【実施例】
【0379】
A.
実施例
略語および頭字語:
【表3-1】
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【表3-2】
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【表3-3】
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【0380】
HPLCおよびLC−MS法:
方法1(LC−MS):
装置:Waters Acquity SQD UPLCシステム;カラム:Waters Acquity UPLC HSS T3 1.8μ 50mm×1mm;溶出剤A:1lの水+0.25mlの99%の強度のギ酸、溶出剤B:1lのアセトニトリル+0.25mlの99%の強度のギ酸;勾配:0.0分の90%のA→1.2分の5%のA→2.0分の5%のA;流速:0.40ml/分;オーブン:50℃;UV検出:210−400nm。
【0381】
方法2(LC−MS):
装置:Waters UPLC Acquityを備えたMicromass QuattroPremier;カラム:Thermo Hypersil GOLD 1.9μ 50mm×1mm;溶出剤A:1lの水+0.5mlの50%の強度のギ酸、溶出剤B:1lのアセトニトリル+0.5mlの50%の強度のギ酸;勾配:0.0分の90%のA→0.1分の90%のA→1.5分の10%のA→2.2分の10%のA;流速:0.33ml/分;オーブン:50℃;UV検出:210nm。
【0382】
方法3(LC−MS):
装置:HPLC Agilentシリーズ 1100を備えたMicromass Quattro Micro MS;カラム:Thermo Hypersil GOLD 3μ 20mm×4mm;溶出剤A:1lの水+0.5mlの50%の強度のギ酸、溶出剤B:1lのアセトニトリル+0.5mlの50%の強度のギ酸;勾配:0.0分の100%のA→3.0分の10%のA→4.0分の10%のA→4.01分の100%のA(流速 2.5ml/分)→5.00分の100%のA;オーブン:50℃;流速:2ml/分;UV検出:210nm。
【0383】
方法4(LC−MS):
MS装置:Micromass ZQ;HPLC装置:HP 1100シリーズ;UV DAD;カラム:Phenomenex Gemini 3μ 30mm×3.00mm;溶出剤A:1lの水+0.5mlの50%の強度のギ酸、溶出剤B:1lのアセトニトリル+0.5mlの50%の強度のギ酸;勾配:0.0分の90%のA→2.5分の30%のA→3.0分の5%のA→4.5分の5%のA;流速:0.0分の1ml/分→2.5分/3.0分/4.5分の2ml/分;オーブン:50℃;UV検出:210nm。
【0384】
方法5(LC−MS):
装置:HP 1090シリーズ II;カラム:Merck Chromolith SpeedROD RP−18e,50mm×4.6mm;予備カラム:Merck Chromolith Guard Cartridge Kit RP−18e,5mm×4.6mm;注入容積:5μl;溶出剤A:水に含有される70%のHClO
4(4ml/リットル)、溶出剤B:アセトニトリル;勾配:0.00分の20%のB→0.50分の20%のB→3.00分の90%のB→3.50分の90%のB→3.51分の20%のB→4.00分の20%のB;流速:5ml/分;カラム温度:40℃。
【0385】
方法6(LC−MS):
装置:DAD 996を備えるWaters 2695;カラム:Merck Chromolith SpeedROD RP−18e,50mm×4.6mm;Ord.No.:1.51450.0001,予備カラム:Merck Chromolith Guard Cartridge Kit RP−18e,5mm×4.6mm;Ord.No.:1.51470.0001、溶出剤A:水に含有される70%のHClO
4(4ml/リットル)、溶出剤B:アセトニトリル;勾配:0.00分の5%のB→0.50分の5%のB→3.00分の95%のB→4.00分の95%のB;流速:5ml/分。
【0386】
方法7(LC−MS):
MS装置:Waters ZQ;HPLC装置:Agilent 1100シリーズ;UV DAD;カラム:Thermo Hypersil GOLD 3μ 20mm×4mm;溶出剤A:1lの水+0.5mlの50%の強度のギ酸、溶出剤B:1lのアセトニトリル+0.5mlの50%の強度のギ酸;勾配:0.0分の100%のA→3.0分の10%のA→4.0分の10%のA→4.1分の100%のA(流速 2.5ml/分);オーブン:55℃;流速:2ml/分;UV検出:210nm。
【0387】
方法8(LC−MS):
MS装置:Waters ZQ;HPLC装置:Agilent 1100シリーズ;UV DAD;カラム:Thermo Hypersil GOLD 3μ 20mm×4mm;溶出剤A:1lの水+0.5mlの50%の強度のギ酸、溶出剤B:1lのアセトニトリル+0.5mlの50%の強度のギ酸;勾配:0.0分の100%のA→2.0分の60%のA→2.3分の40%のA→3.0分の20%のA→4.0分の10%のA→4.2分の100%のA(流速2.5ml/分);オーブン:55℃;流速:2ml/分;UV検出:210nm。
【0388】
方法9(LC−MS):
装置:Waters Acquity SQD UPLCシステム;カラム:Waters Acquity UPLC HSS T3 1.8μ 50mm×1mm;溶出剤A:1lの水+0.25mlの99%の強度のギ酸、溶出剤B:1lのアセトニトリル+0.25mlの99%の強度のギ酸;勾配:0.0分の95%のA→6.0分の5%のA→7.5分の5%のA;オーブン:50℃;流速:0.35ml/分;UV検出:210−400nm。
【0389】
方法10(LC−MS):
装置:Agilent 1200シリーズ;カラム:Agilent Eclipse XDB−C18 5μ 4.6mm×150mm;予備カラム:Phenomenex KrudKatcher Disposable Pre−Column;注入容積:5μl;溶出剤A:1lの水+0.01%のトリフルオロ酢酸;溶出剤B:1lのアセトニトリル+0.01%のトリフルオロ酢酸;勾配:0.00分の10%のB→1.00分の10%のB→1.50分の90%のB→5.5分の10%のB;流速:2ml/分;カラム温度:30℃。
【0390】
全ての反応物または試薬(その調製は、下に明確には記載されていない)に関して、それらは、一般的に入手可能な供給源から市販されている。全ての他の反応物または試薬(reacent)(その調製は、同様に、下には記載されておらず、市販はされていないかまたは一般的には入手できない供給源から得られた)に関して、それらの調製を記載している公表文献に対して言及する。
【0391】
方法11(LC−MS):
装置:Waters ACQUITY SQD UPLCシステム;カラム:Waters Acquity UPLC HSS T3 1.8μ 30×2mm;溶出剤A:1lの水+0.25mlの99%の強度のギ酸、溶出剤B:1lのアセトニトリル+0.25mlの99%の強度のギ酸;勾配:0.0分の90%のA →1.2分の5%のA→2.0分の5%のA オーブン:50℃;流速:0.60ml/分;UV検出:208−400nm。
【0392】
方法12(HPLC):
装置:カラムオーブンおよびDADを備えたAgilent 1200シリーズ;カラム:Merck Chromolith SpeedROD RP−18e,50mm×4.6mm;Ord.No.:1.51450.0001;予備カラム:Merck Chromolith Guard Cartridge Kit(カートリッジ キット)RP−18e,5mm×4.6mm;Ord.No.:1.51470.0001;溶出剤A:水に含有される70%のHClO
4(4ml/リットル)、溶出剤B:アセトニトリル;勾配:0.00分の5%のB→0.50分の5%のB→3.00分の95%のB→4.00分の95%のB;流速:5ml/分;カラム温度:30℃。
【0393】
方法13(LC−MS):
MS装置:Waters(Micromass)Quattro Micro;装置 HPLC:Agilent 1100シリーズ;カラム:YMC−Triart C18 3μ 50×3mm;溶出剤A:1lの水+0.01モルの炭酸アンモニウム、溶出剤B:1lのアセトニトリル;勾配:0.0分の100%のA→2.75分の5%のA→4.5分の5%のA;オーブン:40℃;流速:1.25ml/分;UV検出:210nm。
【0394】
出発化合物および中間体:
出発化合物1
(2R,3R)−3−[(2S)−1−(tert−ブトキシカルボニル)ピロリジン−2−イル]−3−メトキシ−2−メチルプロパン酸(Boc−ドラプロイン)
【化402】
[この文献は図面を表示できません]
表題の化合物は、文献の方法によって種々の方法で調製され得る;例えば、Pettitら、Synthesis 1996,719;Shioiriら、Tetrahedron Lett.1991,32,931;Shioiriら、Tetrahedron 1993,49,1913;Kogaら、Tetrahedron Lett.1991,32,2395;Vidalら、Tetrahedron 2004,60,9715;Poncetら、Tetrahedron 1994,50,5345を参照のこと。これは、遊離の酸として、またはジシクロヘキシルアミンとの1:1の塩として調製された。
【0395】
出発化合物2a
tert−ブチル(3R,4S,5S)−3−メトキシ−5−メチル−4−(メチルアミノ)ヘプタノエートヒドロクロライド
(ドライソロイシン−OtBu×HCl)
【化403】
[この文献は図面を表示できません]
表題の化合物は、文献の方法によって種々の方法で調製され得る;例えば、Pettitら、J.Org.Chem.1994,59,1796;Kogaら、Tetrahedron Lett.1991,32,2395;Shioiriら、Tetrahedron Lett.1991,32,931;Shioiriら、Tetrahedron 1993,49,1913を参照のこと。
【0396】
出発化合物2b
tert−ブチル(3R,4S,5S)−3−メトキシ−5−メチル−4−(メチルアミノ)ヘプタノエート(ドライソロイシン−O
tBu)
【化404】
[この文献は図面を表示できません]
この化合物は、1N塩酸の添加なしに水素化を行った以外は、出発化合物2aと同様に調製した。
【0397】
出発化合物3
Nα−(tert−ブトキシカルボニル)−N−ヒドロキシル、−フェニルアラニンアミド
【化405】
[この文献は図面を表示できません]
表題の化合物は、文献の方法によって調製した(A.Ritterら、J.Org.Chem.1994,59,4602)。
収率:750mg(理論値の75%)
LC−MS(方法3):R
t=1.67分;MS(ESIpos):m/z=281(M+H)
+。
【0398】
出発化合物4
1,2−オキサゾリジンヒドロクロライド
【化406】
[この文献は図面を表示できません]
表題の化合物は、文献の方法によって調製され得る(例えば、H.King,J.Chem.Soc.1942,432を参照のこと);これは市販もされている。
【0399】
出発化合物5
1,2−オキサジナンヒドロクロライド
【化407】
[この文献は図面を表示できません]
表題の化合物は、文献の方法によって調製され得る(例えば、H.King,J.Chem.Soc.1942,432を参照のこと)。
【0400】
出発化合物6
2−オキサ−3−アザビシクロ[2.2.2]オクト−5−エン
【化408】
[この文献は図面を表示できません]
表題の化合物は、文献の方法によってBoc保護型で調製してもよい(例えば、C.Johnsonら、Tetrahedron Lett.1998,39,2059を参照のこと);脱保護は、トリフルオロ酢酸での処理および引き続く中和によって慣習的な方法で達成された。
収率:149mg(理論値の89%)
【0401】
出発化合物7
tert−ブチル(1S,2R)−1−(ヒドロキシカルバモイル)−2−フェニルシクロプロピルカルバメート
【化409】
[この文献は図面を表示できません]
表題の化合物は、市販の(1S,2R)−1−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−2−フェニルシクロプロパンカルボン酸(C.Cativielaら、Chirality 1999,11,583)から出発して文献の方法によって調製した(A.Ritterら、J.Org.Chem.1994,59,4602)。
収率:339mg(理論値の59%)
LC−MS(方法1):R
t=0.82分;MS(ESIpos):m/z=293(M+H)
+。
【0402】
中間体1
tert−ブチル(3R,4S,5S)−4−[{N−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−L−バリル}(メチル)アミノ]−3−メトキシ−5−メチルヘプタノエート
【化410】
[この文献は図面を表示できません]
10.65g(41.058mmol)のtert−ブチル(3R,4S,5S)−3−メトキシ−5−メチル−4−(メチルアミノ)ヘプタノエート(出発化合物2b)を、250mlのジクロロメタンに採取して、その溶液を−10℃まで冷却した。次いで、撹拌しながら、10.317g(41.058mmol)のN−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−L−バリン、16.866g(61.586mmol)の2−ブロモ−1−エチルピリジニウムテトラフルオロホウ酸塩(BEP)および28.6mlのN,N−ジイソプロピルエチルアミンを添加して、その混合物を引き続きRTで20時間撹拌した。次いで、その反応混合物を、ジクロロメタンで希釈して、飽和塩化ナトリウム溶液とともに2回振盪して、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過して濃縮した。その残渣を、シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィーによって、4:1の石油エーテル/酢酸エチルを溶出剤として用いて精製した。対応する画分を濃縮して、その残渣を、高真空下で一晩乾燥した。10.22g(理論値の51%)の表題の化合物を、黄色っぽい油状物として得た。HPLC(方法5):R
t=2.3分;
LC−MS(方法2):R
t=1.59分;MS(ESIpos):m/z=493(M+H)
+。
【0403】
中間体2
tert−ブチル(3R,4S,5S)−3−メトキシ−5−メチル−4−[メチル(L−バリル)アミノ]ヘプタノエート
【化411】
[この文献は図面を表示できません]
500mg(1mmol)のtert−ブチル(3R,4S,5S)−4−[{N−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−L−バリル}(メチル)アミノ]−3−メトキシ−5−メチルヘプタノエート(中間体1)を、50mlのメタノール中に溶解して、活性炭上での100mgの10%のパラジウムの添加後、標準の水素圧下で、RTで1時間水素化した。次いでその触媒をろ過して、その溶媒を減圧下で除去した。これによって370mg(定量的)の表題の化合物を、実質的に無色の油状物として得た。
HPLC(方法5):R
t=1.59分;
LC−MS(方法1):R
t=0.74分;MS(ESIpos):m/z=359(M+H)
+。
【0404】
中間体3
N−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−tert−ブトキシ−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化412】
[この文献は図面を表示できません]
4.64g(13.13mmol)のN−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]−N−メチル−L−バリンを、20mlのDMFに溶解して、連続して4.28g(11.94mmol)のtert−ブチル(3R,4S,5S)−3−メトキシ−5−メチル−4−[メチル(L−バリル)アミノ]ヘプタノエート(中間体2)、2.75g(14.33mmol)の1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミドヒドロクロライド、および2.2g(14.33mmol)の1−ヒドロキシ−1H−ベンゾトリアゾール水和物と混合した。この混合物を、RTで一晩撹拌した。次いで、その反応混合物を、半飽和塩化アンモニウム水溶液および酢酸エチルの混合物中に注いだ。その有機相を除去し、連続して飽和炭酸水素ナトリウム溶液および飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過して、濃縮した。その残渣を、さらに精製することなく、次の段階で直接用いた。
収率:9.1g(定量的、60%という純度)
HPLC(方法5):R
t=2.7分;
LC−MS(方法2):R
t=1.99分;MS(ESIpos):m/z=694(M+H)
+。
【0405】
中間体4
N−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]−N−メチル−L−バリル−N−[(2R,3S,4S)−1−カルボキシ−2−メトキシ−4−メチルhexan−3−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化413】
[この文献は図面を表示できません]
9.1gの粗生成物N−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−tert−ブトキシ−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド(中間体3)を、56.6mlのジクロロメタンに採取し、56.6mlのトリフルオロ酢酸を添加し、その混合物をRTで2時間攪拌した。引き続き、その反応混合物を減圧下で濃縮し、残りの残渣を、フラッシュクロマトグラフィーによって、ジクロロメタン、3:1のジクロロメタン/酢酸エチルおよび15:5:0.5のジクロロメタン/酢酸エチル/メタノールを溶出剤として用いて精製した。対応する画分および濃縮物の精製後、5.8g(理論値の86%)の表題の化合物を無色の泡状物として得た。HPLC(方法5):R
t=2.2分;
LC−MS(方法1):R
t=1.3分;MS(ESIpos):m/z=638(M+H)
+。
【0406】
中間体5
tert−ブチル(2S)−1−(1,2−オキサジナン−2−イル)−1−オキソ−3−フェニルプロパン−2−イルカルバメート
【化414】
[この文献は図面を表示できません]
500mg(1.9mmol)のN−(tert−ブトキシカルボニル)−L−フェニルアラニンを、10mlのDMFに溶解し、連続して、466mg(3.8mmol)の1,2−オキサジナンヒドロクロライド(出発化合物5)、433mg(2.3mmol)の1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミドヒドロクロライド、382mg(2.8mmol)の1−ヒドロキシ−1H−ベンゾトリアゾール水和物および731mg(5.7mmol)のN,N−ジイソプロピルエチルアミンと混合した。その混合物をRTで一晩攪拌した。次いで、この反応混合物を、半飽和の塩化アンモニウム水溶液および酢酸エチルの混合物中に注いだ。この有機相を取り出して、連続して、飽和炭酸水素ナトリウム溶液および飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥して、ろ過して、濃縮した。620mg(理論値の98%)の表題の化合物を得た。
HPLC(方法5):R
t=1.8分;
LC−MS(方法2):R
t=1.62分;MS(ESIpos):m/z=235(M−C
4H
8−CO
2+H)
+。
【0407】
中間体6
(2S)−2−アミノ−1−(1,2−オキサジナン−2−イル)−3−フェニルプロパン−1−オントリフルオロアセテート
【化415】
[この文献は図面を表示できません]
620mg(1.85mmol)のtert−ブチル(2S)−1−(1,2−オキサジナン−2−イル)−1−オキソ−3−フェニルプロパン−2−イルカルバメート(中間体5)を、5mlのジクロロメタン中に採取して、10mlのトリフルオロ酢酸を添加し、その混合物を、RTで30分間攪拌した。引き続き、その反応混合物を、減圧下で濃縮して、残りの残渣を、水/アセトニトリルから凍結乾燥した。この方法では、779mg(理論値の91%)の表題の化合物を、無色の泡状物として得た。
HPLC(方法5):R
t=0.45分;
LC−MS(方法3):R
t=1.09分;MS(ESIpos):m/z=235(M+H)
+。
【0408】
中間体7
(2R,3R)−3−メトキシ−2−メチル−N−[(2S)−1−(1,2−オキサジナン−2−イル)−1−オキソ−3−フェニルプロパン−2−イル]−3−[(2S)−ピロリジン−2−イル]プロパンアミドトリフルオロアセテート
【化416】
[この文献は図面を表示できません]
360mg(1.25mmol)の(2R,3R)−3−[(2S)−1−(tert−ブトキシカルボニル)ピロリジン−2−イル]−3−メトキシ−2−メチルプロパン酸(出発化合物1)を、10mlのDMFに採取し、連続して、579.2mg(1.25mmol)の(2S)−2−アミノ−1−(1,2−オキサジナン−2−イル)−3−フェニルプロパン−1−オントリフルオロアセテート(中間体6)、714.5mg(1.88mmol)のO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロリン酸塩(HATU)および655μlのN,N−ジイソプロピルエチルアミンと混合した。その混合物を、RTで16時間攪拌した。次いで、その反応混合物を濃縮し、その残渣を、酢酸エチル中に採取して、5%のクエン酸水溶液と、次いで5%の炭酸水素ナトリウム水溶液と、引き続き飽和塩化ナトリウム溶液と素早く振盪することによって抽出した。この有機相を濃縮して、その残渣を、シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィーによって、16:4ジクロロメタン/メタノールを溶出剤として用いて精製した。対応する画分をあわせて、その溶媒を減圧下で除去した。その残渣を高真空下で乾燥した後、503.5mg(理論値の74%)のBoc保護の中間体tert−ブチル(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−{[(2S)−1−(1,2−オキサジナン−2−イル)−1−オキソ−3−フェニルプロパン−2−イル]アミノ}−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−カルボン酸塩を得た。
HPLC(方法12):R
t=2.0分;
LC−MS(方法1):R
t=1.12分;MS(ESIpos):m/z=504(M+H)
+。
503mg(1mmol)のこの中間体を、20mlのジクロロメタン中に採取して、10mlのトリフルオロ酢酸を添加して、その混合物をRTで30分間攪拌した。引き続き、その反応混合物を、減圧下で濃縮して、ジクロロメタンで再蒸留した。残りの残渣を、酢酸エチルからn−ペンタンを用いて沈殿して、その溶媒をデカントした。このように得られた残渣を、水中に溶解して、酢酸エチルと振盪することによって抽出して、その水相を、引き続き凍結乾燥した。この方法では、462mg(理論値の89%)の表題の化合物を無色の泡状物として得た。
HPLC(方法12):R
t=1.53分;
LC−MS(方法11):R
t=0.57分;MS(ESIpos):m/z=404(M+H)
+。
【0409】
中間体8
N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチル−L−バリル−N−[(2R,3S,4S)−1−カルボキシ−2−メトキシ−4−メチルヘキサン−3−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化417】
[この文献は図面を表示できません]
51mg(0.08mmol)のN−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]−N−メチル−L−バリル−N−[(2R,3S,4S)−1−カルボキシ−2−メトキシ−4−メチルヘキサン−3−イル]−N−メチル−L−バリンアミド(中間体4)を、10mlのDMFに溶解し、0.5mlのピペリジンを添加した。RTで10分間の撹拌後、その反応混合物を、減圧下で濃縮して、その残渣をジエチルエーテルと撹拌した。不溶性の構成要素を、ろ過して、ジエチルエーテルで繰り返し洗浄した。次いで、濾過残渣を、5mlのジオキサン/水に採取して、その溶液を、1Nの水酸化ナトリウム溶液を用いてpH11に調節した。超音波処理下で、全部で349mg(1.6mmol)のジ−tert−ブチルジカルボネートを、溶液のpHを11に維持したままで、数回少しずつ添加した。反応終了後、ジオキサンを蒸発させて、その水溶液をクエン酸を用いて2〜3のpHに調節した。その混合物を、各時点で50mlの酢酸エチルを用いて2回抽出した。その有機相を合わせて、硫酸マグネシウム上で乾燥して、減圧下で濃縮した。その残渣をジエチルエーテル中に採取して、表題の化合物を、ペンタンで抽出した。溶媒は、デカンテーションによって除去した。その残渣を、ペンタンを用いて数回以上消化して、最終的に、高真空下で乾燥した。40mg(理論値の97%)の表題の化合物をこのようにして得た。
HPLC(方法6):R
t=2.2分;
LC−MS(方法2):R
t=1.32分;MS(ESIpos):m/z=516(M+H)
+。
【0410】
中間体9
tert−ブチル(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−{[(1S,2R)−1−(1,2−オキサジナン−2−イルカルボニル)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−カルボン酸塩
【化418】
[この文献は図面を表示できません]
表題の化合物は、3段階にわたって、中間体5、6および7の合成と同様に、市販の(1S,2R)−1−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−2−フェニルシクロプロパンカルボン酸と1,2−オキサジナンヒドロクロライド(出発化合物5)とのカップリング、引き続くトリフルオロ酢酸での脱保護および出発化合物1とのカップリングによって調製した。最終生成物は、分取HPLCによって精製した。HPLC(方法5):R
t=2.12分;
LC−MS(方法2):R
t=1.25分;MS(ESIpos):m/z=516(M+H)
+。
【0411】
中間体10
N−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−2−カルボキシ−1−メトキシプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化419】
[この文献は図面を表示できません]
315mg(0.494mmol)のN−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]−N−メチル−L−バリル−N−[(2R,3S,4S)−1−カルボキシ−2−メトキシ−4−メチルヘキサン−3−イル]−N−メチル−L−バリンアミド(中間体4)を、12mlのDMF中に溶解し、104mg(0.543mmol)の1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミドヒドロクロライドおよび83mg(0.543mmol)の1−ヒドロキシ−1H−ベンゾトリアゾール水和物と混合し、その混合物をRTで90分間撹拌した。引き続き、112μlのN,N−ジイソプロピルエチルアミンおよび149mg(0.494mmol)の(2R,3R)−3−メトキシ−2−メチル−3−[(2S)−ピロリジン−2−イル]プロパン酸トリフルオロアセテート(これは、トリフルオロ酢酸によってBoc保護基の排除によって、出発化合物1から事前に調製した)を、添加した。その混合物を、RTで2時間撹拌し、次いで、高真空下で濃縮した。残りの残渣を、分取HPLCによって2回精製した。140mg(理論値の35%)の表題の化合物を、無色の泡状物の形態で得た。
HPLC(方法5):R
t=2.40分;
LC−MS(方法1):R
t=1.38分;MS(ESIpos):m/z=807(M+H)
+。
【0412】
中間体11
N−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−N−メチル−L−トレオニル−N−[(2R,3S,4S)−1−カルボキシ−2−メトキシ−4−メチルヘキサン−3−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化420】
[この文献は図面を表示できません]
最初に、N−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−N−メチル−L−トレオニンを、237mg(0.887mmol)のそのジシクロヘキシルアミン塩から、それを酢酸エチル中に採取すること、および5%の硫酸水溶液での抽出振盪によって遊離させた。この有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥して、ろ過して、濃縮した。その残渣を、16mlのDMF中に採取して、連続して365mg(1mmol)のtert−ブチル(3R,4S,5S)−3−メトキシ−5−メチル−4−[メチル(L−バリル)アミノ]ヘプタノエート(中間体2)、185mg(0.967mmol)の1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミドヒドロクロライドおよび148mg(0.967mmol)の1−ヒドロキシ−1H−ベンゾトリアゾール水和物と混合した。その混合物を、RTで2時間撹拌した。次いで、反応混合物を、半飽和の塩化アンモニウム水溶液および酢酸エチルの混合物中に注いだ。この有機相を取り出して、連続して、飽和炭酸水素ナトリウム溶液および飽和塩化ナトリウム溶液を用いて洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥して、ろ過して、濃縮した。その残渣を、分取HPLCによって精製した。283mg(理論値の53%)のtert−ブチルエステル中間体N−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−N−メチル−L−トレオニル−N−[(3R,4S,5S)−1−tert−ブトキシ−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドを、このようにして得た。
HPLC(方法5):R
t=2.17分。
283mg(0.466mmol)のこの中間体を、5mlのジクロロメタン中に採取して、5mlの無水トリフルオロ酢酸を添加した。その混合物をRTで2時間撹拌した。引き続き、その反応混合物を、高真空下で濃縮し、残りの残渣を、分取HPLCによって精製した。これによって156mg(理論値の61%)の表題の化合物を無色の泡状物として得た。
HPLC(方法5):R
t=1.50分;
LC−MS(方法2):R
t=1.09分;MS(ESIpos):m/z=552(M+H)
+。
【0413】
中間体12
ベンジル N−{(2R,3R)−3−メトキシ−2−メチル−3−[(2S)−ピロリジン−2−イル]プロパノイル}−L−フェニルアラニナートトリフルオロアセテート
【化421】
[この文献は図面を表示できません]
第一の工程では、出発化合物1を、600mg(1.28mmol)の対応するジシクロヘキシルアンモニウム塩から、100mlの酢酸エチル中にこの塩を溶解すること、および最初に50mlの0.5%硫酸、次に飽和塩化ナトリウム溶液を用いて抽出振盪することによって遊離した。次いで、その有機相を、硫酸マグネシウム上で乾燥して、ろ過して、濃縮して、中間体7の合成と同様にベンジルL−フェニルアラニナートと直ちに反応させ、次いで脱保護した。
収率:650mg(2段階にまたがって94%)
HPLC(方法6):R
t=1.76分;
LC−MS(方法2):R
t=1.68分;MS(ESIpos):m/z=425(M+H)
+。
【0414】
中間体13
ベンジル(βS)−N−{(2R,3R)−3−メトキシ−2−メチル−3−[(2S)−ピロリジン−2−イル]プロパノイル}−β−メチル−L−フェニルアラニナートトリフルオロアセテート
【化422】
[この文献は図面を表示できません]
最初に、(2R,3R)−3−[(2S)−1−(tert−ブトキシカルボニル)ピロリジン−2−イル]−3−メトキシ−2−メチルプロパン酸を、351mg(0.75mmol)のジシクロヘキシルアミン塩(出発化合物1)を、これを、酢酸エチル中に採取すること、および5%の硫酸水素カリウム水溶液を用いる抽出振盪によって遊離した。この有機相を、硫酸マグネシウム上で乾燥して、ろ過して、濃縮した。その残渣を、10mlのDMF中に採取して、連続して、373mg(0.75mmol)のベンジル(βS)−β−メチル−L−フェニルアラニナートトリフルオロアセテート[市販の(βS)−N−(tert−ブトキシカルボニル)−β−メチル−L−フェニルアラニンから、EDC/DMAP−媒介性のベンジルアルコールでのエステル化およびトリフルオロ酢酸でのBoc保護基の引き続く解離から調製]、428mg(1.125mmol)のO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロリン酸塩(HATU)および392μlのN,N−ジイソプロピルエチルアミンと混合した。その混合物を、RTで20時間撹拌した。次いで、この反応混合物を、半飽和の塩化アンモニウム水溶液および酢酸エチルの混合物に注いだ。この有機相を取り出して、連続して、飽和炭酸水素ナトリウム溶液および飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、引き続き濃縮した。その残渣を、分取HPLCによって精製した。これによって230mg(理論値の57%)のBoc保護の中間体ベンジル(βS)−N−{(2R,3R)−3−[(2S)−1−(tert−ブトキシカルボニル)ピロリジン−2−イル]−3−メトキシ−2−メチルプロパノイル}−β−メチル−L−フェニルアラニナートを得た。
HPLC(方法6):R
t=2.3分;
LC−MS(方法1):R
t=1.36分;MS(ESIpos):m/z=539(M+H)
+。
230mg(0.42mmol)のこの中間体を、5mlのジクロロメタン中に採取し、5mlのトリフルオロ酢酸を添加し、その混合物をRTで30分間撹拌した。引き続き、その反応混合物を、減圧下で濃縮した。残りの残渣を、反応混合物をさらに減圧下で乾燥し、次いでアセトニトリル/水から凍結乾燥した。この方法では、230mg(定量的)の表題の化合物を得た。
HPLC(方法6):R
t=1.6分。
【0415】
中間体14
N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−{[(2S)−1−(1,2−オキサジナン−2−イル)−1−オキソ−3−フェニルプロパン−2−イル]アミノ}−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドトリフルオロアセテート
【化423】
[この文献は図面を表示できません]
143mg(0.223mmol)のN−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]−N−メチル−L−バリル−N−[(2R,3S,4S)−1−カルボキシ−2−メトキシ−4−メチルヘキサン−3−イル]−N−メチル−L−バリンアミド(中間体4)を、15mlのDMF中に採取して、連続して、141mg(0.22mmol)の(2R,3R)−3−メトキシ−2−メチル−N−[(2S)−1−(1,2−オキサジナン−2−イル)−1−オキソ−3−フェニルプロパン−2−イル]−3−[(2S)−ピロリジン−2−イル]プロパンアミドトリフルオロアセテート(中間体7)、102mg(0.27mmol)のO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロリン酸塩(HATU)および128μl(0.74mmol)のN,N−ジイソプロピルエチルアミンと混合した。その混合物をRTで3時間混合した。その反応混合物を、次いで半飽和の塩化アンモニウム水溶液および酢酸エチルの混合物中に注いだ。この有機相を取り出して、連続して、飽和炭酸水素ナトリウム溶液および飽和塩化ナトリウム溶液を用いて洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥して、ろ過して、濃縮した。これによって275mg(定量的)のFmoc保護の中間体N−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−{[(2S)−1−(1,2−オキサジナン−2−イル)−1−オキソ−3−フェニルプロパン−2−イル]アミノ}−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドを得た。
HPLC(方法5):R
t=2.73分;
LC−MS(方法4):R
t=3.19分;MS(ESIpos):m/z=1023(M+H)
+。
46mg(0.045mmol)のこの中間体を、4mlのDMF中に溶解した。1mlのピペリジンを添加した後、その反応混合物を、RTで1時間撹拌した。引き続き、その反応混合物を、減圧下で濃縮して、その残渣を分取HPLCによって精製した(溶出剤:アセトニトリル+0.01%のTFA/水+0.01%のTFA)。22mg(理論値の54%)の表題の化合物を無色の泡状物として得た。
HPLC(方法5):R
t=1.68分;
LC−MS(方法2):R
t=1.03分;MS(ESIpos):m/z=801(M+H)
+
1H NMR(600MHz,DMSO−d
6):δ=8.8(m,2H)、8.7(m,1H)、8.42および8.15(2d,1H)、7.3−7.1(m,5H)、5.12および4.95(2m,1H)、4.70および4.62(2m,1H)、4.62および4.50(2t,1H)、4.1−3.9(m,3H)、3.85(m,1H)、3.75−3.6(m,2H)、3.23,3.18,3.17,3.14,3.02および2.96(6s,9H)、3.1−2.9および2.75(2m,2H)、2.46(m,3H)、2.4−2.1(m,2H)、2.05(br.m,2H)、1.85−1.55(br.m,6H)、1.5−1.2(br.m,3H)、1.1−0.8(m,18H)、0.75(t,3H)[さらなるシグナルはH
2Oピーク下に隠れている]。
【0416】
中間体15
N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−{[(2S,3S)−1−(1,2−オキサジナン−2−イル)−1−オキソ−3−フェニルブタン−2−イル]アミノ}−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドトリフルオロアセテート
【化424】
[この文献は図面を表示できません]
126mg(0.198mmol)のN−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]−N−メチル−L−バリル−N−[(2R,3S,4S)−1−カルボキシ−2−メトキシ−4−メチルヘキサン−3−イル]−N−メチル−L−バリンアミド(中間体4)を、10mlのDMF中に採取して、連続して105mg(0.198mmol)の(2R,3R)−3−メトキシ−2−メチル−N−[(2S,3S)−1−(1,2−オキサジナン−2−イル)−1−オキソ−3−フェニルブタン−2−イル]−3−[(2S)−ピロリジン−2−イル]プロパンアミドトリフルオロアセテート(中間体17)、41.6mg(0.217mmol)の1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミドヒドロクロライド、33mg(0.217mmol)の1−ヒドロキシ−1H−ベンゾトリアゾール水和物および79μl(0.454mmol)のN,N−ジイソプロピルエチルアミンと混合した。混合物を、RTで一晩撹拌した。次いで、その反応混合物を半飽和の塩化アンモニウム水溶液および酢酸エチルの混合物中に注いだ。この有機相を取り出して、連続して、飽和炭酸水素ナトリウム溶液および飽和塩化ナトリウム溶液を用いて洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥して、ろ過して、濃縮した。これによって220mg(定量的)のFmoc保護の中間体N−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−{[(2S,3S)−1−(1,2−オキサジナン−2−イル)−1−オキソ−3−フェニルブタン−2−イル]アミノ}−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドを得た。
HPLC(方法5):R
t=2.77分;
LC−MS(方法1):R
t=1.5分;MS(ESIpos):m/z=1037(M+H)
+。
220mg(0.212mmol)のこの中間体を、5mlのDMF中に溶解した。1mlのピペリジンを添加した後、その反応混合物をRTで1時間撹拌した。引き続き、その反応混合物を、減圧下で濃縮して、その残渣を分取HPLCによって精製した(溶出剤:アセトニトリル+0.01%のTFA/水+0.01%のTFA)。91mg(理論値の46%)の表題の化合物を無色の泡状物として得た。
HPLC(方法5):R
t=1.71分;
LC−MS(方法1):R
t=0.9分;MS(ESIpos):m/z=815(M+H)
+
1H NMR(600MHz,DMSO−d
6):δ=8.87および8.80(2d,2H)、8.75(m,1H)、8.40および7.98(2d,1H)、7.3−7.1(m,5H)、5.45および5.2(2t,1H)、4.78および4.62(2m,1H)、4.73および4.58(2t,1H)、4.2−4.0(m,3H)、3.7−3.6(m,1H)、3.35,3.20,3.18,3.14,3.12および3.00(6s,9H)、3.1および2.95(2m,2H)、2.46(m,3H)、2.4−2.0(m,4H)、1.9−1.6(m,4H)、1.6−1.2(m,5H)、1.1−0.75(m,21H)、0.80(t,3H)[さらなるシグナルはH
2Oピークの下に隠れている]。
【0417】
中間体16
N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−{[(1S,2R)−1−(1,2−オキサジナン−2−イルカルボニル)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドトリフルオロアセテート
【化425】
[この文献は図面を表示できません]
617mg(1.2mmol)のtert−ブチル(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−{[(1S,2R)−1−(1,2−オキサジナン−2−イルカルボニル)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−カルボン酸塩(中間体24)を、44mlのジクロロメタン中に採取して、4.4mlのトリフルオロ酢酸を添加し、その混合物をRTで30分間撹拌した。引き続き、その反応混合物を、減圧下で濃縮して、残りの残渣を、ジオキサン/水から凍結乾燥した。702mg(定量的)の脱保護された化合物(2R,3R)−3−メトキシ−2−メチル−N−[(1S,2R)−1−(1,2−オキサジナン−2−イルカルボニル)−2−フェニルシクロプロピル]−3−[(2S)−ピロリジン−2−イル]プロパンアミドトリフルオロアセテートを、粗生成物として得て、これを、さらに精製することなく、以下の段階に用いた。
470mg(0.74mmol)のN−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]−N−メチル−L−バリル−N−[(2R,3S,4S)−1−カルボキシ−2−メトキシ−4−メチルヘキサン−3−イル]−N−メチル−L−バリンアミド(中間体4)を、57mlのDMF中に採取して、連続して、390mg(約0.74mmol)の上記で得た(2R,3R)−3−メトキシ−2−メチル−N−[(1S,2R)−1−(1,2−オキサジナン−2−イルカルボニル)−2−フェニルシクロプロピル]−3−[(2S)−ピロリジン−2−イル]プロパンアミドトリフルオロアセテート、336mg(0.88mmol)のO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロリン酸塩(HATU)および423μl(2.4mmol)のN,N−ジイソプロピルエチルアミンと混合した。この混合物をRTで2時間撹拌した。この反応混合物を、次いで半飽和の塩化アンモニウム水溶液および酢酸エチルの混合物中に注いだ。この有機相を取り出して、連続して、飽和炭酸水素ナトリウム溶液および飽和塩化ナトリウム溶液を用いて洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過して、濃縮した。その残渣を分取HPLCによって精製した。これによって453mg(理論値の59%)のFmoc保護の中間体N−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−{[(1S,2R)−1−(1,2−オキサジナン−2−イルカルボニル)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドを得た。
HPLC(方法5):R
t=2.58分;
LC−MS(方法1):R
t=3.10分;MS(ESIpos):m/z=1035(M+H)
+。
453mg(0.438mmol)のこの中間体を、24mlのDMF中に溶解した。2.4mlのピペリジンを添加した後、その反応混合物をRTで30分間撹拌した。引き続き、その反応混合物を、減圧下で濃縮して、その残渣を、分取HPLC(溶出剤:水の中に含有されるアセトニトリル/0.1%のTFA)によって精製した。260mg(理論値の64%)の表題の化合物を無色の泡状物として得た。
HPLC(方法5):R
t=1.64分;
LC−MS(方法1):R
t=0.86分;MS(ESIpos):m/z=813(M+H)
+
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ=8.8(m,2H)、8.65(m,2H)、7.3−7.1(m,5H)、4.8−4.05(m,2H)、4.0および3.82(2m,2H)、3.8−3.5(m,8H)、3.32,3.29,3.20,3.19,3.12および3.00(6s,9H)、2.65(t,1H)、2.5−2.45(m,3H)、2.4−1.3(m,15H)、1.15−0.85(m,18H)、0.8および0.75(2d,3H)[さらなるシグナルは、H
2Oピークの下に隠れている]。
【0418】
中間体17
N−ベンジル−N−メチル−L−フェニルアラニンアミドトリフルオロアセテート
【化426】
[この文献は図面を表示できません]
1000mg(3.77mmol)のN−(tert−ブトキシカルボニル)−L−フェニルアラニンを、10mlのDMF中に溶解して、457mg(3.77mmol)のN−メチルベンジルアミン、2150mg(5.65mmol)のO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロリン酸塩および657μlのN,N−ジイソプロピルエチルアミンと混合した。この反応混合物を、RTで30分撹拌し、次いで、減圧下で濃縮した。その残渣をジクロロメタン中に採取して、水を用いて3回振盪することによって抽出した。この有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥して、濃縮した。その残渣を、シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィーによって、3:1の石油エーテル/酢酸エチルを溶出剤として用いて精製した。その生成物の画分を濃縮して、その残渣を高真空下で乾燥した。これによって、1110mg(理論値の75%)のBoc保護の中間体N−ベンジル−N
α−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチル−L−フェニルアラニンアミドを得た。
HPLC(方法6):R
t=2.1分;
LC−MS(方法1):R
t=1.14分;MS(ESIpos):m/z=369(M+H)
+。
1108mg(3,007mmol)のこの中間体を、30mlのジクロロメタン中に採取して、10mlのトリフルオロ酢酸を添加し、その混合物をRTで30分間撹拌した。引き続き、その反応混合物を、減圧下で濃縮して、残りの残渣を、ジクロロメタンとともに撹拌して、溶媒を蒸留した。その残渣をペンタンを用いて2回撹拌し、その溶媒を各時点で再度デカントして、表題の化合物を最終的に高真空下で乾燥した。1075mg(理論値の93%)の表題の化合物を、このようにして樹脂として得た。
HPLC(方法6):R
t=1.6分;
LC−MS(方法1):R
t=0.6分;MS(ESIpos):m/z=269(M+H)
+。
【0419】
中間体18
N−ベンジル−N
α−{(2R,3R)−3−メトキシ−2−メチル−3−[(2S)−ピロリジン−2−イル]プロパノイル}−N−メチル−L−フェニルアラニンアミドトリフルオロアセテート
【化427】
[この文献は図面を表示できません]
最初に、(2R,3R)−3−[(2S)−1−(tert−ブトキシカルボニル)ピロリジン−2−イル]−3−メトキシ−2−メチルプロパン酸(出発化合物1)を、141mg(0.491mmol)のそのジシクロヘキシルアミン塩から、それを酢酸エチル中に採取すること、および5%の硫酸水溶液との抽出振盪によって遊離した。この有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥して、ろ過して、濃縮した。その残渣を10mlのDMFの中に採取して、187.6mg(0.49mmol)のN−ベンジル−N−メチル−L−フェニルアラニンアミドトリフルオロアセテート(中間体9)、190.3mg(1.47mmol)のO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロリン酸塩(HATU)および256μlのN,N−ジイソプロピルエチルアミンを添加した。この混合物を、RTで1時間撹拌した。次いで、この反応混合物を濃縮して、その残渣を酢酸エチル中に採取して、その溶液を引き続き、連続して、飽和塩化アンモニウム溶液、飽和炭酸水素ナトリウム溶液および水とともに振盪することによって抽出した。この有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥して、濃縮した。その残渣を、シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィーによって、30:1のアセトニトリル/水を溶出剤として用いて精製した。生成物の画分を濃縮して、その残渣を高真空下で乾燥した。これによって、168mg(理論値の64%)のBoc保護の中間体tert−ブチル(2S)−2−[(1R,2R)−3−({(2S)−1−[ベンジル(メチル)アミノ]−1−オキソ−3−フェニルプロパン−2−イル}アミノ)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−カルボン酸塩を得た。
HPLC(方法6):R
t=2.2分;
LC−MS(方法2):R
t=1.22分;MS(ESIpos):m/z=538(M+H)
+。
168mg(0.312mmol)のこの中間体を、15mlのジクロロメタン中に採取して、3mlのトリフルオロ酢酸を添加し、その混合物をRTで30分間撹拌した。引き続き、その反応混合物を、減圧下で濃縮した。その残りの残渣を、最初にジクロロメタンと、次いでジエチルエーテルとともに撹拌し、その溶媒を、各時点で再度蒸留した。高真空下での乾燥後、170mg(理論値の99%)の表題の化合物を樹脂として得た。
HPLC(方法6):R
t=1.7分;
LC−MS(方法1):R
t=0.73分;MS(ESIpos):m/z=438(M+H)
+。
【0420】
中間体19
メチルN−{(2R,3R)−3−メトキシ−2−メチル−3−[(2S)−ピロリジン−2−イル]プロパノイル}−L−フェニルアラニナートトリフルオロアセテート
【化428】
[この文献は図面を表示できません]
表題の化合物を、中間体18の合成と同様に、(2R,3R)−3−[(2S)−1−(tert−ブトキシカルボニル)ピロリジン−2−イル]−3−メトキシ−2−メチルプロパン酸(出発化合物1)(ジシクロヘキシルアミン塩およびメチルL−フェニルアラニナートヒドロクロライドから遊離された)から進行して調製した。
HPLC(方法5):R
t=0.6分;
LC−MS(方法3):R
t=1.17分;MS(ESIpos):m/z=349(M+H)
+。
【0421】
中間体20
ベンジル N−{(2R,3R)−3−メトキシ−2−メチル−3−[(2S)−ピロリジン−2−イル]プロパノイル}−L−トリプトファナートトリフルオロアセテート
【化429】
[この文献は図面を表示できません]
表題の化合物を、中間体18の合成と同様に、(2R,3R)−3−[(2S)−1−(tert−ブトキシカルボニル)ピロリジン−2−イル]−3−メトキシ−2−メチルプロパン酸(出発化合物1)(ジシクロヘキシルアミン塩、およびベンジルL−トリプトファナートから遊離した)から進行して調製した。
HPLC(方法6):R
t=2.0分;
LC−MS(方法1):R
t=0.8分;MS(ESIpos):m/z=464(M+H)
+。
【0422】
中間体21
ベンジル(1S,2R)−1−({(2R,3R)−3−メトキシ−2−メチル−3−[(2S)−ピロリジン−2−イル]プロパノイル}アミノ)−2−フェニルシクロプロパンカルボキシレートトリフルオロアセテート
【化430】
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表題の化合物は、中間体18の合成と同様に、(2R,3R)−3−[(2S)−1−(tert−ブトキシカルボニル)ピロリジン−2−イル]−3−メトキシ−2−メチルプロパン酸(出発化合物1)(これは、ジシクロヘキシルアミン塩、およびベンジル(1S,2R)−1−アミノ−2−フェニルシクロプロパンカルボン酸塩から遊離した)から進行して調製した。ベンジル(1S,2R)−1−アミノ−2−フェニルシクロプロパンカルボン酸塩は、標準の方法によって、市販の(1S,2R)−1−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−2−フェニルシクロプロパンカルボン酸を、ベンジルアルコールでエステル化すること、および引き続くトリフルオロ酢酸でのBoc脱離により事前に調製した。
HPLC(方法5):R
t=1.5分;
LC−MS(方法2):R
t=0.93分;MS(ESIpos):m/z=437(M+H)
+。
【0423】
中間体22
6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)−N’−メチルヘキサンヒドラジドトリフルオロアセテート
【化431】
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100mg(473μmol)の6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキサン酸を、71μlのDMF中に溶解し、次いで139mg(947μmol)のtert−ブチル1−メチルヒドラジンカルボン酸塩、182mg(947μmol)の1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミドヒドロクロライドおよび145mg(947μmol)の1−ヒドロキシ−1H−ベンゾトリアゾール水和物と混合した。この混合物を、RTで一晩撹拌し、次いで、減圧下で濃縮した。残りの残渣を、分取HPLCによって精製した。ジオキサン/水からの凍結乾燥後、129mg(理論値の80%)の保護された中間体を、無色の泡状物として得た。
引き続き、129mg(380μmol)を、8mlのジクロロメタン中に含まれる2mlのトリフルオロ酢酸で脱ブロックした。RTで1時間撹拌した後、その反応混合物を、減圧下で濃縮した。その残渣を、アセトニトリル/水から凍結乾燥して、これを125mg(理論値の83%)の表題の化合物無色の泡状物として残した。
LC−MS(方法1):R
t=0.38分;MS(ESIpos):m/z=240(M+H)
+。
【0424】
中間体23
N−(2−アミノエチル)−4−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)−N−メチルブタンアミドトリフルオロアセテート
【化432】
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最初に、35mg(164μmol)のtert−ブチル2−(メチルアミノ)エチルカルバメートヒドロクロライドトリフルオロアセテート、30mg(164μmol)の4−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ブタン酸、75mg(197μmol)のO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロリン酸塩および57μlのN,N−ジイソプロピルエチルアミンを、5mlのDMF中で合わせ、RTで一晩撹拌した。引き続き、この溶媒を減圧下で除去して、残りの残渣を、分取HPLCによって精製した。対応する画分を濃縮して、ジオキサン/水からの凍結乾燥によって、35mg(理論値の63%)の保護された中間体を得た。
HPLC(方法12):R
t=1.6分;
LC−MS(方法1):R
t=0.71分;MS(ESIpos):m/z=340(M+H)
+。
引き続き、保護された中間体の全体の量を、5mlのジクロロメタン中の1mlのトリフルオロ酢酸を用いて脱ブロックして、28mg(理論値の77%)の表題の化合物を得た。
LC−MS(方法3):R
t=0.75分;MS(ESIpos):m/z=240(M+H)
+。
【0425】
中間体24
4−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)−N−[2−(メチルアミノ)エチル]ブタンアミドトリフルオロアセテート
【化433】
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最初に、35mg(164μmol)のtert−ブチル(2−アミノエチル)メチルカルバメートヒドロクロライドトリフルオロアセテート、30mg(164μmol)の4−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ブタン酸、75mg(197μmol)のO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロリン酸塩および57μlのN,N−ジイソプロピルエチルアミンを、5mlのDMF中で合わせて、RTで30分間撹拌した。引き続き、溶媒を減圧下で除去して、残りの残渣を、分取HPLCによって精製した。対応する画分を濃縮して、ジオキサン/水からの凍結乾燥によって、51mg(理論値の91%)の保護された中間体を得た。
HPLC(方法12):R
t=1.6分;
LC−MS(方法1):R
t=0.77分;MS(ESIpos):m/z=340(M+H)
+。
引き続き、全体の量を5mlのジクロロメタン中に含まれる1mlのトリフルオロ酢酸を用いて脱保護して、45mg(理論値の69%)の表題の化合物を得た。
LC−MS(方法1):R
t=0.19分;MS(ESIpos):m/z=240(M+H)
+。
【0426】
中間体25
ベンジル(2R,3R)−3−メトキシ−2−メチル−3−[(2S)−ピロリジン−2−イル]プロパノエートトリフルオロアセテート
【化434】
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最初に、(2R,3R)−3−[(2S)−1−(tert−ブトキシカルボニル)ピロリジン−2−イル]−3−メトキシ−2−メチルプロパン酸を、1.82g(388mmol)のそのジシクロヘキシルアミン塩から、それを酢酸エチル中に採取すること、および100mlの0.5%硫酸を用いて抽出振盪することによって遊離した。この有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥して、ろ過して、濃縮した。その残渣を10mlのジオキサンおよび10mlの水の中に採取して、1517mg(4.66mmol)の炭酸セシウムを添加し、その混合物を、超音波浴中で5分間処理して、減圧下で濃縮し、DMFを用いて1回再蒸留した。次いで、その残渣を、15mlのジクロロメタンの中に採取し、1990mg(11.64mmol)の臭化ベンジルを添加した。この混合物を、超音波浴中で15分間処理し、次いで、減圧下で濃縮した。その残渣を、酢酸エチルと水との間で分配し、その有機相を取り出して、飽和塩化ナトリウム溶液とともに振盪することによって抽出し、次いで濃縮した。次いで、その残渣を分取HPLCによって精製した。これによって、1170mg(理論値の80%)のBoc保護の中間体を得た。
引き続き、これらの1170mgを、15mlのジクロロメタンの中に含有される5mlのトリフルオロ酢酸で直ちに脱保護した。RTで15分間撹拌した後、その反応混合物を、減圧下で濃縮した。その残渣を、ジオキサンから凍結乾燥した。高真空下での乾燥後、1333mg(理論値の84%)の表題の化合物が、黄色の油状物として残った。
HPLC(方法6):R
t=1.5分;
LC−MS(方法1):R
t=0.59分;MS(ESIpos):m/z=278(M+H)
+。
【0427】
中間体26
N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−2−カルボキシ−1−メトキシプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化435】
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1200mg(2.33mmol)のN−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチル−L−バリル−N−[(2R,3S,4S)−1−カルボキシ−2−メトキシ−4−メチルヘキサン−3−イル]−N−メチル−L−バリンアミド(中間体5)を、910.8mg(2.33mmol)のベンジル(2R,3R)−3−メトキシ−2−メチル−3−[(2S)−ピロリジン−2−イル]プロパノエートトリフルオロアセテート(中間体14)、1327mg(3.49mmol)のO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロリン酸塩および2027μlのN,N−ジイソプロピルエチルアミンが含有される50mlのDMFと合わせて、その混合物をRTで5分間撹拌した。その後、溶媒を減圧下で除去した。残りの残渣を、酢酸エチル中に採取して、連続して、5%のクエン酸水溶液および飽和炭酸水素ナトリウム溶液とともに振盪することによって抽出した。この有機相を除去して、濃縮した。その残渣を、分取HPLCによって精製した。生成物の画分を、合わせて、濃縮して、その残渣を高真空下で乾燥した。これによって、1000mg(理論値の55%)のベンジルエステル中間体N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−(ベンジルオキシ)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドを樹脂として得た。
LC−MS(方法1):R
t=1.56分;MS(ESIpos):m/z=775(M+H)
+。
この得られた中間体の全量を、メタノールおよびジクロロメタン(20:1)の25mlの混合物中に採取して、ベンジルエステル基を、活性炭上の10%パラジウムを触媒として用いて標準の水素圧下での水素化によって除去した。RTで30分間の撹拌後、この触媒をろ過して、この濾液を、減圧下で濃縮した。これによって、803mg(理論値の91%)の表題の化合物を、白色の固体として得た。
HPLC(方法6):R
t=2.1分;
LC−MS(方法1):R
t=1.24分;MS(ESIpos):m/z=685(M+H)
+。
【0428】
中間体27
(1S,2R)−1−アミノ−2−フェニル−N−プロピルシクロプロパンカルボキサミドトリフルオロアセテート
【化436】
[この文献は図面を表示できません]
表題の化合物は、市販の(1S,2R)−1−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−2−フェニルシクロプロパンカルボン酸とn−プロピルアミンとをO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロリン酸塩(HATU)の存在下でカップリングすること、およびトリフルオロ酢酸での引き続くBoc脱離によって調製した(収率:両方の段階にまたがって理論値の85%)。
HPLC(方法6):R
t=1.2分;
LC−MS(方法1):R
t=0.52分;MS(ESIpos):m/z=219(M+H)
+。
【0429】
中間体28
エチル(1S,2R)−1−アミノ−2−フェニルシクロプロパンカルボキシレートトリフルオロアセテート
【化437】
[この文献は図面を表示できません]
表題の化合物を、標準的な方法によって、市販の(1S,2R)−1−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−2−フェニルシクロプロパンカルボン酸とエタノールとのエステル化、および引き続くトリフルオロ酢酸によるBoc脱離によって調製した。
LC−MS(方法1):R
t=0.50分;MS(ESIpos):m/z=206(M+H)
+。
【0430】
中間体29
4−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)−2,2−ジメチルブタン酸
【化438】
[この文献は図面を表示できません]
44mlの飽和炭酸水素ナトリウム溶液中の1.39g(8.95mmol)のN−メトキシカルボニルマレイミドの溶液に、0℃fr、1.5g(8.95mmol)の4−アミノ−2,2−ジメチル酪酸を添加し、その混合物を40分間撹拌した。引き続き、冷却槽を、取り除き、その反応混合物をさらに1時間撹拌した。氷で冷却しながら、次に、反応混合物を、硫酸を添加することによってpH3に調節し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥して、濃縮した。1.17g(79%という純度,理論値の49%)の表題の化合物を得た。
LC−MS(方法1):R
t=0.64分;m/z=212(M+H)
+。
【0431】
中間体30
tert−ブチル2−[4−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)−2,2−ジメチルブタノイル]ヒドラジンカルボン酸塩
【化439】
[この文献は図面を表示できません]
2mlのTHF中の50mg(237μmol)の4−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)−2,2−ジメチルブタン酸の溶液に、0℃で、最初に26μl(237μmol)の4−メチルモルホリンおよび次いで31μl(237μmol)のクロロギ酸イソブチルを添加した。冷却槽を取り除き、およびRTでさらに15分撹拌した後、31.3mg(237μmol)のtert−ブチルオキシカルボニルヒドラジドを添加した。その反応混合物を一晩撹拌し、次いで濃縮した。その残渣を分取HPLCによって精製した。50.8mg(理論値の66%)の表題の化合物を得た。
LC−MS(方法1):R
t=0.71分;m/z=324(M−H)
−.
【0432】
中間体31
4−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)−2,2−ジメチルブタンヒドラジドトリフルオロアセテート
【化440】
[この文献は図面を表示できません]
50mg(154mmol)のtert−ブチル2−[4−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)−2,2−ジメチルブタノイル]ヒドラジンカルボン酸塩を、2mlのジクロロメタン中に溶解し、0.4mlのトリフルオロ酢酸を添加した。その反応混合物を、RTで30分間撹拌し、次いで濃縮した。55.2mg(93%の純度,理論値の99%)の表題の化合物を得た。
LC−MS(方法1):R
t=0.36分;m/z=226(M+H)
+。
【0433】
中間体32
アダマンタン−1−イルメチルN−(tert−ブトキシカルボニル)−L−フェニルアラニナート
【化441】
[この文献は図面を表示できません]
25mlのジクロロメタン中の500mg(1.89mmol)のN−Boc−L−フェニルアラニンの溶液に、RTで、1192mg(6.2mmol)のEDC、578μl(4.1mmol)のトリエチルアミン、345mg(2.8mmol)のDMAPおよび345mg(2.1mmol)の1−アダマンチルメタノールを添加した。その反応混合物を一晩撹拌し、次いで50mlのジクロロメタンで希釈し、連続して10%のクエン酸水溶液、水および飽和塩化ナトリウム溶液を用いて洗浄した。この有機相を、硫酸マグネシウム上で乾燥して、次いで濃縮して、その残渣を分取HPLCによって精製した。769mg(理論値の90%)の表題の化合物を得た。
LC−MS(方法2):R
t=1.84分;m/z=414(M+H)
+。
【0434】
中間体33
アダマンタン−1−イルメチルL−フェニルアラニナートヒドロクロライド
【化442】
[この文献は図面を表示できません]
769mg(1.86mmol)のアダマンタン−1−イルメチルN−(tert−ブトキシカルボニル)−L−フェニルアラニナート(中間体13)を、ジオキサン中の25mlの4Nの溶液の塩化水素中に溶解し、RTで1時間撹拌した。引き続き、その反応混合物を濃縮して、その残渣を減圧下で乾燥した。619mg(理論値の95%)の表題の化合物を得た。
LC−MS(方法1):R
t=0.82分;m/z=314(M+H)
+。
【0435】
中間体34
N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−1−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−1−オキソ−3−フェニルプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化443】
[この文献は図面を表示できません]
1mlのDMF中の20mg(29μmol)のN−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−2−カルボキシ−1−メトキシプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドの溶液に、RTで,15.3μl(88μmol)のN,N−ジイソプロピルエチルアミン、6.7mg(44μmol)のHOBtおよび6.7mg(35μmol)のEDCを添加し、その混合物を30分間撹拌した。引き続き、10.1mg(32μmol)のアダマンタン−1−イルL−フェニルアラニナートヒドロクロライドを添加した。一晩撹拌した後、その反応混合物を、分取HPLCを介して、直接、その成分に分けた。27.5mg(理論値の93%)の表題の化合物を得た。LC−MS(方法1):R
t=1.70分;m/z=980(M+H)
+。
【0436】
中間体35
N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−1−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−1−オキソ−3−フェニルプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドトリフルオロアセテート
【化444】
[この文献は図面を表示できません]
27.5mg(28μmol)のN−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−1−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−1−オキソ−3−フェニルプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドを、1.8mlのジクロロメタン中に溶解し、361μlのTFAを添加した。その反応混合物を、30分間撹拌し、次いで濃縮した。その残渣を水の中に採取して、凍結乾燥した。22.7mg(理論値の81%)の表題の化合物を得た。
LC−MS(方法1):R
t=1.14分;m/z=880(M+H)
+。
【0437】
中間体36
tert−ブチル(2S)−1−(ベンジルオキシ)−3−フェニルプロパン−2−イルカルバメート
【化445】
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アルゴン雰囲気下で、500mg(1.99mmol)のN−Boc−L−フェニルアラニノールを、5mlのDMF中に溶解し、0℃まで冷却した。引き続き、灯油中の水素化ナトリウムの60%懸濁液を添加した。この反応混合物を、ガスの発生が終わるまで撹拌し、次いで260μl(2.19mmol)の臭化ベンジルを添加した。冷却槽を取り除いて、その反応混合物を、RTで2時間撹拌した。その後、その反応混合物を濃縮して、その残渣を氷水中に採取し、その混合物をジクロロメタンで抽出した。この有機相を、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し,硫酸マグネシウム上で乾燥して、濃縮した。その残渣を、分取HPLCによって精製した。226mg(理論値の33%)の表題の化合物を得た。
LC−MS(方法1):R
t=1.28分;m/z=342(M+H)
+。
【0438】
中間体37
(2S)−1−(ベンジルオキシ)−3−フェニルプロパン−2−アミンヒドロクロライド
【化446】
[この文献は図面を表示できません]
220mg(644μmol)のtert−ブチル(2S)−1−(ベンジルオキシ)−3−フェニルプロパン−2−イルカルバメートを、ジオキサンに含有される、11mlの4N溶液の塩化水素に溶解して、RTで1時間撹拌した。次いで、その反応混合物を濃縮して、その残渣を減圧下で乾燥した。138mg(理論値の77%)の表題の化合物を得た。
LC−MS(方法1):R
t=0.65分;m/z=242(M+H)
+。
【0439】
中間体38
N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−1−(ベンジルオキシ)−3−フェニルプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化447】
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1mlのDMFに含有される20mg(29μmol)のN−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−2−カルボキシ−1−メトキシプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドの溶液に、RTで、15.3μl(88μmol)のN,N−ジイソプロピルエチルアミン、6.7mg(44μmol)のHOBtおよび6.7mg(35μmol)のEDCを添加して、その混合物を30分間撹拌した。引き続き、7.8mg(32μmol)の(2S)−1−(ベンジルオキシ)−3−フェニルプロパン−2−アミンヒドロクロライドを添加した。一晩撹拌した後、その反応混合物を、分取HPLCを介してその成分に直接分離した。26mg(理論値の98%)の表題の化合物を得た。
LC−MS(方法1):Rt=1.51分;m/z=909(M+H)+。
【0440】
中間体39
N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−1−(ベンジルオキシ)−3−フェニルプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドトリフルオロアセテート
【化448】
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26mg(29μmol)のN−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−1−(ベンジルオキシ)−3−フェニルプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドを、1.8mlのジクロロメタン中に溶解し、370μlのTFAを添加した。その反応混合物を、RTで30分間撹拌し、次いで濃縮した。その残渣を、水に採取して、凍結乾燥した。26.4mg(定量的)の表題の化合物を得た。
LC−MS(方法1):R
t=0.97分;m/z=809(M+H)
+。
【0441】
中間体40
N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(1S,2R)−1−ヒドロキシ−1−フェニルプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化449】
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10mlのDMFに含有される50mg(70μmol)の中間体26および11mg(70μmol)の(1S,2R)−2−アミノ−1−フェニルプロパン−1−オールを、42mg(0.11μmol)のO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロリン酸塩および25μlのN,N−ジイソプロピルエチルアミンと混合し、その反応混合物をRTで5分間撹拌した。これに続いて濃縮して、分取HPLCによって残滓を精製した。対応する画分を合わせ、濃縮して、高真空下で乾燥した後、49mg(81%)の保護された中間体を得た。引き続き、Boc基を、公知の条件によって、ジクロロメタンに含有されるトリフルオロ酢酸で脱離させた。濃縮の後に、分取HPLCによる表題の化合物の精製を続け、26mg(52%)の表題の化合物を得た。
HPLC(方法12):R
t=1.65分;
LC−MS(方法1):R
t=0.77分;MS(ESIpos):m/z=718(M+H)
+。
【0442】
中間体41
3−{2−[2−(2−アミノエトキシ)エトキシ]エトキシ}プロパン酸トリフルオロアセテート
【化450】
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150mg(541μmol)のtert−ブチル3−{2−[2−(2−アミノエトキシ)エトキシ]エトキシ}プロパノエートを、3mlのジクロロメタン中に溶解し、1.5mlのトリフルオロ酢酸を添加し、その反応混合物をRTで1時間撹拌し、次いで濃縮した。
181mg(理論値の100%)の表題の化合物を得た。
MS(EI):m/z 222(M+H)
+。
【0443】
中間体42
3−(2−{2−[2−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)エトキシ]エトキシ}エトキシ)プロパン酸
【化451】
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186mg(555μmol)の3−{2−[2−(2−アミノエトキシ)エトキシ]エトキシ}プロパン酸トリフルオロアセテートを、2.6mlの飽和炭酸水素ナトリウム溶液中に溶解して、0℃で86mg(555μmol)のN−メトキシカルボニルマレイミドと混合した。その反応混合物を、0℃で40分間、RTで1時間撹拌し、次いで0℃まで再度冷却し、硫酸を用いてpH3に調節し、25mlの酢酸エチルを用いて3×抽出した。合わせた有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥して、濃縮した。126mg(理論値の75%)の表題の化合物を得た。
LC−MS(方法1):R
t=0.53分;m/z=302(M+H)
+。
【0444】
中間体43
tert−ブチル15−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)−4−オキソ−7,10,13−トリオキサ−2,3−ジアザペンタデカン−1−エート
【化452】
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125mg(417μmol)の3−(2−{2−[2−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)エトキシ]エトキシ}エトキシ)プロパン酸を、0℃で2.1mlのTHF中に溶解し、46μl(417mmol)の4−メチルモルホリンおよび54.5μl(417μmol)のクロロギ酸イソブチルと混合した。この氷浴を取り除き、その反応混合物をRTで30分間撹拌した。引き続き、0℃で、55mg(417μmol)のtert−ブチルオキシカルボニルヒドラジドを添加した。反応混合物をRTで一晩温め、濃縮して、分取HPLCによって精製した。
60mg(理論値の33%)の表題の化合物を得た。
LC−MS(方法1):R
t=0.66分;m/z=416(M+H)
+。
【0445】
中間体44
3−(2−{2−[2−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)エトキシ]エトキシ}エトキシ)プロパンヒドラジドトリフルオロアセテート
【化453】
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60mg(145μmol)のtert−ブチル15−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)−4−オキソ−7,10,13−トリオキサ−2,3−ジアザペンタデカン−1−エートを、1mlのジクロロメタン中に溶解し、0.2mlのトリフルオロ酢酸を添加した。その反応混合物を、RTで30分間撹拌し、次いで濃縮した。
62mg(理論値の100%)の表題の化合物を得た。
LC−MS(方法1):R
t=0.35分;m/z=316(M+H)
+。
【0446】
中間体45
ベンジル(1S,2R)−1−アミノ−2−フェニルシクロプロパンカルボキシレートトリフルオロアセテート
【化454】
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表題の化合物を、標準的な方法によって、市販の(1S,2R)−1−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−2−フェニルシクロプロパンカルボン酸を、ベンジルアルコールでエステル化すること、および引き続くトリフルオロ酢酸によるBoc脱離によって調製した。
LC−MS(方法1):R
t=0.72分;MS(ESIpos):m/z=268(M+H)
+。
【0447】
中間体46
N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(1S)−1−カルボキシ−2−フェニルエチル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化455】
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383mg(0.743mmol)のN−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチル−L−バリル−N−[(2R,3S,4S)−1−カルボキシ−2−メトキシ−4−メチルヘキサン−3−イル]−N−メチル−L−バリンアミド(中間体8)を、485mg(0.743mmol)のベンジルN−{(2R,3R)−3−メトキシ−2−メチル−3−[(2S)−ピロリジン−2−イル]プロパノイル}−L−フェニルアラニナートトリフルオロアセテート(中間体12)、424mg(1.114mmol)のO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロリン酸塩および388μlのN,N−ジイソプロピルエチルアミン(15mlのDMF中に含有)と合わせて、その混合物をRTで10分間撹拌した。引き続き、その溶媒を減圧下で除去した。残りの残渣を、酢酸エチル中に採取し、連続して、5%のクエン酸水溶液および飽和炭酸水素ナトリウム溶液を用いる振盪によって抽出した。この有機相を取り出して濃縮し、その残渣を分取HPLCによって精製した。生成物の画分を、合わせて濃縮し、その残渣を高真空下で乾燥した。335mg(理論値の48%)のベンジルエステル中間体を泡状物として得た。
LC−MS(方法1):R
t=1.49分;MS(ESIpos):m/z=922(M+H)
+。
100mg(0.11mmol)のこの中間体を、15mlのメタノール中に採取して、ベンジルエステル基を、活性炭上の10%パラジウムを触媒として用いて標準水素圧下での水素化によって除去した。RTで1時間の攪拌後、その触媒を濾過して、その濾液を減圧下で濃縮した。ジオキサンからの凍結乾燥後、85mg(理論値の94%)の表題の化合物を固体として得た。
HPLC(方法12):R
t=2.4分;
LC−MS(方法1):R
t=1.24分;MS(ESIpos):m/z=832(M+H)
+。
【0448】
中間体47
N−ベンジル−L−トリプトファンアミドトリフルオロアセテート
【化456】
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202mg(0.5mmol)の2,5−ジオキソピロリジン−1−イルN−(tert−ブトキシカルボニル)−L−トリプトファナートおよび45mg(0.42mmol)のベンジルアミンを、10mlのDMF中に溶解し、110μl(630μmol)のN,N−ジイソプロピルエチルアミンを添加した。その反応混合物を、RTで3時間攪拌した。引き続き、その反応混合物を、減圧下で濃縮して、およびその残渣を、シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィー(溶出剤:20:0.5:0.05ジクロロメタン/メタノール/17%のアンモニア水溶液)によって精製した。対応する画分を合わせて、濃縮した。得られた残渣をジエチルエーテルで溶かし、次いで高真空下で乾燥した。引き続き、この残渣を10mlのジクロロメタン中に採取し、3mlの無水トリフルオロ酢酸を添加した。RTで45分間攪拌した後、その混合物を濃縮して、その残渣を分取HPLCによって精製した。高真空下での乾燥後、117mg(両方の段階にわたって理論値の57%)の表題の化合物を得た。
HPLC(方法12):R
t=1.6分;
LC−MS(方法1):R
t=0.66分;MS(ESIpos):m/z=294(M+H)
+。
【0449】
中間体48
(1S,2R)−1−アミノ−2−フェニルシクロプロパンカルボキサミドトリフルオロアセテート
【化457】
[この文献は図面を表示できません]
50mg(180μmol)の市販の(1S,2R)−1−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−2−フェニルシクロプロパンカルボン酸を、5mlのDMFの中に溶解し、94μl(541μmol)のN,N−ジイソプロピルエチルアミン、31mg(270μmol)のN−ヒドロキシスクシンイミドおよび41.5mg(216μmol)のEDCを添加し、次いでその混合物をRTで一晩攪拌した。その反応混合物を次いで濃縮して、その残渣を、ジオキサン中に採取し、71mg(901μmol)の炭酸水素アンモニウムを添加し、次いで、その反応混合物を、RTで3日間静置させた。その反応混合物を、次いで、酢酸エチルおよび水の1:1混合物で希釈した。この有機相を取り出して、硫酸マグネシウム上で乾燥して、濃縮した。得られた残渣を引き続き、3mlのジクロロメタン中に採取して、3mlの無水トリフルオロ酢酸を添加した。RTで1時間攪拌した後、濃縮した。その残渣をペンタンと攪拌し、吸引ろ過して、ジオキサンから凍結乾燥した。この方法では、32mg(両方の段階にまたがって理論値の62%)の表題の化合物を得た。
HPLC(方法6):R
t=0.38分;
LC−MS(方法1):R
t=0.20分;MS(ESIpos):m/z=177(M+H)
+。
【0450】
中間体49
N
α−{(2R,3R)−3−メトキシ−2−メチル−3−[(2S)−ピロリジン−2−イル]プロパノイル}−L−トリプトファンアミドトリフルオロアセテート
【化458】
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表題の化合物を、中間体13の合成と同様に、出発化合物1およびL−トリプトファンアミドヒドロクロライドから調製した。
HPLC(方法5):R
t=1.4分;
LC−MS(方法1):R
t=0.92分;MS(ESIpos):m/z=473(M+H)
+。
【0451】
中間体50
4−ニトロフェニル 2−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)エチルカルバマート
【化459】
[この文献は図面を表示できません]
アルゴン下で、813mg(3.1mmol)のトリフェニルホスフィンを25mlのTHF中に溶解し、−70℃に冷却した。627mg(3.1mmol)のジイソプロピルアゾジカルボキシラートを滴下後、混合物を5分間攪拌した。その後、5mlのTHFに溶解した500mg(3.1mmol)のtert−ブチル2−アミノエチルカルバマートを滴下し、反応混合物を−70℃でさらに5分間攪拌した。次に、1mlのTHFに溶解した136.6mg(1.55mmol)の2、2−ジメチル−1−プロパノールおよび301mg(3.1mmol)のマレイミドを加え、反応混合物を−70℃でさらに10分間攪拌し、混合物をRTに暖めた。RTでさらに16時間攪拌後、溶媒を減圧下で除去し、残渣を分取HPLCを使って精製した。これにより、463mg(62%)の保護中間体を得た。
標準条件下でBoc保護基を除去後、652mgの1−(2−アミノエチル)−1H−ピロール−2,5−ジオンをトリフルオロアセタートとして得た。
【0452】
112.9mg(543μmol)のニトロフェニルクロロホルマートを30mlのTHF中に溶解し、100mg(271.6μmol)の1−(2−アミノエチル)−1H−ピロール−2,5−ジオントリフルオロアセタートを添加後、混合物をRTで30分間攪拌した。混合物を濾過し、濾液を濃縮乾固後、ジエチルエーテルを使ってスラリー化した。吸引濾過および乾燥後、60mg(理論値の95%)の標記化合物を得た。
HPLC(方法5):Rt=0.65分;
LC−MS(方法1):Rt=0.74分;MS(ESIpos):m/z=306(M+H)+。
【0453】
中間体51
(1S)−2−フェニル−1−(5−フェニル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)エタンアミントリフルオロアセタート
【化460】
[この文献は図面を表示できません]
最初に、200mg(0.75mmol)のN−(tert−ブトキシカルボニル)−L−フェニルアラニンを0℃で5.5mlのジクロロメタンに添加し、128mg(0.79mmol)の1,1’−カルボニルジイミダゾールを加えた。30分後、103mg(0.75mmol)のベンゾイルヒドラジドを添加した。さらに0℃で45分後、最後に、500mg(1.5mmol)の炭素テトラブロミドおよび395mg(1.5mmol)のトリフェニルホスフィンを添加した。反応混合物を、最初、0℃で2時間、次に、RTで一晩攪拌した。その後、混合物をロータリーエバポレーターで濃縮し、残渣を高真空下乾燥した。得られた粗生成物を分取HPLCで精製した。217mg(理論値の78%)のBoc保護中間体のtert−ブチル(1S)−2−フェニル−1−(5−フェニル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)エチルカルバマートを得た。
LC−MS(方法12):R
t=1.15分;MS(ESIpos):m/z=366(M+H)
+。
【0454】
217mg(0.59mmol)の前記中間体を3mlのジクロロメタンに溶解し、0.6mlのトリフルオロ酢酸を加え、混合物をRTで30分間攪拌した。その後、反応混合物を減圧下濃縮した。残った反応混合物を残渣をさらに減圧下乾燥後、ジオキサンから凍結乾燥した。この結果、214mg(理論値の90%)の標記化合物を得た。
LC−MS(方法11):R
t=0.62分;MS(ESIpos):m/z=266(M+H)
+。
【0455】
中間体52
(1R)−2−フェニル−1−(5−フェニル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)エタンアミントリフルオロアセタート
【化461】
[この文献は図面を表示できません]
最初に、200mg(0.75mmol)のN−(tert−ブトキシカルボニル)−D−フェニルアラニンを0℃で5.5mlのジクロロメタンに加え、これに、128.3mg(0.79mmol)の1,1’−カルボニルジイミダゾールを加えた。30分後、103mg(0.75mmol)のベンゾイルヒドラジドを加えた。さらに0℃で45分後、最終的に、500mg(1.5mmol)の炭素テトラブロミドおよび395mg(1.5mmol)のトリフェニルホスフィンを加えた。反応混合物を、最初、0℃で2時間、続いて、RTで一晩攪拌した。その後、混合物をロータリーエバポレーターで濃縮し、残渣を高真空下乾燥した。得られた粗生成物を分取HPLCにより精製した。219mg(理論値の80%)のBoc保護中間体のtert−ブチル(1R)−2−フェニル−1−(5−フェニル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)エチルカルバマートを得た。
LC−MS(方法2):R
t=1.36分;MS(ESIpos):m/z=366(M+H)
+。
【0456】
219mg(0.6mmol)の前記中間体を3mlのジクロロメタン中に溶解し、0.6mlのトリフルオロ酢酸を加え、混合物をRTで30分間攪拌した。その後、反応混合物を減圧下で濃縮した。残りの反応混合物残渣を減圧下でさらに乾燥した後、ジオキサンから凍結乾燥した。この結果、196mg(理論値の86%)の標記化合物を固体として得た。
HPLC(方法10):R
t=2.41分。
【0457】
中間体53
(2S)−1−(ベンジルスルホニル)−3−フェニルプロパン−2−アミン
【化462】
[この文献は図面を表示できません]
最初に、200mg(1.13mmol)の(4S)−4−ベンジル−1,3−オキサゾリジン−2−オンを3mlのtert−ブタノールに加え、280mg(2.26mmol)のベンジルメルカプタンを加えた。その後、混合物を2日間加熱還流した。次に、反応混合物をロータリーエバポレーターで濃縮し、得られた(2S)−1−(ベンジルスルファニル)−3−フェニルプロパン−2−アミン中間体を、その後、後処理無しで直接変換した。
HPLC(方法10):R
t=2.63分
LC−MS(方法1):R
t=0.67分;MS(ESIpos):m/z=258(M+H)
+。
【0458】
上記で得られた粗製中間体を2mlの30%過酸化水素溶液および5mlのギ酸に溶解し、混合物をRTで12時間混合した。その後、反応混合物を飽和硫酸ナトリウム溶液に加え、酢酸エチルで3回抽出した。有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧下濃縮した。得られた粗生成物を分取HPLCにより精製した。これにより、343mg(理論値の61%)の標記化合物を得た。
HPLC(方法10):R
t=2.40分;
LC−MS(方法12):R
t=0.65分;MS(ESIpos):m/z=290(M+H)
+。
【0459】
中間体54
(2S,3E)−1,4−ジフェニルブタ−3−エン−2−アミン
【化463】
[この文献は図面を表示できません]
552.7mg(9.85mmol)の水酸化カリウムをメタノールに溶解し、1.1gの中性の酸化アルミニウムに吸着させ、高真空下乾燥した。240mg(0.82mmol)の(2S)−1−(ベンジルスルホニル)−3−フェニルプロパン−2−アミンおよび上記で調製された酸化アルミニウム上の1.56gの水酸化カリウムの、6.2mlのn−ブタノール中溶液に、5〜10℃で307μl(3.3mmol)のジブロモジフルオロメタンを滴下した。反応混合物をRTで2時間攪拌した後、セライトを通して濾過し、残渣をジクロロメタンで充分に洗浄した。濾液を濃縮し、得られた残渣を減圧下乾燥した。得られた粗生成物を分取HPLCで精製した。98mg(理論値の35%)のE/Zジアステレオマー比率4:1の標記化合物を得た。
HPLC(方法10):R
t=2.46分;
LC−MS(方法12):R
t=0.75分;MS(ESIpos):m/z=224(M+H)
+。
【0460】
得られたE/Zジアステレオマー混合物を2mlのエタノールおよび0.2mlのN,N−ジイソプロピルエチルアミンに溶解し、HPLCを使ってキラル相を分離した[カラム:Daicel Chiral pak AD−H、5μM250mMx20mm、溶出剤:ヘキサン/(エタノール+0.2%ジエチルアミン)50:50v/v;UV検出:220nm;温度:30℃]。該当する画分をロータリーエバポレーターで濃縮し、残渣を減圧下乾燥して、45mgの標記化合物を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=2.62−2.83(m,2H),3.52−3.71(m,1H),6.18−6.30(m,1H),6.34−6.46(m,1H),6.98−7.57(m,10H)[これ以外のシグナルは溶媒のピークで隠された]。
【0461】
中間体55
N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(5−フェニル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドトリフルオロアセタート
【化464】
[この文献は図面を表示できません]
20mg(29μmol)のN−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−2−カルボキシ−1−メトキシプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドを1mlのDMFに溶解し、13.3mg(35μmol)のHATUおよび15.3μl(88μmol)のN,N−ジイソプロピルエチルアミンを加え、混合物をRTで30分攪拌した。その後、12.2mg(32μmol)の(1S)−2−フェニル−1−(5−フェニル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)エタンアミントリフルオロアセタートを添加した。反応混合物をRTで一晩攪拌した後、分取HPLCで分離した。これにより、22mg(理論値の81%)のN−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(5−フェニル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドを得た。
LC−MS(方法12):R
t=1.45分;MS(ESIpos):m/z=933(M+H)
+。
【0462】
その後、BOC保護基をトリフルオロ酢酸で除去することにより、22.4mg(理論値の98%)の標記化合物を得た。
LC−MS(方法11):R
t=0.85分;MS(ESIpos):m/z=833(M+H)
+。
【0463】
中間体56
N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1R)−2−フェニル−1−(5−フェニル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドトリフルオロアセタート
【化465】
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N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1R)−2−フェニル−1−(5−フェニル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドを、中間体55の合成と同様にして、20mg(29μmol)のN−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−2−カルボキシ−1−メトキシプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドと、12.2mg(32μmol)の(1R)−2−フェニル−1−(5−フェニル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)エタンアミントリフルオロアセタートとの反応により調製した。
収量:17mg(理論値の64%)
HPLC(方法10):R
t=3.74分;
LC−MS(方法1):R
t=1.45分;MS(ESIpos):m/z=933(M+H)
+。
【0464】
その後、BOC保護基をトリフルオロ酢酸で除去することにより、17.1mg(理論値の99%)の標記化合物を得た。
HPLC(方法10):R
t=2.55分;
LC−MS(方法11):R
t=0.85分;MS(ESIpos):m/z=833(M+H)
+。
【0465】
中間体57
N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−1−(ベンジルスルホニル)−3−フェニルプロパン−2−yl]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドトリフルオロアセタート
【化466】
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N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−1−(ベンジルスルホニル)−3−フェニルプロパン−2−yl]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドを、中間体55の合成と同様にして、20mg(29μmol)のN−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−2−カルボキシ−1−メトキシプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドと、9.3mg(20μmol)の(2S)−1−(ベンジルスルホニル)−3−フェニルプロパン−2−アミンとの合成により調製した。
収量:19.2mg(理論値の68%)
HPLC(方法10):R
t=3.5分;
LC−MS(方法12):R
t=1.41分;MS(ESIpos):m/z=957(M+H)
+。
【0466】
その後、BOC保護基をトリフルオロ酢酸で除去することにより、19.3mg(理論値の99%)の標記化合物を得た。
HPLC(方法10):R
t=2.52分;
LC−MS(方法1):R
t=0.86分;MS(ESIpos):m/z=857(M+H)
+。
【0467】
中間体58
N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S,3E)−1,4−ジフェニルブタ−3−エン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドトリフルオロアセタート
【化467】
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N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S,3E)−1,4−ジフェニルブタ−3−エン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドを、中間体55の合成と同様にして、20mg(29μmol)のN−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−2−カルボキシ−1−メトキシプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドと、7.1mg(32μmol)の(2S,3E)−1,4−ジフェニルブタ−3−エン−2−アミンとの反応により調製した。
収量:15.1mg(理論値の58%)
HPLC(方法10):R
t=4.2分;
LC−MS(方法12):R
t=1.51分;MS(ESIpos):m/z=891(M+H)
+。
【0468】
その後、BOC保護基をトリフルオロ酢酸で除去することにより、15.7mg(理論値の99%)の標記化合物を得た。
HPLC(方法10):R
t=2.62分;
LC−MS(方法12):R
t=0.97分;MS(ESIpos):m/z=791(M+H)
+。
【0469】
中間体61
N−(3−カルボキシプロピル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−{[(1S,2R)−1−(1,2−オキサジナン−2−イルカルボニル)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化468】
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50mg(0.054mmol)のN−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−{[(1S,2R)−1−(1,2−オキサジナン−2−イルカルボニル)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドトリフルオロアセタート(中間体16)を8mlのジオキサン/水に溶解し、70ml(0.108mmol)の4−オキソブタン酸の水中15%溶液を加えた。その後、反応混合物を100℃で1時間攪拌した。RTに冷却後、3.7mg(0.059mmol)のナトリウムシアノボロヒドリドを加え、混合物を約300μlの0.1N塩酸を加えてpHを3に調節した。次に、反応混合物を100℃でさらに2時間攪拌した。冷却後、別の70ml(0.108mmol)の15%の4−オキソブタン酸溶液を加え、反応混合物を、再度、100℃で1時間攪拌した。その後、追加の3.7mg(0.059mmol)のナトリウムシアノボロヒドリドを添加し、約300μlの0.1N塩酸を使って調節して、pHを3に戻し、反応混合物を100℃でさらに2時間攪拌した。変換がまだ不完全な場合には、この手順を3回繰り返した。最後に反応混合物を濃縮し、残渣を分取HPLCで精製した。この結果、32mg(理論値の65%)の標記化合物を無色発泡体の形で得た。
HPLC(方法5):R
t=1.64分;
LC−MS(方法9):R
t=4.76分;MS(ESIpos):m/z=899(M+H)
+
1H NMR(500MHz,DMSO−d
6):δ=8.95および8.8(2m,1H),8.88および8.65(2s,1H),7.4−7.1(m,5H),5.0,4.78,4.65および4.55(4m,2H),4.1−3.7(m,5H),3.32,3.29,3.20,3.12,3.1および3.0(6s,9H),2.75(m,2H),2.63(t,1H),2.4−2.2(m,4H),2.1−1.2(m,12H),1.2−0.8(m,16H),0.75(m,3H)[これら以外のシグナルは、H
2OおよびDMSOピークで隠された]。
【0470】
中間体62
N−(3−カルボキシプロピル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−{[(2S)−1−(1,2−オキサジナン−2−イル)−1−オキソ−3−フェニルプロパン−2−イル]アミノ}−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化469】
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中間体61の合成と同様にして、標記化合物を、50mgのN−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−{[(2S)−1−(1,2−オキサジナン−2−イル)−1−オキソ−3−フェニルプロパン−2−イル]アミノ}−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドトリフルオロアセタート(中間体14)と、4−オキソブタン酸との反応により調製した。
収量:34mg(理論値の70%)
HPLC(方法5):R
t=1.64分;
LC−MS(方法9):R
t=4.77分;MS(ESIpos):m/z=887(M+H)
+。
【0471】
中間体63
N−(4−カルボキシベンジル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−{[(1S,2R)−1−(1,2−オキサジナン−2−イルカルボニル)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化470】
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標記化合物を、15mgのN−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−{[(1S,2R)−1−(1,2−オキサジナン−2−イルカルボニル)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドトリフルオロアセタート(中間体16)と、4−ホルミル安息香酸との反応により、中間体61の合成と同様にして調製した。
収量:7.5mg(理論値の48%)
HPLC(方法5):R
t=1.75分;
LC−MS(方法1):R
t=0.97分;MS(ESIpos):m/z=947(M+H)
+。
【0472】
中間体64
N−(5−カルボキシペンチル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−{[(1S,2R)−1−(1,2−オキサジナン−2−イルカルボニル)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化471】
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10mg(0.011mmol)のN−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−{[(1S,2R)−1−(1,2−オキサジナン−2−イルカルボニル)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドトリフルオロアセタート(中間体16)を2mlのジオキサン/水に溶解し、2.8mg(0.022mmol)の6−オキソヘキサン酸を加えた。その後、反応混合物を100℃で1時間攪拌した。RTに冷却後、0.75mg(0.012mmol)のナトリウムシアノボロヒドリドを加え、混合物に0.1N塩酸を加えてpH:3に調節した後、反応混合物を100℃でさらに1時間攪拌した。冷却後、追加の2.8mg(0.022mmol)の6−オキソヘキサン酸を添加し、反応混合物を再度100℃で1時間攪拌した。追加の0.75mg(0.012mmol)のナトリウムシアノボロヒドリドを加えた後、0.1N塩酸を添加してpHを3に戻した。その後、反応混合物を100℃でさらに1時間攪拌した。その後、この手続きを3回繰り返した。最後に反応混合物を濃縮して、粗生成物を分取HPLCで精製した。これにより、6.4mg(理論値の64%)の標記化合物を、無色発泡体の形で得た。
HPLC(方法5):R
t=1.68分;
LC−MS(方法9):R
t=4.86分;MS(ESIpos):m/z=927(M+H)
+。
【0473】
中間体65
N−(2−アミノエチル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−{[(2S)−1−(1,2−オキサジナン−2−イル)−1−オキソ−3−フェニルプロパン−2−イル]アミノ}−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドビストリフルオロアセタート
【化472】
[この文献は図面を表示できません]
68mgのN−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−{[(2S)−1−(1,2−オキサジナン−2−イル)−1−オキソ−3−フェニルプロパン−2−イル]アミノ}−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドトリフルオロアセタート(中間体14)を、tert−ブチル2−オキソエチルカルバマートと反応させた後、Boc保護基をトリフルオロ酢酸で除去して、標記化合物を調製した。
収量:49mg(2段の反応を合わせて理論値の62%)
HPLC(方法5):R
t=1.58分;
LC−MS(方法2):R
t=1.05分;MS(ESIpos):m/z=844(M+H)
+
1H NMR(600MHz,DMSO−d
6):δ=8.25(m,1H),8.45および8.15(2d,1H),7.65−7.55(m,3H),7.23−7.1(m,5H),5.12および4.95(2m,1H),4.72および4.62(2m,1H),4.6および4.52(2t,1H),4.2−3.8(m,4H),3.7(d,1H),3.23,3.20,3.19,3.18,3.03および2.98(6s,9H),3.0−2.7(m,6H),2.4−1.2(m,15H),1.05,1.0,0.88および0.82(4d,6H),0.92(m,6H),0.73(m,6H)[これら以外のシグナルは、H
2Oのピークで隠された]。
【0474】
中間体66
N−(3−アミノプロピル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−{[(1S,2R)−1−(1,2−オキサジナン−2−イルカルボニル)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化473】
[この文献は図面を表示できません]
標記化合物を、25mg(0.027mmol)のN−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−{[(1S,2R)−1−(1,2−オキサジナン−2−イルカルボニル)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドトリフルオロアセタート(中間体16)と、ベンジル3−オキソプロピルカルバマートとの反応、およびその後のZ保護基の水素添加脱離(エタノール溶媒中で、10%パラジウム炭素を触媒として使って)により、中間体65の合成と同様にして調製した。
収量:11mg(2段反応の理論値の41%)
HPLC(方法5):R
t=1.53分;
LC−MS(方法1):R
t=0.72分;MS(ESIpos):m/z=870(M+H)
+。
【0475】
中間体67
N−(3−カルボキシプロピル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−1−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−1−オキソ−3−フェニルプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化474】
[この文献は図面を表示できません]
26mg(26μmol)のN−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−1−(アダマンタン−1−イルメトキシ)−1−オキソ−3−フェニルプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドトリフルオロアセタート、および33.9μLの15%スクシンアルデヒド酸水溶液(53μmol)を957μLの1:1−ジオキサン/水混合物に溶解し、100℃で1時間加熱した。短時間冷却の後、1.81mg(29μmol)のナトリウムシアノボロヒドリドを添加した。0.1N塩酸を加えて、反応混合物のpHを3に調節し、混合物を100℃でさらに2時間加熱した。同量のスクシンアルデヒド酸溶液、ナトリウムシアノボロヒドリドおよび塩酸を再度添加した後、混合物をもう一度100℃で2時間加熱した。その後、反応混合物を、分取HPLCを使って、成分に直接分離した。これにより、18.5mg(理論値の73%)の標記化合物を得た。
LC−MS(方法1):R
t=1.17分;m/z=967(M+H)
+。
【0476】
中間体68
N−(3−カルボキシプロピル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−1−(ベンジルオキシ)−3−フェニルプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化475】
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24mg(26μmol)のN−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−1−(ベンジルオキシ)−3−フェニルプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドトリフルオロアセタート、および33.7μLの15%スクシンアルデヒド酸水溶液(52μmol)を、953μLの1:1−ジオキサン/水混合物に溶解し、100℃で1時間加熱した。短時間の冷却後、1.80mg(29μmol)のナトリウムシアノボロヒドリドを加えた後、0.1N塩酸を加えて反応混合物のpHを3に調節し、混合物を100℃でさらに2時間加熱した。再度、同量のスクシンアルデヒド酸溶液、ナトリウムシアノボロヒドリドおよび塩酸を添加後、混合物を、もう一度、100℃で2時間加熱した。その後、反応混合物を、分取HPLCを使って直接成分に分離した。これにより、15.2mg(理論値の65%)の標記化合物を得た。
LC−MS(方法1):R
t=1.01分;m/z=895(M+H)
+。
【0477】
中間体69
N−(3−カルボキシプロピル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−1−(ベンジルオキシ)−1−オキソ−3−フェニルプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化476】
[この文献は図面を表示できません]
53mg(84μmol)のN−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]−N−メチル−L−バリル−N−[(2R,3S,4S)−1−カルボキシ−2−メトキシ−4−メチルヘキサン−3−イル]−N−メチル−L−バリンアミド(中間体4)、および45mg(84μmol)のベンジルN−{(2R,3R)−3−メトキシ−2−メチル−3−[(2S)−ピロリジン−2−イル]プロパノイル}−L−フェニルアラニナートトリフルオロアセタート(中間体12)を2mlのDMFに溶解し、19μlのN,N−ジイソプロピルエチルアミン、14mg(92μmol)のHOBtおよび17.6mg(92μmol)のEDCを添加し、混合物をRTで一晩攪拌した。その後、反応混合物を濃縮し、残渣を分取HPLCで精製した。この結果、59mg(理論値の68%)のFmoc−保護中間体N−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−1−(ベンジルオキシ)−1−オキソ−3−フェニルプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドを得た。
LC−MS(方法1):R
t=1.55分;m/z=1044(M+H)
+。
【0478】
57mg(0.055mmol)のこの中間体を5mlのDMF中の1.2mlのピペリジンで処理し、Fmoc保護基を除去した。分取HPLCを使った濃縮と精製後、39mg(理論値の76%)の遊離アミン中間体N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−1−(ベンジルオキシ)−1−オキソ−3−フェニルプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドをトリフルオロアセタートとして得た。
HPLC(方法5):R
t=1.9分;
LC−MS(方法1):R
t=1.01分;m/z=822(M+H)
+。
【0479】
37mg(0.045mmol)のこの中間体を5mlのジオキサン/水に溶解し、中間体66化合物の調製と同様に、ナトリウムシアノボロヒドリドの存在下、15%の4−オキソブタン酸水溶液と反応させた。16mg(理論値の39%)の標記化合物を無色発泡体の形で得た。
HPLC(方法6):R
t=2.1分;
LC−MS(方法1):R
t=1.01分;MS(ESIpos):m/z=908(M+H)
+。
【0480】
中間体70
N−(3−カルボキシプロピル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S,3S)−1−(ベンジルオキシ)−1−オキソ−3−フェニルブタン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化477】
[この文献は図面を表示できません]
最初に、中間体14で記載の合成と同様に、中間体4および26から出発して、アミン化合物N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S,3S)−1−(ベンジルオキシ)−1−オキソ−3−フェニルブタン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドを調製した。
【0481】
30mg(0.032mmol)のこの化合物を6mlのジオキサン/水に溶解し、41μL(0.063mmol)の15%の4−オキソブタン酸水溶液を加えた。その後、反応混合物を100℃で1時間攪拌した。RTに冷却後、2.2mg(0.035mmol)のナトリウムシアノボロヒドリドを加え、約300μlの0.1N塩酸を加えることにより、混合物のpHを3に調節した。次いで、反応混合物を100℃でさらに2時間攪拌した。冷却後、追加の41μL(0.063mmol)の15%の4−オキソブタン酸溶液を加え、反応混合物を、再度、100℃で1時間攪拌した後、追加の2.2mg(0.035mmol)のナトリウムシアノボロヒドリドを添加し、約300μlの0.1N塩酸を使ってpHを3に戻した。その後、反応混合物を100℃でさらに2時間攪拌した。変換がそれでも不完全の場合は、この手続きを、3回繰り返した。最後に反応混合物を濃縮し、粗生成物を分取HPLCで精製した。この結果、24mg(理論値の82%)の標記化合物を無色発泡体の形で得た。
HPLC(方法5):R
t=1.9分;
LC−MS(方法9):R
t=5.15分;MS(ESIpos):m/z=922(M+H)
+。
【0482】
中間体71
N−(3−カルボキシプロピル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−3−{[(2S)−1−メトキシ−1−オキソ−3−フェニルプロパン−2−イル]アミノ}−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化478】
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最初に、中間体14に記載の合成と同様に、中間体4および39から出発して、アミン化合物N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−3−{[(2S)−1−メトキシ−1−オキソ−3−フェニルプロパン−2−イル]アミノ}−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドを調製した。
【0483】
次に、中間体61の調製と同様に、7mg(0.009mmol)のこの化合物を使って、ナトリウムシアノボロヒドリドの存在下、4−オキソブタン酸と反応させて、2mg(理論値の22%)の標記化合物を無色発泡体の形で得た。
HPLC(方法6):R
t=1.9分;
LC−MS(方法2):R
t=1.06分;MS(ESIpos):m/z=832(M+H)
+。
【0484】
中間体72
N−(3−カルボキシプロピル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−1−(ベンジルオキシ)−3−(1H−インドール−3−イル)−1−オキソプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化479】
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212mg(411μmol)のN−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチル−L−バリル−N−[(2R,3S,4S)−1−カルボキシ−2−メトキシ−4−メチルヘキサン−3−イル]−N−メチル−L−バリンアミド(中間体8)および237mg(411μmol)のベンジル−N−{(2R,3R)−3−メトキシ−2−メチル−3−[(2S)−ピロリジン−2−イル]プロパノイル}−L−トリプトファナートトリフルオロアセタート(中間体20)を30mlのDMF中に溶解し、188mg(493μmol)のO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファートおよび215μlのN,N−ジイソプロピルエチルアミンを添加した。反応混合物をRTで20時間攪拌後、減圧下濃縮し、残渣を分取HPLCで精製した。生成画分を合わせて、濃縮し、残渣を高真空下乾燥した。これにより、315mg(理論値の80%)のBoc保護中間体N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−1−(ベンジルオキシ)−3−(1H−インドール−3−イル)−1−オキソプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドを無色の発泡体として得た。
LC−MS(方法1):R
t=1.45分;m/z=961(M+H)
+。
【0485】
50mg(52μmol)のこの中間体を9mlのジクロロメタン中の1mlのトリフルオロ酢酸で処理して、Boc保護基を除去した。分取HPLCを使って濃縮と精製後、29mg(理論値の57%)の遊離アミン中間体N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−1−(ベンジルオキシ)−3−(1H−インドール−3−イル)−1−オキソプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドをトリフルオロアセタートとして得た。
LC−MS(方法1):R
t=0.99分;m/z=861(M+H)
+。
【0486】
29mg(0.03mmol)のこの中間体を6mlのジオキサン/水に溶解し、39μL(0.059mmol)の15%4−オキソブタン酸水溶液を加えた。その後、反応混合物を100℃で1時間攪拌した。RTに冷却後、2mg(0.033mmol)のナトリウムシアノボロヒドリドを添加し、約300μlの0.1N塩酸を加えることにより混合物のpHを3に調節した。次に、反応混合物を100℃でさらに2時間攪拌した。冷却後、追加の39μL(0.059mmol)の15%の4−オキソブタン酸溶液を加え、反応混合物を、再度、100℃で1時間攪拌した。その後、追加の2mg(0.033mmol)のナトリウムシアノボロヒドリドを添加した後、約300μlの0.1N塩酸を使って、pHを3に戻し、混合物を100℃でさらに2時間攪拌した。その後、反応混合物を半飽和塩化アンモニウム水溶液および酢酸エチルの1:1混合物中に注ぎ込んだ。有機相を取り出し、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥して、濃縮した。残渣を水/アセトニトリルから凍結乾燥して、27mg(理論値の94%)の標記化合物を無色発泡体の形で得た。
HPLC(方法5):R
t=2.2分;
LC−MS(方法9):R
t=5.04分;MS(ESIpos):m/z=947(M+H)
+。
【0487】
中間体73
N−(3−カルボキシプロピル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−({(2S)−1−[ベンジル(メチル)アミノ]−1−オキソ−3−フェニルプロパン−2−イル}アミノ)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化480】
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最初に、中間体14に記載の合成と同様に、中間体4および38から出発して、アミン化合物N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−({(2S)−1−[ベンジル(メチル)アミノ]−1−オキソ−3−フェニルプロパン−2−イル}アミノ)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドを調製した。
【0488】
次に、中間体61の調製と同様に、25mg(0.026mmol)のこの化合物を使って、ナトリウムシアノボロヒドリドの存在下で4−オキソブタン酸と反応させて、13mg(理論値の54%)の標記化合物を無色発泡体の形で得た。
HPLC(方法12):R
t=2.2分;
LC−MS(方法9):R
t=5.01分;MS(ESIpos):m/z=921(M+H)
+。
【0489】
中間体74
N−(3−カルボキシプロピル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−({(1S,2R)−1−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−2−フェニルシクロプロピル}アミノ)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化481】
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50mg(73μmol)のN−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−2−カルボキシ−1−メトキシプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド(中間体26)および28mg(73μmol)のベンジル(1S,2R)−1−アミノ−2−フェニルシクロプロパンカルボキシラートトリフルオロアセタート(中間体45)を5mlのDMFに溶解し、42mg(110μmol)のO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファートおよび38μlのN,N−ジイソプロピルエチルアミンを添加した。反応混合物をRTで5時間攪拌した後、減圧下濃縮し、残渣を分取HPLCで精製した。生成画分を合わせて、濃縮した。ジオキサン/水から結乾燥後、35mg(理論値の51%)のBoc保護中間体N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−({(1S,2R)−1−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−2−フェニルシクロプロピル}アミノ)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドを無色の発泡体として得た。
LC−MS(方法1):R
t=1.52分;m/z=934(M+H)
+。
【0490】
N,N,N’,N’
35mgのこの中間体を5mlのジクロロメタン中の1mlのトリフルオロ酢酸で処理し、Boc保護基を除去した。濃縮およびジオキサン/水から凍結乾燥後、34mg(理論値の97%)の遊離アミン中間体N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−({(1S,2R)−1−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−2−フェニルシクロプロピル}アミノ)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドをトリフルオロアセタートとして得た。
LC−MS(方法1):R
t=0.91分;m/z=834(M+H)
+。
【0491】
次に、中間体66の量性と同様に、11mg(0.011mmol)のこの中間体を使って、ナトリウムシアノボロヒドリドの存在下で、4−オキソブタン酸と反応させて2.5mg(理論値の24%)の標記化合物を無色発泡体の形で得た。
HPLC(方法12):R
t=2.2分;
LC−MS(方法9):R
t=5.1分;MS(ESIpos):m/z=920(M+H)
+。
【0492】
中間体75
N−(3−カルボキシプロピル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S,2R)−2−フェニル−1−(プロピルカルバモイル)シクロプロピル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化482】
[この文献は図面を表示できません]
最初に、中間体74で記載の合成と同様に、N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−2−カルボキシ−1−メトキシプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド(中間体26)および(1S,2R)−1−アミノ−2−フェニル−N−プロピルシクロプロパンカルボキサミドトリフルオロアセタート(中間体27)を、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファートの存在下でカップリングさせ、次いで、Boc保護基をトリフルオロ酢酸を使って脱離させることにより、アミン化合物N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S,2R)−2−フェニル−1−(プロピルカルバモイル)シクロプロピル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドを、トリフルオロアセタートとして調製した。
【0493】
次に、中間体61の調製と同様に、14mg(0.016mmol)のこの化合物を使って、ナトリウムシアノボロヒドリドの存在下、4−オキソブタン酸と反応させて11.3mg(理論値の83%)の標記化合物を得た。
HPLC(方法6):R
t=1.9分;
LC−MS(方法2):R
t=1.27分;MS(ESIpos):m/z=871(M+H)
+。
【0494】
中間体76
N−(3−カルボキシプロピル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(1S,2R)−1−(エトキシカルボニル)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化483】
[この文献は図面を表示できません]
最初、中間体46(N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−2−カルボキシ−1−メトキシプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド)と、中間体48(エチル(1S,2R)−1−アミノ−2−フェニルシクロプロパンカルボキシラートトリフルオロアセタート)とを、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファートの存在下でカップリングさせた後、Bocを除去して、出発化合物N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(1S,2R)−1−(エトキシカルボニル)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドトリフルオロアセタートを調製した。
【0495】
次に、中間体61と同様に、70mg(0.079mmol)のこの出発材料を使って、4−オキソブタン酸と反応させて46mg(理論値の68%)の標記化合物を得た。
HPLC(方法6):R
t=1.9分;
LC−MS(方法2):R
t=1.28分;MS(ESIpos):m/z=858(M+H)
+。
【0496】
中間体77
N−(3−カルボキシプロピル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−1−アミノ−1−オキソ−3−フェニルプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化484】
[この文献は図面を表示できません]
最初、中間体75で記載の合成と同様に、N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−2−カルボキシ−1−メトキシプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド(中間体26)およびL−フェニルアラニンアミド塩酸塩を、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファートの存在下でカップリングさせた後、トリフルオロ酢酸を使ってBoc保護基を除去して、アミン化合物N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−1−アミノ−1−オキソ−3−フェニルプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドをトリフルオロアセタートとして調製した。
【0497】
次に、中間体61の調製と同様に、47mg(0.049mmol)のこの化合物を使って、ナトリウムシアノボロヒドリドの存在下で4−オキソブタン酸と反応させて39mg(理論値の96%)の標記化合物を得た。
HPLC(方法6):R
t=1.7分;
LC−MS(方法9):R
t=4.44分;MS(ESIpos):m/z=817(M+H)
+
1H NMR(500MHz,DMSO−d
6):δ=8.95および8.8(2m,1H),8.25および8.0(2d,1H),7.45,7.35および7.0(3s,broad,2H),7.3−7.1(m,5H),4.8−4.4(2m,3H),3.95(m,1H),3.82(m,1H),3.72(d,1H),3.22,3.18,3.15,3.05および3.00(5s,9H),2.85−2.7(m,4H),2.45−1.6(m,12H),1.5−1.2(m,3H),1.1−0.7(m、21H)[これらの他のシグナルは、溶媒のピークに隠された]。
【0498】
中間体78
N−(6−アミノヘキシル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−{[(2S)−1−(1,2−オキサジナン−2−イル)−1−オキソ−3−フェニルプロパン−2−イル]アミノ}−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化485】
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20mg(16μmol)の中間体14の化合物およびベンジル6−オキソヘキシルカルバマートから出発して、2段階の反応の全般で中間体66と同様にしてこの化合物を調製し、メタノール溶媒中で水素添加を行った。
収量:7.6mg(2段階で理論値の55%)
HPLC(方法6):R
t=1.8分;
LC−MS(方法1):R
t=0.7分;MS(ESIpos):m/z=901(M+H)
+。
【0499】
中間体79
N−(3−カルボキシプロピル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−1−(ベンジルアミノ)−1−オキソ−3−フェニルプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化486】
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36mg(43μmol)のN−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(1S)−1−カルボキシ−2−フェニルエチル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド(中間体46)、および4.6mg(43μmol)のベンジルアミンを5mlのDMFに溶解し、7.5μl(88μmol)のN,N−ジイソプロピルエチルアミン、10mg(65μmol)のHOBtおよび10mg(52μmol)のEDCを添加した後、混合物をRTで一晩攪拌した。その後、反応混合物を濃縮し、残渣を分取HPLCで精製した。29mg(理論値の73%)のBoc保護中間体N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−1−(ベンジルアミノ)−1−オキソ−3−フェニルプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドを得た。
LC−MS(方法1):R
t=1.43分;m/z=921(M+H)
+。
【0500】
29mgのこの中間体を、6mlのジクロロメタン中の1mlのトリフルオロ酢酸で処理し、Boc保護基を除去した。濃縮およびジオキサン/水から凍結乾燥後、30mg(定量収量)の遊離アミン中間体N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−1−(ベンジルアミノ)−1−オキソ−3−フェニルプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドをトリフルオロアセタートとして得た。
LC−MS(方法1):R
t=0.95分;m/z=821(M+H)
+。
【0501】
次に、中間体61の調製と同様に、17mg(0.018mmol)のこの中間体を使って、ナトリウムシアノボロヒドリドの存在下で4−オキソブタン酸と反応させ、13mg(理論値の80%)の標記化合物を無色発泡体の形で得た。
HPLC(方法5):R
t=1.7分;
LC−MS(方法9):R
t=4.97分;MS(ESIpos):m/z=907(M+H)
+。
【0502】
中間体80
N−(3−カルボキシプロピル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−1−(ベンジルアミノ)−3−(1H−インドール−3−イル)−1−オキソプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化487】
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最初に、中間体74で記載の合成と同様に、N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−2−カルボキシ−1−メトキシプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド(中間体26)およびN−ベンジル−L−トリプトファンアミドトリフルオロアセタート(中間体47)を、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファートの存在下でカップリングさせた後、トリフルオロ酢酸を使って、Boc保護基を除去して、アミン化合物N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−1−(ベンジルアミノ)−3−(1H−インドール−3−イル)−1−オキソプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドをトリフルオロアセタートとして調製した。
【0503】
次に、中間体61の調製と同様に、10mg(0.01mmol)のこの化合物使って、ナトリウムシアノボロヒドリドの存在下で4−オキソブタン酸と反応させて、2.5mg(理論値の26%)の標記化合物を得た。
HPLC(方法5):R
t=1.7分;
LC−MS(方法2):R
t=1.13分;MS(ESIpos):m/z=946(M+H)
+。
【0504】
中間体81
N−(3−カルボキシプロピル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(1S,2R)−1−カルバモイル−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化488】
[この文献は図面を表示できません]
最初に、中間体74で記載の合成と同様に、N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−2−カルボキシ−1−メトキシプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド(中間体26)および(1S,2R)−1−アミノ−2−フェニルシクロプロパンカルボキサミドトリフルオロアセタート(中間体48)を、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファートの存在下でカップリングさせた後、トリフルオロ酢酸を使ってBoc保護基を除去して、アミン化合物N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(1S,2R)−1−カルバモイル−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドをトリフルオロアセタートとして調製した。
【0505】
次に、中間体61の調製と同様に、14mg(0.0163mmol)のこの化合物を使って、ナトリウムシアノボロヒドリドの存在下で4−オキソブタン酸と反応させて、8mg(理論値の57%)の標記化合物を得た。
HPLC(方法5):R
t=1.6分;
LC−MS(方法9):R
t=4.64分;MS(ESIpos):m/z=829(M+H)
+。
【0506】
中間体82
N−(3−カルボキシプロピル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−1−アミノ−3−(1H−インドール−3−イル)−1−オキソプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化489】
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最初に、中間体69で記載の合成と同様に、N−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]−N−メチル−L−バリル−N−[(2R,3S,4S)−1−カルボキシ−2−メトキシ−4−メチルヘキサン−3−イル]−N−メチル−L−バリンアミド(中間体4)およびN
α−{(2R,3R)−3−メトキシ−2−メチル−3−[(2S)−ピロリジン−2−イル]プロパノイル}−L−トリプトファンアミドトリフルオロアセタート(中間体49)を、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファートの存在下でカップリングさせた後、ピペリジンを使ってFmoc保護基を除去し、アミン化合物N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−1−アミノ−3−(1H−インドール−3−イル)−1−オキソプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドをトリフルオロアセタートとして調製した。
【0507】
次に、中間体61の調製と同様に、78mg(0.088mmol)のこの化合物を使って、ナトリウムシアノボロヒドリドの存在下で4−オキソブタン酸と反応させて、68mg(理論値の90%)の標記化合物を得た。
HPLC(方法5):R
t=1.8分;
LC−MS(方法9):R
t=4.49分;MS(ESIpos):m/z=856(M+H)
+。
【0508】
中間体83
N−(5−カルボキシペンチル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−1−アミノ−3−(1H−インドール−3−イル)−1−オキソプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化490】
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中間体82の化合物と同様に、20mg(26μmol)のN−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−1−アミノ−3−(1H−インドール−3−イル)−1−オキソプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドトリフルオロアセタートから出発して、ナトリウムシアノボロヒドリドの存在下で4−オキソブタン酸と反応させて表記化合物を調製した。
収量:5mg(理論値の25%)
HPLC(方法5):R
t=1.6分;
LC−MS(方法11):R
t=0.72分;MS(ESIpos):m/z=884(M+H)
+。
【0509】
中間体84
N−(3−カルボキシプロピル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−{[(2S)−1−(モルホリン−4−イル)−1−オキソ−3−フェニルプロパン−2−イル]アミノ}−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化491】
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最初に、中間体79、で記載の合成と同様に、N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(1S)−1−カルボキシ−2−フェニルエチル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド(中間体46)およびモルホリンをEDCおよびHOBTの存在下でカップリングさせ、その後、トリフルオロ酢酸を使ってBoc保護基を除去して、アミン化合物N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−{[(2S)−1−(モルホリン−4−イル)−1−オキソ−3−フェニルプロパン−2−イル]アミノ}−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドをトリフルオロアセタートとして調製した。
【0510】
次に、中間体61の調製と同様に、30mg(0.033mmol)のこの化合物を使って、ナトリウムシアノボロヒドリドの存在下で4−オキソブタン酸と反応させて、22mg(理論値の76%)の標記化合物を得た。
HPLC(方法5):R
t=1.6分;
LC−MS(方法9):R
t=4.58分;MS(ESIpos):m/z=887(M+H)
+。
【0511】
中間体85
N−(3−カルボキシプロピル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S,3R)−1−(ベンジルアミノ)−3−ヒドロキシ−1−オキソブタン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化492】
[この文献は図面を表示できません]
最初に、中間体79で記載の合成と同様に、N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(1S)−1−カルボキシ−2−フェニルエチル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド(中間体46)およびN−ベンジル−L−トレオニンアミドトリフルオロアセタートをHATUの存在下でカップリングさせ、その後、トリフルオロ酢酸を使ってBoc保護基を除去して、アミン化合物N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S,3R)−1−(ベンジルアミノ)−3−ヒドロキシ−1−オキソブタン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドをトリフルオロアセタートとして調製した。
【0512】
次に、中間体61の調製と同様に、21mg(0.024mmol)のこの化合物を使って、ナトリウムシアノボロヒドリドの存在下で4−オキソブタン酸と反応させて、20mg(理論値の97%)の標記化合物を得た。
HPLC(方法5):R
t=1.54分;
LC−MS(方法9):R
t=4.49分;MS(ESIpos):m/z=861(M+H)
+。
【0513】
中間体86
N−(3−カルボキシプロピル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−1−tert−ブトキシ−1−オキソ−3−フェニルプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化493】
[この文献は図面を表示できません]
最初に、中間体74で記載の合成と同様に、N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−2−カルボキシ−1−メトキシプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド(中間体26)およびtert−ブチル−L−フェニルアラニナート塩酸塩を、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファートの存在下でカップリングさせ、その後、トリフルオロ酢酸を使ってBoc保護基を除去して、tert−ブチルエステルを得る(ジクロロメタン中でトリフルオロ酢酸と共に40分間攪拌して)ことにより、アミン化合物N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−1−tert−ブトキシ−1−オキソ−3−フェニルプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドをトリフルオロアセタートとして調製した。
【0514】
次に、22mg(0.02mmol)のこの化合物を使って、中間体61の調製と同様に、ナトリウムシアノボロヒドリドの存在下で4−オキソブタン酸と反応させて、16mg(理論値の94%)の標記化合物を得た。
HPLC(方法5):R
t=2.0分;
LC−MS(方法9):R
t=5.05分;MS(ESIpos):m/z=874(M+H)
+。
【0515】
中間体87
N−(3−カルボキシプロピル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−1−tert−ブトキシ−3−(1H−インドール−3−イル)−1−オキソプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化494】
[この文献は図面を表示できません]
230mg(336μmol)のN−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−2−カルボキシ−1−メトキシプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド(中間体26)およびtert−ブチル−L−トリプトファナート塩酸塩から出発して、3段階にわたり中間体86で記載の合成と同様にしてこの化合物を調製した。
収量:95mg(3段階の反応全体で理論値の31%)。
HPLC(方法5):R
t=2.0分;
LC−MS(方法9):R
t=5.05分;MS(ESIpos):m/z=913(M+H)
+。
【0516】
中間体88
N−(6−アミノヘキシル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−1−アミノ−3−(1H−インドール−3−イル)−1−オキソプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化495】
[この文献は図面を表示できません]
最初に、中間体69で記載の合成と同様に、N−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]−N−メチル−L−バリル−N−[(2R,3S,4S)−1−カルボキシ−2−メトキシ−4−メチルヘキサン−3−イル]−N−メチル−L−バリンアミド(中間体4)およびN
α−{(2R,3R)−3−メトキシ−2−メチル−3−[(2S)−ピロリジン−2−イル]プロパノイル}−L−トリプトファンアミドトリフルオロアセタート(中間体49)を、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファートの存在下でカップリングさせ、続いて、ピペリジンを使ってFmoc保護基を除去して、アミン化合物N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−1−アミノ−3−(1H−インドール−3−イル)−1−オキソプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドをトリフルオロアセタートとして調製した。
【0517】
次に、30mg(0.03mmol)のこの化合物を使って、中間体61の化合物の調製と同様に、ナトリウムシアノボロヒドリドの存在下で、ベンジル6−オキソヘキシルカルバマート(ベンジル6−ヒドロキシヘキシルカルバマートの酸化により、前もって入手)と反応させて、17mg(理論値の45%)のZ−保護された化合物を得た。その後、メタノール中の10%パラジウム/活性炭上で水素化分解して、標記化合物を得た。
収量:14mg(理論値の95%)
HPLC(方法5):R
t=1.5分;
LC−MS(方法1):R
t=0.73分;MS(ESIpos):m/z=869(M+H)
+。
【0518】
中間体89
N−(6−アミノヘキシル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−1−tert−ブトキシ−3−(1H−インドール−3−イル)−1−オキソプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化496】
[この文献は図面を表示できません]
最初に、中間体86で記載の合成と同様に、N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−2−カルボキシ−1−メトキシプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド(中間体26)およびtert−ブチル−L−トリプトファナート塩酸塩を、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファートの存在下でカップリングさせ、その後、トリフルオロ酢酸を使ってBoc保護基を除去して、tert−ブチルエステルを得る(1:10トリフルオロ酢酸/ジクロロメタンと共に30分間攪拌して)ことにより、アミン化合物N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−1−tert−ブトキシ−3−(1H−インドール−3−イル)−1−オキソプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドをトリフルオロアセタートとして調製した。
【0519】
次に、71mg(0.075mmol)のこの化合物を使って、中間体61の化合物の調製と同様に、ナトリウムシアノボロヒドリドの存在下でベンジル6−オキソヘキシルカルバマート(ベンジル6−ヒドロキシヘキシルカルバマートの酸化により前もって入手)と反応させて35mg(理論値の44%)のZ−保護された化合物を得た。その後、メタノール中、10%パラジウム/活性炭上で水素化分解して、標記化合物を得た。
収量:30mg(理論値の98%)
HPLC(方法5):Rt=1.9分;
LC−MS(方法1):Rt=0.77分;MS(ESIpos):m/z=926(M+H)+。
【0520】
中間体90
N−(3−カルボキシプロピル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化497】
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最初に、中間体74で記載の合成と同様に、N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−2−カルボキシ−1−メトキシプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド(中間体26)および2−(1H−インドール−3−イル)エタンアミンを、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファートの存在下でカップリングさせ、その後、トリフルオロ酢酸を使ってBoc保護基を除去して、アミン化合物N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドをトリフルオロアセタートとして調製した。
【0521】
次に、100mg(0.119mmol)のこの化合物を使って、中間体61の調製と同様に、ナトリウムシアノボロヒドリドの存在下で4−オキソブタン酸と反応させて、50mg(理論値の49%)の標記化合物を得た。ここで、標記化合物をジクロロメタン/メタノール/17%アンモニアを溶出剤として使って、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製した。この精製過程で、溶出剤の混合比率を初期の15/2/02から15/4/0.5に切り替えた。
HPLC(方法6):R
t=1.8分;
LC−MS(方法1):R
t=0.87分;MS(ESIpos):m/z=813(M+H)
+。
【0522】
中間体91
N−(3−カルボキシプロピル)−N−メチル−L−バリル−N−{(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−[(2S)−2−{(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−[(2−フェニルエチル)アミノ]プロピル}ピロリジン−1−イル]−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル}−N−メチル−L−バリンアミド
【化498】
[この文献は図面を表示できません]
最初に、中間体74で記載の合成と同様に、N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−2−カルボキシ−1−メトキシプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド(中間体26)およびフェニルエチルアミンを、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファートの存在下でカップリングさせ、その後、トリフルオロ酢酸を使ってBoc保護基を除去して、アミン化合物N−メチル−L−バリル−N−{(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−[(2S)−2−{(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−[(2−フェニルエチル)アミノ]プロピル}ピロリジン−1−イル]−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル}−N−メチル−L−バリンアミドをトリフルオロアセタートとして調製した。
【0523】
次に、57mg(0.071mmol)のこの化合物を使って、中間体61の調製と同様に、ナトリウムシアノボロヒドリドの存在下で4−オキソブタン酸と反応させて、44mg(理論値の80%)の標記化合物を得た。また、標記化合物は、ここで、ジクロロメタン/メタノール/17%アンモニアを溶出剤(15/2/02→15/4/0.5)として使って、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製できる。
HPLC(方法5):R
t=1.7分;
LC−MS(方法9):R
t=4.64分;MS(ESIpos):m/z=774(M+H)
+。
【0524】
中間体92
N−(3−カルボキシプロピル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(1S,2R)−1−ヒドロキシ−1−フェニルプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化499】
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100mg(0.139mmol)のN−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(1S,2R)−1−ヒドロキシ−1−フェニルプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド(中間体40)を使って、中間体61の調製と同様に、ナトリウムシアノボロヒドリドの存在下で4−オキソブタン酸と反応させて、94mg(理論値の84%)標記化合物を得た。標記化合物を分取HPLCで精製した。
HPLC(方法5):R
t=1.5分;
LC−MS(方法9):R
t=4.46分;MS(ESIpos):m/z=804(M+H)
+。
【0525】
中間体93
N−(3−カルボキシプロピル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(5−フェニル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化500】
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22.4mg(24μmol)のN−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(5−フェニル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドトリフルオロアセタートを1.4mlのジオキサン/水に溶解し、中間体61の調製と同様に、ナトリウムシアノボロヒドリドの存在下で、15%の4−オキソブタン酸水溶液と反応させた。ジオキサンから凍結乾燥後、8.2mg(理論値の38%)の標記化合物を白色固体の形で得た。
HPLC(方法10):R
t=2.54分
LC−MS(方法12):R
t=0.94分;MS(ESIpos):m/z=919(M+H)
+。
【0526】
中間体94
N−(3−カルボキシプロピル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1R)−2−フェニル−1−(5−フェニル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化501】
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17.1mg(18μmol)のN−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1R)−2−フェニル−1−(5−フェニル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドトリフルオロアセタートを1.1mlのジオキサン/水に溶解し、中間体61の調製と同様に、ナトリウムシアノボロヒドリドの存在下で、15%の4−オキソブタン酸水溶液と反応させた。ジオキサンから凍結乾燥後、14.8mg(理論値の89%)の標記化合物を白色固体の形で得た。
HPLC(方法10):R
t=2.54分;
LC−MS(方法12):R
t=0.92分;MS(ESIpos):m/z=919(M+H)
+。
【0527】
中間体95
N−(3−カルボキシプロピル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−1−(ベンジルスルホニル)−3−フェニルプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化502】
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19.3mg(20μmol)のN−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−1−(ベンジルスルホニル)−3−フェニルプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドトリフルオロアセタートを1.2mlのジオキサン/水に溶解し、中間体61の調製と同様に、ナトリウムシアノボロヒドリドの存在下で、15%の4−オキソブタン酸水溶液と反応させた。ジオキサンから凍結乾燥後、8.6mg(理論値の45%)の標記化合物を固体の形で得た。
LC−MS(方法11):R
t=0.85分;MS(ESIpos):m/z=943(M+H)
+。
【0528】
中間体96
N−(3−カルボキシプロピル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S,3E)−1,4−ジフェニルブタ−3−エン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化503】
[この文献は図面を表示できません]
15.5mg(10μmol)のN−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S,3E)−1,4−ジフェニルブタ−3−エン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドトリフルオロアセタートを1.0mlのジオキサン/水に溶解し、中間体61の調製と同様に、ナトリウムシアノボロヒドリドの存在下で、15%の4−オキソブタン酸水溶液と反応させた。ジオキサンから凍結乾燥後、10.3mg(理論値の68%)の標記化合物を白色固体の形で得た。
HPLC(方法10):R
t=2.59分;
LC−MS(方法11):R
t=0.94分;MS(ESIpos):m/z=877(M+H)
+。
【0529】
中間体97
N−(6−アミノヘキシル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−{[(1S,2R)−1−(1,2−オキサジナン−2−イルカルボニル)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化504】
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標記化合物を、200mg(0.108mmol)のN−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−{[(1S,2R)−1−(1,2−オキサジナン−2−イルカルボニル)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドトリフルオロアセタート(中間体16)と、ベンジル6−オキソヘキシルカルバマートの反応、およびその後のZ保護基の水素添加脱離(5%パラジウム炭素を触媒とし、メタノールを溶媒として)により、中間体66の合成と同様にして調製した。
収量:69mg(2段階反応合わせて理論値の65%)
HPLC(方法5):R
t=1.7分;
LC−MS(方法1):R
t=0.76分;MS(ESIpos):m/z=912(M+H)
+。
【0530】
中間体98
N−(5−カルボキシペンチル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−1−(ベンジルアミノ)−3−(1H−インドール−3−イル)−1−オキソプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化505】
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この化合物を、中間体80で記載の合成と同様にして調製した。分取HPLCにより精製を行った。
収量:40mg(2段階反応合わせて理論値の29%)
HPLC(方法5):R
t=1.9分;
LC−MS(方法1):R
t=0.92分;MS(ESIpos):m/z=974(M+H)
+。
【0531】
中間体99
(2S)−2−アミノ−3−(1H−インドール−3−イル)−1−(1,2−オキサジナン−2−イル)プロパン−1−オントリフルオロアセタート
【化506】
[この文献は図面を表示できません]
324mg(0.81mmol)の2,5−ジオキソピロリジン−1−イルN−(tert−ブトキシカルボニル)−L−トリプトファナートを20mlのDMFに溶解し、200mg(1.62mmol)の1,2−オキサジナン塩酸塩(出発化合物5)および850μlのN,N−ジイソプロピルエチルアミンを加えた。反応混合物を50℃で一晩攪拌した後、減圧下濃縮した。残渣をジクロロメタンに溶解し、水で抽出した。有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥し、濃縮した。残渣を4:1のジクロロメタン/酢酸エチルを溶出剤として使用して、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製した。生成画分を濃縮し、残渣を高真空下乾燥した。この結果、147.5mg(理論値の48%)のBoc保護中間体を得た。
HPLC(方法12):R
t=1.9分;
LC−MS(方法1):R
t=1.03分;MS(ESIpos):m/z=374(M+H)
+。
【0532】
166mg(444.5μmol)のこの中間体を使って、20mlのジクロロメタン中の3mlのトリフルオロ酢酸を使った標準条件下、Boc保護基を除去し、HPLC精製後、155mg(理論値の86%)の標記化合物を得た。
HPLC(方法12):R
t=1.43分;
LC−MS(方法11):R
t=0.56分;MS(ESIpos):m/z=274(M+H)
+。
【0533】
中間体100
N−(6−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}ヘキシル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−3−(1H−インドール−3−イル)−1−(1,2−オキサジナン−2−イル)−1−オキソプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化507】
[この文献は図面を表示できません]
177mg(260μmol)のN−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−2−カルボキシ−1−メトキシプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド(中間体26)、および100mg(260μmol)の(2S)−2−アミノ−3−(1H−インドール−3−イル)−1−(1,2−オキサジナン−2−イル)プロパン−1−オントリフルオロアセタート(中間体99)を15mlのDMFに溶解し、118mg(310μmol)のO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファートおよび140μlのN,N−ジイソプロピルエチルアミンを添加した。反応混合物をRTで30分間攪拌した後、減圧下濃縮し、残渣を分取HPLCで精製した。生成画分を合わせて濃縮した。ジオキサンから凍結乾燥後、170mg(理論値の68%)のBoc保護中間体を得た。
LC−MS(方法1):R
t=1.36分;m/z=940(M+H)
+。
【0534】
170mgのこの中間体を、30mlのジクロロメタン中の3mlのトリフルオロ酢酸で30分間処理し、Boc保護基を除去した。その後、反応混合物を減圧下濃縮し、残渣を分取HPLCで精製して、155mg(理論値の86%)の脱保護N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−3−(1H−インドール−3−イル)−1−(1,2−オキサジナン−2−イル)−1−オキソプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド中間体を得た。
HPLC(方法12):R
t=1.85分;
LC−MS(方法1):R
t=0.86分;MS(ESIpos):m/z=840(M+H)
+。
【0535】
次に、中間体97の調製と同様に、ナトリウムシアノボロヒドリドの存在下で、50mg(0.052mmol)のこの中間体を、ベンジル6−オキソヘキシルカルバマートと反応させ、続いて、Z保護基の水素添加脱離(5%パラジウム炭素を触媒として、メタノールを溶媒として使って)を行い、標記化合物を調製した。
収量:21mg(理論値の37%)
HPLC(方法12):R
t=2.1分;
LC−MS(方法1):R
t=1.02分;MS(ESIpos):m/z=1073(M+H)
+。
【0536】
中間体101
N−(6−アミノヘキシル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−3−(1H−インドール−3−イル)−1−(1,2−オキサジナン−2−イル)−1−オキソプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化508】
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26.7mg(24.87μmol)の中間体100を10mlのメタノールに溶解し、パラジウム/活性炭(5%)上で、標準水素圧力下で30分間水素添加した。触媒を濾別し、溶媒を減圧下で留去した。残渣を高真空下で乾燥後、22.5mg(理論値の96%)の標記化合物を得た。
HPLC(方法5):R
t=1.7分;
LC−MS(方法1):R
t=0.76分;MS(ESIpos):m/z=939(M+H)
+。
【0537】
中間体102
N−(4−{2−[6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキサノイル]ヒドラジノ}−4−オキソブチル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−{[(2S)−1−(モルホリン−4−イル)−1−オキソ−3−フェニルプロパン−2−イル]アミノ}−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化509】
[この文献は図面を表示できません]
N−(3−カルボキシプロピル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−{[(2S)−1−(モルホリン−4−イル)−1−オキソ−3−フェニルプロパン−2−イル]アミノ}−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド、および市販の6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキサンヒドラジドから、中間体157で記載の合成と同様に、この化合物を調製した。
収量:8mg(理論値の71%)
HPLC(方法12):R
t=1.9分;
LC−MS(方法1):R
t=0.87分;MS(ESIpos):m/z=1094(M+H)
+。
【0538】
中間体103
N−(4−{2−[6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキサノイル]ヒドラジノ}−4−オキソブチル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S,3R)−1−(ベンジルアミノ)−3−ヒドロキシ−1−オキソブタン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化510】
[この文献は図面を表示できません]
N−(3−カルボキシプロピル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S,3R)−1−(ベンジルアミノ)−3−ヒドロキシ−1−オキソブタン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド、および市販の6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキサンヒドラジドから、中間体157で記載の合成と同様にして、この化合物を調製した。
収量:3mg(理論値の22%)
HPLC(方法5):R
t=1.6分;
LC−MS(方法1):R
t=0.78分;MS(ESIpos):m/z=1069(M+H)
+。
【0539】
中間体104
N−{4−[(trans−4−{[(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)オキシ]カルボニル}シクロヘキシル)アミノ]−4−オキソブチル}−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−1−アミノ−3−(1H−インドール−3−イル)−1−オキソプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化511】
[この文献は図面を表示できません]
最初に、ベンジルtrans−4−アミノシクロヘキサンカルボキシラートトリフルオロアセタートを、Boc保護基を導入し、次いで、ベンジルエステル保護基を導入し、その後、Boc保護基を従来のペプチド化学法により脱離することにより、trans−4−アミノシクロヘキサンカルボン酸から調製した。
【0540】
次に、15mg(18μmol)のN−(3−カルボキシプロピル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−1−アミノ−3−(1H−インドール−3−イル)−1−オキソプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドを5mlのジメチルホルムアミドに溶解し、その後、13mg(35μmol)のO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファート、9μlのN,N−ジイソプロピルエチルアミンおよび15mg(44μmol)のベンジルtrans−4−アミノシクロヘキサンカルボキシラートトリフルオロアセタートと混合した。混合物をRTで1時間攪拌した後、減圧下濃縮した。残った残渣を分取HPLCで精製した。同一画分を合わせて、溶媒を減圧下留去した。残渣を高真空下で乾燥後、14.7mg(理論値の78%)の保護中間体を無色の発泡体として得た。
HPLC(方法6):R
t=2.0分;
LC−MS(方法1):R
t=0.95分;MS(ESIpos):m/z=1072(M+H)
+。
【0541】
この保護中間体から、最初に、水素添加によりベンジルエステルを除去し、遊離カルボキシル成分を定量的収率で得た。14mg(14μmol;1当量)の脱保護化合物を5mlのDMF中に溶解し、4.1mg(21μmol;1.5当量)の1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩、7.5μl(44μmol;3.1当量)のN,N−ジイソプロピルエチルアミンおよび0.9mg(7μmol;0.5当量)の4−ジメチルアミノピリジンの存在下、3.3mg(29μmol;2.1当量)のN−ヒドロキシスクシンイミドをと混合し、混合物をRTで一晩攪拌した。その後、別の10当量のN−ヒドロキシスクシンイミド、5当量の1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩、5当量のN,N−ジイソプロピルエチルアミンおよび0.5当量の4−ジメチルアミノピリジンを加え、反応混合物を超音波洗浄機で5時間処理した。その後、溶媒を留去し、残渣を分取HPLCで精製し、同一画分を合わせて、濃縮した。残渣のジオキサンからの凍結乾燥後、9.7mg(理論値の62%)の標記化合物を無色の発泡体として得た。
HPLC(方法6):R
t=1.8分;
LC−MS(方法11):R
t=0.77分;MS(ESIpos):m/z=1078(M+H)
+。
【0542】
中間体105
N−(4−{2−[6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキサノイル]ヒドラジノ}−4−オキソブチル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(1S)−1−カルボキシ−2−フェニルエチル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化512】
[この文献は図面を表示できません]
4−{[(2S)−1−{[(2S)−1−{[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−1−tert−ブトキシ−1−オキソ−3−フェニルプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル](メチル)アミノ}−3−メチルブタン−2−イル]アミノ}−3−メチル−1−オキソブタン−2−イル](メチル)アミノ}ブタン酸、および市販の6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキサンヒドラジドから、中間体157に記載の合成と同様にして、この化合物を調製した。エステル中間体を42%の収率で得た。第2ステップでは、6mg(6μmol)のこの中間体をトリフルオロ酢酸で開裂させた。HPLC精製後、3.4mg(理論値の48%)の標記化合物を得た。
HPLC(方法5):R
t=1.66分;
LC−MS(方法2):R
t=1.04分;MS(ESIpos):m/z=1025(M+H)
+。
【0543】
中間体106
N−[6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキシル]−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−1−アミノ−3−(1H−インドール−3−イル)−1−オキソプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化513】
[この文献は図面を表示できません]
14mg(16μmol)のN−(6−アミノヘキシル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−1−アミノ−3−(1H−インドール−3−イル)−1−オキソプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド(中間体88)を750μlのジオキサンに溶解し、1.5mlの飽和ナトリウムヒドロゲンカルボナート溶液と混合し、その後、3.2mg(21μmol)のメチル2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−カルボキシラートと混合した。反応混合物をRTで1時間攪拌した後、減圧下濃縮した。残った残渣を分取HPLCで精製した。凍結乾燥後、5.5mg(理論値の36%)の標記化合物を得た。
HPLC(方法5):R
t=1.7分;
LC−MS(方法1):R
t=0.84分;MS(ESIpos):m/z=949(M+H)
+。
【0544】
中間体107
N−(4−{2−[6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキサノイル]ヒドラジノ}−4−オキソブチル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化514】
[この文献は図面を表示できません]
38mg(47μmol)のN−(3−カルボキシプロピル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドを、37mlのDMF中に溶解し、その後、71mg(187μmol)のO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファート、33μlのN,N−ジイソプロピルエチルアミンおよび37mg(140μmol)の市販の6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキサンヒドラジドと混合した。混合物をRTで1時間攪拌し、続いて、高真空下で濃縮し、残った残渣を分取HPLCを使って精製した。この結果、12.2mg(理論値の26%)の標記化合物を無色の発泡体として得た。
HPLC(方法5):R
t=1.6分;
LC−MS(方法1):R
t=0.85分;MS(ESIpos):m/z=1020(M+H)
+。
【0545】
中間体108
N−(4−{2−[6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキサノイル]ヒドラジノ}−4−オキソブチル)−N−メチル−L−バリル−N−{(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−[(2S)−2−{(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−[(2−フェニルエチル)アミノ]プロピル}ピロリジン−1−イル]−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル}−N−メチル−L−バリンアミド
【化515】
[この文献は図面を表示できません]
この化合物を中間体107と同様に調製した。
収量:2.5mg(理論値の30%)
HPLC(方法12):R
t=1.9分;
LC−MS(方法1):R
t=0.9分;MS(ESIpos):m/z=981(M+H)
+。
【0546】
中間体109
N−(4−{2−[6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキサノイル]ヒドラジノ}−4−オキソブチル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(1S,2R)−1−ヒドロキシ−1−フェニルプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化516】
[この文献は図面を表示できません]
中間体92の化合物から、中間体107と同様にして、この化合物を調製した。
収量:35mg(理論値の65%)
HPLC(方法5):R
t=1.9分;
LC−MS(方法11):R
t=0.76分;MS(ESIpos):m/z=1011(M+H)
+。
【0547】
中間体110
N−{6−[(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)オキシ]−6−オキソヘキシル}−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−1−アミノ−3−(1H−インドール−3−イル)−1−オキソプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化517】
[この文献は図面を表示できません]
中間体147と同様にして、中間体83の化合物から、この化合物を調製した。
収量:2.4mg(理論値の24%)
HPLC(方法6):R
t=1.8分;
LC−MS(方法1):R
t=0.87分;MS(ESIpos):m/z=981(M+H)
+。
【0548】
中間体111
N−(4−{2−[6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキサノイル]−1−メチルヒドラジノ}−4−オキソブチル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−1−アミノ−3−(1H−インドール−3−イル)−1−オキソプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化518】
[この文献は図面を表示できません]
中間体140と同様に、中間体82および中間体22から、この化合物を調製した。
収量:6.5mg(理論値の51%)
HPLC(方法6):R
t=1.8分;
LC−MS(方法1):R
t=4.71分;MS(ESIpos):m/z=1077(M+H)
+。
【0549】
中間体112
N−(4−{2−[6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキサノイル]ヒドラジノ}−4−オキソブチル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(1S,2R)−1−カルバモイル−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化519】
[この文献は図面を表示できません]
中間体81の化合物から、中間体157と同様にこの化合物を調製した。
収量:5.7mg(理論値の57%)
HPLC(方法5):R
t=1.6分;
LC−MS(方法1):R
t=0.87分;MS(ESIpos):m/z=1036(M+H)
+。
【0550】
中間体113
N−(4−{2−[6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキサノイル]ヒドラジノ}−4−オキソブチル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(1S)−1−カルボキシ−2−(1H−インドール−3−イル)エチル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化520】
[この文献は図面を表示できません]
95mg(104μmol)の4−{[(2S)−1−{[(2S)−1−{[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−1−tert−ブトキシ−3−(1H−インドール−3−イル)−1−オキソプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル](メチル)アミノ}−3−メチルブタン−2−イル]アミノ}−3−メチル−1−オキソブタン−2−イル](メチル)アミノ}ブタン酸を、DMF中に溶解し、79.5mg(209μmol)のO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファート、73μlのN,N−ジイソプロピルエチルアミンおよび68mg(261μmol)の市販の6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキサンヒドラジドと混合した。混合物をRTで2時間攪拌し、続いて、高真空下で濃縮および、残った残渣の分取HPLCによる精製を行った。この結果、104mg(理論値の89%)のtert−ブチルエステルの標記化合物を無色の発泡体として得た。
HPLC(方法5):R
t=2.0分;
LC−MS(方法1):R
t=0.93分;MS(ESIpos):m/z=1121(M+H)
+。
【0551】
この中間体を33.4mlのジクロロメタンに溶解し、17mlのトリフルオロ酢酸を添加し、混合物をRTで1時間攪拌した。その後、反応混合物を減圧下濃縮し、残渣を分取HPLCを使って精製した。
この結果、61mg(理論値の62%)の標記化合物を無色の発泡体として得た。
HPLC(方法5):R
t=1.7分;
LC−MS(方法1):R
t=0.86分;MS(ESIpos):m/z=1064(M+H)
+。
【0552】
中間体114
N−[6−({[2−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)エチル]カルバモイル}アミノ)ヘキシル]−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−1−アミノ−3−(1H−インドール−3−イル)−1−オキソプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化521】
[この文献は図面を表示できません]
5mg(5μmol)のN−(6−アミノヘキシル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−1−アミノ−3−(1H−インドール−3−イル)−1−オキソプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドを885μlのDMFに溶解し、5.3mg(8μmol)の4−ニトロフェニル2−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)エチルカルバマートおよび2.8μlのN,N−ジイソプロピルエチルアミンを混合した。反応混合物をRTで2時間攪拌した後、濃縮乾固した。残渣を分取HPLCで精製した。
収量:0.58mg(理論値の11%)の無色発泡体
HPLC(方法5):R
t=1.6分;
LC−MS(方法1):R
t=0.83分;MS(ESIpos):m/z=1035(M+H)
+。
【0553】
中間体115
N−{4−[(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)オキシ]−4−オキソブチル}−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−{[(1S,2R)−1−(1,2−オキサジナン−2−イルカルボニル)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化522】
[この文献は図面を表示できません]
8mg(9μmol)のN−(3−カルボキシプロピル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−{[(1S,2R)−1−(1,2−オキサジナン−2−イルカルボニル)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドから出発して、中間体147の化合物と同様に、この化合物を調製した。濃縮後、活性化エステルを分取HPLCで精製し、減圧下で溶媒を除去後、直ちに抗体と反応させた。
収量:3mg(理論値の27%)(加水分解感受性)
HPLC(方法5):R
t=1.7分;
LC−MS(方法1):R
t=0.87分;MS(ESIpos):m/z=996(M+H)
+。
【0554】
中間体116
N−{4−[(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)オキシ]−4−オキソブチル}−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−{[(2S)−1−(1,2−オキサジナン−2−イル)−1−オキソ−3−フェニルプロパン−2−イル]アミノ}−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化523】
[この文献は図面を表示できません]
5mg(6μmol)のN−(3−カルボキシプロピル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−{[(2S)−1−(1,2−オキサジナン−2−イル)−1−オキソ−3−フェニルプロパン−2−イル]アミノ}−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドから出発して、中間体147の化合物と同様に、この化合物を調製した。濃縮後、活性化したエステルを分取HPLCで精製し、減圧下で溶媒を除去後、直ちに抗体と反応させた。
収量:3.2mg(理論値の43%)(加水分解感受性)
HPLC(方法5):R
t=1.7分;
LC−MS(方法1):R
t=0.92分;MS(ESIpos):m/z=984(M+H)
+。
【0555】
中間体117
N−(4−{2−[6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキサノイル]ヒドラジノ}−4−オキソブチル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−1−tert−ブトキシ−1−オキソ−3−フェニルプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化524】
[この文献は図面を表示できません]
中間体157と同様に、中間体86の化合物から、この化合物を調製した。
収量:7mg(理論値の42%)
HPLC(方法5):R
t=1.6分;
LC−MS(方法1):R
t=0.94分;MS(ESIpos):m/z=1081(M+H)
+。
【0556】
中間体118
N−(4−{2−[6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキサノイル]ヒドラジノ}−4−オキソブチル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2R)−1−(ベンジルオキシ)−3−フェニルプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化525】
[この文献は図面を表示できません]
中間体68の化合物の7mg(7.8μmol)から、中間体157と同様にして、目的化合物を調製した。
収量:6.3mg(理論値の53%)
LC−MS(方法1):R
t=1.00分;MS(ESIpos):m/z=1102(M+H)
+。
【0557】
中間体119
N−(4−{2−[6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキサノイル]ヒドラジノ}−4−オキソブチル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(5−フェニル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化526】
[この文献は図面を表示できません]
7.4mg(8.1mmol)のN−(3−カルボキシプロピル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(5−フェニル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドおよび6.3mg(24.2mmol)の6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキサンヒドラジド塩酸塩をカップリングさせ、中間体157と同様に後処理を行った。1.6mg(理論値の13%)の標記化合物を固体として得た。
LC−MS(方法11):R
t=0.89分;MS(ESIpos):m/z=1126(M+H)
+。
【0558】
中間体120
N−(4−{2−[6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキサノイル]ヒドラジノ}−4−オキソブチル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1R)−2−フェニル−1−(5−フェニル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化527】
[この文献は図面を表示できません]
12.8mg(13.9mmol)のN−(3−カルボキシプロピル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1R)−2−フェニル−1−(5−フェニル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドおよび10.9mg(41.8mmol)の6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキサンヒドラジド塩酸塩をカップリングさせ、中間体157と同様に後処理を行った。10.8mg(理論値の59%)の標記化合物を固体として得た。
LC−MS(方法11):R
t=0.90分;MS(ESIpos):m/z=1126(M+H)
+。
【0559】
中間体121
N−(4−{2−[6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキサノイル]ヒドラジノ}−4−オキソブチル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−1−(ベンジルスルホニル)−3−フェニルプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化528】
[この文献は図面を表示できません]
7.4mg(7.9mmol)のN−(3−カルボキシプロピル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−1−(ベンジルスルホニル)−3−フェニルプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドおよび6.2mg(23.5mmol)の6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキサンヒドラジド塩酸塩をカップリングさせ、中間体157と同様に後処理を行った。6.9mg(理論値の74%)の標記化合物を固体として得た。
LC−MS(方法11):R
t=0.87分;MS(ESIpos):m/z=1150(M+H)
+。
【0560】
中間体122
N−(4−{2−[6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキサノイル]ヒドラジノ}−4−オキソブチル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S,3E)−1,4−ジフェニルブタ−3−エン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化529】
[この文献は図面を表示できません]
8mg(9.1mmol)のN−(3−カルボキシプロピル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S,3E)−1,4−ジフェニルブタ−3−エン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドおよび7.2mg(27.4mmol)の6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキサンヒドラジド塩酸塩をカップリングさせて、中間体157と同様に後処理を行った。8.2mg(理論値の82%)の標記化合物を白色固体として得た。
LC−MS(方法11):R
t=0.95分;MS(ESIpos):m/z=1083(M+H)
+。
【0561】
中間体123
N−[6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキシル]−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−1−tert−ブトキシ−3−(1H−インドール−3−イル)−1−オキソプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化530】
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30mg(30μmol)の中間体89を2mlの1,4−ジオキサンに溶解し、4mlの飽和ナトリウムヒドロゲンカルボナート溶液と混合し、続いて、7.5mg(50μmol)のメチル2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−カルボキシラートと混合した。反応混合物をRTで1時間攪拌後、減圧下濃縮した。残った残渣を分取HPLCで精製した。凍結乾燥後、24mg(理論値の74%)の標記化合物を得た。
HPLC(方法5):R
t=2.2分;
LC−MS(方法1):R
t=1.01分;MS(ESIpos):m/z=1006(M+H)
+。
【0562】
中間体124
N−[6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキシル]−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(1S)−1−カルボキシ−2−(1H−インドール−3−イル)エチル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化531】
[この文献は図面を表示できません]
22mg(20μmol)の中間体123を、8mlのジクロロメタン中の4mlのトリフルオロ酢酸と、RTで1時間反応させた。その後、反応混合物を減圧下濃縮した。残った残渣を分取HPLCで精製した。凍結乾燥後、11mg(理論値の54%)の標記化合物を得た。
HPLC(方法5):R
t=1.8分;
LC−MS(方法11):R
t=0.85分;MS(ESIpos):m/z=950(M+H)
+。
【0563】
中間体125
N−[6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキシル]−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−3−(1H−インドール−3−イル)−1−(1,2−オキサジナン−2−イル)−1−オキソプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化532】
[この文献は図面を表示できません]
22.5mg(20μmol)の中間体101を2mlの1:1ジオキサン/水に溶解し、5.6mg(40μmol)のメチル2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−カルボキシラートおよび0.25mlの飽和ナトリウムヒドロゲンカルボナート溶液と混合した。反応混合物をRTで30分攪拌した。その後、追加の0.25mlの飽和ナトリウムヒドロゲンカルボナート溶液を加え、反応混合物をRTでさらに15分攪拌した後、減圧下濃縮した。残った残渣を分取HPLCで精製した。凍結乾燥後、12.8mg(理論値の50%)の標記化合物を無色の発泡体として得た。
HPLC(方法5):R
t=1.9分;
LC−MS(方法1):R
t=0.95分;MS(ESIpos):m/z=1019(M+H)
+。
【0564】
中間体126
N−[6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキシル]−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−{[(1S,2R)−1−(1,2−オキサジナン−2−イルカルボニル)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化533】
[この文献は図面を表示できません]
64mg(70μmol)のN−(6−アミノヘキシル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−{[(1S,2R)−1−(1,2−オキサジナン−2−イルカルボニル)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド(中間体97)を3mlの1:1ジオキサン/水に溶解し、4mlの飽和ナトリウムヒドロゲンカルボナート溶液を使ってpHを9に調節し、その後、16.3mg(110μmol)のメチル2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−カルボキシラートと混合した。反応混合物をRTで1時間攪拌した後、減圧下濃縮した。ここでさらに8mg(55μmol)のメチル2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−カルボキシラートを添加し、反応混合物のpHを再度9に調節し、RTでさらに1時間攪拌した。続いて、濃縮と分取HPLCにより残った残渣の精製を行った。最初は、31mgのこの時点で非環化の中間体を得た。27mgのこの中間体を再度、2mlの1:1ジオキサン/水に溶解し、250μlの飽和ナトリウムヒドロゲンカルボナート溶液を混合した。RTで2時間の攪拌後、反応混合物を濃縮し、残渣を分取HPLCで精製した。凍結乾燥後、20mg(理論値の29%)の標記化合物を得た。
HPLC(方法5):R
t=1.96分;
LC−MS(方法1):R
t=0.97分;MS(ESIpos):m/z=992(M+H)
+。
【0565】
中間体127
N−{6−[(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)オキシ]−6−オキソヘキシル}−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−1−(ベンジルアミノ)−3−(1H−インドール−3−イル)−1−オキソプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化534】
[この文献は図面を表示できません]
17mg(18μmol)のN−(5−カルボキシペンチル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−1−(ベンジルアミノ)−3−(1H−インドール−3−イル)−1−オキソプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド(中間体98)を2.8mlのジクロロメタンに溶解し、20mg(174mmol)の1−ヒドロキシピロリジン−2,5−ジオン、さらに、続いて、10mg(52μmol)の1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩および0.21mg(0.17μmol)のDMAPを混合した。RTで4時間攪拌後、反応混合物を減圧下濃縮した。残った残渣を分取HPLCで精製した。凍結乾燥後、8.2mg(理論値の43%)の標記化合物を得た。
HPLC(方法5):R
t=2.0分;
LC−MS(方法1):R
t=0.98分;MS(ESIpos):m/z=1071(M+H)
+。
【0566】
中間体128
N−(4−{2−[6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキサノイル]ヒドラジノ}−4−オキソブチル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−{[(2S)−1−(1,2−オキサジナン−2−イル)−1−オキソ−3−フェニルプロパン−2−イル]アミノ}−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化535】
[この文献は図面を表示できません]
5mg(5.6μmol)のN−(3−カルボキシプロピル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−{[(2S)−1−(1,2−オキサジナン−2−イル)−1−オキソ−3−フェニルプロパン−2−イル]アミノ}−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドを845μlのDMFに溶解した後、3.2mg(17μmol)の1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩、2.6mg(17μmol)の1−ヒドロキシ−1H−ベンゾトリアゾール水和物、1.96μlのN,N−ジイソプロピルエチルアミンおよび5.9mg(22.5μmol)の市販の6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキサンヒドラジドを混合した。混合物をRTで一晩攪拌した後、高真空下濃縮した。残った残渣を分取HPLCで精製した。これにより、2.2mg(理論値の36%)の標記化合物を無色の発泡体として得た。
HPLC(方法5):R
t=1.7分;
LC−MS(方法1):R
t=0.88分;MS(ESIpos):m/z=1094(M+H)
+。
【0567】
中間体129
N−(6−{2−[6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキサノイル]ヒドラジノ}−6−オキソヘキシル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−{[(1S,2R)−1−(1,2−オキサジナン−2−イルカルボニル)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化536】
[この文献は図面を表示できません]
4mg(4.3μmol)のN−(5−カルボキシペンチル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−{[(1S,2R)−1−(1,2−オキサジナン−2−イルカルボニル)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドを646μlのDMFに溶解し、2.5mg(13μmol)の1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩、2.0mg(13μmol)の1−ヒドロキシ−1H−ベンゾトリアゾール水和物、2.25μlのN,N−ジイソプロピルエチルアミンおよび4.5mg(17μmol)の市販の6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキサンヒドラジドを混合した。混合物をRTで3時間攪拌後、高真空下濃縮した。残った残渣を分取HPLCで精製した。この結果、1.9mg(理論値の39%)の標記化合物を無色の発泡体として得た。
HPLC(方法5):R
t=1.7分;
LC−MS(方法9):R
t=4.9分;MS(ESIpos):m/z=1134(M+H)
+。
【0568】
中間体130
N−(4−{[(2R)−1−({5−[(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)オキシ]−5−オキソペンタノイル}アミノ)プロパン−2−イル]オキシ}−4−オキソブチル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−{[(1S,2R)−1−(1,2−オキサジナン−2−イルカルボニル)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化537】
[この文献は図面を表示できません]
10.5mg(11.7μmol)のN−(3−カルボキシプロピル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−{[(1S,2R)−1−(1,2−オキサジナン−2−イルカルボニル)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドを3.7mlのジクロロメタンに溶解後、6.7mg(35μmol)の1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩、0.7mg(5.8μmol)の4−ジメチルアミノピリジンおよび8.2mg(47μmol)の市販のtert−ブチル(2R)−2−ヒドロキシプロピルカルバマートを混合した。混合物をRTで一晩攪拌し、高真空下濃縮した。残った残渣を分取HPLCで精製した。これにより、7.5mg(理論値の61%)のBoc保護中間体を無色の発泡体として得た。
HPLC(方法5):R
t=2.0分;
LC−MS(方法1):R
t=1.03分;MS(ESIpos):m/z=1056(M+H)
+。
【0569】
その後、Boc保護基をトリフルオロ酢酸で除去した。次に、4.9mg(0.005mmol)の脱保護粗生成物を、さらに精製せずに、1.8mlのジクロロメタンに溶解し、3.7mg(0.011mmol)の1,1’−[(1、5−ジオキソペンタン−1、5−ジイル)ビス(オキシ)]ジピロリジン−2,5−ジオン、2.4μl(0.014mmol)のN,N−ジイソプロピルエチルアミンおよび0.6mg(5μmol)の4−ジメチルアミノピリジンと混合した。混合物をRTで2時間攪拌後、高真空下濃縮した。残った残渣を分取HPLCで精製した。これにより、0.77mg(理論値の15%)の標記化合物を無色の発泡体として得た。
HPLC(方法5):R
t=1.8分;
LC−MS(方法1):R
t=0.93分;MS(ESIpos):m/z=1167(M+H)
+。
【0570】
中間体131
N−{4−[(1−{5−[(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)オキシ]−5−オキソペンタノイル}ピペリジン−4−イル)オキシ]−4−オキソブチル}−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−{[(1S,2R)−1−(1,2−オキサジナン−2−イルカルボニル)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化538】
[この文献は図面を表示できません]
10mg(11μmol)のN−(3−カルボキシプロピル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−{[(1S,2R)−1−(1,2−オキサジナン−2−イルカルボニル)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドを2mlのジクロロメタンに溶解後、4.3mg(22μmol)の1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩、0.88mg(6μmol)の4−ジメチルアミノピリジンおよび5.2mg(22μmol)の市販のベンジル4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシラートと混合した。混合物をRTで一晩攪拌した後、高真空下濃縮した。残った残渣を分取HPLCで精製した。これにより、5mg(理論値の40%)のZ−保護中間体を無色の発泡体として得た。
HPLC(方法5):R
t=2.1分;
LC−MS(方法1):R
t=1.04分;MS(ESIpos):m/z=1116(M+H)
+。
【0571】
その後、Z保護基をエタノール中でパラジウム/活性炭を使った水素添加により離脱させた。4.6mg(0.005mmol)の脱保護粗生成物を、さらなる精製無しで、1.8mlのジクロロメタンに溶解し、3.8mg(0.012mmol)の1,1’−[(1、5−ジオキソペンタン−1、5−ジイル)ビス(オキシ)]ジピロリジン−2,5−ジオン、0.8μl(0.005mmol)のN,N−ジイソプロピルエチルアミンおよび0.6mg(5μmol)の4−ジメチルアミノピリジンと混合した。混合物をRTで一晩攪拌し、高真空下濃縮した。残った残渣を分取HPLCで精製した。この結果、0.96mg(理論値の16%)の標記化合物を無色の発泡体として得た。
HPLC(方法5):R
t=1.8分;
LC−MS(方法1):R
t=0.94分;MS(ESIpos):m/z=1193(M+H)
+。
【0572】
中間体132
N−(4−{2−[6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキサノイル]ヒドラジニル}−4−オキソブチル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−{[(1S,2R)−1−(1,2−オキサジナン−2−イルカルボニル)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化539】
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15mg(16.7μmol)のN−(3−カルボキシプロピル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−{[(1S,2R)−1−(1,2−オキサジナン−2−イルカルボニル)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドを2500μlのDMFに溶解後、9.6mg(50μmol)の1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩、7.6mg(50μmol)の1−ヒドロキシ−1H−ベンゾトリアゾール水和物、5.8μlのN,N−ジイソプロピルエチルアミンおよび17.4mg(67μmol)の市販の6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキサンヒドラジドと混合した。混合物をRTで一晩攪拌後、高真空下濃縮した。残った残渣を分取HPLCで精製した。この結果、11.2mg(理論値の52%)の標記化合物を無色の発泡体として得た。
HPLC(方法5):R
t=1.7分;
LC−MS(方法2):R
t=1.09分;MS(ESIpos):m/z=1106(M+H)
+。
【0573】
中間体133
N−(4−{2−[6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキサノイル]ヒドラジニル}−4−オキソブチル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S,3S)−1−(ベンジルオキシ)−1−オキソ−3−フェニルブタン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化540】
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5.8mg(6.3μmol)のN−(3−カルボキシプロピル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S,3S)−1−(ベンジルオキシ)−1−オキソ−3−フェニルブタン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドを943μlのDMFに溶解後、3.6mg(19μmol)の1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩、2.9mg(19μmol)の1−ヒドロキシ−1H−ベンゾトリアゾール水和物、2.2μlのN,N−ジイソプロピルエチルアミンおよび6.6mg(25μmol)の市販の6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキサンヒドラジドと混合した。混合物をRTで一晩攪拌後、高真空下濃縮した。残った残渣を分取HPLCで精製した。この結果、4.5mg(理論値の64%)の標記化合物を無色の発泡体として得た。
HPLC(方法5):R
t=2.0分;
LC−MS(方法1):R
t=1.03分;MS(ESIpos):m/z=1129(M+H)
+。
【0574】
中間体134
N−[3−({[2−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)エチル]カルバモイル}アミノ)プロピル]−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−{[(1S,2R)−1−(1,2−オキサジナン−2−イルカルボニル)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化541】
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最初に、4−ニトロフェニル2−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)エチルカルバマートを、市販の1−(2−アミノエチル)−1H−ピロール−2,5−ジオントリフルオロアセタートおよび4−ニトロフェニルクロロカルボナートから出発して、標準条件下で調製した。
【0575】
5mg(6μmol)のN−(3−アミノプロピル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−{[(1S,2R)−1−(1,2−オキサジナン−2−イルカルボニル)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドを1000μlのDMFに溶解後、2μlのN,N−ジイソプロピルエチルアミンおよび2.2mg(9μmol)の4−ニトロフェニル2−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)エチルカルバマートと混合した。混合物をRTで1時間攪拌後、高真空下濃縮した。残った残渣を分取HPLCで精製した。この結果、1.6mg(理論値の23%)の標記化合物を無色の発泡体として得た。
HPLC(方法5):R
t=1.7分;
LC−MS(方法2):R
t=1.09分;MS(ESIpos):m/z=1036(M+H)
+。
【0576】
中間体135
N−(4−{2−[6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキサノイル]ヒドラジノ}−4−オキソブチル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−1−(ベンジルオキシ)−1−オキソ−3−フェニルプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化542】
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10mg(11μmol)のN−(3−カルボキシプロピル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−1−(ベンジルオキシ)−1−オキソ−3−フェニルプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドを4000μlのDMFに溶解後、6.3mg(33μmol)の1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩、4.5mg(33μmol)の1−ヒドロキシ−1H−ベンゾトリアゾール水和物、5.7μlのN,N−ジイソプロピルエチルアミンおよび11.5mg(44μmol)の市販の6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキサンヒドラジドと混合した。混合物をRTで一晩攪拌後、高真空下濃縮した。残った残渣を分取HPLCで精製した。この結果、2.6mg(理論値の14%)の標記化合物を無色の発泡体として得た。
HPLC(方法6):R
t=2.1分;
LC−MS(方法1):R
t=1.01分;MS(ESIpos):m/z=1115(M+H)
+。
【0577】
中間体136
N−(4−{4−[4−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ブタノイル]ピペラジン−1−イル}−4−オキソブチル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−{[(1S,2R)−1−(1,2−オキサジナン−2−イルカルボニル)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化543】
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最初に、1−[4−オキソ−4−(ピペラジン−1−イル)ブチル]−1H−ピロール−2,5−ジオントリフルオロアセタートを、tert−ブチルピペラジン−1−カルボキシラートおよび4−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ブタン酸から出発して、2段の反応にわたり標準条件下で調製した。
【0578】
5mg(5.6μmol)のN−(3−カルボキシプロピル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−{[(1S,2R)−1−(1,2−オキサジナン−2−イルカルボニル)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドを1000μlのDMFに溶解後、2.1mg(11μmol)の1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩、1.7mg(11μmol)の1−ヒドロキシ−1H−ベンゾトリアゾール水和物、2μlのN,N−ジイソプロピルエチルアミンおよび3.5mg(5.6μmol)の1−[4−オキソ−4−(ピペラジン−1−イル)ブチル]−1H−ピロール−2,5−ジオントリフルオロアセタートと混合した。混合物をRTで一晩攪拌した。その後、2.1mg(5.6μmol)のO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファートを加え、反応混合物をRTでさらに3時間攪拌した。その後、溶媒を減圧下除去し、残った残渣を分取HPLCで精製した。同一画分を濃縮し、水からの凍結乾燥により、0.6mg(理論値の10%)の標記化合物を無色の発泡体として得た。
HPLC(方法6):R
t=1.9分;
LC−MS(方法1):R
t=0.9分;MS(ESIpos):m/z=1132(M+H)
+。
【0579】
中間体137
N−(4−{2−[6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキサノイル]−1−メチルヒドラジノ}−4−オキソブチル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−{[(2S)−1−(1,2−オキサジナン−2−イル)−1−オキソ−3−フェニルプロパン−2−イル]アミノ}−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化544】
[この文献は図面を表示できません]
最初に、6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)−N’−メチルヘキサンヒドラジドトリフルオロアセタートを、市販の6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキサン酸およびtert−ブチル1−メチルヒドラジンカルボキシラートから出発して、2段の反応にわたり標準条件下で調製した。
【0580】
6.9mg(8μmol)のN−(3−カルボキシプロピル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−{[(2S)−1−(1,2−オキサジナン−2−イル)−1−オキソ−3−フェニルプロパン−2−イル]アミノ}−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドを2540μlのDMFに溶解後、3.6mg(9μmol)のO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファート、3μlのN,N−ジイソプロピルエチルアミンおよび4.1mg(12μmol)の6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)−N’−メチルヘキサンヒドラジドトリフルオロアセタートと混合した。混合物をRTで一晩攪拌した。その後、溶媒を減圧下除去し、残った残渣を分取HPLCで精製した。その結果、3.9mg(理論値の45%)の標記化合物を無色の発泡体として得た。
HPLC(方法5):R
t=1.8分;
LC−MS(方法1):R
t=0.93分;MS(ESIpos):m/z=1108(M+H)
+。
【0581】
中間体138
N−{4−[(2−{[4−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ブタノイル](メチル)アミノ}エチル)(メチル)アミノ]−4−オキソブチル}−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−{[(1S,2R)−1−(1,2−オキサジナン−2−イルカルボニル)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化545】
[この文献は図面を表示できません]
tert−ブチルメチル2−(メチルアミノ)エチルカルバマートおよび4−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ブタン酸から出発して、2段の反応で、4−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)−N−メチル−N−[2−(メチルアミノ)エチル]ブタンアミドトリフルオロアセタートを最初に調製した。
【0582】
6.6mg(7.3μmol)のN−(3−カルボキシプロピル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−{[(1S,2R)−1−(1,2−オキサジナン−2−イルカルボニル)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドを2000μlのDMFに溶解後、5.6mg(14.7μmol)のO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファート、2.6μlのN,N−ジイソプロピルエチルアミンおよび4.1mg(9μmol)の4−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)−N−メチル−N−[2−(メチルアミノ)エチル]ブタンアミドトリフルオロアセタートと混合した。RTで3時間攪拌後、同量のHATUおよびN,N−ジイソプロピルエチルアミンを再度加え、反応混合物をRTで一晩攪拌した。その後、溶媒を減圧下除去し、残った残渣を分取HPLCで精製した。これにより、4mg(理論値の44%)の標記化合物を無色の発泡体として得た。
HPLC(方法6):R
t=2.0分;
LC−MS(方法1):R
t=0.91分;MS(ESIpos):m/z=1134(M+H)
+。
【0583】
中間体139
(2R,3S)−3−アミノ−4−{2−[6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキサノイル]ヒドラジノ}−4−オキソブタン−2−イル(3R,4S,7S,10S)−4−[(2S)−ブタン−2−イル]−7、10−ジイソプロピル−3−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−{[(2S)−1−(1,2−オキサジナン−2−イル)−1−オキソ−3−フェニルプロパン−2−イル]アミノ}−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5、11−ジメチル−6、9−ジオキソ−2−オキサ−5、8、11−トリアザペンタデカン−15−オアート
【化546】
[この文献は図面を表示できません]
13mg(14.7μmol)のN−(3−カルボキシプロピル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−{[(2S)−1−(1,2−オキサジナン−2−イル)−1−オキソ−3−フェニルプロパン−2−イル]アミノ}−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドを10mlのジクロロメタンに溶解後、8.4mg(44μmol)の1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩、5.4mg(44μmol)の4−ジメチルアミノピリジンおよび9mg(29.3μmol)の市販のベンジルN−(tert−ブトキシカルボニル)−L−トレオニナートと混合した。混合物をRTで5時間攪拌した。その後、反応混合物を水と振盪することにより2回抽出し、有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥後、減圧下濃縮した。残った残渣を分取HPLCで精製した。ジオキサン/水から凍結乾燥後、14mg(理論値の81%)の保護中間体を無色の発泡体として得た。
HPLC(方法12):R
t=2.3分;
LC−MS(方法1):R
t=1.13分;MS(ESIpos):m/z=1178(M+H)
+。
【0584】
続いて、メタノール中で10%パラジウム/活性炭を使って、水素添加によりZ保護基を離脱させた。9.5mg(0.0087mmol)の脱保護粗生成物を、次に、さらに精製をしないで、5mlのDMFに溶解し、5mg(26.2μmol)の1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩、4mg(26.2μmol)の1−ヒドロキシ−1H−ベンゾトリアゾール水和物、54.6μlのN,N−ジイソプロピルエチルアミンおよび9.1mg(34.9μmol)の市販の6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキサンヒドラジドを混合した。混合物をRTで1時間攪拌後、高真空下濃縮した。残った残渣を分取HPLCで精製した。ジオキサンから凍結乾燥後、9.5mg(理論値の84%)のBoc保護中間体を得た。
HPLC(方法12):R
t=2.1分;
LC−MS(方法1):R
t=0.97分;MS(ESIpos):m/z=1295(M+H)
+。
【0585】
続いて、2mlのジクロロメタン中の0.5mlのトリフルオロ酢酸を使って、Boc保護中間体の9.5mg(7.3μmol)を脱保護し、ジオキサンから凍結乾燥後、9mg(理論値の82%)の標記化合物を無色の発泡体として得た。
HPLC(方法12):R
t=2.1分;
LC−MS(方法1):R
t=0.84分;MS(ESIpos):m/z=1195(M+H)
+。
【0586】
中間体140
N−(4−{2−[6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキサノイル]−1−メチルヒドラジノ}−4−オキソブチル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−{[(1S,2R)−1−(1,2−オキサジナン−2−イルカルボニル)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化547】
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4.1mg(12μmol)の6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)−N’−メチルヘキサンヒドラジドトリフルオロアセタート(中間体22)を中間体61由来の6.9mg(8μmol)の化合物とともに、2.5mlのDMFに溶解後、3.5mg(9μmol)のO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファートおよび3μlのN,N−ジイソプロピルエチルアミンと混合した。混合物をRTで一晩攪拌後、高真空下濃縮した。残った残渣を分取HPLCで精製した。ジオキサンから凍結乾燥後、2.6mg(理論値の30%)の標記化合物を得た。
HPLC(方法5):R
t=1.8分;
LC−MS(方法1):R
t=0.90および0.91分;MS(ESIpos):m/z=1120(M+H)
+。
【0587】
中間体141
N−[4−({1−[4−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ブタノイル]ピペリジン−4−イル}オキシ)−4−オキソブチル]−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−{[(1S,2R)−1−(1,2−オキサジナン−2−イルカルボニル)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化548】
[この文献は図面を表示できません]
44mg(49μmol)のN−(3−カルボキシプロピル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−{[(1S,2R)−1−(1,2−オキサジナン−2−イルカルボニル)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドを2mlのジクロロメタンに溶解後、18.8mg(98μmol)の1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩、3.8mg(24μmol)の4−ジメチルアミノピリジンおよび23mg(98μmol)の市販のベンジル4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシラートと混合した。混合物をRTで一晩攪拌後、高真空下濃縮した。残った残渣を分取HPLCで精製した。この結果、22mg(理論値の40%)のZ−保護中間体を無色の発泡体として得た。
HPLC(方法5):R
t=2.1分;
LC−MS(方法1):R
t=1.04分;MS(ESIpos):m/z=1116(M+H)
+。
【0588】
続いて、エタノール中でパラジウム/活性炭を使って水素添加によりZ保護基を離脱させた。
19mg(19μmol)の脱保護粗生成物を、さらなる精製無しで、4mlのDMFに加え、7mg(39μmol)の4−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ブタン酸、11mg(29μmol)のO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファートおよび5μlのN,N−ジイソプロピルエチルアミンを混合した。混合物をRTで1時間攪拌した後、高真空下濃縮した。残った残渣を分取HPLCで精製した。ジオキサンから凍結乾燥後、7.5mg(理論値の34%)の標記化合物を得た。
HPLC(方法5):R
t=1.8分;
LC−MS(方法1):R
t=0.94分;MS(ESIpos):m/z=1147(M+H)
+。
【0589】
中間体142
N−(4−{2−[6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキサノイル]ヒドラジノ}−4−オキソブチル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−1−(ベンジルオキシ)−3−(1H−インドール−3−イル)−1−オキソプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化549】
[この文献は図面を表示できません]
9mg(9.5μmol)のN−(3−カルボキシプロピル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−1−(ベンジルオキシ)−3−(1H−インドール−3−イル)−1−オキソプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド(中間体72)を1000μlのDMFに溶解後、10mg(38μmol)の市販の6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキサンヒドラジド、7.2mg(19μmol)のO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファートおよび8μlのN,N−ジイソプロピルエチルアミンと混合し、反応混合物をRTで1時間攪拌した。その後、溶媒を減圧下除去し、残った残渣を分取HPLCで精製した。同一画分を濃縮し、凍結乾燥により6.4mg(理論値の58%)の標記化合物を無色の発泡体として得た。
HPLC(方法5):R
t=1.9分;
LC−MS(方法1):R
t=0.99分;MS(ESIpos):m/z=1154(M+H)
+。
【0590】
中間体143
N−(4−{2−[4−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)−2、2−ジメチルブタノイル]ヒドラジノ}−4−オキソブチル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−{[(1S,2R)−1−(1,2−オキサジナン−2−イルカルボニル)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化550】
[この文献は図面を表示できません]
中間体142と同様に、6mg(6.7μmol)のN−(3−カルボキシプロピル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−{[(1S,2R)−1−(1,2−オキサジナン−2−イルカルボニル)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド(中間体61)を、3mg(8.7μmol)の4−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)−2、2−ジメチルブタンヒドラジドトリフルオロアセタートと反応させ、2mg(理論値の27%)の標記化合物を得た。
HPLC(方法12):R
t=2.1分;
LC−MS(方法3):R
t=1.92分;MS(ESIpos):m/z=1106(M+H)
+。
【0591】
中間体144
N−(4−{2−[4−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)−2、2−ジメチルブタノイル]ヒドラジノ}−4−オキソブチル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−{[(2S)−1−(1,2−オキサジナン−2−イル)−1−オキソ−3−フェニルプロパン−2−イル]アミノ}−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化551】
[この文献は図面を表示できません]
5mg(5.6μmol)のN−(3−カルボキシプロピル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−{[(2S)−1−(1,2−オキサジナン−2−イル)−1−オキソ−3−フェニルプロパン−2−イル]アミノ}−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドの1mlのDMF中溶液に、7.65mg(22.5μmol)の4−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)−2、2−ジメチルブタンヒドラジドトリフルオロアセタート、3.2mg(16.9μmol)のEDC、1.96μl(11.3μmol)のジイソプロピルエチルアミンおよび2.6mg(16.9μmol)のHOBTを添加した。反応混合物をRTで3時間攪拌した。その後、追加の0.95mg(2.8μmol)の4−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)−2、2−ジメチルブタンヒドラジドトリフルオロアセタートを加えた。一晩攪拌後、反応混合物を濃縮し、分取HPLCで精製し、3.5mg(85%純度、理論値の48%)の標記化合物を得た。
LC−MS(方法3):R
t=1.86分;m/z=1094(M+H)
+。
【0592】
中間体145
N−[3−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)プロピル]−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−{[(1S,2R)−1−(1,2−オキサジナン−2−イルカルボニル)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化552】
[この文献は図面を表示できません]
12mg(14μmol)のN−(3−アミノプロピル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−{[(1S,2R)−1−(1,2−オキサジナン−2−イルカルボニル)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド(中間体66)を750μlのジオキサンに溶解し、1.5mlの飽和ナトリウムヒドロゲンカルボナート溶液および続けて3.2mg(21μmol)のメチル2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−カルボキシラートを混合した。反応混合物をRTで1時間攪拌した後、減圧下濃縮した。残った残渣を分取HPLCで精製した。凍結乾燥後、4.2mg(理論値の32%)の標記化合物を得た。
HPLC(方法5):R
t=1.7分;
LC−MS(方法1):R
t=0.94分;MS(ESIpos):m/z=950(M+H)
+。
【0593】
中間体146
N−(4−{2−[6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキサノイル]ヒドラジノ}−4−オキソブチル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−({(2S)−1−[ベンジル(メチル)アミノ]−1−オキソ−3−フェニルプロパン−2−イル}アミノ)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化553】
[この文献は図面を表示できません]
9mg(9.8μmol)のN−(3−カルボキシプロピル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−({(2S)−1−[ベンジル(メチル)アミノ]−1−オキソ−3−フェニルプロパン−2−イル}アミノ)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド(中間体73)を、中間体133と同様に、10mg(39μmol)の6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキサンヒドラジドと反応させ、1.8mg(理論値の15%)の標記化合物を得た。
HPLC(方法12):R
t=2.2分;
LC−MS(方法9):R
t=5.11分;MS(ESIpos):m/z=1128(M+H)
+。
【0594】
中間体147
N−{4−[(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)オキシ]−4−オキソブチル}−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S,3S)−1−(ベンジルオキシ)−1−オキソ−3−フェニルブタン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化554】
[この文献は図面を表示できません]
16mg(17μmol)のN−(3−カルボキシプロピル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S,3S)−1−(ベンジルオキシ)−1−オキソ−3−フェニルブタン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド(中間体70)を2mlのジクロロメタンに溶解し、2.6mg(23mmol)の1−ヒドロキシピロリジン−2,5−ジオン、続いて、4mg(21μmol)の1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩と混合した。RTで2時間攪拌後、同じ量の1−ヒドロキシピロリジン−2,5−ジオンおよび1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩を再度加えた。その後、RTで一晩攪拌し、反応混合物を減圧下濃縮した。残った残渣を分取HPLCで精製した。凍結乾燥後、10mg(理論値の56%)の標記化合物を得た。
HPLC(方法5):R
t=2.0分。
【0595】
中間体148
N−{4−[(2−{[4−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ブタノイル](メチル)アミノ}エチル)アミノ]−4−オキソブチル}−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−{[(1S,2R)−1−(1,2−オキサジナン−2−イルカルボニル)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化555】
[この文献は図面を表示できません]
6mg(7μmol)のN−(3−カルボキシプロピル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−{[(1S,2R)−1−(1,2−オキサジナン−2−イルカルボニル)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド(中間体61)を、2.8mg(8μmol)のN−(2−アミノエチル)−4−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)−N−メチルブタンアミドトリフルオロアセタート、10.1mg(27μmol)のO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファートおよび5μlのN,N−ジイソプロピルエチルアミンと、2mlのDMF中で混合し、RTで一晩攪拌した。その後、さらに5mg(23.5μmol)のO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファートおよび3μlのN,N−ジイソプロピルエチルアミンを添加した。RTでさらに5時間攪拌後、溶媒を減圧下除去し、残った残渣を分取HPLCで精製した。同一の画分を濃縮し、ジオキサン凍結乾燥により、1.3mg(理論値の15%)の標記化合物を得た。
HPLC(方法12):R
t=2.1分;
LC−MS(方法2):R
t=1.21分;MS(ESIpos):m/z=1120(M+H)
+。
【0596】
中間体149
N−{4−[(2−{[4−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ブタノイル]アミノ}エチル)(メチル)アミノ]−4−オキソブチル}−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−{[(1S,2R)−1−(1,2−オキサジナン−2−イルカルボニル)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化556】
[この文献は図面を表示できません]
6mg(7μmol)のN−(3−カルボキシプロピル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−{[(1S,2R)−1−(1,2−オキサジナン−2−イルカルボニル)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド(中間体61)を、3.1mg(9μmol)の4−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)−N−[2−(メチルアミノ)エチル]ブタンアミドトリフルオロアセタート、10.1mg(27μmol)のO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファートおよび5μlのN,N−ジイソプロピルエチルアミンと、2mlのDMF中で混合し、混合物をRTで4時間攪拌した。その後、溶媒を減圧下除去し、残った残渣を分取HPLCで精製した。同一の画分を濃縮し、ジオキサンからの凍結乾燥により、1mg(理論値の13.4%)の標記化合物を得た。
HPLC(方法12):R
t=2.1分;
LC−MS(方法1):R
t=0.89分;MS(ESIpos):m/z=1121(M+H)
+。
【0597】
中間体150
N−(4−{2−[6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキサノイル]ヒドラジノ}−4−オキソブチル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S,2R)−2−フェニル−1−(プロピルカルバモイル)シクロプロピル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化557】
[この文献は図面を表示できません]
7.9mg(9μmol)のN−(3−カルボキシプロピル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S,2R)−2−フェニル−1−(プロピルカルバモイル)シクロプロピル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドを3mlのDMFに溶解後、10.4mg(54μmol)の1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩、8.3mg(54μmol)の1−ヒドロキシ−1H−ベンゾトリアゾール水和物、9μlのN,N−ジイソプロピルエチルアミンおよび9.5mg(36μmol)の市販の6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキサンヒドラジドと混合した。混合物をRTで一晩攪拌後、高真空下濃縮した。残った残渣を分取HPLCで精製した。この結果、4.3mg(理論値の22%)の標記化合物を無色の発泡体として得た。
HPLC(方法6):R
t=1.9分;
LC−MS(方法9):R
t=4.93分;MS(ESIpos):m/z=1078(M+H)
+。
【0598】
中間体151
N−(4−{2−[6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキサノイル]ヒドラジノ}−4−オキソブチル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(1S,2R)−1−カルバモイル−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化558】
[この文献は図面を表示できません]
中間体81の化合物から出発して、中間体150と同様に、標記化合物を調製した。
HPLC(方法5):R
t=1.7分;
LC−MS(方法1):R
t=0.87分;MS(ESIpos):m/z=1036(M+H)
+。
【0599】
中間体152
N−(4−{2−[6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキサノイル]ヒドラジノ}−4−オキソブチル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(1S,2R)−1−(エトキシカルボニル)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化559】
[この文献は図面を表示できません]
10mg(12μmol)のN−(3−カルボキシプロピル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(1S,2R)−1−(エトキシカルボニル)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドを3mlのDMFに溶解後、8.9mg(23μmol)のO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファート、10μlのN,N−ジイソプロピルエチルアミンおよび12mg(47μmol)の市販の6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキサンヒドラジドと混合した。混合物をRTで1時間攪拌した。続いて、高真空下で濃縮し、残った残渣を分取HPLCにより精製した。この結果、5.8mg(理論値の37%)の標記化合物を無色の発泡体として得た。
HPLC(方法6):R
t=2.0分;
LC−MS(方法9):R
t=4.99分;MS(ESIpos):m/z=1066(M+H)
+。
【0600】
中間体153
N−[1−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)−12、15−ジオキソ−3、6、9−トリオキサ−13、14−ジアザオクタデカン−18−イル]−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−{[(2S)−1−(1,2−オキサジナン−2−イル)−1−オキソ−3−フェニルプロパン−2−イル]アミノ}−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化560】
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5mg(5.6μmol)のN−(3−カルボキシプロピル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−{[(2S)−1−(1,2−オキサジナン−2−イル)−1−オキソ−3−フェニルプロパン−2−イル]アミノ}−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドの、1mlのDMF中溶液に、9.7mg(22.5μmol)の3−(2−{2−[2−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)エトキシ]エトキシ}エトキシ)プロパンヒドラジドトリフルオロアセタート、3.2mg(16.9μmol)のEDC、1.96μl(11.3μmol)のN,N−ジイソプロピルエチルアミンおよび2.6mg(16.9μmol)のHOBTを加えた。反応混合物をRTで3時間攪拌した。その後、追加の1.2mg(2.8μmol)の3−(2−{2−[2−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)エトキシ]エトキシ}エトキシ)プロパンヒドラジドトリフルオロアセタートを添加した。反応混合物をRTで一晩攪拌後、分取HPLCで精製した。
3.6mg(理論値の51%)の標記化合物を得た。
LC−MS(方法1):R
t=0.90分;m/z=1185(M+H)
+。
【0601】
中間体154
(2R,3S)−3−アミノ−4−{2−[6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキサノイル]ヒドラジノ}−4−オキソブタン−2−イル(3R,4S,7S,10S)−4−[(2S)−ブタン−2−イル]−7、10−ジイソプロピル−3−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−{[(1S,2R)−1−(1,2−オキサジナン−2−イルカルボニル)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5、11−ジメチル−6、9−ジオキソ−2−オキサ−5、8、11−トリアザペンタデカン−15−オアート
【化561】
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15mg(17μmol)のN−(3−カルボキシプロピル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−{[(1S)−1−(1,2−オキサジナン−2−イル)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドを10mlのジクロロメタンに溶解後、12.8mg(67μmol)の1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩、10mg(83μmol)の4−ジメチルアミノピリジンおよび10.3mg(33μmol)の市販のベンジルN−(tert−ブトキシカルボニル)−L−トレオニナートと混合した。混合物を4時間加熱還流した。その後、同量のカップリング試薬および4−ジメチルアミノピリジンを再度加え、反応混合物を一晩加熱還流した。次に、反応混合物をジクロロメタンで希釈し、水と1回振盪することにより抽出して、有機相を取り出し、高真空下濃縮した。残った残渣を分取HPLCで精製した。その結果、7.7mg(理論値の37%)の保護中間体を無色の発泡体として得た。
HPLC(方法12):R
t=2.5分;
LC−MS(方法1):R
t=1.13分;MS(ESIpos):m/z=1190(M+H)
+。
【0602】
その後、標準水素圧力下、メタノール中で、10%パラジウム/活性炭を使った水素添加によりベンジルエステル保護基を除去し、得られた酸を、中間体151で記載のように、6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキサンヒドラジドに連結した。最終ステップで、Boc保護基をトリフルオロ酢酸を使って脱離させた。残った残渣を分取HPLCで精製し、0.22mg(2段階で理論値の2.5%)の標記化合物を無色の発泡体として得た。
HPLC(方法12):R
t=2.0分;
LC−MS(方法1):R
t=0.81分;MS(ESIpos):m/z=1207(M+H)
+。
【0603】
中間体155
N−(4−{2−[6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキサノイル]ヒドラジノ}−4−オキソブチル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−1−アミノ−1−オキソ−3−フェニルプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化562】
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N−(3−カルボキシプロピル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−1−アミノ−1−オキソ−3−フェニルプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドおよび市販の6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキサンヒドラジドから、中間体152で記載の合成と同様にして、標記化合物を調製した。
HPLC(方法5):R
t=1.6分;
LC−MS(方法1):R
t=0.82分;MS(ESIpos):m/z=1024(M+H)
+。
【0604】
中間体156
N−(3−{[(1−{[(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)オキシ]カルボニル}シクロプロピル)カルボニル]アミノ}プロピル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−{[(1S,2R)−1−(1,2−オキサジナン−2−イルカルボニル)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化563】
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N−(3−アミノプロピル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−{[(1S,2R)−1−(1,2−オキサジナン−2−イルカルボニル)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドおよび1,1’−[シクロプロパン−1,1−ジイルビス(カルボニルオキシ)]ジピロリジン−2,5−ジオン(前もって、対応するジカルボン酸から作成)から、中間体131の最終段階で記載の合成と同様にして、標記化合物を調製した。
HPLC(方法12):R
t=2.0分;
LC−MS(方法1):R
t=0.92分;MS(ESIpos):m/z=1080(M+H)
+。
【0605】
中間体157
N−(4−{2−[6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキサノイル]ヒドラジノ}−4−オキソブチル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−1−アミノ−3−(1H−インドール−3−イル)−1−オキソプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化564】
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15mg(18μmol)の(N−(3−カルボキシプロピル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−1−アミノ−3−(1H−インドール−3−イル)−1−オキソプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドを3.8mlのDMFに溶解後、27mg(70μmol)のO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファート、12μlのN,N−ジイソプロピルエチルアミンおよび14mg(53μmol)の市販の6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキサンヒドラジドと混合した。反応混合物をRTで1時間攪拌し、続いて、高真空下で濃縮し、残った残渣を分取HPLCで精製した。これにより、6.2mg(理論値の33%)の標記化合物を無色の発泡体として得た。
HPLC(方法5):R
t=1.6分;
LC−MS(方法1):R
t=0.85分;MS(ESIpos):m/z=1063(M+H)
+。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6,特性シグナル):δ=10.8(d,1H),9.8−9.7(m,2H),9.6および9.4(2m,1H),8.9,8.88,8.78および8.75(4d,1H),8.08および7.85(2d,1H),7.6−6.9(m,9H),4.7−4.4(m,3H),3.4(t,2H),3.23,3.2,3.18,3.0,および2.99(5s,9H),2.8(m,3H),2.1(t,2H),1.06および1.01(2d,3H),0.95−0.8(m,15H),0.8−0.75(dd,3H)。
【0606】
中間体158
N−[4−({(2R)−1−[(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)オキシ]−4−メチル−1−オキソペンタン−2−イル}アミノ)−4−オキソブチル]−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−1−(ベンジルアミノ)−1−オキソ−3−フェニルプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化565】
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13mg(14.7μmol)のN−(3−カルボキシプロピル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−1−(ベンジルアミノ)−1−オキソ−3−フェニルプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドを4mlのジメチルホルムアミドに溶解後、9.4mg(25μmol)のO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファート、6μlのN,N−ジイソプロピルエチルアミンおよび7mg(31μmol)の市販のtert−ブチルD−ロイシナート塩酸塩と混合した。混合物をRTで5時間攪拌した後、減圧下濃縮した。残った残渣を分取HPLCで精製した。ジオキサン/水から凍結乾燥後、6.5mg(理論値の49%)の保護中間体を無色の発泡体として得た。
HPLC(方法5):R
t=2.2分;
LC−MS(方法1):R
t=1.21分;MS(ESIpos):m/z=1076(M+H)
+。
【0607】
最初に、ジクロロメタン中のトリフルオロ酢酸を使って、この保護中間体からBoc保護基を離脱させ、6.2mg(理論値の99%)の脱保護化合物を得た。5.2mg(5μmol)のこの中間体を1.5mlのジクロロメタンに溶解し、1.2mg(6μmol)の1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩および0.16mg(1μmol)の4−ジメチルアミノピリジンの存在下で、0.8mg(7μmol)のN−ヒドロキシスクシンイミドと反応させた。RTで2時間攪拌後、反応混合物を濃縮し、分取HPLCで精製した。1.3mgの標記化合物を得て、その一部を反応物質に加水分解した。
【0608】
中間体159
N−(4−{2−[6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキサノイル]ヒドラジノ}−4−オキソブチル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−1−(ベンジルアミノ)−1−オキソ−3−フェニルプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化566】
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N−(3−カルボキシプロピル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−1−(ベンジルアミノ)−1−オキソ−3−フェニルプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドおよび市販の6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキサンヒドラジドから、中間体157で記載の合成と同様にして、標記化合物を調製した。
収量:6mg(理論値の53%)
HPLC(方法5):R
t=1.9分;
LC−MS(方法1):R
t=0.94分;MS(ESIpos):m/z=1114(M+H)
+。
【0609】
中間体160
N−(4−{2−[6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキサノイル]ヒドラジノ}−4−オキソブチル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−1−(ベンジルアミノ)−3−(1H−インドール−3−イル)−1−オキソプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化567】
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20mg(21μmol)のN−(3−カルボキシプロピル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−1−(ベンジルアミノ)−3−(1H−インドール−3−イル)−1−オキソプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドおよび市販の6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキサンヒドラジドから、中間体157で記載の合成と同様にして、標記化合物を調製した。
収量:13mg(理論値の52%)
HPLC(方法5):R
t=1.9分;
LC−MS(方法1):R
t=0.92分;MS(ESIpos):m/z=1153(M+H)
+。
【0610】
中間体161
N−(6−{2−[6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキサノイル]ヒドラジノ}−6−オキソヘキシル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−1−アミノ−3−(1H−インドール−3−イル)−1−オキソプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化568】
[この文献は図面を表示できません]
N−(5−カルボキシペンチル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−1−アミノ−3−(1H−インドール−3−イル)−1−オキソプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドおよび市販の6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキサンヒドラジドから、中間体157で記載の合成と同様にして、標記化合物を調製した。
収量:0.8mg(理論値の16%)
HPLC(方法5):R
t=1.6分;
LC−MS(方法1):R
t=0.78分;MS(ESIpos):m/z=1092(M+H)
+。
【0611】
中間体162
N−{6−[(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)オキシ]−6−オキソヘキシル}−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−{[(1S,2R)−1−(1,2−オキサジナン−2−イルカルボニル)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化569】
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18mg(20μmol)のN−(5−カルボキシペンチル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−{[(1S,2R)−1−(1,2−オキサジナン−2−イルカルボニル)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド(中間体64)を3.2mlのジクロロメタンに溶解し、22mg(190mmol)の1−ヒドロキシピロリジン−2,5−ジオン、続いて、11mg(60μmol)の1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩および0.24mg(0.17μmol)のDMAPと混合した。RTで2時間攪拌後、さらに22mg(190mmol)の1−ヒドロキシピロリジン−2,5−ジオン、11mg(60μmol)の1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩および0.24mg(0.17μmol)のDMAPを添加し、反応混合物をRTでさらに1時間攪拌した後、引き続き、減圧下で濃縮を行った。残った残渣を分取HPLCで精製した。凍結乾燥後、8.2mg(理論値の41%)の標記化合物を得た。
HPLC(方法5):R
t=2.0分;
LC−MS(方法11):R
t=0.9分;MS(ESIpos):m/z=1024(M+H)
+。
【0612】
中間体163
[(1S,2R)−1−アミノ−2−フェニルシクロプロピル](1,4−ジヒドロ−3H−2、3−ベンゾオキサジン−3−イル)メタノントリフルオロアセタート
【化570】
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最初に、265mg(0.82mmol)のtert−ブチル(1S,2R)−1−(ヒドロキシカルバモイル)−2−フェニルシクロプロピルカルバマート(出発化合物7)から出発し、文献の方法(H.King、J.Chem.Soc.1942、432、を参照)と同様にして、1,2−ビス(ブロモメチル)ベンゼンと反応させることにより、Boc保護tert−ブチル(1S,2R)−1−(1,4−ジヒドロ−3H−2、3−ベンゾオキサジン−3−イルカルボニル)−2−フェニルシクロプロピルカルバマート中間体を調製した。
収量:108mg(理論値の34%)
LC−MS(方法2):R
t=1.3分;MS(ESIpos):m/z=395(M+H)
+。
【0613】
108mg(0.27mmol)のこの中間体を3.7mlのジクロロメタンに溶解し、1.8mlのトリフルオロ酢酸を添加し、混合物をRTで15分間攪拌した。次に、減圧下で濃縮し、残った残渣をジオキサンから凍結乾燥した。112mgの標記化合物を無色の発泡体として、定量的収率で得た。
LC−MS(方法1):R
t=0.7分;MS(ESIpos):m/z=295(M+H)
+。
【0614】
中間体164
N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(1S,2R)−1−(1,4−ジヒドロ−3H−2、3−ベンゾオキサジン−3−イルカルボニル)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドトリフルオロアセタート
【化571】
[この文献は図面を表示できません]
166mg(0.196mmol)のN−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−2−カルボキシ−1−メトキシプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド(中間体10)を40mlのDMF中に溶解し、80mg(0.196mmol)の[(1S,2R)−1−アミノ−2−フェニルシクロプロピル](1,4−ジヒドロ−3H−2、3−ベンゾオキサジン−3−イル)メタノントリフルオロアセタート(中間体163)、112mg(0.294mmol)のO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファート(HATU)および682μl(3.9mmol)のN,N−ジイソプロピルエチルアミンと、連続的に混合した。次いで、混合物をRTで一晩攪拌した。反応混合物を減圧下濃縮し、残渣を酢酸エチルに溶解し、溶液を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した。有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過、濃縮した。残渣を最終的に分取HPLCで精製した。この方法により、19mg(理論値の9%)のFmoc−保護中間体N−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(1S,2R)−1−(1,4−ジヒドロ−3H−2、3−ベンゾオキサジン−3−イルカルボニル)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドを得た。
HPLC(方法5):R
t=1.68分;
LC−MS(方法1):R
t=1.51分;MS(ESIpos):m/z=1083(M+H)
+。
【0615】
19mg(0.015mmol)のこの中間体を4mlのDMFに溶解した。817μLのピペリジンを添加後、反応混合物をRTで5分間攪拌し、続いて、減圧下で濃縮を行い、残渣を、最初、ジエチルエーテルで温浸し、その後、分取HPLCで精製した(溶出剤:アセトニトリル+0.1%TFA/0.1%aq.TFA)。同一画分を合わせて、溶媒を減圧下除去し、残渣をジオキサン/水から凍結乾燥した。12mg(理論値の92%)の標記化合物を無色の発泡体として得た。
HPLC(方法6):R
t=2.0分;
LC−MS(方法1):R
t=0.94分;MS(ESIpos):m/z=861(M+H)
+。
【0616】
中間体165
N−(6−アミノヘキシル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(1S,2R)−1−(1,4−ジヒドロ−3H−2、3−ベンゾオキサジン−3−イルカルボニル)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化572】
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中間体97の調製と同様に、ナトリウムシアノボロヒドリドの存在下で、ベンジル6−オキソヘキシルカルバマートとともに20mg(0.021mmol)の中間体164を使い、続いて、Z保護基の水素添加脱離を行い(5%パラジウム炭素を触媒とし、メタノール溶媒中で)、標記化合物を調製した。
収量:4.5mg(2段の反応で理論値の23%)
HPLC(方法12):R
t=1.9分;
LC−MS(方法1):R
t=0.9分;MS(ESIpos):m/z=960(M+H)
+。
【0617】
中間体166
N−[6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキシル]−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(1S,2R)−1−(1,4−ジヒドロ−3H−2、3−ベンゾオキサジン−3−イルカルボニル)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化573】
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4.4mg(4.5μmol)の中間体165を1mlの1:1ジオキサン/水に溶解した後、1mg(6.8μmol)のメチル2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−カルボキシラートおよび50μlの飽和ナトリウムヒドロゲンカルボナート水溶液と混合した。反応混合物をRTで30分攪拌した後、追加の50μlの飽和ナトリウムヒドロゲンカルボナート水溶液を加え、反応混合物をRTでさらに15分間攪拌し、減圧下濃縮した。残った残渣を分取HPLCで精製した。凍結乾燥後、1mg(理論値の21%)の標記化合物を無色の発泡体として得た。
HPLC(方法12):R
t=2.1分;
LC−MS(方法1):R
t=1.08分;MS(ESIpos):m/z=1040(M+H)
+。
【0618】
中間体167
ベンジル3−{2−[2−(2−オキソエトキシ)エトキシ]エトキシ}プロパノアート
【化574】
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6g(21.55mmol)の市販の3−{2−[2−(2−ヒドロキシエトキシ)エトキシ]エトキシ}プロパン酸を使い、標準条件下で、最初に、塩化ベンジルおよび炭酸セシウムでエステル化、および、それに続く、三酸化硫黄−ピリジン複合体を使った酸化により、標記化合物を調製した。
収量:611mg(2段階の反応で理論値の10%)
LC−MS(方法2):R
t=1.69分;MS(ESIpos):m/z=311(M+H)
+。
【0619】
中間体168
N−(2−{2−[2−(2−カルボキシエトキシ)エトキシ]エトキシ}エチル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−1−アミノ−3−(1H−インドール−3−イル)−1−オキソプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化575】
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最初に、中間体69で記載の合成と同様に、N−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]−N−メチル−L−バリル−N−[(2R,3S,4S)−1−カルボキシ−2−メトキシ−4−メチルヘキサン−3−イル]−N−メチル−L−バリンアミド(中間体4)およびN
α−{(2R,3R)−3−メトキシ−2−メチル−3−[(2S)−ピロリジン−2−イル]プロパノイル}−L−トリプトファンアミドトリフルオロアセタート(中間体49)を、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファートの存在下でカップリングさせ、その後、Fmoc保護基をピペリジンを使って脱離させることにより、アミン化合物N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−1−アミノ−3−(1H−インドール−3−イル)−1−オキソプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドをトリフルオロアセタートとして調製した。
【0620】
25mg(0.028mmol)のこの化合物および17.5mg(0.06mmol)の中間体167を2mlのメタノール中で混合し、12.6mg(0.14mmol)のボラン−ピリジン複合体および2.5mlの酢酸と混合した。反応混合物をRTで一晩攪拌した。その後、同量のボラン−ピリジン複合体および酢酸を再度加え、反応混合物をRTでさらに24時間攪拌した。続いて、減圧下濃縮し、残渣を分取HPLCで精製した。同一画分の濃縮および1:1ジオキサン/水からの凍結乾燥後、26.5mg(理論値の88%)のZ−保護標記化合物を得た。
HPLC(方法12):R
t=2.04分;
LC−MS(方法1):R
t=0.97分;MS(ESIpos):m/z=1064(M+H)
+。
【0621】
25mg(0.024mmol)のこの中間体を10mlのメタノールに溶解し、10%パラジウム/活性炭上で、標準水素圧力下、RTで45分間、水素化した。次に、触媒を濾別し、溶媒を減圧下除去した。ジオキサンから凍結乾燥後、19.7mg(理論値の85%)の標記化合物を得た。
HPLC(方法12):R
t=1.8分;
LC−MS(方法1):R
t=0.83分;MS(ESIpos):m/z=974(M+H)
+。
【0622】
中間体169
N−{2−[2−(2−{3−[(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)オキシ]−3−オキソプロポキシ}エトキシ)エトキシ]エチル}−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−1−アミノ−3−(1H−インドール−3−イル)−1−オキソプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化576】
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10mg(10μmol)の中間体168を3mlのDMF中に溶解し、3.5mg(30mmol)の1−ヒドロキシピロリジン−2,5−ジオン、続いて、2.4mg(10μmol)の1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩および5μlのN,N−ジイソプロピルエチルアミンと混合した。RTで20時間攪拌後、8mg(0.02mmol)のHATUを加え、反応混合物を再度RTで一晩攪拌した後、減圧下濃縮した。残った残渣を分取HPLCで精製した。ジオキサンから凍結乾燥後、8.6mg(理論値の64%)の標記化合物を得た。
HPLC(方法12):Rt=1.9分;
LC−MS(方法11):Rt=0.81分;MS(ESIpos):m/z=1071(M+H)+。
【0623】
中間体170
N−(6−アミノヘキシル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−{[(2S,3S)−1−(1,2−オキサジナン−2−イル)−1−オキソ−3−フェニルブタン−2−イル]アミノ}−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化577】
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26mg(0.028mmol)の中間体15から出発して、2段階反応の中間体101と同様に、標記化合物を調製した。
収量:16.7mg(2段階で理論値の63%)
HPLC(方法12):R
t=1.9分;
LC−MS(方法1):R
t=0.81分;MS(ESIpos):m/z=914(M+H)
+。
【0624】
中間体171
N−(6−{[4−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ブタノイル]アミノ}ヘキシル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−{[(2S,3S)−1−(1,2−オキサジナン−2−イル)−1−オキソ−3−フェニルブタン−2−イル]アミノ}−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化578】
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6.7mg(7.3μmol)の中間体170から形成された化合物および3mg(14.7μmol)の市販の4−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ブタン酸を2mlのDMFに溶解し、5.6mg(14.7μmol)のO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファート(HATU)および2μlのN,N−ジイソプロピルエチルアミンと混合した。混合物をRTで30分間攪拌した。反応混合物を濃縮し、残渣を分取HPLCで精製した。同一画分を合わせて、溶媒を減圧下除去した後、残渣をジオキサンから凍結乾燥した。この結果、4.5mg(理論値の56%)の標記化合物を得た。
HPLC(方法12):R
t=2.0分;
LC−MS(方法1):R
t=1.12分;MS(ESIpos):m/z=1079(M+H)
+。
【0625】
中間体172
ベンジル2−{2−[2−(2−オキソエトキシ)エトキシ]エトキシ}エチルカルバマート
【化579】
[この文献は図面を表示できません]
市販の2−{2−[2−(2−アミノエトキシ)エトキシ]エトキシ}エタノールから、標準条件下で、最初、Z保護基を導入し、その後、三酸化硫黄−ピリジン複合体で酸化することにより標記化合物を調製した。
HPLC(方法12):R
t=1.4分;
LC−MS(方法11):R
t=0.65分;MS(ESIpos):m/z=326(M+H)
+。
【0626】
中間体173
ベンジル{2−[2−(2−オキソエトキシ)エトキシ]エチルカルバマート
【化580】
[この文献は図面を表示できません]
中間体172と同様に、市販の2−[2−(2−アミノエトキシ)エトキシ]エタノールから、標準条件下で、最初に、Z保護基を導入し、その後、三酸化硫黄−ピリジン複合体を使って酸化することにより、標記化合物を調製した。
HPLC(方法12):R
t=1.3分;
LC−MS(方法11):R
t=0.68分;MS(ESIpos):m/z=282(M+H)
+。
【0627】
中間体174
N−(2−{2−[2−(2−アミノエトキシ)エトキシ]エトキシ}エチル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−{[(1S,2R)−1−(1,2−オキサジナン−2−イルカルボニル)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化581】
[この文献は図面を表示できません]
中間体167の調製と同様に、ボラン−ピリジン複合体の存在下で、ベンジル2−{2−[2−(2−オキソエトキシ)エトキシ]エトキシ}エチルカルバマートを使って、47mg(0.05mmol)の中間体16を還元的アミノ化した。その後、5%パラジウム炭素を触媒として、メタノール溶媒中で水素添加を行うことによりZ保護基を除去し、38mg(2段階反応で理論値の66%)の標記化合物を得た。
HPLC(方法5):R
t=1.7分;
LC−MS(方法1):R
t=0.8分;MS(ESIpos):m/z=988(M+H)
+。
【0628】
中間体175
N−[2−(2−{2−[2−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)エトキシ]エトキシ}エトキシ)エチル]−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−{[(1S,2R)−1−(1,2−オキサジナン−2−イルカルボニル)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化582】
[この文献は図面を表示できません]
34mg(0.03mmol)の中間体174から出発して、中間体166と同様に、調製した。
収量:8.3mg(理論値の23%)
HPLC(方法5):R
t=1.9分;
LC−MS(方法1):R
t=0.97分;MS(ESIpos):m/z=1068(M+H)
+。
【0629】
中間体176
N−(2−{2−[2−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)エトキシ]エトキシ}エチル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−1−アミノ−3−(1H−インドール−3−イル)−1−オキソプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化583】
[この文献は図面を表示できません]
中間体174および175と同様に、中間体173を使った中間体16の還元的アミノ化から出発して、続いて、脱保護およびマレイミドの形成により調製した。
HPLC(方法12):R
t=1.8分;
LC−MS(方法11):R
t=0.8分;MS(ESIpos):m/z=981(M+H)
+。
【0630】
中間体177
N−[2−(2−{2−[2−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)エトキシ]エトキシ}エトキシ)エチル]−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−1−アミノ−3−(1H−インドール−3−イル)−1−オキソプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化584】
[この文献は図面を表示できません]
中間体174および175と同様にして、中間体172を使った中間体16の還元的アミノ化から出発して、続いて、脱保護およびマレイミドの形成により調製した。
HPLC(方法12):R
t=1.9分;
LC−MS(方法1):R
t=0.86分;MS(ESIpos):m/z=1025(M+H)
+。
【0631】
中間体178
N−{4−[(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)オキシ]−4−オキソブチル}−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−1−アミノ−3−(1H−インドール−3−イル)−1−オキソプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化585】
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中間体162と同様に、6mgの中間体82から出発して、調製を行った。
LC−MS(方法1):R
t=0.82分;MS(ESIpos):m/z=953(M+H)
+。
【0632】
中間体179
4−[(1E、3S)−3−アミノ−4−フェニルブタ-1-エン-1-イル]ベンゼンスルホン酸トリフルオロアセタート
【化586】
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13.6mg(0.06mmol)のパラジウム(II)アセタート、469mg(1.46mmol)のカリウム4−ヨードベンゼンスルホナート、300mg(1.21mmol)の(S)−tert−ブチル1−フェニルブタ−3−エン−2−イルカルバマート、16.5mg(0.12mmol)のフェニル尿素および167.6mg(1.21mmol)の炭酸カリウムの、7.5mlのDMF中混合物を、マイクロ波を使って160℃で15分間加熱した。その後、粗生成物を分取HPLCで直接精製した。これにより、31%のBOC保護化合物および69%の遊離アミンからなる312mgの混合物を得た。
【0633】
次に、この混合物を、30mlのジクロロメタンに溶解し、1mlのトリフルオロ酢酸と混合し、RTで20時間攪拌した。減圧下濃縮後、残渣をジエチルエーテルと共に攪拌し、形成された析出物を吸引により濾別し、ジエチルエーテルで洗浄した。これにより、200mg(理論値の62%)の標記化合物を得た。
LC−MS(方法11):R
t=0.44分;MS(ESIpos):m/z=304(M+H)
+。
【0634】
中間体180
4−[(3R)−3−アミノ−4−フェニルブチル]ベンゼンスルホン酸
【化587】
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100mg(0.25mmol)の4−[(1E、3S)−3−アミノ−4−フェニルブタ−1−エン−1−イル]ベンゼンスルホン酸トリフルオロアセタートを10mlの酢酸および数滴のDMFと水中に懸濁し、70mg(0.07mmol)のパラジウム炭素(10%)と混合し、水素圧力2.2bar下で24時間水素化した。溶液を濾過し、濾液を分取HPLCで精製した。29mg(76%純度、理論値の21%)の生成物を得た。
LC−MS(方法1):R
t=0.46分;MS(ESIpos):m/z=306(M+H)
+。
【0635】
中間体181
N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(2S,3E)−1−フェニル−4−(4−スルホフェニル)ブタ−3−エン−2−イル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化588】
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90mg(0.13mmol)のN−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−2−カルボキシ−1−メトキシプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドの、4mlのDMF中溶液に、60mg(0.16mmol)のHATUおよび69μlの(0.39mmol)ヒューニッヒ塩基を加えた。反応混合物をRTで30分間攪拌した後、60.3mg(0.13mmol)の4−[(1E、3S)−3−アミノ−4−フェニルブタ−1−エン−1−イル]ベンゼンスルホン酸トリフルオロアセタートと混合した。一晩攪拌後、反応混合物を分取HPLCで精製した。この結果、標記化合物および脱保護済みのアミンからなる44:56混合物の127mgを得た。
LC−MS(方法1):R
t=1.21分;MS(ESIpos):m/z=971(M+H)
+;R
t=0.84分;MS(ESIpos):m/z=871(M+H)
+(脱保護化合物)。
【0636】
中間体182
N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(2S,3E)−1−フェニル−4−(4−スルホフェニル)ブタ−3−エン−2−イル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドトリフルオロアセタート
【化589】
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90mgの中間体180を4.6mlのジクロロメタンに溶解し、0.92mlのトリフルオロ酢酸を添加した。反応混合物をRTで30分間攪拌後、濃縮した。得られた粗生成物を分取HPLCで精製した。
91mg(理論値の98%)の目的化合物を得た。
LC−MS(方法1):R
t=0.85分;MS(ESIpos):m/z=871(M+H)
+。
【0637】
中間体183
N−(3−カルボキシプロピル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(2S,3E)−1−フェニル−4−(4−スルホフェニル)ブタ−3−エン−2−イル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化590】
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16.7μl(0.03mmol)の15%スクシンアルデヒド水溶液を、最初に943μlのメタノールに加え、17mg(0.02mmol)のN−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(2S,3E)−1−フェニル−4−(4−スルホフェニル)ブタ−3−エン−2−イル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドトリフルオロアセタート(中間体181)および1.1μl(0.02mmol)の酢酸と混合した。反応混合物をRTで5分間攪拌後、2.9μl(0.02mmol)のボラン−ピリジン複合体を加えた。1時間後、追加のそれぞれ2当量のスクシンアルデヒド、酢酸およびボラン−ピリジン複合体を加え、混合物をRTで20時間攪拌した。次に、反応混合物を分取HPLCで精製した。この結果、20mg(83%純度、理論値の80%)の標記化合物を得た。
LC−MS(方法1):R
t=0.87分;MS(ESIpos):m/z=957(M+H)
+。
【0638】
中間体184
N−(4−{2−[6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキサノイル]ヒドラジノ}−4−オキソブチル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(2S,3E)−1−フェニル−4−(4−スルホフェニル)ブタ−3−エン−2−イル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化591】
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8mg(7.5μmol)のN−(3−カルボキシプロピル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(2S,3E)−1−フェニル−4−(4−スルホフェニル)ブタ−3−エン−2−イル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド、2.8mg(8.2μmol)の6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキサンヒドラジドトリフルオロアセタート、3.4mg(9μmol)のHATUおよび3.9μlのヒューニッヒ塩基を0.77mlのDMF中、RTで20時間攪拌した。その後、反応混合物を分取HPLCで精製し、3mg(理論値の31%)の標記化合物を得た。
LC−MS(方法1):R
t=0.90分;MS(ESIpos):m/z=1164(M+H)
+。
【0639】
中間体185
N−{4−[(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)オキシ]−4−オキソブチル}−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(2S,3E)−1−フェニル−4−(4−スルホフェニル)ブタ−3−エン−2−イル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化592】
[この文献は図面を表示できません]
8mg(7.5μmol)のN−(3−カルボキシプロピル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(2S,3E)−1−フェニル−4−(4−スルホフェニル)ブタ−3−エン−2−イル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドの、2mlのDMF中溶液に、8.6mg(74.8μmol)のN−ヒドロキシスクシンイミド、8.5mg(22.4μmol)のEDCIおよび0.1mg(0.75μmol)のDMAPを加えた。反応混合物をRTで20時間攪拌後、1.3μl(7.5μmol)のヒューニッヒ塩基を加え、混合物を1時間攪拌した。その後、反応混合物を分取HPLCで精製した。2.6mg(72%純度、理論値の21%)の標記化合物を得た。
LC−MS(方法1):R
t=0.89分;MS(ESIpos):m/z=1054(M+H)
+。
【0640】
中間体186
N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(2R)−1−フェニル−4−(4−スルホフェニル)ブタン−2−イル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化593】
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43mg(0.06mmol)のN−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−2−カルボキシ−1−メトキシプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドの、1.9mlのDMF中溶液に、29mg(0.07mmol)のHATUおよび33μl(0.19mmol)のヒューニッヒ塩基を加えた。反応混合物をRTで30分攪拌した後、29mg(0.07mmol)の4−[(3R)−3−アミノ−4−フェニルブチル]ベンゼンスルホン酸トリフルオロアセタートと混合した。一晩攪拌後、反応混合物を分取HPLCで精製した。この結果、標記化合物および脱保護済みのアミンからなる58mgの45:55混合物を得た。
LC−MS(方法1):R
t=1.09分;MS(ESIpos):m/z=973(M+H)
+;R
t=0.87分;MS(ESIpos):m/z=873(M+H)
+(脱保護化合物)。
【0641】
中間体187
N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(2R)−1−フェニル−4−(4−スルホフェニル)ブタン−2−イル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドトリフルオロアセタート
【化594】
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58mgの中間体186を4.1mlのジクロロメタンに溶解し、0.41mlのトリフルオロ酢酸を加え、混合物をRTで30分間攪拌した。減圧下濃縮後、粗生成物を分取HPLCで精製した。
50mg(90%純度、理論値の85%)の標記化合物を得た。
LC−MS(方法1):R
t=0.87分;MS(ESIpos):m/z=873(M+H)
+。
【0642】
中間体188
N−(3−カルボキシプロピル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(2R)−1−フェニル−4−(4−スルホフェニル)ブタン−2−イル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化595】
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171μl(0.26mmol)の15%のスクシンアルデヒド水溶液を、最初に、2.5mlのメタノールに加え、50mg(0.05mmol)のN−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(2R)−1−フェニル−4−(4−スルホフェニル)ブタン−2−イル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドトリフルオロアセタートおよび11.6μl(0.2mmol)の酢酸と混合した。反応混合物をRTで5分間攪拌後、30μl(0.24mmol)のボラン−ピリジン複合体を加えた。24時間攪拌後、追加の当量のボラン−ピリジン複合体を加え、混合物をさらに2時間攪拌した。その後、反応混合物を分取HPLCで精製し、40mg(90%純度、理論値の66%)の標記化合物を得た。
LC−MS(方法1):R
t=0.91分;MS(ESIpos):m/z=959(M+H)
+。
【0643】
中間体189
N−(4−{2−[6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキサノイル]ヒドラジノ}−4−オキソブチル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(2R)−1−フェニル−4−(4−スルホフェニル)ブタン−2−イル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化596】
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10mg(9.3μmol)のN−(3−カルボキシプロピル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(2R)−1−フェニル−4−(4−スルホフェニル)ブタン−2−イル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド、3.5mg(10.3μmol)の6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキサンヒドラジドトリフルオロアセタート、4.3mg(11.2μmol)のHATUおよび4.9μl(28μmol)のヒューニッヒ塩基を1mlのDMF中、RTで20時間攪拌した。その後、反応混合物を分取HPLCで精製し、4.2mg(92%純度、理論値の33%)の標記化合物を得た。
LC−MS(方法1):R
t=0.91分;MS(ESIpos):m/z=1166(M+H)
+。
【0644】
中間体190
N−{4−[(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)オキシ]−4−オキソブチル}−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(2R)−1−フェニル−4−(4−スルホフェニル)ブタン−2−イル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化597】
[この文献は図面を表示できません]
10mg(9.3μmol)のN−(3−カルボキシプロピル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(2R)−1−フェニル−4−(4−スルホフェニル)ブタン−2−イル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドの、2.5mlのDMF中溶液に、10.7mg(93μmol)のN−ヒドロキシスクシンイミド、10.6mg(28μmol)のEDCIおよび0.12mg(0.9μmol)のDMAPを加えた。反応混合物をRTで20時間攪拌した後、分取HPLCで精製し、3.8mg(72%純度、理論値の25%)の標記化合物を得た。
LC−MS(方法1):R
t=0.90分;MS(ESIpos):m/z=1055(M+H)
+。
【0645】
中間体191
(2R,3R)−N−[(2S)−3−(1H−インドール−3−イル)−1−(1,2−オキサジナン−2−イル)−1−オキソプロパン−2−イル]−3−メトキシ−2−メチル−3−[(2S)−ピロリジン−2−イル]プロパンアミドトリフルオロアセタート
【化598】
[この文献は図面を表示できません]
化合物1および(2S)−2−アミノ−3−(1H−インドール−3−イル)−1−(1,2−オキサジナン−2−イル)プロパン−1−オントリフルオロアセタート(中間体99)から出発して、2段反応全体にわたり中間体7の合成と同様にして、標記化合物を調製した。
2段階全体での収量:62mg(理論値の67%)
HPLC(方法6):R
t=1.65分;
LC−MS(方法1):R
t=0.7分;MS(ESIpos):m/z=443(M+H)
+。
【0646】
中間体192
N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−3−(1H−インドール−3−イル)−1−(1,2−オキサジナン−2−イル)−1−オキソプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化599】
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1015mg(1.59mmol)のN−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]−N−メチル−L−バリル−N−[(2R,3S,4S)−1−カルボキシ−2−メトキシ−4−メチルヘキサン−3−イル]−N−メチル−L−バリンアミド(中間体4)を50mlのDMF中に溶解し、654mg(2.39mmol)の2−ブロモ−1−エチルピリジニウムテトラフルオロボラート(BEP)および2.8mlのN,N−ジイソプロピルエチルアミンと混合し、RTで10分間攪拌した。その後、1083mg(1.75mmol)の(2R,3R)−N−[(2S)−3−(1H−インドール−3−イル)−1−(1,2−オキサジナン−2−イル)−1−オキソプロパン−2−イル]−3−メトキシ−2−メチル−3−[(2S)−ピロリジン−2−イル]プロパンアミドトリフルオロアセタート(中間体191)を加え、混合物をRTで30分間超音波洗浄機で処理した。次に、反応混合物を減圧下濃縮し、残渣を300mlの酢酸エチルに溶解した。有機相を5%クエン酸水溶液および5%ナトリウムヒドロゲンカルボナート水溶液で続けて洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過、濃縮した。得られた粗生成物(1684mg)を、さらに精製せずに、20mlのアセトニトリルに溶解し、2mlのピペリジンを加え、反応混合物をRTで10分間攪拌した。その後、混合物を減圧下濃縮し、残渣をジエチルエーテルと混合した。溶媒を蒸発させて再度濃縮し、残渣をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(溶出剤:15:1:0.1→15:2:0.2ジクロロメタン/メタノール/17%水性のアンモニア溶液)で精製した。同一画分を合わせて、溶媒を減圧下除去し、残渣をアセトニトリル/水から凍結乾燥し、895mg(2段階反応合わせて67%)の標記化合物を得た。
HPLC(方法12):R
t=1.8分;
LC−MS(方法1):R
t=0.84分;MS(ESIpos):m/z=840(M+H)
+。
1H NMR(500MHz,DMSO−d
6):δ=10.8(d,1H),8.3および8.05(2d,1H),8.0(d,1H),7.5(m,1H),7.3(m,1H),7.15および7.08(2s,1H)7.05−6.9(m,2H),5.12および4.95(2m,1H),4.65(m,1H),4.55(m,1H),4.1−3.8(m,4H),3.75(d,1H),3.23,3.18,3.17,3.12,2.95および2.88(6s,9H),3.1−3.0および2.85(2m,2H),2.65(d,1H),2.4−2.2(m,3H),2.15(m,3H),1.95(br.m,2H),1.85−0.8(br.m,11H),1.08および1.04(2d,3H),0.9−0.75(m,15H),0.75−0.65(dd,3H)[これ以外のシグナルは、H
2Oピークで隠された]。
【0647】
中間体193
N−(3−カルボキシプロピル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−3−(1H−インドール−3−イル)−1−(1,2−オキサジナン−2−イル)−1−オキソプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化600】
[この文献は図面を表示できません]
50mg(0.052mmol)のN−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−3−(1H−インドール−3−イル)−1−(1,2−オキサジナン−2−イル)−1−オキソプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド(中間体192)および204μlの15%の4−オキソブタン酸水溶液を2mlのメタノール中で混合し、23.4mg(0.252mmol)のボラン−ピリジン複合体および6μlの酢酸を混合した。反応混合物をRTで一晩攪拌した。続いて、減圧下で濃縮し、残渣を分取HPLCで精製した。同一画分の濃縮後、38mg(理論値の78%)の標記化合物を得た。
HPLC(方法5):R
t=1.7分;
LC−MS(方法9):R
t=4.7分;MS(ESIpos):m/z=926(M+H)
+。
【0648】
中間体194
N−(4−{2−[6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキサノイル]ヒドラジノ}−4−オキソブチル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−3−(1H−インドール−3−イル)−1−(1,2−オキサジナン−2−イル)−1−オキソプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化601】
[この文献は図面を表示できません]
10mg(11μmol)のN−(3−カルボキシプロピル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−3−(1H−インドール−3−イル)−1−(1,2−オキサジナン−2−イル)−1−オキソプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドおよび市販の6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキサンヒドラジドから、中間体157で記載の合成と同様にして、この化合物を調製した。
収量:4.4mg(理論値の35%)
HPLC(方法5):R
t=1.8分;
LC−MS(方法1):R
t=0.90分;MS(ESIpos):m/z=1133(M+H)
+。
【0649】
中間体195
N−[6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキシル]−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−{[(2S,3S)−1−(1,2−オキサジナン−2−イル)−1−オキソ−3−フェニルブタン−2−イル]アミノ}−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化602】
[この文献は図面を表示できません]
9mg(0.010mmol)の中間体170から出発して、中間体166と同様にして、この化合物を調製した。
収量:1.1mg(理論値の10%)
HPLC(方法12):R
t=2.0分;
LC−MS(方法1):R
t=0.99分;MS(ESIpos):m/z=994(M+H)
+。
【0650】
中間体196
(2S)−2−アミノ−1−(2−オキサ−3−アザビシクロ[2.2.2]オクタ−5−エン−3−イル)−3−フェニルプロパン−1−オントリフルオロアセタート
【化603】
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41mg(0.37mmol)の2,5−ジオキソピロリジン−1−イルN−(tert−ブトキシカルボニル)−L−フェニルアラニナートを10mlのDMFに溶解し、149mg(0.41mmol)の2−オキサ−3−アザビシクロ[2.2.2]オクタ−5−エン(出発化合物6)および72μl(0.41mmol)のN,N−ジイソプロピルエチルアミンと混合した。混合物をRTで1時間攪拌した。溶媒を減圧下除去し、残渣を酢酸エチルに溶解し、5%クエン酸酸水溶液、続いて、5%水性のナトリウムヒドロゲンカルボナート溶液と振盪することにより抽出した。有機相を濃縮し、残渣を10:1トルエン/エタノールを溶出剤としたシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製した。同一の画分を合わせて、溶媒を減圧下除去した。残渣を高真空下乾燥後、69mg(理論値の47%)のBoc保護中間体:tert−ブチル(2S)−1−(2−オキサ−3−アザビシクロ[2.2.2]オクタ−5−エン−3−イル)−1−オキソ−3−フェニルプロパン−2−イルカルバマートをジアステレオマー混合物として得た。
LC−MS(方法1):R
t=1.1分;MS(ESIpos):m/z=359(M+H)
+。
【0651】
64mg(0.18mmol)のこの中間体を10mlのジクロロメタンに溶解し、1mlのトリフルオロ酢酸を添加し、混合物をRTで30分攪拌した。この後、減圧下で濃縮し、残った残渣を水/ジオキサンから凍結乾燥した。この結果、66mg(定量)の標記化合物を発泡体として得た。
HPLC(方法6):R
t=1.45分;
LC−MS(方法3):R
t=1.12分;MS(ESIpos):m/z=259(M+H)
+。
【0652】
中間体197
(2R,3R)−3−メトキシ−2−メチル−N−[(2S)−1−(2−オキサ−3−アザビシクロ[2.2.2]オクタ−5−エン−3−イル)−1−オキソ−3−フェニルプロパン−2−イル]−3−[(2S)−ピロリジン−2−イル]プロパンアミドトリフルオロアセタート
【化604】
[この文献は図面を表示できません]
最初に、酢酸エチルに溶解し、5%カリウムヒドロゲンスルファート水溶液を使って抽出のための振盪することにより、83mg(0.18mmol)のそのジシクロヘキシルアミン塩から、(2R,3R)−3−[(2S)−1−(tert−ブトキシカルボニル)ピロリジン−2−イル]−3−メトキシ−2−メチルプロパン酸(出発化合物1)を遊離させた。有機相を硫酸マグネシウム上での乾燥し、濾過、濃縮した。残渣を10mlのDMFに溶解し、66mg(0.18mmol)の(2S)−2−アミノ−1−(2−オキサ−3−アザビシクロ[2.2.2]オクタ−5−エン−3−イル)−3−フェニルプロパン−1−オントリフルオロアセタート(中間体196)、101mg(0.266mmol)のO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファート(HATU)および93μl(0.53mmol)のN,N−ジイソプロピルエチルアミンと、連続的に混合した。混合物をRTで30分攪拌した。その後、反応混合物を濃縮し、残渣を分取HPLCで精製した。この結果、52mg(理論値の56%)のBoc保護中間体:tert−ブチル(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−{[(2S)−1−(2−オキサ−3−アザビシクロ[2.2.2]オクタ−5−エン−3−イル)−1−オキソ−3−フェニルプロパン−2−イル]アミノ}−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−カルボキシラートを得た。
HPLC(方法6):R
t=2.13分;
LC−MS(方法1):R
t=1.13分;MS(ESIpos):m/z=528(M+H)
+。
【0653】
52mg(0.1mmol)のこの中間体を10mlのジクロロメタンに溶解し、1mlのトリフルオロ酢酸を加え、混合物をRTで20分攪拌した。続いて、減圧下で濃縮し、残った残渣を20mlのジエチルエーテルと共に攪拌した。10分後、混合物を濾過し、濾過残渣を高真空下乾燥した。この結果、39mg(理論値の72%)の標記化合物を得た。
HPLC(方法6):R
t=1.62分;
LC−MS(方法1):R
t=0.68分;MS(ESIpos):m/z=428(M+H)
+。
【0654】
中間体198
N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−{[(2S)−1−(2−オキサ−3−アザビシクロ[2.2.2]オクタ−5−エン−3−イル)−1−オキソ−3−フェニルプロパン−2−イル]アミノ}−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドトリフルオロアセタート
【化605】
[この文献は図面を表示できません]
44.5mg(0.071mmol)のN−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]−N−メチル−L−バリル−N−[(2R,3S,4S)−1−カルボキシ−2−メトキシ−4−メチルヘキサン−3−イル]−N−メチル−L−バリンアミド(中間体4)を10mlのDMFに溶解し、38.6mg(0.071mmol)の(2R,3R)−3−メトキシ−2−メチル−N−[(2S)−1−(2−オキサ−3−アザビシクロ[2.2.2]オクタ−5−エン−3−イル)−1−オキソ−3−フェニルプロパン−2−イル]−3−[(2S)−ピロリジン−2−イル]プロパンアミドトリフルオロアセタート(中間体197)、32.5mg(0.086mmol)のO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファート(HATU)および41μl(0.235mmol)のN,N−ジイソプロピルエチルアミンを、連続的に混合した。混合物をRTで1時間攪拌した。次に、反応混合物を減圧下で濃縮し、残渣を酢酸エチルに溶解した。有機相を5%クエン酸水溶液および5%ナトリウムヒドロゲンカルボナート水溶液で続けて洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥後、濾過、濃縮した。この結果、73mg(理論値の98%)のFmoc−保護中間体:N−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−{[(2S)−1−(2−オキサ−3−アザビシクロ[2.2.2]オクタ−5−エン−3−イル)−1−オキソ−3−フェニルプロパン−2−イル]アミノ}−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドを得た。
HPLC(方法6):R
t=2.78分;
LC−MS(方法3):R
t=2.96分;MS(ESIpos):m/z=1047(M+H)
+。
【0655】
73mg(0.071mmol)のこの中間体を5mlのDMFに溶解した。0.5mlのピペリジンを添加後、反応混合物をRTで10分間攪拌した。続いて、減圧下で濃縮し、残渣をジエチルエーテルで繰り返し温浸した。ジエチルエーテルをデカントで除去後、残渣を分取HPLC(溶出剤:アセトニトリル/0.1%aq.TFA)で精製した。16mg(理論値の26%)の標記化合物を発泡体として得た。
HPLC(方法6):R
t=1.94分;
LC−MS(方法3):R
t=1.71分;MS(ESIpos):m/z=825(M+H)
+。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ=8.9−8.6(m,3H),8.4,8.3,8.1および8.0(4d,1H),7.3−7.1(m,5H),6.7−6.5(m,2H),5.2−4.8(m,3H),4.75−4.55(m,3H),4.05−3.95(m,1H),3.7−3.4(m,4H),3.22,3.17,3.15,3.05,3.02および2.95(6s,9H),3.0および2.7(2br.m,2H),2.46(m,3H),2.4−1.2(br.m,13H),1.1−0.85(m,18H),0.75(m,3H)[これ以外のシグナルは、H
2Oピークで隠された]。
【0656】
中間体199
N−(4−{2−[6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキサノイル]ヒドラジノ}−4−オキソブチル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−{[(2S)−1−(2−オキサ−3−アザビシクロ[2.2.2]オクタ−5−エン−3−イル)−1−オキソ−3−フェニルプロパン−2−イル]アミノ}−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化606】
[この文献は図面を表示できません]
23mg(24μmol)のN−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−{[(2S)−1−(2−オキサ−3−アザビシクロ[2.2.2]オクタ−5−エン−3−イル)−1−オキソ−3−フェニルプロパン−2−イル]アミノ}−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドトリフルオロアセタート(中間体198)から出発し、中間体193および194と同様にして、標記化合物を調製した。
HPLC(方法12):Rt=1.9分;
LC−MS(方法2):Rt=2.1分;MS(ESIpos):m/z=1118(M+H)+。
【0657】
中間体200
N−[2−(2−{2−[2−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)エトキシ]エトキシ}エトキシ)エチル]−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−3−(1H−インドール−3−イル)−1−(1,2−オキサジナン−2−イル)−1−オキソプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化607】
[この文献は図面を表示できません]
中間体172を使った中間体192の還元的アルキル化後に、脱保護およびマレイミドの形成を行い、中間体174および175と同様にして調製を行った。
HPLC(方法12):Rt=1.9分;
LC−MS(方法1):Rt=0.86分;MS(ESIpos):m/z=1025(M+H)+。
【0658】
中間体201
N−{6−[(ブロモアセチル)アミノ]ヘキシル}−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−3−(1H−インドール−3−イル)−1−(1,2−オキサジナン−2−イル)−1−オキソプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化608】
[この文献は図面を表示できません]
22mg(0.023mmol)のN−(6−アミノヘキシル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−3−(1H−インドール−3−イル)−1−(1,2−オキサジナン−2−イル)−1−オキソプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド(中間体101)を9.5mlのTHFに溶解し、0℃で4.2μlのトリエチルアミンと混合した。ブロモアセチルクロリドのTHF中溶液を滴下し、反応混合物を0℃で30分間攪拌した。反応混合物を濃縮し、残渣を分取HPLCで精製した。その結果、6.9mg(理論値の26%)の標記化合物を発泡体として得た。
HPLC(方法5):R
t=1.8分;
LC−MS(方法11):R
t=0.9分;MS(ESIpos):m/z=1059および1061(M+H)
+。
【0659】
中間体202
N−{2−[2−(2−{3−[(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)オキシ]−3−オキソプロポキシ}エトキシ)エトキシ]エチル}−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−3−(1H−インドール−3−イル)−1−(1,2−オキサジナン−2−イル)−1−オキソプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化609】
[この文献は図面を表示できません]
最初に、中間体167を使った中間体192の還元的アルキル化から初め、続いて、N−(2−{2−[2−(2−カルボキシエトキシ)エトキシ]エトキシ}エチル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−3−(1H−インドール−3−イル)−1−(1,2−オキサジナン−2−イル)−1−オキソプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドのベンジルエステルの水素添加開裂により、中間体168と同様にして調製を行った。
【0660】
13mg(10μmol)のこの中間体を5mlのDMFに溶解し、2.1mg(20mmol)の1−ヒドロキシピロリジン−2,5−ジオン、6.5μlのN,N−ジイソプロピルエチルアミンおよび7.1mg(0.02mmol)のHATUと混合した。反応混合物をRTで一晩攪拌後、減圧下濃縮した。残った残渣を分取HPLCで精製した。アセトニトリル/水から凍結乾燥後、9.2mg(理論値の62%)の標記化合物を得た。
HPLC(方法12):R
t=2.0分;
LC−MS(方法2):R
t=2.1分;MS(ESIpos):m/z=1141(M+H)
+。
【0661】
中間体203
tert−ブチル6−ヒドラジノ−6−オキソヘキシルカルバマート
【化610】
[この文献は図面を表示できません]
6−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]ヘキサン酸とベンジルヒドラジンカルボキシラートを、EDCIおよびHOBTの存在下でカップリングさせ、その後に、ベンジルオキシカルボニル保護基を水素添加開裂させることによる標準ペプチド化学手法により標記化合物を調製した。
LC−MS(方法11):R
t=0.59分;MS(ESIpos):m/z=246(M+H)
+。
【0662】
中間体204
N−{4−[2−(6−アミノヘキサノイル)ヒドラジノ]−4−オキソブチル}−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−1−アミノ−3−(1H−インドール−3−イル)−1−オキソプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドトリフルオロアセタート
【化611】
[この文献は図面を表示できません]
146mg(50μmol)の(N−(3−カルボキシプロピル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−1−アミノ−3−(1H−インドール−3−イル)−1−オキソプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドを5mlのDMFに溶解後、30.6mg(80μmol)のO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファート、19μlのN,N−ジイソプロピルエチルアミンおよび22.4mg(60μmol)のtert−ブチル6−ヒドラジノ−6−オキソヘキシルカルバマートと混合した。反応混合物をRTで1.5時間攪拌した。続いて、高真空下で濃縮し、残った残渣を分取HPLCで精製した。この結果、43mg(理論値の68%)の保護中間体を得て、次に、これを10mlのジクロロメタンに溶解し、1mlのトリフルオロ酢酸で脱保護した。反応混合物を濃縮し、残渣をジクロロメタンと攪拌し、溶媒を減圧下で再度除去した。これにより、45mg(2段の反応で理論値の68%)の標記化合物を得た。
HPLC(方法12):R
t=1.6分;
LC−MS(方法11):R
t=0.66分;MS(ESIpos):m/z=983(M+H)
+。
【0663】
中間体205
N−(4−{2−[6−({[2−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)エチル]カルバモイル}アミノ)ヘキサノイル]ヒドラジノ}−4−オキソブチル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−1−アミノ−3−(1H−インドール−3−イル)−1−オキソプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化612】
[この文献は図面を表示できません]
中間体50および204から出発して、中間体114と同様に、この化合物を調製した。
収量:4mg(理論値の78%)
HPLC(方法12):R
t=1.7分;
LC−MS(方法11):R
t=0.73分;MS(ESIpos):m/z=1149(M+H)
+。
【0664】
中間体206
N−(6−{[3−({3−[(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)オキシ]−3−オキソプロピル}ジスルファニル)プロパノイル]アミノ}ヘキシル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−3−(1H−インドール−3−イル)−1−(1,2−オキサジナン−2−イル)−1−オキソプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化613】
[この文献は図面を表示できません]
8mg(10μmol)の中間体101を2mlのDMFに溶解し、8.6mg(20μmol)の1,1’−{ジスルファンジイルビス[(1−オキソプロパン−3、1−ジイル)オキシ]}ジピロリジン−2,5−ジオンおよび3.7μlのN,N−ジイソプロピルエチルアミンと混合した。反応混合物をRTで2時間攪拌後、溶媒を減圧下で留去し、残渣を分取HPLCで精製した。7.2mg(理論値の68%)の標記化合物を得た。
HPLC(方法5):R
t=1.9分;
LC−MS(方法11):R
t=0.94分;MS(ESIpos):m/z=615[1/2(M+2H
+]。
【0665】
中間体207
(1S,2R)−1−アミノ−2−フェニルシクロプロパンカルボン酸トリフルオロアセタート
【化614】
[この文献は図面を表示できません]
210mg(0.76mmol)の市販の(1S,2R)−1−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−2−フェニルシクロプロパンカルボン酸をトリフルオロ酢酸を使って脱保護して、標記化合物を定量的収率で得た。
LC−MS(方法1):R
t=0.23分;MS(ESIpos):m/z=178(M+H)
+。
【0666】
中間体208
9H−フルオレン−9−イルメチル6−オキソヘキシルカルバマート
【化615】
[この文献は図面を表示できません]
1g(2.95mmol)の市販の9H−フルオレン−9−イルメチル6−ヒドロキシヘキシルカルバマートから、標準条件下で、三酸化硫黄−ピリジン複合体で酸化することにより、標記化合物を調製した。840mg(理論値の85%)の標記化合物を得た。
HPLC(方法12):R
t=2.0分;
LC−MS(方法1):R
t=1.1分;MS(ESIpos):m/z=338(M+H)
+。
【0667】
中間体209
N−[6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキシル]−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(1S,2R)−1−カルボキシ−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化616】
[この文献は図面を表示できません]
最初に、中間体75で記載の合成と同様に、N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−2−カルボキシ−1−メトキシプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド(中間体26)、および(1S,2R)−1−アミノ−2−フェニルシクロプロパンカルボン酸トリフルオロアセタート(中間体207)を、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファートの存在下でカップリングさせ、その後、トリフルオロ酢酸を使ってBoc保護基を除去することにより、アミン化合物:N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(1S,2R)−1−カルボキシ−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドをトリフルオロアセタートとして得た。
【0668】
22mg(0.026mmol)のこの化合物の、10mlのメタノール中溶液に、17mg(0.05mmol)の9H−フルオレン−9−イルメチル6−オキソヘキシルカルバマート(中間体208)および2.3mgの酢酸、さらに、11.4mg(0.12mmol)のボラン−ピリジン複合体を加えた。反応混合物をRTで一晩攪拌した。その後、同量のボラン−ピリジン複合体および酢酸、および、8mgのフルオレン−9−イルメチル6−オキソヘキシルカルバマートを再度加え、反応混合物をRTでさらに24時間攪拌した。続いて、減圧下濃縮し、残渣を分取HPLCで精製した。同一画分を濃縮後、生成物を直接次の段階に使用した。
【0669】
33mgの未だ不純物を含む中間体を5mlのDMFに溶解し、1mlのピペリジンを加えた。RTで15分間攪拌後、反応混合物を濃縮し、得られた残渣を分取HPLCで精製した。この結果、11mg(2段の反応で理論値の55%)のアミノカルボン酸中間体を得た。
HPLC(方法12):R
t=1.7分;
LC−MS(方法11):R
t=0.7分;MS(ESIpos):m/z=843(M+H)
+。
【0670】
6mg(7.12μmol)のこの中間体を1mlのジオキサンに溶解後、6.6mg(42.7μmol)のメチル2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−カルボキシラートおよび5μlの飽和ナトリウムヒドロゲンカルボナート水溶液と混合した。反応混合物をRTで1時間攪拌した後、さらに、それぞれ50μlずつ3回に分けて飽和ナトリウムヒドロゲンカルボナート水溶液を添加し、反応混合物をRTでさらに30分攪拌した。その後、反応混合物をトリフルオロ酢酸を使ってpH2に酸性化し、減圧下濃縮した。残った残渣を分取HPLCで精製した。アセトニトリル/水から凍結乾燥後、4mg(理論値の60%)の標記化合物を発泡体として得た。
HPLC(方法12):R
t=1.9分;
LC−MS(方法11):R
t=0.88分;MS(ESIpos):m/z=923(M+H)
+。
【0671】
中間体210
N−{6−[(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)オキシ]−6−オキソヘキシル}−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−3−(1H−インドール−3−イル)−1−(1,2−オキサジナン−2−イル)−1−オキソプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化617】
[この文献は図面を表示できません]
最初に、6−オキソヘキサン酸を文献の方法(J.Org.Chem.58、1993、2196−2200)に従い調製した。
80mg(0.08mmol)のN−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−3−(1H−インドール−3−イル)−1−(1,2−オキサジナン−2−イル)−1−オキソプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド(中間体192)および65.4mg(0.5mmol)の6−オキソヘキサン酸を9mlのメタノール中で混合し、10μlの酢酸および37.4mg(0.4mmol)のボラン−ピリジン複合体と混合した。反応混合物をRTで一晩攪拌した。続いて、減圧下で濃縮し、残渣を1:1アセトニトリル/水に溶解し、トリフルオロ酢酸を使ってpHを2に調節した。反応混合物を再度濃縮し、残渣を分取HPLCで精製した。同一画分を濃縮し、70mg(理論値の86%)のN−(5−カルボキシペンチル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−3−(1H−インドール−3−イル)−1−(1,2−オキサジナン−2−イル)−1−オキソプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドをトリフルオロアセタートとして得た。
HPLC(方法12):R
t=1.9分;
LC−MS(方法1):R
t=0.87分;MS(ESIpos):m/z=955(M+H)
+。
1H NMR(500MHz,DMSO−d
6,特性シグナル):δ=12.0(br.M,1H),10.8(s,1H),9.4(m,1H),8.9および8.8(2d,1H),8.3および8.02(2d,1H),7.5(m,1H),7.3(m,1H),7.15および7.1(2s,1H)7.05−6.9(m,2H),5.12および4.95(2m,1H),4.7−4.5(m,2H),4.1−3.8(m,4H),3.75(d,1H),3.25,3.2,3.18,3.13,2.98および2.88(6s,9H),2.8(m,3H),1.08および1.04(2d,3H),0.95−0.8(m,15H),0.8−0.65(dd,3H)。
【0672】
22mg(23μmol)のこの中間体を1.8mlのジクロロメタンに溶解し、13.2mg(70μmol)の1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩、26.5mg(230μmol)の1−ヒドロキシピロリジン−2,5−ジオンおよび0.28mg(2μmol)のジメチルアミノピリジンと混合し、反応混合物をRTで2時間攪拌した。その後、反応混合物を減圧下濃縮し、残った残渣を分取HPLCで精製した。アセトニトリル/水から凍結乾燥後、21.3mg(理論値の88%)の標記化合物を得た。
HPLC(方法12):R
t=1.9分;
LC−MS(方法1):R
t=0.94分;MS(ESIpos):m/z=1052(M+H)
+。
【0673】
中間体211
N−{6−[(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)オキシ]−6−オキソヘキシル}−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−{[(2S,3S)−1−(1,2−オキサジナン−2−イル)−1−オキソ−3−フェニルブタン−2−イル]アミノ}−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化618】
[この文献は図面を表示できません]
15mg(20μmol)のN−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−{[(2S,3S)−1−(1,2−オキサジナン−2−イル)−1−オキソ−3−フェニルブタン−2−イル]アミノ}−3−オキソプロピル]ピロリジン−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドトリフルオロアセタート(中間体15)を、中間体210と同様にして、6−オキソヘキサン酸で還元的にアルキル化した。
収量:9.2mg(理論値の61%)
HPLC(方法12):R
t=1.9分;
LC−MS(方法1):R
t=0.87分;MS(ESIpos):m/z=929(M+H)
+。
【0674】
9mg(10μmol)のこの中間体を3mlのDMFに溶解し、5.6mg(48μmol)の1−ヒドロキシピロリジン−2,5−ジオン、5μlのN,N−ジイソプロピルエチルアミンおよび5.5mg(0.015mmol)のHATUと混合し、反応混合物を超音波洗浄機で6時間処理した。この途中で、毎時5.5mgのHATUを添加した。その後、反応混合物を減圧下濃縮し、残渣をアセトニトリル/水に溶解し、トリフルオロ酢酸を使ってpHを2に調節した。再度減圧下で濃縮後、残った残渣を分取HPLCで精製した。アセトニトリル/水から凍結乾燥後、5.8mg(理論値の57%)の標記化合物を得た。
HPLC(方法12):R
t=2.0分;
LC−MS(方法1):R
t=0.95分;MS(ESIpos):m/z=1027(M+H)
+。
【0675】
中間体212
N−{2−[2−(2−{3−[(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)オキシ]−3−オキソプロポキシ}エトキシ)エトキシ]エチル}−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−{[(2S,3S)−1−(1,2−オキサジナン−2−イル)−1−オキソ−3−フェニルブタン−2−イル]アミノ}−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化619】
[この文献は図面を表示できません]
最初に、中間体168と同様にして、中間体167を使った中間体15の還元的アルキル化から初め、続いて、N−(2−{2−[2−(2−カルボキシエトキシ)エトキシ]エトキシ}エチル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−{[(2S,3S)−1−(1,2−オキサジナン−2−イル)−1−オキソ−3−フェニルブタン−2−イル]アミノ}−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドのベンジルエステルの水素添加開裂により調製を行った。
【0676】
8.4mg(8μmol)のこの中間体を3mlのDMFに溶解し、9.5mg(80μmol)の1−ヒドロキシピロリジン−2,5−ジオン、10μlのN,N−ジイソプロピルエチルアミンおよび9.4mg(25μmol)のHATUと混合し、反応混合物をRTで一晩攪拌後、減圧下濃縮した。その後、反応混合物を減圧下濃縮し、残渣をアセトニトリル/水に溶解し、トリフルオロ酢酸を使ってpHを2に調節した。減圧下で再度濃縮後、残った残渣を分取HPLCで精製した。アセトニトリル/水から凍結乾燥後、4mg(理論値の32%)の標記化合物を得た。
HPLC(方法12):R
t=2.0分;
LC−MS(方法1):R
t=0.96分;MS(ESIpos):m/z=1117(M+H)
+。
【0677】
中間体213
N−{6−[(trans−4−{[(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)オキシ]カルボニル}シクロヘキシル)アミノ]−6−オキソヘキシル}−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−3−(1H−インドール−3−イル)−1−(1,2−オキサジナン−2−イル)−1−オキソプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化620】
[この文献は図面を表示できません]
N−(5−カルボキシペンチル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−3−(1H−インドール−3−イル)−1−(1,2−オキサジナン−2−イル)−1−オキソプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド(この化合物の合成は、中間体210で記載)から出発して、中間体104と同様にして、この化合物を調製した。9.3mgの標記化合物(3段階の反応で理論値の37%)を得た。
HPLC(方法12):R
t=1.9分;
LC−MS(方法1):R
t=0.9分;MS(ESIpos):m/z=1177(M+H)
+。
【0678】
中間体214
N−{4−[(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)オキシ]−4−オキソブチル}−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(1S,2R)−1−ヒドロキシ−1−フェニルプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化621】
[この文献は図面を表示できません]
中間体92を活性エステルに変換することにより、中間体210と同様にして、この化合物を調製した。
HPLC(方法5):R
t=1.6分;
LC−MS(方法11):R
t=0.82分;MS(ESIpos):m/z=901(M+H)
+。
【0679】
中間体215
N−{6−[(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)オキシ]−6−オキソヘキシル}−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(1S,2R)−1−ヒドロキシ−1−フェニルプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化622】
[この文献は図面を表示できません]
最初に、中間体183と同様にして、中間体40をボラン−ピリジン複合体とともに使用して、N−(5−カルボキシペンチル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(1S,2R)−1−ヒドロキシ−1−フェニルプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドを調製した。この化合物から、中間体210と同様にして、活性エステルを生成した。34mg(2段階の反応で理論値の36%)の標記化合物を得た。
HPLC(方法5):R
t=1.6分;
LC−MS(方法1):R
t=0.85分;MS(ESIpos):m/z=930(M+H)
+。
【0680】
中間体216
N−(4−{[(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)オキシ]カルボニル}ベンジル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−3−(1H−インドール−3−イル)−1−(1,2−オキサジナン−2−イル)−1−オキソプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化623】
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最初に、中間体183の調製と同様に、中間体192を4−ホルミル安息香酸およびボラン−ピリジン複合体と反応させて、N−(4−カルボキシベンジル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−3−(1H−インドール−3−イル)−1−(1,2−オキサジナン−2−イル)−1−オキソプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドを得た。次にこの化合物を使って、中間体210と同様にして、11mg(理論値の68%)の標記化合物を生成した。
HPLC(方法5):R
t=1.8分;
LC−MS(方法1):R
t=1.13分;MS(ESIpos):m/z=1072(M+H)
+。
【0681】
中間体217
N−(5−カルボキシペンチル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−1−(ベンジルオキシ)−1−オキソ−3−フェニルプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化624】
[この文献は図面を表示できません]
53mg(84μmol)のN−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]−N−メチル−L−バリル−N−[(2R,3S,4S)−1−カルボキシ−2−メトキシ−4−メチルヘキサン−3−イル]−N−メチル−L−バリンアミド(中間体4)および45mg(84μmol)のベンジルN−{(2R,3R)−3−メトキシ−2−メチル−3−[(2S)−ピロリジン−2−イル]プロパノイル}−L−フェニルアラニナートトリフルオロアセタート(中間体12)を2mlのDMFに溶解し、19μlのN,N−ジイソプロピルエチルアミン、14mg(92μmol)のHOBtおよび17.6mg(92μmol)のEDCを加えた後、混合物をRTで一晩攪拌した。その後、反応混合物を濃縮し、残渣を分取HPLCで精製した。この結果、59mg(理論値の68%)のFmoc−保護中間体N−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−1−(ベンジルオキシ)−1−オキソ−3−フェニルプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドを得た。
LC−MS(方法1):R
t=1.55分;m/z=1044(M+H)
+。
【0682】
57mg(0.055mmol)のこの中間体を5mlのDMF中の1.2mlのピペリジンで処理し、Fmoc保護基を離脱させた。濃縮後、分取HPLCにより精製し、39mg(理論値の76%)の遊離アミン中間体:N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−1−(ベンジルオキシ)−1−オキソ−3−フェニルプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドをトリフルオロアセタートとして得た。
HPLC(方法5):R
t=1.9分;
LC−MS(方法1):R
t=1.01分;m/z=822(M+H)
+。
【0683】
60mg(0.06mmol)のこの中間体を、中間体210と同様に、ボラン−ピリジン複合体の存在下で、6−オキソヘキサン酸と反応させた。45mg(理論値の75%)の標記化合物を発泡体として得た。
HPLC(方法5):R
t=1.9分;
LC−MS(方法1):R
t=0.97分;MS(ESIpos):m/z=9936(M+H)
+。
【0684】
中間体218
N−{6−[(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)オキシ]−6−オキソヘキシル}−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−1−(ベンジルオキシ)−1−オキソ−3−フェニルプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化625】
[この文献は図面を表示できません]
42mg(0.05mmol)の中間体217を活性エステルに変換することにより、この化合物を調製した。
収量:26mg(54%)
HPLC(方法5):R
t=2.1分;
LC−MS(方法1):R
t=1.01分;MS(ESIpos):m/z=1034(M+H)
+。
【0685】
中間体219
N−{6−[(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)オキシ]−6−オキソヘキシル}−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(1S)−1−カルボキシ−2−フェニルエチル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化626】
[この文献は図面を表示できません]
20mg(0.02mol)の中間体218由来の化合物を2.4mlのメタノールに溶解し、5%パラジウム/活性炭上で、標準水素圧力下、RTで30分間水素添加した。次に、触媒を濾別し、溶媒を減圧下除去した。残渣を1:1アセトニトリル/水から凍結乾燥して、14mg(理論値の92%)の標記化合物を無色の発泡体として得た。
HPLC(方法5):R
t=1.7分;
LC−MS(方法1):R
t=0.86分;MS(ESIpos):m/z=944(M+H)
+。
【0686】
中間体220
N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−3−(1H−インドール−3−イル)−1−(1,2−オキサジナン−2−イル)−1−オキソプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化627】
[この文献は図面を表示できません]
10mlのジクロロメタン中の0.5g(1.01mmol)の中間体1を1mlのトリフルオロ酢酸と混合した。超音波洗浄機で30分の処理後、混合物を濃縮し、最初にDCMで、次にジエチルエーテルで再蒸留し、高真空下乾燥した。油状残渣をさらに精製せずに次の段階で使用した。
【0687】
500mgのこの中間体を20mlのDMFに溶解し、466mg(3.8mmol)の中間体191,382mg(1.01mmol)のO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファート(HATU)および440μl(2.5mmol)のN,N−ジイソプロピルエチルアミンと混合した。混合物をRTで1時間攪拌した後、濃縮した。残渣をジクロロメタンに溶解し、最初に、2回の5%クエン酸水溶液で、次に、飽和ナトリウムヒドロゲンカルボナート水溶液で振盪することにより抽出した。有機相を濃縮し、残渣を95:5ジクロロメタン/メタノールを溶出剤として使用したシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製した。同一画分を合わせ、溶媒を減圧下除去した。残渣を高真空下乾燥後、562mg(両段階あわせて理論値の65%)のZ−保護中間体を得た。
【0688】
562mg(0.57mmol)のこの中間体を50mlのメタノールに溶解し、155mgの10%パラジウム/活性炭を使って、標準水素圧力下、RTで20分間水素添加した。その後、触媒を濾別し、溶媒を減圧下した。残渣を分取HPLCで精製した。同一画分を合わせ、溶媒を減圧下留去し、残渣をジオキサンから凍結乾燥し、361mg(理論値の87%)の標記化合物を発泡体として得た。
HPLC(方法5):Rt=1.75および1.86分にダブルピーク;
LC−MS(方法1):Rt=0.84分および0.91分に同質量のダブルピーク;
MS(ESIpos):m/z=944(M+H)
+。
【0689】
中間体221
N−{(2S)−2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−3−フェニルプロピル}−N−メチル−L−バリン
【化628】
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100mg(0.76mmol)の市販のN−メチル−L−バリンおよび285mg(1.14mmol)の市販のtert−ブチル(2S)−1−オキソ−3−フェニルプロパン−2−イルカルバマートを22mlのメタノール中で混合し、340mg(3.66mmol)のボラン−ピリジン複合体および70μlの酢酸と混合した。反応混合物をRTで一晩攪拌し、続いて、減圧下で濃縮し、残渣をジクロロメタン/メタノール/17%アンモニア水溶液を溶出剤として使用するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製した。同一画分の濃縮後、1:1ジオキサン/水から凍結乾燥して、259mg(理論値の93%)の標記化合物を得た。
HPLC(方法12):R
t=1.6分;
LC−MS(方法11):R
t=0.76分;MS(ESIpos):m/z=365(M+H)
+。
【0690】
中間体222
N−[(2S)−2−アミノ−3−フェニルプロピル]−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−3−(1H−インドール−3−イル)−1−(1,2−オキサジナン−2−イル)−1−オキソプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドトリフルオロアセタート
【化629】
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40mg(0.11mmol)のN−{(2S)−2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−3−フェニルプロピル}−N−メチル−L−バリン(中間体221)を5mlのDMFに溶解し、80mg(0.11mmol)のN−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−3−(1H−インドール−3−イル)−1−(1,2−オキサジナン−2−イル)−1−オキソプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド(中間体220)、50mg(0.13mmol)のO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファート(HATU)および57μl(2.5mmol)のN,N−ジイソプロピルエチルアミンと混合した。混合物をRTで1時間攪拌後、濃縮した。残渣を酢酸エチルに溶解し、最初、5%クエン酸水溶液、次に、水で洗浄した。有機相を濃縮し、残渣を分取HPLCで精製した。同一画分を合わせ、溶媒を減圧下除去した。ジオキサンから凍結乾燥後、60mg(理論値の50%)の保護中間体を得た。
HPLC(方法12):R
t=2.2分;
LC−MS(方法1):R
t=1.17分;MS(ESIpos):m/z=1073(M+H)
+。
【0691】
60mg(0.05mmol)のこの中間体を10mlのジクロロメタンに溶解し、2mlのトリフルオロ酢酸を加え、反応混合物をRTで1.5時間攪拌した。その後、反応混合物を減圧下濃縮し、残った残渣を分取HPLCで精製した。同一画分を合わせて、溶媒を減圧下除去し、残渣をジオキサン/水から凍結乾燥した。この結果、25mg(理論値の42%)の標記化合物を発泡体として得た。
HPLC(方法12):R
t=1.9分;
LC−MS(方法1):R
t=0.95分;MS(ESIpos):m/z=974(M+H)
+。
【0692】
中間体223
N−[(2S)−2−({[2−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)エチル]カルバモイル}アミノ)−3−フェニルプロピル]−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−3−(1H−インドール−3−イル)−1−(1,2−オキサジナン−2−イル)−1−オキソプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化630】
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5mg(4.6μmol)の中間体222から出発して、中間体134と同様にして調製を行った。3.4mg(理論値の65%)の標記化合物を得た。
HPLC(方法12):R
t=2.0分;
LC−MS(方法1):R
t=0.99分;MS(ESIpos):m/z=1140(M+H)
+。
【0693】
中間体224
N−[(2S)−2−({[2−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)エチル]カルバモイル}アミノ)プロピル]−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−3−(1H−インドール−3−イル)−1−(1,2−オキサジナン−2−イル)−1−オキソプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化631】
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中間体223の合成と同様に調製を行った。
HPLC(方法12):R
t=1.9分;
LC−MS(方法1):R
t=0.92分;MS(ESIpos):m/z=1064(M+H)
+。
【0694】
中間体225
N−(2−アミノエチル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−3−(1H−インドール−3−イル)−1−(1,2−オキサジナン−2−イル)−1−オキソプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドトリフルオロアセタート
【化632】
[この文献は図面を表示できません]
100mg(0.76mmol)の市販のN−メチル−L−バリンおよび182mg(1.14mmol)の市販のtert−ブチル2−オキソエチルカルバマートを20mlのメタノール中で混合し、340mg(3.66mmol)のボラン−ピリジン複合体および65μlの酢酸と混合した。反応混合物をRTで一晩攪拌し、続いて、減圧下で濃縮し、残渣をジクロロメタン/メタノール/17%アンモニア水溶液(15/4/0.5)を溶出剤として使ったシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製した。同一画分の濃縮および1:1ジオキサン/水からの凍結乾燥後、190mg(39%純度、理論値の35%)の中間体を得て、これをさらに精製せずに変換した。
【0695】
50mg(0.07mmol)のこの中間体を10mlのDMFに溶解し、52mg(0.07mmol)のN−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−3−(1H−インドール−3−イル)−1−(1,2−オキサジナン−2−イル)−1−オキソプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド(中間体220)、32mg(0.09mmol)のO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファート(HATU)および37μl(0.2mmol)のN,N−ジイソプロピルエチルアミンと混合した。混合物をRTで一晩攪拌後、濃縮した。残渣を酢酸エチルに溶解し、最初、5%クエン酸水溶液、次に、水で振盪することにより抽出した。有機相を濃縮し、残渣を分取HPLCで精製した。同一画分を合わせて、溶媒を減圧下除去した。ジオキサンから凍結乾燥後、53mg(理論値の76%)の保護中間体を得た。
HPLC(方法12):R
t=2.0分;
LC−MS(方法1):R
t=1.02分;MS(ESIpos):m/z=984(M+H)
+。
【0696】
53mg(0.05mmol)のこの中間体を10mlのジクロロメタンに溶解し、2mlのトリフルオロ酢酸を加え、反応混合物をRTで30分間攪拌した。その後、反応混合物を減圧下濃縮し、残った残渣を分取HPLCで精製した。同一画分を合わせて、溶媒を減圧下除去し、残渣をジオキサン/水から凍結乾燥して、21mg(理論値の40%)の標記化合物を65%純度で得た。
HPLC(方法12):R
t=1.7分;
LC−MS(方法1):R
t=0.87分;MS(ESIpos):m/z=884(M+H)
+。
【0697】
中間体226
N−[2−({[2−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)エチル]カルバモイル}アミノ)エチル]−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−3−(1H−インドール−3−イル)−1−(1,2−オキサジナン−2−イル)−1−オキソプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化633】
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中間体225から出発して、中間体134の合成と同様に調製を行った。11.6mg(理論値の59%)の標記化合物を得た。
HPLC(方法12):R
t=1.9分;
LC−MS(方法1):R
t=0.90分;MS(ESIpos):m/z=1050(M+H)
+。
【0698】
中間体227
N−{6−[(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)オキシ]−6−オキソヘキシル}−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−1−(ベンジルオキシ)−3−(1H−インドール−3−イル)−1−オキソプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化634】
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中間体218と同様にして、活性エステルに変換することにより、この化合物を調製した。
収量:18mg(理論値の51%)
HPLC(方法5):R
t=2.1分;
LC−MS(方法1):R
t=0.98分;MS(ESIpos):m/z=1073(M+H)
+。
【0699】
中間体228
(2R,3S)−3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−4−{2−[6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキサノイル]ヒドラジノ}−4−オキソブタン−2−イル(3R,4S,7S,10S)−4−[(2S)−ブタン−2−イル]−7、10−ジイソプロピル−3−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−{[(1S,2R)−1−(1,2−オキサジナン−2−イルカルボニル)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5、11−ジメチル−6、9−ジオキソ−2−オキサ−5、8、11−トリアザペンタデカン−15−オアート
【化635】
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中間体154の合成で得られたBoc保護中間体を、市販の6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキサンヒドラジドとカップリングさせることにより、標記化合物を調製した。
HPLC(方法12):R
t=2.1分;
LC−MS(方法1):R
t=0.97分;MS(ESIpos):m/z=1308(M+H)
+。
【0700】
中間体229
(2R,3S)−3−アセトアミド−4−{2−[6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキサノイル]ヒドラジノ}−4−オキソブタン−2−イル(3R,4S,7S,10S)−4−[(2S)−ブタン−2−イル]−7、10−ジイソプロピル−3−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−{[(1S,2R)−1−(1,2−オキサジナン−2−イルカルボニル)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−5、11−ジメチル−6、9−ジオキソ−2−オキサ−5、8、11−トリアザペンタデカン−15−オアート
【化636】
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7.5mg(2.5μmol)の中間体154を、0.4μlのN,N−ジイソプロピルエチルアミンの存在下で、1mlのDMF中の2.3μlの無水酢酸を使ってアセチル化することにより、標記化合物を調製した。
収量:1.4mg(理論値の40%)
HPLC(方法12):R
t=1.9分;
LC−MS(方法1):R
t=0.86分;MS(ESIpos):m/z=1250(M+H)
+。
【0701】
中間体230
(2R,3S)−3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−4−{2−[6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキサノイル]ヒドラジノ}−4−オキソブタン−2−イル(3R,4S,7S,10S)−4−[(2S)−ブタン−2−イル]−3−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−3−(1H−インドール−3−イル)−1−(1,2−オキサジナン−2−イル)−1−オキソプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−7、10−ジイソプロピル−5、11−ジメチル−6、9−ジオキソ−2−オキサ−5、8、11−トリアザペンタデカン−15−オアート
【化637】
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中間体193から出発して、中間体228と同様にして、この化合物を調製した。16mg(3段階の反応で理論値の30%)の標記化合物を得た。
HPLC(方法12):R
t=2.0分;
LC−MS(方法1):R
t=1.02分;MS(ESIpos):m/z=1335(M+H)
+。
【0702】
中間体231
(2R,3S)−3−アセトアミド−4−{2−[6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキサノイル]ヒドラジノ}−4−オキソブタン−2−イル(3R,4S,7S,10S)−4−[(2S)−ブタン−2−イル]−3−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−3−(1H−インドール−3−イル)−1−(1,2−オキサジナン−2−イル)−1−オキソプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−7、10−ジイソプロピル−5、11−ジメチル−6、9−ジオキソ−2−オキサ−5、8、11−トリアザペンタデカン−15−オアート
【化638】
[この文献は図面を表示できません]
8mg(6μmol)の中間体230から、最初に、トリフルオロ酢酸で脱保護し、その後、N,N−ジイソプロピルエチルアミンの存在下、DMF中の無水酢酸でアセチル化して、この化合物を調製した。2mg(2段の反応で理論値の37%)の標記化合物を得た。
HPLC(方法12):R
t=1.9分;
LC−MS(方法1):R
t=0.88分;MS(ESIpos):m/z=1277(M+H)
+。
【0703】
中間体232
ベンジルN−[(4−ニトロフェノキシ)カルボニル]−ベータ−アラニナート
【化639】
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200mg(0.57mmol)の市販の4−メチルベンゼンスルホン酸−ベンジルベータ−アラニナートおよび229mg(1.14mmol)の4−ニトロフェニルクロロカルボナートを15mlのテトラヒドロフランに溶解し、反応混合物を30分間加熱還流した。その後、反応混合物を減圧下濃縮し、残渣を分取HPLCで精製した。同一画分の濃縮、および高真空下での残渣の乾燥後、86mg(理論値の44%)の標記化合物を得た。
HPLC(方法12):R
t=1.8分;
LC−MS(方法1):R
t=1.07分;MS(ESIpos):m/z=345(M+H)
+。
【0704】
中間体233
N−{2−[({3−[(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)オキシ]−3−オキソプロピル}カルバモイル)アミノ]エチル}−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−3−(1H−インドール−3−イル)−1−(1,2−オキサジナン−2−イル)−1−オキソプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化640】
[この文献は図面を表示できません]
1 3mg(10μmol)の中間体225および6.7mg(20μmol)の中間体232を3mlのDMF中に溶解し、7μlのN,N−ジイソプロピルエチルアミンを加えた。混合物をRTで一晩攪拌後、高真空下濃縮した。残った残渣を分取HPLCで精製した。同一画分の濃縮および高真空下での残渣の乾燥後、5.4mg(理論値の38%)の保護中間体を得た。
HPLC(方法5):R
t=2.1分;
LC−MS(方法1):R
t=0.6分;MS(ESIpos):m/z=1089(M+H)
+。
【0705】
5.4mg(5μmol)のこの中間体を5mlのメタノールに溶解し、2mgの10%パラジウム/活性炭の添加後、標準水素圧力下、RTで20分間水素添加した。触媒を濾別し、溶媒を減圧下除去した。残渣を高真空下乾燥後、5mg(定量)の酸中間体を得た。
HPLC(方法12):R
t=1.8分;
LC−MS(方法1):R
t=0.84分;MS(ESIpos):m/z=999(M+H)
+。
【0706】
5mg(10μmol)のこの中間体を1mlのDMFに溶解し、5.8mg(50mmol)の1−ヒドロキシピロリジン−2,5−ジオン、続いて、2.6μlのN,N−ジイソプロピルエチルアミンおよび3.8mg(10μmol)のHATUと混合した。RTで20時間攪拌後、反応混合物を減圧下濃縮した。残った残渣を分取HPLCで精製した。1:1ジオキサン/水から凍結乾燥後、1.1mg(理論値の20%)の標記化合物を得た。
HPLC(方法12):R
t=1.9分;
LC−MS(方法1):R
t=0.87分;MS(ESIpos):m/z=1096(M+H)
+。
【0707】
中間体234
N−(6−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}ヘキシル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(5−フェニル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化641】
[この文献は図面を表示できません]
25mg(30μmol)のN−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(5−フェニル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド(中間体55)および45mg(180μmol)のベンジル6−オキソヘキシルカルバマートを3mlのメタノールに溶解し、酢酸で酸性化した。その後、室温で、15μl(144μmol;9.4M)のボラン−ピリジン複合体を加えた。混合物をRTで24時間攪拌し、8時間後、酢酸および15μl(144μmol;9.4M)のボラン−ピリジン複合体を再度加えた。次に、反応混合物をTFAでpH2に調節し、分取HPLCで精製した。生成画分を合わせて、濃縮し、残渣を高真空下乾燥して、15mg(理論値の46%)の標記化合物発泡体として得た。
LC−MS(方法1):R
t=1.03分;m/z=1066(M+H)
+。
【0708】
中間体235
N−(6−アミノヘキシル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(5−フェニル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化642】
[この文献は図面を表示できません]
15mg(14μmol)のN−(6−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}ヘキシル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(5−フェニル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド(中間体234)を3mlのメタノールに溶解し、1.8mgのパラジウム炭素(5%)を加えた。その後、反応混合物を標準水素圧力下、RTで2時間水素添加した。触媒を濾別し、溶媒を減圧下除去した。残渣を1:1アセトニトリル/水から凍結乾燥して、11mg(理論値の86%)の標記化合物を発泡体として得た。
LC−MS(方法1):R
t=0.81分;m/z=932(M+H)
+。
【0709】
中間体236
N−[6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキシル]−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(5−フェニル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化643】
[この文献は図面を表示できません]
11mg(12μmol)のN−(6−アミノヘキシル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(5−フェニル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド(中間体235)を500μlの1:1ジオキサン/水に溶解し、253μlの1Mナトリウムヒドロゲンカルボナート水溶液、次に、2.8mg(18μmol)のメチル2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−カルボキシラートと混合した。反応混合物をRTで30分間攪拌した後、トリフルオロ酢酸で酸性化した。反応混合物を分取HPLCで精製した。凍結乾燥後、0.8mg(理論値の7%)の標記化合物を得た。
LC−MS(方法1):R
t=1.01分;m/z=1012(M+H)
+。
【0710】
中間体237
N−(5−カルボキシペンチル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(5−フェニル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化644】
[この文献は図面を表示できません]
25mg(30μmol)のN−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(5−フェニル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド(中間体55)および23mg(180μmol)の6−オキソヘキサン酸を3mlのメタノールに溶解し、酢酸で酸性化した。次に、室温で、15μl(144μmol;9.4M)のボラン−ピリジン複合体を加えた。反応混合物をRTで20時間攪拌し、8時間後、酢酸と15μl(144μmol;9.4M)のボラン−ピリジン複合体を再度加えた。その後、反応混合物をトリフルオロ酢酸でpH2に調節し、分取HPLCで精製した。生成画分を合わせたて、濃縮し、残渣を凍結乾燥して、21mg(理論値の74%)の標記化合物を発泡体として得た。
LC−MS(方法1):R
t=0.91分;m/z=947(M+H)
+。
【0711】
中間体238
N−{6−[(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)オキシ]−6−オキソヘキシル}−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−3−{[(1S)−2−フェニル−1−(5−フェニル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)エチル]アミノ}プロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化645】
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21mg(22μmol)の中間体237を1mlのDMFに溶解し、38mg(333μmol)の1−ヒドロキシピロリジン−2,5−ジオン、次に2.4mg(10μmol)のO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファート(HATU)および19μlのN,N−ジイソプロピルエチルアミンと混合した。攪拌後、RTで2時間攪拌し、反応混合物を分取HPLCで精製した。ジオキサンから凍結乾燥後、22mg(理論値の96%)の標記化合物を得た。
LC−MS(方法1):R
t=0.95分;m/z=1044(M+H)
+。
【0712】
中間体239
N−メチル−L−スレオニル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−3−(1H−インドール−3−イル)−1−(1,2−オキサジナン−2−イル)−1−オキソプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドトリフルオロアセタート
【化646】
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最初に、5%硫酸水溶液で振盪して抽出することにより、N−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−N−メチル−L−トレオニンを、237mg(0.887mmol)のそのジシクロヘキシルアミン塩を酢酸エチルに溶解することにより、遊離させた。有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過、濃縮した。14.7mg(0.055mmol)のN−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−N−メチル−L−トレオニンを3mlのDMFに溶解し、40mg(0.055mmol)の中間体220、12.7mg(0.066mmol)の1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩および10mg(0.066mmol)の1−ヒドロキシ−1H−ベンゾトリアゾール水和物と、連続的に混合した。その後、混合物をRTで2時間攪拌した。溶媒を減圧下で除去し、残渣分取HPLCで精製した。この結果、29mg(理論値の54%)のZ−保護中間体を得た。
LC−MS(方法1):R
t=1.15分;MS(ESIpos):m/z=976(M+H)
+。
【0713】
29mg(0.003mmol)のこの中間体を5mlのメタノールに溶解し、5mgの5%パラジウム炭素上で、標準圧力下、RTで1時間水素添加した。次に、触媒を濾別し、溶媒を留去した。残った残渣を分取HPLCで精製し、17mg(理論値の54%)の標記化合物を得た。
LC−MS(方法1):R
t=0.77分;MS(ESIpos):m/z=842(M+H)
+。
【0714】
中間体240
N−{6−[(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)オキシ]−6−オキソヘキシル}−N−メチル−L−スレオニル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−3−(1H−インドール−3−イル)−1−(1,2−オキサジナン−2−イル)−1−オキソプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化647】
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15.6mg(0.016mmol)の中間体239から、中間体210と同様にして、この化合物を調製した。10.8mg(2段階で理論値の67%)の標記化合物を得た。
HPLC(方法5):R
t=1.7分;
LC−MS(方法1):R
t=0.85分;MS(ESIpos):m/z=1053(M+H)
+。
【0715】
中間体241
N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−3−(4−ヒドロキシフェニル)−1−(1,2−オキサジナン−2−イル)−1−オキソプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドトリフルオロアセタート
【化648】
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最初に、中間体5と同様に、トリフルオロ酢酸−(2S)−2−アミノ−3−(4−ヒドロキシフェニル)−1−(1,2−オキサジナン−2−イル)プロパン−1−オン(1:1)を調製した。次に、この試薬を使って、中間体75で記載の合成と同様に、N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−2−カルボキシ−1−メトキシプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド(中間体26)と、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファートの存在下でカップリングさせ、その後トリフルオロ酢酸を使ってBoc保護基を除去して、標記化合物を調製した。
HPLC(方法12):R
t=1.7分;
LC−MS(方法1):R
t=0.85分;MS(ESIpos):m/z=817(M+H)
+。
【0716】
中間体242
N−{6−[(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)オキシ]−6−オキソヘキシル}−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−3−(4−ヒドロキシフェニル)−1−(1,2−オキサジナン−2−イル)−1−オキソプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化649】
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中間体210と同様に、ボラン−ピリジン複合体の存在下、50mg(0.05mmol)の中間体241を6−オキソヘキサン酸と反応させた。その後、22.5mg(0.02mmol)の得られた酸を活性化エステルに変換した。13.5mg(2段階で理論値の36%)の標記化合物を得た。
HPLC(方法12):R
t=1.8分;
LC−MS(方法1):R
t=0.86分;MS(ESIpos):m/z=1028(M+H)
+。
【0717】
中間体243
N−(6−アミノヘキシル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−3−(4−ヒドロキシフェニル)−1−(1,2−オキサジナン−2−イル)−1−オキソプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化650】
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ベンジル6−オキソヘキシルカルバマートおよびボラン−ピリジン複合体を使った中間体241の還元的アルキル化、およびその後のメタノール溶媒中での水素添加により、中間体78と同様に調製を行った。
収量:17.5mg(2段階で理論値の34%)
HPLC(方法12):R
t=1.7分;
LC−MS(方法1):R
t=0.63分;MS(ESIpos):m/z=916(M+H)
+。
【0718】
中間体244
N−[6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキシル]−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−3−(4−ヒドロキシフェニル)−1−(1,2−オキサジナン−2−イル)−1−オキソプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化651】
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中間体243から出発して、中間体166と同様にして調製を行った。
収量:1.3mg(理論値の12%)
HPLC(方法12):R
t=1.9分;
LC−MS(方法1):R
t=0.89分;MS(ESIpos):m/z=996(M+H)
+。
【0719】
中間体245
2,5−ジオキソピロリジン−1−イルO−[(3R,4S,7S,10S)−4−[(2S)−ブタン−2−イル]−3−(2−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−3−(1H−インドール−3−イル)−1−(1,2−オキサジナン−2−イル)−1−オキソプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−2−オキソエチル)−7、10−ジイソプロピル−5、11−ジメチル−6、9、15−トリオキソ−2−オキサ−5、8、11−トリアザペンタデカン−15−イル]−N−(tert−ブトキシカルボニル)−L−スレオニル−ベータ−アラニナート
【化652】
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最初に、中間体154の場合に記載したように、中間体193をベンジルN−(tert−ブトキシカルボニル)−L−トレオニナートと反応させ、次に、ベンジルエステルを水素化分解により除去した。得られた30mg(0.027mmol)のN−[4−({(1S,2R)−1−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−1−カルボキシプロパン−2−イル}オキシ)−4−オキソブチル]−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−3−(1H−インドール−3−イル)−1−(1,2−オキサジナン−2−イル)−1−オキソプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドを、次に、HATUの存在下、4−メチルベンゼンスルホン酸−ベンジルベータ−アラニナートとカップリングさせ、ベンジルエステルを水素化分解により除去した(収量:24mg(2段階で理論値の71%))。最後に、10mg(0.008mmol)の得られた酸を活性化エステルに変換した。HPLC精製後、2.7mg(理論値の23%)の標記化合物を得た。
HPLC(方法5):R
t=1.9分;
LC−MS(方法1):R
t=1.01分;MS(ESIpos):m/z=1295(M+H)
+。
【0720】
中間体246a
(2S)−2−アミノ−1−(4−ヒドロキシ−1,2−オキサゾリジン−2−イル)−3−(1H−インドール−3−イル)プロパン−1−オントリフルオロアセタート(ジアステレオマー1)
【化653】
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1.6g(3.982mmol)の2,5−ジオキソピロリジン−1−イルN−(tert−ブトキシカルボニル)−L−トリプトファナートを15mlのDMFに溶解し、500mg(3.982mmol)の1,2−オキサゾリジン−4−オールおよび100μlのN,N−ジイソプロピルエチルアミンと混合した。反応混合物をRTで一晩攪拌した。次に、追加の100μlのN,N−ジイソプロピルエチルアミンを加え、混合物を最初、超音波洗浄機で5時間処理し、次に、RTで一晩攪拌し、その後、減圧下濃縮した。残った残渣を酢酸エチルに溶解し、最初に、5%クエン酸水溶液で2回、次に、飽和ナトリウムヒドロゲンカルボナート水溶液、最後に水で抽出した。有機相を濃縮し、95:5ジクロロメタン/メタノーを溶出剤として使用したシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで、残渣をジアステレオマーに分離した。両方のジアステレオマーの同一画分を合わせて、溶媒を減圧下除去した。残渣を高真空下乾燥した後、272mg(理論値の18%)のジアステレオマー1(R
f=0.18(95:5ジクロロメタン/メタノール)および236mg(理論値の16%)のジアステレオマー2(R
f=0.13(95:5ジクロロメタン/メタノール)、さらに、333mg(理論値の22%)のBoc保護中間体の混合画分を得た。
【0721】
標準条件下、20mlのジクロロメタン中の5mlのトリフルオロ酢酸を使って、この中間体の272mg(725μmol)のジアステレオマー1から、Boc保護基を脱離させ、ジオキサン/水から凍結乾燥後、290mg(定量)の標記化合物を75%純度で得て、さらに精製せずに、次の段階に使用した。
HPLC(方法12):R
t=1.1分;
LC−MS(方法13):R
t=1.80分;MS(ESIpos):m/z=276(M+H)
+。
【0722】
中間体246b
(2S)−2−アミノ−1−(4−ヒドロキシ−1,2−オキサゾリジン−2−イル)−3−(1H−インドール−3−イル)プロパン−1−オントリフルオロアセタート(ジアステレオマー2)
【化654】
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標準条件下、20mlのジクロロメタン中の5mlのトリフルオロ酢酸を使って、246aで記載の中間体の236mg(630μmol)のジアステレオマー2から、保護基を脱離させ、濃縮後、ジエチルエーテルで攪拌し、高真空下で残渣を乾燥して、214mg(76%)の標記化合物を得た。
LC−MS(方法13):R
t=1.84分;MS(ESIpos):m/z=276(M+H)
+。
【0723】
中間体247a
N−{6−[(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)オキシ]−6−オキソヘキシル}−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−1−(4−ヒドロキシ−1,2−オキサゾリジン−2−イル)−3−(1H−インドール−3−イル)−1−オキソプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド(ジアステレオマー1)
【化655】
[この文献は図面を表示できません]
この化合物を合成するために、中間体74で記載のように、中間体26および246aのカップリングと、それに続くBoc保護基の脱離を最初に行った。その後、中間体210で記載のように、ボラン−ピリジン複合体の存在下での6−オキソヘキサン酸を使ったアルキル化と、それに続く、酸の活性エステルへの変換を行った。標記化合物を分取HPLCで精製した。
HPLC(方法12):R
t=1.8分;
LC−MS(方法1):R
t=0.86分;MS(ESIpos):m/z=1053(M+H)
+。
【0724】
中間体247b
N−{6−[(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)オキシ]−6−オキソヘキシル}−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−1−(4−ヒドロキシ−1,2−オキサゾリジン−2−イル)−3−(1H−インドール−3−イル)−1−オキソプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド(ジアステレオマー2)
【化656】
[この文献は図面を表示できません]
この化合物を合成するために、中間体74で記載のように、中間体26および246bのカップリング、とそれに続くBoc保護基の脱離を最初に行った。その後、中間体210で記載のように、ボラン−ピリジン複合体の存在下での6−オキソヘキサン酸を使ったアルキル化と、それに続く、酸の活性エステルへの変換を行った。標記化合物を分取HPLCで精製した。
HPLC(方法12):R
t=1.8分;
LC−MS(方法1):R
t=0.86分;MS(ESIpos):m/z=1053(M+H)
+。
【0725】
中間体248
N−(5−カルボキシペンチル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−1−tert−ブトキシ−3−(4−ヒドロキシフェニル)−1−オキソプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化657】
[この文献は図面を表示できません]
最初に、中間体86で記載の合成と同様に、N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−2−カルボキシ−1−メトキシプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド(中間体26)と、tert−ブチルL−チロシナートを、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファートの存在下でカップリングさせ、その後、トリフルオロ酢酸を使ってBoc保護基を除去して、tert−ブチルエステルを得る(ジクロロメタン中のトリフルオロ酢酸で40分間攪拌)ことにより、アミン化合物:tert−ブチルN−[(2R,3R)−3−メトキシ−3−{(2S)−1−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−5−メチル−4−(メチル{(2S)−3−メチル−2−[(N−メチル−L−バリル)アミノ]ブチル}アミノ)ヘプタノイル]ピロリジン−2−イル}−2−メチルプロパノイル]−L−チロシナートをトリフルオロアセタートとして調製した。次に、この化合物の38mg(0.04mmol)を使って、中間体210の調製と同様に、ボラン−ピリジン複合体の存在下、6−オキソヘキサン酸との反応により、31mg(理論値の99%)の標記化合物を得た。
HPLC(方法12):R
t=1.8分;
LC−MS(方法1):R
t=0.88分;MS(ESIpos):m/z=918(M+H)
+。
【0726】
B:抗体−薬物複合体(ADC)の調製
B−1.抗C4.4a抗体生成用一般的方法
表1および表2の配列により表される抗C4.4a抗体は、組換えヒトC4.4a配列番号1およびマウスC4.4a配列番号2ならびにC4.4a発現細胞に対するファージディスプレイライブラリーの選別により生成される。この方式で得られる抗体は、ヒトIgG1フォーマットに再フォーマットされ、本明細書で記載の実施例に使われる。
【0727】
B−2.哺乳動物細胞での抗C4.4a抗体発現用一般的方法
抗体、例えば、M31−B01(軽鎖配列番号346および重鎖配列番号347)または表2のそれ以外の抗体は、哺乳動物細胞培養で産生された。このために、HEK2936E細胞を適切なCMVプロモーターベースの発現プラスミドで一過性に形質移入した。抗体の重鎖および軽鎖は、ともに単一ベクター系に、または別々に2ベクター系にクローン化される。細胞培養規模は、振盪フラスコ中の1.5L迄か、または「培養バッグ(wave−bag)」で10L迄である。発現は、1%「FCS ultra low IgG」(Invitrogen)を含むトリプトンTN1(Organotechnie)および0.5mMバルプロ酸を補充したF17培地(Invitrogen)を使って、37℃で5〜6日で起こった。発現収量は、100〜600mg/lであった。
【0728】
B−3.細胞上清由来抗体の生成用一般的方法
抗体、例えば、M31−B01(軽鎖配列番号346および重鎖配列番号347)またはこれ以外の表2の抗体を細胞培養上清から入手した。細胞上清を遠心分離で清澄化し、細胞を除去した。その後、細胞上清をMabSelect Sure(GE Healthcare)クロマトグラフィーカラムを使って親和性クロマトグラフィーにより精製した。このために、カラムをDPBS pH7.4(Sigma/Aldrich)で平衡化し、細胞上清をアプライし、カラムを約10カラム倍量のDPBS pH7.4+500mM塩化ナトリウムで洗浄した。抗体を50mM酢酸ナトリウム pH3.5+500mM塩化ナトリウムで溶出し、その後、さらに、DPBS pH7.4とSuperdex 200カラム(GE Healthcare)を使ったゲル濾過クロマトグラフィーで精製した。
【0729】
B−4.システイン側鎖へのカップリング用一般的方法
カップリング反応で使用した抗体は以下の通りである。:
抗C4.4a M31−B01
抗C4.4a B01−3
抗C4.4a B01−10
抗C4.4a B01−7
抗C4.4a D02−4
抗C4.4a D02−6
抗C4.4a D02−7
PBS緩衝液中の1mg/ml〜15mg/mlの濃度範囲の対応する抗体の溶液に、3当量のトリス(2−カルボキシエチル)ホスフィン塩酸塩(TCEP)のPBS緩衝液中溶液を加え、混合物をRTで1時間攪拌した。その後、目的負荷量に応じて、2〜10当量のカップリング用マレイミド前駆化合物またはハロゲン化物前駆化合物(中間体102、103、105〜109、111〜114、117〜126、128、129、132〜146、148〜155、157、159〜161,166、171,175〜177、184、189、194〜195、199〜201,205、209、223〜224、226、228〜231,236および244)をDMSO中溶液として添加した。この場合のDMSOの量は、総容量の10%を越えるべきではない。このバッチをRTで60〜120分攪拌後、PBSで平衡化されたPD10カラム(セファデックス(登録商標)G−25、GE Healthcare)にアプライし、PBS緩衝液で溶出した。任意選択で、超遠心分離法による濃縮手順を追加で実施した。必要に応じ、低分子量成分のさらに効率的な除去の目的で、PBS緩衝液を使った再希釈後に、限外濾過による濃縮を繰り返した。
【0730】
通常、別段の指定がない限り、還元およびそれに続くカップリング用に、PBS緩衝液中の5mgの対応する抗体を使った。PD10カラムによる精製後、いずれの場合にも、これにより、3.5mlのPBS緩衝液中の対応するADCの溶液が得られた。その後、示された特定のタンパク質濃度が、これらの溶液に対し測定された。さらに、抗体の負荷量(薬物/mAb比率)は、下記の方法に従い決定された。
【0731】
この方法は、実施例1〜3、5〜30、32〜36、38〜59、61〜66、68〜70、80、82〜85、87、88、92〜95、97、98、107、109〜114、119および122で説明される免疫複合体の調製に使用された。
【0732】
図示された構造式で、AK
1A〜AK
1Gの定義は、以下の通りである。
AK
1A=抗C4.4a抗体M31−B01(部分還元)−S§
1
AK
1B=抗C4.4a抗体B01−3(部分還元)−S§
1
AK
1C=抗C4.4a抗体B01−10(部分還元)−S§
1
AK
1D=抗C4.4a抗体B01−7(部分還元)−S§
1
AK
1E=抗C4.4a抗体D02−4(部分還元)−S§
1
AK
1F=抗C4.4a抗体D02−6(部分還元)−S§
1
AK
1G=抗C4.4a抗体D02−7(部分還元)−S§
1
ここで
§
1は、スクシンイミド基との連結を意味し、
また
Sは、部分還元抗体のシステイン残渣の硫黄原子を表す。
【0733】
B−5.リシン側鎖へのカップリング用一般的方法
カップリング反応に使用された抗体は以下の通りである。
抗C4.4a抗体M31−B01
抗C4.4a抗体B01−3
PBS緩衝液中の1mg/ml〜15mg/mlの濃度範囲の対応する抗体の溶液に、目的負荷量に応じて、2〜5当量のカップリング用前駆化合物(中間体104、110、115、116、127、130、131,147、156、158、162、169、178、185、190、202、206、210〜216、218、219、227、233、238、240、242、245、247aおよび247b))をDMSO中溶液として加えた。RTで30分の攪拌後、同量のDMSO中前駆物質化合物を再度加えた。あるいは、4〜10当量のカップリング用前駆化合物を一気に添加することも可能であった。この場合のDMSOの量は、総容量の10%を越えるべきではない。さらにRTで30分の攪拌後、このバッチをPBSで平衡化されたPD10カラム(セファデックス(登録商標)G−25、GE Healthcare)にアプライし、PBS緩衝液で溶出した。任意選択で、超遠心分離法による濃縮手順を追加で実施した。必要に応じ、低分子量成分のさらに効率的除去の目的で、PBS緩衝液を使った再希釈後に、限外濾過による濃縮を繰り返した。
【0734】
通常、別段の指定がない限り、カップリング用に、PBS緩衝液中の5mgの対応する抗体を使った。PD10カラムによる精製後、いずれの場合にも、これにより、3.5mlのPBS緩衝液中の対応するADCの溶液が得られた。その後、示された特定のタンパク質濃度は、これらの溶液に対し測定され、抗体(薬物/mAb比率)の負荷量は、下記の方法に従い決定された。
【0735】
この方法は、実施例4、31,37、60、67、81、86、89〜91、96、99〜106、108、118、120、121および123〜125で説明される免疫複合体の調製に使用された。
【0736】
図示された構造式で、AK
2AおよびA
2Bの定義は、以下の通りである。
AK
2A=抗C4.4a抗体M31−B01−NH§
2
AK
2B=抗C4.4a抗体B01−3−NH§
2
ここで
§
2は、カルボニル基との連結を意味し、
また
NHは、抗体のリジン残基の側鎖アミノ基を表す。
【0737】
B−6.システイン付加物調製用一般的方法:
10μmolの上記マレイミド前駆化合物を3mlのDMFに溶解し、2.1mg(20μmol)のL−システインを混合した。反応混合物をRTで2時間攪拌した後、減圧下濃縮し、分取HPLCで精製した。
【0738】
図示した構造式で、Cysの定義は以下の通りである。
【化658】
[この文献は図面を表示できません]
式中、
§
3は、リンカー
トキソフォアユニットとの連結を意味する。
【0739】
本発明の複合体のさらなる精製とキャラクタリゼーション
特定のケースでは、反応が起こった後で、反応混合物を、例えば、限外濾過で濃縮し、その後、脱塩し、例えば、セファデックス(登録商標)G−25を使って、クロマトグラフィーにより精製した。溶出は、例えば、リン酸塩緩衝食塩水(PBS)で行った。その後、溶液を無菌濾過し、凍結した。代わりのオプションは、複合体を凍結乾燥することである。
【0740】
B−7.トキソフォア負荷量の決定
得られた実施例に記載のPBS緩衝液中複合体溶液の
トキソフォア負荷量は、以下のように決定された。
リシン連結ADCの
トキソフォア負荷量は、個別複合体種の分子量の質量分析測定により決定された。この場合、最初に、抗体複合体をPNGaseFを用いて脱グリコシル化し、試料を酸性化して、HPLC分離後、ESI−MicroTofQ(Bruker Daltonik)を使って質量分析した。TIC(全イオンクロマトグラム)のシグナルを介して全てのスペクトルを考慮し、種々の複合体種の分子量をMaxEnt Deconvolutionに基づいて計算した。別の種の信号積分後、DAR(薬物/抗体比率)を計算した。
【0741】
分子量測定に加えて、タンパク質特定の特定のために、脱グリコシル化および/または変性後、トリプシン消化を行い、この消化、変性後の還元および誘導体化により、検出されたトリプシンペプチドに基づいてタンパク質の同一性を確定した。
【0742】
システイン連結複合体の
トキソフォア負荷量を、還元、変性したADCの逆相クロマトグラフィーにより測定した。ADC溶液(1mg/mL、50μL)をグアニジウム塩酸塩(GuHCl)(28.6mg)およびDL−ジチオトレイトール(DTT)の溶液(500mM、3μL)と混合した。混合物を55℃で1時間インキュベートし、HPLCで分析した。
【0743】
HPLC分析は、Agilent 1260 HPLCシステムで、220nmの検出により行った。使用カラムは、Polymer Laboratories PLRP−S Polymeric Reversed Phaseカラム(カタログ番号PL1912−3802)(2.1×150mM、8μM粒径、1000Å)で、流速1mL/分、使用勾配:0分、25%B;3分、25%B;28分、50%B;溶出剤Aは、水中0.05%トリフルオロ酢酸(TFA)、溶出剤Bは、アセトニトリル中0.05%トリフルオロ酢酸、であった。
【0744】
非複合化抗体の軽鎖(L0)および重鎖(H0)との保持時間比較により検出ピークを割り当てた。複合化試料のみに認められる検出ピークを、
トキソフォアを有する軽鎖(L1)に、および、1つ、2つ、および3つの
トキソフォアを有する重鎖(H1、H2、H3)に割り当てた。
【0745】
トキソフォアを持つ抗体の平均負荷量を以下のように計算した:最初に、L0およびL1の
トキソフォア数加重積分結果の合計を、L0およびL1の単一加重積分結果の合計で除算した結果として、軽鎖負荷量を、軽鎖に属するピークL0およびL1のピーク面積(積分で計算)から計算した。同じ方式で、H0、H1、H2およびH3の
トキソフォア数加重積分結果の合計を、H0、H1、H2およびH3の単一加重積分結果の合計で除算した結果として、重鎖負荷量を、重鎖に属するピークH0、H1、H2およびH3のピーク面積(積分で計算)から計算した。DARは、軽鎖負荷量および重鎖負荷量の2倍の合計として、軽鎖負荷量および重鎖負荷量により与えられる。因子2は、抗体が、2つの軽鎖および2つの重鎖から構成されるという事実を考慮している。特定の個別のケースでは、特定のピークの共溶出のために、
トキソフォア負荷量を正確に決定することは不可能であろう。
【0746】
B−8.ADCの抗原結合の試験
結合剤の標的分子に対する結合能力をカップリング生成後に試験した。当業者は、これを実現する種々の方法を知っており−例えば、複合体の親和性をELISA技術または表面プラズモン共鳴法分析(BIAcore(登録商標)測定)により試験できる。複合体濃度は、よく知られた方法−例えば、抗体複合体に関しては、タンパク質測定を使って当業者により測定されうる(また、Doronina et al.;Nature Biotechnol.2003;21:778−784、およびPolson et al.、Blood 2007;1102:616−623、を参照)。
【0747】
実施例−免疫複合体
実施例1
【化659】
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この実施例では、DPBS pH7.4中の70mgの抗C4.4a M31−B01を使ってカップリングを行い、セファデックス精製後、バッチを超遠心分離により濃縮した。
タンパク質濃度:12.2mg/ml
薬物/mAb比率:1.5
【0748】
実施例2
【化660】
[この文献は図面を表示できません]
タンパク質濃度:0.87mg/ml
薬物/mAb比率:5.8
【0749】
実施例3
【化661】
[この文献は図面を表示できません]
タンパク質濃度:1.16mg/ml
薬物/mAb比率:3.1
【0750】
実施例4
【化662】
[この文献は図面を表示できません]
タンパク質濃度:1.24mg/ml
薬物/mAb比率:1.6
【0751】
実施例5
【化663】
[この文献は図面を表示できません]
タンパク質濃度:0.88mg/ml
薬物/mAb比率:6.9
【0752】
実施例6
【化664】
[この文献は図面を表示できません]
タンパク質濃度:1.2mg/ml
薬物/mAb比率:2.8
【0753】
実施例7
【化665】
[この文献は図面を表示できません]
タンパク質濃度:0.9mg/ml
薬物/mAb比率:3.9
【0754】
実施例8
【化666】
[この文献は図面を表示できません]
タンパク質濃度:0.52mg/ml
薬物/mAb比率:1.6
【0755】
実施例9
【化667】
[この文献は図面を表示できません]
タンパク質濃度:0.47mg/ml
薬物/mAb比率:6.6
【0756】
実施例10
【化668】
[この文献は図面を表示できません]
タンパク質濃度:0.77mg/ml
薬物/mAb比率:6.9
【0757】
実施例11
【化669】
[この文献は図面を表示できません]
タンパク質濃度:0.47mg/ml
薬物/mAb比率:4.0
【0758】
実施例12
【化670】
[この文献は図面を表示できません]
タンパク質濃度:1.46mg/ml
薬物/mAb比率:2.5
【0759】
実施例13
【化671】
[この文献は図面を表示できません]
タンパク質濃度:0.45mg/ml
薬物/mAb比率:3.3
【0760】
実施例14
【化672】
[この文献は図面を表示できません]
タンパク質濃度:0.98mg/ml
薬物/mAb比率:3.6
【0761】
実施例15
【化673】
[この文献は図面を表示できません]
DPBS pH7.4中の70mgの抗C4.4a M31−B01を使ってカップリングを行い、セファデックス精製後、バッチを超遠心分離で濃縮した。
タンパク質濃度:9.42mg/ml
薬物/mAb比率:4.1
【0762】
実施例16
【化674】
[この文献は図面を表示できません]
タンパク質濃度:0.65mg/ml
薬物/mAb比率:1.8
【0763】
実施例17
【化675】
[この文献は図面を表示できません]
タンパク質濃度:1.07mg/ml
薬物/mAb比率:確定不能
【0764】
実施例18
【化676】
[この文献は図面を表示できません]
タンパク質濃度:0.47mg/ml
薬物/mAb比率:4.4
【0765】
実施例19
【化677】
[この文献は図面を表示できません]
タンパク質濃度:0.43mg/ml
薬物/mAb比率:4.8
【0766】
実施例20
【化678】
[この文献は図面を表示できません]
タンパク質濃度:1.01mg/ml
薬物/mAb比率:2.6
【0767】
実施例21
【化679】
[この文献は図面を表示できません]
タンパク質濃度:0.53mg/ml
薬物/mAb比率:0.6
【0768】
実施例22
【化680】
[この文献は図面を表示できません]
タンパク質濃度:0.55mg/ml
薬物/mAb比率:1.3
【0769】
実施例23
【化681】
[この文献は図面を表示できません]
タンパク質濃度:0.65mg/ml
薬物/mAb比率:1.1
【0770】
実施例24
【化682】
[この文献は図面を表示できません]
タンパク質濃度:1.04
薬物/mAb比率:3.5
【0771】
実施例25
【化683】
[この文献は図面を表示できません]
タンパク質濃度:0.62mg/ml
薬物/mAb比率:2.4
【0772】
実施例26
【化684】
[この文献は図面を表示できません]
DPBS pH7.4中の90mgの抗C4.4a M31−B01を使ってカップリングを行い、セファデックス精製後、バッチを超遠心分離で濃縮した。
タンパク質濃度:11.2mg/ml
薬物/mAb−比率:2.3
【0773】
実施例27
【化685】
[この文献は図面を表示できません]
タンパク質濃度:1.11mg/ml
薬物/mAb−比率:2.4
【0774】
実施例28
【化686】
[この文献は図面を表示できません]
DPBS pH7.4中の70mgの抗C4.4a M31−B01を使ってカップリングを行い、セファデックス精製後、バッチを超遠心分離で濃縮した。
タンパク質濃度:10.7mg/ml
薬物/mAb比率:2.2
【0775】
実施例29
【化687】
[この文献は図面を表示できません]
タンパク質濃度:0.87mg/ml
薬物/mAb比率:1.8
【0776】
実施例30
【化688】
[この文献は図面を表示できません]
タンパク質濃度:1.3mg/ml
薬物/mAb比率:2.1
【0777】
実施例31
【化689】
[この文献は図面を表示できません]
タンパク質濃度:1.3mg/ml
薬物/mAb比率:0.3
【0778】
実施例32
【化690】
[この文献は図面を表示できません]
DPBS pH7.4中の70mgの抗C4.4aM31−B01を使ってカップリングを行い、セファデックス精製後、バッチを超遠心分離で濃縮した。
タンパク質濃度:12.0mg/ml
薬物/mAb比率:3.2
【0779】
実施例33
【化691】
[この文献は図面を表示できません]
DPBS pH7.4中の90mgの抗C4.4aM31−B01を使ってカップリングを行い、セファデックス精製後、バッチを超遠心分離で濃縮した。
タンパク質濃度:10.2mg/ml
薬物/mAb比率:4.3
【0780】
実施例34
【化692】
[この文献は図面を表示できません]
タンパク質濃度:1.37mg/ml
薬物/mAb比率:2.6
【0781】
実施例35
【化693】
[この文献は図面を表示できません]
タンパク質濃度:1.14mg/ml
薬物/mAb比率:2.0
【0782】
実施例36
【化694】
[この文献は図面を表示できません]
タンパク質濃度:1.07mg/ml
薬物/mAb比率:3.5
【0783】
実施例37
【化695】
[この文献は図面を表示できません]
タンパク質濃度:1.14mg/ml
薬物/mAb比率:1.9
【0784】
実施例38
【化696】
[この文献は図面を表示できません]
タンパク質濃度:1.22mg/ml
薬物/mAb比率:3.3
【0785】
実施例39
【化697】
[この文献は図面を表示できません]
タンパク質濃度:1.3mg/ml
薬物/mAb比率:3.2
【0786】
実施例40
【化698】
[この文献は図面を表示できません]
タンパク質濃度:1.23mg/ml
薬物/mAb比率:3.3
【0787】
実施例41
【化699】
[この文献は図面を表示できません]
タンパク質濃度:1.64mg/ml
薬物/mAb比率:1.8
【0788】
実施例42
【化700】
[この文献は図面を表示できません]
タンパク質濃度:1.07mg/ml
薬物/mAb比率:3.1
【0789】
実施例43
【化701】
[この文献は図面を表示できません]
タンパク質濃度:1.14mg/ml
薬物/mAb比率:2.3
【0790】
実施例44
【化702】
[この文献は図面を表示できません]
タンパク質濃度:1.23mg/ml
薬物/mAb比率:3.4
【0791】
実施例45
【化703】
[この文献は図面を表示できません]
タンパク質濃度:1.22mg/ml
薬物/mAb比率:2.5
【0792】
実施例46
【化704】
[この文献は図面を表示できません]
タンパク質濃度:1.22mg/ml
薬物/mAb比率:2.4
【0793】
実施例47
【化705】
[この文献は図面を表示できません]
タンパク質濃度:1.32mg/ml
薬物/mAb比率:確定不能
【0794】
実施例48
【化706】
[この文献は図面を表示できません]
タンパク質濃度:1.44mg/ml
薬物/mAb比率:2.3
【0795】
実施例49
【化707】
[この文献は図面を表示できません]
DPBS pH7.4中の250mgの抗C4.4a B01−10を使ってカップリングを行い、セファデックス精製後、バッチを超遠心分離で濃縮した。
タンパク質濃度:12.8mg/ml
薬物/mAb比率:5.2
【0796】
実施例50
【化708】
[この文献は図面を表示できません]
タンパク質濃度:0.9mg/ml
薬物/mAb比率:2
【0797】
実施例51
【化709】
[この文献は図面を表示できません]
DPBS PH7.4中の250mgの抗C4.4a B01−3を使ってカップリングを行い、セファデックス精製後、バッチを超遠心分離で濃縮した。
タンパク質濃度:8.0mg/ml
薬物/mAb比率:4.5
【0798】
実施例52
【化710】
[この文献は図面を表示できません]
DPBS pH7.4中の250mgの抗C4.4a B01−10を使ってカップリングを行い、セファデックス精製後、バッチを超遠心分離で濃縮した。
タンパク質濃度:12.3mg/ml
薬物/mAb比率:5.2
【0799】
実施例53
【化711】
[この文献は図面を表示できません]
DPBS pH7.4中の250mgの抗C4.4a B01−10を使ってカップリングを行い、セファデックス精製後、バッチを超遠心分離で濃縮した。
タンパク質濃度:10.2mg/ml
薬物/mAb比率:4.4
【0800】
実施例54
【化712】
[この文献は図面を表示できません]
DPBS pH7.4中の50mgの抗C4.4a B01−3を使ってカップリングを行い、セファデックス精製後、バッチを超遠心分離で濃縮した。
タンパク質濃度:11.5mg/ml
薬物/mAb比率:5.2
【0801】
実施例55
【化713】
[この文献は図面を表示できません]
DPBS pH7.4中の250mgの抗C4.4a D02−6を使ってカップリングを行い、セファデックス精製後、バッチを超遠心分離で濃縮した。
タンパク質濃度:13mg/ml
薬物/mAb比率:5.2
【0802】
実施例56
【化714】
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DPBS pH7.4中の250mgの抗C4.4a B01−3を使ってカップリングを行い、セファデックス精製後、バッチを超遠心分離で濃縮した。
タンパク質濃度:10.3mg/ml
薬物/mAb比率:4.9
【0803】
実施例57
【化715】
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タンパク質濃度:0.88mg/ml
薬物/mAb比率:3.2
【0804】
実施例58
【化716】
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タンパク質濃度:1.18mg/ml
薬物/mAb比率:3.4
【0805】
実施例59
【化717】
[この文献は図面を表示できません]
タンパク質濃度:1.23mg/ml
薬物/mAb比率:3.0
【0806】
実施例60
【化718】
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タンパク質濃度:1.3mg/ml
薬物/mAb比率:3.3
【0807】
実施例61
【化719】
[この文献は図面を表示できません]
タンパク質濃度:1.11mg/ml
薬物/mAb比率:確定不能
【0808】
実施例62
【化720】
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タンパク質濃度:1.25mg/ml
薬物/mAb比率:2.4
【0809】
実施例63
【化721】
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タンパク質濃度:0.88mg/ml
薬物/mAb比率:5.0
【0810】
実施例64
【化722】
[この文献は図面を表示できません]
タンパク質濃度:1.23mg/ml
薬物/mAb比率:3.3
【0811】
実施例65
【化723】
[この文献は図面を表示できません]
タンパク質濃度:0.93mg/ml
薬物/mAb比率:1.8
【0812】
実施例66
【化724】
[この文献は図面を表示できません]
タンパク質濃度:0.85mg/ml
薬物/mAb比率:5.3
【0813】
実施例67
【化725】
[この文献は図面を表示できません]
タンパク質濃度:1.51mg/ml
薬物/mAb比率:1.4
【0814】
実施例68
【化726】
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DPBS pH7.4中の150mgの抗C4.4a B01−3を使ってカップリングを行い、セファデックス精製後、バッチを超遠心分離で濃縮した。
タンパク質濃度:11.0mg/ml
薬物/mAb比率:4.5
【0815】
実施例69
【化727】
[この文献は図面を表示できません]
タンパク質濃度:1.2mg/ml
薬物/mAb比率:3.3
【0816】
実施例70
【化728】
[この文献は図面を表示できません]
タンパク質濃度:1.25mg/ml
薬物/mAb比率:3.1
【0817】
実施例71
N−(4−{2−[6−(3−{[(2R)−2−アミノ−2−カルボキシエチル]スルファニル}−2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)ヘキサノイル]ヒドラジノ}−4−オキソブチル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−1−アミノ−3−(1H−インドール−3−イル)−1−オキソプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化729】
[この文献は図面を表示できません]
10mg(10μmol)の中間体157を5.2mlのDMFに溶解し、2.28mg(20μmol)のL−システインと混合した。反応混合物をRTで2時間攪拌後、減圧下濃縮し、分取HPLCで精製した。この結果、5.8mg(理論値の48%)の標記化合物を得た。
HPLC(方法5):R
t=1.45分;
LC−MS(方法1):R
t=0.74分;MS(ESIpos):m/z=1184(M+H)
+。
【0818】
実施例72
N−(4−{2−[6−(3−{[(2R)−2−アミノ−2−カルボキシエチル]スルファニル}−2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)ヘキサノイル]ヒドラジノ}−4−オキソブチル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(1S)−1−カルボキシ−2−(1H−インドール−3−イル)エチル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化730】
[この文献は図面を表示できません]
10mg(10μmol)の中間体113を5.2mlのDMFに溶解し、2.28mg(20μmol)のL−システインと混合した。反応混合物をRTで2時間攪拌後、減圧下濃縮し、分取HPLCで精製した。この結果、6mg(理論値の54%)の標記化合物を得た。
HPLC(方法5):R
t=1.5分;
LC−MS(方法1):R
t=0.77分;MS(ESIpos):m/z=1185(M+H)
+。
【0819】
実施例73
N−(4−{2−[6−(3−{[(2R)−2−アミノ−2−カルボキシエチル]スルファニル}−2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)ヘキサノイル]ヒドラジノ}−4−オキソブチル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−{[(1S,2R)−1−(1,2−オキサジナン−2−イルカルボニル)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化731】
[この文献は図面を表示できません]
9mg(8.3μmol)の中間体132を4mlのDMFに溶解し、3mg(24.4μmol)のL−システインと混合した。反応混合物をRTで一晩攪拌後、減圧下濃縮し、分取HPLCで精製した。この結果、6.8mg(理論値の68%)の標記化合物を得た。
HPLC(方法12):R
t=1.8分;
LC−MS(方法1):R
t=0.78分;MS(ESIpos):m/z=1227(M+H)
+。
【0820】
実施例74
N−[6−(3−{[(2R)−2−アミノ−2−カルボキシエチル]スルファニル}−2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)ヘキシル]−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−1−アミノ−3−(1H−インドール−3−イル)−1−オキソプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化732】
[この文献は図面を表示できません]
10mg(10μmol)の中間体106を5.8mlのDMFに溶解し、2.5mg(20μmol)のL−システインと混合した。反応混合物をRTで2時間攪拌後、減圧下濃縮し、分取HPLCで精製した。この結果、5.2mg(理論値の46%)の標記化合物を得た。
HPLC(方法5):R
t=1.5分;
LC−MS(方法11):R
t=0.71分;MS(ESIpos):m/z=1070(M+H)
+。
【0821】
実施例75
N−[6−(3−{[(2R)−2−アミノ−2−カルボキシエチル]スルファニル}−2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)ヘキシル]−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(1S)−1−カルボキシ−2−(1H−インドール−3−イル)エチル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化733】
[この文献は図面を表示できません]
10mg(10μmol)の中間体124を4mlのDMFに溶解し、2.5mg(20μmol)のL−システインと混合した。反応混合物をRTで2時間攪拌後、減圧下濃縮し、分取HPLCで精製した。この結果、7.2mg(理論値の64%)の標記化合物を得た。
HPLC(方法5):R
t=1.6分;
LC−MS(方法1):R
t=0.8分;MS(ESIpos):m/z=1071(M+H)
+。
【0822】
実施例76
N−[6−(3−{[(2R)−2−アミノ−2−カルボキシエチル]スルファニル}−2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)ヘキシル]−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−3−(1H−インドール−3−イル)−1−(1,2−オキサジナン−2−イル)−1−オキソプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化734】
[この文献は図面を表示できません]
10mg(10μmol)の中間体125を4mlのDMFに溶解し、2.4mg(20μmol)のL−システインと混合した。反応混合物をRTで2時間攪拌後、減圧下濃縮し、分取HPLCで精製した。この結果、7.7mg(理論値の69%)の標記化合物を得た。
HPLC(方法5):R
t=1.7分;
LC−MS(方法2):R
t=1.91分;MS(ESIpos):m/z=1140(M+H)
+。
【0823】
実施例77
N−(4−{2−[6−(3−{[(2R)−2−アミノ−2−カルボキシエチル]スルファニル}−2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)ヘキサノイル]ヒドラジノ}−4−オキソブチル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−1−(ベンジルアミノ)−3−(1H−インドール−3−イル)−1−オキソプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化735】
[この文献は図面を表示できません]
10mg(10μmol)の中間体160を3mlのDMFに溶解し、2.1mg(20μmol)のL−システインと混合した。反応混合物をRTで2時間攪拌後、減圧下濃縮し、分取HPLCで精製した。この結果、8.1mg(理論値の73%)の標記化合物を得た。
HPLC(方法5):R
t=1.7分;
LC−MS(方法1):R
t=0.86分;MS(ESIpos):m/z=1274(M+H)
+。
【0824】
実施例78
N−(4−{2−[6−(3−{[(2R)−2−アミノ−2−カルボキシエチル]スルファニル}−2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)ヘキサノイル]ヒドラジノ}−4−オキソブチル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−1−(ベンジルアミノ)−1−オキソ−3−フェニルプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化736】
[この文献は図面を表示できません]
3.5mg(3μmol)の中間体159を1mlのDMFに溶解し、0.76mg(6μmol)のL−システインと混合した。反応混合物をRTで2時間攪拌後、減圧下濃縮し、分取HPLCで精製した。この結果、2.6mg(理論値の65%)の標記化合物を得た。
HPLC(方法5):R
t=1.75分;
LC−MS(方法1):R
t=0.85分;MS(ESIpos):m/z=1235(M+H)
+。
【0825】
実施例79
N−(6−{2−[6−(3−{[(2R)−2−アミノ−2−カルボキシエチル]スルファニル}−2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)ヘキサノイル]ヒドラジノ}−6−オキソヘキシル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−3−メトキシ−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−1−メトキシ−2−メチル−3−{[(1S,2R)−1−(1,2−オキサジナン−2−イルカルボニル)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化737】
[この文献は図面を表示できません]
3.6mg(3μmol)の中間体129を1mlのDMFに溶解し、0.77mg(6μmol)のL−システインと混合した。反応混合物をRTで2時間攪拌後、減圧下濃縮し、分取HPLCで精製した。この結果、1.55mg(理論値の39%)の標記化合物を得た。
HPLC(方法5):R
t=1.6分;
LC−MS(方法1):R
t=0.87分;MS(ESIpos):m/z=1255(M+H)
+。
【0826】
実施例80
【化738】
[この文献は図面を表示できません]
PBS中の5mgの抗C4.4a B01−3を使ってカップリングを行い、セファデックス精製後、バッチを超遠心分離により濃縮し、再希釈した。
タンパク質濃度:0.83mg/ml
薬物/mAb比率:1.6
【0827】
実施例81
【化739】
[この文献は図面を表示できません]
PBS中5mgの抗C4.4a B01−3を使ってカップリングを行い、セファデックス精製後、バッチを超遠心分離で濃縮し、再希釈した。
タンパク質濃度:1.59mg/ml
薬物/mAb比率:3.1
薬物/mAb比率:2.9
【0828】
実施例82
【化740】
[この文献は図面を表示できません]
PBS中5mgの抗C4.4a B01−3を使ってカップリングを行い、セファデックス精製後、バッチを超遠心分離で濃縮し、再希釈した。
タンパク質濃度:1.25mg/ml
薬物/mAb比率:4.0
【0829】
実施例83
【化741】
[この文献は図面を表示できません]
PBS中5mgの抗C4.4a B01−3を使ってカップリングを行い、セファデックス精製後、バッチを超遠心分離で濃縮し、再希釈した。
タンパク質濃度:1.27mg/ml
薬物/mAb比率:3.6
【0830】
実施例84
【化742】
[この文献は図面を表示できません]
PBS中5mgの抗C4.4a B01−3を使ってカップリングを行い、セファデックス精製後、バッチを超遠心分離で濃縮し、再希釈した。
タンパク質濃度:1.54mg/ml
薬物/mAb比率:4.7
【0831】
実施例85
【化743】
[この文献は図面を表示できません]
PBS中5mgの抗C4.4a B01−3を使ってカップリングを行い、セファデックス精製後、バッチを超遠心分離で濃縮し、再希釈した。
タンパク質濃度:1.73mg/ml
薬物/mAb比率:4.7
【0832】
実施例86
【化744】
[この文献は図面を表示できません]
PBS中5mgの抗C4.4a B01−3を使ってカップリングを行い、セファデックス精製後、バッチを超遠心分離で濃縮し、再希釈した。
タンパク質濃度:1.66mg/ml
薬物/mAb比率:1.3
【0833】
実施例87
【化745】
[この文献は図面を表示できません]
タンパク質濃度:2.11mg/ml
薬物/mAb比率:5.5
【0834】
実施例88
【化746】
[この文献は図面を表示できません]
タンパク質濃度:1.53mg/ml
薬物/mAb比率:3.4
【0835】
実施例89
【化747】
[この文献は図面を表示できません]
タンパク質濃度:1.5mg/ml
薬物/mAb比率:0.2
【0836】
実施例90
【化748】
[この文献は図面を表示できません]
タンパク質濃度:1.32mg/ml
薬物/mAb比率:0.1
【0837】
実施例91
【化749】
[この文献は図面を表示できません]
PBS中80mgの抗C4.4a B01−3を使ってカップリングを行い、セファデックス精製後、バッチを超遠心分離で濃縮し、PBSで再希釈後、再度濃縮した。
タンパク質濃度:10.3mg/ml
薬物/mAb比率:3.1
【0838】
実施例92
【化750】
[この文献は図面を表示できません]
PBS中5mgの抗C4.4a B01−3を使ってカップリングを行い、セファデックス精製後、バッチを超遠心分離で濃縮し、再希釈した。
タンパク質濃度:1.09mg/ml
薬物/mAb比率:1.8
【0839】
実施例93
【化751】
[この文献は図面を表示できません]
PBS中5mgの抗C4.4a B01−3を使ってカップリングを行い、セファデックス精製後、バッチを超遠心分離で濃縮し、再希釈した。
タンパク質濃度:1.52mg/ml
薬物/mAb比率:4.2
【0840】
実施例94
【化752】
[この文献は図面を表示できません]
PBS中5mgの抗C4.4a B01−3を使ってカップリングを行い、セファデックス精製後、バッチを超遠心分離で濃縮し、再希釈した。
タンパク質濃度:1.1mg/ml
薬物/mAb比率:3.3
【0841】
実施例95
【化753】
[この文献は図面を表示できません]
PBS中5mgの抗C4.4a B01−3を使ってカップリングを行い、セファデックス精製後、バッチを超遠心分離で濃縮し、再希釈した。
タンパク質濃度:1.43mg/ml
薬物/mAb比率:4.8
【0842】
実施例96
【化754】
[この文献は図面を表示できません]
PBS中5mgの抗C4.4a B01−3を使ってカップリングを行い、セファデックス精製後、バッチを超遠心分離で濃縮し、PBSで再希釈後、再度濃縮した。
タンパク質濃度:1.36mg/ml
薬物/mAb比率:4.6
【0843】
実施例97
【化755】
[この文献は図面を表示できません]
PBS中5mgの抗C4.4a B01−3を使ってカップリングを行い、セファデックス精製後、バッチを超遠心分離で濃縮し、再希釈した。
タンパク質濃度:1.33mg/ml
薬物/mAb比率:4.0
【0844】
実施例98
【化756】
[この文献は図面を表示できません]
PBS中5mgの抗C4.4a B01−3を使ってカップリングを行い、セファデックス精製後、バッチを超遠心分離で濃縮し、再希釈した。
タンパク質濃度:1.33mg/ml
薬物/mAb比率:4.6
【0845】
実施例99
【化757】
[この文献は図面を表示できません]
PBS中5mgの抗C4.4a B01−3を使ってカップリングを行い、セファデックス精製後、バッチを超遠心分離で濃縮し、再希釈した。
タンパク質濃度:1.47mg/ml
薬物/mAb比率:1.6
【0846】
実施例100
【化758】
[この文献は図面を表示できません]
PBS中5mgの抗C4.4a B01−3を使ってカップリングを行い、セファデックス精製後、バッチを超遠心分離で濃縮し、再希釈した。
タンパク質濃度:1.49mg/ml
薬物/mAb比率:4.5
【0847】
実施例101
【化759】
[この文献は図面を表示できません]
PBS中5mgの抗C4.4a B01−3を使ってカップリングを行い、セファデックス精製後、バッチを超遠心分離で濃縮し、再希釈した。
タンパク質濃度:1.29mg/ml
薬物/mAb比率:3.3
【0848】
実施例102
【化760】
[この文献は図面を表示できません]
PBS中5mgの抗C4.4a B01−3を使ってカップリングを行い、セファデックス精製後、バッチを超遠心分離で濃縮し、再希釈した。
タンパク質濃度:1.74mg/ml
薬物/mAb比率:3.5
【0849】
実施例103
【化761】
[この文献は図面を表示できません]
PBS中5mgの抗C4.4a B01−3を使ってカップリングを行い、セファデックス精製後、バッチを超遠心分離で濃縮し、再希釈した。
タンパク質濃度:1.09mg/ml
薬物/mAb比率:3.2
【0850】
実施例104
【化762】
[この文献は図面を表示できません]
PBS中5mgの抗C4.4a B01−3を使ってカップリングを行い、セファデックス精製後、バッチを超遠心分離で濃縮し、再希釈した。
タンパク質濃度:1.63mg/ml
薬物/mAb比率:0.2
【0851】
実施例105
【化763】
[この文献は図面を表示できません]
PBS中5mgの抗C4.4a B01−3を使ってカップリングを行い、セファデックス精製後、バッチを超遠心分離で濃縮し、再希釈した。
タンパク質濃度:1.41mg/ml
薬物/mAb比率:7.6
【0852】
実施例106
【化764】
[この文献は図面を表示できません]
PBS中5mgの抗C4.4a B01−3を使ってカップリングを行い、セファデックス精製後、バッチを超遠心分離で濃縮し、再希釈した。
タンパク質濃度:2.0mg/ml
薬物/mAb比率:1.6
【0853】
実施例107
【化765】
[この文献は図面を表示できません]
PBS中5mgの抗C4.4a B01−3を使ってカップリングを行い、セファデックス精製後、バッチを超遠心分離で濃縮し、再希釈した。
タンパク質濃度:1.67mg/ml
薬物/mAb比率:2.8
【0854】
実施例108
【化766】
[この文献は図面を表示できません]
PBS中5mgの抗C4.4a B01−3を使ってカップリングを行い、セファデックス精製後、バッチを超遠心分離で濃縮し、再希釈した。
タンパク質濃度:1.91mg/ml
薬物/mAb比率:5.3
【0855】
実施例109
【化767】
[この文献は図面を表示できません]
PBS中5mgの抗C4.4a B01−3を使ってカップリングを行い、セファデックス精製後、バッチを超遠心分離で濃縮し、再希釈した。
タンパク質濃度:1.82mg/ml
薬物/mAb比率:4.6
【0856】
実施例110
【化768】
[この文献は図面を表示できません]
PBS中5mgの抗C4.4a B01−3を使ってカップリングを行い、セファデックス精製後、バッチを超遠心分離で濃縮し、再希釈した。
タンパク質濃度:1.9mg/ml
薬物/mAb比率:4.2
【0857】
実施例111
【化769】
[この文献は図面を表示できません]
PBS中5mgの抗C4.4a B01−3を使ってカップリングを行い、セファデックス精製後、バッチを超遠心分離で濃縮し、再希釈した。
タンパク質濃度:1.89mg/ml
薬物/mAb−比率:2.7
【0858】
実施例112
【化770】
[この文献は図面を表示できません]
PBS中5mgの抗C4.4a B01−3を使ってカップリングを行い、セファデックス精製後、バッチを超遠心分離で濃縮し、再希釈した。
タンパク質濃度:1.73mg/ml
薬物/mAb−比率:2.3
【0859】
実施例113
【化771】
[この文献は図面を表示できません]
PBS中5mgの抗C4.4a B01−3を使ってカップリングを行い、セファデックス精製後、バッチを超遠心分離で濃縮し、再希釈した。
タンパク質濃度:1.71mg/ml
薬物/mAb−比率:3.3
【0860】
実施例114
【化772】
[この文献は図面を表示できません]
PBS中5mgの抗C4.4aB01−3を使ってカップリングを行い、セファデックス精製後、バッチを超遠心分離で濃縮し、再希釈した。
タンパク質濃度:1.47mg/ml
薬物/mAb比率:3.9
【0861】
実施例115
N−(6−{[(5S)−5−アミノ−5−カルボキシペンチル]アミノ}−6−オキソヘキシル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−3−(1H−インドール−3−イル)−1−(1,2−オキサジナン−2−イル)−1−オキソプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドトリフルオロアセタート
【化773】
[この文献は図面を表示できません]
15.5mg(15μmol)の中間体210を5mlのDMFに溶解し、4.4mg(18μmol)のN
2−(tert−ブトキシカルボニル)−L−リシンおよび7.7μL(44μmol)のN,N−ジイソプロピルエチルアミンと混合した。反応混合物をRTで一晩攪拌後、減圧下濃縮した。その後、残渣を分取HPLCで精製した。この結果、14mg(理論値の81%)の保護中間体の標記化合物を得て、これを1mlのジクロロメタンに溶解し、1mlのトリフルオロ酢酸で脱保護した。バッチを濃縮し、残渣のアセトニトリル/水(1:1)からの凍結乾燥後、15mg(理論値の97%)の標記化合物を得た。
HPLC(方法12):R
t=1.8分;
LC−MS(方法1):R
t=0.79分;MS(ESIpos):m/z=1083(M+H)
+。
【0862】
実施例116
N−(6−{[(5S)−5−アミノ−5−カルボキシペンチル]アミノ}−6−オキソヘキシル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(1S)−1−カルボキシ−2−(1H−インドール−3−イル)エチル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミド
【化774】
[この文献は図面を表示できません]
40mg(40μmol)の中間体227を5mlのDMFに溶解し、11.5mg(40μmol)のN
2−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−L−リシンおよび13μL(80μmol)のN,N−ジイソプロピルエチルアミンと混合した。反応混合物をRTで一晩攪拌後、減圧下濃縮し、分取HPLCで精製した。この結果、32.5mg(理論値の70%)の保護中間体の標記化合物を得た。
【0863】
32.5mgのこの中間体を10mlのメタノールに溶解し、2mgの10%パラジウム/活性炭の添加後、標準水素圧力下、RTで30分間水素添加した。次に、触媒を濾過により除去し、溶媒を減圧下除去した。残渣のジオキサン/水1:1からの凍結乾燥により26mg(理論値の99%)の標記化合物を得た。
HPLC(方法12):R
t=1.7分;
LC−MS(方法1):R
t=0.76分;MS(ESIpos):m/z=1014(M+H)
+。
【0864】
実施例117
N−[(18S)−18−アミノ−18−カルボキシ−12−オキソ−3、6、9−トリオキサ−13−アザオクタデク−1−イル]−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−3−(1H−インドール−3−イル)−1−(1,2−オキサジナン−2−イル)−1−オキソプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドトリフルオロアセタート
【化775】
[この文献は図面を表示できません]
3.5mg(3μmol)の中間体202を2mlのDMFに溶解し、0.8mg(3μmol)のN
2−(tert−ブトキシカルボニル)−L−リシンおよび1.6μL(10μmol)のN,N−ジイソプロピルエチルアミンと混合した。反応混合物をRTで一晩攪拌後、減圧下濃縮した。残渣をアセトニトリル/水:(1:1)に溶解し、トリフルオロ酢酸を使ってpHを2にした後、分取HPLCで精製した。この結果、1mg(理論値の25%)の保護中間体の標記化合物を得て、これを500μLのジクロロメタンに溶解し、500μLのトリフルオロ酢酸で脱保護した。バッチを濃縮し、残渣のアセトニトリル/水(1:1)からの凍結乾燥後、1mg(理論値の89%)の標記化合物を得た。
HPLC(方法12):R
t=1.9分;
LC−MS(方法1):R
t=0.82分;MS(ESIpos):m/z=1173(M+H)
+。
【0865】
実施例118
【化776】
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PBS中5mgの抗C4.4a B01−3を使ってカップリングを行い、セファデックス精製後、バッチを超遠心分離で濃縮し、再希釈した。
タンパク質濃度:0.89mg/ml
薬物/mAb比率:1.8
【0866】
実施例119
【化777】
[この文献は図面を表示できません]
5mgの抗C4.4a B01−3を使ってカップリングを行い、セファデックス精製後、バッチを超遠心分離で濃縮し、再希釈した。
タンパク質濃度:0.57mg/ml
薬物/mAb比率:1.5
【0867】
実施例120
【化778】
[この文献は図面を表示できません]
5mgの抗C4.4a B01−3を使ってカップリングを行い、セファデックス精製後、反応混合物を超遠心分離で濃縮し、PBSで再希釈した。
タンパク質濃度:1.39mg/ml
薬物/mAb比率:7.1
【0868】
実施例121
【化779】
[この文献は図面を表示できません]
5mgの抗C4.4a B01−3を使ってカップリングを行い、セファデックス精製後、反応混合物を超遠心分離で濃縮し、PBSで再希釈した。
タンパク質濃度:1.54mg/ml
薬物/mAb比率:2.4
【0869】
実施例122
【化780】
[この文献は図面を表示できません]
PBS中5mgの抗C4.4a B01−3を使ってカップリングを行い、セファデックス精製後、バッチを超遠心分離で濃縮し、再希釈した。
タンパク質濃度:1.48mg/ml
薬物/mAb比率:2.4
【0870】
実施例123
【化781】
[この文献は図面を表示できません]
PBS中5mgの抗C4.4a B01−3を使ってカップリングを行い、セファデックス精製後、バッチを超遠心分離で濃縮し、再希釈した。
タンパク質濃度:1.43mg/ml
薬物/mAb−比率:3.6
【0871】
実施例124 ジアステレオマー1
【化782】
[この文献は図面を表示できません]
中間体247aおよびPBS中5mgの抗C4.4a B01−3を使ってカップリングを行い、セファデックス精製後、バッチを超遠心分離で濃縮し、PBSで再希釈した。
タンパク質濃度:1.45mg/ml
薬物/mAb比率:3.8
【0872】
実施例125 ジアステレオマー2
【化783】
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中間体247aおよびPBS中5mgの抗C4.4a B01−3を使ってカップリングを行い、セファデックス精製後、バッチを超遠心分離で濃縮し、PBSで再希釈した。
タンパク質濃度:1.42mg/ml
薬物/mAb比率:4.0
【0873】
実施例126
N−(6−{[(5S)−5−アミノ−5−カルボキシペンチル]アミノ}−6−オキソヘキシル)−N−メチル−L−スレオニル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−3−(1H−インドール−3−イル)−1−(1,2−オキサジナン−2−イル)−1−オキソプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドトリフルオロアセタート
【化784】
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8.6mg(8μmol)の中間体240を5mlのDMFに溶解し、4.0mg(16μmol)のN
2−(tert−ブトキシカルボニル)−L−リシンおよび2μL(16μmol)のN,N−ジイソプロピルエチルアミンと混合した。反応混合物をRTで4時間攪拌した後、同量のN
2−(tert−ブトキシカルボニル)−L−リシンおよびN,N−ジイソプロピルエチルアミンと再度混合し、RTで一晩攪拌した。その後、反応混合物を減圧下濃縮し、残渣を分取HPLCで精製した。この結果、7mg(理論値の72%)の保護中間体の標記化合物を得て、これを1mlのジクロロメタンに溶解し、0.5mlのトリフルオロ酢酸で脱保護した。反応混合物を濃縮し、残渣を分取HPLCで精製した。高真空下で乾燥し、3.3mg(理論値の47%)の標記化合物を得た。
HPLC(方法5):R
t=1.5分;
LC−MS(方法1):R
t=0.8分;MS(ESIpos):m/z=1084(M+H)
+。
【0874】
実施例127
N−(6−{[(5S)−5−アミノ−5−カルボキシペンチル]アミノ}−6−オキソヘキシル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(2S)−3−(4−ヒドロキシフェニル)−1−(1,2−オキサジナン−2−イル)−1−オキソプロパン−2−イル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドトリフルオロアセタート
【化785】
[この文献は図面を表示できません]
8mg(8μmol)の中間体242を3mlのDMFに溶解し、2.9mg(12μmol)のN
2−(tert−ブトキシカルボニル)−L−リシンおよび2.7μL(16μmol)のN,N−ジイソプロピルエチルアミンと混合した。反応混合物をRTで一晩攪拌後、同量のN
2−(tert−ブトキシカルボニル)−L−リシンおよびN,N−ジイソプロピルエチルアミンと再度混合し、RTでさらに4時間攪拌した。次いで、反応混合物を減圧下濃縮し、残渣を分取HPLCで精製した。アセトニトリル/水からの凍結乾燥により6.5mg(理論値の72%)の保護中間体の標記化合物を得て、これを5mlのジクロロメタンに溶解し、0.75mlのトリフルオロ酢酸で脱保護した。バッチを濃縮し、残渣をジオキサン/水から凍結乾燥し、5mg(理論値の76%)の標記化合物を得た。
HPLC(方法12):R
t=1.7分;
LC−MS(方法1):R
t=0.69分;MS(ESIpos):m/z=1059(M+H)
+。
【0875】
実施例128
N−(6−{[(5S)−5−アミノ−5−カルボキシペンチル]アミノ}−6−オキソヘキシル)−N−メチル−L−バリル−N−[(3R,4S,5S)−1−{(2S)−2−[(1R,2R)−3−{[(1S)−1−カルボキシ−2−(4−ヒドロキシフェニル)エチル]アミノ}−1−メトキシ−2−メチル−3−オキソプロピル]ピロリジン−1−イル}−3−メトキシ−5−メチル−1−オキソヘプタン−4−イル]−N−メチル−L−バリンアミドトリフルオロアセタート
【化786】
[この文献は図面を表示できません]
最初に、38mg(41μmol)の中間体248を、N−ヒドロキシスクシンイミドエステルに変換した。得られた72mgの粗生成物を5mlのDMFに溶解し、24mg(100μmol)のN
2−(tert−ブトキシカルボニル)−L−リシンおよび23μLのN,N−ジイソプロピルエチルアミンと9混合した。反応混合物をRTで一晩攪拌後、16mgのN
2−(tert−ブトキシカルボニル)−L−リシンおよび12μLのN,N−ジイソプロピルエチルアミンと再度混合した後、超音波洗浄機でさらに2時間処理した。次に、バッチを減圧下濃縮し、残渣を分取HPLCで精製した。アセトニトリル/水から凍結乾燥し、20mg(理論値の50%)の保護中間体の標記化合物を得た。
【0876】
次に、15mg(12μmol)のこの中間体を3mlのジクロロメタンに溶解し、1mlのトリフルオロ酢酸と混合した。RTで40分の攪拌後、1.5mlのトリフルオロ酢酸をさらに添加し、バッチを超音波洗浄機で1時間処理した。その後、反応混合物を濃縮し、残渣をジオキサン/水から凍結乾燥して、13mg(理論値の90%)の標記化合物を得た。
HPLC(方法12):R
t=1.5分;
LC−MS(方法1):R
t=0.68分;MS(ESIpos):m/z=990(M+H)
+。
【0877】
C:生物活性の評価:
本発明の化合物の生物学的効果を下記に記載のアッセイで実証した。
C−1.C4.4aを標的としたADCの細胞傷害性の解析
抗C4.4aADCの細胞傷害性を異なる細胞株で解析した:
A549(CCL−185、ATCC)、完全C4.4aレセプター用配列を形質移入、
A549、模擬形質移入(Mock transfected)
A549 野生型(DSMZ、ロット11)
NCI−H292、C4.4a内因性発現肺癌細胞株(CRL−1848、ATCC)
SCC−4 C4.4a内因性発現扁平上皮癌細胞株(CRL−1624、ATCC)
SCC−9 C4.4a内因性発現扁平上皮癌細胞株(CRL−1629、ATCC)
HCT−116 C4.4a内因性発現結腸癌細胞株(CCL−247、ATCC)
HCT−116/VM46、VM46形質移入HCT−116
A431NS(CRL−2592、ATCC)
【0878】
細胞を、それぞれの細胞株に対し、American Tissue Type Collection(ATCC)に示されるような、標準的方法により培養する。この手続きのために、細胞を、トリプシン(0.05%)およびEDTA(0.02%)のPBS(Biochrom AG #L2143)中溶液を使って剥離し、ペレット化し、培地中に再懸濁し、計数し、96−培養ホワイトウエルプレート(Costar #3610)に播種し(2500細胞/100μL/ウエル)、5%二酸化炭素下、37℃のインキュベーター中でインキュベートした。24時間後、100μLの培地中の抗体−薬物複合体を、10
−7M〜10
−11 M(二倍の値)の濃度で細胞にアプライし、5%二酸化炭素下、37℃のインキュベーター中でインキュベートした。72時間後、細胞生存率をCell Titer Glow Luminescent Cell Viability Assay(Promega #G7573および#G7571)を使って測定する。このために、100μLの基質を細胞バッチ毎に加え、その後、プレートをアルミニウム箔で覆い、プレートシェーカーを使い180rpmで2分間振盪を加え、ラボベンチ上に8分間静置後、Victor X2(Perkin Elmer)を使って測定する。基質は、生存細胞のATP含量を検出し、発光シグナルを生成する。そのシグナルの大きさが、細胞の生存能力に直接比例する。測定データを使って、Graph Pad Prism LaboratoryソフトウェアによりIC
50の計算を行う。
表3は、このアッセイの代表的実施例のIC
50値
1)の一覧である。
【表4】
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1) 報告の活性データは、本実験セクションで記載の表示薬物/mAB比を有する実施例に関するものである。値は、異なる薬物/mAB比では、おそらく変化するであろう。
【0879】
C−2.チューブリン重合に与える効果の測定
癌細胞は、増加した細胞分裂の結果として腫瘍の形成に繋がることが多い変性細胞である。微小管は、紡錘体装置の紡錘糸を形成し、細胞周期の必須成分である。微小管の調節された構築と分解は、娘細胞中の染色体の正確な分裂を可能とし、連続的動的方法を構成する。この動的方法に対する破壊は、不正確な細胞分裂を生じ、最終的に細胞が死に至る。しかし、癌細胞の細胞分裂の増加は、化学療法の規定成分である紡錘糸毒に対する微小管の感受性を特に増大させる。パクリタキセルまたはエポチロン等の紡錘糸毒は、微小管の重合速度の急激増加に繋がり、一方、ビンカアルカロイドまたは他のモノメチルオーリスタチンE(MMAE)は、微小管の重合速度の急激な低下に繋がる。両ケースで、細胞周期の必要な活動力が決定的に破壊される。本発明との関連で検討される化合物は、微小管の重合速度の低下をもたらす。
【0880】
チューブリン重合を、Cytoskeleton(Denver、Colorado、USA;order number:BK011)の「Fluorescence−based Microtubule Polymerisation Assay Kit」を使って調査した。このアッセイでは、GTPを非重合チューブリンに添加し、自発的に重合が起こるのを可能とする。このアッセイは、フルオロフォア4’,6−ジ−アミジノ−2−フェニルインドール(DAPI)のチューブリンへの結合に基づいている。遊離および結合DAPIは、異なる発光スペクトルに基づいて鑑別できる。DAPIは、非重合チューブリンに比べ、重合チューブリンに対し顕著な高親和性を示すので、チューブリン重合は、結合DAPIフルオロフォアの蛍光の増加により追跡できる。
【0881】
このアッセイを行うために、本発明の化合物のDMSO中溶液を初期濃度10mMから水中の1μMに希釈した。緩衝液の対照に加えて、重合増加効果のあるパクリタキセル、および重合抑制効果のあるビンブラスチンをアッセイ対照として、追加で実験した。測定は、ハーフベースエリアの96ウエルプレートを使って、行った。チューブリン重合の反応速度を蛍光光度計を使って37℃で1時間モニターした。励起波長を、355nmとし、460nmで発光をモニターした。最初の10分間の線形増加領域に対し、分毎の蛍光の変化(ΔF/分)から計算した。この変化は、微小管の重合速度を表す。試験物質の効力を重合速度の減少に基づいて定量化した。
1μMの濃度でのMMAFの抑制値を100%に設定する。
表4は、代表的実施例によるチューブリン重合の抑制に関するデータである。
【表5】
[この文献は図面を表示できません]
【0882】
MMAF
トキソフォアおよび実施例は、それらの濃度の関数として、チューブリン重合を抑制する。100μM MMAFでは、チューブリン重合は、完全に抑制される。実施例115は、1μMでは、1μM MMAFの測定値の45%迄チューブリン重合速度を抑制する。
【0883】
C−3.細胞透過性測定用インビトロ試験
物質の細胞透過性は、Caco−2細胞を使ったフラックスアッセイのインビトロ試験により調査できる[M.D.Troutman and D.R.Thakker、Pharm.Res.20(8)、1210−1224(2003)]。このために、細胞を24 ウエルフィルタープレートで15〜16日間培養した。透過の測定に、それぞれの実施例を、ヘペス緩衝液中で頂端膜側に(A)または基底膜側に(B)、細胞に適用し、2時間インキュベートした。0時間後および2時間後、試料をシスおよびトランス区画から採取した。この試料をHPLC(Agilent 1200、Boeblingen、Germany)で逆相カラムを使い分離した。HPLC systemをTurbo Ion Spray Interfaceを介してTriple Quadropol質量分析計API 4000(Applied Biosystems Applera、Darmstadt、Germany)と連結した。透過性をP
app値に基づいて評価した。この値は、Schwab等により報告された式を使って計算した[D.Schwab et al.、J.Med.Chem.46、1716−1725(2003)]。
【0884】
細胞内に放出された
トキソフォアにとって非常に重要性なのは、BからAへの透過性である[P
app(B−A)]:この透過性が低いほど、細胞内放出後の細胞中の実施例の滞留時間が長くなり、従って、また、生化学的標的(この例では:チューブリン)との相互作用に使える時間も長くなる。
下の表5に、このアッセイからの代表的実施例の透過性データを列挙する。
【表6】
[この文献は図面を表示できません]
実施例は、BからAへの低い透過性[P
app(B−A)]を示し、従って、CaCo−2細胞中で長い滞留時間を有する。比較として、モノメチルオーリスタチンE(MMAE)およびモノメチルオーリスタチンF(MMAF)は、この検査で73nm/sのP
app(B−A)値を示し、従って、Caco−2細胞中で、著しく短い滞留時間を有する。
【0885】
C−4.P−糖タンパク質(P−gp)に対する基質特性測定用インビトロ試験
多くの腫瘍細胞は、薬物の輸送タンパク質を発現し、これは、細胞分裂阻害薬に対する耐性の発生を伴うことが多い。例えば、P−糖タンパク質(P−gp)またはBCRP等のこのような輸送タンパク質の基質ではない物質は、従って、改善された活性プロファイルを示す可能性がある。
【0886】
P−gp(ABCB1)に対する物質の基質特性を、P−gpを過剰発現させるLLC−PK1細胞を使ってフラックスアッセイにより測定した(L−MDR1細胞)[A.H.Schinkel et al.、J.Clin.Invest.96、1698−1705(1995)]。このために、LLC−PK1細胞またはL−MDR1細胞を96ウエルフィルタープレートで3〜4日間培養した。透過の測定のために、それぞれの試験物質を、単独でまたは阻害剤(例えば、イベルメクチンまたはベラパミル)の存在下、ヘペス緩衝液中で、頂端膜側に(A)または基底膜側に(B)細胞に適用し、2時間インキュベートした。0時間後および2時間後、試料をシスおよびトランス区画から採取した。この試料をHPLCで逆相カラムを使い分離した。HPLCシステムをTurbo Ion Spray Interfaceを介して、トリプル四重極質量分析計API 3000(Applied Biosystems Applera、Darmstadt、Germany)と連結した。透過性をP
app値に基づいて評価した。この値は、Schwab等により報告された式を使って計算した[D.Schwab et al.、J.Med.Chem.46、1716−1725(2003)]。
【0887】
細胞内に放出された
トキソフォアにとって非常に重要性なのは、BからAへの透過性である[P
app(B−A)]:この透過性が低いほど、細胞内放出後の細胞中の実施例の滞留時間が長くなり、従って、また、生化学的標的(この例では:チューブリン)との相互作用に使える時間も長くなる。
下表6に、L−MDR1細胞を使って行ったこのアッセイからの代表的実施例の透過性データを示す。
【表7】
[この文献は図面を表示できません]
実施例は、BからAへの低い透過性[P
app(B−A)]を示し、従って、L−MDR1細胞中で長い滞留時間を有する。
【0888】
C−5.インビボ活性試験
本発明の複合体の活性を、例えば、異種移植モデルを使ってインビボで試験した。当業者なら、本発明の複合体の活性を試験する先行技術の方法を理解している(例えば、国際公開第2005/081711号;Polson et al.、Cancer Res.2009 Mar 15;69(6):2358−64、を参照)。このために、例えば、げっ歯類(例えば、マウス)に、結合剤の標的分子を発現する腫瘍細胞株を移植した。これらの担癌げっ歯類に、その後、本発明の複合体もしくは対照抗体複合体、または等張性塩溶液を投与した。投与を単回または複数回行った。腫瘍成長を週2回、ノギスを使って測定した。数週間の腫瘍成長後、複合体処理動物の腫瘍サイズを対照群のそれと比較した。複合体処理動物は、顕著に小さい腫瘍サイズを示した。
【0889】
C−5a.マウスの実験腫瘍を使ったADCの試験
一方では、治療抗体とマウス種との交差反応性の不足により、また他方では、マウスまたはキメラ抗体の投与に対する人体での抗薬物抗体(ADA)の発生率により、免疫毒素療法の場合の臨床的状況に比べて、マウス異種移植腫瘍モデルの予測力には、限界があることが多い。癌治療のために、例えば、免疫複合体手法のために、特異的C4.4a発現の全潜在能力を利用するには、高親和性で、選択的で、種交差反応性を示し、本発明において採用されるのが好ましい、ヒト抗体が必要である。このような抗体を使えば、マウス異種移植腫瘍モデルは、臨床的状況に対する有意義な知見をもたらす。
【0890】
C4.4aを発現しているヒト腫瘍細胞をヌードマウスまたはSCIDマウス等の免疫抑制マウスの側腹部の皮下に播種する。1〜1000万細胞を細胞培養液から取りだし、遠心分離し、100μLの培地または50%培地/50%マトリゲルを使って再懸濁する。細胞懸濁液をマウスの皮下に注入する。
【0891】
数日の内に腫瘍が成長する。25mm
2のサイズの腫瘍確立以降に処理を開始する。
【0892】
ADCでの処理をマウスの静脈内経路を介し尾静脈中で行う。ADCをPBSに溶解し、10ml/kgの容量で投与する。
【0893】
処理スキームは、抗体の薬物動態学により管理される。標準としては、処理を、4日目毎に3回行う。しかし、処理を、続けてもよく、または後の時点で3日の処理の2回目のサイクルを続けてもよい。
【0894】
標準的基準として、処理群あたり8動物を使った。腫瘍成長中、または処理後に特定の大きいバラツキが予測される場合は、この数を増やしてもよい。活性物質を受けた群と同様に、ひとつの群が、対照群として、同じスキームに従い、緩衝液のみで処理される。
【0895】
実験の過程で、腫瘍面積が、ノギスを使って、2次元(長さ/幅)で定期的に測定される。
【0896】
実験の最後に、腫瘍を取り出し、秤量する。治療群(T)の対照群(C)に対する平均腫瘍重量の比率が、T/Cとして表される。対照群および処理群が異なる時間で終わる場合は、T/C値は、全ての処理群および対照群の最後にともに測定した腫瘍面積に基づいて計算される。
【0897】
100万SCC−4細胞を雌NMRIヌードマウスの側腹部皮下に播種する。
【0898】
ADCによる静脈内処理を30〜35mm
2の平均腫瘍サイズで開始する。対照群が最大許容サイズに到達すると、実験を終了し、腫瘍を取り出し、秤量する。C4.4aを標的とする試験した全てのADCは、用量依存的に腫瘍成長を抑制した。30mg/kgの用量で、実施例54、実施例49、実施例51および実施例53は、それぞれ0.1未満のT/Cに達した。対照に比較して顕著な抗腫瘍活性が、実施例 49、52,53、54および56の15mg/kg迄減らした用量で実現され、0.29以下のT/C値に達した。
【0899】
100万NCI−H292細胞を雌NMRIヌードマウスの側腹部皮下に播種した。
【0900】
ADCによる静脈内処理を30〜35mm
2の平均腫瘍サイズで開始する。対照群および処理分が最大許容サイズに到達すると、実験を終了する。この方式で、処理終了後の腫瘍のさらなる成長の差異により、ADCのさらなるキャラクタリゼーションを提供することができる。結果的に、最後にともに測定した時点での腫瘍面積を、対照に対する抗腫瘍活性(T/C)測定用に採用した。使用したNCI−H292マウスモデルで、全ての試験ADCは、対照に比べ、腫瘍成長を用量依存的に減らすことが示される。顕著な抗腫瘍効果が、実施例54の1.9mg/kg迄減らした用量で、および、実施例49の3.75mg/kg迄減らした用量で、得られた。このモデルで得られた最小T/C値は、実施例54の30mg/kgで0.16のT/C、実施例49の30mg/kgで0.17のT/C、実施例53の30mg/kgで0.16のT/C、 実施例51の15mg/kgで0.17のT/C、および実施例70の3.75mg/kgで0.19のT/Cである。7.5mg/kgの一定用量を使ったADCの比較投与の場合は、実施例49および54のそれぞれで0.20のT/C、実施例 51で0.27のT/C、実施例 52で0.22のT/C、実施例53で0.23のT/C、実施例55で0.24のT/C、実施例56で0.21のT/C、および実施例70で0.17のT/Cの実現が可能であった。
【0901】
C−6.C4.4a形質移入および非形質移入A549細胞を含むA549腫瘍モデルにおける薬物動態学
7〜30mg/kgの種々のADCの静脈内投与後、ADCおよび潜在的代謝物の血漿中濃度および腫瘍中濃度を測定し、薬物動態学的パラメータ、例えば、クリアランス(CL)、曲線下面積(AUC)および半減期(t
1/2)を計算した。
【0902】
潜在的代謝物の定量化のための分析
タンパク質のメタノールによる沈殿後、タンデム質量分析計(MS)に連結された高圧液体クロマトグラフィー(HPLC)を使って、血漿および腫瘍中の化合物の測定を行った。
【0903】
100μLの血漿の処理のために、それを400μLのメタノールおよび10μLの内部標準(ISTD、メタノール中の50ng/mL)と混合し、10秒間振盪を加えた。16000gで5分間の遠心処理後、250μLの上清をオートサンプラーバイアルに移し、バイアル中の組成を250μLのアンモニウムアセタート緩衝液(AAC、10mM、pH6.8)を加えて完成し、再度振盪を加えた。
【0904】
腫瘍の処理に対しては、腫瘍を4倍量のメタノールと混合した。Tissuelyser II(Quiagen)中で、試料をインパクト30回/分で6分間細分化後、16000gで5分間遠心分離した。50μLの上清をオートサンプラーバイアルに移し、50μLのアンモニウムアセタート緩衝液(10mM、pH6.8)および5μLのISTDを加えて組成を完成した。再度振盪を加えた後、腫瘍細胞試料測定の準備が整った。
【0905】
両マトリックス試料の測定を、最終的に、SCIEXのAPI4000装置上のTurbo Ion Spray Interface(TISP)を介して大気圧イオン化/タンデム質量分析計に連結されたHPLCで行った。
【0906】
HPLC/LC−MSMS(TISP)分析は、HP1100ポンプ(Agilent)を使い、Geminiカラム(5μMC18 110A、50×3mm、Phenomenex)で行った。
【0907】
較正のために、血漿試料を0.5〜2000μg/Lの濃度で混合した。検出限界(LOQ)は、約2μg/Lであった。線形範囲は、2〜1000μg/Lであった。
【0908】
主要試料の較正のために、未処理腫瘍の上清を0.5〜200μg/Lの濃度で混合した。検出限界は、5μg/Lであった。線形範囲は、5〜200μg/Lであった。
【0909】
妥当性試験の品質管理には、5および50μg/L、および追加の500μg/Lの血漿を含めた。これらの試料で検出された濃度は、目的の値から20%まで変動した(データは添付せず)。
【0910】
D.医薬組成物用実施例
本発明の化合物は、以下のようにして製剤に変換できる:
i.v.溶液:
本発明の化合物を飽和溶解度未満の濃度で生理学的に耐容できる溶媒(例えば、等張性食塩水溶液、D−PBS、またはポリソルベート80を添加したクエン酸塩緩衝液中のグリシンおよび塩化ナトリウムを含む配合物)に溶解する。溶液を無菌濾過し、無菌で、発熱性物質不含の注射剤容器中に分注する。
【0911】
i.v.溶液:
本発明の化合物は、言及された投与型に変換できる。これは、不活性で、非毒性の、薬学的に適切な賦形剤(例えば、緩衝物質、安定剤、可溶化剤、防腐剤)「と混合」または「に溶解」することによる既知の方法により実現できる。例えば、以下のものが含まれていてもよい:アミノ酸(グリシン、ヒスチジン、メチオニン、アルギニン、リシン、ロイシン、イソロイシン、トレオニン、グルタミン酸、フェニルアラニン、等)、糖および関連化合物(ブドウ糖、ショ糖、マンニトール、トレハロース、ショ糖、マンノース、ラクトース、ソルビトール)、グリセリン、ナトリウム塩、カリウム、アンモニウム塩およびカルシウム塩(例えば、塩化ナトリウム、塩化カリウムまたはリン酸水素二ナトリウム、その他多数)、アセタート/酢酸緩衝液系、リン酸塩緩衝液系、クエン酸およびクエン酸塩緩衝液系、トロメタモール(トリスおよびトリス塩)、ポリソルベート(例えば、ポリソルベート80およびポリソルベート20)、ポロキサマー(例えば、ポロキサマー188およびポロキサマー171)、マクロゴール(PEG誘導体、例えば、3350)、トリトンX−100、EDTA塩、グルタチオン、アルブミン(例えば、ヒト)、尿素、ベンジルアルコール、フェノール、クロロクレゾール、メタクレゾール、塩化ベンザルコニウム、その他多数。
【0912】
i.v.、s.c.またはi.m.溶液へのさらなる変換用凍結乾燥物:
あるいは、本発明の化合物は、安定な凍結乾燥物(場合によっては、上述の賦形剤を使って)に変換でき、投与前に、適切な溶媒(例えば、注射用水、等張性食塩水溶液)で再構成し、投与できる。