特許第6087593号(P6087593)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6087593
(24)【登録日】2017年2月10日
(45)【発行日】2017年3月1日
(54)【発明の名称】表示制御装置及び表示制御方法
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/0482 20130101AFI20170220BHJP
   G06F 3/0484 20130101ALI20170220BHJP
【FI】
   G06F3/0482
   G06F3/0484 120
【請求項の数】13
【全頁数】27
(21)【出願番号】特願2012-251745(P2012-251745)
(22)【出願日】2012年11月16日
(65)【公開番号】特開2014-99126(P2014-99126A)
(43)【公開日】2014年5月29日
【審査請求日】2015年10月1日
(73)【特許権者】
【識別番号】000005016
【氏名又は名称】パイオニア株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002332
【氏名又は名称】特許業務法人綾船国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100112760
【弁理士】
【氏名又は名称】柴田 五雄
(72)【発明者】
【氏名】日向野 淳史
(72)【発明者】
【氏名】土岐 克彦
(72)【発明者】
【氏名】対馬 正宏
【審査官】 山崎 慎一
(56)【参考文献】
【文献】 特開2012−008984(JP,A)
【文献】 特開2008−262423(JP,A)
【文献】 特開2010−049496(JP,A)
【文献】 特開2008−020406(JP,A)
【文献】 特開2007−014113(JP,A)
【文献】 特開2011−035883(JP,A)
【文献】 特開2012−190431(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/0482
G06F 3/0484
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者が選択可能な情報である選択可能情報を逐次取得する取得部と;
前記取得された選択可能情報を表示画面上に逐次表示させる表示制御部と;を備え、
前記表示制御部は、前記利用者による前記表示画面上に表示中の選択可能情報の選択の意思の検出部による検出状態において、前記検出状態の開始時に選択可能でなかった新たな選択可能情報が取得されても、前記検出状態の開始時に表示された前記選択可能情報について、前記検出状態の開始時の表示位置への表示を保持する、
ことを特徴とする表示制御装置。
【請求項2】
前記表示制御部は、前記検出状態中に取得された前記新たな選択可能情報を、前記検出状態の開始時に前記表示画面上に表示されている前記選択可能情報が表示されている位置以外の位置に表示させる、
ことを特徴とする請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項3】
前記表示制御部は、前記検出状態中に選択不可能になった前記選択可能情報を表示する情報の表示態様を変更する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の表示制御装置。
【請求項4】
前記検出部と;
前記選択可能情報の指定入力操作が行われる入力部と;
を更に備える、ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の表示制御装置。
【請求項5】
前記指定入力操作には、前記表示画面上の位置指定入力操作が含まれ、
前記検出部は、前記指定入力操作に関連して発生する前記表示画面上を移動するポインタの移動を検出することにより前記利用者の選択の意思を検出する、
ことを特徴とする請求項4に記載の表示制御装置。
【請求項6】
前記指定入力操作には、キー入力操作が含まれ、
前記検出部は、前記入力部への利用者の指の接近を検出することにより前記利用者の選択の意思を検出する、
ことを特徴とする請求項4に記載の表示制御装置。
【請求項7】
前記指定入力操作には、音声入力操作が含まれ、
前記検出部は、前記入力部への前記利用者の音声入力を検出することにより前記利用者の選択の意思を検出する、
ことを特徴とする請求項4に記載の表示制御装置。
【請求項8】
前記選択可能情報は聴取可能な放送局に関する情報であり、
前記取得部は前記聴取可能な放送局に関する情報を取得する、
ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の表示制御装置。
【請求項9】
前記取得部によって取得される前記選択可能情報は、前記利用者以外の者によって投稿される情報である、
ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の表示制御装置。
【請求項10】
利用者が選択可能な情報である選択可能情報を逐次取得する第1取得部と;
前記第1取得部が取得した前記選択可能情報を表示画面上に逐次表示させる表示制御部と;
前記利用者による前記表示画面上に表示された前記選択可能情報の選択の意思を検出する検出部からの検出結果を取得する第2取得部と;を備え、
前記表示制御部は、
前記検出部が前記利用者の選択の意思を検出した際に、前記表示画面上に表示されている前記選択可能情報について、前記検出がされた際の表示位置への表示を保持し、
当該選択の意思を検出した後に新たに選択可能となった選択可能情報を、前記検出がされた際の表示位置以外の位置に表示させる、
ことを特徴とする表示制御装置。
【請求項11】
取得部と;表示制御部と;を備え、利用者が選択可能な情報である選択可能情報の表示画面上への表示を制御する表示制御装置において使用される表示制御方法であって、
前記取得部が、前記選択可能情報を逐次取得する取得工程と;
前記表示制御部が、前記取得工程において取得された前記選択可能情報を表示画面上に逐次表示させる表示制御工程と;を備え、
前記表示制御工程では、前記表示制御部が、前記利用者による前記表示画面上に表示中の選択可能情報の選択の意思の検出部による検出状態において、前記検出状態の開始時に選択可能でなかった新たな選択可能情報が取得されても、前記検出状態の開始時に表示された前記選択可能情報について、前記検出状態の開始時の表示位置への表示を保持する、
ことを特徴とする表示制御方法。
【請求項12】
選択可能情報の表示画面上への表示を制御する表示制御装置が備えるコンピュータに請求項11に記載の表示制御方法を実行させる、
ことを特徴とする表示制御プログラム。
【請求項13】
請求項12に記載の表示制御プログラムが、選択可能情報の表示画面上への表示を制御する表示制御装置が備えるコンピュータにより読み取り可能に記録されている、
ことを特徴とする記録媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示制御装置、表示制御方法、表示制御プログラム、及び、当該表示制御プログラムが記録された記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、移動体に搭載された放送受信装置において、現在位置において受信可能な放送局情報の一覧表示を行い、利用者の放送局選択に際しての利便性を向上させる技術が提案されている(特許文献1参照:以下、「従来例」と呼ぶ)。この従来例の技術では、視聴中の放送コンテンツに対応するチャンネル周波数帯以外のチャンネル周波数帯における放送波の電界強度を検出する。そして、例えば、電界強度の強い順に、対応する放送局情報を表示操作部に表示するようになっている。
【0003】
こうした従来例の技術では、放送局情報は、表示順位に対応して定まる表示操作部における画面位置に表示されるようになっている。そして、表示操作部において表示された放送局情報のうちから、視聴を希望する放送コンテンツに対応する放送局情報の表示位置に触れる等して、視聴を希望する放送コンテンツに対応する放送局情報を選択する。かかる選択により、当該視聴を希望する放送コンテンツに対応する放送チャンネルを選局できるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2011−035883号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述した従来例の技術では、表示操作部に表示された放送局情報の表示位置を頼りに選局操作を行うようになっている。ところで、移動体の移動により、チャンネル周波数帯における放送波の電界強度は刻々変化する。
【0006】
このため、従来例の技術では、選択をしようとした放送局情報の表示位置が、選局操作を行った時点で変化している可能性がある。この結果、利用者が、選択をしようとした放送局情報とは異なる放送局情報を選択してしまうことがあった。
【0007】
こうした誤選択は、上述した放送局情報のような選択可能情報が、予め定められた方式に従った表示順で一覧表示がなされるとともに、選択可能情報のそれぞれの表示順が刻々変化する場合に発生する可能性がある。例えば、TWITTER(登録商標)などのアプリケーションソフトウエアを実行した場合におけるタイムライン表示に際しては、投稿情報(以下、「ツイート」という)に対応する選択可能情報の一覧が、通信端末装置の表示部の画面に投稿時刻が新しい順に表示される。この結果、新たなツイートが投稿されると、当該一覧における個々の選択可能情報の表示位置が変化する。このため、ツイートの選択に際しても誤選択が発生し得る。
【0008】
このため、選択対象に対応する選択可能情報の一覧内容が刻々変化する場合であっても、利用者が一覧表示に従って選択可能情報の選択を行う際における誤選択の発生を抑制させる技術が望まれている。かかる要請に応えることが、本発明が解決すべき課題の一つとして挙げられる。
【0009】
本発明は、上記の事情を鑑みてなされたものであり、選択対象に対応する選択可能情報の一覧内容が刻々変化する場合であっても、選択可能情報の誤選択の発生を抑制させ、利用者の利便性を向上させることができる表示制御装置及び表示制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
請求項1に記載の発明は、利用者が選択可能な情報である選択可能情報を逐次取得する取得部と;前記取得された選択可能情報を表示画面上に逐次表示させる表示制御部と;を備え、前記表示制御部は、前記利用者による前記表示画面上に表示中の選択可能情報の選択の意思の検出部による検出状態において、前記検出状態の開始時に選択可能でなかった新たな選択可能情報が取得されても、前記検出状態の開始時に表示された前記選択可能情報について、前記検出状態の開始時の表示位置への表示を保持する、ことを特徴とする表示制御装置である。
請求項10に記載の発明は、利用者が選択可能な情報である選択可能情報を逐次取得する第1取得部と;前記第1取得部が取得した前記選択可能情報を表示画面上に逐次表示させる表示制御部と;前記利用者による前記表示画面上に表示された前記選択可能情報の選択の意思を検出する検出部からの検出結果を取得する第2取得部と;を備え、前記表示制御部は、前記検出部が前記利用者の選択の意思を検出した際に、前記表示画面上に表示されている前記選択可能情報について、前記検出がされた際の表示位置への表示を保持し、当該選択の意思を検出した後に新たに選択可能となった選択可能情報を、前記検出がされた際の表示位置以外の位置に表示させる、ことを特徴とする表示制御装置である。
【0011】
請求項11に記載の発明は、取得部と;表示制御部と;を備え、利用者が選択可能な情報である選択可能情報の表示画面上への表示を制御する表示制御装置において使用される表示制御方法であって、前記取得部が、前記選択可能情報を逐次取得する取得工程と;
前記表示制御部が、前記取得工程において取得された前記選択可能情報を表示画面上に逐次表示させる表示制御工程と;を備え、前記表示制御工程では、前記表示制御部が、前記利用者による前記表示画面上に表示中の選択可能情報の選択の意思の検出部による検出状態において、前記検出状態の開始時に選択可能でなかった新たな選択可能情報が取得されても、前記検出状態の開始時に表示された前記選択可能情報について、前記検出状態の開始時の表示位置への表示を保持する、ことを特徴とする表示制御方法である。
【0012】
請求項12に記載の発明は、選択可能情報の表示画面上への表示を制御する表示制御装置が備えるコンピュータに請求項11に記載の表示制御方法を実行させる、ことを特徴とする表示制御プログラムである。
【0013】
請求項13に記載の発明は、請求項12に記載の表示制御プログラムが、選択可能情報の表示画面上への表示を制御する表示制御装置が備えるコンピュータにより読み取り可能に記録されている、ことを特徴とする記録媒体である。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の一実施形態に係る表示制御装置の構成を概略的に示すブロック図である。
図2】本発明の第1実施例に係る表示制御装置の構成を概略的に示すブロック図である。
図3図2の記憶ユニットに記憶される情報を説明するための図である。
図4】第1実施例における表示画面上の表示領域を説明するための図である。
図5図2の表示制御装置による表示制御処理を説明するためのフローチャートである。
図6図5における第2表示制御処理を説明するためのフローチャートである。
図7図6における表示リストの変更処理を説明するためのフローチャートである。
図8】第1実施例における表示例を示す図(その1)である。
図9】第1実施例における表示例を示す図(その2)である。
図10】第1実施例における表示例を示す図(その3)である。
図11】第1実施例における表示例を示す図(その4)である。
図12】本発明の第2実施例に係る表示制御装置の構成を概略的に示すブロック図である。
図13図12の記憶ユニットに記憶される情報を説明するための図である。
図14】第2実施例における表示画面上の表示領域を説明するための図である。
図15図12の表示制御装置による表示制御処理を説明するためのフローチャートである。
図16図15における第2表示制御処理を説明するためのフローチャートである。
図17】第2実施例における表示例を示す図(その1)である。
図18】第2実施例における表示例を示す図(その2)である。
図19】第2実施例における表示例を示す図(その3)である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の一実施形態を、図1を参照して説明する。
【0016】
図1に示されるように、一実施形態に係る表示制御装置700は、第1取得部710と、入力部720と、検出部730とを備えている。また、表示制御装置700は、第2取得部740と、表示制御部750とを備えている。
【0017】
上記の第1取得部710は、選択可能情報源810と接続される。そして、第1取得部710は、選択可能情報源810から送られた選択可能情報を取得する。こうして取得された選択可能情報は、第1取得部710から表示制御部750へ送られる。
【0018】
ここで、選択可能情報源810の一例としては、利用者による選局の便宜のために、現在位置において受信可能な放送局を抽出する抽出装置が挙げられる。かかる抽出装置の場合には、受信可能な放送局の情報が選択可能情報に該当する。
【0019】
また、選択可能情報源810の他例としては、ツイート情報を受信する受信装置が挙げられる。かかる受信装置の場合には、ツイート情報が選択可能情報に該当する。
【0020】
上記の入力部720は、後述するようにして表示部820に表示された選択可能情報の一覧を参照して利用者が行う一の選択可能情報の選択のための操作を受け付ける。こうした、選択のための操作としては、当該一の選択可能情報の選択に先立って行われる予備操作と、当該一の選択可能情報の選択を行う本操作とがある。入力部720に対する操作内容は、検出部730及び表示制御部750へ送られる。
【0021】
かかる入力部720の例としては、マウス等のポインティングデバイスが挙げられる。かかるマウスの場合には、マウスの移動操作が予備操作に該当し、マウスのボタンのクリックが本操作に該当する。
【0022】
また、入力部720の例としては、カーソル移動キーと、選択決定キーとを有するキーボードが挙げられる。かかる場合には、カーソル移動キーの操作が予備操作に該当し、選択決定キーの押下操作が本操作に該当する。
【0023】
また、入力部720の例としては、タッチパネルが挙げられる。かかる場合には、当該タッチパネルへの手指等の接近操作が予備操作に該当し、ソフトキーの押下操作が本操作に該当する。
【0024】
また、入力部720の例としては、ストロークデバイスとしての機能を有するリモートコントロール装置(以下、「リモコン装置」と記す)が挙げられる。かかる場合には、利用者がリモコン装置を手にする操作が予備操作に該当し、リモコン装置におけるボタン押下操作が本操作に該当する。
【0025】
また、入力部720の例としては、音声入力装置が挙げられる。かかる場合には、音声入力を可能とするキー操作や、コマンド音声の入力開始から入力完了の直前までが予備操作に該当し、コマンド音声の入力完了が本操作に該当する。
【0026】
上記の検出部730は、選択可能情報の選択に先立って行われる予備操作の開始を検知する。そして、検出部730は、当該予備操作の開始を検知すると、利用者の選択可能情報の選択意思が示され、選択意思の検出状態が開始されたと判断する。
【0027】
また、検出部730は、当該予備操作が検出されなくなった後に、予備操作が検出されないまま所定の時間が経過したことを検知すると、利用者の当面の選択意思がなくなり、選択意思の検出状態が終了したと判断する。こうして行われる検出部730による選択意思の検出状態にあるか否かの検出結果は、第2取得部740へ送られる。
【0028】
上記の第2取得部740は、検出部730による検出結果を受ける。そして、第2取得部740は、当該検出結果を取得する。第2取得部740による取得結果は、表示制御部750へ送られる。
【0029】
上記の表示制御部750は、第1取得部710から送られた選択可能情報、第2取得部740から送られた選択意思の検出状態にあるか否かの検出結果、及び、入力部720から送られた入力結果を受ける。そして、表示制御部750は、これらの情報に基づいて、表示部820に表示すべき選択可能情報の一覧の表示データを生成する。こうして生成された表示データは、表示部820へ送られる。
【0030】
かかる表示制御部750による表示制御処理については、後述する。
【0031】
なお、表示部820は、表示制御部750から送られた表示データに従って表示を行う。この表示部820における表示画面では、通常表示領域及び追加表示領域が予め定められている。
【0032】
[動作]
次に、上記のように構成された表示制御装置700の動作について、表示制御部750による表示制御処理に主に着目して説明する。
【0033】
前提として、選択可能情報源810は、逐次、選択可能情報を発生しているものとする。そして、第1取得部710は、選択可能情報源810から送られた選択可能情報を取得し、取得された選択可能情報を表示制御部750へ送っているものとする。
【0034】
なお、当初においては、検出部730は、選択意思の検出状態にはないことを検出しており、その旨を表示制御部750へ報告しているものとする。
【0035】
<選択意思の非検出状態における表示制御処理>
選択意思の検出状態にはないことを検出している場合には、表示制御部750は、選択意思の非検出状態の表示制御処理を実行する。
【0036】
選択意思の非検出状態において、選択可能情報源810から送られた新たな選択可能情報を受けると、表示制御部750は、当該新たな選択可能情報を反映した新たな表示順序で、その時点において選択可能な選択可能情報の一覧を通常表示領域に表示するための表示データを生成する。そして、表示制御部750は、生成された表示データを表示部820へ送る。この結果、表示部820の通常表示領域に、当該新たな表示順序で選択可能情報が並ぶ選択可能情報の一覧が表示される。
【0037】
<選択意思の検出状態における表示制御処理>
表示部820に一覧表示されている選択可能情報のうちの一の選択可能情報を選択するための予備操作が入力部720に対して行われると、当該予備操作の内容が、入力部720から検出部730及び表示制御部750へ送られる。この結果、検出部730は、予備操作の開始を検知し、選択意思の検出状態が開始されたと判断する。そして、検出部730は、当該判断結果を、検出結果として、第2取得部740を介して、表示制御部750へ送る。
【0038】
選択意思の検出状態が開始された旨を受けると、表示制御部750は、選択意思の検出状態における表示制御処理を開始する。かかる選択意思の検出状態における表示制御処理に際して、表示制御部750は、入力部720から送られた予備操作に対応して、表示部820における表示を更新する必要がある場合には、更新表示用の表示データを生成し、生成された表示データを表示部820へ送る。例えば、入力部720がマウスであり、予備操作がマウスの移動操作である場合には、表示制御部750は、マウス移動に伴うカーソル移動を表示するための表示データを、更新表示用に生成する。
【0039】
また、表示制御部750は、選択意思の検出状態における表示制御処理では、その開始時において通常表示領域に一覧表示されている選択可能情報のそれぞれについて、表示位置を変更しない表示を保持する表示データを生成する。すなわち、選択可能情報源810から送られた新たな選択可能情報から、表示中の一覧における特定の選択可能情報が選択できないことが判明した場合であっても、表示制御部750は、当該特定の選択可能情報を反転表示する等、選択できないことを明示しつつ、表示位置を変更しない表示を保持する表示データを生成する。
【0040】
また、選択意思の検出状態における表示制御処理中に、通常表示領域に表示されていない新たな選択可能情報が発生したことが、選択可能情報源810から第1取得部710を介して送られた情報により判明した場合には、表示制御部750は、当該新たな選択可能情報を表示部820の追加表示領域に表示するための表示データを生成する。なお、一度、追加表示領域に表示された選択可能情報は、選択意思の検出状態における表示制御処理中においては、通常表示領域に表示されている選択可能情報と同様に、表示位置を変更しない表示が保持されるように、表示制御部750が表示データを生成する。
【0041】
こうして生成された表示データが、表示制御部750から表示部820へ送られる。この結果、選択意思の検出状態における表示制御処理の開始の際に通常表示領域に一覧表示されていた選択可能情報について、表示位置が変更されない表示が行われる。
【0042】
かかる選択意思の検出状態における表示制御処理中に、予備操作が検出されないまま所定の時間が経過したことを検知した検出部730から、第2取得部740を介して、選択意思の検出状態が終了したことが報告されると、表示制御部750は、それまでの表示データを廃棄した後、上述した選択意思の非検出状態における表示制御処理を再開する。この結果、表示部820には、各時点において選択可能な選択可能情報の一覧が、所定の順序で通常表示領域に表示されるようになる。
【0043】
以上説明したように、本実施形態では、検出部730が、入力部720に対して行われた入力操作に基づいて、表示部820における選択可能情報の一覧表示に従って選択可能情報の選択を行う利用者の意思を検出する。そして、当該意思が存在すると判断される選択意思の検出状態において、表示制御部750が、当該検出が行われた際に表示されている選択可能情報のそれぞれについて、表示位置を変更しない表示制御を行う。したがって、本実施形態によれば、選択対象に対応する選択可能情報の一覧内容が刻々変化する場合であっても、利用者が一覧表示に従って選択可能情報の選択を行う際における誤選択の発生を抑制することができる。
【0044】
また、本実施形態では、選択意思の検出状態において、一覧表示中の選択可能情報のうちで選択できなくなったものについては、選択できないことを明示しつつ、表示位置を変更しない表示を保持する。このため、選択できない選択可能情報を選択してしまうことを防止することができる。
【0045】
また、本実施形態では、選択意思の検出状態において、その開始の際には選択可能ではなかったが、その後に選択可能となった新たな選択可能情報を、選択意思の検出状態の開始の際から表示されている選択可能情報が表示されている位置とは異なる位置に表示させる。このため、選択可能な選択可能情報を漏れなく表示することができる。
【0046】
[実施形態の変形]
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。
【0047】
例えば、上記の実施形態では、表示制御装置が入力部及び検出部を備えるようにした。これに対し、表示制御装置の外部に、利用可能な入力部及び検出部がある場合には、それらを利用するようにし、表示制御装置が入力部及び検出部を備えない構成としてもよい。
【0048】
また、上記の実施形態では、表示制御装置が一の装置であることを想定したが、表示制御部を、ネットワークを介して他の要素とデータ通信を行うサーバ装置として構成してもよい。
【0049】
また、上記の実施形態では、選択意思の検出状態において、(i)一覧表示中の選択可能情報のうちで選択できなくなったものについては、選択できないことを明示しつつ、表示位置を変更しない表示を保持するとともに、(ii)選択意思の検出状態の開始の際には選択可能ではなかったが、その後に選択可能となった新たな選択可能情報を、選択意思の検出状態の開始の際から表示されている選択可能情報が表示されている位置とは異なる位置に表示させるようにした。これに対し、上記の(i)及び(ii)の少なくとも一方の処理を省略するようにしてもよい。
【0050】
なお、上記の実施形態における第1取得部、第2取得部及び表示制御部を中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)等を備えた演算部としてのコンピュータとして構成し、予め用意されたプログラムを当該コンピュータで実行することにより、これらの要素の機能を実現するようにしてもよい。このプログラムはハードディスク、CD−ROM、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、当該コンピュータによって記録媒体から読み出されて実行される。また、このプログラムは、CD−ROM、DVD等の可搬型記録媒体に記録された形態で取得されるようにしてもよいし、インターネットなどのネットワークを介した配信の形態で取得されるようにしてもよい。
【実施例】
【0051】
次に、本発明の実施例について説明する。なお、以下の説明及び図面においては、同一又は同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0052】
[第1実施例]
まず、本発明の第1実施例について、図2図11を参照して説明する。
【0053】
<構成>
図2には、第1実施例に係る表示制御装置100Aの構成が示されている。この表示制御装置100Aは、上述した実施形態に係る表示制御装置700の一態様となっている。
【0054】
表示制御装置100Aは、選択可能情報源210Aから送られた選択可能情報を受ける。そして、表示制御装置100Aは、選択可能情報の一覧表示の制御を表示ユニット220に対して行う。
【0055】
上記の選択可能情報源210Aは、アンテナ211と、フロントエンドユニット2121,2122とを備えている。また、選択可能情報源210Aは、再生処理ユニット213と、音出力ユニット214とを備えている。さらに、選択可能情報源210Aは、レベル検出ユニット215と、スキャン処理ユニット216とを備えている。
【0056】
選択可能情報源210Aでは、フロントエンドユニット2121が、アンテナ211から送られた受信信号を受ける。そして、フロントエンドユニット2121が、表示制御装置100Aにより選局指定されたFM放送局に対応したチャンネル周波数帯の信号を、所定の中間周波数帯の信号(以下、「再生用中間周波信号」という)に変換する。こうして得られた再生用中間周波信号に対して、再生処理ユニット213が、検波処理、復調処理等を行い、出力音声信号を生成する。音出力ユニット214は、当該生成された出力音声信号に従って、選局指定された放送局に対応する再生音声を出力する。
【0057】
また、選択可能情報源210Aでは、フロントエンドユニット2122が、アンテナ211から送られた受信信号に含まれる、スキャン処理ユニット216により選局指定されたFM放送局に対応したチャンネル周波数帯の信号を、所定の中間周波数帯の信号(以下、「スキャン用中間周波信号」という)に変換する。こうして得られたスキャン用中間周波信号の信号レベルが、レベル検出ユニット215により検出される、ここで、レベル検出ユニット215による検出結果は、スキャン処理ユニット216により選局指定された放送局から送信された放送波の電界強度に対応している。
【0058】
スキャン処理ユニット216は、FM放送周波数帯において、FM放送波が存在する可能性のあるチャンネルの選局指定を順次行う。そして、スキャン処理ユニット216は、各チャンネルの放送波の電界強度の検出結果に基づいて、各時点において再生可能な放送波を受信できているチャンネルを検出するスキャン処理を周期的に実行する。そして、スキャン処理ユニット216は、一周期分のスキャン処理を実行するたびに、受信可能であると検出された放送局の一覧情報を、スキャン情報として、表示制御装置100Aへ送る。
【0059】
上記の表示ユニット220は、例えば、液晶パネル、有機EL(Electro Luminescence)パネル、PDP(Plasma Display Panel)等の表示デバイスを備えて構成されている。この表示ユニット220は、表示制御装置100Aから送られた表示データに基づいて、当該表示デバイスに情報画像を表示する。
【0060】
なお、第1実施例では、表示制御装置100Aと、選択可能情報源210Aと、表示ユニット220とから、FM放送受信装置が構成されるようになっている。
【0061】
《表示制御装置100Aの構成》
図2に示されるように、表示制御装置100Aは、記憶ユニット110Aと、入力ユニット120と、制御ユニット130Aとを備えている。
【0062】
上記の記憶ユニット110Aは、不揮発性記憶素子を備えて構成されている。この記憶ユニット110Aには、表示制御装置100Aで利用される様々な情報データが記憶される。記憶ユニット110Aには、制御ユニット130Aがアクセス可能となっている。
【0063】
なお、記憶ユニット110Aに記憶される情報データについては、後述する。
【0064】
上記の入力ユニット120は、第1実施例では、カーソル移動キーと、選択決定キーとを有するキーボードとなっている。入力ユニット120に対する操作結果は、入力操作データとして、制御ユニット130Aへ送られる。この入力ユニット120は、上述した入力部720の機能を果たすようになっている。
【0065】
上記の制御ユニット130Aは、CPUを備えて構成されている。この制御ユニット130Aは、記憶ユニット110Aに記憶されているプログラムを実行することにより、表示ユニット220による表示を制御する。なお、制御ユニット130Aは、上述した実施形態における第1取得部710、検出部730、第2取得部740及び表示制御部750の機能を果たすようになっている。
【0066】
制御ユニット130Aは、入力ユニット120から送られた入力操作データを受ける。そして、制御ユニット130Aは、当該入力操作データに基づいて、表示ユニット220に一覧表示されている放送局情報(選択可能情報)のいずれかを選択する意思(以下、「選択意思」)を検出する。かかる選択意思の検出に際して、制御ユニット130Aは、カーソル移動キーが操作されている場合には、選択意思の検出状態であると判断する。また、カーソル移動キー又は選択キーが操作された後、いずれのキー操作も行われないまま所定時間が経過した場合には、選択意思の非検出状態であると判断する。
【0067】
また、制御ユニット130Aは、選択可能情報源210Aから送られたスキャン情報を受ける。そして、制御ユニット130Aは、当該スキャン情報に基づいて、表示ユニット220に対し、選択意思の非検出状態の場合には、後述する第1表示制御を行うとともに、選択意思の検出状態の場合には、後述する第2表示制御を行う。
【0068】
なお、制御ユニット130Aは、入力操作データとして選択決定キーが押下された旨を受けると、その時点におけるカーソル位置に表示されている放送局情報に対応する放送局の選局指令を生成する。そして、制御ユニット130Aは、生成された選局指令を、選択可能情報源210Aのフロントエンドユニット2121へ送る。この結果、当該選局指令がなされた放送局の放送内容が、再生出力される。
【0069】
《記憶ユニット110Aに記憶される情報データ》
次に、記憶ユニット110Aに記憶される情報データについて説明する。記憶ユニット110Aに記憶される情報データには、上述したプログラムに加えて、図3に示されるように、受信可能放送局リストSLT及び表示リストDLTAが含まれている。
【0070】
上記の受信可能放送局リストSLTには、現時点において受信可能な放送局の周波数情報が、表示順及び選局フラグと関連付けられて登録される。ここで、第1実施例では、表示順は、放送周波数帯が低い順となっている。また、選局フラグは、選局中の放送局に対して「ON」とされ、選局中でない放送局に対して「OFF」とされるようになっている。このため、選局フラグは、受信可能放送局リストSLTに登録されている放送局情報のうちで、多くても1つの放送局情報について「ON」とされるようになっている。
【0071】
なお、受信可能放送局リストSLTは、後述するようにして、制御ユニット130Aにより更新される。
【0072】
上記の表示リストDLTAには、現時点において表示ユニット220に表示すべき放送局情報に対応する表示データを作成するための情報が登録されている。この表示リストDLTAには、通常表示リストNDLA及び追加表示リストADLAが含まれている。
【0073】
上記の通常表示リストNDLAには、現時点において表示ユニット220における後述する通常表示領域に表示すべき放送局情報に対応する通常領域表示データを作成するための情報が登録されている。この通常表示リストNDLAには、放送局の周波数情報が、表示位置、選局フラグ及び受信可否フラグと関連付けられて登録される。
【0074】
ここで、表示位置は、通常表示領域における放送局情報が表示される位置を示している。また、選局フラグは、上述した受信可能放送局リストSLTの場合と同様である。また、受信可否フラグは、通常表示リストNDLAに登録中の放送局のうち、現時点において再生出力可能な放送局に対して「ON」とされ、再生出力できない放送局に対して「OFF」とされるようになっている。
【0075】
上記の追加表示リストADLAには、現時点において表示ユニット220における後述する追加表示領域に表示すべき放送局情報に対応する追加領域表示データを作成するための情報が登録されている。この追加表示リストADLAには、通常表示リストNDLAの場合と同様に、放送局の周波数情報が、表示位置、選局フラグ及び受信可否フラグと関連付けられて登録される。なお、図3において、情報登録がなされていない場合には、「***」の表記がなされている。
【0076】
なお、表示リストDLTAは、後述するようにして、制御ユニット130Aにより更新される。
【0077】
《表示ユニット220の表示画面内の領域配置》
次に、第1実施例における表示ユニット220の表示画面内の領域配置について説明する。
【0078】
第1実施例では、図4(A)に示されるように、表示ユニット220の表示画面は、選局表示領域SDRと、通常表示領域NDRAと、追加表示領域ADRAとに分割されている。ここで、選局表示領域SDRには、選局中の放送局情報が表示される。
【0079】
また、通常表示領域NDRAには、上述した通常表示リストNDLAに登録された放送局情報が表示される。この通常表示領域NDRAでは、図4(B)に示されるように、位置NPAj(j=1,2,…)に対応する個別領域が定義されている。
【0080】
また、追加表示領域ADRAには、上述した追加表示リストADLAに登録された放送局情報が表示される。この追加表示領域ADRAでは、図4(C)に示されるように、位置APAk(k=1,2,…)に対応する個別領域が定義されている。
【0081】
<動作>
次に、上記のように構成された表示制御装置100Aの動作について、制御ユニット130Aにより実行される表示制御処理に主に着目して説明する。
【0082】
なお、選択可能情報源210Aのスキャン処理ユニット216は、再生可能な放送波を受信できているチャンネルのスキャン処理を行っているものとする。この結果、スキャン処理ユニット216からは、逐次、スキャン情報が表示制御装置100Aへ送られているものとする。
【0083】
また、当初においては、選択意思の非検出状態であり、記憶ユニット110A内の表示リストDLTAにおける通常表示リストNDLAには、受信可能放送局リストSLTに登録されている放送局情報のそれぞれに1対1に対応する個別表示情報が、受信可否フラグが「ON」とされて、登録されているものとする。また、追加表示リストADLAには、個別表示情報が登録されていないものとする。
【0084】
この結果、当初においては、表示ユニット220の通常表示領域NDRAには、現時点で受信可能な放送局情報が表示されているとともに、追加表示領域ADRAには、放送局情報の表示がされていないものとする。
【0085】
また、当初においては、いずれの放送局も選局されていないものとする。この結果、選局表示領域SDRには、放送局情報の表示がされていないものとする。
【0086】
表示制御処理に際しては、制御ユニット130Aは、図5に示されるように、まず、ステップS11において、選択意思の検出状態であるか否かを判定する。かかる判定に際して、制御ユニット130Aは、入力ユニット120におけるカーソル移動キー又は選択キーが最後に操作された後の経過時間が所定時間以内であるか否かを判定する。
【0087】
ステップS11における判定の結果が否定的であった場合(ステップS11:N)には、処理はステップS12へ進み、選択意思の非検出状態での表示制御処理である第1表示制御処理が開始される。このステップS12では、制御ユニット130Aが、後述する第2表示制御処理による変更画面を表示中か否かを判定する。この判定の結果が否定的であった場合(ステップS12:N)には、処理は後述するステップS14へ進む。
【0088】
ステップS12における判定の結果が肯定的であった場合(ステップS12:Y)には、処理はステップS13へ進む。このステップS13では、制御ユニット130Aが、表示リストDLTAを変更した上で、変更された表示リストDLTAに従って、表示ユニット220における表示を変更させる。
【0089】
ステップS13では、まず、制御ユニット130Aが、その時点における受信可能な放送局情報が登録されている受信可能放送局リストSLTの登録内容に対応するように、通常表示リストNDLAを変更する。この結果、通常表示リストNDLAには、その時点における受信可能な放送局情報が、表示位置、選局フラグ及び受信可否フラグと関連付けられて登録される。
【0090】
なお、こうして更新された通常表示リストNDLAでは、放送局情報のそれぞれに対応する選局フラグは、更新前の値が継承される。また、放送局情報のそれぞれに対応する受信可否フラグは、全て「ON」となる。
【0091】
また、制御ユニット130Aは、追加表示リストADLAの登録内容をクリアする。この結果、更新前において追加表示リストADLAに放送局情報が登録されていたとしても、追加表示リストADLAには放送局情報が登録されていない状態となる。
【0092】
引き続き、制御ユニット130Aが、通常表示リストNDLA及び追加表示リストADLAにおける変更内容に対応する表示変更を行うための表示データを生成し、生成された表示データを表示ユニット220へ送る。この結果、表示ユニット220における通常表示領域NDRAには、受信可能放送局の情報が、周波数順に表示されるとともに、追加表示領域ADRAには、受信可能放送局の情報が表示されない状態となる。
【0093】
次にステップS14において、制御ユニット130Aが、スキャン処理ユニット216から新たなスキャン情報を受けたか否かを判定する。この判定の結果が否定的であった場合(ステップS14:N)には、表示ユニット220における表示内容を変更させることなく、第1表示制御処理が終了する。そして、処理はステップS11へ戻る。
【0094】
ステップS14における判定の結果が肯定的であった場合(ステップS14:Y)には、処理はステップS15へ進む。このステップS15では、制御ユニット130Aが、新たに受けたスキャン情報と、受信可能放送局リストSLTとに基づいて、受信可能放送局が変化したか否かを判定する。
【0095】
ステップS15における判定の結果が否定的であった場合(ステップS15:N)には、表示ユニット220における表示内容を変更させることなく、第1表示制御処理が終了する。そして、処理はステップS11へ戻る。
【0096】
ステップS15における判定の結果が肯定的であった場合(ステップS15:Y)には、処理はステップS16へ進む。このステップS16では、制御ユニット130Aが、新たに受けたスキャン情報に基づいて、受信可能放送局リストSLTの内容を、現時点で受信可能な放送局に対応する放送局情報を、周波数順に並べた内容に変更する。
【0097】
次に、ステップS17において、制御ユニット130Aが、ステップS16の処理により変更された受信可能放送局リストSLTにおける登録内容に従って、現時点において受信可能な放送局に関する放送局情報に基づいて、表示位置の順番が周波数順となるように、通常表示リストNDLAを変更する。そして、制御ユニット130Aが、変更された通常表示リストNDLAにおける登録内容に従って、現時点で受信可能な放送局の情報を、周波数順に通常表示領域NDRAに表示させるように表示データを変更し、変更された表示データを表示ユニット220へ送る。この結果、通常表示領域NDRAにおける表示が変更される。
【0098】
こうしてステップS17の処理が終了すると、第1表示制御処理が終了する。そして、処理はステップS11へ戻る。
【0099】
上述したステップS11における判定の結果が肯定的であった場合(ステップS11:Y)には、処理はステップS18へ進む。このステップS18では、制御ユニット130Aが、第2表示制御処理を実行する。そして、ステップS18の処理が終了すると、処理はステップS11へ戻る。
【0100】
以後、ステップS11〜S18の処理が繰り返される。この結果、選択意思の検出状態であるか否かに対応した表示制御処理が実行される。
【0101】
《第2表示制御処理》
次に、選択意思の検出状態における表示制御処理である第2表示制御処理に説明する。
【0102】
第2表示制御処理では、図6に示されるように、まず、ステップS21において、制御ユニット130Aが、スキャン処理ユニット216から新たなスキャン情報を受けたか否かを判定する。この判定の結果が否定的であった場合(ステップS21:N)には、後述するステップS26へ進む。
【0103】
ステップS21における判定の結果が肯定的であった場合(ステップS21:Y)には、処理はステップS22へ進む。このステップS22では、制御ユニット130Aが、新たなスキャン情報及びその時点での受信可能放送局リストSLTにおける登録内容に基づいて、受信可能放送局が変化したか否かを判定する。この判定の結果が否定的であった場合(ステップS22:N)には、ステップS26へ進む。
【0104】
ステップS22における判定の結果が肯定的であった場合(ステップS22:Y)には、処理はステップS23へ進む。このステップS23では、制御ユニット130Aが、新たなスキャン情報に対応するように受信可能放送局リストSLTを変更する。この結果、受信可能放送局リストSLTにおける登録内容が、現時点において受信可能な放送局に関する情報のみに変更される。
【0105】
次に、ステップS24において、制御ユニット130Aが、更新された受信可能放送局リストSLT及びその時点での表示リストDLTAにおける登録内容に基づいて、表示リストDLTAを変更する。かかる表示リストDLTAの変更処理については、後述する。
【0106】
次いで、ステップS25において、制御ユニット130Aが、変更された表示リストDLTAにおける登録内容に基づいて、表示ユニット220に表示すべき表示に対応する表示データを生成し、生成された表示データを表示ユニット220へ送る。この結果、表示ユニット220に、変更された表示リストDLTAに対応した表示が行われる。
【0107】
次に、ステップS26において、制御ユニット130Aが、選択決定キーが押下されて放送局選択が行われたか否かを判定する。この判定の結果が否定的であった場合(ステップS26:N)には、ステップS18の処理が終了する。そして、処理は、図5のステップS11へ戻る。
【0108】
ステップS26における判定の結果が肯定的であった場合(ステップS26:Y)には、処理はステップS27へ進む。このステップS27では、制御ユニット130Aが、その時点におけるカーソル位置に表示されている放送局情報に対応する放送局が選局されたと判断する。
【0109】
引き続き、制御ユニット130Aは、選局された放送局に関する選局指令を生成し、生成された選局指令を、選択可能情報源210Aにおけるフロントエンドユニット2121へ送る。この結果、選局された放送局が放送した音声が再生出力される。
【0110】
そして、制御ユニット130Aは、受信可能放送局リストSLT及び表示リストDLTA内の選局された放送局に対応する選局フラグを「ON」に設定する。なお、それまで受信可能放送局リストSLT及び表示リストDLTA内において「ON」とされていた選局フラグがあった場合には、その選局フラグを「OFF」としたうえで、新たに選局された放送局に対応する選局フラグを「ON」に設定する。
【0111】
次に、ステップS28において、制御ユニット130Aが、新たに「ON」とされた選局フラグに対応する放送局情報を選局表示領域SDRに表示するための表示データを生成し、生成された表示データを表示ユニット220へ送る。この結果、選局表示領域SDRに、新たに選局された放送局に対応する放送局情報が表示される。
【0112】
こうしてステップS28の処理が終了すると、ステップS18の処理が終了する。そして、処理は、図5のステップS11へ戻る。
【0113】
《表示リストDLTAの変更処理》
次に、上述したステップS24における表示リストDLTAの変更処理について説明する。
【0114】
表示リストDLTAの変更処理に際しては、図7に示されるように、まず、ステップS31において、制御ユニット130Aが、表示中の放送局に受信可否の変化があるか否かを判定する。この判定の結果が否定的であった場合(ステップS31:N)には、処理は、後述するステップS33へ進む。
【0115】
ステップS31における判定の結果が肯定的であった場合(ステップS31:Y)には、処理はステップS32へ進む。このステップS32では、制御ユニット130Aが、表示中の放送局の受信可否の変化を反映するように、表示リストDLTA中の受信可否フラグを変更する。
【0116】
次に、ステップS33において、制御ユニット130Aが、表示していない受信可能放送局があるか否かを判定する。この判定の結果が否定的であった場合(ステップS33:N)には、ステップS24の処理が終了する。そして、処理は、図6のステップS25へ進む。
【0117】
ステップS33における判定の結果が肯定的であった場合(ステップS33:Y)には、処理はステップS34へ進む。このステップS34では、制御ユニット130Aが、表示していない受信可能放送局の放送局情報について、選局フラグ「OFF」及び受信可否フラグ「ON」と関連付けて追加表示リストADLAに登録する。
【0118】
こうしてステップS34の処理が終了すると、ステップS24の処理が終了する。そして、処理は、図6のステップS25へ進む。
【0119】
図8図11には、表示制御装置100Aによる制御のもとにおける、受信可能放送局リストSLT及び表示リストDLTAの変更例、並びに、表示ユニット220への表示例が示されている。ここで、図8には、選択意思の非検出状態で受信可能放送局が変化した場合における例が示されている。この図8の表示例では、図8(A)に示されるように、受信可能な放送局が、周波数「DEF[Hz]」の放送局、及び、周波数「LMN[Hz]」の放送局であったのが、図8(B)に示されるように、新たに周波数「ABC[Hz]」の放送局の加わった場合が示されている。
【0120】
また、図9の表示例では、選択意思の検出状態において、図8(B)を再掲する図9(A)の状態から、図9(B)に示されるように、周波数「LMN[Hz]」の放送局が受信不可となるとともに、受信可能な放送局として周波数「XYZ[Hz]」の放送局が加わった場合が示されている。なお、図9(B)においては、受信不可となった周波数「LMN[Hz]」の放送局の情報が枠付表示される場合が示されている。
【0121】
また、図10の表示例では、選択意思の検出状態において、図9(B)を再掲する図10(A)の状態から、図10(B)に示されるように、周波数「DEF[Hz]」の放送局が選局された場合が示されている。また、図11の表示例では、図10(B)を再掲する図11(A)の状態において、選択意思の検出状態から選択意思の非検出状態へ変化した場合が示されている。
【0122】
以上説明したように、第1実施例では、制御ユニット130Aが、入力ユニット120に対して行われた入力操作に基づいて、表示ユニット220における選択可能情報の一覧表示に従って選択可能情報の選択を行う利用者の選択意思の検出状態を検出する。そして、選択意思の検出状態が検出されている場合には、制御ユニット130Aが、当該選択意思の検出状態の開始が検出された際に表示されている放送局情報のそれぞれについて、表示位置を変更しない表示制御を行う。したがって、第1実施例によれば、選択対象に対応する選択可能情報の一覧内容が刻々変化する場合であっても、利用者が一覧表示に従って選択可能情報の選択を行う際における誤選択の発生を抑制することができる。
【0123】
また、第1実施例では、選択意思の検出状態において、一覧表示中の放送局情報のうちで受信不可となることにより選択できなくなったものについて、選択できないことを明示しつつ、表示位置を変更しない表示を保持する。このため、選択できない放送局情報を選択してしまうことを防止することができる。
【0124】
また、第1実施例では、選択意思の検出状態において、その開始の際には選択可能ではなかったが、その後に選択可能となった新たな放送局情報を、選択意思の検出状態の開始の際から表示されている放送局情報が表示されている位置とは異なる位置に表示させる。このため、選択可能な放送局情報を漏れなく表示することができる。
【0125】
[第2実施例]
次に、本発明の第2実施例について、図12図19を参照して説明する。
【0126】
<構成>
図12には、第2実施例に係る表示制御装置100Bの構成が示されている。この表示制御装置100Bは、上述した実施形態に係る表示制御装置700の一態様となっている。
【0127】
表示制御装置100Bは、選択可能情報源210Bから送られた選択可能情報を受ける。そして、表示制御装置100Bは、選択可能情報の一覧表示の制御を表示ユニット220に対して行う。
【0128】
上記の選択可能情報源210Bは、ネットワーク300を介して、外部と通信を行う通信ユニット219を備えている。表示制御装置100Bは、通信ユニット219を介して、外部との通信を行うようになっている。かかる外部との通信には、ツイート情報の受信が含まれている。
【0129】
なお、第2実施例では、表示制御装置100Bと、選択可能情報源210B、表示ユニット220とから、通信端末装置が構成されるようになっている。
【0130】
《表示制御装置100Bの構成》
図12に示されるように、表示制御装置100Bは、記憶ユニット110Bと、入力ユニット120と、制御ユニット130Bとを備えている。
【0131】
上記の記憶ユニット110Bは、上述した第1実施例における記憶ユニット110Aと同様に、不揮発性記憶素子を備えて構成されている。この記憶ユニット110Bには、表示制御装置100Bで利用される様々な情報データが記憶される。記憶ユニット110Bには、制御ユニット130Bがアクセス可能となっている。
【0132】
なお、記憶ユニット110Bに記憶される情報データについては、後述する。
【0133】
上記の制御ユニット130Bは、上述した第1実施例における制御ユニット130Aと同様に、CPUを備えて構成されている。この制御ユニット130Bは、記憶ユニット110Bに記憶されているプログラムを実行することにより、表示ユニット220による表示を制御する。
【0134】
制御ユニット130Bは、入力ユニット120から送られた入力操作データを受ける。そして、制御ユニット130Bは、当該入力操作データに基づいて、表示ユニット220に一覧表示されているツイート情報(選択可能情報)のいずれかを選択する意思(以下、「選択意思」)を検出する。かかる選択意思の検出に際して、制御ユニット130Bは、制御ユニット130Aの場合と同様に、カーソル移動キーが操作されている場合には、選択意思の検出状態であると判断する。また、カーソル移動キー又は選択キーが操作された後、いずれのキー操作も行われないまま所定時間が経過した場合には、選択意思の非検出状態であると判断する。
【0135】
また、制御ユニット130Bは、選択可能情報源210Bから送られたツイートを受ける。そして、制御ユニット130Bは、当該ツイート情報に基づいて、表示ユニット220に対し、選択意思の非出状態の場合には第1表示制御を行うとともに、選択意思の検出状態の場合には第2表示制御を行う。
【0136】
なお、制御ユニット130Bは、入力操作データとして選択決定キーが押下された旨を受けると、その時点におけるカーソル位置に表示されているツイート情報に関する返信処理やリツイート処理を行う。そして、制御ユニット130Bは、通信ユニット219を、介して、当該処理の結果を外部へ送信する。
【0137】
《記憶ユニット110Bに記憶される情報データ》
次に、記憶ユニット110Bに記憶される情報データについて説明する。記憶ユニット110Bに記憶される情報データには、上述したプログラムに加えて、図13に示されるように、ツイートリストTLT及び表示リストDLTBが含まれている。
【0138】
上記のツイートリストTLTには、現時点において受信しているツイートの情報が、最新のものほど上位となる投稿時間順に登録される。なお、ツイートリストTLTは、後述するようにして、制御ユニット130Bにより更新される。
【0139】
上記の表示リストDLTBには、現時点において表示ユニット220に表示すべきツイート情報に対応する表示データを作成するための情報が登録されている。この表示リストDLTBには、通常表示リストNDLB及び追加表示リストADLBが含まれている。
【0140】
上記の通常表示リストNDLBには、現時点において表示ユニット220の通常表示領域に表示すべきツイート情報に対応する通常領域表示データを作成するための情報が登録されている。また、上記の追加表示リストADLBには、現時点において表示ユニット220の追加表示領域に表示すべきツイート情報に対応する追加領域表示データを作成するための情報が登録されている。なお、表示リストDLTBは、後述するようにして、制御ユニット130Bにより更新される。
【0141】
《表示ユニット220の表示画面内の領域配置》
次に、第2実施例における表示ユニット220の表示画面内の領域配置について説明する。
【0142】
第2実施例では、図14(A)に示されるように、表示ユニット220の表示画面は、通常表示領域NDRBと、追加表示領域ADRBとに分割されている。ここで、通常表示領域NDRBには、上述した通常表示リストNDLBに登録されたツイート情報が表示される。この通常表示領域NDRBでは、図14(B)に示されるように、位置NPBj(j=1,2,…)に対応する個別領域が定義されている。
【0143】
また、追加表示領域ADRBには、上述した追加表示リストADLBに登録されたツイート情報が表示される。この追加表示領域ADRBでは、図14(C)に示されるように、位置APBk(k=1,2,…)に対応する個別領域が定義されている。
【0144】
<動作>
次に、上記のように構成された表示制御装置100Bの動作について、制御ユニット130Bにより実行される表示制御処理に主に着目して説明する。なお、選択可能情報源210Bの通信ユニット219は動作を開始しており、新たなツイートを受けるたびに、当該新たなツイートを表示制御装置100Bへ送っているものとする。
【0145】
また、当初においては、選択意思の非検出状態であり、記憶ユニット110B内の表示リストDLTBにおける通常表示リストNDLBには、ツイートリストTLTに登録されているツイート情報のそれぞれに1対1に対応する個別表示情報が、登録されているものとする。また、追加表示リストADLBには、個別表示情報が登録されていないものとする。
【0146】
この結果、当初においては、表示ユニット220の通常表示領域NDRBには、現時点で受信しているツイート情報が表示されているとともに、追加表示領域ADRBには、ツイート情報の表示がされていないものとする。
【0147】
表示制御処理に際しては、制御ユニット130Bは、図15に示されるように、まず、ステップS41において、選択意思の検出状態であるか否かを判定する。かかる判定に際して、制御ユニット130Bは、上述した制御ユニット130Aの場合と同様に、入力ユニット120におけるカーソル移動キー又は選択キーが最後に操作された後の経過時間が所定時間以内であるか否かを判定する。
【0148】
ステップS41における判定の結果が否定的であった場合(ステップS41:N)には、処理はステップS42へ進み、選択意思の非検出状態での表示制御処理である第1表示制御処理が開始される。このステップS42では、制御ユニット130Bが、後述する第2表示制御処理による変更画面を表示中か否かを判定する。この判定の結果が否定的であった場合(ステップS42:N)には、処理は後述するステップS44へ進む。
【0149】
ステップS42における判定の結果が肯定的であった場合(ステップS42:Y)には、処理はステップS43へ進む。このステップS43では、制御ユニット130Bが、表示リストDLTBを変更した上で、変更された表示リストDLTBに従って、表示ユニット220における表示を変更させる。
【0150】
ステップS43では、まず、制御ユニット130Bが、その時点におけるツイートリストTLTの登録内容に対応するように、通常表示リストNDLBを変更する。この結果、通常表示リストNDLBには、その時点における選択可能なツイート情報が、表示位置と関連付けられて登録される。
【0151】
また、制御ユニット130Bは、追加表示リストADLBの登録内容をクリアする。この結果、更新前に放送局情報が登録されていたとしても、追加表示リストADLBには放送局情報が登録されていない状態となる。
【0152】
引き続き、制御ユニット130Bが、通常表示リストNDLB及び追加表示リストADLBにおける更新内容に対応する表示変更を行うための表示データを生成し、生成された表示データを表示ユニット220へ送る。この結果、表示ユニット220における通常表示領域NDRBには、選択可能なツイート情報が、タイムライン表示されるとともに、追加表示領域ADRBには、ツイート情報が表示されなくなる。
【0153】
次にステップS44において、制御ユニット130Bが、通信ユニット219から新たなツイートを受けたか否かを判定する。この判定の結果が否定的であった場合(ステップS44:N)には、表示ユニット220における表示内容を変更させることなく、第1表示制御処理が終了する。そして、処理はステップS41へ戻る。
【0154】
ステップS44における判定の結果が肯定的であった場合(ステップS44:Y)には、処理はステップS45へ進む。このステップS45では、制御ユニット130Bが、新たに受けたツイートの情報を、ツイートリストTLTの先頭に追加する変更を行う。この結果、ツイートリストTLTには、それまでに受信したツイートのそれぞれに対応するツイート情報が、投稿が最新のものほど上位となる順序で登録される。
【0155】
次に、ステップS46において、制御ユニット130Bが、ステップS45の処理により変更されたツイートリストTLTにおける登録内容に従って、現時点までに受信したツイートに関するツイート情報が、投稿時刻が新しいほど表示位置順位が上位となるように通常表示リストNDLBを変更する。そして、制御ユニット130Bが、変更された通常表示リストNDLBにおける登録内容に従って、現時点までに受信したツイートの情報を、タイムライン表示させるように表示データを変更し、変更された表示データを表示ユニット220へ送る。この結果、表示ユニット220には、最新に受信したツイートまでのツイートに関する情報がタイムライン表示される。
【0156】
こうしてステップS46の処理が終了すると、第1表示制御処理が終了する。そして、処理はステップS41へ戻る。
【0157】
上述したステップS41における判定の結果が肯定的であった場合(ステップS41:Y)には、処理はステップS47へ進む。このステップS47では、制御ユニット130Bが、第2表示制御処理を実行する。そして、ステップS47の処理が終了すると、処理はステップS41へ戻る。
【0158】
以後、ステップS41〜S47の処理が繰り返される。この結果、選択意思の検出状態であるか否かに対応した表示制御処理が実行される。
【0159】
《第2表示制御処理》
次に、選択意思の検出状態における表示制御処理である第2表示制御処理に説明する。
【0160】
第2表示制御処理では、図16に示されるように、まず、ステップS51において、制御ユニット130Bが、通信ユニット219から新たなツイートを受けたか否かを判定する。この判定の結果が否定的であった場合(ステップS51:N)には、後述するステップS55へ進む。
【0161】
ステップS51における判定の結果が肯定的であった場合(ステップS51:Y)には、処理はステップS52へ進む。このステップS52では、制御ユニット130Bが、新たに受けたツイートに関するツイート情報を、ツイートリストTLTの先頭に追加する変更を行う。
【0162】
次に、ステップS53において、制御ユニット130Bが、新たに受けたツイートに関するツイート情報の表示位置順位が先頭となるように追加表示リストADLBを変更する。引き続き、ステップS54において、制御ユニット130Bが、変更された追加表示リストADLBにおける登録内容を含む現時点の表示リストDLTBに基づいて、表示ユニット220に表示すべき表示に対応する表示データを生成し、生成された表示データを表示ユニット220へ送る。この結果、表示ユニット220に、現時点の表示リストDLTBに対応した表示が行われる。
【0163】
次に、ステップS55において、制御ユニット130Bが、選択決定キーが押下されてツイート選択が行われたか否かを判定する。この判定の結果が否定的であった場合(ステップS55:N)には、ステップS47の処理が終了する。そして、処理は、図15のステップS41へ戻る。
【0164】
ステップS55における判定の結果が肯定的であった場合(ステップS55:Y)には、処理はステップS56へ進む。このステップS56では、制御ユニット130Bが、その時点におけるカーソル位置に表示されているツイート情報に対応するツイートが選択されたと判断する。引き続き、制御ユニット130Bは、選択されたツイートに関する返信又はリツイートのための処理を実行する。
【0165】
こうしてステップS56の処理が終了すると、ステップS47の処理が終了する。そして、処理は、図15のステップS41へ戻る。
【0166】
図17図19には、表示制御装置100Bによる制御のもとにおける、ツイートリストTLT及び表示リストDLTBの変更例、並びに、表示ユニット220への表示例が示されている。ここで、図17には、選択意思の非検出状態で新たなツイートを受けた場合における例が示されている。この図17の表示例では、図17(A)に示されるように、受信したツイートが、ツイート「TWC」及びツイート「TWD」であったのが、図17(B)に示されるように、新たにツイート「TWB」が加わった場合が示されている。
【0167】
また、図18の表示例では、選択意思の非検出状態において、図17(B)を再掲する図18(A)の状態から、図18(B)に示されるように、新たなツイート「TWA」を受けた場合が示されている。また、図19の表示例では、図18(B)を再掲する図19(A)の状態において、選択意思の検出状態から選択意思の非検出状態へ変化した場合が示されている。
【0168】
以上説明したように、第2実施例では、制御ユニット130Bが、入力ユニット120に対して行われた入力操作に基づいて、表示ユニット220における選択可能情報(ツイート情報)の一覧表示に従って選択可能情報の選択を行う利用者の選択意思の検出状態を検出する。そして、選択意思の検出状態が検出されている場合には、制御ユニット130Bが、当該選択意思の検出状態の開始が検出された際に表示されているツイート情報のそれぞれについて、表示位置を変更しない表示制御を行う。したがって、第2実施例によれば、選択対象に対応する選択可能情報の一覧内容が刻々変化する場合であっても、利用者が一覧表示に従って選択可能情報(ツイート情報)の選択を行う際における誤選択の発生を抑制することができる。
【0169】
また、第2実施例では、選択意思の検出状態において、その開始の際には表示されていなかったが、その後に選択可能となった新たなツイート情報を、選択意思の検出状態の開始の際から表示されているツイート情報が表示されている位置とは異なる位置に表示させる。このため、選択可能なツイート情報を漏れなく表示することができる。
【0170】
[実施例の変形]
本発明は、上記の実施例に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。
【0171】
例えば、上記の第1実施例では、選択可能情報をFM放送に関する放送局情報とし、第2実施例では、選択可能情報をツイート情報としたが、一覧内容が刻々変化する選択可能情報を他のものとしてもよい。例えば、選択可能情報を、デジタルテレビ放送や、デジタルラジオ放送に関する放送局情報とすることができる。
【0172】
また、上記の第1及び第2実施例における入力ユニットを、カーソル移動キーと、選択決定キーとを有するキーボードとし、カーソル移動キーの操作という選択の予備操作を新たな選択の予兆として検出することにより、利用者による選択の意思を検出するようにした。これに対し、入力ユニットを、マウス等のポインティングデバイスとし、マウスの移動操作を検出することにより、利用者による選択の意思を検出するようにしてもよい。
【0173】
また、入力ユニットをタッチパネルとし、当該タッチパネルへの手指等の接近操作を検出することにより、利用者による選択の意思を検出するようにしてもよい。さらに、入力ユニットをリモコン装置とし、利用者がリモコン装置を手にする操作を検出することにより、利用者による選択の意思を検出するようにしてもよい。
【0174】
また、入力ユニットを音声入力装置とし、音声入力を可能とするキー操作や、コマンド音声の入力を検出することにより、利用者による選択の意思を検出するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0175】
100A,100B … 表示制御装置
120 … 入力ユニット(入力部)
130A,130B … 制御ユニット(第1取得部、第2取得部、検出部、
表示制御部)
700 … 表示制御装置
710 … 第1取得部
720 … 入力部
730 … 検出部
740 … 第2取得部
750 … 表示制御部
図1
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