特許第6086475号(P6086475)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6086475洋上過剰水蒸気蒸発を緩和することが可能な洋上発電装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6086475
(24)【登録日】2017年2月10日
(45)【発行日】2017年3月1日
(54)【発明の名称】洋上過剰水蒸気蒸発を緩和することが可能な洋上発電装置
(51)【国際特許分類】
   B63B 35/00 20060101AFI20170220BHJP
   F03B 13/24 20060101ALI20170220BHJP
【FI】
   B63B35/00 T
   F03B13/24
【請求項の数】4
【全頁数】7
(21)【出願番号】特願2012-257955(P2012-257955)
(22)【出願日】2012年11月7日
(65)【公開番号】特開2014-95372(P2014-95372A)
(43)【公開日】2014年5月22日
【審査請求日】2015年10月29日
(73)【特許権者】
【識別番号】391060524
【氏名又は名称】有限会社手島通商
(74)【代理人】
【識別番号】100098154
【弁理士】
【氏名又は名称】橋本 克彦
(74)【代理人】
【識別番号】100092864
【弁理士】
【氏名又は名称】橋本 京子
(72)【発明者】
【氏名】手島 浩光
【審査官】 佐藤 秀之
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2012/026883(WO,A2)
【文献】 特開2002−371949(JP,A)
【文献】 特開昭62−233483(JP,A)
【文献】 実開昭63−050148(JP,U)
【文献】 特開2001−189486(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B63B 35/00
F03B 13/24
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
洋上に設置した躯体の開口部に基板がその下端を回転軸としてされ、前記回転軸より下方の位置に所定重さの錘が前記基板と一体に配置されており、前記基板は風の時に垂直状態を呈するとともに前記基板が洋上の風を受けることにより前記回転軸を中心に海面上の180度の範囲を回転することにより前記開口部を開閉可能としており、前記基板により前記開口部の下方に位置する海面に前記基板の角度に応じた日陰を形成して、前記海面からの過剰な水蒸気蒸発を抑制することにより、過剰な水蒸気蒸発による異常気象の発生膨大化を緩和調整可能とし、かつ前記基板の表裏面の少なくとも一面に太陽光発電パネルを配置して前記太陽光発電パネルによる発電を可能とすることを特徴とする洋上過剰水蒸気蒸発を緩和調整することが可能な洋上発電装置。
【請求項2】
前記躯体は固定定置式またはフロート移動式のいずれか一方を選択して設置されることを特徴とする請求項1記載の洋上過剰水蒸気蒸発を緩和調整することが可能な洋上発電装置。
【請求項3】
前記基板の回転を前記洋上のとは別の手段により或いは前記別の手段と前記洋上のを合わせて行うようにしたことを特徴とする請求項1または2記載の洋上過剰水蒸気蒸発を緩和調整することが可能な洋上発電装置。
【請求項4】
発電した電力を、送電、電源ターミナルまたは海上輸送のうち少なくとも1つに用いることを特徴とする請求項1,2または3記載の洋上過剰水蒸気蒸発を緩和調整することが可能な洋上発電装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、洋上過剰水蒸気蒸発を緩和することが可能な洋上発電装置に関する。
【背景技術】
【0002】
地球上南北極点地帯の氷雪解けが進み、特に赤道周辺での水蒸気蒸発が過剰になり大雨、大雪、大洪水、竜巻、台風、ハリケーンの膨大化が進み地球上のすべての地域に想像を絶する大災害が波及して、人間社会・文化・産業・生命までも脅かされる現象が現実となっている。
【0003】
従来、沿岸に防潮防波堤を設け建物を補強し、風雨に強い部材を用い、排水設備を備え文明の利器である衛星を配し、低気圧気候の実態は充分に把握できているにも拘わらず想像を絶する暴風雨、押し寄せる高波、大洪水と壊滅的災害を被っているのが現実である。
【0004】
この種の災害の根源である海水の水蒸気蒸発の過剰を緩和して減災する手立て方策が無いまま、ひたすらその膨大なエネルギーをまともに受けそれから逃避難に終始しているのが実情であった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、膨大なエネルギー発生の根源である水蒸気の最大蒸発地帯の蒸発を発電しながら緩和調整することにより、異常気象から発生する災害を自然の力を利用して減災することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するためになされた本発明は、洋上に設置した躯体の開口部に基板がその下端を回転軸として軸着され、前記回転軸より下方の位置に所定重さの錘が前記基板と一体に配置されており、前記基板は風の時に垂直状態を呈するとともに前記基板が洋上の風を受けることにより前記回転軸を中心に海面上の180度の範囲を回転することにより前記開口部を開閉可能としており、前記基板により前記開口部の下方に位置する海面に前記基板の角度に応じた日陰を形成して、前記海面からの過剰な水蒸気蒸発を抑制することにより、過剰な水蒸気蒸発による異常気象の発生膨大化を緩和調整可能とし、かつ前記基板の表裏面の少なくとも一面に太陽光発電パネルを配置して前記太陽光発電パネルによる発電を可能とすることを特徴とする。
【0008】
更に、本発明において前記基板の揺動を前記洋上の風力とは別の手段により或いは前記別の手段と前記洋上の風力を合わせて行うようにした場合、任意に太陽光発電および水蒸気蒸発の緩和調整を制御することができる。
【0009】
更にまた、前記駆体に波力発電装置が設置されている場合、太陽光発電に加えて波力発電でも発電が可能であり、特に望ましい。
【0010】
なお、発電した電力は、送電、電源ターミナルとしての提供、前記躯体の移動または前記基板の揺動のうち少なくとも1つに用いることができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、洋上における太陽光発電と波力発電により発電した豊富な電力を送電できるとともに、洋上に電源ターミナルを設けることも可能となり、将来は電力で海上輸送も夢でなくなり、同時に竜巻・暴風雨・大洪水・台風・ハリケーンの発生膨大化を緩和できるので地球上のあらゆる産業・社会への貢献効果は計り知れない、防災エネルギーの誕生です。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の好ましい実施の形態を示す斜視図。
図2】本発明の好ましい実施の形態における設置箇所である海面からの水蒸気蒸発が最も盛んな赤道周辺洋上を示す図。
図3】本発明の好ましい実施の形態における基板周辺を示す(a)正面図および(b)側面図。
図4】本発明の好ましい実施の形態における基板の設置例を示す(a)構造図および(b)部分拡大図。
図5】本発明の好ましい実施の形態における基板がやや強い風により揺動する仕組みを示す構造図。
図6】本発明の好ましい実施の形態における基板が強い風により揺動する仕組みを示す構造図。
図7】本発明の好ましい実施の形態における波力発電装置を示す構造図。
図8】本発明の好ましい実施の形態における波力収集管および通気管を示す(a)平面図および(b)側面図。
図9】本発明の好ましい実施の形態における波力発電装置の使用状態を示す図。
図10】本発明の好ましい実施の形態における波力発電装置の発電機周辺を示す構造図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態を図1から図10に基づいて説明する。
【0014】
図1に示すように、洋上1に枠状の躯体2を設置し、前記躯体の上面の枠体21間に開口部23を挟んで互いに対向して配置された一組の軸受22,22を所定の間隔を有して複数個配置する。尚、本発明は、図2に示すように海面11からの水蒸気蒸発が最も盛んな赤道直下12周辺の許容地帯13(赤道直下12周辺であって、北回帰線14および南回帰線15を超えない範囲)において実施する場合に最も効果を発揮するが、これに限定されない。
【0015】
図3乃至図6に示すように、基板3の表面31および裏面32に太陽光発電パネル33,33を配置し、前記基板3の高さ方向に伸びる両側端面より突出した回転軸34が配置されるとともに前記基板3の中央部から下方に突出した腕部35と、腕部35の先端に前記基板3よりやや重い錘36を設け、前記基板3は前記洋上1が無風時に垂直になり、やや強い風(符号41)時に回転軸34を中心に倒れ、強風(符号42)時は更に倒れて水平になるように海面上の180度にわたって回転することで躯体2の開口部23を開閉可能に回転軸34を前記躯体2の一組の軸受22,22に軸支させて基板3を設置する。
【0016】
例えば太陽の位置が前記基板3の真上であって、かつ前記洋上1が無風で前記基板3が垂直である場合等を除き、前記基板3が前記洋上1の風により角度を変え、前記基板3に設置した太陽光発電パネル33,33により発電を行う。
【0017】
特に本実施の形態は、前記基板3および前記基板3に配置した太陽光発電パネル33,33で太陽光(太陽光の入射角:符号51)を受けることで前記基板3の下方に位置する海面41に日陰52を形成して海面41からの水蒸気蒸発を緩和調整し、洋上の過剰な水蒸気蒸発を抑制することを目的としており、異常気象の災害の発生巨大化を緩和抑制できる。
【0018】
また、前記基板3の揺動を強制的にも可能な構造にしておき、前記洋上1の風力とは別の手段により、或いは前記別の手段と前記洋上1の風力を合わせて行うことで任意に太陽光発電および水蒸気蒸発の緩和調整を制御することができ、塩害防止の部材形状により全体をコントロールできメンテナンスも容易な構造である。
【0019】
図7乃至図10は本発明の波力発電装置6を示す図であり、この波力発電装置6は、干満の潮位幅上下に縦方向および横方向に複数設置して、前面を海面11に向けた開口部71として打ち寄せる波8を導入して集波し、前記波8が奥に押し寄せた時に管内の空気9を圧縮させ後端に圧縮空気を発生させるラッパ状の波力収集管7と、前記駆体2の洋上部分に設置した発電機61と、前記発電機61に連結した羽根車62と、前記羽根車62に前記波力収集管7内で発生させた圧縮空気を噴出させて前記羽根車62を回転させる噴射ノズル63と、前記波力収集管7の後端72に接続されて圧縮空気を前記噴射ノズル63に送風する通気管64により構成されている。
【0020】
なお、本発明の実施にあたっては適材適所、規模形状、定置固定、フロート移動式など設置配備方法を設定できる。
【0021】
本発明によれば、洋上で太陽光発電、海面で波力発電をして発電をしながら異常気象災害の緩和調整ができる。
【符号の説明】
【0022】
1 洋上、2 躯体、3 基板、6 波力発電装置、7 波力収集管、8 波、9 空気、11 海面、12 赤道直下、13 周辺の許容地帯、14 北回帰線、15 南回帰線、21 枠体、22 軸受、23 開口部、31 表面、32 裏面、33 太陽光発電パネル、34 回転軸、35 腕部、36 錘、37 送電線、41 やや強い風、42 強い風、51 太陽光の入射角、52 日陰、61 発電機、62 羽根車、63 噴射ノズル、64 通気管、65 送電線、71 開口部、72 後端
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