【実施例】
【0051】
次に、本発明の実施例について説明する。なお、以下の説明及び図面においては、同一又は同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0052】
[第1実施例]
まず、本発明の第1実施例について、
図2〜
図11を参照して説明する。
【0053】
<構成>
図2には、第1実施例に係る表示制御装置100Aの構成が示されている。この表示制御装置100Aは、上述した実施形態に係る表示制御装置700の一態様となっている。
【0054】
表示制御装置100Aは、選択可能情報源210Aから送られた選択可能情報を受ける。そして、表示制御装置100Aは、選択可能情報の一覧表示の制御を表示ユニット220に対して行う。
【0055】
上記の選択可能情報源210Aは、アンテナ211と、フロントエンドユニット212
1,212
2とを備えている。また、選択可能情報源210Aは、再生処理ユニット213と、音出力ユニット214とを備えている。さらに、選択可能情報源210Aは、レベル検出ユニット215と、スキャン処理ユニット216とを備えている。
【0056】
選択可能情報源210Aでは、フロントエンドユニット212
1が、アンテナ211から送られた受信信号を受ける。そして、フロントエンドユニット212
1が、表示制御装置100Aにより選局指定されたFM放送局に対応したチャンネル周波数帯の信号を、所定の中間周波数帯の信号(以下、「再生用中間周波信号」という)に変換する。こうして得られた再生用中間周波信号に対して、再生処理ユニット213が、検波処理、復調処理等を行い、出力音声信号を生成する。音出力ユニット214は、当該生成された出力音声信号に従って、選局指定された放送局に対応する再生音声を出力する。
【0057】
また、選択可能情報源210Aでは、フロントエンドユニット212
2が、アンテナ211から送られた受信信号に含まれる、スキャン処理ユニット216により選局指定されたFM放送局に対応したチャンネル周波数帯の信号を、所定の中間周波数帯の信号(以下、「スキャン用中間周波信号」という)に変換する。こうして得られたスキャン用中間周波信号の信号レベルが、レベル検出ユニット215により検出される、ここで、レベル検出ユニット215による検出結果は、スキャン処理ユニット216により選局指定された放送局から送信された放送波の電界強度に対応している。
【0058】
スキャン処理ユニット216は、FM放送周波数帯において、FM放送波が存在する可能性のあるチャンネルの選局指定を順次行う。そして、スキャン処理ユニット216は、各チャンネルの放送波の電界強度の検出結果に基づいて、各時点において再生可能な放送波を受信できているチャンネルを検出するスキャン処理を周期的に実行する。そして、スキャン処理ユニット216は、一周期分のスキャン処理を実行するたびに、受信可能であると検出された放送局の一覧情報を、スキャン情報として、表示制御装置100Aへ送る。
【0059】
上記の表示ユニット220は、例えば、液晶パネル、有機EL(Electro Luminescence)パネル、PDP(Plasma Display Panel)等の表示デバイスを備えて構成されている。この表示ユニット220は、表示制御装置100Aから送られた表示データに基づいて、当該表示デバイスに情報画像を表示する。
【0060】
なお、第1実施例では、表示制御装置100Aと、選択可能情報源210Aと、表示ユニット220とから、FM放送受信装置が構成されるようになっている。
【0061】
《表示制御装置100Aの構成》
図2に示されるように、表示制御装置100Aは、記憶ユニット110Aと、入力ユニット120と、制御ユニット130Aとを備えている。
【0062】
上記の記憶ユニット110Aは、不揮発性記憶素子を備えて構成されている。この記憶ユニット110Aには、表示制御装置100Aで利用される様々な情報データが記憶される。記憶ユニット110Aには、制御ユニット130Aがアクセス可能となっている。
【0063】
なお、記憶ユニット110Aに記憶される情報データについては、後述する。
【0064】
上記の入力ユニット120は、第1実施例では、カーソル移動キーと、選択決定キーとを有するキーボードとなっている。入力ユニット120に対する操作結果は、入力操作データとして、制御ユニット130Aへ送られる。この入力ユニット120は、上述した入力部720の機能を果たすようになっている。
【0065】
上記の制御ユニット130Aは、CPUを備えて構成されている。この制御ユニット130Aは、記憶ユニット110Aに記憶されているプログラムを実行することにより、表示ユニット220による表示を制御する。なお、制御ユニット130Aは、上述した実施形態における第1取得部710、検出部730、第2取得部740及び表示制御部750の機能を果たすようになっている。
【0066】
制御ユニット130Aは、入力ユニット120から送られた入力操作データを受ける。そして、制御ユニット130Aは、当該入力操作データに基づいて、表示ユニット220に一覧表示されている放送局情報(選択可能情報)のいずれかを選択する意思(以下、「選択意思」)を検出する。かかる選択意思の検出に際して、制御ユニット130Aは、カーソル移動キーが操作されている場合には、選択意思の検出状態であると判断する。また、カーソル移動キー又は選択キーが操作された後、いずれのキー操作も行われないまま所定時間が経過した場合には、選択意思の非検出状態であると判断する。
【0067】
また、制御ユニット130Aは、選択可能情報源210Aから送られたスキャン情報を受ける。そして、制御ユニット130Aは、当該スキャン情報に基づいて、表示ユニット220に対し、選択意思の非検出状態の場合には、後述する第1表示制御を行うとともに、選択意思の検出状態の場合には、後述する第2表示制御を行う。
【0068】
なお、制御ユニット130Aは、入力操作データとして選択決定キーが押下された旨を受けると、その時点におけるカーソル位置に表示されている放送局情報に対応する放送局の選局指令を生成する。そして、制御ユニット130Aは、生成された選局指令を、選択可能情報源210Aのフロントエンドユニット212
1へ送る。この結果、当該選局指令がなされた放送局の放送内容が、再生出力される。
【0069】
《記憶ユニット110Aに記憶される情報データ》
次に、記憶ユニット110Aに記憶される情報データについて説明する。記憶ユニット110Aに記憶される情報データには、上述したプログラムに加えて、
図3に示されるように、受信可能放送局リストSLT及び表示リストDLTAが含まれている。
【0070】
上記の受信可能放送局リストSLTには、現時点において受信可能な放送局の周波数情報が、表示順及び選局フラグと関連付けられて登録される。ここで、第1実施例では、表示順は、放送周波数帯が低い順となっている。また、選局フラグは、選局中の放送局に対して「ON」とされ、選局中でない放送局に対して「OFF」とされるようになっている。このため、選局フラグは、受信可能放送局リストSLTに登録されている放送局情報のうちで、多くても1つの放送局情報について「ON」とされるようになっている。
【0071】
なお、受信可能放送局リストSLTは、後述するようにして、制御ユニット130Aにより更新される。
【0072】
上記の表示リストDLTAには、現時点において表示ユニット220に表示すべき放送局情報に対応する表示データを作成するための情報が登録されている。この表示リストDLTAには、通常表示リストNDLA及び追加表示リストADLAが含まれている。
【0073】
上記の通常表示リストNDLAには、現時点において表示ユニット220における後述する通常表示領域に表示すべき放送局情報に対応する通常領域表示データを作成するための情報が登録されている。この通常表示リストNDLAには、放送局の周波数情報が、表示位置、選局フラグ及び受信可否フラグと関連付けられて登録される。
【0074】
ここで、表示位置は、通常表示領域における放送局情報が表示される位置を示している。また、選局フラグは、上述した受信可能放送局リストSLTの場合と同様である。また、受信可否フラグは、通常表示リストNDLAに登録中の放送局のうち、現時点において再生出力可能な放送局に対して「ON」とされ、再生出力できない放送局に対して「OFF」とされるようになっている。
【0075】
上記の追加表示リストADLAには、現時点において表示ユニット220における後述する追加表示領域に表示すべき放送局情報に対応する追加領域表示データを作成するための情報が登録されている。この追加表示リストADLAには、通常表示リストNDLAの場合と同様に、放送局の周波数情報が、表示位置、選局フラグ及び受信可否フラグと関連付けられて登録される。なお、
図3において、情報登録がなされていない場合には、「***」の表記がなされている。
【0076】
なお、表示リストDLTAは、後述するようにして、制御ユニット130Aにより更新される。
【0077】
《表示ユニット220の表示画面内の領域配置》
次に、第1実施例における表示ユニット220の表示画面内の領域配置について説明する。
【0078】
第1実施例では、
図4(A)に示されるように、表示ユニット220の表示画面は、選局表示領域SDRと、通常表示領域NDRAと、追加表示領域ADRAとに分割されている。ここで、選局表示領域SDRには、選局中の放送局情報が表示される。
【0079】
また、通常表示領域NDRAには、上述した通常表示リストNDLAに登録された放送局情報が表示される。この通常表示領域NDRAでは、
図4(B)に示されるように、位置NPAj(j=1,2,…)に対応する個別領域が定義されている。
【0080】
また、追加表示領域ADRAには、上述した追加表示リストADLAに登録された放送局情報が表示される。この追加表示領域ADRAでは、
図4(C)に示されるように、位置APAk(k=1,2,…)に対応する個別領域が定義されている。
【0081】
<動作>
次に、上記のように構成された表示制御装置100Aの動作について、制御ユニット130Aにより実行される表示制御処理に主に着目して説明する。
【0082】
なお、選択可能情報源210Aのスキャン処理ユニット216は、再生可能な放送波を受信できているチャンネルのスキャン処理を行っているものとする。この結果、スキャン処理ユニット216からは、逐次、スキャン情報が表示制御装置100Aへ送られているものとする。
【0083】
また、当初においては、選択意思の非検出状態であり、記憶ユニット110A内の表示リストDLTAにおける通常表示リストNDLAには、受信可能放送局リストSLTに登録されている放送局情報のそれぞれに1対1に対応する個別表示情報が、受信可否フラグが「ON」とされて、登録されているものとする。また、追加表示リストADLAには、個別表示情報が登録されていないものとする。
【0084】
この結果、当初においては、表示ユニット220の通常表示領域NDRAには、現時点で受信可能な放送局情報が表示されているとともに、追加表示領域ADRAには、放送局情報の表示がされていないものとする。
【0085】
また、当初においては、いずれの放送局も選局されていないものとする。この結果、選局表示領域SDRには、放送局情報の表示がされていないものとする。
【0086】
表示制御処理に際しては、制御ユニット130Aは、
図5に示されるように、まず、ステップS11において、選択意思の検出状態であるか否かを判定する。かかる判定に際して、制御ユニット130Aは、入力ユニット120におけるカーソル移動キー又は選択キーが最後に操作された後の経過時間が所定時間以内であるか否かを判定する。
【0087】
ステップS11における判定の結果が否定的であった場合(ステップS11:N)には、処理はステップS12へ進み、選択意思の非検出状態での表示制御処理である第1表示制御処理が開始される。このステップS12では、制御ユニット130Aが、後述する第2表示制御処理による変更画面を表示中か否かを判定する。この判定の結果が否定的であった場合(ステップS12:N)には、処理は後述するステップS14へ進む。
【0088】
ステップS12における判定の結果が肯定的であった場合(ステップS12:Y)には、処理はステップS13へ進む。このステップS13では、制御ユニット130Aが、表示リストDLTAを変更した上で、変更された表示リストDLTAに従って、表示ユニット220における表示を変更させる。
【0089】
ステップS13では、まず、制御ユニット130Aが、その時点における受信可能な放送局情報が登録されている受信可能放送局リストSLTの登録内容に対応するように、通常表示リストNDLAを変更する。この結果、通常表示リストNDLAには、その時点における受信可能な放送局情報が、表示位置、選局フラグ及び受信可否フラグと関連付けられて登録される。
【0090】
なお、こうして更新された通常表示リストNDLAでは、放送局情報のそれぞれに対応する選局フラグは、更新前の値が継承される。また、放送局情報のそれぞれに対応する受信可否フラグは、全て「ON」となる。
【0091】
また、制御ユニット130Aは、追加表示リストADLAの登録内容をクリアする。この結果、更新前において追加表示リストADLAに放送局情報が登録されていたとしても、追加表示リストADLAには放送局情報が登録されていない状態となる。
【0092】
引き続き、制御ユニット130Aが、通常表示リストNDLA及び追加表示リストADLAにおける変更内容に対応する表示変更を行うための表示データを生成し、生成された表示データを表示ユニット220へ送る。この結果、表示ユニット220における通常表示領域NDRAには、受信可能放送局の情報が、周波数順に表示されるとともに、追加表示領域ADRAには、受信可能放送局の情報が表示されない状態となる。
【0093】
次にステップS14において、制御ユニット130Aが、スキャン処理ユニット216から新たなスキャン情報を受けたか否かを判定する。この判定の結果が否定的であった場合(ステップS14:N)には、表示ユニット220における表示内容を変更させることなく、第1表示制御処理が終了する。そして、処理はステップS11へ戻る。
【0094】
ステップS14における判定の結果が肯定的であった場合(ステップS14:Y)には、処理はステップS15へ進む。このステップS15では、制御ユニット130Aが、新たに受けたスキャン情報と、受信可能放送局リストSLTとに基づいて、受信可能放送局が変化したか否かを判定する。
【0095】
ステップS15における判定の結果が否定的であった場合(ステップS15:N)には、表示ユニット220における表示内容を変更させることなく、第1表示制御処理が終了する。そして、処理はステップS11へ戻る。
【0096】
ステップS15における判定の結果が肯定的であった場合(ステップS15:Y)には、処理はステップS16へ進む。このステップS16では、制御ユニット130Aが、新たに受けたスキャン情報に基づいて、受信可能放送局リストSLTの内容を、現時点で受信可能な放送局に対応する放送局情報を、周波数順に並べた内容に変更する。
【0097】
次に、ステップS17において、制御ユニット130Aが、ステップS16の処理により変更された受信可能放送局リストSLTにおける登録内容に従って、現時点において受信可能な放送局に関する放送局情報に基づいて、表示位置の順番が周波数順となるように、通常表示リストNDLAを変更する。そして、制御ユニット130Aが、変更された通常表示リストNDLAにおける登録内容に従って、現時点で受信可能な放送局の情報を、周波数順に通常表示領域NDRAに表示させるように表示データを変更し、変更された表示データを表示ユニット220へ送る。この結果、通常表示領域NDRAにおける表示が変更される。
【0098】
こうしてステップS17の処理が終了すると、第1表示制御処理が終了する。そして、処理はステップS11へ戻る。
【0099】
上述したステップS11における判定の結果が肯定的であった場合(ステップS11:Y)には、処理はステップS18へ進む。このステップS18では、制御ユニット130Aが、第2表示制御処理を実行する。そして、ステップS18の処理が終了すると、処理はステップS11へ戻る。
【0100】
以後、ステップS11〜S18の処理が繰り返される。この結果、選択意思の検出状態であるか否かに対応した表示制御処理が実行される。
【0101】
《第2表示制御処理》
次に、選択意思の検出状態における表示制御処理である第2表示制御処理に説明する。
【0102】
第2表示制御処理では、
図6に示されるように、まず、ステップS21において、制御ユニット130Aが、スキャン処理ユニット216から新たなスキャン情報を受けたか否かを判定する。この判定の結果が否定的であった場合(ステップS21:N)には、後述するステップS26へ進む。
【0103】
ステップS21における判定の結果が肯定的であった場合(ステップS21:Y)には、処理はステップS22へ進む。このステップS22では、制御ユニット130Aが、新たなスキャン情報及びその時点での受信可能放送局リストSLTにおける登録内容に基づいて、受信可能放送局が変化したか否かを判定する。この判定の結果が否定的であった場合(ステップS22:N)には、ステップS26へ進む。
【0104】
ステップS22における判定の結果が肯定的であった場合(ステップS22:Y)には、処理はステップS23へ進む。このステップS23では、制御ユニット130Aが、新たなスキャン情報に対応するように受信可能放送局リストSLTを変更する。この結果、受信可能放送局リストSLTにおける登録内容が、現時点において受信可能な放送局に関する情報のみに変更される。
【0105】
次に、ステップS24において、制御ユニット130Aが、更新された受信可能放送局リストSLT及びその時点での表示リストDLTAにおける登録内容に基づいて、表示リストDLTAを変更する。かかる表示リストDLTAの変更処理については、後述する。
【0106】
次いで、ステップS25において、制御ユニット130Aが、変更された表示リストDLTAにおける登録内容に基づいて、表示ユニット220に表示すべき表示に対応する表示データを生成し、生成された表示データを表示ユニット220へ送る。この結果、表示ユニット220に、変更された表示リストDLTAに対応した表示が行われる。
【0107】
次に、ステップS26において、制御ユニット130Aが、選択決定キーが押下されて放送局選択が行われたか否かを判定する。この判定の結果が否定的であった場合(ステップS26:N)には、ステップS18の処理が終了する。そして、処理は、
図5のステップS11へ戻る。
【0108】
ステップS26における判定の結果が肯定的であった場合(ステップS26:Y)には、処理はステップS27へ進む。このステップS27では、制御ユニット130Aが、その時点におけるカーソル位置に表示されている放送局情報に対応する放送局が選局されたと判断する。
【0109】
引き続き、制御ユニット130Aは、選局された放送局に関する選局指令を生成し、生成された選局指令を、選択可能情報源210Aにおけるフロントエンドユニット212
1へ送る。この結果、選局された放送局が放送した音声が再生出力される。
【0110】
そして、制御ユニット130Aは、受信可能放送局リストSLT及び表示リストDLTA内の選局された放送局に対応する選局フラグを「ON」に設定する。なお、それまで受信可能放送局リストSLT及び表示リストDLTA内において「ON」とされていた選局フラグがあった場合には、その選局フラグを「OFF」としたうえで、新たに選局された放送局に対応する選局フラグを「ON」に設定する。
【0111】
次に、ステップS28において、制御ユニット130Aが、新たに「ON」とされた選局フラグに対応する放送局情報を選局表示領域SDRに表示するための表示データを生成し、生成された表示データを表示ユニット220へ送る。この結果、選局表示領域SDRに、新たに選局された放送局に対応する放送局情報が表示される。
【0112】
こうしてステップS28の処理が終了すると、ステップS18の処理が終了する。そして、処理は、
図5のステップS11へ戻る。
【0113】
《表示リストDLTAの変更処理》
次に、上述したステップS24における表示リストDLTAの変更処理について説明する。
【0114】
表示リストDLTAの変更処理に際しては、
図7に示されるように、まず、ステップS31において、制御ユニット130Aが、表示中の放送局に受信可否の変化があるか否かを判定する。この判定の結果が否定的であった場合(ステップS31:N)には、処理は、後述するステップS33へ進む。
【0115】
ステップS31における判定の結果が肯定的であった場合(ステップS31:Y)には、処理はステップS32へ進む。このステップS32では、制御ユニット130Aが、表示中の放送局の受信可否の変化を反映するように、表示リストDLTA中の受信可否フラグを変更する。
【0116】
次に、ステップS33において、制御ユニット130Aが、表示していない受信可能放送局があるか否かを判定する。この判定の結果が否定的であった場合(ステップS33:N)には、ステップS24の処理が終了する。そして、処理は、
図6のステップS25へ進む。
【0117】
ステップS33における判定の結果が肯定的であった場合(ステップS33:Y)には、処理はステップS34へ進む。このステップS34では、制御ユニット130Aが、表示していない受信可能放送局の放送局情報について、選局フラグ「OFF」及び受信可否フラグ「ON」と関連付けて追加表示リストADLAに登録する。
【0118】
こうしてステップS34の処理が終了すると、ステップS24の処理が終了する。そして、処理は、
図6のステップS25へ進む。
【0119】
図8〜
図11には、表示制御装置100Aによる制御のもとにおける、受信可能放送局リストSLT及び表示リストDLTAの変更例、並びに、表示ユニット220への表示例が示されている。ここで、
図8には、選択意思の非検出状態で受信可能放送局が変化した場合における例が示されている。この
図8の表示例では、
図8(A)に示されるように、受信可能な放送局が、周波数「DEF[Hz]」の放送局、及び、周波数「LMN[Hz]」の放送局であったのが、
図8(B)に示されるように、新たに周波数「ABC[Hz]」の放送局の加わった場合が示されている。
【0120】
また、
図9の表示例では、選択意思の検出状態において、
図8(B)を再掲する
図9(A)の状態から、
図9(B)に示されるように、周波数「LMN[Hz]」の放送局が受信不可となるとともに、受信可能な放送局として周波数「XYZ[Hz]」の放送局が加わった場合が示されている。なお、
図9(B)においては、受信不可となった周波数「LMN[Hz]」の放送局の情報が枠付表示される場合が示されている。
【0121】
また、
図10の表示例では、選択意思の検出状態において、
図9(B)を再掲する
図10(A)の状態から、
図10(B)に示されるように、周波数「DEF[Hz]」の放送局が選局された場合が示されている。また、
図11の表示例では、
図10(B)を再掲する
図11(A)の状態において、選択意思の検出状態から選択意思の非検出状態へ変化した場合が示されている。
【0122】
以上説明したように、第1実施例では、制御ユニット130Aが、入力ユニット120に対して行われた入力操作に基づいて、表示ユニット220における選択可能情報の一覧表示に従って選択可能情報の選択を行う利用者の選択意思の検出状態を検出する。そして、選択意思の検出状態が検出されている場合には、制御ユニット130Aが、当該選択意思の検出状態の開始が検出された際に表示されている放送局情報のそれぞれについて、表示位置を変更しない表示制御を行う。したがって、第1実施例によれば、選択対象に対応する選択可能情報の一覧内容が刻々変化する場合であっても、利用者が一覧表示に従って選択可能情報の選択を行う際における誤選択の発生を抑制することができる。
【0123】
また、第1実施例では、選択意思の検出状態において、一覧表示中の放送局情報のうちで受信不可となることにより選択できなくなったものについて、選択できないことを明示しつつ、表示位置を変更しない表示を保持する。このため、選択できない放送局情報を選択してしまうことを防止することができる。
【0124】
また、第1実施例では、選択意思の検出状態において、その開始の際には選択可能ではなかったが、その後に選択可能となった新たな放送局情報を、選択意思の検出状態の開始の際から表示されている放送局情報が表示されている位置とは異なる位置に表示させる。このため、選択可能な放送局情報を漏れなく表示することができる。
【0125】
[第2実施例]
次に、本発明の第2実施例について、
図12〜
図19を参照して説明する。
【0126】
<構成>
図12には、第2実施例に係る表示制御装置100Bの構成が示されている。この表示制御装置100Bは、上述した実施形態に係る表示制御装置700の一態様となっている。
【0127】
表示制御装置100Bは、選択可能情報源210Bから送られた選択可能情報を受ける。そして、表示制御装置100Bは、選択可能情報の一覧表示の制御を表示ユニット220に対して行う。
【0128】
上記の選択可能情報源210Bは、ネットワーク300を介して、外部と通信を行う通信ユニット219を備えている。表示制御装置100Bは、通信ユニット219を介して、外部との通信を行うようになっている。かかる外部との通信には、ツイート情報の受信が含まれている。
【0129】
なお、第2実施例では、表示制御装置100Bと、選択可能情報源210B、表示ユニット220とから、通信端末装置が構成されるようになっている。
【0130】
《表示制御装置100Bの構成》
図12に示されるように、表示制御装置100Bは、記憶ユニット110Bと、入力ユニット120と、制御ユニット130Bとを備えている。
【0131】
上記の記憶ユニット110Bは、上述した第1実施例における記憶ユニット110Aと同様に、不揮発性記憶素子を備えて構成されている。この記憶ユニット110Bには、表示制御装置100Bで利用される様々な情報データが記憶される。記憶ユニット110Bには、制御ユニット130Bがアクセス可能となっている。
【0132】
なお、記憶ユニット110Bに記憶される情報データについては、後述する。
【0133】
上記の制御ユニット130Bは、上述した第1実施例における制御ユニット130Aと同様に、CPUを備えて構成されている。この制御ユニット130Bは、記憶ユニット110Bに記憶されているプログラムを実行することにより、表示ユニット220による表示を制御する。
【0134】
制御ユニット130Bは、入力ユニット120から送られた入力操作データを受ける。そして、制御ユニット130Bは、当該入力操作データに基づいて、表示ユニット220に一覧表示されているツイート情報(選択可能情報)のいずれかを選択する意思(以下、「選択意思」)を検出する。かかる選択意思の検出に際して、制御ユニット130Bは、制御ユニット130Aの場合と同様に、カーソル移動キーが操作されている場合には、選択意思の検出状態であると判断する。また、カーソル移動キー又は選択キーが操作された後、いずれのキー操作も行われないまま所定時間が経過した場合には、選択意思の非検出状態であると判断する。
【0135】
また、制御ユニット130Bは、選択可能情報源210Bから送られたツイートを受ける。そして、制御ユニット130Bは、当該ツイート情報に基づいて、表示ユニット220に対し、選択意思の非出状態の場合には第1表示制御を行うとともに、選択意思の検出状態の場合には第2表示制御を行う。
【0136】
なお、制御ユニット130Bは、入力操作データとして選択決定キーが押下された旨を受けると、その時点におけるカーソル位置に表示されているツイート情報に関する返信処理やリツイート処理を行う。そして、制御ユニット130Bは、通信ユニット219を、介して、当該処理の結果を外部へ送信する。
【0137】
《記憶ユニット110Bに記憶される情報データ》
次に、記憶ユニット110Bに記憶される情報データについて説明する。記憶ユニット110Bに記憶される情報データには、上述したプログラムに加えて、
図13に示されるように、ツイートリストTLT及び表示リストDLTBが含まれている。
【0138】
上記のツイートリストTLTには、現時点において受信しているツイートの情報が、最新のものほど上位となる投稿時間順に登録される。なお、ツイートリストTLTは、後述するようにして、制御ユニット130Bにより更新される。
【0139】
上記の表示リストDLTBには、現時点において表示ユニット220に表示すべきツイート情報に対応する表示データを作成するための情報が登録されている。この表示リストDLTBには、通常表示リストNDLB及び追加表示リストADLBが含まれている。
【0140】
上記の通常表示リストNDLBには、現時点において表示ユニット220の通常表示領域に表示すべきツイート情報に対応する通常領域表示データを作成するための情報が登録されている。また、上記の追加表示リストADLBには、現時点において表示ユニット220の追加表示領域に表示すべきツイート情報に対応する追加領域表示データを作成するための情報が登録されている。なお、表示リストDLTBは、後述するようにして、制御ユニット130Bにより更新される。
【0141】
《表示ユニット220の表示画面内の領域配置》
次に、第2実施例における表示ユニット220の表示画面内の領域配置について説明する。
【0142】
第2実施例では、
図14(A)に示されるように、表示ユニット220の表示画面は、通常表示領域NDRBと、追加表示領域ADRBとに分割されている。ここで、通常表示領域NDRBには、上述した通常表示リストNDLBに登録されたツイート情報が表示される。この通常表示領域NDRBでは、
図14(B)に示されるように、位置NPBj(j=1,2,…)に対応する個別領域が定義されている。
【0143】
また、追加表示領域ADRBには、上述した追加表示リストADLBに登録されたツイート情報が表示される。この追加表示領域ADRBでは、
図14(C)に示されるように、位置APBk(k=1,2,…)に対応する個別領域が定義されている。
【0144】
<動作>
次に、上記のように構成された表示制御装置100Bの動作について、制御ユニット130Bにより実行される表示制御処理に主に着目して説明する。なお、選択可能情報源210Bの通信ユニット219は動作を開始しており、新たなツイートを受けるたびに、当該新たなツイートを表示制御装置100Bへ送っているものとする。
【0145】
また、当初においては、選択意思の非検出状態であり、記憶ユニット110B内の表示リストDLTBにおける通常表示リストNDLBには、ツイートリストTLTに登録されているツイート情報のそれぞれに1対1に対応する個別表示情報が、登録されているものとする。また、追加表示リストADLBには、個別表示情報が登録されていないものとする。
【0146】
この結果、当初においては、表示ユニット220の通常表示領域NDRBには、現時点で受信しているツイート情報が表示されているとともに、追加表示領域ADRBには、ツイート情報の表示がされていないものとする。
【0147】
表示制御処理に際しては、制御ユニット130Bは、
図15に示されるように、まず、ステップS41において、選択意思の検出状態であるか否かを判定する。かかる判定に際して、制御ユニット130Bは、上述した制御ユニット130Aの場合と同様に、入力ユニット120におけるカーソル移動キー又は選択キーが最後に操作された後の経過時間が所定時間以内であるか否かを判定する。
【0148】
ステップS41における判定の結果が否定的であった場合(ステップS41:N)には、処理はステップS42へ進み、選択意思の非検出状態での表示制御処理である第1表示制御処理が開始される。このステップS42では、制御ユニット130Bが、後述する第2表示制御処理による変更画面を表示中か否かを判定する。この判定の結果が否定的であった場合(ステップS42:N)には、処理は後述するステップS44へ進む。
【0149】
ステップS42における判定の結果が肯定的であった場合(ステップS42:Y)には、処理はステップS43へ進む。このステップS43では、制御ユニット130Bが、表示リストDLTBを変更した上で、変更された表示リストDLTBに従って、表示ユニット220における表示を変更させる。
【0150】
ステップS43では、まず、制御ユニット130Bが、その時点におけるツイートリストTLTの登録内容に対応するように、通常表示リストNDLBを変更する。この結果、通常表示リストNDLBには、その時点における選択可能なツイート情報が、表示位置と関連付けられて登録される。
【0151】
また、制御ユニット130Bは、追加表示リストADLBの登録内容をクリアする。この結果、更新前に放送局情報が登録されていたとしても、追加表示リストADLBには放送局情報が登録されていない状態となる。
【0152】
引き続き、制御ユニット130Bが、通常表示リストNDLB及び追加表示リストADLBにおける更新内容に対応する表示変更を行うための表示データを生成し、生成された表示データを表示ユニット220へ送る。この結果、表示ユニット220における通常表示領域NDRBには、選択可能なツイート情報が、タイムライン表示されるとともに、追加表示領域ADRBには、ツイート情報が表示されなくなる。
【0153】
次にステップS44において、制御ユニット130Bが、通信ユニット219から新たなツイートを受けたか否かを判定する。この判定の結果が否定的であった場合(ステップS44:N)には、表示ユニット220における表示内容を変更させることなく、第1表示制御処理が終了する。そして、処理はステップS41へ戻る。
【0154】
ステップS44における判定の結果が肯定的であった場合(ステップS44:Y)には、処理はステップS45へ進む。このステップS45では、制御ユニット130Bが、新たに受けたツイートの情報を、ツイートリストTLTの先頭に追加する変更を行う。この結果、ツイートリストTLTには、それまでに受信したツイートのそれぞれに対応するツイート情報が、投稿が最新のものほど上位となる順序で登録される。
【0155】
次に、ステップS46において、制御ユニット130Bが、ステップS45の処理により変更されたツイートリストTLTにおける登録内容に従って、現時点までに受信したツイートに関するツイート情報が、投稿時刻が新しいほど表示位置順位が上位となるように通常表示リストNDLBを変更する。そして、制御ユニット130Bが、変更された通常表示リストNDLBにおける登録内容に従って、現時点までに受信したツイートの情報を、タイムライン表示させるように表示データを変更し、変更された表示データを表示ユニット220へ送る。この結果、表示ユニット220には、最新に受信したツイートまでのツイートに関する情報がタイムライン表示される。
【0156】
こうしてステップS46の処理が終了すると、第1表示制御処理が終了する。そして、処理はステップS41へ戻る。
【0157】
上述したステップS41における判定の結果が肯定的であった場合(ステップS41:Y)には、処理はステップS47へ進む。このステップS47では、制御ユニット130Bが、第2表示制御処理を実行する。そして、ステップS47の処理が終了すると、処理はステップS41へ戻る。
【0158】
以後、ステップS41〜S47の処理が繰り返される。この結果、選択意思の検出状態であるか否かに対応した表示制御処理が実行される。
【0159】
《第2表示制御処理》
次に、選択意思の検出状態における表示制御処理である第2表示制御処理に説明する。
【0160】
第2表示制御処理では、
図16に示されるように、まず、ステップS51において、制御ユニット130Bが、通信ユニット219から新たなツイートを受けたか否かを判定する。この判定の結果が否定的であった場合(ステップS51:N)には、後述するステップS55へ進む。
【0161】
ステップS51における判定の結果が肯定的であった場合(ステップS51:Y)には、処理はステップS52へ進む。このステップS52では、制御ユニット130Bが、新たに受けたツイートに関するツイート情報を、ツイートリストTLTの先頭に追加する変更を行う。
【0162】
次に、ステップS53において、制御ユニット130Bが、新たに受けたツイートに関するツイート情報の表示位置順位が先頭となるように追加表示リストADLBを変更する。引き続き、ステップS54において、制御ユニット130Bが、変更された追加表示リストADLBにおける登録内容を含む現時点の表示リストDLTBに基づいて、表示ユニット220に表示すべき表示に対応する表示データを生成し、生成された表示データを表示ユニット220へ送る。この結果、表示ユニット220に、現時点の表示リストDLTBに対応した表示が行われる。
【0163】
次に、ステップS55において、制御ユニット130Bが、選択決定キーが押下されてツイート選択が行われたか否かを判定する。この判定の結果が否定的であった場合(ステップS55:N)には、ステップS47の処理が終了する。そして、処理は、
図15のステップS41へ戻る。
【0164】
ステップS55における判定の結果が肯定的であった場合(ステップS55:Y)には、処理はステップS56へ進む。このステップS56では、制御ユニット130Bが、その時点におけるカーソル位置に表示されているツイート情報に対応するツイートが選択されたと判断する。引き続き、制御ユニット130Bは、選択されたツイートに関する返信又はリツイートのための処理を実行する。
【0165】
こうしてステップS56の処理が終了すると、ステップS47の処理が終了する。そして、処理は、
図15のステップS41へ戻る。
【0166】
図17〜
図19には、表示制御装置100Bによる制御のもとにおける、ツイートリストTLT及び表示リストDLTBの変更例、並びに、表示ユニット220への表示例が示されている。ここで、
図17には、選択意思の非検出状態で新たなツイートを受けた場合における例が示されている。この
図17の表示例では、
図17(A)に示されるように、受信したツイートが、ツイート「TWC」及びツイート「TWD」であったのが、
図17(B)に示されるように、新たにツイート「TWB」が加わった場合が示されている。
【0167】
また、
図18の表示例では、選択意思の非検出状態において、
図17(B)を再掲する
図18(A)の状態から、
図18(B)に示されるように、新たなツイート「TWA」を受けた場合が示されている。また、
図19の表示例では、
図18(B)を再掲する
図19(A)の状態において、選択意思の検出状態から選択意思の非検出状態へ変化した場合が示されている。
【0168】
以上説明したように、第2実施例では、制御ユニット130Bが、入力ユニット120に対して行われた入力操作に基づいて、表示ユニット220における選択可能情報(ツイート情報)の一覧表示に従って選択可能情報の選択を行う利用者の選択意思の検出状態を検出する。そして、選択意思の検出状態が検出されている場合には、制御ユニット130Bが、当該選択意思の検出状態の開始が検出された際に表示されているツイート情報のそれぞれについて、表示位置を変更しない表示制御を行う。したがって、第2実施例によれば、選択対象に対応する選択可能情報の一覧内容が刻々変化する場合であっても、利用者が一覧表示に従って選択可能情報(ツイート情報)の選択を行う際における誤選択の発生を抑制することができる。
【0169】
また、第2実施例では、選択意思の検出状態において、その開始の際には表示されていなかったが、その後に選択可能となった新たなツイート情報を、選択意思の検出状態の開始の際から表示されているツイート情報が表示されている位置とは異なる位置に表示させる。このため、選択可能なツイート情報を漏れなく表示することができる。
【0170】
[実施例の変形]
本発明は、上記の実施例に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。
【0171】
例えば、上記の第1実施例では、選択可能情報をFM放送に関する放送局情報とし、第2実施例では、選択可能情報をツイート情報としたが、一覧内容が刻々変化する選択可能情報を他のものとしてもよい。例えば、選択可能情報を、デジタルテレビ放送や、デジタルラジオ放送に関する放送局情報とすることができる。
【0172】
また、上記の第1及び第2実施例における入力ユニットを、カーソル移動キーと、選択決定キーとを有するキーボードとし、カーソル移動キーの操作という選択の予備操作を新たな選択の予兆として検出することにより、利用者による選択の意思を検出するようにした。これに対し、入力ユニットを、マウス等のポインティングデバイスとし、マウスの移動操作を検出することにより、利用者による選択の意思を検出するようにしてもよい。
【0173】
また、入力ユニットをタッチパネルとし、当該タッチパネルへの手指等の接近操作を検出することにより、利用者による選択の意思を検出するようにしてもよい。さらに、入力ユニットをリモコン装置とし、利用者がリモコン装置を手にする操作を検出することにより、利用者による選択の意思を検出するようにしてもよい。
【0174】
また、入力ユニットを音声入力装置とし、音声入力を可能とするキー操作や、コマンド音声の入力を検出することにより、利用者による選択の意思を検出するようにしてもよい。