特許第6083956号(P6083956)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6083956
(24)【登録日】2017年2月3日
(45)【発行日】2017年2月22日
(54)【発明の名称】排水栓装置
(51)【国際特許分類】
   E03C 1/22 20060101AFI20170213BHJP
   E03C 1/23 20060101ALI20170213BHJP
   A47K 1/14 20060101ALI20170213BHJP
【FI】
   E03C1/22 C
   E03C1/23 Z
   A47K1/14 B
【請求項の数】4
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2012-129495(P2012-129495)
(22)【出願日】2012年6月7日
(65)【公開番号】特開2013-253425(P2013-253425A)
(43)【公開日】2013年12月19日
【審査請求日】2015年5月14日
(73)【特許権者】
【識別番号】000010087
【氏名又は名称】TOTO株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】392028767
【氏名又は名称】株式会社日本アルファ
(74)【代理人】
【識別番号】100111095
【弁理士】
【氏名又は名称】川口 光男
(72)【発明者】
【氏名】堀田 和秀
(72)【発明者】
【氏名】太田 慎一
(72)【発明者】
【氏名】北川 浩平
(72)【発明者】
【氏名】矢田 敏徳
【審査官】 七字 ひろみ
(56)【参考文献】
【文献】 特開平11−099077(JP,A)
【文献】 特開2011−246903(JP,A)
【文献】 特開平09−209429(JP,A)
【文献】 特開2007−046274(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E03C 1/12−1/33
A47K 1/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
槽体の排水口に取付けられる排水栓装置であって、
前記排水口及び前記排水口に接続される配管の少なくとも一方に挿設される筒状の排水口部材と、
前記排水口に設けられる栓蓋が取付けられる支持軸を有し、前記栓蓋を上下動可能に支持する支持機構と、
自身の内周において前記支持軸を保持する筒状の保持部、及び、当該保持部からその径方向外側に向けて延びるアーム部を有し、当該アーム部の先端部が前記排水口部材に取付けられることで、前記排水口部材に取付けられるアタッチメント部材とを備え、
前記排水口部材は、内周側に突出し、前記保持部の径方向に沿って延びるとともに、前記アーム部の下方に配置され、前記アーム部を支持するアーム支持部を有することを特徴とする排水栓装置。
【請求項2】
前記保持部の下端側開口は、拡径可能に構成されるとともに、
前記支持機構は、前記保持部の下端側開口を拡径した上で、前記下端側開口から挿通されることにより前記保持部の内周に配置されており、
前記排水口部材は、内周側に突出するとともに、前記保持部の下端側外周に配置され、前記下端側開口の拡径を規制する拡径規制部を有することを特徴とする請求項1に記載の排水栓装置。
【請求項3】
前記アーム支持部は、前記拡径規制部と一体とされることを特徴とする請求項2に記載の排水栓装置。
【請求項4】
前記アーム部は、外周側に向けて突出する凸部を有するとともに、
前記排水口部材は、上下方向に前記凸部を挟んだ状態で前記凸部が係止される把持部を有し、
前記把持部に前記凸部が係止されることで、前記排水口部材に対して前記アタッチメント部材が取付けられ、
前記排水口部材の内周には、上方から下方に向けて幅が小さくなり、その下端が前記把持部に隣接する案内溝部が設けられることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の排水栓装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、槽体の排水口に設けられる排水栓装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、排水栓装置としては、槽体(例えば、浴槽や洗面化粧台等)の排水口を開閉可能な栓蓋と、排水口やこれに接続された配管の内周に設けられる筒状の排水口部材と、自身の上端部において前記栓蓋を上下動可能に支持する支持軸を有してなる支持機構と、排水口の内周において前記支持機構(支持軸)を保持するアタッチメント部材とを有するものが知られている。また、アタッチメント部材は、自身の内周にて支持機構(支持軸)を保持する筒状の保持部と、当該保持部の外周から外側に延びる複数のアーム部とを備えている。そして、アタッチメント部材は、前記アーム部が排水口部材の内周に取付けられることで、排水口部材に取付けられている(例えば、特許文献1等参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−223453号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、排水口の開時(栓蓋が浴槽等に接触していない状態)においては、栓蓋を踏みつける等、栓蓋に上方側から力が加えられた際に、支持機構を介してアーム部に対して下方側に向けた力が加わることとなる。この場合、アーム部には、その延びる方向と交差する方向への力が加わることとなるため、アーム部の破損が生じてしまうおそれがある。
【0005】
本発明は、上記事情を鑑みてなされたものであり、その目的は、アーム部に対して下方側に向けた力が加えられた際における、アーム部の破損をより確実に防止することができる排水栓装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
以下、上記目的を解決するのに適した各手段につき、項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する手段に特有の作用効果を付記する。
【0007】
手段1.槽体の排水口に取付けられる排水栓装置であって、
前記排水口及び前記排水口に接続される配管の少なくとも一方に挿設される筒状の排水口部材と、
前記排水口に設けられる栓蓋が取付けられる支持軸を有し、前記栓蓋を上下動可能に支持する支持機構と、
自身の内周において前記支持軸を保持する筒状の保持部、及び、当該保持部からその径方向外側に向けて延びるアーム部を有し、当該アーム部の先端部が前記排水口部材に取付けられることで、前記排水口部材に取付けられるアタッチメント部材とを備え、
前記排水口部材は、内周側に突出し、前記保持部の径方向に沿って延びるとともに、前記アーム部の下方に配置され、前記アーム部を支持するアーム支持部を有することを特徴とする排水栓装置。
【0008】
上記手段1によれば、アーム部の下方に配置されたアーム支持部により、上方側から加えられた力に対するアーム部の耐力を向上させることができる。その結果、アーム部の破損防止をより確実に図ることができる。
【0009】
また、アタッチメント部材において、アーム部の折損等を防止するためには、アーム部の先端部同士を連結する環状部を設け、アーム部の強度向上を図ることが好ましいが、環状部を設けた場合には、排水口部材の内周側に形成される排水流路の通水面積が減少してしまい、排水能力の低下を招いてしまうおそれがある。
【0010】
この点、上記手段1によれば、排水口部材にアタッチメント部材が取付けられた際には、筒状の排水口部材によってアーム部の先端部同士が連結された状態となるため、アーム部の強度向上を図ることができる。さらに、環状部は不要となるため、排水口部材の内周に形成される排水流路の通水面積が減少してしまうことを効果的に抑制できる。その結果、良好な排水能力を実現することができる。
【0011】
手段2.前記保持部の下端側開口は、拡径可能に構成されるとともに、
前記支持機構は、前記保持部の下端側開口を拡径した上で、前記下端側開口から挿通されることにより前記保持部の内周に配置されており、
前記排水口部材は、内周側に突出するとともに、前記保持部の下端側外周に配置され、前記下端側開口の拡径を規制する拡径規制部を有することを特徴とする手段1に記載の排水栓装置。
【0012】
上記手段2によれば、排水口部材に設けられた拡径規制部により、保持部の下端側開口の拡径を規制することができる。従って、支持機構に対して上方側から力が加わった際に、保持部の下端側開口から支持機構が抜け落ちてしまうことをより確実に防止できる。
【0013】
手段3.前記アーム支持部は、前記拡径規制部と一体とされることを特徴とする手段2に記載の排水栓装置。
【0014】
上記手段3によれば、アーム支持部は、拡径規制部と一体化されている。従って、アーム支持部及び拡径規制部を別々に設ける場合と比較して、製造コストの抑制を図ることができる。また、アーム支持部及び拡径規制部を別々に設ける場合と比較して、排水口部材の内周に形成される排水流路の通水面積をより増大させることができる。その結果、一層優れた排水能力を実現することができる。
【0015】
手段4.前記アーム部は、外周側に向けて突出する凸部を有するとともに、
前記排水口部材は、上下方向に前記凸部を挟んだ状態で前記凸部が係止される把持部を有し、
前記把持部に前記凸部が係止されることで、前記排水口部材に対して前記アタッチメント部材が取付けられ、
前記排水口部材の内周には、上方から下方に向けて幅が小さくなり、その下端が前記把持部に隣接する案内溝部が設けられることを特徴とする手段1乃至3のいずれかに記載の排水栓装置。
【0016】
上記手段4によれば、アーム部に設けられた凸部を案内溝部に配置した上で、アタッチメント部材を下方へと移動させることにより、案内溝部に沿って凸部を把持部に案内することができ、凸部の位置と把持部の位置とを極めて容易に合わせることができる。従って、把持部に対して凸部をより確実に係止させることができ、ひいてはアタッチメント部材を適切な配置位置に精度よく設けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】排水栓装置の構成を示す一部破断斜視図である。
図2】リング部の構成を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下に、一実施形態について図面を参照しつつ説明する。図1に示すように、排水栓装置1は、槽体としての浴槽100の排水口101に取付けられており、排水口部材2と、アタッチメント部材3と、支持機構4と、栓蓋5とを備えている。
【0019】
排水口部材2は、所定の樹脂(例えば、POM等)により筒状に形成されており、前記排水口101の中心軸と自身の中心軸とがほぼ一致するように排水口101に挿設されている。また、排水口部材2は、上方側に位置する筒状の接続筒部21と、当該接続筒部21の下方側に位置し、前記接続筒部21に対して直列的に配置されたリング部22とを備えている。
【0020】
接続筒部21は、自身の上端部に、外周側に突出形成された環状の張出部21Aを備えており、当該張出部21Aよりも下端側の外周面に、雄ねじ部21Bを備えている。そして、接続筒部21は、自身の張出部21Aが、排水口101のうちその下端から径方向内側に向けて膨出する鍔部101Aに載置された上で、自身の雄ねじ部21Bが、排水用の配管102の内周に形成された雌ねじ部102Aに螺合されている。これにより、排水口部材2(接続筒部21)及び配管102間で浴槽100が挟み込まれた状態となり、その結果、浴槽100に対して配管102が接続され、ひいては排水口101から配管102へと通じる排水路が形成されている。尚、本実施形態では、前記鍔部101Aの背面と配管102の上面との間に、例えば、EPDMゴム等の弾性材料からなる環状のシール部材6が介在されており、当該シール部材6により、浴槽100及び配管102間がシールされている。
【0021】
リング部22は、図2に示すように、筒状の本体部23と、当該本体部23の内周面から内周側に突出するアーム支持部24とを備えている。加えて、本体部23の下端側外周面には、凹状部23Aが設けられており、凹状部23Aが配管102の内周に設けられた突起部分(図示せず)に係止されることで、リング部22が配管102に取付けられている。尚、本実施形態では、本体部23の内径が接続筒部21の内径とほぼ同一とされており、本体部23の内周部分が、接続筒部21の内周面から内周側に向けてほとんど突出しないように構成されている。
【0022】
さらに、本体部23の内周には、凹状(本実施形態では、本体部23の内周及び外周を貫通する形状)の把持部25が設けられている。把持部25は、周方向に沿って等間隔に複数(本実施形態では、4つ)設けられている。また、本体部23の上端側内周には、その下端が前記把持部25に隣接する案内溝部26が形成されている。案内溝部26は、各把持部25ごとに設けられており、上方から下方に向けて徐々に幅が小さくなるように構成されている。また、案内溝部26の最下方における幅は、把持部25の幅と同一とされている。加えて、本体部23のうち案内溝部26が形成された部位の内周面は、上方から下方に向けて内径が徐々に小さくなる傾斜面とされている。
【0023】
前記アーム支持部24は、周方向に沿って等間隔に複数(本実施形態では、4つ)設けられている。そして、各アーム支持部24上には、アタッチメント部材3の後述するアーム部32が配置され、アーム支持部24によりアーム部32が支持されるようになっている。
【0024】
図1に戻り、アタッチメント部材3は、所定の樹脂(例えば、POM等)により形成されるとともに、排水口部材2(リング部22)に取付けられている。また、アタッチメント部材3は、保持部31とアーム部32とを備えている。
【0025】
保持部31は、筒状をなし、自身の内周において前記支持機構4を保持している。具体的には、保持部31は、自身の上端側内周面に径方向内側に突出する上側突出部(図示せず)を備え、自身の下端側内周面に径方向内側に向けて突出する下側突出部(図示せず)を備えている。そして、前記両突出部で支持機構4を挟み込むことにより、保持部31は、支持機構4を保持している。尚、本実施形態において、保持部31には、その中心軸方向に沿って延びる複数のスリット(図示せず)が設けられており、当該スリットを拡幅することで、自身の下端側開口が拡径可能とされている。そして、支持機構4は、前記スリットを拡幅し保持部31の下端側開口を拡径した上で、前記下端側開口から挿通されることにより、保持部31の内周に配置されている。
【0026】
アーム部32は、保持部31の外周面から径方向外側に向けて延び、周方向に沿って等間隔に複数(本実施形態では、4つ)設けられている。また、各アーム部32は、保持部31の軸方向に沿って延びる隙間33を備えるとともに、その先端部(下端側外周部)に、外周側に突出する凸部34を備えている。そして、隙間33の幅の変動に伴い、凸部34は径方向に沿って弾性変形可能とされている。尚、アタッチメント部材3は、凸部34を内周側に弾性変形させることにより、接続筒部21の内周を通過可能とされている。
【0027】
加えて、凸部34が前記把持部25に挟まれた状態で把持部25に係止されることにより、アタッチメント部材3は、排水口部材2(リング部22)に対して取付けられている。ここで、アタッチメント部材3を排水口部材2(リング部22)に取付ける際には、接続筒部21の上方から、アタッチメント部材3をリング部22に対して接近させ(接続筒部21の内周を通過させ)、案内溝部26に凸部34を配置する。そして、アタッチメント部材3をさらに下方に移動させることで、凸部34は案内溝部26に沿って移動し、凸部34の周方向に沿った位置が、把持部25の周方向に沿った位置に一致させられる。また、本体部23のうち案内溝部26が形成された部位の内周面は、上述の通り、下方に向けて徐々に内径が小さくなる傾斜面とされているため、アタッチメント部材3の下方への移動に伴い、凸部34が前記傾斜面を摺動することで、凸部34が内周側に向けて弾性変形する。そして、この状態で、アタッチメント部材3をさらに下方側へと移動させていき、凸部34が把持部25に到達すると、凸部34が弾性復帰し、把持部25に凸部34が係止され、排水口部材2(リング部22)にアタッチメント部材3が取付けられる。尚、排水口部材2(リング部22)にアタッチメント部材3を取付けた状態において、各アーム部32はアーム支持部24上に配置される。
【0028】
支持機構4は、前記保持部31に対して上下方向に相対移動可能な樹脂製の支持軸41を備えている。支持軸41は、その先端部が栓蓋5の背面に形成された筒状部位に嵌着されており、支持軸41により栓蓋5は上下動可能に支持されている。
【0029】
また、支持機構4には、押しボタン等により構成された操作部(図示せず)の変位を前記支持軸41に伝達するための図示しない伝達部材(例えば、金属製のワイヤー)が接続されている。そして、前記操作部の操作に伴い、前記伝達部材を介して上昇端(実際には、上昇端よりも若干下方)における支持軸41のロックと、ロック解除に伴う支持軸41の下降とが交互に行われるようになっている。すなわち、前記操作部を操作する度に栓蓋5の上昇・下降(排水口101の開閉)が交互に行われるようになっている。
【0030】
栓蓋5は、POM等の樹脂からなる蓋部51と、当該蓋部51の下方側外周に設けられた弾性変形可能な素材(例えば、樹脂やEPDMゴム等)からなる環状のパッキン52とを備えている。前記蓋部51は、その表面がなだらかに湾曲する形状をなしており、当該表面は、外観品質の向上を図るべく、金属製の被覆部51Aで覆われている。また、パッキン52は、外周側に向けて徐々に薄くなるように構成されており、排水口101の閉時には、その外周部分の全周が浴槽100に対して接触するようになっている。
【0031】
さらに、本実施形態において、アタッチメント部材3は、保持部31の下端部から下方側に向けて突出し、周方向に沿って等間隔に設けられた複数の突出部35を備えている。そして、突出部35の外周部分とアーム支持部24の内周部分とがほぼ接触する状態で、突出部35の外周にアーム支持部24の内周部分が配置されており、その結果、保持部31の下端側開口の拡径が規制されている。すなわち、本実施形態において、アーム支持部24は、保持部31の下端側開口の拡径を規制する拡径規制部にも相当しており、アーム支持部と拡径規制部とが一体とされている。
【0032】
以上詳述したように、本実施形態によれば、アーム部32の下方においてこれを支持するアーム支持部24が設けられているため、上方側から加えられた力に対するアーム部32の耐力を向上させることができる。その結果、アーム部32の破損をより確実に防止することができる。
【0033】
また、排水口部材2にアタッチメント部材3が取付けられた際には、筒状の排水口部材2によってアーム部32の先端部同士が連結された状態となるため、アーム部32の強度向上を図ることができる。さらに、アタッチメント部材3に、アーム部32の先端部同士を連結する環状部を設ける必要がなくなるため、排水口部材2の内周に形成される排水流路の通水面積が減少してしまうことを効果的に抑制できる。その結果、良好な排水能力を実現することができる。
【0034】
加えて、拡径規制部を兼ねるアーム支持部24により、保持部31の下端側開口の拡径を規制することができるため、支持機構4に対して上方側から力が加わった際に、保持部31の下端側開口から支持機構4が抜け落ちてしまうことをより確実に防止できる。
【0035】
また、本実施形態では、アーム支持部24が拡径規制部を兼ねるため、アーム支持部及び拡径規制部を別々に設ける場合と比較して、製造コストを抑制できるとともに、排水口部材2の内周に形成される排水流路の通水面積をより増大させることができる。
【0036】
併せて、排水口部材2(リング部22)には、案内溝部26が設けられており、凸部34を案内溝部26に配置した上で、アタッチメント部材3を下方へと移動させることにより、案内溝部26に沿って凸部34を把持部25に案内することができ、凸部34の位置と把持部25の位置とを極めて容易に合わせることができる。従って、把持部25に対して凸部34をより確実に係止させることができ、ひいてはアタッチメント部材3を適切な配置位置に対して精度よく設けることができる。
【0037】
尚、上記実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。勿論、以下において例示しない他の応用例、変更例も当然可能である。
【0038】
(a)上記実施形態では、アーム支持部24が拡径規制部を兼ねる構成とされているが、アーム支持部及び拡径規制部をそれぞれ別々に設けることとしてもよいし、アーム支持部のみを設けることとしてもよい。また、拡径規制部を設ける場合には、保持部31の下端に突出部35を設けることなく、保持部31の下端側外周に拡径規制部を配置することとしてもよい。
【0039】
(b)上記実施形態において、排水口部材2は、複数の部材(接続筒部21及びリング部22)により構成されているが、排水口部材2を単一の部材により構成することとしてもよい。また、配管102の内周にリング状の排水口部材を設け、当該排水口部材にアタッチメント部材3を取付けることとしてもよい。
【0040】
(c)上記実施形態では、栓蓋5が浴槽100に密着することで排水口101を閉鎖するように構成されているが、栓蓋5が排水口部材2に密着することで排水口101を閉鎖するように構成してもよい。
【0041】
(d)上記実施形態では、槽体として浴槽100を例示しているが、本発明の技術思想を適用可能な槽体は浴槽に限定されるものではない。従って、例えば、ユニットバスや洗面化粧台、流し台などの槽体に対して、本発明の技術思想を適用することとしてもよい。
【0042】
(e)上記実施形態では、排水口部材2等が樹脂材料により形成されているが、排水口部材2等を耐腐食性に優れる金属材料(例えば、ステンレス等)により形成してもよい。
【符号の説明】
【0043】
1…排水栓装置、2…排水口部材、3…アタッチメント部材、4…支持機構、5…栓蓋、24…アーム支持部(拡径規制部)、25…把持部、26…案内溝部、31…保持部、32…アーム部、34…凸部、41…支持軸、100…浴槽(槽体)、101…排水口。
図1
図2