特許第6086110号(P6086110)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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  • 特許6086110-照合システム 図000002
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6086110
(24)【登録日】2017年2月10日
(45)【発行日】2017年3月1日
(54)【発明の名称】照合システム
(51)【国際特許分類】
   G06F 13/00 20060101AFI20170220BHJP
【FI】
   G06F13/00 351M
【請求項の数】3
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2014-231924(P2014-231924)
(22)【出願日】2014年11月14日
(65)【公開番号】特開2016-95710(P2016-95710A)
(43)【公開日】2016年5月26日
【審査請求日】2015年11月18日
(73)【特許権者】
【識別番号】000002853
【氏名又は名称】ダイキン工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001841
【氏名又は名称】特許業務法人梶・須原特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】鍋島 雅貴
(72)【発明者】
【氏名】池田 誠
【審査官】 佐々木 洋
(56)【参考文献】
【文献】 特開2008−172570(JP,A)
【文献】 国際公開第2014/175439(WO,A1)
【文献】 特開2014−179783(JP,A)
【文献】 特開2008−288771(JP,A)
【文献】 特開2014−068204(JP,A)
【文献】 特開2012−238972(JP,A)
【文献】 特開2006−013643(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 13/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーバに蓄積された機器の動作履歴情報及び/又は機器周辺の環境履歴情報が、どの機器に対応した履歴情報であるかを照合するための照合システムであって、
サーバと、
前記サーバに蓄積される前の前記機器の動作情報及び/又は前記機器周辺の環境情報を記憶する記憶手段を有する機器と、
前記機器に接続され、前記記憶手段から供給された前記動作情報及び/又は前記環境情報を、通信アダプタ固有の識別情報とともに、前記サーバに供給する通信アダプタとを備え、
前記記憶手段は、不揮発性記憶手段を含んでおり、
前記不揮発性記憶手段に、前記通信アダプタから供給された前記識別情報が記憶されることを特徴とする照合システム。
【請求項2】
前記機器に収容される制御基板を有しており、
前記不揮発性記憶手段が前記制御基板に配置されることを特徴とする請求項1に記載の照合システム。
【請求項3】
前記通信アダプタがマスター側、前記機器がスレーブ側となって、
前記通信アダプタから前記不揮発性記憶手段に前記識別情報が供給されることを特徴とする請求項1又は2に記載の照合システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サーバに蓄積された機器の動作履歴情報または機器周辺の環境履歴情報が、どの機器に対応した履歴情報であるかを照合するための照合システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、換気装置が有する固有の識別情報(換気装置の固有の番号など)を、換気装置で生じた異常情報等とともに、外部の機器情報蓄積手段に蓄積する換気装置システムが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−282906号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、近年では、機器(例えば、空気調和機)の動作情報(例えば、空気調和機の運転モード、運転開始操作、運転停止操作、設定温度、設定風量など)、または、機器周辺の環境情報(例えば、室内温度、室内湿度、室外温度、室外湿度など)をサーバに蓄積しておいて、例えば機器が故障した場合に、機器の製造元等に戻ってきた機器と、サーバに蓄積された当該機器の動作履歴情報または環境履歴情報とを照合することで、機器の故障原因を解析し、今後の製品開発にフィードバックしたいというニーズがある。
【0005】
しかしながら、機器の中には、機器固有の識別情報を有さないものも多く存在し、機器が固有の識別情報を有さない場合には、サーバに蓄積された機器の動作履歴情報または環境履歴情報が、どの機器に対応した履歴情報であるか照合できない問題がある。その対策として、製造工程等において、上記の換気装置システムのように、機器に機器固有の識別情報を付与することが考えられるが、その場合には、製造工程が煩雑となる。また、既に市場に出回っている機器については、機器固有の識別情報を付与できない。
【0006】
そこで、本発明の目的は、機器が固有の識別情報を有さない場合であっても、サーバに蓄積された機器の動作履歴情報または機器周辺の環境履歴情報が、どの機器に対応した履歴情報であるかを照合できる照合システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、機器に接続され、サーバに蓄積される前の機器の動作情報または機器周辺の環境情報をサーバに供給する通信アダプタが、通信アダプタ固有の識別情報(例えば、ネットワーク機器のハードウェアに割り当てられるMACアドレス)を有することに着目し、本発明を完成させた。
【0008】
第1の発明にかかる照合システムは、サーバに蓄積された機器の動作履歴情報または機器周辺の環境履歴情報が、どの機器に対応した履歴情報であるかを照合するための照合システムであって、サーバと、前記サーバに蓄積される前の機器の動作情報または機器周辺の環境情報を記憶する記憶手段を有する機器と、前記機器に接続され、前記記憶手段から供給された前記動作情報または前記環境情報を、通信アダプタ固有の識別情報とともに、前記サーバに供給する通信アダプタとを備え、前記記憶手段は、不揮発性記憶手段を含んでおり、前記不揮発性記憶手段に、前記通信アダプタから供給された前記識別情報が記憶されることを特徴とする。
【0009】
この照合システムでは、機器に接続される通信アダプタが有する通信アダプタ固有の識別情報が、機器の不揮発性記憶手段に記憶されるので、機器が固有の識別情報を有さない場合であっても、サーバに蓄積された機器の動作履歴情報または機器周辺の環境履歴情報が、どの機器に対応した履歴情報であるか照合できる。その結果、製造工程等において、機器に機器固有の識別情報を付与する必要がなく、また、既に市場に出回っている機器についても、機器と、機器の動作履歴情報または機器周辺の環境履歴情報とを照合できる。
【0010】
第2の発明にかかる照合システムは、第1の発明にかかる照合システムにおいて、前記機器に収容される制御基板を有しており、前記不揮発性記憶手段が前記制御基板に配置されることを特徴とする。
【0011】
この照合システムでは、機器が故障した場合において、機器に収容された制御基板が取り外されて、制御基板のみが機器の製造元等に戻ってきた場合であっても、サーバに蓄積された機器の履歴情報が、どの機器に対応した履歴情報であるか照合できる。
【0012】
第3の発明にかかる照合システムは、第1または第2の発明にかかる照合システムにおいて、前記通信アダプタがマスター側、前記機器がスレーブ側となって、前記通信アダプタから前記不揮発性記憶手段に前記識別情報が供給されることを特徴とする。
【0013】
この照合システムでは、機器側がスレーブ側となるので、機器に接続される通信アダプタが、異なる通信アダプタに取り替えられる場合であっても、機器側のプログラムが簡易なもので済む。
【発明の効果】
【0014】
以上の説明に述べたように、本発明によれば、以下の効果が得られる。
【0015】
第1の発明では、機器に接続される通信アダプタが有する通信アダプタ固有の識別情報が、機器の不揮発性記憶手段に記憶されるので、機器が固有の識別情報を有さない場合であっても、サーバに蓄積された機器の動作履歴情報または機器周辺の環境履歴情報が、どの機器に対応した履歴情報であるか照合できる。その結果、機器に機器固有の識別情報を付与する必要がなく、また、既に市場に出回っている機器についても、機器と、機器の動作履歴情報または機器周辺の環境履歴情報とを照合できる。
【0016】
第2の発明では、機器が故障した場合において、機器に収容された制御基板が取り外されて、制御基板のみが機器の製造元等に戻ってきた場合であっても、サーバに蓄積された機器の履歴情報が、どの機器に対応した履歴情報であるか照合できる。
【0017】
第3の発明では、機器側がスレーブ側となるので、機器に接続される通信アダプタが、異なる通信アダプタに取り替えられる場合であっても、機器側のプログラムが簡易なもので済む。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明の実施形態にかかる照合システムの概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図面を参照しつつ本発明に係る照合システムの実施の形態について説明する。なお、本実施形態では、「機器」として、空気調和機が用いられる場合について説明する。
【0020】
[照合システムの全体構成]
図1に示すように、照合システム1は、室内に設置される室内機2aおよび室外に設置される室外機(不図示)を有する空気調和機(機器)2と、空気調和機2に接続される通信アダプタ3と、管理サーバ(サーバ)4とを有している。
【0021】
(空気調和機)
空気調和機2は、自動運転、冷房運転、暖房運転、除湿運転、加湿運転、空気清浄運転及び送風運転のいずれかの運転が可能であって、リモコン等によって、いずれかの運転を選択して運転開始操作や運転停止操作を行ったり、室内温度の設定温度を設定することができる。
【0022】
室内機2aは、ネットワーク5(インターネット)接続非対応の機器であり、ネットワーク接続用の通信アダプタ3が室内機2aに取り付けられることにより、ネットワーク5(インターネット)に接続される。また、この室内機2a(空気調和機2)は、製造工程等において、シリアルコード(識別番号)などの機器固有の識別情報が記憶されていないものである。この室内機2aは、通信アダプタ3との間で情報の送受信を行う通信部11と、室内機2aに収容された制御基板2bに配置された制御部20とを有している。制御部20には、通信部11の他、環境情報検出センサ12、室内ファン13等が電気的に接続されており、環境情報検出センサ12で検出された室内機周辺の環境情報を受信したり、室内ファン13の回転数(風量)を制御したりする。
【0023】
制御部20には、室内機2a(空気調和機2)に係る各種動作の制御プログラムやデータなどが格納されたROM21、室内機2a(空気調和機2)の各部の動作を制御する信号を生成するために各種演算を実行するCPU22、各種設定やCPU22での演算結果などのデータを一時保管するRAM23などの部材が含まれている。本発明において「記憶手段」とは、ROM21、RAM23を指し、ROM21は、「不揮発性記憶手段」である。この制御部20では、ROM(不揮発性記憶手段)21として、内容の書き換えが可能なROM(例えば、EEPROM)が用いられている。このROM21には、通信アダプタ固有の識別情報(例えば、ネットワーク機器のハードウェアに割り当てられるMACアドレス(各通信アダプタ毎に割り当てられる番号が異なるもの))が記憶されている。
【0024】
この空気調和機2では、空気調和機2の動作情報(サーバに蓄積される前の機器の動作情報)、すなわち、例えば、空気調和機の運転モード、運転開始操作、運転停止操作、設定温度、設定風量、設定湿度、風向、タイマ設定、室外機に収容される圧縮機の周波数、圧縮機の吐出管温度、室外熱交換器の温度、室内熱交換器の温度などの情報が、例えばRAM23に一時的に記憶される。RAM23に一時的に記憶された動作情報は、通信部11を介して通信アダプタ3に送信される。これらの空気調和機2の動作情報は、当該動作情報がRAM23に記憶されるごとに通信アダプタ3に送信されてもよいし、所定期間経過ごとに通信アダプタ3に送信されてもよい。また、これらの動作情報には、動作情報を取得した日時が関連付けされていてもよい。
【0025】
環境情報検出センサ12は、例えば、室内温度センサ、室内湿度センサ、ホコリセンサ、ニオイセンサであって、室内機周辺(空気調和機周辺)の環境情報(サーバに記憶される前の機器周辺の環境情報)、すなわち、例えば、室内温度、室内湿度、塵埃量、臭い強度を検出する。環境情報検出センサ12で検出された環境情報は、例えばRAM23に一時的に記憶され、通信部11を介して通信アダプタ3に送信される。また、室外機には、図示しない室外環境情報検出センサが取り付けられている。この室外環境情報検出センサは、例えば、室外温度センサ、室外湿度センサであって、室外機周辺(空気調和機周辺)の環境情報(サーバに記憶される前の機器周辺の環境情報)、例えば、室外温度、室外湿度を検出する。室外環境情報検出センサで検出された環境情報は、例えば室外機に配置された室外制御部から、制御部20に送信され、RAM23に一時的に記憶される。RAM23に一時的に記憶された環境情報は、通信部11を介して通信アダプタ3に送信される。なお、空気調和機周辺の環境情報は、当該環境情報がRAM23に記憶されるごとに通信アダプタ3に送信されてもよいし、所定期間経過ごとに通信アダプタ3に送信されてもよい。また、これらの動作情報には、動作情報を取得した日時が関連付けされていてもよい。
【0026】
(通信アダプタ)
通信アダプタ3は、室内機2aに取り付けられて、室内機2aとの間で通信を行うとともに、ネットワーク5(インターネット)を介して管理サーバ4との間で無線通信を行うものである。この通信アダプタ3は、通信部31と制御部32とを有している。制御部32には、各種動作の制御プログラムやデータなどが格納されたROM、各種演算を実行するCPU、各種設定やCPUでの演算結果などのデータを一時保管するRAMなどの部材が含まれており、これらの部材によって、アダプタ記憶部33が形成されている。このアダプタ記憶部33には、各通信アダプタ毎に割り当てられた通信アダプタ固有の識別情報(例えばMACアドレス)が記憶されている。この通信アダプタ3は、室内機2aの制御部20から供給された空気調和機2の動作情報および空気調和機周辺の環境情報を、通信アダプタ固有の識別情報とともに、管理サーバ4に供給する。
【0027】
また、この通信アダプタ3は、最初に室内機2aに接続(初期通信)されたときに、室内機2aの制御部20(ROM21)に通信アダプタ固有の識別情報(例えばMACアドレス)を供給する。室内機2aの制御部20は、供給された通信アダプタ固有の識別情報をROM(不揮発性記憶手段)21に書き込んで記憶する。通信アダプタ3と室内機2aとの情報通信においては、通信アダプタ3が、室内機2aの制御部20の制御を司るマスター側となり、室内機2aがマスター側の制御下で動作するスレーブ側となる。
【0028】
(管理サーバ4)
管理サーバ(サーバ)4は、ネットワーク5(インターネット)を介して情報の通信を行う通信部41と、制御部42とを有している。制御部42は、サーバ記憶部43を有している。サーバ記憶部43は、通信アダプタ3から供給された空気調和機2の動作情報および空気調和機周辺の環境情報を蓄積して、動作履歴情報および環境履歴情報として記憶している。この動作履歴情報および環境履歴情報は、通信アダプタ固有の識別情報とともに記憶されている。
【0029】
[本実施形態の照合システムの特徴]
本実施形態の照合システム1には、以下の特徴がある。この照合システム1では、空気調和機2(室内機2a)に接続される通信アダプタ3が有する通信アダプタ固有の識別情報が、空気調和機2のROM(不揮発性記憶手段)21に記憶されるので、空気調和機2が固有の識別情報を有さない場合であっても、管理サーバ(サーバ)4に蓄積された多数の空気調和機の動作履歴情報および空気調和機周辺の環境履歴情報の中から、空気調和機2と、当該空気調和機2に対応した動作履歴情報および環境履歴情報とを照合することができる。したがって、例えば、空気調和機2が故障して、空気調和機2(室内機2a)または制御基板2bが機器の製造元等(例えば製造元のサービスセンター等)に戻ってきた場合に、当該空気調和機2(室内機2a)の動作履歴情報または環境履歴情報に基づいて、空気調和機2の故障原因を解析し、今後の製品開発にフィードバックできる。また、製造工程等において、空気調和機2に機器固有の識別情報を付与する必要がない。さらに、通信アダプタ3は空気調和機2に取り付けられるものであるので、既に市場に出回っている空気調和機(機器)についても、空気調和機(機器)に通信アダプタを取り付けることで、空気調和機(機器)と、空気調和機(機器)の動作履歴情報または機器周辺の環境履歴情報とを照合できる。
【0030】
また、空気調和機2が故障した場合においては、空気調和機2から取り外された制御基板2bのみが、機器の製造元等に戻ってくることが考えられるが、本実施形態の照合システム1では、通信アダプタ固有の識別情報が記憶されるROM(不揮発性記憶手段)21が制御基板2bに配置されるので、制御基板2bのみが機器の製造元等に戻ってきた場合であっても、当該制御基板2bが収容された空気調和機(機器)2と、当該空気調和機2の動作履歴情報または環境履歴情報とを照合できる。
【0031】
また、本実施形態の照合システム1は、通信アダプタ3がマスター側、空気調和機(機器)2がスレーブ側なので、空気調和機(機器)2に接続される通信アダプタが、異なる通信アダプタ(例えば、品種の異なるものや最新のもの)に取り替えられる場合であっても、空気調和機(機器)2側のプログラムが簡易なもので済む。
【0032】
以上、本発明の実施形態について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これらの実施形態に限定されるものでないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれる。
【0033】
上述の実施形態では、通信アダプタ固有の識別情報が、ROM21に記憶される場合について説明したが、不揮発性記憶手段は、ROMに限られず、例えば、フラッシュメモリであってもよいし、ハードディスクドライブであってもよい。
【0034】
また、上述の実施形態では、ROM(不揮発性記憶手段)21が制御基板2bに配置されるが、不揮発性記憶手段は制御基板に配置されなくてもよい。
【0035】
また、上述の実施形態では、通信アダプタ3がマスター側、空気調和機(機器)2がスレーブ側である場合について説明したが、通信アダプタがスレーブ側、機器がマスター側であってもよいし、機器と通信アダプタとの間の通信が、マスタースレーブ方式でなくてもよい。
【0036】
また、上述の実施形態では、空気調和機(機器)2の動作情報および空気調和機周辺(機器周辺)の環境情報が管理サーバ(サーバ)4に供給される場合について説明したが、空気調和機(機器)2の動作情報のみが管理サーバ(サーバ)4に供給されてもよいし、空気調和機周辺(機器周辺)の環境情報のみが管理サーバ(サーバ)4に供給されてもよい。
【0037】
また、上述の実施形態では、通信アダプタ固有の識別情報がMACアドレスである場合について説明したが、各通信アダプタ毎に割り当てられた固有の識別情報であれば、通信アダプタ固有の識別情報がMACアドレスでなくてもよい。
【0038】
また、上述の実施形態では、機器が空気調和機2である場合について説明したが、機器はこれに限られず、例えば、空気清浄機、給湯器、暖房機器(床暖房、ハロゲンヒータ等)であってもよい。
【0039】
また、通信アダプタは、機器との間において、有線で通信するものであってもよいし、無線で通信するものであってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0040】
本発明を利用すれば、機器が固有の識別情報を有さない場合であっても、サーバに蓄積された機器の動作履歴情報または機器周辺の環境履歴情報が、どの機器に対応した履歴情報であるかを照合できる。
【符号の説明】
【0041】
1 照合システム
2 空気調和機(機器)
2b 制御基板
3 通信アダプタ
4 管理サーバ(サーバ)
5 ネットワーク
21 ROM(記憶手段、不揮発性記憶手段)
23 RAM(記憶手段)
図1