【実施例1】
【0027】
本発明は好適な実施例によってより明らかに説明できるもので、以下本発明を実施例の図面に基づいて詳細に説明する。
【0028】
本発明は、ガスレンジに設置され、ガス容器に満たされた高圧のガスを静圧に変換させた後、バーナーに供給する調整器100において、ガスが燃焼されるとき、ガス容器の圧力が高圧に上昇すれば、流路を遮断して消火させる流路遮断式安全弁200を備え、前記流路遮断式安全弁200と対向する方向には、ガス遮断後、ガス容器の圧力が過度に上昇すればガス容器のガスを外部に排出させる爆発防止装置300を備えるものである。
【0029】
本発明において、ガス容器は図示しない装着レバーを用いてガス注入部10に結合した後、調整器100側に押圧し、前記ガス容器の密着によってスプリング11によって弾支された注入ノブ12がガス容器のノズルを押圧して、ガス容器に満たされたガスが調整器100の内部に注入され、前記ガス注入部10によってガスが注入されるガス流路と直交する方向に形成された水平ガス流路20にガスが注入され、前記水平ガス流路20からは圧力調節室40に高圧のガスが注入されてから静圧に調整された後、スピンドル50によってバーナーに供給されるガス排出量が調節される。
【0030】
ここで、水平ガス流路20には両側に流路遮断式安全弁200と爆発防止装置300をそれぞれ設置することで、ガスが燃焼されるうちに圧力が上昇すれば流路遮断式安全弁200で流路を遮断して消火をさせることにより爆発を防止し、ガス遮断後にもガス容器の圧力が上昇すれば、爆発防止装置300でガス容器のガスを外部に排出させることにより爆発事故を完璧に遮断するものである。
【0031】
本発明の流路遮断式安全弁200は、リーフスプリング210によって弾支されたバルブノブ220を設置し、前記バルブノブ200の先端には遮断バルブ21を弾支されるように設置し、前記遮断バルブ21の先端にガス容器のガスが供給されて遮断バルブ21をバルブノブ220側に押す力を加えるようにし、前記遮断バルブ21はスプリング22によってずっとバルブノブ220側に押す力を受けるようにし、前記スプリング22は爆発防止装置300によって支えられる。
【0032】
本発明は、既存のガス調整器100aから栓24を螺合して支えるスプリング22を爆発防止装置300のボディー310の螺合によって支えることにより爆発防止装置300の設置が完了する。
【0033】
本発明において、圧力調節室40に流入するガスはバルブノブ220側から排出され、前記遮断バルブ21がバルブノブ220側に移動して遮断段部23を塞げば、水平ガス流路20から圧力調節室40に供給されるガスが遮断されて消火されるもので、ガス容器から正常圧力のガスが供給されれば、遮断バルブ21が遮断段部23を塞がないようにリーフスプリング210で支えることになり、高圧(5〜7kg/cm2)のガスが供給される場合は、ガス圧力によってリーフスプリング210が押されて遮断バルブ21が遮断段部23を塞いでガス供給を遮断することになる。
【0034】
すなわち、ガス容器のガス圧力が高圧(5〜7kg/cm
2)で流入する場合は、リーフスプリング210が押されて遮断バルブ21が遮断段部23を塞ぐことにより、圧力調節室40に供給されるガスが遮断されて消火されるので、ガス容器爆発を防止することになる。
【0035】
本発明は、前記流路遮断式安全弁200と対向する位置に爆発防止装置300を設けるもので、前記爆発防止装置300は、水平ガス流路20に螺合方式で固定結合されるボディー310を備え、前記ボディー310の中央に水平ガス流路20と連通する排出口320を形成し、前記排出口320の先端にはボディー310の中央に陷沒される形の陷沒部330を形成し、前記陷沒部330にはボール340を結合して排出口320を塞ぎ、前記ボディー310には等間隔でボール340を押すリーフスプリング350を固定突起360でリベット形態に固定させることによってなる。
【0036】
本発明の爆発防止装置300と安全弁200などにおいてガス漏出を防止するOリングの使用は必須なもので、本発明ではこれについての詳細な説明は省略する。
【0037】
本発明のボール340は等間隔で押すリーフスプリング350によって排出口320側に押圧されて排出口320を塞ぎ、前記ボール340は排出口320を通じて伝達されるガス圧によって常に外側に押し出す力を受ける。この際、ガス圧力が爆発圧力(13kg/cm
2以上)に上昇する場合、リーフスプリング350がボール340を沮止することができずに外側に広がり、ボール340が排出口320を塞がないで押され、これによりガス容器のガスは水平ガス流路20から排出口320を通じてすっかり大気中に放出されることにより、爆発が発生しない。
【0038】
本発明において、ガス注入部10を通じてガス容器から注入されるガスは直交する方向に両側に貫設された水平ガス流路20に注入され、前記水平ガス流路20に注入されたガスは、遮断バルブ21が遮断段部23を塞がない場合、圧力調節室40に流入して静圧に変換され、圧力調節室40のガスはスピンドル50によって排出される量が調節されてからバーナーに供給される。このような過程は既存の調整器の動作と同様であり、前記水平ガス流路20に設置された流路遮断式安全弁200によって、ガスが燃焼されるうちにガス容器の圧力が上昇する場合、ガス供給を遮断して消火させることも既存の流路遮断式調整器100aと同様である。
【0039】
本発明は、調整器100において流路遮断式安全弁200によってガス供給が遮断された状態でも、ガス容器には残余ガスが満たされている状態なので、調理容器の輻射熱や外部熱源によってガス容器が加熱される場合、ガス容器の圧力が過度に上昇して爆発することになる問題を解決するもので、本発明は、ガスが遮断された状態でもガス圧力が上昇する場合、爆発防止装置300から水平ガス流路20を開放して、ガス容器に満たされたガスが大気中に放出されるようにすることにより、爆発が発生する可能性を無くすものである。
【0040】
一方、本発明の爆発防止装置300はカン離脱式のガス調整器100にも適用することができるもので、ガス注入部10のガスを外部に排出させる流路に爆発防止装置300を設置すれば良い。
【0041】
カン離脱式を採用したガス調整器100にもガス流路を塞ぐ仕上げキャップが結合されるもので、本発明においては、前記仕上げキャップを分離した後、爆発防止装置300を螺合させることでなる。
【0042】
カン離脱式は、ガス圧力が上昇する場合、装着レバーを復帰させてガス容器を離脱させるが、ガス容器が離脱した状態でも輻射熱が加わる場合、ガス容器が膨脹しながら装着レバーの作動なしにもガス注入部10に装着され、これによりガス調整器100の内部流路に過度な圧力のガスが流入し、このように流入したガスが爆発圧力に上昇する場合、爆発防止装置300で流路のガスを外部に排出させることにより、爆発を防止することになる。
【0043】
カン離脱式ガス安定器100において、爆発防止装置300が作動してガス容器のガスが排出されれば、ガス容器は輻射熱の加熱によって爆発の危険がなくなる。
【0044】
このような、本発明をガス容器の装着過程から詳細に説明する。
【0045】
調整器100のガス注入部10に装着レバーを用いてガス容器を装着させれば、ガス容器のノズルをスプリング11によって弾支された注入ノブ12が押すことにより、ガス容器に満たされたガスがガス注入部10を通じて注入され、ガス注入部10に注入されたガスは水平ガス流路20を通じて圧力調節室40に流入することになる。
【0046】
前記水平ガス流路20にはスプリング22によって弾支された遮断バルブ21が遮断段部23側に押され、前記遮断バルブ21はリーフスプリング210によって弾支されたバルブノブ220を押す方向に押されるが、ガス注入部10を通じてガスが注入されると、正常圧力によってはリーフスプリング210が押されなくてバルブノブ220と遮断バルブ21が移動しなくなるので、水平ガス流路20に注入されたガスは正常に圧力調節室40に注入される。
【0047】
この際、リーフスプリング210は正常圧力のガスが注入される場合は押されなく、高圧(5〜7kg/cm
2)のガスが注入される場合はガス圧力がバルブノブ220を押すことによってリーフスプリング210が押されるので、スプリング22によって弾支された遮断バルブ21が遮断段部23を塞ぐ方向に移動することになり、遮断バルブ21が遮断段部23を塞ぐ瞬間、圧力調節室40に注入されるガスが遮断されることによって消火される。
【0048】
すなわち、流路遮断式安全弁200は、正常圧力のガスが注入される場合は、リーフスプリング210が押されなく、高圧(5〜7kg/cm
2)のガスが注入される場合には、リーフスプリング210が押され、遮断バルブ21が遮断段部23を塞いで流路を遮断することになる。
【0049】
流路遮断式安全弁200において、遮断バルブ21で遮断段部23を塞いで流路を遮断すれば、バーナーの燃焼が消火され、これにより、過熱によるガス容器の爆発事故を事前に防止することになる。
【0050】
流路遮断式安全弁200において、高圧によって押されるリーフスプリング210は復帰レバー230を押して元の状態に復帰させた後、再使用することができる。
【0051】
しかし、流路遮断式安全弁200を用いてガス流路を遮断することによってガスは供給されないが、ガス容器にはガスが満たされている状態なので、ガス供給が遮断された状態でも調理容器の輻射熱や外部熱源によってガス容器が過度な圧力(13kg/cm
2以上)に加熱される場合には爆発の危険があるから、本発明では爆発防止装置300を用いてガス容器のガスを排出させることにより、爆発の危険を事前に遮断するものである。
【0052】
このように、ガスが遮断された状態で輻射熱や外部熱源によってガス容器が加熱される場合、水平ガス流路20に供給されるガスは圧力が過度に上昇することになり、このような過度なガス圧力はボディー310の排出口320を通じてボール340を押すことになる。この際、前記ボール340はリーフスプリング350が押されないように保持するので、水平ガス流路20の圧力が爆発圧力(13kg/cm
2以上)に上昇すれば、前記リーフスプリング350を押してボール340が排出口320を塞がないようにする。
【0053】
すなわち、水平ガス流路20に爆発圧力(13kg/cm
2以上)が加わる前にはリーフスプリング350はボール340が離脱しないように保持するが、爆発圧力(13kg/cm
2以上)が加われば、リーフスプリング350が外側に広がってボール340を離脱させて排出口320を開放することになる。
【0054】
このように、ボール340が離脱して排出口320が開放されれば、ガス容器に満たされたガスはすっかり大気中に放出されることにより、爆発が発生することができなくなる。
【0055】
本発明の爆発防止装置300は、過度な圧力が感知されて等間隔でボール340を押すリーフスプリング350の中央部が広がり、ボール340が排出口320を塞がなければ、ガス容器のガスを排出して爆発は防止することになるが、ボール340を元の位置に復帰させてリーフスプリング350で塞ぐことはできない。
【0056】
本発明のリーフスプリング350は、突起の直径と突起が形成される所のスロットの深さを調整するとかあるいは突起の内側に孔を形成することで爆発圧力を調整することができる。
【0057】
このように、本発明は、流路遮断式安全弁200によって1次にガスが遮断された状態で圧力が過度に上昇すれば、2次に爆発防止装置300でガスを排出させて爆発が起こらないようにするもので、ガスレンジにおけるガス容器の爆発事故を完璧に防止することができる。
【0058】
一方、流路遮断式安全弁200や爆発防止装置300が作動しない状態では、水平ガス流路20に供給されたガスが圧力調節室40に移動して静圧に変換された後、スピンドル50によってガス量が調節され、バーナーに供給されて燃焼される。
【0059】
本発明は、ガスが供給される状態でガス容器の圧力が危ない高圧に上昇する場合、流路遮断式安全弁200のリーフスプリング210が押され、遮断バルブ21が遮断段部23を塞ぐことで、水平ガス流路20を通じてのガス供給を遮断することにより、ガス容器の爆発危険を事前に防止し、このようにガス流路を遮断してガス供給を遮断したにもガス容器にはガスが残り、調理容器の輻射熱や外部熱源によってガス容器が加熱されれば爆発が発生するので、ガスが遮断された状態であるがガス圧力が過度に上昇する場合は、爆発防止装置300のリーフスプリング350が押されて、排出口320を塞いでいるボール340を離脱させることで、水平ガス流路10とガス容器に満たされているガスを外部に排出させて、ガス容器にはガスが残っていないようにすることにより、ガス容器が爆発する場合を完璧に無くすことになる。
【0060】
そして、本発明は、既存のガス調整器100aをそのまま活用することができ、コイルスプリングを使わないので、長期間が経過しても信頼性が低下しない。
【0061】
一方、本発明の爆発防止装置300は、高圧がかかるときにガス容器を離脱させてガスを遮断するカン離脱式ガス調整器100にも適用することができるもので、ガス注入部10からガスが注入されて流れる流路に爆発防止装置300を設置すれば良い。