(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記制御部は、前記走行経路を線として描画し、前記運行状況に基づいて、前記走行経路における前記線の幅を変化させることを特徴とする請求項1又は2に記載の走行経路表示装置。
前記制御部は、前記走行経路を当該走行経路に対して鉛直な方向に立体的な厚みを持った線として描画し、前記運行状況に基づいて、前記厚みを変化させることを特徴とする請求項1又は2に記載の走行経路表示装置。
前記制御部は、前記走行経路を複数の点を含む点線として描画し、前記運行状況に基づいて、前記点線に含まれる点の大きさを変化させることを特徴とする請求項1又は2に記載の走行経路表示装置。
前記制御部は、前記走行経路を表示する際に、前記運行状況が所定の値の範囲内にある区間の表示態様を他の区間の表示態様と異ならせることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載の走行経路表示装置。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照しつつ、本出願により開示する技術である本発明を実施するための形態(以下、実施形態という)について詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態により、本発明が限定されるものではない。また、以下の実施形態で説明する技術的事項には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下の実施形態で説明する技術的事項は、本発明の目的を達成する上で必要と認める範囲において、適宜組み合わせることが可能である。
【0011】
図1は、本実施形態に係る全体構成の一例を示す図である。車両2には、運行状況(走行状況)を測定するためのGPS受信機等の測定器が搭載される。GPS受信機は、複数の衛星からの信号を受信することにより、車両2の位置及び標高(高度)を3次元的に測定する。GPS受信機を用いて測定した位置及び標高を時系列的に用いることにより、車両2の速度、加速度及び傾き(車両2が走行している面の勾配)等を計算することができる。GPS受信機は、時刻、速度、垂直速度、方位、前後加速度、横加速度、移動距離等を測定又は計算する機能を有してもよい。GPS受信機は、車両2の複数の部分に備えられたアンテナで受信した信号に基づいて、車両2の傾き(勾配)を計算する機能を有してもよい。車両2には、衛星を用いて測位を行う他のシステムの受信機が搭載されてもよい。車両2には、運行状況を測定するために、GPS受信機に代えて、又はGPS受信機に加えて、速度メータ、加速度センサ、ジャイロセンサ、気圧センサ、温度センサなどの測定器が搭載されてもよい。車両2は、測定器によって所定の周期で測定した情報を測定データとして記録する。
【0012】
走行経路表示装置1は、車両2から測定データを取得する。走行経路表示装置1は、車両2から無線通信により測定データを取得してもよいし、有線接続により測定データを取得してもよいし、記憶媒体を介して測定データを取得してもよい。走行経路表示装置1は、複数の車両2から測定データを取得することができる。
【0013】
図2は、本実施形態に係る走行経路表示装置1の機能構成の一例を示すブロック図である。
図2は、本実施形態に係る走行経路表示装置1の機能構成を説明する上で必要となる機能部のみを図示する。
図2に示すように、走行経路表示装置1は、例えば、パーソナルコンピュータなどの情報処理装置であり、記憶部110と、制御部120と、表示部130と、操作部140とを有する。
【0014】
記憶部110は、制御部120による各種処理に必要なデータ及びプログラムを記憶する。記憶部110は、ハードディスク装置や光磁気ディスク装置、又はフラッシュメモリ等の不揮発性のメモリ(CD−ROM等のような読み出しのみが可能な記憶媒体)や、RAM(Random Access Memory)のような揮発性のメモリ、あるいはこれらの組み合わせにより構成される。
【0015】
記憶部110は、本実施形態において、例えば、
図2に示すように、走行経路表示プログラム110aと、地形データ110bと、走行データ110cとを記憶する。
【0016】
走行経路表示プログラム110aは、地形データ110bを表示部130に表示する際に、走行データ110cが示す走行経路を、車両2の運行状況に応じた表示態様で、表示部130に同時に表示するための機能を提供する。
【0017】
地形データ110bは、車両2が走行するフィールドの形状を3次元の画像として表示部130に表示するためのデータである。
【0018】
走行データ110cは、車両2の走行経路に関するデータ及び当該走行経路における車両2の運行状況に関するデータである。走行データ110cは、車両2の位置に対応付けて、車両2の速度、車両2の加速度、車両2の勾配及び車両2の標高に関するデータを、車両2の運行状況として保持する。
図3は、走行データのデータ構成の一例を示す図である。
図3に示すように、走行データ110cは、車両ごと(例えば、M1、M2)に保持される。走行データ110cには、計測時刻(例えば、T1)、当該計測時刻における車両の位置(例えば、X1,Y1)、当該計測時刻における車両の速度(例えば、V1)、当該計測時刻における車両の加速度(例えば、α1)、当該計測時刻における車両の勾配(例えば、θ1)、当該計測時刻における車両の標高(例えば、Z1)が含まれる。走行データ110cのうち、3次元で時系列的に測定された車両2の位置に関するデータは走行経路に関するデータとなり、3次元で時系列的に測定された車両2の速度、加速度、勾配、標高などに関するデータが車両の運行状況に関するデータに対応する。
【0019】
なお、
図3に示すデータ構成は、一例であり、
図3に示すもの以外に、垂直速度、方位、前後加速度、横加速度、移動距離、気圧変化、温度変化などを走行データ110cとして記憶してもよい。また、
図3に示す走行データ110cに含まれる数値は、車両2から取得した測定データに含まれる数値そのものでもよいし、車両2から取得した測定データに含まれる数値を用いて計算した値であってもよい。例えば、加速度及び勾配は、測定データに含まれる、前後する計測時刻に対応する数値の差に基づいて計算してもよい。
【0020】
計測時刻は、車両2において測定器が位置を測定した時刻である。走行経路表示装置が無線通信等によって測定データをほぼリアルタイムで取得できる場合には、計測時刻は、走行経路表示装置1が車両2から測定データを取得した時刻であってもよい。車両2の勾配とは、車両2が走行している進行方向の傾きに対応する。車両2の標高とは、車両2が走行している位置の高度(海抜)に対応する。
【0021】
制御部120は、各種処理を実行する。制御部120は、CPU(Central Processing Unit)などの演算装置である。
【0022】
制御部120は、車両2から取得した測定データを記憶部110に走行データ110cとして格納する。制御部120は、車両2から取得した測定データに含まれる値を用いて計算した値を、記憶部110に走行データ110cとして格納してもよい。制御部120は、車両2から取得した測定データのうち、誤りである可能性の高いデータ(例えば、前後の計測時刻との差又は比率が閾値よりも大きいデータ)については、記憶部110に格納せずに破棄してもよい。
【0023】
さらに、制御部120は、記憶部110に記憶されている走行経路表示プログラム110aを実行することにより、地形データ110bを表示部130に表示する際に、走行データ110cが示す走行経路を、車両2の運行状況に応じた表示態様で、表示部130に同時に表示する処理を行う。
【0024】
具体的には、制御部120は、走行データ110cが示す走行経路を線として描画し、走行データ110cに含まれる運行状況に基づいて、走行経路における線の色を変化させる。例えば、制御部120は、走行経路における速度の変化に応じて、線に色を段階的に変化させる(多段階表示)。例えば、制御部120は、走行経路において速度が所定値以上である箇所の線の色の他の箇所とは異なる色にする(2段階表示)。例えば、制御部120は、走行経路における勾配の変化に応じて、線に色を段階的に変化させる(多段階表示)。例えば、制御部120は、走行経路において勾配が所定値以上である箇所の線の色を他の箇所とは異なる色にする(2段階表示)。例えば、制御部120は、走行経路における加速度の変化に応じて、線に色を段階的に変化させる(多段階表示)。例えば、制御部120は、走行経路において加速度が所定値以上である箇所の線の色を他の箇所とは異なる色にする(2段階表示)。
【0025】
また、制御部120は、走行データ110cが示す走行経路を線として描画し、走行データ110cに含まれる運行状況に基づいて、走行経路における線の幅を変化させる。例えば、制御部120は、走行経路において速度が所定値以上である箇所の線の幅を他の箇所よりも広くする。例えば、制御部120は、走行経路において勾配が所定値以上である箇所の線の幅を他の箇所よりも広くする。例えば、制御部120は、走行経路において加速度が所定値以上である箇所の線の幅を他の箇所よりも広くする。例えば、制御部120は、速度、勾配及び加速度の少なくとも2つが所定値以上である箇所の線の幅を他の箇所よりも広くする。
【0026】
制御部120は、線の幅を広げる全ての箇所において、線の幅を均一にしてもよいが、所定値から乖離量が大きくなるほど、線の幅が大きくなるように調整してもよい。制御部120は、速度が所定値以上である箇所、勾配が所定値以上である箇所を同時に表示する場合、例えば、速度が所定値以上である箇所は線の幅を他の箇所よりも広くし、勾配が所定値以上である箇所の色を他の箇所と異なる色となるように表示態様を変化させてもよいし、または、その逆であってもよい。制御部120は、加速度と速度の組合せ、加速度と勾配の組合せについても同様の方法で走行経路の表示態様を変更できる。
【0027】
また、制御部120は、走行データ110cが示す走行経路を、当該走行経路に対して鉛直な方向に立体的な厚みを持った線として描画し、走行データ110cに含まれる運行状況に基づいて、厚みを変化させる。例えば、制御部120は、走行経路において速度が所定値以上である箇所の線の厚みを他の箇所よりも増やす。例えば、制御部120は、走行経路において勾配が所定値以上である箇所の線の厚みを他の箇所よりも増やす。例えば、制御部120は、走行経路において加速度が所定値以上である箇所の線の厚みを他の箇所よりも増やす。制御部120は、速度、勾配及び加速度の少なくとも2つが所定値以上である箇所の線の厚みを他の箇所よりも増やす。
【0028】
制御部120は、線の厚みを増やす全ての箇所において、線の厚みを均一にしてもよいが、所定値から乖離量が大きくなるほど、線が厚くなるように調整してもよい。制御部120は、速度が所定値以上である箇所、勾配が所定値以上である箇所を同時に表示する場合、例えば、速度が所定値以上である箇所は線の厚みを他の箇所よりも増やし、勾配が所定値以上である箇所の色を他の箇所と異なる色となるように表示態様を変化させてもよいし、または、その逆であってもよい。制御部120は、加速度と速度の組合せ、加速度と勾配の組合せについても同様の方法で走行経路の表示態様を変更できる。
【0029】
また、制御部120は、走行データ110cが示す走行経路を複数の点を含む点線として描画し、走行データ110cに含まれる運行状況に基づいて、点線に含まれる点の大きさを変化させる。例えば、制御部120は、走行経路において速度が所定値以上である箇所の点の大きさを他の箇所よりも大きくする。例えば、制御部120は、走行経路において勾配が所定値以上である箇所の点の大きさを他の箇所よりも大きくする。例えば、制御部120は、走行経路において加速度が所定値以上である箇所の点の大きさを他の箇所よりも大きくする。制御部120は、速度、勾配及び加速度の少なくとも2つが所定値以上である箇所の点の大きさを他の箇所よりも大きくする。
【0030】
制御部120は、点線に含まれる点の大きさを大きくする全ての箇所において、点の大きさを均一にしてもよいが、所定値から乖離量が大きくなるほど、点の大きさが大きくなるように調整してもよい。制御部120は、速度が所定値以上である箇所、勾配が所定値以上である箇所を同時に表示する場合、例えば、速度が所定値以上である箇所は点の大きさを他の箇所よりも大きくし、勾配が所定値以上である箇所の色を他の箇所と異なる色となるように表示態様を変化させてもよいし、または、その逆であってもよい。制御部120は、加速度と速度の組合せ、加速度と勾配の組合せについても同様の方法で走行経路の表示態様を変更できる。
【0031】
制御部120は、走行経路の表示態様の変更を行う場合、例えば、速度が時速50キロメートル以上であるか、勾配が8%以上であるか、加速度が0.25G以上であるかを判定する。これらの閾値は、例えば、車両のタイヤに対する負荷が大きく、タイヤの消耗を早める恐れがある区間を明示的に表示するために有効である。なお、速度、勾配、加速度の判定を行うための数値は一例であり、例えば、車両2の重量、積載物等の条件によりこれらの数値を適宜変更してよい。
【0032】
また、制御部120は、走行経路を表示する際に、車両の進行方向を示す情報を付加してもよい。制御部120は、例えば、車両の走行経路を示す線を、車両の進行方向を示すような矢印にしたり、車両の走行経路を示す線の近傍に車両の進行方向を示す矢印を表示したりすることができる。
【0033】
表示部130は、地形データ110bに基づく地形の画像と、走行データ110cが示す走行経路が車両2の運行状況に応じた表示態様に加工された画像とを同時に表示する。表示部130は、ディスプレイ、モニタ等の表示デバイスを含んで構成される。
【0034】
操作部140は、利用者の各種操作入力を受け付ける。操作部140は、例えば、表示部130に走行経路を表示させる車両2の選択操作を受け付ける。キーボード、マウス等の入力デバイスを含んで構成される。
【0035】
次に、
図4〜
図8を参照しつつ、本実施形態に係る走行経路表示方法を説明する。なお、本実施形態に係る走行経路表示方法は、上記制御部120が走行経路表示プログラム110aを読み込んで実行することにより実現される。
【0036】
図4は、本実施形態に係る走行経路表示方法の処理手順を示すフローチャートである。
図5〜
図8は、表示部に同時に表示される地形の画像と走行経路の画像の例を示す図である。
【0037】
図4に示すように、制御部120は、例えば、操作部140を介して、走行経路を表示させる対象車両の選択を受け付けると(ステップS101)、記憶部110から地形データ110bを取得するとともに(ステップS102)、対象車両の走行データ110cを取得する(ステップS103)。
【0038】
続いて、制御部120は、走行データ110cが示す走行経路を、車両2の運行状況に応じた表示態様に変更する(ステップS104)。
【0039】
具体的には、制御部120は、走行データ110cが示す走行経路を線として描画し、走行データ110cに含まれる運行状況に基づいて、走行経路における線の色を変化させる。例えば、制御部120は、走行経路において速度が所定値以上である箇所、勾配が所定値以上である箇所の線の色を他の箇所とは異なる色にする。
【0040】
あるいは、制御部120は、走行データ110cが示す走行経路を線として描画し、走行データ110cに含まれる運行状況に基づいて、走行経路における線の幅を変化させる。例えば、制御部120は、走行経路において速度が所定値以上である箇所、勾配が所定値以上である箇所、又は速度及び勾配が所定値以上である箇所の線の幅を他の箇所よりも広くする。
【0041】
あるいは、制御部120は、走行データ110cが示す走行経路を複数の点を含む点線として描画し、走行データ110cに含まれる運行状況に基づいて、点線に含まれる点の大きさを変化させる。例えば、制御部120は、走行経路において速度が所定値以上である箇所、勾配が所定値以上である箇所、又は速度及び勾配が所定値以上である箇所の点の大きさを他の箇所よりも大きくする。
【0042】
そのほか、制御部120は、走行データ110cが示す走行経路を、当該走行経路に対して鉛直な方向に立体的な厚みを持った線として描画し、走行データ110cに含まれる運行状況に基づいて、厚みを変化させてもよい。
【0043】
続いて、制御部120は、地形データ110bに基づく地形の画像と、ステップS104で表示態様の変更を行った走行経路の画像とを、表示部130に同時に表示して(ステップS105)、
図4に示す処理を終了する。制御部120は、例えば、対象車両の走行データ110cに含まれる位置のデータに基づいて、地形データ110bの中から適切なデータを取得し、3次元の地形の画像を生成する。そして、制御部120は、3次元の地形の画像と、運行状況によって表示態様の変更を行った走行経路の画像とを合成して、表示部130に同時に表示する。
図5〜
図8は、地形の画像LS1と走行経路の画像R1が同時に表示部130に表示された状態を示している。
図5に示す色変更箇所CA1は、走行経路R1において、表示態様の変更条件に合致する箇所であり、走行経路R1上の他の箇所とは異なる色で表示される。
図6に示す線幅変更箇所CA2は、走行経路R1において表示態様の変更条件に合致する箇所であり、走行経路R1上の他の箇所とは線の幅が異なる幅で表示される。
図7に示す点サイズ変更箇所CA3は、走行経路R1において表示態様の変更条件に合致する箇所であり、走行経路R1上の他の箇所とは点の大きさが異なる大きさで表示される。
図8に示す厚み変更箇所CA4は、走行経路R1において表示態様の変更条件に合致する箇所であり、走行経路R1上の他の箇所とは線の厚みが異なる厚みで表示される。
【0044】
上述してきたように、本実施形態に係る走行経路表示装置1は、地形データ110bを表示部130に表示する際に、走行データ110cが示す走行経路を、車両2の運行状況に応じた表示態様で、表示部130に同時に表示する。例えば、走行経路表示装置1は、速度、勾配及び加速度の少なくとも1つが所定値以上の箇所の表示対象を変更した走行経路の画像を、地形の画像とともに表示する。このため、本実施形態によれば、従来のナビゲーションシステム等とは異なる方法で、車両2の運行状況を分り易く表示することができる。
【0045】
(その他の実施形態)
上記の実施形態において、走行経路表示装置1は、車両2の運行状況を示すグラフを表示してもよい。
図9は、車両の運行状況を示すグラフの例を示す図である。
図9は、車両2の速度と走行距離との関係を示すグラフ、及び車両2の標高と走行距離の関係を示すグラフを表示している。走行経路表示装置1は、上記
図5〜
図8に示す画像と同時に、
図9に示すグラフを表示部130に表示してもよいし、上記
図5〜
図8に示す画像とは別に、
図9に示すグラフを表示部130に表示してもよい。表示するグラフの変数(例えば、速度、加速度、勾配、標高、走行距離、気圧、温度など)は、利用者が予め設定可能であるものとし、事後的に変更することも可能であるものとする。
【0046】
また、走行経路表示装置1は、2次元で、地形の画像と、走行経路の画像とを同時に表示部130に表示してもよい。
図10は、表示部に同時に表示される地形の画像と走行経路の画像の他の例を示す図である。
図10は、2次元で、地形の画像LS2と走行経路の画像R2が同時に表示部130に表示された状態を示している。
【0047】
上記の実施形態では、走行経路表示装置1は、速度、勾配及び加速度の少なくとも1つが所定値以上である箇所について、走行経路の表示態様を変更する例を説明したが、これには限定されない。例えば、走行経路表示装置1は、速度、勾配及び加速度の少なくとも1つが所定の値の範囲内にある区間について、走行経路の表示態様を変更してもよい。
【0048】
上記の実施形態では、走行経路表示装置1が、車両2から取得した測定データに基づいて、必要に応じて演算等を実行して運行状況に関するデータを算出し、記憶部110に格納する例を説明したが、これには限定されない。例えば、車両2側で運行状況に関するデータの算出の処理を行ってもよい。
【0049】
上記の実施形態では、走行経路表示装置1が、速度、勾配及び加速度の少なくとも1つが所定値以上の箇所の表示対象を変更した走行経路の画像を、地形の画像とともに表示する例について説明したが、車両2に搭載される表示部などにこれらの画像を表示して、運転方法の指導などを行ってもよい。例えば、勾配が所定値以上でタイヤの消耗が激しくなる区間に差し掛かった場合には、エンジンの回転数を所定値以内に収めるようなサポート情報(音声または画像)を出力するなどの方法で、運転方法の指導などを行ってもよい。