(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6089076
(24)【登録日】2017年2月10日
(45)【発行日】2017年3月1日
(54)【発明の名称】壁紙の製造方法、および、壁紙製造装置
(51)【国際特許分類】
D06N 7/00 20060101AFI20170220BHJP
B32B 5/26 20060101ALI20170220BHJP
B32B 3/22 20060101ALI20170220BHJP
【FI】
D06N7/00
B32B5/26
B32B3/22
【請求項の数】6
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2015-163099(P2015-163099)
(22)【出願日】2015年8月20日
(65)【公開番号】特開2017-40022(P2017-40022A)
(43)【公開日】2017年2月23日
【審査請求日】2015年8月25日
(73)【特許権者】
【識別番号】598132772
【氏名又は名称】小嶋織物株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】特許業務法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】小嶋 宏昌
(72)【発明者】
【氏名】小嶋 一
【審査官】
中川 裕文
(56)【参考文献】
【文献】
特開昭63−021982(JP,A)
【文献】
特開2002−178427(JP,A)
【文献】
特開平01−280093(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
D06N 7/00
B32B 1/00− 43/00
E04F 13/02− 13/07
13/073
13/08
13/10− 13/21
13/24
13/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
意匠面側に位置し反対側が透けて見える生地を、一の方向に送り出す工程と、
前記生地の一方面側において、前記生地に貼り合わされる裏打部材を、前記生地とともに前記一の方向に送り出す工程と、
前記生地と前記裏打部材との間に位置し、前記生地と前記裏打部材との間に挟み込まれるように前記一の方向に意匠部材を送り出す工程と、
送り出された前記生地、前記裏打部材、および、前記意匠部材を貼り合わせる工程と、を備える、壁紙の製造方法。
【請求項2】
前記意匠部材を送り出す工程は、前記意匠部材を、前記一の方向に対して交差する方向に往復移動する状態で送り出されている、請求項1に記載の壁紙の製造方法。
【請求項3】
前記意匠部材を、軸方向に延びる円筒状部材に前記軸方向の一端側から他端側にかけて往復する状態で捲回された意匠部材捲回体から送り出すことにより、前記意匠部材は、前記一の方向に対して交差する方向に往復移動する状態で送り出されている、請求項1または請求項2に記載の壁紙の製造方法。
【請求項4】
意匠面側に位置し反対側が透けて見える生地を一の方向に沿って送り出す生地送出し機構と、
前記生地が貼り合わされる裏打部材を前記一の方向に沿って送り出す裏打部材送出し機構と、
前記生地と前記裏打部材との間に挟み込まれる意匠部材を前記一の方向に沿って送り出す意匠部材送出し機構と、
を備える、壁紙製造装置。
【請求項5】
前記意匠部材送出し機構は、前記意匠部材を、前記一の方向に対して交差する方向に湾曲した状態で送り出す、請求項4に記載の壁紙製造装置。
【請求項6】
前記意匠部材送出し機構は、
前記意匠部材を、軸方向に延びる円筒状部材に前記軸方向の一端側から他端側にかけて往復する状態で捲回された意匠部材捲回体を含み、
前記軸が延びる方向を前記一の方向に対して交差する方向に配置し、前記意匠部材を前記意匠部材捲回体から送り出すことにより、前記意匠部材は、前記一の方向に対して交差する方向に往復移動する状態となる、請求項4または請求項5に記載の壁紙製造装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は
、壁紙の製造方法、および、壁紙製造装置に関する。なお、本明細書において、壁紙とは、壁に貼着する紙だけでなく、ふすまその他の同等の用途に用いる紙を総称するものとする。また、壁紙には、純粋な紙だけでなく、樹脂製のフィルム、用紙等も含まれるものとする。
【背景技術】
【0002】
近年需要者の好みは多様化し、様々な種類の壁紙が市場に供給されている。たとえば、実用新案登録第3172434号(特許文献1)には、高級な見かけを実現可能な壁紙の構造が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実用新案登録第3172434号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
壁紙に向けた多くのデザインが存在する中で、より、他の製品との差別化を図るためにデザイン性を高め、商品価値の高い壁紙の提供が求められている。
【0005】
本発明の目的は、デザイン性を高め、商品価値の高い
、壁紙の製造方法、および、壁紙製造装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明に基づいた壁紙においては、意匠面側に位置し反対側が透けて見える生地と、上記生地が貼り合わされる裏打部材と、上記生地と上記裏打部材との間に挟み込まれ、一の方向に沿って延びた状態で配置されている意匠部材とを備えている。
【0007】
他の形態では、上記意匠部材は、上記一の方向に対して交差する方向に湾曲した状態で配置されている。
【0008】
他の形態では、上記意匠部材は、糸状部材である。
この発明に基づいた壁紙の製造方法においては、意匠面側に位置し反対側が透けて見える生地を、一の方向に送り出す工程と、上記生地の一方面側において、上記生地に貼り合わされる裏打部材を、上記生地とともに上記一の方向に送り出す工程と、上記生地と上記裏打部材との間に位置し、上記生地と上記裏打部材との間に挟み込まれるように上記一の方向に意匠部材を送り出す工程と、送り出された上記生地、上記裏打部材、および、上記意匠部材を貼り合わせる工程とを備えている。
【0009】
他の形態では、上記意匠部材を送り出す工程は、上記意匠部材を、上記一の方向に対して交差する方向に往復移動する状態で送り出されている。
【0010】
他の形態では、上記意匠部材は、軸方向に延びる円筒状部材に上記軸方向の一端側から他端側にかけて往復する状態で捲回された意匠部材捲回体であり、上記意匠部材を上記意匠部材捲回体から送り出すことにより、上記意匠部材は、上記一の方向に対して交差する方向に往復移動する状態となる。
【0011】
この発明に基づいた壁紙製造装置においては、意匠面側に位置し反対側が透けて見える生地を一の方向に沿って送り出す生地送出し機構と、上記生地が貼り合わされる裏打部材を上記一の方向に沿って送り出す裏打部材送出し機構と、上記生地と上記裏打部材との間に挟み込まれる意匠部材を上記一の方向に沿って送り出す意匠部材送出し機構とを備えている。
【0012】
他の形態では、上記意匠部材送出し機構は、上記意匠部材を、上記一の方向に対して交差する方向に湾曲した状態で送り出している。
【0013】
他の形態では、上記意匠部材送出し機構は、上記意匠部材を、軸方向に延びる円筒状部材に上記軸方向の一端側から他端側にかけて往復する状態で捲回された意匠部材捲回
体から送り出すことにより、上記意匠部材は、上記一の方向に対して交差する方向に往復移動する状態
で送り出されている。
【発明の効果】
【0014】
この発明によれば、意匠面側に位置し反対側が透けて見える生地と裏打部材との間に、湾曲した状態で意匠部材が配置された壁紙が得られる。これにより、生地をとおして意匠部材を視認することができる。その結果、壁紙のデザイン性を高め、商品価値の高い、壁紙の提供が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】実施の形態における壁紙の意匠面を示す平面図である。
【
図2】実施の形態における壁紙の構造を示す分解斜視模式図である。
【
図3】実施の形態における壁紙の製造方法を示す模式図である。
【
図4】実施の形態における壁紙に用いられる意匠部材の送出し方法を示す模式図である。
【
図5】実施の形態における壁紙に用いられる他の意匠部材の送出し方法を示す模式図である。
【
図6】実施の形態における壁紙に用いられる縦糸の他の送出し方法を示す模式図である。
【
図7】実施の形態における壁紙製造装置の一例を示す側面図である。
【
図8】実施の形態における壁紙製造装置の一例を示す平面図である。
【
図9】他の実施の形態における壁紙の意匠面を示す平面図である。
【
図10】他の実施の形態における振れ止め部材を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明に基づいた実施の形態における壁紙、壁紙の製造方法、および、壁紙製造装置について、以下、図を参照しながら説明する。以下に説明する各実施の形態において、個数、量などに言及する場合、特に記載がある場合を除き、本発明の範囲は必ずしもその個数、量などに限定されない。同一の部品、相当部品に対しては、同一の参照番号を付し、重複する説明は繰り返さない場合がある。実施の形態における構成を適宜組み合わせて用いることは当初から予定されていることである。各図においては、実際の寸法比率では記載しておらず、構造の理解を容易にするために、一部比率を異ならせて記載している。
【0017】
[壁紙100]
図1および
図2を参照して、本実施の形態における壁紙100について説明する。
図1は、壁紙100の意匠面を示す平面図、
図2は、壁紙100の構造を示す分解斜視模式図である。
【0018】
壁紙100は、意匠面側(平面図に表れる面側)に位置し反対側が透けて見える生地120と、この生地120が貼り合わされる裏打部材110と、生地120と裏打部材110との間に挟み込まれ、一の方向(図示においては上下方向)に沿って延びた状態で配置されている意匠部材130,140とを備えている。
【0019】
本実施の形態は、生地120は、細い縦糸と横糸とが編まれた織地であり、複数の縦糸と横糸との隙間から反対側が透けて見えることとなる。なお、生地120の織パターンは、図示するパターンに限定されず、様々なパターンの採用が可能である。また、必ずしも生地120は、織地に限定されず、たとえば、反対側は透けて見えるようなフィルム状部材であってもよい。裏打部材110は、壁紙100として用いられる場合に、壁に接着される側を構成する。
【0020】
意匠部材130,140は、本実施の形態では、いずれも糸状部材であり、色の異なる2種類の部材を用いている。さらに、意匠部材130は、第1糸状部材130a〜第5糸状部材130eを含み、意匠部材140は、第1糸状部材140a〜第5糸状部材140eを含んでいる。第1糸状部材130a〜第5糸状部材130eと、第1糸状部材140a〜第5糸状部材140eとは、本実施の形態では、色を異ならせている。
【0021】
意匠部材130,140は、
図1によく表れるように、一の方向(図示においては上下方向)に対して交差する方向(図示においては左右方向)に緩く湾曲した状態で配置されている。
【0022】
このように、本実施の形態における壁紙100においては、意匠部材130,140としての糸状部材が、生地120と裏打部材110との間において、左右方向に不規則に緩く湾曲した状態で挟み込まれている。これにより、生地120をとおして湾曲した状態の第1糸状部材130a〜第5糸状部材130e、および、第1糸状部材140a〜第5糸状部材140eを視認することができる。その結果、この壁紙100のデザイン性が高められ、商品価値の高い壁紙とすることができる。
【0023】
[壁紙100の製造方法]
次に、
図3から
図5を参照して、本実施の形態における壁紙100の製造方法について説明する。
図3は、壁紙100の製造方法を示す模式図、
図4は、壁紙100に用いられる意匠部材の送出し方法を示す模式図、
図5は、壁紙100に用いられる他の意匠部材の送出し方法を示す模式図である。
【0024】
図3を参照して、本実施の形態における壁紙100の製造方法においては、意匠面側に位置し反対側が透けて見える生地120を、一の方向(図中の矢印Y)に送り出す工程と、生地120の一方面側において、生地120に貼り合わされる裏打部材110を、生地120とともに一の方向(図中の矢印Y)に送り出す工程と、生地120と裏打部材110との間に位置し、生地120と裏打部材110との間に挟み込まれるように一の方向(図中の矢印Y)に、第1糸状部材130a〜第5糸状部材130e、および、第1糸状部材140a〜第5糸状部材140eを送り出す工程と、送り出された生地120、裏打部材110、および、第1糸状部材130a〜第5糸状部材130e、および、第1糸状部材140a〜第5糸状部材140eを貼り合わせる工程とを備えている。
【0025】
本実施の形態では、裏打部材110の生地120が位置する側の面には、接着部材(図示省略)が予め塗布されている。
【0026】
さらに、本実施の形態では、第1糸状部材130a〜第5糸状部材130e、および、第1糸状部材140a〜第5糸状部材140eを送り出す工程においては、第1糸状部材130a〜第5糸状部材130e、および、第1糸状部材140a〜第5糸状部材140eを一の方向(図中の矢印Y)に対して交差する方向に往復移動する状態で送り出されている。
【0027】
図4を参照して、具体的に説明する。第1糸状部材130a〜第5糸状部材130e、および、第1糸状部材140a〜第5糸状部材140eは、基本的には同じ構成であることから、代表例として第1糸状部材130aを用いて説明する。第1糸状部材130aは、軸A方向に延びる円筒状部材130Sに軸方向の一端側から他端側にかけて往復する状態で捲回された意匠部材捲回体130Rである。第1糸状部材130aを意匠部材捲回体130Rから送り出すことにより、第1糸状部材130aは、一の方向に対して交差する方向に往復移動する状態となる(図中の矢印R1およびR2方向)。
【0028】
その結果、第1糸状部材130aは、
図1および
図4によく表れるように、一の方向(図示においては上下方向)に対して交差する方向(図示においては左右方向)に緩く湾曲した状態で配置されることとなる。他の第2糸状部材130b〜第5糸状部材130e、および、第1糸状部材140a〜第5糸状部材140eについても同様である。
【0029】
このようにして本実施の形態における壁紙100の製造方法を採用することで、
図1および
図2に示した壁紙100を得ることが可能となる。
【0030】
なお、上記においては意匠部材として糸状部材を用いた場合について説明したが、必ずしも糸状部材に限定される必要はない。たとえば、
図5に示すような帯状部材(リボン)150aを用いてもよいし、糸状部材と帯状部材とを混合させて用いてもよい。さらに、意匠部材として機能を発揮できるものであれば、糸状部材および帯状部材に限定されず、その他の同等の部材を用いてもよい。
【0031】
また、第1糸状部材130aを円筒状部材130Sから解くことにより、自然と第1糸状部材130aが一の方向に対して交差する方向に往復移動する状態としていたが、
図6に示すように、図示省略している駆動機構を用いて、意匠部材捲回体160Rそのもの自体をR1およびR2方向に往復移動させるようにしても、同様の作用効果を得ることができる。
【0032】
[壁紙製造装置1000]
次に、
図7および
図8を参照して、本実施の形態における壁紙100の製造方法を用いた壁紙製造装置1000について説明する。
図7は、壁紙製造装置1000の一例を示す側面図、
図8は、壁紙製造装置1000の一例を示す平面図である。
【0033】
この壁紙製造装置1000は、生地120を一の方向に沿って送り出す生地送出し機構120Mと、生地120が貼り合わされる裏打部材110を一の方向に沿って送り出す裏打部材送出し機構110Mと、生地120と裏打部材110との間に挟み込まれる意匠部材130,140を一の方向に沿って送り出す意匠部材送出し機構130Mと、貼り合わされた壁紙100を捲き取る捲き取り機構100Mと、有している。
【0034】
生地送出し機構120Mは、生地120がロール状に捲き取られた生地ロール120Rを含み、生地ロール120Rの生地120が送り出される方向には搬送テーブル200が配設されている。
【0035】
裏打部材送出し機構110Mは、裏打部材110がロール状に捲き取られた裏打部材ロール110Rを含み、送り出される裏打部材110は、ローラR30、R31、R20を通過することで、裏打部材110の姿勢が整えられる。また、ローラR31とR20との間には、接着剤塗布機構としての、ローラR10,R11,R12が設けられ、この接着剤塗布機構を裏打部材110が通過することで、裏打部材110の生地120との対向面に接着剤が塗布される。
【0036】
意匠部材送出し機構130Mは、第1糸状部材130a〜第5糸状部材130eに対応する意匠部材捲回体130Rがそれぞれ(合計5か所)同一の軸A1上に設けられ、同様に、第1糸状部材140a〜第5糸状部材140eに対応する意匠部材捲回体140Rがそれぞれ(合計5か所)同一の軸A2上に設けられている。意匠部材送出し機構130Mは、第1糸状部材130a〜第5糸状部材130eおよび第1糸状部材140a〜第5糸状部材140eを、一の方向に対して交差する方向に湾曲した状態で送り出す。
【0037】
具体的には、上記で説明したように、たとえば、代表例として第1糸状部材130aを用いて説明した場合には、第1糸状部材130aを意匠部材捲回体130Rから送り出すことにより、第1糸状部材130aは、一の方向に対して交差する方向に往復移動する状態となる。その結果、第1糸状部材130aは、
図1および
図4によく表れるように、一の方向(図示においては上下方向)に対して交差する方向(図示においては左右方向)に緩く湾曲した状態で配置されることとなる。他の第2糸状部材130b〜第5糸状部材130e、および、第1糸状部材140a〜第5糸状部材140eについても同様である。
【0038】
このようにして本実施の形態における壁紙100の製造方法を採用することで、
図1および
図2に示した壁紙100を得ることが可能となる。
【0039】
なお、上記実施例では、意匠部材130,140として合計10本の糸状部材を採用した場合について説明しているが、本数は適宜選択されるものであり、この実施の形態の本数に限定されるものではない。
【0040】
[他の実施の形態]
図9および
図10を参照して、他の実施の形態における壁紙、壁紙の製造方法、および、壁紙製造装置について説明する。上述した実施の形態における壁紙、壁紙の製造方法、および、壁紙製造装置においては、意匠部材130(第1糸状部材130a〜第5糸状部材130e)、および、意匠部材140(第1糸状部材140a〜第5糸状部材140e)が、
図1によく表れるように、一の方向(図示においては上下方向)に対して交差する方向(図示においては左右方向)に緩く湾曲した状態で配置された場合の形態、その製造方法、および、壁紙製造装置について説明した。
【0041】
図9に示す、壁紙100Aにおいては、意匠部材130(第1糸状部材130a〜第5糸状部材130e)、および、意匠部材140(第1糸状部材140a〜第5糸状部材140e)が、一の方向(図示においては上下方向)に対して真っ直ぐに伸びる方向に沿って配置されている。
【0042】
製造方法、および、壁紙製造装置において、意匠部材130、および、意匠部材140を、一の方向(図示においては上下方向)に対して真っ直ぐに伸びるように配置させたい場合には、
図10に示すように、振れ止め部材300を用いるとよい。
【0043】
また、振れ止め部材300を適宜移動させることで、意匠部材130、および、意匠部材140を斜めに配置したり、ジグザグに配置することも可能である。
【0044】
この実施の形態においても、生地120をとおして第1糸状部材130a〜第5糸状部材130e、および、第1糸状部材140a〜第5糸状部材140eを視認することができる。その結果、この壁紙100のデザイン性が高められ、商品価値の高い壁紙とすることができる。
【0045】
以上、本発明の実施の形態における壁紙、壁紙の製造方法、および、壁紙製造装置について説明したが、今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。したがって、本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0046】
100 壁紙、100M 捲き取り機構、110 裏打部材、110M 裏打部材送出し機構、110R 裏打部材ロール、120 生地、120M 生地送出し機構、120R 生地ロール、130,140 意匠部材、130a〜130e 第1〜第5糸状部材、130M 意匠部材送出し機構、130R 意匠部材捲回体、130S 円筒状部材、140a〜140e 第1〜第5糸状部材、150a 帯状部材(リボン)、160R 意匠部材捲回体、200 搬送テーブル、300 振れ止め部材、1000 壁紙製造装置、R10,R11,R12,R30,R31,R20 ローラ。