【実施例】
【0020】
以下に実施例を挙げて、本願発明を更に詳細に説明する。尚、これらは本願発明を何ら限定するものではない。
【0021】
(実施例1〜8および比較例1〜11)ファンデーション
表1、表2に示す処方および下記に示す方法により、固形粉末化粧料を製造した。得られた各試料について、官能評価により、パフへの取れ、塗布時の伸び・広がり、化粧の持続性を評価した。これらの結果も併せて、表1、表2に記載した。
【0022】
【表1】
【0023】
(製法)
成分(1)〜(7)をヘンシェル型ミキサーにて均一に混合し、アトマイザーにて粉砕を行った。さらに、成分(1)〜(7)の混合粉砕物と、予め加熱混合しておいた成分(8)〜(10)をヘンシェル型ミキサーに加えて均一に混合し、アトマイザー粉砕後、ふるいを通し、中皿にプレスしてパウダーファンデーションを得た。
【0024】
【表2】
【0025】
(製法)
成分(1)〜(14)をヘンシェル型ミキサーにて均一に混合し、アトマイザーにて粉砕を行った。さらに、成分(1)〜(14)の混合粉砕物と、予め加熱混合しておいた成分(15)〜(19)をヘンシェル型ミキサーに加えて均一に混合し、アトマイザー粉砕後、ふるいを通し、中皿にプレスしてパウダーファンデーションを得た。
【0026】
(評価)
官能評価
(1)パフへの取れ、(2)塗布時の伸び・広がり、(3)化粧の持続性について、専門パネル10名による使用テストを行い、パネル各人が下記絶対評価にて7段階に評価し評点を付け、試料毎にパネル全員の評点合計から、その平均値を算出し、下記4段階判定基準により判定した。
(評価方法)
10名の官能検査パネルにより、各試料を適量、水を含ませたパフに取り、頬部に塗布し、下記評価項目について、パネル各人が絶対評価にて7段階に評価し、各試料のパネル全員の評点の平均値から4段階判定基準により判定した。
(評価項目)
(1)パフへの取れ
(2)塗布時の伸び・広がり
(3)化粧の持続性
(絶対評価)
(評点):(評価)
6:非常に良い
5:良い
4:やや良い
3:普通
2:やや悪い
1:悪い
0:非常に悪い
(判定基準)
(評点平均値) (判定)
5点を超える :非常に優れる:◎
3点を超えて5点以下:優れる :○
1点を超えて3点以下:劣る :△
1点以下 :非常に劣る :×
【0027】
表1、2において、(a)フッ素化合物処理粉末 50〜80質量%、(b)球状ポリメタクリル酸メチル 1〜20質量%、(c)親水性粉末 1〜20質量%、(d)HLB12以上の
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 0.01〜2質量%の範囲外の固形粉末化粧料はパフへの取れ、塗布時の伸び・広がり、化粧持続性を評価するといずれかの評価が良くなかった。
【0028】
表2ではさらに球状ポリメタクリル酸メチルを他の球状粉末に置き換えて同様に試験したが、パフへの取れ、塗布時の伸び・広がり、化粧持続性を評価するといずれかの評価が良くなかった。
【0029】
実施例9:パウダーファンデーション
(成分) 配合量(質量%)
1.パーフルオロオクチルトリエトキシシラン処理タルク 40.0
2.パーフルオロオクチルトリエトキシシラン処理酸化チタン 20.0
3.ポリメタクリル酸メチル(平均粒子径8μm)*1 10.0
4.未処理セリサイト 15.0
5.シリコーン処理酸化鉄 3.5
6.シリカ 1.0
7.パラベン 0.3
8.ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(HLB12.5)*2 0.5
9.イソステアリン酸2−ヘキシルデシル 7.5
10.(ヒドロキシステアリン酸/ステアリン酸/ロジン酸)ジペンタエリスリチル
1.0
11.ジプロピレングリコール 1.0
12.香料 0.2
*1:MB−8C(積水化成品工業株式会社製)
*2:NIKKOL HCO−40(日光ケミカルズ株式会社製)
(製法)
成分(1)〜(7)をヘンシェル型ミキサーにて均一に混合し、アトマイザーにて粉砕を行った。さらに、成分(1)〜(7)の混合粉砕物と、予め加熱混合しておいた成分(8)〜(12)をヘンシェル型ミキサーに加えて均一に混合し、アトマイザー粉砕後、ふるいを通し、中皿にプレスしてパウダーファンデーションを得た。
【0030】
実施例9について、実施例1〜8で使用した評価方法と同様に評価を行った結果、パフへの取れと肌への伸びが良く、かつ、化粧持続性に優れたパウダーファンデーションを得た。
【0031】
実施例10:アイシャドウ
(成分) 配合量(質量%)
1.パーフルオロオクチルトリエトキシシラン処理タルク 50.0
2.未処理セリサイト 20.0
3.シリコーン処理酸化鉄 7.6
4.ポリメタクリル酸メチル(平均粒子径9μm)*3 8.0
5.窒化ホウ素 7.0
6.パラベン 0.4
7.ジメチコン 2.0
8.スクワラン 2.0
9.1.3ブチレングリコール 2.0
10.ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(HLB13.5)*4 1.0
*3:マツモトマイクロスフェアーM−101(松本油脂製薬株式会社製)
*4:NIKKOL HCO−50(日光ケミカルズ株式会社製)
(製法)
成分(1)〜(6)をヘンシェル型ミキサーにて均一に混合し、アトマイザーにて粉砕を行った。さらに、成分(1)〜(6)の混合粉砕物と、予め加熱混合しておいた成分(7)〜(10)をヘンシェル型ミキサーに加えて均一に混合し、アトマイザー粉砕後、ふるいを通し、中皿にプレスしてアイシャドウを得た。
【0032】
実施例10について、実施例1〜8で使用した評価方法と同様に評価を行った結果、パフへの取れと肌への伸びが良く、かつ、化粧持続性に優れたアイシャドウを得た。
【0033】
実施例11:チークカラー
(成分) 配合量(質量%)
1.パーフルオロオクチルトリエトキシシラン処理タルク 65.0
2.パーフルオロオクチルトリエトキシシラン処理酸化チタン 2.0
3.未処理酸化鉄 9.0
4.未処理セリサイト 4.0
5.ポリメタクリル酸メチル(平均粒子径8μm)*1 3.0
6.シリカ 9.5
7.パラベン 0.4
8.ジメチコン 2.0
9.イソノナン酸イソノニル 1.5
10.グリセリン 1.3
11.1.2ペンタンジオール 2.0
12.ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(HLB13.5)*4 0.3
(製法)
成分(1)〜(7)をヘンシェル型ミキサーにて均一に混合し、アトマイザーにて粉砕を行った。さらに、成分(1)〜(7)の混合粉砕物と、予め加熱混合しておいた成分(8)〜(12)をヘンシェル型ミキサーに加えて均一に混合し、アトマイザー粉砕後、ふるいを通し、中皿にプレスしてチークカラーを得た。
【0034】
実施例11について、実施例1〜8で使用した評価方法と同様に評価を行った結果、パフへの取れと肌への伸びが良く、かつ、化粧持続性に優れたチークカラーを得た。