(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
車両の車室内に設けられた車室内スイッチの操作による開、閉操作信号、および、車室外に設けられた車室外スイッチの操作による開、閉操作信号に基づき、ドア開閉手段によりドアを自動的に開閉する車両用ドア制御装置において、
車両の車速を検出して検出信号を出力する車速検出手段と、
ブレーキの操作状況またはシフトレバー位置が車両の停止状態を示す状況かどうかを検出する停止状況検出手段と、
前記車室内スイッチおよび前記車室外スイッチの操作による前記開操作信号および前記閉操作信号に基づき前記ドア開閉手段を開制御および閉制御する制御手段とを備え、
前記制御手段は、前記停止状況検出手段により車両が停止状態を示す状況にあることが検出されたときに、前記車速検出手段による検出車速が所定車速以上であるか、または、前記車速検出手段の前記検出信号に異常があると、前記車室外スイッチからの前記開、閉操作信号を有効に受け付けて前記ドア開閉手段の制御を実行可能にすることを特徴とする車両用ドア制御装置。
【背景技術】
【0002】
一般に、ワンボックスタイプやミニバンタイプの車両では、モータ等を備えたドア開閉手段の駆動力により後部のサイドドアをスライドして自動的に開閉するいわゆるオートスライドドアと称される車両用ドア制御装置が採用されている。この種の車両用ドア制御装置を搭載した車両では、スライドドアを開閉するためのドア開閉スイッチを開操作および閉操作することにより、ドア開閉手段が制御されてスライドドアが自動開閉される。
【0003】
この種の車両用ドア制御装置では、安全性確保のために走行中はスライドドアの自動開閉を禁止し、車両が停止状態にあるときにのみ、スライドドアの自動開閉の制御を実行可能にすることが一般的である。
【0004】
このとき、車両が停止しているかどうかは、車速センサ等の車速検出手段により検出された車速が予め定められた所定車速(例えば、3km/h)以下であり、フットブレーキおよびパーキングブレーキのいずれかが作動していることを条件に、車両が停止状態にあるかどうか判断することが考えられている(特許文献1参照)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、車速センサ等の車速検出手段そのものが故障し、あるいは、車速検出手段から出力される検出信号がノイズその他何らかの影響により誤った信号になり、本来、車両は停止していて車両検出手段により検出される車速はゼロになるべきところがゼロにならないことがある。
【0007】
このような場合、上記した特許文献1に記載のものでは、車両は本当に停止しているにも拘わらず、検出される車速はゼロではなく車両は走行状態にあると判断され、スライドドアの自動開閉の制御が実行不能となって車外からもスライドドアを開くことができず、車両が停止していても乗員はスライドドアから車外に出ることができずに閉じ込められ、あるいは、開放状態のスライドドアを閉じることができないという不都合が生じる。
【0008】
本発明は、車速検出手段の故障や何らかの影響により、本当は停止している車両の検出車速がゼロでないときや検出車速がゼロであっても車速信号に異常があるときに、車室外に設けられた車外側スイッチの開、閉操作信号を有効に受け付けて、ドア開閉手段の開、閉制御を実行できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記した目的を達成するために、本発明の車両用ドア制御装置は、車両の車室内に設けられた車室内スイッチの操作による開、閉操作信号、および、車室外に設けられた車室外スイッチの操作による開、閉操作信号に基づき、ドア開閉手段によりドアを自動的に開閉する車両用ドア制御装置において、車両の車速を検出して検出信号を出力する車速検出手段と、ブレーキの操作状況
またはシフトレバー位置が車両の停止状態を示す状況かどうかを検出する停止状況検出手段と、前記車室内スイッチおよび前記車室外スイッチの操作による前記開操作信号および前記閉操作信号に基づき前記ドア開閉手段を開制御および閉制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記停止状況検出手段により
車両が停止状態を示す状況にあることが検出されたときに、
前記車速検出手段による検出車速が所定車速以上であるか、または、前記車速検出手段の前記検出信号に異常があると、前記車室外スイッチからの前記開、閉操作信号を有効に受け付けて前記ドア開閉手段の制御を実行可能にすることを特徴としている(請求項1)。
【発明の効果】
【0010】
請求項1に係る発明によれば、車速センサ等の車速検出手段そのものが故障し、あるいは、車速検出手段から出力される検出信号がノイズその他何らかの原因により誤った信号になり、停止状況検出手段により、ブレーキの操作状況
またはシフトレバー位置が車両の停止状態を示す状況にあることが検出されるときに、車両は本当に停止状態にあるにも拘わらず検出される車速はゼロではなかったり、車速はゼロだが車速信号に異常があるという車速検出の異常が発生している場合が考えられる。このような異常に対応するために、車両の停止状態を示す状況にあることが検出されるときには、制御手段により、車外側スイッチの開、閉操作信号が有効に受け付けられてドア開閉手段の開、閉制御が実行される。
【0011】
その結果、何らかの原因により、停止しているはずの車両の検出車速がゼロではない等の車速検出の異常時に、車室外に設けられた車室外スイッチをドア開操作またはドア閉操作すると、これらドア開操作またはドア閉操作による開操作信号または閉操作信号に基づき、制御手段によるドア開閉手段の開制御または閉制御が実行されるため、当該ドアを車外から開きあるいは閉じることができ、従来のような閉じ込めの発生や、当該ドアを閉動作できないという事態を未然に防止することができる。ここで、ドアはスライド式、ヒンジ式のいずれであってもよい。
【発明を実施するための形態】
【0013】
次に、本発明をより詳細に説明するため、本発明の一実施形態について、
図1のブロック図、
図2の動作説明用フローチャートを参照して詳述する。
【0014】
図1に示すように、本実施形態の車両用ドア制御装置は、自車の車速を検出する車速検出手段としての車速センサ部1と、自車のシフトレバーがP(パーキング)レンジにある状態でフットブレーキが踏まれていることを検出するフットブレーキセンサ部2と、パーキングブレーキが操作されていることを検出するパーキングブレーキセンサ部3とを備えており、これら車速センサ部1、フットブレーキセンサ部2およびパーキングブレーキセンサ部3からの信号に基づき、後述するスライドドアECU(Electronic Control Unit)により、自車が走行していない非走行状態つまり停止状態にあるのか、走行状態にあるのかが検出される。
【0015】
なお、車速センサ部(車速検出手段)1は、車速センサからの信号を直接取得する構成に限らず、図示しないABS(Antilock Brake System)ECUからCAN(Controller Area Network)通信により車速信号を受信して車速を検出するものであってよい。
【0016】
また、
図1に示すように、自車後部のスライドドアが所定の速度で開閉しているかどうかを検出するためにスライドドアの移動速度を検知するドアセンサ4を備えるとともに、スライドドアに挟み込みが生じてスライドドアがラッチ(ロック)を検出するドアラッチスイッチ5を備えており、これらドアセンサ4およびドアラッチスイッチ5からの信号に基づき、後述するスライドドアECUにより、スライドドアへの乗員や荷物等の挟み込みやスライドドアの開閉制御信号の不具合などによってスライドドアの閉動作が途中で停止するという異常が発生したかどうか検知される。
【0017】
さらに、
図1に示すように、スライドドアを開閉するためのドア開閉スイッチ6を備えており、このドア開閉スイッチ6は、スライドドアのアウターハンドルおよびインナーハンドルに設けられて車外および車内から操作されるアウターハンドルスイッチ6aおよびインナーハンドルスイッチ6bと、スライドドア以外の位置であるインストルメントパネルに設けられて主としてドライバにより操作されるインパネ開閉スイッチ6cと、いわゆるキーフリーシステムにおけるドライバ携帯用のリモートコントローラに設けられたリモコン開閉スイッチ6dとを総称するものである。そして、これらのスイッチ6a,6b,6c,6dのいずれかのドア開操作およびドア閉操作があれば、スイッチ6a,6b,6c,6dの操作による開操作信号および閉操作信号が後述するスライドドアECUに入力されるようになっている。
【0018】
ここで、インナーハンドルスイッチ6bおよびインパネ開閉スイッチ6cが、本発明における車室内に設けられた車室内スイッチに相当し、アウターハンドルスイッチ6aおよび車外にあるとエリア認識されたときのリモコン開閉スイッチ6dが、本発明における車室外に設けられた車室外スイッチに相当し、車内にあるとエリア認識されたリモコン開閉スイッチ6dは本発明における車室外スイッチには該当しない。なお、リモコン開閉スイッチ6dからの開、閉操作信号は無線信号であり、この無線の開、閉操作信号をスライドドアECU11が受信することにより、後述するドア開閉手段の開制御および閉制御が行われる。
【0019】
また、
図1に示すように、スライドドア開閉用モータおよび該モータの駆動力により自車後部のスライドドアを開閉駆動する駆動機構を備えモータの駆動力により後部のスライドドアを自動的に開閉するドア開閉手段7を備えるとともに、スライドドアが半ドア状態であるときや、ドアセンサ4およびドアラッチスイッチ5からの信号に基づくスライドドアECUによる挟み込み等のスライドドアの異常を検知したときなどに、ドライバや乗員に対して異常を報知するブザーを駆動するブザー駆動部9を備えている。なお、スライドドアの通常の閉制御中も、注意喚起のためにブザー駆動部9は制御される。
【0020】
さらに、
図1に示すように、本発明における制御手段であるスライドドアECU11を備えており、このスライドドアECU11により、上記した各センサ部1〜3やドアセンサ4および各スイッチ5,6からの信号に基づき、ドア開閉手段7によるスライドドアを開く開制御およびスライドドアを閉じる閉制御が実行されるとともに、ブザー駆動部9が制御される。
【0021】
フットブレーキセンサ部2により、自車のシフトレバーがP(パーキング)レンジにある状態でフットブレーキが踏まれていることが検出され、パーキングブレーキセンサ部3により、パーキングブレーキが操作されていることが検出されると、スライドドアECU11により、ブレーキ(フットブレーキ、パーキングブレーキ)の操作状況やシフトレバー位置が自車の停止状態を示す状況(Pレンジ)にあることが検出される一方、ブレーキセンサ部2により自車のシフトレバーがPレンジ以外にある状態やフットブレーキが踏まれていないことが検出され、パーキングブレーキセンサ部3によりパーキングブレーキが操作されていないことが検出されたときには、スライドドアECU11により、ブレーキ(フットブレーキ、パーキングブレーキ)の操作状況やシフトレバー位置が自車の停止状態を示す状況にないことが検出される。このように、スライドドアECU11により、ブレーキの操作状況やシフトレバー位置が自車の停止状態を示す状況かどうかを検出する処理が、本発明における停止状況検出手段に相当する。
【0022】
そして、スライドドアECU11により、車速センサ部1による検出車速がゼロであって、ブレーキの操作状況およびシフトレバー位置が自車の停止状態を示す状況にあることが検出されると、自車は停止状態にあると判断される。一方、スライドドアECU11により、車速センサ部1による検出車速がゼロではなく、ブレーキの操作状況およびシフトレバー位置が自車の停止状態を示す状況にないことが検出されると、自車が走行状態にあると判断される。
【0023】
このように自車が停止状態にあると判断されたときに、スライドドアが全開状態にあって、ドア開閉スイッチ6からの上記したドア閉操作に基づく閉操作信号の入力があると、スライドドアECU11によるドア開閉手段7の通常の閉制御が行われ、全開状態のスライドドアが閉方向に駆動される。そして、スライドドアが全閉位置にまで移動すると、ドア開閉手段7の閉制御が停止される。このとき、スライドドアECU11によりブザー駆動部9が制御され、挟み込みを防止すべく注意喚起のために、スライドドアの閉制御中であることを報知するブザー音が予め定められたパターンや音色で鳴動する。
【0024】
また、自車が停止状態にあると判断されたときに、スライドドアが全閉状態にあって、ドア開閉スイッチ6からの上記したドア開操作に基づく開操作信号の入力があると、スライドドアECU11によるドア開閉手段7の開制御が行われ、全閉状態のスライドドアが開方向に駆動される。そして、スライドドアが全開位置にまで移動すれば、ドア開閉手段7の開制御が停止される。
【0025】
さらに、自車が走行状態にあると判断されたときには、ドア開閉スイッチ6からの上記したドア開操作に基づく開操作信号は安全のため許容されず、走行状態ではスライドドアECU11によるこれら開操作信号に基づく開制御が実行されることはない。換言すると、スライドドアが開いた状態からドア閉操作に基づく閉操作信号は許容される。
【0026】
ところが、車速センサ部1のセンサそのものが故障し、あるいは、車速センサ部1から出力される検出信号がノイズその他何らかの原因により誤った信号になり、スライドドアECU11により、ブレーキの操作状況およびシフトレバー位置が車両の停止状態を示すことが検出されるときに、自車は本当に停止しているにも拘わらず検出される車速がゼロではなかったり、車速がゼロであっても車速信号に異常がある等の車速検出の異常が発生している場合が考えられる。
【0027】
このような車速検出の異常に対処できるようにするために、スライドドアECU11は、上記したように、フットブレーキセンサ部2およびパーキングブレーキセンサ部3からの信号に基づき、ブレーキの操作状況およびシフトレバー位置が自車の停止状態を示す状況にあることを検出したときに、車速センサ部1による検出車速が例えば3km/hなどの所定車速以上であることや車速信号の異常を検出すれば、車速検出の異常が発生したと判断し、車室内スイッチのドア開操作に基づく開操作信号の受付を許容せず、車室外スイッチであるアウターハンドルスイッチ6aおよび車外にあるとエリア認識されたリモコン開閉スイッチ6dのドア開操作に基づく開操作信号のみの受け付けを許容し、ドア開閉手段7の開制御を実行するようになっている。なお、上記した所定車速は、メータ表示の許容誤差範囲を考慮して例えば3km/hとしたが、特にこれに限定する必要はない。
【0028】
この車速検出の異常時におけるスライドドアECU11による閉制御中は、スライドドアECU11によりブザー駆動部9が制御され、通常のスライドドアSDの閉制御中や半ドアを知らせる際とは異なるパターンや音色のブザー音が鳴動され、車速検出の異常対処中であることがドライバや乗員に報知される。また、車速検出の異常時におけるスライドドアの開動作は、通常の開動作時よりも遅い速度とするのが望ましく、このように通常よりも開速度を遅くすることで、車速検出の異常対処中であることをドライバや乗員は容易に認識できる。
【0029】
次に、上記したスライドドアECU11の車速検出の異常時における開制御動作について、
図2のフローチャートを参照して説明する。
【0030】
図2に示すように、スライドドアECU11によりスライドドアが全閉または乗員が降車できない程度に閉じた状態(半開き状態)か否かの判定がなされ(ステップS1)、この判定結果がNOであればそのまま動作は終了し、ステップS1の判定結果がYESであれば、ブレーキセンサ部2およびパーキングブレーキセンサ部3からの信号に基づき、フットブレーキおよびパーキングブレーキ、シフトレバーの位置が自車の停止状態を示す状況にあるか否かの判定がなされる(ステップS2)。
【0031】
そして、ステップS2の判定結果がNOであればそのまま動作は終了し、ステップS2の判定結果がYESであれば、車速センサ部1による検出車速が所定車速(例えば3km/h)以上か否かの判定がなされ(ステップS3)、この判定結果がNOであれば、自車は本当に停止していると判断されてそのまま動作は終了し、判定結果がYESであれば車速検出の異常と判断されて次のステップS4に移行する。
【0032】
ステップS4では、ドア開閉スイッチ6の車室外スイッチであるアウターハンドルスイッチ6a、または、車外にあるとエリア認識されたリモコン開閉スイッチ6dのドア開操作が許容され(ステップS4)、これらのスイッチ6a,6dのドア開操作があるかどうかの判定がなされ(ステップS5)、この判定結果がNOであれば判定結果がYESになるまでステップS5の判定が繰り返される。
【0033】
上記ステップS5の判定結果がYESになれば、車室外スイッチ(アウターハンドルスイッチ6aまたは車外にあるとエリア認識されたリモコン開閉スイッチ6d)のドア開操作による開操作信号に基づき、スライドドアECU11によるドア開閉手段7の開制御が開始され(ステップS6)、その後ドアセンサ4およびドアラッチスイッチ5等からの信号に基づき、スライドドアECU11によりスライドドアが全開したかどうかの判定がなされ(ステップS7)、この判定結果がNOであれば判定結果がYESになるまでステップS7の判定が繰り返され、スライドドアが全開してステップS7の判定結果がYESになれば動作は終了する。
【0034】
このように、車速センサ部1のセンサそのものが故障し、あるいは、車速センサ部1から出力される検出信号がノイズその他何らかの原因により誤った信号になり、スライドドアECU11により、フットブレーキおよびパーキングブレーキの操作状況やシフトレバー位置が自車の停止状態を示す状況にあることが検出されるときに、自車は本当に停止しているにも拘わらず検出される車速はゼロではないという車速検出の異常が発生している場合が考えられ、この車速検出の異常に対応するため、スライドドアECU11により、車外側スイッチ(アウターハンドルスイッチ6aまたは車外にあるとエリア認識されたリモコン開閉スイッチ6d)の開操作信号が有効に受け付けられてドア開閉手段7の開制御が実行される。
【0035】
以上のように、上記した実施形態によれば、何らかの原因により、停止しているはずの車両の検出車速がゼロではないという車速異常の発生時に、車外側スイッチであるアウターハンドルスイッチ6aまたは車外にあるとエリア認識されたリモコン開閉スイッチ6dをドア開操作すると、このドア開操作による開操作信号に基づき、スライドドアECU11によるドア開閉手段7の開制御が実行されるため、スライドドアを車外から開くことができ、従来のように、自車が本当は停止しているにも拘わらず、スライドドアを開放できずに乗員が車内に閉じ込められるという事態を未然に防止することができる。
【0036】
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行なうことが可能である。
【0037】
例えば、上記した実施形態では、車速異常の検出時に、スライドドアECU11により車室外スイッチであるアウターハンドルスイッチ6aおよび車外にあるとエリア認識されたリモコン開閉スイッチ6dの開操作を許容する場合について説明したが、アウターハンドルスイッチ6aまたは車外にあるとエリア認識されたリモコン開閉スイッチ6dのいずれか一方のみの開操作を許容するようにしてよい。
【0038】
また、上記した実施形態では、車速異常の検出時に、スライドドアECU11により車室外スイッチであるアウターハンドルスイッチ6aまたは車外にあるとエリア認識されたリモコン開閉スイッチ6dの開操作を許容する場合について説明したが、車室外スイッチ(アウターハンドルスイッチ6aおよび車外にあるとエリア認識されたリモコン開閉スイッチ6d)のドア閉操作も許容するようにしてもよい。
【0039】
また、上記した実施形態では、スライドドアを対象として説明したが、ヒンジ式ドアに対しても本発明を適用することができ、対象となるドアも車両後部に限らない。
【0040】
また、上記した実施形態では、ステップS3で「検出信号が所定速度以上か」否かの判定を行っているが、これに代えて「車速信号に異常があるか」否かの判定を行うようにしてもよい。