特許第6082198号(P6082198)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6082198
(24)【登録日】2017年1月27日
(45)【発行日】2017年2月15日
(54)【発明の名称】創傷被覆材及びその製造方法
(51)【国際特許分類】
   A61F 13/02 20060101AFI20170206BHJP
【FI】
   A61F13/02 370
   A61F13/02 310D
   A61F13/02 390
【請求項の数】4
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2012-155156(P2012-155156)
(22)【出願日】2012年7月11日
(65)【公開番号】特開2014-14580(P2014-14580A)
(43)【公開日】2014年1月30日
【審査請求日】2015年5月29日
(73)【特許権者】
【識別番号】390002129
【氏名又は名称】デュプロ精工株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100084146
【弁理士】
【氏名又は名称】山崎 宏
(74)【代理人】
【識別番号】100081422
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 光雄
(74)【代理人】
【識別番号】100118625
【弁理士】
【氏名又は名称】大畠 康
(74)【代理人】
【識別番号】100144200
【弁理士】
【氏名又は名称】奥西 祐之
(72)【発明者】
【氏名】杉山 嘉英
【審査官】 一ノ瀬 薫
(56)【参考文献】
【文献】 特表2008−543450(JP,A)
【文献】 国際公開第2010/086901(WO,A1)
【文献】 国際公開第2012/081065(WO,A1)
【文献】 特開平10−234772(JP,A)
【文献】 米国特許第6297420(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61F 13/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
熱可塑性樹脂フィルムの片面に、被覆される創傷部位の非創傷時の肌面カラー画像又は前記創傷部位以外の部位の肌面カラー画像が印刷された印刷インク層を有し、前記熱可塑性樹脂フィルムの他面側に粘着剤を有しており、
前記熱可塑性樹脂フィルムの前記他面側に、遮光性を有する肌色インク層が形成されている、ことを特徴とする創傷被覆材。
【請求項2】
熱可塑性樹脂フィルムの片面に、被覆される創傷部位の非創傷時の肌面カラー画像又は前記創傷部位以外の部位の肌面カラー画像が印刷された印刷インク層を有し、前記熱可塑性樹脂フィルムの他面側に粘着剤を有しており、
前記熱可塑性樹脂フィルムの前記片面と前記印刷インクとの間に、遮光性を有する肌色インク層が形成されている、ことを特徴とする創傷被覆材。
【請求項3】
前記肌面カラー画像が印刷された印刷領域を取り囲む領域が、前記印刷インク層を含まない透明領域となっている、請求項1又は2に記載の創傷被覆材。
【請求項4】
被覆される創傷部位の非創傷時の肌面カラー画像又は創傷部位以外の領域の肌面カラー画像を読み取る読み取り工程と、
読み取った肌面カラー画像の形状及び色彩のデータに基づき、熱可塑性樹脂フィルムの片面に前記肌面カラー画像を印刷すると同時に、熱可塑性樹脂フィルムに微細孔を熱穿孔する印刷穿孔工程と、
を含んでおり、
前記印刷穿孔工程では、遮光性を有する肌色インク層が他面側に又は前記片面に形成されている前記熱可塑性樹脂フィルムを、使用する、
ことを特徴とする創傷被覆材の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、身体の創傷部位の表面を保護するための創傷被覆材及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
創傷被覆材は、一般に、熱傷、擦傷、切傷、褥瘡(床擦れ)等の創傷を治療あるいは保護するために用いられが、外科手術あるいは整形美容外科手術の後の縫合部分等を保護するためにも多く用いられている。
【0003】
創傷被覆材の表面の色は、一般的には白色が使用されているが(特許文献1)、創傷被覆材の表面と周りの肌との色彩的な違和感を和らげるために、肌色が使用されることも多い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−099773号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
身体の肌面は、多くの細かい皺、体毛及び血管等により複雑な模様を呈しており、そのような肌面模様は、男女差及び年齢差で異なることに加え、個人個人でも異なり、さらに、肌の色の濃さも千差万別である。したがって、前述のように、創傷被覆材の表面の色を、画一的な肌色としていても、創傷被覆材の貼付箇所が周りから目立つのを避けることは困難である。特に、顔の整形外科手術後に、縫合箇所等を覆うために使用する場合には、少しの違和感があっても、患者にとっては非常に気になるものである。
【0006】
本発明の目的は、創傷被覆材の貼付箇所とその周りの肌面の模様及び色彩等の相違を軽減し、創傷被覆材の貼付箇所が目立つことがないよう、創傷部位を覆うことができる創傷被覆材を提供することである。また、そのような創傷被覆材を製造できる製造方法を提供することも、目的の1つである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、本発明に係る創傷被覆材は、熱可塑性樹脂フィルムの片面に、被覆される創傷部位の非創傷時の肌面カラー画像又は前記創傷部位以外の部位の肌面カラー画像が印刷された印刷インク層を有し、前記熱可塑性樹脂フィルムの他面側に粘着剤を有しており、前記熱可塑性樹脂フィルムの前記他面側に、遮光性を有する肌色インク層が形成されている。
また、本発明に係る別の創傷被覆材は、熱可塑性樹脂フィルムの片面に、被覆される創傷部位の非創傷時の肌面カラー画像又は前記創傷部位以外の部位の肌面カラー画像が印刷された印刷インク層を有し、前記熱可塑性樹脂フィルムの他面側に粘着剤を有しており、前記熱可塑性樹脂フィルムの前記片面と前記印刷インクとの間に、遮光性を有する肌色インク層が形成されている。
【0008】
上記創傷被覆材において、好ましくは、前記肌面カラー画像が印刷された印刷領域を取り囲む領域が、前記印刷インク層を含まない透明領域となっている。
【0009】
本発明に係る創傷被覆材の製造方法は、被覆される創傷部位の非創傷時の肌面カラー画像又は創傷部位以外の領域の肌面カラー画像を読み取る読み取り工程と、読み取った肌面カラー画像の形状及び色彩のデータに基づき、熱可塑性樹脂フィルムの片面に前記肌面カラー画像を印刷すると同時に、熱可塑性樹脂フィルムに微細孔を熱穿孔する印刷穿孔工程と、を含んでおり、前記印刷穿孔工程では、遮光性を有する肌色インク層が他面側に又は前記片面に形成されている前記熱可塑性樹脂フィルムを、使用する、ことを特徴としている
【発明の効果】
【0010】
本発明に係る創傷被覆材によると、創傷被覆材とその周囲の肌面との間で、肌模様及び色彩に関する違和感を大幅に減少でき、創傷被覆材を貼り付けている箇所が目立たなくなり、気付かれにくくなる。
【0011】
特に、印刷領域の周囲に透明領域を設けていると、透明領域において透けて見える肌面は、印刷領域における肌面カラー画像と実際の肌面との中間的な見え方となるため、印刷領域の肌面カラー画像から、透明領域で透けて見える肌面を経て、実際の肌面へと順次段階的に変化することになる。これにより、グラデーションのように、違和感無く見え、創傷被覆材と実際の肌面との境目が目立たず、創傷被覆材を貼り付けていることが、より一層気付かれにくくなる。
【0012】
さらに、前記印刷領域の前記他面に、遮光性を有する肌色インク層を形成しているので、創傷部位あるいはそれを覆う内部傷パッド等が被覆材表面から透けて見えることを確実に防止でき、かつ、肌色インク層が肌色であることにより、印刷領域の肌面カラー画像の色合いを害することはない。
【0013】
本発明に係る製造方法によると、病院あるいは診療所の医療現場において、患者の肌面の写真を撮ることにより、即座に創傷被覆材を製造でき、各患者に対し、迅速、かつ、的確に、創傷被覆材を使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の第1の実施の形態に係る創傷被覆材の斜視断面図である。
図2図1の創傷被覆材の矢印II部分の断面斜視拡大図である。
図3図1の創傷被覆材の矢印III部分の断面斜視拡大図である。
図4】創傷被覆材の製造装置の一例の外観斜視図である。
図5】本発明の第2の実施の形態に係る創傷被覆材の断面斜視拡大図である。
図6図5の創傷被覆材の矢印VI部分の断面斜視拡大図である。
図7図5の創傷被覆材の矢印VII部分の断面斜視拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
[創傷被覆材の第1の実施形態]
図1乃至図3は本発明に係る創傷被覆材を示しており、これらの図面に基づいて、本発明の第1の実施形態を説明する。
【0016】
図1は身体の肌面A2に貼り付けた状態の創傷被覆材1であり、創傷部位の創傷領域A1を覆うように市販品の傷パッド10が配置され、該傷パッド10は粘着剤11により肌面A2に貼り付けられている。そして、前記傷パッド10を面積的に余裕を持って覆うように、創傷被覆材1が配置され、該創傷被覆材1は、肌面A2側に塗布された粘着剤2により、傷パッド10の領域外の肌面及び傷パッド10の表面に貼り付けられている。創傷被覆材1の傷パッド10の領域外の部分には、多数の通気用微細孔3が形成されている。前記粘着剤2は、微細孔3を塞ぐことがないように、点状あるいは筋状に塗布されている。
【0017】
図2図1の矢印II部分の断面拡大図であり、創傷被覆材1は、孔版印刷機の製版原紙に使用する透明な熱可塑性樹脂フィルム5を主材料としており、この熱可塑性樹脂フィルム5の片面、すなわち肌面側と反対側の面に、肌面カラー画像が印刷された印刷インク層6を有し、熱可塑性樹脂フィルム5の他面側に、遮光性を有し肌色に印刷された肌色インク層7及び前記粘着剤2を有している。印刷インク層6に印刷されている肌面カラー画像は、被覆される創傷部位の非創傷時の肌面カラー画像又は前記創傷部位以外の部位の肌面カラー画像である。特に、創傷部位以外の部位の肌面カラー画像を使用する場合には、同一の患者において、創傷部位に対応する左右反対側の部位の肌面カラー画像が好ましい。これは、通常、同一人物の左右で対応する部位の肌面の模様あるいは形状は、似通ったものだからである。
【0018】
熱可塑性樹脂フィルム5として、たとえば延伸されたポリエチレンテレフタレート(PET樹脂)フィルムあるいはポリオレフィン系フィルムが使用される。微細孔3の穿孔加工に、孔版印刷機の原紙製版用のサーマルヘッドが用いられる場合には、好ましくは、ポリエチレンテレフタレートフィルムは厚みが1.5〜3μmのものが使用され、ポリオレフィン系フィルムは厚みが3〜10μmのものが使用される。なお、上記ポリエチレンテレフタレートフィルムあるいはポリオレフィン系フィルムの他に、ポリエステル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、ポリメチルペンテン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレンナフタレート樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ナイロン6等のフィルムが利用可能である。
【0019】
図3図1の矢印III部分の断面斜視拡大図であり、肌面カラー画像が印刷された印刷インク層6及び肌色インク層7が存在する印刷領域S1を取り囲む領域は、前記印刷インク層6及び肌色インク層7が形成されていないことにより、肌面A2が透けて見える透明領域S2となっている。実線で示すP1は、肌面の実際の皺を示し、実線で示すP2は、印刷領域S1に印刷された皺を示し、破線で示すP3は、透明領域S2において、透明な熱可塑性樹脂フィルム5を通して透けて見える皺を示している。
【0020】
微細孔3は、直径が10数μmから50μm程度の大きさで形成されている。また、各微細孔3は、熱穿孔加工により形成されており、したがって、微細孔3の両端開口周縁3aは、加工時の熱で溶融したフィルムが収縮して、丸い形状になっている。
【0021】
図4は、診察室等の医療現場における創傷被覆材1の製造装置の一例を示しており、製造装置は、カメラ機能を有するタブレット端末21あるいはディジタルカメラと、カラー印刷機能を有するプリンタ22とを備えている。プリンタ22は、さらに微細孔の熱穿孔用に、孔版印刷機の製版用のサーマルヘッドを備えることもできる。
【0022】
(製造及び使用方法)
医療現場において、図4に示すように、創傷部位X1の非創傷時の肌面と似た模様を有する他の肌面X2を、タブレット端末21あるいはディジタルカメラにより撮影する。図4に示す例は、患者が右手RHに負傷部位(患部)X1を有している場合を示しており、その患者の左手LHのうち、前記右手RHの創傷部位X1に対応する部位X2を、カラー撮影している。
【0023】
そして、撮影した肌面カラー画像X2aのデータは、患者の左手LHの部位X2を撮影したものであるため、好ましくは、右手RHの創傷部位X1に合わせるために、データを左右反転させてプリンタ22に入力する。プリンタ22では、左右反転されたデータに基づいて、熱可塑性樹脂フィルム5の片面に、前記部位X2の肌面カラー画像の左右反転画像を等倍で印刷する。図1において、微細孔3は、印刷前に、予め熱可塑性樹脂フィルム5の外周端部に形成しておいても良いが、印刷と同時に、熱可塑性樹脂フィルム5の外周端部に、サーマルヘッドにより熱穿孔してもよい。
【0024】
創傷被覆材1を製造後は、図1のように、まず、創傷部位の創傷領域A1を覆うように、傷パッド10を肌面に貼り付け、さらにその上から創傷被覆材1で覆い、該創傷被覆材1を創傷部位の創傷領域A1の外の領域の肌面に、粘着剤2により貼り付ける。
【0025】
(第1の実施形態の効果)
(1)印刷領域S1には、創傷を負っている患者の肌面を撮影したカラー画像が印刷されているので、創傷被覆材1とその周囲の肌面A2との間で、肌模様及び色彩に関する違和感を大幅に減少でき、創傷被覆材1を貼り付けている箇所が目立たなくなり、創傷被覆材1を貼っていることが気付かれにくくなる。
【0026】
(2)印刷領域S1の外周を囲むように透明領域S2を形成しており、透明領域S2において透けて見える肌面は、印刷領域S1における肌面カラー画像と実際の肌面との中間的な見え方となるため、印刷領域S1の肌面カラー画像から、透明領域S2で透けて見える肌面を経て、実際の肌面へと順次変化することになる。これにより、グラデーションが形成され、創傷被覆材1及びその周囲が違和感無く見え、創傷被覆材1と実際の肌面との境目が目立たず、創傷被覆材1を貼り付けていることが、より一層気付かれにくくなる。
【0027】
(3)熱可塑性樹脂フィルム5の印刷インク層6側とは反対側に面に、遮光性を有する肌色インク層7を形成しているので、創傷部位あるいはそれを覆う内部傷パッド10が被覆材表面から透けて見えることを確実に防止でき、かつ、肌色インク層7が肌色であることにより、印刷領域S1の肌面カラー画像の色合いを害することはない。
【0028】
(4)図1のように、創傷部位を覆う傷パッド10に対応する領域には微細孔3を形成せず、傷パッド10外の領域のみに微細孔3を形成しているので、貼り付け後、創傷部位は密封状態が保たれる。したがって、患部からしみ出した浸出液L1は、創傷部位に溜まり、創傷部位を湿潤状態に維持し、乾燥を阻止する。これにより、創傷部位の衛生状態が保たれるのは勿論の事、創傷部位にかさぶたが生じるのを防ぎ、かさぶたによる痛みの発生を抑え、傷口の再生が促進される。一方、肌面に粘着された外周端部領域では、微細孔3の通気性により乾燥状態に保たれ、蒸れ等を防ぐことができる。
【0029】
(5)熱穿孔加工により微細孔3を形成していることにより、微細孔3の両端開口縁3aが丸い形状になっているので、熱可塑性樹脂フィルム5が肌に接触した際に、滑らかな感触となり、使用者に不快感を与えることがない。しかも、熱収縮により丸くなった開口縁3aは、強度も高くなっており、開口縁3aからは破れにくい。
【0030】
[創傷被覆材の第2の実施形態]
図5乃至図7は、本発明に係る創傷被覆材1の第2の実施形態を示しており、図5は、創傷被覆材の斜視断面図、図6は、図5の創傷被覆材の矢印VI部分の断面拡大図、図7は、図5の創傷被覆材の矢印VII部分の断面斜視拡大図である。
【0031】
図1乃至図3の実施の形態と異なる構造は、遮光性を有する肌色インク層7を、熱可塑性樹脂フィルム5の片面と、肌面カラー画像が印刷され印刷インク層6と、の間に設けていることである。その他の構造は、図1乃至図3と同様であり、同じ部分には、同じ符号を付してある。
【0032】
作用効果も、基本的には前記第1の実施の形態の場合と同様である。
【0033】
[その他の実施の形態]
(1)前記実施の形態では、微細孔3を、傷パッド10に対応する領域の外に形成し、傷パッド10に対応する領域には形成していないが、熱可塑性樹脂フィルム5の全体に亘って微細孔3を形成することも可能である。この場合、好ましくは、創傷の種類によって、傷パッド10に対応する領域の外と、傷パッド10に対応する領域内とで、開口率を異ならせる。たとえば、傷パッド10に対応する領域に対し、傷パッド10に対応する領域の外の領域の開口率を大きく設定する。反対に、傷パッド10に対応する領域の開口率を大きくすることも可能である。この場合は、創傷部位の通気性が確保され、創傷部位の乾燥が促進される。したがって、水虫等のように患部を乾燥させる治療に向いている。
【0034】
(2)創傷被覆材の構成は、前述の実施の形態で示したものに限らず、熱可塑性樹脂フィルムと、ガーゼ及び不織布以外の支持材(支持層)と、を有する構造でも良い。また、ガーゼ/不織布以外の別の支持材を有する構造であっても良い。
【符号の説明】
【0035】
1 創傷被覆材
2 粘着剤
3 微細孔
5 熱可塑性樹脂フィルム
6 印刷インク層
7 遮光性肌色インク層
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7