(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図示の実施形態に基づき本発明を詳説する。
本発明に係る移動車は、
図1及び
図2に示すように、複数の車輪80を前後左右の下端に有する基台8と、第1左右水平状軸心La廻りに揺動自在に設けられた門型の操作杆1と、第2左右水平状軸心Lb廻りに揺動自在に設けられ操作杆1と連動連結されている門型の持ち上げ杆2と、身体弱者の足が載置されるステップ部材3と、を備えている。
【0010】
操作杆1は、基端部1eが基台8に枢着され、先端部1fが第1左右水平状軸心La廻りに揺動自在である。
持ち上げ杆2は、前端部2a寄りの前後中間部が基台8に枢着され、前端部2aと後端部2bが第2左右水平状軸心Lb廻りにシーソー揺動する。
ステップ部材3は、基台8の下枠部81の左右内方位置に配設され、後端部3bが下枠部81の前後中間部に枢着され、第3左右水平状軸心Lc廻りに前端部3aが揺動自在である。
【0011】
そして、持ち上げ杆2とステップ部材3を連動連結する吊り持ち連動杆4を備えている。
吊り持ち連動杆4は、上端部4cが持ち上げ杆2の前端部2aに枢着し、下端部4dがステップ部材3の前端部3aに枢着している。
左右一対の吊り持ち連動杆4,4によって、持ち上げ杆2の前端部2aの昇降と、ステップ部材3の前端部3aの昇降とが、同調するように設けている。
操作杆1が起立状の持ち上げ開始状態(
図4参照)で、ステップ部材3は吊り持ち連動杆4によって前方上傾状に保持される。
そして、操作杆1を前下方へ揺動させた持ち上げ完了状態(
図5参照)で、ステップ部材3は吊り持ち連動杆4によって前方下傾状に保持される。
【0012】
また、持ち上げ杆2と基台8を連結する伸縮部材5と、操作杆1と持ち上げ杆2とを連動連結する1本の連結杆6と、身体弱者の下腿部(膝乃至足首)に当接して支持するための下腿支持部材7と、身体弱者が着席するための座部9と、を備えている。
【0013】
基台8は、キャスター等の複数の車輪80と、前後左右に角部に車輪80が取着される平面視コの字状の下枠部81と、下枠部81の前部に立設される左右一対の支柱部82,82と、支柱部82の上部から前方突出状に設けられる鉛直壁面状の支持片部83,83と、左右一対の支柱部82,82の間に固着され伸縮部材5の下端部5dが枢着するための第1ロック用ブラケット部86と、を有している。
【0014】
操作杆1は、先端部1fに、医療・福祉従事者や親族等の介護者(操作者)が把持して揺動操作を行うための左右水平状のハンドル部11と、ハンドル部11と共に介護者が握ることが可能な解除レバー14とを有している。さらに、ハンドル部11の左右両端に連続状に設けられる左右一対の操作アーム部12,12と、一対の操作アーム部12,12の間に固設され連結杆6の前端部6aが枢着するための第1連結用ブラケット部15と、を有している。
そして、操作杆1は、左右一対の基端部1e,1eが、第1左右水平状軸心Laをもって支柱部82の上端部に枢着され、上下揺動自在である。
【0015】
持ち上げ杆2は、左右一対の持ち上げアーム部22,22と、アーム部22の前後中間位置に固着され身体弱者が把持するための左右一対の水平状の持ち手部21,21と、後端部2bに設けられ左右内方へ折れ曲がった左右一対の抜け止め用フック部23,23を有する左右一対のベルト掛け部24,24と、一対の持ち上げアーム部22,22の間に固設され連結杆6の後端部6bが枢着するための第2連結用ブラケット部25と、一対の持ち上げアーム部22,22の間に固設され伸縮部材5の上端部5cが枢着するための第2ロック用ブラケット部26と、を有している。
そして、持ち上げ杆2は、左右一対の前端部2a側が、第2左右水平状軸心Lbをもって支持片部83に枢着され、上下シーソー揺動自在である。
【0016】
連結杆6は、前端部6aが操作杆1の第1連結用ブラケット部15に枢着され、かつ、後端部6bが持ち上げ杆2の第2連結用ブラケット部25(第2左右水平状軸心Lbよりも後方位置)に枢着されている。
【0017】
伸縮部材5は、持ち上げ杆2を所望の揺動位置でロック(停止)するためのものであって、所望の伸縮長さで伸縮を阻止可能なロック機能を備えている。
伸縮部材5は、例えば、公知の耐水(防水)性を有するロック(ストッパー)機能付きガススプリングである。
伸縮部材5は、下端部5dが基台8の第1ロック用ブラケット部86に枢着され、上端部5cが持ち上げ杆2の第2ロック用ブラケット部26に枢着されている。
伸縮部材5がロック状態(伸縮不可能状態)となることで、持ち上げ杆2の揺動が阻止されると共に操作杆1の揺動が阻止される。
【0018】
そして、プッシュプルワイヤ等の操作力伝達可能可撓線材51の一端部51aを操作杆1の解除レバー14に連結し、操作力伝達可能可撓線材51の他端部51bを伸縮部材5のロック機構部に連結している。解除レバー14の非操作状態では、伸縮部材5がロック状態となるように設けている。
【0019】
操作杆1の解除レバー14を揺動操作することで、その操作力が、操作力伝達可能可撓線材51を介して、伸縮部材5のロック機構部に伝達されロックが解除され、伸縮部材5の伸縮が可能となり、持ち上げ杆2の揺動(操作杆1の揺動操作)が可能となる。
【0020】
下腿支持部材7は、平面視で前方へ窪んだ左右一対の弯曲凹状部70,70と、弯曲凹状部70の前面上部に前方突状に設けた左右一対の突片部71と、弯曲凹状部70の前面下部に設けた当り部72と、を有している。
ここで、下腿支持部材7の近傍に、ステップ部材3の前後中間部に下端部73dが枢着される左右一対の当り杆73,73と、吊り持ち連動杆4の上下中間部に前端部74aが枢着されるリンク杆74と、を設けている。
そして、当り杆73の上端部73cと、リンク杆74の後端部74bと、突片部71と、を第4左右水平状軸心Ldをもって相互に枢着している。
従って、下腿支持部材7は、第4左右水平状軸心Ld廻りに揺動自在であり、さらに、ステップ部材3の前端部3aの上下揺動及び吊り持ち連動杆4の上下移動に伴って下肢支持部材7も上下動する。
なお、吊り持ち連動杆4、伸縮部材5、連結杆6、当り杆73、リンク杆74の枢着部は、左右水平状の枢着軸心をもって枢着されている。
【0021】
次に、座部9は、鉛直状軸心Lz廻りに揺動自在、かつ、水平状軸心Ly廻りに揺動自在に設けている。
座部9は、
図6と
図7に示すように水平面状姿勢と、
図1乃至
図3と
図5に示すように、座部9の基端縁部9bが上方へ揺動した起立状姿勢と、に切換自在に設けている。
【0022】
さらに、
図1乃至
図3と
図5に示すように、座部9は、身体弱者の乗降動作や持ち上げや吊り下げ動作の邪魔にならないように起立状姿勢で左右一方側に寄せて配設される座部退避姿勢と、
図6と
図7に示すように乗車した身体弱者の臀部(尻部)の下方位置に水平面状姿勢で配設される座部着席可能姿勢と、に切り替わるように設けている。
座部退避姿勢において、座部9は身体弱者の動作予定範囲外に配設され、表て面9cが基台8の左右内方へ向いて、基端縁部9bが持ち上がった先端下傾状の起立状姿勢に保持されている。
【0023】
図1乃至
図3に於て、座部9は、先端縁部9a近傍の裏面9d側に、その先端縁部9aに沿って配設される円筒部90を有している。
また、基台8の下枠部81の左右一方側縁部81fに立設した円柱状部87に外嵌状に配設され鉛直状軸心Lz廻りに回転可能な外筒部91aと、外筒部91aの上部から水平状に突出する横断面円形状の支持部91bと、を有するL字状の揺動部材91を設けている。
そして、座部9の円筒部90を、揺動部材91の支持部91bに外嵌状に配設している。
座部9を、円柱状部87の鉛直状軸心Lz廻りに揺動自在かつ、支持部91bの水平状軸心Ly廻りに揺動自在としている。なお、
図4に於て、座部9や、揺動部材91及び円柱状部87の一部を図示省略している。
【0024】
さらに、揺動部材91の外筒部91aの筒壁部に、カム溝(円筒溝カム型のガイド孔)95を貫設している。
また、円柱状部87に、上記カム溝95に差し込まれるベアリングから成るガイドローラ96を突設している。
カム溝95は、
図2と
図4と
図5に示すように、座部退避姿勢(揺動部材91の支持部91bが前後方向に沿うように配設された位置)でガイドローラ96に当接する下端縁と、
図6と
図7に示すように、座部着席可能姿勢(支持部91bが左右方向に沿うように配設された位置)でガイドローラ96に当接する上端縁と、を有している。
カム溝95は、下端縁部を有する周方向の水平状部と、水平状部に連結され上端縁部を有する上下螺旋方向の傾斜部と、を有している。
【0025】
そして、
図3に示すように、円柱状部87に、ガイドローラ96を介して引っ掛け部材93を突設し、その引っ掛け部材93と、座部9の先端縁部9aに設けた突片9gと、をワイヤ等の金属製の可撓線材92で接続している。
座部退避姿勢において、可撓線材92の張力(テンション)によって、座部9は先端縁部9a(突片9g)が下方へ引き寄せられ、先端下傾状の起立状姿勢に保持されている。
また、座部退避姿勢において、ガイドローラ96がカム溝95の下端縁部に当接すると共にカム溝95の水平状部に対応して、揺動部材91が保持されている。
【0026】
座部退避姿勢(
図5参照)から、介護者が座部9を左右内方へ揺動させると、外筒部91aが鉛直状軸心Lz廻りに回転され、ガイドローラ96に、カム溝95の傾斜部が対応する。すると、カム溝95に沿って揺動部材91は自重により降下しつつ鉛直状軸心Lz廻りに揺動する。揺動部材91の降下に伴って、可撓線材92が緩み、その緩み代だけ、座部9の自重により(自動で)基端縁部9bが倒れるように水平状軸心Ly廻りに揺動して、座部着席可能姿勢(
図6参照)になる。
つまり、カム溝95の傾斜部がガイドローラ96が対応すると、自重によって座部9は、左右内方乃至前方へ向って鉛直状軸心Lz廻りに揺動すると共に水平面状姿勢へ揺動する。
【0027】
また、座部着席可能姿勢(
図6参照)から、介護者が水平面状の座部9を左右一方側(左右外方)へ揺動させると、外筒部91aが鉛直状軸心Lz廻りに回転され、カム溝95の傾斜部によって揺動部材91が上昇する。揺動部材91の上昇に伴って、座部9の先端縁部9aに可撓線材92のテンションが作用して突片9gを下方へ引き寄せ、その引き寄せによって基端縁部9bが起き上がる起立状姿勢に揺動し、座部退避姿勢(
図5参照)になる。
【0028】
即ち、座部9の水平面状姿勢と起立状姿勢との切換えは、介護者が座部9を鉛直状軸心Lz廻りに揺動させれば、座部9に水平状軸心Ly廻りに揺動させる操作力を付与せずとも、自動で、水平面状姿勢と起立状姿勢とに切り替わる。
【0029】
また、座部9が水平面状姿勢となった位置で、座部9の水平状軸心Ly廻りの揺動を阻止するストッパ機構を備えている。
ストッパ機構は、
図3に示すように、支持部91bからラジアル外方(下方)へ突設されたストッパ部98と、座部9の円筒部90の外周筒壁部に周方向に沿って貫設された長孔99と、を備え、座部9が水平面状姿勢となった際に、長孔99の一端縁99aにストッパ部98が当接して、円筒部90の水平状軸心Ly廻りの回動を阻止して、座部9が後方下傾状となるのを阻止する(水平面状に保持する)。
【0030】
また、
図4乃至
図7に示すように、フック部23にて左右外方への抜けが防止されるようにベルト掛け部24に懸架される(引っ掛けられる)U字状ベルト部20bと、ベルト部20bに接続され身体弱者の背部(腰部乃至肩甲骨近傍)を支持するためのパッド部20aと、を有するスリング部材20を備えている。
【0031】
また、
図2と、
図4乃至
図7に二点鎖線で簡略して図示するが、下枠部81の前部に、フットペダルにて操作可能なフロアロック機構10を設けている。フットペダルを操作することで、押圧部材が、床面(車輪走行面)Gに押圧し、車輪80による走行を阻止するようにしている。なお、
図1においては、フロアロック機構10は図示省略している。
【0032】
また、移動車全体として、耐水性を有するように、各部品を、樹脂製やステンレス製の製作品や市販品、防錆処理や防水処理を施した製作品や市販品を組み合わせて製作し、身体弱者を乗車させたまま洗髪やシャワーを浴びることを可能としている。
【0033】
次に、本発明の移動車の作用(使用方法)について説明する。
先ず、
図4に示すように、ベッドの側縁や車椅子等に着席している身体弱者の正面に配設し、フロアロック機構10をフットペダル操作してロック状態にし、車輪80による走行を阻止する(床面Gに固定する)。
【0034】
そして、ステップ部材3に足を載置させると共に、下腿支持部材7の弯曲凹状部70に身体弱者の下腿部を当接させる。また、身体弱者に持ち手部21を把持させる。
ステップ部材3は前方上傾状であるので、足首に負担をかけずに、足裏をステップ部材3に密着させることができる。
また、下腿支持部材7は、第4左右水平状軸心Ld廻りに揺動して、身体弱者の体格に沿って密着する。
【0035】
そして、スリング部材20を持ち上げ杆2と身体弱者に装着する。
スリング部材20のパッド部20aを身体弱者の背部に当接させると共に、ベルト部20bを、身体弱者の脇下を通してベルト掛け部24の両端部に掛け、フック部23にて左右外方への抜けを防止する。パッド部20aの当接位置は、肩甲骨近傍、腰部、臀部等自由である。
【0036】
そして、図示省略の介護者が、解除レバー14を操作して、伸縮部材5の伸縮ロックを解除し、伸縮ロック解除したまま(解除レバー14を操作したまま)、操作杆1のハンドル部11(先端部1f)を矢印Eのように前方(下方)へ揺動操作する。
【0037】
すると、
図5に示すように、持ち上げ杆2の後端部2b(ベルト掛け部24)が前方かつ上方へ移動し、持ち手部21も前方へ移動する。身体弱者は着席姿勢から上半身が前上方へ引き寄せられて起立姿勢となる。
さらに、吊り持ち連動杆4がステップ部材3の前端部3aを降下させるので、身体弱者の体重(重心)が、前方へ移動しやすくなる。
また、ステップ部材3の揺動に連動して下腿支持部材7も降下し、身体弱者に常に当接(フィット)する。また、伸縮部材5は、伸長する。
【0038】
ここで、
図4から
図5に示すように、身体弱者を持ち上げる際にステップ部材3にかかる身体弱者の荷重は、吊り持ち連動杆4を引き下げる力となる。その力は、持ち上げ杆2の後端部2bを持ち上げる力となる。
つまり、身体弱者の荷重(体重)を、身体弱者を持ち上げるための操作力として利用でき、身体弱者の荷重がステップ部材3へ移るにつれて、操作杆1を操作する介護者の負担が軽減される。
【0039】
身体弱者を起立姿勢にした状態で、介護者(操作者)が解除レバー14の操作を止めると、伸縮部材5の伸縮が阻止され、持ち上げ杆2の揺動が阻止される。従って、介護者が操作杆1から手を離しても身体弱者の起立姿勢は保持される。この起立姿勢の際にスリング部材20に身体弱者は体重を掛けることで、足腰に負担がかからず姿勢が保持される。
なお、この起立姿勢での移動(走行)や待機も可能である。
【0040】
そして、介護者が、座部9を鉛直状軸心Lz廻りに左右内方へ揺動させると、座部9が起立状姿勢から、
図6に示すように、水平面状に姿勢に自動で切り替わる。
つまり、座部9が、座部退避姿勢から着席可能姿勢となる。そして、介護者が操作杆1のハンドル部11を把持すると共に解除レバー14を操作して、伸縮部材5の伸縮を解除し操作杆1を上後方へ揺動させると、持ち上げ杆2の後端部2bが降下し、伸縮部材5が短縮して、
図7に示すように、身体弱者を座部9に着席させて、乗車が完了する。
【0041】
身体弱者の着席後に、解除レバー14の操作をやめ、フロアロック機構10のロックを解除し、操作杆1のハンドル部11を把持して牽引することで、車輪80にて走行でき移動させることができる。
身体弱者を降車させる場合(降車作業)は、上述の乗車作業と逆の手順で良く(
図7、
図6、
図5、
図4と、順次行えば良く)、ベッドから車イスへの移乗や、ベッドからベッドへの移載等も可能である。
また、座部9の中央部に貫通孔(窓部)を有する便座型とすることで、座部9の下方位置に仮設便器を配設して排泄を行うことも可能である。
【0042】
なお、本発明は、設計変更可能であって、座部9を省略したものであっても良い。また、座部9の形状は便座型に限らず自由である。伸縮部材5は操作杆1と基台8を連結するように設けても良い。
なお、本発明は、身体弱者から見た方向で方向を説明している。また、各部材の名称に用いた「杆」や「柱」とは中実形状を意味せずパイプ形状であっても良い。
【0043】
以上のように本発明は、第1左右水平状軸心La廻りに揺動自在に設けられた操作杆1と、操作杆1に連結されると共に第2左右水平状軸心Lb廻りに揺動自在に設けられ後端部2b側が上昇して身体弱者を着席姿勢から起立姿勢に持ち上げるための持ち上げ杆2と、身体弱者の足が載置されると共に第3左右水平状軸心Lc廻りに前端部が揺動自在に設けられたステップ部材3と、持ち上げ杆2の前端部2aとステップ部材3の前端部3aとに枢着される吊り持ち連動杆4と、を備え、持ち上げ杆2の後端部2bの上昇に伴って、ステップ部材3の前端部3aが降下するように構成したので、操作杆1の操作に伴って、ステップ部材3が前方下傾状となって容易に身体弱者を起立状姿勢にできる。ステップ部材3に係る身体弱者の荷重を、操作補助力に変換でき、介護者の操作負担を軽減できる。身体弱者を起立状姿勢に容易に持ち上げることができる。電動モータや油圧ポンプ等の電気機器が不要で手動で軽く持ち上げることができる。
【0044】
また、身体弱者が着席するための座部9を鉛直状軸心Lz廻りに揺動自在に設け、さらに、水平面状姿勢と、水平面状姿勢から座部9の基端縁部9bが上方へ揺動した起立状姿勢と、に切換自在に設けたので、身体弱者の乗り降りや移載や移乗を容易かつスムーズに行うことができる。身体弱者を安全に昇降させることができる。
【解決手段】第1左右水平状軸心La廻りに揺動自在に設けられた操作杆1と、操作杆1に連結されると共に第2左右水平状軸心Lb廻りに揺動自在に設けられ後端部2b側が上昇して身体弱者を着席姿勢から起立姿勢に持ち上げるための持ち上げ杆2と、身体弱者の足が載置されると共に第3左右水平状軸心Lc廻りに前端部3aが揺動自在に設けられたステップ部材3と、持ち上げ杆2の前端部2aとステップ部材3の前端部3aとに枢着される吊り持ち連動杆4と、を備え、持ち上げ杆2の後端部2bの上昇に伴って、ステップ部材3の前端部3aが降下するように構成した。