(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6083912
(24)【登録日】2017年2月3日
(45)【発行日】2017年2月22日
(54)【発明の名称】クリアファイル
(51)【国際特許分類】
B42F 7/00 20060101AFI20170213BHJP
【FI】
B42F7/00 G
【請求項の数】13
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2015-514751(P2015-514751)
(86)(22)【出願日】2014年4月28日
(86)【国際出願番号】JP2014002355
(87)【国際公開番号】WO2014178183
(87)【国際公開日】20141106
【審査請求日】2015年12月25日
(31)【優先権主張番号】特願2013-94880(P2013-94880)
(32)【優先日】2013年4月30日
(33)【優先権主張国】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】506116832
【氏名又は名称】BEST・NATURE株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100098936
【弁理士】
【氏名又は名称】吉川 晃司
(74)【代理人】
【識別番号】100098888
【弁理士】
【氏名又は名称】吉川 明子
(72)【発明者】
【氏名】平垣 潤
(72)【発明者】
【氏名】平垣 淳
【審査官】
藤井 達也
(56)【参考文献】
【文献】
実開平01−115585(JP,U)
【文献】
特開2000−219244(JP,A)
【文献】
登録実用新案第3176943(JP,U)
【文献】
登録実用新案第3183118(JP,U)
【文献】
登録実用新案第3169249(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B42F 7/00− 7/14
B65D 27/22
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
合成樹脂製の表裏のシート部の右側縁及び上側縁は開放されて前記表裏のシート部の間に書類を挟み込むことができるようになっているクリアファイルであって、
対向する前記シート部の表裏の内、一方のシート部の右側縁及び/又は上側縁に係止部を、他方のシート部の前記右側縁及び/又は前記上側縁に被係止部をそれぞれ設け、前記係止部を前記被係止部に係止させて、前記書類が前記クリアファイルから離脱するのを防止するものであり、
前記係止部は、前記一方のシート部の前記右側縁側及び/又は前記上側縁側に前記右側縁及び/又は前記上側縁より突出しないように、前記右側縁及び/又は前記上側縁の内方であって、前記一方のシート部に切り込んで形成された凸状片であり、前記被係止部は、前記他方のシート部に縁から切り込まれたスリットであり、
前記凸状片を前記一方のシート部の面から前記スリットを介して前記他方のシート部の背面側に回り込ませて、前記凸状片を前記スリットに係止させるクリアファイルにおいて、
前記凸状片は、前記一方のシート部の右側縁の一部で構成された第1の辺部と、この第1の辺部に対向する第2の辺部と、この第2の辺部と前記第1の辺部を接続する第3の辺部とを有し、この第3の辺部に対向する部位は前記一方のシート部の本体であり、
前記一方のシート部の本体と前記第2の辺部とを接続する接続部位に、
前記第1の辺部に向かう切り欠き部が形成されて接続されているか、
又は、
前記第2の辺部は、前記一方のシート部の本体に近づくに従って前記一方のシート部の右側縁に近づくように傾斜して接続されていることを特徴とするクリアファイル。
【請求項2】
合成樹脂製の表裏のシート部の右側縁及び上側縁は開放されて前記表裏のシート部の間に書類を挟み込むことができるようになっているクリアファイルであって、
対向する前記シート部の表裏の内、一方のシート部の右側縁及び/又は上側縁に係止部を、他方のシート部の前記右側縁及び/又は前記上側縁に被係止部をそれぞれ設け、前記係止部を前記被係止部に係止させて、前記書類が前記クリアファイルから離脱するのを防止するものであり、
前記係止部は、前記一方のシート部の前記右側縁側及び/又は前記上側縁側に前記右側縁及び/又は前記上側縁より突出しないように、前記右側縁及び/又は前記上側縁の内方であって、前記一方のシート部に切り込んで形成された凸状片であり、前記被係止部は、前記他方のシート部に縁から切り込まれたスリットであり、
前記凸状片を前記一方のシート部の面から前記スリットを介して前記他方のシート部の背面側に回り込ませて、前記凸状片を前記スリットに係止させるクリアファイルにおいて、
前記凸状片は、前記一方のシート部の上側縁の一部で構成された第1の辺部と、この第1の辺部に対向する第2の辺部と、この第2の辺部と前記第1の辺部を接続する第3の辺部とを有し、この第3の辺部に対向する部位は前記一方のシート部の本体であり、
前記一方のシート部の本体と前記第2の辺部とを接続する接続部位に、
前記第1の辺部に向かう切り欠き部が形成されて接続されているか、
又は、
前記第2の辺部は、前記一方のシート部の本体に近づくに従って前記一方のシート部の上側縁に近づくように傾斜して接続されていることを特徴とするクリアファイル。
【請求項3】
合成樹脂製の表裏のシート部の右側縁及び上側縁は開放されて前記表裏のシート部の間に書類を挟み込むことができるようになっているクリアファイルであって、
対向する前記シート部の表裏の内、一方のシート部の右側縁及び/又は上側縁に係止部を、他方のシート部の前記右側縁及び/又は前記上側縁に被係止部をそれぞれ設け、前記係止部を前記被係止部に係止させて、前記書類が前記クリアファイルから離脱するのを防止するものであり、
前記係止部は、前記一方のシート部の前記右側縁側及び/又は前記上側縁側に前記右側縁及び/又は前記上側縁より突出しないように、前記右側縁及び/又は前記上側縁の内方であって、前記一方のシート部に切り込んで形成された凸状片であり、前記被係止部は、前記他方のシート部に縁から切り込まれたスリットであり、
前記凸状片を前記一方のシート部の面から前記スリットを介して前記他方のシート部の背面側に回り込ませて、前記凸状片を前記スリットに係止させるクリアファイルにおいて、
前記一方のシート部は、前記一方のシート部の本体と、この一方のシート部の本体より突出した凸状片とを有し、
この凸状片は、前記一方のシート部の右側縁の近傍に設けられ、
前記凸状片と前記一方のシート部の本体との接続部位に、
前記右側縁に向かう切り欠き部が形成されて接続されているか、
又は、
前記凸状片の突出縁部の内、前記右側縁に遠い側の突出縁部は、前記一方のシート部の本体に近づくに従って前記右側縁に近づくように傾斜して接続されていることを特徴とするクリアファイル。
【請求項4】
合成樹脂製の表裏のシート部の右側縁及び上側縁は開放されて前記表裏のシート部の間に書類を挟み込むことができるようになっているクリアファイルであって、
対向する前記シート部の表裏の内、一方のシート部の右側縁及び/又は上側縁に係止部を、他方のシート部の前記右側縁及び/又は前記上側縁に被係止部をそれぞれ設け、前記係止部を前記被係止部に係止させて、前記書類が前記クリアファイルから離脱するのを防止するものであり、
前記係止部は、前記一方のシート部の前記右側縁側及び/又は前記上側縁側に前記右側縁及び/又は前記上側縁より突出しないように、前記右側縁及び/又は前記上側縁の内方であって、前記一方のシート部に切り込んで形成された凸状片であり、前記被係止部は、前記他方のシート部に縁から切り込まれたスリットであり、
前記凸状片を前記一方のシート部の面から前記スリットを介して前記他方のシート部の背面側に回り込ませて、前記凸状片を前記スリットに係止させるクリアファイルにおいて、
前記一方のシート部は、前記一方のシート部の本体と、この一方のシート部の本体より突出した凸状片とを有し、
この凸状片は、前記一方のシート部の上側縁の近傍に設けられ、
前記凸状片と前記一方のシート部の本体との接続部位に、
前記上側縁に向かう切り欠き部が形成されて接続されているか、
又は、
前記凸状片の突出縁部の内、前記上側縁に遠い側の突出縁部は、前記一方のシート部の本体に近づくに従って前記上側縁に近づくように傾斜して接続されていることを特徴とするクリアファイル。
【請求項5】
切り欠き部は、一方のシート部の右側縁又は上側縁に向かう方向に閉じた略逆U字形形状に形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のクリアファイル。
【請求項6】
切り欠き部は、一方のシート部の右側縁又は上側縁に向かう方向に長い略長方形形状に形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のクリアファイル。
【請求項7】
切り欠き部は、一方のシート部の右側縁又は上側縁に向かう方向に狭い逆V字形状に形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のクリアファイル。
【請求項8】
合成樹脂製の矩形の表シート部と裏シート部とが重ね合され、その右側及び上側の開放されたシート縁どうしの間を通して、前記表裏のシート部の間に書類を挟み込むことができるようになっているクリアファイルであって、
前記シート部の表裏の内、一方のシート部の開放されたシート縁側に係止部を設け、他方のシート部に前記係止部を係止させる被係止部を設けて、係止により挟み込んだ書類がクリアファイルから離脱するのを防止するものであり、
前記係止部は、シート部への切込み及び/またはシート部の一部領域の切取りにより形成され、シート部との接続部位がシート縁と略垂直になっている凸状片であり、
前記被係止部は、シート部への切込みにより形成され、シート縁から内方へ略垂直に延びるスリットであり、
前記凸状片を前記スリットに差し込んで前記スリット側シート部の背面側に回り込ませて重ね合わせることで係止させることを特徴とするクリアファイル。
【請求項9】
凸状片はシート部との接続部位側の幅寸法が、前記凸状片の内方縁の傾斜または接続部位側の切り欠きにより、狭められていることを特徴とする請求項8に記載のクリアファイル。
【請求項10】
凸状片が、シート部のシート縁に連続した欠落部の縁からの切込みにより形成されていることを特徴とする請求項9に記載のクリアファイル。
【請求項11】
凸状片形成用の切込みにより二つに分けられたシート部は、欠落部側にできた角部が切取られて丸みが付けられていることを特徴とする請求項10に記載のクリアファイル。
【請求項12】
スリット形成用の切込みにより分けられた二つのシート部のうち重ね合わせ側にくるものは、シート縁側にできた角部が切り取られて丸みが付けられていることを特徴とする請求項10または11に記載のクリアファイル。
【請求項13】
凸状片とスリットの組み合わせを、シート部の右側縁側と上側縁の両方に形成し、凸状片を形成したシート部では、それぞれの凸状片の頂部が時計回りまたは反時計回りで同じ方向を向いていることを特徴とする請求項8〜12のいずれかに記載のクリアファイル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、クリアファイルに係り、特に、表裏のシート部の間に挟み込んだ書類の離脱防止を図ったクリアファイルに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、表シート部と裏シート部の間に書類を挟み込むことができるクリアファイルがある(例えば、特許文献1参照)。
このクリアファイルにあっては、表シート部の垂直縁に縦長の凹部を設け、裏シート部の垂直縁の対応位置に掛止片を切込み形成している。
そして、表シート部と裏シート部の間に書類を挟み込んだあと、裏シート部の掛止片を指で摘んで切込みから起こし、書類の縁を外方からカバーし、表シート部の正面側に回り込み、表シート部の凹部に嵌合し掛止して、表裏シート部の垂直縁を閉じ状態にロックして挟み入れた書類等が抜け出さないようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実用新案登録第3176943号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、小さい掛止片を指で一々摘まねばならず、面倒で作業性が良好でないと共に、掛止片の基部(接続部位)がシートの縁部に近いこともあって、小さい掛止片を指で摘んで引っ張る際、掛止片の基部が破損し易く、しかも、クリアファイル内の書類の移動方向が掛止片と凹部の掛止状態を解除する方向であるため、書類がクリアファイルから離脱し易いという問題点があった。
【0005】
本発明は、上記の問題点を考慮しなされたクリアファイルを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項
1記載のクリアファイルは、
合成樹脂製の表裏のシート部の右側縁及び上側縁は開放されて前記表裏のシート部の間に書類を挟み込むことができるようになっているクリアファイルであって、対向する前記シート部の表裏の内、一方のシート部の右側縁及び/又は上側縁に係止部を、他方のシート部の前記右側縁及び/又は前記上側縁に被係止部をそれぞれ設け、前記係止部を前記被係止部に係止させて、前記書類が前記クリアファイルから離脱するのを防止するものであり、前記係止部は、前記一方のシート部の前記右側縁側及び/又は前記上側縁側に前記右側縁及び/又は前記上側縁より突出しないように、前記右側縁及び/又は前記上側縁の内方であって、前記一方のシート部に切り込んで形成された凸状片であり、前記被係止部は、前記他方のシート部に縁から切り込まれたスリットであり、前記凸状片を前記一方のシート部の面から前記スリットを介して前記他方のシート部の背面側に回り込ませて、前記凸状片を前記スリットに係止させるクリアファイルにおいて、
前記凸状片は、
前記一方のシート部の右側縁の一部で構成された第1の辺部と、この第1の辺部に対向する第2の辺部と、この第2の辺部と前記第1の辺部を接続する第3の辺部とを有し、この第3の辺部に対向する部位は前記一方のシート部の本体であり、前記一方のシート部の本体と前記第2の辺部とを接続する接続部位に、前記第1の辺部に向かう切り欠き部が形成されて接続されているか、又は、前記第2の辺部は、前記一方のシート部の本体に近づくに従って前記一方のシート部の右側縁に近づくように傾斜して接続されているものである。
【0008】
また、請求項
2記載のクリアファイルは、
合成樹脂製の表裏のシート部の右側縁及び上側縁は開放されて前記表裏のシート部の間に書類を挟み込むことができるようになっているクリアファイルであって、対向する前記シート部の表裏の内、一方のシート部の右側縁及び/又は上側縁に係止部を、他方のシート部の前記右側縁及び/又は前記上側縁に被係止部をそれぞれ設け、前記係止部を前記被係止部に係止させて、前記書類が前記クリアファイルから離脱するのを防止するものであり、前記係止部は、前記一方のシート部の前記右側縁側及び/又は前記上側縁側に前記右側縁及び/又は前記上側縁より突出しないように、前記右側縁及び/又は前記上側縁の内方であって、前記一方のシート部に切り込んで形成された凸状片であり、前記被係止部は、前記他方のシート部に縁から切り込まれたスリットであり、前記凸状片を前記一方のシート部の面から前記スリットを介して前記他方のシート部の背面側に回り込ませて、前記凸状片を前記スリットに係止させるクリアファイルにおいて、
前記凸状片は、
前記一方のシート部の上側縁の一部で構成された第1の辺部と、この第1の辺部に対向する第2の辺部と、この第2の辺部と前記第1の辺部を接続する第3の辺部とを有し、この第3の辺部に対向する部位は前記一方のシート部の本体であり、前記一方のシート部の本体と前記第2の辺部とを接続する接続部位に、前記第1の辺部に向かう切り欠き部が形成されて接続されているか、又は、前記第2の辺部は、前記一方のシート部の本体に近づくに従って前記一方のシート部の上側縁に近づくように傾斜して接続されているものである。
【0009】
また、請求項
3記載のクリアファイルは、
合成樹脂製の表裏のシート部の右側縁及び上側縁は開放されて前記表裏のシート部の間に書類を挟み込むことができるようになっているクリアファイルであって、対向する前記シート部の表裏の内、一方のシート部の右側縁及び/又は上側縁に係止部を、他方のシート部の前記右側縁及び/又は前記上側縁に被係止部をそれぞれ設け、前記係止部を前記被係止部に係止させて、前記書類が前記クリアファイルから離脱するのを防止するものであり、前記係止部は、前記一方のシート部の前記右側縁側及び/又は前記上側縁側に前記右側縁及び/又は前記上側縁より突出しないように、前記右側縁及び/又は前記上側縁の内方であって、前記一方のシート部に切り込んで形成された凸状片であり、前記被係止部は、前記他方のシート部に縁から切り込まれたスリットであり、前記凸状片を前記一方のシート部の面から前記スリットを介して前記他方のシート部の背面側に回り込ませて、前記凸状片を前記スリットに係止させるクリアファイルにおいて、
前記一方のシート部は、
前記一方のシート部の本体と、この一方のシート部の本体より突出した凸状片とを有し、この凸状片は、前記一方のシート部の右側縁の近傍に設けられ、前記凸状片と前記一方のシート部の本体との接続部位に、前記右側縁に向かう切り欠き部が形成されて接続されているか、又は、前記凸状片の突出縁部の内、前記右側縁に遠い側の突出縁部は、前記一方のシート部の本体に近づくに従って前記右側縁に近づくように傾斜して接続されているものである。
【0010】
また、請求項
4記載のクリアファイルは、
合成樹脂製の表裏のシート部の右側縁及び上側縁は開放されて前記表裏のシート部の間に書類を挟み込むことができるようになっているクリアファイルであって、対向する前記シート部の表裏の内、一方のシート部の右側縁及び/又は上側縁に係止部を、他方のシート部の前記右側縁及び/又は前記上側縁に被係止部をそれぞれ設け、前記係止部を前記被係止部に係止させて、前記書類が前記クリアファイルから離脱するのを防止するものであり、前記係止部は、前記一方のシート部の前記右側縁側及び/又は前記上側縁側に前記右側縁及び/又は前記上側縁より突出しないように、前記右側縁及び/又は前記上側縁の内方であって、前記一方のシート部に切り込んで形成された凸状片であり、前記被係止部は、前記他方のシート部に縁から切り込まれたスリットであり、前記凸状片を前記一方のシート部の面から前記スリットを介して前記他方のシート部の背面側に回り込ませて、前記凸状片を前記スリットに係止させるクリアファイルにおいて、
前記一方のシート部は、
前記一方のシート部の本体と、この一方のシート部の本体より突出した凸状片とを有し、この凸状片は、前記一方のシート部の上側縁の近傍に設けられ、前記凸状片と前記一方のシート部の本体との接続部位に、前記上側縁に向かう切り欠き部が形成されて接続されているか、又は、前記凸状片の突出縁部の内、前記上側縁に遠い側の突出縁部は、前記一方のシート部の本体に近づくに従って前記上側縁に近づくように傾斜して接続されているものである。
【0011】
また、請求項
5記載のクリアファイルは、請求項
1〜4のいずれかに記載のクリアファイルにおいて、切り欠き部は、一方のシート部の右側縁又は上側縁に向かう方向に閉じた略逆U字形形状に形成されているものである。
【0012】
また、請求項
6記載のクリアファイルは、請求項
1〜4のいずれかに記載のクリアファイルにおいて、切り欠き部は、一方のシート部の右側縁又は上側縁に向かう方向に長い略長方形形状に形成されているものである。
【0013】
また、請求項
7記載のクリアファイルは、請求項
1〜4のいずれかに記載のクリアファイルにおいて、切り欠き部は、一方のシート部の右側縁又は上側縁に向かう方向に狭い逆V字形状に形成されているものである。
【0014】
請求項
8記載のクリアファイルは、合成樹脂製の矩形の表シート部と裏シート部とが重ね合され、その右側及び上側の開放されたシート縁どうしの間を通して、前記表裏のシート部の間に書類を挟み込むことができるようになっているクリアファイルであって、前記シート部の表裏の内、一方のシート部の開放されたシート縁側に係止部を設け、他方のシート部に前記係止部を係止させる被係止部を設けて、係止により挟み込んだ書類がクリアファイルから離脱するのを防止するものであり、前記係止部は、シート部への切込み及び/またはシート部の一部領域の切取りにより形成され、シート部との接続部位がシート縁と略垂直になっている凸状片であり、前記被係止部は、シート部への切込みにより形成され、シート縁から内方へ略垂直に延びるスリットであり、前記凸状片を前記スリットに差し込んで前記スリット側シート部の背面側に回り込ませて重ね合わせることで係止させるものである。
請求項
9記載のクリアファイルは、
請求項8に記載のクリアファイルにおいて、凸状片はシート部との接続部位側の幅寸法が、前記凸状片の内方縁の傾斜または接続部位側の切り欠きにより、狭められているものである。
請求項
10記載のクリアファイルは、
請求項9に記載のクリアファイルにおいて、凸状片が、シート部のシート縁に連続した欠落部の縁からの切込みにより形成されているものである。
請求項
11記載のクリアファイルは、
請求項10に記載のクリアファイルにおいて、凸状片形成用の切込みにより二つに分けられたシート部は、欠落部側にできた角部が切取られて丸みが付けられているものである。
請求項
12記載のクリアファイルは、
請求項10または11に記載のクリアファイルにおいて、スリット形成用の切込みにより分けられた二つのシート部のうち重ね合わせ側にくるものは、シート縁側にできた角部が切り取られて丸みが付けられているものである。
請求項
13記載のクリアファイルは、
請求項8〜12のいずれかに記載のクリアファイルにおいて、凸状片とスリットの組み合わせを、シート部の右側縁側と上側縁の両方に形成し、凸状片を形成したシート部では、それぞれの凸状片の頂部が時計回りまたは反時計回りで同じ方向を向いているものである。
【発明の効果】
【0015】
請求項1
〜4のいずれかに記載のクリアファイルによれば、対向するシート部の表裏の内、一方のシート部の右側縁及び/又は上側縁に係止部を、他方のシート部の前記右側縁及び/又は前記上側縁に被係止部をそれぞれ設けているため、凸状片を手の指で摘まなくても、スリットの一方の側の近傍の右側縁又は上側縁を一方の手の指で、スリットの他方の側の近傍の右側縁又は上側縁を他方の手の指で、それぞれ把持し、手の動作を互いに異なる方向に動作させれば、凸状片(舌片)とスリットとの係合を容易に行うことができ、しかも、凸状片を一方のシート部の面からスリットを介して他方のシート部の面に位置させて、凸状片をスリットに係止させるため、対向する一方のシート部と他方のシート部とが互いに戻ろうとする一種の弾性力により係止状態が保持され、書類がクリアファイルから離脱するのをより防止することができ、更に、クリアファイル内の書類の移動によって、該書類は凸状片の回動部位の下端に当接し、つまり、書類の移動方向は、凸状片とスリットとの係止状態を解除する方向でないため、クリアファイル内の書類の移動によって、解除されず、書類がクリアファイルから離脱しにくい等の効果を奏する。
【0016】
また、請求項
1記載のクリアファイルによれば、
更に、凸状片は、一方のシート部の本体と第2の辺部とを接続する接続部位に、第1の辺部に向かう切り欠き部が形成されて接続されているか、又は、第2の辺部は、一方のシート部の本体に近づくに従って一方のシート部の右側縁に近づくように傾斜して接続されているため、つまり、クリアファイル内の書類の移動方向は、凸状片とスリットとの係止状態を解除する方向でないため、クリアファイル内の書類の移動によって、解除されず、書類がクリアファイルから離脱しにくい等の効果を奏する。
【0017】
また、請求項
2記載のクリアファイルによれば、
更に、凸状片は、一方のシート部の本体と第2の辺部とを接続する接続部位に、第1の辺部に向かう切り欠き部が形成されて接続されているか、又は、第2の辺部は、一方のシート部の本体に近づくに従って一方のシート部の上側縁に近づくように傾斜して接続されているため、つまり、クリアファイル内の書類の移動方向は、凸状片とスリットとの係止状態を解除する方向でないため、クリアファイル内の書類の移動によって、解除されず、書類がクリアファイルから離脱しにくい等の効果を奏する。
【0018】
また、請求項
3記載のクリアファイルによれば、
更に、凸状片と前記一方のシート部の本体との接続部位に、前記右側縁に向かう切り欠き部が形成されて接続されているか、又は、前記凸状片の突出縁部の内、前記右側縁に遠い側の突出縁部は、前記一方のシート部の本体に近づくに従って前記右側縁に近づくように傾斜して接続されているため、つまり、クリアファイル内の書類の移動方向は、凸状片とスリットとの係止状態を解除する方向でないため、クリアファイル内の書類の移動によって、解除されず、書類がクリアファイルから離脱しにくい等の効果を奏する。
【0019】
また、請求項
4記載のクリアファイルによれば、
更に、凸状片と前記一方のシート部の本体との接続部位に、前記上側縁に向かう切り欠き部が形成されて接続されているか、又は、前記凸状片の突出縁部の内、前記上側縁に遠い側の突出縁部は、前記一方のシート部の本体に近づくに従って前記上側縁に近づくように傾斜して接続されているため、つまり、クリアファイル内の書類の移動方向は、凸状片とスリットとの係止状態を解除する方向でないため、クリアファイル内の書類の移動によって、解除されず、書類がクリアファイルから離脱しにくい等の効果を奏する。
【0020】
請求項
8〜13記載のクリアファイルによれば、凸状片を摘まずとも、シート部を曲げて凸状片をスリット側シート部に向けて倒すことで、係合させることができる。また、クリアファイルに挟み込んだ書類が動いてシート縁に寄っても、方向的に、凸状片の接続部位とスリットとの隙間を広げることはできないので、挟み込んだ書類の移動が原因で係合が解除されることはない。
クリアファイルに挟み込んだ書類が当たるのは、凸状片の内方縁の接続部位側の端部になるが、接続部位を幅狭に設定すれば、結果的にこの端部がシート縁側に寄るので、凸状片をある程度の大きさに設定しても、挟み込んだ書類の大きさを制限することにはならない。一方、凸状片をある程度の大きさに設計できるので、係合時にスリット側シート部の背面側と弾性的な押圧状態で重ね合されるので、この工夫を採用すれば、係合がより安定化する。
また、クリアファイルには、表シート部から裏シート部を離し易いように、シート縁、特に右端縁を丸く切り取って欠落部を形成することが多いが、この欠落部を利用して凸状片を形成すれば、その凸状片の頂部の上は空いているので、係合させる際には、凸状片を僅かに倒すだけで済む。このタイプでは、凸状片側やスリット側の切込みにより二つに分けられたシート部の角部に丸みを付けることで、差込みをスムーズにすることができる。
さらに、凸状片とスリットの組み合わせは、開放されたシート縁である右側縁と上端縁の両方に形成すれば、挟み込んだ書類がいずれのシート縁からも離脱し難くなるが、その場合には、凸状片の向きを時計回りまたは反時計回りで揃えることが好ましい。係合させるときに、シート部を多少なりとも曲げるので、揃えた方が、既に係合させた凸状片が脱落し難いからである。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】
図1は、本発明の一実施例のクリアファイルの概略的正面図である。
【
図2】
図2は、
図1のクリアファイルに書類を挟み込んで収納する状態を示す概略的斜視図である。
【
図3】
図3は、
図1のクリアファイルの表側の係止部を被係止部に係止させた状態の上縁部の一部を拡大して示す概略的一部拡大正面図である。
【
図5】
図5は、係止前の一部を拡大して示す概略的一部拡大平面図である。
【
図7】
図7は、
図1のクリアファイルの右側縁部の一部を拡大して示す概略的一部拡大正面図である。
【
図11】
図11は、
図7の指掛かり部の形状の右側縁開口部のスペース取りを説明するための概略的説明図である。
【
図21】
図21は、他の実施例のクリアファイルの概略的一部拡大正面図である。
【
図22】
図21の表シート部の正面図及び裏シート部の正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本発明の一実施例のクリアファイルを図面を参照して説明する。
図1及び
図2に示す1はクリアファイルで、クリアファイル1は、合成樹脂製(例えば、ポリプロピレン)の表裏のシート部1A、1Bの右側縁1AR、1BR及び上側縁1AU、1BUは開放されて表裏のシート部1A、1Bの間に書類10を挟み込むことができるようになっている。
上述した1Aは表のシート部、1Bは裏のシート部、1ARは表のシート部1Aの右側縁、1BRは裏のシート部1Bの右側縁、1AUは表のシート部1Aの上側縁、1BUは裏のシート部1Bの上側縁である。
【0023】
クリアファイル1は、例えば、透明又半透明で形成され、
図2に示すように、対向するシート部1A、1Bの表裏の内表シート部1Aの右側縁1AR及び上側縁1AUに係止部AKR、AKUを、裏シート部1Bの右側縁1BR及び上側縁1BUに被係止部BUR、BUUをそれぞれ設け、係止部AKR、AKUを被係止部BUR、BUUに係止させて、書類10がクリアファイル1から離脱するのを防止することができるようになっている。
なお、係止部AKR、AKUを表である右側縁1AR、上側縁1AUに、被係止部BUR、BUUを裏である右側縁1BR、上側縁1BUに、それぞれ設けたが、本願発明は、これに限らず、図示しないが、逆に、係止部AKR、AKUを裏である右側縁1BR、上側縁1BUに、被係止部BUR、BUUを表である右側縁1AR、上側縁1AUにそれぞれ設けるようにしても良い。
【0024】
上記した係止部AKR、AKUは、表シート部1Aの右側縁1AR及び上側縁1AUより突出しないように、右側縁1AR及び上側縁1AUの内方であって、表シート部1Aに切り込んで形成された凸状片(爪片)である。
また、上記した被係止部BUR、BUUは、裏シート部1Bに切り込まれたスリットである。スリットBUR、BUUは、
図4、
図8に示すような直線でも、図示しないが、曲線でも良い。
なお、上記した係止部AKRは、指掛かり部の形状の右側縁開口部(欠落部)HRに臨むように設けられているが、係止部AKUを
図13乃至
図18のように、指掛かり部の形状の上側縁開口部(欠落部)HUに臨むように設けるようにしても良い。
また、係止部AKRは、指掛かり部の形状の右側縁開口部HRを設けず、
図1乃至
図3記載の係止部AKUと同様、単に、シート部1A、1Bの表裏の内、一方のシート部に切り込みを入れるようにしても良い。
【0025】
従って、上述したクリアファイル1によれば、対向するシート部1A、1Bの表裏の内、表シート部1Aの右側縁1AR及び上側縁1AUに係止部AKR、AKUを、裏シート部1Bの右側縁1BR及び上側縁1BUに被係止部BUR、BUUをそれぞれ設けているため、凸状片(爪片)AKR、AKUを手の指で摘まなくても、スリットBUR、BUUの一方の側の近傍の右側縁1AR、1BR又は上側縁1AU、1BUを一方の手の指で、スリットBUR、BUUの他方の側の近傍の右側縁1AR、1BR又は上側縁1AU、1BUを他方の手の指で、それぞれ把持し、適度に曲げて凸状片(爪片)AKR、AKU側を裏シート部1B側に倒すと共に、スリットBUR、BUU側を広げれば、凸状片(爪片)AKR、AKUとスリットBUR、BUUとの係合を容易に行うことができ、
しかも、表シート部1Aに形成された凸状片(爪片)AKR、AKUを裏シート部に形成されたスリットBUR、BUUを介して裏シート部1Bの背面側に回り込ませて、凸状片(爪片)AKR、AKUをスリットBUR、BUUに係止させるため、凸状片とそれに重ね合された裏シート部1Bとが互いに弾性的に押し合いして係止状態が安定的に保持され、書類10がクリアファイル1から離脱するのをより防止することができる。
更に、クリアファイル1内の書類の移動によって、書類10は凸状片(爪片)AKR、AKUの内方縁の下端に当接し、つまり、書類の移動方向は、凸状片(爪片)AKR、AKUとスリットBUR、BUUとの係止状態を解除する方向でないため、クリアファイル1内の書類10の移動によって、解除されず、書類10がクリアファイル1から離脱しにくい等の効果を奏する(
図6及び
図10参照)。
【0026】
凸状片AKUは、
図3、
図4に示すように、表シート部1Aの上側縁1AUの一部で構成された第1の辺部ABと、この第1の辺部ABに対向する第2の辺部CDと、この第2の辺部CDと第1の辺部ABを接続する第3の辺部ACとを有し、この第3の辺部ACに対向する部位は一方のシート部の本体1A1となっている。
なお、
図3、
図4に示す矢印方向は、書類10がクリアファイル1から外方に向かう方向を示している。
そして、表シート部1Aの本体1A1と第2の辺部CDとを接続する接続部位に、第1の辺部ABに向かう切り欠き部K1が形成されて接続されている(
図3参照)。
なお、凸状片(爪片)AKUをスリットBUUに係止させると、
図3に示す状態となる。凸状片AKUを画定する辺部AC,CDは表シート部1Aを線状に切り込んで形成したものではなく、ある程度の幅で切り取っているため、辺部AC、CDと切り取り元の表シート部1Aとの間には隙間が形成されている。係止時には、その隙間から裏シート部1Bが表側に露出するので、辺部AC、CDを囲うように裏シート部1Bが見えている。なお、平面図では、
図6の状態となる。係止させる際、係止が完了したことを確実に聞き取るためのクリップ効果音を「パチッ」とだすための凸状片AKUの大きさは、10mm×10mmで、望ましくは、7mm×7mmの大きさである。これは、特に、視覚障害者にとっては有益である。
凸状片(爪片)AKUをスリットBUUに係止させると、クリアファイル1内の書類10の移動方向は、例えば、
図3、
図4で言えば、
図3、
図4に示す矢印方向であり、書類10の縁10(T)は、凸状片(爪片)AKUの切り欠き部K1の先端部位に当接し、そこを支点してある程度は回動するにしても、クリアファイル1に通常挟み込む書類10の大きさを考慮すれば、書類10はクリアファイル1から離脱できない。凸状片(爪片)AKUとスリットBUUとの係止状態を解除する場合は、
図4で言えば、
図4の紙面に垂直に裏シート部1Bと表シート部1Aとを開いて離し、また、
図6で言えば、裏シート部1Bを上方に表シート部1Aを下方に開いて離して、凸状片(爪片)AKUをスリットBUUから抜け出させることになるが、上記したように、書類10の縁10(T)が接続部位側に来ることはないので、書類10は係合状態を解除できないからである。
なお、凸状片(爪片)AKUとスリットBUUとの係止状態を解除するには、指で、表のシート部1Aと裏のシート部1Bとが離間するように軽く広げるように引っ張ればよい。
【0027】
また、凸状片AKRは、上述した凸状片AKUと同様に、
図7、
図8に示すように、表シート部1Aの右側縁1ARの一部で構成された第1の辺部ABと、この第1の辺部ABに対向する第2の辺部CDと、この第2の辺部CDと第1の辺部ABを接続する第3の辺部ACとを有し、この第3の辺部ACに対向する部位は一方のシート部の本体1A1となっている。
そして、表シート部の本体1A1と第2の辺部CDとを接続する接続部位に、第1の辺部ABに向かう切り欠き部K2が形成されて接続されている(
図7参照)。
なお、凸状片(爪片)AKRをスリットBURに係止させると、平面図では、
図10の状態となる。
凸状片(爪片)AKRをスリットBURに係止させると、クリアファイル1内の書類10の移動方向は、例えば、
図7、
図8で言えば、
図7、
図8に示す矢印方向であり、書類10の縁10(T)は、凸状片(爪片)AKRの切り欠き部K2の先端部位に当接し、そこを支点としてある程度は回動するにしても、クリアファイル1に通常挟み込む書類10の大きさを考慮すれば、書類10はクリアファイル1から離脱できない。凸状片(爪片)AKRとスリットBURとの係止状態を解除する場合は、
図7で言えば、
図7の紙面に垂直に裏シート部1Bと表シート部1Aとを開いて離し、また、
図10で言えば、裏シート部1Bを右方に表シート部1Aを左方に開いて離して、凸状片(爪片)AKRをスリットBURから抜け出させることになるが、上記したように、書類10の縁10(T)が接続部位側に来ることはないので、書類10は係合状態を解除できないからである。
なお、凸状片(爪片)AKRとスリットBURとの係止状態を解除するには、上述と同様、指で、表のシート部1Aと裏のシート部1Bとが離間するように軽く広げるように引っ張ればよい。
【0028】
また、指掛かり部の形状の右側縁開口部HR(又は、上側縁開口部HU)は、
図11に示すように、GEDCAGのXの開口形状の大きさからGEJCAGのYの開口形状の大きさの範囲である。凸状片(爪片)AKR(又は、AKU)の大きさは、ABDCの範囲内であれば良く、GBの長さは、30mm以上でも良い。また、スリットBUR(又は、BUU)は、
図12に示すように、KBFHで囲まれた範囲内であれば良い。
図11、
図12記載のGBの長さは、例えば、30mm、ABの長さは、例えば、15mm、KB(又は、FH)の長さは、例えば、5mmである。
【0029】
また、切り欠き部K1(又はK2)の形状は、
図3(又は
図7)に示すように、シート部1Aの上側縁1AU(又は右側縁1AR)に向かう方向に狭い逆V字形状となっているが、本願発明にあっては、
図3(又は
図7)に限らず、例えば、
図13に示すような形状でも良く、また、
図14、
図15に示すように、第2の辺部CDは、一方のシート部1Aの本体1A1に近づくに従って一方のシート部1Aの上側縁1AU(又は右側縁1AR)に近づくように傾斜して接続されていても良いし、また、切り欠き部K1(又はK2)は、
図16に示すように、一方のシート部1Aの上側縁1AU(又は、右側縁1AR)に向かう方向に閉じた略逆U字形形状に形成されていても良いし、また、切り欠き部K1(又はK2)は、
図17、
図18に示すように、一方のシート部1Aの上側縁1AU(又は、右側縁1AR)に向かう方向に長い略長方形形状に形成されていても良い。
【0030】
また、上述した凸状片(爪片)AKR、AKUは、表シート部1Aの上側縁1AU(又は、右側縁1AR)の一部で構成された第1の辺部ABをそのまま、利用したが、第1の辺部A’B’(又は、A”B”)を一方のシート部1Aの内方にカットしても良い(
図19、
図20参照)。
かかる場合、凸状片(爪片)AKUは、
図19に示すように、表シート部1Aの上側縁1AUの近傍に設けられ、凸状片AKUと一方のシート部1Aの本体1A1との接続部位に、上述と同様、上側縁1AUに向かう切り欠き部K1が形成されて接続されているか、又は、凸状片AKUの突出縁部A’B’、CDの内、上側縁1AUに遠い側の突出縁部CDは、一方のシート部1Aの本体1A1に近づくに従って上側縁1AUに近づくように傾斜して接続されていても良い。
また、凸状片(爪片)AKRは、上述の凸状片(爪片)AKUと同様、
図20に示すように、一方のシート部1Aの右側縁1ARの近傍に設けられ、凸状片AKUと一方のシート部1Aの本体1A1との接続部位に、上述と同様、右側縁1ARに向かう切り欠き部K2が形成されて接続されているか、又は、凸状片AKRの突出縁部A”B”、CDの内、右側縁1ARに遠い側の突出縁部CDは、一方のシート部1Aの本体1A1に近づくに従って右側縁1ARに近づくように傾斜して接続されていても良い。
【0031】
図21から
図23は、
図1のクリアファイル1の係止構造を改変した別の実施例である。
表シート部1Aの右側縁1ARに係合部が形成され、それに対応して裏シート部1Bの右側縁1BRに被係合部が形成されている。
【0032】
図22に詳細に示すように、係合部は、表シート部1Aの右側縁1ARが切り取られて形成された欠落部101(換言すれば、開口部)を利用して形成されている。
この欠落部101の切取り縁は、右側縁1ARから間隔をあけて水平に延びる一対の水平縁103、105と、内方側で垂直に延びる垂直縁107と、この垂直縁107の上端と上側水平縁103の内方端とを繋ぐ湾曲縁109と、この垂直縁107の下端と下側水平縁105の内方端とを繋ぐ湾曲縁111とで構成されており、上下に長い部分長円状を呈している。
【0033】
符号113は切込みを示し、この切込み113は上記した下側水平縁105と湾曲縁111との境界付近から延びている。この切込み113は直線状に略下方に延びているが若干傾斜して、右端縁1ARに寄っている。
また、切込み113により、表シート部1Aは左右両側に分かれるが、その両側にくるシート半部(CL)とシート半部(CR)の角部115、117は切り取られて丸みが付けられている。従って、切込み113の切込み口119は略三角形状に広げられている。
凸状片121は、この切込み113で形成されたシート半部(CR)側の切込縁123〜丸み縁117〜水平縁105(欠落部101の切取り縁)〜右側縁1AR(シート縁)によって構成されており、表シート部1Aとの接続部位(基部)125は右側縁1ARと略垂直になっている。また、切込縁123が右側縁1ARに近づくように僅かではあるが傾斜しているので、その下端にある接続部位125は、その上側より幅寸法が狭められている。
【0034】
一方、被係合部は、裏シート部1Bの右側縁1BRを直線状に切り込んで形成したスリット127であり、右端端1BRに垂直に延びている。また、この切込みにより、裏シート部1Bは上下両側に分かれるが、その両側にくるシート半部(CU)とシート半部(CB)のうち、上側にくるシート半部(CU)の角部129は丸みが付けられている。このシート半部(CU)の背面側が、係合時には、表シート部1A側の凸状片121が回り込んで重ね合される部分である。
【0035】
係合部、被係合部の寸法関係は、
図22に示す通りであり、単位はmmである。
【0036】
係合させるときには、表シート部1A側の凸状片121を裏シート部1B側に倒し、裏シート部1B側のスリット127を開く。これらは、シート部1A,1Bを軽く曲げることでできる。
その後、凸状片121をスリット127に差し込んでいく。
【0037】
図23は、書類10を挟み込んだ上で係合させた状態を示したものであり、この図に示すように、厚みのある書類10の縁10(T)が右側端1ARに向かって動いたときでも、書類10の厚い縁10(T)は、切込縁123の端124に当たるだけであり、表シート部1A側の接続部位125と裏シート部1B側のスリット127との間に入り込んで押し広げることはできない。押し広げられると、スリット127が開くと共に、凸状片121がスリット127から抜け出す方向に引かれるが、このクリアファイル1ではそのような方向には力が働かないので、係合状態は安定的に維持される。
また、接続部位125側が幅狭になっているので、書類10の大きさを殆ど制限せずに、凸状片121の大きさを十分に大きくでき、係合状態を安定化させる押圧力が大きくなる。また、係止させる際には、凸状片121が裏シート部1Bに当たったときに「音」が出るが、この「音」が大きくなるので、係止完了音として係止完了の確認用に利用することができる。
さらに、欠落部101を利用した凸状片121の形成や、切込み口における丸み付けにより、凸状片121のスリット127への差込みがスムーズに実行される。なお、この凸状片121は、内方縁が切込縁123で形成されているので、指や近傍の置いた書類等が軽く引っ掛った程度では引き起こされたりすることはないので、使用前は、クリアファイル1は綺麗に面一になっている。
【符号の説明】
【0038】
1…クリアファイル 1A…表のシート部 1AR…表の右側縁
1AU…表の上側縁 1B…裏のシート部 1BR…裏の右側縁
1BU…裏の上側縁 AKU…係止部 AKR…係止部
BUU…被係止部 BUR…被係止部 10…書類