(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記提案部は、前記商品の出品者から商品情報または出品者の属性情報を受付けた場合は、当該商品情報または出品者の属性情報に関連するモデルを、前記商品を紹介するモデルとして提案することを特徴とする請求項8に記載の配信システム。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願に係る配信システム、配信方法及び配信プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ。)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る配信システム、配信方法及び配信プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0010】
〔1.配信処理〕
まず、
図1を用いて、実施形態に係る配信処理の一例について説明する。
図1は、実施形態に係る配信処理の一例を示す図である。
図1では、配信処理を実行する電子商取引システム1を例に挙げ、オークションに関するサービスを提供するオークションサーバ10が実行する配信処理の一例について説明する。
【0011】
図1に示す例では、オークションサーバ10は、インターネットやLAN(Local Area Network)を介して、オークションの閲覧や入札を行う利用者(以下、入札者と記載する。)が使用する端末装置100と通信可能なサーバ装置である。具体例を挙げると、オークションサーバ10は、サーバ装置やクラウドシステム等により実現される。また、入札者が使用する端末装置100は、スマートフォンやタブレット端末やPDA(Personal Digital Assistant)等の移動端末や、デスクトップ型PC(Personal Computer)や、ノート型PC等により実現される。
【0012】
また、オークションサーバ10は、商品をオークションに出品する利用者(以下、出品者U01と記載する。)が使用する端末装置を介して、出品対象となる商品の情報(以下、商品情報と記載する。)の登録を受付けると、受付けた商品情報の閲覧や、商品に対する入札等を端末装置100から受付ける。例えば、オークションサーバ10は、出品者から商品情報として、商品を検索する際のキーワード、入札開始価格、最低落札価格、入札期間等の情報に加え、出品する商品の種別、商品のカテゴリ、商品の説明、商品の写真等を出品時に受け付ける。
【0013】
しかしながら、出品者が準備できる商品の画像には、商品のみが撮影された画像が多く、他の商品との差別化を図ることが困難である。この結果、商品に対する入札数や落札価格が期待通りに増加しない場合も考えられる。
【0014】
そこで、オークションサーバ10は、以下の配信処理を実行する。まず、オークションサーバ10は、電子商取引の対象となる商品の登録を受け付ける。かかる場合、オークションサーバ10は、出品対象となる商品を使用しているモデルの情報等、出品対象となる商品の紹介を行うモデルの情報を商品情報に付与する。そして、オークションサーバ10は、商品の電子商取引を行う場合は、取得部が取得した商品情報、すなわち、商品紹介を行うモデルの情報を含む商品情報を配信する。
【0015】
ここで、商品紹介を行うモデルの情報(以下、出品情報と記載する。)とは、例えば、出品対象となる商品を着用したモデルの写真や、出品対象となる商品を使用したモデルの写真である。なお、出品情報は、出品対象となる商品が鞄等である場合は、かかる商品と共に撮影された写真であってもよく、また、商品が家電商品等である場合は、かかる商品を使用もしくは商品と共に撮影されたモデルの写真である。なお、出品情報は、写真以外にも、動画や音声、商品を使用したモデルによる感想や評価等のレビュー等のテキスト情報であってもよい。すなわち、出品情報は、出品された商品をモデルが紹介するものであれば、モデルの名前等、任意の情報が適用可能である。以下の説明では、オークションサーバ10が出品情報として、出品対象となる商品を着用したモデルを撮影した画像(以下、出品画像と記載する。)を取得する例について説明する。
【0016】
以下、
図1を用いて、配信処理の流れについて説明する。以下の説明では、出品者U01が衣類である商品C01を出品する例について説明する。例えば、オークションサーバ10は、商品を紹介するモデルの候補の情報、すなわちモデル情報が登録されたモデル情報データベース14を有する。
図1に示す例では、モデル情報データベース14には、モデルAとモデルBとのモデル情報として、モデルの写真、モデルに対する評価、モデルが紹介した商品の落札総額、モデルが紹介した商品の落札額が、同種の商品の落札額と比較してどれくらい上昇したかを示す落札単価上昇率などが登録されている。
【0017】
まず、オークションサーバ10は、出品する商品C01の商品情報の登録を受け付ける(ステップS1)。このような場合、オークションサーバ10は、出品者U01に対し、商品C01を使用させるモデルの候補のモデル情報を提示する(ステップS2)。例えば、オークションサーバ10は、モデルAとモデルBとのモデル情報を提供する。
【0018】
そして、オークションサーバ10は、出品者U01から商品C01を使用するモデルの指定を受け付ける(ステップS3)。例えば、オークションサーバ10は、出品者U01からモデルAの指定を受け付ける。かかる場合、オークションサーバ10は、モデルAに対して、出品者U01からモデルの指定を受け付けた旨を通知する(ステップS4)。
【0019】
また、オークションサーバ10は、出品者U01に対して、商品C01を所定のスタジオに送付するよう要請する。この結果、出品者U01は、商品C01を要請されたスタジオへと送付する(ステップS5)。また、モデルAは、商品C01が送付されたスタジオに出向き、スタジオにて、商品C01を使用している写真、すなわち、商品C01を着用した写真の撮影を行う(ステップS6)。そして、オークションサーバ10は、モデルが商品を使用している写真、すなわち出品画像P01を、スタジオに設置された端末装置等を介して取得する(ステップS7)。
【0020】
また、オークションサーバ10は、商品C01の電子商取引を行うウェブページを送信する場合は、商品情報とともに、ウェブページと共に表示させる情報として、取得した出品画像を配置したウェブページを配信する(ステップS8)。すなわち、オークションサーバ1は、出品情報を付与した商品情報を配信する。この結果、端末装置100を使用する利用者は、モデルAが商品C01を着用した出品画像P01を商品C01の写真として、すなわち、商品C01の商品情報の一部として閲覧することとなる。
【0021】
このように、オークションサーバ10は、商品C01の登録を受け付ける。すると、オークションサーバ10は、出品者が指定したモデルAの情報であって、商品C01を使用しているモデルの使用情報である出品画像P01を含む商品情報を取得する。そして、オークションサーバ10は、出品画像P01を含む商品情報を端末装置100に配信する。このため、オークションサーバ10は、商品C01の写真をそのまま掲載するよりも、より魅力的な商品情報を提供することができるので、商品C01に対する入札数や入札価格の上昇が期待できる。
【0022】
〔2.評価受付処理〕
なお、オークションサーバ10は、上述した配信処理と合わせて、以下の評価受付処理を実行する。まず、オークションサーバ10は、商品C01の電子商取引を行うウェブページを介して、出品画像P01に写ったモデルAに対する評価を受け付ける(ステップS9)。かかる評価は、電子商取引に関するウェブページのブックマークやウォッチリスト等、商品C01に対する評価と紐付けられるものとは独立して受け付けられる評価であり、あくまで出品画像P01に写るモデルAに対する評価である。例えば、オークションサーバ10は、ウェブページ上に配置された「いいね!」ボタンを利用者が選択した回数等をモデルAに対する評価として受け付ける。そして、オークションサーバ10は、受け付けた評価をモデル情報に反映させる(ステップS10)。
【0023】
かかる評価は、各モデルの人気度や、各モデルに対して支払われる報酬の算定基準として使用することができる。また、オークションサーバ10は、出品者U01に対してモデル情報を提供する場合、各モデルに対する評価に応じて、モデル情報を提供する順序を変更してもよい。例えば、オークションサーバ10は、モデルBよりもモデルAの評価が高い場合には、モデル情報を参照する画面内で、モデルAの情報をモデルBの情報よりも先に表示するといった処理を行ってもよい。また、オークションサーバ10は、各モデルに対する評価に基づいて、出品者U01に対し、提案するモデルを変更してもよい。
【0024】
このように、オークションサーバ10は、配信した出品画像P01に写るモデルAに対する評価を受け付ける。このため、オークションサーバ10は、人気のあるモデルや、商品に対する入札数や入札額の上昇に対して寄与したモデルの推定を行うことができる。
【0025】
なお、オークションサーバ10は、各モデルを評価する情報として、各モデルが紹介した商品の販売価格に関する情報や、各モデルが紹介した商品の入札数もしくは販売数等の情報をさらに収集し、収集した情報に基づいて、各モデルに対して支払われる報酬額を算定してもよい。
【0026】
〔3.配信処理のバリエーション〕
また、オークションサーバ10は、出品者U01が商品C01を使用するモデルを選択しなかった場合は、商品C01を使用するモデルの出品情報を取得せずに、登録された商品情報をそのまま用いて、電子商取引を行ってもよい。
【0027】
また、オークションサーバ10は、モデルが商品C01を使用することを利用者U01が望むものの、特定のモデルを選択しなかった場合、例えば、利用者U01がモデルの候補のうちだれでもいいといった指定を行った場合は、各モデルの候補に対して、商品C01の情報を通知し、いずれかのモデルの候補が商品C01を使用した出品画像を取得してもよい。例えば、オークションサーバ10は、出品者U01にモデル情報を提供する際、各モデルを個別に選択するためのボタンとともに、「どのモデルでもよい」等といった、特定のモデルを指定しないためのボタンが配置されたウェブページを配信する。
【0028】
そして、オークションサーバ10は、利用者がいずれかのモデルを選択するためのボタンを選択した場合は、当該ボタンと対応するモデルに対してのみ商品C01の情報を通知する。一方、オークションサーバ10は、利用者が特定のモデルを指定しないためのボタンを選択した場合は、利用者U01に商品C01を所定のスタジオへと送付するよう要求するとともに、全てのモデルの候補に対して、商品C01の情報を通知する。そして、オークションサーバ10は、いずれかのモデルの候補がスタジオで商品C01を使用した際の写真を出品画像として取得し、取得した出品画像を配信してもよい。
【0029】
以下、上述した配信処理および評価受付処理を実行するオークションサーバ10が有する機能構成の一例について説明する。なお、以下に説明する機能構成は、あくまで一例であり、同様の処理を実現することができるのであれば、以下に示す機能構成や接続形態以外にも、任意の態様のハードウェアやソフトウェアによって実現されてよい。
【0030】
〔4.オークションサーバ10の構成〕
図2は、実施形態に係るオークションサーバが有する機能構成の一例を示す図である。
図2に示すように、オークションサーバ10は、通信部11と、記憶部12と、制御部13とを有する。通信部11は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部11は、インターネットやLAN等のネットワークNと有線または無線で接続され、出品者U01が使用する端末装置、商品の閲覧、入札、モデルの評価などを行う利用者が使用する端末装置100、および出品画像を撮影するスタジオ等に設置された情報処理装置との間でデータの送受信を行う。
【0031】
記憶部12は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。また、記憶部12は、モデル情報を管理するためのモデル情報データベース14と、商品情報を管理するための商品情報データベース15を記憶する。
【0032】
モデル情報データベース14は、モデルごとに、モデル情報が登録される。例えば、
図3は、実施形態に係るモデル情報データベースに登録される情報の一例を示す図である。
図3に示すように、モデル情報データベース14は、「モデルID」、「名前」、「写真データ」、「詳細情報」、「評価数」、「落札回数」、「落札総額」、「落札単価上昇率(相場比)」、「出品中商品」、「撮影待ち商品」、「指名料」といった項目を有する。なお、モデル情報データベース14には、モデルに関する情報であれば、他の情報が登録されていてもよい。
【0033】
「モデルID」は、各モデルを識別するための識別情報である。また、「名前」は、各モデルの名前であり、実名あるいはモデルとしての名前である。「詳細情報」は、各モデルの詳細情報であり、例えば、身長、体重、服のサイズ、体のサイズ、髪の色、目の色、趣味や趣向等が登録される。「評価数」は、モデルに対する好意的な評価が行われた数であり、例えば、電子商取引を行うウェブページ上に配置された「いいね!」等といった評価が配置されたボタンが選択された回数である。
【0034】
また、「落札回数」とは、各モデルが紹介した商品が落札された回数である。また、「落札総額」とは、各モデルが紹介した商品の落札価格の総額である。また、「落札単価上昇率(相場比)」とは、モデルが紹介した商品の落札価格と、かかる商品と同種別(例えば、同じカテゴリに出品された商品等。)の商品の落札価格とを比較した際に、モデルが紹介した商品の落札価格がどれくらい上昇しているかを示す情報である。また、「出品中商品」とは、各モデルが紹介した商品のうち、入札を受け付けている商品の情報である。
【0035】
また、「撮影待ち商品」とは、出品者からモデルとして指定されたが、出品画像の撮影を行っていない商品の情報である。また、「指名料」とは、モデルが紹介した商品が落札された際に、モデルに対して支払われる報酬を示す情報であり、落札額に対する報酬の割合等が登録される。なお、
図3に示す例では、写真データとして、「データA」、「データB」といった概念的な情報を記載したが、実際には、各モデルの顔写真等の画像データが登録される。
【0036】
例えば、
図3に示す例では、モデル情報データベース14には、モデルID「M01」で示されるモデルの名前が「モデルA」である旨が登録されている。また、モデル情報データベース14には、「モデルA」に対する評価の数が「20000」回であり、「モデルA」が紹介した商品の落札回数が「214」回であり、落札総額が「450万円」である旨が登録されている。また、モデル情報データベース14には、「モデルA」が紹介した商品の価格が、同種の商品と比較して「130%」程度上昇している旨が登録されている。また、モデル情報データベース14には、「モデルA」が紹介した商品「C06」、「C09」が出品中であり、撮影待ち商品が「C01」である旨が登録されている。また、モデル情報データベース14には、商品を紹介するモデルとして「モデルA」を指定した際に、落札額の「3%」が、「モデルA」に対して報酬として支払われる旨が登録されている。
【0037】
商品情報データベース15には、オークションに出品された商品の商品情報が登録される。例えば、
図4は、実施形態に係る商品情報データベースに登録される情報の一例を示す図である。
図4に示すように、商品情報データベース15には、「商品ID」、「商品名」、「商品情報」、「写真」、「現入札者ID」、「現在価格」、「終了日時」、「モデルフラグ」、「使用モデル」、「指名料」等が商品ごとに登録される。
【0038】
「商品ID」とは、各商品を識別するための識別情報である。また「商品名」とは、出品された商品の名称であり、利用者によって設定された商品の名称である。また、「商品情報」とは、商品の出品時に利用者によって登録される商品情報であり、商品の説明、商品のカテゴリ等である。また、「写真」とは、商品が撮像された画像であり、商品のみが撮影された画像、利用者が撮影した商品の画像、若しくは、出品画像である。また、「現入札者ID」とは、各商品に対して入札を行った利用者のうち、最高額の入札を行った利用者を識別する情報である。また、「現在価格」とは、商品の現在の価格である。
【0039】
また、「終了日時」とは、商品のオークションが終了する日時である。また「モデルフラグ」とは、対応付けられた写真がモデルを紹介した写真、すなわち出品画像であるか否かを示すフラグ情報である。また、「使用モデル」とは、対応付けられた写真において、商品とともに撮影されたモデルを示す情報であり、例えば、モデルIDが登録される。また、
図4に示す「指名料」は、商品を紹介したモデルの指名料であって、商品を出品した際に設定されていたモデルの指名料である。
【0040】
例えば、
図4に示す例では、商品情報データベース15には、商品ID「C01」の商品の商品名が「商品A」であり、商品情報が「商品情報A」である旨が登録されている。また、商品情報データベース15には、「商品A」に対して「U11」が入札を行っており、入札額が「10000円」である旨が登録されている。また、商品情報データベース15には、「商品A」のオークションの終了日時が「2015/12/26/13時」である旨が登録されている。また、商品情報データベース15には、モデル「M01」が「商品A」を使用している出品画像が写真「P01」として登録されており、モデル「M01」に対する報酬が、落札額の「3%」である旨が登録されている。
【0041】
なお、商品情報データベース15には、商品ID「C03」が示す商品等、すでにオークションが終了した商品の商品情報や、落札価格等も登録されているものとする。
【0042】
図2に戻って、説明を続ける。制御部13は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等によって、広告配信サーバ30内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。
【0043】
図2に示すように、制御部13は、商品情報受付部16、モデル情報提示部17、指定受付部18、通知部19、画像取得部20、配信部21、評価受付部22、報酬算出部23を有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部13の内部構成は、
図2に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部13が有する各処理部の接続関係は、
図2に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
【0044】
商品情報受付部16は、電子商取引の対象となる商品の登録を受け付ける。例えば、商品情報受付部16は、出品者が使用する端末装置から、出品対象となる商品の商品情報を受け付けると、受け付けた商品情報を商品情報データベース15に登録するとともに、出品対象となる商品の商品IDを指定受付部18に出力する。
【0045】
モデル情報提示部17は、出品者に対して、出品対象となる商品を紹介するモデルの候補を提示する。例えば、モデル情報提示部17は、商品の出品が行われた場合は、モデル情報データベース14に登録されたモデル情報、すなわち商品を紹介するモデルの候補の情報を出品者が使用する端末装置へと送信し、モデル情報を提示する。
【0046】
指定受付部18は、出品者から、商品を使用させるモデルの指定を受け付ける。例えば、指定受付部18は、出品者から、商品を使用させるモデルのモデルID、商品を使用させる特定のモデルを指定しない旨、モデルを使用しない旨のいずれかを受け付ける。そして、指定受付部18は、出品者から商品を使用させるモデルのモデルIDを受信した場合は、受信したモデルIDを出品者が出品した商品の商品情報と対応付けて商品情報データベース15に登録するとともに、受信したモデルIDと、商品情報受付部16から受け付けた商品ID、すなわち、出品対象となる商品の商品IDを通知部19に出力する。
【0047】
また、指定受付部18は、出品者から、商品を使用させる特定のモデルを指定しない旨を受信した場合は、通知部19に対して、モデルを指定しない旨を通知するとともに、出品対象となる商品の商品IDを出力する。また、指定受付部18は、出品者から、モデルを使用しない旨を受信した場合は、商品情報受付部16から受信した商品IDを用いて、商品情報データベース15に登録された情報から出品された商品を特定し、特定した商品のモデルフラグを「0」に設定する。この結果、オークションサーバ10は、かかる商品を通常のオークションと同様の態様で出品することとなる。
【0048】
通知部19は、出品者から特定のモデルが指定された場合は、指定されたモデルに対して、出品者から指定された旨と共に、商品を紹介した出品画像の撮影を行うよう要請する。例えば、通知部19は、出品者が指定したモデルIDと、出品対象である商品の商品IDとを指定受付部18から受信した場合は、受信したモデルIDが示すモデルに対して、指定された旨を通知するとともに、受信した商品IDが示す商品、すなわち出品された商品の商品情報を配信し、かかる商品を紹介した出品画像を撮影するよう要請する。
【0049】
一方、通知部19は、出品者が特定のモデルを指定しない旨の通知を受信した場合は、モデル情報データベース14に登録された全モデルに対して、出品された商品の商品情報を配信し、かかる商品を紹介した出品画像を撮影するよう要請する。
【0050】
画像取得部20は、出品者が指定したモデルの情報であって、商品を紹介しているモデルの情報、すなわち、出品情報を取得し、取得した出品情報を商品情報に付与する。例えば、画像取得部20は、利用者がモデルを指定した場合は、指定されたモデルが商品を使用している出品画像を所定のスタジオ等の端末装置から取得する。一方、画像取得部20は、出品者が特定のモデルを選択しなかった場合は、モデルの候補のうち、いずれかのモデルが商品を使用している出品画像を、所定のスタジオ等の端末装置から取得する。そして、画像取得部20は、受信した出品画像を商品情報データベース15に登録する。
【0051】
ここで、画像取得部20は、所定のスタジオ等から出品画像を取得する際、かかる出品画像内に撮影された商品の商品IDと、かかる商品を紹介しているモデルのモデルIDとを取得する。また、画像取得部20は、取得したモデルIDと対応付けられた指名料をモデル情報データベース14から特定する。そして、画像取得部20は、取得した出品画像を取得した商品IDと対応付けて商品情報データベース15に登録するとともに、かかる商品のモデルフラグを「1」に更新し、取得したモデルIDと特定した指名料とを、取得した商品IDと対応付けて登録する。
【0052】
なお、画像取得部20は、利用者が特定のモデルを選択しなかった場合は、商品を紹介したモデルの指名料を減額してもよい。また、画像取得部20は、利用者が特定のモデルを選択しなかった場合は、商品を紹介したモデルの指名料を定額に変更してもよい。
【0053】
配信部21は、商品の電子商取引を行う場合は、画像取得部20が取得した商品情報を配信する。具体的には、配信部21は、端末装置100から、商品の検索クエリを受信すると、受信した検索クエリと一致する商品を商品情報データベース15から検索する。そして、配信部21は、検索クエリと一致する商品の商品情報や出品画像を含む検索結果のウェブページを端末装置100へ送信する。
【0054】
すなわち、配信部21は、画像取得部20が取得して商品情報データベース15に登録した出品画像を、オークションのウェブページと共に表示される画像として、端末装置100に配信する。この結果、端末装置100は、出品された商品の商品情報として、かかる商品をモデルが使用している出品画像を表示することとなる。なお、配信部21は、モデルによって使用された商品のウェブページを配信する際、かかるモデルに対する評価を受け付ける評価ボタンを、かかるウェブページ内に配置して配信する。
【0055】
評価受付部22は、配信部21が配信した出品画像において商品を使用しているモデルに対する評価を受け付ける。そして、評価受付部22は、受け付けた評価に関する情報をモデルごとに管理する。例えば、評価受付部22は、配信部21が配信した評価ボタンを利用者が選択した場合は、かかる評価ボタンが配置されたウェブページの商品IDと対応付けられたモデルIDを商品情報データベース15から特定する。そして、評価受付部22は、モデル情報データベース14を参照し、特定したモデルIDと対応付けられた評価数を更新する。例えば、評価受付部22は、評価数に1を加算する。
【0056】
また、評価受付部22は、所定の時間間隔で商品情報データベース15を参照し、オークションが終了した商品の商品情報に基づいて、モデル情報データベース14に登録されたモデル情報を更新する。具体的には、評価受付部22は、モデルごとに、モデルが紹介した商品の落札価格や各モデルが紹介した商品の販売数量、落札単価上昇率等の管理や更新を行う。
【0057】
例えば、評価受付部22は、オークションが終了した商品の中から、モデルIDが対応付けられた商品、すなわち、モデルが紹介した商品を特定する。そして、評価受付部22は、特定した商品の落札価格を特定し、モデル情報データベース14に登録されたモデル情報のうち、特定した商品を紹介したモデルの落札総額に、特定した落札価格を加算するとともに、かかるモデルの落札回数に1を加算する。また、評価受付部22は、モデルが紹介した商品の落札価格と、同種の商品の落札価格とを用いて、モデルが紹介した商品の落札価格の落札単価上昇率を算出し、モデル情報データベース14に登録された落札単価上昇率を新たに算出した値に更新する。
【0058】
なお、評価受付部22は、上述した処理以外にも、例えば、モデルを紹介した商品のウェブページの閲覧数、ブックマーク数、入札回数、入札額、入札額の上昇の傾向等に応じて、各モデルのモデル情報を管理してもよい。
【0059】
報酬算出部23は、評価受付部22が管理した情報に基づいて、モデルへの報酬を算出し、算出した報酬を分配する。例えば、報酬算出数23は、商品情報データベース15を参照し、オークションが終了した商品を特定する。また、報酬算出部23は、特定した商品の落札価格と、かかる商品と対応付けて登録された指名料との積を、かかる商品と対応付けて登録されたモデルIDが示すモデルの報酬として算出する。そして、報酬算出部23は、算出した報酬がモデルに支払われるように、各種の決算処理を実行する。
【0060】
〔5.オークションサーバが表示させる画面の一例〕
次に、
図5〜7を用いて、上述した配信処理においてオークションサーバ10が各端末装置に表示させる画面の一例について説明する。なお、
図5〜
図7に示す画面は、あくまで一例であり、オークションサーバ10は、上述した配信処理や評価受付処理を実現できるのであれば、任意の対応の画面を表示させてよい。
【0061】
〔5−1.出品者の端末装置に表示させる画面の一例〕
図5は、実施形態にかかる出品者の端末装置に表示させる画面の一例を示す図である。なお、
図5に示す例では、出品者の端末装置として、スマートフォン等の移動端末装置である端末装置200に表示させる画像の一例について記載した。なお、
図5に示す各画面は、例えば、モデル情報提示部17や、配信部21によって配信される。
【0062】
例えば、オークションサーバ10は、出品対象となる商品の商品情報を端末装置200から受信した場合は、
図5中(A)に示すように、モデル情報を配置した選択画面W01を配信し、端末装置200に表示させる。具体的には、選択画面W01には、「出品するモノを着てほしいモデルを選択してね!」等といった指定を促す表示と共に、モデルAおよびモデルBの写真、モデルの名前、モデルの総落札額が配置されている。また、選択画面W01には、「詳細を見る」、「申し込む」、「誰でもよい」、「モデルを使わない」等といったボタンが配置されている。このような選択画面W01を端末装置200に表示させることで、オークションサーバ10は、商品を使用させるモデルを出品者に選択させる。
【0063】
ここで、例えば、利用者がモデルAの「詳細を見る」ボタンを選択した場合には、オークションサーバ10は、
図5中(B)に示すように、モデルの詳細を示す詳細画面W02を端末装置200に配信し、表示させる。例えば、詳細画面W02には、モデルAの名前、写真、身長、体重、体のサイズ、落札総額、評価数、落札単価上昇率等とともに、「申し込む」等といったボタンが配置されている。
【0064】
そして、例えば、出品者が選択画面W01に配置されたモデルAの「申し込む」ボタンや詳細画面W02の「申し込む」ボタンを選択した場合は、オークションサーバ10は、モデルAの選択を受け付ける。そして、オークションサーバ10は、
図5中(C)に示すように、モデルを選択した旨を示す選択確認画面W03を表示する。例えば、選択確認画面W03には、商品を所定のスタジオに送付する旨の要請と共に、出品の代行に伴う代行手数料、商品を使用しているモデルの画像の配信に伴うモデルオプション利用料、モデルに対する報酬である指名料等が表示される。
【0065】
その後、出品者が出品された商品を確認する場合には、オークションサーバ10は、
図5中(D)に示すように、出品者確認画面W04を端末装置200に表示させる。例えば、出品者確認画面W04には、商品を使用しているモデルAの画像である出品画像と共に、現在価格と、現在価格で落札された場合に出品者へ支払われる落札時還元額とが配置される。
【0066】
また、出品者確認画面W04には、出品した商品のオークションのウェブページへのリンクが設定された「オークションでみる」といったボタンと共に、モデルを気に入った利用者のために、選択したモデルが紹介した商品の一覧を表示するための「このモデルの他の商品を見る」といったボタンが配置される。かかる「このモデルの他の商品を見る」ボタンを選択した場合、オークションサーバ10は、モデルAのモデルIDが対応付けられた商品、すなわち、モデルAが紹介した商品の商品情報を商品情報データベース15から抽出し、抽出した商品情報を端末装置200に表示させることとなる。
【0067】
なお、オークションサーバ10は、
図5中(A)に示す選択画面W01にて、出品者が「誰でもよい」ボタンを選択した場合は、利用者が特定のモデルを選択しなかったものとして、出品対象となる商品の商品情報を全モデルに通知する。また、オークションサーバ10は、
図5中(A)に示す選択画面W01にて、出品者が「モデルを使わない」ボタンを選択した場合は、出品者が登録する商品情報のみを用いて、商品の出品を行う。
【0068】
〔5−2.モデルの端末装置に表示させる画面の一例〕
次に、
図6を用いて、オークションサーバ10が指名された旨をモデルに通知する際に、モデルAが使用するスマートフォン等の移動端末装置である端末装置300に表示される画面の一例について説明する。
図6は、実施形態にかかるモデルの端末装置に表示させる画面の一例を示す図である。なお、
図6に示す画面は、例えば、通知部19によって配信される。
【0069】
例えば、オークションサーバ10は、モデルAの指名を受け付けた場合や、モデルAの端末装置300から指名の確認依頼を受け付けた場合は、
図6に示す指名確認画面W05を表示する。例えば、指名確認画面W05には、使用するモデルとしてモデルAが選択された商品である「商品A」の写真や、「商品A」を紹介した出品画像を撮影する期限等と共に、「期限までにスタジオに来てください。」等といった要請が配置されている。
【0070】
また、指名確認画面W05には、「おまかせ依頼」として利用者が特定のモデルを選択しなかった「商品X」の商品情報が配置される。そして、オークションサーバ10は、モデルAが「商品X」の商品情報と共に表示された「撮影する」ボタンを選択した場合は、「商品X」を使用するモデルAの画像を出品画像として取得することとなる。
【0071】
なお、オークションサーバ10は、モデルAが期限までに商品を紹介した出品画像の撮影を行わなかった場合は、かかる商品をおまかせ依頼の商品とする。そして、オークションサーバ10は、おまかせ依頼の商品とした商品の情報をモデルA以外の全てのモデルに対して通知し、いずれかのモデルがかかる商品を使用している出品画像を取得する。
【0072】
〔5−3.利用者の端末装置に表示させる画面の一例〕
次に、
図7を用いて、オークションサーバ10が入札や評価等を行う利用者の端末装置100に表示させる画面の一例について説明する。
図7は、実施形態にかかる利用者の端末装置に表示させる画面の一例を示す図である。なお、
図7に示す各画面は、例えば、配信部21によって配信される。
【0073】
例えば、オークションサーバ10は、端末装置100から検索クエリを受信した場合は、検索クエリに合致する商品の商品情報やモデルが商品を使用している出品情報を配置した検索結果画面W06を配信する。例えば、検索結果画面W06には、
図7中(A)に示すように、商品Aの商品情報、商品Aを使用しているモデルAの写真、商品Bの商品情報や商品Bを使用しているモデルBの写真などが配置される。
【0074】
ここで、検索結果画面W06には、出品対象となる商品をモデルが使用している場合には、商品に対する入札画面を表示させる「入札する」といったボタンと共に、「モデルの他の商品」や「モデル詳細」等といったボタンがさらに配置される。そして、利用者がモデルAの「モデルの他の商品」を選択した場合は、オークションサーバ10は、モデルAのモデルIDをキーとして、入札可能な商品を商品情報データベース15から検索し、検索結果を端末装置100に表示させる。すなわち、オークションサーバ10は、商品のカテゴリや名称のみならず、出品された商品を紹介するモデルをキーとした商品の検索サービスを提供する。かかる検索サービスの提供は、例えば、配信部21によって実現されてもよい。
【0075】
また、利用者がモデルAの「モデル詳細」ボタンを選択した場合は、オークションサーバ10は、
図7中(B)に示すように、モデルの詳細を示す詳細画面W07を端末装置100に配信し、表示させる。例えば、詳細画面W07には、モデルAの名前、写真、身長、体重、体のサイズ等とともに、「過去の商品写真」、「出品中の私物を見る」、「撮影会に参加する」、「いいね!する」、「お気に入り登録する」等といったボタンや、モデルAのブログを表示するための「ブログ」といったボタンが配置されている。
【0076】
そして、オークションサーバ10は、利用者が「過去の商品写真」ボタンを選択した場合は、モデルAのモデルIDをキーとして、オークションが終了した商品を商品情報データベース15から検索し、検索結果を端末装置100に表示させる。例えば、オークションサーバ10は、
図7中(C)に示すように、モデルAが紹介した商品の情報を配置した検索結果画面W08を表示する。
【0077】
なお、
図7中(B)に示す詳細画面W07において、利用者が「出品中の私物を見る」ボタンを選択した場合は、オークションサーバ10は、モデルAのモデルIDをキーとして、モデルAが出品した商品を商品情報データベース15から検索し、検索結果を端末装置100に表示させる。
【0078】
また、オークションサーバ10は、利用者が「撮影会に参加する」ボタンを選択した場合は、モデルAの撮影会に申し込むためのウェブページを端末装置100に表示させる。また、オークションサーバ10は、利用者が「いいね!する」ボタンを選択した場合は、モデルAに対する評価が行われたものとして、モデルAの評価数に1を加算する。また、オークションサーバ10は、利用者が「お気に入り登録する」を選択した場合は、端末装置100の利用者のお気に入りモデルにモデルAを追加するよう、利用者の情報を管理する管理サーバ等に依頼する。
【0079】
なお、オークションサーバ10は、端末装置100の利用者に応じて、各画面W01〜W08に配置される情報を変更してもよい。例えば、オークションサーバ10は、端末装置100の利用者が、所定の有料会員である場合にのみ、「出品中の私物を見る」といったボタンや、「撮影会に参加する」といったボタンを表示させてもよい。また、オークションサーバ10は、
図7中(A)に示す検索結果画面W06に、「いいね!する」といったモデルを評価するためのボタンを配置してもよい。
【0080】
〔6.処理の手順〕
続いて、
図8、
図9を用いて、オークションサーバ10が実行する配信処理の流れについて説明する。なお、以下の説明では、
図8を用いて、オークションサーバ10が実行す処理のうち、出品者から商品情報の登録を受け付ける受付処理の流れについて説明し、
図9を用いて、商品情報を配信し、評価を受付ける配信受付処理の流れについて説明する。
【0081】
〔6−1.受付処理の手順〕
図8は、実施形態に係るオークションサーバが実行する受付処理の流れの一例を示すフローチャートである。例えば、オークションサーバ10は、商品情報の登録を受付けたか否かを判定する(ステップS101)。そして、オークションサーバ10は、商品情報の登録を受付けた場合は(ステップS101:Yes)、モデル情報を出品者に送信する(ステップS102)。
【0082】
また、オークションサーバ10は、モデルが選択されたか否かを判定し(ステップS103)、モデルが選択された場合は、(ステップS103:Yes)、選択されたモデルに、選択された旨、すなわち依頼を通知する(ステップS104)。一方、オークションサーバ10は、特定のモデルが選択されなかった場合、例えば、出品者が「誰でもよい」ボタンを選択した場合は(ステップS103:No)、全モデルに依頼を通知する(ステップS105)。続いて、オークションサーバ10は、モデルが商品を使用している画像を取得したか否かを判定する(ステップS106)。
【0083】
そして、オークションサーバ10は、モデルが商品を使用している画像を取得した場合は(ステップS106:Yes)、モデルが商品を使用している画像、すなわち出品画像を商品の写真として登録し(ステップS107)、受付処理を終了する。なお、オークションサーバ10は、モデルが商品を使用している画像を取得していない場合は(ステップS106:No)、取得するまで待機する。また、オークションサーバ10は、商品情報の登録を受付けなかった場合は(ステップS101:No)、受付けるまで待機する。
【0084】
〔6−2.配信受付処理の手順〕
図9は、実施形態に係るオークションサーバが実行する配信受付処理の流れの一例を示すフローチャートである。例えば、オークションサーバ10は、端末装置100から商品情報の配信を要求する配信要求を受信したか否かを判定する(ステップS108)。そして、オークションサーバ10は、端末装置100から配信要求を受信した場合は(ステップS108:Yes)、出品画像を含んだオークションのウェブぺージを端末装置100に配信する。
【0085】
続いて、オークションサーバ10は、評価を受付けたか否かを判定する(ステップS110)。そして、オークションサーバ10は、評価を受付けた場合は(ステップS110:Yes)、配信した出品画像に写るモデルの評価を更新し(ステップS111)、処理を終了する。一方、オークションサーバ10は、評価を受信しなかった場合は(ステップS110:No)、ステップS111をスキップし、処理を終了する。また、オークションサーバ10は、配信要求を受信しなかった場合は(ステップS108:No)、受信するまで待機する。
【0086】
〔7.変形例〕
上述した実施形態に係るオークションサーバ10は、上記実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。そこで、以下では、上記のオークションサーバ10の他の実施形態について説明する。
【0087】
〔7−1.モデルを登録する登録処理について〕
上述した処理では、オークションサーバ10は、あらかじめ登録されたモデル情報を管理していた。ここで、オークションサーバ10は、モデルの登録を受付ける機能を有していてもよい。また、商品の出品時に、モデルが商品を使用している出品画像を出品者が準備したり、出品者自らが出品対象となる商品を使用している画像を登録するといった態様も考えられる。そこで、オークションサーバ10は、出品者から出品画像を取得した場合、すなわち、出品者が出品者自らをモデルとして指定した場合には、かかる出品画像を商品情報の一部として配信するとともに、出品者をモデルとして登録する登録処理を実行してもよい。
【0088】
〔7−1−1.登録処理の一例〕
以下、
図10を用いて、登録処理の流れについて説明する。
図10は、実施形態に係るオークションサーバが実行する登録処理の一例を説明する図である。以下の説明では、出品者U02が、自らモデルとして商品C01を使用している出品画像P01を登録した際に、出品者U02を新たなモデルAとして登録する処理の流れについて説明する。例えば、出品者U02は、出品する商品C01を自ら使用している出品画像P01を準備し、出品する商品C01の商品情報と出品画像とをオークションサーバ10aに登録する(ステップS21)。
【0089】
かかる場合、オークションサーバ10aは、出品者U02を新たなモデルAとしてモデル情報データベースに登録する(ステップS22)。例えば、オークションサーバ10aは、モデルAが出品画像P01を登録した際に、出品者U02に対して慎重や体重等のモデル情報の登録を要請する。そして、オークションサーバ10aは、出品者U02が入力したモデル情報を新たなモデルAのモデル情報として、モデル情報データベース14に登録する。
【0090】
また、オークションサーバ10aは、端末装置100から商品C01の商品情報を要求された場合は、商品C01の商品情報と共に、取得した出品画像を含むオークションのウェブページを端末装置100に配信する(ステップS23)。また、オークションサーバ10aは、モデルAへの評価を受付けると(ステップS24)、モデルAへの評価を反映させる(ステップS25)。例えば、オークションサーバ10aは、モデルAに対する「いいね!」の数を「0」から「1」に更新する。
【0091】
また、オークションサーバ10aは、出品者U01から、商品の登録と共に、モデルAの指定を受付ける(ステップS26)。かかる場合、オークションサーバ10aは、モデルAである商品C01の出品者U02に対し、依頼を通知する(ステップS27)。そして、出品者U02は、所定のスタジオ等で出品者U01が出品した商品を紹介した写真などを撮影する(ステップS28)。
【0092】
この結果、オークションサーバ10aは、端末装置100から出品者U01が出品した商品の商品情報を要求された場合は、かかる商品を出品者U02がモデルAとして使用している出品画像を含むオークションのウェブページを端末装置100に配信することとなる(ステップS29)。また、オークションサーバ10aは、出品者U01が出品した商品が落札された場合は、落札額や指名料等に応じた報酬をモデルAである出品者U02に対して分配する(ステップS30)。
【0093】
このように、
図10に示すオークションサーバ10aは、出品者から商品の登録を受付ける際、かかる商品を紹介しているモデルの出品画像を出品者から受付ける。かかる場合、オークションサーバ10aは、出品者が指定したモデルとして、出品画像に写るモデルの情報を含んだ出品画像を配信する。そして、オークションサーバ10aは、受付けた出品画像に写るモデル、すなわち、利用者が指定したモデルを新たなモデルとして登録し、登録したモデルに対する指定を受付ける。
【0094】
このため、オークションサーバ10aは、例えば、モデルを用いた電子商取引と、モデルの登録とをシームレスに実現するので、オークションサーバ10aが提供するサービスのビジネルサイクルを促進させることができる。
【0095】
ここで、出品者から受付けた出品画像に写るモデルが出品者自身である場合は、オークションサーバ10aは、出品者をモデルとして登録することとなる。また、例えば、出品者の友人が商品を使用している出品画像を出品者が準備した場合、かかる出品画像を受付けたオークションサーバ10aは、かかる出品者の友人を新たなモデルとして登録することとなる。
【0096】
〔7−1−2.オークションサーバ10aの機能構成の一例〕
次に、
図11を用いて、オークションサーバ10aが有する機能構成の一例を説明する。
図11は、実施形態に係るオークションサーバが有する機能構成の他の例を示す図である。
図11に示すように、オークションサーバ10aは、
図2に示すオークションサーバ10と同様に、通信部11、記憶部12、制御部13を有する。また、制御部13は、
図2に示した各処理部16〜23に加えて、モデル登録部24をさらに有する。
【0097】
モデル登録部24は、モデルの登録を受付ける。例えば、商品情報受付部16は、商品情報とともに、モデルが商品を使用している出品画像を受付けた場合は、画像取得部20に出品画像を出力する。この結果、画像取得部20は、出品者が登録した出品画像を、出品者が指定したモデル(すなわち、出品者や出品者の友人など)が指定したモデルの情報を含んだ出品画像として取得する。
【0098】
さらに、モデル登録部24は、画像取得部20が出品画像を取得すると、出品者に対してモデル情報の入力を要請し、入力されたモデル情報を、新たなモデルのモデル情報としてモデル情報データベース14に登録する。また、モデル登録部24は、出品者が出品した商品と対応付けて、新たなモデルのモデルIDを商品情報データベース15に登録する。
【0099】
〔7−1−3.登録処理の手順〕
次に、
図12を用いて、オークションサーバ10aが実行する登録処理の流れについて説明する。
図12は、実施形態に係るオークションサーバが実行する登録処理の流れの一例を示すフローチャートである。例えば、オークションサーバ10aは、商品情報の登録要求を受付けたか否かを判定する(ステップS201)。そして、オークションサーバ10aは、商品情報の登録要求を受付けた場合は(ステップS201:Yes)、出品者から商品情報を取得する(ステップS202)。
【0100】
そして、オークションサーバ10aは、出品者が商品を使用している出品画像を取得したか否かを判定し(ステップS203)、取得した場合は(ステップS203:Yes)、出品者の情報を取得して(ステップS204)、出品者を新たなモデルとして登録し(ステップS205)、処理を終了する。一方、オークションサーバ10aは、出品者が商品を使用している出品画像を取得しなかった場合は(ステップS203:No)、
図8に示した受付処理を実行し(ステップS206)、処理を終了する。また、オークションサーバ10aは、商品情報の登録要求を受付けていない場合は(ステップS201:No)、受付けるまで待機する。
【0101】
〔7−2.モデルのリコメンドについて〕
上述したオークションサーバ10は、出品者にモデル情報を提示し、モデルの指定を受付けた。ここで、オークションサーバ10は、出品者にモデル情報を提示する際、モデル情報に応じて、モデルの提案を行ってもよい。例えば、オークションサーバ10は、各モデルが女性であるか、男性であるか、各モデルの年齢に基づいてモデルの提案を行ってもよい。また、オークションサーバ10は、各モデルに対する評価の高低に応じたモデルを出品者に対して提案してもよい。
【0102】
以下、具体例を説明する。例えば、
図1に示す場合、オークションサーバ10は、出品者U01から商品情報の登録を受付けると、
図3に示すモデル情報データベース14を参照し、各モデルの評価数を比較する。そして、オークションサーバ10は、評価数が多い順にモデル情報を出品者U01に提示する。例えば、オークションサーバ10は、モデル情報をモデルA、モデルB、モデルCの順に並べた選択画面W01を配信する。
【0103】
なお、オークションサーバ10は、他の情報に基づいたモデルの提案を行ってもよい。例えば、オークションサーバ10は、落札回数、落札総額、落札単価上昇率、指名料等の値に基づいて、モデルの提案を行ってもよい。すなわち、オークションサーバ10は、各モデルがどれくらい評価されているかや、モデルを指名した場合に落札価格がどれくらい上昇するか等、出品者がモデルを選択する指標となる情報であれば、任意の情報を用いて
モデルの提案を行ってよい。
【0104】
また、オークションサーバ10は、モデル側の要望に基づいたモデルの提案を行ってもよい。例えば、オークションサーバ10は、モデルAが紹介したい(使用したい)服のブランドや商品の登録を受付ける。そして、オークションサーバ10は、モデルAが登録したブランドの服や商品が出品された場合は、モデルAを優先的に出品者へ提案してもよい。
【0105】
また、上述した例では、オークションサーバ10は、特定のモデルが指定されなかった場合は、全てのモデルに通知を行い、いずれかのモデルが商品を紹介した出品画像を取得した。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。例えば、オークションサーバ10は、特定のモデルが指定されなかった場合は、各モデルの評価や、各モデルの要望などに基づいて、商品を紹介するモデルを選択し、選択したモデルが商品を使用している出品画像を取得してもよい。
【0106】
また、オークションサーバ10は、複数の情報を用いてモデルを評価し、評価順にモデルの提案を行ってもよい。例えば、「いいね!」といった評価よりもウォッチリスト等に登録した方が、出品画像の商品を利用者が気に入ったと予測される。また、ウォッチリストの登録よりも、実際に入札を行った方が、商品を利用者が気に入ったと予測される。例えば、オークションサーバ10は、入札が行われた回数、ウォッチリストの登録数、「いいね!」といった評価の回数の順に重みづけを行ってモデルを評価する値を算出し、算出した値に応じた順でモデルの提案を行ってもよい。
【0107】
また、オークションサーバ10は、出品者から、商品もしくは商品の出品者をキーとしたモデルの検索を受付けてもよい。例えば、オークションサーバ10は、出品対象となる商品と同一若しくは同種の商品を紹介したモデルを特定し、特定したモデルの情報を出品者に提示してもよい。また、オークションサーバ10は、出品者の性別や体形等、出品者の属性を示す属性情報を受付けると、同一若しくは同様の属性情報が示す出品者が出品した商品を紹介したモデルを特定し、特定したモデルの情報を出品者に提示してもよい。すなわち、オークションサーバ10は、商品のサイズ、ブランド、出品者の性別、体形などに応じて、対応するモデルを検索し、検索したモデルを出品者に提示し、提示したモデルの中から商品を紹介するモデルの指定を受付けてもよい。
【0108】
〔7−3.評価について〕
上述したオークションサーバ10は、出品画像に対する評価、すなわち、商品を紹介したモデルに対する「いいね!」などといった評価を受付けた。しかし、実施形態は、これに限定されるものではない。例えば、モデルを用いた商品と、モデルを用いていない商品とでは、落札者が受ける印象が異なる場合がある。そこで、オークションサーバ10は、出品情報のみならず、出品対象となる商品自体や、商品の写真や説明等、各種商品情報に対する「いいね!」などといった評価を受付けてもよい。また、オークションサーバ10は、商品に対する入札数、商品の電子商取引を行うウェブページのウォッチリスト数やブックマーク数などを商品情報に対する評価として受付けてもよい。そして、オークションサーバ10は、各種商品情報に対する評価を、かかる商品情報とともに出品情報が掲載されたモデルごとに管理し、管理した評価をモデルに対する評価の指標として使用してもよい。
【0109】
ここで、上述したオークションサーバ10は、モデル情報やモデルを評価する値に基づいて、各モデルの指名料を変更してもよい。例えば、オークションサーバ10は、複数のモデル情報を用いてモデルを評価する値を算出し、算出した値に応じて指名料の更新を行ってもよい。また、オークションサーバ10は、落札回数や落札総額、落札単価上昇率が所定の閾値を超えた場合には、指名料の割合を上昇させてもよい。すなわち、オークションサーバ10は、モデル情報やモデルを評価する任意の情報に基づいて、モデルへの報酬や指名料を変更して良い。
【0110】
また、オークションサーバ10は、モデルが紹介した商品の落札価格や販売数だけではなく、商品情報に対する各種の評価に応じて、モデルの指名料の比率を変更してもよい。例えば、オークションサーバ10は、落札総額や落札回数が所定の閾値を超えた場合や、モデルが紹介した商品に対する評価の数、ブックマーク数、ウォッチリスト数、入札回数などが所定の閾値を超えた場合は、モデルの指名料の比率を上昇させてもよい。
【0111】
また、オークションサーバ10は、モデルを用いたオークションを提供する際に、モデルやオークションのサービスを提供するサービス提供者に対して支払う固定の報酬、すなわち、モデルの指定に伴う報酬であるモデル指定料を出品者から徴収してもよい。また、オークションサーバ10は、商品情報や出品情報に対する各種の評価、ブックマーク数、ウォッチリスト数、入札回数などの商品に関する任意の情報に基づいて、かかる商品を紹介したモデルのモデル指定料を変更してもよい。なお、モデル指定料は、上述したサービス提供者のみに対して分配されてもよく、サービス提供者とモデルとに分配されてもよい。
【0112】
また、オークションサーバ10は、モデルを評価する値を各モデルが閲覧可能な情報としてもよい。例えば、オークションサーバ10は、モデルを評価する値をハートマーク等、所定のマークの数に置き換え、かかるマークをモデル情報とともに出品者や各モデルへと通知してもよい。
【0113】
ここで、オークションサーバ10は、販売額の一部を寄付金としてもよい。かかる場合、オークションサーバ10は、寄付金の額を各モデルの評価に反映させてもよい。例えば、オークションサーバ10は、あるモデルの販売総額のうち、寄付金として寄付された金額が所定の閾値を超えた場合は、指名料の割合を上昇させてもよい。
【0114】
〔7−4.ECサイトへの適用について〕
上述した例では、オークションサーバ10は、利用者が出品した商品に対する入札を受け付けるオークション形式で商品の電子商取引を行った。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。すなわち、オークションサーバ10が実行する各種の処理は、ECサイトや電子商店街等、任意の形態の電子商取引を実現するシステムに対して適用可能である。
【0115】
例えば、ECサイトを提供する配信システムは、商品の出品を受付けると、受付けた商品を紹介するモデルの指定を受付け、指定されたモデルが商品を紹介した出品画像を取得し、取得した出品画像を用いて、商品の電子商取引を行えばよい。このような処理を実行した場合、配信システムは、モデルが実際に紹介した商品を販売対象としてもよく、モデルが紹介した商品と同じ商品を販売対象としてもよい。また、このような配信システムは、モデルを評価する指標として、「いいね!」の回数や販売数以外にも、例えば、電子的なカートに商品が入れられた回数やウォッチリストの登録数、ブックマークされた数等を用いることができる。
【0116】
〔7−5.モデルの報酬について〕
上述した例では、オークションサーバ10は、商品が落札された際に、かかる商品の落札額と指名料との積をモデルに対する報酬の額とした。ここで、オークションサーバ10は、他の収入源を用いた報酬の分配を行ってもよい。例えば、オークションサーバ10は、モデルのファンクラブや、モデルの撮影会に参加する有料会員から徴収された料金を、各モデルを評価する値に基づいて各モデルに分配してもよい。
〔7−6.その他〕
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0117】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0118】
例えば、
図2に示したモデル情報データベース14や商品情報データベース15は、オークションサーバ10が保持せずに、ストレージサーバ等に保持され、処理を行うオークションサーバ10からのアクセスを受付けてもよい。また、
図2に示した制御部13が有する各処理部16〜23は、それぞれ異なるサーバ装置に分割して配置されてもよい。かかる場合、各サーバ装置は、連携して動作することで、上述したオークションサーバ10と同様の機能を発揮する配信システムとなる。
【0119】
また、例えば、上述してきたオークションサーバ10は、オークションのサービスを提供せずともよい。例えば、オークションサーバ10は、オークションのサービスを提供するフロントエンド側のサーバ装置から商品情報の配信依頼を受信した場合は、商品情報データベースに登録された商品情報をサーバ装置に配信するバックエンド側のサーバ装置として動作してもよい。
【0120】
〔7−7.ハードウェア構成〕
また、上述してきた実施形態に係るオークションサーバ10は、例えば
図13に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。
図13は、オークションサーバの機能を実現するコンピュータのハードウェア構成の一例を示す図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、HDD1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
【0121】
CPU1100は、ROM1300又はHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
【0122】
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を記憶する。通信インターフェイス1500は、通信網500(ネットワークNに対応する。)を介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、また、通信網500を介してCPU1100が生成したデータを他の機器へ送信する。
【0123】
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して生成したデータを出力装置へ出力する。
【0124】
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラム又はデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
【0125】
例えば、コンピュータ1000がオークションサーバ10として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部13の機能を実現する。また、HDD1400には、記憶部12内の各データが格納される。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から通信網を介してこれらのプログラムを取得してもよい。
【0126】
〔8.効果〕
上述したように、オークションサーバ10は、電子商取引の対象となる商品の登録を受付ける。そして、オークションサーバ10は、商品を紹介するモデルの情報、すなわち、出品画像等の出品情報を商品情報に付与する。その後、オークションサーバ10は、商品の電子商取引を行う場合は、商品情報を配信する。
【0127】
このため、オークションサーバ10は、出品された商品の差別化を容易に実現することができる。例えば、利用者は、自らモデルを準備する等せずとも、商品を出品する際に、商品を紹介するモデルを選択するだけで、モデルが商品を使用している出品画像による商品の出品を行うことができる。この結果、オークションサーバ10は、商品の差別化を実現できるので、商品の落札額や販売数の増加を実現することができる。また、オークションサーバ10は、モデルが有する顧客誘引力を、商品の販売数や販売価格、商取引のサイクルの促進等に寄与させることができる。この結果、オークションサーバ10は、モデルを用いた商取引のビジネスモデルを促進させることができる。
【0128】
また、オークションサーバ10は、出品者に対してモデルの候補を提示し、モデルの候補の中から商品を紹介させるモデルの指定を受付ける。そして、オークションサーバ10は、指定を受付けたモデルの候補が商品を紹介した際の情報である出品情報を含む商品情報を取得する。このため、オークションサーバ10は、出品対象となる商品の差別化を容易に実現できる。
【0129】
また、オークションサーバ10は、出品者から特定のモデルが指定されなかった場合は、商品をモデルの候補に対して通知し、モデルの候補のうち、いずれかの候補が商品を紹介した出品情報を含む商品情報を取得する。このため、オークションサーバ10は、出品者がモデルを紹介したいが、どのモデルを選択すればよいかわからないといった状況であっても、モデルが商品を紹介した出品情報を提供することができる。
【0130】
また、オークションサーバ10aは、商品の登録を受付ける際に、出品画像等、出品情報を含む商品情報を受付けると、受付けた出品情報が付与された商品情報を配信するとともに、かかるモデルを新たなモデルとして登録する。例えば、オークションサーバ10aは、出品者自らがモデルとして商品を使用している出品情報を取得すると、モデルとして、商品の出品者を登録する。このため、オークションサーバ10aは、モデルを登録する処理と、指定されたモデルを用いた商品の出品とをシームレスに融合し、一般からのモデルの登録や、商品を紹介するモデルの拡充を容易にすることができる。
【0131】
また、オークションサーバ10aは、登録したモデルに対する指定を受付ける。例えば、オークションサーバ10aは、登録したモデルのうち、出品者によって選択されたモデルの出品情報を、かかる出品者が出品した商品の商品情報に付与する。このため、オークションサーバ10aは、一般からのモデルの登録や、商品を紹介するモデルの拡充を容易にすることができる。
【0132】
また、オークションサーバ10は、配信した商品情報に対する評価を受付ける。例えば、オークションサーバ10は、商品情報として配信された出品情報など、商品を紹介したモデルに対する評価を受付ける。このため、オークションサーバ10は、モデルの顧客誘引力の指標となる情報を取得するのみならず、様々な利用者が「いいね!」といったモデルの評価を行うことで、顧客誘引力の拡大を誘導することができる。
【0133】
また、オークションサーバ10は、受け付けた評価に関する情報とともに、商品の販売価格に関する情報や、モデルが紹介した商品の販売数に関する情報をさらに管理する。このため、オークションサーバ10は、各モデルが紹介した商品の販売結果を用いた顧客誘引力の指標を取得することができる。
【0134】
また、オークションサーバ10は、管理する情報に基づいて、モデルへの報酬の額を算出する。例えば、オークションサーバ10は、管理する情報に基づいて、落札価格のうちモデルに分配される報酬の各の比率である指名料を変更する。このため、オークションサーバ10は、各モデルの顧客誘引力に応じた報酬の分配を実現することができる。
【0135】
また、オークションサーバ10は、管理する情報に基づいて、商品の出品者に対し、商品を紹介させるモデルを提案する。このため、オークションサーバ10は、利用者がどのモデルを選択すればよいかわからない場合にも、モデルを用いた商品の出品を実現するとともに、モデル使用時に徴収する料金やモデル指名料を確保することができる。
【0136】
また、オークションサーバ10は、受け付けた評価の高低に応じたモデルを出品者に提案する。このため、オークションサーバ10は、例えば、評価が他のモデルよりも高いモデルを優先的に提案することができる。また、評価が高いモデルが商品を使用することで、オークションを訪れる利用者の数を拡充することができるので、オークションサーバ10は、モデルを用いた電子商取引のサイクルを促進することができる。
【0137】
また、オークションサーバ10は、商品の出品者から商品情報または出品者の属性情報を受付けた場合は、かかる商品情報または出品者の属性情報に関連するモデルを、商品を紹介するモデルとして提案する。このため、オークションサーバ10は、出品者によるモデルの選択をより容易にすることができる。
【0138】
また、オークションサーバ10は、商品を使用しているモデルが撮影された出品画像を取得し、取得した出品画像を商品情報の一部として配信する。例えば、オークションサーバ10は、商品の商取引を行うウェブページと共に表示される情報として、出品画像を配信する。このため、オークションサーバ10は、商品の差別化を視覚的に実現することができる。
【0139】
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0140】
また、上記してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、配信部は、配信手段や配信回路に読み替えることができる。