特許第6083840号(P6083840)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6083840
(24)【登録日】2017年2月3日
(45)【発行日】2017年2月22日
(54)【発明の名称】携帯用台襟付きシャツホルダー
(51)【国際特許分類】
   B65D 85/18 20060101AFI20170213BHJP
【FI】
   B65D85/18 B
【請求項の数】8
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2016-101378(P2016-101378)
(22)【出願日】2016年5月20日
【審査請求日】2016年5月23日
(31)【優先権主張番号】特願2015-208167(P2015-208167)
(32)【優先日】2015年10月22日
(33)【優先権主張国】JP
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】507358066
【氏名又は名称】森田 久美代
(72)【発明者】
【氏名】森田 久美代
【審査官】 長谷川 一郎
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2014/0091114(US,A1)
【文献】 米国特許第05947366(US,A)
【文献】 米国特許第03688948(US,A)
【文献】 登録実用新案第3000650(JP,U)
【文献】 特開2000−062874(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 85/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体に襟形保持部を備えたシート状の素材からなる携帯用台襟付きシャツホルダーであって、
前記本体はT字形で、該T字形の下端と平行に設けられた3本の折り目により、該下端から、第1シート部、第2シート部、第3シート部、第4シート部の順に区分され、折伸自在の4つ折りに形成されていて、
第1シート部及び第2シート部は、台襟付きシャツの背面上部に当てられ、該台襟付きシャツを折りたたむ型とされ、
第3シート部は、折りたたまれた台襟付きシャツの背面に当てられ、
第4シート部は、折りたたまれた台襟付きシャツの前面下部に当てられ、さらに、該第4シート部の左右両端部は、該左右両端部に設けられた折り目に沿って折り曲げられるとともに、該左右両端部の端が第3シート部の左右両端に連結手段により連結され、
前記襟形保持部は、襟羽根と台襟の間に挿入され、
下部は略長方形で、上部はワイシャツの台襟のように左右に細長く、その左右両端部の上部はワイシャツの襟羽根を模した形で外側に折り曲げられ、該左右両端部の先端は連結手段により連結され、
該襟形保持部が、第2シート部の上部に位置するように、該襟形保持部の下縁部が第3シート部の縁に連結手段により連結されていることを特徴とする携帯用台襟付きシャツホルダー。
【請求項2】
前記本体の3本の折り目は、第2シート部の長さが第1シート部の長さより長く、第3シート部の長さが第2シート部の長さより長く、第4シート部の長さが、第2シート部の長さより短くなる位置に設けられ、
該折り目に沿って、第1シート部が第2シート部の下に折り返された後、第3シート部が第1シート部の下に折り返され、最後に、第4シート部が第2シート部の上に折り返されていることを特徴とする請求項1に記載の携帯用台襟付きシャツホルダー。
【請求項3】
前記襟形保持部と第3シート部との連結手段が、着脱可能な留め具であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の携帯用台襟付シャツホルダー。
【請求項4】
前記襟形保持部の上部のうち、下部よりも左右に張り出した部分が切り離され、その切り離された部分に設けられた着脱可能な留め具により再び連結されていることを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載の携帯用台襟付きシャツホルダー。
【請求項5】
前記第4シート部の両端と第3シート部の両端との連結手段が、着脱可能な留め具であることを特徴とする請求項1から請求項4の何れかに記載の携帯用台襟付きシャツホルダー。
【請求項6】
請求項1から請求項4の何れか一項に記載の携帯用台襟付きシャツホルダーにおいて、前記第3シート部と前記第4シート部に区分する前記折り目に代えて、前記第3シート部と前記第4シート部との間の前記折り目の部分で、該第3シート部と該第4シート部が切り離されているとともに、前記第4シート部の左右両端部の両端又は何れか一方の端が、前記第3シート部の左右両端部の対応する端に溶着又は接着剤により連結されていることを特徴とする携帯用台襟付きシャツホルダー。
【請求項7】
前記本体に設けられた折り目のわきと、前記第4シート部の両端部に設けられた折り目のわきに、それぞれ、1又は複数の折り目が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項6の何れかに記載の携帯用台襟付きシャツホルダー。
【請求項8】
前記本体及び襟形保持部が、合成樹脂製のシート状の素材によって構成されていることを特徴とする請求項1から請求項7の何れかに記載の携帯用台襟付きシャツホルダー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、台襟付きシャツの襟の形状を保持しながら、その台襟付きシャツを、誰もが同一寸法で容易に折りたたむことができ、かつ、その形状を保持したまま持ち運ぶことができる、携帯用台襟付きシャツホルダーに関する。
【背景技術】
【0002】
従来のワイシャツ折りたたみ補助具は、蝶番で連結した基盤と案内板の間にワイシャツを挟み、係止片で基盤をワイシャツの上から挟み込んで固定し、ワイシャツ折りたたみ補助具と共にワイシャツを裏返しにして、基盤の縁と基盤の端面に添ってワイシャツを折りたたみ、一定の大きさに折りたたんだ後、係止片を外して案内板を開き、基盤を抜き取って仕上がりになるという構成である。(特許文献1を参照)
【0003】
しかしながら、上記ワイシャツ折りたたみ補助具は、ワイシャツをたたんだ後基盤を抜き取るので、せっかくきれいにたたんでも、旅行などでそのワイシャツを持ち運んだとき、荷物の間でしわになりやすく、その形状を保持しにくいという点で改善の余地があった。
【0004】
また、従来のワイシャツ等衣類収納具は、折りたたまれたワイシャツ等の衣類の背面に当たる背板部と、該背板部の上縁部または下縁部に連結される前面押さえ部とからなるワイシャツ等衣類収納具であって、該前面押さえ部は連結部、立ちあげ部、前面保護部及び襟首保護部材からなり、該襟首保護部材は脱着可能とされ、該前面保護部にはクッション材が巻き付けられており、更に該前面押さえ部は開閉又は脱着自在とされている構成である。(特許文献2を参照)
【0005】
しかしながら、上記ワイシャツ等衣類収納具は、折りたたまれたワイシャツ等の衣類を保管あるいは運搬する際に、その形は崩れないが、それ以前に、衣類を折りたたむのは各人の手作業なので、必ずしも、誰もが容易に衣類をきれいにたためるとは限らないという点で改善の余地があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平9−225200号公報
【特許文献2】実用新案登録第3042868号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、以上のような従来の改善余地を踏まえ、台襟付きシャツの襟の形状を保持しながら、その台襟付きシャツを、誰もが同一寸法で容易に折りたたむことができ、かつ、その形状を保持したまま持ち運ぶことができる、携帯用台襟付きシャツホルダーを提供する事を目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明は、本体に襟形保持部を備えたシート状の素材からなる携帯用台襟付きシャツホルダーである。
【0009】
前記本体はT字形で、該T字形の下端と平行に設けられた3本の折り目により、該下端から、第1シート部、第2シート部、第3シート部、第4シート部の順に区分され、折伸自在の4つ折りに形成されている。第1シート部及び第2シート部は、台襟付きシャツの背面上部に当てられ、該台襟付きシャツを折りたたむ型とされ、第3シート部は、折りたたまれた台襟付きシャツの背面に当てられ、第4シート部は、折りたたまれた台襟付きシャツの前面下部に当てられ、さらに、該第4シート部の左右両端部は、該左右両端部に設けられた折り目に沿って折り曲げられるとともに、該左右両端部の端が第3シート部の左右両端に連結手段により連結されている。
【0010】
また、前記襟形保持部は、襟羽根と台襟の間に挿入され、下部は略長方形で、上部はワイシャツの台襟のように左右に細長く、その左右両端部の上部はワイシャツの襟羽根を模した形で外側に折り曲げられ、該左右両端部の先端は連結手段により連結され、該襟形保持部が、第2シート部の上部に位置するように、該襟形保持部の下縁部が第3シート部の縁に連結手段により連結されていることを特徴とする。
【0011】
前記本体の3本の折り目は、第2シート部の長さが第1シート部の長さより長く、第3シート部の長さが第2シート部の長さより長く、第4シート部の長さが、第2シート部の長さより短くなる位置に設けられ、該折り目に沿って、第1シート部が第2シート部の下に折り返された後、第3シート部が第1シート部の下に折り返され、最後に、第4シート部が第2シート部の上に折り返されていることを特徴とする。
【0012】
本発明は、前記襟形保持部と第3シート部との連結手段が、着脱可能な留め具であってもよい。
【0013】
また、前記襟形保持部の上部のうち、下部よりも左右に張り出した部分が切り離され、その切り離された部分が、着脱可能な留め具によって再び連結されていてもよい。
【0014】
また、前記第4シート部の両端と第3シート部の両端との連結手段が、着脱可能な留め具であってもよい。
【0015】
また、前記に記載の携帯用台襟付きシャツホルダーにおいて、前記第3シート部と前記第4シート部に区分する前記折り目に代えて、前記第3シート部と前記第4シート部との間の前記折り目の部分で、該第3シート部と該第4シート部が切り離されているとともに、前記第4シート部の左右両端部の両端又は何れか一方の端が、前記第3シート部の左右両端部の対応する端に溶着又は接着剤により連結されていてもよい。
【0016】
また、前記本体に設けられた折り目のわきと、前記第4シート部の両端部に設けられた折り目のわきに、それぞれ、1又は複数の折り目が設けられていてもよい。
【0017】
また、前記本体及び襟形保持部が、合成樹脂製のシート状の素材によって構成されていてもよい。
【発明の効果】
【0018】
以上の説明から明らかなように本発明にあっては次に列挙する効果が得られる。
【0019】
(1)第1シート部と第2シート部は、台襟付きシャツの後ろ身頃上部に当てられ、台襟付きシャツは、該第1シート部及び第2シート部の周縁に沿って、該第1シート部及び第2シート部を巻き込んだまま折りたたまれるので、誰もが台襟付きシャツを同一寸法に、きれいに折りたたむことができる。
【0020】
(2)第3シート部は、折りたたまれた台襟付きシャツの背面を覆い、第4シート部は、折りたたまれた台襟付きシャツの前面下部を覆って第3シート部に連結されるので、折りたたまれた台襟付きシャツの形状を保持でき、出張や旅行などで持ち運ぶときに、鞄の中で動いても型崩れしない。
【0021】
(3)襟形保持部は、台襟付きシャツの襟羽根と台襟の間に沿って挿入されるので、襟全体を下部から支え、襟の形状を保持することができる。
【0022】
(4)第2シート部の長さが第1シート部の長さよりも長く、第3シート部の長さが第2シート部の長さよりも長くなっているので、台襟付きシャツを折りたたんだとき、該台襟付きシャツの厚みで携帯用台襟付きシャツホルダーの内側が突っ張らない。
【0023】
(7)第3シート部と第4シート部との間の折り目の部分が切り離されている場合は、折りたたまれた台襟付きシャツの下部の折り目にシートの折り目の圧力がかからず、しわになりにくい。
【0024】
(6)襟形保持部の上部の一部が切り離され、その切り離された部分が着脱可能な留め具により、再び連結されているので、該着脱可能な留め具の位置を変えることにより、襟形保持部の周長を、台襟付きシャツの首回りにあったサイズに調整することができる。
【0025】
(7)第3シート部と第4シート部が切り離されている場合は、折りたたまれた台襟付きシャツの下部の折り目にシートの折り目の圧力がかからず、しわになりにくい。
【0026】
(8)第4シート部の両端と第3シート部の両端が着脱可能な留め具によって連結されていている場合は、台襟付きシャツの厚みにより、着脱可能な留め具の位置を調整でき、台襟付きシャツの下部がしっかりと固定される。
【0027】
(9)本体に設けられた折り目のわきと、第4シート部の左右両端部に設けられた折り目のわきに、1又は複数の折り目が設けられた場合は、台襟付きシャツの折り目部分にシートの折り目の圧力がかかりにくく、台襟付きシャツに折りしわがつきにくい。
また、第4シート部の左右両端の連結する位置を変えたとき、複数の折り目が設けられているので、台襟付きシャツの厚みに応じて、きれいに左右両端部が折り返せる。
【0028】
(10)本体及び襟形保持部が合成樹脂製だと、紙製よりも耐久性に優れ、繰り返し使用でき経済的である。
【0029】
(11)本発明は、携帯用を目的になされたものであるが、家庭においても使用でき、台襟付きシャツを重ねて収納しても型崩れしない。
【図面の簡単な説明】
【0030】
図1】実施例1に係る本発明を広げたときの斜視図である。
図2】実施例1に係る本発明を折りたたんだときの斜視図である。
図3図2のA−A線の断面図である。
図4】実施例1に係る襟形保持部の説明図である。
図5】実施例1に係る襟形保持部の説明図である。
図6】実施例1に係る襟形保持部の斜視図である。
図7】実施例1に係る襟形保持部の説明図である。
図8】実施例1に係る襟形保持部の説明図である。
図9】実施例1に係る襟形保持部の説明図である。
図10】(a)実施例1に係る本体を広げたときの平面図である。 (b)実施例1に係る本体を広げたときの底面図である。
図11】実施例2に係る襟形保持部の斜視図である。
図12図10(a)のC−C線部分に面ファスナーを設けた説明図である。
図13図10(a)のC−C線部分に襟形保持部が連結される状態を示す図である。
図14】実施例3に係る襟形保持部の斜視図である。
図15図10(a)のC−C線部分に切れ目を設けた説明図である。
図16図10(b)のD−D線部分に面ファスナーと切れ目を設けた説明図である。
図17】実施例3に係る襟形保持部の説明図である。
図18】実施例3に係る襟形保持部の説明図である。
図19】実施例4に係る襟形保持部の説明図である。
図20】実施例4に係る襟形保持部の説明図である。
図21】実施例4に係る襟形保持部の斜視図である。
図22】実施例5に係る襟形保持部の説明図である。
図23】実施例5に係る襟形保持部の斜視図である。
図24】実施例6に係る本発明を折りたたんだときの斜視図である。
図25図24のA−A線の断面図である。
図26図24のB−B線の断面図である。
図27】実施例1の使用状態を示した図である。
図28】実施例1の使用状態を示した図である。
図29】実施例1の使用状態を示した図である。
図30】実施例1の使用状態を示した図である。
図31】実施例1の使用状態を示した図である。
図32】実施例1の使用状態を示した図である。
図33】実施例1の使用状態を示した図である。
図34】実施例1の使用状態を示した図である。
図35】実施例1の使用状態を示した図である。
図36】実施例6の使用状態を示した図である。
図37】実施例6の使用状態を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下、本発明の実施形態を図に基づいて説明する。なお、実施形態は、以下の形態に限定されるものではなく、本発明の課題を解決しうるものであれば他の態様も実施可能である。
【実施例1】
【0032】
図1は、実施例1に係る本発明を広げたときの斜視図である。
図1に示すように、この携帯用台襟付きシャツホルダー1は、本体10に襟形保持部20Aを備えたもので、合成樹脂製のシートから形成されている。
【0033】
図10に示すように、前記本体10はT字形で、該T字形の下端10aと平行に設けられた折り目10b、10c、10dにより、下端10aから、第1シート部11、第2シート部12、第3シート部13、第4シート部14の順に区分されている。
また、折り目10b、10c及び10dの両わきには、それぞれ折り目が設けられている。
【0034】
本体10の幅は、T字形の上部を除き、台襟付きシャツSの幅の半分強で、第2シート部12の長さは、台襟付きシャツSの丈の半分弱である。第1シート部11の長さは、第2シート部12の長さより1〜2cm程度短く、第3シート部13の長さは、第2シート部12の長さよりも1〜2cm程度長い。また、T字形の上部にあたる第4シート部14の幅は、本体10の幅より折りたたんだ台襟付きシャツSの厚み分程度長く、長さは、第2シート部12の長さの略半分である。
【0035】
図4に示すように、襟形保持部20Aは、下部は略長方形で、上部はワイシャツの台襟のように左右に細長く、その左右両端部の上部はワイシャツの襟羽根を模した形をしている。
【0036】
図5図6に示すように、襟形保持部20Aの左右両端は溶着により連結され、左右両端部の上部は外側に折り曲げられている。
【0037】
なお、溶着による連結に代えて、接着剤やボタン、あるいは面ファスナーにより連結されていてもよい。また、図7から図9に示すように、襟形保持部20Aの左右両端部に設けられたスリット20aが咬み合わさって連結されていてもよい。
【0038】
襟形保持部20Aの周長は、台襟付きシャツSの襟の周長と略同一で、その上部の左右に細長い部分の幅は、台襟付きシャツSの台襟の高さと略同一である。
【0039】
図1から図3に示すように、襟形保持部20Aは、本体表面10Aの第2シート部12の上部に位置するように、襟形保持部20Aの下縁部が、第3シート部13の縁に溶着により連結されている。なお、溶着による連結に代えて、ボタンとか接着剤又は面ファスナーにより連結されていてもよい。
【0040】
図2図3図10に示すように、本体10は、本体表面10Aを上にして、折り目10bに沿って、第1シート部11が第2シート部12の下に折り返された後、折り目10cに沿って、第3シート部13が第1シート部11の下に折り返され、最後に、折り目10dに沿って、第4シート部14が第2シート部12の上に折り返された、折伸自在の4つ折りに形成されている。
【0041】
第4シート部14の両端部は、該両端部に設けられた折り目14aに沿って、第3シート部13に向けて折り返され、本体裏面10Bの第4シート部14の両端と、本体表面10Aの第3シート部13の両端に設けられた面ファスナー30により、第4シート部14と第3シート部13は連結されている。
【0042】
なお、第4シート部14と第3シート部13の両端又は何れか一方の端が、ボタンとか接着剤又は溶着により連結されてもよい。
【実施例2】
【0043】
実施例2に係る携帯用台襟付きシャツホルダーは、実施例1の携帯用台襟付きシャツホルダー1に係る襟形保持部20Aに代えて、襟形保持部20Bを備えている。
【0044】
図11に示すように襟形保持部20Bは、襟形保持部20Aの下縁部内側に面ファスナー30が設けられたものである。
【0045】
図12図13に示すように、本体表面10Aの第3シート部13の縁には面ファスナー30が設けられ、襟形保持部20Bの下縁部が、第3シート部13に面ファスナー30により連結されている
【0046】

面ファスナー30を連結する位置を変えることにより、襟形保持部20Bの高さを、台襟付きシャツSの台襟に合った高さに調整することができる。
【実施例3】
【0047】
実施例3に係る携帯用台襟付きシャツホルダーは、実施例1の携帯用台襟付きシャツホルダー1に係る襟形保持部20Aに代えて、襟形保持部20Cを備えたものである。
【0048】
図14に示すように襟形保持部20Cは、襟形保持部20Aの下縁部外側に面ファスナー30が設けられたものである。
【0049】
図15図16に示すように、本体表面10Aの折り目10cに、襟形保持部20Cの下部が挿入できる程の切れ目13aが設けられ、本体裏面10Bの第3シート部13の縁に面ファスナー30が設けられている。
【0050】
図17図18に示すように、本体表面10A側から切れ目13aに挿入された襟形保持部20Cの下縁部の外側が、本体裏面10Bの第3シート部13に連結されている。
【0051】
折り目10cに設けられた切れ目13aに襟形保持部20Cの下縁部が挿入されることにより、該下縁部が第1シート部11と第3シート部13に挟まれるので、連結部が安定する。また、面ファスナー30を連結する位置を変えることにより、襟形保持部20Cの高さを、台襟付きシャツSの台襟に合った高さに調整することができる。
【実施例4】
【0052】
実施例4に係る携帯用台襟付きシャツホルダーは、実施例1の携帯用台襟付きシャツホルダー1に係る襟形保持部20Aに代えて、襟形保持部20Dを備えたものである。
【0053】
図19から図21に示すように襟形保持部20Dは、襟形保持部20Aの上部のうち、下部よりも左右に張り出した部分が切り離されていて、その切り離された部分の両端は数センチ程延長され、その両端部及び切り離した部分の上部に面ファスナー30が設けられ、その切り離された部分が再度連結されている。
【0054】
面ファスナー30を連結する位置を変えることにより、襟形保持部20Dの周長を、台襟付きシャツSの首回りにあったサイズに調整することができる。
【実施例5】
【0055】
実施例5に係る携帯用台襟付きシャツホルダーは、実施例1の携帯用台襟付きシャツホルダー1に係る襟形保持部20Aに代えて、襟形保持部20Eを備えたものである。
【0056】
図20から図23に示すように、襟形保持部20Eは、襟形保持部20Dの下部の連結部の両端に上下方向に切れ目20eが設けられ、襟形保持部20Dの切り離された部分の両端部は、切れ目20eに差し込める幅に狭められている。
【0057】
切り離された部分の両端部が、襟形保持部20Eの内側より該切れ目20eに通されているので、襟形保持台13の上部と下部が分離することなく面ファスナー30により連結でき、サイズ調整も容易にできる。
【実施例6】
【0058】
実施例6に係る携帯用台襟付きシャツホルダー6は、図1及び図24から図26に示すように、携帯用台襟付きシャツホルダー1の折り目10dの周縁部分が切り取られ、第3シート部と第4シート部が分離されている。
【0059】
また、携帯用台襟付きシャツホルダー1において、第4シート部の両端と第3シート部は、面ファスナーにより連結されているが、実施例6においては、溶着により連結されている。
【0060】
溶着により連結されているので、台襟付きシャツを折りたたむとき、台襟付きシャツホルダーの面ファスナーをいちいち着脱することなく、折りたたまれた台襟付きシャツの下部を容易に固定することができる。
【0061】
また、両端が溶着により連結されているのに代えて、接着剤により連結されていてもよく、何れか片方の端が、面ファスナーやボタンなどの着脱可能な留め具により連結されていてもよい。
【0062】
本発明の実施例1の使い方を説明する。
図27に示すように、携帯用台襟付きシャツホルダー1を広げ、襟形保持部20Aと台襟付きシャツSの襟が重なるように、携帯用台襟付きシャツホルダー1の上に台襟付きシャツSを上向きにのせる。
【0063】
次に、図28図29に示すように、襟形保持部20Aを持ち上げて、台襟付きシャツSの襟羽根S1と台襟S2の間に襟形保持部20Aを挿入する。
【0064】
図29図30に示すように、台襟付きシャツSと第2シート部12の上部を押さえながら、襟形保持部20Aを下向きにして、台襟付きシャツSを広げ、台襟付きシャツSの後ろ身頃S3の上部に、第2シート部12、第1シート部11の順に当てる。
【0065】
図31図32に示すように、台襟付きシャツSを第2シート部12と第1シート部11の周縁に沿って折りたたみ、第1シート部11を第2シート部12の上に折り返す。
【0066】
図33から図35に示すように、折りたたんだ台襟付きシャツSに第3シート部13をかぶせ、ひっくり返して襟の部分を上にし、折りたたんだ台襟付きシャツSの前面下部を第4シート部14で覆いながら、左右両端部を第3シート部13に連結する。
【0067】
本発明の実施例6の使い方を説明する。
図27から図33までは、実施例1の使い方と同じで、次は、図36図37に示すように、折りたたまれた台襟付きシャツの下部を第3シート部と第4シート部の間に差し込む。
【符号の説明】
【0068】
(実施例1)
1 携帯用台襟付きシャツホルダー
10 本体
10A 本体表面
10B 本体裏面
10a 下端
10b 折り目
10c 折り目
10d 折り目
11 第1シート部
12 第2シート部
13 第3シート部
14 第4シート部
14a 折り目
20A 襟形保持部
20a スリット
(実施例2)
20B 襟形保持部
(実施例3)
20C 襟形保持部
13a 切れ目
(実施例4)
20D 襟形保持部
(実施例5)
20E 襟形保持部
20e 切れ目
(実施例6)
6 携帯用台襟付きシャツホルダー
30 面ファスナー
S 台襟付きシャツ
S1 襟羽根
S2 台襟
S3 後ろ身頃



【要約】
【課題】本発明は、台襟付きシャツの襟の形状を保持しながら、その台襟付きシャツを、誰もが同一寸法で容易に折りたたむことができ、かつ、その形状を保持したまま持ち運ぶことができる携帯用台襟付きシャツホルダーを得ることにある。
【解決手段】シート状の素材からなる、襟羽根と襟の間に挿入される襟形保持部と、台襟付きシャツの後ろ身頃上部に当てたまま折りたたまれる第1シート部及び第2シート部と、折りたたまれた台襟付きシャツの背面に当てられる第3シート部と、折りたたまれた台襟付きシャツの前面下部に当てられる第4シート部とで構成された、折伸自在の携帯用台襟付きシャツホルダーとする。
【選択図】 図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
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図16
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図19
図20
図21
図22
図23
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図29
図30
図31
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図33
図34
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