした理由は、ドア3が第1回転軸Xに結合された状態を維持することが自重によってドアが投入口を開放することを防止するのに有利であるからである。
【0074】
すなわち、ドアが投入口を閉鎖したとき、ドアが第2回転軸Yに連結された状態を維持すると、ドアに重力が作用する方向と第2回転軸Yを中心にドアが回転する方向がほぼ同一であるので、ドアが第2回転軸Yを中心に回転する可能性を排除することができない。しかし、ドアが投入口を閉鎖したとき、ドア3が第1回転軸Xに結合された状態を維持すれば、前述した問題を防止することができる。
【0075】
前述した第2支持部635は一端が第2転換部63に固定され、他端がアウターフレーム311とインナーフレーム312の一方に固定されるスプリングからなることができる。同様に、第1支持部615は一端が第1転換部61に固定され、他端がアウターフレーム311とインナーフレーム312の一方に固定されるスプリングからなることができる。
【0076】
以下、図5及び図6を参照して、ドア3の回転軸X、Yの変更過程について説明する。
【0077】
ドア3が投入口111を閉鎖した場合(ドアボディー31がフロントパネル11に接触したとき、ハンドルボディー41が押圧されない場合)、第1転換部61は弾支部615、635によって第1ヒンジ51の方向に押圧されるので、第1転換部の第1自由端61eは第1軸511bが第1軸収容部513bから引き出されることを防止する(図5(a))。
【0078】
この際、第4軸551aは第4軸収容部555に挿入された状態を維持するが、第2転換部63の第1自由端63eはフランジ貫通孔557bに挿入されない(図5(b))。第2転換部63は、第1転換部61が作動部4によって第1ヒンジ51から遠くなる方向(図5(a)の右側方向)に移動しない限り、フランジ貫通孔557bに挿入されないからである。よって、ドア3が投入口111を閉鎖した場合、ドア3は第1軸511bと第2軸531cによって形成される第1回転軸Xを中心に回転可能な状態である。
【0079】
この際、使用者が収容部315を用いてドアボディー31をフロントパネル11から遠くなる方向に引けば(ハンドルボディー41を押圧しないでドアボディーを引けば)、ドア3は第1回転軸Xを中心に回転して投入口111を開放することになる(図3参照)。
【0080】
一方、ドア3が投入口111を閉鎖した状態で使用者がハンドルボディー41を押圧すれば、第1転換部61と第2転換部63は図6(a)に示した形態のように運動することになる。すなわち、使用者がハンドルボディー41を押圧すれば、移送部45は接触部611に設けられた傾斜面6113を押圧するので、第1転換部61は第2転換部63に向かって移動することになる。
【0081】
第1転換部61が第2転換部63に向かって移動すれば、第1転換部の第1自由端61eはドアボディー31の内部に向かって移動するので、第1転換部の第2自由端61fは第2転換部63の転換部傾斜面631を押圧することになる。よって、第1軸511bは第1軸収容部513bから引出可能な状態になり、第2転換部の第1自由端63eは第3ヒンジ55のフランジ貫通孔557bに挿入されることにより、第4軸551aが第4軸収容部555から分離されることを防止する(図6(b)参照)。
【0082】
すなわち、ドア3が投入口111を閉鎖した状態で使用者がハンドルボディー41を押せば、ドア3は第4軸551aと第3軸533cによって形成される第2回転軸Yを中心に回転可能な状態になる。
【0083】
この際、使用者がハンドルボディー41を押したままでドアボディー31をフロントパネル11から遠くなる方向に引けば、ドア3は第2回転軸Yを中心に回転することにより、投入口111を開放することになる(図1の状態)。
【0084】
前述した衣類処理装置100は、第1回転軸Xがキャビネットの底面に垂直な垂直軸からなり、第2回転軸Yがキャビネットの底面に平行な水平軸からなることが好ましいが、これに限定して第1回転軸Xと第2回転軸Yを構成する必要はない。
【0085】
一方、前述した構造のみを持つ衣類処理装置100は、ドアボディー31が第1回転軸Xによって回転するとき、使用者がハンドルボディー41を押せば、第1軸511bが第1軸着脱部513から分離される危険がある。
【0086】
また、ドアボディー31が第2回転軸Yによって回転する場合、前述した構造のみを持つ衣類処理装置100は、ハンドルボディー41が押圧された状態をずっと維持するときにだけ第4軸551aが第4軸収容部555から分離されることを防止することができる欠点がある。
【0087】
したがって、前述した欠点を解決するために、本発明の衣類処理装置100は、ドア3が投入口111を開放すれば(ドアボディーがフロントパネルから分離されれば)、第1転換部61及び第2転換部63の位置を固定させる位置固定部7、8をさらに含むことができる。
【0088】
図5及び図6は位置固定部が第1転換部61の位置を固定する第1ロック(Lock)7及び第2転換部63の位置を固定させる第2ロック8を全て含む場合を一例として示すものである。
【0089】
図7(a)に示したように、第1ロック7は、作動部4に着脱可能に設けられる第1ロックボディー71、及び第1ロックボディー71がドアボディー31の内部でドア3の幅方向Wに往復することができるようにする第1ロック移送部73を含むことができる。
【0090】
第1ロックボディー71はバー状(bar)に構成でき、第1ロック支持部79によって弾支される。第1ロック支持部79は第1ロックボディー71をドアボディー31に固定させるとともに第1ロックボディー71の自由端を作動部4の方向に付勢するスプリングからなることができる。
【0091】
第1ロックボディー71には第1ロック移送部73によって押圧される第1ロック傾斜面72が設けられる。第1ロック傾斜面72は第1ロックボディー71から遠くなるほど(インナーフレーム312に向かって行くほど)、作動部4から遠くなる方向に向かって傾くように設けられることができる。
【0092】
第1ロック移送部73は、ドア3が投入口111を閉鎖すれば、第1ロックボディー71をハンドルボディー41から遠くなる方向に移動させ、ドア3が投入口111を開放すれば、第1ロックボディー71をハンドルボディー41が位置する方向に移動させる手段である。
【0093】
このために、第1ロック移送部73は、ドア3の厚さ方向Tに往復運動可能な移送ボディー74、及びフロントパネル11に接触すれば、第1ロックボディー71を作動部4から分離させる押圧部76、78を含むことができる。
【0094】
ドアボディー31には、移送ボディー74の運動を案内する第1ガイド317(図5参照)がさらに設けられることができる。
【0095】
押圧部は、移送ボディー74に固定され、インナーフレーム312を貫通する第1押圧部78、及び移送ボディー74に固定され、第1ロック傾斜面72に接触する第2押圧部76を含むことができる。この場合、インナーフレーム312には第1押圧部78が挿入される貫通孔313(第2貫通孔)がさらに設けられなければならない。
【0096】
ただ、図面に示したものとは異なり、第1ロック移送部73はフロントパネル11に固定されることができる。この場合、第1ロック移送部73は、ドア3が投入口11を閉鎖したとき、貫通孔313(第2貫通孔)に挿入されて第1ロック傾斜面72を押圧するように構成されなければならない。
【0097】
一方、第1ロックボディー71は第1ロック締結部711a、711bによってハンドルボディー41に結合できる。この場合、第1ロック締結部は、ハンドルボディー41に設けられ、第1ロックボディー71の自由端を収容する第1固定部711a及び第2固定部711bを含むことができる。
【0098】
第1固定部711aは、使用者が作動部4を押圧しないでドア3を回転させる場合(ドア3が第1回転軸Xを中心に回転する場合)、第1ロックボディー71が結合される手段であり、第2固定部711bは、使用者が作動部4を押圧してドア3を回転させる場合(ドア3が第2回転軸Yを中心に回転する場合)、第1ロックボディー71が結合される手段である。
【0099】
図8に示したように、第2ロック8は、ドア3の厚さ方向Tにドア3の内部で往復運動可能な第2ロックボディー81、第2ロックボディー81を弾支する第2ロック支持部87、ドア3が投入口を閉鎖すれば、第2ロックボディー81をフロントパネル11から遠くなる方向に移動させる第2ロック移送部85、及びドア3が投入口11を閉鎖すれば、第2ロックボディー81を第2転換部63から分離させ、ドア3が投入口11を開放すれば、第2ロックボディー81を第2転換部63に結合させる第2ロック締結部89を含むことができる。
【0100】
第2ロックボディー81は、ドアボディー31の内部に設けられた第2ガイド318の案内によってドア3の内部で往復運動するように構成される。
【0101】
第2ロック支持部87は第2ロックボディー81とドアボディー31を連結するスプリングからなることができる。この場合、第2ロック支持部87は第2ロックボディー81をインナーフレーム312の方向(投入口が位置する方向)に押圧するように構成されることが好ましい。
【0102】
第2ロック移送部85はインナーフレーム312を貫通して第2ロックボディー81に固定されるように構成できる。この場合、インナーフレーム312には第2ロック移送部85が貫通する貫通孔314(第1貫通孔)がさらに形成されなければならない。
【0103】
ただ、第2ロック移送部85はフロントパネル11に固定されるように構成されることもできる。この場合、第2ロック移送部85は、ドアボディー31が投入口111を閉鎖するとき、貫通孔314(第1貫通孔)に挿入されて第2ロックボディー81を押圧するように構成されなければならない。
【0104】
第2ロック締結部89は、第2転換部63に設けられる第1締結部891、及び第2ロックボディー81に設けられ、第1締結部891に着脱可能に結合される第2締結部893を含むことができる。
【0105】
第2ロック締結部89は前述した機能を具現することができる限り、どんな形態にも構成されることができる。図8は第1締結部891が第2転換部63の外周面から突設され、第2締結部893が第2転換部63の位置によって第1締結部891を支持するように第2ロックボディー81の外周面から突出した場合を一例として示すものである。
【0106】
以下、図7図8図9及び図10を参照して位置固定部7、8が設けられたドア3の作動過程について説明する。
【0107】
ドアボディー31が投入口111を閉鎖した場合、第1ロック移送部73及び第2ロック移送部85はフロントパネル11によって押圧されるので、第1ロックボディー71は作動部4から分離された状態を維持し(図7(a))、第2ロックボディー81の第2締結部893は第1締結部891から分離された状態を維持する(図8(a))。
【0108】
このような状態で使用者が作動部4を押圧せずにドアボディー31をフロントパネル11から分離すれば(第1回転軸Xを中心にドアボディー31を回転させれば)、回転軸転換部6、第1ロック7及び第2ロック8は図9に示したように作動する。
【0109】
すなわち、フロントパネル11によって第1ロック移送部73及び第2ロック移送部85に入力される外力がなくなるので、第1ロックボディー71は第1固定部711aに結合されることにより、ハンドルボディー41が回転することを防止し(図9(b))、第2ロックボディー81は、第2締結部893が第1締結部891の側面まで上昇することにより(図8(b))、第2転換部63が第4軸551aの方向に移動することを防止することになる。
【0110】
第1固定部711aによってハンドルボディー41の回転が防止されれば、ドアボディー31が第1回転軸Xを中心に回転するうちにハンドルボディー41に外力が加わっても第1転換部61は移動しない。よって、本発明は、ドアボディー31が第1回転軸Xを中心に回転するうちにハンドルボディー41に外力が加わっても第1軸511bが第1軸収容部513bから分離されることを防止することができる。
【0111】
一方、ドアボディー31が第1回転軸Xを中心に回転するとき、使用者やその他の物体によって第1ロック移送部73が押圧されてハンドルボディー41が回転可能な状態に転換できるが、この場合、本発明は第2ロック8によって第1軸511bが第1軸収容部513bから分離することを防止することができる。
【0112】
第2ロック8がない場合を仮定すると、ドアボディー31が第1回転軸Xを中心に回転するうちに第1ロック移送部73が使用者やその他の物体によって押されれば、第1ロックボディー71は作動部4の第1固定部711aから分離される。この際、使用者がハンドルボディー41を押すと、第1転換部の第1自由端61eは第1軸収容部513bを開放することになるので、ドアボディー31が第1回転軸X及び第2回転軸Yの両者から分離される問題が発生し得る(第1軸は第1軸収容部から分離され、第4軸は第4軸収容部から分離される問題)が発生する。
【0113】
しかし、本発明は、ドアボディー31がフロントパネル11から分離されると(第2ロック移送部85に入力される外力がなくなると)、第2ロック8によって第2転換部63が第4軸551aに向かって移動することを防止するので、第2転換部の第2自由端63fに支持される第1転換部61の移動も第2ロック8によって防止される。
【0114】
したがって、本発明は、ドアボディー31が第1回転軸Xを中心に回転するうちに第1ロック移送部73に外力が加わっても、第2ロック8によってドアボディー31が第1軸511bから分離される問題を防止することができる。
【0115】
一方、使用者が作動部4を押圧した後、ドアボディー31をフロントパネル11から分離すれば(第1回転軸Yを中心にドアボディー31を回転させれば)、回転軸転換部6、第1ロック7及び第2ロック8は図10に示したように作動する。
【0116】
すなわち、第1転換部61が第1軸収容部513bを開放する方向に移動するので、第2転換部の第1自由端63eはフランジ貫通孔557bに挿入されることにより、第4軸551aが第4軸収容部555から分離されることを防止することになる。
【0117】
また、第1ロック移送部73及び第2ロック移送部85はフロントパネル11から分離されるので、第1ロックボディー71は第2固定部711bに結合されることにより、ハンドルボディー41が回転することを防止し、第2ロックボディー81は、第2締結部893が第1締結部891の側面まで上昇することにより、第2転換部63が第1転換部の第2自由端61fの方向に移動することを防止することになる。
【0118】
第1ロックボディー71が第2固定部711bに結合されれば、ハンドルボディー41は回転した状態をずっと維持する(作動部に設けられた移送部45は第1転換部61の接触部611を押圧する状態を維持する)。よって、本発明は、第2回転軸Yを中心にドアボディー31が回転するとき、使用者がハンドルボディー41をずっと押さなくても、ドアボディー31の回転中に第4軸551aが第4軸収容部555から分離されることを防止することができる。
【0119】
一方、第1ロック7のみが設けられたドア3は、ドアボディー31が第2回転軸Yを中心に回転するとき、第1ロック移送部73が押される場合、第4軸551aが第4軸収容部555から分離できるが、本発明は、第2ロック8によって前述した問題を防止することができる。
【0120】
第2ロック8がない場合を仮定すると、ドアボディー31が第2回転軸Yを中心に回転するうちに第1ロック移送部73が使用者やその他の物体によって押されれば、第1ロックボディー71はハンドルボディー41の第2固定部711bから分離される。
【0121】
第1ロックボディー71が第2固定部711bから分離されれば、作動部の移送部45によって第1転換部61の接触部611に入力される外力がなくなるので、第1転換部61の第1自由端61eは弾支部615、635によって第1軸着脱部513に向かって移動し、第2転換部63の第1自由端63eは第4軸551aから遠くなる方向に移動するので、第4軸551aは第4軸収容部555から分離できる。
【0122】
しかし、第2ロック8を備えた本発明は、ドアボディー31が第2回転軸Yを中心に回転するとき、第2転換部63が第4軸551aから遠くなる方向に移動することが防止される。よって、本発明は、ドアボディー31が第2回転軸Yを中心に回転するうちに第1ロック移送部73に外力が加わっても、第4軸551aが第4軸収容部555から分離されることを防止することができる。
【0123】
結論として、第1ロック7及び第2ロック8を全て備えたドア3は、第1ロック移送部73及び第2ロック移送部85に外力が同時に入力されるときにだけ回転軸X、Yの転換ができるようにするので、ドアボディー31の回転中にいずれか一つのロック移送部に外力が加わっても、ドアボディー31が第1ヒンジ51及び第3ヒンジ55から同時に分離される問題を防止することができる。
【0124】
一方、第2ロック8によって発生する前述した効果は図11に示した引出防止部9によっても具現できる。
【0125】
図11に示したように、引出防止部9は、第2転換部63に設けられる第1引出防止部91、及び第4軸着脱部552に設けられ、第2転換部63に着脱可能に結合される第2引出防止部93を含むことができる。
【0126】
第1引出防止部91は第2転換部63の表面が凹むように形成される溝として構成できる。この場合、第2引出防止部93は、フランジ貫通孔557bに設けられ、第1引出防止部91に挿入される突起として構成できる。
【0127】
引出防止部9を備えた本発明は、ドアボディー31が第2回転軸Yを中心に回転するとき第1ロック移送部73に外力が加わっても、第2転換部63がフランジ貫通孔557bから分離されることが防止される。
【0128】
したがって、本発明は、ドアボディー31が第2回転軸Yを中心に回転するうちに第1ロック移送部73に外力が加わっても、第4軸551aが第4軸収容部555から分離されることを防止することができる。
【0129】
本発明の衣類処理装置100は、第1ロック7、第2ロック8、及び引出防止部9の中で引出防止部9のみを含むように構成されることもでき、第2ロック8及び引出防止部9のいずれか一つと第1ロック7のみを含むように構成されることもでき、第1ロック7、第2ロック8及び引出防止部9を全て含むように構成されることもできる。
【0130】
図12は本発明に備えられる第1ロック7の他の実施例を示すものである。
【0131】
前述した第1ロック7が作動部4に結合して第1転換部61の位置を固定させる反面、この実施例による第1ロック7は第1転換部61に着脱可能に構成されて第1転換部61の位置を固定させることが特徴である。
【0132】
すなわち、本実施例による第1ロック7は、ドアの厚さ方向Tに往復運動可能な第1ロックボディー71、第1ロックボディー71を弾支する第1ロック支持部79、ドアボディー31が投入口111を閉鎖すれば、第1ロックボディー71を第1転換部61から遠くなる方向に移動させる第1ロック移送部73、及び第1ロック移送部73がフロントパネル11に接触したか否かによって第1ロックボディー71と第1転換部61を結合させる第1ロック締結部711を含むことができる。
【0133】
第1ロックボディー71はアウターフレーム311に設けられた第1ガイド317の案内によってドア3の内部で往復運動する。
【0134】
第1ロック支持部79は、第1ロックボディー71とアウターフレーム311を連結するように構成され、第1ロックボディー71をインナーフレーム312の方向に付勢するスプリングからなることができる。
【0135】
第1ロック移送部73は第1ロックボディー71から突設され、インナーフレーム312に形成された貫通孔313(第2貫通孔、図7参照)を通じてドアボディー31の外部に露出する。
【0136】
第1ロック締結部711は、ドアボディー31が投入口111を閉鎖すれば、第1ロックボディー71を第1転換部61から分離させ、ドアボディー31が投入口111を開放すれば、第1ロックボディー71を第1転換部61に固定させる手段である。
【0137】
このために、第1ロック締結部711は、第1転換部61の長手方向Wに互いに所定距離だけ離隔するように構成される第1固定部711a及び第2固定部711b、及び第1ロックボディー71に設けられ、第1固定部711aと第2固定部711bのいずれか一方に挿入される第3固定部711cを含むことができる。
【0138】
この場合、第3固定部711cは第1ロックボディー71から第1転換部61とアウターフレーム311の間の空間に向かって伸びる第1ロックフランジ75に設けられることが好ましい。
【0139】
この実施例において、第1固定部711aに第3固定部711cが挿入されれば、第1軸511bが第1軸収容部513bから分離されることが防止され、第2固定部711bに第3固定部711cが挿入されれば、第4軸551aが第4軸収容部555から引き出されることが防止される。
【0140】
図13は本発明に備えられる第2ロック8の他の実施例を示すものである。
【0141】
この実施例による第2ロック8は、ドアの厚さ方向Tに往復運動可能な第2ロックボディー81、第2ロックボディー81を弾支する第2ロック支持部87、ドアボディー31が投入口111を閉鎖すれば、第2ロックボディー81を第2転換部63から遠くなる方向に移動させる第2ロック移送部85、及び第2ロック移送部85がフロントパネル11に接触したか否かによって第2ロックボディー81と第2転換部63を結合させる第2ロック締結部89を含むことができる。
【0142】
第2ロック移送部85は第2ロックボディー81から突設され、インナーフレーム312に設けられた第1貫通孔314を通じてドアボディー31の外部に露出する。
【0143】
第2ロック締結部89は、ドアボディー31が投入口111を閉鎖すれば、第2ロックボディー81を第2転換部63から分離させ、ドアボディー31が投入口111を開放すれば、第2ロックボディー81を第2転換部63に固定させる手段である。
【0144】
第2ロック締結部89は、第2転換部の長手方向H(ドアの高さ方向)に互いに所定距離だけ離隔するように構成される第1締結部891及び第2締結部893、及び第2ロックボディー81に設けられ、第1締結部891と第2締結部893のいずれか一方にだけ挿入される第3締結部895を含む場合を一例として示すものである。
【0145】
この場合、第3締結部895は第2ロックボディー81から第2転換部63とアウターフレーム311の間の空間に向かって伸びる第2ロックフランジ811に設けられることが好ましい。
【0146】
この実施例の場合、第1締結部891に第3締結部895が挿入されれば、第1軸511bは第1軸収容部513bから分離されることが防止され、第2締結部893に第3締結部895が挿入されれば、第4軸551aが第4軸収容部555から引き出されることが防止される。
【0147】
本発明は多様な形態に変形されて実施可能であり、前述した実施例にその権利範囲が限定されない。したがって、変形された実施例が本発明特許請求範囲の構成要素を含んでいれば本発明の権利範囲に属するものに見なさなければならない。
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図13