(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
ポインティングデバイスのポインタが重複した看護計画項目と重なり合ったとき、重複した看護計画項目が含まれる看護問題シート内の所定情報をポップアップウインドウに表示する第3の表示制御手段を備える請求項1または2に記載の看護計画支援システム。
ポップアップウインドウに表示された所定情報が指示されると、所定情報に対応する看護計画項目を含む看護問題シートを移動して表示する第4の表示制御手段を備える請求項3に記載の看護計画支援システム。
同一の看護計画項目の一括選択と一括解除の入力を行う入力機能部を前記表示手段に表示させる第5の表示制御手段を備える請求項1乃至4のいずれか1項に記載の看護計画支援システム。
情報を表示するための表示手段とコンピュータとを有し、コンピュータによって看護計画を前記表示手段に表示し、所要の入力により看護計画を編集する看護計画支援システムの前記コンピュータを、
看護計画項目を含む看護問題シートを前記表示手段に表示する第1の表示制御手段、
前記看護計画項目の重複を検出する検出手段、
前記検出手段が重複した看護計画項目を検出した場合、重複した看護計画項目を前記第1の表示制御手段による表示態様と異なる表示態様により表示する第2の表示制御手段
として機能させる看護計画支援システム用プログラム。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下添付図面を参照して、本発明に係る看護計画支援システム及びそのプログラムの実施形態を説明する。各図において同一の構成要素には、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
図1には、実施形態に係る看護計画支援システムの構成図が示されている。看護計画支援システムは、パーソナルコンピュータ、サーバ、パーソナルディジタルアシスタントなどのコンピュータによって構成することができる。
【0020】
看護計画支援システムは、CPUとメインメモリなどにより構成される中央制御装置10に、情報を表示するためのLCDやLEDなどの表示手段11、キーボードなどの入力手段12、マウスなどのPD(ポインティングデバイス)13、プログラムや各種のデータを記憶した外部記憶手段14が接続された構成を採用している。
【0021】
看護計画支援システムは、例えば、
図2に示すような看護記録画面の看護記録情報シートを作成して管理することができる。
図2の例では、看護記録情報シートの1行目に、左側から、氏名、年齢、患者ID、診療科名、部屋番号、ベッド番号等の患者を特定する情報が入力される。その下の左側には、いくつかの看護問題名称に対応していくつかの看護計画項目が設定され、この看護計画項目に対して、目標や経過を入力可能な欄Aが設定され表示手段11の画面に表示されるように構成されている。欄Aは、例えばPD13を操作して上下にスクロール可能であり、所要の看護問題名称に対応する看護計画項目や欄を表示させることができる。
【0022】
また、看護問題名称が表示される領域の右側には、看護・診療履歴を記入する欄Bが設定されており、例えば年月日に対応させて看護内容・診療内容を入力し表示させることができる。この欄Bも、例えばPD13を操作して上下にスクロール可能とすることができる。
図2の例の看護記録情報シートの情報は、患者IDに対応させて外部記憶手段14に記憶させておくことができ、必要に応じて読み出し表示させることができる。
【0023】
看護計画支援システムは、例えば、
図3に示す看護計画立案画面を表示させることができる。看護計画立案画面には、看護問題選択欄C、看護問題編集欄D、看護計画選択欄Eが設定されている。看護問題選択欄Cには、問題リストがツリー状に表示される。この問題リストの表示情報は予め外部記憶手段14に記憶させておくことができる。各看護問題には、チェックボックスが対応付けられている。四角枠形状のチェックボックスにPD13のポインタを対応付けてクリック操作を行うことにより、当該看護問題の選択と非選択を切換えることができる。チェックボックスが空白であればマウスのクリック操作で当該看護問題の選択を行うことができ、また、チェックボックスにマークが表示されているときにはマウスのクリック操作により当該看護問題の非選択(選択解除)を行うことができる。なお、上記チェックボックスの形状は一例に過ぎず、四角枠に限定されず、また、枠内にチェックを表示するスタイルに限定されない。即ち、選択/非選択の設定が分る表示がされればよい。
【0024】
看護問題編集欄Dには、看護問題選択欄Cで選択された看護問題の名称とシート番号N1,N2、・・・が表示される。シート番号は、看護計画の管理番号となる。また、看護問題編集欄Dおよび看護計画選択欄Eに表示された看護問題シートの内容の登録/仮登録によって、上記看護問題編集欄Dの看護問題の名称とシート番号の表示色が変更される。
【0025】
看護計画選択欄Eには、看護問題選択欄Cで選択された看護問題の内容に対応する計画内容が、一つの看護問題毎に看護問題シートに表示される。看護計画選択欄Eには、複数の看護問題シートを表示することができ、スクロールボタンSの操作により表示されていない看護問題シートを表示することができる。
【0026】
看護計画選択欄Eの最上欄には、シート番号N1,N2、・・・と共に看護問題名称が表示される。
図3は、看護問題名称として、「皮膚統合性障害/リスク状態」、「低体温」、「身体損傷リスク状態」が表示され、「非効果的気道浄化」については半分程度が非表示状態となっている。看護計画選択欄Eの最上欄の次欄には、看護問題の項目を絞り込むための欄が表示される。看護問題の項目に対応して四角枠形状のチェックボックスが表示されており、チェックボックスにマークして看護問題の項目を絞り込むことが可能である。本実施形態では、絞込み対象の項目として、「定義」、「診断指標」、「関連因子」、「危険因子」、「観察」、「処置」が一例として示されている。ここで例えば、「診断指標」という1項目に絞り込むことにより、画面の横方向に複数の看護問題シートを横断して「診断指標」とそれに属する看護計画項目が表示される。よって、複数の看護問題シートの「診断指標」に関する比較検討を行い易く、看護計画を編集し統合する場合に便利である。
【0027】
更に、看護計画選択欄Eの第3番目の欄には、上記項目毎にそれぞれ属する看護計画項目がチェックボックスを伴って表示される。必要なシート番号の看護問題シートの必要な看護計画項目を、チェックボックスを用いて選択することが可能である。以上のような
図3に示す画面を表示するための情報は外部記憶手段14に予め記憶しておくことができる。
【0028】
看護計画画面の看護計画情報シートを作成する場合には、例えば、まず、
図2に示すような看護記録情報シートを外部記憶手段14から呼び出し、氏名、年齢、患者ID、診療科名、部屋番号、ベッド番号等の患者を特定する情報を入力し、次に看護計画を作成するために、
図3に示す看護計画立案画面を呼び出し、表示させる。
【0029】
図3に示す看護計画立案画面が表示されると、看護問題選択欄Cの所望する看護問題のチェックボックスを操作して選択を行う。これによって、看護計画選択欄Eに対応する看護問題シートが表示される。
図3は、看護問題選択欄Cの「皮膚統合性障害/リスク状態」、「低体温」、「身体損傷リスク状態」及び「非効果的気道浄化」が選択された場合の表示画面を示している。看護計画選択欄Eには、「皮膚統合性障害/リスク状態」、「低体温」、「身体損傷リスク状態」及び「非効果的気道浄化」の看護問題シートが表示される。
【0030】
各看護問題シートの所望の区分名称を選択し、看護計画情報シートに設定する看護計画項目を選択する。この実施形態では、
図3のチェックボックスにチェックし選択する。
【0031】
以上の様々な表示制御を行うために、
図1に示す中央制御装置10は、表示制御手段20、情報管理手段30と検出手段40を備えている。情報管理手段30は、
図2の看護記録情報シートの情報と
図3の看護問題シートの情報とを対応付け、外部記憶手段14に記憶し、また必要なときに読み出すなどの情報管理を行うものである。表示制御手段20は、第1の表示制御手段21、第2の表示制御手段22、第3の表示制御手段23、第4の表示制御手段24、第5の表示制御手段25、第6の表示制御手段26を備えている。
【0032】
第1の表示制御手段21は、看護計画項目を含む看護問題シートを表示手段11に表示するものである。看護項目にはチェックボックスが対応付けられて表示される。また、第6の表示制御手段26は、上記チェックボックスに対する入力に応じてマーク表示制御を行うものである。
【0033】
更に、検出手段40は、看護問題シートに表示された看護計画項目の重複を検出する。この検出手段40による動作は、設定により有効・無効を切換えることができる。第2の表示制御手段22は、検出手段40が重複した看護計画項目を検出した場合、重複した看護計画項目を前記第1の表示制御手段21による表示態様と異なる表示態様により表示する。表示態様は、視覚的に識別できればよく、背景色の変更、文字の色や太さや大きさ、フォントや形状の変更、ブリンク表示等、他の表示と区別できるものを含む。
【0034】
以上の通りに構成される結果、
図3に示されるように重複する看護計画項目の背景色が変更されて表示される。
図3では、文字が小さく表示されているので、
図4に要部の具体的な表示例を示す。
【0035】
図4では、看護問題1、2に項目「観察」が設定されており、この「観察」に看護計画項目「術前皮膚状態」、「ドレッシング材」、「浮腫の有無」が属している場合を示す。
図4(a)は、看護問題1、2のいずれでも「術前皮膚状態」、「浮腫の有無」に対応するチェックボックスにて選択表示され、「ドレッシング材」は対応するチェックボックスにて非選択となり、空白のまま表示されたものである。このような選択/非選択により、看護問題1、2では、選択された看護計画項目「術前皮膚状態」「浮腫の有無」が看護計画項目の重複に相当し、これらが検出手段40により検出される。この検出に応じて第2の表示制御手段22によって看護計画項目「術前皮膚状態」「浮腫の有無」の背景色が変更され表示される。
【0036】
図4(b)は、上記の看護計画項目「術前皮膚状態」、「ドレッシング材」、「浮腫の有無」中、看護問題1の「術前皮膚状態」と「浮腫の有無」が選択され、看護問題2の「浮腫の有無」が選択された場合の表示例である。看護問題1、2のいずれでも「ドレッシング材」が選択されていないことを示す。
【0037】
上記の場合、看護問題1、2では、看護計画項目の「術前皮膚状態」及び「浮腫の有無」が重複する看護計画項目となっている。この結果、看護問題2の看護計画項目「術前皮膚状態」は選択されていないが、第2の表示制御手段22によって看護計画項目の「術前皮膚状態」及び「浮腫の有無」の背景色が変更されて表示される(
図4(b))。
【0038】
本実施形態では、検出手段40は、同一の看護問題シート内及び異なる複数の看護問題シート内の看護計画項目の重複を検出する。上記
図4の例は、看護問題1の看護問題シート内と看護問題2の看護問題シート内の看護計画項目の重複を検出した。これとは異なり本実施形態では、看護計画項目の重複の検出を同一の看護問題シート内で行う。
図6の「N2低体温」のシートでは、看護計画項目の「浮腫の有無」が二つ存在する。この場合には、看護計画項目の重複の検出を同一の看護問題シート内で行うので、看護計画項目の「浮腫の有無」について重複有りとなる。すると、第2の表示制御手段22によって該当の看護計画項目「浮腫の有無」の背景色が変更されて表示される。
【0039】
本実施形態では、ポインティングデバイスのポインタを重複した看護計画項目に重ね合わせると、第3の表示制御手段23が、重複した看護計画項目が含まれる看護問題シート内の所定情報をポップアップウインドウに表示する。例えば
図5に示されるように、「N1皮膚統合性障害/リスク状態」のシート、「N2身体損傷リスク状態」のシート、「N3低体温」のシート、「N4非効果的気道浄化」のシートが存在する場合について説明する。なお、ポップアップウインドウとは、必要に応じて元の情報のウインドウとは別に表示されるウインドウを指し、ポップアップウインドウを表示するための手段は問わない。クリックする、オンマウスするだけで良いものなどすべてを含むものとする。
【0040】
上記では重複する看護計画項目「術前皮膚状態」が「N1皮膚統合性障害/リスク状態」のシート、「N2身体損傷リスク状態」のシート、「N3低体温」のシートに存在している。ここで、PD13である例えばマウスのポインタが「N2身体損傷リスク状態」のシートの重複した看護計画項目である「術前皮膚状態」に重ね合わされた(オンマウスとなった)場合、重複する看護計画項目が含まれる看護問題シートの名称「N1皮膚統合性障害/リスク状態」、「N3低体温」が記載されたポップアップウインドウP1が
図5の如く表示される。
【0041】
また、本実施形態では、同一の看護問題シート内で看護問題項目の重複を検出可能である。例えば
図6に示されるシートが存在する場合、PD13である例えばマウスのポインタが「N2低体温」のシートの重複した看護計画項目である「術前皮膚状態」に重ね合わされた(オンマウスとなった)場合には、重複する看護計画項目が当該「N2低体温」のシート内に存在するか否かを検出する。この結果、当該「N2低体温」のシートの名称「N2低体温」が、ポップアップウインドウP2に表示される。上記
図5及び
図6により説明した本実施形態では、看護問題シートの名称をポップアップウインドウに表示するようにしたが、表示内容としては看護問題シート内の所定情報であれば良い。例えば、看護計画区分を表示しても良い。看護問題シートの名称を看護計画区分と共に表示しても良い。
【0042】
本実施形態では、ポップアップウインドウで表示された所定情報をマウスによりクリックして指示すると、第4の表示制御手段24は、所定情報に対応する看護計画項目を含む看護問題シートを移動して表示する。前述の通り所定情報は、看護問題シートの名称や看護計画区分などである。本実施形態では、看護問題シートの登録/仮登録によって移動の形態が異なる。まず、仮登録の看護問題シートが移動する場合を説明する。例えば、
図7(a)の看護問題編集欄には、4つの看護問題の名称が選択されている。シート番号N1の看護問題シートは登録済のため第1の色で表示され、シート番号N2〜N4の看護問題は仮登録であるため第2の色で表示されている。当初、上記4つの看護問題シートは、「N1皮膚統合性障害/リスク状態」、「N2低体温」、「N3身体損傷リスク状態」、「N4非効果的気道浄化」の順で看護計画選択欄に左から右へ表示されている。ここでは、看護計画項目「体温」が、看護問題シート「N1皮膚統合性障害/リスク状態」、「N4非効果的気道浄化」で重複している。
【0043】
上記の画面が表示されているときに、名称「N1皮膚統合性障害/リスク状態」の看護問題シートの重複した看護計画項目である「体温」上にマウスのポインタが重ね合わされた(オンマウスとなった)場合、P3が表示される。このポップアップウインドウP3には、「N1皮膚統合性障害/リスク状態」、「N4非効果的気道浄化」が表示される。ここで、所定情報である「N4非効果的気道浄化」がマウスによりクリックされると、看護計画選択欄内で「体温」に対応する看護計画項目を含む看護問題シートが移動して表示される。この例では、
図7(b)に示すように、当初は「N2低体温」の看護問題シートが表示されていた左から2番目のエリアに、「非効果的気道浄化」の看護問題シートが移動し、シート番号がN2に変更され表示される。また、
図7(a)の「N2低体温」、「N3身体損傷リスク状態」の看護問題シートは、それぞれ1欄だけ右シフトされると共にシート番号がそれぞれN3、N4へと変更され表示される。このような処理が行われるので、シート番号が変更され、重複した看護計画項目を含む看護問題のシートが隠れた位置から目視できる画面内に現れ、重複した看護計画項目のチェックを1画面において行うことができる。
【0044】
次に、登録後の看護問題シートが移動する場合を説明する。例えば、
図8(a)の看護問題編集欄には、4つの看護問題の名称が選択されている。シート番号N1〜N4の看護問題は、登録済であるためシート番号が固定され同一の色で表示されている。当初、上記4つの看護問題シートは、「N1皮膚統合性障害/リスク状態」、「N2低体温」、「N3身体損傷リスク状態」、「N4非効果的気道浄化」の順で看護計画選択欄に左から右へ表示されている。ここでも、看護計画項目「体温」が、看護問題シート「N1皮膚統合性障害/リスク状態」、「N4非効果的気道浄化」で重複している。
【0045】
上記の画面が表示されているときに、名称「N1皮膚統合性障害/リスク状態」の看護問題シートの重複した看護計画項目である「体温」上にマウスのポインタが重ね合わされた(オンマウスとなった)場合、P3が表示される。このポップアップウインドウP3には、「N1皮膚統合性障害/リスク状態」、「N4非効果的気道浄化」が表示される。ここで、所定情報である「N4非効果的気道浄化」がマウスによりクリックされると、看護計画選択欄内で「体温」に対応する看護計画項目を含む看護問題シートが移動して表示される。この例では、
図8(b)に示すように「N4非効果的気道浄化」の看護問題シートは,「N1」と「N2」の看護問題シートの間に移動して表示される。このとき看護問題は登録済であるため、各看護問題シートの番号は変更しない。このような処理が行われるので、登録済の看護問題シートはシート番号の変更が行われず、ユーザがより優先順位が高いと考えて登録した看護問題シートのシート番号は固定されたまま不変となる。よって、ユーザが意図しないシート番号の変更を防ぐことができる。また、重複した看護計画項目を含む看護問題のシートが隠れた位置から目視できる画面内に現れ、重複した看護計画項目のチェックを1画面において行うことができる。
【0046】
上記の表示態様の変更表示や、ポップアップウインドウによる重複する看護計画項目の存在の警告に応じて、所望の看護計画項目に対応するチェックボックスのマークを解除するなど個別確認処理により看護計画を適切に編集し、統合することが可能である。更に、本実施形態では、第5の表示制御手段25が、重複する看護計画項目に対応するチェックボックスのマークについて一括選択と一括解除の入力を行う入力機能部を表示手段11に表示させる。この第5の表示制御手段25は、上記の個別確認処理が終了して、看護計画確定処理を行う際に起動するように構成できる。
【0047】
例えば、
図3などに示す看護計画立案画面で、個別確認処理により重複する看護計画項目についての確認、解除などを行った場合に、図示しない看護計画確定の処理ボタンを操作することが可能である。この看護計画確定の処理ボタンが操作されたことに応じて第5の表示制御手段25は、一括選択と一括解除の入力を行う入力機能部(処理ボタン)を備える
図9に示すポップアップウインドウ(ダイアログ)を表示手段11に表示させる。
【0048】
この段階で各看護問題シートに重複する看護計画項目が存在している場合、
図9のポップアップウインドウには、重複する看護計画項目が表示されると共に、入力機能部である処理ボタンが表示される。この
図9では、看護計画項目としては、「低体温」、「機械的因子」、「アレルギーの有無」が表示され、処理ボタンとしては、「すべて選択」、「すべて解除」、「そのまま確定」、「計画画面に戻る」が表示されるように構成されている。
【0049】
上記の
図9のポップアップウインドウが表示されたときに処理ボタン「すべて選択」の操作を行うと、各看護問題シートに存在している重複する看護計画項目のすべてが選択される。更に、選択された重複する看護計画項目が、情報管理手段30によって、
図2に示すような看護記録画面の看護記録情報シートの欄Aに反映される。
【0050】
上記の
図9のポップアップウインドウが表示されたときに処理ボタン「すべて解除」の操作を行うと、各看護問題シートに存在している重複する看護計画項目についての選択がすべて解除される。更に、選択が解除された重複する看護計画項目の情報は、情報管理手段30によって、
図2に示すような看護記録画面の看護記録情報シートの欄Aに反映される。
【0051】
更に、上記の
図9のポップアップウインドウが表示されたときに処理ボタン「そのまま確定」の操作を行うと、看護問題シートに重複する看護計画項目が存在している場合も、看護問題シートに重複する看護計画項目が存在していない場合も、看護計画項目の選択/非選択がそのままに、情報管理手段30によって、
図2に示すような看護記録画面の看護記録情報シートの欄Aに反映される。
【0052】
また、上記の
図9のポップアップウインドウが表示されたときに処理ボタン「計画画面に戻る」の操作を行うと、
図3などに示す看護計画立案画面が表示される。これによって、前述の通り、表示態様の変更表示や、ポップアップウインドウによる重複する看護計画項目の存在の警告に応じて、所望の看護計画項目に対応するチェックボックスのマークを解除するなど個別確認処理を行うことが可能となる。
【0053】
上記の実施形態では、表示制御手段20(第1〜第6の表示制御手段21〜26を含む)、情報管理手段30、検出手段40は、中央制御装置10のCPUがプログラムにより実現する機能である。これら、表示制御手段20、情報管理手段30、検出手段40によって行われる重複する看護計画項目の個別確認処理と、看護計画確定による看護計画項目の確認処理とを、フローチャートを用いて説明する。
【0054】
図10は、個別確認処理のフローチャートである。例えば
図3に示す看護計画立案画面を呼び出し、看護問題設定し、看護問題に属する看護計画項目の設定(選択、解除)を行う(S11)。次に、看護問題シートについて、重複する看護計画項目が存在するか否かを検出する(S12:検出手段40)。このステップS12では、重複する看護計画項目が存在しないことが検出されると、看護計画確定の操作がされたか否かを検出し(S13)、ステップS11へ戻って処理がされる。
【0055】
ステップS12では、看護計画項目の重複を検出すると、重複する看護計画項目を異なる表示態様により表示し(S14:第2の表示制御手段22)、ステップS13へ進んで処理を継続する。また、ステップS13では、看護計画確定の操作がされたことが検出されると、次の
図11により示される看護計画確定による看護計画項目の確認処理へ進む。
【0056】
看護計画確定による看護計画項目の確認処理は、図示しない看護計画確定の処理ボタンを操作するなどにより、
図11に示すようなフローチャートに対応するプログラムが機能し実行される。まず、看護計画確定の処理ボタンを操作するなどの処理が行われたとき、重複する看護計画項目の存在の有無が検出される(S21)。ステップS21の検出による結果の判定が行われる(S22)。ここで重複する看護計画項目が存在しない場合、看護計画が確定し、情報管理手段30によって、
図2に示す看護記録画面の看護記録情報シートの欄Aに反映され看護計画の確定処理が行われて(S23)エンドとなる。
【0057】
ステップS22では、重複する看護計画項目が存在することが検出されると、例えば
図9に示すように入力機能部(処理ボタン)を含む保存確認のポップアップウインドウの表示を行い(S24)、「計画画面に戻る」または「そのまま確定」のいずれの入力機能部(処理ボタン)の操作がされたかが検出される(S25)。
【0058】
上記ステップS25では、処理ボタン「計画画面に戻る」の操作がされると、
図3などに示す看護計画立案画面が表示され、
図10に示す個別確認処理へ進む(S26)。上記ステップS25では、処理ボタン「そのまま確定」の操作がされると、看護問題シートに重複する看護計画項目が存在している場合も、看護問題シートに重複する看護計画項目が存在していない場合も、看護計画項目の選択/非選択がそのままに確定され(S27)、情報管理手段30によって、
図2に示すような看護記録画面の看護記録情報シートの欄Aに反映される(S23)。
【0059】
上記ステップS25では、処理ボタン「すべて選択」または処理ボタン「すべて解除」の操作がされると、上記処理ボタンの操作であるかが検出される(S28)。ステップS28では、処理ボタン「すべて選択」の操作がされたことが検出されると、選択の確認が例えば、「同一の看護計画項目のすべて選択がされます」などの文言と共に「OK」と「ON」の選択処理ボタンによる操作を促す確認表示(S29)がされる。この後に「OK」が操作されると、各看護問題シートに存在している重複する看護計画項目のすべてが選択される(S30)。更に、選択された重複する看護計画項目が、情報管理手段30によって、
図2に示すような看護記録画面の看護記録情報シートの欄Aに反映される(S23)。上記で「ON」の選択処理ボタンによる操作がされると、ステップS24へ戻るものとすることができる。
【0060】
ステップS28では、処理ボタン「すべて解除」の操作がされたことを検出すると、解除の確認が例えば、「同一の看護計画項目のすべて解除がされます」の文言と共に「OK」と「ON」の選択処理ボタンによる操作を促す確認表示(S31)がされる。この後に「OK」が操作されると、各看護問題シートに存在している重複する看護計画項目についての選択がすべて解除される(S32)。更に、選択が解除された重複する看護計画項目が情報管理手段30によって、
図2に示すような看護記録画面の看護記録情報シートの欄Aに反映される(S23)。上記で「ON」の選択処理ボタンによる操作がされると、ステップS24へ戻るものとすることができる。このようにして、看護計画を適切に編集し、統合することが可能である。