(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本開示における実施の形態(以下、実施の形態という)について説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.本開示の概要
2.本実施の形態
3.変形例
【0022】
<1.本開示の概要>
[従来のテレビジョン受像機1]
図1は、従来のテレビジョン受像機1の正面図を示している。
【0023】
従来のテレビジョン受像機1は、主に、画像を表示するパネル21、及びパネル21の四辺を囲むように形成された額縁部22から構成され、例えばユーザが操作する図示せぬリモートコントローラからの操作信号に応じた処理を行う。
【0024】
また、テレビジョン受像機1の筐体には、図中左側の側面に、例えば、USB(universal serial bus)端子を接続するためのUSB端子接続部22aが設けられている。さらに、例えば、テレビジョン受像機1において、額縁部22の下辺(図中下側の一辺)には、図示せぬリモートコントローラからの操作信号としての赤外線を受光する受光回路22b、周囲の明るさを検知する検知回路22c、及びスピーカ等が内蔵される。また、パネル21の背面には、Wi-Fi(wireless fidelity)等を用いた無線通信を行う通信回路22d等が内蔵される。
【0025】
本開示は、例えば、従来のテレビジョン受像機1が有するUSB端子接続部22a、受光回路22b、検知回路22c、及び通信回路22d等を分離してモジュール化するようにしたものである。モジュール化により得られるスマートユニットを、所定の電子機器に付加(接続)することにより、所定の電子機器に新たな機能を付与することができる。
【0026】
さらに、例えば、モジュール化により得られるスマートユニットから、そのスマートユニットを包むような柔らかい光を照射するようにして、意匠性(例えば、見た目の美しさ等)を向上させるようにしたものである。
【0027】
<2.本実施の形態>
[テレビジョン受像機41の外観例]
次に、
図2は、本開示におけるテレビジョン受像機41の外観例を示している。
【0028】
このテレビジョン受像機41は、ディスプレイ本体61、ディスプレイ本体61の下部に付加(接続)されたスマートユニット62、及びディスプレイ本体61を支持するスタンド63から構成される。
【0029】
ディスプレイ本体61は、スタンド63から着脱自在に構成することも可能である。ディスプレイ本体61を、スタンド63から着脱自在に構成した場合、ディスプレイ本体61をスタンド63から取り外すことで、スマートユニット62が付加されたディスプレイ本体61は、壁掛け用のテレビジョン受像機41として用いることができる。
【0030】
ディスプレイ本体61は、チューナ等を内蔵し、チューナを介して受信した番組等のコンテンツを表示する。なお、ディスプレイ本体61には、例えば、
図1に示したような受光回路22b、検知回路22c、及び通信回路22d等は内蔵されず、番組等を受信して表示するために必要最小限の回路のみが搭載される。
【0031】
スマートユニット62は、例えば、
図1に示したようなUSB端子接続部22a、受光回路22b、検知回路22c、及び通信回路22d等を内蔵し、ディスプレイ本体61に付加される。
【0032】
ディスプレイ本体61に付加されたスマートユニット62は、ディスプレイ本体61の一部として機能する。すなわち、ディスプレイ本体61にスマートユニット62が付加されることにより、ディスプレイ本体61には、スマートユニット62が有する機能が付与される。
【0033】
また、スマートユニット62は、ディスプレイ本体61から着脱自在とすることができる。なおここでは、モジュール化により得られるスマートユニット62を例に挙げて説明し、スマートユニット62は、ディスプレイ本体61から着脱自在である場合を例に挙げて説明するが、以下に説明する本技術は、スマートユニットに適用が限定されることを意味するものではない。例えば、スマートユニット62と電子機器(ディスプレイ本体61)が別体で構成されていることに本技術の適用範囲が限定されるのではなく、一体化されているような場合でも本技術を適用できる。
【0034】
さらに、スマートユニット62は、例えば、ディスプレイ本体61の状態に応じて発光するLED(light emitting diode)インジケータ182(
図7等で後述)を内蔵し、ディスプレイ本体61からの制御にしたがって、LEDインジケータ182の発光又は消灯を制御する。
【0035】
なおここでは、ディスプレイ本体61からの制御にしたがって、LEDインジケータ182の発光又は消灯が制御されるとして説明を続けるが、スマートユニット62自体の制御にしたがってLEDインジケータ182の発光又は消灯が制御されるように構成することも可能である。
【0036】
例えば、スマートユニット62が、ディスプレイ本体61本体と着脱自在に構成されている場合、スマートユニット62自体が、ディスプレイ本体61の状態、例えば、電源がオンにされている状態などを検知し、その状態に合ったLEDインジケータ182の発光又は消灯を制御するように構成することも可能である。また、スマートユニット62自体が、LEDインジケータ182の発光又は消灯を制御し、インテリアの1つとして機能するような仕組みを設けても良い。
【0037】
テレビジョン受像機41では、
図1に示したような受光回路22b、検知回路22c、及び通信回路22d等をディスプレイ本体61に内蔵せず、スマートユニット62として、ディスプレイ本体61から分離するようにした。
【0038】
このため、従来のテレビジョン受像機1は、受光回路22b、検知回路22c、及び通信回路22d等を内蔵することにより、額縁部22の下辺の幅が広くなってしまうが、テレビジョン受像機41では、そのような額縁部の幅が広くなってしまうといった事態を防止できる。すなわち、本技術によれば、狭額縁を実現できる。
【0039】
また、テレビジョン受像機41では、スマートユニット62に、例えば通信回路22dを設けるようにすることができる。
【0040】
図1に示した従来のテレビジョン受像機1においては、パネル21の背面に通信回路22dが設けられていた。パネル21の背面に通信回路22dが配置されると、無線により送信された無線信号が、パネル21により遮断される可能性があった。しかしながら、本技術によれば、スマートユニット62に通信回路22dを設けることができる。スマートユニット62は、パネルとは異なる位置に配置されており、パネルによる影響を受けない。すなわち、スマートユニット62に通信回路22dを設けることで、無線により送信された無線信号が、ディスプレイ本体61のパネルにより遮断されてしまうといったことを防ぐことが可能となる。
【0041】
さらに、従来のテレビジョン受像機1において別々の箇所に設けられた受光回路22b、検知回路22c、及び通信回路22d等が、テレビジョン受像機41ではスマートユニット62に集約されるものとなる。
【0042】
このため、ユーザは、リモートコントローラからの操作信号を受信(受光)するIR(infrared rays)受光部173等(
図7で後述)が設けられている位置を、スマートユニット62が配置された位置として、容易に把握できるようになる。
【0043】
したがって、例えば、ユーザは、図示せぬリモートコントローラの操作時に、リモートコントローラからの操作信号がスマートユニット62に向けて出射されるように、リモートコントローラの出射部分を、スマートユニット62に向けて操作することができる。
【0044】
よって、テレビジョン受像機41のスマートユニット62は、例えば、図示せぬリモートコントローラ等からの操作信号等を、より良い条件で受信(受光)することができる。
【0045】
また、テレビジョン受像機41では、スマートユニット62を、ディスプレイ本体61に対して着脱可能に構成できるため、必要に応じて、異なる機能のスマートユニット62に付け替えることができる。
【0046】
このため、テレビジョン受像機41を購入したユーザは、スマートユニット62を、より多くの機能を有する他のスマートユニットに付け替えることにより、テレビジョン受像機41をアップグレードさせることができる。
【0047】
また、テレビジョン受像機41の製造時には、ディスプレイ本体61に、いずれの機能を有するスマートユニット62を接続するかによって、異なる機能を有するテレビジョン受像機41を製造できるようになる。
【0048】
このため、テレビジョン受像機41の製造時には、ディスプレイ本体61とスマートユニット62とを別々の製造ラインで製造することができる。このため、同一の製造ラインで製造される従来のテレビジョン受像機1と比較して、テレビジョン受像機41の生産効率を向上させることができる。
【0049】
また、例えば、ディスプレイ本体61には、無線通信を行うためのICチップ等を内蔵する必要がないため、例えば、従来のテレビジョン受像機1を製造する場合と比較して、製造時の工数を省略することができる。
【0050】
さらに、テレビジョン受像機41の生産効率の向上や、ディスプレイ本体61の製造時の工数の省略により、相対的に、テレビジョン受像機41の製造コストを低く抑えることが可能となる。
【0051】
[スマートユニット62の外観例]
次に、
図3乃至
図6を参照して、スマートユニット62の外観について説明する。
【0052】
図3は、
図2に示されるディスプレイ本体61が取り外された状態で、スマートユニット62単体を上方向から見た場合の斜視図を示している。
図4は、スマートユニット62の正面図である。
図5は、スマートユニット62を下方向から見た場合の斜視図である。
図6は、スマートユニットを右側から見た場合の側面図である。
【0053】
図3に示すように、スマートユニット62は、フロントパネル101、格納ケース102、接続部材103、リアカバー104、及び導光板105から構成される。
【0054】
フロントパネル101は、板状の形状を有し、格納ケース102の正面を覆うように、フロントパネル101の裏面と格納ケース102の正面とが接着される。ここで、正面とは、フロントパネル101の方向(
図3でいう図中左下方向)に存在する面をいう。このことは、他の図面でも、断りのない変わり同様であるとする。
【0055】
また、フロントパネル101と格納ケース102の間には、例えば、無線通信に用いるアンテナがフィルムに付加されて形成されるフィルムアンテナ121(
図4等で後述)や、主にカメラが設けられたカメラ基板201(
図8等で後述)が内蔵される。
【0056】
したがって、フロントパネル101は、例えば、無線通信により通信される無線信号等を透過する素材(例えば、プラスチックや、高い電磁波透過性を有する樹脂フィルム等)により構成される。
【0057】
なお、フィルムアンテナ121は、ユーザの手等の近接又は接触を検知するタッチセンサとして機能する検知電極も有し、格納ケース102の右端部111に対する近接操作や接触操作、格納ケース102の下端部112(フロントパネル101の底辺部分と接着された部分)に対する近接操作や接触操作を検知する。
【0058】
さらに、フロントパネル101の表面(格納ケース102と接着される面とは反対の面)には、例えば、カメラ基板201に設けられたカメラ175(
図8等)のレンズを露出させるための露出孔101a等が設けられている。
【0059】
また、フロントパネル101の表面は、例えば、スマートユニット62を製造した製造業者のロゴやデザイン等を描く加飾部分とすることができる。
【0060】
テレビジョン受像機41は、ディスプレイ本体61とスマートユニット62とが別々に製造することができる。例えば、テレビジョン受像機41の製造時に、比較的小型のスマートユニット62に装飾を施した上で、スマートユニット62をディスプレイ本体61に装着することができる。
【0061】
このため、テレビジョン受像機41においては、例えば、比較的大型である従来のテレビジョン受像機1の額縁に装飾を施す場合と比較して、より容易に装飾を行うことが可能となる。
【0062】
格納ケース102は、略直方体の形状を有し、詳細は
図8を参照して説明するが、フィルムアンテナ121、マイクロホン176,177、カメラ基板201、USB端子接続部180,181や無線通信に用いられるIC等が設けられた通信基板202、並びに導光板105等を格納する。
【0063】
格納ケース102の正面は、フロントパネル101の裏面と重ね合わせるようにして接着される。上述したように、格納ケース102とフロントパネル101との間には、フィルムアンテナ121(
図4)及びカメラ基板201(
図8)が内蔵される。
【0064】
また、格納ケース102の上面は、接続部材103で覆われ、格納ケース102の背面は、リアカバー104で覆われている。さらに、格納ケース102の側面には、いずれも、矩形状の挿入口が設けられており、通信基板202に設けられたUSB端子接続部180,181に、外部からUSB端子を接続できるようになっている。
【0065】
なおここでは、USB端子接続部180,181を介してスマートユニット62と本体61が接続されるとして説明を続けるが、USB以外のインタフェースを用いて接続されるようにしても良い。例えば、UART (Universal Asynchronous Receiver Transmitter)などのインタフェースで、スマートユニット62と本体61が接続されるようにしても良い。
【0066】
また、格納ケース102には、格納ケース102の正面から底面までを貫通する穴である貫通穴102aが設けられている。この貫通穴102aは、格納ケース102の正面のうち、フロントパネル101の裏面が重ね合わされる部分よりも下側に設けられており、貫通穴102aには、導光板105が格納される。なおここでは、導光板との記載を行うが、その形状は、筒状であっても良く、板形状に限定されるものではない。また複数の板状の部材が組み合わされることで、導光板105が形成されている場合も含む。
【0067】
さらに、格納ケース102の正面には、貫通穴102aの開口部102a
1(
図4等で後述)が形成され、格納ケース102の底面には、貫通穴102aの開口部102a
2(
図5等で後述)が形成される。
【0068】
接続部材103は、格納ケース102の上面を覆うようにして、格納ケース102と接着される。また、接続部材103の表面(格納ケース102の上面を覆う面とは反対の面)は、ディスプレイ本体61を着脱自在に形成されている。
【0069】
リアカバー104は、格納ケース102の背面と重ね合わせるようにして接着される。
【0070】
導光板105は、格納ケース102に設けられた貫通穴102aに差込まれるようにして、格納ケース102に格納される。また、導光板105は、格納ケース102に格納された通信基板202に設けられたLEDからの光を、正面側の開口部102a
1や、底面側の開口部102a
2まで導く凹状の面である凹面部105a(
図8等で後述)を有する。
【0071】
図4は、スマートユニット62の正面図を示し、フロントパネル101を正面から見たときの図である。
図5は、スマートユニット62を下方向から見た場合の斜視図を示している。
図4を参照するに、格納ケース102の正面には、フロントパネル101の下側から一部だけはみ出す形で形成された開口部102a
1が設けられている。
【0072】
導光板105は、
図4に示されるように、格納ケース102の正面に設けられた開口部102a
1に差込まれて、貫通穴102aに格納される。すなわち、導光板105は、格納ケース102の正面に設けられた開口部102a
1と、
図5に示されるように、格納ケース102の底面に弧を描くように形成された三日月状の開口部102a
2とを塞ぐようにして、貫通穴102aに格納される。
【0073】
また、フロントパネル101の裏面には、
図4に示されるように、フィルムアンテナ121が貼り付けられるようにして格納される。フィルムアンテナ121については、
図9及び
図10を参照して詳述する。
【0074】
次に、
図6は、
図4に示されるスマートユニット62を、
図4右側から見た場合の側面図を示している。
【0075】
格納ケース102の側面は、
図6に示されるように、略L字状の形状を有している。格納ケース102は、
図6に示されるように、格納ケース102の正面から底面にかけて形成された貫通穴102aに、凹状の面である凹面部105aを有する導光板105を格納する。
【0076】
また、格納ケース102は、ディスプレイ本体61の表示画面よりも前側(図中左側)に、フィルムアンテナ121を格納する。
【0077】
すなわち、例えば、格納ケース102は、ディスプレイ本体61の筐体の表面のうち、予め決められた筐体面の法線方向であって、その筐体面よりも突出された突出部位を有するように形成される。
【0078】
具体的には、例えば、格納ケース102は、ディスプレイ本体61の表示画面が設けられた面の法線方向であって、ディスプレイ本体61の表示画面が設けられた面よりも図中左側に突出された突出部位を有するように形成される。そして、格納ケース102の突出部位に、フィルムアンテナ121が格納される。なお、格納ケース102の突出部位は、例えば、
図6に示されるように、ディスプレイ本体61の表示画面が設けられた面の一部を覆うように形成される。
【0079】
このため、ディスプレイ本体61(ディスプレイ本体61が有する金属等)の影響により、無線信号が遮断されてしまうことがなく、スマートユニット62は、無線通信を行うことが可能となる。
【0080】
なお、格納ケース102の突出部位が、ディスプレイ本体61の筐体のいずれの面に対して突出されるようにするかが予め決定された状態で、格納ケース102は製造される。
【0081】
いまの場合、
図6において、ディスプレイ本体61の表示画面が設けられた面が存在する方向、すなわち、図中左方向に、ユーザが存在すると想定される。そして、ユーザは、携帯型の通信装置を用いて、スマートユニット62との間で無線通信を行うものと想定される。
【0082】
したがって、ディスプレイ本体61の表示画面が設けられた面に対して、格納ケース102の突出部位が突出されるように、格納ケース102は形成されている。
【0083】
また、格納ケース102の突出部位には、カメラ基板201も格納される。カメラ基板201には、図示せぬリモートコントローラから出射される赤外線としての操作信号を受信(受光)するIR受光部173(
図7で後述)等が設けられている。
【0084】
したがって、スマートユニット62では、無線信号の他、操作信号についても同様に、ディスプレイ本体61により、無線信号としての操作信号が遮断されることなく、操作信号を受信することができる。
【0085】
[テレビジョン受像機41の機能ブロック図]
次に、
図7は、テレビジョン受像機41の機能的な構成例を示している。
【0086】
ディスプレイ本体61とスマートユニット62とは、電気的に接続されている。
【0087】
ディスプレイ本体61は、電源供給部141、DC/DCコンバータ142、パネル駆動部143、パネル144、バックライト145、HDMI(high-definition multimedia interface)スイッチ146、HDMI端子147
1乃至147
3、アナログAV入力端子148、PC入力端子149、アナログ音声出力端子150、光デジタル音声出力端子151、LAN端子152、チューナ153、アンテナ端子154、CASカードI/F155、B-CAS(登録商標)カード156、制御部157、オーディオアンプ158、及びスピーカ159から構成される。
【0088】
電源供給部141は、外部のAC電源と接続され、受電したAC電源を所定電圧のDC電源に変換して、DC/DCコンバータ142に供給する。DC/DCコンバータ142は、電源供給部141から供給される第1の電源電圧を第2の電源電圧に変換し、パネル駆動部143、制御部157、およびスマートユニット62などの各部に供給する。なお、各部に供給される電源電圧は、それぞれ異なるものでもよいし、同一であってもよい。
【0089】
パネル駆動部143は、制御部157から供給される画像信号に基づいて、パネル144とバックライト145を駆動し、画像を表示させる。バックライト145はパネル144の背面側に配置され、パネル144とバックライト145により、LCD(Liquid Crystal Display)が構成される。パネル144は、パネル駆動部143の駆動制御に基づいて、各画素の液晶の開口を制御する。バックライト145は、パネル駆動部143の駆動制御に基づいて、所定の輝度で発光する。
【0090】
HDMIスイッチ146は、制御部157からの制御信号に基づいてHDMI端子147
1乃至147
3を適宜切り替えて、HDMI端子147
1乃至147
3に接続されている外部機器と、制御部157との間で授受されるHDMI信号の中継を行う。HDMI端子147
1乃至147
3それぞれは、各端子の接続先の外部機器とHDMI信号の授受を行う。
【0091】
アナログAV入力端子148は、外部機器からのアナログのAV信号(Audio and Visual信号)を入力させ、制御部157に供給する。
【0092】
PC入力端子149は、例えば、ミニD-Sub15ピン端子で構成され、パーソナルコンピュータが出力するAV信号のうちの、アナログの画像信号を入力させて、制御部157に供給する。
【0093】
アナログ音声出力端子150は、制御部157から供給されるアナログの音声信号を、接続先の外部機器に出力する。光デジタル音声出力端子151は、制御部157から供給される音声の光デジタル信号を、接続先の外部機器に出力する。
【0094】
LAN端子152は、例えば、10BASE-T/100BASE-TXコネクタ等で構成され、ホームネットワーク、インターネットといった所定のネットワークに接続される。
【0095】
チューナ153は、アンテナ端子154を介してアンテナ(図示せず)と接続されており、アンテナで受信された電波から、所定のチャンネルの放送信号を取得して、制御部157に供給する。なお、本実施の形態においては、チューナ153が受信する電波は、例えば、地上デジタル放送の放送信号であるとする。
【0096】
CASカードI/F155には、地上デジタル放送のスクランブルを解くための暗号キーが記憶されているB-CAS(登録商標)カード156が挿入される。CASカードI/F155は、B-CAS(登録商標)カード156に記憶されている暗号キーを読み出し、制御部157に供給する。
【0097】
制御部157は、テレビジョン受像機41全体の制御を行う。例えば、制御部157は、画像信号および音声信号のA/D(analog to digital)変換やD/A(digital to analog)変換の処理、放送信号のスクランブル解除処理やデコード処理などを行う。また、制御部157は、後述するスマートユニット62からの明るさ信号、IR信号、タッチセンサ信号、USB(universal serial bus) I/F信号に基づく制御や、LED(light emitting diode)インジケータ182のLED制御も行う。制御部157は、1つのチップ(SoC:system on a chip)で構成することができる。
【0098】
オーディオアンプ158は、制御部157から供給されるアナログの音声信号を増幅し、スピーカ159に供給する。スピーカ159は、オーディオアンプ158からのアナログの音声信号に応じた音声を出力する。
【0099】
次に、テレビジョン受像機41のスマートユニット62の構成について説明する。
【0100】
スマートユニット62の格納ケース102には、主に、カメラ基板201、通信基板202、及びフィルムアンテナ121が格納されている。
【0101】
カメラ基板201には、中継部171、明るさセンサ172、IR受光部173、エンコーダ174、及びカメラ175が設けられている。また、格納ケース102には、カメラ基板201を挟むようにして、マイクロホン176とマイクロホン177とが格納されている。
【0102】
後述する明るさ信号、IR信号、USB I/F信号、及びタッチセンサ信号は、中継部171を介して、ディスプレイ本体61の制御部157とスマートユニット62との間で授受される。
【0103】
明るさセンサ172は、テレビジョン受像機41の周囲の明るさ(例えば、テレビジョン受像機41が設置されている部屋の明るさ等)を検知し、その検知結果を、明るさ信号として、中継部171を介して制御部157に供給する。
【0104】
IR受光部173は、例えば、ユーザが図示せぬリモートコントローラを操作したときに、リモートコントローラから出射される、ユーザの操作に対応するIR信号を受光し、中継部171を介して制御部157に供給する。
【0105】
エンコーダ174には、カメラ175、マイクロホン176、及びマイクロホン177が接続されている。カメラ175は、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ等の撮像素子により構成され、撮像により得られる画像信号を、エンコーダ174に供給する。マイクロホン176及びマイクロホン177は、それぞれ、集音により得られる音声信号を、エンコーダ174に供給する。エンコーダ174は、画像信号及び音声信号のA/D変換処理、エンコード処理等の信号処理を行い、処理後の信号をUSB I/F信号にして、中継部171を介して制御部157に供給する。
【0106】
通信基板202には、中継部178、制御部179、USB端子接続部180、USB端子接続部181、及びLEDインジケータ182が設けられている。
【0107】
ディスプレイ本体61から供給される電力は、中継部178を介してスマートユニット62の各部へ供給される。また、後述するLED制御信号及びUSB I/F信号も、中継部178を介して、ディスプレイ本体61の制御部157とスマートユニット62との間で授受される。
【0108】
中継部178は、制御部179から供給される、USB規格に従ったUSB I/F信号を、制御部157に出力する。また、中継部178は、制御部157からのUSB I/F信号やLED制御信号を、制御部179に供給する。
【0109】
制御部179は、中継部178、USB端子接続部180、USB端子接続部181、LEDインジケータ182、BT(Bluetooth(登録商標))アンテナ186、NFC(near field communication)アンテナ187、及びWi-Fiアンテナ188と接続されている。
【0110】
制御部179は、USB I/F信号として中継部178から供給されるデータを、BTアンテナ186に供給して、例えば携帯電話機(いわゆるスマートフォン)等の通信装置に、Bluetooth(登録商標)を用いた無線通信により送信する。また、制御部179は、Bluetooth(登録商標)を用いた無線通信により、通信装置から送信されてくるデータを、BTアンテナ186を介して受信し、USB I/F信号にして、中継部178を介して制御部157に供給する。
【0111】
制御部179は、USB I/F信号として中継部178から供給されるデータを、NFCアンテナ187に供給して、NFCによる非接触近接無線通信により、例えば携帯電話機等の通信装置に送信する。また、制御部179は、NFCによる非接触近接無線通信により、通信装置から送信されてくるデータを、NFCアンテナ187を介して受信し、USB I/F信号にして、中継部178を介して制御部157に供給する。
【0112】
制御部179は、USB I/F信号として中継部178から供給されるデータを、Wi-Fiアンテナ188に供給して、Wi-Fiを用いた無線通信により、例えば携帯電話機等の通信装置に送信する。また、制御部179は、Wi-Fiを用いた無線通信により、通信装置から送信されてくるデータを、Wi-Fiアンテナ188を介して受信し、USB I/F信号にして、中継部178を介して制御部157に供給する。
【0113】
USB端子接続部180及びUSB端子接続部181は、USB端子が接続されるコネクタである。USB端子接続部180やUSB端子接続部181には、例えば、外部記憶装置としてのUSBメモリやハードディスク記憶装置などが接続される。USB端子接続部180とUSB端子接続部181は、いずれも、スマートユニット62の筐体の側面に対向するように設けられている。
【0114】
LEDインジケータ182は、例えば、LEDユニット182a乃至182cを内蔵しており、制御部157から中継部178及び制御部179を介して供給されるLED制御信号に基づいて、LEDユニット182a乃至182cを点灯又は消灯する。
【0115】
LEDユニット182a乃至182cは、それぞれ、赤色で発光するLED、緑色で発光するLED、及び青色で発光するLEDにより構成されている。なお、本実施の形態では、LEDユニット182aは、単色(例えば、白色)でのみ発光するものとする。このため、LEDユニット182aは、例えば、白色で発光するLEDのみで構成してもよい。本実施の形態では、LEDユニット182aは、白色で発光するLEDのみで構成されているものとして説明する。
【0116】
フィルムアンテナ121には、タッチ検知部183、検知電極184、検知電極185、BTアンテナ186、NFCアンテナ187、及びWi-Fiアンテナ188が設けられている。
【0117】
タッチ検知部183は、検知電極184及び検知電極185と接続されている。タッチ検知部183は、検知電極184による静電容量の変化に基づいて、スマートユニット62の右端部111に対するユーザの近接操作又は接触操作を検知し、その検知結果を、タッチセンサ信号として、中継部171を介して制御部157に供給する。
【0118】
また、タッチ検知部183は、検知電極185による静電容量の変化に基づいて、スマートユニット62の下端部112に対するユーザの近接操作又は接触操作を検知し、その検知結果を、タッチセンサ信号として、中継部171を介して制御部157に供給する。
【0119】
検知電極184及び検知電極185は、人間の指等の近接に応じて静電容量が変化する電極である。
【0120】
なお、検知電極184は、スマートユニット62の筐体内(スマートユニット62の右端部111の裏側)に内蔵される。検知電極184は、右端部111に対するユーザの近接操作又は接触操作として、テレビジョン受像機41の電源の状態を、オン状態又はオフ状態の一方に切り替える操作を検知するために用いられる。
【0121】
また、検知電極185は、スマートユニット62の筐体内(スマートユニット62の下端部112の裏側)に内蔵される。検知電極185は、下端部112に対するユーザの近接操作又は接触操作として、例えば、テレビジョン受像機41の音量を調整する操作等を検知するために用いられる。
【0122】
BTアンテナ186は、例えば携帯電話機等の通信装置に、Bluetooth(登録商標)を用いた無線通信を行う際に用いられるアンテナである。NFCアンテナ187は、通信装置に、NFCによる非接触近接無線通信を行う際に用いられるアンテナである。Wi-Fiアンテナ188は、通信装置に、Wi-Fiを用いた無線通信を行う際に用いられるアンテナである。
【0123】
[スマートユニット62の内部の構成例]
次に、
図8を参照して、主に、スマートユニット62の格納ケース102の詳細な構成を説明する。
図8は、スマートユニット62の内部の構成例を示している。
【0124】
格納ケース102は、底面部221、側面部222、側面部223、及び正面部224から形成されている。
【0125】
底面部221には、USB端子接続部180及び181等が設けられた通信基板202が格納される。なお、図面が煩雑になるのを避けるために、通信基板202の表面には、USB端子接続部180及び181のみを図示するようにしているが、例えば、USB端子接続部180とUSB端子接続部181の間には、制御部179として機能するIC等が設けられる。
【0126】
側面部222及び側面部223は、それぞれ、底面部221の底面を囲むように、底面部221の図中左右方向に設けられる。
【0127】
側面部222には、USB端子接続部180に、USBメモリ等を接続するための矩形状の挿入口が設けられており、側面部222の挿入口を介して、USB端子接続部180の接続部位が、スマートユニット62の筐体の外部から視認可能とされる。
【0128】
また、側面部223には、USB端子接続部181に、USBメモリ等を接続するための矩形状の挿入口が設けられており、側面部223の挿入口を介して、USB端子接続部181の接続部位が、スマートユニット62の筐体の外部から視認可能とされる。
【0129】
なお、側面部222及び側面部223は、接続部材103を支持する。また、側面部222と側面部223は、リアカバー104と接着される。これにより、通信基板202は底面部221、側面部222、側面部223、正面部224、接続部材103、及びリアカバー104により囲まれた状態で格納される。
【0130】
正面部224は、底面部221の底面を囲むように、底面部221の前側(フロントパネル101が存在する方向)に設けられる。なお、正面部224の高さは、側面部222及び側面部223の高さよりも高いものとなっている。このため、例えば、側面部223の側から格納ケース102を見たときの形状は、
図6に示されるようなL字状の形状となる。
【0131】
また、正面部224には、矩形状の開口部102a
1が設けられている。この開口部102a
1には、導光板105が挿入されて格納される。
【0132】
さらに、正面部224には、図中左端側と右端側に、それぞれ、円筒状に形成された円筒部102b及び円筒部102cが設けられている。円筒部102bにはマイクロホン176が、円筒部102cにはマイクロホン177が、それぞれ格納される。
【0133】
また、正面部224には、円筒部102bと円筒部102cとの間であって、開口部102a
1の上側に、凹部102dが設けられている。この凹部102dには、カメラ基板201が配置されて格納される。
【0134】
また、凹部102dには、フィルムアンテナ121に設けられたBTアンテナ186、NFCアンテナ187、及びWi-Fiアンテナ188(いずれも
図9)と通信基板202上の図示せぬ制御部179とを電気的に接続する信号線を通すための穴102eが設けられている。さらに、凹部102dには、カメラ基板201とフィルムアンテナ121に設けられたタッチ検知部183とを電気的に接続する信号線121a(
図9で後述)を配置するための溝102fが設けられている。
【0135】
なお、カメラ基板201は、フロントパネル101と対向する面に、エンコーダ174及びカメラ175が設けられている。また、図面が煩雑になるのを避けるために、カメラ基板201には、エンコーダ174及びカメラ175のみを図示し、明るさセンサ172及びIR受光部173等の図示は省略している。
【0136】
カメラ基板201において、例えば、フロントパネル101と対向する面には、明るさセンサ172及びIR受光部173が、それらの受光面をフロントパネル101側に向けた状態で設けられている。また、例えば、カメラ基板201において、フロントパネル101と対向する面の裏側には、中継部171が設けられている。
【0137】
さらに、導光板105は、凹面部105aを有しており、この凹面部105aの底面は、
図8に示されるように、半円状に形成された板状の部材となっている。
【0138】
格納ケース102は、凹面部105aの半円状の底面のうち、半円の弦に相当する部分に形成される直線状の部位を、
図4に示したようにして、フロントパネル101の下部に設けられた開口部102a
1から露出させた状態で、導光板105を格納する。
【0139】
また、格納ケース102は、凹面部105aの半円状の底面のうち、半円の弧に相当する部分に形成される部位を、
図5に示したようにして、格納ケース102の底面(
図8の底面部221)に設けられた開口部102a
2から露出させた状態で、導光板105を格納する。
【0140】
[フィルムアンテナ121の詳細]
次に、
図9は、フロントパネル101の裏側に付加されたフィルムアンテナ121の詳細な構成例を示している。
【0141】
フィルムアンテナ121は、
図9に示されるように、例えば、ICとしてのタッチ検知部183、検知電極184、検知電極185、BTアンテナ186、NFCアンテナ187、及びWi-Fiアンテナ188が、フィルム上に配置されたものである。タッチ検知部183等を配置するフィルムとしては、例えば、PET(ポリエチレンテレフタレート)からなるフィルムや、ポクイミドフィルム等を採用することができる。
【0142】
また、タッチ検知部183は、検知電極184及び検知電極185と接続されており、検知電極184及び検知電極185の静電容量の変化に基づく検知結果を出力するための信号線121aとも接続されている。なお、
図9では、図面が煩雑になるのを避けるために、タッチ検知部183と検知電極185を接続する信号線の図示を一部分、省略するようにしている。
【0143】
また、フィルムアンテナ121において、
図9に示されるように、BTアンテナ186とWi-Fiアンテナ188とは、可能な限り離した状態で配置される。これにより、Bluetooth(登録商標)を用いた無線通信と、Wi-Fiを用いた無線通信との間で干渉が生じる事態を抑止することができる。
【0144】
なお、後述するように、BTアンテナ186とWi-Fiアンテナ188との間に、ガスケットなど、電波干渉を遮断する部材を設け、Bluetooth(登録商標)を用いた無線通信と、Wi-Fiを用いた無線通信との間で干渉が生じる事態をより抑止できる構成とすることも可能である。
【0145】
さらに、フィルムアンテナ121上の信号線121aは、その一方が、タッチ検知部183と接続され、他方が、カメラ基板201上のIC(中継部171)と接続される。なお、信号線121aは、カメラ基板201のICと接続されるために、
図8の溝102fに配置される。カメラ基板201と信号線121aとの関係については、
図10を参照して詳述する。
【0146】
ところで、
図9に示されるように、フィルムアンテナ121には、タッチ検知部183を配置するようにしたが、例えば、カメラ基板201上にタッチ検知部183を設けるようにしてもよい。
【0147】
但し、この場合、フィルムアンテナ121上の検知電極184及び185と、カメラ基板201上のタッチ検知部183とを接続する信号線が、検知電極184及び185の総数と同じ本数だけ必要となる。
【0148】
したがって、タッチ検知部183は、フィルムアンテナ121上に配置するようにして、カメラ基板201と接続される信号線を、1本の信号線121aとすることが望ましい。
【0149】
次に、
図10を参照して、フィルムアンテナ121が、フロントパネル101とカメラ基板201との間に配置されるときの外観例を示している。
【0150】
図10のAは、
図9のフィルムアンテナ121を反対側(
図9の図面の裏側)から見たときの一例を示している。
【0151】
図10のBは、フロントパネル101とカメラ基板201との間に配置されるときのフィルムアンテナ121の一例を示している。
【0152】
フィルムアンテナ121は、
図10のAに示される状態から、
図10のBに示されるような状態に変形される。すなわち、フィルムアンテナ121は、
図10のBに示されるように、検知電極184が
図10のB中の上側を向き、検知電極185が
図10のB中の下側を向き、信号線121aがカメラ基板201の背面側に設けられた中継部171と接続できるように、折り曲げられる。
【0153】
そして、フィルムアンテナ121は、
図10のBに示される変形後の状態で、フロントパネル101とカメラ基板201との間に配置される。
【0154】
ここで、フィルムアンテナ121と制御部179との接続について説明を加える。
図8を参照して説明したように、フィルムアンテナ121に設けられたBTアンテナ186、NFCアンテナ187、及びWi-Fiアンテナ188(いずれも
図9)と、通信基盤202の制御部179として機能するIC等は、穴102eを介して配置される信号線により電気的に接続されるとして説明した。
【0155】
この場合、
図11に示すように、フロントパネル101などを側面から見たときに、フロントパネル101とフィルムアンテナ121は、例えば、両面テープ301で張り合わされる。そして、フィルムアンテナ121からの信号線は、格納ケース102に設けられた穴102eに挿入され、格納ケース102に格納されている通信基盤202の制御部179と接続される。
【0156】
このように信号線を介してフィルムアンテナ121と通信基盤202が接続されるように構成することもできるが、穴102eに信号線を通し、信号線を穴102eに通した後、半田付けして通信基盤202と接続するなど、製造工程時に手間がかかる可能性がある。
【0157】
そこで、信号線の代わりに、例えば、バネなどを用いて接続する構成としても良い。
図12を参照するに、通信基盤202には、接触部311が設けられている。接触部311は、通信基盤202に半田付けなどで固定され、制御部179(
図12では不図示)と接続されている。
【0158】
また、フィルムアンテナ121は、フロントパネル101に内包された状態で成型される。フロントパネル101のうち、通信基盤202側には切り欠き部321が設けられている。この切り欠き部321の部分においては、フィルムアンテナ121が、フロントパネル101から露出している状態とされる。この切り欠き部321で露出しているフィルムアンテナ121と、接触部311の一部が接触するように構成される。
【0159】
接触部311は、フィルムアンテナ121と通信基盤202(制御部179)が電気的に接続できる材料であればよい。また接触部311の形状は、板状などの形状であっても良いし、棒状などの形状であっても良い。さらには、接触部311はある程度の厚みのある板として構成され、その板の一面が、フィルムアンテナ121と面接触するように構成されるようにしても良い。
【0160】
また
図12に示すように、接触部311の通信基盤202と接続される側とは逆側の選択部分は、U字型に構成される。またU字型ではなくL字型などでも良く、フィルムアンテナ121と確実に接触する状態を保てる形状であればよい。またコネクタや、接触部接点などにより、フィルムアンテナ121と接触できる構成であれば、接触部311の形状はどのような形状であってもよい。
【0161】
フィルムアンテナ121は、フロントパネル101を製造時にインサート成型や2色成型といった手法により、フロントパネル101内に内包することができる。このように構成することでさらなる部品構成の小型化などの最適化施策が行えるようになる。また、製造時の手間の低減をはかることが可能となる。
【0162】
次に、
図13は、通信基板202の裏面の一例を示している。
【0163】
通信基板202の裏面(格納ケース102の底面部221と対向する面)には、LEDインジケータ182として、図中中央上側にLEDユニット182aが、LEDユニット182aから図中左下側にLEDユニット182bが、LED182bから図中右下側にLEDユニット182cが設けられている。
【0164】
図14は、スマートユニット62を側面からみたときの内部の構成例を示している。
【0165】
なお、
図14において、LEDユニット182a乃至182c、及び導光板105付近に記載された矢印は、光が進む方向を表している。また、
図14において、太線の矢印は、開口部102a
1及び102a
2からそれぞれ漏れ出る光の方向を表している。
【0166】
通信基板202の裏面は、
図14に示されるように、貫通穴102aに格納された導光板105の凹面部105aと対向して配置される。
【0167】
LEDユニット182aは、図中左方向に、例えば白色の光を照射する。すなわち、例えば、LEDユニット182aは、通信基板202の面(図中水平方向)とLEDの光軸が一致するとともに、図中左方向にLEDの発光面が向くように、通信基板202の裏面に配置されるライトアングル型のLEDにより構成され、図中、左方向に光を照射する。
【0168】
LEDユニット182bは、図中下方向に光を照射する。すなわち、例えば、LEDユニット182bは、通信基板202の面の法線方向(図中垂直方向)とLEDの光軸が一致するとともに、図中下方向にLEDの発光面が向くように、通信基板202の裏面に配置されるトップエントリ型のLEDにより構成され、LEDユニット182aよりも広角の光を照射する。
【0169】
また、LEDユニット182bは、トップエントリ型のLEDとして、赤色で発光するLED、緑色で発光するLED、及び青色で発光するLEDを有している。このため、LEDユニット182bは、各LEDの発光輝度に応じて、様々な色で発光することとなる。
【0170】
さらに、LEDユニット182bが有する各LEDは、LEDユニット182aが有するLEDよりも広角となっており、LEDユニット182aが有するLEDよりも広範囲に光を照射する。なお、LEDユニット182cは、LEDユニット182bと同様に構成される。
【0171】
導光板105は、格納ケース102の正面部224に設けられた開口部102a
1と、格納ケース102の底面部221に設けられた開口部102a
2とを塞ぐようにして、格納ケース102に格納される。
【0172】
また、導光板105は、通信基板202の裏面に設けられたLEDユニット182a、LEDユニット182b、及びLEDユニット182cを囲むようにして形成された凹面部105aを有する。
【0173】
さらに、導光板105は、例えば、光を透過する透明なプラスチック等の部材から構成されており、LEDユニット182aからの光を凹面部105aで受光して拡散することにより、開口部102a
1まで導く。また、例えば、導光板105は、LEDユニット182b及び182cからの光を凹面部105aで受光して拡散することにより、開口部102a
1及び開口部102a
2まで導く。
【0174】
このように、LEDユニット182a、LEDユニット182b、及びLEDユニット182cからの光は、
図14に示される導光板105上に記載された矢印のように、導光板105で拡散されることにより、人間が柔らかいと感じるような光(拡散光)とされる。
【0175】
そして、導光板105で拡散された拡散光は、
図14に示される太線の矢印のように、開口部102a
1や開口部102a
2から照射される。なお、開口部102a
1及び開口部102a
2からの光の様子は、
図18と
図19を参照して詳述する。
【0176】
導光板105は、無色透明の部材ではなく、所定の色が付加された透明な部材から構成されていることが望ましい。
【0177】
導光板105が色を有する場合、導光板105の色により、LEDユニット182a、LEDユニット182b、及びLEDユニット182c(特に、光が直接に出射される部分)が、外部から開口部102a
1及び102a
2を介して視認されることを防止できる。
【0178】
このため、例えば、無色透明の部材からなる導光板105を用いる場合と比較して、点灯時に開口部102a
1及び102a
2から照射される光を、より美しく見せることが可能となる。
【0179】
図15は、LEDインジケータ182からの光をさらに柔らかい光とするための導光板105の他の構成例を示す図である。導光板105の上面と下面には、それぞれ波目形状を有する加工面351と加工面352を有する。導光板105の一部分は、ローレット加工されている。
【0180】
加工面351は、導光板105内で、LEDインジケータ182の後方(フロントパネル101の逆側)の上面に設けられている。加工面352は、導光板105内で、LED182の後方(フロントパネル101の逆側)の下面に設けられている。
【0181】
図15と
図16を参照するに、加工面351は、加工面352よりも小さい範囲に設けられている。また、加工面351の波目形状は、加工面352の波目形状よりも大きな波目模様とされている。換言すれば、加工面351の波目形状は、山の部分と谷の部分との高さの差分が大きく、1つの波の幅が広く構成されているのに対し、加工面352の波目形状は、山の部分と谷の部分との高さの差分が小さく、1つの波の幅が狭く構成されている。
【0182】
図17は、スマートユニット62を下方向から見た場合の斜視図を示している。
図17に示したスマートユニット62の下面には、加工面352が設けられている。加工面352は、透明な部材(半透明な部材)で構成されており、光を透過する部材で構成されている。
【0183】
このような構成においては、LEDインジケータ182からの光は、直接的に、加工面352を介してスマートユニット62の外部に放射されるとともに、間接的に、加工面351で反射し、加工面352を介してスマートユニット62に外部に放射される。
【0184】
加工面351は、LEDインジケータ182からの光を拡散することで、柔らかい光を演出できるように設けられている。加工面351による光の拡散具合が強すぎると、広範囲に光らなくなるため、加工面351の波目は、上記したように粗めに構成され、拡散が弱めになるように構成されている。
【0185】
加工面352も、LEDインジケータ182からの光を拡散することで、柔らかい光を演出できるように設けられているが、加工面351よりも波目は粗めに構成されている。加工面352の波目を細かく設定することで、拡散具合を均一化することが可能となる。
【0186】
このように、導光板105は、2つの加工面351と加工面5352を有し、それぞれの加工面を波目の形状とすることで、スマートユニット62から外部に放射される光を柔らかい感じの光とすることができる。また、2つの加工面351と加工面352の波目の形状を異なる形状とすることで、光の柔らかく見える具合や、光の強度などを調整することができるようになる。
【0187】
また、波目形状の加工面351と加工面352により、LEDインジケータ182からの光が拡散されることで、LEDインジケータ182からの光をブレンドすることが可能となる。すなわち、LEDインジケータ182は、例えば、
図13を参照して説明したように、LEDユニット182a,182b,183cから構成され、それぞれ赤(R)、緑(G)、青(B)を発光するように割り当てることが可能である。
【0188】
LEDインジケータ182の赤、緑、青の光を、加工面351や加工面352により拡散することで、混ぜ合わせることが可能となり、LEDユニット182a,182b,183cのそれぞれの発光強度などを調整することと合わせることで、より多くの色を表現することが可能となる。
【0189】
加工面352は、フロントパネル101の下面に設けられ、フロントパネル101とは異なる部材で設けられている。加工面352は、フロントパネル101の下面の一部を切り欠き、その切り欠きの部分に、透明な部材(半透明な部材)で波目形状を有するように成型されて設けられる。
【0190】
このような加工面352を、仮に、透明な部材で構成し、波目形状を有さないように構成した場合、フロントパネル101内に設けられている、例えば、LEDインジケータ182や通信基盤202などがユーザに見える状態となってしまう。通信基盤202などの内部構成を、ユーザに見せるような意匠もあるが、そのような意匠ではなく、内部構成をユーザに見せない構成とする場合に、波目形状で加工面352を構成するのは有効である。
【0191】
すなわち、加工面352が波目形状とされていることで、スマートユニット62の内部構成が、透明な部材でできている加工面352から透けて見えるといったようなことを防ぐことができる。また、加工面352の波目形状を細かい波目とすることで、そのような内部を見せないという効果をより高めることが可能となる。そして、上記したように、加工面352の波目形状を細かい波目とすることで、拡散された光を均一化することができるという効果も得られる。
【0192】
なお、加工面352の波目の方向は、
図17に示すように、スマートユニット62を下面から見たとき、スマートユニット62の長辺方向と同じ方向になるように構成されるのが好ましい。換言すれば、加工面352の波目の山の部分(谷の部分)であり、
図17の加工面352で線が描いてある部分は、フロントパネル101と並列的になるように加工面352の波目が設けられることが好ましい。
【0193】
このように加工面352の波目形状を設けることで、フロントパネル101側から見たときに、波目によりスマートユニット62の内部構成が見づらくなるという効果をより高めることが可能となる。
【0194】
このように、導光板105に加工面351と加工面352を設けることで、光を拡散することが可能となり、より高い意匠性を得ることが可能となる。なお、加工面352は、透明(半透明)部材で構成されているが、加工面351は、光を拡散できる部材であれば良く、透明(半透明)部材で構成されている必要性はない。
【0195】
[光の分布の一例]
次に、
図18は、LEDユニット182a、LEDユニット182b、及びLEDユニット182cが点灯している場合、スマートユニット62を正面から見たときの一例を示している。
【0196】
なお、
図18には、図面が煩雑になるのを避けるために、フロントパネル101の下側に存在する導光板105のみを図示している。
【0197】
図18では、光の明るさをグレースケールにより表している。
図18では、白色に近い程に明るいことを表しており、黒色に近い程に暗いことを表している。このことは、後述する
図19についても同様である。
【0198】
LEDユニット182a、LEDユニット182b、及びLEDユニット182cが点灯している場合、導光板105は、
図18に示されるように、図中中央部分は明るく、図中中央部分から図中左右方向に離れるほどに、消え行くように暗くなる。
【0199】
すなわち、例えば、
図13及び
図14に示したように、LEDユニット182aを、LEDユニット182b及び182cよりも、フロントパネル101側に設けるようにした。
【0200】
このため、
図18中央に示されるように、フロントパネル101側に最も近いLEDユニット182aからの光が最も明るく見えるようになる。
【0201】
また、例えば、
図13に示したように、LEDユニット182a、LEDユニット182b、及びLEDユニット182cを、通信基板202の中央部分に設けるようにした。
【0202】
このため、LEDユニット182b及び182cからの光は、
図18左側及び
図18右側に示されるように、
図18中央から離れるほどに、消え行くように暗くなる。
【0203】
次に、
図19は、ディスプレイ本体61及びスマートユニット62が、スタンド63から取り外され、壁掛け用のテレビジョン受像機41として用いられた場合の一例を示している。
【0204】
なお、
図19には、スマートユニット62と、スマートユニット62が配置された室内(壁と床部分)のみを図示している。
【0205】
スマートユニット62が配置された壁には、
図19に示されるように、スマートユニット62の下側に、円状の光が照射される。
【0206】
これは、格納ケース102の底面部221に、
図5に示されるような三日月状の開口部102a
2が設けられていることによる。
【0207】
スマートユニット62からの光の明るさの分布は、
図18及び
図19を参照して説明したようになるので、スマートユニット62を包むような柔らかい光を表現することが可能となる。
【0208】
なお、スマートユニット62が付加されたディスプレイ本体61を、スタンド63に取り付けた場合、スタンド63が光を反射する壁として機能し、壁掛け用のテレビジョン受像機41の場合と同様に、スマートユニット62を包むような柔らかい光が発光される。
【0209】
すなわち、例えば、
図20に示されるように、スタンド63に、凹状の面を表す凹面部63aを設けるようし、スマートユニット62の開口部102a
2からの光を、凹面部63aにより反射させるようにしてもよい。
【0210】
この凹面部63aが、壁に掛けて使用した際の壁として機能することにより、スマートユニット62を包むような光が表現される。なお、スタンド63に設ける凹面部63aの形状は、例えば三角錐や四角錐のような形状であってもよいし、直方体のような形状であってもよい。
【0211】
すなわち、スマートユニット62の開口部102a
2からの光が、スタンド63に形成された凹面部63aに反射して、正面方向(
図20における図中左方向)に照射されることになり、壁掛け用として用いる場合と同様の光を表現することが可能となる。
【0212】
また、スマートユニット62において無線信号の受信感度を向上させるために、スタンド63の凹面部63aを、無線信号がスタンド63に反射してスマートユニット62に向かうような形状(例えば、パラボラアンテナのような凹状の形状)とするようにしてもよい。
【0213】
ところで、スマートユニット62では、上述したように、フィルムアンテナ121を内蔵する旨を説明したが、フィルムアンテナ121とは異なる種類のアンテナを内蔵するように構成してもよい。
【0214】
すなわち、スマートユニット62において、格納ケース102の突出部位である正面部224にアンテナが格納されていれば、どのような種類のアンテナを内蔵するようにしてもよい。
【0215】
なおここでは、スマートユニット62の格納ケース102の突出部位である正面部224にアンテナが格納されている例を示したが、後述するように、アンテナの配置位置などは、正面部224に限定されるわけではなく、スマートユニット62内であればよい。
【0216】
[他のアンテナを用いる場合の一例]
次に、
図21は、板金アンテナが設けられた通信基板202の一例を示している。
【0217】
通信基板202の表面には、
図21に示されるように、L字状に形成された板金からなる板金アンテナ241L及び241Rが設けられている。
【0218】
図22は、
図21の通信基板202を内蔵するスマートユニット62を側面からみたときの内部の構成例を示している。
【0219】
なお、
図22では、図面が煩雑になるのを避けるために、スマートユニット62の背面側(リアカバー104が存在する側)の一部の図示を省略している。
【0220】
図22において、通信基板202の表面には、L字状の板金アンテナ241L及び241Rが、ディスプレイ本体61の前面よりも前(
図22に示される点線よりも左側)に配置される。
【0221】
また、カメラ基板201についても同様に、ディスプレイ本体61の前面よりも前に配置されている。すなわち、カメラ基板201に設けられた明るさセンサ172及びIR受光部173等についても、板金アンテナ241L及び241Rと同様に、ディスプレイ本体61の前面よりも前に配置されている。
【0222】
次に、
図23は、板金アンテナ2411L及び241Rが設けられたスマートユニット62の正面図を示している。板金アンテナ241L及び241Rは、それぞれ、
図23に示されるように、フロントパネル101の裏面に配置される。
【0223】
図21乃至
図23を参照して説明したように、スマートユニット62において、板金アンテナ241L及び241R、並びにIR受光部173は、ディスプレイ本体61の前面よりも前に配置されることとなる。
【0224】
このため、ディスプレイ本体61に起因して、板金アンテナ241L及び241Rが受信する無線信号や、IR受光部173が受信する無線信号としての操作信号(IR信号)の受信感度が低下する事態を抑止することが可能となる。
【0225】
また、スマートユニット62では、明るさセンサ172についても同様に、ディスプレイ本体61の前面よりも前に配置される。このため、明るさセンサ172では、ディスプレイ本体61の表示画面に表示された番組等のコンテンツを視聴するユーザが存在すると想定される場所の明るさを検知することができる。このことは、フィルムアンテナ121を採用した場合についても同様である。
【0226】
さらに他のアンテナの配置位置について説明する。
図24は、通信基盤202にBTアンテナ186とWi-Fiアンテナ188を設けた場合の通信基盤202の構成を示す図である。BTアンテナ186とWi-Fiアンテナ188は、可能な限り離した状態で配置される。これにより、Bluetooth(登録商標)を用いた無線通信と、Wi-Fiを用いた無線通信との間で干渉が生じる事態を抑止することができる。
【0227】
さらに、BTアンテナ186とWi-Fiアンテナ188の通信の干渉を防ぐために、ガスケット401とガスケット402を設ける。ガスケット401は、BTアンテナ186側に設けられ、ガスケット402は、Wi-Fiアンテナ188側に設けられる。ガスケット401は、BTアンテナ186からの通信が、Wi-Fiアンテナ188側に漏れ混むことを防ぐために設けられている。ガスケット402は、Wi-Fiアンテナ188からの通信が、BTアンテナ186側に漏れ混むことを防ぐために設けられている。
【0228】
ガスケット401とガスケット402との間に、他のアンテナや制御部179(
図24では不図示)を設けることができる。ガスケット401とガスケット402は、同一の部材で構成されていても良いし、異なる部材で構成されていても良い。好ましくは、ガスケット401は、BTアンテナ186からの通信を効率良く遮断できる材質、大きさで構成される。同じく、ガスケット402は、Wi-Fiアンテナ188からの通信を効率良く遮断できる材質、大きさで構成される。
【0229】
図25は、通信基盤202を横方向から見たときの図である。図中の矢印は、無線信号が放射される方向を示している。
図25においては、通信基盤202上に設けられたWi-Fiアンテナ188側から見たときの図である。よって、図中奥に向かう方向に、ガスケット402が設けられている。Wi-Fiアンテナ188の上部であり、ガスケット402の上面と接する位置に、ディスプレイ本体61の下面が位置するように構成される。
【0230】
ディスプレイ本体61の額縁の下面は、通常、良好な通信を行うには適していない材質、例えば金属など含む構成とされている。または、少なくとも額縁スマートユニット62と接する部分の額縁は、金属などの良好な通信を行うには適していない材質を含む構成とする。このような構成とすることで、
図25に示したように、Wi-Fiアンテナ188の上部方向への通信(電波干渉)を遮断することができる。
【0231】
このことにより、ガスケット402の上部を通り、Wi-Fiアンテナ188からBTアンテナ186に漏れ出る通信を、ディスプレイ本体61の額縁により遮断することができる。図示はしないが、同様に、ガスケット401の上部とディスプレイ本体61の額縁の下面は接するように構成されている。よって、ガスケット401の上部を通り、BTアンテナ186からWi-Fiアンテナ188に漏れ出る通信を、ディスプレイ本体61の額縁により遮断することができる。
【0232】
図25を参照するに、Wi-Fiアンテナ188からの信号は、上側とガスケット402側は遮断されるが、前方向、後ろ方向、およびガスケット402の逆側の方向には、スマートユニット62の外部に放射される。図示はしないが、同様に、BTアンテナ186からの信号は、上側とガスケット401側は遮断されるが、前方向、後ろ方向、およびガスケット401の逆側の方向には、スマートユニット62の外部に放射される。
【0233】
このように、ガスケットを設ける構成とすることで、BTアンテナ186とWi-Fiアンテナ188による、Bluetooth(登録商標)を用いた無線通信と、Wi-Fiを用いた無線通信との間で干渉が生じる事態を抑止することができる。干渉を抑止しつつも、必要な方向への通信は、効率良く行えるため、通信を妨げるようなことはない。
【0234】
なお、通信基盤202に設けるBTアンテナ186とWi-Fiアンテナ188は、通信基盤202と一枚の基板として構成されても良いし、通信基盤202に接続する部材(全てが通信基盤202上にあるのではなく、一部分が、通信基盤202状にある状態)として構成とすることも可能である。例えば、B to Bコネクタなどのコネクタが用いられて、BTアンテナ186とWi-Fiアンテナ188が、通信基盤202と接するように設けられても良い。また、BTアンテナ186とWi-Fiアンテナ188は、フィルム形状に限定される訳ではなく、アンテナの形状は、どのような形状であっても本技術を適用できる。
【0235】
ところで、本実施の形態では、スマートユニット62は、
図7に示したような機能的構成を有することを説明したが、スマートユニット62の機能的構成は、これに限定されない。
【0236】
すなわち、例えば、スマートユニット62は、中継器171、明るさセンサ172、IR受光部173、中継器178、制御部179、USB端子接続部180、USB端子接続部181、及びLEDインジケータ182から構成されるようにしてもよい。
【0237】
その他、例えば、スマートユニット62は、
図7に示したような構成に、新たな機能ブロック(例えば、新たなカメラ等)を設けるようにしてもよい。さらに、例えば、
図7において、スマートユニット62に内蔵されるアンテナを、BTアンテナ186、NFCアンテナ187、及びWi-Fiアンテナ188のいずれか1個又は2個とするように構成することもできる。
【0238】
なお、スマートユニット62は、その筐体に内蔵される部品数に応じて異なる大きさ及び形状とされる。
【0239】
[他のテレビジョン受像機の外観例]
図26乃至
図41には、スマートユニット、ディスプレイ本体、及びスタンドにより構成される第1乃至第5のテレビジョン受像機の外観例を示している。
【0240】
すなわち、
図26には、ディスプレイが設けられた面を正面から見た第1のテレビジョン受像機の正面図が示されており、
図27には、
図26に示された第1のテレビジョン受像機を、
図26右側から見たときの側面図が示されている。また、
図28には、
図26に示された第1のテレビジョン受像機を、
図26上側から見たときの上面図が示されている。
【0241】
図29には、ディスプレイが設けられた面を正面から見た第2のテレビジョン受像機の正面図が示されており、
図30には、
図29に示された第2のテレビジョン受像機を、
図29右側から見たときの側面図が示されている。また、
図31には、
図29に示された第2のテレビジョン受像機を、
図29上側から見たときの上面図が示されている。
【0242】
図32には、ディスプレイが設けられた面を正面から見た第3のテレビジョン受像機の正面図が示されており、
図33には、
図32に示された第3のテレビジョン受像機を、
図32右側から見たときの側面図が示されている。また、
図34には、
図32に示された第3のテレビジョン受像機を、
図32上側から見たときの上面図が示されている。
【0243】
図35には、ディスプレイが設けられた面を正面から見た第4のテレビジョン受像機の正面図が示されており、
図36には、
図35に示された第4のテレビジョン受像機を、
図35右側から見たときの側面図が示されている。また、
図37には、
図35に示された第4のテレビジョン受像機を、
図35上側から見たときの上面図が示されている。
【0244】
図38には、ディスプレイが設けられた面を正面から見た第5のテレビジョン受像機の正面図が示されており、
図39には、
図38に示された第5のテレビジョン受像機を、
図38右側から見たときの側面図が示されている。また、
図40には、
図38に示された第5のテレビジョン受像機を、
図38上側から見たときの上面図が示されている。さらに、
図41には、
図38に示された第5のテレビジョン受像機を斜め方向から見たときの斜視図が示されている。
【0245】
次に、
図42乃至
図50には、スマートユニット及びディスプレイ本体により構成される第6乃至第8のテレビジョン受像機の外観例を示している。
【0246】
なお、第6乃至第8のテレビジョン受像機は、スタンドにより支持されておらず、壁掛け用のテレビジョン受像機として用いられる。
【0247】
図42には、ディスプレイが設けられた面を正面から見た第6のテレビジョン受像機の正面図が示されており、
図43には、
図42に示された第6のテレビジョン受像機を、
図42右側から見たときの側面図が示されている。また、
図44には、
図42に示された第6のテレビジョン受像機を、
図42上側から見たときの上面図が示されている。
【0248】
図45には、ディスプレイが設けられた面を正面から見た第7のテレビジョン受像機の正面図が示されており、
図46には、
図45に示された第7のテレビジョン受像機を、
図45右側から見たときの側面図が示されている。また、
図47には、
図45に示された第7のテレビジョン受像機を、
図45上側から見たときの上面図が示されている。
【0249】
図48には、ディスプレイが設けられた面を正面から見た第8のテレビジョン受像機の正面図が示されており、
図49には、
図48に示された第8のテレビジョン受像機を、
図48右側から見たときの側面図が示されている。また、
図50には、
図48に示された第8のテレビジョン受像機を、
図48上側から見たときの上面図が示されている。
【0250】
<3.変形例>
本実施の形態では、スマートユニット62は、ディスプレイ本体61に付加され、信号線を介して、ディスプレイ本体61との間でデータをやり取りするようにした。
【0251】
しかしながら、スマートユニット62を、例えば、無線通信により、ディスプレイ本体61とデータをやり取りする構成とすれば、ディスプレイ本体61に接続させておく必要がないため、スマートユニット62を、ユーザが所望する場所に配置することができる。なお、この場合、スマートユニット62は、各部に給電を行うバッテリ等を内蔵しているものとする。
【0252】
また、スマートユニット62は、内蔵されたカメラ175により視聴者を撮像し、その撮像により得られる撮像画像に基づいて、視聴者を認識するように構成できる。この場合、スマートユニット62は、その認識結果を、ディスプレイ本体61に供給し、ディスプレイ本体61は、スマートユニット62からの認識結果に基づいて認識した視聴者の嗜好に合致するコンテンツを表示することができる。
【0253】
その他、例えば、スマートユニット62を、ディスプレイ本体61から取り外して、例えば、監視カメラなどとして用いるようにしてもよい。この場合、例えば、スマートユニット62は、内蔵されたカメラ175により周囲を撮像し、その撮像により得られる撮像画像を、ディスプレイ本体61に、無線通信等により送信して表示させることができる。
【0254】
なお、スマートユニット62において、フロントパネル101の表面に、比較的小型の表示部を設け、その表示部に所定の情報を表示させるようにしてもよい。
【0255】
すなわち、例えば、フロントパネル101の表面に設けられた表示部に、所定の情報(例えば、現在時刻等)を表示させるようにすれば、ユーザは、ディスプレイ本体61に表示されたコンテンツを視聴中でも、容易に所定の情報を知ることが可能となる。
【0256】
ここで、表示部としては、例えば、有機ELディスプレイ等の他、通電していない状態でも文字などの表示が可能な電子ペーパー等を採用することができる。
【0257】
また、本実施の形態では、スマートユニット62において、USB端子接続部180及び181を設けるようにした。
【0258】
しかしながら、スマートユニット62では、USB端子接続部180及び181の端子接続部分を、スマートユニット62の筐体から突出可能に構成することができる。
【0259】
また、例えば、USB端子接続部180及び181の端子接続部分を、スマートユニット62の筐体から突出し、突出した部分を、スマートユニット62を中心として所定方向に回転可能な構成とするようにしてもよい。
【0260】
さらに、例えば、USB端子接続部180及び181において、スマートユニット62の筐体から所定の長さだけ引き伸ばすことが可能な信号線が接続された端子接続部分を、筐体内から引き出せる構成とするようにしてもよい。なお、USB端子接続部180及び181それぞれの端子接続部分は、接続されている信号線を介して、筐体内のUSB端子接続部180及び181と接続される。
【0261】
上述のように、USB端子接続部180及び181を構成すれば、USBメモリ等を接続する際に、USB端子接続部180及び181の端子接続部分を、スマートユニット62の筐体の外部に持ってくることができる。このため、より容易にUSBメモリ等を接続することが可能となる。
【0262】
本実施の形態では、スマートユニット62に、USB端子接続部180及び181を設けるようにしたが、その他、例えば、USB端子接続部180及び181に代えて、HDMI端子を接続するためのHDMI端子接続部を設けるようにしてもよい。すなわち、スマートユニット62に接続される端子の種類は、USB端子に限定されず、HDMI端子等であってもよいし、複数の種類の端子を接続できるように構成してもよい。
【0263】
また、本実施の形態では、スマートユニット62を、ディスプレイ本体61に付加するようにしたが、スマートユニット62を付加する対象は、ディスプレイ本体61に限定されず、例えば、パーソナルコンピュータ等に付加することができる。
【0265】
なお、本開示は、上述した本実施の形態に限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。