【実施例1】
【0017】
以下、本発明の一実施例を図面により説明する。
【0018】
図1は本発明における加湿装置の外観斜視図である。加湿装置は、本体1の正面および側面前部を形成する本体前枠1a、側面後部と背面を形成する本体後枠1bを有しており、本体1の天面には本体1内で加湿された加湿空気を室内に排出する吹出口2、運転スイッチ等が配置されている操作部3、図示しない給水タンクを本体1に着脱する際に開閉するタンクカバー4が設けられている。
【0019】
本体1側面の下部には挿入口5が設けられ、この挿入口5を介して本体1内の下部には水槽部6を収容する空間となる水槽収容部7が形成されている。水槽部6は本体1への挿脱方向に長手形状となるように形成されており、挿入口5から水槽収容部7に挿脱自在に装着される。水槽部6には図示しない給水タンクから供給された水を吸水して湿潤する気化フィルタ8が設けられ、本体1背面に設けられた図示しない吸込口から取り込まれた室内空気を気化フィルタ8に通過させることで水槽部6の水を気化させて加湿空気として吹出口2から放出する。
【0020】
図2は気化フィルタ8設置時の水槽部6の上面図(a)および側面図(b)である。水槽部6の内部は底面より立設する仕切板9によって区画されており、水槽収容部7への挿入方向の先端側には気化フィルタ8が設置される気化フィルタ収容部10が、手前側には図示しない給水タンクが装着される給水タンク収容部11が区画形成される。なお、仕切板9は気化フィルタ8の高さよりも高く形成されている。また、気化フィルタ8は略直方体形状をなし、気化フィルタ8の側面が水槽部先端面12と仕切板9に接するようにして配置される。さらに、水槽部先端面12と仕切板9には気化フィルタ8の移動を規制する保持片13が設けられており、気化フィルタ8を設置する際にはこの保持片13を目印にして保持片13の内側に上から挿入する。
【0021】
水槽部6装着状態において本体1側面の一部を形成する水槽部外装面14の上端は、仕切板9の高さよりも高く形成されており、また、この水槽部外装面14の下部に形成される水槽部取っ手15の下端は水槽部6の底面よりも下に突出するよう形成されている。このため、水槽部6を水平面に置くと、水槽部取っ手15が突出している分だけ水槽部6は挿入方向の先端側が下に傾くことになる。
【0022】
図3は水槽収容部7の断面構成図である。挿入口5開口の上辺および下辺には、本体1側面よりわずかに水槽収容部7内に入り込むようにして挿入口段差部16aおよび16bが屈曲形成されており、水槽部6を本体1に装着すると、水槽部外装面14の上端が挿入口段差部16aに、水槽部取っ手15の下端が挿入口段差部16bにそれぞれ当接して挿入口5が閉塞される。これにより、水槽部外装面14が水槽部6と挿入口5との合わせ目のわずかな隙間を隠すので、合わせ目から加湿装置内部が見えることがなく加湿装置の外観品質を低下させない。
【0023】
水槽収容部7の底面には、挿入口5から奥方向に入ると一段高くなる段差を設けており、この段差の起立面17には傾斜が付いている。なお、この段差は、水槽部6を挿入する際に水槽部先端面12を下から支えるものであり、挿入方向の先端側に傾きやすい水槽部6の姿勢を略水平に保つために設けている。水槽収容部7の最奥部には、水槽部6装着状態において水槽部先端面12が当接する水槽収容部最奥面18がある。
【0024】
図4は水槽部6装着状態における加湿装置の縦断面構成図である。送風機19の周囲には吹出口2と連通する送風ケース20が取り付けられており、送風ケース外壁面21と水槽部6の仕切板9とで略同一面が形成されている。これにより、本体1内部は送風ケース外壁面21と仕切板9とによって、送風機19が配置される送風経路空間22と、図示しない給水タンクが収容される給水タンク収容空間23の2つの空間に区画され、送風経路空間22において、本体1背面に設けられた図示しない吸込口、気化フィルタ8、送風機19、吹出口2の順に空気が通過する送風経路が送風ケース20を介して形成される。また、水槽部先端面12は水槽収容部最奥面18に当接しており、水槽部先端面12の形状が水槽収容部最奥面18に沿って構成されているため、水槽部6装着状態では水槽部先端面12と水槽収容部最奥面18との間には隙間は生じない。
【0025】
水槽収容部7の底面が一段高くなった箇所の下部には図示しない電源コードを固定する電源コード取付部24が設けられ、水槽収容部7の底面を高くしたことでできた下部空間を有効に活用している。さらにこの電源コード取付部24によって、加湿装置の最下面から電源コードの引き回しを行なうようにしたことで加湿装置の重心が安定するので、例えば電源コードに足が引っ掛かった場合にも加湿装置が転倒しにくい構造となる。
【0026】
次に、上記構成からなる加湿装置において水槽部6を挿入する過程を
図5を用いて説明する。水槽部6を本体1に挿入する際、挿入口5より水槽部6を滑らせるように水槽収容部7へと挿入する。水槽部6は挿脱方向に長手形状であり、さらに水槽部取っ手15が水槽部6の底面よりも下に突出しているため、挿入方向の先端側が下に傾いた状態となる。この姿勢で水槽部6を挿入すると、水槽部6の下面が水槽収容部7底面と接触し、水槽部先端面12が水槽収容部7底面に設けた段差起立面17に当接する(
図5(a))。しかし、段差起立面17には傾斜が付いているため、水槽部6は傾斜に沿って段差を乗り上げる(
図5(b))ことができるので、水槽部6をスムーズに挿入することができるのである。なお、水槽部先端面12は段差に乗り上がる(
図5(c))ことで水槽収容部7底面に支持されることになるため、水槽部6は挿入方向の先端側に傾くことなく略水平を保つことができ、安定した姿勢での挿入が可能となる。
【0027】
さらに水槽部6の挿入を進めると、水槽部先端面12が水槽収容部最奥面18に当接して、本体1への水槽部6の装着が完了する。
図4に示すように、水槽部6装着状態においては水槽部先端面12は水槽収容部最奥面18および水槽収容部7底面との間に隙間ができないように当接しているため、圧力損失の小さい隙間の方へ空気が漏れてしまうことがなくなるので、本体1内部に吸込んだ空気を無駄なく気化フィルタ8に通過させて加湿することができるため、加湿効率を向上させることができるのである。
【0028】
また、水槽部6が本体1に装着された状態では水槽部外装面14および水槽部取っ手15が挿入口段差部16aおよび16bに当接して閉塞することにより、本体1外部への空気の漏れを防ぐことができるので、より一層、本体1内部に吸い込んだ空気を無駄なく気化フィルタ8に通過させることができる。