(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記伝送インターフェースは、CPUインターフェース、RGBインターフェース、又はシリアルインターフェースであることを特徴とする請求項5に記載のディスプレイコントローラ。
前記伝送インターフェースは、MDDI(Mobile Display Digital Interface)、MIPI(登録商標、Mobile Industry Processor Interface)、SPI(Serial Peripheral Interface)、I2C(Inter IC)インターフェース、DP(Display Port)、又はeDP(embedded Display Port)であることを特徴とする請求項5に記載のディスプレイコントローラ。
前記携帯用装置は、携帯電話、スマートフォン(smart phone)、及びタブレット(tablet)PCのうちの何れか1つであることを特徴とする請求項17に記載の携帯用装置のディスプレイデータ処理方法。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする技術的な課題は、ティアリングとフリッカーリングとを防止できる装置と方法とを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の実施形態によるディスプレイコントローラは、ディスプレイドライバーで生成された同期信号の遅延とパルス幅とのうちの少なくとも1つを調節し、該調節された同期信号を出力する調節回路と、前記調節された同期信号に応答して、前記ディスプレイドライバーに伝送されるディスプレイデータの伝送タイミングを制御する伝送タイミング制御回路と、を含む。
【0006】
前記同期信号は、前記ディスプレイデータの伝送に関連した信号であり得る。
前記調節回路は、前記同期信号を調節するための情報を保存する情報レジスタと、前記情報を用いて、前記同期信号の前記遅延と前記同期信号の前記パルス幅とのうちの少なくとも1つを調節する調節ロジック回路と、を含み得る。
前記伝送タイミング制御回路は、前記調節された同期信号の立上りエッジと立下りエッジとのうちの何れか1つに応答して、前記ディスプレイデータを前記ディスプレイドライバーに伝送し得る。
前記ディスプレイコントローラは、前記調節された同期信号の立上りエッジと立下りエッジとのうちの何れか1つに応答して、前記ディスプレイデータの伝送を準備し、前記立上りエッジと前記立下りエッジとのうちの他の1つに応答して、前記ディスプレイデータを前記ディスプレイドライバーに伝送する伝送インターフェースをさらに含み得る。
前記伝送インターフェースは、CPUインターフェース、RGBインターフェース、又はシリアルインターフェースであり得る。前記伝送インターフェースは、MDDI(Mobile Display Digital Interface)、MIPI(登録商標、Mobile Industry Processor Interface)、SPI(Serial Peripheral Interface)、I
2C(Inter IC)インターフェース、DP(Display Port)、又はeDP(embedded Display Port)であり得る。
前記ディスプレイコントローラは、前記調節された同期信号の立上りエッジと立下りエッジとのうちの何れか1つに応答して、第1制御信号を生成し、前記立上りエッジと前記立下りエッジとのうちの他の1つに応答して、第2制御信号を生成するタイミングコントローラと、前記第1制御信号に応答して、前記ディスプレイデータの伝送を準備し、前記第2制御信号に応答して、前記ディスプレイデータを前記ディスプレイドライバーに伝送する伝送インターフェースと、をさらに含み得る。
前記伝送タイミング制御回路は、前記調節された同期信号のレベル遷移タイミングと前記制御された伝送タイミングとの差に対応する差情報を生成し、前記調節回路は、前記差情報を用いて、前記同期信号を調節し得る。
前記調節回路は、前記差情報を保存するためのレジスタと、前記差情報を用いて、前記同期信号の遅延を調節する遅延調節回路と、前記遅延調節回路から出力された遅延調節された同期信号のパルス幅を、前記差情報を用いて調節し、前記調節された同期信号を生成するパルス幅調節回路と、を含み得る。
【0007】
本発明の実施形態によるイメージデータ処理システムは、ディスプレイドライバーで生成された同期信号の遅延とパルス幅とのうちの少なくとも1つを調節し、該調節された同期信号を出力する調節回路と、前記調節された同期信号に応答して、前記ディスプレイドライバーに伝送されるディスプレイデータの伝送タイミングを制御する伝送タイミング制御回路を含むディスプレイコントローラと、を含む。
【0008】
実施形態によって、前記調節回路は、前記ディスプレイドライバーの内部に具現され得る。
他の実施形態によって、前記調節回路は、前記ディスプレイコントローラの内部に具現され得る。
前記調節回路は、レジスタと、前記レジスタに保存された情報を用いて、前記遅延と前記パルス幅とのうちの少なくとも1つを調節する調節ロジック回路と、を含み得る。
前記ディスプレイコントローラは、前記調節された同期信号の立上りエッジと立下りエッジとのうちの何れか1つに応答して、前記ディスプレイデータの伝送を準備し、前記立上りエッジと前記立下りエッジとのうちの他の1つに応答して、前記ディスプレイデータを前記ディスプレイドライバーに伝送する伝送インターフェースをさらに含み得る。
前記伝送タイミング制御回路は、前記調節された同期信号のレベル遷移タイミングと前記制御された伝送タイミングとの差に対応する差情報を生成し、前記調節回路は、前記差情報を保存するレジスタと、前記差情報を用いて前記同期信号の前記遅延を調節する遅延調節回路と、前記遅延調節回路から出力された遅延調節された同期信号のパルス幅を、前記差情報を用いて調節して前記調節された同期信号を生成するパルス幅調節回路と、を含み得る。
【0009】
本発明の実施形態による携帯用装置のディスプレイデータ処理方法は、ディスプレイドライバーから出力され、ディスプレイデータの伝送に関連した同期信号を受信する段階と、前記同期信号の遅延とパルス幅とのうちの少なくとも1つを調節し、該調節された同期信号を生成する段階と、前記調節された同期信号に応答して前記ディスプレイデータの伝送タイミングを調節し、伝送タイミング調節されたディスプレイデータを前記ディスプレイドライバーに伝送する段階と、前記ディスプレイデータを処理して該処理されたディスプレイデータをディスプレイにディスプレイする段階と、を含む。
【0010】
前記調節された同期信号を生成する段階は、前記伝送タイミングを調節するディスプレイコントローラから出力された情報を用いて、前記遅延と前記パルス幅とのうちの少なくとも1つを調節し、前記調節された同期信号を生成し得る。
前記情報は、前記調節された同期信号のレベル遷移タイミングと前記調節された伝送タイミングとの差によって決定された情報であり得る。
前記携帯用装置は、携帯電話、スマートフォン、及びタブレット(tablet)PCのうちの何れか1つであり得る。
【0011】
本発明の他の実施形態による携帯用装置のディスプレイデータ処理方法は、CPUでモード転換命令を検出し、該検出結果に対応する制御信号をディスプレイドライバーに伝送する段階と、前記ディスプレイドライバーから出力され、ディスプレイデータの伝送に関連した同期信号を受信する段階と、前記同期信号の遅延とパルス幅とのうちの少なくとも1つを調節し、該調節された同期信号を生成する段階と、前記調節された同期信号に応答して、前記ディスプレイデータの伝送タイミングを調節し、伝送タイミング調節されたディスプレイデータを前記ディスプレイドライバーに伝送する段階と、前記ディスプレイデータを処理して該処理されたディスプレイデータをディスプレイにディスプレイする段階と、を含み、前記同期信号は、前記制御信号に基づいて生成される。
【0012】
前記調節された同期信号を生成する段階は、前記伝送タイミングを調節するディスプレイコントローラから出力された情報を用いて、前記遅延と前記パルス幅とのうちの少なくとも1つを調節し、前記調節された同期信号を生成し得る。
【発明の効果】
【0013】
本発明の実施形態によれば、同期信号の遅延とパルス幅とのうちの少なくとも1つを調節し、該調節された同期信号を出力できるので、ディスプレイコントローラは、動画データを前記調節された同期信号によって正確なタイミングでディスプレイドライバーに出力することができる。従って、前記装置と前記方法は、ディスプレイデータの静止映像データから動画データへの転換時に発生するティアリングとフリッカーリングとを防止できる。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、添付した図面を参照して、本発明を詳しく説明する。
本発明の多様な実施形態による同期信号の遅延とパルス幅とのうちの少なくとも1つを調節する調節回路は、ディスプレイコントローラの内部、ディスプレイコントローラとディスプレイドライバーとの間、又はディスプレイドライバーの内部に具現されうる。
【0016】
図1は、本発明の一実施形態によるイメージデータ処理システム10Aのブロック図である。
図1を参照すると、イメージデータ処理システム(image data processing system)10Aは、アプリケーションプロセッサ(application processor)100、外部メモリ160、ディスプレイドライバー(display driver)200、及びディスプレイ(display)300を含む。各要素100、160、及び200は、別個のチップとして具現可能である。
【0017】
実施形態によって、アプリケーションプロセッサ100とディスプレイドライバー200は、1つのモジュール(module)、1つのシステムオンチップ(system on chip)、又は1つのパッケージ(package)、例えば、マルチチップパッケージ(multi−chip package)として具現可能である。他の実施形態によって、ディスプレイドライバー200とディスプレイ300は、1つのモジュールとして具現可能である。
【0018】
イメージデータ処理システム10Aは、PC又は携帯用装置(portable device)として具現可能であり、さらに前記携帯用装置は、ラップトップコンピュータ(laptop computer)、携帯電話、スマートフォン、タブレットPC、PDA(Personal Digital Assistant)、PMP(Portable Multimedia Player)、MP3プレーヤー、又はカーナビゲーション(automotive navigation system)などとして具現可能である。
【0019】
アプリケーションプロセッサ100は、外部メモリ160及び/又はディスプレイドライバー200を制御する。アプリケーションプロセッサ100は、ディスプレイドライバー200の同期信号生成回路210から出力される、ディスプレイデータDDATAの伝送に関連した同期信号DSYNCを受信し、同期信号DSYNCの遅延と同期信号DSYNCのパルス(pulse)幅とのうちの少なくとも1つを調節し、該調節された同期信号ADSYNCによって、ディスプレイデータDDATAの伝送タイミングを調節する。
【0020】
即ち、ティアリングとフリッカーリングとを除去するために、アプリケーションプロセッサ100は、同期信号DSYNCの遅延と同期信号DSYNCのパルス幅とのうちの少なくとも1つを調節し、該調節された同期信号ADSYNCに応答して、ディスプレイデータDDATAの伝送タイミングを調節する。
【0021】
ここで、ティアリング又はスクリーンティアリング(screen tearing)は、2つ又はそれ以上の互いに異なるフレーム(frames)に対応するイメージデータがディスプレイで1つの画面にディスプレイされる時に出現する視覚的な人工物(visual artifact)を意味する。
【0022】
アプリケーションプロセッサ100は、バス(bus)101を通じて互いに通信できるCPU(Central Processing Unit)110、メモリコントローラ112、及びディスプレイコントローラ120Aを含む。CPU110は、アプリケーションプロセッサ100の動作を全般的に制御する。
【0023】
CPU110の制御によって、メモリコントローラ112は、外部メモリ160から出力されたイメージデータ、例えば、動画データ又は静止映像データを、バス101を通じてディスプレイコントローラ120Aに伝送する。外部メモリ160は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)のような揮発性メモリ装置又はNANDフラッシュ(flash)メモリのような不揮発性メモリ装置として具現可能である。
【0024】
CPU110の制御によって、ディスプレイコントローラ120Aは、ディスプレイドライバー200から出力された同期信号DSYNCの遅延と同期信号DSYNCのパルス幅とのうちの少なくとも1つを調節し、該調節された同期信号ADSYNCに応答して、ディスプレイデータDDATA、例えば、動画データ又は静止映像データの伝送タイミングを調節する。また、ディスプレイコントローラ120Aは、ディスプレイデータDDATAの伝送に関連した少なくとも1つの制御信号の伝送タイミングを制御する。ディスプレイデータDDATAは、伝送インターフェース143のプロトコル(protocol)に適したデータ又はデータパケット(data packet)として具現されることもある。
【0025】
ディスプレイコントローラ120Aは、調節回路130、伝送タイミング制御回路140、及びイメージ処理ロジック回路150を含む。
【0026】
調節回路130は、ディスプレイドライバー200から出力された同期信号DSYNCを受信して調節し、該調節された同期信号ADSYNCを出力する。例えば、同期信号DSYNCは、ティアリングを除去するための制御信号、例えば、ティアリング効果(tearing effect)制御信号であり得る。
【0027】
例えば、CPU110は、モード転換命令を検出し、該検出結果に対応する制御信号を、ディスプレイコントローラ120Aを通じてディスプレイドライバー200に伝送する。この際、ディスプレイドライバー200の同期信号生成回路210は、前記制御信号に応答して、同期信号DSYNCを生成する。
【0028】
前記モード転換命令は、ユーザの行為(gesture)、例えば、タッチ(touch)、ボタン(button)クリック、音声、手振りなどによって周辺装置(図示せず)から生成される。
【0029】
例えば、前記モード転換命令は、第1モード(mode)から第2モードへの転換のための命令であり、前記第1モードは、静止映像データをディスプレイドライバー200に伝送するモードであり、前記第2モードは、動画データをディスプレイドライバー200に伝送するモードである。また、例えば前記第1モードは、スリープモード(sleep mode)であり、前記第2モードは、正常モード(normal mode)である。前記スリープモードは、アプリケーションプロセッサ100とディスプレイドライバー200とがイメージデータを処理しないモードであり、前記正常モードは、アプリケーションプロセッサ100とディスプレイドライバー200とがイメージデータを処理するモードであり得る。
【0030】
図2は、
図1に示した調節回路130のブロック図である。調節回路130は、同期信号DSYNCの遅延と同期信号DSYNCのパルス幅とのうちの少なくとも1つを調節する。例えば、前記遅延と前記パルス幅は、調節回路130に入力されるクロック(clock)信号に基づいて調節される。
【0031】
調節回路130は、情報レジスタ(register)130−1、遅延調節ロジック(logic)回路130−2、及びパルス幅調節ロジック回路103−3を含む。例えば、調節ロジック回路は、遅延調節ロジック回路130−2とパルス幅調節ロジック回路103−3とを含む。
【0032】
情報レジスタ130−1に保存される情報は、ディスプレイコントローラ120Aによって設定される。即ち、情報レジスタ130−1に保存される情報は、外部からプログラム可能である。
【0033】
図3は、
図2に示した調節回路の動作タイミング図の一実施形態を示す。
図4は、
図2に示した調節回路の動作タイミング図の他の実施形態を示す。
【0034】
遅延調節ロジック回路130−2とパルス幅調節ロジック回路103−3は、情報レジスタ130−1から出力されたイネーブル(enable)信号ENに応答して、イネーブル又はディセーブル(disable)される。例えば、イネーブル信号ENが、第1値、例えば、ロジック0、即ち、ローレベル(low level)である時、遅延調節ロジック回路130−2とパルス幅調節ロジック回路103−3は、ディセーブルされる。この際、遅延調節ロジック回路130−2とパルス幅調節ロジック回路103−3は、同期信号DSYNCを
図3に示したようにバイパス(bypass)してADSYNCとして出力するか、又は、同期信号DSYNCを
図4に示したように遮断してADSYNCとして出力しない。
【0035】
しかし、イネーブル信号ENが、第2値、例えば、ロジック1、即ち、ハイレベル(high level)である時、遅延調節ロジック回路130−2とパルス幅調節ロジック回路103−3は、イネーブルされる。従って、遅延調節ロジック回路130−2は、情報レジスタ130−1から出力された遅延調節情報DIに基づいて、同期信号DSYNCの遅延DELAYを調節し、遅延調節された同期信号を出力する。ここで、遅延調節情報DIは、1ビット又はそれ以上のビットを含む。
【0036】
パルス幅調節ロジック回路103−3は、情報レジスタ130−1から出力されたパルス幅調節情報WIに基づいて、遅延調節ロジック回路130−2から出力された信号のパルス幅WIDTHを調節し、最終的に調節された同期信号ADSYNCを出力する。ここで、パルス幅調節情報WIは、1ビット(bit)又はそれ以上のビットを含む。
【0037】
図2、
図3、
図4、
図6、及び
図7を参照すると、情報レジスタ130−1は、同期信号DSYNCの遅延DELAYと同期信号DSYNCのパルス幅WIDTHとのうちの少なくとも1つを調節するための情報、例えば、差情報InFを保存する。前述したように、前記情報、例えば、差情報InFは、同期信号DSYNCの遅延を調節する遅延調節情報DIと同期信号DSYNCのパルス幅を調節するパルス幅調節情報WIとを含む。
【0038】
図2では、説明の便宜上、差情報InFを保存する情報レジスタ130−1が示されているが、実施形態によっては、調節回路130が、情報レジスタ130−1を含まない時、遅延調節ロジック回路130−2は、伝送タイミング制御回路140のタイミングコントローラ141(後述)から出力された差情報InFに含まれた遅延調節情報DIに基づいて、直接同期信号DSYNCの遅延DELAYを調節する。また、パルス幅調節ロジック回路103−3は、タイミングコントローラ141から出力された差情報InFに含まれたパルス幅調節情報WIに基づいて、同期信号DSYNCのパルス幅WIDTHを直接調節する。
【0039】
調節回路130は、調節された同期信号ADSYNCをタイミングコントローラ141に伝送する。伝送タイミング制御回路140は、調節回路130から出力された調節された同期信号ADSYNCに応答して、ディスプレイドライバー200に伝送されるディスプレイデータDDATAの伝送タイミングを制御する。
【0040】
伝送タイミング制御回路140は、タイミングコントローラ141と伝送インターフェース(interface)143とを含む。
【0041】
タイミングコントローラ141は、調節された同期信号ADSYNCの立上りエッジ(edge)と立下りエッジとのうちの何れか1つのエッジ、例えば、立上りエッジに応答して、第1制御信号CTLR1を生成し、前記立上りエッジと前記立下りエッジとのうちから他の1つのエッジ、例えば、立下りエッジに応答して第2制御信号CTLR2を生成する。
【0042】
図5は、
図1に示したタイミングコントローラのブロック図を示す。タイミングコントローラ141の制御信号生成器141−1は、第1制御信号CTLR1と第2制御信号CTLR2とを生成する。
【0043】
イメージ処理ロジック回路150と伝送インターフェース143のそれぞれは、第1制御信号CTLR1のレベル遷移に応答して、ディスプレイデータDDATAの伝送を準備する。
【0044】
第2制御信号CTLR2によって、伝送インターフェース143は、イメージ処理ロジック回路150から出力されたディスプレイデータDDATAをディスプレイドライバー200の受信インターフェース220に伝送する。実施形態によって、低電力インターフェースとして具現された伝送インターフェース143は、CPUインターフェース、RGBインターフェース、又はシリアルインターフェース(serial interface)として具現可能である。他の実施形態によって、伝送インターフェース143は、MDDI(Mobile Display Digital Interface)、MIPI(登録商標、Mobile Industry Processor Interface)、SPI(Serial Peripheral Interface)、I
2C(Inter IC)インターフェース、DP(Display Port)、又はeDP(embedded Display Port)として具現可能である。
【0045】
受信インターフェース220は、伝送インターフェース143と同じインターフェースとして具現可能である。伝送インターフェース143は、ディスプレイデータDDATAの伝送タイミングについての情報TIをタイミングコントローラ141に伝送する。
【0046】
タイミングコントローラ141の差情報生成器141−2は、調節された同期信号ADSYNCのタイミングについての情報とディスプレイデータDDATAの伝送タイミングについての情報TIとを用いて差情報InFを生成し、該生成された差情報InFを調節回路130の情報レジスタ130−1に保存する。前述したように、差情報InFは、前記調節ロジック回路に直接入力されうる。
【0047】
差情報InFは、調節された同期信号SDSYNCのタイミングとディスプレイデータDDATAの伝送タイミングとの差に対応する情報であって、遅延調節情報DI、及び/又は、パルス幅調節情報WIを含む。従って、調節回路130は、差情報InFを用いて、同期信号DSYNCの遅延と同期信号DSYNCのパルス幅とのうちの少なくとも1つを調節できる。
【0048】
ディスプレイドライバー200は、ディスプレイコントローラ120Aから伝送されたディスプレイデータDDATAを受信して処理し、該処理されたディスプレイデータDDATA2をディスプレイ300に伝送する。ディスプレイドライバー200は、同期信号DSYNCを生成する同期信号生成回路210を含む。ディスプレイドライバー200の具体的な構造と動作は、
図9を参照して詳しく説明される。ディスプレイ300は、LCD(Liquid Crystal Display)、LED(Light Emitting Diode)ディスプレイ、OLED(Organic LED)ディスプレイ、又はAMOLED(Active−Matrix OLED)ディスプレイとして具現可能である。
【0049】
図6は、
図1に示した調節回路と伝送タイミング制御回路との動作を説明するタイミング図の一実施形態であり、
図7は、
図1に示した調節回路と伝送タイミング制御回路との動作を説明するタイミング図の他の実施形態である。
【0050】
図1から
図7を参照すると、調節回路130は、第1時点T1でパルス幅P1を有する同期信号DSYNCを受信し、情報レジスタ130−1に保存された情報又は差情報InFに基づいて、同期信号DSYNCの遅延DELAYと同期信号DSYNCのパルス幅WIDTHとのうちの少なくとも1つを調節し、該調節された同期信号ADSYNCを生成する。タイミングコントローラ141の制御信号生成器141−1は、調節された同期信号ADSYNCのレベル遷移(level transition)を検出し、該検出結果によって、第1制御信号CTRL1と第2制御信号CTRL2とを生成する。
【0051】
図6と
図7とに示したように、第2時点T2で制御信号生成器141−1は、調節された同期信号ADSYNCの立上りエッジに応答して、第1制御信号CTRLを生成する。この際、イメージ処理ロジック回路150と伝送インターフェース143は、活性化された第1制御信号CTRL1によって、ディスプレイデータDATAの伝送を準備する。次いで、伝送インターフェース143は、第3時点T3で活性化された第2制御信号CTRL2によって、ディスプレイデータDATAをディスプレイドライバー200に伝送する。即ち、第3時点T3で伝送インターフェース143は、調節された同期信号ADSYNCの立下りエッジに応答して、ディスプレイデータDATAをディスプレイドライバー200に伝送する。
【0052】
図7の場合I(CASE1)に示したように、第2時点T2で、調節された同期信号ADSYNCが、ローレベルからハイレベルに遷移した後、ディスプレイデータ出力時間DOTが経つやいなや、即ち、第3時点T3で、ディスプレイコントローラ120AからディスプレイデータDATA、例えば、動画データが、ディスプレイドライバー200に出力される時、ディスプレイ300では、ティアリングとフリッカーリングとが発生しないと仮定する。
【0053】
また、ディスプレイデータ出力時間DOTは、固定された時間であると仮定する。即ち、ディスプレイコントローラ120Aから出力されるディスプレイデータDDATAが、静止映像データから動画データに転換される時、フリッカーリングの発生可能性が高い。
【0054】
場合II(CASE2)を参照すると、ディスプレイデータDDATA、例えば、動画データは、T3’’時点から出力されるので、ディスプレイ300では、ティアリングとフリッカーリングとが発生する恐れがある。従って、ティアリングとフリッカーリングとを除去するために、ディスプレイコントローラ120Aは、ディスプレイデータDDATAの出力時点をT3’’からT3に調節しなければならない。
【0055】
そのために調節回路130は、情報レジスタ130−1に保存された情報又は差情報InFを用いて、調節された同期信号ADSYNCの発生時点をT2’’からT2に調節する。例えば、調節回路130が、同期信号DSYNCの遅延(DT1又は
図6のDELAY)を調節すれば、伝送タイミング制御回路140は、遅延調節された同期信号ADSYNCによって、T3時点に正確にディスプレイデータDDATAを出力できる。
【0056】
場合III(CASE3)を参照すると、ディスプレイデータDDATA、例えば、動画データは、T3’時点から出力されるので、ディスプレイ300では、ティアリングとフリッカーリングとが発生する恐れがある。従って、ティアリングとフリッカーリングとを除去するために、ディスプレイコントローラ120Aは、ディスプレイデータDDATAの出力時点をT3’からT3に調節しなければならない。
【0057】
そのために、情報レジスタ130−1に保存された情報又は差情報InFを用いて、調節回路130は、調節された同期信号ADSYNCの発生時点をT2’からT2に調節する。例えば、調節回路130が、同期信号DSYNCの遅延(DT2又は
図6のDELAY)を調節すれば、伝送タイミング制御回路140は、遅延調節された同期信号ADSYNCによって、T3時点に正確にディスプレイデータDDATAを出力できる。
【0058】
差情報InFは、フレームごとにアップデートされうる。従って、ディスプレイコントローラ120Aは、以前フレーム(previous frame)についての差情報InFを用いて、現在フレーム(current frame)に対応するディスプレイデータDDATAの伝送タイミングを調節できる。
【0059】
図8は、本発明の他の実施形態によるイメージデータ処理システム10Bのブロック図である。
図1と
図8とを参照すると、調節回路130が、ディスプレイコントローラ120Bとディスプレイドライバー200との間に存在することを除けば、
図1のイメージデータ処理システム10Aの構造と
図8のイメージデータ処理システム10Bの構造は、実質的に同一である。
図8では、説明の便宜上、各要素101、110、112、及び160は示していない。
【0060】
ディスプレイコントローラ120Bの伝送タイミング制御回路140は、制御回路130によって同期信号DSYNCの遅延DELAYとパルス幅WIDTHとのうちの少なくとも1つが調節された同期信号ADSYNCによって、ディスプレイドライバー200に伝送されたディスプレイデータDDATAの伝送タイミングを制御する。
【0061】
図9は、本発明のさらに他の実施形態によるイメージデータ処理システム10Cのブロック図である。調節回路130が、ディスプレイドライバー200Cの内部に存在することを除けば、
図1のイメージデータ処理システム10Aの構造と
図9のイメージデータ処理システム10Cの構造は、実質的に同一である。
【0062】
ディスプレイドライバー200Cは、調節回路130、同期信号生成回路210、受信インターフェース220、制御回路230、複数のスイッチ241と243、フレームバッファ250、メモリコントローラ251、選択回路260、及び出力回路270を含む。
【0063】
同期信号生成回路210は、受信インターフェース220を通じて入力されたデータ又は制御回路230から出力された制御信号によって、同期信号DSYNCを生成する。制御回路230は、受信インターフェース220を通じて入力されたディスプレイデータDDATAによって、複数のスイッチ制御信号SW1とSW2、アクセス制御信号ACC、及び選択信号SELを生成する。
【0064】
第1スイッチ241は、第1スイッチ制御信号SW1に応答して、ディスプレイデータDDATA、例えば、動画データを選択回路260に伝送する。この場合第1スイッチ241は、動画データの伝送を制御する制御回路の機能を行う。第2スイッチ243は、第2スイッチ制御信号SW2に応答して、ディスプレイデータDDATA、例えば、静止映像データをフレームバッファ250に伝送する。この場合第2スイッチ243は、静止映像データの伝送を制御する制御回路の機能を行う。
【0065】
即ち、動画データ又は第1フレームレート(frame rate)を有するディスプレイデータは、フレームバッファ250を経由せず、選択回路260を通じて出力回路270に伝送される。静止映像データ又は第2フレームレートを有するディスプレイデータは、フレームバッファ250と選択回路260とを通じて出力回路270に伝送される。即ち、動画データと静止映像データのそれぞれは、互いに異なるデータ経路を通じて出力回路270に伝送される。
【0066】
前記第1フレームレートは、前記第2フレームレートより大きい。例えば、前記第1フレームレートと前記第2フレームレートは、一定のフレームレート、例えば、30fps(frames per second)を基準に分類されることもある。
【0067】
メモリコントローラ251は、アクセス制御信号ACCによって、フレームバッファ250に対するデータアクセス動作、例えば、データライト動作又はデータリード動作を制御することができる。フレームバッファ250は、例えばグラフィックスメモリ(graphics memory)を用いて具現可能である。選択回路260は、選択信号SELによって、第1経路、即ち、第1スイッチ241を通じて伝送されたディスプレイデータ(例えば、動画データ)又は第2経路、即ち、フレームバッファ250から出力されたディスプレイデータ(例えば、静止映像データ)を出力回路270に伝送する。選択回路260は、例えばマルチプレクサを用いて具現可能である。
【0068】
出力回路270は、選択回路260から出力されたディスプレイデータを処理し、該処理されたディスプレイデータDDATA2をディスプレイ300に伝送する。
【0069】
図10は、
図1、
図8、又は
図9に示したイメージデータ処理システムの動作を説明するフローチャートである。
図1から
図10を参照すると、調節回路130は、ディスプレイデータDDATAの伝送に関連した同期信号DSYNCを受信する(ステップS10)。
【0070】
図6又は
図7に示したように、調節回路130は、同期信号DSYNCの遅延DELAYとパルス幅WIDTHとのうちの少なくとも1つを調節し、遅延DELAYとパルス幅WIDTHとのうちの少なくとも1つが調節された同期信号ADSYNCを出力する(ステップS20)。実施形態によって、調節回路130は、情報レジスタ130−1に保存された情報又は差情報InFを用いて、遅延DELAYとパルス幅WIDTHとのうちの少なくとも1つを調節する。
【0071】
図6又は
図7に示したように、伝送タイミング制御回路140は、調節された同期信号ADSYNCに応答して、ディスプレイデータDDATAの伝送タイミングを制御する(ステップS30)。伝送タイミング制御回路140は、調節された伝送タイミングによって、ディスプレイデータDDATAをディスプレイドライバー200に伝送する(ステップS40)。ディスプレイドライバー200は、ディスプレイデータDDATAを処理し、該処理されたディスプレイデータDDATA2をディスプレイ300に伝送し、ディスプレイ300は、処理されたディスプレイデータDDATA2をディスプレイする(ステップS50)。
【0072】
図11は、本発明の実施形態によるディスプレイコントローラを含むイメージデータ処理システムのブロック図を示す。
図11を参照すると、イメージデータ処理システム400は、MIPI(登録商標)を使用又は支援できるPDA、PMP、携帯電話、スマートフォン、又はタブレットPCのような携帯用装置として具現可能である。
【0073】
イメージデータ処理システム400は、アプリケーションプロセッサ410、イメージセンサー420、及びディスプレイ430を含む。
【0074】
アプリケーションプロセッサ410に具現されたCSI(Camera Serial Interface)ホスト412は、カメラシリアルインターフェースCSIを通じてイメージセンサー420のCSI装置421とシリアル通信できる。実施形態によって、CSIホスト412には、デシリアライザ(deserializer)DESが具現され、CSI装置421には、シリアライザ(serializer)SERが具現される。アプリケーションプロセッサ410に具現されたDSI(Display Serial Interface)ホスト411は、ディスプレイシリアルインターフェースを通じてディスプレイ430のDSI装置431とシリアル通信することができる。実施形態によって、DSIホスト411には、シリアライザSERが具現され、DSI装置431には、デシリアライザDESが具現される。
【0075】
イメージデータ処理システム400は、アプリケーションプロセッサ410と通信できるRFチップ440をさらに含みうる。具体的には、イメージデータ処理システム400のアプリケーションプロセッサ410内のPHY413とRFチップ440内のPHY441は、MIPI DigRFによってデータを送受信する。
【0076】
イメージデータ処理システム400は、GPS受信器450、DRAMのようなメモリ452、NANDフラッシュメモリのような不揮発性メモリとして具現されたデータ保存装置454、マイク456、又はスピーカー458を含みうる。また、イメージデータ処理システム400は、少なくとも1つの通信プロトコル(又は、通信標準)、例えば、UWB(Ultra−Wideband)460、WLAN(Wireless LAN)462、WiMAX(Worldwide interoperability forMicrowave Access)464、又はLTETM(Long Term Evolution)などを用いて外部装置と通信できる。
【0077】
実施形態によっては、DSIホスト411は、
図1のディスプレイコントローラ120Aの機能を行える。他の実施形態によっては、調節回路130は、DSIホスト411の外部に具現されうる。さらに他の実施形態によっては、調節回路130は、ディスプレイドライバー200の機能を行うDSI装置431の内部に具現されうる。
【0078】
図12は、本発明の実施形態によるモード転換命令を検出するイメージデータ処理システムの動作を説明するフローチャートである。
図1から
図12を参照すると、CPU110は、モード転換命令を検出し、該検出結果に対応する制御信号をディスプレイドライバー200に伝送する(ステップS110)。ディスプレイドライバー200は、前記制御信号に応答して、同期信号DSYNCを生成する(ステップS120)。同期信号DSYNCは、ディスプレイデータDDATAの伝送に関連した信号である。調節回路130は、同期信号DSYNCを受信する(ステップS130)。
図12の各段階S20〜S50は、
図10の各段階S20〜S50と同一である。