特許第6085719号(P6085719)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6085719ユーザ通知方法、ユーザ通知装置、プログラム及び記録媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6085719
(24)【登録日】2017年2月3日
(45)【発行日】2017年2月22日
(54)【発明の名称】ユーザ通知方法、ユーザ通知装置、プログラム及び記録媒体
(51)【国際特許分類】
   H04M 3/42 20060101AFI20170213BHJP
   H04M 1/00 20060101ALI20170213BHJP
   H04W 4/02 20090101ALI20170213BHJP
   H04W 48/04 20090101ALI20170213BHJP
【FI】
   H04M3/42 B
   H04M1/00 R
   H04W4/02
   H04W48/04
【請求項の数】10
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2016-513224(P2016-513224)
(86)(22)【出願日】2014年8月15日
(65)【公表番号】特表2016-523054(P2016-523054A)
(43)【公表日】2016年8月4日
(86)【国際出願番号】CN2014084462
(87)【国際公開番号】WO2015158081
(87)【国際公開日】20151022
【審査請求日】2014年10月14日
(31)【優先権主張番号】201410155540.7
(32)【優先日】2014年4月17日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】513309030
【氏名又は名称】シャオミ・インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】ワン ビン
(72)【発明者】
【氏名】ゼン ジグワン
(72)【発明者】
【氏名】ジ ドンファン
(72)【発明者】
【氏名】チェン チリャン
(72)【発明者】
【氏名】オウ ジンリャン
【審査官】 松平 英
(56)【参考文献】
【文献】 特開2003−333052(JP,A)
【文献】 特開2007−151106(JP,A)
【文献】 特表2008−515309(JP,A)
【文献】 特開2007−174241(JP,A)
【文献】 特表2012−502556(JP,A)
【文献】 Juan Carlos Augusto et al,Ambient Intelligence and Smart Environments: A State of the Art,[online],2010年,[平成28年6月29日検索],インターネット<URL:http://citeseerx.ist.psu.edu/viewdoc/summary?doi=10.1.1.212.1828>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24−7/26
H04M 1/00
1/24−3/00
3/16−3/20
3/38−3/58
7/00−7/16
11/00−11/10
99/00
H04W 4/00−99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーバが、所定時間内に同一領域内において所定操作を行った所定数量の端末が存在するか否かを検出するステップと、
前記サーバが、所定時間内に同一領域内において所定操作を行った所定数量の端末が存在することを検出すると、前記領域内において所定操作を行っていない端末を検索するステップと、
前記サーバが、検索した前記所定操作を行っていない端末に対して、ユーザへ前記所定操作を行うことを通知するための通知情報を送信するステップと、を含み、
前記所定時間内に同一領域内において所定操作を行った所定数量の端末が存在するか否かを検出するステップは、
端末から報告された所定操作に関する操作記録を受信するステップと、
前記操作記録に基づいて、所定時間内に同一領域内において所定操作を行った所定数量の端末が存在するか否かを検出するステップと、を含み、
前記操作記録は、前記所定操作が行われた操作時間及び位置情報を含む、
ことを特徴とするユーザ通知方法。
【請求項2】
前記領域内において前記所定操作を行っていない端末を検索するステップは、
前記サーバが、所定時間内に前記所定操作の操作記録の報告をしておらず、且つ前記検出された所定操作を行った端末と前記同一領域内にある端末を検索するステップを含む
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
さらに、前記所定時間内に同一領域内において所定操作を行った所定数量の端末が存在するか否かを検出するステップの前に、
前記サーバが、前記所定操作を行っていない端末から報告された位置情報を受信するステップを含む
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記位置情報は、少なくとも端末が接続する基地局ID、ネットワークID、地理位置情報内の1つを含む
ことを特徴とする請求項ないしの何れか一項に記載の方法。
【請求項5】
所定時間内に同一領域内において所定操作を行った所定数量の端末が存在するか否かを検出するための検出モジュールと、
所定時間内に同一領域内において所定操作を行った所定数量の端末が存在することを検出すると、前記領域内において所定操作を行っていない端末を検索するための検索モジュールと、
検索した前記所定操作を行っていない端末に対して、ユーザへ前記所定操作を行うことを通知するための通知情報を送信するための送信モジュールと、を備え
前記検出モジュールは、
端末から報告された前記所定操作に関する操作記録を受信するための受信ユニットと、
前記操作記録に基づいて、所定時間内に同一領域内において所定操作を行った所定数量の端末が存在するか否かを検出するための検出ユニットと、を備え、
前記操作記録は、前記所定操作が行われた操作時間及び位置情報を含む、
ことを特徴とするユーザ通知装置。
【請求項6】
前記検索モジュールは、
所定時間内に前記所定操作の操作記録の報告をしておらず、且つ前記検出された所定操作を行った端末と前記同一領域内にある端末の位置情報と同じ端末を検索する
ことを特徴とする請求項に記載の装置。
【請求項7】
さらに、前記所定操作を行っていない端末から報告された位置情報を受信するための受信モジュールを備える
ことを特徴とする請求項に記載の装置。
【請求項8】
前記位置情報は、少なくとも端末が接続する基地局ID、ネットワークID、地理位置情報内の1つを含む
ことを特徴とする請求項ないしの何れか一項に記載の装置。
【請求項9】
検出モジュールと、検索モジュールと、送信モジュールとを備えるユーザ通知装置において、実行するプログラムであって、
前記検出モジュールにおいて、所定時間内に同一領域内において所定操作を行った所定数量の端末が存在するか否かを検出するステップと、
前記検索モジュールにおいて、所定時間内に同一領域内において所定操作を行った所定数量の端末が存在することを検出すると、前記領域内において所定操作を行っていない端末を検索するステップと、
前記送信モジュールにおいて、検索した前記所定操作を行っていない端末に対して、ユーザへ前記所定操作を行うことを通知するための通知情報を送信するステップと、を含み、
前記所定時間内に同一領域内において所定操作を行った所定数量の端末が存在するか否かを検出するステップは、
端末から報告された所定操作に関する操作記録を受信するステップと、
前記操作記録に基づいて、所定時間内に同一領域内において所定操作を行った所定数量の端末が存在するか否かを検出するステップと、を含む、
処理プロセッサに実行させるプログラム。
【請求項10】
検出モジュールと、検索モジュールと、送信モジュールとを備えるユーザ通知装置において、実行するプログラムが記憶された記録媒体であって、
前記検出モジュールにおいて、所定時間内に同一領域内において所定操作を行った所定数量の端末が存在するか否かを検出するステップと、
前記検索モジュールにおいて、所定時間内に同一領域内において所定操作を行った所定数量の端末が存在することを検出すると、前記領域内において所定操作を行っていない端末を検索するステップと、
前記送信モジュールにおいて、検索した前記所定操作を行っていない端末に対して、ユーザへ前記所定操作を行うことを通知するための通知情報を送信するステップと、を含み、
前記所定時間内に同一領域内において所定操作を行った所定数量の端末が存在するか否かを検出するステップは、
端末から報告された所定操作に関する操作記録を受信するステップと、
前記操作記録に基づいて、所定時間内に同一領域内において所定操作を行った所定数量の端末が存在するか否かを検出するステップと、を含む、
処理をプロセッサに実行させるプログラムが記憶された記録媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、端末技術分野に関し、特に、ユーザ通知方法ユーザ通知装置、プログラム及び記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
端末技術の発展に伴い、携帯電話、タブレットPCなどの端末装置は、人々の日常生活及び仕事において不可欠なものとなっている。
【0003】
普段、人々の仕事及び日常生活において、何らかの特別な場面が発生する。このような特別な場面においては、当該特別な場面の使用環境に合わせるように、端末装置に対してその場面に対応する操作や設定をする必要がある。例えば、会議室又は映画館に入る場合、会議室又は映画館において、できる限り静かな環境を整える必要があるため、ユーザは、端末の動作モードを無音モードに設定し、会議終了後又は映画館を退場する時は、動作モードを通常モードに戻す操作を行う。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示の発明者は、上記従来技術は、下記問題を抱えることを見出した。
上記特別な場面において、ユーザは、設定を変更することを忘れる又は設定の変更が間に合わず、周りに迷惑をかけることが多く、ユーザと端末との相互活動性を低下させてしまう。
【課題を解決するための手段】
【0005】
従来技術における問題を解決するために、本開示の実施例は、ユーザ通知方法ユーザ通知装置、プログラム及び記録媒体を提供する。以下では、本開示の方法について説明する。
【0006】
本開示の実施例の第1態様によるユーザ通知方法は、所定時間内に同一領域内において所定操作を行った所定数量の端末が存在するか否かを検出するステップと、所定時間内に同一領域内において所定操作を行った所定数量の端末が存在することを検出すると、前記領域内において所定操作を行っていない端末を検索するステップと、検索した前記所定操作を行っていない端末に対して、ユーザへ前記所定操作を行うことを通知するための通知情報を送信するステップと、を含む。
【0007】
必要に応じて、前記所定時間内に同一領域内において所定操作を行った所定数量の端末が存在するか否かを検出するステップは、端末から報告された所定操作に関する操作記録を受信するステップと、前記操作記録に基づいて、所定時間内に同一領域内において所定操作を行った所定数量の端末が存在するか否かを検出するステップと、を含み、前記操作記録は、前記所定操作が行われた操作時間及び位置情報を含む。
【0008】
必要に応じて、前記領域内において前記所定操作を行っていない端末を検索するステップは、所定時間内に前記所定操作の操作記録の報告をしておらず、且つ位置情報が前記検出された、所定操作を行った端末の位置情報と同じ端末を検索するステップを含む。
【0009】
必要に応じて、所定時間内に同一領域内において所定操作を行った所定数量の端末が存在するか否かを検出するステップの前に、前記方法は、さらに、前記所定操作を行っていない端末から報告された位置情報を受信するステップを含む。
【0010】
必要に応じて、前記位置情報は、少なくとも端末が接続する基地局ID、ネットワークID、地理位置情報内の1つを含む。
【0011】
本開示の実施例の第2態様によるユーザ通知装置は、所定時間内に同一領域内において所定操作を行った所定数量の端末が存在するか否かを検出するための検出モジュールと、所定時間内に同一領域内において所定操作を行った所定数量の端末が存在することを検出すると、前記領域内において所定操作を行っていない端末を検索するための検索モジュールと、検索した前記所定操作を行っていない端末に対して、ユーザへ前記所定操作を行うことを通知するための通知情報を送信するための送信モジュールと、を備える。
前記検出モジュールは、端末から報告された前記所定操作に関する操作記録を受信するための受信ユニットと、前記操作記録に基づいて、所定時間内に同一領域内において所定操作を行った所定数量の端末が存在するか否かを検出するための検出ユニットと、を備え、前記操作記録は、前記所定操作が行われた操作時間及び位置情報を含む。
【0012】
前記検索モジュールは、所定時間内に前記所定操作の操作記録の報告をしておらず、且つ位置情報が前記検出された、所定操作を行った端末の位置情報と同じ端末を検索する。
【0013】
必要に応じて、前記装置は、さらに、前記所定操作を行っていない端末から報告された位置情報を受信するための受信モジュールを備える。
【0014】
必要に応じて、前記位置情報は、少なくとも端末が接続する基地局ID、ネットワークID、地理位置情報内の1つを含む。
本発明の実施例の第3の態様によるプログラムは、
検出モジュールと、検索モジュールと、送信モジュールとを備えるユーザ通知装置において、実行するプログラムであって、前記検出モジュールにおいて、所定時間内に同一領域内において所定操作を行った所定数量の端末が存在するか否かを検出するステップと、前記検索モジュールにおいて、所定時間内に同一領域内において所定操作を行った所定数量の端末が存在することを検出すると、前記領域内において所定操作を行っていない端末を検索するステップと、前記送信モジュールにおいて、検索した前記所定操作を行っていない端末に対して、ユーザへ前記所定操作を行うことを通知するための通知情報を送信するステップと、をプロセッサに実行させる。
本発明の実施例の第4の態様による記録媒体は、
検出モジュールと、検索モジュールと、送信モジュールとを備えるユーザ通知装置において、実行するプログラムが記憶された記録媒体であって、前記検出モジュールにおいて、所定時間内に同一領域内において所定操作を行った所定数量の端末が存在するか否かを検出するステップと、前記検索モジュールにおいて、所定時間内に同一領域内において所定操作を行った所定数量の端末が存在することを検出すると、前記領域内において所定操作を行っていない端末を検索するステップと、前記送信モジュールにおいて、検索した前記所定操作を行っていない端末に対して、ユーザへ前記所定操作を行うことを通知するための通知情報を送信するステップと、をプロセッサに実行させるプログラムが記憶される。
【発明の効果】
【0015】
本開示の実施例による技術解決方法は、以下の作用効果を奏する。
所定時間内に同一領域内において所定操作を行った所定数量の端末が存在するか否かを検出し、そして、検出すると、同一領域内において所定操作を行っていない端末に通知情報を送信することで、ユーザに所定操作を行うように通知することができる。これにより、ユーザと端末との相互活動性が向上し、ユーザが所定操作を行わないことに起因する悪影響を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
ここでの図面は、明細書の一部分として明細書全体を構成することにより、本開示に合致する実施例を例示するとともに、本開示の原理を解釈するためのものである。
図1】本開示の例示的な実施例に係るユーザ通知方法を示すフローチャートである。
図2】本開示の例示的な実施例に係るユーザ通知方法を示すフローチャートである。
図3】本開示の例示的な実施例に係るユーザ通知装置の構成を模式的に示す図である。
図4】本開示の例示的な実施例に係る端末の構成を模式的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以上の一般的な記述及び以下の詳細な記述は、例示のものに過ぎず、本開示を限定するものではないと理解すべきである。
【0018】
以下、本開示の目的、技術解決方法及び利点をより明瞭にするために、実施形態と図面を参照し、本開示を更なる詳細に説明する。
【0019】
第1実施例
本開示の実施例によるユーザ通知方法は、サーバに適用される。図1に示すように、上記通知方法は、下記ステップを含む。
【0020】
ステップ101において、所定時間内に同一領域内において所定操作を行った所定数量の端末が存在するか否かを検出する。
【0021】
ステップ102において、所定時間内に同一領域内において所定操作を行った所定数量の端末が存在することを検出すると、領域内において所定操作を行っていない端末を検索する。
【0022】
ステップ103において、検索した所定操作を行っていない端末に対して、ユーザへ所定操作を行うことを通知するための通知情報を送信する。
【0023】
本開示の実施例によると、所定時間内に同一領域内において所定操作を行った所定数量の端末が存在するか否かを検出し、そして、検出すると、同一領域内において所定操作を行っていない端末に通知情報を送信することで、ユーザに所定操作を行うように通知することができる。これにより、ユーザと端末との相互活動性が向上し、ユーザが所定操作を行わないことに起因する悪影響を回避することができる。
【0024】
第2実施例
本開示の実施例によるユーザ通知方法は、サーバに適用される。図2に示すように、上記通知方法は、下記ステップを含む。
【0025】
ステップ201において、所定操作を行っていない端末から報告された位置情報を受信する。ここで、端末から報告された位置情報は、少なくとも端末が接続する基地局ID、ネットワークID、地理位置情報内の1つを含むが、これらに限定されるものではない。
【0026】
第1例:端末が接続する基地局ID
基地局IDは、通信会社であるプロバイダーのモバイルネットワークへ接続する時の基地局ID又は現在位置で接続される基地局IDであってもよい。基地局の通信範囲が予め決められたため、同一の基地局IDに対応する端末は、同一領域内に位置すると判定できる。通常、基地局が固定の施設であるため、基地局IDに基づいて、端末の正確な位置を特定することができる。必要に応じて、基地局IDは、住宅団地IDであってもよい。この場合、基地局IDは、プロバイダーにより、端末がネットワークに接続する時の関連情報から取得することができる。
【0027】
第2例:ネットワークID
ネットワークIDは、端末が有線又は無線にてインターネットに接続する時にサーバに報告する自装置のIP(Internet Protocol、ネットワーク相互接続のプロトコル)アドレス又は接続先ネットワークのWiFi(登録商標)(Wireless-Fidelity)IDを含むが、これに限定されるものではない。ネットワークIDは、端末により報告された接続情報から取得することができる。
【0028】
さらに同じIPアドレスに対応する端末は、同じ位置にあり、又は、同じ接続先ネットワークのWiFiIDに属する端末は、同じ位置にあると、判定できる。
【0029】
上記2例のネットワークIDによる位置判定において、それぞれの端末の具体的な位置を特定することはできないが、それらの端末の位置が同じであることを判定できる。
【0030】
第3例:地理位置情報
地理位置情報とは、端末が内蔵の測位モジュールにより取得した経緯度情報である。
【0031】
必要に応じて、端末上で1つのアプリケーションを起動することで、端末に内蔵された測位モジュールに作動させ、地理位置情報を取得し、サーバに報告するように構成されてもよい。
【0032】
必要に応じて、地理位置情報に基づいて、サーバは、端末が位置する場所を特定するとともに、同じ地理位置情報に基づいて、同一領域内に存在する端末を特定する。
【0033】
ステップ202において、所定時間内に同一領域内において所定操作を行った所定数量の端末が存在するか否かを検出する。ステップ202は、ステップ2021−ステップ2022のように構成される。
【0034】
ステップ2021において、各端末から報告された所定操作に関する操作記録を受信する。前記操作記録は、前記所定操作を行った操作時間及び位置情報を含む。本実施例の方法は、サーバに適用される。
【0035】
なお、所定操作は、動作モードの変更、録音開始、録画開始等を含むが、これらに限定されるものではない。さらに、端末において、同時に複数の所定操作を行うこともできる。この場合、各所定操作に対応するカテゴリにより操作を区別することができる。
【0036】
操作システムは、端末の操作に対して監視を行い、所定操作に対応する通知情報を検出すると、端末が所定操作を行ったことを判定する。この時、所定操作が行われた操作時間を記録し、その所定操作が行われた位置を示す位置情報を取得し、所定操作に関する操作記録を生成して、サーバに送信する。
【0037】
必要に応じて、端末が取得した所定操作の行われた位置情報は、少なくともステップ201において報告された3例の位置情報内の1としてもよい。端末は、接続先のモバイルネットワークにより現在に所在の基地局IDを特定してもよい。或は、接続先の無線ネットワークに基づいて現在のIPアドレス又はWiFiIDを特定してもよい。或は、測位モジュールを作動させることにより取得した現在の地理位置情報を特定してもよい。
【0038】
サーバは、各端末から報告した操作記録を受信・記憶し、さらに、操作記録に含まれる操作時間及び位置情報に基づいて、所定操作の統計をとる。
【0039】
ステップ2022において、操作記録に基づいて、所定時間内に同一領域内において所定操作を行った端末が存在するか否かを判定する。本実施例による方法は、サーバに適用される。
【0040】
所定時間は、所定操作の種類に応じて設定することができる。例えば、会議室に入る場合には、会議がまもなく開始すると予想するため、所定時間を短めに設定し、これにより、ユーザに短時間で設定の変更を行うよう通知する。この場合、所定時間は、例えば、2分以内に設定する。
【0041】
同一領域内に位置するか否かは、ステップ2021において報告された位置情報により判断することができる。以下、3つのケースがある。
【0042】
同一の基地局IDに対応する端末を選出する。或は、同一のネットワークIDに対応する端末を選出する。或は、同一地理位置情報に対応する端末を選出する。
【0043】
サーバは、一定周期毎に各端末から報告された操作記録に対して選出及び統計を行う。先ず、所定時間以内に同一の所定操作を行う端末を特定し、これらの同一の所定操作を行った端末の位置情報に基づいて、同一領域内に位置する端末を選出し、最後、同一領域内において同一の所定操作を行った端末の数量が所定数量より大きいか否かを判定する。
ステップ203において、所定時間内に同一領域内において所定操作を行った所定数量の端末が存在することを検出すると、領域内において所定操作を行っていない端末を検索する。
【0044】
所定時間内に同一領域内において所定操作を行った所定数量の端末が存在することを検出した場合、当該領域内において所定操作を行っていない端末を取得し、当該所定操作を行っていない端末に対して通知情報を行う必要がある。この検索の過程において、所定時間内に所定操作の操作記録を報告しておらず、且つその位置情報が検出された、所定操作を行った端末の位置情報と同じである端末を検索する。
【0045】
所定操作を行っていない端末の位置情報及び検出された、所定操作を行った端末の位置情報の判断方法は、ステップ2022においての選出と同じである。即ち、検出された、所定操作を行った端末の位置情報と同一基地局IDに対応する端末を選択する。或は、検出された、所定操作を行った端末の位置情報と同一ネットワークIDに対応する端末を選択する。或は、検出された、所定操作を行った端末の位置情報と同一地理位置情報に対応する端末を選択する。
ステップ204において、検索した所定操作を行っていない端末に通知情報を送信し、ユーザへ所定操作を行うことを通知する。本実施例の方法は、サーバに適用される。
【0046】
通知情報は、ショートメッセージ、お知らせメッセージ等を含むが、これらに限定されるものではない。
【0047】
例えば、ユーザA,B,C,Dの4人が会議に参加し、ユーザA,B,Cは、一分以内に、次々それぞれの端末の動作モードをマナーモードに設定したが、ユーザDは、端末に対して動作モードの設定操作を行っていない。この時、サーバは、所定の2分間以内に、ユーザA,B,C,Dの端末が同一領域内に位置し、ユーザA,B,Cが端末に対して動作モードをマナーモードに設定する操作を既に行ったが、ユーザDが端末に対して動作モードをマナーモードに設定されていないことを判定すると、ユーザDに対して通知情報を送信する。通知内容は、例えば、動作モードをマナーモードに設定してくださいとの、メッセージを出力することができる。
【0048】
必要に応じて、通知情報は、所定操作を行うための指令を含んでもよい。上記具体例において、ユーザDの端末に送信した通知情報は、「動作モードをマナーモードに設定してください」とのメッセージとともに、「はい」の選択項を選択させるようにユーザに通知し、ユーザが「はい」の選択項を選択すると、通知情報に含まれる所定操作を行う指令に基づいて、端末の動作モードをマナーモードに設定する。
【0049】
必要に応じて、通知情報が所定操作を行う指令を含む場合、ユーザDの端末は、当該通知情報を受信すると、所定操作の指令に基づいて設定または操作を行うとともに、通知情報における文字内容をユーザDに表示する。この場合、所定操作を強制的に実行するように設定することで、ユーザが手動で決定操作を行う手間を省くことができる。
本開示の実施例によると、所定時間内に同一領域内において所定操作を行った所定数量の端末が存在するか否かを検出し、そして、検出すると、同一領域内において所定操作を行っていない端末に通知情報を送信することで、ユーザに所定操作を行うように通知することができる。これにより、ユーザと端末との相互活動性が向上し、ユーザが所定操作を行わないことに起因する悪影響を回避することができる。
【0050】
第3実施例
本開示の実施例は、ユーザ通知装置を提供し、図3に示すように、前記ユーザ通知装置は、所定時間内に同一領域内において所定操作を行った所定数量の端末が存在するか否かを検出するための検出モジュール301と、所定時間内に同一領域内において所定操作を行った所定数量の端末が存在することを検出すると、領域内において所定操作を行っていない端末を検索するための検索モジュール302と、検索した所定操作を行っていない端末に対して、ユーザへ所定操作を行うことを通知するための通知情報を送信するための送信モジュール303とを備える。
【0051】
検出モジュール301は、端末から報告された所定操作に関する操作記録を受信するための受信ユニット3011と、操作記録に基づいて、所定時間内に同一領域内において所定操作を行った所定数量の端末が存在するか否かを検出するための検出ユニット3012を備える。ここで、操作記録は、所定操作が行われた操作時間及び位置情報を含む。
【0052】
検索モジュール302は、所定時間内に所定操作の操作記録を報告しておらず、且つ位置情報が検出された、所定操作を行った端末の位置情報と同じである端末を検索するためのものである。
【0053】
上記ユーザ通知装置は、さらに、所定操作を行っていない端末から報告された位置情報を受信するための受信モジュール304を備える。
【0054】
上記において、位置情報は、少なくとも端末が接続する基地局ID、ネットワークID、地理位置情報内の1つを含む。
【0055】
本開示の実施例によると、所定時間内に同一領域内において所定操作を行った所定数量の端末が存在するか否かを検出し、そして、検出すると、同一領域内において所定操作を行っていない端末に通知情報を送信することで、ユーザに所定操作を行うように通知することができる。これにより、ユーザと端末との相互活動性が向上し、ユーザが所定操作を行わないことに起因する悪影響を回避することができる。
【0056】
第4実施例
本実施例において、ユーザへの通知を行う通知装置を提供する。
【0057】
図4は、例示的な実施例によるユーザ通知装置1900の構成を示すブロック図である。例えば、装置1900は、サーバであってもよい。図4に示すように、装置1900は、1つ又は複数のプロセッサを含むプロセスアセンブリ1922と、メモリ1932が代表となり、例えばアプリケーションなどのプロセスアセンブリ1922により実行可能な各種コマンドを記憶する記憶媒体ソースと、を備える。メモリ1932内に記憶されたアプリケーションは、1つ又は1つ以上のモジュールを含み、当該1つ又は1つ以上のモジュールは、それぞれ1組の指令に対応する。また、プロセスアセンブリ1922は、コマンドを実行するように構成され、これにより、上記ユーザ通知方法を実行する。
【0058】
装置1900は、さらに、装置1900の給電管理を行うための電源アセンブリ1926と、装置1900とネットワークと接続するための有線又は無線のネットワークインターフェース1950と、入出力(I/O)インターフェース1958とを備える。装置1900は、例えば、Windows Server(登録商標),Mac OS X(登録商標),Unix(登録商標), Linux(登録商標),FreeBSD(登録商標)などの、メモリ1932に記憶された操作システムにおいて操作を行うことができる。
【0059】
当業者は、本明細書に開示された発明の詳細を考慮し、実施することにより、本発明の他の実施解決方法を容易に想定することができる。本出願は、本発明のいかなる変形、用途、又は適応的な変化を含むことを目的としており、いかなる変形、用途、又は適応的な変化は、本発明の一般原理に基づき、且つ本開示において公開されていない本技術分野においての公知常識又は慣用技術手段を含む。明細書及び実施例は、例示的なものを開示しており、本発明の保護範囲と主旨は、特許請求の範囲に記述される。
【0060】
本発明は、上記において開示された構成又は図面に示した構造に限定されるものではなく、本発明の範囲内であれば、様々な補正又は変更を行うことができる。本発明の範囲は、特許請求の範囲により制限される。
【0061】
本願は、出願番号がCN201410155540.7であって、出願日が2014年4月17日である中国特許出願に基づき優先権を主張し、当該中国特許出願のすべての内容を本願に援用する。
図1
図2
図3
図4