特許第6087390号(P6087390)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6087390
(24)【登録日】2017年2月10日
(45)【発行日】2017年3月1日
(54)【発明の名称】センサ収納容器
(51)【国際特許分類】
   B65D 83/08 20060101AFI20170220BHJP
   B65D 85/38 20060101ALI20170220BHJP
【FI】
   B65D83/08 Z
   B65D85/38 C
【請求項の数】12
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2015-113927(P2015-113927)
(22)【出願日】2015年6月4日
(62)【分割の表示】特願2013-544108(P2013-544108)の分割
【原出願日】2012年10月29日
(65)【公開番号】特開2015-163535(P2015-163535A)
(43)【公開日】2015年9月10日
【審査請求日】2015年6月4日
(31)【優先権主張番号】特願2011-248337(P2011-248337)
(32)【優先日】2011年11月14日
(33)【優先権主張国】JP
(31)【優先権主張番号】特願2012-27267(P2012-27267)
(32)【優先日】2012年2月10日
(33)【優先権主張国】JP
(31)【優先権主張番号】特願2012-73197(P2012-73197)
(32)【優先日】2012年3月28日
(33)【優先権主張国】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】314005768
【氏名又は名称】パナソニックヘルスケアホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000202
【氏名又は名称】新樹グローバル・アイピー特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】小西 悠太
【審査官】 小川 悟史
(56)【参考文献】
【文献】 特開2011−012996(JP,A)
【文献】 特開2009−023685(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 83/08
B65D 85/38
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
センサを収納するセンサ収納容器であって、
上面が開口した有底筒状の容器と、
前記容器の前記開口に設けられている蓋体と、
前記容器内に接続端子を下にした直立状態で収納される長板形状のセンサを、前記容器内から取り出すセンサ取り出し具と、
を備え、
前記センサ取り出し具は、
長形状の取り出し具本体と、
前記取り出し具本体の一端側に設けられている非接着部と、
前記取り出し具本体の他端側に設けられているツマミ部と、
前記取り出し具本体の前記非接着部よりも前記ツマミ部側に設けられている接着部と、
有しており
前記センサ取り出し具の前記非接着部の長手方向における寸法は、前記センサの接続端子の長手方向における長さよりも大きい、
センサ収納容器
【請求項2】
前記取り出し具本体は長板形状である、
請求項1に記載のセンサ収納容器
【請求項3】
前記取り出し具本体の他端側から前記接着部側に所定寸法離れた位置に設けられており、前記取り出し具本体の一端側に対して他端側を傾斜させる折り曲げ部をさらに備え、
前記折り曲げ部から前記取り出し具本体の他端側を前記ツマミ部とし、
前記接着部は、前記取り出し具本体の、前記ツマミ部が傾斜する方向の面に形成されている、
請求項1又は2に記載のセンサ収納容器
【請求項4】
前記取り出し具本体は、弾性体である、
請求項1から3のいずれか一つに記載のセンサ収納容器
【請求項5】
前記非接着部の、前記取り出し具本体の長手方向に直交する方向の寸法は、前記非接着部の長手方向の寸法よりも小さい、
請求項1から4のいずれか一つに記載のセンサ収納容器
【請求項6】
前記接着部の、前記取り出し具本体の長手方向に直交する方向の寸法は、前記非接着部の、前記取り出し具本体の長手方向に直交する方向の寸法よりも大きい、
請求項5に記載のセンサ収納容器
【請求項7】
前記ツマミ部の、前記取り出し具本体の長手方向に直交する方向の寸法は、前記接着部の、前記取り出し具本体の長手方向に直交する方向の寸法よりも大きい、
請求項6に記載のセンサ収納容器
【請求項8】
前記取り出し具本体は、棒形状である、
請求項1に記載のセンサ収納容器
【請求項9】
前記取り出し具本体の断面が円形状あるいは楕円形状である、
請求項8に記載のセンサ収納容器
【請求項10】
前記取り出し具本体の他端側から前記接着部側に所定寸法離れた位置に設けられており、前記取り出し具本体の一端側に対して他端側を傾斜させる折り曲げ部をさらに備え、
前記折り曲げ部から前記取り出し具本体の他端側を前記ツマミ部とし、
前記接着部は、前記取り出し具本体の、前記ツマミ部が傾斜する方向の面に形成されている、
請求項8または9に記載のセンサ収納容器
【請求項11】
前記取り出し具本体は、弾性体である、
請求項10に記載のセンサ収納容器
【請求項12】
前記センサ取り出し具の一端と、前記取り出し具本体の他端側から前記接着部側に所定寸法離れた位置に設けられており、前記取り出し具本体の一端側に対して他端側を傾斜させる折り曲げ部と、の間の寸法よりも、前記容器の高さが高い、
請求項1から11のいずれか一つに記載のセンサ収納容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、たとえば血糖値を測定するセンサを取り出すセンサ取り出し具を収納するセンサ収納容器に関する物である。
【背景技術】
【0002】
従来のセンサ収納容器は、長板形状のセンサを直立状態で複数枚収納する、上面に開口部を有する有底筒状の本体ケースと、この本体ケースの開口部を開閉自在に覆う蓋を備え、この本体ケースの底部を傾斜させた構成となっていた(たとえば特許文献1参照)。
そして、本体ケースを倒すことにより、本体ケースの底部傾斜に従って複数枚のセンサが捌かれ、この捌かれた複数枚のセンサの内、一番上のセンサを一枚だけ本体ケースから取り出そうとしていた。
【0003】
この従来例における課題は、依然としてセンサを一枚だけ本体ケースから取り出すことが困難であるということであった。
すなわち、この従来例によれば、センサ収納容器の本体ケースを倒すことにより、本体ケースの底部傾斜に従って重なっていた複数枚のセンサが捌かれる。その後、この捌かれた複数枚のセンサの内、一番上のセンサを一枚だけ本体ケースから取り出そうとしていた。
【0004】
この取り出し時には、一番上のセンサの上面を、指で押さえて本体ケース外へと引き出していくのであるが、この一番上のセンサの下にあるセンサも同時に押さえてしまう。このため、センサ同士の摩擦により、下にあるセンサも一緒に引き出してしまう。結論として、センサを一枚だけ本体ケースから取り出すことが難しい場合があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2011−117912号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の課題は、センサを一枚だけ本体ケースから取り出すことができる技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願発明のセンサ収納容器は、センサを収納するセンサ収納容器であって、上面が開口した有底筒状の容器と、容器の開口に設けられている蓋体と、容器内に接続端子を下にした直立状態で収納される長板形状のセンサを、容器内から取り出すセンサ取り出し具と、を備えている。センサ取り出し具は、長形状の取り出し具本体と、この取り出し具本体の一端側に設けた非接着部と、取り出し具本体の他端側に設けたツマミ部と、取り出し具本体の非接着部よりもツマミ部側に設けられている接着部と、を有している。センサ取り出し具の非接着部の長手方向における寸法は、センサの接続端子の長手方向における長さよりも大きい。この構成により、センサ収納容器からセンサを一枚だけ取り出すことができる。
【0008】
すなわち、本願発明のセンサ収納容器は、その取り出し具本体の非接着部よりもツマミ部側に接着部を設ける。この構成により、センサ収納容器からセンサを取り出すときには、この取り出し具本体を、その非接着部側からセンサ収納容器に挿入すれば、接着部にセンサを接着させて持ち上げることができる。この持ち上げた状態で、センサをセンサ収納容器から一枚だけ容易に取り出すことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、本発明の第1の実施の形態におけるセンサ収納容器の斜視図である。
図2図2は、本発明の第1の実施の形態におけるセンサ収納容器の断面図である。
図3図3は、本発明の第1の実施の形態におけるセンサ収納容器の上面図である。
図4図4は、本発明の第1の実施の形態におけるセンサ収納容器の斜視図である。
図5図5は、本発明の第2の実施の形態におけるセンサ収納容器の上面図である。
図6図6は、本発明の第2の実施の形態におけるセンサ収納容器の斜視図である。
図7図7は、本発明の第3の実施の形態におけるセンサ取り出し具およびセンサ収納容器の斜視図である。
図8図8は、本発明の第3の実施の形態におけるセンサ取り出し具およびセンサ収納容器の断面図である。
図9図9は、本発明の第3の実施の形態におけるセンサ取り出し具の斜視図である。
図10図10は、本発明の第3の実施の形態におけるセンサ取り出し具およびセンサ収納容器を上方から見た斜視図である。
図11図11は、本発明の第3の実施の形態におけるセンサ取り出し具およびセンサ収納容器の斜視図である。
図12図12は、本発明の第4の実施の形態におけるセンサ取り出し具の斜視図である。
図13図13は、本発明の第5の実施の形態におけるセンサ取り出し具の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
(第1の実施の形態)
以下、本発明の第1の実施の形態におけるセンサ収納容器について、図面を用いて説明する。
図1に示すように、センサ収納容器1は、上面に長方形状の開口部2aを有する直方体形状の本体ケース2と、この本体ケース2の開口部2aを開閉自在に覆う蓋3とを備えている。このセンサ収納容器1は、本体ケース2の上面一端側に、本体ケース2と蓋3を接続する接続部4を有している。この接続部4はヒンジ構成となっているので、この接続部4を中心として蓋3は本体ケース2に対して開閉自在となっている。なお、本体ケース2、蓋3、接続部4は、合成樹脂で一体成型されている。
【0011】
この本体ケース2の接続部4を設けていない他端側の内壁2bは、図2に示すように、本体ケース2の底面側よりも本体ケース2の上面側が外方側となる傾斜形状となっている。
そして、蓋3を閉じると、本体ケース2内は密閉された状態となり、この本体ケース2内の底面および側面に練り込まれた乾燥剤により、センサ収納容器1内部は乾燥した状態が保たれる。
【0012】
この本体ケース2内には、複数の長板形状のセンサ5が横倒し状態で一列に積層されて収納される。なお、このセンサ5は、たとえば血糖値を測定するものであり、図1に示すように、一端側に測定装置(図示せず)に接続する接続端子6、他端側に血液を点着する点着部7を有している。また、センサ5は本体ケース2内に、点着部7を、本体ケース2の内壁2b側にした状態で収納されている。
【0013】
図3は、蓋3が開いた状態のセンサ収納容器1を上方から見た図である。本体ケース2内部の長手方向の長さは、収納されるセンサ5の長手方向の長さより大きく形成している。具体的には、センサ5の長手方向長さの1.3枚分としている。
さらに、本体ケース2内部の長手方向と直交する方向の幅は、センサ5の長手方向と直交する方向の幅の一枚分より大きく、2枚分より小さく形成している。より具体的には、センサ5の長手方向と直交する方向の幅の1.5枚分としている。
【0014】
このため、本体ケース2内部には、複数の長板形状のセンサ5が、横倒し状態で一列に積層されて収納される。
このセンサ5を本体ケース2外に取り出すための細い長板形状のセンサ取り出し具8が、図1図2に示すように、本体ケース2の開口部2a一端側に、持ち上げ具9を介して接続されている。このセンサ取り出し具8は、本体ケース2の開口部2a一端側に接続されていない他端側を、この本体ケース2の底部から開口部2aの上方まで上下方向に回動自在としている。この他端側には、折り曲げ部12を介してセンサ接着部10を設け、このセンサ接着部10には、本体ケース2の底面に対向する側の面に接着面11を設けている。
【0015】
センサ接着部10のセンサ取り出し具8の長手方向に直交する方向の幅は、図3に示すように、センサ5に長手方向に直交する方向の幅一枚分よりも小さくする。具体的には、センサ5の長手方向と直交する方向の幅の0.5枚分としている。
また、図2に示すように、センサ取り出し具8の一端から他端までの長さを、センサ5の長手方向の長さより短くしている。このようにすることにより、センサ接着部10は、横倒し状態で収納されたセンサ5のほぼ中央部の、接続端子6、点着部7でない部分に当接するように構成している。
【0016】
なお、センサ取り出し具8を平板形状の弾性体としているため、センサ接着部10は、センサ取り出し具8の弾性を利用して長板形状のセンサ5にしっかりと当接することができる。
なお、折り曲げ部12は、センサ接着部10を本体ケース2の底面とは反対側に持ち上げるように形成されているとともに、この折り曲げ部12からセンサ接着部10側を上下方向に回動自在としている。
【0017】
そして、図2に示すように、弾性体のセンサ取り出し具8を本体ケース2の底面側に回動させると、センサ取り出し具8のセンサ接着部10側が、本体ケース2の底面側を押えるように、折り曲げ部12を形成している。このため、センサ5の収納枚数に関わらず、センサ取り出し具8の弾性を利用して、センサ接着部10を、本体ケース2内に積層された一番上のセンサ5に適切に当接させることが出来る。
【0018】
次に、センサ取り出し具8を本体ケース2の開口部2aの一端側に、接続している持ち上げ具9について説明する。
この持ち上げ具9は、弾性体の平板形状で、その中央部に折り曲げ部13を形成し、この折り曲げ部13を挟む一方の固定部14aを本体ケース2の一端側の内壁2cの開口部2a側に接着する。また、折り曲げ部13を挟む他方側を本体ケース2内方側に折り曲げて持ち上げ取手14bとしている。
【0019】
そして、この持ち上げ取手14bには、本体ケース2の底面に対向する面に、センサ取り出し具8を接着連結している。
このため、持ち上げ具9の持ち上げ取手14bが折り曲げ部13を基点にして上下方向に回動し、この回動に連動して、センサ取り出し具8のセンサ接着部10が、本体ケース2の底部から開口部2a上方まで上下方向に回動する。
【0020】
なお、持ち上げ取手14bは、本体ケース2の開口部2a上に配置され、図1に示すように、蓋3が開放された状態では、持ち上げ取手14bは、持ち上げ具9の弾性により本体ケース2の開口部2aよりも大きく持ち上がった状態となる。
そして、蓋3を閉じると、この持ち上げ具9の持ち上げ取手14bは、図2に示すように、蓋3に押されて折り曲げ部13を基点にして折り曲がり、弾性体である持ち上げ具9は、センサ収納容器1内部で蓄力された状態で収納される。
【0021】
以上の構成において、以下に、本実施の形態におけるセンサ収納容器の使用方法について説明する。
まず使用者は、図2に示すように、蓋3により閉成されたセンサ収納容器1から、図1に示すように、蓋3を回動させて、センサ収納容器1を開ける。
この時、センサ収納容器1内部で蓄力された状態で収納されていた持ち上げ具9は、蓋3を開けることにより、図1に示すように、本体ケース2の開口部2a上方へと持ち上がる。この時、持ち上げ具9における持ち上げ取手14bは、本体ケース2の開口部2aよりも上方に大きく持ち上がった状態となる。さらに、持ち上げ具9に接続されたセンサ取り出し具8が、持ち上げ具9の動きに連動して本体ケース2の開口部2a上方へと持ち上がる。
【0022】
次に、使用者は上方に持ち上がった持ち上げ取手14bを、たとえば人差し指を用いて下方に押える。すると、持ち上げ取手14bに接続されたセンサ取り出し具8が下方に回動し、センサ接着部10に設けた接着面11が、本体ケース2内に積層された状態で収納されている複数枚のセンサ5の内、最上部の一枚の上面に押し付けられる。
これにより、接着面11とセンサ5の最上部の一枚が接着され、この状態で、持ち上げ取手14bを、たとえば親指と人差し指で摘んで上方に回動させると、図4に示すように、センサ取り出し具8が上方に回動する。そして、収納された複数枚のセンサ5から、センサ接着部10の接着面11と接続端子6、点着部7でない部分で接着した一番上のセンサ5だけが、本体ケース2の外部へと持ち上がる。
【0023】
この時、本体ケース2の他端側の内壁2bは、図2に示すように、本体ケース2の底面側よりも本体ケース2の上面側が外方側となる傾斜形状となっている。この他端側の内壁2bの傾斜により、持ち上げられたセンサ5の端部が本体ケース2に引っかかることがなく、センサ5を一枚だけ本体ケース2から取り出すことができる。
またこの時、センサ取り出し具8の接着面11が、図3図4に示すように、センサ5の接続端子6と点着部7のどちらにも接触しないことにより、センサ取り出し具8の接着面11が、血糖値の測定に影響を与えることはない。
その結果として、本実施の形態におけるセンサ収納容器1は、収納された複数枚のセンサ5の中から、センサ5を一枚だけ本体ケース2から取り出すことができる。
【0024】
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態におけるセンサ収納容器15を、図5図6に示す。
この図5図6に示すように、センサ収納容器15は、第1の実施の形態におけるセンサ収納容器1の長手方向と直交する方向の幅を大きくし、センサ5を複数列に並べて収納するようにしている。より具体的には、センサ収納容器15において、本体ケース16内部の長手方向と直交する方向の幅を、センサ5の長手方向と直交する方向の幅の3.5枚分としている。
【0025】
したがって、より多くのセンサ5を本体ケース16内に収納できる。
このように複数列で収納したセンサ5を容易に取り出すために、本実施の形態においては、第1の実施の形態のセンサ接着部10に対応するセンサ接着部17の、センサ取り出し具8の長手方向に直交する方向の幅を、センサ5の長手方向に直交する方向の幅よりも大きくしている。具体的には、センサ5の長手方向と直交する方向の幅の3枚分としている。
【0026】
なお、センサ接着部17に対応して、第1の実施の形態の接着面11に対応する接着面18の大きさも拡張し、センサ接着部17とほぼ同じ大きさとしている。
したがって、使用者は蓋3が開いた状態で、上方に持ち上がった持ち上げ具9の持ち上げ取手14bを、まず、たとえば人差し指を用いて下方に押える。すると、持ち上げ取手14bに接続されたセンサ取り出し具8の接着面18が、本体ケース16内に複数列で積層された状態で収納されている複数枚のセンサ5の内、最上部の複数枚のセンサ5の上面に同時に押し付けられる。
【0027】
これにより、接着面18とセンサ5の最上部の複数枚が接着し、持ち上げ取手14bを、たとえば親指と人差し指で摘み、回動させて持ち上げることで、図6に示すように、複数枚のセンサ5が本体ケース16の外部に持ち上げられる。
使用者は、この持ち上げられた複数枚のセンサ5の中から、最も取り出しやすい一枚を選び、取り出すことができる。
その結果として、本実施の形態におけるセンサ収納容器15は、センサ5を一枚だけ本体ケース16から取り出すことができる。
【0028】
(第3の実施の形態)
本発明の第3実施の形態においては、図7図8に示すごとく、センサ24が円筒状のセンサ収納容器19に収納される。そして、このセンサ収納容器19から、センサ24を一枚だけ容易に取り出すことができるようにしている。
【0029】
以下、本発明の第3の実施の形態を、図面を用いて説明する。
図7に示すように、センサ収納容器19は、上面に開口部20aを有する有底円筒状の容器20と、この容器20の上面縁に設けた蓋体21とを備えている。またセンサ収納容器19は、図8に示すように、容器20と蓋体21を接続する接続部22を備えている。この接続部22は、ヒンジ構成となっているので、この接続部22を中心として蓋体21は容器20の上面の開口部20aに対して開閉自在となっている。なお、容器20、蓋体21、接続部22は、合成樹脂で一体成形されている。
【0030】
容器20の内面には、上部から下部にかけて、上端が開口した円筒状の乾燥剤層23が一体に設けられている。この乾燥剤層23は、軟質樹脂に乾燥剤を含有させて形成している。
そしてこの状態で容器20内、具体的には乾燥剤層23で囲まれた部分には、たとえば血糖値の測定に使用される長板形状のセンサ24が、直立状態で複数枚収納される。
【0031】
この血糖値を測定するセンサ24の、図8で示す下端側には、測定装置(図示せず)に挿入する接続端子25が設けられている。またセンサ24の、図8で示す上端側には、血液を点着する点着部26が設けられている。
センサ24の長手方向の長さは、容器20の直径より大きくし、このセンサ24の長さよりも、容器20の円筒軸方向の長さである容器20の深さを大きくしている。このため、センサ24が容器20内で倒れたり、上下が逆になったりすることがなく、センサ24は、図8に示すように、接続端子25を下にして容器20の底面から立ち上がった状態で容器20内に収納される。
【0032】
使用者は、このように容器20内にセンサ24を複数枚収納させた状態で、容器20を持ち歩き、血糖値の測定の時に、容器20内から一枚のセンサ24を取り出して使用する。
センサ24の取り出しを容易にするために、本発明の第3の実施の形態においては、図7図8に示すように、容器20内にセンサ取り出し具27を挿入させている。
【0033】
このセンサ取り出し具27は、図9に示すように、細い長板形状の取り出し具本体28と、この取り出し具本体28の図9で示す下端側に設けた非接着部29と、取り出し具本体28の図9で示す上端側に設けたツマミ部30を備えている。
また、取り出し具本体28の表面には、下端の非接着部29よりもツマミ部30側に接着部31を設けている。
【0034】
さらに、取り出し具本体28の上端から接着部31側に所定寸法離れた位置には、取り出し具本体28の長手方向に直交する方向に、折り曲げ部32を形成している。なお、この折り曲げ部32から上端側を折り曲げてツマミ部30としている。
そして、取り出し具本体28の、ツマミ部30が傾斜する方向の表面に、接着部31を設けている。
【0035】
なお、取り出し具本体28は合成樹脂(弾性体の一例)で、薄板状に形成されている。
この取り出し具本体28の下端側に設けた非接着部29では、取り出し具本体28の長手方向に直交する方向の寸法、すなわち図9における左右方向である幅方向の寸法(以下、幅方向の寸法と称す)を、この非接着部29の長手方向の寸法よりも小さくしている。
また、この非接着部29よりもツマミ部30側に設けた接着部31では、幅方向の寸法を、非接着部29の、幅方向の寸法よりも大きくしている。
【0036】
さらにまた、ツマミ部30では、幅方向の寸法を、接着部31の、幅方向の寸法よりも大きくしている。
つまり、幅方向の寸法は、ツマミ部30、接着部31、非接着部29の順に小さく形成している。
また、非接着部29の長手方向の寸法は、図8に示すように、センサ24に設けられた接続端子25の長手方向の寸法よりも大きくしている。
【0037】
そして、図8に示すように、容器20内に、センサ24を、接続端子25を下にして複数枚収納し、さらに、センサ取り出し具27を、非接着部29を下にして収納する。その後、蓋体21にて容器20の開口部20aを閉成して密封する。
この時、センサ取り出し具27の下端から折り曲げ部32までの寸法は、容器20の高さと同じ、もしくは低くする。なお、本実施の形態においては、図8に示すように、センサ取り出し具27の下端から折り曲げ部32までの寸法は、容器20の高さとほぼ同じ高さとしている。
【0038】
そして、このような構成とすることにより、センサ取り出し具27の折り曲げ部32より上方のツマミ部30の上端は、容器20の高さよりも上方に位置することとなっている。
このため、図7に示すように、蓋体21を開いた状態では、ツマミ部30が容器20の開口部20aよりも上方に現れるため、使用者は、たやすくツマミ部30を摘むことができる。
【0039】
また、図8に示すように、蓋体21は、容器20側に開口部20aを有する有底の筒状体となっている。この蓋体21で容器20を閉成する時には、蓋体21は、その内底面21aをセンサ取り出し具27のツマミ部30の上端部に当接させ、このツマミ部30を折り曲げ部32を支点に押し下げることとなる。センサ取り出し具27は弾性体で形成しているため、ツマミ部30は、蓋体21内で蓄力された状態で折り曲げられる。
【0040】
以上の構成において、以下に、本実施の形態におけるセンサ取り出し具27の使用方法について説明を行う。
まず使用者は、図8で示す蓋体21で閉成された容器20から、図7で示すように蓋体21を回動させて、容器20を開ける。
この時、センサ取り出し具27のツマミ部30は、上述のごとく蓄力された状態で折り曲げられているので、容器20を開けることにより、ツマミ部30が解放され、上方へと持ち上がる。このため、使用者は、たとえば親指と人差し指を用いて、このツマミ部30を容器20の上方で容易に摘むことができる。
【0041】
次に、使用者は、図10に示すように、容器20の開口部20aが自分側になるように、容器20を傾ける。すると、センサ24は、容器20の底面から内壁面に沿って、傾けた側(図10においては下側)に積層した状態となる。
この時上述したように、幅方向の寸法は、ツマミ部30、接着部31、非接着部29の順に小さく形成している。このため、取り出し具本体28を容器20内に挿入した時でも、容器20の底面に積層したセンサ24の積層状態が目視にて、容易に観察できるものとなっている。
【0042】
その後、使用者は、最も取り出し易いセンサ24を見つけた後、ツマミ部30を操作して、接着部31を目的のセンサ24に押し当てる。この時、センサ取り出し具27は弾性体で構成されているため、取り出し具本体28はかすかに曲がり、適切な押し圧にて接着部31を目的のセンサ24の上面に押し当てることができる。
また本実施の形態においては、センサ取り出し具27の下方に設けた非接着部29の長手方向の寸法を、センサ24の下方に設けた接続端子25の長手方向の寸法よりも大きくしている。このため、接着部31が接続端子25に接着されることはない。
【0043】
さらに、非接着部29の幅方向の寸法は、接着部31よりも小さくしている。このため、非接着部29と接着部31の接続部に段差が生じるので、使用者は、容器20内においても接着部31の位置を容易に把握できるものとなる。
さらにまた、この接着部31の幅方向の寸法は、センサ24の長手方向に直交する方向の寸法とほぼ同じとしている。このため、接着部31にはセンサ24を一枚だけ接着させることができる。
【0044】
さらに、この接着部31は、取り出し具本体28の、ツマミ部30が傾斜する方向の面のみに設け、反対側の面には接着部31を設けていない。つまり、取り出し具本体28の一方の面のみに接着部31を設けている。このため、接着部31に二枚のセンサ24が接着されることはない。
その後、接着部31にセンサ24を接着させた状態から、使用者は、ツマミ部30を操作することにより、接着部31に接着したセンサ24を一枚だけ持ち上げる事ができる。
【0045】
最後に、容器20から取り出し具本体28を引き抜くと、図11に示すように、一枚のセンサ24が接着部31に接着された状態で現れることとなる。
その結果として、センサ24を一枚だけ容器20から取り出すことができる。
なお本実施の形態においては、容器20内にセンサ取り出し具27を収納した状体で説明を行ったが、容器20とセンサ取り出し具27を別々に持ち運び、センサ24を取り出す時に、センサ取り出し具27を使用しても良い。
【0046】
この時には、取り出し具本体28を、その非接着部29側から容器20に挿入すれば、接着部31にセンサ24を接着させた状態で、このセンサ24を一枚だけ容器20から取り出すことができる。
以上のように本実施の形態のセンサ取り出し具27は、長形状の取り出し具本体28と、この取り出し具本体28の一端側に設けた非接着部29と、取り出し具本体28の他端側に設けたツマミ部30とを備える。そして、取り出し具本体28の非接着部29よりもツマミ部30側に接着部31を設けた。この構成により、センサ収納容器19からセンサ24を一枚だけ容器20から取り出すことができる。
【0047】
すなわち、本実施の形態のセンサ取り出し具27は、その取り出し具本体28の非接着部29よりもツマミ部30側に接着部31を設ける。この構成により、センサ収納容器19からセンサ24を取り出すときには、この取り出し具本体28を、その非接着部29側からセンサ収納容器19に挿入すれば、接着部31にセンサ24を接着させて持ち上げることができる。この持ち上げた状態で、センサ24をセンサ収納容器19から一枚だけ容易に取り出すことができるようになる。
【0048】
(第4の実施の形態)
図12に、本発明の第4の実施の形態におけるセンサ取り出し具27aを示す。この図12に示すように、センサ取り出し具27aは、第3の実施の形態におけるセンサ取り出し具27の取り出し具本体28を細長い棒形状としたものである。より具体的には、取り出し具本体28aの中部から下端の非接着部29を、その断面が四角形状の棒体で形成している。
つまり、本実施の形態においては、取り出し具本体28aの中部から下端を細く形成した。より具体的には、たとえば、取り出し具本体28aの中部から下端の幅を、センサ24の幅の0.25枚分としている。
【0049】
このため、使用者が、取り出し具本体28aを容器20内に挿入した時に、取り出し具本体28aが細いので、容器20の底面に積層したセンサ24の積層状態がさらに確認しやすいものとなる。したがって、使用者は、接着部31aをセンサ24に容易に当接させることができる。
その後、使用者は、取り出し具本体28aの接着部31aにセンサ24を接着させた状態で、センサ24を持ち上げる。その状態で、取り出し具本体28aを容器20外に引き抜いて、接着部31aからセンサ24を取り外す。この時も、取り出し具本体28aを細く形成しているため、取り出し具本体28aがセンサ24取り外しの邪魔になることはなく、使用者は、その指でセンサ24をしっかりと摘むことができる。したがって、センサ24を取り出し具本体28aの接着部31aから、容易に引きはがすことができる。
その結果として、センサ24の取り外し時においても、使い勝手の良いものとなる。
【0050】
(第5の実施の形態)
図13に、本発明の第5の実施の形態におけるセンサ取り出し具27bを示す。この図13に示すように、センサ取り出し具27bは、第4の実施の形態におけるセンサ取り出し具27aの取り出し具本体28aを、細長い円柱状としたものである。
【0051】
このため、取り出し具本体28bに設けた接着部31bは、曲面で形成される。したがって、使用者は接着部31bの曲面の任意の位置に、センサ24を当接させれば良いものとなり、その結果として使い勝手の良いものとなる。
さらに、接着部31bは、取り出し具本体28bの表面に、その円柱形状に沿って一周させた状態で形成した。このため、当接させることのできる面積が大きくなり、接着部31bの曲面をセンサ24に容易に当接させることができる。
【0052】
なお本実施の形態においては、取り出し具本体28bを、その断面が円となる円柱で形成したが、断面が楕円形状となる柱体を用いても良い。
また、第4の実施の形態および第5の実施の形態においても、センサ取り出し具27a、センサ取り出し具27bの下端から折り曲げ部32までの寸法を、たとえば、図7の容器20の高さと同じ、もしくは低くしている。具体的には、第4の実施の形態および第5の実施の形態においても、センサ取り出し具27a、センサ取り出し具27bの下端から折り曲げ部32までの寸法は、容器20の高さとほぼ同じ高さとしている。
【0053】
そして、このような構成とすることにより、センサ取り出し具27a、センサ取り出し具27bの折り曲げ部32より上方のツマミ部30の上端は、容器20の高さよりも上方に位置することとなっている。
このため、図7に示すように、蓋体21を開いた状態では、センサ取り出し具27a、センサ取り出し具27bのツマミ部30が容器20の開口部20aよりも上方に現れるため、使用者は、たやすくツマミ部30を摘むことができる。
【0054】
以上のように本発明のセンサ収納容器は、長板形状のセンサを横倒し状態で収納する上面に開口部を有する本体ケースの開口部を開閉自在に覆う蓋と、本体ケース外にセンサを取り出すセンサ取り出し具とを備える。センサ取り出し具は、細長い形状とし、その一端側を本体ケースの開口部に接続し、他端側をこの本体ケースの開口部おいて上下方向に回動自在とする。このセンサ取り出し具の他端側にセンサ接着部を設け、このセンサ接着部には、本体ケースの底面に対向する側に接着面を設ける。この構成により、本発明のセンサ収納容器は、センサを一枚だけ容易に取り出すことができる。
【0055】
すなわち、本発明のセンサ収納容器は、その本体ケース内に横倒しで積層状態に収納したセンサの中で一番上のセンサを、細長いセンサ取り出し具の他端側に設けたセンサ接着部に接着させるものである。このため、使用者が、センサ取り出し具を上方向に回動させると、センサ接着部に接着させられた一番上のセンサだけが持ち上げられる。
その結果として、センサを一枚だけ本体ケースから取り出すことができる。
【産業上の利用可能性】
【0056】
したがって、本発明は、センサ取り出し具およびそれを収納したセンサ収納容器として、広く活用が期待されるものである。
【符号の説明】
【0057】
1 センサ収納容器
2 本体ケース
2a 開口部
2b 内壁
2c 内壁
3 蓋
4 接続部
5 センサ
6 接続端子
7 点着部
8 センサ取り出し具
9 持ち上げ具
10 センサ接着部
11 接着面
12 折り曲げ部
13 折り曲げ部
14a 固定部
14b 持ち上げ取手
15 センサ収納容器
16 本体ケース
17 センサ接着部
18 接着面
19 センサ収納容器
20 容器
20a 開口部
21 蓋体
22 接続部
23 乾燥剤層
24 センサ
25 接続端子
26 点着部
27 センサ取り出し具
27a センサ取り出し具
27b センサ取り出し具
28 取り出し具本体
28a 取り出し具本体
28b 取り出し具本体
29 非接着部
30 ツマミ部
31 接着部
31a 接着部
31b 接着部
32 折り曲げ部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13