(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6088326
(24)【登録日】2017年2月10日
(45)【発行日】2017年3月1日
(54)【発明の名称】スタッドボルト締め付け用ソケット
(51)【国際特許分類】
B25B 13/50 20060101AFI20170220BHJP
B25B 13/06 20060101ALI20170220BHJP
【FI】
B25B13/50 Z
B25B13/06
【請求項の数】4
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2013-78190(P2013-78190)
(22)【出願日】2013年4月4日
(65)【公開番号】特開2014-200879(P2014-200879A)
(43)【公開日】2014年10月27日
【審査請求日】2016年3月10日
(73)【特許権者】
【識別番号】000151690
【氏名又は名称】株式会社東日製作所
(74)【代理人】
【識別番号】100087398
【弁理士】
【氏名又は名称】水野 勝文
(74)【代理人】
【識別番号】100067541
【弁理士】
【氏名又は名称】岸田 正行
(74)【代理人】
【識別番号】100103506
【弁理士】
【氏名又は名称】高野 弘晋
(72)【発明者】
【氏名】相川 省三
(72)【発明者】
【氏名】桑村 英憲
【審査官】
小川 真
(56)【参考文献】
【文献】
特開2005−324269(JP,A)
【文献】
特開2003−326471(JP,A)
【文献】
米国特許第00927028(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B25B 13/50
B25B 13/06
B25B 13/48
B25B 13/58
B25B 21/02
WPI
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
植え込み側ねじ部とナット側ねじ部との間に、該ナット側ねじ部に向いた段部を有するスタッドボルトを被締結体に締め付ける際に、前記ナット側ねじ部に装着され、該植え込み側ねじ部を前記被締結体のねじ穴部にねじ締めするスタッドボルト締め付け用ソケットであって、
他端部に前記スタッドボルトの前記段部からスラスト方向の反力が伝達可能な第1筒部と、
前記第1筒部の内側に配置され、前記ナット側ねじ部と螺合する第2筒部と、
前記第1筒部と前記第2筒部と一体的に回転するトルク伝達部材と、
前記トルク伝達部材の締め付け方向の回転により、前記第1筒部と前記段部とが当接後、前記ナット側ねじ部に張力を発生させる張力発生機構と、
を有することを特徴とするスタッドボルト締め付け用ソケット。
【請求項2】
前記第2筒部内に軸回り及び軸方向で移動可能に前記トルク伝達部材を配置し、前記張力発生機構は、前記トルク伝達部材と前記第2筒部とを軸方向に対して直交する径方向に挿通する連結軸と、前記トルク伝達部材に形成され、前記連結軸が貫通する長孔部と、を有し、前記長孔部は軸方向と直交する径方向に対して傾斜配置したことを特徴とする請求項1に記載のスタッドボルト締め付け用ソケット。
【請求項3】
前記第1筒部の前記他端部には、スラスト軸受と、前記段部に当接する当接部材とが取り付けられていることを特徴とする請求項1または2に記載のスタッドボルト締め付け用ソケット。
【請求項4】
前記トルク伝達部材は、締付工具が係合する係合軸部と一体に設けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のスタッドボルト締め付け用ソケット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばトルクレンチによりスタッドボルトを被締結体に対して締め付ける際に、スタッドボルトとトルクレンチに装着されるソケットに関する。
【背景技術】
【0002】
スタッドボルトを被締結体のねじ穴にトルクレンチ等の締付工具で締め付ける際に、スタッドボルトにトルクレンチの締付け力を伝達するソケットが用いられる。ソケットを必要とするスタッドボルトは、トルクレンチ等の締付工具が係合する部分がない。このため、ソケットはスタッドボルトのねじ部と螺合する六角ナット部を有する。トルクレンチ等の締付工具の回転で前記六角ナット部が回転停止する位置までスタッドボルトと螺合すると、スタッドボルトに締付け力が伝達される(特許文献1)。
【0003】
また、スタッドボルトからソケットを取り外すには、ソケットを締め付け方向とは逆の方向に回転させる。特許文献1に記載のソケットは、六角ナット部を3分割に分割したチャック部とし、ソケットに締め付け力を加えるとスタッドボルトの先端ねじ部に螺合し、ソケットに締め付け方向とは逆方向の力を加えるとチャック部が緩んでスタッドボルトの先端ねじ部とチャック部との螺合が解除される。その際、六角ナット部は、3つの分割部に加えられていた力が解除されることから、スタッドボルトを緩める方向には作用しない。このため、スタッドボルトの締め付けトルク値がソケットを緩める際に減少することがない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003−326471号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記した特許文献1に記載のソケットは、スタッドボルトを所定のトルク値で締め付けることができるが、スタッドボルトに対するチャック部の締め付けと、取り外しの際の締め付け解除を行う機構が複雑で、部品点数も多く、しかも高い寸法精度が要求される。
【0006】
本発明の目的は、スタッドボルトの締め付け治具であるソケットの構成を簡単化し、ソケットの取り外しの際に締め付けトルクを減少させることのないスタッドボルト締め付け用ソケットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の目的を実現するスタッドボルト締め付け用ソケット構成は以下の通りである。
(1)植え込み側ねじ部とナット側ねじ部との間に、該ナット側ねじ部に向いた
段部を有するスタッドボルトを被締結体に締め付ける際に、前記ナット側ねじ部に装着され、該植え込み側ねじ部を前記被締結体のねじ穴部にねじ締めするスタッドボルト締め付け用ソケットであって、他端
部に前記
スタッドボルトの
前記段部からスラスト方向の反力が伝達可能な第1筒部と、前記第1筒部の内側に配置され、前記ナット側ねじ部と螺合する第2筒部と、前記第1筒部と前記第2筒部と一体的に回転するトルク伝達部材と、前記トルク伝達部材の締め付け方向の回転により、前記第1筒部と前記段部とが当接後、前記ナット側ねじ部に張力を発生させる張力発生機構と、を有することを特徴とする。
(2)上記した第1の構成において、前記第2筒部内に軸回り及び軸方向
で移動可能に前記トルク伝達部材を配置し、前記張力発生機構は、前記トルク伝達部材と前記第2筒部とを軸方向に対して直交する径方向に挿通する連結軸と、前記トルク伝達部材に形成され、前記連結軸が貫通する長孔部と、を有し、前記長孔部は軸方向と直交する径方向に対して傾斜配置したことを特徴とする。
(3)上記したいずれかの構成で、前記第1筒部の
前記他端部には、スラスト軸受と、前記段部に当接する当接部材とが取り付けられていることを特徴とする。
(4)上記したいずれかの構成で、前記トルク伝達部材は、締付工具が係合する係合軸部と一体に設けられていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
請求項1に係る発明によれば、構成を簡単化でき、締め付け方向へソケットを回転すると、スタッドボルトに張力を付与し、スタッドボルトを締め付け方向に回転させることができる。また、ソケットを取り外す際には、ソケットを締め付け方向とは逆方向に回せば張力が解除されるため、スタッドボルトには緩み方向の力が加わらず、締付時のトルクを維持することができる。
【0009】
請求項2に係る発明によれば、トルク伝達
部材を締め付け方向に回転すると、トルク伝達
部材に設けた傾斜する長孔部がいわゆるくさび効果により連結
軸を軸方向に移動させてスタッドボルトに張力を発生させることができるので、張力発生機構の構成を簡単化することができる。
【0010】
請求項3に係る発明によれば、スタッドボルトに所定の張力が発生するまでは、第1筒部はスタッドボルトに対して回転するが、スラスト軸受により、第1筒部はスムーズな回転が得られ、スタッドボルトのスムーズな締付け作業が行える。
【0011】
請求項4に係る発明によれば、例えばトルクレンチの角軸が係合する係合軸部とトルク伝達
部材とを一体化することで、締め付け力の伝達が効率よく行え、またソケットの部品数を少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】(a)は本発明の実施形態を示すスタッドボルト締め付け用ソケットの縦断面図、(b)は(a)のAA矢視断面図である。
【
図2】(a)は
図1のソケットをスタッドボルト締め付け方向に回転した状態を示す縦断面図、(b)は締め付け完了のスタッドボルトからソケットを取り外す方向に回転した状態を示す縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明を図面に示す実施形態に基づいて説明する。
【0014】
図1は本発明によるスタッドボルト締め付け用ソケットの実施形態を示し、(a)はスタッドボルト締め付け用ソケットの縦断面図、(b)は(a)のAA矢視断面図である。
【0015】
スタッドボルトの構成
図1において、スタッドボルト100は円柱形状に形成されていて、植え込み側ねじ部101と、ナット側ねじ部102と、植え込み側ねじ部101とナット側ねじ部102との間に形成された軸部103と、ナット側ねじ部102に連設された案内部104とを有している。
【0016】
植え込み側ねじ部101は、被締結体200に形成した雌ねじ穴201にねじ込まれる。植え込み側ねじ部101のねじ径はナット側ねじ部102のねじ径よりも大きく、軸部103の外径はナット側ねじ部102の外径よりも大径に形成される。軸部103において、ナット側ねじ部102に面する段部105に、後述するソケット1のスラスト受部15が軸方向において当接する。スタッドボルト100が被締結体200に植え込まれた状態で、不図示の取り付け体のねじ孔をスタッドボルト100に差し込み、不図示のナットをナット側ねじ部に螺合させて前記取り付け体を被締結体200に固定する。
【0017】
ソケットの構成
図1において、ソケット1は、両端が開口した第1筒部である円筒形のソケット本体部3と、ソケット本体部3の一端側開口部5に挿入されたトルク入力側軸部7と、ソケット本体部3の他端部9に外装被着される円筒形状のベアリング保持筒11と、ベアリング保持筒11内に保持されるスラストベアリング13と、スラストベアリング13の一方の軌道盤13Aに接してベアリング保持筒11内に配置したスラスト受部15と、スタッドボルト100のナット側ねじ部102に螺合し、ナット側ねじ部102に締め付け方向の回転力を付与するソケット本体部3内に配置された第2筒部である円筒形状の出力筒17と、を有する。
【0018】
ソケット本体部3とベアリング保持筒11とは、径方向に挿通される第1固定軸19により一体に固定され、ベアリング保持筒11がソケット本体部3から落下しないようにしている。
【0019】
ソケット本体部3とトルク入力側軸部7とは、径方向に挿通される第2固定軸21により一体に固定される。トルク入力
側軸部7は、例えばトルクレンチ210の角軸部211が係合する係合穴部23を有する係合軸部25と、出力筒17の筒本体部18の一端側から筒本体部18内に回転自在に挿入されるトルク伝達軸部27とを有し、係合軸部25とトルク伝達軸部27との軸心を一致させて一体に形成している。トルク伝達軸部27には、軸中心を通り直径方向に貫通する長孔部29が形成されている。トルク伝達軸部27と出力筒17の筒本体部18とは、長孔部29を貫通して直径方向に挿通される連結軸部31により連結されている。
【0020】
トルク伝達軸部27の長孔部29は、軸方向と直交する水平方向に対し、傾斜して形成され、軸方向において高い方の長孔端を高位置端29H,低い方の長孔端を低位置端29Lとする。この長孔部29を貫通する連結軸部31は、長孔部29内を高位置端29Hと低位置端29Lとの間を移動可能とする。その際、連結軸部31が高位置端29H側に移動すると出力筒17を軸方向上方に引き上げ、連結軸部31が低位置端29L側に移動すると出力筒17を軸方向下方に移動させる。なお、トルク伝達軸部27は出力筒17内に軸方向
に移動可能及び軸回りに移動可能に配置されている。
【0021】
一方、出力筒17の筒本体部18の他端部は、内周面に雌ねじ部33が形成され、スタッドボルト100のナット側ねじ部102に雌ねじ部33が螺合する。
【0022】
また、ベアリング保持筒11は、大径筒部11Aがソケット本体部3の他端部9に装着され、小径筒部11Bの先端開口部に、径方向内側に延びるフランジ部11Cが形成されている。スラストベアリング13と、スラスト受部15が小径筒部11B内に配置されている。なお、隙間の調整等のために、スラストベアリング13の他方の軌道盤13Bとソケット本体部3の他端部9との間に円盤状のシム35を配置し、スタッドボルト100の締め付け時にスラスト受部15とフランジ部11Cとの間に隙間37を設けている。
【0023】
スラスト受部15は、一方の軌道盤13Aと当接する大径円盤部15Aと、スタッドボルト100の段部105に当接する小径筒部15Bとを軸心を一致させて一体形成した構成としている。なお、トルク入力側軸部7の外周およびベアリング保持筒11の外周にそれぞれOリング41を取り付け、例えばスタッドボルトに装着したり、取り外しする際に、周囲に対する衝撃の緩和を図っている。
【0024】
本実施形態において、スタッ
ドボルト100は、手作業により被締結体200に形成した雌ねじ穴201にねじ込まれる。そして、所定のトルク値で締め付けるために、ソケット1をスタッドボルト100のナット側ねじ部102
に装着する。ソケット1は、スタッドボルト100の案内部104を出力筒17の雌ねじ部33を通して出力筒17内に挿入され、ナット側ねじ部102のねじ部が出力筒17の雌ねじ部33に達する。そして、トルク入力側軸部7あるいはソケット本体部3を例えば手作業で締め付け方向に回すと、トルク伝達軸部27から連結軸部31を経て出力筒17に回転が伝達され、出力筒17の雌ねじ部33とナット側ねじ部102との螺合が開始される。
【0025】
出力筒17の雌ねじ部33とナット側ねじ部102との螺合が始まると、出力筒17は
図1中下方に向け(軸部103に向け)螺進する。そして、スタッドボルト100の段部105に当接するスラスト受部15に対し、ソケット本体部3の他端部9がシム35とスラストベアリング13を介してスラスト力が発生するまでソケット本体部3が回転すると、これ以上は手作業でソケット本体部3を回転させることができないので、トルクレンチ210の角軸部211をトルク入力側軸部7の係合軸部25の係合穴
部23に係合し、所定トルク値までの締め付けを開始する。そのとき、出力筒17が
図1中、下方に向けて螺進しているので、連結軸部31は、長孔部29の低位置端29Lに位置する締め付け待機状態となる。この締め付け待機状態において、ソケット本体部3はスラストベアリング13により締め付け方向への回転が許容され、スラストベアリング13を経てスラスト受部15を介してスタッドボルト100の段部105にスラスト力を作用可能とする。なお、この締め付け待機状態において、スタッドボルト100には引張力は作用していない。
【0026】
図2(a)はこの締め付け待機状態を示している。締め付け待機状態からトルクレンチ210によりトルク入力側軸部7に締め付け力を加えると、出力筒17の雌ねじ部33はスタッドボルト100のナット側ねじ部102と少し螺合するがその後、螺合が停止する。その際、ソケット本体部3はスタッドボルト100の段部105に対してスラスト力を発生させる。
【0027】
さらにトルクレンチ210を締め付け方向に廻すと、出力筒17はナット側ねじ部102に対して螺進できないため、トルク伝達軸部27が出力筒17に対して回転するので、トルク伝達軸部27の長孔部29の内周面(連結軸部31と当接する内周面)は、連結軸部31との当接位置が低位置端29Lから高位置端29Hに移行する。
【0028】
このため、出力筒17には、スタッドボルト100のナット側ねじ部102と噛み合った状態でスタッドボルト100を軸方向外方に向けて引っ張る引張力が発生する。出力筒17は、引張力をスタッドボルト100に発生させつつ締め付け方向に回転するので、出力筒17の締め付け方向の回転力によりスタッドボルト100を締め付けることができる。
【0029】
そして、トルクレンチ210に設定したトルク値に達すると、スタッドボルト100の締付け作業が終了する。
【0030】
次に、スタッドボルト100の締付け作業が終了すると、ソケット1をスタッドボルト100から取り外すために、トルクレンチ210を締め付け方向と逆方向(以下、単に逆方向と称す)に回転する。
図2(b)は締め付け完了後にトルクレンチ210によりソケット1を逆方向に回転させた状態を示す。
【0031】
トルク入力側軸部7が逆方向に回転すると、出力筒17にはまだ引張力が作用しているので、トルク伝達軸部27のみが逆方向に回転し、トルク伝達軸部27の長孔部29は連結軸部31との当接位置が、高位置端29Hから低位置端29Lに移行する前述した締め付け待機状態に戻る。この締め付け待機状態になると、ソケット1は手作業で逆方向に回転し、出力筒17の雌ねじ部33をスタッドボルト100のナット側ねじ部102から取り外すことができる。
【0032】
このため、スタッドボルト100に加えられていた引張力が解除されることになり、所定のトルク値で締め付けたスタッドボルト100の締め付けトルク値を減少させることはない。
【0033】
本実施形態のソケット1を用いて例えばトルクレンチにより締め付けを行うと、スタッドボルト100の段部105とナット側ねじ部102との間でスタッドボルト100を引っ張り、ソケット1と一体にスタッドボルト100を締め付け方向に回転させることができ、スタッドボルト100を所定のトルク値で締め付けることができる。そして、締め付け終了後にソケット1をスタッドボルト100から取り外すには、トルクレンチを締め付け方向と逆方向に回転するだけで、スタッドボルト100に付与していた引っ張り力を解除し、その後はソケット1を逆方向に手作業で廻し、雌ねじ部33をナット側ねじ部102から離脱させることができる。したがって、所定のトルク値で締め付けられているスタッドボルト100を緩めることがない。
【0034】
また、本実施形態によれば、ソケット1を構成する各部材は高精度の加工を不要とし、複雑な組み立ても不要とする。特に、ソケット1を締め付け方向に回転すると、トルク伝達軸部27に設けた傾斜する長孔部29と連結軸
部31とにより張力発生機構を構成し、長孔部29がいわゆるくさび効果により連結軸
部31を軸方向に沿って移動させ、スタッドボルト100に引っ張り力を付与し、そのままソケット1と一体にスタッドボルト
100を締め付け方向に回転させることができるので、構成の簡単化を図ることができる。
【0035】
なお、本実施形態では、ソケット1を構成する各部材を円筒形状としているが、円筒形状に限定されるものではなく、角筒形状であってもよく、必要に応じて円筒形状とすればよい。
【0036】
また、前記張力発生機構として傾斜した長孔部29と連結軸
部31とにより構成しているが、本発明はこれに限定されるものではない。
【符号の説明】
【0037】
1 ソケット
3 ソケット本体部
5 一端側開口部
7 入力側軸部
9 他端部
11 ベアリング保持筒
11A 大径筒部 11B 小径筒部 11Cフランジ部
13 スラストベアリング
13A、13B 軌道盤
15 スラスト受部
17 出力筒
19 第1固定軸
21 第2固定軸
23 係合穴部
25 係合軸部
27 トルク伝達軸部
29 長孔部
31 連結軸部
29H 高位置端 29L 低位置端
33 雌ねじ部
35 シム
37 隙間
41 Oリング
100 スタッドボルト
101 植え込み側ねじ部 102 ナット側ねじ部
103 軸部 104 案内部 105 段部
200 締結体
201 雌ねじ穴
210 トルクレンチ
211 角軸