【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の一態様は、
(A)メチル化感受性制限エンドヌクレアーゼ及び/又はメチル化依存性制限エンドヌクレアーゼによりDNA試料を消化すること;
(B)少なくとも1つが制限遺伝子座である、少なくとも2つのゲノム遺伝子座を増幅する、消化されたDNA上でPCRを実施すること;
(C)各増幅産物のシグナル強度を測定すること;
(D)前記遺伝子座により生成されたシグナル強度間の「シグナル比」を計算すること;
(E)種々のDNA区分に対応する基準値に対するシグナル比を比較すること、
を含む、DNA試料を分類する方法であって、ここで、基準値が前記シグナル比に最も対応する区分が、DNA試料の区分であると判定される。すなわち、例えば、特定のDNA区分の基準値の値に対するシグナル比の値の近似値は、DNA試料の分類上の区分を示す。従って、シグナル比が基準区分の値に近い値を有する場合、−シグナル比及び基準値の間の値における類似性に基づいて−試験を行ったDNA試料が、特定の型の区分由来である可能性が高い。従って、特定のDNA区分についての特定の基準値に最も対応し、又は最も近いシグナル比は、そのDNA試料が特定のDNAの分類上の起源由来であると期待させる。例えば、シグナル比及び区分基準値を比較する方法については、例えば、試験DNA試料を1つ以上の基準区分に分類し得る確率分布及び尤度確率の計算方法を説明する、アルゴリズム及びソフトウェアと標題の付いた項を参照されたい。
【0005】
一実施形態においては、DNA鋳型、消化及び増幅酵素、バッファ、プライマー及び補助成分を一緒に試験管に入れ、次いで、この試験管を閉じサーマルサイクラー中に配置し、ここで反応を実施する、単一の生化学反応において、DNA消化及びPCRが実施される。
【0006】
一実施形態においては、メチル化感受性制限エンドヌクレアーゼは、その認識配列がメチル化されている場合には、DNAを切断又は消化することができない。一実施形態においては、メチル化感受性制限エンドヌクレアーゼは、AatII、Acc65I、AccI、AciI、AClI、AfeI、AgeI、ApaI、ApaLI、AscI、AsiSI、AvaI、AvaII、BaeI、BanI、BbeI、BceAI、BcgI、BfuCI、BglI、BmgBI、BsaAI、BsaBI、BsaHI、BsaI、BseYI、BsiEI、BsiWI、BslI、BsmAI、BsmBI、BsmFI、BspDI、BsrBI、BsrFI、BssHII、BssKI、BstAPI、BstBI、BstUI、BstZ17I、Cac8I、ClaI、DpnI、DrdI、EaeI、EagI、Eagl−HF、EciI、EcoRI、EcoRI−HF、FauI、Fnu4HI、FseI、FspI、HaeII、HgaI、HhaI、HincII、HincII、HinfI、HinP1I、HpaI、HpaII、Hpy166ii、Hpy188iii、Hpy99I、HpyCH4IV、KasI、MluI、MmeI、MspA1I、MwoI、NaeI、NarI、NgoNIV、Nhe−HFI、NheI、NlaIV、NotI、NotI−HF、NruI、Nt.BbvCI、Nt.BsmAI、Nt.CviPII、PaeR7I、PleI、PmeI、PmlI、PshAI、PspOMI、PvuI、RsaI、RsrII、SacII、SalI、SalI−HF、Sau3AI、Sau96I、ScrFI、SfiI、SfoI、SgrAI、SmaI、SnaBI、TfiI、TscI、TseI、TspMI及びZraIからなる群から選択される。
【0007】
他の実施形態においては、メチル化依存性制限酵素は、DNA試料を消化するために用いることができる。メチル依存性制限エンドヌクレアーゼは、メチル化されたDNAのみを消化する。このような制限酵素の例には、McrBC、McrA及びMrrAが含まれるが、これらに限定されない。
【0008】
一実施形態においては、少なくとも1つの制限遺伝子座は、天然のDNA中でメチル化されていることが知られている。
【0009】
他の実施形態においては、少なくとも1つの制限遺伝子座は、天然のDNA中でメチル化されていないことが知られている。
【0010】
特定の実施形態においては、少なくとも2つの制限遺伝子座は、天然のDNA中で別個にメチル化されていることが知られている。
【0011】
他の実施形態においては、少なくとも2つの遺伝子座間のシグナル比は、少なくとも2つの潜在的な区分によって異なることが知られている。
【0012】
他の実施形態においては、遺伝子座を増幅するために用いられるプライマー対は、統合DNAインデックスシステム(CODIS)において同定された、コアショートタンデムリピート(STR)遺伝子座を増幅するために選択される。
【0013】
一実施形態においては、CODIS遺伝子座は、D16S539(配列番号1)、D7S820(配列番号2)、D13S317(配列番号3)、D5S818(配列番号4)、CSF1PO(配列番号5)、TPOX(配列番号6)、TH01(配列番号7)、vWA(配列番号8)、FGA(配列番号9)、D21S11(配列番号10)、D8S1179(配列番号11)、D18S51(配列番号12)、及びD3S1358(配列番号13)からなる群から選択される、ヒトの遺伝子座である。
【0014】
特定の実施形態においては、制限及び/又はプロファイル遺伝子座の順方向及び逆方向プライマーは、配列番号1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24又は25とアニーリングするように設計されている。
【0015】
一実施形態においては、遺伝子座の順方向及び逆方向プライマーは、PowerPlex(登録商標)16 HS(カタログ番号DC2100、DC2101)、PowerPlex(登録商標)16(カタログ番号DC6530、DC6531)、PowerPlex(登録商標)2.1(カタログ番号DC6470、DC6471)、PowerPlex(登録商標)16 BIO(カタログ番号DC6540、DC6541)及びPowerPlex(登録商標)ES Systems(カタログ番号DC6730、DC6731)からなる群から選択されるPromega Corporationの市販キットにより入手できる。
【0016】
一実施形態においては、遺伝子座の順方向及び逆方向プライマーは、SGM、SGM+、AmpFlSTR Identifiler、AmpFlSTR Profiler、AmpFlSTR ProfilerPlus、AmpFlSTR ProfilerPlusID、AmpFlSTR SEfiler、AmpFlSTR SEfiler Plus、AmpFlSTR Cofiler、AmpFlSTR Identifiler Direct、AmpFlSTR Identifiler Plus、AmpFlSTR NGM、AmpFlSTR Y−filer、AmpFlSTR Minifilerからなる群から選択される、Applied Biosystems/Lifeの市販キットにより入手できる。
【0017】
一実施形態においては、遺伝子座の順方向及び逆方向プライマーは、Investigator ESSPlex、Investigator ESSPlex SE、Investigator Nonaplex ESSPlex、Investigator Hexaplex ESSPlex、Investigator Triplex AFS QS、Investigator Triplex DSF、Investigator IDplex、Investigator Decaplex SE、Investigator HDplex、Investigator Argus X−12、Investigator Y−12 QS、Investigator DIPplexからなる群から選択されるQiagenの市販キットにより入手できる。
【0018】
他の実施形態においては、制限遺伝子座はHpaII認識配列を含み、ADD6、ADD10、ADD17(配列番号26〜28)及びHypo23、Hypo28、Hypo33(配列番号29〜31)からなる群から選択される。一実施形態においては、DNA試料は哺乳動物DNA又は植物DNAである。一実施形態においては、哺乳動物DNAは、ヒト、類人猿、サル、ラット、マウス、ウサギ、ウシ、ブタ、ヒツジ及びウマからなる群から選択される哺乳動物由来である。特定の実施形態においては、哺乳動物DNAはヒトDNAである。一実施形態においては、ヒトDNAは男性由来である。他の実施形態においては、ヒトDNAは女性由来である。
【0019】
一実施形態においては、ヒトDNA試料は、異常なDNAメチル化により特徴付けられる疾患を患っている男性又は女性から得られる。一実施形態においては、疾患は、ICFの神経発達障害(免疫不全、動原体不安定及び顔面異常)、レット症候群及び脆弱性X症候群である。
【0020】
一実施形態においては、植物DNAは植物由来のDNAである。一実施形態においては、植物は、コムギ、芝草、穀物、トウモロコシ、米、オート麦、大麦、ソルガム、ラン、アヤメ、ユリ、タマネギ、バナナ、サトウキビ、ソルガム及びヤシからなる群から選択される単子葉植物である。他の実施形態においては、前記植物は、アボカド、ジャガイモ、タバコ、トマト、サトウダイコン、ブロッコリー、カサバ、カンショ、こしょう、ワタ、ポインセチア、マメ、アルファルファ、大豆、ニンジン、イチゴ、レタス、オーク、カエデ、クルミ、バラ、ハッカ、カボチャ、ヒナギク及びサボテンからなる群から選択される双子葉植物である。
【0021】
本発明の一実施形態においては、少なくとも2つの遺伝子座が、蛍光標識されたプライマーを用いてPCRによって増幅され、遺伝子座の各対のシグナル比を計算するために、前記遺伝子座に対応する蛍光シグナルの強度の一対比較が実施される。
【0022】
一実施形態においては、D3S1358/D18S51、D3S1358/D7S820、D3S1358/Penta_D、D3S1358/TPOX、D3S1358/FGA、TH01/Penta_D、D21S11/D18S51、D21S11/D7S820、D21S11/Penta_D、D21S11/AMEL、D21S11/TPOX、D21S11/FGA、D5S818/D18S51、vWA/D18S51、D5S818/Penta_E、vWA/Penta_E、D5S818/D7S820、D5S818/Penta_D、D5S818/TPOX、D5S818/FGA、D13S317/D7S820、D13S317/Penta_D、D13S317/TPOX、D13S317/FGA、D16S539/D7S820、CSF1PO/D7S820、vWA/D7S820、D8S1179/D7S820、D16S539/TPOX、D16S539/FGA、CSF1PO/Penta_D、CSF1PO/TPOX、vWA/Penta_D、AMEL/TPOX、AMEL/FGA、vWA/D8S1179、vWA/TPOX、vWA/FGA、D8S1179/TPOX、D8S1179/FGAからなる対の群から選択される遺伝子座の対を増幅するためにプライマー対が用いられる。
【0023】
他の実施形態においては、制限遺伝子座のアンプリコンは、DNAプリファイリングに用いられる最も小さいアンプリコンよりも小さく、約100塩基対のサイズである。
【0024】
本発明の技術の一態様においては、アンプリコンシグナルの定量が実施され、DNA鋳型の量の定量は必ずしも必要でない。アンプリコンシグナルの比を計算することにより、実際のDNAの濃度を計算する必要がないので、標準曲線又は基準DNAは必要でない。この実施形態においては、アンプリコンシグナルの比を計算する。シグナルは、PCR増幅産物を検出するために用いられる、臭化エチジウム染色、サイバーグリーン染色、銀染色又は蛍光のような標識(しかし、これらに限定されない)の任意の種類の標識から検出されるシグナルであってもよい。
【0025】
後者に関し、一実施形態においては、PCR反応を蛍光標識したプライマーで実施し、増幅産物のシグナル強度の測定は、キャピラリー電気泳動による増幅産物の分離及び蛍光シグナルの定量により実施する。
【0026】
他の実施形態においては、PCRはリアルタイムPCRであり、増幅産物のシグナル強度の測定は、蛍光シグナルの定量により実施する。
【0027】
特定の実施形態においては、メチル化感受性制限エンドヌクレアーゼはHhaIである。
【0028】
特定の実施形態においては、メチル化感受性制限エンドヌクレアーゼはHhaIであり、第一の制限遺伝子座はTPOX遺伝子座である。
【0029】
特定の実施形態においては、メチル化感受性制限エンドヌクレアーゼはHhaIであり、第一の制限遺伝子座はFGA遺伝子座である。
【0030】
分類が精液又は非精液による特定の実施形態においては、メチル化感受性制限エンドヌクレアーゼはHhaIであり、制限遺伝子座はSD1、SD2、SD3及びSD4(配列番号33〜36)であり、消化された制御遺伝子座はSD5(配列番号37)であり、消化されていない制御遺伝子座はSD6(配列番号38)である。
【0031】
分類が血液、唾液、精液又は表皮による特定の実施形態においては、メチル化感受性制限エンドヌクレアーゼはHhaIであり、制限遺伝子座は配列番号39〜53である。
【0032】
分類をDNAプロファイリングと一緒に実施し、精液又は非精液による特定の実施形態においては、メチル化感受性制限エンドヌクレアーゼはHhaIであり、制限遺伝子座は配列番号40及び配列番号54である。
【0033】
一実施形態においては、遺伝子座の対は、一対の遺伝子の一方が、他のものでなく、1つのDNA区分における対における第二の遺伝子座よりも高いメチル化レベルを有していることが知られているように、少なくとも2つのDNA区分における公知のメチル化レベルを有する遺伝子から選択される。
【0034】
他の実施形態においては、一対の遺伝子座は、以下のように、メチル化レベルについての知識がなくても選択される:ランダムな遺伝子座の対を選択;各遺伝子座の増幅のための蛍光標識されたプライマーの設計;種々の区分から得られるDNA試料における両方の遺伝子座の増幅;キャピラリー電気泳動によるアンプリコンの分離;種々のDNA試料におけるシグナル比の計算;少なくとも1つの区分に対応する試料から計算した比が、少なくとも1つの他の区分に対応する試料から得られた比と著しく異なる場合(例えば、コルモゴロフ−スミルノフの検定により決定するように、p=0.05のしきい値)、アッセイにおける使用に、その対を選択する。一実施形態においては、計算した比を天然の試料から得られた比の一組、及び合成した試料から得られた比の一組と比較する。
【0035】
後者に関し、一実施形態において、本明細書で決定した遺伝子座の特定の対についてHhaIで消化した天然及び合成DNA試料の各平均シグナル比を以下に示す。
【0036】
【表1】
【0037】
他の実施形態においては、計算した比を種々の組織区分から抽出したDNA試料から得られた比の一組と比較する。遺伝子座配列、並びに本明細書に開示される本発明の分類方法に従って使用して得られた例示的なシグナル比及び結果の追加例について
図7〜10に示す表1〜4を参照されたい。
【0038】
本発明の一実施形態、又は本明細書に開示される任意の方法においては、同時にDNA試料をプロファイリングし、DNAの区分であるかどうかを決定することを更に含む。一実施形態においては、DNA試料のプリファイリング工程は、市販のDNAプロファイリングキットにおいて提供される使用説明書に従って実施される。他の実施形態においては、市販のDNAプロファイリングキットは、PowerPlex(登録商標)16プロファイリングキット(Promega Corporation)である。
【0039】
一実施形態においては、後者に関し、DNAの分類は組織型による。任意の組織型、例えば、血液、唾液、精液、表皮、尿、血漿及び毛髪等を用いることができるが、これらに限定されない。
【0040】
従って、本発明の一態様は、
(A)メチル化感受性制限エンドヌクレアーゼ及びメチル化依存性制限の少なくとも1つでDNA試料を消化すること:
(B)前記消化されたDNAから少なくとも2つの遺伝子を増幅することであって、少なくとも1つの遺伝子座が制限遺伝子座であり;
(C)各増幅産物のシグナル強度を測定すること;
(D)増幅産物間のシグナル強度間のシグナル比を計算すること;及び
(E)種々のDNA区分の基準値に対するシグナル比を比較すること、
を含むDNAの分類法であって、特定のDNA区分の基準比の値に対するシグナル比の値の近似値が、DNA試料の分類上の起源を示す方法である。
【0041】
一実施形態においては、シグナル比を比較する基準値は、組織型、細胞型、生理学的状態、病的状態、年齢、民族性、性別、メチル化レベル、種、細胞系、天然のDNA及び人工的に合成したDNA、病的状態の発症の危険性、胎児の状態、病気の予後、治療効果を示す傾向、細胞系継代培養の影響、薬剤に対する反応からなる群から選択される少なくとも1つのDNA区分由来である。
【0042】
他の実施形態においては、組織型又は細胞型は、血液、唾液、精液、表皮、尿、血漿、毛髪、月経血、膣細胞及び/又は分泌物、汗、大便、脳、食道、肺、胃、心臓、十二指腸、肝臓、胆のう、腸、腎臓、副腎、膀胱、尿道、結腸、睾丸、卵巣、子宮、膣、筋肉、腱、靭帯、脂肪、軟骨、骨、内皮細胞、子宮頸部、リンパ、甲状腺、下垂体、小脳及び胸部からなる群から選択される。
【0043】
特定の実施形態においては、組織型又は細胞型は、血液、唾液、精液又は表皮である。
【0044】
他の実施形態においては、病的状態は、癌、炎症、自己免疫疾患、代謝異常、感染症、変性疾患、ホルモン不均衡、異常なDNAメチル化により特徴づけられる疾患、ICFの神経発達障害(免疫不全、動原体不安定及び顔面異常)、レット症候群及び脆弱性X症候群である。
【0045】
一実施形態においては、胎児の状態は、プラダー−ウィリ症候群、アンジェルマン症候群、ベックウィズ・ブィーデマン症候群、脆弱X症候群、ラッセルシルバー症候群、新生児一過性糖尿病、アルブライト遺伝性骨ジストロフィー、マックーン−オルブライト症候群、遺伝性非クロム親和型パラガングリオーマ、母親性及び父親性UPD14症候群である。
【0046】
他の実施形態においては、シグナル比を比較する基準値は、他の区分の混合物である区分を表す。
【0047】
他の実施形態においては、前記シグナル比を比較する基準値は、種々の比における精液及び非精液の混合物由来である。
【0048】
一実施形態においては、メチル化感受性制限エンドヌクレアーゼは、AatII、Acc65I、AccI、AciI、AClI、AfeI、AgeI、ApaI、ApaLI、AscI、AsiSI、AvaI、AvaII、BaeI、BanI、BbeI、BceAI、BcgI、BfuCI、BglI、BmgBI、BsaAI、BsaBI、BsaHI、BsaI、BseYI、BsiEI、BsiWI、BslI、BsmAI、BsmBI、BsmFI、BspDI、BsrBI、BsrFI、BssHII、BssKI、BstAPI、BstBI、BstUI、BstZ17I、Cac8I、ClaI、DpnI、DrdI、EaeI、EagI、Eagl−HF、EciI、EcoRI、EcoRI−HF、FauI、Fnu4HI、FseI、FspI、HaeII、HgaI、HhaI、HincII、HincII、HinfI、HinP1I、HpaI、HpaII、Hpy166ii、Hpy188iii、Hpy99I、HpyCH4IV、KasI、MluI、MmeI、MspA1I、MwoI、NaeI、NarI、NgoNIV、Nhe−HFI、NheI、NlaIV、NotI、NotI−HF、NruI、Nt.BbvCI、Nt.BsmAI、Nt.CviPII、PaeR7I、PleI、PmeI、PmlI、PshAI、PspOMI、PvuI、RsaI、RsrII、SacII、SalI、SalI−HF、Sau3AI、Sau96I、ScrFI、SfiI、SfoI、SgrAI、SmaI、SnaBI、TfiI、TscI、TseI、TspMI及びZraIからなる群から選択される。
【0049】
特定の実施形態においては、メチル化感受性制限エンドヌクレアーゼはHhaIである。
【0050】
他の実施形態においては、メチル化依存性制限エンドヌクレアーゼは、McrBC、McrA及びMrrAからなる群から選択される。
【0051】
一実施形態においては、基準DNA区分は、天然のDNA又は人工的に合成したDNAであって、前記天然のDNA又は人工的に合成したDNA中の少なくとも1つの遺伝子座は、DNAプロファイリングに用いられる、コアショートタンデムリピート(STR)遺伝子座を含む。
【0052】
他の実施形態においては、遺伝子座は、D16S539(配列番号 1)、D7S820(配列番号2)、D13S317(配列番号3)、D5S818(配列番号4)、CSF1PO(配列番号5)、TPOX(配列番号6)、TH01(配列番号7)、vWA(配列番号8)、FGA(配列番号9)、D21S11(配列番号10)、D8S1179(配列番号11)、D18S51(配列番号12)、及びD3S1358(配列番号13)、PentaD(配列番号14)、PentaE(配列番号15)、及びアメロゲニン(配列番号16及び17)、D2S1338(配列番号18)、D19S433(配列番号19)、ACTBP2SE33(配列番号20)、D10S1248(配列番号21)、D1S1656(配列番号22)、D22S1045(配列番号23)、D2S441(配列番号24)、及びD12S391(配列番号25)からなる群から選択されるヒト遺伝子座を含む。
【0053】
一実施形態においては、少なくとも1つの遺伝子座の増幅のためのプライマーは、
(1)PowerPlex(登録商標)16 HS(カタログ番号DC2100、DC2101)、PowerPlex(登録商標)16(カタログ番号DC6530、DC6531)、PowerPlex(登録商標)2.1(カタログ番号DC6470、DC6471)、PowerPlex(登録商標)16 BIO(カタログ番号DC6540、DC6541)及びPowerPlex(登録商標)ES Systems(カタログ番号DC6730、DC6731)からなる群から選択されるPromega Corporationの市販キット;
(2)SGM、SGM+、AmpFlSTR Identifiler、AmpFlSTR Profiler、AmpFlSTR ProfilerPlus、AmpFlSTR ProfilerPlusID、AmpFlSTR SEfiler、AmpFlSTR SEfiler Plus、AmpFlSTR Cofiler、AmpFlSTR Identifiler Direct、AmpFlSTR Identifiler Plus、AmpFlSTR NGM、AmpFlSTR Y−filer、及びAmpFlSTR Minifilerからなる群から選択される、Applied Biosystemsの市販キット;又は
(3)Investigator ESSPlex、Investigator ESSPlex SE、Investigator Nonaplex ESSPlex、Investigator Hexaplex ESSPlex、Investigator Triplex AFS QS、Investigator Triplex DSF、Investigator IDplex、Investigator Decaplex SE、Investigator HDplex、Investigator Argus X−12、Investigator Y−12 QS、Investigator DIPplexにより入手できる。
【0054】
他の実施形態においては、1つの遺伝子座は、天然のDNAの全ての組織においてメチル化されていないことが知られている。一実施形態においては、1つの遺伝子座は、Hypo23、Hypo28及びHypo33からなる群から選択される。
【0055】
他の実施形態においては、本発明の方法は、以下の比の少なくとも1つを計算することを更に含む。
(1)D3S1358/D18S51、
(2)D3S1358/D7S820、
(3)D3S1358/Penta_D、
(4)D3S1358/TPOX、
(5)D3S1358/FGA、
(6)TH01/Penta_D、
(7)D21S11/D18S51、
(8)D21S11/D7S820、
(9)D21S11/Penta_D、
(10)D21S11/AMEL、
(11)D21S11/TPOX、
(12)D21S11/FGA、
(13)D5S818/D18S51、
(14)vWA/D18S51、
(15)D5S818/Penta_E、
(16)vWA/Penta_E、
(17)D5S818/D7S820、
(18)D5S818/Penta_D、
(19)D5S818/TPOX、
(20)D5S818/FGA、
(21)D13S317/D7S820、
(22)D13S317/Penta_D、
(23)D13S317/TPOX、
(24)D13S317/FGA、
(25)D16S539/D7S820、
(26)CSF1PO/D7S820、
(27)vWA/D7S820、
(28)D8S1179/D7S820、
(29)D16S539/TPOX、
(30)D16S539/FGA、
(31)CSF1PO/Penta_D、
(32)CSF1PO/TPOX、
(33)vWA/Penta_D、
(34)AMEL/TPOX、
(35)AMEL/FGA、
(36)vWA/D8S1179、
(37)vWA/TPOX、
(38)vWA/FGA、
(39)D8S1179/TPOX、及び
(40)D8S1179/FGA。
【0056】
特定の実施形態においては、少なくとも1つの遺伝子座は、TPOX(配列番号6)又はFGA(配列番号9)である。
【0057】
他の実施形態においては、増幅した遺伝子座は90塩基対以下のサイズである。
【0058】
一実施形態においては、シグナル強度は、キャピラリー電気泳動の際に測定される、増幅産物の蛍光レベルである。
【0059】
一実施形態においては、上記に開示された方法の工程(B)及び(C)はリアルタイムPCTより実施される。すなわち、一実施形態においては、必要な全ての試薬、並びにDNA消化及びPCRによる増幅に必要なプライマー及び酵素は、同じ試験管又は容器内に一緒に存在する。
【0060】
一実施形態においては、消化されたDNAの選択された遺伝子座をPCR増幅するために蛍光標識されたプライマーが用いられ、各増幅産物のシグナル強度は、各増幅産物の蛍光レベルである。
【0061】
他の実施形態においては、前記方法は、蛍光標識されたプローブを増幅産物とハイブリダイズすることを更に含み、増幅産物のシグナル強度は、産物のプローブのハイブリダイゼーション後に測定する蛍光レベルである。
【0062】
別の実施形態では、本方法は、DNA試料の可能性のあるカテゴリに対する信頼性を割り当てることをさらに含む。この信頼性は、DNAの特定のカテゴリが、DNA試料のカテゴリとしての源を示している可能性を反映しており、その可能性は、以下によって算出される。
【0063】
(A)様々なDNAのカテゴリに対応する参照値に対するシグナル比を比較し、それぞれに対する確率スコアを割り当てる。確率スコアは、(i)可能な各カテゴリの参照値に対するガンマ分布の確立関数を割り当て、ここで、(ii)確率スコアは、観察されたシグナル比で、ステップ(A)において割り当てられたガンマ分布の確立関数の値と等しい;
(B)分類毎に、ステップ(A)において得られた確率スコアの結果である、カテゴリ尤度スコアを計算する;及び
(C)可能性のあるカテゴリ毎のカテゴリ尤度スコアを、全てのカテゴリ尤度スコアの合計値で除算し、尤度スコアを正規化する;
ここで、各カテゴリの信頼性は、正規化されたカテゴリの尤度スコアである。
【0064】
別の実施形態では、本方法は、DNAプロファイリングとDNA分類を同時に行うことをさらに含む。
【0065】
1つの実施形態では、DNA消化及びポリメラーゼ連鎖反応のステップは、単一のチューブで一緒に行われる。
【0066】
1つの実施形態では、増幅されたゲノム遺伝子座が、可能性のある異なるカテゴリに対し明確なシグナル比を生成するために選ばれる。
【0067】
本発明の別の態様は、(1)特定のゲノム遺伝子座を増幅するためのプライマー;及び、(2)反応バッファ(3)制御DNA、(4)メチル化感受性制限エンドヌクレアーゼ及び/又はメチル化依存性制限エンドヌクレアーゼ、(5)分類実施のためのプロトコルを記載した文書からなる群から選択される少なくとも1つ以上の試薬を含む、DNA試料を少なくとも2つの予め定められた分類に分け、関連する分類信頼性を得るためのキットである。本発明の1つの実施形態では、プロトコルを記載した文書には、DNAプロファイリング法に加え、DNA消化パラメータ、PCRサイクリングパラメータ、シグナル比解析、及び分類解析、並びに増幅された遺伝子座を含むがこれに限定されない、本明細書に開示の任意の方法を行うための指示書が含まれてもよい。
【0068】
別の実施形態では、キットには、分類解析を行うための解析ソフトウェアがさらに含まれる。
【0069】
本発明の別の態様は、DNA試料を精液又は非精液に分類し、関連する分類信頼性を得るためのキットであり、以下が含まれる。
【0070】
(a)以下のプライマーを含むプライマーミックス:
SD1f(AAGAGCCCATCAGGCAGGTC);
SD1r(GTTTCTTGTCGAGCAGCACGTGGATGATG);
SD2f(CTCCAGAACTGGAACTTCCTG);
SD2r(GTTTCTTAACTTGGAGACGACGGCATC);
SD3f(TGGAGGACAATGCCCTGGTG);
SD3r(GTTTCTTGGCTTCACCTGCGACCGTCTC);
SD4f(CCCTCCGAGTGGCCAGCAG);
SD4r(GTTTCTGACCACTGCCGTGGGAATG);
SD5f(CTTCTCAGCCAATGGGAAGAG);
SD5r(ACGTAGAAGGACCCGAGGAC);
SD6f(TACAGACAAATCACTCAGCAGC);及び
SD6r(GTTTCTTGTCTGACACTCGGTTGTAGGTATT);
(b)反応バッファ;
(c)Hha1制限エンドヌクレアーゼ;
(d)DNAポリメラーゼ
(d)分類作業のためのプロトコルを記載した書類
別の実施形態では、キットには制御DNA試料がさらに含まれる。
【0071】
本発明の別の態様は、DNA試料を精液又は非精液として分類し、関連する分類信頼性を得るためのキットであり、以下からなる群から選択される少なくとも1対の順方向(f)及び逆方向(r)を含む
(1)SD1f(AAGAGCCCATCAGGCAGGTC)及びSD1r(GTTTCTTGTCGAGCAGCACGTGGATGATG);
(2)SD2f(CTCCAGAACTGGAACTTCCTG)及びSD2r(GTTTCTTAACTTGGAGACGACGGCATC);
(3)SD3f(TGGAGGACAATGCCCTGGTG)及びSD3r(GTTTCTTGGCTTCACCTGCGACCGTCTC);
(4)SD4f(CCCTCCGAGTGGCCAGCAG)及びSD4r(GTTTCTGACCACTGCCGTGGGAATG);
(5)SD5f(CTTCTCAGCCAATGGGAAGAG)及びSD5r(ACGTAGAAGGACCCGAGGAC);
(6)SD6f(TACAGACAAATCACTCAGCAGC)及びSD6r(GTTTCTTGTCTGACACTCGGTTGTAGGTATT)。
【0072】
1つの実施形態では、プライマーミックスのプライマーの濃度は、0.6μMのSD1f、0.6μMのSD1r、1.75μMのSD2f、1.75μMのSD2r、1.25μMのSD3f、1.25μMのSD3r、1.75μMのSD4f、1.75μMのSD4r、1.75μMのSD5f、1.75μMのSD5r、0.9μMのSD6f、及び0.9μMのSD6rである。
【0073】
1つの実施形態では、反応バッファには、150mMのTRIS−HCl、15mMのMgCl2、0.2mMの各dntp、及び0.1μg/μlのBSAが含まれる。
【0074】
1つの実施形態では、キットにはDNAラダーがさらに含まれる。
【0075】
1つの実施形態では、キットには分類解析を行うための解析ソフトウェアがさらに含まれる。
【0076】
本発明の別の態様は、DNA試料を精液又は非精液としてプロファイリングし、分類し、及び関連する分類信頼性を得るためのキットであり、以下を含む:
(a)少なくとも1つの精液特異的遺伝子座を増幅するためのプライマー
(b)DNAプロファイリングに使用される少なくとも1つの遺伝子座を増殖するプライマー
(c)反応バッファ
(d)Hha1制限エンドヌクレアーゼ
(e)DNAポリメラーゼ
(f)分類実施のためのプロトコル文書。
【0077】
1つの実施形態では、キットには制御DNA試料がさらに含まれる。
【0078】
本発明の別の態様は、DNA試料をプロファイリングし、精液又は非精液として分類し、及び関連する分類信頼性を得るためのキットであり、以下を含む:
(a)少なくとも1つの精液特異的遺伝子座を増幅するためのプライマー
(b)DNAプロファイリングに使用される少なくとも1つの遺伝子座を増幅するためのプライマー。
【0079】
1つの実施形態では、本明細書で開示されるキットにより増幅される精液特異的遺伝子座の少なくとも1つは、L68346遺伝子座である。1つの実施形態では、L68346由来の70bp精液特異的増幅産物を増幅するためのプライマーは、CAGCAACAGCACCCAGCTTG(FAM)配列を含む順方向プライマー及びCACAGGCTCAGTCGCGGATC配列を含む逆方向プライマーである。
【0080】
1つの実施形態では、本明細書で開示されるキットにより増幅される精液特異的遺伝子座の少なくとも1つは、L16264遺伝子座である。1つの実施形態では、L16264由来の95bp精液特異的増幅産物を増幅するためのプライマーは、GGACGAGTTAACTTCCTTAATTTC(FAM)配列を含む順方向プライマー及びGTTTCTTCGCGGAACCTGGTTTAACTTCを含む逆方向プライマーである。
【0081】
別の実施形態では、反応バッファには、150mMのTRIS−HCl、15mMのMgCl2、0.2mMの各dntp、及び0.1μg/μlのBSAが含まれる。
【0082】
別の実施形態では、キットには、(a)DNAラダー、(b)化学物質安全性データシート(MSDS)、及び(c)分類解析を行うための解析ソフトウェアのうち少なくとも1つがさらに含まれる。
【0083】
本発明の別の態様は、DNA試料を、血液、唾液、精液、又は皮膚表皮に分類し、関連する分類信頼性を得るためのキットであり、以下を含む:
(a)以下の通り表記された遺伝子座を増幅するための順方向プライマー及び逆方向プライマーを含むプライマーミックス
1.L91762(順方向GCAGCAGGCCGCGGAGAAG(FAM);逆方向AGCAGCTGTGCCGGGCCAG)
2.L68346(順方向CAGCAACAGCACCCAGCTTG(JOE);逆方向CACAGGCTCAGTCGCGGATC)
3.L50468(順方向AGGAAACCTCAGTAGCAAAATTG(JOE);逆方向GCGAGACTTTAGGTGTGCATC)
4.L14432(順方向CGTAGGCTGCGGTGAGCTC(FAM);逆方向GATCCATGCCCGCTGGGATG)
5.L4648(順方向CAGCCTAGACGTCAAGTTACAG(JOE);逆方向ACGACCTCCGGATCCAACTG)
6.L39664(順方向CCCAGCTGGTTGGACATGTTG(FAM);逆方向CACTTCCTTCGTGGACGCC)
7.L30139(順方向GAGAAGCGGGAGGATGAGAC(FAM);逆方向CCGCATCTCCTCCGTCCTG)
8.L55429(順方向GCCTTCAGCAGGAAGTCCAC(JOE);逆方向CCTGTGCCTCACACAGACTC)
9.L62086(順方向GTGCATGGTGTCTGGTACTTC(FAM);逆方向GAAGCTCTCGTGGACTACTTG)
10.L76138(順方向CAGCCTGCTCTTCACTGCAG(JOE);逆方向AGAGGCCGATGAAGCCGTAG)
11.L15952(順方向CTCCCTGATTTACGACAAGTTC(FAM);逆方向GACAGTATGCTGATGCTTCTTG)
12.L36599(順方向AAGGGCAGAGTTCCGCTGTC(FAM);逆方向CGGATGCAGGAGGATCCTAG)
13.L26688(順方向CGGACCAGATTGCTGGTCAC(JOE);逆方向CGACCTTGCCAGATGTTTGAC)
14.L81528(順方向AGCCTCATCCACACTGACCAG(JOE);逆方向TCAGAGCTCTCCTATCTGGAC)
15.L36556(順方向GCCAGGCCGTTGATGATGAC(JOE);逆方向GAATATGGAGCCCTGGGCAG)
(b)反応バッファ
(c)Hha1制限エンドヌクレアーゼ
(d)DNAポリメラーゼ
(e)分類を行うためのプロトコル文書。
【0084】
別の実施形態では、キットは制御DNA試料をさらに含む。
【0085】
1つの実施形態では、反応バッファには、150mMのTRIS−HCl、15mMのMgCl2、0.2mMの各dntp、及び0.1μg/μlのBSAが含まれる。
【0086】
別の実施形態では、キットには、(a)DNAラダー、(b)化学物質安全性データシート(MSDS)、及び(c)分類解析を行うための解析ソフトウェアのうち少なくとも1つがさらに含まれる。
【0087】
本明細書で開示する任意の方法における1つの実施形態では、DNA試料には、複数のDNA試料の混合物が含まれる。
【0088】
本発明の別の態様は、DNA試料間で異なるメチル化の距離度を算出するための方法であり、以下が含まれる
(A)各DNA試料をメチル化感受性及び/又はメチル化依存性制限エンドヌクレアーゼで消化する;
(B)少なくとも1つが制限遺伝子座である、少なくとも2つのゲノム遺伝子座を増幅する、消化された各DNAに対しPCRを行う;
(C)DNA試料毎に、各増幅産物のシグナルの強度を決定する;
(D)DNA試料毎に、遺伝子座により生成されるシグナルの強度間の「シグナル比」を算出する;
(E)対応するシグナル比の定量的比較を行うことによりDNA試料間の異なるメチル化度を算出する。
【0089】
本方法の1つの実施形態では、距離度は、複数のDNA試料間のシグナル比間の絶対差の合計である。
【0090】
本方法の別の実施形態では、距離度は、複数のDNA試料のシグナル比間の差の2乗の合計の平方根である。
【0091】
本方法の1つの実施形態では、対象試料と参照となる健常者の試料との間で測定された距離は、病的状態の治療に必要な医薬品の量を示している。
【0092】
本方法の別の実施形態では、培養細胞から取得したDNA試料と参照試料との間で測定された距離は、細胞に対する継代培養プロセスの数を示している。
【0093】
本発明の別の態様は、以下からなる群から選択されるプライマーである
1.GCAGCAGGCCGCGGAGAAG;
2.AGCAGCTGTGCCGGGCCAG;
3.CAGCAACAGCACCCAGCTTG;
4.CACAGGCTCAGTCGCGGATC;
5.AGGAAACCTCAGTAGCAAAATTG;
6.GCGAGACTTTAGGTGTGCATC;
7.CGTAGGCTGCGGTGAGCTC;
8.GATCCATGCCCGCTGGGATG;
9.CAGCCTAGACGTCAAGTTACAG;
10.ACGACCTCCGGATCCAACTG;
11.CCCAGCTGGTTGGACATGTTG;
12.CACTTCCTTCGTGGACGCC;
13.GAGAAGCGGGAGGATGAGAC;
14.CCGCATCTCCTCCGTCCTG;
15.GCCTTCAGCAGGAAGTCCAC;
16.CCTGTGCCTCACACAGACTC;
17.GTGCATGGTGTCTGGTACTTC;
18.GAAGCTCTCGTGGACTACTTG;
19.CAGCCTGCTCTTCACTGCAG;
20.AGAGGCCGATGAAGCCGTAG;
21.CTCCCTGATTTACGACAAGTTC;
22.GACAGTATGCTGATGCTTCTTG;
23.AAGGGCAGAGTTCCGCTGTC;
24.CGGATGCAGGAGGATCCTAG;
25.CGGACCAGATTGCTGGTCAC;
26.CGACCTTGCCAGATGTTTGAC;
27.AGCCTCATCCACACTGACCAG;
28.TCAGAGCTCTCCTATCTGGAC;
29.GCCAGGCCGTTGATGATGAC; 及び
30.GAATATGGAGCCCTGGGCAG
31.AAGAGCCCATCAGGCAGGTC
32.GTTTCTTGTCGAGCAGCACGTGGATGATG
33.CTCCAGAACTGGAACTTCCTG
34.GTTTCTTAACTTGGAGACGACGGCATC
35.TGGAGGACAATGCCCTGGTG
36.GTTTCTTGGCTTCACCTGCGACCGTCTC
37.CCCTCCGAGTGGCCAGCAG
38.GTTTCTGACCACTGCCGTGGGAATG
39.CTTCTCAGCCAATGGGAAGAG
40.ACGTAGAAGGACCCGAGGAC
41.TACAGACAAATCACTCAGCAGC
42.GTTTCTTGTCTGACACTCGGTTGTAGGTATT
43.GGACGAGTTAACTTCCTTAATTTC
44.GTTTCTTCGCGGAACCTGGTTTAACTTC。
【0094】
本発明の別の態様は、以下からなる群から選択される、特定のヒトゲノム遺伝子座を増幅するための1対のプライマーである
1.L91762(順方向GCAGCAGGCCGCGGAGAAG (FAM);逆方向AGCAGCTGTGCCGGGCCAG);
2.L68346(順方向CAGCAACAGCACCCAGCTTG(JOE);逆方向CACAGGCTCAGTCGCGGATC);
3.L50468(順方向AGGAAACCTCAGTAGCAAAATTG(JOE);逆方向GCGAGACTTTAGGTGTGCATC);
4.L14432(順方向CGTAGGCTGCGGTGAGCTC(FAM);逆方向GATCCATGCCCGCTGGGATG);
5.L4648(順方向CAGCCTAGACGTCAAGTTACAG(JOE);逆方向ACGACCTCCGGATCCAACTG);
6.L39664(順方向CCCAGCTGGTTGGACATGTTG(FAM);逆方向CACTTCCTTCGTGGACGCC);
7.L30139(順方向GAGAAGCGGGAGGATGAGAC(FAM);逆方向CCGCATCTCCTCCGTCCTG);
8.L55429(順方向GCCTTCAGCAGGAAGTCCAC(JOE);逆方向CCTGTGCCTCACACAGACTC);
9.L62086(順方向GTGCATGGTGTCTGGTACTTC(FAM);逆方向GAAGCTCTCGTGGACTACTTG);
10.L76138(順方向CAGCCTGCTCTTCACTGCAG(JOE);逆方向AGAGGCCGATGAAGCCGTAG);
11.L15952(順方向CTCCCTGATTTACGACAAGTTC(FAM);逆方向GACAGTATGCTGATGCTTCTTG);
12.L36599(順方向AAGGGCAGAGTTCCGCTGTC(FAM);逆方向CGGATGCAGGAGGATCCTAG);
13.L26688(順方向CGGACCAGATTGCTGGTCAC(JOE);逆方向CGACCTTGCCAGATGTTTGAC);
14.L81528(順方向AGCCTCATCCACACTGACCAG(JOE);逆方向TCAGAGCTCTCCTATCTGGAC);
15.L36556(順方向GCCAGGCCGTTGATGATGAC(JOE);逆方向GAATATGGAGCCCTGGGCAG).
16.SD1(順方向AAGAGCCCATCAGGCAGGTC(FAM);逆方向GTTTCTTGTCGAGCAGCACGTGGATGATG);
17.SD2(順方向CTCCAGAACTGGAACTTCCTG(FAM);逆方向GTTTCTTAACTTGGAGACGACGGCATC);
18.SD3(順方向TGGAGGACAATGCCCTGGTG(FAM);逆方向GTTTCTTGGCTTCACCTGCGACCGTCTC);
19.SD4(順方向CCCTCCGAGTGGCCAGCAG(FAM);逆方向GTTTCTGACCACTGCCGTGGGAATG);
20.SD5(順方向CTTCTCAGCCAATGGGAAGAG(FAM);逆方向ACGTAGAAGGACCCGAGGAC);
21.SD6(順方向TACAGACAAATCACTCAGCAGC(FAM);逆方向GTTTCTTGTCTGACACTCGGTTGTAGGTATT);及び
22.L16264(順方向GGACGAGTTAACTTCCTTAATTTC(FAM);逆方向GTTTCTTCGCGGAACCTGGTTTAACTTC)。