【実施例】
【0022】
まず、本実施例に係る管理装置である店舗管理装置について説明する。
図1は、実施例にかかる店舗管理装置を説明するための説明図である。
図1に示す店舗管理装置40は、遊技店に設置される装置であり、カード管理部46aと会員管理部46bとを有する。カード管理部46aは、プリペイド価値や持玉が対応付けられたカードを管理するカード管理機能を有する処理部であり、会員管理部46bは、会員に関するデータを管理する会員管理機能を有する処理部である。この会員に関するデータには、貯玉等が含まれる。なお、本実施例では、パチンコ玉等の遊技玉を遊技媒体として使用する場合を想定し、持遊技媒体を持玉、貯遊技媒体を貯玉と称する。
【0023】
店舗管理装置40が有するカード管理部46aと会員管理部46bは、それぞれ個別に有効・無効を設定可能である。カード管理部46aが有効に設定され、会員管理部46bが無効に設定された場合には、店舗管理装置40は、カード管理装置として動作する。また、カード管理部46aが無効に設定され、会員管理部46bが有効に設定された場合には、店舗管理装置40は、会員管理装置として動作する。そして、カード管理部46aと会員管理部46bの双方が有効に設定された場合には、店舗管理装置40は、カード管理装置の機能と会員管理装置の機能とを有する統合管理装置として動作する。
【0024】
店舗管理装置40が有するカード管理部46a及び会員管理部46bに対する有効・無効の設定は、管理センタ50により行なわれる。
図1に示す例では、管理センタ50は、遊技店A1に設置された店舗管理装置40のカード管理機能を有効に設定し、会員管理機能を無効に設定している。また、管理センタ50は、遊技店A2に設置された店舗管理装置40のカード管理機能を無効に設定し、会員管理機能を有効に設定している。
【0025】
管理センタ50は、遊技店A1及びA2に設置された店舗管理装置40にそれぞれ設定データを送信する。遊技店A1及びA2に設置された店舗管理装置40は、管理センタ50から受信した設定データに基づいてカード管理部46aと会員管理部46bの有効・無効を設定する。
【0026】
具体的には、遊技店A1に設置された店舗管理装置40は、カード管理部46aを有効に設定し、会員管理部46bを無効に設定する。このため、遊技店A1に設置された店舗管理装置40は、カード管理装置として動作することとなる。遊技店A1に設置された店舗管理装置40は、会員管理装置150と接続されている。遊技店A1に設置された店舗管理装置40は、会員管理装置150が管理する貯玉などのデータを参照することができる。一方、会員管理装置150による店舗管理装置40が管理するデータの参照は禁止する。
【0027】
また、遊技店A2に設置された店舗管理装置40は、カード管理部46aを無効に設定し、会員管理部46bを有効に設定する。このため、遊技店A2に設置された店舗管理装置40は、会員管理装置として動作することとなる。遊技店A2に設置された店舗管理装置40は、カード管理装置140と接続されている。遊技店A2に設置された店舗管理装置40は、貯玉などのデータを管理し、かかるデータに対するカード管理装置140からの参照を許可する。一方、遊技店A2に設置された店舗管理装置40は、カード管理装置140が管理するデータの参照は行なわない。
【0028】
このように、カード管理部46a及び会員管理部46bを有する店舗管理装置40に対し、管理センタ50から設定データを送信してカード管理部46a及び会員管理部46bの有効・無効を設定することにより、店舗管理装置40の機能のうち必要な機能を選択的に動作させ、遊技店の構成に合わせて柔軟に使用することができる。このため、遊技店が使用する機能に応じた価格で店舗管理装置40を提供することで、遊技店側の導入コストを低減することができる。また、店舗管理装置40の製造元としては、同一の装置を製造し、設定により機能を変更することができるので、製造コストを抑制することができる。
【0029】
また、店舗管理装置40をカード管理装置として動作させた場合には、他の会員管理装置150からのアクセスを制限し、店舗管理装置40を会員管理装置として動作させた場合には、他のカード管理装置140からアクセス可能とすることで、遊技店の管理にかかるデータ管理のセキュリティを向上することができる。
【0030】
次に、
図1に示した管理センタ50の内部構成について説明する。
図2は、
図1に示した管理センタ50の内部構成を示すブロック図である。
図2に示すように、管理センタ50は、表示部51及び入力部52と接続され、外部ネットワーク通信部54、記憶部55及び制御部56を有する。
【0031】
表示部51は、液晶パネルやディスプレイ装置等である。入力部52は、キーボードやマウス等である。外部ネットワーク通信部54は、遊技店A1及びA2に設置された店舗管理装置40とデータ通信するためのインタフェース部である。
【0032】
記憶部55は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等の記憶デバイスであり、機能設定データ55a及び機能集計データ55bを記憶する。機能設定データ55aは、各遊技店に設置された店舗管理装置について、機能の有効・無効の設定を管理するデータである。また、機能集計データ55bは、各機能について使用している店舗の数を集計したデータである。
【0033】
制御部56は、管理センタ50を全体制御する制御部であり、機能設定部56a及び機能集計部56bを有する。機能設定部56aは、入力部52からの入力に基づいて、各遊技店に設置された店舗管理装置について各機能の有効・無効を設定する処理部である。機能設定部56aは、各遊技店に設置された店舗管理装置について設定した各機能の有効・無効を機能設定データ55aとして記憶部55に格納する。
【0034】
また、機能設定部56aは、店舗管理装置が自装置で機能の有効・無効を設定した場合には、店舗管理装置から設定データを受信し、受信した設定データに基づいて機能設定データ55aを更新する。
【0035】
機能集計部56bは、機能設定データ55aに基づき、各機能について使用している店舗の数を集計して機能集計データ55bとして記憶部55に格納する処理部である。この機能集計データ55bにより、遊技店のニーズを把握し、遊技店の管理装置にどのような機能が求められているかを評価することができる。
【0036】
次に、
図2に示した記憶部55が記憶するデータの具体例について説明する。
図3は、記憶部55が記憶するデータを説明するための説明図である。
図3(a)に示す機能設定データ55aは、遊技店A1に設置された店舗管理装置40について、カード管理機能を有効に設定し、会員管理機能を無効に設定し、景品管理機能を無効に設定し、顧客管理機能を有効に設定している。また、
図3(a)に示す機能設定データ55aは、遊技店A2に設置された店舗管理装置40について、カード管理機能を無効に設定し、会員管理機能を有効に設定し、景品管理機能を有効に設定し、顧客管理機能を無効に設定している。なお、景品管理機能は、遊技店が提供する景品の種類や在庫を管理する機能であり、顧客管理機能は、遊技店の客層や遊技の傾向を分析する機能である。
【0037】
図3(b)に示す機能集計データ55bは、店舗管理装置40を導入した遊技店のうち、カード管理機能を有効に設定している遊技店が100店舗であり、会員管理機能を有効に設定している遊技店が90店舗であり、景品管理機能を有効に設定している遊技店が50店舗であり、顧客管理機能を有効に設定している遊技店が80店舗であることを示している。
【0038】
次に、機能設定部56aによる機能設定の処理手順について説明する。
図4は、機能設定部56aによる機能設定の処理手順を示すフローチャートである。
図4に示すように、機能設定部56aは、まず、入力部52から機能設定の入力を受け付けたか否かを判定する(ステップS101)。
【0039】
入力部52から機能設定の入力を受け付けていなければ(ステップS101;No)、機能設定部56aは、店舗管理装置40から設定データを受信したか否かを判定する(ステップS102)。店舗管理装置40から設定データを受信していなければ(ステップS102;No)、機能設定部56aは、ステップS101に移行して設定入力を受け付けたか否かを判定する。
【0040】
入力部52から機能設定の入力を受け付けた場合(ステップS101;Yes)若しくは店舗管理装置40から設定データを受信した場合(ステップS102;Yes)には、機能設定部56aは、機能設定データ55aを更新し(ステップS103)、機能設定が更新された店舗管理装置40に設定データを送信して(ステップS104)、処理を終了する。
【0041】
図5は、店舗管理装置40の内部構成を示すブロック図である。
図5に示すように、店舗管理装置40は、表示部41及び入力部42と接続され、外部ネットワーク通信部43、店舗ネットワーク通信部44、記憶部45及び制御部46を有する。
【0042】
表示部41は、液晶パネルやディスプレイ装置等である。入力部42は、キーボードやマウス等である。外部ネットワーク通信部43は、管理センタ50との設定データの送受信を行なうためのインタフェース部である。店舗ネットワーク通信部44は、遊技店内に設置された他の装置とデータ通信するためのインタフェース部であり、インタフェースL1〜L3を有する。
【0043】
記憶部45は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等の記憶デバイスであり、カード管理データ45a、会員管理データ45b、景品管理データ45c、顧客管理データ45d及び動作設定データ45eを記憶する。
【0044】
カード管理データ45aは、カードIDにプリペイド価値の残高と持玉数とを対応付けたデータである。会員管理データ45bは、会員に対して発行した会員カードのカードIDに関連づけて、貯玉、ポイント、来店回数、遊技履歴、暗証番号及び氏名等を関連付けたデータである。
【0045】
景品管理データ45cは、遊技店が提供する景品の種類や在庫を示すデータである。顧客管理データ45dは、遊技店の客層や遊技の傾向を示すデータである。動作設定データ45eは、店舗管理装置40が有する各機能の有効・無効の設定状態を示すデータである。
【0046】
制御部46は、店舗管理装置40を全体制御する制御部であり、カード管理部46a、会員管理部46b、景品管理部46c、顧客管理部46d、動作設定部46e及び通信処理部46fを有する。実際には、これらの機能部に対応するプログラムを図示しないROMや不揮発性メモリに記憶しておき、これらのプログラムをCPU(Central Processing Unit)にロードして実行することにより、カード管理部46a、会員管理部46b、景品管理部46c、顧客管理部46d、動作設定部46e及び通信処理部46fにそれぞれ対応するプロセスを実行させることになる。
【0047】
カード管理部46aは、カード管理データ45aの管理を行う処理部である。カード管理部46aは、台間カード処理機10、景品管理装置70及び精算機80と通信して、カードIDに対応付けられたプリペイド価値及び持玉数を更新する。
【0048】
会員管理部46bは、会員管理データ45bの管理を行なう処理部である。会員管理部46bは、台間カード処理機10及び景品管理装置70と通信して、カードIDに対応付けられた貯玉数を更新する。
【0049】
景品管理部46cは、遊技店が提供する景品の種類や在庫を管理する処理部である。景品管理部46cは、景品の交換や入荷などにより景品の種類や在庫が変動した場合に、景品管理データ45cを更新する。顧客管理部46dは、遊技店の客層や遊技の傾向を分析する処理部である。顧客管理部46dは、分析結果を顧客管理データ45dとして記憶部45に格納する。
【0050】
動作設定部46eは、カード管理部46a、会員管理部46b、景品管理部46c及び顧客管理部46dについて、動作の有効・無効を設定する処理部である。動作設定部46eは、カード管理部46a、会員管理部46b、景品管理部46c及び顧客管理部46dの有効・無効を動作設定データ45eとして記憶部45に格納する。
【0051】
動作設定部46eは、管理センタ50から設定データを受信した場合には、受信した設定データに従って各機能の有効・無効を設定する。また、カード管理装置140との接続を検知した場合には、カード管理部46aを無効に設定し、会員管理装置150との接続を検知した場合には、会員管理部46bを無効に設定する。
【0052】
カード管理部46a、会員管理部46b、景品管理部46c及び顧客管理部46dは、動作設定データ45eにより「有効」と設定されていることを条件に動作し、動作設定データ45eにより「無効」と設定されている場合には動作しない。
【0053】
通信処理部46fは、動作設定データ45eに基づいて、他の装置との通信にかかる設定並びに通信処理を行なう処理部である。具体的には、通信処理部46fは、カード管理部46aが有効に設定されている場合には、他の管理装置からのアクセスができないように設定し、カード管理部46aが無効に設定されている場合には、他の管理装置からのアクセスが可能となるよう設定する。また、カード管理機能が有効になっている場合は、台間カード処理機等から収集したカード等の発券・売上データは店舗外のカード第三者管理装置に向けて送信し、会員管理機能が有効になっている場合は、貯玉に関するデータは図示しない店舗外の貯玉第三者管理装置に向けて送信する。
【0054】
このため、カード管理部46aが有効に設定されている場合には、カード管理装置140や会員管理装置150等の他の管理装置は、カード管理データ45aを参照することができない。したがって、プリペイド価値や持玉等の情報が他の管理装置により参照されて漏洩することを防止し、高いセキュリティ性を確保することができる。
【0055】
また、カード管理部46aが無効に設定されており、会員管理部46bが有効に設定されている場合には、カード管理装置140や会員管理装置150等の他の管理装置は、会員管理データ45bを参照することができる。したがって、貯玉等の情報を他の管理装置経由で台間カード処理機10や景品管理装置70に提供することができる。
【0056】
次に、店舗管理装置40の接続について説明する。
図6は、店舗管理装置40をカード管理装置として使用する場合の接続を説明するための説明図である。店舗管理装置40は、動作設定部46eにより有効に設定された動作を行なう主店舗管理装置40aに、予備店舗管理装置40bを接続して使用する。主店舗管理装置40a及び予備店舗管理装置40bとは、
図5に示した構成を有し、主店舗管理装置40aが管理するデータを常に予備店舗管理装置40bにバックアップしている。従って、主店舗管理装置40aに問題が生じた場合等、任意のタイミングで予備店舗管理装置40bに動作を引き継がせることが可能である。引き継ぎが行なわれると、それまでの予備店舗管理装置40bが主店舗管理装置として動作することとなる。
【0057】
図6は、主店舗管理装置40aがカード管理機能を有効にし、会員管理装置150と接続した構成を示す。主店舗管理装置40aのカード管理機能が有効になっている場合は、主店舗管理装置40aが台間カード処理機等から収集したカード等の発券・売上データは図示しない店舗外のカード第三者管理装置に向けて送信されるように制御される。また、主店舗管理装置40aのカード管理機能が有効になっている場合は、主店舗管理装置40aのインタフェースL3を会員管理装置150との接続に用いる。インタフェースL3は、ルータ機能を有しており、会員管理装置150からのアクセスを制御する。
【0058】
主店舗管理装置40aのインタフェースL2は、予備店舗管理装置40bのインタフェースL2と接続される。この主店舗管理装置40aと予備店舗管理装置40bのインタフェースL2同士の接続が、店舗管理装置40が有するデータをバックアップするためのレプリケーションラインとなる。レプリケーションラインを用いたデータバックアップは、主店舗管理装置40aから予備店舗管理装置40bへの一方向の通信となる。
【0059】
主店舗管理装置40aのインタフェースL1と予備店舗管理装置40bのインタフェースL1は、通信回線90に接続される。主店舗管理装置40aと予備店舗管理装置40bのインタフェースL1は、通信回線90を介して相互の装置の生存(作動)確認に用いられる。予備店舗管理装置40bは、インタフェースL1を通じた通信において、店舗管理装置40が正常に作動していないと判断したときは、自ら従前の主店舗管理装置40aと同様の機能を起動して、単独で動作する。そして、従前の主店舗管理装置40aが復旧した場合や、他の店舗管理装置がバックアップ用に接続された場合に、バックアップ用の店舗管理装置(復旧した主店舗管理装置40a若しくは新たな店舗管理装置)に向けてバックアップデータを送信する。
【0060】
また、通信回線90には、島コントローラ30、台間カード処理機10及び精算機80が接続される。
【0061】
台間カード処理機10は、遊技店に設置された複数の遊技機20にそれぞれ対応して設けられる。台間カード処理機10からの通信は、ローカルIPアドレスに基づいて、主店舗管理装置40aに向けて電文で送信される。台間カード処理機10から会員管理装置150への直接の電文は定義されておらず、直接通信は行われない。このため、台間カード処理機10が会員管理装置150と通信する場合には、店舗管理装置40を介することとなる。
【0062】
遊技機20は、遊技玉を遊技盤面に打ち込んで遊技を行う装置である。この遊技機20は、当該遊技盤面には、複数の入賞領域(入賞口)が設けられており、当該入賞領域を遊技玉が通過したことに基づいて所定個数の遊技玉を賞玉として付与するようになっている。また、遊技領域には、所定個数の始動領域(始動口)が設けられており、当該始動領域を遊技玉が通過したことに基づいて所定の抽選を行うこととなっている。当該抽選が大当りとなれば、所定の可動部材等の作動により、前述の入賞領域あるいは他の始動領域への遊技玉の通過確率を向上する等、遊技上有利となる作動が行われる。なお、始動領域と入賞領域を兼ねた領域があってもよい。
【0063】
上記入賞領域には、当該入賞領域への遊技玉の通過を検出するために入賞センサが設けられており、入賞センサにより入賞領域へ打ち込まれた遊技玉の通過(入賞)を検知するようになっている。また、遊技機の制御装置は、入賞領域ごとに何個の遊技玉を賞玉として付与するかを記憶する賞玉メモリを有している。
【0064】
したがって、打ち込んだ遊技玉の特定の入賞領域への通過が入賞センサにより検知されると、賞玉メモリの記憶内容と、入賞領域を通過した遊技玉数から付与すべき賞玉数を決定し、決定した賞玉数が払い出される。
【0065】
台間カード処理機10は、プリペイド価値の管理、遊技玉の貸し出し並びにカード管理装置140との通信を行う。台間カード処理機10は、遊技客が投入した紙幣を受け付けたならば、この紙幣分のプリペイド価値を主店舗管理装置40aに記憶させるととともに、所定の玉貸し操作がなされたならば、所定数のプリペイド価値を主店舗管理装置40aに減算させ、減算したプリペイド価値分に対応する数の遊技玉を払い出す。
【0066】
また、台間カード処理機10は、カードを受け付けたならば、該カードに関連付けられたプリペイド価値、持玉数及び貯玉数を主店舗管理装置40aから取得して記憶する。台間カード処理機10は、持玉再プレイ操作を受け付けると、自装置が管理する持玉数を所定数減算し、減算した持玉数に対応する数の遊技玉を払い出す。また、台間カード処理機10は、会員カードが挿入された状態で貯玉再プレイ操作を受け付けると、主店舗管理装置40a及び自装置が管理する貯玉数を所定数減算し、減算した貯玉数に対応する数の遊技玉を払い出す。以下の説明において、貯玉に関する処理を行なう場合には、台間カード処理機10に挿入されたカードは会員カードである。
【0067】
台間カード処理機10は、カード返却操作を受け付けたならば、自装置が管理する持玉数をカードIDとともに主店舗管理装置40aに送信し、カードを排出する処理を行う。
【0068】
島コントローラ30は、遊技島に設けられた一群の遊技機20及び台間カード処理機10を束ねる中継装置である。
【0069】
精算機80は、プリペイド価値が対応付けられたカードが挿入されると、このカードのカードIDを主店舗管理装置40aに送信し、該カードに関連付けられたプリペイド価値を取得し、取得したプリペイド価値に相当する現金の払出を行う。
【0070】
主店舗管理装置40aは、カード管理機能が有効に設定されており、カードの管理を行なう。具体的には、主店舗管理装置40aは、台間カード処理機10からカードIDを含むカード挿入通知を受信した場合には、該カードIDに対応付けられたプリペイド価値と、持玉数とを通知し、該カードIDに対応付けられた持玉数をゼロにクリアする。かかる処理により、カード挿入後の持玉数の管理は、台間カード処理機10が行なうこととなる。
【0071】
また、主店舗管理装置40aは、台間カード処理機10からカードIDを含む玉貸要求を受信した場合に、該カードIDに関連付けられたプリペイド価値を減算し、玉貸要求の送信元である台間カード処理機10に玉貸許可を送信する。
【0072】
また、主店舗管理装置40aは、台間カード処理機10からカードIDと持玉数を含むカード排出通知を受信した場合には、該カードIDに対応付けられた持玉数を受信した持玉数に書き換えてカード管理データを更新する。
【0073】
また、主店舗管理装置40aは、精算機80からカードIDを受信したならば、このカードIDに対応づけられたプリペイド価値を精算機80に対して通知する。
【0074】
会員管理装置150は、遊技店に会員登録された会員に関する情報を会員管理データにより管理する装置である。会員管理データは、会員に対して発行した会員カードのカードIDに、氏名、貯玉数、ポイント、来店回数、遊技履歴、暗証番号等を関連付けたデータである。
【0075】
会員管理装置150は、主店舗管理装置40aが台間カード処理機10から会員カードのカードIDを含むカード挿入通知を受信した場合に、該カードIDに対応付けられた各レートの貯玉数を主店舗管理装置40a経由で台間カード処理機10に通知する。また、会員管理装置150は、主店舗管理装置40a経由で台間カード処理機10からの貯玉再プレイ要求を受信したには、貯玉数を減算して再プレイ許可を送信する。
【0076】
図6に示したシステムで玉貸しを行う場合の玉貸し処理について説明する。遊技客が台間カード処理機10に対して玉貸し操作を行うと、台間カード処理機10は、主店舗管理装置40aのローカルIPアドレスを宛先として指定した電文を送信する。この電文は、台間カード処理機10に挿入されているカードのカードIDと、送信元である台間カード処理機10を特定するIPアドレス若しくは任意の識別情報と、プリペイド価値の減算要求とを含む。
【0077】
主店舗管理装置40aは、プリペイド価値の減算要求を含む電文を受信すると、該電文内のカードIDに関連付けられたプリペイド価値を所定値(例えば、1円=1度数の場合に500度数)減算してカード管理データを更新し、更新を行ったことを送信元の台間カード処理機10に通知する。通知を受けた台間カード処理機10は、減算したプリペイド価値に対応する数(例えば125玉)の遊技玉を払い出す。
【0078】
次に、
図6に示したシステムで持玉の再プレイを行う場合の持玉再プレイ処理について説明する。台間カード処理機10は、一般カードあるいは会員カードの挿入を受け付けた場合に、主店舗管理装置40aのローカルIPアドレスを宛先として指定した電文を送信する。この電文は、台間カード処理機10に挿入されているカードのカードIDと、送信元である台間カード処理機10を特定するIPアドレス若しくは任意の識別情報と、カード挿入通知とを含む。
【0079】
主店舗管理装置40aは、台間カード処理機10からカード挿入通知を受信した場合には、該電文内のカードIDに対応付けられた持玉数を台間カード処理機10に通知し、自装置が管理する持玉数を「0」に更新する。
【0080】
台間カード処理機10は、主店舗管理装置40aから受信した持玉数を記憶する。そして、持玉再プレイ操作を受け付けた場合には、記憶した持玉数を所定数減算し、対応する数の遊技玉を払い出す。
【0081】
台間カード処理機10は、カード返却操作を受け付けた場合には、主店舗管理装置40aに対してカード排出通知を含む電文を送信する。この電文は、排出するカードのカードIDと、送信元である台間カード処理機10を特定するIPアドレス若しくは任意の識別情報と、持玉数とカード排出通知とを含む。
【0082】
主店舗管理装置40aは、カード排出通知を受け付けた場合には、該電文内のカードIDに対応付けられた持玉数を受信した残高の値に更新する。
【0083】
次に、
図6に示したシステムで貯玉の再プレイを行う場合の貯玉再プレイ処理について説明する。台間カード処理機10は、カードの挿入後、最初に貯玉再プレイ操作を受け付けた場合、若しくは会員カードとして使用可能な携帯端末からカードIDに対応する識別情報を読み取った場合に、主店舗管理装置40aのローカルIPアドレスを宛先として指定した電文を送信する。この電文は、台間カード処理機10に挿入されているカードのカードID(若しくは携帯端末から読み取ったカードIDに対応する識別情報。以降、カードIDという)と、送信元である台間カード処理機10を特定するIPアドレス若しくは任意の識別情報と、貯玉再プレイ要求とを含む。また、貯玉再プレイに際して暗証番号の入力を要求する場合には、電文の送信前に暗証番号の入力を要求しておき、入力された暗証番号を電文に含める。
【0084】
主店舗管理装置40aは、貯玉再プレイ要求の電文を受信した場合には、該電文を会員管理装置150に転送する。会員管理装置150は、該電文内のカードIDに対応付けられた貯玉数を所定値減算し、減算後の貯玉数を含む貯玉再プレイ許可を主店舗管理装置40a経由で台間カード処理機10に送信する。
【0085】
台間カード処理機10は、貯玉再プレイ許可を受信したならば、自装置が管理する貯玉数が該貯玉再プレイ許可に含まれる減算後の貯玉数に至るまで順次遊技玉を投出し、自装置が管理する貯玉数の更新を行なう。
【0086】
次に、閉店処理における持玉からの貯玉への移行について説明する。主店舗管理装置40aは、閉店処理時にカード管理データの持玉数を確認し、対応付けられた持玉数が「0」より大きいカードIDについて、該カードIDと持玉数を会員管理装置150に送信することで貯玉数を持玉数分加算させ、持玉数をゼロにクリアする。
【0087】
次に、店舗管理装置40を会員管理装置として使用する場合の接続を説明する。
図7は、店舗管理装置40を会員管理装置として使用する場合の接続を説明するための説明図である。この場合にも、主店舗管理装置40aに、予備店舗管理装置40bを接続してバックアップを行なう。
【0088】
主店舗管理装置40aが会員管理機能を有効にし、カード管理装置140と接続する場合には、主店舗管理装置40aのインタフェースL1を通信回線91に接続し、インタフェースL3は使用しない。このときのインタフェースL3は、通信処理部46fにより不使用(disable)に設定される。なお、IPアドレスを未設定としてもよい。主店舗管理装置40aの会員管理機能が有効になっている場合は、主店舗管理装置40aが保持する貯玉に関するデータは図示しない店舗外の貯玉第三者管理装置に向けて送信されるように制御される。
【0089】
通信回線91には、景品管理装置70及びハブ140bが接続される。そして、ハブ140bは、ルータ140aと接続され、ルータ140aにはカード管理装置140及び島コントローラ30が接続され、島コントローラ30に台間カード処理機10が接続される。この構成では、台間カード処理機10からの通信は、ハブ140b及びルータ140aによってカード管理装置140に向けて送信されるようにアクセス制御される。
【0090】
また、ルータ140aによって主店舗管理装置40aからカード管理装置140へのアクセスが規制される。なお、カード管理装置140がルータ140aを内蔵する構成としてもよい。
【0091】
なお、台間カード処理機10から主店舗管理装置40aに電文を送信したとしても、主店舗管理装置40aのカード管理機能が無効であれば、通信処理部46fは、台間カード処理機10からの電文に対し、エラーの返信を行なった上でアラート表示を行うことで、不正使用を防止する。エラーの返信を行なわず、電文に応答するよう構成してもよいが、少なくともアラート表示、若しくは所定の報知を行なうことが望ましい。
【0092】
景品管理装置70などの端末からの通信は主店舗管理装置40aのローカルIPアドレスに向けて送信される。なお、ここでは図示を省略したが、遊技玉を計数する計数機等を通信回線91に接続し、主店舗管理装置40aと通信可能としてもよい。
【0093】
この構成においても、主店舗管理装置40aのインタフェースL2は、予備店舗管理装置40bのインタフェースL2と接続され、主店舗管理装置40aのデータバックアップに使用される。また、主店舗管理装置40aと予備店舗管理装置40bのインタフェースL1同士の通信回線91を介した接続は、相互の装置の生存(作動)確認に用いられる。予備店舗管理装置40bは、インタフェースL1を通じた通信において、店舗管理装置40が正常に作動していないと判断したときは、自ら従前の主店舗管理装置40aと同様の機能を起動して、単独で動作する。そして、従前の主店舗管理装置40aが復旧した場合や、他の店舗管理装置がバックアップ用に接続された場合に、バックアップ用の店舗管理装置(復旧した主店舗管理装置40a若しくは新たな店舗管理装置)に向けてバックアップデータを送信する。
【0094】
会員管理機能が有効に設定された主店舗管理装置40aは、遊技店に会員登録された会員に関する情報を会員管理データにより管理する。会員管理データは、会員に対して発行した会員カードのカードIDに、氏名、貯玉数、ポイント、来店回数、遊技履歴、暗証番号等を関連付けたデータである。
【0095】
主店舗管理装置40aは、カード管理装置140が台間カード処理機10から会員カードのカードIDを含むカード挿入通知を受信した場合に、該カードIDに対応付けられた貯玉数をカード管理装置140経由で台間カード処理機10に通知する。また、主店舗管理装置40aは、台間カード処理機10が貯玉再プレイ要求を行なった場合には、貯玉数を減算して再プレイ許可を送信する。また、主店舗管理装置40aは、景品管理装置70からカードIDを受信したならば、このカードIDに対応づけられた貯玉数を景品管理装置70に対して通知する。
【0096】
景品管理装置70は、遊技店内の景品交換カウンタに併設された景品交換用の端末装置であり、貯玉及び持玉の景品交換処理を行なう。景品管理装置70には、カードからカードIDを読み取るリーダライタ並びに景品を払い出す景品払出装置が接続されている。景品管理装置70は、リーダライタがカードを受け付けた場合には、リーダライタで読み出したカードのカードIDをカード管理装置140及び主店舗管理装置40aに送信して、該カードIDに対応付けられた持玉数及び貯玉数を取得する。
【0097】
次に、
図7に示したシステムで貯玉の再プレイを行う場合の貯玉再プレイ処理について説明する。台間カード処理機10は、カードの挿入後、最初に貯玉再プレイ操作を受け付けた場合、若しくは会員カードとして使用可能な携帯端末からカードIDに対応する識別情報を読み取った場合に、カード管理装置140のローカルIPアドレスを宛先として指定した電文を送信する。この電文は、台間カード処理機10に挿入されているカードのカードID(若しくは携帯端末から読み取ったカードIDに対応する識別情報。以降、カードIDという)と、送信元である台間カード処理機10を特定するIPアドレス若しくは任意の識別情報と、貯玉再プレイ要求とを含む。また、貯玉再プレイに際して暗証番号の入力を要求する場合には、電文の送信前に暗証番号の入力を要求しておき、入力された暗証番号を電文に含める。
【0098】
カード管理装置140は、貯玉再プレイ要求の電文を受信した場合には、該電文を主店舗管理装置40aに転送する。主店舗管理装置40aは、該電文内のカードIDに対応付けられた貯玉数を所定値減算し、減算後の貯玉数とともに貯玉再プレイ許可を台間カード処理機10に送信する。この貯玉再プレイ許可の送信は、カード管理装置40を介して行われる。
【0099】
台間カード処理機10は、貯玉再プレイ許可を受信したならば、自装置が管理する貯玉数が該貯玉再プレイ許可とともに受信した減算後の貯玉数に至るまで順次遊技玉を投出し、自装置が管理する貯玉数の更新を行なう。
【0100】
次に、閉店処理における持玉からの貯玉への移行について説明する。カード管理装置140は、閉店処理時にカード管理データの持玉数を確認し、対応付けられた持玉数が「0」より大きいカードIDについて、該カードIDと持玉数を主店舗管理装置40aに送信し、持玉数をゼロにクリアする。主店舗管理装置40aは、受信したカードIDに対応する貯玉数を、受信した持玉分加算する。
【0101】
次に、
図5に示した記憶部45が記憶するデータの具体例について説明する。
図8は、記憶部45が記憶するデータを説明するための説明図である。
図8(a)に示すカード管理データ45aは、カードID「1001」にプリペイド価値「2500」及び持玉「3000」が対応付けられた状態を示している。
【0102】
また、
図8(b)に示す会員管理データ45bは、カードID「2001」に対して、氏名「B C」、貯玉「2500」、住所「D県 E市・・・」及び連絡先「090−XXXX−XXXX」等が対応づけられた状態を示している。なお、図示は省略したが会員管理データ45bは、ポイント、来店回数、遊技履歴、暗証番号等をカードIDに対応付けることができる。
【0103】
また、
図8(c)に示す景品管理データ45cは、景品コード「0001」に対して、景品名「大景品」及び在庫数「1000」等を対応付けた状態を示している。また、
図8(d)に示す顧客管理データ45dは、年齢層「〜30」の男性が、機種「F1」の遊技機を選ぶ傾向にある状態を示している。
【0104】
また、
図8(e)に示す動作設定データ45eは、カード管理部46aによるカード管理機能が「有効」に設定され、会員管理部46bによる会員管理機能が「無効」に設定され、景品管理部46cによる景品管理機能が「無効」に設定され、顧客管理部46dによる顧客管理機能が「有効」に設定された状態を示している。
【0105】
次に、動作設定部46eによる設定の処理手順について説明する。
図9は、動作設定部46eによる動作設定の処理手順を示すフローチャートである。
図9に示すように、動作設定部46eは、まず、接続された装置の識別に基づく動作の自動設定が有効であるか否かを判定する(ステップS201)。自動設定が有効であるならば(ステップS201;Yes)、動作設定部46eは、店舗管理装置40が遊技店内においてカード管理装置140等のカード管理機能を有する他の管理装置と接続されているか否かを判定する(ステップS204)。この「カード管理機能を有する他の管理装置と接続されているか否か」、及び後述の「会員管理機能を有する他の管理装置と接続されているか否か」の判断は、例えば以下のように行う。まず、所定のインタフェース(接続ポート)が使用されているかどうかを判断し、使用されている場合は、そのインタフェースを通じて、一定のリクエスト信号を送信する。このリクエスト信号に対しては、カード管理機能あるいは会員管理機能を他の装置が有していれば、一定の形式の応答信号が送信されるようになっており、この応答信号の内容が一定の形式に合致していれば、カード管理機能あるいは会員管理機能を有した他の装置が接続されていると判断する。
【0106】
店舗管理装置40がカード管理機能を有する他の管理装置と接続されているならば(ステップS204;Yes)、動作設定部46eは、カード管理部46aによるカード管理機能を「無効」に設定する(ステップS207)。
【0107】
店舗管理装置40がカード管理機能を有する他の管理装置と接続されていなければ(ステップS204;No)、店舗管理装置40が遊技店内において会員管理装置150等の会員管理機能を有する他の管理装置と接続されているか否かを判定する(ステップS205)。
【0108】
店舗管理装置40が会員管理機能を有する他の管理装置と接続されているならば(ステップS205;Yes)、動作設定部46eは、会員管理部46bによるカード管理機能を「無効」に設定する(ステップS206)。
【0109】
会員管理機能又はカード管理機能を無効に設定した(ステップS206又はS207)後、動作設定部46eは、設定内容を管理センタ50に送信して(ステップS208)、処理を終了する。
【0110】
一方、自動設定が無効であるならば(ステップS201;No)、動作設定部46eは、管理センタ50から設定データを受信したか否かを判定する(ステップS202)。設定データを受信していなければ(ステップS202;No)、動作設定部46eは、ステップS202に移行し、管理センタ50からの設定データの受信を待機する。
【0111】
管理センタ50から設定データを受信したならば(ステップS202;Yes)、動作設定部46eは、受信した設定データに従って各機能の有効・無効を設定し、動作設定データを更新して(ステップS203)、処理を終了する。
【0112】
次に、通信処理部46fによるアクセス管理の処理手順について説明する。
図10は、通信処理部46fによるアクセス管理の処理手順を示すフローチャートである。
図10に示すように、通信処理部46fは、遊技店内の他の管理装置からアクセスが受けたか否かを判定し(ステップS301)、遊技店内の他の管理装置からアクセスを受けていなければ(ステップS301;No)、処理を終了する。
【0113】
通信処理部46fは、遊技店内の他の管理装置からアクセスを受けたならば(ステップS301;Yes)、動作設定データ45eを参照し、カード管理部46aによるカード管理機能が有効であるか否かを判定する(ステップS302)。
【0114】
カード管理機能が有効である場合には(ステップS302;Yes)、自装置でカードの管理を行なっているので、他の管理装置からのアクセスを拒否し(ステップS303)、処理を終了する。一方、カード管理機能が無効である場合には(ステップS302;No)、通信処理部46fは、他の管理装置からのアクセスを許可して(ステップS304)、処理を終了する。
【0115】
上述してきたように、本実施例では、遊技店に設置され、遊技店の管理を行なう店舗管理装置40が、カードに関する情報を管理するカード管理部46aと、会員に関する情報を管理する会員管理部46bとを備え、動作設定部46eがカード管理部46aと会員管理部46bについて動作の許可又は禁止の設定を行ない、通信処理部46fが動作設定部46eによる設定状態に基づいて、他の装置とのアクセスを制限するよう構成したので、コストを抑制しつつ遊技店の管理にかかるデータ管理のセキュリティを向上することができる。
【0116】
なお、上述の実施例では、遊技玉を遊技媒体として用いる遊技機を設置した遊技店を管理する場合を例に説明を行なったが、遊技媒体は遊技玉に限定されるものではなく、メダル等の任意の遊技媒体を用いる場合にも適用可能である。
【0117】
また、上述の実施例では、他の装置との接続を判定して自装置の機能を自動設定する設定機能を有する例を示したが、この自動設定機能を搭載せず、センタ側からの指示のみで機能設定を行うものであってもよい。さらに、自動設定が有効になっている場合にも、管理センタ50からの設定データを受け付けることができるものであってもよく、この場合、自動設定で設定すべき内容と、管理センタ50からの設定データが不一致である場合には、その旨の警告出力を行なう構成であることが好ましい。
【0118】
また、上述の実施例では、店舗管理装置40を会員管理装置150に接続する場合はインタフェースL3を使用し、カード管理装置140に接続する場合はインタフェースL1を使用する構成について説明を行なった。このように、使用するインタフェースを異ならせることで通信を管理する場合に限定されず、同一のインタフェースを使用しつつ、ソフトウェアによるアクセス制御により、通信の管理を行うよう構成してもよい。
【0119】
また、上述の実施例では、遊技媒体数を関連づける媒体であるカードの形態についての詳細な説明を省略したが、かかるカードには、磁気カード、ICカード等が含まれる。また、ここでは説明の便宜上「カード」を例にとって説明したが、かかるカード以外に、チップ、スティック、携帯端末等を用いる場合に本発明を適用することもできる。特に、ICチップ付携帯端末を媒体として用いる場合は、当該携帯端末のICチップから非接触にて取得可能な識別情報を用いて携帯端末を一意に識別できるため、当該識別情報に関連付けて遊技媒体数を管理することができる。
【0120】
また、本実施例で図示した各構成は機能概略的なものであり、必ずしも物理的に図示の構成をされていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の形態は図示のものに限られず、その全部または一部を各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。