特許第6087178号(P6087178)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 日本メナード化粧品株式会社の特許一覧

<>
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6087178
(24)【登録日】2017年2月10日
(45)【発行日】2017年3月1日
(54)【発明の名称】固形粉末化粧料
(51)【国際特許分類】
   A61K 8/81 20060101AFI20170220BHJP
   A61K 8/02 20060101ALI20170220BHJP
   A61K 8/19 20060101ALI20170220BHJP
   A61K 8/86 20060101ALI20170220BHJP
   A61K 8/25 20060101ALI20170220BHJP
   A61Q 1/00 20060101ALI20170220BHJP
【FI】
   A61K8/81
   A61K8/02
   A61K8/19
   A61K8/86
   A61K8/25
   A61Q1/00
【請求項の数】5
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2013-46940(P2013-46940)
(22)【出願日】2013年3月8日
(65)【公開番号】特開2014-172864(P2014-172864A)
(43)【公開日】2014年9月22日
【審査請求日】2016年1月13日
(73)【特許権者】
【識別番号】592262543
【氏名又は名称】日本メナード化粧品株式会社
(72)【発明者】
【氏名】小坂 仁美
(72)【発明者】
【氏名】細見 恵児
(72)【発明者】
【氏名】宮本 國寛
【審査官】 福永 千尋
(56)【参考文献】
【文献】 特開平11−236307(JP,A)
【文献】 特開平10−182354(JP,A)
【文献】 特開平07−138130(JP,A)
【文献】 特開2001−114649(JP,A)
【文献】 国際公開第2010/114125(WO,A1)
【文献】 特開平09−217021(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61K 8/00−8/99
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
次の成分(a)〜(d);
(a)フッ素化合物処理粉末 50〜80重量%
(b)球状ポリメタクリル酸メチル 1〜20重量%
(c)親水性粉末 1〜20重量%
(d)HLB12以上のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 0.01〜2重量%
を含有することを特徴とする水使用固形粉末化粧料。
【請求項2】
次の成分(a)〜(d);
(a)フッ素化合物処理粉末 60〜70重量%
(b)球状ポリメタクリル酸メチル 3〜15重量%
(c)親水性粉末 3〜15重量%
(d)HLB12以上のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 0.1〜1重量%
を含有することを特徴とする水使用固形粉末化粧料。
【請求項3】
前記成分(a)がパーフルオロオクチルトリエトキシシラン処理粉末である請求項1または2記載の水使用固形粉末化粧料。
【請求項4】
前記成分(b)の平均粒子径が5〜15μmである請求項1〜3のいずれか記載の水使用固形粉末化粧料。
【請求項5】
前記成分(c)が未処理のセリサイトである請求項1〜4のいずれか記載の水使用固形粉末化粧料。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は、粉末と油剤を含有し、水を含ませたパフ、スポンジ等の小道具を用いて使用する(以下、水使用)固形粉末化粧料に関するものであり、更に詳しくは化粧料のパフ等への取れが良好で、伸び、広がり、密着性に優れ、塗布後には汗や皮脂に強い化粧持続性に優れた固形粉末化粧料に関するものである。
【背景技術】
【0002】
固形粉末化粧料にはコンパクトケースに収納され使用されるパウダーファンデーション等に代表される化粧料剤型が挙げられる。これらは備付けのパフ等の小道具(以下、パフ)を用いて肌に塗布する。通常、パフはそのまま使用するのが一般的ではあるが、肌への密着性を高め、使用時の清涼感を得るために水使用専用固形粉末化粧料が上市されている。
【0003】
しかしながら、従来の水使用専用の固形粉末化粧料は塗布時の清涼感は得られるものの、水が蒸発する際、粉末同士が凝集し、つっぱり感を与えるなどの欠点があった。また従来の水使用専用固形粉末化粧料は、使用に際し、水と粉末を良好に馴染ませるため親水性界面活性剤や多価アルコールが配合されているが、親水性界面活性剤や多価アルコールを配合すると汗にも馴染んでしまい、化粧持続性という点で十分とは言い難い。
これらの問題点を解決する方法として、フッ素系油剤を配合して、水が揮発する際の粉末同士の凝集力を弱める方法(特許文献1)、シリコーン系油を多量に配合する方法(特許文献2)、シリコーン系ゴム粉末を配合する方法(特許文献3)等が公知である。
しかし、特許文献1のフッ素油剤を配合する方法では肌へのつっぱり感は解消されるものの、水を含ませたパフへの化粧料の移り具合は悪い。特許文献2のシリコーン系油剤を多量に配合する方法及び、特許文献3のシリコーン系ゴム粉末を配合する方法でも肌上への伸び広がりは良くなるものの、付着力が良好ではないため水が揮発した後、粉っぽくなるなど、化粧の持続性という点においても十分満足させることはできなかった。化粧持続性を満足させるための技術として、親水性界面活性剤に加えポリビニルアルコール等の親水性皮膜剤を配合する技術(特許文献4)、シリコーン系変性アクリルポリマーを配合する技術(特許文献5)等が知られているが、充分な持続性は得られていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許3213867号公報
【特許文献2】特公昭59−36881号公報
【特許文献3】特許3666790号公報
【特許文献4】特許3590236号公報
【特許文献5】特開2010−1592271号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このような実状から、パフへの取れが良好で、肌への伸びが良く、塗布後つっぱり感がなく化粧持続性に優れた水使用固形粉末化粧料の開発が望まれていた。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願発明者は上記実状に鑑みて検討を重ねた結果、使用時にパフに水を含ませて使用する固形粉末化粧料において下記(a)〜(d)を組合せ、特定量配合することにより、パフへの取れが良好で、肌への伸びが良く、塗布後つっぱり感がなく化粧持続性に優れた固形粉末化粧料が得られることを見出した。
【0007】
すなわち本願発明は、次の成分(a)〜(d);
(a)フッ素化合物処理粉末 50〜80質量%
(b)球状ポリメタクリル酸メチル 1〜20質量%
(c)親水性粉末 1〜20質量%
(d)HLB12以上のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 0.01〜2質量%
を配合することを特徴とする水使用固形粉末化粧料である。
【発明の効果】
【0008】
本願発明の水使用固形粉末化粧料は、パフへの取れが良好で、肌への伸びが良く、塗布後つっぱり感がなく、化粧持続性に優れているという効果を有する。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下本願発明を詳細に説明する。
本願発明に用いられる(a)フッ素化合物処理粉末は、例えば公知の方法でフッ素化合物処理された粉末を使用することができる。上記フッ素化合物処理粉末は数多く市販され、汎用されている。
フッ素化合物処理は撥水・撥油性に特に優れ、汗、皮脂による化粧崩れを防止するのに最適である。本願発明におけるフッ素化合物処理は、フッ素を表面に有することができる処理であれば特に限定されず、化粧品分野で公知の各種方法による処理を適用することができる。例えば、パーフルオロオクチルトリエトキシシラン、パーフルオロアルキルリン酸エステル、パーフルオロポリエーテルシラン、パーフルオロアルキルシラン、パーフルオロポリエーテル変性ポリウレタン、パーフルオロアルキル変性シリコーン、パーフルオロポリエーテル変性シリコーン等の含フッ素化合物フッ素樹脂、フッ化シランによる表面処理等を挙げることができる。また、異なる処理方法でフッ素化合物処理した粉末を組合わせて使用してもよい。
【0010】
(a)フッ素化合物処理粉末の基材となる粉末としては特に限定されず、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄等の無機着色顔料、雲母チタン、ベンガラ被覆雲母チタン、酸化チタン被覆ガラスフレーク等の光輝性着色顔料、マイカ、タルク、カオリン、セリサイト、二酸化チタン、酸化亜鉛等の無機粒子等の化粧品において汎用される材料を使用することができる。上記フッ素化合物処理粉末(a)としては、上述したもののうち、2種以上を併用して使用するものであってもよい。好ましくはタルク、二酸化チタン、マイカ、セリサイトである。
【0011】
フッ素化合物処理粉末(a)の含有量は全成分中50〜80質量%が好ましく、60〜70質量%がより好ましい。50質量%を下回ると、化粧持続性が低下するという点で好ましくなく、80質量%を超えると、パフへの取れが悪くなるという点で好ましくない。
【0012】
本願発明に用いられる(b)球状ポリメタクリル酸メチルは、通常化粧料に用いられる球状ポリメタクリル酸メチルであれば特に限定されないが、平均粒子径が5〜15μmの真球状ポリメタクリル酸メチルがより好ましい。例えば、MB−8C(積水化成品工業株式会社製)やマイクロスフェアー M−100(松本油脂製薬株式会社製)が挙げられる。
【0013】
本願発明に用いられる(b)球状ポリメタクリル酸メチルの含有量は全成分中1〜20質量%が好ましく、3〜15質量%がより好ましい。1質量%を下回ると、塗布時の伸びが低下するという点で好ましくなく、20質量%を超えると、成形性が悪くなるという点で好ましくない。
【0014】
本願発明に用いられる(c)親水性粉末は、親水性の粉末であれば特に限定されないが、例えばタルク、マイカ、カオリン、セリサイト、ベントナイト、スメクタイト、ケイ酸、無水ケイ酸が挙げられる。また、2種以上の粉末及びこれらの複合体を用いても構わない。より好ましくは、セリサイトである。

【0015】
本願発明に用いられる(c)親水性粉末の含有量は成分中1〜20質量%が好ましく、3〜15質量%がより好ましい。1質量%を下回ると、パフへの取れが悪くなるという点で好ましくなく、15質量%を超えると、化粧持続性が低下するという点で好ましくない。
【0016】
本願発明に用いられる(d)HLB12以上の界面活性剤は、通常化粧料に用いられる非イオン性界面活性剤であれば特に限定されないが、例えばポリグリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油誘導体が挙げられる。より好ましくはポリオキシエチレン硬化ヒマシ油誘導体であり、例えばNIKKOL HCO−40(日光ケミカルズ株式会社製)(HLB12.5)が挙げられる。
本願発明におけるHLBは、下記グリフィンの式により求められる値である。
HLB=(親水基部分の分子量/界面活性剤の分子量)×20
【0017】
本願発明に用いられる(d)HLB12以上の界面活性剤の含有量は成分中0.01〜2質量%が好ましく、0.1〜1質量%がより好ましい。0.01質量%を下回ると、パフへの取れが悪くなるという点で好ましくなく、2質量%を超えると、化粧持続性が低下するという点で好ましくない。
【0018】
本願発明で用いられるフッ素化合物処理粉末及び親水性粉末以外の粉末は、通常化粧料に用いられる粉末であれば特に限定されない。例えば、硫酸バリウム、アルミナ、窒化ホウ素、酸化チタン、酸化鉄、酸化亜鉛等の無機粉末、ナイロン、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリメタクリル酸メチル、シリコーン粉末等の有機粉末等が挙げられる。そしてこれらをシリコーン処理、脂肪酸処理等の疎水化処理したものも使用できる。上記の粉末の配合量は特に限定されないが、固形粉末化粧料全量に対して0.5〜20質量%が好ましい。
【0019】
本願発明の固形粉末化粧料には、本願発明の効果を損なわない範囲で必要に応じて、前記成分以外の各種成分、例えば紫外線吸収剤、保湿剤、水性成分、界面活性剤、酸化防止剤、美容成分、防腐剤、水溶性高分子、皮膜形成剤、褪色防止剤、消泡剤、香料などを各種の効果を付与するために適宜配合することができる。
【実施例】
【0020】
以下に実施例を挙げて、本願発明を更に詳細に説明する。尚、これらは本願発明を何ら限定するものではない。
【0021】
(実施例1〜8および比較例1〜11)ファンデーション
表1、表2に示す処方および下記に示す方法により、固形粉末化粧料を製造した。得られた各試料について、官能評価により、パフへの取れ、塗布時の伸び・広がり、化粧の持続性を評価した。これらの結果も併せて、表1、表2に記載した。
【0022】
【表1】
【0023】
(製法)
成分(1)〜(7)をヘンシェル型ミキサーにて均一に混合し、アトマイザーにて粉砕を行った。さらに、成分(1)〜(7)の混合粉砕物と、予め加熱混合しておいた成分(8)〜(10)をヘンシェル型ミキサーに加えて均一に混合し、アトマイザー粉砕後、ふるいを通し、中皿にプレスしてパウダーファンデーションを得た。
【0024】
【表2】
【0025】
(製法)
成分(1)〜(14)をヘンシェル型ミキサーにて均一に混合し、アトマイザーにて粉砕を行った。さらに、成分(1)〜(14)の混合粉砕物と、予め加熱混合しておいた成分(15)〜(19)をヘンシェル型ミキサーに加えて均一に混合し、アトマイザー粉砕後、ふるいを通し、中皿にプレスしてパウダーファンデーションを得た。
【0026】
(評価)
官能評価
(1)パフへの取れ、(2)塗布時の伸び・広がり、(3)化粧の持続性について、専門パネル10名による使用テストを行い、パネル各人が下記絶対評価にて7段階に評価し評点を付け、試料毎にパネル全員の評点合計から、その平均値を算出し、下記4段階判定基準により判定した。
(評価方法)
10名の官能検査パネルにより、各試料を適量、水を含ませたパフに取り、頬部に塗布し、下記評価項目について、パネル各人が絶対評価にて7段階に評価し、各試料のパネル全員の評点の平均値から4段階判定基準により判定した。
(評価項目)
(1)パフへの取れ
(2)塗布時の伸び・広がり
(3)化粧の持続性
(絶対評価)
(評点):(評価)
6:非常に良い
5:良い
4:やや良い
3:普通
2:やや悪い
1:悪い
0:非常に悪い
(判定基準)
(評点平均値) (判定)
5点を超える :非常に優れる:◎
3点を超えて5点以下:優れる :○
1点を超えて3点以下:劣る :△
1点以下 :非常に劣る :×
【0027】
表1、2において、(a)フッ素化合物処理粉末 50〜80質量%、(b)球状ポリメタクリル酸メチル 1〜20質量%、(c)親水性粉末 1〜20質量%、(d)HLB12以上のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 0.01〜2質量%の範囲外の固形粉末化粧料はパフへの取れ、塗布時の伸び・広がり、化粧持続性を評価するといずれかの評価が良くなかった。
【0028】
表2ではさらに球状ポリメタクリル酸メチルを他の球状粉末に置き換えて同様に試験したが、パフへの取れ、塗布時の伸び・広がり、化粧持続性を評価するといずれかの評価が良くなかった。
【0029】
実施例9:パウダーファンデーション
(成分) 配合量(質量%)
1.パーフルオロオクチルトリエトキシシラン処理タルク 40.0
2.パーフルオロオクチルトリエトキシシラン処理酸化チタン 20.0
3.ポリメタクリル酸メチル(平均粒子径8μm)*1 10.0
4.未処理セリサイト 15.0
5.シリコーン処理酸化鉄 3.5
6.シリカ 1.0
7.パラベン 0.3
8.ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(HLB12.5)*2 0.5
9.イソステアリン酸2−ヘキシルデシル 7.5
10.(ヒドロキシステアリン酸/ステアリン酸/ロジン酸)ジペンタエリスリチル
1.0
11.ジプロピレングリコール 1.0
12.香料 0.2

*1:MB−8C(積水化成品工業株式会社製)
*2:NIKKOL HCO−40(日光ケミカルズ株式会社製)
(製法)
成分(1)〜(7)をヘンシェル型ミキサーにて均一に混合し、アトマイザーにて粉砕を行った。さらに、成分(1)〜(7)の混合粉砕物と、予め加熱混合しておいた成分(8)〜(12)をヘンシェル型ミキサーに加えて均一に混合し、アトマイザー粉砕後、ふるいを通し、中皿にプレスしてパウダーファンデーションを得た。
【0030】
実施例9について、実施例1〜8で使用した評価方法と同様に評価を行った結果、パフへの取れと肌への伸びが良く、かつ、化粧持続性に優れたパウダーファンデーションを得た。
【0031】
実施例10:アイシャドウ
(成分) 配合量(質量%)
1.パーフルオロオクチルトリエトキシシラン処理タルク 50.0
2.未処理セリサイト 20.0
3.シリコーン処理酸化鉄 7.6
4.ポリメタクリル酸メチル(平均粒子径9μm)*3 8.0
5.窒化ホウ素 7.0
6.パラベン 0.4
7.ジメチコン 2.0
8.スクワラン 2.0
9.1.3ブチレングリコール 2.0
10.ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(HLB13.5)*4 1.0
*3:マツモトマイクロスフェアーM−101(松本油脂製薬株式会社製)
*4:NIKKOL HCO−50(日光ケミカルズ株式会社製)
(製法)
成分(1)〜(6)をヘンシェル型ミキサーにて均一に混合し、アトマイザーにて粉砕を行った。さらに、成分(1)〜(6)の混合粉砕物と、予め加熱混合しておいた成分(7)〜(10)をヘンシェル型ミキサーに加えて均一に混合し、アトマイザー粉砕後、ふるいを通し、中皿にプレスしてアイシャドウを得た。
【0032】
実施例10について、実施例1〜8で使用した評価方法と同様に評価を行った結果、パフへの取れと肌への伸びが良く、かつ、化粧持続性に優れたアイシャドウを得た。
【0033】
実施例11:チークカラー
(成分) 配合量(質量%)
1.パーフルオロオクチルトリエトキシシラン処理タルク 65.0
2.パーフルオロオクチルトリエトキシシラン処理酸化チタン 2.0
3.未処理酸化鉄 9.0
4.未処理セリサイト 4.0
5.ポリメタクリル酸メチル(平均粒子径8μm)*1 3.0
6.シリカ 9.5
7.パラベン 0.4
8.ジメチコン 2.0
9.イソノナン酸イソノニル 1.5
10.グリセリン 1.3
11.1.2ペンタンジオール 2.0
12.ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(HLB13.5)*4 0.3
(製法)
成分(1)〜(7)をヘンシェル型ミキサーにて均一に混合し、アトマイザーにて粉砕を行った。さらに、成分(1)〜(7)の混合粉砕物と、予め加熱混合しておいた成分(8)〜(12)をヘンシェル型ミキサーに加えて均一に混合し、アトマイザー粉砕後、ふるいを通し、中皿にプレスしてチークカラーを得た。
【0034】
実施例11について、実施例1〜8で使用した評価方法と同様に評価を行った結果、パフへの取れと肌への伸びが良く、かつ、化粧持続性に優れたチークカラーを得た。
【産業上の利用可能性】
【0035】
本願発明は、水使用固形粉末化粧料において特定の成分を組合せ、特定量配合することにより、パフへの取れが良好で、肌への伸びが良く、塗布後つっぱり感がなく化粧持続性に優れた固形粉末化粧料が得られることが出来るものである。