特許第6086489号(P6086489)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6086489
(24)【登録日】2017年2月10日
(45)【発行日】2017年3月1日
(54)【発明の名称】ショーケース
(51)【国際特許分類】
   A47F 3/04 20060101AFI20170220BHJP
   A47F 5/00 20060101ALI20170220BHJP
【FI】
   A47F3/04 L
   A47F5/00 C
【請求項の数】3
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2013-122722(P2013-122722)
(22)【出願日】2013年6月11日
(65)【公開番号】特開2014-239733(P2014-239733A)
(43)【公開日】2014年12月25日
【審査請求日】2016年5月9日
(73)【特許権者】
【識別番号】000213493
【氏名又は名称】中野冷機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100088720
【弁理士】
【氏名又は名称】小川 眞一
(72)【発明者】
【氏名】萩原 崇志
(72)【発明者】
【氏名】長谷川 典弘
(72)【発明者】
【氏名】堀 みお
【審査官】 梶本 直樹
(56)【参考文献】
【文献】 特開平3−272708(JP,A)
【文献】 実開昭54−26420(JP,U)
【文献】 特開2005−124802(JP,A)
【文献】 実公昭39−340(JP,Y1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47F 3/04
A47F 5/00
A47B 57/04
A47B 96/07
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
前面に商品出し入れ口が形成されたショーケース本体と、
前記ショーケース本体内に配置され、上面に商品が陳列される第1回動位置と、前記商品出し入れ口側に位置する前端側が上向きに傾斜する第2回動位置とに上下方向回動可能な上下複数段の商品陳列棚と、
前記ショーケース本体内の奥側に設けられ、前記商品陳列棚の後端側が取付けられる棚取付部と、
水平向きの軸心を有し、前記商品陳列棚を前記棚取付部に上下方向回動可能に取付ける支軸と、
前記商品陳列棚に設けられ、前記支軸が挿通されるとともに前記商品陳列棚の前後方向に長い長孔と、
前記商品陳列棚に設けられた第2回動位置固定用突部と、
前記棚取付部に設けられ、前記商品陳列棚が前記第2回動位置に回動するとともに前記支軸が前記長孔内を相対的に移動して前記商品陳列棚が前記ショーケース本体内の奥側に移動した場合に前記第2回動位置固定用突部に当接して前記商品陳列棚の前端側が下向きに回動することを規制する第2回動位置固定用当接部と、
を有することを特徴とするショーケース。
【請求項2】
前記棚取付部に設けられた棚取付部側第1回動位置固定用当接部と、
前記商品陳列棚に設けられ、この商品陳列棚が前記第1回動位置に回動した場合に前記棚取付部側第1回動位置固定用当接部に当接して前記商品陳列棚の前端側が下向きに回動することを規制する棚側第1回動位置固定用当接部と、
を備えることを特徴とする請求項1記載のショーケース。
【請求項3】
前記商品陳列棚の横幅寸法が前記商品出し入れ口の横幅寸法より大きく形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載のショーケース。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ショーケース本体内に上下方向に配置された複数段の商品陳列棚を有するショーケースに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、商品を販売するスーパーマーケットやその他の店舗では、ショーケース本体の前面に商品を出し入れする商品出し入れ口が形成され、ショーケース本体内に商品が陳列される上下複数段の商品陳列棚が配置されたショーケースが使用されている。
【0003】
このようなショーケースでは、上下の商品陳列棚の間隔が狭いために商品陳列棚の上面に商品を陳列する作業に手間がかかる場合がある。そこで、商品陳列棚の上面に商品を陳列する作業の作業性を向上させるために様々な工夫がなされている。
【0004】
例えば、下記特許文献1、2に記載されたショーケースでは、各商品陳列棚が前後方向にスライド可能に設けられている。そして、或る商品陳列棚の上面に商品を陳列する場合には、商品を陳列する商品陳列棚を前方位置にスライドさせることによりその商品陳列棚の上方を開放し、上方が開放された商品陳列棚上に商品を陳列している。
【0005】
また、下記特許文献3に記載された載置棚装置では、各商品陳列棚はその前端側が上下動する向きに回動可能に設けられている。そして、或る商品陳列棚上に商品を陳列する場合には、商品を陳列する商品陳列棚の上方に位置する他の商品陳列棚を上方位置へ回動させることにより商品を陳列する商品陳列棚の上方を開放し、上方が開放された商品陳列棚上に商品を陳列している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平09−23953号公報
【特許文献2】特開平05−130927号公報
【特許文献3】特開平05−89232号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1、2に記載されたショーケースでは、商品陳列棚の横幅寸法を商品出し入れ口の横幅寸法より小さくしなければならず、商品出し入れ口に開閉可能なドアを設けたショーケースや、商品出し入れ口の横幅方向の中央部に支柱が設けられたショーケースでは、ショーケース内の両側部分や支柱の後側部分に商品陳列棚を設置できないため、ショーケースの横幅方向の全体を商品陳列のために有効に利用することができない。
【0008】
また、特許文献3に記載された載置棚装置では、商品陳列棚を2つの上下方向回動位置(商品が陳列されている略水平回動位置と、下側の商品陳列棚に対して商品の陳列作業を行うための上方回動位置)で位置固定するための機構として、係止孔に係止可能な先端頭部を有する摺動可能な回動調整軸、先端頭部が係止孔に係止する向きに回動調整軸を付勢するスプリング材、回動調整軸を抜け止めするピン等を有しており、複雑な機構となっている。さらに、経年劣化等によりスプリング材の付勢力が低下した場合には、商品陳列時の振動等により回動調整軸の先端頭部が係止孔から抜け落ち、商品陳列棚が下向きに回動するおそれがある。
【0009】
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、その目的は、商品陳列棚の上面に商品を陳列する作業の作業性を向上させることができ、しかも、商品を陳列する作業の作業性を向上させるため機構を簡単な構成とすることができるショーケースを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に係るショーケースは、前面に商品出し入れ口が形成されたショーケース本体と、前記ショーケース本体内に配置され、上面に商品が陳列される第1回動位置と、前記商品出し入れ口側に位置する前端側が上向きに傾斜する第2回動位置とに上下方向回動可能な上下複数段の商品陳列棚と、前記ショーケース本体内の奥側に設けられ、前記商品陳列棚の後端側が取付けられる棚取付部と、水平向きの軸心を有し、前記商品陳列棚を前記棚取付部に上下方向回動可能に取付ける支軸と、前記商品陳列棚に設けられ、前記支軸が挿通されるとともに前記商品陳列棚の前後方向に長い長孔と、前記商品陳列棚に設けられた第2回動位置固定用突部と、前記棚取付部に設けられ、前記商品陳列棚が前記第2回動位置に回動するとともに前記支軸が前記長孔内を相対的に移動して前記商品陳列棚が前記ショーケース本体内の奥側に移動した場合に前記第2回動位置固定用突部に当接して前記商品陳列棚の前端側が下向きに回動することを規制する第2回動位置固定用当接部と、を有することを特徴とする。
【0011】
また、前述の本発明に係るショーケースにおいて、前記棚取付部に設けられた棚取付部側第1回動位置固定用当接部と、前記商品陳列棚に設けられ、この商品陳列棚が前記第1回動位置に回動した場合に前記棚取付部側第1回動位置固定用当接部に当接して前記商品陳列棚の前端側が下向きに回動することを規制する棚側第1回動位置固定用当接部と、を備えることが望ましい。
【0012】
また、前述の本発明に係るショーケースにおいて、前記商品陳列棚の横幅寸法が前記商品出し入れ口の横幅寸法より大きく形成されていることが望ましい。
【発明の効果】
【0013】
本発明に係るショーケースによれば、商品陳列棚を支軸の回りに前端側が上向きに傾斜する第2回動位置に回動させることにより、回動させた商品陳列棚の下側に位置する他の商品陳列棚の上方が開放され、他の商品陳列棚上に商品を陳列する作業の作業性を向上させることができる。商品陳列棚を前端側が上向きに傾斜する第2回動位置に回動させた後、支軸が長孔内を相対的に移動するように商品陳列棚をショーケース本体内の奥側に移動させ、商品陳列棚の第2回動位置固定用突部を棚取付部の第2回動位置固定用当接部に当接させることにより、商品陳列棚がその前端側を下向きとする向きに回動することが規制され、回動させた商品陳列棚が第2回動位置で保持される。商品陳列棚の第2回動位置での保持を、商品陳列棚に長孔と第2回動位置固定用突部とを設けるとともに、棚取付部に第2回動位置固定用当接部を設けるという簡単な構成により行うことができる。
【0014】
また、商品陳列棚が第1回動位置に回動した場合には、棚取付部に設けられた棚取付部側第1回動位置固定用当接部が商品陳列棚に設けられた棚側第1回動位置固定用当接部に当接することにより、商品陳列棚を第1回動位置で安定して保持することができる。
【0015】
また、商品陳列棚の横幅寸法が商品出し入れ口の横幅寸法より大きく形成されている場合でも、商品陳列棚を上下方向へ回動させることができるので商品陳列棚上へ商品を陳列する作業の作業性を向上させることができ、しかも、ショーケース本体内の横幅方向の全体を商品陳列のために有効に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の一実施形態のショーケースを示す斜視図である。
図2】第1回動位置に回動した商品陳列棚とケース本体側ブラケットとを示す側面図である。
図3】第2回動位置に回動した商品陳列棚とケース本体側ブラケットとを示す側面図である。
図4】棚側ブラケットとケース本体側ブラケットとを示す分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明の一実施形態のショーケースについて、図面に基づいて説明する。図1に示すように、ショーケース1は、前面に商品出し入れ口2が形成されたショーケース本体3を有し、ショーケース本体3内には左右一対ずつ上下複数段の商品陳列棚4が配置されている。各商品陳列棚4は、上面に販売する商品が陳列される略水平向きである第1回動位置と、商品出し入れ口2側に位置する前端側が上向きに傾斜する第2回動位置とに上下方向回動可能に設けられている。図1は、最上段の一対の商品陳列棚4が第2回動位置に回動し、それ以外の商品陳列棚4が第1回動位置に回動している状態を示している。
【0018】
ショーケース本体3の奥側には、商品陳列棚4の後端側が取付けられる棚取付部であるケース本体側ブラケット5が取付けられている。また、商品陳列棚4の横幅寸法“a”は、商品出し入れ口2の横幅寸法“b”より大きく形成されている。
【0019】
図2は、第1回動位置に回動して略水平向きとした商品陳列棚4とケース本体側ブラケット5とを示している。商品陳列棚4は、左右一対の棚側ブラケット6と、この一対の棚側ブラケット6に跨って配置された棚本体7とを有し、これらの棚側ブラケット6と棚本体7とは図示しないネジにより固定されている。棚本体7には、商品陳列棚4の前端側に位置する棚フェンス8が取付けられている。この棚フェンス8は、商品陳列棚4上に陳列された商品が商品陳列棚4の前端側から落下することを防止するために設けられている。また、棚側ブラケット6には、棚側第1回動位置固定用当接部9と商品陳列棚4の前後方向に長い長孔10とが設けられている。棚側第1回動位置固定用当接部9は、棚側ブラケット6の一部を折り曲げることにより設けられている。
【0020】
ケース本体側ブラケット5には、引掛け爪11と棚取付部側第1回動位置固定用当接部12とが設けられている。ケース本体側ブラケット5は、引掛け爪11をショーケース本体3の背面板13に形成された棚取付孔14に挿入して引っ掛けることによりショーケース本体3に取付けられている。棚取付部側第1回動位置固定用当接部12は、ケース本体側ブラケット5の一部を折り曲げることにより設けられている。
【0021】
ケース本体側ブラケット5と棚側ブラケット6とは、左右方向水平向きの軸心を有する支軸である段付ビス15により、この段付ビス15を支点として上下方向回動可能に連結されている。段付ビス15は長孔10に挿通され、後述するように商品陳列棚4を前後方向に移動させた場合に長孔10の長手方向に沿って長孔10内を相対的に移動可能に設けられている。
【0022】
商品陳列棚4が第1回動位置に回動している場合、棚側第1回動位置固定用当接部9と棚取付部側第1回動位置固定用当接部12との対向する面が当接されている。
【0023】
図3は、第2回動位置に回動して前端側が上向きに傾斜する商品陳列棚4とケース本体側ブラケット5とを示している。商品陳列棚4の一部である棚側ブラケット6には第2回動位置固定用突部16が設けられ、ケース本体側ブラケット5には第2回動位置固定用当接部17が設けられている。第2回動位置固定用突部16は、棚側ブラケット6の一部を
折り曲げることにより設けられている。第2回動位置固定用当接部17は、ケース本体側ブラケット5の一部を凹んだ形状とすることにより設けられている。商品陳列棚4を第2回動位置に回動させるとともに段付ビス15が長孔10内を相対的に移動するように商品陳列棚4をショーケース本体3内の奥側に移動させることにより、第2回動位置固定用突部16の下面部が第2回動位置固定用当接部17に当接する。
【0024】
図4は、ケース本体側ブラケット5と棚側ブラケット6とを分解して示している。ケース本体側ブラケット5には、上述したように引掛け爪11、棚取付部側第1回動位置固定用当接部12、第2回動位置固定用当接部17が設けられ、さらに、段付ビス15が挿通される丸孔形状の挿通孔18が設けられている。また、ケース本体側ブラケット5には、上述したように棚側第1回動位置固定用当接部9、長孔10、第2回動位置固定用突部16が設けられている。ケース本体側ブラケット5と棚側ブラケット6とは、長孔10と挿通孔18とに挿通される段付ビス15によりこの段付ビス15を支点として回動可能に連結されている。
【0025】
このような構成において、ショーケース本体3内に配置されて上面に商品が陳列された商品陳列棚4は略水平向きとなる第1回動位置に回動しており、商品陳列棚4上に陳列された商品は顧客により商品出し入れ口2から取出される。
【0026】
商品陳列棚4が第1回動位置に回動している場合には、図2に示すように棚側第1回動位置固定用当接部9と棚取付部側第1回動位置固定用当接部12との対向する面が当接され、この当接により商品陳列棚4は前端側が下向きに回動することが規制され、商品陳列棚4は第1回動位置に安定して保持される。
【0027】
商品陳列棚4の上面に商品を陳列する場合には、図2に示した第1回動位置に回動している商品陳列棚4に対して矢印A方向向きの力を加える。これにより、商品陳列棚4は段付ビス15を支点として回動し、図3に示すように、先端側が上向きに傾斜するとともに棚側第1回動位置固定用当接部9と棚取付部側第1回動位置固定用当接部12とが離反する。そして、商品陳列棚4を第2回動位置に回動させて第2回動位置固定用突部16を第2回動位置固定用当接部17より上方位置に位置させた後、その回動角度を維持したまま商品陳列棚4を図3において矢印Bで示すようにショーケース本体3内の奥側に移動させる。この場合、段付ビス15が長孔10内を相対的に移動し、第2回動位置固定用突部16の下面が第2回動位置固定用当接部17に当接される。
【0028】
第2回動位置固定用突部16の下面が第2回動位置固定用当接部17に当接されることにより、商品陳列棚4は段付ビス15を支点として前端側が下向きに回動することが規制され、第2回動位置で安定して保持される。
【0029】
或る商品陳列棚4を第2回動位置に回動させることにより、回動した商品陳列棚4の下側に位置して第1回動位置に回動している他の商品陳列棚4の上方が開放されることにより、上方を開放された商品陳列棚4の上面に商品を陳列する作業の作業性を向上させることができる。
【0030】
第2回動位置に回動させた商品陳列棚4の下側に位置して第1回動位置に回動している他の商品陳列棚4の上面に商品を陳列した後は、第2回動位置に回動させた商品陳列棚4を図3で示した矢印B方向と反対方向に移動させ、第2回動位置固定用突部16の下面を第2回動位置固定用当接部17から離反させる。その後、商品陳列棚4を段付ビス15を支点として下向きに回動させ、商品陳列棚4を第1回動位置に回動させることにより一つの商品陳列棚4の上面への商品の陳列作業が終了する。
【0031】
このショーケース1においては、商品陳列棚4を第2回動位置で保持する機構を、商品陳列棚4に長孔10と第2回動位置固定用突部16とを設けるとともに、ケース本体側ブラケット5に第2回動位置固定用当接部17を設けるという簡単な構成とすることができる。また、商品陳列棚4を第1回動位置で保持する機構を、商品陳列棚4に棚側第1回動位置固定用当接部9を設けるとともにケース本体側ブラケット5に棚取付部側第1回動位置固定用当接部12を設けるという簡単な構成とすることができる。
【0032】
また、このショーケース1においては、商品陳列棚4の上面に商品を陳列する場合にはショーケース本体3内で商品陳列棚4を上下方向に回動させる構成であるため、商品陳列棚4の横幅寸法“a”が商品出し入れ口2の横幅寸法“b”より大きく形成されていても、商品陳列棚4上への商品の陳列を支障なく行うことができる。しかも、商品陳列棚4の横幅寸法“a”が商品出し入れ口2の横幅寸法“b”より大きく形成されていることにより、ショーケース本体3内の横幅方向の全体を商品陳列のために有効に利用することができ、ショーケース本体3内に商品の陳列に利用されないデッドスペースが生じることを防止できる。
【0033】
なお、本実施の形態では、第1回動位置に回動して棚側第1回動位置固定用当接部9を棚取付部側第1回動位置固定用当接部12に当接させた商品陳列棚4が略水平向きとなる場合を例に挙げて説明したが、棚側第1回動位置固定用当接部9と棚取付部側第1回動位置固定用当接部12との角度を変更することにより、第1回動位置に回動した商品陳列棚4を先端側が前下がりになるように傾斜させてもよい。
【0034】
また、本実施の形態では、オープンタイプのショーケース1を例に挙げて説明したが、ガラス扉を備えたリーチインショーケースにおいても本発明を適用することができる。
【0035】
また、本発明は、前述の実施形態に限るものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。例えば、前述の実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよく、さらに、異なる実施形態に係る構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【符号の説明】
【0036】
1 ショーケース
2 商品出し入れ口
3 ショーケース本体
4 商品陳列棚
5 ケース本体側ブラケット(棚取付部)
6 棚側ブラケット
7 棚本体
8 棚フェンス
9 棚側第1回動位置固定用当接部
10 長孔
11 爪
12 棚取付部側第1回動位置固定用当接部
13 背面板
14 棚取付孔
15 段付ビス(支軸)
16 第2回動位置固定用突部
17 第2回動位置固定用当接部
18 挿通孔
図1
図2
図3
図4