特許第6087013号(P6087013)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6087013
(24)【登録日】2017年2月10日
(45)【発行日】2017年3月1日
(54)【発明の名称】遊技機
(51)【国際特許分類】
   A63F 7/02 20060101AFI20170220BHJP
【FI】
   A63F7/02 320
【請求項の数】2
【全頁数】67
(21)【出願番号】特願2016-124519(P2016-124519)
(22)【出願日】2016年6月23日
(62)【分割の表示】特願2013-188166(P2013-188166)の分割
【原出願日】2013年9月11日
(65)【公開番号】特開2016-165637(P2016-165637A)
(43)【公開日】2016年9月15日
【審査請求日】2016年6月23日
(73)【特許権者】
【識別番号】000154679
【氏名又は名称】株式会社平和
(74)【代理人】
【識別番号】100135666
【弁理士】
【氏名又は名称】原 弘晃
(74)【代理人】
【識別番号】100131680
【弁理士】
【氏名又は名称】竹内 健一
(72)【発明者】
【氏名】増田 友宏
(72)【発明者】
【氏名】冨岡 弘
(72)【発明者】
【氏名】▲高▼見 祐也
【審査官】 進藤 利哉
(56)【参考文献】
【文献】 特開2012−105998(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 7/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技媒体が移動する遊技領域を備え、遊技者の操作に応じて前記遊技領域に遊技媒体を発射する遊技機であって、
前記遊技領域に設けられた検出手段が遊技媒体を検出した場合に、大当たりの当否および大当たりの種別を決定する特別抽選を行う特別抽選手段と、
通常状態および特別遊技が行われる特別遊技状態を含む複数の遊技状態の間で遊技状態を移行させ、前記通常状態において行われた前記特別抽選で大当たりが当選した場合に、遊技状態を前記特別遊技状態に移行させる遊技状態移行制御手段と、
前記特別抽選の結果に応じて演出装置に特定演出を実行させる制御と、前記演出装置に特定演出を実行させている間に、前記特別抽選で第1種別の大当たりが決定されたことを示唆する第1表示および前記特別抽選で第2種別の大当たりが決定されたことを示唆する第2表示の表示態様を変化させる示唆演出を前記演出装置に実行させる制御を行う演出制御手段と、を備え、
前記演出制御手段は、
特定演出を構成する複数の演出区間のそれぞれの演出内容のうち少なくとも2つの演出内容が、演出内容の種類に応じた制御タイミングが設定されている演出内容となるように、複数の演出区間のそれぞれの演出内容の組み合わせを前記特別抽選の結果に応じて決定する特定演出決定処理と、
前記特定演出決定処理で決定された前記演出内容の組み合わせに設定されている複数の制御タイミングのそれぞれについて、当該制御タイミングが設定されている演出内容の種類に応じて前記第1表示および前記第2表示の表示態様を決定する表示態様決定処理と、
を行い、
前記特定演出決定処理で決定された前記演出内容の組み合わせで特定演出を前記演出装置に実行させている間に、当該演出内容の組み合わせに設定されている複数の制御タイミングのそれぞれにおいて、前記表示態様決定処理で決定された表示態様に従って、前記第1表示あるいは前記第2表示を前記演出装置に表示させることを特徴とする遊技機。
【請求項2】
遊技媒体が移動する遊技領域を備え、遊技者の操作に応じて前記遊技領域に遊技媒体を発射する遊技機であって、
前記遊技領域に設けられた検出手段が遊技媒体を検出した場合に、大当たりの当否を決定する特別抽選を行う特別抽選手段と、
通常状態および特別遊技が行われる特別遊技状態を含む複数の遊技状態の間で遊技状態を移行させ、前記通常状態において行われた前記特別抽選で大当たりが当選した場合に、遊技状態を前記特別遊技状態に移行させる遊技状態移行制御手段と、
前記特別抽選の結果に応じて演出装置に特定演出を実行させる制御と、前記演出装置に特定演出を実行させている間に、前記特別抽選で大当たりが当選したことを示唆する第1表示および前記特別抽選で大当たりが当選しなかったことを示唆する第2表示の表示態様を変化させる示唆演出を前記演出装置に実行させる制御を行う演出制御手段と、を備え、
前記演出制御手段は、
特定演出を構成する複数の演出区間のそれぞれの演出内容のうち少なくとも2つの演出内容が、演出内容の種類に応じた制御タイミングが設定されている演出内容となるように、複数の演出区間のそれぞれの演出内容の組み合わせを前記特別抽選の結果に応じて決定する特定演出決定処理と、
前記特定演出決定処理で決定された前記演出内容の組み合わせに設定されている複数の制御タイミングのそれぞれについて、当該制御タイミングが設定されている演出内容の種類に応じて前記第1表示および前記第2表示の表示態様を決定する表示態様決定処理と、
を行い、
前記特定演出決定処理で決定された前記演出内容の組み合わせで特定演出を前記演出装置に実行させている間に、当該演出内容の組み合わせに設定されている複数の制御タイミングのそれぞれにおいて、前記表示態様決定処理で決定された表示態様に従って、前記第1表示あるいは前記第2表示を前記演出装置に表示させることを特徴とする遊技機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、遊技球(遊技媒体)が移動する遊技領域を備え、遊技者の操作に応じて遊技領域に遊技球を発射する遊技機(ぱちんこ遊技機)が知られている。この種の遊技機は、遊技領域において遊技球を検出する検出領域として始動入賞口を設け、始動入賞口に遊技球が進入したことを検出すると、特別抽選を行うとともに表示手段において図柄の変動表示を開始させ、特別抽選の結果が大当たりである場合に、図柄を特定の態様で停止表示させる。すると遊技状態を特別遊技状態に移行させ、特別遊技状態では予め定められた複数回の特別遊技を実行し、各特別遊技では遊技領域に設けられている大入賞口を開状態に動作させ、大入賞口に遊技球が進入するごとに遊技球を遊技者に払い出す。そして特別遊技状態が終了すると、遊技状態を通常状態または通常状態よりも大当たりの当選確率が高い確変状態に移行させ、遊技状態が確変状態に移行した場合には、連続して特別遊技状態に移行しやすくなるようにしている。
【0003】
そしてこの種の遊技機では、特別抽選が行われた場合には、特別抽選の結果が表示されるまでの間に液晶ディスプレイにおいて演出動画を再生表示し、特別抽選の結果に対する遊技者の期待感を高めるようにしているものが多い。そしてこの種の遊技機では、ストーリーが分岐して異なる結末を迎える複数種類の演出動画を用意し、特別抽選の結果に応じて異なる演出動画を再生表示することにより、特別抽選の結果を示唆しつつ最終的に特別抽選の結果を報知するようにしている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2012−254362号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで演出動画の種類を増加させ、演出動画のストーリー展開を多様なものにすれば、遊技者を飽きさせないようにすることができるが、演出動画の種類を増加させ、演出動画のストーリー展開を多様なものにすると、演出動画のストーリーによって何が示唆されているのか遊技者が把握しにくくなるおそれがある。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、演出によって示唆されている状況を遊技者が把握しやすい遊技機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1)本発明は、技媒体が移動する遊技領域を備え、遊技者の操作に応じて前記遊技領域に遊技媒体を発射する遊技機であって、前記遊技領域に設けられた検出手段が遊技媒体を検出した場合に、大当たりの当否および大当たりの種別を決定する特別抽選を行う特別抽選手段と、通常状態、前記通常状態よりも前記特別抽選で大当たりが当選する確率が高い特定状態、および特別遊技が行われる特別遊技状態を含む複数の遊技状態の間で遊技状態を移行させ、前記通常状態または前記特定状態において行われた前記特別抽選で大当たりが当選した場合に、遊技状態を前記特別遊技状態に移行させ、大当たりの種別として第1種別が決定された場合に、前記特別遊技状態の終了後に遊技状態を前記特定状態に移行させ、大当たりの種別として第2種別が決定された場合に、前記特別遊技状態の終了後に遊技状態を前記通常状態に移行させる遊技状態移行制御手段と、前記特別抽選の結果に応じて演出装置に特定演出を実行させるとともに、前記特別抽選で前記第1種別が決定されたことを示唆する第1表示、前記特別抽選で前記第2種別が決定されたことを示唆する第2表示、および前記特別抽選で大当たりが当選しなかったことを示唆する第3表示を前記演出装置に表示させる制御を行う演出制御手段と、を備え、前記演出制御手段は、前記特別抽選の結果に応じて複数種類の特定演出から前記演出装置に実行させる特定演出を決定する処理と、前記演出装置に特定演出を実行させる場合に、当該特定演出に設定されている複数の制御タイミングのそれぞれについて、当該特定演出の種類に応じて前記第1表示、前記第2表示および前記第3表示の表示態様を決定する処理と、を行うことを特徴とする遊技機に関するものである。
【0008】
本発明では、演出装置に特定演出を実行させる場合に、当該特定演出に設定されている複数の制御タイミングのそれぞれについて、当該特定演出の種類に応じて第1表示、第2表示および第3表示の表示態様が決定されるので、特定演出の進行状況に合わせた表示態様で、第1表示、第2表示あるいは第3表示を表示させることができる。これにより本発明では、特定演出によって示唆されている状況を遊技者が把握しやすい遊技機を実現することができる。
【0009】
(2)また本発明の遊技機では、前記演出制御手段は、前記特定状態において前記演出装置に特定演出を実行させる場合に、当該特定演出に設定されている複数の制御タイミングのそれぞれについて、当該特定演出の種類に応じて前記第1表示、前記第2表示および前記第3表示の表示態様を決定する処理を行うようにしてもよい。
【0010】
このようにすれば、特別抽選で第1種別が決定されたのか、第2種別が決定されたのか、あるいは特別抽選で大当たりが当選しなかったのかについて、遊技者の関心が特に高まる特定状態において、特定演出によって示唆されている状況を遊技者が把握しやすい遊技機を実現することができる。
【0011】
(3)また本発明の遊技機では、前記演出制御手段は、第1演出状態および第2演出状態を含む複数の演出状態から演出状態を決定する処理を更に行い、演出状態が第1演出状態である場合に、前記特別抽選の結果に応じて複数種類の第1特定演出から前記演出装置に実行させる第1特定演出を決定する処理を行い、演出状態が第2演出状態である場合に、前記特別抽選の結果に応じて複数種類の第2特定演出から前記演出装置に実行させる第2特定演出を決定する処理を行うようにしてもよい。
【0012】
このようにすれば、特定演出として、複数種類の第1特定演出および複数種類の第2特定演出を用意しても、第1特定演出あるいは第2特定演出によって示唆されている状況を遊技者が把握しやすい遊技機を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の実施形態の遊技機の外観構成を示す斜視図である。
図2】本発明の実施形態の遊技機の遊技盤の外観構成を示す正面図である。
図3】本発明の実施形態の遊技機の状態表示部の外観構成を示す正面図である。
図4】本発明の実施形態の遊技機の機能ブロックを説明する図である。
図5】本発明の実施形態の遊技機における抽選テーブルの構成を説明する図である。
図6】本発明の実施形態の遊技機における抽選テーブルの構成を説明する図である。
図7】本発明の実施形態の遊技機における抽選テーブルの構成を説明する図である。
図8】本発明の実施形態の遊技機における抽選テーブルの構成を説明する図である。
図9】本発明の実施形態の遊技機における抽選テーブルの構成を説明する図である。
図10】本発明の実施形態の遊技機における抽選テーブルの構成を説明する図である。
図11】本発明の実施形態の遊技機における遊技状態の状態遷移図である。
図12】本発明の実施形態の遊技機において表示される画像を説明する図である。
図13】本発明の実施形態の遊技機において表示される画像を説明する図である。
図14】本発明の実施形態の遊技機において表示される画像を説明する図である。
図15】本発明の実施形態の遊技機の処理の流れを説明するためのフローチャートである。
図16】本発明の実施形態の遊技機の処理の流れを説明するためのフローチャートである。
図17】本発明の実施形態の遊技機の処理の流れを説明するためのフローチャートである。
図18】本発明の実施形態の遊技機の処理の流れを説明するためのフローチャートである。
図19】本発明の実施形態の遊技機の処理の流れを説明するためのフローチャートである。
図20】本発明の実施形態の遊技機の処理の流れを説明するためのフローチャートである。
図21】本発明の実施形態の遊技機において表示される画像を説明する図である。
図22】本発明の実施形態の遊技機の制御手法を説明する図である。
図23】本発明の実施形態の遊技機の制御手法を説明する図である。
図24】本発明の実施形態の遊技機の制御手法を説明する図である。
図25】本発明の実施形態の遊技機の制御手法を説明する図である。
図26】本発明の実施形態の遊技機の制御手法を説明する図である。
図27】本発明の実施形態の遊技機の制御手法を説明する図である。
図28】本発明の実施形態の遊技機の制御手法を説明する図である。
図29】本発明の実施形態の遊技機の制御手法を説明する図である。
図30】本発明の実施形態の遊技機の制御手法を説明する図である。
図31】本発明の実施形態の遊技機の制御手法を説明する図である。
図32】本発明の実施形態の遊技機の制御手法を説明する図である。
図33】本発明の実施形態の遊技機の制御手法を説明する図である。
図34】本発明の実施形態の遊技機の制御手法を説明する図である。
図35】本発明の実施形態の遊技機の制御手法を説明する図である。
図36】本発明の実施形態の遊技機の制御手法を説明する図である。
図37】本発明の実施形態の遊技機の制御手法を説明する図である。
図38】本発明の実施形態の遊技機の制御手法を説明する図である。
図39】本発明の実施形態の遊技機の制御手法を説明する図である。
図40】本発明の実施形態の遊技機の処理の流れを説明するためのフローチャートである。
図41】本発明の実施形態の遊技機の処理の流れを説明するためのフローチャートである。
図42】本発明の実施形態の遊技機の処理の流れを説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本実施形態について説明する。なお、以下に説明する本実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また本実施形態で説明される構成の全てが、本発明の必須構成要件であるとは限らない。
【0015】
1.遊技機の構成
図1は、本実施形態に係る遊技機の外観構成を示す斜視図である。本実施形態の遊技機は、遊技場から貸し出された遊技球(遊技媒体)を用いて遊技を行うものであり、遊技機の外側面を形成する外枠2と、遊技機の内部に設けられ、遊技球が移動する遊技領域4を形成する遊技盤6と、遊技盤6を遊技者が視認可能かつ接触不可能にするガラスユニット8と、ガラスユニット8が取り付けられている前枠10を備えている。
【0016】
そして前枠10のうちガラスユニット8を取り囲む部分は、光を透過する半透明の素材により構成されており、半透明の素材により構成されている部分の内部には、遊技を盛り上げるための演出光などを出力する複数の前枠ランプ12が設けられている。また、前枠10の上部の左右および下部の左右には、遊技を盛り上げるための演出音などを出力するスピーカー14が設けられている。
【0017】
また前枠10の下部中央には、遊技球を貯留するための上皿16が設けられており、上皿16の内側側面の左部には、遊技機から遊技者に遊技球を払い出すための払出口18が設けられている。また前枠10の下部右側には、グリップユニット20が設けられており、遊技者がグリップユニット20を遊技機に向かって右回りに回転させる操作を行うと、遊技機内部に設けられた図示しない発射装置が作動して、遊技領域4内に遊技球が発射されるようになっている。なお本実施形態の発射装置は、1分間に99個(1秒間に1.65個)の遊技球を発射することができる。
【0018】
そして上皿16の内側側面の右部には、上皿16から遊技球を発射装置に供給するための供給口22が設けられている。また上皿16の下方には、上皿16に遊技球を貯留しきれなくなった場合に余剰の遊技球を貯留しておく下皿24が設けられている。
【0019】
また上皿16の縁部手前側には、演出ボタン26(演出操作手段)が設けられており、遊技者が演出ボタン26を操作すると、遊技機で行われる演出が変化する。
【0020】
図2は、図1で示した遊技盤6の外観構成を示す正面図である。図2に示すように遊技盤6には、円形状に外レール28が設けられており、外レール28に囲まれた領域が、遊技球が移動する遊技領域4となっている。また遊技領域4の左端部には、外レール28に沿うように円弧状に内レール30が設けられており、外レール28と内レール30は、遊技盤6の下方に設けられた図示しない発射装置から発射された遊技球を遊技領域4に誘導する。
【0021】
また遊技盤6の中央部には、遊技を盛り上げるための演出画像などを表示する液晶ディスプレイ32(演出表示部)と、液晶ディスプレイ32を取り囲むように形成されたディスプレイ枠34を備える演出ユニット36が設けられている。このディスプレイ枠34は、光を透過する半透明の素材により構成された部分を有しており、半透明の素材により構成されている部分の内部には、遊技を盛り上げるための演出光などを出力する複数のディスプレイ枠ランプ38が設けられている。
【0022】
そして本実施形態では、液晶ディスプレイ32の手前側を遊技球が通過できないようになっており、発射装置から発射された遊技球は、液晶ディスプレイ32の左側の遊技領域4か右側の遊技領域4を落下するようになっている。そして遊技領域4には、遊技盤6の表面に交差するように図示しない多数の遊技釘が打ち付けられており、遊技領域4を移動する遊技球の移動方向がランダムに変化するようになっている。
【0023】
またディスプレイ枠34の左部には、液晶ディスプレイ32の左側の遊技領域4を落下する遊技球が通過できる開口40が形成されており、この開口40を通過した遊技球はディスプレイ枠34に設けられている通路42を通過して、液晶ディスプレイ32の下方に設けられたステージ44に落下するようになっている。このステージ44の上面は滑らかな曲面となっているとともに、ステージ44とガラスユニット8との間に遊技球がステージ44から下方に落下できる隙間が形成されており、通路42からステージ44上に落下した遊技球がステージ44上を左右に往復移動した後にステージ44の中央部付近から下方に落下するようになっている。
【0024】
そしてステージ44の中央部の下方には、ステージ44の中央部付近から下方に落下した遊技球が進入可能な第1始動入賞口46が設けられている。この第1始動入賞口46は、遊技球が進入したことを検出するセンサを内蔵し、遊技球が進入すると遊技球が遊技機内部に回収されるように構成されており、第1始動入賞口46に遊技球が進入するたびに、遊技者に対して所定個数(例えば3個)の遊技球が払い出されるとともに、乱数値を取得して大当たりの当否を決定する特別抽選が行われる。
【0025】
また液晶ディスプレイ32の右側の遊技領域4には、遊技球が遊技機内部に回収されずに通過する通過ゲート48が設けられている。この通過ゲート48は、遊技球が通過したことを検出するセンサを内蔵し、通過ゲート48を遊技球が通過するたびに、乱数値を取得して普通当たりの当否を決定する普通抽選が行われる。
【0026】
また液晶ディスプレイ32の右側の遊技領域4には、通過ゲート48の下方に、遊技球が進入すると遊技球が遊技機内部に回収される第2始動入賞口50が設けられている。この第2始動入賞口50は、遊技球が進入したことを検出するセンサを内蔵するとともに、第2始動入賞口50に遊技球が進入しにくい縮小状態(進入を補助しない状態・非補助状態)と遊技球が進入しやすい拡大状態(進入を補助する状態・補助状態)との間で動作可能な補助部材を備える普通役物52(補助手段)が設けられている。そして普通役物52は、補助部材を動作させるソレノイドなどの駆動装置を内蔵しており、普通抽選で普通当たりが当選すると所定条件下で拡大状態となるように制御される。そして第2始動入賞口50に遊技球が進入するごとに、遊技者に対して所定個数(例えば3個)の遊技球が払い出されるとともに、乱数値を取得して大当たりの当否を決定する特別抽選が行われる。
【0027】
また液晶ディスプレイ32の右側の遊技領域4には、遊技球が進入すると遊技球が遊技機内部に回収される大入賞口54が設けられている。この大入賞口54は、遊技球が進入したことを検出するセンサを内蔵するとともに、大入賞口54を塞ぐ板状部材を備える特別役物56が設けられており、特別役物56は、大入賞口54に遊技球が進入不可能な閉状態(進入不可状態)と遊技球が進入可能な開状態(進入可能状態)との間で動作可能に構成されている。そして特別役物56は、板状部材を動作させるソレノイドなどの駆動装置を内蔵しており、特別抽選で大当たりが当選すると開始される特別遊技状態において所定条件下で開状態となるように制御される。そして大入賞口54に遊技球が進入するたびに、遊技者に対して所定個数(例えば12個)の遊技球が払い出される。
【0028】
また図2に示すように、遊技領域4の最下部には、いずれの入賞口にも進入せずに遊技領域4を落下した遊技球を遊技機内部に回収するアウト口62が設けられている。
【0029】
そして遊技球の発射装置は、図1で示したグリップユニット20の回転量を調整することにより遊技球の射出力が変化するように構成されており、グリップユニット20の回転量が少ない場合には液晶ディスプレイ32の左側の遊技領域4を遊技球が落下するように遊技球が発射され、グリップユニット20の回転量が多い場合には液晶ディスプレイ32の右側の遊技領域4を遊技球が落下するように遊技球が発射される。
【0030】
従って遊技者は、遊技状況に応じてグリップユニット20の回転量を調整し、遊技球が左側の遊技領域4を落下して、あるいは開口40と通路42とステージ44を通過して第1始動入賞口46に進入するように遊技球を発射させたり(左打ち)、遊技球が右側の遊技領域4を落下して、通過ゲート48を遊技球が通過するように、あるいは第2始動入賞口50に遊技球が進入するように、あるいは大入賞口54に遊技球が進入するように遊技球を発射させたりする(右打ち)。
【0031】
なお本実施形態の遊技機では、遊技球が左側の遊技領域4を落下する場合には、通過ゲート48を遊技球が通過することがなく、第2始動入賞口50、大入賞口54に遊技球が進入することがなく、また遊技球が右側の遊技領域4を落下する場合には、第1始動入賞口46に遊技球が進入することがないようになっている。
【0032】
また遊技盤6の右下部であって、遊技領域4の外側には、遊技機の各種状態をランプ等の点灯および消灯により示す状態表示部70が設けられている。
【0033】
図3は、状態表示部70の外観構成を示す正面図である。状態表示部70は、図3に示すように、普通図柄表示部72、普通保留表示部74、第1特別図柄表示部76、第1特別保留表示部78、第2特別図柄表示部80、第2特別保留表示部82、遊技状態表示部84が設けられている。
【0034】
普通図柄表示部72は、2つのランプにより構成され、普通抽選が行われる場合に2つのランプを点滅させることにより普通図柄を変動表示し、2つのランプを点灯または消灯させることにより普通図柄を停止表示して、普通抽選の結果を表示する。
【0035】
普通保留表示部74は、2つのランプにより構成され、通過ゲート48を遊技球が通過した時点で既に普通図柄が変動表示中である場合など、普通抽選用乱数値を取得しても普通抽選を行うことができないことにより普通抽選用乱数値が保留された場合に、保留されている普通抽選用乱数値の数に対応する普通保留数を表示するものであり、2つのランプを点灯または消灯または点滅させることの組み合わせによって、0〜4個の普通保留数を表示する。
【0036】
第1特別図柄表示部76は、7セグメントディスプレイにより構成され、第1始動入賞口46に遊技球が進入することにより特別抽選が行われる場合に、7セグメントディスプレイを点滅させることにより第1特別図柄を変動表示し、7セグメントディスプレイに数値を表示させることにより第1特別図柄を停止表示して、特別抽選の結果を表示する。
【0037】
第1特別保留表示部78は、2つのランプにより構成され、第1始動入賞口46に遊技球が進入した時点で既に第1特別図柄または第2特別図柄が変動表示中である場合など、特別抽選用乱数値を取得しても特別抽選を行うことができないことにより特別抽選用乱数値が第1特別乱数値として保留された場合に、保留されている第1特別乱数値の数に対応する第1特別保留数を表示するものであり、2つのランプを点灯または消灯または点滅させることの組み合わせによって、0〜4個の第1特別保留数を表示する。
【0038】
第2特別図柄表示部80は、7セグメントディスプレイにより構成され、第2始動入賞口50に遊技球が進入することにより特別抽選が行われる場合に、7セグメントディスプレイを点滅させることにより第2特別図柄を変動表示し、7セグメントディスプレイに数値を表示させることにより第2特別図柄を停止表示して、特別抽選の結果を表示する。
【0039】
第2特別保留表示部82は、2つのランプにより構成され、第2始動入賞口50に遊技球が進入した時点で既に第1特別図柄または第2特別図柄が変動表示中である場合など、特別抽選用乱数値を取得しても特別抽選を行うことができないことにより特別抽選用乱数値が第2特別乱数値として保留された場合に、保留されている第2特別乱数値の数に対応する第2特別保留数を表示するものであり、2つのランプを点灯または消灯または点滅させることの組み合わせによって、0〜4個の第2特別保留数を表示する。
【0040】
遊技状態表示部84は、6つのランプにより構成され、6つのランプを点灯または消灯または点滅させることの組合せによって、現在設定されている遊技状態の種類を表示する。本実施形態では、通常状態(低確率状態)と、通常状態よりも大当たりの当選確率が高く設定された確変状態(高確率状態・特殊状態)と、特別抽選で大当たりが当選すると開始される特別遊技状態と、第1特別図柄あるいは第2特別図柄の変動時間を短縮させて特別抽選の実行契機を頻繁に到来させる時短状態(特殊状態)の4種類の遊技状態が設定可能となっており、6つのランプを点灯または消灯または点滅させることの組み合わせによって、いずれの遊技状態に設定されているかを表示する。
【0041】
図4は、本実施形態の遊技機の機能ブロック図である。本実施形態の遊技機は、メイン基板100(遊技制御手段)およびサブ基板102を含む制御基板によって制御される。そしてメイン基板100やサブ基板102等の各基板の機能は、各種のプロセッサ(CPU、DSPなど)、ASIC(ゲートアレイなど)、ROM(情報記憶媒体の一例)、あるいはRAMなどのハードウェアや、ROMなどに予め記憶されている所与のプログラムからなるソフトウェアにより実現される。
【0042】
メイン基板100は、通過ゲートセンサ104、第1始動入賞口センサ106(第1特定検出手段)、第2始動入賞口センサ108(第2特定検出手段)、大入賞口センサ110、払出センサ116等の入力手段からの入力信号を受けて、遊技を実行するための各種の演算を行い、演算結果に基づいて、状態表示駆動装置120、普通役物駆動装置122、特別役物駆動装置124、払出装置130等の出力手段の動作制御を行う。
【0043】
またサブ基板102は、メイン基板100から送られてくる信号や、演出ボタンスイッチ150からの入力信号を受けて、遊技の進行状況に合わせた演出を実行するための各種の演算を行い、演算結果に基づいて、演出表示装置170、音響装置172、演出物駆動装置174等の演出装置176の動作制御を行う。
【0044】
そしてメイン基板100は、乱数発生手段210、普通抽選手段220、普通表示制御手段222、普通役物制御手段224、特別抽選手段230、特別表示制御手段240、遊技状態移行制御手段250、特別役物制御手段260、払出制御手段270、通信制御手段280、メインメモリ290とを含んで構成されている。
【0045】
乱数発生手段210は、抽選用の乱数値を発生させる手段であり、ハードウェア乱数を発生させる乱数発生器や、ソフトウェア乱数を発生させるプログラムにより実現される。ソフトウェア乱数は、例えば、インクリメントカウンタ(所定のカウント範囲を循環するように数値をカウントするカウンタ)のカウント値に基づいて発生させることができる。なお本実施形態において「乱数値」には、数学的な意味でランダムに発生する値のみならず、その発生自体は規則的であっても、その取得タイミング等が不規則であるために実質的に乱数として機能しうる値も含まれる。
【0046】
普通抽選手段220は、1個の遊技球が通過ゲート48を通過するごとに作動する通過ゲートセンサ104から検出信号が入力されたことに基づいて、乱数発生手段210から普通抽選用乱数値を取得してメインメモリ290の普通乱数記憶手段2912に格納し、普通乱数記憶手段2912から読み出した普通抽選用乱数値について普通当たりの当否などを決定する普通抽選を行う。
【0047】
詳細には普通乱数記憶手段2912には、第1保留記憶領域〜第4保留記憶領域の4つの記憶領域が設けられており、普通抽選手段220は、乱数発生手段210から普通抽選用乱数値を取得すると、第1保留記憶領域〜第4保留記憶領域のいずれにも普通抽選用乱数値が格納されていない状態では、取得した普通抽選用乱数値をまずは第1保留記憶領域に格納する。そして第1保留記憶領域に普通抽選用乱数値が格納された時点で、普通図柄が変動表示中でない場合には、直ちに第1保留記憶領域から普通抽選用乱数値を読み出して普通抽選を行う。一方、普通図柄が変動表示中である場合には、第1保留記憶領域において普通抽選用乱数値を保留する。
【0048】
そして、普通乱数記憶手段2912において普通抽選用乱数値が保留されている状態で更に通過ゲートセンサ104から検出信号が入力されて普通抽選用乱数値が取得された場合には、普通抽選手段220は、普通乱数記憶手段2912において保留されている普通抽選用乱数値の数が4個未満であることを条件に、すなわち普通保留数が4個未満であることを条件に、第1保留記憶領域〜第4保留記憶領域のうち普通抽選用乱数値が保留されていない保留記憶領域であって序数が最小である保留記憶領域に普通抽選用乱数値を格納する。これにより、普通乱数記憶手段2912において4個を上限として普通抽選用乱数値が保留される。
【0049】
そして普通抽選手段220は、普通図柄の変動表示が終了した時点で、普通乱数記憶手段2912において普通抽選用乱数値が保留されている場合には、第1保留記憶領域から普通抽選用乱数値を読み出して普通抽選を行う。ここで、第2保留記憶領域以降に普通抽選用乱数値が残存している場合には、残存している普通抽選用乱数値を元の保留記憶領域から序数が1つ小さい保留記憶領域に移動させる。例えば、第2保留記憶領域〜第3保留記憶領域に普通抽選用乱数値が残存している場合には、第1保留記憶領域〜第2保留記憶領域に移動させる。
【0050】
以下では、普通抽選の詳細について説明する。普通抽選手段220は、普通抽選として、普通当たり決定処理、普通変動パターン決定処理などを行う。
【0051】
普通当たり決定処理は、普通当たりの当否を決定する処理である。普通当たり決定処理では、普通抽選手段220は、メインメモリ290の抽選テーブル記憶手段2910に記憶されている複数種類の普通抽選テーブルのうち、いずれの普通抽選テーブルを参照して乱数判定処理を行うかを遊技状態に応じて決定する。
【0052】
本実施形態の遊技機では、抽選テーブル記憶手段2910に普通抽選テーブルAおよび普通抽選テーブルBが記憶されており、各普通抽選テーブルでは、0〜99の100個の普通抽選用乱数値のそれぞれに対して、普通当たりまたはハズレが対応づけられている。詳細には普通抽選テーブルAでは、約1/20の確率で普通当たりが当選するように、普通当たりまたはハズレと複数の乱数値との対応関係が設定され、普通抽選テーブルBでは、約19/20の確率で普通当たりが当選するように、普通当たりまたはハズレと0〜99の普通抽選用乱数値との対応関係が設定されている。そして普通抽選手段220は、遊技状態が確変状態でも時短状態でもない場合には、普通抽選テーブルAを選択し、遊技状態が確変状態あるいは時短状態である場合には、普通抽選テーブルBを選択する。
【0053】
そして普通抽選手段220は、選択した普通抽選テーブルを参照して、普通乱数記憶手段2912の第1保留記憶領域から読み出した1つの普通抽選用乱数値が普通当たりに対応づけられているか否かを判定することにより、普通当たりが当選したか否かを判定する。
【0054】
そして普通抽選手段220は、普通当たりが当選した場合には、メインメモリ290のフラグ記憶手段2916において、普通当たりの当選フラグをON状態に設定し、ハズレとなった場合には、普通当たりの当選フラグをOFF状態に設定する。
【0055】
普通変動パターン決定処理は、遊技状態に応じて普通図柄の変動パターンを複数の変動パターンのいずれにするかを決定する処理である。普通変動パターン決定処理では、普通抽選手段220は、遊技状態が確変状態でも時短状態でもない場合には、普通図柄の変動パターンを普通変動パターン1に決定し、遊技状態が確変状態あるいは時短状態である場合には、普通図柄の変動パターンを普通変動パターン2に決定する。
【0056】
普通表示制御手段222は、普通抽選の抽選結果に基づいて状態表示駆動装置120を制御する手段であって、普通図柄表示制御処理、普通保留表示制御処理を行う。
【0057】
普通図柄表示制御処理では、普通表示制御手段222は、普通変動パターン決定処理において決定された普通図柄の変動パターンに応じた変動時間が経過するまで、普通図柄表示部72の2つのランプを点滅させることにより普通図柄を変動表示させ、普通当たり決定処理において普通当たりが当選したか否かに応じて、普通図柄表示部72の2つのランプを点灯または消灯させることにより普通図柄を停止表示させることにより、普通図柄表示部72に普通抽選の結果を表示させる。
【0058】
詳細には本実施形態では、普通図柄の変動パターンが普通変動パターン1である場合には普通図柄の変動時間が20秒に設定され、普通図柄の変動パターンが普通変動パターン2である場合には普通図柄の変動時間が1秒に設定される。従って本実施形態では、普通抽選が行われた時点の遊技状態が確変状態でも時短状態でもない場合には、普通図柄の変動パターンが普通変動パターン1に決定されることにより普通図柄の変動時間が20秒に設定され、普通抽選が行われた時点の遊技状態が確変状態あるいは時短状態である場合には、普通図柄の変動パターンが普通変動パターン2に決定されることにより普通図柄の変動時間が1秒に設定されるため、遊技状態が確変状態あるいは時短状態である場合の方が、普通抽選の実行契機が頻繁に到来するようになっている。
【0059】
普通保留表示制御処理では、普通表示制御手段222は、普通乱数記憶手段2912に格納されている普通抽選用乱数値の数に応じて、普通保留表示部74の2つのランプを点灯または消灯または点滅させることの組み合わせによって、0〜4個の普通保留数を表示する。
【0060】
普通役物制御手段224は、普通抽選の抽選結果に基づいて普通役物駆動装置122を制御する手段であって、普通役物制御処理1、普通役物制御処理2などを行う。
【0061】
普通役物制御処理1では、遊技状態が確変状態でも時短状態でもない場合に、普通図柄が普通当たりの当選を示す態様で停止表示されたことを契機として、0.1秒が経過するまで普通役物52が拡大状態となってから縮小状態に復帰するように普通役物駆動装置122の駆動制御が行われる。
【0062】
普通役物制御処理2では、遊技状態が確変状態あるいは時短状態である場合に、普通図柄が普通当たりの当選を示す態様で停止表示されたことを契機として、5秒が経過するまで普通役物52が拡大状態となってから縮小状態に復帰するように普通役物駆動装置122の駆動制御が行われる。
【0063】
従って普通役物制御処理1では、第2始動入賞口50への遊技球の進入しやすさがほとんど増加しないように普通役物52が動作するが、普通役物制御処理2では、第2始動入賞口50への遊技球の進入しやすさが増加するように普通役物52が動作する。
【0064】
特別抽選手段230は、1個の遊技球が第1始動入賞口46に進入するごとに作動する第1始動入賞口センサ106から検出信号が入力されたことに基づいて、乱数発生手段210から特別抽選用乱数値を取得して、メインメモリ290の特別乱数記憶手段2914に第1特別乱数値として格納する。また特別抽選手段230は、1個の遊技球が第2始動入賞口50に進入するごとに作動する第2始動入賞口センサ108から検出信号が入力されたことに基づいて、乱数発生手段210から特別抽選用乱数値を取得して、特別乱数記憶手段2914に第2特別乱数値として格納する。そして特別抽選手段230は、特別乱数記憶手段2914から読み出した第1特別乱数値あるいは第2特別乱数値を用いて、大当たりの当否などを決定する特別抽選を行う。
【0065】
詳細には特別乱数記憶手段2914には、第1保留記憶領域〜第8保留記憶領域の8つの記憶領域が設けられており、特別抽選手段230は、乱数発生手段210から特別抽選用乱数値を取得すると、第1保留記憶領域〜第8保留記憶領域のいずれにも第1特別乱数値あるいは第2特別乱数値が格納されていない状態では、取得した特別抽選用乱数値をまずは第1保留記憶領域に第1特別乱数値あるいは第2特別乱数値として格納する。そして第1保留記憶領域に第1特別乱数値あるいは第2特別乱数値が格納された時点で、第1特別図柄あるいは第2特別図柄が変動表示中でなく、かつ遊技状態が特別遊技状態でない場合には、直ちに第1保留記憶領域から第1特別乱数値あるいは第2特別乱数値を読み出して特別抽選を行う。一方、第1特別図柄あるいは第2特別図柄が変動表示中であるか、または遊技状態が特別遊技状態である場合には、第1保留記憶領域において第1特別乱数値あるいは第2特別乱数値を保留する。
【0066】
そして、特別乱数記憶手段2914において第1特別乱数値あるいは第2特別乱数値が保留されている状態で更に第1始動入賞口センサ106から検出信号が入力されて特別抽選用乱数値が取得された場合には、特別抽選手段230は、特別乱数記憶手段2914において保留されている第1特別乱数値の数が4個未満であることを条件に、すなわち第1特別保留数が4個未満であることを条件に、第1保留記憶領域〜第8保留記憶領域のうち第1特別乱数値あるいは第2特別乱数値が保留されていない保留記憶領域であって序数が最小である保留記憶領域に第1特別乱数値として格納する。これにより、特別乱数記憶手段2914において4個を上限として第1特別乱数値が保留される。
【0067】
また、特別乱数記憶手段2914において第1特別乱数値あるいは第2特別乱数値が保留されている状態で更に第2始動入賞口センサ108から検出信号が入力されて特別抽選用乱数値が取得された場合には、特別抽選手段230は、特別乱数記憶手段2914において保留されている第2特別乱数値が4個未満であることを条件に、すなわち第2特別保留数が4個未満であることを条件に、第1保留記憶領域〜第8保留記憶領域のうち第1特別乱数値あるいは第2特別乱数値が保留されていない保留記憶領域であって序数が最小である保留記憶領域に第2特別乱数値として格納する。これにより、特別乱数記憶手段2914において4個を上限として第2特別乱数値が保留される。
【0068】
そして特別抽選手段230は、第1特別図柄あるいは第2特別図柄の変動表示が終了した時点で、特別乱数記憶手段2914において第1特別乱数値あるいは第2特別乱数値が保留されている場合には、遊技状態が特別遊技状態でないことを条件に、第1保留記憶領域から第1特別乱数値あるいは第2特別乱数値を読み出して特別抽選を行う。ここで、第2保留記憶領域以降に第1特別乱数値あるいは第2特別乱数値が残存している場合には、残存している第1特別乱数値あるいは第2特別乱数値を元の保留記憶領域から序数が1つ小さい保留記憶領域に移動させる。例えば、第2保留記憶領域〜第5保留記憶領域に第1特別乱数値あるいは第2特別乱数値が残存している場合には、第1保留記憶領域〜第4保留記憶領域に移動させる。
【0069】
以下では、特別抽選の詳細について説明する。特別抽選手段230は、第1始動入賞口センサ106あるいは第2始動入賞口センサ108から検出信号が入力されたことに基づいて、特別抽選用乱数値として、大当たり決定乱数値、図柄決定乱数値、変動グループ決定乱数値、第1変動パターン決定乱数値および第2変動パターン決定乱数値などの複数種類の乱数値を取得し、これらの複数種類の乱数値を特別乱数記憶手段2914に第1特別乱数値あるいは第2特別乱数値として格納する。そして特別抽選手段230は、特別抽選として、大当たり決定処理、図柄決定処理、変動グループ決定処理、第1変動パターン決定処理および第2変動パターン決定処理などを行う。
【0070】
大当たり決定処理は、特別乱数記憶手段2914の第1保留記憶領域に格納されている第1特別乱数値あるいは第2特別乱数値に含まれる1つの大当たり決定乱数値を読み出して、大当たりの当否を決定する処理である。ここで1つの大当たり決定乱数値は、第1始動入賞口センサ106あるいは第2始動入賞口108から検出信号が入力されたことに基づいて、0〜65535の65536個の大当たり決定乱数値から取得され、特別乱数記憶手段2914に第1特別乱数値あるいは第2特別乱数値として格納されたものである。
【0071】
そして大当たり決定処理では、特別抽選手段230は、メインメモリ290の抽選テーブル記憶手段2910に記憶されている複数種類の大当たり抽選テーブルのうちいずれを参照して乱数判定処理を行うかを遊技状態に応じて選択する。
【0072】
本実施形態の遊技機では、抽選テーブル記憶手段2910に、図5に示すような大当たり抽選テーブルAおよび大当たり抽選テーブルBが記憶されている。そして各大当たり抽選テーブルでは、0〜65535の65536個の大当たり決定乱数値のそれぞれに対して、大当たりまたはハズレが対応づけられている。詳細には大当たり抽選テーブルAでは、約1/399の確率で大当たりが当選するように、大当たりまたはハズレと0〜65535の大当たり決定乱数値との対応関係が設定され、大当たり抽選テーブルBでは、約1/39の確率で大当たりが当選するように、大当たりまたはハズレと0〜65535の大当たり決定乱数値との対応関係が設定されている。そして特別抽選手段230は、遊技状態が通常状態あるいは時短状態である場合には、大当たり抽選テーブルAを選択し、遊技状態が確変状態である場合には、大当たり抽選テーブルBを選択する。
【0073】
そして特別抽選手段230は、選択した大当たり抽選テーブルを参照して、特別乱数記憶手段2914の第1保留記憶領域から読み出した1つの大当たり決定乱数値が大当たりに対応づけられているか否かを判定することにより、大当たりが当選したか否かを決定する。
【0074】
そして特別抽選手段230は、大当たりが当選した場合には、フラグ記憶手段2916において、大当たりの当選フラグをON状態に設定し、ハズレとなった場合には、大当たりの当選フラグをOFF状態に設定する。
【0075】
図柄決定処理は、大当たり決定処理で大当たりが当選した場合に行われる処理であり、特別乱数記憶手段2914の第1保留記憶領域に格納されている第1特別乱数値あるいは第2特別乱数値に含まれる1つの図柄決定乱数値を読み出して、大当たり図柄(大当たりの種別)を16ラウンド図柄、4ラウンド図柄Aおよび4ラウンド図柄Bのうちいずれにするかを決定する処理である。ここで1つの図柄決定乱数値は、第1始動入賞口センサ106あるいは第2始動入賞口108から検出信号が入力されたことに基づいて、0〜99の100個の図柄決定乱数値から取得され、特別乱数記憶手段2914に第1特別乱数値あるいは第2特別乱数値として格納されたものである。
【0076】
そして図柄決定処理では、特別抽選手段230は、抽選テーブル記憶手段2910に記憶されている複数種類の図柄抽選テーブルのうちいずれを参照して乱数判定処理を行うかを、読み出した1つの図柄決定乱数値が第1特別乱数値として格納されていたか第2特別乱数値として格納されていたかに応じて選択する。
【0077】
本実施形態の遊技機では、抽選テーブル記憶手段2910に、図5に示すような図柄抽選テーブルAおよび図柄抽選テーブルBが記憶されている。そして各図柄抽選テーブルでは、0〜99の100個の図柄決定乱数値のそれぞれに対して、16ラウンド図柄、4ラウンド図柄Aまたは4ラウンド図柄Bが対応づけられている。詳細には図柄抽選テーブルAおよび図柄抽選テーブルBのいずれにおいても、約40/100の確率で16ラウンド図柄が当選し、約40/100の確率で4ラウンド図柄Aが当選し、約20/100の確率で4ラウンド図柄Bが当選するように、16ラウンド図柄、4ラウンド図柄Aまたは4ラウンド図柄Bと0〜99の図柄決定乱数値との対応関係が設定されている。そして特別抽選手段230は、特別乱数記憶手段2914から読み出した1つの図柄決定乱数値が第1特別乱数値として格納されていた場合には、図柄抽選テーブルAを選択し、特別乱数記憶手段2914から読み出した1つの図柄決定乱数値が第2特別乱数値として格納されていた場合には、図柄抽選テーブルBを選択する。
【0078】
そして特別抽選手段230は、選択した図柄抽選テーブルを参照して、特別乱数記憶手段2914から読み出した1つの図柄決定乱数値が複数種類の大当たり図柄のいずれに対応づけられているかを判定することにより、複数種類の大当たり図柄のいずれが当選したかを決定する。
【0079】
そして特別抽選手段230は、フラグ記憶手段2916において、当選した大当たり図柄に対応する当選フラグをON状態に設定する。
【0080】
変動グループ決定処理は、大当たり決定処理で大当たりが当選しなかった場合に行われる処理であり、特別乱数記憶手段2914の第1保留記憶領域に格納されている第1特別乱数値あるいは第2特別乱数値に含まれる1つの変動グループ決定乱数値を読み出して、第1特別図柄あるいは第2特別図柄の変動パターンが属する変動グループをグループ0〜グループ5のいずれにするかを決定する処理である。ここで1つの変動グループ決定乱数値は、第1始動入賞口センサ106あるいは第2始動入賞口108から検出信号が入力されたことに基づいて、0〜99の100個の変動グループ決定乱数値から取得され、特別乱数記憶手段2914に第1特別乱数値あるいは第2特別乱数値として格納されたものである。
【0081】
そして変動グループ決定処理では、特別抽選手段230は、抽選テーブル記憶手段2910に記憶されている複数種類の変動グループ抽選テーブルのうちいずれを参照して乱数判定処理を行うかを、変動グループ決定処理を行う時点における第1特別保留数と第2特別保留数の合計である保留数および遊技状態に応じて選択する。
【0082】
本実施形態の遊技機では、抽選テーブル記憶手段2910に、図6に示すような変動グループ抽選テーブルA〜変動グループ抽選テーブルDが記憶されている。そして各変動グループ抽選テーブルでは、0〜99の100個の変動グループ決定乱数値のそれぞれに対して、グループ0〜グループ5のいずれかが対応づけられている。そして特別抽選手段230は、変動グループ決定処理を行う時点における遊技状態が通常状態であって保留数が0〜2個である場合には、変動グループ抽選テーブルAを選択し、遊技状態が通常状態であって保留数が3〜4個である場合には、変動グループ抽選テーブルBを選択し、遊技状態が通常状態であって保留数が5〜8個である場合には、変動グループ抽選テーブルCを選択し、遊技状態が確変状態あるいは時短状態である場合には、保留数に関わらず変動グループ抽選テーブルDを選択する。
【0083】
そして特別抽選手段230は、選択した変動グループ抽選テーブルを参照して、特別乱数記憶手段2914から読み出した1つの変動グループ決定乱数値が複数種類の変動グループのいずれに対応づけられているかを判定することにより、複数種類の変動グループから1つの変動グループを決定する。
【0084】
従って変動グループ決定処理では、遊技状態が通常状態であって保留数が0〜2個である場合には、グループ2、グループ3、グループ4およびグループ5のうちのいずれか1つが決定され、遊技状態が通常状態であって保留数が3〜4個である場合には、グループ1、グループ2、グループ4およびグループ5のうちのいずれか1つが決定され、遊技状態が通常状態であって保留数が5〜8個である場合には、グループ1、グループ4およびグループ5のうちのいずれか1つが決定され、遊技状態が確変状態あるいは時短状態である場合には、保留数に関わらずグループ0、グループ4およびグループ5のうちのいずれか1つが決定される。
【0085】
第1変動パターン決定処理は、特別乱数記憶手段2914の第1保留記憶領域に格納されている第1特別乱数値あるいは第2特別乱数値に含まれる1つの第1変動パターン決定乱数値を読み出して、第1特別図柄あるいは第2特別図柄の変動表示のうちの前半部分に対応する第1変動パターンを、複数種類の第1変動パターンのいずれにするかを決定する処理である。ここで1つの第1変動パターン決定乱数値は、第1始動入賞口センサ106あるいは第2始動入賞口108から検出信号が入力されたことに基づいて、0〜99の100個の第1変動パターン決定乱数値から取得され、特別乱数記憶手段2914に第1特別乱数値あるいは第2特別乱数値として格納されたものである。
【0086】
そして第1変動パターン決定処理では、特別抽選手段230は、抽選テーブル記憶手段2910に記憶されている複数種類の第1変動パターン抽選テーブルのうちいずれを参照して乱数判定処理を行うかを、大当たり決定処理で大当たりが当選しなかった場合には変動グループ決定処理で決定された変動グループに応じて選択し、大当たり決定処理で大当たりが当選した場合にはその時点の遊技状態と図柄決定処理で決定された大当たり図柄に応じて選択する。
【0087】
本実施形態の遊技機では、抽選テーブル記憶手段2910に、図7および図8に示すような第1変動パターン抽選テーブルA〜第1変動パターン抽選テーブルJが記憶されている。そして各第1変動パターン抽選テーブルでは、0〜99の100個の第1変動パターン決定乱数値のそれぞれに対して、複数種類の第1変動パターンとして前半変動パターン0〜前半変動パターン19のいずれかが対応づけられている。そして特別抽選手段230は、大当たりが当選せずにグループ1が決定された場合には、第1変動パターン抽選テーブルAを選択し、大当たりが当選せずにグループ2が決定された場合には、第1変動パターン抽選テーブルBを選択し、大当たりが当選せずにグループ3が決定された場合には、第1変動パターン抽選テーブルCを選択し、大当たりが当選せずにグループ4が決定された場合には、第1変動パターン抽選テーブルDを選択し、大当たりが当選せずにグループ5が決定された場合には、第1変動パターン抽選テーブルEを選択し、大当たりが当選せずにグループ0が決定された場合には、第1変動パターン抽選テーブルFを選択し、通常状態において大当たりが当選し16ラウンド図柄または4ラウンド図柄Aが決定された場合には、第1変動パターン抽選テーブルGを選択し、通常状態において大当たりが当選し4ラウンド図柄Bが決定された場合には、第1変動パターン抽選テーブルHを選択し、確変状態あるいは時短状態において大当たりが当選し16ラウンド図柄または4ラウンド図柄Aが決定された場合には、第1変動パターン抽選テーブルIを選択し、確変状態あるいは時短状態において大当たりが当選し4ラウンド図柄Bが決定された場合には、第1変動パターン抽選テーブルJを選択する。
【0088】
そして特別抽選手段230は、選択した第1変動パターン抽選テーブルを参照して、特別乱数記憶手段2914から読み出した1つの第1変動パターン決定乱数値が複数種類の前半変動パターンのいずれに対応づけられているかを判定することにより、複数種類の前半変動パターンから1つの前半変動パターンを決定する。
【0089】
従って第1変動パターン決定処理では、大当たりが当選しなかった場合には、図7に示す前半変動パターン0〜前半変動パターン9のうちのいずれか1つが決定され、大当たりが当選し16ラウンド図柄または4ラウンド図柄Aが決定された場合には、図8に示す前半変動パターン10〜前半変動パターン14のうちのいずれか1つが決定され、大当たりが当選し4ラウンド図柄Bが決定された場合には、図8に示す前半変動パターン15〜前半変動パターン19のうちのいずれか1つが決定される。
【0090】
第2変動パターン決定処理は、特別乱数記憶手段2914の第1保留記憶領域に格納されている第1特別乱数値あるいは第2特別乱数値に含まれる1つの第2変動パターン決定乱数値を読み出して、第1特別図柄あるいは第2特別図柄の変動表示のうちの後半部分に対応する第2変動パターンを、複数種類の第2変動パターンのいずれにするかを決定する処理である。ここで1つの第2変動パターン決定乱数値は、第1始動入賞口センサ106あるいは第2始動入賞口108から検出信号が入力されたことに基づいて、0〜99の100個の第2変動パターン決定乱数値から取得され、特別乱数記憶手段2914に第1特別乱数値あるいは第2特別乱数値として格納されたものである。
【0091】
そして第2変動パターン決定処理では、特別抽選手段230は、抽選テーブル記憶手段2910に記憶されている複数種類の第2変動パターン抽選テーブルのうちいずれを参照して乱数判定処理を行うかを、第1変動パターン決定処理で決定された第1変動パターンに応じて選択する。
【0092】
本実施形態の遊技機では、抽選テーブル記憶手段2910に、図9および図10に示すような第2変動パターン抽選テーブルA〜第2変動パターン抽選テーブルLが記憶されている。そして各第2変動パターン抽選テーブルでは、0〜99の100個の変動グループ決定乱数値のそれぞれに対して、リーチなし変動パターン1〜リーチなし変動パターン4およびリーチ変動パターン1〜リーチ変動パターン15のいずれかが対応づけられている。
【0093】
そして特別抽選手段230は、前半変動パターン0または前半変動パターン1が決定された場合には、第2変動パターン抽選テーブルAを選択し、前半変動パターン2または前半変動パターン3が決定された場合には、第2変動パターン抽選テーブルBを選択し、前半変動パターン4が決定された場合には、第2変動パターン抽選テーブルCを選択し、前半変動パターン5が決定された場合には、第2変動パターン抽選テーブルDを選択し、前半変動パターン6が決定された場合には、第2変動パターン抽選テーブルEを選択し、前半変動パターン7〜前半変動パターン9のいずれかが決定された場合には、第2変動パターン抽選テーブルFを選択する。
【0094】
また、前半変動パターン10が決定された場合には、第2変動パターン抽選テーブルGを選択し、前半変動パターン11が決定された場合には、第2変動パターン抽選テーブルHを選択し、前半変動パターン12〜前半変動パターン14のいずれかが決定された場合には、第2変動パターン抽選テーブルIを選択し、前半変動パターン15が決定された場合には、第2変動パターン抽選テーブルJを選択し、前半変動パターン16が決定された場合には、第2変動パターン抽選テーブルKを選択し、前半変動パターン17〜前半変動パターン19のいずれかが決定された場合には、第2変動パターン抽選テーブルLを選択する。
【0095】
そして特別抽選手段230は、選択した第2変動パターン抽選テーブルを参照して、特別乱数記憶手段2914から読み出した1つの第2変動パターン決定乱数値が複数種類のリーチなし変動パターンおよび複数種類のリーチ変動パターンのいずれに対応づけられているかを判定することにより、複数種類のリーチなし変動パターンおよび複数種類のリーチ変動パターンから1つの第2変動パターンを決定する。
【0096】
従って第2変動パターン決定処理では、大当たりが当選しなかった場合には、図9に示すリーチなし変動パターン1〜リーチなし変動パターン4およびリーチ変動パターン1〜リーチ変動パターン5のうちのいずれか1つが決定され、大当たりが当選し16ラウンド図柄または4ラウンド図柄Aが決定された場合には、図10に示すリーチ変動パターン6〜リーチ変動パターン10のうちのいずれか1つが決定され、大当たりが当選し4ラウンド図柄Bが決定された場合には、図10に示すリーチ変動パターン11〜リーチ変動パターン15のうちのいずれか1つが決定される。
【0097】
ここで本実施形態では、図7図10に示すように、複数種類の第1変動パターンと複数種類の第2変動パターンのそれぞれに変動時間が設定されている。詳細には、図7に示すように、大当たりが当選しなかった場合に第1変動パターン決定処理で決定され得る複数種類の第1変動パターンのうち、前半変動パターン0〜前半変動パターン4には、1秒から5秒の比較的短い変動時間が設定され、前半変動パターン5〜前半変動パターン19には、10秒から30秒の比較的長い変動時間が設定されている。一方、図8に示すように、大当たりが当選した場合に第1変動パターン決定処理で決定され得る前半変動パターン10〜前半変動パターン19には、10秒から30秒の比較的長い変動時間が設定されている。
【0098】
また図9に示すように、大当たりが当選しなかった場合に第2変動パターン決定処理で決定され得る複数種類の第2変動パターンのうち、リーチなし変動パターン1〜リーチなし変動パターン4には、1秒から4秒の比較的短い変動時間が設定され、リーチ変動パターン1〜リーチ変動パターン5には、20秒から40秒の比較的長い変動時間が設定されている。一方、図10に示すように、大当たりが当選した場合に第2変動パターン決定処理で決定され得るリーチ変動パターン6〜リーチ変動パターン15には、20秒から40秒の比較的長い変動時間が設定されている。
【0099】
従って、大当たりが当選しなかった場合であっても、第1変動パターン決定処理において、比較的長い変動時間が設定されている前半変動パターン5〜前半変動パターン9が決定され、第2変動パターン決定処理において、比較的長い変動時間が設定されているリーチ変動パターン1〜リーチ変動パターン5が決定された場合には、大当たりが当選することに対する期待感を遊技者に抱かせることができる。
【0100】
また本実施形態では、大当たりが当選せず、遊技状態が通常状態であって保留数が0〜2個である場合には、変動グループ決定処理では、図6に示す変動グループ抽選テーブルAが参照され、グループ2あるいはグループ3が決定されやすくなることにより、第1変動パターン決定処理では、図7に示す第1変動パターン抽選テーブルBあるいは第1変動パターン抽選テーブルCが参照されて、変動時間が5秒に設定されている前半変動パターン4が最も決定されやすくなり、第2変動パターン決定処理では、図9に示す第2変動パターン抽選テーブルCが参照されて、変動時間が2秒に設定されているリーチなし変動パターン2が最も決定されやすくなる。
【0101】
また、大当たりが当選せず、遊技状態が通常状態であって保留数が3〜4個である場合には、変動グループ決定処理では、図6に示す変動グループ抽選テーブルBが参照され、グループ1あるいはグループ2が決定されやすくなることにより、第1変動パターン決定処理では、図7に示す第1変動パターン抽選テーブルAあるいは第1変動パターン抽選テーブルBが参照されて、変動時間が2秒に設定されている前半変動パターン1が最も決定されやすくなり、第2変動パターン決定処理では、図9に示す第2変動パターン抽選テーブルAが参照されて、変動時間が1秒に設定されているリーチなし変動パターン1が最も決定されやすくなる。
【0102】
また、大当たりが当選せず、遊技状態が通常状態であって保留数が5〜8個である場合には、変動グループ決定処理では、図6に示す変動グループ抽選テーブルCが参照され、グループ1が決定されやすくなることにより、第1変動パターン決定処理では、図7に示す第1変動パターン抽選テーブルAが参照されて、変動時間が2秒に設定されている前半変動パターン1がより決定されやすくなり、第2変動パターン決定処理では、図9に示す第2変動パターン抽選テーブルAが参照されて、変動時間が1秒に設定されているリーチなし変動パターン1がより決定されやすくなる。
【0103】
また、大当たりが当選せず、遊技状態が確変状態あるいは時短状態である場合には、保留数に関わらず、変動グループ決定処理では、図6に示す変動グループ抽選テーブルDが参照され、グループ0が決定されやすくなることにより、第1変動パターン決定処理では、図7に示す第1変動パターン抽選テーブルFが参照されて、変動時間が1秒に設定されている前半変動パターン0が最も決定されやすくなり、第2変動パターン決定処理では、図9に示す第2変動パターン抽選テーブルAが参照されて、変動時間が1秒に設定されているリーチなし変動パターン1が最も決定されやすくなる。
【0104】
従って、大当たりが当選しなかった場合には、通常状態では保留数が多くなるほど、第1特別図柄あるいは第2特別図柄の変動時間として短い変動時間が設定されることが多くなるため、特別抽選の実行契機が到来する頻度を高くすることができる。更に、確変状態あるいは時短状態では保留数に関わらず、第1特別図柄あるいは第2特別図柄の変動時間としてより短い変動時間が設定されることが多くなるため、特別抽選の実行契機が到来する頻度をより高くすることができる。
【0105】
特別表示制御手段240は、特別抽選の抽選結果に基づいて状態表示駆動装置120を制御する手段であって、第1特別図柄表示制御処理、第2特別図柄表示制御処理、第1特別保留表示制御処理、第2特別保留表示制御処理を行う。
【0106】
第1特別図柄表示制御処理は、特別乱数記憶手段2914から第1特別乱数値が読み出されて特別抽選が行われた場合に行われる処理であり、特別表示制御手段240は、第1変動パターン決定処理で決定された第1変動パターンに応じた変動時間と、第2変動パターン決定処理で決定された第2変動パターンに応じた変動時間の合計の変動時間が経過するまで、第1特別図柄表示部76の7セグメントディスプレイを点滅させることにより第1特別図柄を変動表示させた後に、第1特別図柄表示部76の7セグメントディスプレイを所定の態様で点灯させることにより第1特別図柄を停止表示させる。
【0107】
本実施形態では、3種類の大当たり図柄およびハズレのそれぞれに対応して7セグメントディスプレイの表示態様が予め定められており、特別表示制御手段240は、大当たり決定処理で大当たりが当選したか否かに応じた態様で、そして大当たり決定処理で大当たりが当選した場合には図柄決定処理で決定された大当たり図柄に応じた態様で、第1特別図柄表示部76の7セグメントディスプレイを点灯させることにより第1特別図柄を停止表示させ、第1特別図柄表示部76に特別抽選の結果を表示させる。
【0108】
第2特別図柄表示制御処理は、特別乱数記憶手段2914から第2特別乱数値が読み出されて特別抽選が行われた場合に行われる処理であり、特別表示制御手段240は、第1変動パターン決定処理で決定された第1変動パターンに応じた変動時間と、第2変動パターン決定処理で決定された第2変動パターンに応じた変動時間の合計の変動時間が経過するまで、第2特別図柄表示部80の7セグメントディスプレイを点滅させることにより第2特別図柄を変動表示させた後に、第2特別図柄表示部80の7セグメントディスプレイを所定の態様で点灯させることにより第2特別図柄を停止表示させる。
【0109】
そして特別表示制御手段240は、大当たり決定処理で大当たりが当選したか否かに応じた態様で、そして大当たり決定処理で大当たりが当選した場合には図柄決定処理で決定された大当たり図柄に応じた態様で、第2特別図柄表示部80の7セグメントディスプレイを点灯させることにより第2特別図柄を停止表示させ、第2特別図柄表示部80に特別抽選の結果を表示させる。
【0110】
第1特別保留表示制御処理では、特別表示制御手段240は、特別乱数記憶手段2914に格納されている第1特別乱数値の数に応じて、第1特別保留表示部78の2つのランプを点灯または消灯または点滅させることの組み合わせによって、0〜4個の第1特別保留数を表示させる。
【0111】
第2特別保留表示制御処理では、特別表示制御手段240は、特別乱数記憶手段2914に格納されている第2特別乱数値の数に応じて、第2特別保留表示部82の2つのランプを点灯または消灯または点滅させることの組み合わせによって、0〜4個の第2特別保留数を表示させる。
【0112】
遊技状態移行制御手段250は、図11に示すように、所定の移行条件の成立に基づいて、通常状態、特別遊技状態、確変状態、時短状態の間で遊技状態を移行させる遊技状態移行制御処理を行う。遊技状態の移行条件は、1の条件が定められていてもよいし、複数の条件が定められていてもよい。複数の条件が定められている場合には、複数の予め定められた条件のうち1の条件が成立したこと、あるいは複数の予め定められた条件の全てが成立したことに基づいて、遊技状態を別の遊技状態へ移行させることができる。
【0113】
通常状態は、複数種類の遊技状態の中で初期状態に相当する遊技状態で、通常状態からは特別遊技状態への移行が可能となっている。そして通常状態では、普通当たりの当選確率が約1/20に設定された普通抽選テーブルAを参照して普通抽選が行われ、大当たりの当選確率が1/399に設定された大当たり抽選テーブルAを参照して特別抽選が行われる。
【0114】
そして通常状態では、普通抽選における普通当たりの当選確率が約1/20と低い上に、普通図柄の変動時間が20秒と長く、普通役物52が拡大状態となる期間が0.1秒と短くなっているため、第2始動入賞口50に遊技球を進入させにくくなっている。
【0115】
特別遊技状態は、通常状態、確変状態、時短状態における特別抽選において大当たりが当選したことに基づいて開始され、大当たり図柄の種類に応じて予め定められたラウンド数(回数)の特別遊技が実行されると終了する。
【0116】
詳細には、特別抽選において16ラウンド図柄の当選フラグがON状態に設定されたことに基づいて特別遊技状態が開始されると、第1ラウンド〜第16ラウンドの16ラウンドの特別遊技が実行されたことを条件に特別遊技状態が終了する。
【0117】
また、特別抽選において4ラウンド図柄Aの当選フラグがON状態に設定されたことに基づいて特別遊技状態が開始されると、第1ラウンド〜第4ラウンドの4ラウンドの特別遊技が実行されたことを条件に特別遊技状態が終了する。
【0118】
また、特別抽選において4ラウンド図柄Bの当選フラグがON状態に設定されたことに基づいて特別遊技状態が開始されると、第1ラウンド〜第4ラウンドの4ラウンドの特別遊技が実行されたことを条件に特別遊技状態が終了する。
【0119】
確変状態は、16ラウンド図柄または4ラウンド図柄Aの当選フラグがON状態に設定されたことに基づいて開始された特別遊技状態が終了したことを契機に開始され、確変状態からは特別遊技状態または通常状態への移行が可能となっている。そして確変状態では、普通当たりの当選確率が約19/20に設定された普通抽選テーブルBを参照して普通抽選が行われ、大当たりの当選確率が1/39に設定された大当たり抽選テーブルBを参照して特別抽選が行われる点で、通常状態よりも遊技者に有利になっている。そして確変状態は、確変状態において特別抽選が行われた回数が9999回に達したことを条件に終了し、通常状態に移行される。
【0120】
詳細には遊技状態移行制御手段250は、特別遊技状態が終了するとメインメモリ290の確変終了判定カウンタ2930に所定の遊技回数(例えば、9999回)に相当する値(例えば、9999)を書き込み、確変状態において特別抽選が行われるごとに確変終了判定カウンタ2930の記憶値から1回分の遊技回数に相当する値(例えば、1)を減算するデクリメント更新を行う。そして確変終了判定カウンタ2930の記憶値が閾値(例えば、0)に達すると、確変状態を終了させて通常状態を開始させる。ただし確変状態では、特別抽選における大当たりの当選確率が1/39に設定されるため、確変状態において特別抽選が行われた回数が9999回に達する前に特別遊技状態が開始され、確変状態から通常状態に移行することはほとんどないようになっている。
【0121】
そして確変状態では、普通抽選における普通当たりの当選確率が約19/20と高い上に、普通図柄の変動時間が1秒と短く、普通役物52が拡大状態となる期間が5秒と長くなっているため、通常状態よりも第2始動入賞口50に遊技球を進入させやすくなっている点で遊技者に有利になっている。
【0122】
また確変状態では、保留数に関わらず第1特別図柄あるいは第2特別図柄の変動時間としてより短い変動時間が設定されることが多くなるため、通常状態よりも特別抽選の実行契機が頻繁に到来するようになっている。
【0123】
時短状態は、4ラウンド図柄Bの当選フラグがON状態に設定されたことに基づいて開始された特別遊技状態が終了したことを契機として開始され、時短状態からは特別遊技状態または通常状態への移行が可能となっている。そして時短状態では、確変状態と同様に普通当たりの当選確率が約19/20に設定された普通抽選テーブルBを参照して普通抽選が行われるものの、通常状態と同様に大当たりの当選確率が約1/399に設定された大当たり抽選テーブルAを参照して特別抽選が行われる点で、確変状態よりも遊技者に不利になっている。そして時短状態は、時短状態において特別抽選が行われた回数が30回に達したことを条件に終了し、通常状態に移行される。
【0124】
詳細には遊技状態移行制御手段250は、遊技状態が時短状態に移行されたことを契機として、メインメモリ290の時短終了判定カウンタ2932に所定の遊技回数(例えば、30回)に相当する値(例えば、30)を書き込み、時短状態において特別抽選が行われるごとに時短終了判定カウンタ2932の記憶値から1回分の遊技回数に相当する値(例えば、1)を減算するデクリメント更新を行う。そして時短終了判定カウンタ2932の記憶値が閾値(例えば、0)に達すると、時短状態を終了させる。
【0125】
そして時短状態では、確変状態と同様に、普通抽選における普通当たりの当選確率が約19/20と高い上に、普通図柄の変動時間が1秒と短く、普通役物52が拡大状態となる期間が5秒と長くなっているため、通常状態よりも第2始動入賞口50に遊技球を進入させやすくなっている点で遊技者に有利になっている。
【0126】
また時短状態では、確変状態と同様に、保留数に関わらず第1特別図柄あるいは第2特別図柄の変動時間としてより短い変動時間が設定されることが多くなるため、通常状態よりも特別抽選の実行契機が頻繁に到来するようになっている。
【0127】
特別役物制御手段260は、特別抽選の抽選結果に基づいて特別役物駆動装置124を制御する手段であって、特別役物制御処理1〜特別役物制御処理3などを行う。
【0128】
特別役物制御処理1は、特別抽選において16ラウンド図柄が当選したことに基づいて実行され、特別役物制御手段260は、ラウンドカウンタ2928に16ラウンド図柄について予め定められたラウンド数(例えば、16回)に相当する値(例えば、16)を書き込み、ラウンドごとに予め定められた態様で特別役物56が動作を完了するごとに、ラウンドカウンタ2928の記憶値から1回分のラウンド数に相当する値(例えば、1)を減算するデクリメント更新を行う。そしてラウンドカウンタ2928の記憶値が閾値(例えば、0)に達すると、特別遊技状態が終了する。
【0129】
そして特別役物制御処理1では、第1ラウンド〜第16ラウンドの各ラウンドの特別遊技において、特別役物56が開状態となってから29秒が経過するか大入賞口センサ110が9個の遊技球の進入を検出すると特別役物56が閉状態となるように特別役物駆動装置124の駆動制御が行われる。
【0130】
特別役物制御処理2は、特別抽選において4ラウンド図柄Aが当選したことに基づいて実行され、特別役物制御手段260は、ラウンドカウンタ2928に4ラウンド図柄Aについて予め定められたラウンド数(例えば、4回)に相当する値(例えば、4)を書き込み、ラウンドごとに予め定められた態様で特別役物56が動作を完了するごとに、ラウンドカウンタ2928の記憶値から1回分のラウンド数に相当する値(例えば、1)を減算するデクリメント更新を行う。そしてラウンドカウンタ2928の記憶値が閾値(例えば、0)に達すると、特別遊技状態が終了する。
【0131】
そして特別役物制御処理2では、第1ラウンド〜第4ラウンドの各ラウンドの特別遊技において、特別役物56が開状態となってから29秒が経過するか大入賞口センサ110が9個の遊技球の進入を検出すると特別役物56が閉状態となるように特別役物駆動装置124の駆動制御が行われる。
【0132】
特別役物制御処理3は、特別抽選において4ラウンド図柄Bが当選したことに基づいて実行され、特別役物制御手段260は、ラウンドカウンタ2928に4ラウンド図柄Bについて予め定められたラウンド数(例えば、4回)に相当する値(例えば、4)を書き込み、ラウンドごとに予め定められた態様で特別役物56が動作を完了するごとに、ラウンドカウンタ2928の記憶値から1回分のラウンド数に相当する値(例えば、1)を減算するデクリメント更新を行う。そしてラウンドカウンタ2928の記憶値が閾値(例えば、0)に達すると、特別遊技状態が終了する。
【0133】
そして特別役物制御処理3では、第1ラウンド〜第4ラウンドの各ラウンドの特別遊技において、特別役物56が開状態となってから29秒が経過するか大入賞口センサ110が9個の遊技球の進入を検出すると特別役物56が閉状態となるように特別役物駆動装置124の駆動制御が行われる。
【0134】
払出制御手段270は、第1始動入賞口センサ106からの検出信号、第2始動入賞口センサ108からの検出信号、大入賞口センサ110からの検出信号が入力されたことに基づいて、検出信号ごとに予め定められている賞球数に相当する数の遊技球を払出装置130に払い出させる制御を行う。詳細には払出制御手段270は、第1始動入賞口センサ106が1個の遊技球の進入を検出するごとに、払出装置130に3個の遊技球を払い出させる指示信号を送信し、第2始動入賞口センサ108が1個の遊技球の進入を検出するごとに、払出装置130に3個の遊技球を払い出させる指示信号を送信し、大入賞口センサ110が1個の遊技球の進入を検出するごとに、払出装置130に15個の遊技球を払い出させる指示信号を送信する。
【0135】
払出装置130は、払出制御手段270によって指示された払出数の遊技球を払い出す動作を行う。この払出装置130には、遊技球を貯めておく遊技球タンクに払出モーターが設けられており、払出制御手段270は、払出モーターの回転角度を制御することにより、指示通りの数の遊技球を遊技球タンクから払い出させる。また払出装置130には、遊技球を1個払い出すごとに作動する払出センサ116が備えられており、払出制御手段270は、払出センサ116からの払出信号に基づいて払出装置130から実際に払い出された遊技球の数を管理することができる。
【0136】
通信制御手段280は、サブ基板102に信号を送信する制御を行っている。なお本実施形態の遊技機では、メイン基板100とサブ基板102との間では、メイン基板100からサブ基板102への単方向通信のみが可能となっており、サブ基板102からはメイン基板100へ信号を送信することができないように通信接続されている。
【0137】
まず通信制御手段280は、第1始動入賞口センサ106あるいは第2始動入賞口センサ108から検出信号が入力されると、サブ基板102に対して検出通知信号を送信することによって、第1始動入賞口46あるいは第2始動入賞口50に遊技球が進入したことをサブ基板102に通知する通信制御を行う。
【0138】
また通信制御手段280は、普通抽選あるいは特別抽選が行われると、サブ基板102に対して抽選結果通知信号を送信することによって、普通抽選あるいは特別抽選の結果をサブ基板102に通知する通信制御を行う。ここで普通抽選の結果には、普通当たり決定処理および普通変動パターン決定処理のそれぞれの結果が含まれ、特別抽選の結果には、大当たり決定処理、図柄決定処理、変動グループ決定処理、第1変動パターン決定処理および第2変動パターン決定処理のそれぞれの結果が含まれる。
【0139】
また通信制御手段280は、普通図柄、第1特別図柄あるいは第2特別図柄の変動表示が開始されると、サブ基板102に対して変動開始通知信号を送信することによって、普通図柄、第1特別図柄あるいは第2特別図柄の変動表示が開始されたことをサブ基板102に通知する通信制御を行う。
【0140】
また通信制御手段280は、普通乱数記憶手段2912において普通抽選用乱数値が保留されると、あるいは特別乱数記憶手段2914において第1特別乱数値あるいは第2特別乱数値が保留されると、サブ基板102に対して保留通知信号を送信することによって、普通抽選用乱数値が保留されたこと、第1特別乱数値が保留されたことあるいは第2特別乱数値が保留されたことをサブ基板102に通知する通信制御を行う。
【0141】
また通信制御手段280は、サブ基板102にメイン状態通知信号を送信することによって、現在の遊技状態をサブ基板102に通知する通信制御を行う。なおメイン状態通知信号は、遊技毎にサブ基板102に送信されるようにしてもよいし、遊技状態が変動するごとにサブ基板102に送信されるようにしてもよいし、必要に応じてメイン状態通知信号をサブ基板102に送信するようにしてもよい。
【0142】
また通信制御手段280は、サブ基板102にカウンタ通知信号を送信することによって、ラウンドカウンタ2928の記憶値や、確変終了判定カウンタ2930の記憶値や、時短終了判定カウンタ2932の記憶値をサブ基板102に通知する通信制御を行う。
【0143】
続いて、サブ基板102について説明する。サブ基板102は、演出制御手段300と、サブメモリ310とを含んで構成されている。
【0144】
演出制御手段300は、メイン基板100から送信される検出通知信号、抽選結果通知信号、変動開始通知信号、保留通知信号、メイン状態通知信号、カウンタ通知信号や、演出ボタンスイッチ150からの入力信号や、サブメモリ310の演出データ記憶手段3110に記憶されている演出データに基づいて、演出表示装置170を制御して前枠ランプ12やディスプレイ枠ランプ38を点灯あるいは点滅させたり、液晶ディスプレイ32に演出画像を表示させたり、音響装置172を制御してスピーカー14から演出音を出力させたり、演出物駆動装置174を駆動して演出物を動作させたりするなど、演出装置176を制御することにより、遊技を盛り上げたり、遊技を補助するための演出を演出装置176に実行させる。そして演出制御手段300は、演出装置176に演出を実行させる処理として、特別抽選演出処理、保留表示演出処理、状態演出処理などを行う。
【0145】
特別抽選演出処理では、演出制御手段300は、メイン基板100から送信された抽選結果通知信号に含まれる大当たり決定処理、図柄決定処理、第1変動パターン決定処理、第2変動パターン決定処理の結果に基づいて、特別抽選演出の演出パターンを複数種類の演出パターンのいずれにするかを決定し、第1特別図柄表示部76における第1特別図柄あるいは第2特別図柄表示部80における第2特別図柄の変動表示および停止表示に合わせるように、特別抽選演出を演出装置176に実行させる。
【0146】
本実施形態では演出制御手段300は、図12(A)に示すように、液晶ディスプレイ32において背景画像(図示省略)を表示させ、背景画像の手前側に、左図柄画像400、中図柄画像402および右図柄画像404を表示させる。そして演出制御手段300は、特別抽選が行われるごとに、図12(B)に示すように、左図柄画像400、中図柄画像402および右図柄画像404を変動表示させた後に、特別抽選における大当たり決定処理で大当たり当選したか否かに応じた態様で、そして大当たりが当選した場合には図柄決定処理で決定された大当たり図柄に応じた態様で、左図柄画像400、中図柄画像402および右図柄画像404を停止表示させるとともに、液晶ディスプレイ32において背景画像を変化させたり、キャラクタ画像が動作する演出動画を再生表示させたりすることにより、特別抽選演出を液晶ディスプレイ32において実行する。なお図中下向きの矢印は、左図柄画像400、中図柄画像402および右図柄画像404のそれぞれが変動表示中であることを示している。
【0147】
詳細には特別抽選演出処理では、演出制御手段300は、メイン基板100から検出通知信号が入力されたことに基づいて、演出抽選用乱数値として、第1演出パターン決定乱数値および第2演出パターン決定乱数値などの複数種類の乱数値を取得し、第1演出パターン決定処理および第2演出パターン決定処理などを行う。
【0148】
第1演出パターン決定処理は、取得した1つの第1演出パターン決定乱数値に基づいて、特別抽選演出のうちの前半部分に対応する第1演出パターンを、複数種類の第1演出パターンのいずれにするかを決定する処理である。そして第1演出パターン決定処理では、演出制御手段300は、サブメモリ310の演出抽選テーブル記憶手段3112に記憶されている複数種類の第1演出パターン抽選テーブルのうちいずれを参照して乱数判定処理を行うかを、第1変動パターン決定処理で決定された第1変動パターンに応じて選択する。
【0149】
本実施形態の遊技機では、メイン基板100から送信された抽選結果通知信号に含まれる第1変動パターン決定処理の結果が前半変動パターン0〜前半変動パターン19のそれぞれである場合に対応して、演出抽選テーブル記憶手段3112に、第1演出パターン抽選テーブルA〜第1演出パターン抽選テーブルTの20種類の第1演出パターン抽選テーブルが記憶されている(図示省略)。そして各第1演出パターン抽選テーブルでは、0〜99の100個の第1演出パターン決定乱数値のそれぞれに対して、複数種類の第1演出パターンとして複数種類の前半演出パターンのいずれかが対応づけられている。そして演出制御手段300は、第1変動パターン決定処理の結果が前半変動パターン0である場合には、第1演出パターン抽選テーブルAを選択し、第1変動パターン決定処理の結果が前半変動パターン1である場合には、第1演出パターン抽選テーブルBを選択し、というように、第1変動パターン決定処理で決定された第1変動パターンに対応する第1演出パターン抽選テーブルを選択する。
【0150】
そして演出制御手段300は、選択した第1演出パターン抽選テーブルを参照して、1つの第1演出パターン決定乱数値が複数種類の前半演出パターンのいずれに対応づけられているかを判定することにより、複数種類の前半演出パターンから1つの前半演出パターンを決定する。
【0151】
第2演出パターン決定処理は、取得した1つの第2演出パターン決定乱数値に基づいて、特別抽選演出のうちの後半部分に対応する第2演出パターンを、複数種類の第2演出パターンのいずれにするかを決定する処理である。そして第2演出パターン決定処理では、演出制御手段300は、サブメモリ310の演出抽選テーブル記憶手段3112に記憶されている複数種類の第2演出パターン抽選テーブルのうちいずれを参照して乱数判定処理を行うかを、第2変動パターン決定処理で決定された第2変動パターンに応じて選択する。
【0152】
本実施形態の遊技機では、メイン基板100から送信された抽選結果通知信号に含まれる第2変動パターン決定処理の結果がリーチなし変動パターン1〜リーチなし変動パターン4およびリーチ変動パターン1〜リーチ変動パターン15のそれぞれである場合に対応して、演出抽選テーブル記憶手段3112に、第2演出パターン抽選テーブルA〜第2演出パターン抽選テーブルSの19種類の第2演出パターン抽選テーブルが記憶されている(図示省略)。そして各第2演出パターン抽選テーブルでは、0〜99の100個の第2演出パターン決定乱数値のそれぞれに対して、複数種類の第2演出パターンとして複数種類のリーチなし演出パターンおよび複数種類のリーチ演出パターンのいずれかが対応づけられている。そして演出制御手段300は、第2変動パターン決定処理の結果がリーチなし変動パターン1である場合には、第2演出パターン抽選テーブルAを選択し、第2変動パターン決定処理の結果がリーチ変動パターン1である場合には、第2演出パターン抽選テーブルEを選択し、というように、第2変動パターン決定処理で決定された第2変動パターンに対応する第2演出パターン抽選テーブルを選択する。
【0153】
そして演出制御手段300は、選択した第2演出パターン抽選テーブルを参照して、1つの第2演出パターン決定乱数値が複数種類のリーチなし演出パターンおよび複数種類のリーチ演出パターンのいずれに対応づけられているかを判定することにより、複数種類のリーチなし演出パターンおよび複数種類のリーチ演出パターンから1つのリーチなし演出パターンあるいは1つのリーチ演出パターンを決定する。
【0154】
ここで、複数種類の前半演出パターンのそれぞれには演出時間が設定されており、第1演出パターン抽選テーブルAによって決定され得る前半演出パターンの演出時間は、いずれも前半変動パターン0の変動時間と同一の1秒に設定され、第1演出パターン抽選テーブルBによって決定され得る前半演出パターンの演出時間は、いずれも前半変動パターン1の変動時間と同一の2秒に設定され、というように、各第1演出パターン抽選テーブルによって決定され得る前半演出パターンの演出時間は、各第1演出パターン抽選テーブルに対応する前半変動パターンの変動時間と同一に設定されている。
【0155】
また、複数種類のリーチなし演出パターンおよび複数種類のリーチ演出パターンのそれぞれにも演出時間が設定されてり、第2演出パターン抽選テーブルAによって決定され得る複数種類のリーチなし演出パターンの演出時間は、いずれもリーチなし変動パターン1の変動時間と同一の1秒に設定され、第2演出パターン抽選テーブルEによって決定され得る複数種類のリーチ演出パターンの演出時間は、いずれもリーチ変動パターン1の変動時間と同一の20秒に設定され、というように、各第2演出パターン抽選テーブルによって決定され得る複数種類のリーチなし演出パターンあるいは複数種類のリーチ演出パターンの演出時間は、各第2演出パターン抽選テーブルに対応するリーチなし変動パターンあるいはリーチ変動パターンの変動時間と同一に設定されている。
【0156】
そして特別抽選演出処理では、演出制御手段300は、第1特別図柄表示部76における第1特別図柄あるいは第2特別図柄表示部80における第2特別図柄の変動表示の開始に合わせて特別抽選演出の実行を開始させ、第1演出パターン決定処理で決定された第1演出パターンに応じた演出時間と、第2演出パターン決定処理で決定された第2演出パターンに応じた演出時間の合計の演出時間で、特別抽選演出を実行する。これにより、第1特別図柄表示部76における第1特別図柄あるいは第2特別図柄表示部80における第2特別図柄の変動時間と、特別抽選演出の演出時間が同期される。
【0157】
例えば、大当たり決定処理で大当たりが当選しなかった場合に、第2演出パターン決定処理でリーチなし演出パターンが決定された場合には、第1特別図柄表示部76における第1特別図柄あるいは第2特別図柄表示部80における第2特別図柄の変動表示の開始にともなって、図12(B)に示すように、左図柄画像400、中図柄画像402および右図柄画像404の変動表示が開始され、図12(C)に示すように、まずは左図柄画像400が停止表示され、その後、図12(D)に示すように、右図柄画像404が左図柄画像400とは異なる態様(非リーチ態様)で停止表示される。
【0158】
そして、第1特別図柄表示部76における第1特別図柄あるいは第2特別図柄表示部80における第2特別図柄が停止表示されるのとほぼ同じタイミングで、図12(E)に示すように、中図柄画像402が左図柄画像400および右図柄画像404とは異なる態様(ハズレ態様)で停止表示される。
【0159】
ここで特別抽選演出処理では、大当たり決定処理で大当たりが当選した場合には、左図柄画像400、中図柄画像402および右図柄画像404が同一の態様(大当たり態様)で停止表示され、大当たり決定処理で大当たりが当選しなかった場合には、左図柄画像400、中図柄画像402および右図柄画像404が異なる態様(ハズレ態様)で停止表示されるようにしている。従って、図12(E)に示すように、左図柄画像400、中図柄画像402および右図柄画像404が異なる態様(ハズレ態様)で停止表示されることにより、大当たり決定処理で大当たりが当選しなかったことが遊技者に報知される。
【0160】
また例えば、大当たり決定処理で大当たりが当選した場合、あるいは大当たり決定処理で大当たりが当選しなかった場合に、第2演出パターン決定処理でリーチ演出パターンが決定された場合には、第1特別図柄表示部76における第1特別図柄あるいは第2特別図柄表示部80における第2特別図柄の変動表示の開始にともなって、図13(A)に示すように、左図柄画像400、中図柄画像402および右図柄画像404の変動表示が開始され、図13(B)に示すように、まずは左図柄画像400が停止表示され、その後、図13(C)に示すように、右図柄画像404が左図柄画像400と同一の態様(リーチ態様)で停止表示される。
【0161】
すると、図13(D)に示すように、中図柄画像402の変動表示の速度が低下するが、中図柄画像402が停止表示されないまま、図13(E)に示すように、決定されたリーチ演出パターンに対応する演出動画が再生表示される。そして、第1特別図柄表示部76における第1特別図柄あるいは第2特別図柄表示部80における第2特別図柄の変動時間内に演出動画の再生表示が終了される。
【0162】
そして、大当たり決定処理で大当たりが当選していた場合には、第1特別図柄表示部76における第1特別図柄あるいは第2特別図柄表示部80における第2特別図柄が停止表示されるのとほぼ同じタイミングで、中図柄画像402が左図柄画像400および右図柄画像404と同一の態様(大当たり態様)で停止表示されることにより、大当たり決定処理で大当たりが当選したことが遊技者に報知される。
【0163】
一方、大当たり決定処理で大当たりが当選していなかった場合には、第1特別図柄表示部76における第1特別図柄あるいは第2特別図柄表示部80における第2特別図柄が停止表示されるのとほぼ同じタイミングで、中図柄画像402が左図柄画像400および右図柄画像404と異なる態様(ハズレ態様)で停止表示されることにより、大当たり決定処理で大当たりが当選しなかったことが遊技者に報知される。
【0164】
ここで特別抽選演出処理では、大当たりが当選した場合と大当たり決定処理で大当たりが当選しなかった場合の双方で、共通の演出動画が再生表示されることがあるため、共通の演出動画が再生表示される場合には、大当たりの当選に対する遊技者の期待感を大いに高めることができる。
【0165】
保留表示演出処理では、演出制御手段300は、メイン基板100から送信された保留通知信号に基づいて、メインメモリ290の特別乱数記憶手段2914において保留されている第1特別乱数値あるいは第2特別乱数値の数を示す画像を液晶ディスプレイ32に表示させる。本実施形態では、特別乱数記憶手段2914の第1保留記憶領域〜第8保留記憶領域に対応させて、図14(A)に示すように、液晶ディスプレイ32の表示領域に第1保留表示領域411〜第8保留表示領域418の8つの保留表示領域が設けられており、各保留表示領域に保留画像420が表示可能となっている。なお図14(A)の例では、第1保留記憶領域〜第8保留記憶領域の全てにおいて第1特別乱数値あるいは第2特別乱数値が保留されていることにより、第1保留表示領域411〜第8保留表示領域418の全てにおいて保留画像420が表示されている。
【0166】
そして演出制御手段300は、第1保留記憶領域に第1特別乱数値あるいは第2特別乱数値が保留されている場合には、第1保留表示領域411に保留画像420を表示させ、第2保留記憶領域に第1特別乱数値あるいは第2特別乱数値が保留されている場合には、第2保留表示領域412に保留画像420を表示させ、というように、第1保留記憶領域〜第8保留記憶領域のそれぞれに第1特別乱数値あるいは第2特別乱数値が保留されているか否かに応じて、第1保留表示領域411〜第8保留表示領域418のそれぞれに保留画像420を表示させている。
【0167】
そして図14(A)に示す状態で、第1保留記憶領域から第1特別乱数値あるいは第2特別乱数値を読み出して特別抽選が行われると、演出制御手段300は、図14(B)に示すように、第1保留表示領域411に表示されている保留画像420を消去するとともに、第2保留表示領域412〜第8保留表示領域418のそれぞれにおいて表示されている保留画像420を、元の保留表示領域から序数が1つ小さい保留表示領域に移動させる表示制御を行う。これにより、第1保留表示領域411に表示されている保留画像420が、次の特別抽選の対象となる第1特別乱数値あるいは第2特別乱数値に対応していることを示すことができる。
【0168】
状態演出処理では、演出制御手段300は、メイン基板100から送信されたメイン状態通知信号やカウンタ通知信号に基づいて、現在の遊技状態に応じて液晶ディスプレイ32においてキャラクタ画像を動作させたり、背景画像を変化させたり、スピーカー14から出力させる演出音を変化させたりすることにより、現在の遊技状態を遊技者に示唆する演出を実行する。
【0169】
例えば、演出制御手段300は、現在の遊技状態が確変状態である場合には、液晶ディスプレイ32に現在の遊技状態が確変状態であることを示唆する確変状態画像を表示させ、現在の遊技状態が時短状態である場合には、液晶ディスプレイ32に現在の遊技状態が時短状態であることを示唆するとともに、時短状態が開始されてから行われた特別抽選の回数が30回に達するまでの残り回数を示す時短状態画像を表示させる。
【0170】
また現在の遊技状態が特別遊技状態である場合には、演出制御手段300は、液晶ディスプレイ32に現在の遊技状態が特別遊技状態であることを示すとともに、第何回目のラウンドが実行中であるかを示す特別遊技状態画像を表示させる。
【0171】
また現在の遊技状態が通常状態である場合には、演出制御手段300は、特別抽選などの所定の遊技イベントが行われるごとに演出状態移行抽選を行い、演出状態を複数種類の演出状態のうちいずれの演出状態に設定するかを決定する。そして演出制御手段300は、設定されている演出状態に応じた通常状態画像を液晶ディスプレイ32に表示させる。
【0172】
こうして本実施形態では、状態表示部70における第1特別図柄あるいは第2特別図柄の変動パターンに応じた演出パターンで、液晶ディスプレイ32に左図柄画像400、中図柄画像402および右図柄画像404や演出動画を表示させることにより、大当たりが当選することに対する遊技者の期待感を高めるようにしつつ、大当たりが当選したか否かに応じた態様で左図柄画像400、中図柄画像402および右図柄画像404を停止表示させることにより、遊技者に特別抽選の結果を報知している。
【0173】
2.本実施形態の処理の流れ
図15図20は、本実施形態の遊技機において行われる各種処理の流れを示すフローチャートである。
【0174】
本実施形態の遊技機では、数msごとに割込処理が行われる。この割込処理では、図15に示すように、まず検出処理が行われる(ステップS10)。検出処理では、図16に示すように、通過ゲートセンサ104が遊技球の通過を検出すると(ステップS100でY)、乱数発生手段210から普通抽選用乱数値を取得し(ステップS102)、普通保留数が4個未満である場合に(ステップS104でY)、取得した普通抽選用乱数値を普通乱数記憶手段2912に格納する(ステップS106)。
【0175】
また、第1始動入賞口センサ106が遊技球の進入を検出すると(ステップS108でY)、乱数発生手段210から特別抽選用乱数値を取得し(ステップS110)、第1特別保留数が4個未満である場合に(ステップS112でY)、取得した特別抽選用乱数値を特別乱数記憶手段2914に第1特別乱数値として格納する(ステップS114)。
【0176】
また、第2始動入賞口センサ108が遊技球の進入を検出すると(ステップS116でY)、乱数発生手段210から特別抽選用乱数値を取得し(ステップS118)、第2特別保留数が4個未満である場合に(ステップS120でY)、取得した特別抽選用乱数値を特別乱数記憶手段2914に第2特別乱数値として格納する(ステップS122)。
【0177】
また、大入賞口センサ110が遊技球の進入を検出すると(ステップS123でY)、大入賞口54への入賞数をカウントするメインメモリ290の大入賞数カウンタ2934に1を加算する(ステップS124)。
【0178】
すると、図15に示す割込処理では、普通図柄処理が行われる(ステップS20)。普通図柄処理では、図17に示すように、普通乱数記憶手段2912に普通抽選用乱数値が格納されている場合であって(ステップS130でY)、普通図柄の変動表示が終了している場合には(ステップS132でY)、普通乱数記憶手段2912の第1保留記憶領域から読み出した普通抽選用乱数値について、普通当たり決定処理(ステップS134)および普通変動パターン決定処理(ステップS136)を行い、その結果に基づいて普通図柄表示制御処理(ステップS138)を行うが、普通図柄の変動表示が終了していない場合には(ステップS132でN)、普通当たり決定処理および普通変動パターン決定処理および普通図柄表示制御処理を行わず、普通抽選用乱数値を保留して普通図柄処理を終了する。
【0179】
また、図15に示す割込処理では、特別図柄処理が行われる(ステップS30)。特別図柄処理では、図18に示すように、特別乱数記憶手段2914に第1特別乱数値あるいは第2特別乱数値が格納されている場合であって(ステップS140でY)、遊技状態が特別遊技状態でなく第1特別図柄あるいは第2特別図柄の変動表示が終了している場合には(ステップS142でY)、特別乱数記憶手段2912の第1保留記憶領域から読み出した第1特別乱数値あるいは第2特別乱数値について、大当たり決定処理(ステップS144)、図柄決定処理(ステップS146)、変動グループ決定処理(ステップS148)、第1変動パターン決定処理(ステップS150)および第2変動パターン決定処理(ステップS152)を行い、その結果に基づいて第1特別図柄表示制御処理または第2特別図柄表示制御処理(ステップS154)を行う。
【0180】
一方、遊技状態が特別遊技状態であるか、第1特別図柄あるいは第2特別図柄の変動表示が終了していない場合には(ステップS142でN)、大当たり決定処理、図柄決定処理、変動グループ決定処理、第1変動パターン決定処理および第2変動パターン決定処理を行わず、第1特別乱数値あるいは第2特別乱数値を保留して特別図柄処理を終了する。
【0181】
また、図15に示す割込処理では、普通役物制御処理が行われる(ステップS50)。普通役物制御処理では、図19に示すように、普通当たり決定処理において普通当たりが当選した場合であって(ステップS180でY)、遊技状態が時短状態でなく確変状態でもない場合に(ステップS182でN)、普通役物制御処理1を行い(ステップS184)、遊技状態が時短状態または確変状態である場合に(ステップS182でY)、普通役物制御処理2を行う(ステップS186)。
【0182】
また、図15に示す割込処理では、特別役物制御処理が行われる(ステップS60)。特別役物制御処理では、図20に示すように、図柄決定処理において16ラウンド図柄が当選した場合には(ステップS188でY)、特別役物制御処理1を行い(ステップS190)、図柄決定処理において4ラウンド図柄Aが当選した場合には(ステップS192でY)、特別役物制御処理2を行い(ステップS194)、図柄決定処理において4ラウンド図柄Bが当選した場合には(ステップS196でY)、特別役物制御処理3を行う(ステップS198)。
【0183】
また、図15に示す割込処理では、払出制御処理が行われ(ステップS70)、払出制御処理では、第1始動入賞口センサ106、第2始動入賞口センサ108、第3始動入賞口センサ109、大入賞口センサ110が遊技球の進入を検出したことに基づいて、それぞれに対応する賞球数の遊技球を払い出す指示信号を払出装置130に送信する。
【0184】
また、図15に示す割込処理では、通信制御処理が行われ(ステップS80)、通信制御処理では、検出通知信号、抽選結果通知信号、変動開始通知信号、保留通知信号、メイン状態通知信号、カウンタ通知信号などをサブ基板102の演出制御手段300に送信する。
【0185】
3.本実施形態の制御手法
本実施形態では、演出制御手段300が、確変状態において液晶ディスプレイ32において演出動画を再生表示させる場合に、当該演出動画に設定されているアイコン出現タイミングおよびアイコン変化タイミングのそれぞれについて、当該演出動画の種類に応じて勝利アイコン500、継続アイコン502および敗北アイコン504の表示態様を決定する制御手法を採用している。以下では、本実施形態の制御手法について詳細に説明する。
【0186】
まず本実施形態では、確変状態における大当たり決定処理で大当たりが当選し、図柄決定処理で16ラウンド図柄または4ラウンド図柄Aが決定された場合には、特別遊技状態を経由した後に再び確変状態に移行されるため、特別遊技状態が繰り返し行われることにより遊技者が多くの遊技球を獲得することができる。しかし、確変状態における大当たり決定処理で大当たりが当選したものの、図柄決定処理で4ラウンド図柄Bが決定された場合には、特別遊技状態を経由した後に時短状態から通常状態に移行されるため、特別遊技状態が繰り返し行われにくくなる。また、確変状態における大当たり決定処理で大当たりが当選しなかった場合には、遊技状態が変化せず確変状態が継続されるため、大当たり決定処理で大当たりが当選し、図柄決定処理で16ラウンド図柄または4ラウンド図柄Aが決定される機会を待つことができる。
【0187】
従って本実施形態では、確変状態においてリーチ演出パターンで特別抽選演出が実行されると、遊技者は大当たりが当選し16ラウンド図柄または4ラウンド図柄Aが決定されることに対する期待感を高めつつ、16ラウンド図柄または4ラウンド図柄Aが決定されないのであれば、4ラウンド図柄Bが決定されることを回避して、せめて大当たりが当選せずに確変状態が継続されることを強く望む。
【0188】
そこで本実施形態では、確変状態において実行されるリーチ演出パターンの特別抽選演出として、大当たりが当選し16ラウンド図柄または4ラウンド図柄Aが決定された場合に再生表示される演出動画と、大当たりが当選し4ラウンド図柄Bが決定された場合に再生表示される演出動画と、大当たりが当選しなかった場合に再生表示される演出動画のそれぞれについて、複数種類の演出動画が用意されている。そして各演出動画は、複数のパーツ動画の組合せにより構成されており、各演出動画では、一部で共通のパーツ動画を用いつつ、後続するパーツ動画の組合せが異なることによりストーリーが分岐して、大当たりが当選し16ラウンド図柄または4ラウンド図柄Aが決定されることを示唆したり、大当たりが当選し4ラウンド図柄Bが決定されることを示唆したり、大当たりが当選しないことを示唆したりしながら、最終的に異なる結末を迎えることにより、大当たりが当選し16ラウンド図柄または4ラウンド図柄Aが決定されたことを報知したり、大当たりが当選し4ラウンド図柄Bが決定されたことを報知したり、大当たりが当選しなかったことを報知したりするように構成されている。
【0189】
そして本実施形態では、このような確変状態の演出状態として、第1演出状態または第2演出状態を遊技者が選択可能となっており、確変状態の演出状態が第1演出状態に設定されている場合と第2演出状態に設定されている場合とで、リーチ演出パターンの特別抽選演出の実行態様が異なるようになっている。
【0190】
具体的には、第1演出状態が選択された場合に実行されるリーチ演出パターンの特別抽選演出の演出データとして、主人公キャラクタを中心としてストーリーが分岐して異なる結末を迎えるか、ライバルキャラクタを中心としてストーリーが分岐して異なる結末を迎える複数種類の第1演出動画の演出データが演出データ記憶手段3110に記憶されており、一方、第2演出状態が選択された場合に実行されるリーチ演出パターンの特別抽選演出の演出データとして、主人公キャラクタと敵キャラクタの戦いを中心としてストーリーが分岐して異なる結末を迎える複数種類の第2演出動画の演出データが演出データ記憶手段3110に記憶されている。
【0191】
そして本実施形態では、上述したように、演出抽選テーブル記憶手段3112には、第2変動パターン決定処理の結果がリーチ変動パターン1〜リーチ変動パターン15である場合に選択される第2演出パターン抽選テーブルとして、第2演出パターン抽選テーブルE〜第2演出パターン抽選テーブルSが記憶されているが、詳細には、複数種類のリーチ演出パターンとして複数種類の第1演出動画が対応づけられている第2演出パターン抽選テーブルE1〜第2演出パターン抽選テーブルS1と、複数種類のリーチ演出パターンとして複数種類の第2演出動画が対応づけられている第2演出パターン抽選テーブルE2〜第2演出パターン抽選テーブルS2と、複数種類のリーチ演出パターンとして遊技状態が通常状態あるいは時短状態である場合に再生される複数種類の通常演出動画が対応づけられている第2演出パターン抽選テーブルE0〜第2演出パターン抽選テーブルS0が記憶されている。
【0192】
そして演出制御手段300は、第1始動入賞口46に遊技球が進入することにより特別抽選が行われた結果、16ラウンド図柄または4ラウンド図柄Aの当選フラグがON状態に設定されたことに基づいて特別遊技状態が開始されると、第1演出状態または第2演出状態を遊技者が選択するための演出状態選択画面を液晶ディスプレイ32に表示させ、演出ボタン26を用いた遊技者からの選択操作を受け付ける。そして演出制御手段300は、第1演出状態を選択する操作を受け付けると、特別遊技状態終了後の確変状態における演出状態を第1演出状態に設定し、第2演出状態を選択する操作を受け付けると、特別遊技状態終了後の確変状態における演出状態を第2演出状態に設定する。
【0193】
そして特別抽選が行われ、第2変動パターン決定処理の結果がリーチ変動パターンである場合には、演出制御手段300は、遊技状態が確変状態であって、演出状態が第1演出状態である場合には、第2演出パターン抽選テーブルE1〜第2演出パターン抽選テーブルS1のうちリーチ変動パターンに対応する第2演出パターン抽選テーブルを参照して1つの第1演出動画を決定し、演出状態が第2演出状態である場合には、第2演出パターン抽選テーブルE2〜第2演出パターン抽選テーブルS2のうちリーチ変動パターンに対応する第2演出パターン抽選テーブルを参照して1つの第2演出動画を決定する。一方、遊技状態が確変状態でない場合には、第2演出パターン抽選テーブルE0〜第2演出パターン抽選テーブルS0のうちリーチ変動パターンに対応する第2演出パターン抽選テーブルを参照して1つの通常演出動画を決定する。
【0194】
ここで本実施形態では、第2変動パターン決定処理の結果がリーチ変動パターンになる場合としては、上述したように、大当たりが当選しなかった場合には、図9に示すリーチ変動パターン1〜リーチ変動パターン5のうちのいずれか1つが決定され、大当たりが当選し16ラウンド図柄または4ラウンド図柄Aが決定された場合には、図10に示すリーチ変動パターン6〜リーチ変動パターン10のうちのいずれか1つが決定され、大当たりが当選し4ラウンド図柄Bが決定された場合には、図10に示すリーチ変動パターン11〜リーチ変動パターン15のうちのいずれか1つが決定される。
【0195】
従って、遊技状態が確変状態であって演出状態が第1演出状態である場合に、大当たりが当選しなかった場合には、第2演出パターン抽選テーブルE1〜第2演出パターン抽選テーブルI1のいずれかを参照して1つの第1演出動画を決定し、大当たりが当選し16ラウンド図柄または4ラウンド図柄Aが決定された場合には、第2演出パターン抽選テーブルJ1〜第2演出パターン抽選テーブルN1のいずれかを参照して1つの第1演出動画を決定し、大当たりが当選し4ラウンド図柄Bが決定された場合には、第2演出パターン抽選テーブルO1〜第2演出パターン抽選テーブルS1のいずれかを参照して1つの第1演出動画を決定する。
【0196】
また、遊技状態が確変状態であって演出状態が第2演出状態である場合に、大当たりが当選しなかった場合には、第2演出パターン抽選テーブルE2〜第2演出パターン抽選テーブルI2のいずれかを参照して1つの第2演出動画を決定し、大当たりが当選し16ラウンド図柄または4ラウンド図柄Aが決定された場合には、第2演出パターン抽選テーブルJ2〜第2演出パターン抽選テーブルN2のいずれかを参照して1つの第2演出動画を決定し、大当たりが当選し4ラウンド図柄Bが決定された場合には、第2演出パターン抽選テーブルO2〜第2演出パターン抽選テーブルS2のいずれかを参照して1つの第2演出動画を決定する。
【0197】
よって本実施形態では、第2演出パターン抽選テーブルE1〜第2演出パターン抽選テーブルI1のそれぞれには、大当たりが当選しなかった場合に再生表示される第1演出動画が対応づけられ、第2演出パターン抽選テーブルJ1〜第2演出パターン抽選テーブルN1のそれぞれには、大当たりが当選し16ラウンド図柄または4ラウンド図柄Aが決定された場合に再生表示される第1演出動画が対応づけられ、第2演出パターン抽選テーブルO1〜第2演出パターン抽選テーブルS1のそれぞれには、大当たりが当選し4ラウンド図柄Bが決定された場合に再生表示される第1演出動画が対応づけられている。
【0198】
また、第2演出パターン抽選テーブルE2〜第2演出パターン抽選テーブルI2のそれぞれには、大当たりが当選しなかった場合に再生表示される第2演出動画が対応づけられ、第2演出パターン抽選テーブルJ2〜第2演出パターン抽選テーブルN2のそれぞれには、大当たりが当選し16ラウンド図柄または4ラウンド図柄Aが決定された場合に再生表示される第2演出動画が対応づけられ、第2演出パターン抽選テーブルO2〜第2演出パターン抽選テーブルS2のそれぞれには、大当たりが当選し4ラウンド図柄Bが決定された場合に再生表示される第2演出動画が対応づけられている。
【0199】
そして、大当たりが当選しなかった場合に再生表示される第1演出動画としては、主人公キャラクタを中心としてストーリーが分岐するがライバルキャラクタも活躍する第1演出動画や、ライバルキャラクタを中心としてストーリーが分岐するが主人公キャラクタも活躍する第1演出動画などが用意されており、大当たりが当選し16ラウンド図柄または4ラウンド図柄Aが決定された場合に再生表示される第1演出動画としては、主人公キャラクタを中心としてストーリーが分岐して主人公キャラクタが活躍する第1演出動画などが用意されており、大当たりが当選し4ラウンド図柄Bが決定された場合に再生表示される第1演出動画としては、ライバルキャラクタを中心としてストーリーが分岐してライバルキャラクタが活躍する第1演出動画などが用意されている。
【0200】
また、大当たりが当選しなかった場合に再生表示される第2演出動画としては、主人公キャラクタと敵キャラクタの戦いを中心としてストーリーが分岐して最終的に主人公キャラクタと敵キャラクタが引き分ける第2演出動画などが用意されており、大当たりが当選し16ラウンド図柄または4ラウンド図柄Aが決定された場合に再生表示される第2演出動画としては、主人公キャラクタと敵キャラクタの戦いを中心としてストーリーが分岐して最終的に主人公キャラクタが勝利する第2演出動画などが用意されており、大当たりが当選し4ラウンド図柄Bが決定された場合に再生表示される第2演出動画としては、主人公キャラクタと敵キャラクタの戦いを中心としてストーリーが分岐して最終的に主人公キャラクタが敗北する第2演出動画などが用意されている。
【0201】
こうして本実施形態では、確変状態においてリーチ演出パターンで特別抽選演出が実行される場合の演出効果を高めているが、第1演出動画および第2演出動画の種類が多く、しかも第1演出状態と第2演出状態とで演出内容が異なるため、確変状態において第1演出動画あるいは第2演出動画が再生表示されている場合に、後続するパーツ動画の組合せが異なることによりストーリーが分岐しても、ストーリーが分岐することにより大当たりが当選し16ラウンド図柄または4ラウンド図柄Aが決定されることが示唆されているのか、大当たりが当選し4ラウンド図柄Bが決定されることが示唆されているのか、大当たりが当選しないことが示唆されているのかを、遊技者が把握しにくくなるおそれがある。
【0202】
そこで本実施形態では、第1演出動画あるいは第2演出動画を再生表示させる場合には、図21に示すように、液晶ディスプレイ32の上部に、大当たりが当選し16ラウンド図柄または4ラウンド図柄Aが決定されることを示唆する勝利アイコン500、大当たりが当選しないことを示唆する継続アイコン502、大当たりが当選し4ラウンド図柄Bが決定されることを示唆する敗北アイコン504を点灯させる。そして、再生表示されている第1演出動画あるいは第2演出動画の種類に応じたタイミングで、敗北アイコン504が砕けて消える画像を表示させたり、一度消えた勝利アイコン500が再点灯する画像を表示させたり、勝利アイコン500が大きくなる画像を表示させたりするなどして、勝利アイコン500、継続アイコン502および敗北アイコン504の表示態様を変化させることにより、ストーリーが分岐することにより大当たりが当選し16ラウンド図柄または4ラウンド図柄Aが決定されることが示唆されているのか、大当たりが当選し4ラウンド図柄Bが決定されることが示唆されているのか、大当たりが当選しないことが示唆されているのかを、遊技者が把握しやすいようにしている。
【0203】
詳細には本実施形態では、第1演出動画あるいは第2演出動画を構成するパーツ動画ごとに、勝利アイコン500、継続アイコン502および敗北アイコン504が点灯を開始するタイミングであるアイコン出現タイミングや、勝利アイコン500、継続アイコン502あるいは敗北アイコン504の表示態様を変化させるタイミングであるアイコン変化タイミングが設定されており、各パーツ動画のアイコン出現タイミングあるいはアイコン変化タイミングには、各タイミングにおける勝利アイコン500、継続アイコン502あるいは敗北アイコン504の表示態様であるアイコン表示態様が対応付けられている。以下では、図22図34を用いて、第1演出動画あるいは第2演出動画を構成するパーツ動画ごとに、アイコン出現タイミングあるいはアイコン変化タイミングと、各タイミングについて決定され得るアイコン表示態様の対応関係を説明する。
【0204】
図22には、第1演出動画の先頭となる第1パーツ動画1に設定されているアイコン出現タイミングについて決定され得るアイコン表示態様と、各アイコン表示態様の種類番号との対応関係を示すテーブル、および3種類の第1パーツ動画1のそれぞれに1つずつ設定されているアイコン出現タイミングと、各アイコン出現タイミングについて決定され得るアイコン表示態様の種類番号との対応関係を示すテーブルが示されている。
【0205】
図22に示すように、第1パーツ動画1に設定されているアイコン出現タイミングについて決定され得るアイコン表示態様には、種類番号1として、勝利アイコン500、継続アイコン502および敗北アイコン504が点灯を開始する「点灯・点灯・点灯」が設定され、種類番号2として、勝利アイコン500、継続アイコン502および敗北アイコン504が点灯を開始するが、敗北アイコン504は点灯後すぐに砕ける「点灯・点灯・出てすぐ砕ける」が設定され、種類番号3として、勝利アイコン500、継続アイコン502および敗北アイコン504が点灯を開始するが、継続アイコン502および敗北アイコン504は点灯後すぐに砕ける「点灯・出てすぐ砕ける・出てすぐ砕ける」が設定されている。
【0206】
そして、3種類の第1パーツ動画1のうち、第1パーツ動画1Aに設定されているアイコン出現タイミングである「リーチ直後」には、決定され得るアイコン表示態様として、図中丸印で示すように、種類番号1の「点灯・点灯・点灯」、種類番号2の「点灯・点灯・出てすぐ砕ける」、種類番号3の「点灯・出てすぐ砕ける・出てすぐ砕ける」が設定されている。
【0207】
また、3種類の第1パーツ動画1のうち、第1予告画像が表示される第1パーツ動画1Bに設定されているアイコン出現タイミングである「第1予告経由」には、決定され得るアイコン表示態様として、図中丸印で示すように、種類番号2の「点灯・点灯・出てすぐ砕ける」、種類番号3の「点灯・出てすぐ砕ける・出てすぐ砕ける」が設定されている。
【0208】
また、3種類の第1パーツ動画1のうち、第2予告画像が表示される第1パーツ動画1Cに設定されているアイコン出現タイミングである「第2予告経由」には、決定され得るアイコン表示態様として、図中丸印で示すように、種類番号2の「点灯・点灯・出てすぐ砕ける」、種類番号3の「点灯・出てすぐ砕ける・出てすぐ砕ける」が設定されている。
【0209】
従って、第1パーツ動画1に設定されているアイコン出現タイミングについて、種類番号1の「点灯・点灯・点灯」が決定された場合には、第1パーツ動画1が再生表示されている段階では、特別抽選の結果がいずれであるか示唆されず、種類番号2の「点灯・点灯・出てすぐ砕ける」が決定された場合には、第1パーツ動画1が再生表示されている段階で、4ラウンド図柄Bが決定されることがなくなったことが示唆され、種類番号3の「点灯・出てすぐ砕ける・出てすぐ砕ける」が決定された場合には、第1パーツ動画1が再生表示されている段階で、16ラウンド図柄または4ラウンド図柄Aが決定されることが示唆される。
【0210】
図23には、第1パーツ動画1の後に続く第1パーツ動画2に設定されているアイコン変化タイミングについて決定され得るアイコン表示態様と、各アイコン表示態様の種類番号との対応関係を示すテーブル、および7種類の第1パーツ動画2のそれぞれに1つずつ設定されているアイコン変化タイミングと、各アイコン変化タイミングについて決定され得るアイコン表示態様の種類番号との対応関係を示すテーブルが示されている。
【0211】
図23に示すように、第1パーツ動画2に設定されているアイコン変化タイミングについて決定され得るアイコン表示態様には、種類番号1として、勝利アイコン500および継続アイコン502は変化せず、敗北アイコン504が砕ける「変化なし・変化なし・砕ける」が設定され、種類番号2として、勝利アイコン500は変化せず、継続アイコン502および敗北アイコン504が砕ける「変化なし・砕ける・砕ける」が設定され、種類番号3として、勝利アイコン500は砕けるが、継続アイコン502および敗北アイコン504は変化しない「砕ける・変化なし・変化なし」が設定されている。
【0212】
そして、7種類の第1パーツ動画2のうち、第1パーツ動画1の後に続き、主人公キャラクタとライバルキャラクタが押し合った後に主人公キャラクタが表示される第1パーツ動画2Aに設定されているアイコン変化タイミングである「押し合い→主人公」には、決定され得るアイコン表示態様として、図中丸印で示すように、種類番号1の「変化なし・変化なし・砕ける」、種類番号2の「変化なし・砕ける・砕ける」が設定されている。
【0213】
また、7種類の第1パーツ動画2のうち、第1パーツ動画1の後に続き、主人公キャラクタとライバルキャラクタが押し合った後にライバルキャラクタが表示される第1パーツ動画2Bに設定されているアイコン変化タイミングである「押し合い→ライバル」には、決定され得るアイコン表示態様として、図中丸印で示すように、種類番号3の「砕ける・変化なし・変化なし」が設定されている。
【0214】
また、7種類の第1パーツ動画2のうち、第1パーツ動画2Bの後に続き、主人公キャラクタとライバルキャラクタが押し合った後にライバルキャラクタが表示されるが逆転して主人公キャラクタが表示される第1パーツ動画2Cに設定されているアイコン変化タイミングである「押し合い逆転パターン」には、決定され得るアイコン表示態様として、図中丸印で示すように、種類番号1の「変化なし・変化なし・砕ける」、種類番号2の「変化なし・砕ける・砕ける」が設定されている。
【0215】
また、7種類の第1パーツ動画2のうち、第1パーツ動画1の後に続き、シャッターが閉じた後に主人公キャラクタが表示される第1パーツ動画2Dに設定されているアイコン変化タイミングである「シャッター→主人公」には、決定され得るアイコン表示態様として、図中丸印で示すように、種類番号1の「変化なし・変化なし・砕ける」、種類番号2の「変化なし・砕ける・砕ける」が設定されている。
【0216】
また、7種類の第1パーツ動画2のうち、第1パーツ動画1の後に続き、シャッターが閉じた後にライバルキャラクタが表示される第1パーツ動画2Eに設定されているアイコン変化タイミングである「シャッター→ライバル」には、決定され得るアイコン表示態様として、図中丸印で示すように、種類番号3の「砕ける・変化なし・変化なし」が設定されている。
【0217】
また、7種類の第1パーツ動画2のうち、第1パーツ動画2Eの後に続き、シャッターが閉じた後にライバルキャラクタが表示されるが逆転して主人公キャラクタが表示される第1パーツ動画2Fに設定されているアイコン変化タイミングである「シャッター逆転パターン」には、決定され得るアイコン表示態様として、図中丸印で示すように、種類番号1の「変化なし・変化なし・砕ける」、種類番号2の「変化なし・砕ける・砕ける」が設定されている。
【0218】
また、7種類の第1パーツ動画2のうち、第1パーツ動画1の後に続き、車が突入してくる第1パーツ動画2Gに設定されているアイコン変化タイミングである「車演出時」には、決定され得るアイコン表示態様として、図中丸印で示すように、種類番号1の「変化なし・変化なし・砕ける」、種類番号2の「変化なし・砕ける・砕ける」が設定されている。
【0219】
従って、第1パーツ動画2に設定されているアイコン変化タイミングについて、種類番号1の「変化なし・変化なし・砕ける」が決定された場合には、第1パーツ動画2が再生表示されている段階で、4ラウンド図柄Bが決定されることがなくなったことが示唆され、種類番号2の「変化なし・砕ける・砕ける」が決定された場合には、第1パーツ動画2が再生表示されている段階で、16ラウンド図柄または4ラウンド図柄Aが決定されることが示唆され、種類番号3の「砕ける・変化なし・変化なし」が決定された場合には、第1パーツ動画2が再生表示されている段階で、16ラウンド図柄または4ラウンド図柄Aが決定されることがなくなったことが示唆される。
【0220】
図24には、第1パーツ動画2の後に続く第1パーツ動画3に設定されているアイコン変化タイミングについて決定され得るアイコン表示態様と、各アイコン表示態様の種類番号との対応関係を示すテーブル、および6種類の第1パーツ動画3のそれぞれに1つあるいは2つ設定されているアイコン変化タイミングと、各アイコン変化タイミングについて決定され得るアイコン表示態様の種類番号との対応関係を示すテーブルが示されている。
【0221】
図24に示すように、第1パーツ動画3に設定されているアイコン変化タイミングについて決定され得るアイコン表示態様には、種類番号1として、勝利アイコン500および継続アイコン502は変化せず、敗北アイコン504は処理しない「変化なし・変化なし・−」が設定され、種類番号2として、勝利アイコン500は変化せず、継続アイコン502が砕け、敗北アイコン504は処理しない「変化なし・砕ける・−」が設定され、種類番号3として、勝利アイコン500が1段階大きくなり、継続アイコン502は変化せず、敗北アイコン504は処理しない「1段階大きい・変化なし・−」が設定され、種類番号4として、勝利アイコン500が2段階大きくなり、継続アイコン502は変化せず、敗北アイコン504は処理しない「2段階大きい・変化なし・−」が設定され、種類番号5として、勝利アイコン500が3段階大きくなり、継続アイコン502は変化せず、敗北アイコン504は処理しない「3段階大きい・変化なし・−」が設定され、種類番号6として、勝利アイコン500が3段階大きくなり色が虹色に変化し、継続アイコン502は変化せず、敗北アイコン504は処理しない「3段階大きい+虹・変化なし・−」が設定され、種類番号7として、勝利アイコン500が2段階大きくなり、継続アイコン502にヒビが入り、敗北アイコン504は処理しない「2段階大きい・ヒビ・−」が設定され、種類番号8として、勝利アイコン500が1段階大きくなり、継続アイコン502にヒビが入り、敗北アイコン504は処理しない「1段階大きい・ヒビ・−」が設定されている。
【0222】
そして、6種類の第1パーツ動画3のうち、第1パーツ動画2の後に続き、主人公キャラクタが1人で活躍する第1パーツ動画3Aの冒頭部分に設定されているアイコン変化タイミングである「1人リーチ前半冒頭」には、決定され得るアイコン表示態様として、図中丸印で示すように、種類番号1の「変化なし・変化なし・−」、種類番号2の「変化なし・砕ける・−」が設定されている。
【0223】
また、同じく第1パーツ動画3Aの途中部分に設定されているアイコン変化タイミングである「1人リーチ途中」には、決定され得るアイコン表示態様として、図中丸印で示すように、種類番号3の「1段階大きい・変化なし・−」、種類番号4の「2段階大きい・変化なし・−」、種類番号5の「3段階大きい・変化なし・−」、種類番号6の「3段階大きい+虹・変化なし・−」が設定されている。
【0224】
また、6種類の第1パーツ動画3のうち、第1パーツ動画3Aの後に続き、主人公キャラクタが1人で活躍するがライバルキャラクタも活躍する第1パーツ動画3B1に設定されているアイコン変化タイミングである「1人リーチ後半弱冒頭」には、決定され得るアイコン表示態様として、図中丸印で示すように、種類番号1の「変化なし・変化なし・−」、種類番号2の「変化なし・砕ける・−」が設定されている。
【0225】
また、6種類の第1パーツ動画3のうち、第1パーツ動画3Aの後に続き、主人公キャラクタが1人で大活躍する第1パーツ動画3B2に設定されているアイコン変化タイミングである「1人リーチ後半強冒頭」には、決定され得るアイコン表示態様として、図中丸印で示すように、種類番号2の「変化なし・砕ける・−」、種類番号7の「2段階大きい・ヒビ・−」が設定されている。
【0226】
また、6種類の第1パーツ動画3のうち、第1パーツ動画2の後に続き、主人公キャラクタと仲間キャラクタが2人で活躍する第1パーツ動画3Cに設定されているアイコン変化タイミングである「2人リーチ前半冒頭」には、決定され得るアイコン表示態様として、図中丸印で示すように、種類番号2の「変化なし・砕ける・−」、種類番号7の「2段階大きい・ヒビ・−」が設定されている。
【0227】
また、6種類の第1パーツ動画3のうち、第1パーツ動画3Cの後に続き、主人公キャラクタと仲間キャラクタが2人で大活躍する第1パーツ動画3Dに設定されているアイコン変化タイミングである「2人リーチ後半冒頭」には、決定され得るアイコン表示態様として、図中丸印で示すように、種類番号2の「変化なし・砕ける・−」、種類番号8の「1段階大きい・ヒビ・−」が設定されている。
【0228】
また、6種類の第1パーツ動画3のうち、第1パーツ動画2の後に続き、主人公キャラクタと2人の仲間キャラクタが3人で大活躍する第1パーツ動画3Eに設定されているアイコン変化タイミングである「3人リーチ冒頭」には、決定され得るアイコン表示態様として、図中丸印で示すように、種類番号2の「変化なし・砕ける・−」が設定されている。
【0229】
従って、第1パーツ動画3に設定されているアイコン変化タイミングについて、種類番号1の「変化なし・変化なし・−」が決定された場合には、第1パーツ動画3が再生表示されている段階では、4ラウンド図柄Bが決定されることがなくなったことから変化がないことが示唆され、種類番号2の「変化なし・砕ける・−」が決定された場合には、第1パーツ動画3が再生表示されている段階で、16ラウンド図柄または4ラウンド図柄Aが決定されることが示唆され、種類番号3の「1段階大きい・変化なし・−」〜種類番号8の「1段階大きい・ヒビ・−」のいずれかが決定された場合には、第1パーツ動画3が再生表示されている段階で、勝利アイコン500が大きくなるほど16ラウンド図柄または4ラウンド図柄Aが決定される可能性が高いことが示唆され、継続アイコン502にヒビが入ると確変状態が継続しない可能性が高いことが示唆される。
【0230】
図25には、第1パーツ動画2の後に続く第1パーツ動画4に設定されているアイコン変化タイミングについて決定され得るアイコン表示態様と、各アイコン表示態様の種類番号との対応関係を示すテーブル、および8種類の第1パーツ動画4のそれぞれに1つずつ設定されているアイコン変化タイミングと、各アイコン変化タイミングについて決定され得るアイコン表示態様の種類番号との対応関係を示すテーブルが示されている。
【0231】
図25に示すように、第1パーツ動画4に設定されているアイコン変化タイミングについて決定され得るアイコン表示態様には、種類番号1として、勝利アイコン500は処理せず、継続アイコン502および敗北アイコン504は変化しない「−・変化なし・変化なし」が設定され、種類番号2として、勝利アイコン500は処理せず、継続アイコン502にヒビが入り、敗北アイコン504は変化しない「−・ヒビ・変化なし」が設定され、種類番号3として、勝利アイコン500が再点灯し、継続アイコン502は変化せず、敗北アイコン504は砕ける「再点灯・変化なし・砕ける」が設定され、種類番号4として、勝利アイコン500は変化せず、継続アイコン502は砕け、敗北アイコン504は処理しない「変化なし・砕ける・−」が設定され、種類番号5として、勝利アイコン500が砕け、継続アイコン502は変化せず、敗北アイコン504は処理しない「砕ける・変化なし・−」が設定され、種類番号6として、勝利アイコン500が再点灯し、継続アイコン502は砕け、敗北アイコン504は処理しない「再点灯・砕ける・−」が設定され、種類番号7として、勝利アイコン500が砕け、継続アイコン502および敗北アイコン504は砕ける「再点灯・砕ける・砕ける」が設定されている。
【0232】
そして、8種類の第1パーツ動画4のうち、第1パーツ動画2の後に続き、ライバルキャラクタが活躍する第1パーツ動画4Aに設定されているアイコン変化タイミングである「ライバルルート冒頭」には、決定され得るアイコン表示態様として、図中丸印で示すように、種類番号1の「−・変化なし・変化なし」、種類番号7の「再点灯・砕ける・砕ける」が設定されている。
【0233】
また、8種類の第1パーツ動画4のうち、第1パーツ動画4Aの後に続き、ライバルキャラクタが更に活躍する第1パーツ動画4Bに設定されているアイコン変化タイミングである「ライバルルート2段階」には、決定され得るアイコン表示態様として、図中丸印で示すように、種類番号2の「−・ヒビ・変化なし」、種類番号7の「再点灯・砕ける・砕ける」が設定されている。
【0234】
また、8種類の第1パーツ動画4のうち、第1パーツ動画4Bの後に続き、主人公キャラクタが反撃して活躍する第1パーツ動画4Cに設定されているアイコン変化タイミングである「主人公反撃」には、決定され得るアイコン表示態様として、図中丸印で示すように、種類番号3の「再点灯・変化なし・砕ける」、種類番号7の「再点灯・砕ける・砕ける」が設定されている。
【0235】
また、8種類の第1パーツ動画4のうち、第1パーツ動画4Bの後に続き、チャレンジモードが開始される第1パーツ動画4Dに設定されているアイコン変化タイミングである「チャレンジモード冒頭」には、決定され得るアイコン表示態様として、図中丸印で示すように、種類番号3の「再点灯・変化なし・砕ける」、種類番号7の「再点灯・砕ける・砕ける」が設定されている。
【0236】
また、8種類の第1パーツ動画4のうち、第1パーツ動画4Dの後に続き、チャレンジが成功する第1パーツ動画4E1に設定されているアイコン変化タイミングである「チャレンジ成功時」には、決定され得るアイコン表示態様として、図中丸印で示すように、種類番号4の「変化なし・砕ける・−」が設定されている。
【0237】
また、8種類の第1パーツ動画4のうち、第1パーツ動画4Dの後に続き、チャレンジが失敗する第1パーツ動画4E2に設定されているアイコン変化タイミングである「チャレンジ失敗時」には、決定され得るアイコン表示態様として、図中丸印で示すように、種類番号5の「砕ける・変化なし・−」が設定されている。
【0238】
また、8種類の第1パーツ動画4のうち、第1パーツ動画4E2の後に続き、チャレンジが失敗してから成功する第1パーツ動画4E3に設定されているアイコン変化タイミングである「チャレンジ逆転時」には、決定され得るアイコン表示態様として、図中丸印で示すように、種類番号6の「再点灯・砕ける・−」が設定されている。
【0239】
また、8種類の第1パーツ動画4のうち、第1パーツ動画4Dの後に続き、チャレンジモード中に左図柄画像400、中図柄画像402および右図柄画像404が擬似的に連続的に変動表示される第1パーツ動画4E4に設定されているアイコン変化タイミングである「チャレンジモード→連続ロング→成功」には、決定され得るアイコン表示態様として、図中丸印で示すように、種類番号4の「変化なし・砕ける・−」が設定されている。
【0240】
従って、第1パーツ動画4に設定されているアイコン変化タイミングについて、種類番号1の「−・変化なし・変化なし」が決定された場合には、第1パーツ動画4が再生表示されている段階では、16ラウンド図柄または4ラウンド図柄Aが決定されることがなくなったことから変化がないことが示唆され、種類番号2の「−・ヒビ・変化なし」が決定された場合には、第1パーツ動画4が再生表示されている段階で、4ラウンド図柄Bが決定される可能性が高いことが示唆され、種類番号3の「再点灯・変化なし・砕ける」が決定された場合には、第1パーツ動画4が再生表示されている段階で、16ラウンド図柄または4ラウンド図柄Aが決定される可能性が復活し、4ラウンド図柄Bが決定されることがなくなったことが示唆され、種類番号4の「変化なし・砕ける・−」が決定された場合には、第1パーツ動画4が再生表示されている段階で、16ラウンド図柄または4ラウンド図柄Aが決定されることが示唆され、種類番号5の「砕ける・変化なし・−」が決定された場合には、第1パーツ動画4が再生表示されている段階で、16ラウンド図柄または4ラウンド図柄Aが決定されることがなくなったことが示唆され、種類番号6の「再点灯・砕ける・−」が決定された場合には、第1パーツ動画4が再生表示されている段階で、16ラウンド図柄または4ラウンド図柄Aが決定される可能性が復活し、確変状態が継続されることがなくなったことが示唆され、種類番号7の「再点灯・砕ける・砕ける」が決定された場合には、第1パーツ動画4が再生表示されている段階で、16ラウンド図柄または4ラウンド図柄Aが決定される可能性が復活し、確変状態が継続されることおよび4ラウンド図柄Bが決定されることがなくなったことが示唆される。
【0241】
図26には、第1演出動画のうち、特殊キャラクタが登場する複数種類の第1演出動画Xのそれぞれに設定されているアイコン変化タイミングについて決定され得るアイコン表示態様と、そのアイコン表示態様の種類番号との対応関係を示すテーブル、および複数種類の第1演出動画Xに1つずつ設定されているアイコン変化タイミングと、そのアイコン変化タイミングについて決定され得るアイコン表示態様の種類番号との対応関係を示すテーブルが示されている。
【0242】
図26に示すように、第1演出動画Xに設定されているアイコン変化タイミングについて決定され得るアイコン表示態様には、種類番号1として、勝利アイコン500は点灯していなければ点灯し、点灯していれば変化せず、継続アイコン502および敗北アイコン504は点灯していなければ処理せず、点灯していれば砕ける「点灯・−・−」が設定されている。
【0243】
そして、複数種類の第1演出動画Xのそれぞれの冒頭に設定されているアイコン変化タイミングである「特殊リーチ冒頭」には、決定され得るアイコン表示態様として、図中丸印で示すように、種類番号1の「点灯・−・−」が設定されている。
【0244】
従って、第1演出動画Xに設定されているアイコン変化タイミングについては、種類番号1の「点灯・−・−」が必ず決定され、第1演出動画Xが再生表示されてすぐに、16ラウンド図柄または4ラウンド図柄Aが決定されることが示唆される。
【0245】
図27には、第1パーツ動画3あるいは第1パーツ動画4の後に続く第1パーツ動画5に設定されているアイコン変化タイミングについて決定され得るアイコン表示態様と、各アイコン表示態様の種類番号との対応関係を示すテーブル、および4種類の第1パーツ動画5のそれぞれに1つずつ設定されているアイコン変化タイミングと、各アイコン変化タイミングについて決定され得るアイコン表示態様の種類番号との対応関係を示すテーブルが示されている。
【0246】
図27に示すように、第1パーツ動画4に設定されているアイコン変化タイミングについて決定され得るアイコン表示態様には、種類番号1として、勝利アイコン500は点灯していれば変化せず、継続アイコン502および敗北アイコン504は点灯していなければ処理せず、点灯していれば砕ける「点灯・−・−」が設定され、種類番号2として、勝利アイコン500および敗北アイコン504は点灯していなければ処理せず、点灯していれば砕け、継続アイコン502は点灯していれば変化しない「−・点灯・−」が設定され、種類番号3として、勝利アイコン500および継続アイコン502は点灯していなければ処理せず、点灯していれば砕け、敗北アイコン504は点灯していれば変化しない「−・−・点灯」が設定されている。
【0247】
そして、4種類の第1パーツ動画5のうち、勝利か継続かがジャッジされ演出ボタン26の押下後に勝利が確定する第1パーツ動画5Aに設定されているアイコン変化タイミングである「勝利ジャッジ押下後→勝利」には、決定され得るアイコン表示態様として、図中丸印で示すように、種類番号1の「点灯・−・−」が設定されている。
【0248】
また、4種類の第1パーツ動画5のうち、勝利か継続かがジャッジされ演出ボタン26の押下後に継続が確定する第1パーツ動画5Bに設定されているアイコン変化タイミングである「勝利ジャッジ押下後→継続」には、決定され得るアイコン表示態様として、図中丸印で示すように、種類番号2の「−・点灯・−」が設定されている。
【0249】
また、4種類の第1パーツ動画5のうち、継続か敗北かがジャッジされ演出ボタン26の押下後に継続が確定する第1パーツ動画5Cに設定されているアイコン変化タイミングである「敗北ジャッジ押下後→継続」には、決定され得るアイコン表示態様として、図中丸印で示すように、種類番号2の「−・点灯・−」が設定されている。
【0250】
また、4種類の第1パーツ動画5のうち、継続か敗北かがジャッジされ演出ボタン26の押下後に敗北が確定する第1パーツ動画5Dに設定されているアイコン変化タイミングである「敗北ジャッジ押下後→敗北」には、決定され得るアイコン表示態様として、図中丸印で示すように、種類番号3の「−・−・点灯」が設定されている。
【0251】
従って、第1パーツ動画5に設定されているアイコン変化タイミングについて、種類番号1の「点灯・−・−」が決定された場合には、第1パーツ動画5が再生表示されている段階で、16ラウンド図柄または4ラウンド図柄Aが決定されることが示唆され、種類番号2の「−・点灯・−」が決定された場合には、第1パーツ動画5が再生表示されている段階で、確変状態が継続されることが示唆され、種類番号3の「−・−・点灯」が決定された場合には、第1パーツ動画5が再生表示されている段階で、4ラウンド図柄Bが決定されることが示唆される。
【0252】
図28には、第2演出動画の先頭となる第2パーツ動画1に設定されているアイコン出現タイミングについて決定され得るアイコン表示態様と、各アイコン表示態様の種類番号との対応関係を示すテーブル、および2種類の第2パーツ動画1のそれぞれに1つずつ設定されているアイコン出現タイミングと、各アイコン出現タイミングについて決定され得るアイコン表示態様の種類番号との対応関係を示すテーブルが示されている。
【0253】
図28に示すように、第2パーツ動画1に設定されているアイコン出現タイミングについて決定され得るアイコン表示態様には、種類番号1として、勝利アイコン500、継続アイコン502および敗北アイコン504が点灯を開始する「点灯・点灯・点灯」が設定され、種類番号2として、勝利アイコン500、継続アイコン502および敗北アイコン504が点灯を開始するが、敗北アイコン504は点灯後すぐに砕ける「点灯・点灯・出てすぐ砕ける」が設定され、種類番号3として、勝利アイコン500、継続アイコン502および敗北アイコン504が点灯を開始するが、継続アイコン502および敗北アイコン504は点灯後すぐに砕ける「点灯・出てすぐ砕ける・出てすぐ砕ける」が設定され、種類番号4として、勝利アイコン500、継続アイコン502および敗北アイコン504が点灯を開始するが、勝利アイコン500は強く発光する「強発光・点灯・点灯」が設定されている。
【0254】
そして、2種類の第2パーツ動画1のうち、第2パーツ動画1Aに設定されているアイコン出現タイミングである「リーチ直後」には、決定され得るアイコン表示態様として、図中丸印で示すように、種類番号1の「点灯・点灯・点灯」、種類番号2の「点灯・点灯・出てすぐ砕ける」、種類番号3の「点灯・出てすぐ砕ける・出てすぐ砕ける」、種類番号4の「強発光・点灯・点灯」が設定されている。
【0255】
また、2種類の第1パーツ動画1のうち、ルーレットで仲間キャラクタが選択される第2パーツ動画1Bに設定されているアイコン出現タイミングである「ルーレット仲間選択経由」には、決定され得るアイコン表示態様として、図中丸印で示すように、種類番号2の「点灯・点灯・出てすぐ砕ける」、種類番号3の「点灯・出てすぐ砕ける・出てすぐ砕ける」、種類番号4の「強発光・点灯・点灯」が設定されている。
【0256】
従って、第2パーツ動画1に設定されているアイコン出現タイミングについて、種類番号1の「点灯・点灯・点灯」が決定された場合には、第2パーツ動画1が再生表示されている段階では、特別抽選の結果がいずれであるか示唆されず、種類番号2の「点灯・点灯・出てすぐ砕ける」が決定された場合には、第2パーツ動画1が再生表示されている段階で、4ラウンド図柄Bが決定されることがなくなったことが示唆され、種類番号3の「点灯・出てすぐ砕ける・出てすぐ砕ける」が決定された場合には、第2パーツ動画1が再生表示されている段階で、16ラウンド図柄または4ラウンド図柄Aが決定されることが示唆され、種類番号4の「強発光・点灯・点灯」が決定された場合には、第2パーツ動画1が再生表示されている段階で、16ラウンド図柄または4ラウンド図柄Aが決定される可能性が高いことが示唆される。
【0257】
図29には、第2パーツ動画1の後に続く第2パーツ動画2に設定されているアイコン変化タイミングについて決定され得るアイコン表示態様と、各アイコン表示態様の種類番号との対応関係を示すテーブル、および2種類の第2パーツ動画2のそれぞれに1つずつ設定されているアイコン変化タイミングと、各アイコン変化タイミングについて決定され得るアイコン表示態様の種類番号との対応関係を示すテーブルが示されている。
【0258】
図29に示すように、第2パーツ動画2に設定されているアイコン変化タイミングについて決定され得るアイコン表示態様には、種類番号1として、勝利アイコン500、継続アイコン502および敗北アイコン504が変化しない「変化なし・変化なし・変化なし」が設定され、種類番号2として、勝利アイコン500および継続アイコン502は変化せず、敗北アイコン504が砕ける「変化なし・変化なし・砕ける」が設定され、種類番号3として、勝利アイコン500は変化せず、継続アイコン502および敗北アイコン504が砕ける「変化なし・砕ける・砕ける」が設定され、種類番号4として、勝利アイコン500は変化せず、継続アイコン502は砕け、敗北アイコン504は処理しない「変化なし・砕ける・−」が設定されている。
【0259】
そして、2種類の第2パーツ動画2のうち、第2パーツ動画1の後に続き、敵が出現する第2パーツ動画2Aに設定されているアイコン変化タイミングである「特殊キャラクタ以外敵出現時」には、決定され得るアイコン表示態様として、図中丸印で示すように、種類番号1の「変化なし・変化なし・変化なし」、種類番号2の「変化なし・変化なし・砕ける」、種類番号3の「変化なし・砕ける・砕ける」、種類番号4の「変化なし・砕ける・−」が設定されている。
【0260】
また、2種類の第2パーツ動画2のうち、第2パーツ動画1の後に続き、特殊キャラクタが出現する第2パーツ動画2Bに設定されているアイコン変化タイミングである「特殊キャラクタ出現時」には、決定され得るアイコン表示態様として、図中丸印で示すように、種類番号3の「変化なし・砕ける・砕ける」、種類番号4の「変化なし・砕ける・−」が設定されている。
【0261】
従って、第2パーツ動画2に設定されているアイコン変化タイミングについて、種類番号1の「変化なし・変化なし・変化なし」が決定された場合には、第2パーツ動画2が再生表示されている段階では、特別抽選の結果に対する期待度に変化がないことが示唆され、種類番号2の「変化なし・変化なし・砕ける」が決定された場合には、第2パーツ動画2が再生表示されている段階で、4ラウンド図柄Bが決定されることがなくなったことが示唆され、種類番号3の「変化なし・砕ける・砕ける」あるいは種類番号4の「変化なし・砕ける・−」が決定された場合には、第2パーツ動画2が再生表示されている段階で、16ラウンド図柄または4ラウンド図柄Aが決定されることが示唆される。
【0262】
図30には、第2パーツ動画2の後に続く第2パーツ動画3に設定されているアイコン変化タイミングについて決定され得るアイコン表示態様と、各アイコン表示態様の種類番号との対応関係を示すテーブル、および4種類の第2パーツ動画3のそれぞれに1つずつ設定されているアイコン変化タイミングと、各アイコン変化タイミングについて決定され得るアイコン表示態様の種類番号との対応関係を示すテーブルが示されている。
【0263】
図30に示すように、第2パーツ動画3に設定されているアイコン変化タイミングについて決定され得るアイコン表示態様には、種類番号1として、勝利アイコン500、継続アイコン502および敗北アイコン504が変化しない「変化なし・変化なし・変化なし」が設定され、種類番号2として、勝利アイコン500および継続アイコン502は変化せず、敗北アイコン504が砕ける「変化なし・変化なし・砕ける」が設定され、種類番号3として、勝利アイコン500は変化せず、継続アイコン502および敗北アイコン504が砕ける「変化なし・砕ける・砕ける」が設定され、種類番号4として、勝利アイコン500は変化せず、継続アイコン502は砕け、敗北アイコン504は処理しない「変化なし・砕ける・−」が設定され、種類番号5として、勝利アイコン500が強発光し、継続アイコン502は変化せず、敗北アイコン504はヒビが入った後に砕ける「強発光・変化なし・ヒビ→砕ける」が設定され、種類番号6として、勝利アイコン500および継続アイコン502は変化せず、敗北アイコン504はヒビが入る「変化なし・変化なし・ヒビ」が設定され、種類番号7として、勝利アイコン500および継続アイコン502は変化せず、敗北アイコン504はヒビが入った後に砕ける「変化なし・変化なし・ヒビ→砕ける」が設定され、種類番号8として、勝利アイコン500は変化せず、継続アイコン502および敗北アイコン504はヒビが入った後に砕ける「変化なし・ヒビ→砕ける・ヒビ→砕ける」が設定されている。
【0264】
そして、4種類の第2パーツ動画3のうち、第2パーツ動画2の後に続き、主人公キャラクタが1人で登場する第2パーツ動画3Aに設定されているアイコン変化タイミングである「主人公1人時」には、決定され得るアイコン表示態様として、図中丸印で示すように、種類番号1の「変化なし・変化なし・変化なし」、種類番号2の「変化なし・変化なし・砕ける」、種類番号3の「変化なし・砕ける・砕ける」、種類番号4の「変化なし・砕ける・−」、種類番号6の「変化なし・変化なし・ヒビ」、種類番号7の「変化なし・変化なし・ヒビ→砕ける」、種類番号8の「変化なし・ヒビ→砕ける・ヒビ→砕ける」が設定されている。
【0265】
また、4種類の第2パーツ動画3のうち、第2パーツ動画2の後に続き、主人公キャラクタが仲間キャラクタAと2人で登場する第2パーツ動画3Bに設定されているアイコン変化タイミングである「主人公と仲間A時」には、決定され得るアイコン表示態様として、図中丸印で示すように、種類番号3の「変化なし・砕ける・砕ける」、種類番号4の「変化なし・砕ける・−」、種類番号5の「強発光・変化なし・ヒビ→砕ける」が設定されている。
【0266】
また、4種類の第2パーツ動画3のうち、第2パーツ動画2の後に続き、主人公キャラクタが仲間キャラクタBと2人で登場する第2パーツ動画3Cに設定されているアイコン変化タイミングである「主人公と仲間B時」には、決定され得るアイコン表示態様として、図中丸印で示すように、種類番号3の「変化なし・砕ける・砕ける」、種類番号4の「変化なし・砕ける・−」、種類番号5の「強発光・変化なし・ヒビ→砕ける」が設定されている。
【0267】
また、4種類の第2パーツ動画3のうち、第2パーツ動画2の後に続き、主人公キャラクタが仲間キャラクタAおよび仲間キャラクタBと3人で登場する第2パーツ動画3Dに設定されているアイコン変化タイミングである「3人時」には、決定され得るアイコン表示態様として、図中丸印で示すように、種類番号3の「変化なし・砕ける・砕ける」、種類番号4の「変化なし・砕ける・−」が設定されている。
【0268】
従って、第2パーツ動画3に設定されているアイコン変化タイミングについて、種類番号1の「変化なし・変化なし・変化なし」が決定された場合には、第2パーツ動画3が再生表示されている段階では、特別抽選の結果に対する期待度に変化がないことが示唆され、種類番号2の「変化なし・変化なし・砕ける」あるいは種類番号7の「変化なし・変化なし・ヒビ→砕ける」が決定された場合には、第2パーツ動画3が再生表示されている段階で、4ラウンド図柄Bが決定されることがなくなったことが示唆され、種類番号3の「変化なし・砕ける・砕ける」あるいは種類番号4の「変化なし・砕ける・−」あるいは種類番号8の「変化なし・ヒビ→砕ける・ヒビ→砕ける」が決定された場合には、第2パーツ動画3が再生表示されている段階で、16ラウンド図柄または4ラウンド図柄Aが決定されることが示唆され、種類番号5の「強発光・変化なし・ヒビ→砕ける」が決定された場合には、第2パーツ動画3が再生表示されている段階で、16ラウンド図柄または4ラウンド図柄Aが決定される可能性が高く、4ラウンド図柄Bが決定されることがなくなったことが示唆され、種類番号6の「変化なし・変化なし・ヒビ」が決定された場合には、第2パーツ動画3が再生表示されている段階で、4ラウンド図柄Bが決定されることがなくなる可能性が高いことが示唆される。
【0269】
図31には、第2パーツ動画3Aの後に続く第2パーツ動画4に設定されているアイコン変化タイミングについて決定され得るアイコン表示態様と、各アイコン表示態様の種類番号との対応関係を示すテーブル、および4種類の第2パーツ動画4のそれぞれに1つずつ設定されているアイコン変化タイミングと、各アイコン変化タイミングについて決定され得るアイコン表示態様の種類番号との対応関係を示すテーブルが示されている。
【0270】
図31に示すように、第2パーツ動画4に設定されているアイコン変化タイミングについて決定され得るアイコン表示態様には、種類番号1として、勝利アイコン500および継続アイコン502は変化せず、敗北アイコン504は砕ける「変化なし・変化なし・砕ける」が設定され、種類番号2として、勝利アイコン500は変化せず、継続アイコン502および敗北アイコン504が砕ける「変化なし・砕ける・砕ける」が設定され、種類番号3として、勝利アイコン500は変化せず、継続アイコン502は砕け、敗北アイコン504は処理しない「変化なし・砕ける・−」が設定され、種類番号4として、勝利アイコン500が砕け、継続アイコン502は変化せず、敗北アイコン504は処理しない「砕ける・変化なし・−」が設定され、種類番号5として、勝利アイコン500が再点灯し、継続アイコン502は砕け、敗北アイコン504は処理しない「再点灯・砕ける・−」が設定されている。
【0271】
そして、4種類の第2パーツ動画4のうち、第2パーツ動画3Aの後に続き、チャレンジモードが開始される第2パーツ動画4Aに設定されているアイコン変化タイミングである「チャレンジモード冒頭」には、決定され得るアイコン表示態様として、図中丸印で示すように、種類番号1の「変化なし・変化なし・砕ける」、種類番号2の「変化なし・砕ける・砕ける」、種類番号3の「変化なし・砕ける・−」が設定されている。
【0272】
また、4種類の第2パーツ動画4のうち、第2パーツ動画4Aの後に続き、チャレンジが成功する第2パーツ動画4B1に設定されているアイコン変化タイミングである「チャレンジ成功時」には、決定され得るアイコン表示態様として、図中丸印で示すように、種類番号3の「変化なし・砕ける・−」が設定されている。
【0273】
また、4種類の第2パーツ動画4のうち、第2パーツ動画4Aの後に続き、チャレンジが失敗する第2パーツ動画4B2に設定されているアイコン変化タイミングである「チャレンジ失敗時」には、決定され得るアイコン表示態様として、図中丸印で示すように、種類番号4の「砕ける・変化なし・−」が設定されている。
【0274】
また、4種類の第2パーツ動画4のうち、第2パーツ動画4Aの後に続き、チャレンジが失敗してから成功する第2パーツ動画4B3に設定されているアイコン変化タイミングである「チャレンジ逆転時」には、決定され得るアイコン表示態様として、図中丸印で示すように、種類番号5の「再点灯・砕ける・−」が設定されている。
【0275】
従って、第2パーツ動画4に設定されているアイコン変化タイミングについて、種類番号1の「変化なし・変化なし・砕ける」が決定された場合には、第2パーツ動画4が再生表示されている段階で、4ラウンド図柄Bが決定されることがなくなったことが示唆され、種類番号2の「変化なし・砕ける・砕ける」あるいは種類番号3の「変化なし・砕ける・−」が決定された場合には、第2パーツ動画4が再生表示されている段階で、16ラウンド図柄または4ラウンド図柄Aが決定されることが示唆され、種類番号4の「砕ける・変化なし・−」が決定された場合には、第2パーツ動画4が再生表示されている段階で、16ラウンド図柄または4ラウンド図柄Aが決定されることがなくなったことが示唆され、種類番号5の「再点灯・砕ける・−」が決定された場合には、第2パーツ動画4が再生表示されている段階で、16ラウンド図柄または4ラウンド図柄Aが決定される可能性が復活し、確変状態が継続されることがなくなったことが示唆される。
【0276】
図32には、第2パーツ動画3Aの後に続く第2パーツ動画5に設定されているアイコン変化タイミングについて決定され得るアイコン表示態様と、各アイコン表示態様の種類番号との対応関係を示すテーブル、および5種類の第2パーツ動画5のそれぞれに1つずつ設定されているアイコン変化タイミングと、各アイコン変化タイミングについて決定され得るアイコン表示態様の種類番号との対応関係を示すテーブルが示されている。
【0277】
図32に示すように、第2パーツ動画5に設定されているアイコン変化タイミングについて決定され得るアイコン表示態様には、種類番号1として、勝利アイコン500、継続アイコン502および敗北アイコン504が変化しない「変化なし・変化なし・変化なし」が設定され、種類番号2として、勝利アイコン500および継続アイコン502は変化せず、敗北アイコン504が砕ける「変化なし・変化なし・砕ける」が設定され、種類番号3として、勝利アイコン500は変化せず、継続アイコン502および敗北アイコン504が砕ける「変化なし・砕ける・砕ける」が設定され、種類番号4として、勝利アイコン500は変化せず、継続アイコン502は砕け、敗北アイコン504は処理しない「変化なし・砕ける・−」が設定され、種類番号5として、勝利アイコン500が強発光し、継続アイコン502は変化せず、敗北アイコン504は砕ける「強発光・変化なし・砕ける」が設定され、種類番号6として、勝利アイコン500は変化せず、継続アイコン502はヒビが入り、敗北アイコン504は砕ける「変化なし・ヒビ・砕ける」が設定され、種類番号7として、勝利アイコン500は変化せず、継続アイコン502はヒビが入った後に砕け、敗北アイコン504は砕ける「変化なし・ヒビ→砕ける・砕ける」が設定され、種類番号8として、勝利アイコン500および継続アイコン502はヒビが入り、敗北アイコン504は変化しない「ヒビ・ヒビ・点灯」が設定され、種類番号9として、勝利アイコン500および継続アイコン502はヒビが入り、敗北アイコン504は強発光する「ヒビ・ヒビ・強発光」が設定されている。
【0278】
そして、5種類の第2パーツ動画5のうち、第2パーツ動画3Aの後に続き、仲間を救済する第2パーツ動画5Aに設定されているアイコン変化タイミングである「仲間救済」には、決定され得るアイコン表示態様として、図中丸印で示すように、種類番号3の「変化なし・砕ける・砕ける」、種類番号4の「変化なし・砕ける・−」が設定されている。
【0279】
また、5種類の第2パーツ動画5のうち、第2パーツ動画5Aの後に続き、主人公キャラクタが優勢だが攻撃が弱い第2パーツ動画5B1に設定されているアイコン変化タイミングである「主人公優勢弱攻撃」には、決定され得るアイコン表示態様として、図中丸印で示すように、種類番号2の「変化なし・変化なし・砕ける」、種類番号3の「変化なし・砕ける・砕ける」、種類番号4の「変化なし・砕ける・−」、種類番号6の「変化なし・ヒビ・砕ける」、種類番号7の「変化なし・ヒビ→砕ける・砕ける」が設定されている。
【0280】
また、5種類の第2パーツ動画5のうち、第2パーツ動画5Aの後に続き、主人公キャラクタが優勢で攻撃が強い第2パーツ動画5B2に設定されているアイコン変化タイミングである「主人公優勢強攻撃」には、決定され得るアイコン表示態様として、図中丸印で示すように、種類番号3の「変化なし・砕ける・砕ける」、種類番号4の「変化なし・砕ける・−」、種類番号5の「強発光・変化なし・砕ける」が設定されている。
【0281】
また、5種類の第2パーツ動画5のうち、第2パーツ動画5Aの後に続き、敵キャラクタが優勢だが攻撃が弱い第2パーツ動画5C1に設定されているアイコン変化タイミングである「敵優勢弱」には、決定され得るアイコン表示態様として、図中丸印で示すように、種類番号1の「変化なし・変化なし・変化なし」、種類番号3の「変化なし・砕ける・砕ける」、種類番号4の「変化なし・砕ける・−」、種類番号8の「ヒビ・ヒビ・点灯」、種類番号9の「ヒビ・ヒビ・強発光」が設定されている。
【0282】
また、5種類の第2パーツ動画5のうち、第2パーツ動画5Aの後に続き、敵キャラクタが優勢で攻撃が強い第2パーツ動画5C2に設定されているアイコン変化タイミングである「敵優勢強」には、決定され得るアイコン表示態様として、図中丸印で示すように、種類番号1の「変化なし・変化なし・変化なし」、種類番号3の「変化なし・砕ける・砕ける」、種類番号4の「変化なし・砕ける・−」、種類番号8の「ヒビ・ヒビ・点灯」、種類番号9の「ヒビ・ヒビ・強発光」が設定されている。
【0283】
従って、第2パーツ動画5に設定されているアイコン変化タイミングについて、種類番号1の「変化なし・変化なし・変化なし」が決定された場合には、第2パーツ動画5が再生表示されている段階では、特別抽選の結果に対する期待度に変化がないことが示唆され、種類番号2の「変化なし・変化なし・砕ける」あるいは種類番号6の「変化なし・ヒビ・砕ける」が決定された場合には、第2パーツ動画5が再生表示されている段階で、4ラウンド図柄Bが決定されることがなくなったことが示唆され、種類番号3の「変化なし・砕ける・砕ける」あるいは種類番号4の「変化なし・砕ける・−」あるいは種類番号7の「変化なし・ヒビ→砕ける・砕ける」が決定された場合には、第2パーツ動画5が再生表示されている段階で、16ラウンド図柄または4ラウンド図柄Aが決定されることが示唆され、種類番号5の「強発光・変化なし・砕ける」が決定された場合には、第2パーツ動画5が再生表示されている段階で、16ラウンド図柄または4ラウンド図柄Aが決定される可能性が高く、4ラウンド図柄Bが決定されることがなくなったことが示唆され、種類番号8の「ヒビ・ヒビ・変化なし」あるいは種類番号9の「ヒビ・ヒビ・強発光」が決定された場合には、第2パーツ動画5が再生表示されている段階で、4ラウンド図柄Bが決定される可能性が高いことが示唆される。
【0284】
図33には、第2パーツ動画6の後に続く第2パーツ動画6に設定されているアイコン変化タイミングについて決定され得るアイコン表示態様と、各アイコン表示態様の種類番号との対応関係を示すテーブル、および4種類の第2パーツ動画6のそれぞれに1つずつ設定されているアイコン変化タイミングと、各アイコン変化タイミングについて決定され得るアイコン表示態様の種類番号との対応関係を示すテーブルが示されている。
【0285】
図33に示すように、第2パーツ動画5に設定されているアイコン変化タイミングについて決定され得るアイコン表示態様には、種類番号1として、勝利アイコン500は点灯していなければ点灯し、点灯していれば変化せず、継続アイコン502および敗北アイコン504は点灯していなければ処理せず、点灯していれば砕ける「点灯・−・−」が設定され、種類番号2として、勝利アイコン500および敗北アイコン504は点灯していなければ処理せず、点灯していれば砕け、継続アイコン502は点灯していなければ点灯し、点灯していれば変化しない「−・点灯・−」が設定され、種類番号3として、勝利アイコン500および継続アイコン502は点灯していなければ処理せず、点灯していれば砕け、敗北アイコン504は点灯していなければ点灯し、点灯していれば変化しない「−・−・点灯」が設定されている。
【0286】
そして、4種類の第2パーツ動画6のうち、主人公キャラクタが優勢で演出ボタン26の押下後に敵を撃破する第2パーツ動画6Aに設定されているアイコン変化タイミングである「主人公優勢→敵撃破」には、決定され得るアイコン表示態様として、図中丸印で示すように、種類番号1の「点灯・−・−」が設定されている。
【0287】
また、4種類の第2パーツ動画6のうち、主人公キャラクタが優勢だが演出ボタン26の押下後に敵が攻撃を避ける第2パーツ動画6Bに設定されているアイコン変化タイミングである「主人公優勢→敵避ける」には、決定され得るアイコン表示態様として、図中丸印で示すように、種類番号2の「−・点灯・−」が設定されている。
【0288】
また、4種類の第2パーツ動画6のうち、敵キャラクタが優勢だが演出ボタン26の押下後に主人公キャラクタが攻撃を避けて反撃する第2パーツ動画6Cに設定されているアイコン変化タイミングである「敵優勢→避けて反撃」には、決定され得るアイコン表示態様として、図中丸印で示すように、種類番号2の「−・点灯・−」が設定されている。
【0289】
また、4種類の第2パーツ動画6のうち、敵キャラクタが優勢で演出ボタン26の押下後に主人公キャラクタが被弾する第2パーツ動画6Dに設定されているアイコン変化タイミングである「敵優勢→主人公被弾」には、決定され得るアイコン表示態様として、図中丸印で示すように、種類番号3の「−・−・点灯」が設定されている。
【0290】
従って、第2パーツ動画6に設定されているアイコン変化タイミングについて、種類番号1の「点灯・−・−」が決定された場合には、第2パーツ動画6が再生表示されている段階で、16ラウンド図柄または4ラウンド図柄Aが決定されることが示唆され、種類番号2の「−・点灯・−」が決定された場合には、第2パーツ動画6が再生表示されている段階で、確変状態が継続されることが示唆され、種類番号3の「−・−・点灯」が決定された場合には、第2パーツ動画6が再生表示されている段階で、4ラウンド図柄Bが決定されることが示唆される。
【0291】
図34には、第2パーツ動画6Dの後に続く第2パーツ動画7に設定されているアイコン変化タイミングについて決定され得るアイコン表示態様と、アイコン変化タイミングについて決定され得るアイコン表示態様の種類番号との対応関係を示すテーブルが示されている。
【0292】
図34に示すように、第2パーツ動画7に設定されているアイコン変化タイミングについて決定され得るアイコン表示態様には、種類番号1として、勝利アイコン500が再点灯し、継続アイコン502および敗北アイコン504は点灯していなければ処理せず、点灯していれば砕ける「再点灯・−・−」が設定されている。
【0293】
そして、演出ボタン26の連打後に主人公キャラクタが復活する第2パーツ動画7Aに設定されているアイコン変化タイミングである「連打復活成功時」、主人公キャラクタの被弾後に特別なメッセージが表示される第2パーツ動画7Bに設定されているアイコン変化タイミングである「被弾後メッセージ救済」、および継続演出後に仲間に救済される第2パーツ動画7Cに設定されているアイコン変化タイミングである「継続演出→仲間救済」には、決定され得るアイコン表示態様として、図中丸印で示すように、種類番号1の「再点灯・−・−」が設定されている。
【0294】
従って、第2パーツ動画7に設定されているアイコン変化タイミングについては、種類番号1の「再点灯・−・−」が必ず決定され、第2パーツ動画7が再生表示されている段階で、16ラウンド図柄または4ラウンド図柄Aが決定されることが示唆される。
【0295】
そして本実施形態では、確変状態におけるリーチ演出パターンの特別抽選演出として、1つの第1演出動画あるいは第2演出動画が決定されると、演出制御手段300は、決定された1つの第1演出動画あるいは第2演出動画のアイコン出現タイミングおよびアイコン変化タイミングのそれぞれにおけるアイコン表示態様を決定する。詳細には演出制御手段300は、決定された1つの第1演出動画あるいは第2演出動画の種類に応じて、アイコン出現タイミングにおけるアイコン表示態様を決定し、アイコン出現タイミングについて決定されたアイコン表示態様に応じて、第1番目のアイコン変化タイミングにおけるアイコン表示態様を決定し、第1番目のアイコン変化タイミングについて決定されたアイコン表示態様に応じて、第2番目のアイコン変化タイミングにおけるアイコン表示態様を決定し、というように、直前のタイミングについて決定されたアイコン表示態様に応じて、次のアイコン変化タイミングにおけるアイコン表示態様を決定する。
【0296】
図35は、複数種類の第1演出動画のそれぞれのアイコン出現タイミングおよびアイコン変化タイミングについて決定され得るアイコン表示態様の種類番号を示す図である。
【0297】
図35(A)に示すように、16ラウンド図柄または4ラウンド図柄Aが決定された場合に再生表示される第1演出動画Aは、第1パーツ動画1A、第1パーツ動画2A、第1パーツ動画3A、第1パーツ動画3B1および第1パーツ動画5Aにより構成されている。そして第1演出動画Aでは、アイコン出現タイミングである「リーチ直後」については、図22で示した種類番号1の「点灯・点灯・点灯」、種類番号3の「点灯・出てすぐ砕ける・出てすぐ砕ける」を選択対象として1つのアイコン表示態様が決定される。
【0298】
そして「リーチ直後」について、種類番号1の「点灯・点灯・点灯」が決定された場合には、次のアイコン変化タイミングである「押し合い→主人公」については、図23で示した種類番号1の「変化なし・変化なし・砕ける」、種類番号2の「変化なし・砕ける・砕ける」を選択対象として1つのアイコン表示態様が決定される。
【0299】
そして「押し合い→主人公」について、種類番号1の「変化なし・変化なし・砕ける」が決定された場合には、次のアイコン変化タイミングである「1人リーチ前半冒頭」については、図24で示した種類番号1の「変化なし・変化なし・−」、種類番号2の「変化なし・砕ける・−」を選択対象として1つのアイコン表示態様が決定される。
【0300】
そして「1人リーチ前半冒頭」について、種類番号1の「変化なし・変化なし・−」が決定された場合には、次のアイコン変化タイミングである「1人リーチ途中」については、図24で示した種類番号5の「3段階大きい・変化なし・−」、種類番号6の「3段階大きい+虹・変化なし・−」を選択対象として1つのアイコン表示態様が決定される。
【0301】
そして「1人リーチ途中」について、種類番号5の「3段階大きい・変化なし・−」が決定された場合には、次のアイコン変化タイミングである「1人リーチ後半弱冒頭」については、図24で示した種類番号1の「変化なし・変化なし・−」、種類番号2の「変化なし・砕ける・−」を選択対象として1つのアイコン表示態様が決定される。
【0302】
そして「1人リーチ後半弱冒頭」について、種類番号1の「変化なし・変化なし・−」が決定された場合には、次のアイコン変化タイミングである「勝利ジャッジ押下後→勝利」については、図27で示した種類番号1の「点灯・−・−」を選択対象として1つのアイコン表示態様が決定される。
【0303】
一方、「1人リーチ途中」について、種類番号6の「3段階大きい+虹・変化なし・−」が決定された場合にも、次のアイコン変化タイミングである「1人リーチ後半弱冒頭」については、図24で示した種類番号1の「変化なし・変化なし・−」、種類番号2の「変化なし・砕ける・−」を選択対象として1つのアイコン表示態様が決定される。
【0304】
また「リーチ直後」について、種類番号3の「点灯・出てすぐ砕ける・出てすぐ砕ける」が決定された場合や、「押し合い→主人公」について、種類番号2の「変化なし・砕ける・砕ける」が決定された場合や、「1人リーチ前半冒頭」について、種類番号2の「変化なし・砕ける・−」が決定された場合には、この時点で16ラウンド図柄または4ラウンド図柄Aが決定されることが示唆されるため、次以降のアイコン変化タイミングについては、アイコン表示態様を決定しない。ただし、「勝利ジャッジ押下後→勝利」については、種類番号1の「点灯・−・−」を選択対象として1つのアイコン表示態様が決定される。
【0305】
また図35(B)に示すように、大当たりが当選しなかった場合に再生表示される第1演出動画Bは、第1パーツ動画1A、第1パーツ動画2A、第1パーツ動画3A、第1パーツ動画3B1および第1パーツ動画5Bにより構成されている。そして第1演出動画Bでは、アイコン出現タイミングである「リーチ直後」については、図22で示した種類番号1の「点灯・点灯・点灯」を選択対象として1つのアイコン表示態様が決定される。
【0306】
そして「リーチ直後」について、種類番号1の「点灯・点灯・点灯」が決定されると、次のアイコン変化タイミングである「押し合い→主人公」については、図23で示した種類番号1の「変化なし・変化なし・砕ける」を選択対象として1つのアイコン表示態様が決定される。
【0307】
そして「押し合い→主人公」について、種類番号1の「変化なし・変化なし・砕ける」が決定されると、次のアイコン変化タイミングである「1人リーチ前半冒頭」については、図24で示した種類番号1の「変化なし・変化なし・−」を選択対象として1つのアイコン表示態様が決定される。
【0308】
そして「1人リーチ前半冒頭」について、種類番号1の「変化なし・変化なし・−」が決定されると、次のアイコン変化タイミングである「1人リーチ途中」については、図24で示した種類番号3の「1段階大きい・変化なし・−」、種類番号4の「2段階大きい・変化なし・−」を選択対象として1つのアイコン表示態様が決定される。
【0309】
そして「1人リーチ途中」について、種類番号3の「1段階大きい・変化なし・−」が決定された場合には、次のアイコン変化タイミングである「1人リーチ後半弱冒頭」については、図24で示した種類番号1の「変化なし・変化なし・−」を選択対象として1つのアイコン表示態様が決定される。
【0310】
そして「1人リーチ後半弱冒頭」について、種類番号1の「変化なし・変化なし・−」が決定されると、次のアイコン変化タイミングである「勝利ジャッジ押下後→継続」については、図27で示した種類番号2の「−・点灯・−」を選択対象として1つのアイコン表示態様が決定される。
【0311】
また図35(C)に示すように、16ラウンド図柄または4ラウンド図柄Aが決定された場合に再生表示される第1演出動画Cは、第1パーツ動画1A、第1パーツ動画2B、第1パーツ動画4A、第1パーツ動画4B、第1パーツ動画4Cおよび第1パーツ動画5Aにより構成されている。そして第1演出動画Cでは、アイコン出現タイミングである「リーチ直後」については、図22で示した種類番号1の「点灯・点灯・点灯」を選択対象として1つのアイコン表示態様が決定される。
【0312】
そして「リーチ直後」について、種類番号1の「点灯・点灯・点灯」が決定されると、次のアイコン変化タイミングである「押し合い→ライバル」については、図23で示した種類番号3の「砕ける・変化なし・変化なし」を選択対象として1つのアイコン表示態様が決定される。
【0313】
そして「押し合い→ライバル」について、種類番号3の「砕ける・変化なし・変化なし」が決定されると、次のアイコン変化タイミングである「ライバルルート冒頭」については、図25で示した種類番号1の「−・変化なし・変化なし」を選択対象として1つのアイコン表示態様が決定される。
【0314】
そして「ライバルルート冒頭」について、種類番号1の「−・変化なし・変化なし」が決定されると、次のアイコン変化タイミングである「ライバルルート2段階」については、図25で示した種類番号2の「−・ヒビ・変化なし」を選択対象として1つのアイコン表示態様が決定される。
【0315】
そして「ライバルルート2段階」について、種類番号2の「−・ヒビ・変化なし」が決定された場合には、次のアイコン変化タイミングである「主人公反撃」については、図25で示した種類番号1の種類番号3の「再点灯・変化なし・砕ける」を選択対象として1つのアイコン表示態様が決定される。
【0316】
そして「主人公反撃」について、種類番号3の「再点灯・変化なし・砕ける」が決定されると、次のアイコン変化タイミングである「勝利ジャッジ押下後→勝利」については、図27で示した種類番号1の「点灯・−・−」を選択対象として1つのアイコン表示態様が決定される。
【0317】
また図35(D)に示すように、大当たりが当選しなかった場合に再生表示される第1演出動画Dは、第1パーツ動画1A、第1パーツ動画2B、第1パーツ動画4A、第1パーツ動画4Bおよび第1パーツ動画5Cにより構成されている。そして第1演出動画Dでは、アイコン出現タイミングである「リーチ直後」については、図22で示した種類番号1の「点灯・点灯・点灯」を選択対象として1つのアイコン表示態様が決定される。
【0318】
そして「リーチ直後」について、種類番号1の「点灯・点灯・点灯」が決定されると、次のアイコン変化タイミングである「押し合い→ライバル」については、図23で示した種類番号3の「砕ける・変化なし・変化なし」を選択対象として1つのアイコン表示態様が決定される。
【0319】
そして「押し合い→ライバル」について、種類番号3の「砕ける・変化なし・変化なし」が決定されると、次のアイコン変化タイミングである「ライバルルート冒頭」については、図25で示した種類番号1の「−・変化なし・変化なし」を選択対象として1つのアイコン表示態様が決定される。
【0320】
そして「ライバルルート冒頭」について、種類番号1の「−・変化なし・変化なし」が決定されると、次のアイコン変化タイミングである「ライバルルート2段階」については、図25で示した種類番号2の「−・ヒビ・変化なし」を選択対象として1つのアイコン表示態様が決定される。
【0321】
そして「ライバルルート2段階」について、種類番号2の「−・ヒビ・変化なし」が決定された場合には、次のアイコン変化タイミングである「敗北ジャッジ押下後→継続」については、図27で示した種類番号2の「−・点灯・−」を選択対象として1つのアイコン表示態様が決定される。
【0322】
また図35(E)に示すように、4ラウンド図柄Bが決定された場合に再生表示される第1演出動画Eは、第1パーツ動画1A、第1パーツ動画2B、第1パーツ動画4A、第1パーツ動画4Bおよび第1パーツ動画5Dにより構成されている。そして第1演出動画Eでは、アイコン出現タイミングである「リーチ直後」については、図22で示した種類番号1の「点灯・点灯・点灯」を選択対象として1つのアイコン表示態様が決定される。
【0323】
そして「リーチ直後」について、種類番号1の「点灯・点灯・点灯」が決定されると、次のアイコン変化タイミングである「押し合い→ライバル」については、図23で示した種類番号3の「砕ける・変化なし・変化なし」を選択対象として1つのアイコン表示態様が決定される。
【0324】
そして「押し合い→ライバル」について、種類番号3の「砕ける・変化なし・変化なし」が決定されると、次のアイコン変化タイミングである「ライバルルート冒頭」については、図25で示した種類番号1の「−・変化なし・変化なし」を選択対象として1つのアイコン表示態様が決定される。
【0325】
そして「ライバルルート冒頭」について、種類番号1の「−・変化なし・変化なし」が決定されると、次のアイコン変化タイミングである「ライバルルート2段階」については、図25で示した種類番号2の「−・ヒビ・変化なし」を選択対象として1つのアイコン表示態様が決定される。
【0326】
そして「ライバルルート2段階」について、種類番号2の「−・ヒビ・変化なし」が決定された場合には、次のアイコン変化タイミングである「敗北ジャッジ押下後→敗北」については、図27で示した種類番号3の「−・−・点灯」を選択対象として1つのアイコン表示態様が決定される。
【0327】
また図35(F)に示すように、16ラウンド図柄または4ラウンド図柄Aが決定された場合に再生表示される第1演出動画Xでは、アイコン出現タイミングである「特殊リーチ冒頭」については、図26で示した種類番号1の「点灯・−・−」を選択対象として1つのアイコン表示態様が決定される。そしてこの場合には、この時点で16ラウンド図柄または4ラウンド図柄Aが決定されることが示唆されるため、次以降のアイコン変化タイミングについては、アイコン表示態様を決定しない。
【0328】
図36および図37は、複数種類の第2演出動画のそれぞれのアイコン出現タイミングおよびアイコン変化タイミングについて決定され得るアイコン表示態様の種類番号を示す図である。
【0329】
図36に示すように、16ラウンド図柄または4ラウンド図柄Aが決定された場合に再生表示される第2演出動画Aは、第2パーツ動画1A、第2パーツ動画2A、第2パーツ動画3A、第2パーツ動画5B1および第2パーツ動画6Aにより構成されている。そして第2演出動画Aでは、アイコン出現タイミングである「リーチ直後」については、図28で示した種類番号1の「点灯・点灯・点灯」、種類番号2の「点灯・点灯・出てすぐ砕ける」、種類番号3の「点灯・出てすぐ砕ける・出てすぐ砕ける」、種類番号4の「強発光・点灯・点灯」を選択対象として1つのアイコン表示態様が決定される。
【0330】
そして「リーチ直後」について、種類番号1の「点灯・点灯・点灯」が決定された場合には、次のアイコン変化タイミングである「特殊キャラクタ以外敵出現時」については、図29で示した種類番号1の「変化なし・変化なし・変化なし」、種類番号2の「変化なし・変化なし・砕ける」、種類番号3の「変化なし・砕ける・砕ける」を選択対象として1つのアイコン表示態様が決定される。
【0331】
そして「特殊キャラクタ以外敵出現時」について、種類番号1の「変化なし・変化なし・変化なし」が決定された場合には、次のアイコン変化タイミングである「主人公1人時」については、図30で示した種類番号1の「変化なし・変化なし・変化なし」、種類番号2の「変化なし・変化なし・砕ける」、種類番号3の「変化なし・砕ける・砕ける」、種類番号6の「変化なし・変化なし・ヒビ」、種類番号7の「変化なし・変化なし・ヒビ→砕ける」、種類番号8の「変化なし・ヒビ→砕ける・ヒビ→砕ける」を選択対象として1つのアイコン表示態様が決定される。
【0332】
そして「主人公1人時」について、種類番号1の「変化なし・変化なし・変化なし」が決定された場合には、次のアイコン変化タイミングである「主人公優勢弱攻撃」については、図32で示した種類番号2の「変化なし・変化なし・砕ける」、種類番号3の「変化なし・砕ける・砕ける」、種類番号6の「変化なし・ヒビ・砕ける」、種類番号7の「変化なし・ヒビ→砕ける・砕ける」を選択対象として1つのアイコン表示態様が決定される。
【0333】
そして「主人公優勢弱攻撃」については、いずれのアイコン表示態様が決定された場合であっても、次のアイコン変化タイミングである「主人公優勢→敵撃破」については、図33で示した種類番号1の「点灯・−・−」を選択対象として1つのアイコン表示態様が決定される。
【0334】
一方、「主人公1人時」について、種類番号6の「変化なし・変化なし・ヒビ」が決定された場合にも、次のアイコン変化タイミングである「主人公優勢弱攻撃」については、図32で示した種類番号2の「変化なし・変化なし・砕ける」、種類番号3の「変化なし・砕ける・砕ける」、種類番号6の「変化なし・ヒビ・砕ける」、種類番号7の「変化なし・ヒビ→砕ける・砕ける」を選択対象として1つのアイコン表示態様が決定される。
【0335】
そして「主人公優勢弱攻撃」については、いずれのアイコン表示態様が決定された場合であっても、次のアイコン変化タイミングである「主人公優勢→敵撃破」については、図33で示した種類番号1の「点灯・−・−」を選択対象として1つのアイコン表示態様が決定される。
【0336】
また図37(A)に示すように、16ラウンド図柄または4ラウンド図柄Aが決定された場合に再生表示される第2演出動画Bは、第2パーツ動画1A、第2パーツ動画2A、第2パーツ動画3A、第2パーツ動画5C2、第2パーツ動画6Dおよび第2パーツ動画7Aにより構成されている。そして第2演出動画Bでは、アイコン出現タイミングである「リーチ直後」については、図28で示した種類番号1の「点灯・点灯・点灯」を選択対象として1つのアイコン表示態様が決定される。
【0337】
そして「リーチ直後」について、種類番号1の「点灯・点灯・点灯」が決定されると、次のアイコン変化タイミングである「特殊キャラクタ以外敵出現時」については、図29で示した種類番号1の「変化なし・変化なし・変化なし」を選択対象として1つのアイコン表示態様が決定される。
【0338】
そして「特殊キャラクタ以外敵出現時」について、種類番号1の「変化なし・変化なし・変化なし」が決定されると、次のアイコン変化タイミングである「主人公1人時」については、図30で示した種類番号1の「変化なし・変化なし・変化なし」、種類番号6の「変化なし・変化なし・ヒビ」を選択対象として1つのアイコン表示態様が決定される。
【0339】
そして「主人公1人時」について、種類番号1の「変化なし・変化なし・変化なし」が決定された場合には、次のアイコン変化タイミングである「敵優勢強」については、図32で示した種類番号8の「ヒビ・ヒビ・変化なし」、種類番号9の「ヒビ・ヒビ・強発光」を選択対象として1つのアイコン表示態様が決定される。
【0340】
そして「敵優勢強」については、いずれのアイコン表示態様が決定された場合であっても、次のアイコン変化タイミングである「主人公被弾」については、図33で示した種類番号3の「−・−・点灯」を選択対象として1つのアイコン表示態様が決定される。
【0341】
そして「主人公被弾」について、種類番号3の「−・−・点灯」が決定されると、「連打復活成功時」については、図34で示した種類番号1の「再点灯・−・−」を選択対象として1つのアイコン表示態様が決定される。
【0342】
また図37(B)に示すように、大当たりが当選しなかった場合に再生表示される第2演出動画Cは、第2パーツ動画1A、第2パーツ動画2A、第2パーツ動画3A、第2パーツ動画5C2および第2パーツ動画6Bにより構成されている。そして第2演出動画Cでは、アイコン出現タイミングである「リーチ直後」については、図28で示した種類番号1の「点灯・点灯・点灯」を選択対象として1つのアイコン表示態様が決定される。
【0343】
そして「リーチ直後」について、種類番号1の「点灯・点灯・点灯」が決定されると、次のアイコン変化タイミングである「特殊キャラクタ以外敵出現時」については、図29で示した種類番号1の「変化なし・変化なし・変化なし」を選択対象として1つのアイコン表示態様が決定される。
【0344】
そして「特殊キャラクタ以外敵出現時」について、種類番号1の「変化なし・変化なし・変化なし」が決定されると、次のアイコン変化タイミングである「主人公1人時」については、図30で示した種類番号1の「変化なし・変化なし・変化なし」、種類番号6の「変化なし・変化なし・ヒビ」を選択対象として1つのアイコン表示態様が決定される。
【0345】
そして「主人公1人時」について、種類番号1の「変化なし・変化なし・変化なし」が決定された場合には、次のアイコン変化タイミングである「敵優勢強」については、図32で示した種類番号8の「ヒビ・ヒビ・変化なし」、種類番号9の「ヒビ・ヒビ・強発光」を選択対象として1つのアイコン表示態様が決定される。
【0346】
そして「敵優勢強」については、いずれのアイコン表示態様が決定された場合であっても、次のアイコン変化タイミングである「主人公優勢→敵避ける」については、図33で示した種類番号2の「−・点灯・−」を選択対象として1つのアイコン表示態様が決定される。
【0347】
また図37(C)に示すように、4ラウンド図柄Bが決定された場合に再生表示される第2演出動画Dは、第2パーツ動画1A、第2パーツ動画2A、第2パーツ動画3A、第2パーツ動画5C2および第2パーツ動画6Dにより構成されている。そして第2演出動画Dでは、アイコン出現タイミングである「リーチ直後」については、図28で示した種類番号1の「点灯・点灯・点灯」を選択対象として1つのアイコン表示態様が決定される。
【0348】
そして「リーチ直後」について、種類番号1の「点灯・点灯・点灯」が決定されると、次のアイコン変化タイミングである「特殊キャラクタ以外敵出現時」については、図29で示した種類番号1の「変化なし・変化なし・変化なし」を選択対象として1つのアイコン表示態様が決定される。
【0349】
そして「特殊キャラクタ以外敵出現時」について、種類番号1の「変化なし・変化なし・変化なし」が決定されると、次のアイコン変化タイミングである「主人公1人時」については、図30で示した種類番号1の「変化なし・変化なし・変化なし」、種類番号6の「変化なし・変化なし・ヒビ」を選択対象として1つのアイコン表示態様が決定される。
【0350】
そして「主人公1人時」について、種類番号1の「変化なし・変化なし・変化なし」が決定された場合には、次のアイコン変化タイミングである「敵優勢強」については、図32で示した種類番号8の「ヒビ・ヒビ・変化なし」、種類番号9の「ヒビ・ヒビ・強発光」を選択対象として1つのアイコン表示態様が決定される。
【0351】
そして「敵優勢強」については、いずれのアイコン表示態様が決定された場合であっても、次のアイコン変化タイミングである「主人公被弾」については、図33で示した種類番号3の「−・−・点灯」を選択対象として1つのアイコン表示態様が決定される。
【0352】
このように本実施形態では、確変状態において第1演出動画あるいは第2演出動画を再生表示する場合には、演出制御手段300は、第1演出動画あるいは第2演出動画のアイコン出現タイミングについて、第1演出動画あるいは第2演出動画の種類に応じた選択対象と選択確率でアイコン表示態様を決定する。そして、アイコン出現タイミングについて決定されたアイコン表示態様に応じた選択対象と選択確率で、次のアイコン変化タイミングについてアイコン表示態様を決定する。そして、更に次のアイコン変化タイミングがある場合には、前のアイコン変化タイミングについて決定されたアイコン表示態様に応じた選択対象と選択確率で、次のアイコン変化タイミングについてアイコン表示態様を決定する。
【0353】
なお、第1パーツ動画に設定されているアイコン出現タイミングについて決定され得るアイコン表示態様のうち、対応するアイコンが砕ける「砕ける」あるいは「出てすぐ砕ける」が含まれるアイコン表示態様は、対応するアイコンが既に砕かれている場合であっても選択され得るようになっており、この場合には対応するアイコンについて処理しないようになっている。また、第1パーツ動画あるいは第2パーツ動画に設定されているアイコン出現タイミングについて決定され得るアイコン表示態様のうち、対応するアイコンについて処理しない「−」が含まれるアイコン表示態様は、対応するアイコンが既に砕かれている場合のみ選択され得るようになっている。
【0354】
そして本実施形態では、第1演出動画あるいは第2演出動画の再生表示が開始されると、演出制御手段300は、再生表示中の第1演出動画あるいは第2演出動画のアイコン出現タイミングが到来すると、そのアイコン出現タイミングについて決定されたアイコン表示態様で、勝利アイコン500、継続アイコン502あるいは敗北アイコン504の表示制御を行い、アイコン変化タイミングが到来すると、そのアイコン変化タイミングについて決定されたアイコン表示態様で、勝利アイコン500、継続アイコン502あるいは敗北アイコン504の表示制御を行う。そして、更に次のアイコン変化タイミングが到来すると、そのアイコン変化タイミングについて決定されたアイコン表示態様で、勝利アイコン500、継続アイコン502あるいは敗北アイコン504の表示制御を行い、第1演出動画あるいは第2演出動画の再生が終了すると、処理を終了する。
【0355】
こうして本実施形態では、第1演出動画あるいは第2演出動画の進行状況に合わせた表示態様で、勝利アイコン500、継続アイコン502あるいは敗北アイコン504を表示させることができる。これにより本実施形態では、第1演出動画あるいは第2演出動画によって示唆されている状況を遊技者が把握しやすい遊技機を実現することができる。
【0356】
更に本実施形態では、前のアイコン出現タイミングあるいはアイコン変化タイミングについて決定されたアイコン表示態様に応じた選択対象と選択確率で、次のアイコン変化タイミングについてアイコン表示態様が決定されるため、同一の第1演出動画あるいは同一の第2演出動画の再生表示を行う場合であっても、アイコン表示態様の遷移を変化させつつ、第1演出動画あるいは第2演出動画の進行状況に合わせて勝利アイコン500、継続アイコン502あるいは敗北アイコン504を表示させることができる。
【0357】
なお図35図37で説明した第1演出動画A〜第1演出動画Xや第2演出動画A〜第2演出動画Dは、第1演出動画あるいは第2演出動画を構成するパーツ動画の組み合わせの一部に過ぎず、第1演出動画あるいは第2演出動画を構成するパーツ動画の組み合わせは、他にも種々の組み合わせが形成される。
【0358】
図38は、第1演出動画を構成するパーツ動画の組み合わせパターンを示す図であり、図39は、第2演出動画を構成するパーツ動画の組み合わせパターンを示す図である。ここで図38における数字とアルファベットの組み合わせは、第1パーツ動画の種類を示し(例えば1A=第1パーツ動画1A)、図39における数字とアルファベットの組み合わせは、第2パーツ動画の種類を示している(例えば1A=第2パーツ動画1A)。そして図38に示すように、第1演出動画では、例えば第1パーツ動画1A、第1パーツ動画1B、および第1パーツ動画1Cのそれぞれの次には、矢印の先にある第1パーツ動画2A、第1パーツ動画2D、第1パーツ動画2G、第1パーツ動画2B、および第1パーツ動画2Eのいずれかが組み合わされることがあり、第1パーツ動画2A、第1パーツ動画2D、および第1パーツ動画2Gのそれぞれの次には、矢印の先にある第1パーツ動画3A、第1パーツ動画3C、および第1パーツ動画3Eのいずれかが組み合わされることがある。また図39に示すように、第2演出動画では、例えば第2パーツ動画1A、第2パーツ動画1Bのそれぞれの次には、矢印の先にある第2パーツ動画2A、第2パーツ動画2Bのいずれかが組み合わされることがあり、第2パーツ動画2Aの次には、矢印の先にある第2パーツ動画3A、第2パーツ動画3B、第2パーツ動画3C、および第2パーツ動画3Dのいずれかが組み合わされることがある。
【0359】
なお、第2パーツ動画3Bあるいは第2パーツ動画3Cの後には、演出ボタン26の押下後に主人公キャラクタと仲間キャラクタAが敵を撃破する第2パーツ動画8Aまたは演出ボタン26の押下後に主人公キャラクタと仲間キャラクタAの攻撃を敵が避ける第2パーツ動画8Bが続き、図示しないが、第2パーツ動画8Aに設定されているアイコン変化タイミングである「敵撃破」には、決定され得るアイコン表示態様として、「点灯・−・−」が設定され、第2パーツ動画8Bに設定されているアイコン変化タイミングである「敵避ける」には、決定され得るアイコン表示態様として、「−・点灯・−」が設定されている。
【0360】
図40図42は、演出制御手段300が行う処理の流れを示すフローチャートである。
【0361】
まず図40に示すように、16ラウンド図柄または4ラウンド図柄Aの当選フラグがON状態に設定されると(ステップS300でY)、第1始動入賞口46に遊技球が進入することにより行われた特別抽選の結果である場合に(ステップS301でY)、特別遊技状態が開始されると(ステップS302でY)、演出状態選択画面を液晶ディスプレイ32に表示させ(ステップS303)、演出ボタン26を用いた遊技者からの選択操作を受け付ける(ステップS304)。そして、第1演出状態が選択されると(ステップS306でY)、特別遊技状態終了後の確変状態における演出状態を第1演出状態に設定し(ステップS308)、第2演出状態が選択されると(ステップS306でN)、特別遊技状態終了後の確変状態における演出状態を第2演出状態に設定する(ステップS310)。
【0362】
そして図41に示すように、第2変動パターンがリーチ変動パターンであって(ステップS320でY)、遊技状態が確変状態であり(ステップS322でY)、演出状態が第1演出状態である場合には(ステップS324でY)、第2演出パターン抽選テーブルE1〜S1を参照してリーチ演出パターンを決定する(ステップS326)。一方、演出状態が第2演出状態である場合には(ステップS324でN)、第2演出パターン抽選テーブルE2〜S2を参照してリーチ演出パターンを決定する(ステップS328)。
【0363】
そして、第2演出パターン抽選テーブルE1〜S1を参照してリーチ演出パターンを決定した場合、および第2演出パターン抽選テーブルE2〜S2を参照してリーチ演出パターンを決定した場合には、決定されたリーチ演出パターンに対応する第1演出動画あるいは第2演出動画のアイコン出現タイミングについて、第1演出動画あるいは第2演出動画の種類に応じた選択対象と選択確率でアイコン表示態様を決定する(ステップS330)。
【0364】
そして、決定されたリーチ演出パターンに対応する第1演出動画あるいは第2演出動画に次のアイコン変化タイミングが存在する場合には(ステップS332でY)、アイコン出現タイミングについて決定されたアイコン表示態様に応じた選択対象と選択確率で、次のアイコン変化タイミングについてアイコン表示態様を決定する(ステップS334)。
【0365】
すると、ステップS332に戻り、更に次のアイコン変化タイミングが存在する場合には(ステップS332でY)、前のアイコン変化タイミングについて決定されたアイコン表示態様に応じた選択対象と選択確率で、次のアイコン変化タイミングについてアイコン表示態様を決定する(ステップS334)。そして、ステップS332に戻り、更に次のアイコン変化タイミングが存在しない場合には(ステップS332でN)、処理を終了する。
【0366】
また、遊技状態が確変状態でない場合には(ステップS322でN)、第2演出パターン抽選テーブルE0〜S0を参照してリーチ演出パターンを決定し(ステップS336)、処理を終了する。
【0367】
そして図42に示すように、第1演出動画あるいは第2演出動画を再生中である場合には(ステップS350でY)、アイコン出現タイミングが到来すると(ステップS352でY)、そのアイコン出現タイミングについて決定されたアイコン表示態様で、勝利アイコン500、継続アイコン502あるいは敗北アイコン504の表示制御を行う(ステップS354)。そして、アイコン変化タイミングが到来すると(ステップS356でY)、そのアイコン変化タイミングについて決定されたアイコン表示態様で、勝利アイコン500、継続アイコン502あるいは敗北アイコン504の表示制御を行う(ステップS358)。そして、第1演出動画あるいは第2演出動画の再生が終了しない場合には(ステップS360でN)、ステップS356に戻り、第1演出動画あるいは第2演出動画の再生が終了した場合には(ステップS360でY)、処理を終了する。
【0368】
4.変形例
本発明は、上記の実施形態で説明したものに限らず、種々の変形実施が可能であり、以下に変形例を紹介する。なお、上記実施形態や、以下において変形例として説明する各種の手法は、本発明を実現する制御手法として適宜組み合わせて採用することができる。
【0369】
まず上記実施形態では、演出制御手段300が、第2変動パターン決定処理で決定された第2変動パターンに対応する第2演出パターン抽選テーブルを参照して、複数種類のリーチなし演出パターンおよび複数種類のリーチ演出パターンから1つのリーチなし演出パターンあるいは1つのリーチ演出パターンを決定する例を挙げて説明したが、演出制御手段300は、メイン基板100から送信された抽選結果通知信号に含まれる大当たり決定処理、図柄決定処理の結果や、メイン状態通知信号に含まれる現在の遊技状態に基づいて、複数種類のリーチなし演出パターンおよび複数種類のリーチ演出パターンから1つのリーチなし演出パターンあるいは1つのリーチ演出パターンを決定するようにしてもよい。
【0370】
また上記実施形態では、1つのパーツ動画に1つまたは2つの変化タイミングが設定されている例を挙げて説明したが、1つのパーツ動画に3つ以上の変化タイミングが設定されているようにしてもよいし、変化タイミングが設定されていないパーツ動画があるようにしてもよい。
【0371】
また上記実施形態では、アイコン出現タイミングおよび複数のアイコン変化タイミングのそれぞれについて、前のアイコン変化タイミングについて決定されたアイコン表示態様に応じた選択対象と選択確率でアイコン表示態様を決定する例を挙げて説明したが、複数種類の第1演出動画および複数種類の第2演出動画のそれぞれについて、アイコン出現タイミングおよび複数のアイコン変化タイミングのそれぞれにおけるアイコン表示態様の組み合わせが複数種類予め定められており、確変状態において第1演出動画あるいは第2演出動画を再生表示する場合には、第1演出動画あるいは第2演出動画について予め定められている複数種類のアイコン表示態様の組み合わせから1種類のアイコン表示態様の組み合わせを選択するようにしてもよい。
【0372】
また上記実施形態では、確変状態において第1演出動画あるいは第2演出動画を再生表示させる場合に、第1演出動画あるいは第2演出動画に設定されているアイコン出現タイミングおよびアイコン変化タイミングのそれぞれについて、アイコン表示態様を決定する例を挙げて説明したが、通常状態あるいは時短状態において特定の演出動画を再生表示させる場合に、当該特定の演出動画に設定されているアイコン出現タイミングおよびアイコン変化タイミングのそれぞれについて、アイコン表示態様を決定するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0373】
2 外枠、4 遊技領域、6 遊技盤、8 ガラスユニット、10 前枠、
12 前枠ランプ、14 スピーカー、16 上皿、18 払出口、
20 グリップユニット、22 供給口、24 下皿、26 演出ボタン、
28 外レール、30 内レール、32 液晶ディスプレイ、34 ディスプレイ枠、
36 演出ユニット、38 ディスプレイ枠ランプ、40 開口、42 通路、
44 ステージ、46 第1始動入賞口、48 通過ゲート、50 第2始動入賞口、
52 普通役物、54 第1大入賞口、56 第1特別役物、62 アウト口、
70 状態表示部、72 普通図柄表示部、74 普通保留表示部、
76 第1特別図柄表示部、78 第1特別保留表示部、80 第2特別図柄表示部、
82 第2特別保留表示部、84 遊技状態表示部、100 メイン基板、
102 サブ基板、104 通過ゲートセンサ、106 第1始動入賞口センサ、
108 第2始動入賞口センサ、110 大入賞口センサ、116 払出センサ、
120 状態表示駆動装置、122 普通役物駆動装置、124 特別役物駆動装置
130 払出装置、150 演出ボタンスイッチ、170 演出表示装置、
172 音響装置、174 演出物駆動装置、176 演出装置、
210 乱数発生手段、220 普通抽選手段、222 普通表示制御手段、
224 普通役物制御手段、230 特別抽選手段、240 特別表示制御手段、
242 判定手段、250 遊技状態移行制御手段、260 特別役物制御手段、
270 払出制御手段、280 通信制御手段、290 メインメモリ、
2910 抽選テーブル記憶手段、2912 普通乱数記憶手段、
2914 特別乱数記憶手段、2916 フラグ記憶手段、
2928 ラウンドカウンタ、2930 確変終了判定カウンタ、
2932 時短終了判定カウンタ、2934 大入賞数カウンタ、
300 演出制御手段、310 サブメモリ、3110 演出データ記憶手段、
500 勝利アイコン、502 継続アイコン、504 敗北アイコン
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
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図42