【実施例】
【0059】
実施例/材料の説明
以下で表される「ポリシロキサンA」は、実質的に等モル量で、メチルC
12〜14アルキルシロキサンユニットと、メチル2−メチル−2−カルボキシエチルシロキサンユニットとを含む、約0.0012m
2/s(1200cSt)の粘度の実質的に直鎖状のポリジオルガノシロキサンであり、ここで、カルボキシエチル基はC
12〜C
13アルキル基である。
【0060】
以下で表される「ワックスA」は、ジメチルメチルオクタデシルシロキサントリメチルシロキシ末端オルガノポリシロキサンである。
【0061】
以下で表される「ワックスB」は、トリメチルステアリルオキシシラン及びステアリルアルコールである。
【0062】
以下の実施例に使用される歯科用高速剪断ミキサーは、SPEEDMIXER(商標)DACミキサー(RohChem BV,Naarden,Netherlands)であった。
【0063】
これらの実施例は、当業者に本発明を例示することを目的とするものであり、請求項に記載の本発明の範囲を制限するものとして解釈すべきではない。反対の指示がない限り、実施例中の全ての部及び百分率は重量基準であり、全ての測定値は、約25℃における測定値を示した。
【0064】
(実施例1)
市販の手洗い洗剤の発泡特性を、本発明の実施形態の粒状消泡剤を市販の手洗い洗剤に加えたものの発泡特性と比較した。本実施例に使用される市販の手洗い洗剤は、(a)Ariel(登録商標)(Procter & Gamble Co.,Cincinnati,Ohio)、(b)SURF EXCEL(商標)(Unilever,London,United Kingdom)、及び(c)LIBY(登録商標)(Guangzhou Liby Enterprise Group Co.Ltd.,Guangzhou,China)であった。
【0065】
2種類の粒状消泡剤を作成した。粒状消泡剤Aを、以下のようにして作成した。約91gのポリシロキサンAを、約6gのCAB−O−SIL(登録商標)TS−530(Cabot Corporation,Boston,MA)及び約3gのAEROSIL(登録商標)R972(Evonik,Essen,Germany)と歯科用高速剪断ミキサー中で混合した。約40gの生じた消泡化合物を、約60℃の温度で、約40gのワックスAと混合した。次に、生じた混合物を約200gの硫酸ナトリウム上に噴霧した。粉末が約400〜600μmの顆粒に凝集した際に、噴霧を停止した。次に、噴霧した液体量を記録し、顆粒中の消泡剤の濃度を算出した。顆粒は、約7.84%で化合物に含有していた。
【0066】
粒状消泡剤Bを以下のようにして作成した。約40.5gのポリシロキサンAを、約40.5gのINDOPOL(登録商標)H25(INEOS(登録商標),Lyndhurst,United Kingdom)と混合した。次に、生じた流体を、約6gのCAB−O−SIL(登録商標)TS−530及び約3gのAEROSIL(登録商標)R−972と歯科用高速剪断ミキサー中で混合した。約40gの生じた消泡化合物を、約80℃の温度で、約20gのワックスA及び20gのLUTENSOL(登録商標)AT 80(C
16〜C
18脂肪族アルコール+80 EO)(BASF,Ludwigshafen,Germany)と混合した。次に、生じた混合物を、約200gの硫酸ナトリウム上に噴霧した。粉末が約400〜600μmの顆粒に凝集した際に、噴霧を停止した。次に、噴霧した液体量を記録し、顆粒中の消泡剤の濃度を算出した。顆粒は、約7.84%で化合物に含有していた。
【0067】
各洗剤粉末自体の発泡と、粒状消泡剤A又はBを加えた各洗剤粉末の発泡とを比較するための試験を行った。粒状消泡剤の濃度を、顆粒中の消泡剤の活性レベルをもとにして算出し、0.1%活性対洗剤(重量)であった。
【0068】
約8gの各配合(1A)〜(1H)(以下の表1参照)を、約30℃の温度で、Ca/Mgが約4/1の比率である約10のフランス硬度を有する約2リットルの水を含む分離バケットに加えた。各溶液を60秒間滑らかに撹拌して、配合を溶解させた。その後、溶液を約5秒激しく撹拌した。次に、バケット中の異なる3か所で泡の高さを記録し、読み取りの平均及び標準偏差を算出した。
【0069】
各溶液において、約45cm×70cmの寸法を有する3つの綿片(約150g)を溶液に浸潤し、取り出した後、2回浸した。濡れた綿片の重量が約450g+/−約5gになるまで、綿片を1つずつ絞った。次に、泡の高さを記録した。
【0070】
次に、バケット中、綿片を約30℃の温度で、約10のフランス硬度を有する新鮮な水に浸し、取り出した後、2回浸した。濡れた綿片の重量が約450gになるまで、綿片を1つずつ絞った。次に、バケットの上部、所定の高さで写真を撮った。この操作を2回繰り返した。
【0071】
上述の溶解及び洗浄工程後、泡の高さを記録した。これらの段階中の著しい消泡を避ける及び/又は防止することを目的としているため、より泡の高さが高いことが望ましい。溶解による2cmの泡の減少、又は洗浄による1.5cmの泡の減少は、一般的には、消費者に認識されないであろうと思われる。
【0072】
結果をバケットの上部、所定の高さから撮った写真:1回目のすすぎ後(
図2a、3a、4a、5a、6a、7a、8a、9a)及び2回目のすすぎ後(
図2b、3b、4b、5b、6b、7b、8b、9b)で示す。結果の解釈を容易にするために、すすぎ等級を確定した。この等級は、1〜7の階級で一連のすすぎ写真を等級付けした45名の官能試験員によって完成した質問事項をもとにしており、1は悪い結果であり、官能試験員は一般的に約2〜3回目のすすぎを追加する必要があると見積もることを示し、7は最良の結果であり、官能試験員は一般的にすすぎを追加する必要はないと考えることを示している。官能試験員によって等級付けされた写真の例を、
図1a〜1cで示す。
図1aの写真の発泡は「1」と等級付けられ、2〜3回更にすすぎを追加する必要があることを示している。
図1bの写真の発泡は「3」と等級付けられ、少なくとも1回更にすすぎを追加する必要があると考えられることを示している。
図1cの写真の発泡は、「7」と等級付けられ、すすぎを追加する必要がないと考えられることを示している。
【0073】
溶解後及び洗浄後の泡の高さを以下の表1に示す。
【0074】
【表1】
【0075】
図2a及び2bは、上の表1の配合(1A)における、それぞれ1回目のすすぎ後及び2回目のすすぎ後の写真である。
図3a及び3bは、上の表1の配合(1B)における、それぞれ1回目のすすぎ後及び2回目のすすぎ後の写真である。
図4a及び4bは、上の表1の配合(1C)における、それぞれ1回目のすすぎ後及び2回目のすすぎ後の写真である。
図5a及び5bは、上の表1の配合(1D)における、それぞれ1回目のすすぎ後及び2回目のすすぎ後の写真である。
図6a及び6bは、上の表1の配合(1E)における、それぞれ1回目のすすぎ後及び2回目のすすぎ後の写真である。
図7a及び7bは、上の表1の配合(1F)における、それぞれ1回目のすすぎ後及び2回目のすすぎ後の写真である。
図8a及び8bは、上の表1の配合(1G)における、それぞれ1回目のすすぎ後及び2回目のすすぎ後の写真である。
図9a及び9bは、上の表1の配合(1H)における、それぞれ1回目のすすぎ後及び2回目のすすぎ後の写真である。
【0076】
各洗剤粉末に粒状消泡剤を加えることで、溶解後及び洗浄段階後の泡濃度に適度な影響が与えられることを示している。全実施例において著しい濃度の泡が依然として観察された。洗濯洗剤のみを使用する際の異なる洗剤粉末から生じる泡と、本発明の実施形態の粒状消泡剤を洗剤粉末に加えた際の泡濃度とを比較すると、明らかに本発明の実施形態の粒状消泡剤を含む洗剤粉末の消泡活性が見られる。具体的には、粒状消泡剤を加えた洗剤粉末に関連する泡濃度は、洗剤粉末のみに関する泡濃度と比較して、すすぎ後に著しく下がる。2回目のすすぎ後、粒状消泡剤を含む洗剤粉末を含むバケットは、すでに泡で覆われていない。
【0077】
(実施例2)
本実施例に使用される洗剤は、SURF EXCEL(商標)であった。結合剤は、LUTENSOL(登録商標)AT 80(C
16〜C
18脂肪族アルコール+80 EO)又はCARBOWAX(登録商標)PEG 8000(ポリエチレングリコール)(Dow Chemical Corp.,Midland,MI)を含んでいた。
【0078】
粒状消泡剤を以下のようにして作成した。約91gのポリシロキサンAを、約6gのCAB−O−SIL(登録商標)TS530及び約3gのAEROSIL(登録商標)R972と歯科用高速剪断ミキサー中で混合した。
【0079】
配合(2C)において、約40gの生じた消泡化合物を、約80℃の温度で、約40gのLUTENSOL(登録商標)AT 80と混合した。次に、生じた混合物を約200gの粉末状硫酸ナトリウム上に噴霧した。粉末が約400〜600μmの顆粒に凝集した際に、噴霧を停止した。次に、噴霧した液体量を記録し、顆粒中の消泡剤の濃度を算出した。顆粒は、約9.83重量%で化合物に含有していた。
【0080】
配合(2D)において、約40gの生じた消泡化合物を、約80℃の温度で、約40gのCARBOWAX(登録商標)PEG 8000と混合した。次に、生じた混合物を約200gの粉末状硫酸ナトリウム上に噴霧した。粉末が約400〜600μmの顆粒に凝集した際に、噴霧を停止した。次に、噴霧した液体量を記録し、顆粒中の消泡剤の濃度を算出した。顆粒は、約9.68重量%で化合物に含有していた。
【0081】
使用した試験方法は、実施例1に関して記載されるのと同じであった。結果を、以下の表2及び
図10a〜10dに示す。
【0082】
【表2】
【0083】
図10aは、2回目のすすぎ後の上の表2の配合(2A)の写真である。
図10bは、2回目のすすぎ後の上の表2の配合(2B)の写真である。
図10cは、2回目のすすぎ後の上の表2の配合(2C)の写真である。
図10dは、2回目のすすぎ後の上の表2の配合(2D)の写真である。
【0084】
どの配合も、溶解後又は洗浄段階後のSURF EXCEL(商標)洗剤の発泡挙動に著しい影響を及ぼさなかった。実際、評価された異なる有機結合剤は、ワックスAよりも影響が少ないことを示していた。洗浄段階において評価される結合剤の消泡活性が低いと、2回目のすすぎ後のバケット中の水表面において未だに泡の薄層が観察されるため(
図10a〜10d参照)、すすぎにおける性能の低下にもつながった。
【0085】
(実施例3)
本実施例において、本発明の実施形態の消泡剤を、パラフィン、グリセリド、第四級アンモニウム、ポリエチレングリコール、及びエトキシル化アルコールの中から選択される異なるワックスに封入した。生じた混合物を粉末化硫酸ナトリウム上に噴霧した。実施例1で上述したのと同様の試験プロトコルを使用して、得られた粒状消泡剤を手洗い中に評価した。
【0086】
本実施例に使用される洗剤は、SURF EXCEL(商標)であった。結合剤としては、LUTENSOL(登録商標)AT 80、CARBOWAX(登録商標)PEG 8000、RADIA(商標)7512(グリセロールトリステアレート)(Oleon,Ertvelde,Belgium)、RADIA(商標)7173(Oleon,Ertvelde,Belgium)、INCROQUAT(商標)Behenyl TMS(ベヘントリモニウムメトサルフェート及びセチルアルコール及びブチレンアルコール)(Croda,Inc.,Edison,New Jersey)、Verol N−vegetable(グリセリルモノステアレート)、パラフィン、及びCrodacol S95 EP(ステアリルアルコール)(Croda,Inc.,Edison,New Jersey)挙げられる。
【0087】
本実施例の粒状消泡剤を以下のようにして作成した。歯科用高速剪断ミキサー中で、約45.5gのポリシロキサンAを約45.5gのポリイソブチレン(INDOPOL(登録商標)H25)と混合した後、約6gのCAB−O−SIL(登録商標)TS−530及び約3gのAEROSIL(登録商標)R972(Evonik,Essen,Germany)と混合した。
【0088】
配合(3A)において、約40gの生じた消泡化合物を、約60℃の温度で、約40gのワックスAと混合した。次に、生じた混合物を約200gの粉末状硫酸ナトリウム上に噴霧した。粉末が約400〜600μmの顆粒に凝集した際に、噴霧を停止した。顆粒は、約11.15重量%で化合物に含有していた。
【0089】
配合(3B)において、約40gの生じた消泡化合物を、約60℃の温度で、約40gのRADIA(商標)7512と混合した。次に、生じた混合物を約200gの粉末状硫酸ナトリウム上に噴霧した。粉末が約400〜600μmの顆粒に凝集した際に、噴霧を停止した。顆粒は、約11.15重量%で化合物を含有していた。
【0090】
配合(3C)において、約40gの生じた消泡化合物を、約80℃の温度で、約40gのLUTENSOL(登録商標)AT 80と混合した。次に、生じた混合物を約200gの粉末状硫酸ナトリウム上に噴霧した。粉末が約400〜600μmの顆粒に凝集した際に、噴霧を停止した。顆粒は、約8.85重量%で化合物に含有していた。
【0091】
配合(3D)において、約40gの生じた消泡化合物を、約60℃の温度で約40gのRADIA(商標)7173と混合した。次に、生じた混合物を約200gの粉末状硫酸ナトリウム上に噴霧した。粉末が約400〜600μmの顆粒に凝集した際に、噴霧を停止した。顆粒は、約10.91重量%で化合物に含有していた。
【0092】
配合(3E)において、約40gの生じた消泡化合物を、約80℃の温度で、約40gのINCROQUAT(商標)Behenyl TMSと混合した。次に、生じた混合物を約200gの粉末状硫酸ナトリウム上に噴霧した。粉末が約400〜600μmの顆粒に凝集した際に、噴霧を停止した。顆粒は、約9.68重量%で化合物に含有していた。
【0093】
配合(3F)において、約40gの生じた消泡化合物を、約50℃の温度で、約40gのパラフィンと混合した。次に、生じた混合物を約200gの粉末状硫酸ナトリウム上に噴霧した。粉末が約400〜600μmの顆粒に凝集した際に、噴霧を停止した。顆粒は、約11.40重量%で化合物に含有していた。
【0094】
配合(3G)において、約40gの生じた消泡化合物を、約60℃の温度で、約40gのCrodacol S65 EPと混合した。次に、生じた混合物を約200gの粉末状硫酸ナトリウム上に噴霧した。粉末が約400〜600μmの顆粒に凝集した際に、噴霧を停止した。顆粒は、約15.95重量%で化合物に含有していた。
【0095】
使用した試験方法は、実施例1に関して記載されるのと同じであった。結果を、以下の表3及び
図11a〜gに示す。
【0096】
【表3】
【0097】
図11aは、2回目のすすぎ後の上の表3の配合(3A)の写真である。
図11bは、2回目のすすぎ後の上の表3の配合(3B)の写真である。
図11cは、2回目のすすぎ後の上の表3の配合(3C)の写真である。
図11dは、2回目のすすぎ後の上の表3の配合(3D)の写真である。
図11eは、2回目のすすぎ後の上の表3の配合(3E)の写真である。
図11fは、2回目のすすぎ後の上の表3の配合(3F)の写真である。
図11gは、2回目のすすぎ後の上の表2の配合(3G)の写真である。
【0098】
異なる配合の全てが、溶解後又は洗浄段階後のSURF EXCEL(商標)洗剤の発泡挙動に著しい影響を与えていない。測定された異なるワックスは、ワックスAよりも影響が少ないことを更に示した。洗浄段階において測定されたワックスの消泡活性が低いということは、すすぎにおける性能の低下にもつながる。即ち、2回目のすすぎで観察される泡層の厚さ及び持続性の変化は、ワックスAを含有する配合よりも消泡効果が低いことを示している。
【0099】
(実施例4)
本実施例において、消泡剤をワックスAとグリセリルモノステアレート(GMS)の混合物に封入した。実施例1で上述したのと同様の試験プロトコルを使用して、得られた粒状消泡剤を手洗い中に評価した。
【0100】
本実施例に使用される洗剤は、SURF EXCEL(商標)であった。結合剤は、Verol N−vegetable(グリセリルモノステアレート,Keyser McKay,Amsterdam,the Netherlands)であった。
【0101】
本実施例の粒状消泡剤を以下のようにして作成した。約45.5gのポリシロキサンAを、約45.5gのポリイソブチレン(INDOPOL(登録商標)H25)と混合した後、約6gのCAB−O−SIL(登録商標)TS−530及び約3gのAEROSIL(登録商標)R−972と高速剪断ミキサー中で混合した。
【0102】
配合(4A)において、約40gの生じた消泡化合物を、約60℃の温度で、約40gのワックスAと混合した。次に、生じた混合物を約200gの粉末状硫酸ナトリウム上に噴霧した。粉末が約400〜600μmの顆粒に凝集した際に、噴霧を停止した。顆粒は、約11.15重量%で化合物に含有していた。
【0103】
配合(4B)において、約40gの生じた消泡化合物を、約60℃の温度で、約30gのワックスA及び約10gのVerol Nと混合した。次に、生じた混合物を約200gの粉末状硫酸ナトリウム上に噴霧した。粉末が約400〜600μmの顆粒に凝集した際に、噴霧を停止した。顆粒は、約8.98重量%で化合物に含有していた。
【0104】
配合(4C)において、約40gの生じた消泡化合物を、約60℃の温度で、約20gのワックスA及び約20gのVerol Nと混合した。次に、生じた混合物を約200gの粉末状硫酸ナトリウム上に噴霧した。粉末が約400〜600μmの顆粒に凝集した際に、噴霧を停止した。顆粒は、約11.77重量%で化合物に含有していた。
【0105】
配合(4D)において、約40gの生じた消泡化合物を、約60℃の温度で、約10gのワックスA及び約30gのVerol Nと混合した。次に、生じた混合物を約200gの粉末状硫酸ナトリウム上に噴霧した。粉末が約400〜600μmの顆粒に凝集した際に、噴霧を停止した。顆粒は、約12.98重量%で化合物に含有していた。
【0106】
配合(4E)において、約40gの生じた消泡化合物を、約60℃の温度で、約40gのVerol Nと混合した。次に、生じた混合物を約200gの粉末状硫酸ナトリウム上に噴霧した。粉末が約400〜600μmの顆粒に凝集した際に、噴霧を停止した。顆粒は、約14.8重量%の化合物を含有していた。
【0107】
使用した試験方法は、実施例1に関して記載されるのと同じであった。結果を、以下の表4及び
図12a〜12eに示す。
【0108】
【表4】
【0109】
図12aは、2回目のすすぎ後の上の表4の配合(4A)の写真である。
図12bは、2回目のすすぎ後の上の表4の配合(4B)の写真である。
図12cは、2回目のすすぎ後の上の表4の配合(4C)の写真である。
図12dは、2回目のすすぎ後の上の表4の配合(4D)の写真である。
図12eは、2回目のすすぎ後の上の表2の配合(4E)の写真である。
【0110】
異なる配合の全てが、溶解後又は洗浄段階後のSURF EXCEL(商標)洗剤の発泡挙動に著しい影響を与えていない。粒状配合において、ワックスAをVerol Nに置き換えることで、2回目のすすぎ後のバケットの表面における泡の増加を招いた。泡の増加は、ワックスAをVerol Nで置き換える量が増えるにつれて、増加し続けた。
【0111】
(実施例5)
本実施例では、本発明の実施形態の消泡剤を、ワックスAと、LUTENSOL(登録商標)AT 80又はCARBOWAX(登録商標)PEG 8000のいずれかとの混合物で封入した。実施例1で上述したのと同様の試験プロトコルを使用して、生じた粒状消泡剤を手洗い中に評価した。
【0112】
本実施例に使用される洗剤は、SURF EXCEL(商標)であった。結合剤は、LUTENSOL(登録商標)AT 80又はCARBOWAX(登録商標)PEG 8000を含んでいた。
【0113】
本実施例の粒状消泡剤を以下のようにして作成した。約45.5gのポリシロキサンAを、約45.5gのポリイソブチレン(INDOPOL(登録商標)H25)と混合した後、約6gのCAB−O−SIL(登録商標)TS−530及び約3gのAEROSIL(登録商標)R−972と高速剪断ミキサー中で混合した。
【0114】
配合(5A)において、約40gの生じた消泡化合物を、約60℃の温度で約40gのワックスAと混合した。次に、生じた混合物を約200gの粉末状硫酸ナトリウム上に噴霧した。粉末が約400〜600μmの顆粒に凝集した際に、噴霧を停止した。顆粒は、約11.15重量%で化合物に含有していた。
【0115】
配合(5B)において、約40gの生じた消泡化合物を、約80℃の温度で、約20gのワックスA及び約20gのLUTENSOL(登録商標)AT 80と混合した。次に、生じた混合物を約200gの粉末状硫酸ナトリウム上に噴霧した。粉末が約400〜600μmの顆粒に凝集した際に、噴霧を停止した。顆粒は、約10.77重量%で化合物に含有していた。
【0116】
配合(5C)において、約40gの生じた消泡化合物を、約80℃の温度で、約20gのワックスA及び約20gのCARBOWAX(登録商標)PEG 8000と混合した。次に、生じた混合物を約200gの粉末状硫酸ナトリウム上に噴霧した。粉末が約400〜600μmの顆粒に凝集した際に、噴霧を停止した。顆粒は、約10.86重量%で化合物に含有していた。
【0117】
使用した試験方法は、実施例1に関して記載されるのと同じであった。結果を、以下の表5及び
図13a〜13cに示す。
【0118】
【表5】
【0119】
図13aは、2回目のすすぎ後の上の表5の配合(5A)の写真である。
図13bは、2回目のすすぎ後の上の表5の配合(5B)の写真である。
図13cは、2回目のすすぎ後の上の表5の配合(5C)の写真である。
【0120】
異なる配合の全てが、溶解後又は洗浄段階後のSURF EXCEL(商標)洗剤の発泡挙動に著しい影響を与えていない。ワックスAとCARBOWAX(登録商標)PEG 8000とを混合することで、すすぎにおける性能の損失を招いたが、ワックスA+LUTENSOL(登録商標)AT80混合物は、すすぎにおいて非常に優れた消泡がもたらされた。
【0121】
(実施例6)
本実施例では、本発明の実施形態の消泡剤を、トリメチルステアリルオキシシラン及びステアリルアルコール(以下、「ワックスB」)で封入した。実施例1で上述したのと同様の試験プロトコルを使用して、得られた粒状消泡剤を手洗い中に評価した。
【0122】
本実施例に使用される洗剤は、SURF EXCEL(商標)であった。使用した結合剤は、ワックスBであった。
【0123】
本実施例の粒状消泡剤を以下のようにして作成した。約45.5gのポリシロキサンAを、約45.5gのポリイソブチレン(INDOPOL(登録商標)H25)と混合した後、約6gのCAB−O−SIL(登録商標)TS−530及び約3gのAEROSIL(登録商標)R−972と高速剪断ミキサー中で混合した。
【0124】
配合(6A)において、約40gの生じた消泡化合物を、約60℃の温度で、約40gのワックスAと混合した。次に、生じた混合物を約200gの粉末状硫酸ナトリウム上に噴霧した。粉末が約400〜600μmの顆粒に凝集した際に、噴霧を停止した。顆粒は、約11.15重量%の化合物を含有していた。
【0125】
配合(6B)では、約40gの消泡化合物を、約80℃の温度で、約40gのワックスBと混合した。次に、生じた混合物を約200gの粉末状硫酸ナトリウム上に噴霧した。粉末が約400〜600μmの顆粒に凝集した際に、噴霧を停止した。顆粒は、約10.06重量%の化合物を含有していた。
【0126】
使用した試験方法は、実施例1に関して記載されるのと同じであった。結果を、以下の表6及び
図14a〜14bに示す。
【0127】
【表6】
【0128】
図14aは、2回目のすすぎ後の上の表6の配合(6A)の写真である。
図14bは、2回目のすすぎ後の上の表6の配合(6B)の写真である。
【0129】
ワックスBは、石鹸の泡の洗浄においてワックスAよりも著しく強い影響を与えているが、配合(6A)及び(6B)の両方における2回目のすすぎで良好な消泡性能が得られた。
【0130】
本発明は、様々な変形例及び代替物を作製しやすいが、具体的な実施形態は、実施例において一例として示され、本明細書に詳細に記載されている。しかし、本発明は、開示されている具体的な形態に限定されることを意図するものではないと理解すべきである。むしろ、本発明は、添付の特許請求の範囲によって規定されている通り本発明の趣旨及び範囲内の全ての変形例、等価物、及び代替物を網羅するものである。