(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記加工制御装置は、前記ワークの基準形態に関する情報と前記ワーク形態情報とに基づいて前記ワークの形態誤差を検出し、前記ワークの形態誤差に応じて前記加工プログラムを修正するように構成されている、請求項1に記載の加工システム。
前記計測制御装置は、前記ワークの基準形態に関する情報と前記ワーク計測装置の計測結果に基づく前記ワークの実形態とに基づいて検出される前記ワークの形態誤差を含む前記ワーク形態情報を作成するように構成されている、請求項1に記載の加工システム。
前記プログラム修正工程では、前記ワークの基準形態に関する情報と前記ワーク形態情報に基づいて前記ワークの形態誤差を検出し、前記ワークの形態誤差に応じて前記加工プログラムを修正する、請求項5に記載の加工システムの加工方法。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、ロボットは、ワークの受け渡しをする双方の加工装置での加工が終了していなければワークを搬送することができず、加工終了まで待機しておく必要がある。しかし、製造工場における各加工装置の加工時間は夫々異なっており、特許文献1のバリ取り装置では、1つの装置でバリ位置及び形状を把握し且つバリ取りを行うため、バリ取り装置に費やす加工時間が非常に長い。それ故、ロボットの待機時間が長くなり、またロボットが有効に利用することができていない。
【0005】
そこで本発明は、ロボットを有効に活用することができる加工システムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の加工システムは、ワークの形態を計測するための計測用ロボットを含み、前記計測用ロボットを動かして前記ワークの形態を計測するワーク計測装置と、前記計測用ロボットの動作を制御して前記ワーク計測装置に前記ワークの形態を計測させる計測制御装置と、前記ワークを加工するための加工装置と、加工プログラムに従って前記加工装置の動作を制御して前記加工装置に前記ワークを加工させる加工制御装置と、を備え、前記計測制御装置は、前記ワーク計測装置の計測結果に基づいて前記ワークの形態に関するワーク形態情報を作成し、前記加工制御装置は、前記計測制御装置が作成する前記ワーク形態情報に基づいて前記加工プログラムを修正するように構成されているものである。
【0007】
本発明に従えば、加工装置が機械加工している間に計測用ロボットを用いて次に加工するワーク形態を計測することができる。従って、待機中の計測用ロボットを有効に利用して計測と機械加工とを並行して行うことができるので、成形ワークの歩留まりを向上させることができる。
【0008】
また、本発明では、ワーク毎に形態が異なっていても個体差に応じて加工プログラムを修正することができ、例えば、個体毎に最適な加工方法を実行するように加工プログラムを修正させることができる。これにより、加工精度の向上及び加工時間の低減を実現することができ、また形態の個体差に伴って生じる加工装置の故障等を防ぐことができる。更に、加工プログラムが自動修正されるので、手動で加工プログラムを修正する作業をなくすことができる。
【0009】
上記発明において、前記加工制御装置は、前記ワークの基準形態に関する情報と前記ワーク形態情報とに基づいて前記ワークの形態誤差を検出し、前記ワークの形態誤差に応じて前記加工プログラムを修正するように構成されてもよい。
【0010】
上記構成に従えば、ワークの形態誤差による加工装置の故障等の問題が生じることを防ぐことができる。また、例えば、形態誤差に応じた最適な加工方法を実行するように加工プログラムを修正することができる。これにより、加工精度の向上及び加工時間の低減を実現することも可能である。
【0011】
上記発明において、前記計測制御装置は、前記ワークの基準形態に関する情報と前記ワーク計測装置の計測結果に基づく前記ワークの実形態とに基づいて検出される前記ワークの形態誤差を含む前記ワーク形態情報を作成するように構成されてもよい。
【0012】
上記構成に従えば、ワークの形態誤差による加工装置の故障等の問題が生じることを防ぐことができる。また、例えば、形態誤差に応じた最適な加工方法を実行するように加工プログラムを修正することができる。これにより、加工精度の向上及び加工時間の低減を実現することも可能である。
【0013】
上記発明において、前記ワーク計測装置は、前記計測用ロボットと別体で設けられ且つ前記ワークの形態を計測する計測器を含み、前記計測制御装置は、前記計測用ロボットの動作を制御して前記計測器に対する前記ワークの姿勢を変えさせ、異なる姿勢の前記ワークの形態を前記計測器に夫々計測させるように構成されてもよい。
【0014】
上記構成に従えば、計測器に対するワークの姿勢を変えることによって、計測器にワークのあらゆる面の形態を計測させることができる。
【0015】
上記発明において、前記ワーク計測装置は、前記計測用ロボットに取付けられ且つ前記ワークの形態を計測する計測器を含み、前記計測制御装置は、前記計測用ロボットの動作を制御して前記計測器の位置を変えさせ、各位置で前記計測器に前記ワークの形態を計測させるように構成されてもよい。
【0016】
上記構成に従えば、ワークに対する計測器の位置を変えることによって、計測器にワークのあらゆる面の形態を計測させることができる。また、ワークを動かす必要がないので、重量ワークであってもその形態を計測することができる。
【0017】
上記発明において、前記ワーク形態情報は、前記ワークの外表面において予め定められた領域の形態に関する情報であり、前記計測制御装置は、前記計測用ロボットの動作を制御して前記ワーク計測装置に前記予め定められた領域の形態を計測させ、前記ワーク計測装置の計測結果に基づいて前記ワーク形態情報を作成するように構成されてもよい。
【0018】
上記構成に従えば、計測領域を絞ることによって計測時間を短くすることができる。例えば、ワークが鋳物等である場合では、パーティングラインに発生するバリを切削加工するのであるが、バリはワークの個体毎に形状が異なるが略同じ位置に形成される。それ故、所定の領域だけを計測することによって、計測時間を短縮することができる。
【0019】
本発明の加工システムの加工方法は、ワークの形態を計測するための計測用ロボットを含み前記計測用ロボットを動かして前記ワークの形態を計測するワーク計測装置と、加工プログラムに従って動作が制御されて前記ワークを加工する加工装置と、を備える加工システムの加工方法であって、前記計測用ロボットを動かして前記ワークの形態を計測するワーク計測工程と、前記ワーク計測工程における計測結果に基づいて前記ワークの形態に関するワーク形態情報を作成するワーク形態情報作成工程と、前記ワーク形態情報作成工程で作成される前記ワーク形態情報に基づいて前記加工プログラムを修正するプログラム修正工程と、前記プログラム修正工程において修正された加工プログラムに従って前記加工装置を動かして前記加工装置に前記ワークを加工させる加工工程とを含む加工方法である。
【0020】
上記構成に従えば、加工装置が機械加工している間に計測用ロボットを用いて次に加工するワーク形態を計測することができる。従って、待機中の計測用ロボットを有効に利用して計測と機械加工とを並行して行うことができるので、成形ワークの歩留まりを向上させることができる。
【0021】
また、本発明では、ワーク毎に形態が異なっていても個体差に応じて加工プログラムを修正することができ、例えば、個体毎に最適な加工方法を実行するように加工プログラムを修正させることができる。これにより、加工精度の向上及び加工時間の低減を実現することができ、また形態の個体差に伴って生じる加工装置の故障等を防ぐことができる。更に、加工プログラムが自動修正されるので、手動で加工プログラムを修正する作業をなくすことができる。
【0022】
上記発明において、前記プログラム修正工程では、前記ワークの基準形態に関する情報と前記ワーク形態情報に基づいて前記ワークの形態誤差を検出し、前記ワークの形態誤差に応じて前記加工プログラムを修正してもよい。
【0023】
上記構成に従えば、ワークの形態誤差による加工装置の故障等の問題が生じることを防ぐことができる。また、例えば、形態誤差に応じた最適な加工方法を実行するように加工プログラムを修正することができる。これにより、加工精度の向上及び加工時間の低減を実現することも可能である。
【0024】
上記発明において、前記ワーク計測装置は、前記計測用ロボットと別体で設けられ且つ前記ワークの形態を計測する計測器を含み、前記ワーク計測工程では、前記計測用ロボットを動かして計測器に対する前記ワークの姿勢を変えさせ、各姿勢の前記ワークの形態を前記計測器が夫々計測してもよい。
【0025】
上記構成に従えば、計測器に対するワークの姿勢を変えることによって、計測器にワークのあらゆる面の形態を計測させることができる。
【0026】
上記発明において、前記ワーク計測装置は、前記計測用ロボットに取付けられ、且つ前記ワークの形態を計測する計測器を含み、前記ワーク計測工程では、前記計測用ロボットを動かして前記計測器の位置を変え、前記計測器が各位置で前記ワークの形態を計測してもよい。
【0027】
上記構成に従えば、ワークに対する計測器の位置を変えることによって、計測器にワークのあらゆる面の形態を計測させることができる。また、ワークを動かす必要がないので、重量ワークであってもその形態を計測することができる。
【発明の効果】
【0028】
本発明によれば、ロボットを有効に活用することができる。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。なお、以下の説明で用いる方向の概念は、説明する上で便宜上使用するものであって、発明の構成の向き等をその方向に限定するものではない。また、以下に説明する各実施形態は、本発明の一実施形態に過ぎない。従って、本発明は各実施形態に限定されず、発明の趣旨を逸脱しない範囲で追加、削除、変更が可能である。また、発明の趣旨を逸脱しない範囲で、各実施形態の加工システムの構成及びそれらの加工方法の手順を入れ替えることも可能である。
【0031】
<第1実施形態>
図1を参照すると、第1実施形態の加工システム1は、ワーク2(
図2参照)を加工する(例えば、ワーク2のバリを取ったり、前記ワーク2に孔や溝を掘ったりする)ためのシステムであり、例えば鋳造によって成形されたワーク2を加工するためのシステムである。加工システム1は、複数の加工装置及びロボットを備えており、各加工装置では互いに異なる加工処理が行われる。ロボットは、加工装置毎に対応付けて夫々設けられており、ワークを対応する加工装置から別の加工装置へと搬送するように構成されている。加工装置でのワークの加工が終了するとロボットがそのワークを対応する加工装置へと搬送し、各加工装置での加工が所定の順番で行われる。加工システム1は、加工装置の1つとして
図1に示すようなNC工作機械3が含んでおり、ロボット11がNC工作機械3にワーク2を搬送するように構成されている。また、ロボット11は、後述する計測機器12及び計測制御装置13と共に計測機械4を構成している。
【0032】
[計測機械]
計測機械4は、NC工作機械3と共に加工システム1を構成しており、ワーク計測装置14と計測制御装置13とを備えている。計測機械4は、計測制御装置13によってワーク計測装置14の動きを制御してワーク2の外表面の三次元形状を計測するようになっている。以下では、計測機械4に備わるワーク計測装置14及び計測制御装置13の構成について詳細に説明する。
【0033】
[ワーク計測装置]
ワーク計測装置14は、
図2に示すように計測機器12とロボット11とを備えており、計測機器12は、架台15と三次元計測器16とを有している。架台15は、床や台枠等に固定されている立設部15aを有している。立設部15aは、上下方向に延在しており、その上端部に水平部15bが設けられている。水平部15bは、立設部15aから水平方向に延在しており、その先端部付近に三次元計測器16が設けられている。
【0034】
三次元計測器16は、ワーク2の外表面の三次元形状を計測する計測器であって、本実施形態では3Dレーザセンサが採用されている。3Dレーザセンサは、スリット光を送光口から出して受光センサで受光するようになっている。このように構成されている三次元計測器16は、計測制御装置13に接続されており、受光センサの受光量に応じた信号、即ち計測結果を計測制御装置13に出力するようになっている。
【0035】
このように構成されている三次元計測器16は、前述の通り架台15に固定されているので、予め定められた領域を予め定められた方向からしかスリット光を照射することができない。それ故、所定の領域の三次元形状しか計測することができない。そこで、ワーク2の各表面の三次元形状を計測するために、三次元計測器16に対するワーク2の姿勢を変えることができるロボット11が計測機器12に隣接するように設けられている。
【0036】
ロボット11は、垂直多関節ロボットであり、本実施形態では、垂直6軸ロボットである。ロボット11は、基台20と5つのアーム21〜25と手首先端部26を備えている。基台20は、床や台枠等に固定されており、基台20の上には第1アーム21が設けられている。第1アーム21は、基台20に対して垂直軸であるR軸を中心に回動可能に構成されている。第1アーム21の上部には、第2アーム22が設けられており、第2アーム22は第1アーム21に対して水平軸であるL軸を中心に前後方向に揺動可能に構成されている。第2アーム22の上部には、第3アーム23が設けられており、第3アーム23は第2アーム22に対してU軸を中心に回動可能に構成されている。ここでU軸は、L軸に平行で且つL軸とは異なる水平軸である。
【0037】
また、第3アーム23の先端部には、第4アーム24が設けられており、第4アーム24は第3アーム23に対してS軸を中心に回動するように構成されている。ここでS軸は、U軸に直交し且つ第3アーム23の軸に一致する軸である。第4アーム24の先端部には、第5アーム25が設けられており、第5アーム25は第4アーム24に対してB軸を中心に回動するように構成されている。ここでB軸は、L軸に平行で且つL軸及びU軸と異なる水平軸である。更に第5アーム25の先端部には、大略円柱状の手首先端部26が設けられている。
【0038】
手首先端部26は、手首先端部26の軸線であるT軸がB軸と直交するように第5アーム25に取り付けられており、第5アーム25に対してT軸を中心に回動可能に構成されている。このように回動する手首先端部26の先端部には、保持具27が取り付けられており、保持具27は、ワーク3を保持できるように構成されている。本実施形態では、保持具27が電磁ソレノイドによって構成されており、そこに電流(信号)を与えることによって励磁してワーク2を電磁吸着して保持するようになっている。なお、保持具27は、ワーク2全体又は一部分を把持可能なハンドによって構成されてもよい。
【0039】
このように構成されるロボット11は、第1乃至第6駆動モータ31〜36を備えている。これら6つの駆動モータ31〜36は、例えばサーボモータであって、アーム21〜25及び手首先端部26に夫々対応させて設けられており、アーム21〜25及び手首先端部26を対応する軸まわりに夫々回動又は揺動させるように構成されている。これら駆動モータ31〜36は、計測制御装置13に接続されており、それらの動きが計測制御装置13によって制御されている。
【0040】
[計測制御装置]
計測制御装置13は、記憶部41と、計測制御部42と、ワーク形態情報作成部43と、データ変換部44、出力部45とを有している。記憶部41には、様々なプログラムや情報が記憶され、更に計測制御部42が接続されている。本実施形態では、ワーク2の三次元形状を計測する際の動作プログラムである計測プログラムが記憶部41に記憶されており、計測制御部42は、この計測プログラムに応じて三次元計測器16及びロボット11の動作を制御する機能を有している。即ち、計測制御部42は、三次元計測器16の動作を制御してスリット光を出力させ、三次元計測器16からの計測結果を受信するようになっている。
【0041】
また、計測制御部42は、三次元計測器16の動作の制御に並行して、駆動モータ31〜36に備わるエンコーダからフィードバックされる情報と計測プログラムとに基づいて駆動モータ31〜36の動作を制御(フィードバック制御)するようになっている。これにより、駆動モータ31〜36を駆動して保持具27の位置及び姿勢を変え、三次元計測器16によって様々な方向からワーク2の外表面を計測できるようになっている。
【0042】
このように構成される計測制御部42は、前述の通り計測プログラムに応じてロボット11の動作を制御するようになっており、計測プログラムは、ロボット11を動かしてワーク2の外表面において所定領域(本実施形態では、外表面の全領域)の計測結果が得られるように設定されている。即ち、計測制御部42は、ワーク2の外表面における所定領域の計測結果が得られるまで、計測プログラムに応じてロボット11の動作を制御し且つ三次元計測器16からスリット光を出力させ続けるようになっている。また、計測制御部42は、三次元計測器16から受信した計測結果を記憶部41に記憶させるようになっており、記憶部41にはワーク形態情報作成部43が更に接続されている。
【0043】
ワーク形態情報作成部43は、三次元計測器16から出力される計測結果及びワーク2の姿勢(より詳細にはロボット11の手首先端部26の位置及び姿勢)に基づいて、計測された領域におけるワーク2の外表面の形態に関するワーク形態情報を作成する機能を有している。ワーク形態情報には、ワーク2の外表面の三次元形状に関する三次元データと、ワーク2の加工センター位置(即ち、ワーク2を位置決めするための基準位置)が含まれている。三次元データは、三次元計測器16から出力される計測結果及びワーク2の姿勢に基づいて所定のアプリケーションによって作成される。本実施形態では、三次元CAD等の製図用アプリケーションによって三次元データが作成される。加工センター位置は、作成された三次元データに基づいて算出される。ワーク形態情報作成部43は、作成したワーク形態情報を記憶部41に出力してそこに記憶させており、記憶部41には、データ変換部44が更に接続されている。
【0044】
データ変換部44は、CAMデータに変換する機能を有しており、記憶部41に記憶される三次元データをNCプログラムの修正等に使用できるようにデータ形式をCAMに変換している。また、データ変換部44は、出力部45に接続されており、変換されたCAMデータ(以下、「実測CAMデータ」ともいう)をNC工作機械3に出力するように構成されている。
【0045】
[NC工作機械]
NC工作機械3は、加工装置17と加工制御装置18とを備えており、加工制御装置18が加工装置17の動きを制御することによってワーク2に機械加工を施すように構成されている。本実施形態では、NC工作機械3は、マシニングセンタであり、その中に載置または収容されているワーク2に機械加工を施すように構成されている。以下では、NC工作機械3に備わる加工装置17及び加工制御装置18の構成について詳細に説明する。
【0046】
[加工装置]
加工装置17は、マシニング本体に相当し、ロボット11によって搬送されてくるワーク2を載置または収容可能に構成されている。また、加工装置17は、複数の工具を有しており、複数の工具を夫々交換しながらワーク2を切削、研削、及び研磨等の機械加工を施すように構成されている。加工装置17は、加工制御装置18に接続され、その動作が加工制御装置18によって制御されている。
【0047】
[加工制御装置]
加工制御装置18は、入力部51と、記憶部52と、加工制御部53と、プログラム修正部54とを有している。入力部51は、計測制御装置13の出力部45と接続されており、出力部45から出力される実測CAMデータを受け取るように構成されている。また、入力部51は、記憶部52に接続されており、記憶部52は、受け取った実測CAMデータを記憶するように構成されている。また、記憶部52は、実測CAMデータの他に、基準CAMデータ、及びNCプログラムが記憶されている。ここで、基準CAMデータは、ワーク2を成形した後の成形ワークの三次元形状(以下、単に「基準形状」ともいう)のCAMデータである。また、NCプログラムは、加工装置17を動かすためのプログラムである。これらが記憶されている記憶部52は、更に加工制御部53及びプログラム修正部54に接続されている。
【0048】
加工制御部53は、記憶部52に記憶されているNCプログラムに応じて加工装置17の動作を制御して前記加工装置17にワーク2を加工させる機能を有している。さらに詳細に説明すると、NCプログラムには、使用する工具の順番、加工位置、各工具の加工開始位置等が設定されており、加工制御部53は、NCプログラムにて設定されている情報に基づいて加工装置17の動きを制御して加工装置17に機械加工をさせ、成形ワークを作成させるように構成されている。
【0049】
また、プログラム修正部54は、実測CAMデータ及び基準CAMデータに基づいてNCプログラムを修正して修正プログラムを作成する機能を有しており、前記2つのCAMデータに基づいてNCプログラムに設定されている使用工具の順番及び種類、加工位置並びに加工開始位置を変更するように構成されている。更に詳細に説明すると、プログラム修正部54は、まず実測CAMデータと基準CAMデータとを比較して、計測された次のワーク2の形状(以下、単に「実測形状」ともいう)と基準形状との形状誤差を検出する。次に、プログラム修正部54は、基準形状の成形ワークが作成されるように前記形状誤差に基づいてNCプログラムを修正する。即ち、プログラム修正部54は、NCプログラムに設定されている工具の種類、使用工具の順番、加工位置、及び加工開始位置等を前記形状誤差に応じて変更する。このようにして修正されて作成された修正プログラムは、記憶部52に記憶され、加工制御部53は、この修正プログラムに基づいて加工装置17の動作を制御し、次のワーク2を機械加工して成形ワークを作成する。
【0050】
[加工システムの加工方法]
以下では、鋳造されたワーク2のバリを加工装置17で切削する方法について、
図3のフローチャートを参照しながら説明する。鋳造されたワーク2は、様々な工程を経た後、ロボット11に保持され、ロボット11によって計測機器12まで搬送される。計測機器12まで搬送されると、
図3に示すバリ取り処理が始まって計測工程(ステップS1)が遂行される。
【0051】
ワーク計測工程では、計測制御装置13がロボット11及び三次元計測器16の動作を制御してワーク2の外表面の三次元形状を計測する。詳細に説明すると、計測制御装置13は、まず三次元計測器16からスリット光を出力させてワーク2の外表面に照射させる。照射したスリット光は、ワーク2の外表面で反射して三次元計測器16の受光センサで受光され、三次元計測器16から計測制御部42を介してワーク形態情報作成部43に受光量に応じた信号が計測結果として送られる。これによって、照射された領域の三次元形状が計測される。
【0052】
同時に、計測制御装置13は、駆動モータ31〜36を動かしてワーク2の姿勢を変え、ワーク2に対するスリット光の照射領域及び照射角度を変える。そうすることで、ワーク2の外周面の様々な領域にスリット光が照射され、その領域の三次元形状が計測される。そして、ワーク2の外周面の全領域にスリット光が照射されて全領域の三次元形状が計測されると計測工程が終了し、ワーク形態情報作成工程(ステップS2)が遂行される。
【0053】
なお、ワーク計測工程では、三次元計測器16による計測とロボット11によるワーク2の姿勢変更を必ずしも同時に行う必要はなく、計測動作と姿勢変更動作とを交互に行ってもよい。また、計測領域もワーク2の外周面の全てである必要はない。例えば、ワークが鋳物等の場合、バリはパーティングラインに発生し、このパーティグラインは個体に依存せずワーク2において略同じ個所に位置する。それ故、バリが形成される領域を予め推定することができ、その領域だけを計測するようにしてもよい。これにより、計測時間を短くすることができる。
【0054】
ワーク形態情報作成工程では、ワーク形態情報作成部43が計測結果及びワーク2の姿勢に基づいてワーク2の外表面の三次元データを作成する。具体的に説明すると、ワーク形態情報作成工程では、断続的に送られてくる計測結果に対して各々の計測時におけるワーク2の姿勢を算出し、計測時における姿勢と計測結果とが関連付けられる。なお、ワーク2の姿勢は、各駆動モータ31〜36のエンコーダで検出される各変位量に基づいてワーク形態情報作成部43で算出される。そして、ワーク形態情報作成部43は、互いに関連付けられているワーク2の姿勢と計測結果とに基づいて、ワーク2の外表面の全領域における三次元データを作成して記憶部41に記憶する。更にワーク形態情報作成部43は、全領域の三次元データに基づいてワーク2の加工センター位置を算出し、加工センター位置を記憶部41に記憶させる。このようにしてワーク形態情報が記憶部41に記憶されるとワーク形態情報作成工程が終了し、CAM変換工程(ステップS3)が遂行される。
【0055】
CAM変換工程では、ワーク形態情報作成工程で記憶部41に記憶されたワーク形態情報をデータ変換部44がCAMデータに変換する。CAMデータに変換されるとCAM変換工程が終了し、送信工程(ステップS4)が遂行される。送信工程では、出力部45がCAM変換工程で変換されたCAMデータを実測CAMデータとして加工制御装置18の入力部51に出力する。出力された実測CAMデータは、入力部51を介して記憶部52に送られて記憶部52に記憶される。記憶部52に記憶されると送信工程が終了し、ワーク搬送工程(ステップS5)が遂行される。
【0056】
ワーク搬送工程では、計測制御装置13がロボット11によってワーク2を加工装置17へと搬送させ、算出された加工センター位置を参照しながらワーク2を加工装置17の所定位置に位置決めする。ワーク2が所定位置に位置決めされるとワーク搬送工程が終了し、プログラム修正工程(ステップS6)が遂行される。なお、このワーク搬送工程は、前述するCAM変換工程及び送信工程と並行して行われてもよく、以下で説明するプログラム修正工程と平行に行われてもよい。
【0057】
プログラム修正工程では、記憶部52に記憶されている実測CAMデータと基準CAMデータとに基づいてワーク形態情報作成部43がNCプログラムを修正する。詳細に説明すると、ワーク形態情報作成部43は、実測CAMデータと基準CAMデータとを比較して、計測された次のワーク2の形状(以下、単に「実測形状」ともいう)と基準形状との形状誤差を検出する。具体的には、ワーク形態情報作成部43は、バリの位置及びバリの形状(高さや幅)を形状誤差として検出する。検出した後、ワーク形態情報作成部43は、形状誤差に応じて使用する工具、工具の順番、加工位置、及び加工開始位置等を変更すべくNCプログラムを修正する。これにより修正プログラムが作成されてプログラム修正工程が終了し、加工工程(ステップS7)が遂行される。
【0058】
加工工程では、加工制御部53が修正プログラムに基づいて加工装置17の動作を制御する。これにより、加工装置17によって、形成されているバリの位置及び形状に応じた機械加工がワーク2に施すことができ、より短い時間でバリ取りを行って成形ワークを作成することができる。加工装置17での加工が終了すると、ロボット11によって成形ワークが次の装置に搬送されてバリ取り処理が終了する。
【0059】
このように構成される加工システム1によれば、加工装置17が機械加工している間にロボット11を用いて次に加工するワーク2の三次元形状を計測することができる。このように待機中のロボット11を有効に利用して計測と機械加工とを並行して行うことができ、成形ワークの歩留まりを向上させることができる。
【0060】
また、加工システム1によれば、NCプログラムが各ワーク2に形成されるバリの形状に応じて自動的に修正されるので、作業員が成形ワークを確認しながら手動でNCプログラムを修正するという作業を省くことができる。また、各ワーク2に形成されるバリの形状に応じてNCプログラムを修正するので、バリの形状がワーク2毎に異なっていてもその形状に応じて最適な加工方法(使用する工具、工具の使用する順番、加工位置、加工開始位置等)で機械加工を実行させることができる。これにより、ワーク2に対して精度の高い加工を行うことができ、また最も大きいバリの形状を想定して加工方法が決められている従来のNCプログラムよりもバリ取り時間を短くすることができる。更に、最適な加工方法で機械加工を行うことで、バリの形状及び規模に対して不適合な工具が使用されて工具に重負荷がかかって工具が破損することを抑制することができる。
【0061】
また、加工システム1によれば、NCプログラムが自動修正されるので、手動でNCプログラムを修正する必要がなくなる。これにより、作業員によるプログラム修正作業をなくすことができる。
【0062】
<第2実施形態>
第2実施形態の加工システム1Aは、第1実施形態の加工システム1の構成が以下のように部分的に変更されている。以下では、第2実施形態の加工システム1Aの構成について第1実施形態の加工システム1と異なる点について主に説明し、同一の構成については同一の符号を付してその説明を省略する場合がある。なお、以下で説明する第3実施形態についても同様である。
【0063】
図4に示すように、加工システム1Aは、NC工作機械3と計測機械4Aとを備え、計測機械4Aは、ワーク計測装置14Aと計測制御装置13Aとを備えている。
図5に示すように、ワーク計測装置14Aのロボット11Aは、加工装置17にワーク2を搬送するロボット11と異なるロボットであり、ロボット11と異なる作業を行い待機中にワーク2の三次元形状を計測するロボットである。ロボット11Aは、ロボット11と略同じ構成を有しており、その手首先端部26にタッチセンサ16Aが取付けられている。タッチセンサ16Aは、センサ本体16aとプローブ16bとを有している。センサ本体16aは手首先端部26に取付けられており、センサ本体16aの先端部には、棒状のプローブ16bが取り付けられている。センサ本体16aは、計測制御装置13Aと無線通信できるように構成されており、プローブ16bの先端部がワーク2等の物体の外表面に当たると計測制御装置13Aにタッチ信号を送信する。
【0064】
図4に示すように、計測制御装置13Aは、記憶部41と、計測制御部42Aと、ワーク形態情報作成部43Aと、データ変換部44、出力部45とを有している。計測制御部42Aは、センサ本体16aからのタッチ信号を受信し、ワーク2の外表面とプローブ16bとの当接点の三次元座標、即ちワーク2の外表面上の一点の三次元座標が計測を計測する機能を有している。詳細に説明すると、計測制御部42Aは、タッチ信号を受信すると、その時点でのプローブ16bの先端部の三次元座標(即ち、当接点の三次元座標)を各駆動モータ31〜36のエンコーダの検出結果に基づいて算出する。なお、計測制御部42Aは、プローブ16bの先端部の三次元座標に関して絶対値補正を予め行うことで、三次元座標の計測精度を向上させている。事前に行われる絶対値補正に関しては、後述する。
【0065】
計測制御装置13Aは、計測プログラムに基づいてロボット11Aの動作を制御して前記プローブ16bを動かし、ワーク2の外表面の全領域上に夫々配置される計測点の三次元座標を計測する。計測点は、例えば、ワーク2の外表面上において所定間隔おきに設定され、計測された各計測点の三次元座標は記憶部41に記憶される。ワーク形態情報作成部43Aは、各計測点の三次元座標に基づいてワーク2の外表面の三次元形状に関する三次元データを作成し、それを記憶部41に記憶させる。記憶された三次元データは、データ変換部44にてCAMデータに変換されて出力部45からNC工作機械3の加工制御装置18に出力される。
【0066】
このように構成される計測機械4Aでは、計測制御装置13Aがロボット11Aの動作を制御してプローブ16bの先端部を動かしたとき、エンコーダの値に基づいて算出されるプローブ16bの先端部の計算上及び制御上の位置と実際の位置との間に位置決めに関して若干のズレが生じる。このズレは、ロボット11の機差及び位置決め誤差に基づくものであり、このズレによりワーク2の形状を正確に把握することができなくなっている。そこで、計測制御部42Aは、ワーク2の外表面の各計測点の三次元座標を取得する前に、実際の三次元座標に対する算出された三次元座標のズレ量を算出し、このズレ量に基づいて計測点の三次元座標に絶対値補正を施すようになっている。以下では、この絶対値補正の方法について詳細に説明する。
【0067】
計測機械4Aでは、まずロボット11Aの動作を制御してプローブ16bの先端部を予め定められている代表点に移動させ、プローブ16bの実際の三次元座標を図示しないレーザセンサ等の位置センサによって計測する。次に、計測制御部42Aは、代表点の三次元座標と計測された三次元座標とを比較して2つの三次元座標のズレ量(三次元ベクトル)を算出する。この作業を複数の代表点にて行い、各代表点のズレ量を算出し、各代表点に対応付けてズレ量を記憶部41に記憶させる。また、計測制御部42Aは、これら代表点以外における計測点のズレ量を計測点周辺の代表点のズレ量から補間し、補間されたズレ量によってエンコーダ値に基づいて算出される三次元座標を補正するようになっている。このようにして各計測点の三次元座標を補正することによって、タッチセンサ16Aで各計測点の三次元座標を高い精度で計測することができ、高い精度の三次元データを作成することができる。
【0068】
以下では、加工システム1Aおいて、鋳造されたワーク2のバリ取りを加工装置17で切削する場合について、第1実施形態の加工システム1における加工方法を参照しながら説明する。まず、加工システム1Aでは、バリ取り処理を行う前に絶対値補正を行うために事前作業を行う。即ち、計測制御装置13Aがプローブ16bの先端を代表点に移動させてその際のプローブ16bの先端の三次元座標を図示しない位置センサによって取得し、代表点のズレ量を算出する。なお、この事前作業は、ワーク2毎に行う必要はなく、複数のワーク2を単位としてその単位毎に行ってもよい。この事前作業が終了している加工システム1Aにおいて
図6のバリ取り処理が行われる。
【0069】
図6に示すように、バリ取り処理が始まると、ワーク計測工程(ステップS11)が遂行される。
【0070】
ワーク計測工程では、計測制御部42Aがロボット11の動作を制御してプローブ16bをワーク2の外表面の各計測点に移動させて、各計測点の三次元座標を計測する。各計測点の三次元座標が計測されるとワーク計測工程が終了し、補正工程(ステップS12)が遂行される。
【0071】
補正工程では、計測制御部42Aが事前に計測した代表点のズレ量に基づいて各計測点のズレ量を補間し、更にその補間したズレ量に基づいて計測制御部42Aが各計測点の三次元座標(計測結果)を補正する。各計測点の三次元座標の補正が終了する補正工程が終了し、ワーク形態情報作成工程(ステップS13)が遂行される。
【0072】
ワーク形態情報作成工程では、ワーク形態情報作成部43が各計測点における補正された計測結果に基づいてワーク2の外表面の三次元データを作成して記憶部41に記憶する。また、ワーク形態情報作成部43は、三次元データに基づいてワーク2の加工センター位置、即ち位置決めするための基準位置も算出して記憶部41に記憶させる。このようにして三次元データ及び加工センター位置が記憶部41に記憶されるとワーク形態情報作成工程が終了する。
【0073】
ワーク形態情報作成工程の後には、CAM変換工程(ステップS14)、送信工程(ステップS15)、ワーク搬送工程(ステップS16)、プログラム修正工程(ステップS17)及び加工工程(ステップS18)がの順に遂行される。各工程は、第1実施形態の加工システム1の加工方法における各工程と略同じ内容であるので、その説明を省略する。
【0074】
このように構成されている加工システム1Aによれば、タッチセンサ16Aによって計測された三次元座標を補正するので、三次元座標の精度を向上させることができる。これにより、三次元データの精度を向上させることができ、ワーク2の実際の形状により適合した機械加工を実現することができる。それ故、バリ取り時間を更に短くし、且つ工具の破損をより少なくすることができる。
【0075】
また、加工システム1Aによれば、タッチセンサ16Aを動かしてワーク2の外表面を計測するのでワーク2を動かす必要がない。それ故、大きな重量を有するワーク2であってもその形状及び位置を計測することができ、高い精度で加工を行うことができる。
【0076】
<第3実施形態>
図7に示すように、第3実施形態の加工システム1Bは、NC工作機械3Bと計測機械4Bとを備えている。計測機械4Bは、ワーク計測装置14Bと計測制御装置13Bとを備えている。計測制御装置13Bは、記憶部41Bを有しており、記憶部41Bは、基準形状の三次元データを記憶している。また、計測制御装置13Bのワーク形態情報作成部43Bは、そこでワーク2の三次元データを作成し、且つ作成した三次元データと基準形状の三次元データとを比較して形状誤差を検出する。更に、計測制御装置13Bのデータ変換部44Bは、この形状誤差を含むワーク形態情報をCAMデータに変換し、このCAMデータを出力部45がNC工作機械3Bの加工制御装置18Bに送信するようになっている。加工制御装置18Bのプログラム修正部54Bは、入力部51を介して出力部45からのCAMデータを受け取り、基準形状の成形ワークが作成されるように前記CAMデータに基づいてNCプログラムを修正するようになっている。
【0077】
このように構成されている加工システム1Bの加工方法では、以下の点を除いて第1実施形態の加工システム1の加工方法と略同じ内容でワーク2が加工されている。即ち、加工システム1Bの加工方法は、形状誤差がワーク形態情報作成部43Bで検出されてこの形状誤差を含むワーク形態情報をデータ変換部44BがCAMデータに変換して加工制御装置18Bに送信する点が異なっている。このように構成されている加工システム1Bは、第1実施形態の加工システム1と同様の作用効果を奏する。
【0078】
<その他の実施形態>
第1乃至第3実施形態の加工システム1,1A,1Bでは、ロボット11,11Aが垂直多関節ロボットであるが、水平多関節ロボットであってもよく、ワーク2を三次元的に動かせることができるロボットであればよい。加工装置17も、マシニングセンタに限定されず、NCフライス旋盤やNC研削盤等の数値制御可能な機械工作機器であればよい。また、三次元計測器として3Dレーザセンサが採用されているが、ステレオセンサ及びレーザスリットスキャンであってもよく、2つのCCDカメラを用いて画像処理によって三次元形状を計測するようにしてもよい。
【0079】
また、第1乃至第3実施形態の加工システム1,1A,1Bでは、バリ取り処理の場合についてバリの形状誤差に応じてNCプログラムを修正することを説明したが、バリだけでなく製造上のミス(例えば、加工ミスや鋳込みミス)等によって生じる形態誤差に応じもNCプログラムが修正される。それ故、製造上のミスが生じても精度の高い加工を実現することができる。
【0080】
また、第1乃至第3実施形態の加工システム1,1A,1Bでは、計測制御装置13,13A,13Bから加工制御装置18,18A,18Bに送信されるデータの形式はCAMであるが、これに限定されずその他のデータ形式であってもよい。また、プログラム修正部54は、形状誤差に応じてNCプログラムを修正しているが、形状誤差に応じて新しいNCプログラムを作成するように構成されていてもよい。また、ワーク形態情報には、三次元形状データ及び加工センター位置だけなく、ワークやそのバリの幅や高さ等の寸法が含まれてもよく、ワーク2の形態に関する情報であればよい。更に、ワーク形態情報には、三次元形状データが必ずしも含まれている必要はなく、含まれている情報が3次元形状に関する情報であってもよい。