(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6087285
(24)【登録日】2017年2月10日
(45)【発行日】2017年3月1日
(54)【発明の名称】ホイッパ組立体を備える飲料ディスペンサ
(51)【国際特許分類】
A47J 31/44 20060101AFI20170220BHJP
A47J 31/40 20060101ALI20170220BHJP
【FI】
A47J31/44 125
A47J31/44 430
A47J31/40 101
【請求項の数】12
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2013-533221(P2013-533221)
(86)(22)【出願日】2011年10月13日
(65)【公表番号】特表2013-540526(P2013-540526A)
(43)【公表日】2013年11月7日
(86)【国際出願番号】EP2011067920
(87)【国際公開番号】WO2012049265
(87)【国際公開日】20120419
【審査請求日】2014年10月9日
(31)【優先権主張番号】10187565.6
(32)【優先日】2010年10月14日
(33)【優先権主張国】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】599132904
【氏名又は名称】ネステク ソシエテ アノニム
(74)【代理人】
【識別番号】100088155
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 芳樹
(74)【代理人】
【識別番号】100114270
【弁理士】
【氏名又は名称】黒川 朋也
(74)【代理人】
【識別番号】100128381
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 義憲
(74)【代理人】
【識別番号】100107456
【弁理士】
【氏名又は名称】池田 成人
(74)【代理人】
【識別番号】100140453
【弁理士】
【氏名又は名称】戸津 洋介
(72)【発明者】
【氏名】スコッラーノ, ルチオ
(72)【発明者】
【氏名】マーフィー, リチャード ルーク
(72)【発明者】
【氏名】レイ, セドリック
(72)【発明者】
【氏名】ゾルト, アルベルト
(72)【発明者】
【氏名】ボーデ, ラリー サシャ
(72)【発明者】
【氏名】ゲーブス, ジョナサン
【審査官】
豊島 ひろみ
(56)【参考文献】
【文献】
欧州特許出願公開第00843983(EP,A1)
【文献】
特表2005−516710(JP,A)
【文献】
欧州特許出願公開第02105076(EP,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47J 31/00 − 31/60
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
飲料ディスペンサであって、
当該飲料ディスペンサの構成要素を支持するためのフレーム(1)と、
ホイッパハウジング(21)、ホイッパデバイス(22)及び後壁部(23)を備えるホイッパ組立体(2)であり、前記ホイッパハウジング及び前記後壁部が、前記ホイッパデバイスが中に配置されるホイッパチャンバ(24)を形成する、ホイッパ組立体(2)と、
前記フレーム(1)により支持される、前記ホイッパデバイス(22)を駆動するための駆動シャフト(3)と、
前記ホイッパハウジングに前記後壁部を装着するための着脱可能連結手段と
を具備し、
当該飲料ディスペンサが、前記フレームに前記ホイッパハウジングを装着するための着脱可能連結手段(5)をさらに備え、
前記フレーム(1)が、前記ホイッパ組立体(2)を位置決めするための受容領域(11)を備え、前記受容領域及び前記ホイッパハウジング(21)が、対応の着脱可能連結手段(51)を有し、
前記フレームの前記受容領域(11)が、前記ホイッパチャンバ(24)が中で摺動し得るシリンダであり、
前記受容領域の前記着脱可能連結手段が、2つの対称の枢軸点において前記シリンダに枢動的に取り付けられるロック手段(51)である、飲料ディスペンサ。
【請求項2】
前記ホイッパハウジング(21)に前記後壁部(23)を装着するための前記着脱可能連結手段が、カム(4a)及びカムトラック(4b)から構成される、請求項1に記載の飲料ディスペンサ。
【請求項3】
前記ホイッパハウジングの前記着脱可能連結手段が、案内ピン(50)であり、前記ロック手段(51)が、前記案内ピンと協働するスロット(52)を備え、それにより、前記案内ピンは、前記ロック手段が枢動され、前記ホイッパハウジングが前記受容領域(11)から外へと直線状に摺動される際に、前記スロット内において摺動することが可能となる、請求項1〜2のいずれか一項に記載の飲料ディスペンサ。
【請求項4】
前記ホイッパ組立体(2)が、ハンドル(6)を備える、請求項1〜3のいずれか一項に記載の飲料ディスペンサ。
【請求項5】
前記ロック手段(51)が、ハンドル(7)を備える、請求項1〜4のいずれか一項に記載の飲料ディスペンサ。
【請求項6】
前記ホイッパ組立体(2)が、前記ホイッパハウジング(21)の上方に溶解チャンバ(8)を備える、請求項1〜5のいずれか一項に記載の飲料ディスペンサ。
【請求項7】
前記ホイッパ組立体(2)が、前記フレームに対して前記溶解チャンバ(8)を位置決めするための案内手段(9a、9b)を備える、請求項6に記載の飲料ディスペンサ。
【請求項8】
前記案内手段(9a、9b)が、前記フレーム(1)の対応する穴(10)内に嵌入し得る少なくとも1つの管である、請求項7に記載の飲料ディスペンサ。
【請求項9】
前記少なくとも1つの管(9b)が、希釈液供給管(27)である、請求項8に記載の飲料ディスペンサ。
【請求項10】
前記ホイッパ組立体の前記後壁部(23)が、
前記駆動シャフト(3)の駆動端部を保持するための開口(25)と、
前記ホイッパデバイス(22)を位置決めするための凹部(26)と
を備える、請求項1〜9のいずれか一項に記載の飲料ディスペンサ。
【請求項11】
前記駆動シャフト(3)の前記駆動端部又は前記ホイッパデバイス(22)、好ましくは前記ホイッパデバイス(22)の中央の少なくとも一方が、磁気材料から少なくとも部分的に作製される、請求項10に記載の飲料ディスペンサ。
【請求項12】
請求項1〜11のいずれか一項の記載にしたがって構成された飲料ディスペンサを洗浄するための方法であって、
前記フレームから前記ホイッパ組立体(2)全体を取り外すステップと、次いで
前記ホイッパハウジング(21)から前記後壁部(23)を取り外すステップと、
前記後壁部(23)、前記ホイッパハウジング(21)、及び前記ホイッパデバイス(22)を個別に洗浄するステップと、
前記ホイッパチャンバ内に前記ホイッパデバイス(22)を有する状態で、前記後壁部(23)及び前記ホイッパハウジング(21)を連結するステップと、
前記フレーム(1)に前記ホイッパ組立体(2)全体を連結するステップと
を含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ホイッパデバイスを実装する飲料製造用のディスペンサに関する。
【背景技術】
【0002】
エスプレッソ及び他のコーヒー飲料、ミルク飲料、チョコレート飲料等々の多数の飲料が、食品可溶性粉末又は食品原液を希釈液と混合することによってしばしば調製される。混合デバイスは、可溶性食品材料を水などの希釈液と混合させることにより、かかる飲料をより高速に調製することで知られている。これらのデバイスは、典型的には、可溶性材料及び希釈液が中に送給される混合チャンバを備える。希釈液を溶解チャンバ内に導入して渦を生じさせることにより、高温の水の中で可溶性材料を効率的に溶解することが可能であり、又は、混合、溶解、及び泡立てを達成するジェットの形態で高温の希釈液を導入することが可能である。また、この混合物は、最終的にホイッピングチャンバ内においてホイッパにより泡立てることによって、飲料を再形成し、泡を生成することも可能である。次いで、通常は、この飲料は、混合チャンバから混合チャンバの下部を通り排出され、飲むために使用する受容器内に給出される。
【0003】
希釈された食品材料と接触状態にあるディスペンサの内部部分は、マシン内の飲料残留物による細菌の繁殖を回避し、詰りを回避するために、定期的に洗浄されなければならない。通常は、この洗浄は、複数の機械構成要素を備える溶解チャンバ及びホイッピングチャンバに少なくとも関するものである。洗浄作業のために、これらの部品は、分解され、次いで洗浄され、次いで再組立されなければならない。この作業は、時間がかかり、飲料製造のエラー及び他の失敗を回避するために、分解及び再組立の訓練を受けた人々によって行われなければならない。通常は、この洗浄は、飲料製造マシンのメンテナンス専門のオペレータにより行われる。
【0004】
この場合に、ディスペンサが作動不能となる期間を制限するために、洗浄作業時間を短縮することが必要となる。また、特殊オペレータを呼び寄せマシンの洗浄を依頼することが不要となるように、訓練を受けていない人が誰でもこの作業を行えるようにする必要がある。洗浄は、洗浄作業に関する簡単な訓練を受けた人が誰でも行えるようにすべきである。また、この洗浄作業は、食品原料の性質に応じてより頻繁に行い得るように、短時間のものでなければならない。
【0005】
EP2105076は、洗浄作業を改善する飲料ディスペンサを提案する。このディスペンサは、ディスペンサの種々の構成要素、特にハウジング並びに混合チャンバ及びインペラの後壁部の容易な分解を向上させる。より正確には、この分解の容易さは、初めに混合チャンバ及びインペラの後壁部から混合チャンバのハウジングを分離させる点に存する。混合チャンバの後壁部は、フレームに固定された状態に留まり、インペラは、駆動シャフトに固定された状態に留まる。次いで第2のステップにおいて、混合チャンバのハウジングが、フレームから分離され、また、ホイッパを取付位置から分解位置へと移動させることにより、ホイッパもまた、駆動シャフトの自由端部の方向に移動され、分解される。駆動シャフトが、特殊な断面を有するか、又は、インペラが、第1の分解ステップと第2の分解ステップとの間で手作業のみにより駆動シャフトから外され得ないように、特殊な弾性材料から作製される。
【0006】
このディスペンサにより、ホイッパユニットの種々の構成要素の容易な分解が可能となるが、このディスペンサは、複数の欠点を有する。第1に、このディスペンサは、ホイッパハウジングの第1の分解ステップの際に、ディスペンサを汚すリスクを有する。実際に、チャンバが、幾分かの液体を依然として収容する場合には、この液体は、下方に落下することとなる。この液体は、マシンから作業表面へと混合ハウジングを移動させる際には混合ハウジングから、また作業表面上に配置されるまでにも後壁部から落下する恐れがある。これによって、酷い汚れがもたらされる恐れがある。第2に、このディスペンサを用いる場合には、分解を行うために、オペレータは、ディスペンサの前から2度にわたり、すなわち第1のステップのため及び次いで第2のステップのために、移動することが必要となる。ホイッパユニット構成要素を洗浄するための作業表面が、ディスペンサのすぐ脇に位置しない場合には、オペレータは、時間の損失を被る。第3に、先行技術のこのディスペンサにおいては、オペレータは、フレームから後壁部及びインペラを分解する必要がなく、フレームに装着した状態のこれらの後壁部及びインペラを洗浄することが可能である。しかし、かかる洗浄は、最適ではなく、時間の節減を望むオペレータは、フレームからこれらの要素を分解せず、適切な洗浄を実施しない結果に陥る恐れがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の1つの目的は、これらの問題を解消すると共に、洗浄のために容易かつ迅速に分解可能な構成要素からなるホイッパユニットを備える飲料ディスペンサを提案することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
第1の態様によれば、本発明は、飲料ディスペンサであって、
ディスペンサの構成要素を支持するためのフレームと、
ホイッパハウジング、ホイッパデバイス及び後壁部を備えるホイッパ組立体であり、ホイッパハウジング及び後壁部が、ホイッパデバイスが中に配置されるホイッパチャンバを形成する、ホイッパ組立体と、
フレームに支持される、ホイッパデバイスを駆動するための駆動シャフトと、
ホイッパハウジングに後壁部を装着するための着脱可能連結手段と
を具備し、
ディスペンサが、フレームにホイッパハウジングを装着するための着脱可能連結手段をさらに備える、飲料ディスペンサに関する。
【0009】
本発明のディスペンサのホイッパ組立体は、一体的に組み立てられた場合にホイッパチャンバを形成するように構成された、ホイッパハウジング及び後壁部を備える。また、ホイッパ組立体は、インペラ、回転ディスク等々の、調製された飲料をホイップ化するためのホイッパデバイスを備える。ホイッパデバイスは、フレームにより支持され、ホイッパ組立体の後壁部を貫通して延在する、駆動シャフトにより駆動される。
【0010】
飲料ディスペンサのホイッパ組立体のいくつかの構成要素は、分解及びそれに次ぐ洗浄を容易化するように取外し可能な連結手段により組み立てられる。特に、後壁部及びホイッパハウジングは、着脱可能連結手段により装着される。さらに、ホイッパハウジングは、着脱可能連結手段によりフレームに装着される。これらの着脱可能連結手段は、カム及びカムトラック、クリップ、又は磁気部品等々の、可逆的に取り外され(連結解除され)次いで再連結され得る任意の連結手段であることが可能である。この好ましい実施形態によれば、ホイッパハウジングに後壁部を装着するための着脱可能連結手段は、少なくとも1つのカム及び少なくとも1つの対応するカムトラックから構成される。好ましくは、少なくとも1つのカムは、ホイッパハウジング上に存在し、少なくとも1つのカムトラックは、カムと嵌合する後壁部中のスロットである。カムトラックは、連結により、後壁部のカムトラック内におけるホイッパハウジングのカムの直線的な摺動と、それに次ぐ後壁部のカムトラック内におけるホイッパハウジングのカムの回転摺動とが可能となり、それによって後壁部にホイッパハウジングが固定されるように、設計され得る。
【0011】
この好ましい実施形態によれば、フレームは、ホイッパ組立体を位置決めするための受容領域を備え、受容領域及びホイッパハウジングは、対応の着脱可能連結手段を有する。受容領域とホイッパハウジングとの間のこれらの着脱可能連結手段は、可逆的に取り外され、次いで再連結され得る、任意の連結手段であることが可能である。好ましくは、フレームの受容領域は、ホイッパチャンバが中で摺動し得るシリンダである。受容領域の着脱可能連結手段は、2つの対称的な枢軸点にてシリンダに枢動的に取り付けられるロック手段であることが可能である。特に、ホイッパハウジングの着脱可能連結手段は、案内ピンであることが可能であり、ロック手段は、前記案内ピンと協働するスロットを備えることが可能であり、それにより、前記案内ピンは、ロック手段が枢動され、ホイッパハウジングが受容領域から外へと直線状に摺動される際に、スロット内において摺動することが可能となる。
【0012】
ホイッパ組立体は、ロック手段が係合解除される場合に、フレームの受容領域からのホイッパ組立体の取外しを補助するためのハンドルを備えることが可能である。
【0013】
ロック手段は、受容領域からホイッパ組立体を連結し又は取り外す際に、ロック手段の回転を補助するためのハンドルを備えることが可能である。
【0014】
具体的な一実施形態によれば、ホイッパ組立体は、ホイッパハウジングの上方に溶解チャンバを備えることが可能である。溶解チャンバ及びホイッパハウジングは、単体で成形され得る。溶解チャンバの出口は、ホイッパハウジングに出口を有する。好ましくは、ホイッパ組立体は、フレームに対して溶解チャンバを位置決めするための案内手段を備えることが可能である。この案内手段は、フレーム中の対応する穴に嵌入し得る少なくとも1つの管である。好ましい一態様によれば、この少なくとも1つの管は、希釈液供給管である。
【0015】
本発明のこの好ましい実施形態によれば、ホイッパ組立体の後壁部は、
駆動シャフトの駆動端部を保持するための開口と、
ホイッパデバイスを位置決めするための凹部と
を備える。
【0016】
好ましくは、駆動シャフトの駆動端部又はホイッパデバイスの少なくとも一方が、磁気材料から少なくとも部分的に作製され、駆動シャフトの駆動端部又はホイッパデバイスの他方が、金属材料から作製される。その結果、ホイッパ組立体がフレームに再連結される際に、ホイッパデバイスは、駆動シャフトにより装着され、ホイッパデバイスの凹部内に自動的に収まる。
【0017】
第2の態様によれば、本発明は、前記のいずれかに記載の飲料ディスペンサを洗浄するための方法であって、
フレームからホイッパ組立体全体を取り外すステップと、次いで
ホイッパハウジングから後壁部を取り外すステップと、
後壁部、ホイッパハウジング、及びホイッパ部材を個別に洗浄するステップと、
ホイッパチャンバ内にホイッパ部材を有する状態で、後壁部及びホイッパハウジングを連結するステップと、
フレームにホイッパ組立体全体を連結するステップと
を含む、方法に関する。
【0018】
ホイッパ組立体は、ホイッパハウジング、ホイッパデバイス、及び後壁部を分離させることなく、フレームから丸ごと着脱可能であるという利点を有する。
【0019】
また、ホイッパ組立体は、片手のみによる分解が可能であるという利点を有する。
【0020】
本発明の特徴及び利点は、以下の図面との関連においてさらに良く理解されよう。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】ホイッパ組立体を備える飲料ディスペンサを示す図である。
【
図2A】取付位置にある、本発明によるディスペンサのホイッパユニットの斜視図である。
【
図2B】分解中の、本発明によるディスペンサのホイッパユニットの斜視図である。
【
図2C】分解中の、本発明によるディスペンサのホイッパユニットの斜視図である。
【
図3】分解位置にある、
図2に図示するホイッパ組立体の斜視図である。
【
図4】分解位置にある、
図2に図示するホイッパ組立体の斜視図である。
【
図5】
図2に図示するホイッパ組立体の後壁部の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
ディスペンサの他の部品、特に用量分の食品又は飲料の原料粉末から飲料を調製するための再形成手段3は、既存の先行技術と共通のものである。
【0023】
図1を参照すると、飲料ディスペンサは、共通の溶解チャンバ5に用量分の食品原料を供給することが可能な各用量分与ユニット13a、13bに連結された2つの原料貯蔵ユニット14a、14bを備える。別の実施形態によれば、飲料ディスペンサは、種々の貯蔵ユニットに連結された単一の用量分与ユニットを備えることが可能である。貯蔵ユニット14a、14bは、カートリッジ、缶、ポーチ等々の使い捨てタンクであることが可能であり、又は、粉末食品原料で再充填される非使い捨てキャニスタであることも可能である。
【0024】
食品原料は、希釈液と混合された際に飲料を形成する任意の原料であることが可能である。食品原料は、例えばコーヒー、脱カフェインコーヒー、乾燥料理用製品、紅茶、チョコレート、若しくは牛乳等々の、可溶性粉末又は可溶性原液であることが可能である。種々の貯蔵ユニットが存在する場合には、好ましくは、これらの貯蔵ユニットは、種々の食品原料を収容する。
【0025】
図示する実施形態においては、各用量分与ユニットは、円筒状チャンバとしっかりと一体化されたバレルから構成される。バレルの駆動シャフトの端部は、ディスペンサの駆動モータに結合され得る結合手段を有することが可能である。各用量分与デバイスは、貯蔵ユニットの下部に配置されて、重力により貯蔵ユニットから粉末を受領する。
【0026】
用量分与ユニット13a、13bから放出される用量分の食品原料は、溶解チャンバ8に送られ、溶解チャンバ8において、希釈液入口27から導入された通常は水である希釈液と混合される。チャンバ8の形状及び希釈液入口27の配向は、希釈液が、チャンバ内での希釈液中における食品原料の溶解を補助する十分な乱流を生じるようなものとされる。次いで、溶解した食品原料の混合物は、ホイッピングハウジング21及び後壁部23の組立体により構成されるホイッピングチャンバ24内に導入される。ホイッピングチャンバ24は、インペラなどのホイッパデバイス22を備える。ホイッパデバイスは、ディスペンサのフレーム1に固定された駆動シャフト3に連結される。駆動シャフトは、モータ12により作動される。ホイップ化された飲料は、出口管に連結され得る出口16を通りホイッパチャンバ24を出て、カップ15に送られる。
【0027】
図2Aは、取付位置にある、本発明による
図1において説明されるようなディスペンサのホイッパユニットを図示する。
【0028】
このディスペンサのフレーム1は、ホイッパ組立体を作動させるモータ12を支持する。フレームは、図示する実施形態においては取付位置においてホイッパ組立体が嵌入し得る円筒状シリンダの形状を有する、受容領域11を備える。
【0029】
受容領域及びホイッパハウジング21は、相互に一体的に連結するための対応の着脱可能手段を備える。ホイッパハウジング21においては、この着脱可能手段は、ホイッパハウジングの側部に対称的に配置された2つの案内ピン50から構成される(本発明においては、側方という用語は、ディスペンサ内での取付位置のおけるホイッパハウジングの位置に対して理解される)。これらの案内ピン50は、受容領域11のシリンダの側部のスロット11a内に嵌入する。受容領域11においては、着脱可能手段は、シリンダの側部上に対称的に配置された2つの枢軸点53において受容領域11のシリンダに枢動的に取り付けられたロック手段51を備える。好ましくは、ロック手段51は、2つの枢軸点53に枢動的に取り付けられたレバーである。このレバーは、
図2Aの取付位置と、
図2b及び
図2Cの取外し位置との間で枢動され得る。また、受容領域11の着脱可能手段は、ホイッパハウジング21の案内ピン50と協働するスロット52を備え、これにより、前記案内ピン50は、ロック手段51が枢動される際に、及びホイッパハウジングが受容領域から外へと直線的に摺動される際に、スロット52内において摺動することが可能となる。そのため、好ましくは、スロットは、受容領域の内外へのホイッパハウジング案内ピン50の直線的摺動を可能にする直線状部分52aと、ホイッパハウジングが受容領域11内に取り付けられる際にホイッパハウジング21を中心としたロック手段51の回転を可能にする湾曲状部分52bとを有する。受容領域シリンダの各内側部上のスロット11a及びロック手段51の各内側側部上のスロット52は、フレームに対するホイッパ組立体の取付作業及び取外し作業の際に、案内ピン50のための案内湾曲部としての役割を果たす。
図2Aにおいては、このロック手段51は、案内ピン50及びスロット52の協働を明示するために、透明で表示される。
【0030】
ホイッパ組立体は、ホイッパハウジング21の上方に溶解チャンバ8を備える。溶解チャンバは、フレームに対してホイッパ組立体の取付位置への位置決めを合わせるための管9aを備える。フレームは、管9aがこの位置決めを補助するために中で摺動することが可能な穴10を有する。また、フレームは、溶解チャンバに希釈液入口27を連結するために、ホイッパ組立体の他方の側部上に同様の穴を有する。
図2Aのホイッパ組立体は、溶解チャンバ8の側部上に対称的に配設された2つの管9a、9bを有する。一方の管9aは、中実であり、案内機能のみを有するが、他方の管9bは、中空であり、溶解チャンバに対する希釈液供給部でもある。
【0031】
ディスペンサからホイッパ組立体を分解するためには、受容領域11のロック手段51が、前記ロック手段に対して下方に力を加えることにより(矢印a)取り外される。ホイッパチャンバ24の出口16が、管に連結される場合には、この管は、先に出口16から取り外されて、ロック手段51の移動を可能にする。この力の印加は、ロック手段51上にハンドル7が存在することによって補助され得る。この下方への力により、ロック手段51は、枢軸点53を中心として回転し、これにより、スロット52は、ホイッパハウジングの案内ピン50の周囲で摺動される。スロット52の湾曲状部分52bの長さは、前記湾曲状部分52bの端部がホイッパハウジングの案内ピン50に達した場合に、ロック手段51がホイッパハウジング21の前方部分から完全に係合解除され、ホイッパハウジング21が受容領域11から外へと水平方向に自由に摺動し得るように、規定される。この前方部分は、ホイッパ組立体の後壁部に対する対向側として定義される。
図2B及び
図2Cは、
図2Aによる位置から
図2Cによる分解位置までのロック手段51の下方移動を図示する。この下方移動の際に、ロック手段は、ホイッパ組立体の前方移動を同時に開始させることが可能であり、この際に、管10からの管9a、9bの取り外しが、
図2B及び
図2Cにおける連続図から分かるように、開始される。スロット52の直線状部分52aは、湾曲状部分52bの端部がホイッパハウジングの案内ピン50に達した場合に、直線状湾曲部52aが水平方向に配向されるように、配向される。この位置において、直線状湾曲部52aは、受容領域11の水平スロット11aを覆う。次いで、下方への力(矢印a)の印加後に、水平方向力(矢印b)が、受容領域11からホイッパ組立体を水平方向に引き出すように加えられ得る。この力の印加は、ホイッパハウジングの上又は溶解チャンバの上のハンドル6の存在により補助され得る。
図2B及び
図2Cにおいて、ロック手段51は、
図2Aのロック手段とは若干異なる形状を有する点と、特に、ロック手段51の各内側側部のスロットは、ロック手段の側部の全厚にわたり掘り下げられたものである点とを、指摘しておくことができる。この特定の構成は、種々の要素の機能を変化させず、本発明の範囲内に含まれる。
【0032】
この最終ステップに加えて、ホイッパ組立体は、
図3に図示されるようなフレーム1から分解される。ホイッパ組立体は、内部にホイッパデバイス25を、並びに、流体がチャンバ24内に残っている場合にディスペンサ及びディスペンサ周辺の場所を汚すのを回避させる後壁部23を、依然として備える。オペレータは、1つのステップで、ホイッパ組立体の全ての構成要素を、洗浄を実施する予定の場所へと運ぶことが可能である。オペレータが、ホイッパ組立体の種々の部品の洗浄を実施することが可能な状態になると、オペレータは、矢印cにしたがってホイッパハウジング21に対して後壁部23を回転させることにより、ホイッパハウジング21から後壁部23を分離させることが可能となる。
図4及び
図5は、ホイッパハウジング21に対して後壁部23を取外し可能な態様で装着する、ホイッパハウジング上のカム4a及び後壁部上のカムトラック4bから構成される連結手段を図示する。このステップに加えて、ホイッパ組立体の3つの要素21、22、23は、分離された状態で完全に洗浄することが可能である。
【0033】
再組立のために、後壁部23及びホイッパハウジング21は、それらの間にホイッパデバイス22を有する状態で再び連結される。
図5は、ホイッパチャンバ24内へのホイッパの位置決めを可能にし、種々の要素の一体的な再組立及び駆動シャフトの自由端部とホイッパとの協働を補助する、後壁部23の前方表面中の凹部26を図示する。開口22aは、再組立の際に
図3において明らかにされるような後壁部の開口25と協働するように余儀なくされる。
【0034】
次いで、
図3に図示するようなホイッパ組立体は、フレーム1と再組立することが可能となる。この組立体は、受容領域11内を摺動される。2つの案内ピン50は、受容領域のスロット11a及びロック手段の直線状スロット52aの中を摺動する。摺動端部にて、案内管10及びフレーム中の穴10が、オペレータによるホイッパ組立体の正確な位置決めを補助する。オペレータは、希釈供給部用の管9bを同時に連結する。受容領域内へのホイッパ組立体の直線的な案内により、ホイッパデバイスの中央の開口22aは、駆動シャフトの端部に自動的に接触する。この連結は、ホイッパデバイスの開口22a及び駆動シャフトの端部が相補的な形状を有することにより補助される。また、これらの構成要素の中の一方が、これらの構成要素を共に連結するために、磁気材料から少なくとも部分的に作製され得る。最後に、オペレータは、ホイッパハウジング21の周囲においてロック手段51を上方に閉じることにより、フレームに対してホイッパ組立体を装着する。好ましくは、ロック手段51は、ディスペンサの使用中にホイッパ組立体が移動するのを防止するために、ホイッパハウジングの外部形状と正確に適合する内部形状を有する。
【0035】
本発明のディスペンサは、ホイッパハウジング、ホイッパデバイス、及び後壁部を分離させることなく、ホイッパ組立体がフレームから丸ごと取外し可能となる利点を有する。その結果、混合チャンバ内の飲料の残りが、分解の際にマシンの内部部分に落下するのが回避される。
【0036】
また、本発明は、ホイッパ組立体の構成要素の容易かつ迅速な分解及び再組立を可能にする利点を有する。
【0037】
また、本発明は、ホイッパ組立体の全ての部品の分解、及びそれに次ぐそれらの洗浄を、オペレータに余儀なくさせる利点を有する。オペレータは、一部の構成要素の洗浄を省くことができない。この場合、ホイッパ組立体の種々の部品を、ブラシにより完全に洗浄し、食器洗浄機でさらに洗浄することが可能となる。