【実施例】
【0277】
略号
DMF: N,N-ジメチルホルムアミド
THF: テトラヒドロフラン
HATU: N,N,N’,N’-テトラメチル-O-(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)ウロニウム ヘキサフルオロホスフェート
HOAt: 1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール
DIPEA: N,N-ジイソプロピルエチルアミン
COMU: (1−シアノ−2−エトキシ−2−オキソエチリデンアミノオキシ)ジメチルアミノ−モルホリノ−カルベニウム ヘキサフルオロホスフェート
TFA: トリフルオロ酢酸
EDC・HCl: 1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩
HOBt: 1−ヒドロキシベンゾトリアゾール
DMAP: 4−ジメチルアミノピリジン
PLC:分取用薄層クロマトグラフィー
HPLC: 高速液体クロマトグラフィー
【0278】
(中間体1a)5−(4−メチルフェニル)−4−オキソ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1,4−ジヒドロピリジン−3−カルボン酸
【0279】
【化47】
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【0280】
(工程1)4−(4−メチルフェニル)−3−オキソブタン酸エチル
(4−メチルフェニル)酢酸75.0g(499mmol)をテトラヒドロフラン1.00Lに溶解し、カルボニルジイミダゾール105g(649mmol)を加え室温で40分攪拌した。反応液にマロン酸モノエチルエステル カリウム塩111g(649mmol)、無水塩化マグネシウム57.1g(599mmol)を加え、60℃で6時間加熱攪拌した。反応液を室温まで冷却し、酢酸エチル2.00Lを加え、1規定塩酸1.00Lで洗浄した。有機層を飽和重曹水、飽和食塩水で順次洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥したのち、溶媒を減圧下留去した。得られた油状物質を減圧下トルエン共沸させ、標記化合物86.8g(収率78.8%)を油状物質として得た。
1H-NMR (CDCl
3) g(47.18-7.07 (4H, m), 4.17 (2H, q, J = 7.5 Hz), 3.78 (2H, s), 3.43 (2H, s), 2.33 (3H, s), 1.26 (3H, t, J= 7.5 Hz).
MS (ESI) m/z : 221 [(M+H)
+].
【0281】
(工程2)5−(4−メチルフェニル)−4−オキソ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1,4−ジヒドロピリジン−3−カルボン酸エチル
4−(4−メチルフェニル)−3−オキソブタン酸エチル43.0g(195mmol)をトルエン390mlに溶解し、N,N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタール130ml(976mmol)を加え、ディーンスタークにより生成したメタノールをトラップしながら、100℃で5時間加熱攪拌した。反応液を室温まで冷却し、減圧下濃縮した。残渣をエタノール390mlに溶解し、テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメタナミン26.0ml(215mmol)を加え、60℃で9時間加熱攪拌した。反応液を室温まで冷却し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(昭光サイエンティフィック社、溶出溶媒;ジクロロメタン/酢酸エチル=75/25~20/80)を用いて精製し、標記化合物36.9g(収率53.2%)をカラメル状物質として得た。
1H-NMR (CDCl
3) δ: 8.10 (1H, d, J = 2.4 Hz), 7.48 (2H, d, J = 8.0 Hz), 7.32 (1H, d, J = 2.4 Hz), 7.20 (2H, d, J = 8.0 Hz), 4.38 (2H, q, J = 7.0 Hz), 4.02 (2H, dd, J = 11.5, 4.0 Hz), 3.74 (2H, d, J = 7.3 Hz), 3.38 (2H, td, J = 11.5, 2.0 Hz), 2.08-2.00 (1H, m), 1.63-1.56 (2H, m), 1.35-1.42 (5H, m).
MS (APCI) m/z : 356 [(M+H)
+].
【0282】
(工程3)5−(4−メチルフェニル)−4−オキソ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1,4−ジヒドロピリジン−3−カルボン酸
5−(4−メチルフェニル)−4−オキソ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1,4−ジヒドロピリジン−3−カルボン酸エチル36.9g(104mmol)をメタノール519mlに溶解し、1規定水酸化ナトリウム水溶液311ml(311mmol)を加え、室温で1時間攪拌した。反応液を減圧下濃縮し、残渣に1規定塩酸400mlを加え、ジクロロメタンで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥したのち、溶媒を減圧下留去した。残渣をメタノールでスラリー洗浄し、標記化合物31.6g(収率92.9%)を固体として得た。
1H-NMR (CDCl
3) δ: 8.46 (1H, d, J = 2.4 Hz), 7.56 (1H, d, J = 2.4 Hz), 7.48 (2H, d, J = 8.5 Hz), 7.28 (2H, d, J = 8.5 Hz), 4.03 (2H, dd, J = 11.3, 4.0 Hz), 3.89 (2H, d, J = 7.5 Hz), 3.38 (2H, t, J = 11.3 Hz), 2.40 (3H, s), 2.16-2.04 (1H, m), 1.62-1.53 (3H, m), 1.49-1.37 (2H, m).
MS (APCI) m/z : 328 [(M+H)
+].
同様にして対応する出発原料AおよびBから表1の中間体を合成した。
【0283】
【表1-1】
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【0284】
【表1-2】
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【0285】
【表1-3】
[この文献は図面を表示できません]
【0286】
【表1-4】
[この文献は図面を表示できません]
【0287】
【表1-5】
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【0288】
(中間体2)5−(4−シクロプロピル−2−フルオロフェニル)−4−オキソ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1,4−ジヒドロピリジン−3−カルボン酸
【0289】
【化48】
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【0290】
(工程1)(4−ブロモ−2−フルオロフェニル)酢酸エチル
(4−ブロモ−2−フルオロフェニル)酢酸2.00g(8.58mmol)の塩化メチレン40.0mL溶液に、エタノール0.969mL(0.791g,17.2mmol)、4−ジメチルアミノピリジン0.105g(0.858mmol)、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(EDAC・HCl)1.97g(10.3mmol)を加え、室温で終夜撹拌した。反応液に1規定塩酸を加え、塩化メチレンで3回抽出し、有機層を飽和重曹水、飽和食塩水の順で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過、減圧濃縮後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(山善社、n−ヘキサン/酢酸エチル=(100/0~87/13)で精製することで標記化合物1.96g(収率87.5%)を固体として得た。
1H-NMR (CDCl
3) δ: 7.27-7.24 (2H, m), 7.18-7.14 (1H, m), 4.17 (2H, q, J= 7.0 Hz), 3.62 (2H, s), 1.26 (3H, t, J= 7.0 Hz).
【0291】
(工程2)(4−シクロプロピル−2−フルオロフェニル)酢酸エチル
工程1で合成した(4−ブロモ−2−フルオロフェニル)酢酸エチル1.95g(7.47mmol)のトルエン30.0mL懸濁液に、シクロプロピルボロン酸0.962g(11.2mmol)、トリシクロヘキシルホスフィン0.419g(1.49mmol)、リン酸三カリウム5.55g(26.1mmol)、水6.00mLを加え、窒素置換後、酢酸パラジウム(II)0.168g(0.747mmol)を加え、100℃で2時間攪拌した。室温まで放冷後、反応液に水を加え、酢酸エチルで3回抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過、減圧濃縮後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(山善社、n−ヘキサン/酢酸エチル=100/0〜87/13)で精製し、さらにアミノシリカゲルカラムクロマトグラフィー(山善社、n−ヘキサン/酢酸エチル=100/0〜87/13)で精製することで標記化合物1.59g(収率95.8%)を油状物として得た。
1H-NMR (CDCl
3) δ: 7.12 (1H, t, J = 7.9 Hz), 6.84-6.82 (1H, m), 6.76-6.72 (1H, m), 4.16 (2H, q, J = 7.0 Hz), 3.61 (2H, s), 1.90-1.83 (1H, m), 1.25 (3H, t, J = 7.0 Hz), 1.00-0.95 (2H, m), 0.70-0.66 (2H, m).
MS (APCI) m/z : 223 [(M+H)
+].
【0292】
(工程3)(4−シクロプロピル−2−フルオロフェニル)酢酸
工程2で合成した(4−シクロプロピル−2−フルオロフェニル)酢酸エチル1.59g(7.15mmol)のテトラヒドロフラン30.0mL溶液に、メタノール15.0mLと1mol/L水酸化ナトリウム水溶液14.3mL(14.3mmol)を加え、室温で終夜撹拌した。 有機溶媒を減圧留去後、残渣に水を加え、ジエチルエーテルで洗浄した。水層に1規定塩酸を加え酸性とした後、酢酸エチルで3回抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過、減圧濃縮することで標記化合物1.36g(7.00mmol)を固体として得た。
1H-NMR (CDCl
3) δ: 7.11 (1H, t, J = 7.9 Hz), 6.83 (1H, dd, J = 7.9, 1.8 Hz), 6.75 (1H, dd, J = 11.2, 1.8 Hz), 3.65 (2H, s), 1.90-1.83 (1H, m), 1.00-0.95 (2H, m), 0.70-0.66 (2H, m).
【0293】
(工程4)5−(4−シクロプロピル−2−フルオロフェニル)−4−オキソ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1,4−ジヒドロピリジン−3−カルボン酸
中間体1aの工程1の(4−メチルフェニル)酢酸の代わりに(4−シクロプロピル−2−フルオロフェニル)酢酸を用いて、以降、中間体1aの工程1から工程3までと同様に反応を行い、標記化合物を固体として得た。
1H-NMR (DMSO-D
6) δ: 8.80 (1H, d, J = 2.4 Hz), 8.31 (1H, d, J = 2.4 Hz), 7.34 (1H, t, J = 8.2 Hz), 7.03-6.99 (2H, m), 4.12 (2H, d, J = 7.3 Hz), 3.85 (2H, dd, J = 11.2, 3.3 Hz), 3.24 (2H, t, J= 11.2 Hz), 2.12-1.97 (2H, m), 1.43 (2H, br d, J = 10.9 Hz), 1.33-1.22 (2H, m), 1.04-0.99 (2H, m), 0.77-0.73 (2H, m).
MS (APCI) m/z : 372 [(M+H)
+].
【0294】
(中間体3) 5−メチル−4’−オキソ−1’−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1’,4’−ジヒドロ−2,3’−ビピリジン−5’−カルボン酸
【0295】
【化49】
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【0296】
(工程1)4−(5−メチルピリジン−2−イル)−3−オキソブタン酸エチル
(5−メチルピリジン−2−イル)酢酸0.500g(3.31mmol)のテトラヒドロフラン15.0mL溶液に、1,1’−カルボニルビス−1H−イミダゾール0.805g(4.96mmol)を加え、室温で2時間半攪拌した。別の反応容器にマロン酸モノエチルカリウム1.69g(9.92mmol)と塩化マグネシウム0.945g(9.92mmol)をテトラヒドロフラン25.0mLに懸濁し、氷冷下、トリエチルアミン2.38mL(1.74g, 17.2mmol)を加え、室温で2時間半撹拌後、再び氷冷し、上記で調整した活性エステルの溶液を加え室温で終夜撹拌した。反応液に10%クエン酸水溶液を加え、酢酸エチルで5回抽出し、有機層を飽和重曹水、飽和食塩水の順で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過、減圧濃縮後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(山善社、溶出溶媒;n−ヘキサン/酢酸エチル=57/43〜36/64)で精製することで標記化合物0.634g(収率86.6%)を油状物として得た。
MS (APCI) m/z : 222 [(M+H)
+].
【0297】
(工程2、3)5−メチル−4’−オキソ−1’−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1’,4’−ジヒドロ−2,3’−ビピリジン−5’−カルボン酸
中間体1aの工程2の4−(4−メチルフェニル)−3−オキソブタン酸エチルの代わりに4−(5−メチルピリジン−2−イル) −3−オキソブタン酸エチルを用いて、中間体1aの工程2から工程3までと同様に反応を行い標記化合物を固体として得た。
1H-NMR (DMSO-D
6) δ: 8.86 (1H, d, J = 2.4 Hz), 8.80 (1H, d, J = 2.4 Hz), 8.53 (1H, s), 8.38 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.72 (1H, dd, J = 8.5, 2.1 Hz), 4.24 (2H, d, J = 7.3 Hz), 3.84 (2H, dd, J = 11.2, 3.3 Hz), 3.24 (2H, t, J = 11.2 Hz), 2.35 (3H, s), 2.11-2.01 (1H, m), 1.44 (2H, br d, J = 10.9 Hz), 1.35-1.24 (2H, m).
MS (APCI) m/z : 329 [(M+H)
+].
同様にして対応する出発原料から表2の中間体を合成した。
【0298】
【表2】
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【0299】
(中間体4a)5−(4−ブロモフェニル)−4−オキソ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1,4−ジヒドロピリジン−3−カルボン酸
【0300】
【化50】
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【0301】
(工程1)4−(4−ブロモフェニル)−3−オキソブタン酸エチル
中間体1aの工程1の(4−メチルフェニル)酢酸の代わりに2−(4−ブロモフェニル)酢酸を用いて、以下同様の操作で反応を行い標記化合物を油状物として得た。
1H-NMR (CDCl
3) δ: 7.47 (2H, d, J = 8.5 Hz), 7.09 (2H, d, J = 8.5 Hz), 4.18 (2H, q, J = 7.1 Hz), 3.81 (2H, s), 3.46 (2H, s), 1.27 (3H, t, J = 7.1 Hz).
【0302】
(工程2)5−(4−ブロモフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロピリジン−3−カルボン酸エチル
工程1で合成した4−(4−ブロモフェニル)−3−オキソブタン酸エチル5.00g(17.5mmol)のエタノール50.0mL溶液に、1,3,5−トリアジン1.56g(19.3mmol)とナトリウムエトキシド1.43g(21.0mmol)を加え、85℃で4時間攪拌した。室温まで放冷後、減圧濃縮し、得られた残渣に1規定塩酸を加え酸性とした後、析出した固体を濾取、固体をアセトンで洗浄、乾燥することで標記化合物の租精製物3.73gを固体として得た。
MS (APCI) m/z : 322 [(M+H)
+].
【0303】
(工程3)5−(4−ブロモフェニル)−4−オキソ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1,4−ジヒドロピリジン−3−カルボン酸エチル
工程2で合成した5−(4−ブロモフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロピリジン−3−カルボン酸エチルの租精製物0.322gのN,N−ジメチルホルムアミド45.0mL懸濁液に炭酸セシウム0.977g(3.00mmol)を加え、80℃で15分撹拌後、メタンスルホン酸 テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチルエステル0.583g(3.00mmol)を加え、80℃で4時間攪拌した。室温まで放冷後、反応液に水を加え、酢酸エチルで3回抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過、減圧濃縮後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(山善社、溶出溶媒;n−ヘキサン/酢酸エチル=57/43〜36/64)で精製することで標記化合物0.234g(2工程収率36.7%)を非晶性固体として得た。
1H-NMR (DMSO-D
6) δ: 8.30 (1H, d, J = 2.4 Hz), 8.02 (1H, d, J = 2.4 Hz), 7.59 (4H, s), 4.20 (2H, q, J = 7.0 Hz), 3.92 (2H, d, J = 7.3 Hz), 3.85 (2H, dd, J = 10.9, 3.0 Hz), 3.25 (2H, t, J = 10.9 Hz), 2.09-1.99 (1H, m), 1.43 (2H, br d, J= 10.9 Hz), 1.32-1.24 (5H, m).
MS (APCI) m/z : 420 [(M+H)
+].
【0304】
(工程4)5−(4−ブロモフェニル)−4−オキソ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1,4−ジヒドロピリジン−3−カルボン酸
中間体1aの工程3の5−(4−メチルフェニル)−4−オキソ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1,4−ジヒドロピリジン−3−カルボン酸エチルの代わりに5−(4−ブロモフェニル)−4−オキソ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1,4−ジヒドロピリジン−3−カルボン酸エチルを用いて、以下同様の操作で反応を行い標記化合物を固体として得た。
1H-NMR (DMSO-D
6) δ: 8.79 (1H, d, J = 1.8 Hz), 8.45 (1H, d, J = 1.8 Hz), 7.70-7.65 (4H, m), 4.14 (2H, d, J = 7.3 Hz), 3.85 (2H, dd, J = 11.2, 3.3 Hz), 3.24 (2H, t, J= 11.2 Hz), 2.16-2.06 (1H, m), 1.43 (2H, br d, J = 10.9 Hz), 1.34-1.24 (2H, m).
MS (APCI) m/z : 392 [(M+H)
+].
同様にして対応する出発原料から表3の中間体を合成した。
【0305】
【表3】
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【0306】
(中間体5a)
(2S)−2−{[2−メトキシ−4− (4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ]メチル }−1,4−ジオキサン
【0307】
【化51】
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【0308】
2−メトキシ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノール0.500g(1.99mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(10.0ml)に溶解し、(2S)−1,4−ジオキサン−2−イルメチル メタンスルホン酸0.401g(2.04mmol)を加え、90℃にて10時間攪拌した。反応液を室温まで冷却し、酢酸エチルと水を加え分液操作をおこなった。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。減圧下にて溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(バイオタージ社、溶出溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=100/0〜50/50)により精製し、標記化合物0.451g(収率64.4%)を油状物質として得た。
1H-NMR (CDCl
3) δ: 7.39 (1H, d, J= 7.9 Hz), 7.28 (1H, s), 6.89 (1H, d, J= 7.9 Hz), 4.09-4.03 (2H, m), 4.00-3.93 (2H, m), 3.89 (3H, s), 3.86-3.63 (4H, m), 3.57-3.50 (1H, m), 1.34 (12H, s).
同様にして対応する出発原料から表4の中間体を合成した。
【0309】
【表4】
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(中間体6) 1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール
【0310】
【化52】
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【0311】
出発原料として、4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール、および4−(ブロモメチル)テトラヒドロピランを用いて、中間体5aと同様にして標記化合物を得た。
1H-NMR (CDCl
3) δ: 7.79 (1H, s), 7.65 (1H, s), 4.00 (2H, d, J = 7.5 Hz), 3.96 (2H, dd, J = 11.5, 4.5 Hz), 3.35 (2H, td, J = 11.5, 2.0 Hz), 2.23-2.11 (1H, m), 1.48 (2H, d, J = 11.5 Hz), 1.40-1.28 (14H, m).
MS (APCI) m/z : 293 [(M+H)
+].
【0312】
(中間体7)(2R)−2−[({2−[(
2H
3)メチルオキシ]−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)(
2H
3)フェニル}オキシ)メチル}−1,4−ジオキサン
【0313】
【化53】
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【0314】
(工程1)4−ブロモ−2,3,5−トリデュウテリオ−6−(トリデュウテリオメトキシ)フェノール
4−ブロモ−2−[(
2H
3)メチルオキシ](
2H
3)フェノール
(
2H
4)ベンゼン−1,2−ジオール12.0g(105mmol)をジクロロメタン105mlに懸濁させ、3,4−ジヒドロ−2H−ピラン9.53ml(105mmol)、p−トルエンスルホン酸ピリジン塩396mg(1.58mmol)を加え、室温で3時間攪拌した。反応液に飽和重曹水を加え、10分攪拌した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムにより乾燥し、減圧下溶媒を留去した。得られた油状物質をアセトン207mlに溶解し、炭酸カリウム45.8g(330mmol)、トリデュウテリオ沃化メチル14.4ml(228mmol)を加え、窒素気流下40℃で24時間加熱攪拌した。反応液を室温まで冷却したのち、キリヤマろ過し、ろ液を減圧下濃縮した。残渣にヘキサンを加え、再度キリヤマろ過したのち、ろ液を減圧下濃縮した。得られた油状物質をエタノール181mlに溶解し、p−トルエンスルホン酸ピリジン塩341mg(1.36mmol)を加え、65℃で3時間加熱攪拌した。室温まで冷却したのち、減圧下濃縮した。残渣をN,N−ジメチルホルムアミド90.0mlに溶解し、N−ブロモスクシンイミド16.1g(90.6mmol)を、氷冷下で少量ずつ加え、氷冷下で1時間攪拌した。反応液にジエチルエーテル500mlを加えたのち、8.85mol/Lチオ硫酸ナトリウム水溶液50mlを加え、反応を停止させた。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥したのち減圧下濃縮した。残渣をアミノシリカゲルカラムクロマトグラフィー(昭光サイエンティフィック社、溶出溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=90/10〜55/45)を用いて精製し、標記化合物6.97g(収率28.3%)を油状物質として得た。
1H-NMR (CDCl
3) δ: 5.57 (1H, s).
MS (CI) m/z: 207 [(M-H)
+].
【0315】
(工程2)(2R)−2−[({4−ブロモ−2−[(
2H
3)メチルオキシ](
2H
3)フェニル}オキシ)メチル]−1,4−ジオキサン
4−ブロモ−2−[(
2H
3)メチルオキシ](
2H
3)フェノール2.00g(9.57mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド48.0mlに溶解し、炭酸カリウム2.64g(19.1mmol)、(2R)−1,4−ジオキサン−2−イルメチル メタンスルホン酸1.88g(9.57mmol)を加え90℃で4時間加熱攪拌した。反応液を室温まで冷却し、酢酸エチルを加え不溶物をろ去した。ろ液を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(昭光サイエンティフィック社、溶出溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=100/0〜70/30)を用いて精製し、標記化合物1.75g(収率59.2%)を固体として得た。
1H-NMR (CDCl
3) δ: 4.06-3.48 (9H, m).
MS (APCI) m/z : 309 [(M+H)
+].
【0316】
(工程3)(2R)−2−[({2−[(
2H
3)メチルオキシ]−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)(
2H
3)フェニル}オキシ)メチル}−1,4−ジオキサン
(2R)−2−[({4−ブロモ−2−[(
2H
3)メチルオキシ](
2H
3)フェニル}オキシ)メチル]−1,4−ジオキサン800mg(2.59mmol)をトルエン5.20mlに懸濁し、1,3−ビス(ジフェニルフォスフィノ)プロパン]塩化ニッケル(II)140mg(259μmol)、1,3−ビス(ジフェニルフォスフィノ)プロパン107mg(0.259mmol)、ピナコールホウ素0.744ml(5.17mmol)、トリエチルアミン1.10ml(7.76mmol)を加え、窒素気流下100℃で16時間加熱攪拌した。反応液を室温まで冷却し、酢酸エチルで希釈したのち不溶物をセライトによりろ去した。ろ液を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(昭光サイエンティフィック社、溶出溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=100/0〜85/15)を用いて精製し、標記化合物840mg(91.1%)を固体として得た。
1H-NMR (CDCl
3) δ: 4.15-4.02 (2H, m), 4.00-3.93 (2H, m), 3.87-3.62 (4H, m), 3.57-3.49 (1H, m), 1.34 (12H, s).
MS (ESI) m/z : 357 [(M+H)
+].
【0317】
(中間体8)
3−(4−アミノフェニル)−5−{4−[(2S)−1,4−ジオキサン−2−イルメトキシ]−3−メトキシフェニル}ピリジン−2−アミン
【0318】
【化54】
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【0319】
特許(WO2013/115280 A1)記載の方法で合成した3−(4−アミノフェニル)−5−ブロモピリジン−2−アミン0.510g(1.93mmol)を1,4−ジオキサン(5.00ml)に溶解し、水(1.00ml)、(2S)−2−{[2−メトキシ−4− (4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ]メチル }−1,4−ジオキサン0.451g(1.29mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)0.0744g(0.0644mmol)、及び炭酸カリウム0.356g(2.58mmol)を加え、窒素雰囲気下、100℃にて5時間攪拌した。反応液にジクロロメタンと水を加えて分液操作をおこなった。有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(バイオタージ社、溶出溶媒;酢酸エチル/メタノール=99/1〜90/10)を用いて精製し、標記化合物0.139g(収率26.5%)を油状物質として得た。
1H-NMR (CDCl
3) δ: 8.24-8.22 (1H, m), 7.53-7.51 (1H, m), 7.32-7.27 (2H, m), 7.07-6.99 (2H, m), 6.98-6.93 (1H, m), 6.81-6.76 (2H, m), 4.62-4.58 (2H, m), 4.14-4.01 (3H, m), 4.01-3.93 (3H, m), 3.92-3.63 (7H, m), 3.59-3.50 (1H, m).
MS (ESI) m/z : 408 [(M+H)
+]
【0320】
(中間体9a)3−ブロモ−5−{4− [(2S)−1,4−ジオキサン−2−イルメトキシ]−3−メトキシフェニル}ピリジン−2−アミン
【0321】
【化55】
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【0322】
3−ブロモ−5−ヨードピリジン−2−アミン0.533g(1.79mmol)、(2S)−2−{[2−メトキシ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ]メチル }−1,4−ジオキサン0.625g(1.79mmol)、炭酸ナトリウム0.378g(3.57mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)0.103g(0.0892mmol)に1,4−ジオキサン9.00mLと水1.80mLを加え、窒素雰囲気下、90℃で7時間攪拌した。室温まで放冷後、反応液に水を加え、塩化メチレンで3回抽出し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過、減圧濃縮後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(山善社、溶出溶媒;クロロホルム/酢酸エチル=59/41〜38/62)で精製することで標記化合物0.388g(収率55.0%)を固体として得た。
1H-NMR (DMSO-D
6) δ: 8.28 (1H, d, J = 1.8 Hz), 8.05 (1H, d, J= 2.4 Hz), 7.17 (1H, d, J = 2.4 Hz), 7.10 (1H, dd, J = 8.5, 2.4 Hz), 6.99 (1H, d, J = 8.5 Hz), 6.28 (2H, s), 3.98-3.74 (8H, m), 3.69-3.60 (2H, m), 3.52-3.46 (1H, m), 3.42-3.36 (1H, m).
MS (APCI) m/z : 395 [(M+H)
+].
同様にして対応する出発原料から表5の中間体を合成した。
【0323】
【表5-1】
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【0324】
【表5-2】
[この文献は図面を表示できません]
【0325】
(中間体10a)
3−(4−アミノ−2−フルオロフェニル)−5−{4− [(2R)−1,4−ジオキサン−2−イルメトキシ]−3−メトキシフェニル}ピリジン−2−アミン
【0326】
【化56】
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【0327】
出発原料として、3−フルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)アニリン、特許(WO2013/115280 A1)記載の方法で合成した3−ブロモ−5−{4− [(2R)−1,4−ジオキサン−2−イルメトキシ] −3−メトキシフェニル}ピリジン−2−アミンを用いて、溶媒として1,4−ジオキサンおよび水を用いて、触媒としてテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)を用いて、塩基として炭酸カリウムを用いて、反応温度100℃で5時間加熱攪拌し中間体8と同様にして標記化合物を得た。
1H-NMR (CDCl
3) δ: 8.27 (1H, d, J = 2.4 Hz), 7.54 (1H, d, J = 2.4 Hz), 7.17 (1H, t, J = 8.0 Hz), 7.06-7.01 (2H, m), 6.95 (1H, d, J = 8.0 Hz), 6.55 (1H, dd, J = 8.0, 2.4 Hz), 6.51 (1H, dd, J = 11.5, 2.4 Hz), 4.52 (2H, br s), 4.13-3.52 (12H, m).
MS (APCI) m/z : 426 [(M+H)
+].
同様にして対応する出発原料AおよびBから表6の中間体を合成した。
【0328】
【表6】
[この文献は図面を表示できません]
【0329】
(中間体11a)3−(4−アミノ−3−フルオロフェニル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)ピリジン−2−アミン
【0330】
【化57】
[この文献は図面を表示できません]
【0331】
特許(WO2013/115280 A1)記載の方法で合成した3−ブロモ−5−(3,4−ジメトキシフェニル)ピリジン−2−アミン1.30g(4.20mmol)、2−フルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)アニリン1.20g(5.06mmol)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロリド ジクロロメタン錯体(1:1)0.340g(0.416mmol)、炭酸セシウム4.10g(12.6mmol)に1,4−ジオキサン25.0mLと水5.00mLを加え、80℃で5時間攪拌した。室温まで放冷後、反応液に水と塩化メチレンを加え、不溶物をセライト濾過で濾去し、濾液を塩化メチレンで3回抽出後、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過、減圧濃縮後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(山善社、クロロホルム/酢酸エチル=50/50〜0/100)で精製後、アミノシリカゲルカラムクロマトグラフィー(山善社、n−ヘキサン/酢酸エチル=25/75〜0/100→酢酸エチル/メタノール=100/0〜90/10)で精製した。減圧濃縮後、得られた固体をジエチルエーテルに懸濁、濾取、乾燥することで標記化合物0.928g(収率65.1%)を固体として得た。
1H-NMR (DMSO-D
6) δ: 8.20 (1H, d, J = 2.4 Hz), 7.52 (1H, d, J = 2.4 Hz), 7.18-7.11 (3H, m), 7.06 (1H, dd, J = 7.9, 2.4 Hz), 6.98 (1H, d, J = 8.5 Hz), 6.87-6.83 (1H, m), 5.61 (2H, s), 5.30 (2H, s), 3.82 (3H, s), 3.77 (3H, s).
MS (APCI) m/z : 340 [(M+H)
+].
同様にして対応する出発原料から表7の中間体を合成した。
【0332】
【表7】
[この文献は図面を表示できません]
(中間体12a)3−(4−アミノ−3−フルオロフェニル)−4−メトキシピリジン−2−アミン
【0333】
【化58】
[この文献は図面を表示できません]
【0334】
3−ヨード−4−メトキシピリジン−2−アミン0.500g(2.00mmol)、2−フルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)アニリン0.498g(2.10mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)0.231g(0.200mmol)、炭酸ナトリウム0.636g(6.00mmol)に1,4−ジオキサン10.0mLと水2.00mLを加え、窒素雰囲気下、80℃で12時間攪拌した。室温まで放冷後、反応液に水を加え、酢酸エチルで3回抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過、減圧濃縮後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(山善社、酢酸エチル/メタノール=100/0〜90/10)で精製後、アミノシリカゲルカラムクロマトグラフィー(山善社、酢酸エチル/メタノール=100/0〜90/10)で精製することで標記化合物0.177g(収率38.0%)を固体として得た。
1H-NMR (DMSO-D
6) δ: 7.83 (1H, d, J = 5.5 Hz), 7.65-7.53 (1H, m), 6.83-6.72 (3H, m), 6.39 (1H, d, J = 6.1 Hz), 5.18 (2H, s), 5.10 (2H, s), 3.65 (3H, s).
MS (APCI) m/z : 234 [(M+H)
+].
同様にして対応する出発原料AおよびBから表8の中間体を合成した。
【0335】
【表8】
[この文献は図面を表示できません]
【0336】
(中間体13)3−(4−アミノフェニル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)ピラジン−2−アミン
【0337】
【化59】
[この文献は図面を表示できません]
【0338】
(工程1)3−クロロ−5−(3,4−ジメトキシフェニル)ピラジン−2−アミン
特許(WO2011/110545 A1)記載の方法に従い合成した3−クロロ−5−ヨードピラジン−2−アミン0.510g(2.00mmol)、(3,4−ジメトキシフェニル)ボロン酸0.363g(2.00mmol)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロリド ジクロロメタン錯体(1:1)0.163g(0.200mmol)、炭酸セシウム1.30g(4.00mmol)に、1,4−ジオキサン7.50mLと水2.50mLを加え、80℃で4時間攪拌した。室温まで放冷後、反応液に水を加え、塩化メチレンで3回抽出し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過、減圧濃縮後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(山善社、クロロホルム/酢酸エチル=100/0〜90/10)で精製し、さらに、アミノシリカゲルカラムクロマトグラフィー(山善社、n−ヘキサン/酢酸エチル=25/75〜0/100)で精製することで標記化合物0.412g(収率77.7%)を固体として得た。
1H-NMR (DMSO-D
6) δ: 8.57 (1H, s), 7.47-7.45 (2H, m), 7.01 (1H, d, J= 7.9 Hz), 6.85 (2H, s), 3.83 (3H, s), 3.79 (3H, s).
MS (APCI) m/z : 266 [(M+H)
+].
【0339】
(工程2)3−(4−アミノフェニル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)ピラジン−2−アミン
工程1で合成した3−クロロ−5−(3,4−ジメトキシフェニル)ピラジン−2−アミン0.0800g(0.301mmol)、4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)アニリン0.0990g(0.452mmol)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロリド ジクロロメタン錯体(1:1)0.0246g(0.030mmol)、炭酸セシウム0.294g(0.903mmol)に、1,4−ジオキサン2.00mLと水0.200mLを加え、100℃で4時間攪拌した。室温まで放冷後、反応液に水を加え、塩化メチレンで3回抽出し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過、減圧濃縮後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(山善社、酢酸エチルのみ)で精製することで標記化合物0.0940g(収率96.8%)を非晶性固体として得た。
1H-NMR (DMSO-D
6) δ: 8.39 (1H, s), 7.54-7.50 (4H, m), 7.01 (1H, d, J = 8.5 Hz), 6.67 (2H, d, J = 8.5 Hz), 6.00 (2H, s), 5.44 (2H, s), 3.83 (3H, s), 3.79 (3H, s).
MS (APCI) m/z : 323 [(M+H)
+].
【0340】
(中間体14a)N−(6−クロロピリダジン−3−イル)−5−(4−メチルフェニル)−4−オキソ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1,4−ジヒドロピリジン−3−カルボキサミド
【0341】
【化60】
[この文献は図面を表示できません]
【0342】
5−(4−メチルフェニル)−4−オキソ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1,4−ジヒドロピリジン−3−カルボン酸3.00g(9.16mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド30.0mlに溶解し、N−[1−(シアノ−2−エトキシ−2−オキソエチリデンアミノオキシ)ジメチルアミノ(モルホリノ)]ウロニウム ヘキサフルオロフォスフェイト (COMU)4.32g(10.1mmol)を加え室温で1時間攪拌した。その後、3−アミノ−6−クロロピリダジン1.31g(10.1mmol)を加え室温で3日間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈したのち、1規定塩酸、有機層を飽和重曹水、飽和食塩水で順次洗浄し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (昭光サイエンティフィック社、酢酸エチル/メタノール=100/0〜96/4)で精製し非晶質固体を得た。このものをメタノールでスラリー洗浄し標記化合物2.10g(収率52.2%)を固体として得た。
1H-NMR (CDCl
3) δ: 13.68 (1H, s), 8.59 (1H, d, J = 9.0 Hz), 8.48 (1H, d, J = 2.0 Hz), 7.51-7.46 (4H, m), 7.26 (2H, d, J = 8.0 Hz), 4.03 (2H, dd, J = 11.5, 4.0 Hz), 3.87 (2H, d, J = 7.5 Hz), 3.39 (2H, t, J = 11.5 Hz), 2.40 (3H, s), 2.16-2.06 (1H, m), 1.64-1.55 (2H, m), 1.50-1.38 (2H, m).
MS (APCI) m/z : 439 [(M+H)
+].
同様にして対応する出発原料AおよびBから表9の中間体を合成した。
【0343】
【表9-1】
[この文献は図面を表示できません]
【0344】
【表9-2】
[この文献は図面を表示できません]
【0345】
(中間体16a)N−(5−ヨードピリジン−2−イル)−5−(4−メチルフェニル) −4−オキソ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1,4−ジヒドロピリジン−3−カルボキサミド
【0346】
【化61】
[この文献は図面を表示できません]
【0347】
5−(4−メチルフェニル)−4−オキソ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1,4−ジヒドロピリジン−3−カルボン酸300mg(0.916mmol)のジメチルアセトアミド1ml溶液に、氷水浴下、塩化チオニル0.087ml(1.19mmol)を加えた。0.5時間撹拌した後、氷水浴下、5−ヨードピリジン−2−アミン201mg(0.916mmol)、ジイソプロピルエチルアミン0.23ml(1.37mmol)を加え、徐々に室温まで昇温した。室温にて5時間撹拌後、反応液に水を加え、不溶物をろ取した。ヘキサンで洗浄後、減圧下、50度にて1時間乾燥した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール=99/1〜95/5)にて精製し、標記化合物302mg(収率62.3%)を固体として得た。
1H-NMR (CDCl
3) δ: 13.19 (1H, s), 8.53 (1H, d, J = 2.4 Hz), 8.49 (1H, d, J = 2.4 Hz), 8.15 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.95 (1H, dd, J = 8.5, 2.4 Hz), 7.51 (2H, d, J = 7.9 Hz), 7.46 (1H, d, J = 2.4 Hz), 7.28-7.23 (2H, m), 4.03 (2H, dd, J = 11.0, 3.7 Hz), 3.85 (2H, d, J = 7.3 Hz), 3.42-3.34 (2H, m), 2.40 (3H, s), 2.15-2.03 (1H, m), 1.63-1.51 (2H, m), 1.49-1.37 (2H, m).
MS (ESI/APCI) m/z : 530 [(M+H)
+].
同様にして対応する出発原料から表10の中間体を合成した。
【0348】
【表10】
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(中間体17a)5−(3,4−ジメトキシフェニル)−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−アミン
【0349】
【化62】
[この文献は図面を表示できません]
【0350】
特許(WO2013/115280 A1)記載の方法で合成した3−ブロモ−5−(3,4−ジメトキシフェニル)ピリジン−2−アミン2.48g(8.02mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン3.05g(12.0mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム(0)0.441g(0.481mmol)、トリシクロヘキシルホスフィン0.315g(1.12mmol)、酢酸カリウム1.18g(12.0mmol)に、1,4−ジオキサン40.0mLを加え、窒素雰囲気下、80℃で6時間半攪拌した。室温まで放冷後、反応液に水を加え、酢酸エチルで3回抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄した。濾過、減圧濃縮後、得られた固体をジエチルエーテルに懸濁、濾取、乾燥することで標記化合物2.20g(収率77.0%)を黄色固体として得た。
1H-NMR (DMSO-D
6) δ: 8.36 (1H, d, J = 3.0 Hz), 7.86 (1H, d, J= 3.0 Hz), 7.09-6.97 (3H, m), 6.18 (2H, s), 3.83 (3H, s), 3.77 (3H, s), 1.32 (12H, s).
同様にして対応する出発原料から表11の中間体を合成した。
【0351】
【表11-1】
[この文献は図面を表示できません]
【0352】
【表11-2】
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(中間体18)5’−(3,4−ジメトキシフェニル)−3−フルオロ−2,3’−ビピリジン−2’,5−ジアミン
【0353】
【化63】
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【0354】
6−クロロ−5−フルオロピリジン−3−アミン0.0300g(0.205mmol)、5−(3,4−ジメトキシフェニル)−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−アミン 0.109g(0.307mmol)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロリド ジクロロメタン錯体(1:1)0.0167g(0.0205mmol)、炭酸セシウム0.200g(0.614mmol)に、1,4−ジオキサン2.00mLと水0.200mLを加え、100℃で3時間攪拌した。室温まで放冷後、反応液に水を加え、塩化メチレンで3回抽出し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過、減圧濃縮後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(昭光サイエンティフィック社、酢酸エチル/メタノール=100/0〜85/15)で精製することで標記化合物0.0690g(収率99.0%)を油状物として得た。
1H-NMR (CDCl
3) δ: 8.27 (1H, d, J = 2.4 Hz), 7.98-7.95 (2H, m), 7.10-7.04 (2H, m), 6.94 (1H, d, J= 7.9 Hz), 6.85 (1H, dd, J = 12.1, 2.4 Hz), 5.99 (2H, s), 3.99-3.92 (8H, m).
MS (APCI) m/z : 341 [(M+H)
+].
【0355】
(中間体19)5−ブロモ−4−オキソ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1,4−ジヒドロピリジン−3−カルボン酸
【0356】
【化64】
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【0357】
(工程1)5−ブロモ−4−オキソ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1,4−ジヒドロピリジン−3−カルボン酸メチル
文献(J.Med.Chem.2008,51,5330-5341)記載の方法に従い合成した5−ブロモ−4−ヒドロキシピリジン−3−カルボン酸メチル2.36g(10.2mmol)に炭酸セシウム9.94g(30.5mmol)とN,N−ジメチルホルムアミド30.0mLを加え、80℃で15分撹拌後、4−(ブロモメチル)テトラヒドロ−2H−ピラン5.46g(30.5mmol)を加え、80℃で11時間攪拌後、室温で終夜放置した。反応液に水と飽和食塩水を加え、酢酸エチルで3回抽出後、塩化メチレンで5回抽出し、有機層を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過、減圧濃縮後、得られた残渣をアミノシリカゲルカラムクロマトグラフィー(山善社、溶出溶媒;酢酸エチル/メタノール=100/0〜85/15)で精製することで標記化合物2.83gの租精製物を油状物として得た。
MS (APCI) m/z : 330 [(M+H)
+].
【0358】
(工程2)5−ブロモ−4−オキソ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1,4−ジヒドロピリジン−3−カルボン酸
工程1で合成した5−ブロモ−4−オキソ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1,4−ジヒドロピリジン−3−カルボン酸メチルの租精製物2.83gのテトラヒドロフラン50.0mL溶液に、メタノール25.0mLと1規定水酸化ナトリウム水溶液25.7mL(25.7mmol)を加え、室温で終夜撹拌した。有機溶媒を減圧留去後、残渣に水を加え、酢酸エチルで2回洗浄した。水層に1規定塩酸を加え酸性とした後、酢酸エチルを加えた。析出した固体を濾取後、濾液を酢酸エチルで3回抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過、減圧濃縮後、得られた固体をジエチルエーテルに懸濁、濾取し、先に得られた固体と合わせて乾燥することで標記化合物1.93g(2工程収率60.0%)を固体として得た。
1H-NMR (DMSO-D
6) δ: 8.79 (1H, d, J = 1.8 Hz), 8.75 (1H, d, J = 1.8 Hz), 4.08 (2H, d, J = 7.9 Hz), 3.84 (2H, dd, J = 11.6, 3.4 Hz), 3.23 (2H, t, J = 11.6 Hz), 2.10-2.00 (1H, m), 1.40 (2H, br d, J = 10.4 Hz), 1.30-1.20 (2H, m).
MS (APCI) m/z : 316 [(M+H)
+].
【0359】
(中間体20)N−{4−[2−アミノ−5−(3,4−ジメトキシフェニル)ピリジン−3−イル]フェニル}−5−ブロモ−4−オキソ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1,4−ジヒドロピリジン−3−カルボキサミド
【0360】
【化65】
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【0361】
5−ブロモ−4−オキソ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1,4−ジヒドロピリジン−3−カルボン酸0.754g(2.39mmol)、特許(WO2013/115280 A1)記載の方法で合成した3−(4−アミノフェニル)−5−(3,4−ジメトキシフェニル)ピリジン−2−アミン0.730g(2.27mmol)とN−[1−(シアノ−2−エトキシ−2−オキソエチリデンアミノオキシ)ジメチルアミノ(モルホリノ)]ウロニウム ヘキサフルオロフォスフェイト(COMU)1.27g(2.95mmol)にN,N−ジメチルホルムアミド12.0mLを加えた後、N,N−ジイソプロピルエチルアミン0.593mL(0.440g,3.41mmol)を加え、室温で終夜撹拌した。反応液を減圧濃縮後、残渣に飽和重曹水を加え、酢酸エチルで3回抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過、減圧濃縮後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(山善社、溶出溶媒;酢酸エチル/メタノール=100/0〜85/15)で精製した。減圧濃縮後、残渣にジエチルエーテルを加えて固化し、固体を濾取、乾燥することで標記化合物0.724g(収率51.5%)を固体として得た。
1H-NMR (DMSO-D
6) δ: 12.61 (1H, s), 8.74 (1H, d, J = 2.4 Hz), 8.63 (1H, d, J = 2.4 Hz), 8.26 (1H, d, J = 2.4 Hz), 7.82 (2H, d, J = 8.5 Hz), 7.64 (1H, d, J = 2.4 Hz), 7.55 (2H, d, J = 8.5 Hz), 7.20-7.14 (2H, m), 6.99 (1H, d, J = 8.5 Hz), 5.77 (2H, s), 4.07 (2H, d, J = 7.3 Hz), 3.87-3.83 (5H, m), 3.77 (3H, s), 3.26 (2H, t, J = 10.7 Hz), 2.11-2.02 (1H, m), 1.42 (2H, br d, J = 10.9 Hz), 1.33-1.23 (2H, m).
MS (APCI) m/z : 619 [(M+H)
+].
同様にして対応する出発原料から表12の中間体を合成した。
【0362】
【表12】
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【0363】
(中間体21)N−[4−(2−アミノ−5−{4−[(2R)−1,4−ジオキサン−2−イルメトキシ]−3−メトキシフェニル}ピリジン−3−イル) −3−フルオロフェニル]−5−ブロモ−1’−[(4−シアノテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル) メチル]−4’−オキソ−1’,4’−ジヒドロ−2,3’−ビピリジン−5’−カルボキサミド
【0364】
【化66】
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【0365】
5−ブロモ−1’−[(4−シアノテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル) メチル]−4’−オキソ−1’,4’−ジヒドロ−2,3’−ビピリジン−5’−カルボン酸0.168g(0.401mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド5.00mL懸濁液に、N−[1−(シアノ−2−エトキシ−2−オキソエチリデンアミノオキシ)ジメチルアミノ(モルホリノ)]ウロニウム ヘキサフルオロホスフェイト(COMU)0.172g(0.401mmol)とN,N−ジイソプロピルエチルアミン0.0825mL(0.0612g,0.474mmol)を加え、室温で1時間攪拌した。このとき反応液は均一となった。3−(4−アミノ−2−フルオロフェニル)−5−{4− [(2R)−1,4−ジオキサン−2−イルメトキシ] −3−メトキシフェニル}ピリジン−2−アミン0.155g(0.364mmol)を加え、室温で終夜撹拌した。反応液を減圧濃縮後、残渣に飽和重曹水を加え、酢酸エチルで3回抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過、減圧濃縮後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(山善社、酢酸エチル/メタノール=99/1〜85/15)で精製後、アミノシリカゲルカラムクロマトグラフィー(山善社、酢酸エチル/メタノール=99/1〜93/7)で精製することで標記化合物0.238g(収率79.1%)を非晶性固体として得た。
1H-NMR (DMSO-D
6) δ: 12.95 (1H, s), 8.89-8.80 (3H, m), 8.59 (1H, d, J = 8.5 Hz), 8.31 (1H, d, J = 2.4 Hz), 8.18 (1H, dd, J = 8.5, 2.4 Hz), 7.96-7.92 (1H, m), 7.63 (1H, d, J = 2.4 Hz), 7.51-7.42 (2H, m), 7.19 (1H, d, J= 2.4 Hz), 7.11 (1H, dd, J = 8.5, 2.4 Hz), 6.99 (1H, d, J = 8.5 Hz), 5.71 (2H, s), 4.71 (2H, s), 3.97-3.75 (10H, m), 3.69-3.59 (2H, m), 3.53-3.30 (4H, m), 1.88-1.78 (4H, m).
MS (APCI) m/z : 825 [(M+H)
+].
【0366】
(実施例1)
N−[4−(2−アミノ−5−{4−[(2R)−1,4−ジオキサン−2−イルメトキシ]−3-メトキシフェニル}ピリジン−3−イル)フェニル]−5−(4−メチルフェニル)−4−オキソ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1,4−ジヒドロピリジン−3−カルボキサミド
【0367】
【化67】
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【0368】
5−(4−メチルフェニル)−4−オキソ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1,4−ジヒドロピリジン−3−カルボン酸0.121g(0.367mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド3.00mlに溶解し、N−[1−(シアノ−2−エトキシ−2−オキソエチリデンアミノオキシ)ジメチルアミノ(モルホリノ)]ウロニウム ヘキサフルオロフォスフェイト(COMU)0.236g(0.367mmol)を加えて室温30分攪拌した。その後、特許(WO2013/115280 A1)記載の方法で合成した3−(4−アミノフェニル)−5−{4−[(2R)−1,4−ジオキサン−2−イルメトキシ]−3−メトキシフェニル}ピリジン-2-アミン0.149g(0.367mmol)を加えて、室温4時間攪拌した。反応液に水を加え析出した固体をろ取した。このものをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(バイオタージ社、溶出溶媒;ジクロロメタン/メタノール=99/1〜95/5)を用いて精製し、標記化合物0.18g(収率69.8%)を泡状物質として得た。
1H-NMR (CDCl
3) δ: 12.85 (1H, s), 8.57 (1H, d, J = 2.4 Hz), 8.25 (1H, d, J= 1.8 Hz), 7.87 (2H, d, J = 8.5 Hz), 7.57 (1H, d, J = 1.8 Hz), 7.47 (5H, dd, J = 8.2, 5.8 Hz), 7.29 (2H, d, J = 8.5 Hz), 7.08-7.02 (2H, m), 6.98-6.94 (1H, m), 4.71 (2H, s), 4.11-3.94 (6H, m), 3.93-3.79 (8H, m), 3.79-3.63 (1H, m), 3.59-3.51 (1H, m), 3.44-3.35 (2H, m), 2.41 (3H, s), 2.18-2.04 (1H, m), 1.64-1.58 (2H, m), 1.51-1.35 (2H, m).
MS (ESI) m/z : 717 [(M+H)
+]
同様にして対応する出発原料AおよびBから表13の最終体を合成した。
【0369】
【表13-1】
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【0370】
【表13-2】
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【0371】
【表13-3】
[この文献は図面を表示できません]
【0372】
【表13-4】
[この文献は図面を表示できません]
【0373】
【表13-5】
[この文献は図面を表示できません]
【0374】
【表13-6】
[この文献は図面を表示できません]
【0375】
【表13-7】
[この文献は図面を表示できません]
【0376】
【表13-8】
[この文献は図面を表示できません]
【0377】
【表13-9】
[この文献は図面を表示できません]
【0378】
【表13-10】
[この文献は図面を表示できません]
【0379】
【表13-11】
[この文献は図面を表示できません]
【0380】
【表13-12】
[この文献は図面を表示できません]
【0381】
【表13-13】
[この文献は図面を表示できません]
【0382】
【表13-14】
[この文献は図面を表示できません]
【0383】
【表13-15】
[この文献は図面を表示できません]
【0384】
【表13-16】
[この文献は図面を表示できません]
【0385】
【表13-17】
[この文献は図面を表示できません]
【0386】
【表13-18】
[この文献は図面を表示できません]
【0387】
【表13-19】
[この文献は図面を表示できません]
【0388】
【表13-20】
[この文献は図面を表示できません]
【0389】
【表13-21】
[この文献は図面を表示できません]
【0390】
【表13-22】
[この文献は図面を表示できません]
【0391】
【表13-23】
[この文献は図面を表示できません]
【0392】
【表13-24】
[この文献は図面を表示できません]
【0393】
【表13-25】
[この文献は図面を表示できません]
【0394】
【表13-26】
[この文献は図面を表示できません]
【0395】
(実施例68)
N−{4−[2−アミノ−5−(3,4−ジメトキシフェニル)ピリジン−3−イル]−3−フルオロフェニル}−5−(4−メチルフェニル)−4−オキソ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1,4−ジヒドロピリジン−3−カルボキサミド メタンスルホン酸塩
【0396】
【化68】
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【0397】
5−(4−メチルフェニル)−4−オキソ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1,4−ジヒドロピリジン−3−カルボン酸0.127g(0.389mmol)をN−メチル−2−ピロリドン(3.00ml)に溶解し、チオニルクロライド0.0277ml(0.382mmol)を加えて、室温30分攪拌した。その後、氷冷下、3-(4-アミノ-2-フルオロフェニル)-5-(3,4-ジメトキシフェニル)ピリジン-2-アミン0.121g(0.354mmol)を加えて、室温で5時間攪拌した。再度氷冷し、飽和炭酸水素ナトリウムで中和後、酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄したのち、無水硫酸マグネシウムにて乾燥し、減圧下にて溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(バイオタージ社、溶出溶媒;ジクロロメタン/メタノール=99/1〜96/4)を用いて精製し、標記化合物0.106g(収率46.2%)を泡状物質として得た。
1H-NMR (CDCl
3) δ: 12.98 (1H, s), 8.56 (1H, d, J = 2.4 Hz), 8.31 (1H, d, J= 2.4 Hz), 7.92 (1H, dd, J = 12.1, 1.8 Hz), 7.59 (1H, d, J = 2.4 Hz), 7.49-7.43 (4H, m), 7.36 (1H, t, J= 8.2 Hz), 7.29 (2H, d, J = 7.9 Hz), 7.08 (1H, dd, J = 8.2, 2.1 Hz), 7.03 (1H, d, J = 1.8 Hz), 6.93 (1H, d, J = 7.9 Hz), 4.57-4.52 (2H, m), 4.07-4.00 (2H, m), 3.94 (3H, s), 3.92 (3H, s), 3.88 (2H, d, J = 7.3 Hz), 3.44-3.35 (2H, m), 2.41 (3H, s), 2.19-2.04 (1H, m), 1.65-1.57 (2H, m), 1.51-1.38 (2H, m).
MS (ESI) m/z : 649 [(M+H)
+]
同様にして対応する出発原料から表14の最終体を合成した。
【0398】
【表14】
[この文献は図面を表示できません]
【0399】
(実施例71) N−[4−(2−アミノ−5−{4−[(4−メチルピペラジン−1−イル) メチル] フェニル }ピリジン−3−イル)フェニル]−5−(4−メチルフェニル)−4-オキソ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1,4−ジヒドロピリジン−3−カルボキサミド メタンスルホン酸塩
【0400】
【化69】
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【0401】
(工程1)N−[4−(2−アミノ−5−ブロモピリジン−3−イル)フェニル]−5−(4−メチルフェニル)−4−オキソ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1,4−ジヒドロピリジン−3−カルボキサミド
出発原料として3−(4−アミノフェニル)−5−ブロモピリジン−2−アミンを用いて、実施例1と同様にして標記化合物を得た。
1H-NMR (CDCl
3) δ: 12.88-12.85 (1H, m), 8.56 (1H, d, J = 2.4 Hz), 8.08 (1H, d, J = 2.4 Hz), 7.87-7.84 (2H, m), 7.49-7.45 (4H, m), 7.43-7.39 (2H, m), 7.31-7.27 (2H, m), 4.63-4.58 (2H, m), 4.06-4.00 (2H, m), 3.89-3.86 (2H, m), 3.43-3.35 (2H, m), 2.41 (3H, s), 2.17-2.06 (1H, m), 1.65-1.38 (4H, m).
MS (ES+APCI) m/z : 573 [(M+H)
+].
【0402】
(工程2)N−[4−(2−アミノ−5−{4−[(4−メチルピペラジン−1−イル) メチル] フェニル }ピリジン−3−イル)フェニル]−5−(4−メチルフェニル)−4-オキソ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1,4−ジヒドロピリジン−3−カルボキサミド
出発原料としてN−[4−(2−アミノ−5−ブロモピリジン−3−イル)フェニル]−5−(4−メチルフェニル)−4-オキソ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1,4−ジヒドロピリジン−3−カルボキサミドと1−メチル−4−[[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]メチル]ピペラジンを用いて、溶媒として1,4−ジオキサンおよび水を用いて、触媒としてテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)を用いて、塩基として炭酸カリウムを用いて、反応温度100℃で2時間加熱攪拌し中間体8と同様にして標記化合物を得た。
1H-NMR (CDCl
3) δ: 12.87-12.85 (1H, m), 8.57 (1H, d, J = 2.4 Hz), 8.31 (1H, d, J = 2.4 Hz), 7.87 (2H, d, J = 7.9 Hz), 7.61 (1H, d, J = 2.4 Hz), 7.52-7.45 (7H, m), 7.37 (2H, d, J = 7.9 Hz), 7.29 (2H, d, J = 7.9 Hz), 4.69-4.64 (2H, m), 4.06-4.00 (2H, m), 3.87 (2H, d, J = 7.3 Hz), 3.54 (2H, s), 3.43-3.35 (2H, m), 2.63-2.34 (8H, m), 2.41 (3H, s), 2.29 (3H, s), 2.15-2.07 (1H, m), 1.64-1.57 (2H, m), 1.50-1.38 (2H, m).
MS (ES+APCI) m/z : 683 [(M+H)
+].
【0403】
(工程3)N−[4−(2−アミノ−5−{4−[(4−メチルピペラジン−1−イル) メチル] フェニル }ピリジン−3−イル)フェニル] −5−(4−メチルフェニル)−4−オキソ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1,4−ジヒドロピリジン−3−カルボキサミド メタンスルホン酸塩
N−[4−(2−アミノ−5−{4−[(4−メチルピペラジン−1−イル) メチル] フェニル }ピリジン−3−イル)フェニル] −5−(4−メチルフェニル)−4-オキソ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1,4−ジヒドロピリジン−3−カルボキサミド34.0mg(49.8μmol)をクロロホルム3.00 mLに溶解し、室温で1mol/Lメタンスルホン酸/エタノール溶液49.8μL(49.8μmol)を加えた後溶媒を減圧下留去した。得られた残渣に、ジイソプロピルエーテルを加えて析出した固体を濾取して標記化合物25.7mg(収率66.3%)を得た。
1H-NMR (CDCl
3) δ: 12.92-12.90 (1H, m), 8.57 (1H, d, J = 2.4 Hz), 8.20 (1H, d, J = 2.4 Hz), 7.91-7.87 (2H, m), 7.69 (1H, d, J = 2.4 Hz), 7.52-7.44 (7H, m), 7.39-7.35 (2H, m), 7.31-7.27 (2H, m), 4.07-4.00 (2H, m), 3.88 (2H, d, J = 7.3 Hz), 3.69-3.63 (2H, m), 3.44-3.35 (2H, m), 3.08-2.61 (8H, m), 2.86 (3H, s), 2.41 (3H, s), 2.18 (3H, s), 2.16-2.06 (1H, m), 1.65-1.58 (2H, m), 1.51-1.39 (2H, m).
MS (ES+APCI) m/z : 683 [(M+H)
+].
同様にして対応する出発原料から表15の最終体を合成した。
【0404】
【表15-1】
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【0405】
【表15-2】
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【0406】
【表15-3】
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【0407】
【表15-4】
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(実施例83) N−(4−{2−アミノ−5−[3−フルオロ−4−(モルホリン−4−イルメチル)フェニル]ピリジン−3−イル}フェニル)−5−(4−メチルフェニル)−4−オキソ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1,4−ジヒドロピリジン−3−カルボキサミド メタンスルホン酸塩
【0408】
【化70】
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【0409】
(工程1)N−{4−[2−アミノ−5−(3−フルオロ−4−ホルミルフェニル)ピリジン−3−イル]フェニル}−5−(4−メチルフェニル)−4−オキソ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1,4−ジヒドロピリジン−3−カルボキサミド
実施例71の工程1で得たN−[4−(2−アミノ−5−ブロモピリジン−3−イル)フェニル]−5−(4−メチルフェニル)−4−オキソ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1,4−ジヒドロピリジン−3−カルボキサミド及び3−フルオロ−4−ホルミルフェニルホウ酸を用いて、溶媒として1,4−ジオキサン及び水(比率10:1)を用いて、触媒としてテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)を用いて、塩基として炭酸カリウムを用いて、反応温度100℃で7時間加熱攪拌し、中間体8と同様にして標記化合物を得た。
1H-NMR (CDCl
3) δ: 12.89 (1H, s), 10.37-10.35 (1H, m), 8.58-8.57 (1H, m), 8.37 (1H, d, J= 2.4 Hz), 7.94-7.87 (3H, m), 7.64 (1H, d, J = 2.4 Hz), 7.49-7.45 (6H, m), 7.36 (1H, dd, J = 12.1, 1.8 Hz), 7.31-7.28 (2H, m), 4.86-4.81 (2H, m), 4.07-4.01 (2H, m), 3.88 (2H, d, J = 7.3 Hz), 3.43-3.35 (2H, m), 2.41 (3H, s), 2.17-2.07 (1H, m), 1.64-1.53 (2H, m), 1.51-1.39 (2H, m).
MS (ES+APCI) m/z : 617 [(M+H)
+].
【0410】
(工程2)N−(4−{2−アミノ−5−[3−フルオロ−4−(モルホリン−4−イルメチル)フェニル]ピリジン−3−イル}フェニル)−5−(4−メチルフェニル)−4−オキソ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1,4−ジヒドロピリジン−3−カルボキサミド メタンスルホン酸塩
N−{4−[2−アミノ−5−(3−フルオロ−4−ホルミルフェニル)ピリジン−3−イル]フェニル}−5−(4−メチルフェニル)−4−オキソ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1,4−ジヒドロピリジン−3−カルボキサミド70.0mg(0.114mmol)をジクロロエタン2.27mlに懸濁し、モルホリン19.8μl(0.227mmol)を加え室温で5分攪拌した。反応液にトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム48.1mg(0.227mmol)を加え室温で3時間攪拌した。反応液に水及び炭酸水素ナトリウムを加えクロロホルムで抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(バイオタージ社、ジクロロメタン/エタノール=100/1〜50/1)で精製し固体を得た。このものをクロロホルム8.00mlに溶解し、1Mメタンスルホン酸/エタノール溶液91.2μl(91.2μmol)を加え減圧下濃縮した。残渣にジエチルエーテルを加え析出した固体をろ取し、標記化合物30.5mg(34.7%)を固体として得た。
1H-NMR (DMSO-D
6) δ: 13.21-13.18 (1H, m), 10.01-9.83 (1H, m), 8.72 (1H, d, J = 2.4 Hz), 8.42 (1H, d, J = 2.4 Hz), 8.19 (1H, d, J = 2.4 Hz), 8.10-8.03 (1H, m), 7.91-7.81 (3H, m), 7.78-7.73 (1H, m), 7.69-7.63 (1H, m), 7.61-7.55 (4H, m), 7.27 (2H, d, J = 7.9 Hz), 4.49-4.36 (2H, m), 4.12 (2H, d, J = 7.3 Hz), 4.03-3.92 (2H, m), 3.90-3.84 (2H, m), 3.72-3.59 (2H, m), 3.47-3.10 (8H, m), 2.36 (3H, s), 2.32 (3H, s), 2.17-2.05 (1H, m), 1.50-1.42 (2H, m), 1.38-1.25 (2H, m).
MS (ES+APCI) m/z : 688 [(M+H)
+].
同様にして対応する出発原料から表16の最終体を合成した。
【0411】
【表16】
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【0412】
(実施例85) N−(4−{2−アミノ−5−[1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−3−イル}−3−フルオロフェニル)−5−(4−メチルフェニル)−4−オキソ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1,4−ジヒドロピリジン−3−カルボキサミド メタンスルホン酸塩
【0413】
【化71】
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【0414】
(工程1)N−[4−(2−アミノ−5−ブロモピリジン−3−イル)−3−フルオロフェニル] −5−(4−メチルフェニル)−4−オキソ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1,4−ジヒドロピリジン−3−カルボキサミド
出発原料として特許(WO2013/115280 A1)記載の方法で合成した3−(4−アミノ−2−フルオロフェニル)−5−ブロモ−ピリジン−2−アミンを用いて、実施例1と同様にして標記化合物を得た。
1H-NMR (CDCl
3) δ: 13.01-12.98 (1H, m), 8.55 (1H, d, J = 2.4 Hz), 8.13 (1H, d, J = 2.4 Hz), 7.91 (1H, dd, J = 12.1, 2.4 Hz), 7.51-7.41 (5H, m), 7.32-7.25 (3H, m), 4.54-4.50 (2H, m), 4.07-4.01 (2H, m), 3.88 (2H, d, J = 7.3 Hz), 3.43-3.35 (2H, m), 2.41 (3H, s), 2.16-2.05 (1H, m), 1.64-1.54 (2H, m), 1.51-1.38 (2H, m).
MS (ES+APCI) m/z : 591 [(M+H)+].
【0415】
(工程2)N−(4−{2−アミノ−5−[1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−3−イル}−3−フルオロフェニル)−5−(4−メチルフェニル)−4−オキソ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1,4−ジヒドロピリジン−3−カルボキサミド メタンスルホン酸塩
出発原料として工程1で得たN−[4−(2−アミノ−5−ブロモピリジン−3−イル)−3−フルオロフェニル] −5−(4−メチルフェニル)−4−オキソ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1,4−ジヒドロピリジン−3−カルボキサミド及び1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールを用いて、溶媒として1,4−ジオキサン及び水(比率10:1)を用いて、触媒としてテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)を用いて、塩基として炭酸カリウムを用いて、反応温度100℃で7時間加熱攪拌し、中間体8と同様にしてN−(4−{2−アミノ−5−[1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−3−イル}−3−フルオロフェニル)−5−(4−メチルフェニル)−4−オキソ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1,4−ジヒドロピリジン−3−カルボキサミドを得た。このものを用いて、実施例71工程3と同様の操作により標記化合物を得た。
1H-NMR (DMSO-D
6) δ: 13.38-13.36 (1H, m), 8.73 (1H, d, J = 2.4 Hz), 8.42-8.40 (1H, m), 8.26-8.19 (3H, m), 8.03-7.98 (2H, m), 7.61-7.44 (6H, m), 7.27 (2H, d, J = 7.9 Hz), 4.44-4.35 (1H, m), 4.12 (2H, d, J = 6.7 Hz), 3.99-3.93 (2H, m), 3.90-3.84 (2H, m), 3.52-3.43 (2H, m), 3.31-3.23 (2H, m), 2.36 (3H, s), 2.31 (3H, s), 2.17-2.06 (1H, m), 2.05-1.98 (2H, m), 1.97-1.84 (2H, m), 1.49-1.42 (2H, m), 1.37-1.25 (2H, m).
MS (ES+APCI) m/z : 663 [(M+H)
+].
同様にして対応する出発原料から表17の最終体を合成した。
【0416】
【表17】
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【0417】
(実施例88 ) N−[2’−アミノ−5’−(3,4−ジメトキシフェニル)−2,3’−ビピリジン−5−イル]−5−(4−メチルフェニル)−4−オキソ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1,4−ジヒドロピリジン−3−カルボキサミド メタンスルホン酸塩
【0418】
【化72】
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【0419】
(工程1) N−(2’−アミノ−5’−ブロモ−2,3’−ビピリジン−5−イル)−5−(4−メチルフェニル)−4−オキソ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1,4−ジヒドロピリジン−3−カルボキサミド
5−ブロモ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−アミン200mg(0.669mmol)のジオキサン10.0ml、水1.00ml溶液に、N−(6−ヨードピリジン−3−イル)−5−(4−メチルフェニル)−4−オキソ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1,4−ジヒドロピリジン−3−カルボキサミド354mg(0.669mmol)、炭酸カリウム277mg(2.01mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)38.0mg(0.0344mmol)を加え、窒素雰囲気下、90℃にて3時間撹拌した。さらに5−ブロモ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−アミン200mg(0.669mmol)を加えて90℃にて5時間撹拌した。
放冷後、水、塩化メチレン、メタノールを加え、分液操作を行った。有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、ろ過し、溶液を濃縮した。残渣に酢酸エチルにてスラリーして、標記化合物352mg(91.6%)を固体として得た。
1H-NMR (CDCl
3) δ: 13.05 (1H, s), 8.94 (1H, d, J = 2.4 Hz), 8.56 (1H, d, J = 2.4 Hz), 8.32 (1H, dd, J = 8.5, 2.4 Hz), 8.10 (1H, d, J = 1.8 Hz), 7.92 (1H, d, J = 2.4 Hz), 7.68 (1H, d, J = 9.2 Hz), 7.50-7.44 (3H, m), 7.29 (2H, d, J = 7.9 Hz), 6.76 (2H, br s), 4.04 (2H, dd, J = 11.9, 3.4 Hz), 3.89 (2H, d, J = 7.3 Hz), 3.39 (2H, t, J = 11.0 Hz), 2.42 (3H, s), 2.16-2.06 (1H, m), 1.65-1.57 (2H, m), 1.51-1.38 (2H, m).
MS (APCI) m/z : 574 [(M+H)
+].
【0420】
(工程2) N−[2’−アミノ−5’−(3,4−ジメトキシフェニル)−2,3’−ビピリジン−5−イル]−5−(4−メチルフェニル)−4−オキソ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1,4−ジヒドロピリジン−3−カルボキサミド メタンスルホン酸塩
N−(2’−アミノ−5’−ブロモ−2,3’−ビピリジン−5−イル)−5−(4−メチルフェニル)−4−オキソ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1,4−ジヒドロピリジン−3−カルボキサミド130mg(0.226mmol),3,4−ジメトキシフェニルボロン酸50mg(0.272mmol)のジオキサン10ml、水1ml懸濁液に炭酸カリウム94mg(0.679mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)13mg(0.0113mmol)を加え、窒素雰囲気下、100℃にて2時間撹拌した。反応液を塩化メチレンにて希釈後、水洗した。有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥し、ろ過後、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン/メタノール=19/1、プレカラムとしてアミノシリカゲルカラムを使用)にて精製して、N−[2’−アミノ−5’−(3,4−ジメトキシフェニル)−2,3’−ビピリジン−5−イル]−5−(4−メチルフェニル)−4−オキソ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1,4−ジヒドロピリジン−3−カルボキサミド69.0mg(48.3%)を固体として得た。このものの塩化メチレン1.00ml、エタノール1.00ml溶液に、メタンスルホン酸10.5mg(0.192mmol)を加え、溶媒を留去した。残渣を塩化メチレン/酢酸エチル/イソプロピルエーテルに懸濁し、不溶物をろ取して、標記化合物65.0mg(81.8%)を固体として得た。
1H-NMR (CDCl
3) δ: 14.93 (1H, s), 13.27 (1H, s), 9.03 (1H, d, J = 2.4 Hz), 8.57 (1H, s), 8.41-8.36 (2H, m), 7.91-7.85 (2H, m), 7.52 (1H, d, J = 2.4 Hz), 7.46 (2H, d, J = 8.5 Hz), 7.30 (2H, d, J = 7.9 Hz), 7.05 (1H, dd, J = 8.2, 2.1 Hz), 7.00-6.94 (2H, m), 4.04 (2H, dd, J = 11.6, 3.7 Hz), 3.96 (3H, s), 3.95 (3H, s), 3.91 (2H, d, J = 7.3 Hz), 3.40 (2H, t, J = 11.0 Hz), 2.95 (3H, s), 2.42 (3H, s), 2.18-2.07 (1H, m), 1.65-1.55 (2H, m), 1.52-1.39 (2H, m).
MS (ESI) m/z : 632 [(M+H)
+].
同様にして対応する出発原料AおよびBから表18の最終体を合成した。
【0421】
【表18-1】
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【0422】
【表18-2】
[この文献は図面を表示できません]
【0423】
【表18-3】
[この文献は図面を表示できません]
【0424】
【表18-4】
[この文献は図面を表示できません]
【0425】
【表18-5】
[この文献は図面を表示できません]
【0426】
(実施例100) N−{6−[2−アミノ−5−(3,4−ジメトキシフェニル)ピリジン−3−イル] ピリダジン−3−イル}−5−(4−メチルフェニル)−4−オキソ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1,4−ジヒドロピリジン−3−カルボキサミド
【0427】
【化73】
[この文献は図面を表示できません]
【0428】
5−(3,4−ジメトキシフェニル)−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−アミン0.0800g(0.182mmol)、N−(6−クロロピリダジン−3−イル)−5−(4−メチルフェニル)−4−オキソ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1,4−ジヒドロピリジン−3−カルボキサミド0.0974g(0.273mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム(0)0.0167g(0.0182mmol)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル(XPhos)0.0348g(0.0729mmol)、炭酸ナトリウム0.0229g(0.547mmol)に1,4−ジオキサン2.00mLと水0.200mLを加え、100℃で4時間攪拌した。室温まで放冷後、反応液に水を加え、塩化メチレンで3回抽出し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過、減圧濃縮後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(山善社、酢酸エチル/メタノール=100/0〜80/20)で精製した。減圧濃縮後、得られた固体をエタノールに懸濁、濾取、乾燥することで標記化合物0.067g(収率58.1%)を固体として得た。
1H-NMR (DMSO-D
6) δ: 13.94 (1H, s), 8.78 (1H, d, J = 2.4 Hz), 8.64 (1H, d, J = 9.7 Hz), 8.52 (1H, d, J = 9.7 Hz), 8.42 (1H, d, J = 2.4 Hz), 8.25-8.21 (2H, m), 7.61 (2H, d, J = 7.9 Hz), 7.48 (2H, s), 7.28-7.23 (4H, m), 7.02 (1H, d, J= 8.5 Hz), 4.12 (2H, d, J = 7.3 Hz), 3.91-3.83 (5H, m), 3.79 (3H, s), 3.27 (2H, t, J = 10.9 Hz), 2.37 (3H, s), 2.16-2.07 (1H, m), 1.47 (2H, br d, J = 10.9 Hz), 1.37-1.26 (2H, m).
MS (APCI) m/z : 633 [(M+H)
+].
同様にして対応する出発原料AおよびBから表19の最終体を合成した。
【0429】
【表19-1】
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【0430】
【表19-2】
[この文献は図面を表示できません]
【0431】
【表19-3】
[この文献は図面を表示できません]
【0432】
【表19-4】
[この文献は図面を表示できません]
【0433】
(実施例110)N−[6−(2−アミノ−5−{3−メトキシ−4−[2−(モルホリン−4−イル)エトキシ]フェニル}ピリジン−3−イル)ピリダジン−3−イル]−5−(4−メチルフェニル)−4−オキソ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1,4−ジヒドロピリジン−3−カルボキサミド
【0434】
【化74】
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【0435】
3−ブロモ−5−{3−メトキシ−4−[2−(モルホリン−4−イル)エトキシ]フェニル}ピリジン−2−アミン0.245g(0.600mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン0.229g(0.900mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)0.0330g(0.0360mmol)、トリシクロヘキシルホスフィン0.0236g(0.0840mmol)、酢酸カリウム0.0883g(0.900mmol)に1,4−ジオキサン3.00mLを加え、窒素雰囲気下、80℃で6時間攪拌した。室温まで放冷後、反応液を濾過、濾液を減圧濃縮した。得られた残渣にN−(6−クロロピリダジン−3−イル)−5−(4−メチルフェニル)−4−オキソ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1,4−ジヒドロピリジン−3−カルボキサミド0.175g(0.399mmol)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロリド塩化メチレン錯体(1:1)0.0326g(0.0399mmol)、炭酸セシウム0.390g(1.20mmol)、1,4−ジオキサン4.00mL、水0.400mLを加え、窒素雰囲気下、100℃で4時間攪拌した。室温まで放冷後、反応液に飽和重曹水を加え、塩化メチレンで3回抽出し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過、減圧濃縮後、得られた残渣をアミノシリカゲルカラムクロマトグラフィー(山善社、酢酸エチル/メタノール=100/0〜80/20)にて精製した。減圧濃縮後、得られた固体を酢酸エチルに懸濁、濾取、乾燥することで標記化合物0.153g(収率52.4%)を固体として得た。
1H-NMR (CDCl
3) δ: 13.77 (1H, s), 8.67 (1H, d, J = 9.7 Hz), 8.51 (1H, d, J = 2.4 Hz), 8.35 (1H, d, J = 2.4 Hz), 7.96-7.94 (2H, m), 7.53-7.48 (3H, m), 7.27 (2H, d, J= 7.9 Hz), 7.08-7.05 (2H, m), 6.98 (1H, d, J = 7.9 Hz), 6.89 (2H, s), 4.21 (2H, t, J = 6.1 Hz), 4.03 (2H, dd, J = 11.2, 3.3 Hz), 3.94 (3H, s), 3.87 (2H, d, J = 7.3 Hz), 3.76 (4H, t, J = 4.9 Hz), 3.39 (2H, t, J = 11.2 Hz), 2.88 (2H, t, J = 6.1 Hz), 2.63-2.61 (4H, m), 2.41 (3H, s), 2.15-2.07 (1H, m), 1.62-1.60 (2H, br d、J = 11.2 Hz), 1.49-1.39 (2H, m).
MS (APCI) m/z : 732 [(M+H)
+].
同様にして対応する出発原料から表20の最終体を合成した。
【0436】
【表20】
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【0437】
(実施例112) N−{5−[2−アミノ−5−(3,4−ジメトキシフェニル)ピリジン−3−イル]ピラジン−2−イル}−5−(4−メチルフェニル)−4−オキソ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1,4−ジヒドロピリジン−3−カルボキサミド
【0438】
【化75】
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【0439】
5−(3,4−ジメトキシフェニル)−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−アミン0.111g(0.310mmol)、N−(5−ブロモピラジン−2−イル)−5−(4−メチルフェニル)−4−オキソ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1,4−ジヒドロピリジン−3−カルボキサミド0.100g(0.207mmol)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロリド 塩化メチレン体(1:1)0.0169g(0.0207mmol)、炭酸セシウム0.202g(0.621mmol)に1,4−ジオキサン2.00mLと水0.400mLを加え、80℃で1時間攪拌した。室温まで放冷後、反応液に水を加え、酢酸エチルで3回抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過、減圧濃縮後、得られた残渣をアミノシリカゲルカラムクロマトグラフィー(山善社、酢酸エチル/メタノール=100/0〜90/10)で精製した。減圧濃縮後、残渣を酢酸エチルとジエチルエーテルを用いて固化し、固体を濾取、乾燥することで標記化合物0.111g(収率84.8%)を固体として得た。
1H-NMR (DMSO-D6) δ: 13.61 (1H, s), 9.58 (1H, d, J = 1.2 Hz), 9.17 (1H, d, J = 2.4 Hz), 8.79 (1H, d, J = 2.4 Hz), 8.39 (1H, d, J = 2.4 Hz), 8.32 (1H, d, J = 2.4 Hz), 8.20 (1H, d, J = 2.4 Hz), 7.59 (2H, d, J = 8.5 Hz), 7.29-7.23 (6H, m), 7.02 (1H, d, J = 8.5 Hz), 4.13 (2H, d, J = 6.7 Hz), 3.89-3.85 (5H, m), 3.79 (3H, s), 3.27 (2H, t, J= 10.9 Hz), 2.36 (3H, s), 2.16-2.07 (1H, m), 1.49-1.44 (2H, m), 1.37-1.27 (2H, m).
MS (APCI) m/z : 633 [(M+H)
+].
【0440】
(実施例113) N−{4−[2−アミノ−5−(3,4−ジメトキシフェニル)ピリジン−3−イル]フェニル}−5−(4−シクロプロピルフェニル)−4−オキソ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1,4−ジヒドロピリジン−3−カルボキサミド
【0441】
【化76】
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【0442】
N−{4−[2−アミノ−5−(3,4−ジメトキシフェニル)ピリジン−3−イル]フェニル}−5−(4−ブロモフェニル)−4−オキソ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1,4−ジヒドロピリジン−3−カルボキサミド0.350g(0.503mmol)のトルエン5.00mL懸濁液に、シクロプロピルボロン酸0.0648g(0.755mmol)、トリシクロヘキシルホスフィン0.0282g(0.101mmol)、リン酸三カリウム0.374g(1.76mmol)、水1.00mLを加え、窒素置換後、酢酸パラジウム(II)0.0113g(0.0503mmol)を加え、100℃に加温した後、1,4−ジオキサン2.00mLを加え、同温度で4時間攪拌した。室温まで放冷後、反応液に水を加え、塩化メチレンで3回抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過、減圧濃縮後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(山善社、酢酸エチル/メタノール=100/0〜85/15)で精製し、さらに高速液体クロマトグラフィー(NOMURA Developsil Combi,アセトニトリル/水/0.1%ギ酸)で精製した。有機溶媒を減圧留去後、残渣に飽和重曹水を加え、析出した固体を濾取、乾燥することで標記化合物0.200g(収率60.5%)を固体として得た。
1H-NMR (DMSO-D
6) δ: 13.11 (1H, s), 8.71 (1H, d, J = 2.4 Hz), 8.25 (1H, d, J = 2.4 Hz), 8.16 (1H, d, J = 2.4 Hz), 7.82 (2H, d, J = 8.5 Hz), 7.63 (1H, d, J = 2.4 Hz), 7.58-7.52 (4H, m), 7.20-7.14 (4H, m), 6.99 (1H, d, J= 8.5 Hz), 5.76 (2H, s), 4.10 (2H, d, J= 7.3 Hz), 3.88-3.83 (5H, m), 3.77 (3H, s), 3.27 (2H, t, J = 10.9 Hz), 2.16-2.04 (1H, m), 2.00-1.93 (1H, m), 1.46 (2H, br d, J = 10.9 Hz), 1.35-1.26 (2H, m), 1.02-0.97 (2H, m), 0.73-0.69 (2H, m).
MS (APCI) m/z : 657[(M+H)
+].
【0443】
(実施例114) N−{4−[2−アミノ−5−(3,4−ジメトキシフェニル)ピリジン−3−イル]フェニル}−5−メチル−4’−オキソ−1’−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1’,4’−ジヒドロ−2,3’−ビピリジン−5’−カルボキサミド
【0444】
【化77】
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【0445】
N−{4−[2−アミノ−5−(3,4−ジメトキシフェニル)ピリジン−3−イル]フェニル}−5−ブロモ−4−オキソ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1,4−ジヒドロピリジン−3−カルボキサミド0.620g(1.00mmol)、5−メチルピリジン−2−ボロン酸 N−フェニルジエタノールアミンエステル0.480g(1.70mmol)、ヨウ化銅(I)0.0762g(0.400mmol)にトルエン6.00mLとメタノール1.85mL、炭酸カリウム1.84g(13.3mmol)の水1.20mL溶液を加え、窒素置換後、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)0.116g(0.100mmol)を加え、100℃で4時間撹拌した。室温まで放冷後、反応液に酢酸エチルと水を加え、不溶物を濾去した。濾液を酢酸エチルで3回抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過、減圧濃縮後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(山善社、酢酸エチル/メタノール=99/1〜85/15)で精製した。減圧濃縮後、残渣に酢酸エチルを加え固化させ、固体を濾取、乾燥することで標記化合物0.229g(収率36.2%)を固体として得た。
1H-NMR (DMSO-D
6) δ: 12.98 (1H, s), 8.75 (1H, d, J = 2.4 Hz), 8.71 (1H, d, J = 2.4 Hz), 8.30 (1H, d, J = 2.4 Hz), 8.25 (1H, d, J = 2.4 Hz), 8.02 (1H, dd, J = 8.5, 2.4 Hz), 7.82 (2H, d, J = 8.5 Hz), 7.61 (1H, d, J = 2.4 Hz), 7.53 (2H, d, J = 8.5 Hz), 7.34 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.19-7.13 (2H, m), 6.98 (1H, d, J = 8.5 Hz), 5.69 (2H, s), 4.12 (2H, d, J = 7.3 Hz), 3.88-3.83 (5H, m), 3.77 (3H, s), 3.27 (2H, t, J = 11.0 Hz), 2.52 (3H, s), 2.17-2.07 (1H, m), 1.47 (2H, br d, J = 11.0 Hz), 1.37-1.26 (2H, m).
MS (APCI) m/z: 632 [(M+H)
+].
同様にして対応する出発原料から表21の最終体を合成した。
【0446】
【表21】
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【0447】
(実施例116) N−{4−[2−アミノ−5−(3,4−ジメトキシフェニル)ピリジン−3−イル]フェニル}−6’−メチル−4−オキソ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1,4−ジヒドロ−3,3’−ビピリジン−5−カルボキサミド
【0448】
【化78】
[この文献は図面を表示できません]
【0449】
窒素雰囲気下、N−{4−[2−アミノ−5−(3,4−ジメトキシフェニル)ピリジン−3−イル]フェニル}−5−ブロモ−4−オキソ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1,4−ジヒドロピリジン−3−カルボキサミド0.400g(0.646mmol)、2−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン0.212g(0.969mmol)、炭酸セシウム0.631g(1.94mmol)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロリド 塩化メチレン錯体(1:1)0.0527g(0.0646mmol)に1,4−ジオキサン5.00mLと水1.00mLを加え、80℃で4時間攪拌した。室温まで放冷後、反応液に水と酢酸エチルを加え、不溶物を濾去した。濾液を酢酸エチルで3回抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過、減圧濃縮後、得られた残渣をアミノシリカゲルカラムクロマトグラフィー(山善社、酢酸エチル/メタノール=99/1〜90/10)で精製し、さらにシリカゲルカラムクロマトグラフィー(山善社、酢酸エチル/メタノール=99/1〜5/95)で精製した。減圧濃縮後、残渣を高速液体クロマトグラフィー(NOMURA Developsil Combi,アセトニトリル/水/0.1%ギ酸)で精製した。有機溶媒を減圧留去後、残渣に飽和重曹水を加え、酢酸エチルで3回抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過、減圧濃縮することで標記化合物0.129g(収率31.6%)を非晶性固体として得た。
1H-NMR (DMSO-D
6) δ: 13.08 (1H, s), 8.76 (1H, d, J = 2.4 Hz), 8.69 (1H, d, J = 2.4 Hz), 8.51-8.47 (2H, m), 8.26 (1H, d, J = 2.4 Hz), 7.84 (2H, d, J = 8.5 Hz), 7.71 (1H, dd, J = 8.5, 2.4 Hz), 7.62 (1H, d, J = 2.4 Hz), 7.55 (2H, d, J = 8.5 Hz), 7.20-7.14 (2H, m), 6.99 (1H, d, J = 8.5 Hz), 5.69 (2H, s), 4.20 (2H, d, J = 7.3 Hz), 3.88-3.83 (5H, m), 3.77 (3H, s), 3.27 (2H, t, J = 11.3 Hz), 2.36 (3H, s), 2.11-2.03 (1H, m), 1.47 (2H, br d, J = 11.0 Hz), 1.37-1.26 (2H, m).
MS (APCI) m/z: 632 [(M+H)
+].
同様にして対応する出発原料から表22の最終体を合成した。
【0450】
【表22】
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【0451】
(実施例119) N−{4−[2−アミノ−5−(3,4−ジメトキシフェニル)ピリジン−3−イル]フェニル}−5−(5−メチルチオフェン−2−イル)−4−オキソ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1,4−ジヒドロピリジン−3−カルボキサミド
【0452】
【化79】
[この文献は図面を表示できません]
【0453】
N−{4−[2−アミノ−5−(3,4−ジメトキシフェニル)ピリジン−3−イル]フェニル}−5−ブロモ−4−オキソ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1,4−ジヒドロピリジン−3−カルボキサミド0.200g(0.323mmol)、(5−メチル−2−チエニル)ボロン酸 0.055g(0.387mmol)、炭酸カリウム0.134g(0.969mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)0.0373g(0.0323mmol)に1,2−ジメトキシエタン5.00mLと水0.500mLを加え90℃で12時間撹拌後、放冷した。反応液に水を加え、塩化メチレンで3回抽出し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過、減圧濃縮後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(山善社、酢酸エチル/メタノール=99/1〜80/20)で精製し、アミノシリカゲルカラムクロマトグラフィー(山善社、酢酸エチル/メタノール=99/1〜93/7)で精製した。さらに高速液体クロマトグラフィー(NOMURA Developsil Combi,アセトニトリル/水/0.1%ギ酸)にて精製することで標記化合物0.0860g(収率41.8%)を固体として得た。
1H-NMR (DMSO-D
6) δ: 12.90 (1H, s), 8.69-8.66 (2H, m), 8.26 (1H, d, J = 2.4 Hz), 7.84 (2H, d, J = 8.5 Hz), 7.62 (1H, d, J = 2.4 Hz), 7.57-7.54 (3H, m), 7.20-7.14 (2H, m), 6.99 (1H, d, J= 8.5 Hz), 6.87-6.85 (1H, m), 5.70 (2H, s), 4.14 (2H, d, J = 7.3 Hz), 3.88-3.83 (5H, m), 3.77 (3H, s), 3.27 (2H, t, J = 10.9 Hz), 2.49 (3H, s), 2.16-2.10 (1H, m), 1.45 (2H, br d, J = 10.9 Hz), 1.38-1.27 (2H, m).
MS (APCI) m/z : 637 [(M+H)
+].
同様にして対応する出発原料から表23の最終体を合成した。
【0454】
【表23】
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【0455】
(実施例121) N−[4−(2−アミノ−5−{4−[(2R)−1,4−ジオキサン−2−イルメトキシ]−3−メトキシフェニル}ピリジン−3−イル)−3−フルオロフェニル] −1’−[(4−シアノテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル) メチル]−5−メチル−4’−オキソ−1’,4’−ジヒドロ−2,3’−ビピリジン−5’−カルボキサミド
【0456】
【化80】
[この文献は図面を表示できません]
【0457】
窒素雰囲気下、N−[4−(2−アミノ−5−{4−[(2R)−1,4−ジオキサン−2−イルメトキシ] −3−メトキシフェニル}ピリジン−3−イル) −3−フルオロフェニル]−5−ブロモ−1’−[(4−シアノテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル) メチル]−4’−オキソ−1’,4’−ジヒドロ−2,3’−ビピリジン−5’−カルボキサミド0.230g(0.279mmol)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロリド 塩化メチレン錯体(1:1)0.0228g(0.0279mmol)、炭酸セシウム0.272g(0.836mmol)に1,4−ジオキサン5.00mL、水0.500mL、50%トリメチルボロキシン テトラヒドロフラン溶液(3.5mol/L)0.0960mL(0.334mmol)を加え、100℃で3時間半攪拌した。室温まで放冷後、反応液に飽和重曹水と酢酸エチルを加え、不溶物を濾去した。濾液を酢酸エチルで3回抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過、減圧濃縮後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(山善社、酢酸エチル/メタノール=99/1〜80/20)で精製後、さらにアミノシリカゲルカラムクロマトグラフィー(山善社、酢酸エチル/メタノール=99/1〜93/7)で精製することで標記化合物0.145g(収率68.4%)を非晶性固体として得た。
1H-NMR (DMSO-D
6) δ: 13.07 (1H, s), 8.86 (1H, d, J = 2.4 Hz), 8.80 (1H, d, J = 2.4 Hz), 8.52-8.48 (2H, m), 8.31 (1H, d, J = 2.4 Hz), 7.94 (1H, dd, J = 12.1, 2.4 Hz), 7.72 (1H, dd, J = 8.2, 2.4 Hz), 7.63 (1H, d, J = 2.4 Hz), 7.50-7.42 (2H, m), 7.18 (1H, d, J = 2.4 Hz), 7.11 (1H, dd, J = 8.5, 2.4 Hz), 6.99 (1H, d, J = 8.5 Hz), 5.71 (2H, s), 4.70 (2H, s), 3.97-3.74 (10H, m), 3.69-3.60 (2H, m), 3.52-3.32 (4H, m), 2.36 (3H, s), 1.88-1.77 (4H, m).
MS (APCI) m/z : 761 [(M+H)
+].
同様にして対応する出発原料から表24の最終体を合成した。
【0458】
【表24】
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【0459】
(実施例124) N−[4−(2−アミノ−5−{4−[(2R)−1,4−ジオキサン−2−イルメトキシ]−3-メトキシフェニル}ピリジン−3−イル)−3−フルオロフェニル]−5−メチル−4’−オキソ−1’− (テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1’,4’−ジヒドロ−2,3’−ビピリジン−5’−カルボキサミド メタンスルホン酸塩(非晶性固体)
【0460】
【化81】
[この文献は図面を表示できません]
【0461】
N−[4−(2−アミノ−5−{4−[(2R)−1,4−ジオキサン−2−イルメトキシ]−3-メトキシフェニル}ピリジン−3−イル)−3−フルオロフェニル]−5−メチル−4’−オキソ−1’−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1’,4’− ジヒドロ−2,3’−ビピリジン−5’−カルボキサミド23.9g(32.5mmol)の塩化メチレン110mL溶液に、メタンスルホン酸2.11mL(3.12g,32.5mmol)のエタノール36.0mL溶液を加え、室温で15分間撹拌した。反応液を減圧濃縮後、得られた非晶性固体を酢酸エチルに懸濁、濾取、乾燥することで標記化合物25.7g(収率95.1%)を非晶性固体として得た。
1H-NMR (DMSO-D6) δ: 13.27 (1H, s), 8.79 (1H, d, J = 2.4 Hz), 8.72 (1H, d, J = 2.4 Hz), 8.54 (1H, d, J = 2.4 Hz), 8.46 (1H, d, J = 8.5 Hz), 8.34 (1H, d, J = 2.4 Hz), 8.29 (1H, d, J = 2.4 Hz), 8.03-7.99 (1H, m), 7.78 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.59-7.51 (4H, m), 7.31 (1H, d, J = 2.4 Hz), 7.25 (1H, dd, J = 8.5, 2.4 Hz), 7.06 (1H, d, J = 8.5 Hz), 4.21 (2H, d, J = 7.3 Hz), 4.01-3.93 (2H, m), 3.90-3.74 (8H, m), 3.69-3.24 (6H, m), 2.37 (3H, s), 2.34 (3H, s), 2.13-2.02 (1H, m), 1.47 (2H, br d, J = 10.9 Hz), 1.37-1.28 (2H, m).
MS (APCI) m/z : 736[(M+H)
+].
元素分析値 C
41H
42FN
5O
7・1.0CH
3SO
3H・1.0H
2Oとして
計算値:C, 59.35; H, 5.69; N, 8.24; F, 2.24; S, 3.77.
実測値:C, 59.38; H, 5.80; N, 8.10; F, 2.23; S, 3.71.
同様にして対応する出発原料から表25の各メシル酸塩を非晶性固体として得た。
【0462】
【表25-1】
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【0463】
【表25-2】
[この文献は図面を表示できません]
【0464】
【表25-3】
[この文献は図面を表示できません]
【0465】
以下、N−[4−(2−アミノ−5−{4−[(2R)−1,4−ジオキサン−2−イルメトキシ]−3−メトキシフェニル}ピリジン−3−イル)フェニル]−5−(4−メチルフェニル)−4−オキソ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1,4−ジヒドロピリジン−3−カルボキサミドは実施例1の化合物、N−[4−(2−アミノ−5−{4−[(2R)−1,4−ジオキサン−2−イルメトキシ]−3−メトキシフェニル}ピリジン−3−イル)−3−フルオロフェニル]−5−メチル−4’−オキソ−1’−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1’,4’− ジヒドロ−2,3’−ビピリジン−5’−カルボキサミドは実施例34の化合物である。
【0466】
(実施例130) N−[4−(2−アミノ−5−{4−[(2R)−1,4−ジオキサン−2−イルメトキシ]−3−メトキシフェニル}ピリジン−3−イル)フェニル]−5−(4−メチルフェニル)−4−オキソ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1,4−ジヒドロピリジン−3−カルボキサミド メタンスルホン酸塩 水和物
【0467】
【化82】
[この文献は図面を表示できません]
【0468】
N−[4−(2−アミノ−5−{4−[(2R)−1,4−ジオキサン−2−イルメトキシ]−3−メトキシフェニル}ピリジン−3−イル)フェニル]−5−(4−メチルフェニル)−4−オキソ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1,4−ジヒドロピリジン−3−カルボキサミド46.3g(62.6mmol)をアセトン244mlに懸濁し水27.0mlを加えた。混液にメタンスルホン酸4.27ml(65.8mmol)を少量ずつ加えた。反応液を室温で30時間攪拌したのち、ブッフナーロートにより吸引ろ過し、ろ取した固体を水/アセトン混合液(水/アセトン=1/9)で洗浄し、標記化合物47.5g(収率87.5%)を結晶性固体として得た。
1H-NMR (DMSO-D
6) δ: 13.22 (1H, s), 8.72 (1H, d, J = 2.0 Hz), 8.28 (1H, d, J = 2.0 Hz), 8.21 (1H, d, J = 2.0 Hz), 8.19 (1H, d, J = 2.0 Hz), 7.90 (2H, d, J = 8.5 Hz), 7.60-7.52 (6H, m), 7.32 (1H, d, J = 2.0 Hz), 7.27 (3H, d, J = 8.5 Hz), 7.06 (1H, d, J = 8.5 Hz), 4.11 (2H, d, J = 7.5 Hz), 4.01-3.93 (2H, m), 3.89-3.22 (14H, m), 2.36 (3H, s), 2.32 (3H, s), 2.17-2.04 (1H, m), 1.46 (2H, d, J = 11.0 Hz), 1.37-1.25 (2H, m).
MS (APCI) m/z : 717 [(M+H)
+].
元素分析値 C
42H
44N
4O
7・1.0CH
3SO
3H・3.0H
2Oとして
計算値:C, 59.57; H, 6.28; N, 6.46; S, 3.70.
実測値:C, 59.75; H, 6.29; N, 6.48; S, 3.76.
粉末X線回折(CuKα、λ=1.54オングストローム、走査速度 = 20°/min)の回折パターンを
図1において最大ピーク強度を100とした場合の相対強度22以上のピークを表26に示す。
【0469】
【表26】
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【0470】
(実施例131) N−[4−(2−アミノ−5−{4−[(2R)−1,4−ジオキサン−2−イルメトキシ]−3−メトキシフェニル}ピリジン−3−イル)フェニル]−5−(4−メチルフェニル)−4−オキソ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1,4−ジヒドロピリジン−3−カルボキサミド 臭化水素酸塩 水和物
【0471】
【化83】
[この文献は図面を表示できません]
【0472】
N−[4−(2−アミノ−5−{4−[(2R)−1,4−ジオキサン−2−イルメトキシ]−3−メトキシフェニル}ピリジン−3−イル)フェニル]−5−(4−メチルフェニル)−4−オキソ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1,4−ジヒドロピリジン−3−カルボキサミド 250mg(349μmol)にメタノール3.99ml、水633μlを加えた。その後、1.00mol/L臭化水素酸水溶液 365μl(365μmol)を加えた。混合液を40℃で約21時間、次いで、室温で約30分攪拌し、桐山ロートにより吸引ろ過し、析出した固体をろ取した。その後、風乾し、標記化合物243mg(収率81.4%)を結晶性固体として得た。
1H-NMR (DMSO-D
6) δ: 13.22 (1H, s), 8.72 (1H, d, J = 2.5 Hz), 8.28 (1H, d, J = 2.5 Hz), 8.21 (1H, d, J = 2.5 Hz), 8.19 (1H, d, J = 2.5 Hz), 7.90 (2H, d, J = 8.8 Hz), 7.60-7.55 (4H, m), 7.50 (2H, br s), 7.31 (1H, d, J = 2.5 Hz), 7.29-7.23 (3H, m), 7.06 (1H, d, J = 8.8 Hz), 4.12 (2H, d, J = 7.5 Hz), 4.01-3.93 (2H, m), 3.89-3.24 (14H, m), 2.36 (3H, s), 2.16-2.05 (1H, m), 1.46 (2H, d, J = 12.5 Hz), 1.37-1.25 (2H, m).
元素分析値 C
42H
44N
4O
7・1HBr・3.3H
2Oとして
計算値:C,58.85; H,6.07; N,6.53;Br, 9.32.
実測値:C,58.91; H,5.98; N,6.58;Br, 9.42.
粉末X線回折(CuKα、λ=1.54オングストローム、走査速度 = 20°/min)の回折パターンを
図2において最大ピーク強度を100とした場合の相対強度19以上のピークを表27に示す。
【0473】
【表27】
[この文献は図面を表示できません]
【0474】
(実施例132) N−[4−(2−アミノ−5−{4−[(2R)−1,4−ジオキサン−2−イルメトキシ]−3−メトキシフェニル}ピリジン−3−イル)フェニル]−5−(4−メチルフェニル)−4−オキソ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1,4−ジヒドロピリジン−3−カルボキサミド 硝酸塩 水和物
【0475】
【化84】
[この文献は図面を表示できません]
【0476】
N−[4−(2−アミノ−5−{4−[(2R)−1,4−ジオキサン−2−イルメトキシ]−3−メトキシフェニル}ピリジン−3−イル)フェニル]−5−(4−メチルフェニル)−4−オキソ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1,4−ジヒドロピリジン−3−カルボキサミド 249mg(347μmol)にメタノール1.49ml、水9.10μlを加えた。その後、1.00mol/L 硝酸水溶液364μl(364μmol)を加えた。混合液を40℃で約21時間、次いで、室温で約30分攪拌し、桐山ロートにより吸引ろ過し、析出した固体をろ取した。その後、風乾し、標記化合物252mg(収率87.0%)を結晶性固体として得た。
1H-NMR (DMSO-D
6) δ: 13.22 (1H, s), 8.72 (1H, d, J = 2.5 Hz), 8.27 (1H, d, J = 2.5 Hz), 8.21 (1H, d, J = 2.5 Hz), 8.19 (1H, d, J = 2.5 Hz), 7.90 (2H, d, J = 8.8 Hz), 7.60-7.55 (4H, m), 7.49 (2H, br s), 7.31 (1H, d, J = 2.4 Hz), 7.29-7.24 (3H, m), 7.06 (1H, d, J = 8.8 Hz), 4.11 (2H, d, J = 7.5 Hz), 4.01-3.93 (2H, m), 3.90-3.22 (14H, m), 2.36 (3H, s), 2.17-2.04 (1H, m), 1.46 (2H, d, J = 12.5 Hz), 1.38-1.26 (2H, m).
元素分析値 C
42H
44N
4O
7・1HNO
3・3H
2Oとして
計算値:C,60.49; H,6.16; N,8.40.
実測値:C,60.58; H,6.15; N,8.43.
粉末X線回折(CuKα、λ=1.54オングストローム、走査速度 = 20°/min)の回折パターンを
図3において最大ピーク強度を100とした場合の相対強度34以上のピークを表28に示す。
【0477】
【表28】
[この文献は図面を表示できません]
【0478】
(実施例133) N−[4−(2−アミノ−5−{4−[(2R)−1,4−ジオキサン−2−イルメトキシ]−3-メトキシフェニル}ピリジン−3−イル)フェニル]−5−(4−メチルフェニル)−4−オキソ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1,4−ジヒドロピリジン−3−カルボキサミド 硫酸塩 水和物
【0479】
【化85】
[この文献は図面を表示できません]
【0480】
N−[4−(2−アミノ−5−{4−[(2R)−1,4−ジオキサン−2−イルメトキシ]−3−メトキシフェニル}ピリジン−3−イル)フェニル]−5−(4−メチルフェニル)−4−オキソ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1,4−ジヒドロピリジン−3−カルボキサミド 249mg(347μmol)にメタノール3.98ml、水632μlを加えた。その後、1.00mol/L 硫酸水溶液363μl(363μmol)を加えた。混合液を40℃で約21時間、次いで、室温で約30分攪拌し、桐山ロートにより吸引ろ過し、析出した固体をろ取した。その後、風乾し、標記化合物271mg(収率90.4%)を結晶性固体として得た。
1H-NMR (DMSO-D
6) δ: 13.20 (1H, s), 8.72 (1H, d, J = 2.4 Hz), 8.27 (1H, d, J = 2.4 Hz), 8.18 (1H, d, J = 2.4 Hz), 8.08 (1H, s), 7.88 (2H, d, J = 8.5 Hz), 7.57 (4H, t, J = 8.5 Hz), 7.30-7.03 (7H, m), 4.11 (2H, d, J = 7.5 Hz), 4.01-3.92 (2H, m), 3.91-3.21 (14H, m), 2.36 (3H, s), 2.16-2.05 (1H, m), 1.46 (2H, d, J = 12.5 Hz), 1.37-1.25 (2H, m).
元素分析値 C
42H
44N
4O
7・0.75H
2SO
4・4H
2Oとして
計算値:C,58.49; H,6.25; N,6.50; S, 2.79.
実測値:C,58.53; H,6.13; N,6.52; S, 2.80..
粉末X線回折(CuKα、λ=1.54オングストローム、走査速度 = 20°/min)の回折パターンを
図4において最大ピーク強度を100とした場合の相対強度13以上のピークを表29に示す。
【0481】
【表29】
[この文献は図面を表示できません]
【0482】
(実施例134) N−[4−(2−アミノ−5−{4−[(2R)−1,4−ジオキサン−2−イルメトキシ]−3−メトキシフェニル}ピリジン−3−イル)フェニル]−5−(4−メチルフェニル)−4−オキソ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1,4−ジヒドロピリジン−3−カルボキサミド リン酸塩 水和物
【0483】
【化86】
[この文献は図面を表示できません]
【0484】
N−[4−(2−アミノ−5−{4−[(2R)−1,4−ジオキサン−2−イルメトキシ]−3−メトキシフェニル}ピリジン−3−イル)フェニル]−5−(4−メチルフェニル)−4−オキソ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1,4−ジヒドロピリジン−3−カルボキサミド 251mg(350μmol)にメタノール501μL、水1.28mlを加えた。その後、0.504mol/L リン酸水溶液729μl(367μmol)を加えた。混合液を40℃で約24時間、次いで、室温で約30分攪拌し、桐山ロートにより吸引ろ過し、析出した固体をろ取した。その後、風乾し、標記化合物254mg(収率82.8%)を結晶性固体として得た。
1H-NMR (DMSO-D
6) δ: 13.11 (1H, s), 8.72 (1H, d, J = 2.5 Hz), 8.25 (1H, d, J = 2.5 Hz), 8.17 (1H, d, J = 2.5 Hz), 7.82 (2H, d, J = 8.5 Hz), 7.62 (1H, d, J = 2.5 Hz), 7.58 (2H, d, J = 8.5 Hz), 7.53 (2H, d, J = 8.5 Hz), 7.26 (2H, d, J = 8.5 Hz), 7.20 (1H, d, J = 2.0 Hz), 7.13 (1H, dd, J = 8.5, 2.0 Hz), 6.99 (1H, d, J = 8.5 Hz), 5.73 (2H, br s), 4.11 (2H, d, J = 7.5 Hz), 3.98-3.90 (2H, m), 3.89-3.22 (14H, m), 2.36 (3H, s), 2.16-2.04 (1H, m), 1.46 (2H, d, J = 11.5 Hz), 1.37-1.25 (2H, m).
元素分析値 C
42H
44N
4O
7・1.0H
3PO
4・3.5H
2Oとして
計算値:C,57.46; H,6.20; N,6.38; P, 3.53.
実測値:C,57.41; H,6.20; N,6.41; P, 3.41.
粉末X線回折(CuKα、λ=1.54オングストローム、走査速度 = 20°/min)の回折パターンを
図5において最大ピーク強度を100とした場合の相対強度20以上のピークを表30に示す。
【0485】
【表30】
[この文献は図面を表示できません]
【0486】
(実施例135) N−[4−(2−アミノ−5−{4−[(2R)−1,4−ジオキサン−2−イルメトキシ]−3−メトキシフェニル}ピリジン−3−イル)フェニル]−5−(4−メチルフェニル)−4−オキソ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1,4−ジヒドロピリジン−3−カルボキサミド エタンスルホン酸塩 水和物
【0487】
【化87】
[この文献は図面を表示できません]
【0488】
N−[4−(2−アミノ−5−{4−[(2R)−1,4−ジオキサン−2−イルメトキシ]−3−メトキシフェニル}ピリジン−3−イル)フェニル]−5−(4−メチルフェニル)−4−オキソ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1,4−ジヒドロピリジン−3−カルボキサミド 251mg(350μmol)にメタノール1.00ml、水3.65mlを加えた。その後、1.00mol/L エタンスルホン酸水溶液368μl(368μmol)を加えた。混合液に下記に示す方法で取得した種晶を少量加え、40℃で約21時間、次いで、室温で約30分攪拌し、桐山ロートにより吸引ろ過し、析出した固体をろ取した。その後、風乾し、標記化合物265mg(収率81.8%)を結晶性固体として得た。
種晶の取得方法
N−[4−(2−アミノ−5−{4−[(2R)−1,4−ジオキサン−2−イルメトキシ]−3−メトキシフェニル}ピリジン−3−イル)フェニル]−5−(4−メチルフェニル)−4−オキソ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1,4−ジヒドロピリジン−3−カルボキサミド 10.4mg(14.5μmol)にメタノール41.6μL、水151μlを加えた。その後、1.00mol/L エタンスルホン酸水溶液15.2μl(15.2μmol)を加えた。混合液を40℃で約24時間、次いで、室温で約30分攪拌し、桐山ロートにより吸引ろ過し、析出した固体をろ取した。その後、風乾し、種晶として10.9mgを得た。
1H-NMR (DMSO-D
6) δ: 13.22 (1H, s), 8.72 (1H, d, J = 2.0 Hz), 8.28 (1H, d, J = 2.0 Hz), 8.20 (2H, dd, J = 8.5, 2.0 Hz), 7.90 (2H, d, J = 8.5 Hz), 7.61-7.49 (6H, m), 7.32 (1H, d, J = 2.0 Hz), 7.29-7.24 (3H, m), 7.06 (1H, d, J = 8.5 Hz), 4.11 (2H, d, J = 7.5 Hz), 4.01-3.93 (2H, m), 3.87-3.24 (14H, m), 2.41-2.31 (5H, m), 2.16-2.04 (1H, m), 1.46 (2H, d, J = 11.5 Hz), 1.37-1.25 (2H, m), 1.06 (3H, t, J = 7.5 Hz).
元素分析値 C
42H
44N
4O
7・1.0C
2H
5SO
3H・5.5H
2Oとして
計算値:C,57.07; H,6.64; N,6.05; S, 3.46.
実測値:C,57.13; H,6.78; N,6.08; S, 3.60.
粉末X線回折(CuKα、λ=1.54オングストローム、走査速度 = 20°/min)の回折パターンを
図6において最大ピーク強度を100とした場合の相対強度5以上のピークを表31に示す。
【0489】
【表31】
[この文献は図面を表示できません]
【0490】
(実施例136) N−[4−(2−アミノ−5−{4−[(2R)−1,4−ジオキサン−2−イルメトキシ]−3−メトキシフェニル}ピリジン−3−イル)フェニル]−5−(4−メチルフェニル)−4−オキソ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1,4−ジヒドロピリジン−3−カルボキサミド ベンゼンスルホン酸塩 水和物
【0491】
【化88】
[この文献は図面を表示できません]
【0492】
N−[4−(2−アミノ−5−{4−[(2R)−1,4−ジオキサン−2−イルメトキシ]−3−メトキシフェニル}ピリジン−3−イル)フェニル]−5−(4−メチルフェニル)−4−オキソ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1,4−ジヒドロピリジン−3−カルボキサミド 250mg(349μmol)にメタノール1.00ml、水3.64mlを加えた。その後、1.00mol/L ベンゼンスルホン酸水溶液 366μl(366μmol)を加えた。超音波洗浄機を使って懸濁液とした後、40℃で約21時間、次いで、室温で約30分攪拌し、桐山ロートにより吸引ろ過し、析出した固体をろ取した。その後、風乾し、標記化合物287mg(収率88.3%)を結晶性固体として得た。
1H-NMR (DMSO-D
6) δ: 13.22 (1H, s), 8.72 (1H, d, J = 2.0 Hz), 8.27 (1H, d, J = 2.0 Hz), 8.19 (2H, d, J = 2.0 Hz), 7.90 (2H, d, J = 8.5 Hz), 7.61-7.55 (6H, m), 7.44 (2H, br s), 7.35-7.24 (7H, m), 7.06 (1H, d, J = 8.5 Hz), 4.11 (2H, d, J = 7.5 Hz), 4.01-3.93 (2H, m), 3.90-3.22 (14H, m), 2.36 (3H, s), 2.17-2.04 (1H, m), 1.46 (2H, d, J = 11.6 Hz), 1.31 (2H, td, J = 12.2, 8.5 Hz).
元素分析値 C
42H
44N
4O
7・1.0C
6H
5SO
3H・3H
2Oとして
計算値:C,62.05; H,6.08; N,6.03; S, 3.45.
実測値:C,62.18; H,6.07; N,6.08; S, 3.46.
粉末X線回折(CuKα、λ=1.54オングストローム、走査速度 = 20°/min)の回折パターンを
図7において最大ピーク強度を100とした場合の相対強度29以上のピークを表32に示す。
【0493】
【表32】
[この文献は図面を表示できません]
【0494】
(実施例137) N−[4−(2−アミノ−5−{4−[(2R)−1,4−ジオキサン−2−イルメトキシ]−3−メトキシフェニル}ピリジン−3−イル)フェニル]−5−(4−メチルフェニル)−4−オキソ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1,4−ジヒドロピリジン−3−カルボキサミド p−トルエンスルホン酸塩
【0495】
【化89】
[この文献は図面を表示できません]
【0496】
N−[4−(2−アミノ−5−{4−[(2R)−1,4−ジオキサン−2−イルメトキシ]−3−メトキシフェニル}ピリジン−3−イル)フェニル]−5−(4−メチルフェニル)−4−オキソ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1,4−ジヒドロピリジン−3−カルボキサミド 268mg(373μmol)にメタノール2.14ml、水145μlを加えた。その後、1.00mol/L p−トルエンスルホン酸水溶液390μl(390μmol)を加えた。混合液に下記に示す方法で取得した種晶を少量加え、40℃で約21時間、次いで、室温で約30分攪拌し、桐山ロートにより吸引ろ過し、析出した固体をろ取した。その後、風乾し、標記化合物255mg(収率77.0%)を結晶性固体として得た。
種晶の取得方法
N−[4−(2−アミノ−5−{4−[(2R)−1,4−ジオキサン−2−イルメトキシ]−3−メトキシフェニル}ピリジン−3−イル)フェニル]−5−(4−メチルフェニル)−4−オキソ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1,4−ジヒドロピリジン−3−カルボキサミド 10.3mg(14.4μmol)にメタノール165μL、水26.2μlを加えた。その後、1.00mol/L p−トルエンスルホン酸水溶液15.0μl(15.0μmol)を加えた。混合液を40℃で約24時間、次いで、室温で約30分攪拌し、桐山ロートにより吸引ろ過し、析出した固体をろ取した。その後、風乾し、種晶として10.7mgを得た。
1H-NMR (DMSO-D
6) δ: 13.22 (1H, s), 8.73 (1H, d, J = 2.0 Hz), 8.28 (1H, d, J = 2.0 Hz), 8.21 (1H, d, J = 2.0 Hz), 8.19 (1H, d, J = 2.0 Hz), 7.90 (2H, d, J = 8.0 Hz), 7.60-7.45 (8H, m), 7.31 (1H, d, J = 2.0 Hz), 7.29-7.24 (3H, m), 7.11 (2H, d, J = 8.0 Hz), 7.06 (1H, d, J = 8.0 Hz), 4.11 (2H, d, J = 7.5 Hz), 4.02-3.93 (2H, m), 3.90-3.22 (14H, m), 2.36 (3H, s), 2.29 (3H, s), 2.16-2.04 (1H, m), 1.46 (2H, d, J = 11.5 Hz), 1.37-1.25 (2H, m).
元素分析値 C
42H
44N
4O
7・1.0C
7H
7SO
3Hとして
計算値:C,66.19; H,5.89; N,6.30; S, 3.61.
実測値:C,65.91; H,5.97; N,6.26; S, 3.59.
粉末X線回折(CuKα、λ=1.54オングストローム、走査速度 = 20°/min)の回折パターンを
図8において最大ピーク強度を100とした場合の相対強度23以上のピークを表33に示す。
【0497】
【表33】
[この文献は図面を表示できません]
【0498】
(実施例138) N−[4−(2−アミノ−5−{4−[(2R)−1,4−ジオキサン−2−イルメトキシ]−3−メトキシフェニル}ピリジン−3−イル)−3−フルオロフェニル]−5−メチル−4’−オキソ−1’−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1’,4’−ジヒドロ−2,3’−ビピリジン−5’−カルボキサミド リン酸塩 水和物
【0499】
【化90】
[この文献は図面を表示できません]
【0500】
N−[4−(2−アミノ−5−{4−[(2R)−1,4−ジオキサン−2−イルメトキシ]−3−メトキシフェニル}ピリジン−3−イル)−3−フルオロフェニル]−5−メチル−4’−オキソ−1’−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1’,4’−ジヒドロ−2,3’−ビピリジン−5’−カルボキサミド50.0mg(67.9μmol)をアセトン400μlに懸濁し水64.4μlを加えた。その後、4.00mol/Lリン酸水溶液35.7μl(143μmol)を加え、40℃で3時間攪拌したのち、20%含水アセトンを500μl加え、さらに、約21時間攪拌した。そして、室温で約30分攪拌した後、桐山ロートにより吸引ろ過し、標記化合物42.5mg(収率69.7%)を結晶性固体として得た。
1H-NMR (DMSO-D
6) δ: 13.22 (1H, s), 8.77 (1H, d, J = 2.0 Hz), 8.69 (1H, d, J = 2.0 Hz), 8.51 (1H, d, J = 2.0 Hz), 8.47 (1H, d, J = 8.5 Hz), 8.30 (1H, d, J = 2.0 Hz), 7.93 (1H, dd, J = 12.5, 2.0 Hz), 7.71 (1H, dd, J = 8.5, 2.0 Hz), 7.64 (1H, d, J = 2.0 Hz), 7.49-7.41 (2H, m), 7.19 (1H, d, J = 2.0 Hz), 7.12 (1H, dd, J = 8.5, 2.0 Hz), 6.99 (1H, d, J = 8.5 Hz), 5.77 (2H, br s), 4.21 (2H, d, J = 7.5 Hz), 3.98-3.24 (16H, m), 2.36 (3H, s), 2.13-2.01 (1H, m), 1.46 (2H, d, J = 12.0 Hz), 1.38-1.26 (2H, m).
MS (APCI) m/z: 736[(M+H)
+].
元素分析値 C
41H
42FN
5O
7・1.0H
3PO
4・3.5H
2Oとして
計算値:C,54.91; H,5.84; N,7.81; F,2.12; P, 3.45.
実測値:C,54.95; H,5.54; N,7.86; F,2.20; P, 3.19.
粉末X線回折(CuKα、λ=1.54オングストローム、走査速度 = 20°/min)の回折パターンを
図9において最大ピーク強度を100とした場合の相対強度18以上のピークを表34に示す。
【0501】
【表34】
[この文献は図面を表示できません]
【0502】
(実施例139) N−[4−(2−アミノ−5−{4−[(2R)−1,4−ジオキサン−2−イルメトキシ]−3−メトキシフェニル}ピリジン−3−イル)−3−フルオロフェニル]−5−メチル−4’−オキソ−1’−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1’,4’−ジヒドロ−2,3’−ビピリジン−5’−カルボキサミド 硫酸塩 水和物
【0503】
【化91】
[この文献は図面を表示できません]
【0504】
N−[4−(2−アミノ−5−{4−[(2R)−1,4−ジオキサン−2−イルメトキシ]−3−メトキシフェニル}ピリジン−3−イル)−3−フルオロフェニル]−5−メチル−4’−オキソ−1’−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1’,4’−ジヒドロ−2,3’−ビピリジン−5’−カルボキサミド 80.0g(109mmol)をアセトン1.28Lに懸濁し水247mlを加えた。40℃で6.00mol/L硫酸71.7ml(430mmol)を滴下した。反応液を40℃で3日間攪拌したのち、ブッフナーロートにより吸引ろ過し、析出した固体をろ取した。固体を水/アセトン混合液(水/アセトン=1/9)で洗浄し、標記化合物92.3g(収率88.3%)を結晶性固体として得た。
1H-NMR (DMSO-D
6) δ: 13.04 (1H, br s), 8.83 (2H, d, J = 9.5 Hz), 8.63 (1H, s), 8.44 (1H, d, J = 8.0 Hz), 8.34 (2H, s), 8.05-7.98 (2H, m), 7.72 (2H, br s), 7.59-7.52 (2H, m), 7.32 (1H, d, J = 2.0 Hz), 7.26 (1H, dd, J = 8.0, 2.0 Hz), 7.07 (1H, d, J = 8.0 Hz), 4.22 (2H, d, J = 7.5 Hz), 4.01-3.93 (2H, m), 3.90-3.74 (8H, m), 3.70-3.59 (2H, m), 3.53-3.45 (1H, m), 3.40 (1H, dd, J = 11.0, 10.0 Hz), 3.27 (2H, t, J = 11.0 Hz), 2.43 (3H, s), 2.16-2.05 (1H, m), 1.51-1.43 (2H, m), 1.39-1.26 (2H, m).
MS (APCI) m/z : 736[(M+H)
+].
元素分析値 C
41H
42FN
5O
7・1.8H
2SO
4・3.0H
2Oとして
計算値:C, 50.96; H, 5.38; N, 7.25; F, 1.97; S, 5.97.
実測値:C, 50.98; H, 5.36; N, 7.23; F, 1.97; S, 6.19.
粉末X線回折(CuKα、λ=1.54オングストローム、走査速度 = 20°/min)の回折パターンを
図10において最大ピーク強度を100とした場合の相対強度6以上のピークを表35に示す。
【0505】
【表35】
[この文献は図面を表示できません]
【0506】
(実施例140) N−[4−(2−アミノ−5−{4−[(2R)−1,4−ジオキサン−2−イルメトキシ]−3−メトキシフェニル}ピリジン−3−イル)−3−フルオロフェニル]−5−メチル−4’−オキソ−1’−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1’,4’−ジヒドロ−2,3’−ビピリジン−5’−カルボキサミド 硫酸塩 水和物
N−[4−(2−アミノ−5−{4−[(2R)−1,4−ジオキサン−2−イルメトキシ]−3−メトキシフェニル}ピリジン−3−イル)−3−フルオロフェニル]−5−メチル−4’−オキソ−1’−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1’,4’−ジヒドロ−2,3’−ビピリジン−5’−カルボキサミド 39.8mg(54.1μmol)にアセトン637μL、水78.3μlを加えた。その後、1.00mol/L硫酸水溶液80.9μl(80.9μmol)を加えた。混合液を40℃で約24時間、次いで、室温で約30分攪拌し、桐山ロートにより吸引ろ過し、析出した固体をろ取した。その後、風乾し、標記化合物36.7mg(収率71.6%)を結晶性固体として得た。
元素分析値 C
41H
42FN
5O
7・1.60H
2SO
4・3.0H
2Oとして
計算値:C,52.01; H,5.45; N,7.40; F,2.01; S,5.42.
実測値:C,52.07; H,5.24; N,7.25; F,2.09; S,5.50.
粉末X線回折(CuKα、λ=1.54オングストローム、走査速度 = 20°/min)の回折パターンを
図11において最大ピーク強度を100とした場合の相対強度12以上のピークを表36に示す。
【0507】
【表36】
[この文献は図面を表示できません]
【0508】
(実施例141) N−[4−(2−アミノ−5−{4−[(2R)−1,4−ジオキサン−2−イルメトキシ]−3−メトキシフェニル}ピリジン−3−イル)−3−フルオロフェニル]−5−メチル−4’−オキソ−1’−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1’,4’−ジヒドロ−2,3’−ビピリジン−5’−カルボキサミド 硫酸塩 水和物
N−[4−(2−アミノ−5−{4−[(2R)−1,4−ジオキサン−2−イルメトキシ]−3−メトキシフェニル}ピリジン−3−イル)−3−フルオロフェニル]−5−メチル−4’−オキソ−1’−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1’,4’−ジヒドロ−2,3’−ビピリジン−5’−カルボキサミド 40.5mg(55.0μmol)にアセトン648μL、水24.8μlを加えた。その後、1.00mol/L硫酸水溶液137μl(137μmol)を加えた。混合液を40℃で約24時間、次いで、室温で約30分攪拌し、桐山ロートにより吸引ろ過し、析出した固体をろ取した。その後、風乾し、標記化合物47.2mg(収率88.8%)を結晶性固体として得た。
元素分析値 C
41H
42FN
5O
7・1.80H
2SO
4・3.0H
2Oとして
計算値:C,50.96; H,5.38; N,7.25; F,1.97; S,5.97.
実測値:C,50.85; H,5.20; N,7.06; F,2.09; S,5.99.
粉末X線回折(CuKα、λ=1.54オングストローム、走査速度 = 20°/min)の回折パターンを
図12において最大ピーク強度を100とした場合の相対強度7以上のピークを表37に示す。
【0509】
【表37】
[この文献は図面を表示できません]
【0510】
(実施例142) N−[4−(2−アミノ−5−{4−[(2R)−1,4−ジオキサン−2−イルメトキシ]−3−メトキシフェニル}ピリジン−3−イル)−3−フルオロフェニル]−5−メチル−4’−オキソ−1’−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1’,4’−ジヒドロ−2,3’−ビピリジン−5’−カルボキサミド 硫酸塩 水和物
N−[4−(2−アミノ−5−{4−[(2R)−1,4−ジオキサン−2−イルメトキシ]−3−メトキシフェニル}ピリジン−3−イル)−3−フルオロフェニル]−5−メチル−4’−オキソ−1’−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1’,4’−ジヒドロ−2,3’−ビピリジン−5’−カルボキサミド 39.8mg(54.0μmol)にアセトン636μL、水112μlを加えた。その後、5.79mol/L硫酸水溶液46.7μl(270μmol)を加えた。混合液を40℃で約24時間、次いで、室温で約30分攪拌し、桐山ロートにより吸引ろ過し、析出した固体をろ取した。その後、風乾し、標記化合物47.5mg(収率89.2%)を結晶性固体として得た。
元素分析値 C
41H
42FN
5O
7・2.00H
2SO
4・3.0H
2Oとして
計算値:C,49.94; H,5.32; N,7.10; F,1.93; S,6.50.
実測値:C,49.75; H,5.08; N,6.91; F,2.20; S,6.69.
粉末X線回折(CuKα、λ=1.54オングストローム、走査速度 = 20°/min)の回折パターンを
図13において最大ピーク強度を100とした場合の相対強度11以上のピークを表38に示す。
【0511】
【表38】
[この文献は図面を表示できません]
【0512】
(実施例143) N−[4−(2−アミノ−5−{4−[(2R)−1,4−ジオキサン−2−イルメトキシ]−3−メトキシフェニル}ピリジン−3−イル)−3−フルオロフェニル]−5−メチル−4’−オキソ−1’−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1’,4’−ジヒドロ−2,3’−ビピリジン−5’−カルボキサミド 硫酸塩 水和物
N−[4−(2−アミノ−5−{4−[(2R)−1,4−ジオキサン−2−イルメトキシ]−3−メトキシフェニル}ピリジン−3−イル)−3−フルオロフェニル]−5−メチル−4’−オキソ−1’−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1’,4’−ジヒドロ−2,3’−ビピリジン−5’−カルボキサミド 40.2mg(54.6μmol)にアセトン643μL、水51.8μlを加えた。その後、1.00mol/L硫酸水溶液109μl(109μmol)を加えた。混合液を40℃で約24時間、次いで、室温で約30分攪拌し、桐山ロートにより吸引ろ過し、析出した固体をろ取した。その後、風乾し、標記化合物44.4mg(収率84.6%)を結晶性固体として得た。
元素分析値 C
41H
42FN
5O
7・1.75H
2SO
4・3.0H
2Oとして
計算値:C, 51.22; H, 5.40; N, 7.28; F, 1.98; S, 5.84.
実測値:C, 50.92; H, 5.19; N, 7.11; F, 2.25; S, 5.81.
粉末X線回折(CuKα、λ=1.54オングストローム、走査速度 = 20
°/min)の回折パターンを
図14において最大ピーク強度を100とした場合の相対強度11以上のピークを表39に示す。
【0513】
【表39】
[この文献は図面を表示できません]
【0514】
(実施例144)N−{4−[2−アミノ−5−(4−{[(2R)−1,4−ジオキサン−2−イル]メトキシ}−3−メトキシフェニル)−3−ピリジル]−3−フルオロフェニル}−5−(5−メチル−2−ピリジル)−4−オキソ−1−(テトラヒドロピラン−4−イルメチル)ピリジン−3−カルボキサミド 硫酸塩水和物
【0515】
【化92】
[この文献は図面を表示できません]
【0516】
N−{4−[2−アミノ−5−(4−{[(2R)−1,4−ジオキサン−2−イル]メトキシ}−3−メトキシフェニル)−3−ピリジル]−3−フルオロフェニル}−5−(5−メチル−2−ピリジル)−4−オキソ−1−(テトラヒドロピラン−4−イルメチル)ピリジン−3−カルボキサミド 2.11g(2.88mmol)にメタノール12.7ml、水2.72mlを加え、1.00mol/L硫酸5.72ml(5.72mmol)を滴下した。反応液を25℃で約21時間攪拌した後、析出した固体をろ取した。室温で約18時間、減圧乾燥し、標記化合物2.39g(収率85.8%)を得た。
元素分析値C
41H
42N
5O
7F・1.75H
2SO
4・3.5H
2Oとして
計算値: C, 50.74; H, 5.45; N, 7.22; F, 1.96; S, 5.78.
実測値: C, 50.70; H, 5.33; N, 7.13; F, 2.01; S, 5.82.
粉末X線回折(CuKα、λ=1.54オングストローム、走査速度 = 20°/min)の回折パターンを
図15において最大ピーク強度を100とした場合の相対強度18以上のピークを表40に示す。
【0517】
【表40】
[この文献は図面を表示できません]
【0518】
(実施例145)N−{4−[2−アミノ−5−(4−{[(2R)−1,4−ジオキサン−2−イル]メトキシ}−3−メトキシフェニル)−3−ピリジル]−3−フルオロフェニル}−5−(5−メチル−2−ピリジル)−4−オキソ−1−(テトラヒドロピラン−4−イルメチル)ピリジン−3−カルボキサミド 硫酸塩水和物
【0519】
【化93】
[この文献は図面を表示できません]
【0520】
実施例139に記載の硫酸塩水和物 2.44gに20%含水メタノール24.4mlを加え、5℃で約27時間攪拌した。固体をろ取した後、室温で4.5時間、減圧乾燥し、標記化合物2.30g(収率93.5%)を得た。
元素分析値C
41H
42N
5O
7F・1.5H
2SO
4・5.0H
2Oとして
計算値: C, 50.61; H, 5.70; N, 7.20; F, 1.95; S, 4.94.
実測値: C, 50.59; H, 5.55; N, 7.24; F, 2.04; S, 5.09.
粉末X線回折(CuKα、λ=1.54オングストローム、走査速度 = 20°/min)の回折パターンを
図16において最大ピーク強度を100とした場合の相対強度13以上のピークを表41に示す。
【0521】
【表41】
[この文献は図面を表示できません]
【0522】
(実施例146) N−{4−[2−アミノ−5−(4−{[(2R)−1,4−ジオキサン−2−イル]メトキシ}−3−メトキシフェニル)−3−ピリジル]−3−フルオロフェニル}−5−(5−メチル−2−ピリジル)−4−オキソ−1−(テトラヒドロピラン−4−イルメチル)ピリジン−3−カルボキサミド ナフタレン−1,5−ジスルホン酸塩水和物
【0523】
【化94】
[この文献は図面を表示できません]
【0524】
N−{4−[2−アミノ−5−(4−{[(2R)−1,4−ジオキサン−2−イル]メトキシ}−3−メトキシフェニル)−3−ピリジル]−3−フルオロフェニル}−5−(5−メチル−2−ピリジル)−4−オキソ−1−(テトラヒドロピラン−4−イルメチル)ピリジン−3−カルボキサミド 199.34mg(271μmol)にメタノール3.19ml、1mol/L ナフタレン−1,5−ジスルホン酸水溶液 285μl(284μmol)、水513μlを加えた。反応液を40℃で約26時間、室温で約0.5時間攪拌した。固体をろ取した後、一晩風乾し、標記化合物285.7mg(収率94.6%)を得た。
1H-NMR (DMSO-D
6) δ: 12.97 (1H, br s), 8.90-8.80 (4H, m), 8.64 (1H, s), 8.42 (1H, d, J = 8.5 Hz), 8.33 (2H, s), 8.11-7.97 (2H, m), 7.92 (2H, d, J = 7.0 Hz), 7.71 (2H, br s), 7.59-7.52 (2H, m), 7.40 (2H, dd, J = 8.5, 7.0 Hz), 7.31 (1H, d, J = 2.5 Hz), 7.26 (1H, dd, J = 8.5, 2.5 Hz), 7.06 (1H, d, J = 8.5 Hz), 4.22 (2H, d, J = 7.0 Hz), 3.99-3.24 (16H, m), 2.43 (3H, s), 2.18-2.05 (1H, m), 1.47 (2H, d, J = 10.5 Hz), 1.39-1.26 (2H, m).
MS (APCI) m/z : 736 [(M+H)
+].
元素分析値C
41H
42N
5O
7F・1.0C
10H
8O
6S
2・5.0H
2Oとして
計算値: C, 54.98; H, 5.43; N, 6.29; F, 1.71; S, 5.76.
実測値: C, 54.74; H, 5.37; N, 6.24; F, 1.92; S, 5.82.
粉末X線回折(CuKα、λ=1.54オングストローム、走査速度 = 20°/min)の回折パターンを
図17において最大ピーク強度を100とした場合の相対強度45以上のピークを表42に示す。
【0525】
【表42】
[この文献は図面を表示できません]
【0526】
(実施例147) N−{4−[2−アミノ−5−(4−{[(2R)−1,4−ジオキサン−2−イル]メトキシ}−3−メトキシフェニル)−3−ピリジル]−3−フルオロフェニル}−5−(5−メチル−2−ピリジル)−4−オキソ−1−(テトラヒドロピラン−4−イルメチル)ピリジン−3−カルボキサミド ナフタレン−1,5−ジスルホン酸塩水和物
【0527】
【化95】
[この文献は図面を表示できません]
【0528】
N−{4−[2−アミノ−5−(4−{[(2R)−1,4−ジオキサン−2−イル]メトキシ}−3−メトキシフェニル)−3−ピリジル]−3−フルオロフェニル}−5−(5−メチル−2−ピリジル)−4−オキソ−1−(テトラヒドロピラン−4−イルメチル)ピリジン−3−カルボキサミド 199.50mg(271μmol)にアセトン 3.19ml、1mol/L ナフタレン−1,5−ジスルホン酸水溶液285μl(284μmol)、水513μlを加えた。反応液を40℃で約26時間、室温で約0.5時間攪拌した。固体をろ取した後、一晩風乾し、標記化合物290.9mg(収率97.9%)を得た。
元素分析値C
41H
42N
5O
7F・1.0C
10H
8O
6S
2・4.0H
2Oとして
計算値: C, 55.88; H, 5.33; N, 6.39; F, 1.73; S, 5.85.
実測値: C, 55.71; H, 5.45; N, 6.18; F, 1.82; S, 5.62.
粉末X線回折(CuKα、λ=1.54オングストローム、走査速度 = 20°/min)の回折パターンを
図18において最大ピーク強度を100とした場合の相対強度42以上のピークを表43に示す。
【0529】
【表43】
[この文献は図面を表示できません]
【0530】
(試験例1 セルフリーAxlキナーゼ阻害活性)
キナーゼ反応緩衝液(100mM HEPES(pH 7.4),0.003% Brij-35,0.004% Tween-20,1mM DTT,10mM MgCl
2)を用いて、AXL(human AXLの細胞内ドメイン464〜885番目のアミノ酸とグルタチオントランスフェラーゼとの融合タンパク質をバキュロウイルス発現システムで発現させ、グルタチオンセファロースクロマトグラフィーで精製したもの。カルナバイオ株式会社、カタログ番号08-107)を170ng/ml含むキナーゼ希釈溶液を作成し、384ウェルプレートの各ウェルに19μlずつ添加した。
次に、DMSOを用いて試験化合物を希釈し、この希釈液を各ウェルに1μlずつ添加した。
室温で30分間のプレインキュベーションを行った後、基質ペプチド(FL-Peptide 30(5FAM-KKKKEEIYFFF-CONH
2)、Caliper Life Sciences、カタログ番号760430)およびATPをそれぞれ1.5μM、10μM含む溶液を作成し、これを各ウェルに5μlずつ添加することでキナーゼ反応を開始した。プレートを28℃で1.5時間インキュベートし、各ウェルに40μlのターミネーション緩衝液(100mM HEPES(pH7.4),0.015% Brij-35,40mM EDTA,0.1% Coating Reagent3)を添加して反応を停止させた。
反応溶液中の基質ペプチドとリン酸化ペプチドはEZ Reader II(Caliper Life Sciences)により分離、定量した。
キナーゼ反応は基質ペプチドピーク高さ(S)とリン酸化ペプチドピーク高さ(P)から計算される生成物比(P/(P+S))にて評価した。
阻害率(Inhibition)は、次の式により求めた(EZ Reader IIシステムのソフトウェアにより自動的に算出)。
Inhibition (%) = 100 × (1 − C
i/C
0)
ここでC
iは試験化合物が添加された場合の生成物比を表し、C
0は試験化合物の代わりにDMSOが添加された場合の生成物比を表す。
試験化合物濃度12点に対する阻害率のデータから、次の式を用いた非線形回帰(4パラメーターロジスティック回帰)によりIC
50を求めた。
Inhibition (%) = Bottom + (Top − Bottom) / (1 + ([Compound] / IC
50)
slope)
【0531】
(試験例2 セルフリーMerキナーゼ阻害活性)
キナーゼ反応緩衝液(100mM HEPES(pH 7.4),0.003% Brij-35,0.004% Tween-20,1mM DTT,10mM MgCl
2)を用いて、Mer(human MERの細胞内ドメイン528〜999番目のアミノ酸とグルタチオントランスフェラーゼとの融合タンパク質をバキュロウイルス発現システムで発現させ、グルタチオンセファロースクロマトグラフィーとイオン交換クロマトグラフィーで精製したもの。カルナバイオ株式会社、カタログ番号08-108)を20ng/ml含むキナーゼ希釈溶液を作成し、384ウェルプレートの各ウェルに19μlずつ添加した。
次に、DMSOを用いて試験化合物を希釈し、この希釈液を各ウェルに1μlずつ添加した。
室温で20分間のプレインキュベーションを行った後、基質ペプチド(FL-Peptide 27(5FAM-EFPIYDFLPAKKK-CONH
2)、Caliper Life Sciences、カタログ番号760424)およびATP5mM含む溶液を作成し、これを各ウェルに5μlずつ添加することでキナーゼ反応を開始した。プレートを28℃で45分インキュベートし、各ウェルに40μlのターミネーション緩衝液(100mM HEPES(pH7.4),0.015% Brij-35,40mM EDTA,0.1% Coating Reagent3)を添加して反応を停止させた。
反応溶液中の基質ペプチドとリン酸化ペプチドはEZ Reader II(Caliper Life Sciences)により分離、定量した。
キナーゼ反応は基質ペプチドピーク高さ(S)とリン酸化ペプチドピーク高さ(P)から計算される生成物比(P/(P+S))にて評価した。
阻害率(Inhibition)は、次の式により求めた(EZ Reader IIシステムのソフトウェアにより自動的に算出)。
Inhibition (%) = 100 × (1 − Ci/C
0)
ここでCiは試験化合物が添加された場合の生成物比を表し、C
0は試験化合物の代わりにDMSOが添加された場合の生成物比を表す。
試験化合物濃度12点に対する阻害率のデータから、次の式を用いた非線形回帰(4パラメーターロジスティック回帰)によりIC
50を求めた。
Inhibition (%) = Bottom + (Top− Bottom) / (1 + ([Compound] / IC50)
slope)
表44に、ATP濃度が1mMの条件でのAxlキナーゼ阻害活性をIC
50(nM)値として、Merキナーゼ阻害IC
50(nM)値として、さらにMerキナーゼに対するAxlキナーゼ選択性(倍)を示した。
【0532】
【表44-1】
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【0533】
【表44-2】
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【0534】
【表44-3】
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【0535】
【表44-4】
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【0536】
【表44-5】
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【0537】
【表44-6】
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【0538】
【表44-7】
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【0539】
(試験例3 細胞内Axlリン酸化阻害活性)
ヒト非小細胞肺癌由来細胞株NCI-H1299を用いてリン酸化Axl(以下pAxl)阻害試験を実施した。
NCI-H1299細胞を、培地(10%牛胎児血清を含むRPMI1640培地)に懸濁し、96ウェルのマルチウェルプレートにそれぞれ15000細胞/100μl/ウェルで播種し、37℃、5% CO
2存在で1日培養した。翌日に培地を除き、100μlの培地を添加し、37℃、5% CO
2下で1日培養した。試験化合物をDMSOに溶解し、FBS非添加培地で希釈して検体溶液とした(DMSO濃度2%)。培地または検体添加培地をウェルに25μl添加し(DMSO濃度0.4%)、37℃、5% CO
2存在下で1時間インキュベーションした。
GAS6(R&D、品番:885-GS)を6μg/mlとなるようにFBS非添加培地を用いて希釈し、各ウェルへ25μl添加し、攪拌後、37℃、5% CO
2存在下で10分間インキュベーションした。
上清を捨て、37%ホルマリン液をリン酸緩衝液(PBS)で4%に希釈した溶液(以下、4%ホルマリン液)をウェルに0.1ml添加して室温で10分間静置した。次に4%ホルマリン液を捨て、TritonX-100をPBSで0.1%に希釈した溶液(以下wash buffer)を0.2ml添加し、デカンタで捨て、ペーパータオル上で余分な水分を除いた。
続いてwash buffer10.7mLに10%NaN
3とH
2O
2110μlを加え(以下、quenching buffer)、ウェルへ0.1ml添加して室温で15分間静置した。
Quenching bufferを捨て、wash bufferを0.2 ml添加し、デカンタで捨て、ペーパータオル上で余分な水分を除いた。Wash bufferにスキムミルク(WAKO #198-10605)を最終濃度5%で加え(blocking buffer)、ウェルへ0.25ml添加し、室温で1時間静置した。
Blocking bufferを捨て、Anti-phospho-Axl(Y702)(D12B2)rabbit monoclonal antibody(Cell Signaling、カタログ番号5724)を1/1000の濃度で反応させ、4℃で一晩静置した。Wash bufferで5回洗浄操作を繰り返し、Peroxidase AffiniPure Donkey Anti-Rabbit IgG(H+L)(Jackson ImmunoResearch、カタログ番号 711-035-152)を1/2000の濃度で室温で1時間反応させた。同様に洗浄操作を行い、Super Signal ELISA pico chemi luminescent substrate(Thermo Scientific、カタログ番号37069)を0.05ml添加して、軽く攪拌した後20分間インキュベーションした。その後、ARVO sx (Perkin ElMer)で発光を測定し、pAxl (Y702)レベルを測定した。
pAxl阻害活性は以下の式により求めた。
Inhibition %=100-(A-B)×100/(T-B)
A: 被検化合物の測定値
B: ほぼ100%リン酸化を抑制する濃度のポジティブコントロール化合物が添加された反応液の発光値 (たとえばBMS-777607 1μMが添加された反応液の発光値)
T: 化合物を添加していない反応液の発光値
複数濃度のpAxl阻害活性のデータから、GraphPad Prism4により50%阻害濃度(IC
50)を求めた。
表45に細胞内Axlリン酸化阻害活性をIC
50(nM)値として示した。
【0540】
【表45-1】
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【0541】
【表45-2】
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【0542】
(試験例4 眼の病理組織学的検査)
1.動物:NOG雌性マウス
2.薬物:
Compound A 1塩酸塩2水和物
実施例124
実施例128
実施例129
3.投与液調製:
Compound A、実施例124実施例128および実施例129は0.5%メチルセルロース溶液(0.5% MC,和光純薬工業)に懸濁した。
4. 投与方法:
4連投、1日休薬、5連投、2日休薬、5連投、2日休薬、5連投、2日休薬、4連投。
5. 病理学的検査
投与期間終了日の翌日にイソフルラン麻酔下で、放血安楽死後、眼球を採材し、ダビッドソン液で固定後、パラフィン包埋およびヘマトキシリン・エオジン染色標本を作製し、病理組織学的検査を実施した。
Compound A1塩酸塩2水和物:100mg/kg投与群全例(8例)において軽度〜中等度の網膜の外顆粒層及び桿錘体層の変性及び菲薄化が認められた。
実施例124、実施例128、実施例129:100および200mg/kg投与群全例(8例)において網膜に組織学的変化は認められなかった。
【0543】
(試験例5:抗腫瘍試験)
NIH-3T3-Axl#7(全長Axl cDNAを挿入したpLXSNレトロウイルスをNIH3T3細胞にトランスフェクトして作製された細胞)をNOG雌性マウスにBlock移植し、推定腫瘍体積が約500 mm
3に達した時点で、Compound A1塩酸塩2水和物(25、4.2、0.7 mg/kg)、実施例124(50、12.5、3.1、0.8 mg/kg)および実施例128(50、12.5、3.1、0.8 mg/kg)を1日2回(bid)で5連投した(経口投与)。Compound Aは25及び4.2 mg/kgで明確な腫瘍縮退効果を示し、実施例124及び実施例128は3.1 mg/kgで投与期間中ほぼ完全に腫瘍増殖を抑制し、50および12.5mg/kgで明確な腫瘍縮退効果を示した。
【0544】
(試験例6:erlotinibとのin vivo併用効果の検討)
EGFR遺伝子exon 19に欠失変異を有し、EGFR阻害薬に高感受性を示すHCC827肺癌細胞をリン酸緩衝生理食塩水を用いて5×10
7cells/mLになるよう懸濁し、調製した細胞懸濁液をヌードマウス(雌性、5 週齢)の皮下に0.1 mL移植した。大部分のマウスの推定腫瘍体積が約450 mm
3に達した時点(腫瘍移植後52日目)で腫瘍体積値による群分けを行い、erlotinib(LC Laboratories)を25 mg/kg(1日1回: qd)もしくはN−[4−(2−アミノ−5−{4−[(2R)−1,4−ジオキサン−2−イルメトキシ]−3−メトキシフェニル}ピリジン−3−イル)−3−フルオロフェニル]−5−メチル−4’−オキソ −1’− (テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1’,4’−ジヒドロ−2,3’−ビピリジン−5’−カルボキサミド(Compound B)硫酸塩水和物を50 mg/kg(1日2回: bid)を強制経口投与した(単独投与もしくは両剤の併用投与)。投与は群分け翌日(Day 1)から週5日の割合(土日休薬)で行い、Vehicle及びCompound B硫酸塩水和物単独投与群はDay 46、erlotinib単独投与群はDay 86、併用投与群はDay 106まで行なった。経時的に腫瘍の長径(mm)および短径(mm)を電子デジタルノギスで計測し、以下に示す計算式(1)により推定腫瘍体積を算出して図を作成した。また経時的に小動物用自動天秤を用いて体重を測定し、以下に示す計算式(2)により体重変化率(Body weight change %)を算出して薬剤投与の体重への影響を検討すると共に、直近の体重測定結果を投与量算出に用いた。
【0545】
Estimated Tumor Volume (mm
3) = 各個体の推定腫瘍体積の平均値・・・(1)
各個体の推定腫瘍体積 = An×Bn
2/2
An:n日目の腫瘍の長径
Bn:n日目の腫瘍の短径
Body weight change(%) = 各個体の体重変化率の平均 値・・・(2)
各個体の体重変化率 = (1-BWn/BWs)×100
BWn:n日目の体重
BWs:投与開始日の体重
【0546】
erlotinib単剤では投与後直ちに腫瘍退縮効果が確認されたが、その後耐性を獲得し、Day 77には投与開始時の大きさを上回った。しかしながら、Compound B硫酸塩水和物との併用群ではDay 107においても投与開始時の大きさには達しなかった(
図19−1)。erlotinibとCompound B硫酸塩水和物との併用群において、特に顕著な体重減少の低下は見られなかった(
図19−2)。
【0547】
(試験例7:erlotinib投与によるAXL発現上昇の検討)
HCC827肺癌細胞をリン酸緩衝生理食塩水を用いて5×10
7cells/mLになるよう懸濁し、調製した細胞懸濁液をヌードマウス(雌性、5 週齢)の皮下に0.1 mL移植した。大部分のマウスの推定腫瘍体積が約450 mm
3に達した時点(腫瘍移植後52日目)で腫瘍体積値による群分けを行い(Day 0)、erlotinib(LC Laboratories)を25 mg/kg、12.5 mg/kg、或いは6.25 mg/kgを週5日の割合(土日休薬)で強制経口投与を行った。Vehicle投与群はDay 46、erlotinib投与群はDay 86まで行なった。経時的に腫瘍の長径(mm)および短径(mm)を電子デジタルノギスで計測し、以下に示す計算式(1)により推定腫瘍体積を算出して図を作成した(
図20−1)。各群2-6匹の腫瘍塊からCell lysateを調製し、ウエスタンブロットによりAXLの発現を確認し、個々のバンドをImageQuant LAS4000 (GEヘルスケア)により定量化した(
図20−2)。Cell lysateの調製、及びウエスタンブロットについては次のように行なった。100 mg前後の腫瘍塊をフォスファターゼ阻害剤(ロシュアダイアグノスティックス、04 906 837 001)とプロテアーゼ阻害剤(ロシュアダイアグノスティックス、11 836 153 001)を含んだLysis Buffer(Cell signaling technology、9803)中でホモジナイズし、上清をLysateサンプルとした。このサンプルの蛋白質をバッファー(Life technologies、NP0008およびNP0009)と熱変性で固定しウエスタンブロットに供した。15 μgのサンプルを電気泳動し、ニトロセルロース膜に転写し、1時間のブロッキングの後にウサギ抗AXL抗体(Cell signaling technology、9803、1/1000)またはウサギ抗Actin抗体(Santa Cruz Biotechnology、SC-1616、1/2000)と冷蔵下で一晩反応させた。トリス緩衝生理食塩水で洗浄後、HRP標識抗ウサギIgG抗体(Cell signaling technology、7074、1/2000)と室温下で1時間反応させ、トリス緩衝生理食塩水で洗浄した後にHRP基質(Merck Millipore、WBLUF0500)で発光させた。
ウエスタンブロットによりAXLの発現を確認し、個々のバンドをImageQuant LAS4000により定量化した結果、erlotinib投与群でAXLの発現が有意に上昇している事がWelch testにより確認された。
【0548】
(試験例8:erlotinibとのin vivo併用効果の検討2)
HCC827肺癌細胞をリン酸緩衝生理食塩水を用いて4×10
7cells/mLになるよう懸濁し、調製した細胞懸濁液をヌードマウス(雌性、5 週齢)の皮下に0.1 mL移植した。腫瘍細胞移植後52日目に、推定腫瘍体積200 mm
3以上700 mm
3未満のマウス(86匹/129匹)にerlotinib(LC Laboratories)を25 mg/kg(1日1回: qd)強制経口投与した。投与は群分け翌日(移植後53日目)から週5日の割合(土日休薬)で行い、腫瘍が一旦退縮し、明確に再増殖が確認された担癌マウスを用いて群分けを実施し(6匹/群、移植後115日目)、グループ1:erlotinib+vehicle投与群(平均推定腫瘍体積275 mm
3)、グループ2:erlotinib+Compound B硫酸塩水和物 50 mg/kg (平均推定腫瘍体積 284 mm
3)、グループ3:erlotinib+Compound B硫酸塩水和物 25 mg/kg(平均推定腫瘍体積 268 mm
3)の3群に分けてerlotinibで耐性化した腫瘍に対してCompound B硫酸塩水和物の併用によりerlotinibの効果が再び見られるようになるかを検討した。Compound B硫酸塩水和物の投与は移植後116日目から1日2回投与(bid)を週5日の割合(土日休薬)で継続した。グループ1では当初の移植時と同レベルの推定腫瘍体積まで腫瘍が増殖したが、グループ2およびグループ3ではerlotinibによる明確な増殖阻害効果が確認された。グループ2では移植後140日目においても併用投与を開始した移植後116日目の推定腫瘍体積が維持された。