(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6089163
(24)【登録日】2017年2月17日
(45)【発行日】2017年3月8日
(54)【発明の名称】美容組成物
(51)【国際特許分類】
A61K 8/68 20060101AFI20170227BHJP
A61K 8/73 20060101ALI20170227BHJP
A61Q 19/00 20060101ALI20170227BHJP
A61K 31/164 20060101ALI20170227BHJP
A61K 31/728 20060101ALI20170227BHJP
A61P 17/16 20060101ALI20170227BHJP
A61P 43/00 20060101ALI20170227BHJP
【FI】
A61K8/68
A61K8/73
A61Q19/00
A61K31/164
A61K31/728
A61P17/16
A61P43/00 121
A61P43/00 111
【請求項の数】2
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2015-229214(P2015-229214)
(22)【出願日】2015年11月24日
【審査請求日】2015年11月30日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】398028503
【氏名又は名称】株式会社東洋新薬
(72)【発明者】
【氏名】中島 千絵
(72)【発明者】
【氏名】鍔田 仁人
(72)【発明者】
【氏名】高垣 欣也
【審査官】
駒木 亮一
(56)【参考文献】
【文献】
特開2001−010946(JP,A)
【文献】
特開2004−099564(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
IPC A61K 8/00− 8/99
A61Q 1/00−90/00
A61K31/00−31/327
A61K31/33−33/44
A61P 17/16
DB名 JSTPlus/JMEDPlus/JST7580
(JDreamIII)
DWPI(Thomson Innovation)
Science Direct
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
セラミド及びヒアルロン酸を含有することを特徴とするヒアルロン酸合成促進剤であって、前記セラミドと前記ヒアルロン酸の配合比(重量比)が、セラミド:ヒアルロン酸=1:0.1〜100であることを特徴とするヒアルロン酸合成促進剤。
【請求項2】
前記セラミドと前記ヒアルロン酸の配合比(重量比)が、セラミド:ヒアルロン酸=1:2.5〜8.3であることを特徴とする請求項1に記載のヒアルロン酸合成促進剤。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、美容組成物、皮膚乾燥予防・改善組成物、皮膚水分蒸散抑制組成物、皮膚保湿組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
セラミドは、表皮の中でも、最も外側に位置する角質層における角質間細胞脂質の主要成分である。具体的には、セラミドは、皮膚の最外層を覆う角層細胞間脂質の主成分として特異的に存在し、皮膚本来が持つ生体と外界とのバリア膜としての機能維持に重要な役割を果たしている。角層の構造はレンガとモルタルに例えられ、約15層の積み重なった角層細胞を細胞間脂質が繋ぎ止める形で強固なバリア膜を形成している。角質細胞間脂質は、約50%のセラミドを主成分とし、コレステロール、脂肪酸等の両親媒性脂質から構成されており、疎水性部分と親水性部分が交互に繰り返される層板構造、いわゆるラメラ構造を特徴としている。
【0003】
セラミドは、例えば、蒟蒻芋由来のグルコシルセラミドを含有する表皮細胞増殖促進剤及び皮膚外用剤(特許文献1)、セラミド又はその誘導体を含有する抗アレルギー剤(特許文献2)等として利用できることが知られている。
【0004】
一方、ヒアルロン酸は、皮膚における表皮及び真皮、軟骨、関節液などに存在する高分子多糖類であり、組織内にゼリー状のマトリックスを形成することに基づく細胞の保持、組織の潤滑性と柔軟性の保持などの機能を有している。
【0005】
生体内におけるヒアルロン酸の量は、ストレス、紫外線、加齢等により減少する。皮膚中のヒアルロン酸の減少は、皮膚のハリの衰え、弾性の低下、皺など、皮膚の不調の原因となるほか、関節の機能異常等に関係することが知られている。ヒアルロン酸が減少する直接的な原因としては、ヒアルロニダーゼ(ヒアルロン酸分解酵素)や紫外線によるヒアルロン酸の分解、生体内のヒアルロン酸の産生量の減少が挙げられる。このため、皮膚の不調や関節の異常等の症状の予防、抑制、改善又は正常化のためには、生体内におけるヒアルロン酸量の減少抑制、又は、ヒアルロン酸の補填が必要である。
【0006】
ヒアルロン酸は、ヒアルロン酸合成酵素により生成される。哺乳類のヒアルロン酸合成酵素としては、Has1、Has2及びHas3が存在することが知られている。特に、Has2はヒトの真皮における主要なヒアルロン酸合成酵素であり、保湿力の高い高分子ヒアルロン酸の合成に関与するといわれている。
【0007】
ヒアルロン酸合成促進作用を有するものとしては、ヒアルロン酸またはその薬学的に許容される塩(特許文献3)、乳塩基性タンパク質画分及び/又は乳塩基性タンパク質画分分解物(特許文献4)、卵殻膜(特許文献5)等が知られているが、セラミドを含有する組成物によるヒアルロン酸合成促進作用については知られていない。
【0008】
また、セラミドとヒアルロン酸を含有する化粧料(特許文献6)等も開示されているが、使用感の優れた化粧料を開示するに留まり、セラミドとヒアルロン酸とを併用することによる優れた美容効果については知られていなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2011−195550号公報
【特許文献2】特開2003−155231号公報
【特許文献3】特開2013−180989号公報
【特許文献4】特開2013−234129号公報
【特許文献5】特開2014−40402号公報
【特許文献6】特開平11−71262
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、セラミド及びヒアルロン酸を含有する、美容組成物、皮膚乾燥予防・改善組成物、皮膚水分蒸散抑制組成物、皮膚保湿組成物を提供することを目的とする。
【0011】
また、本発明は、セラミドを含有する、ヒアルロン酸合成促進剤を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本出願人は、上記課題を鑑みて鋭意検討を行った結果、セラミドを含有する組成物が優れたヒアルロン酸合成促進効果を有することを見出し、本発明に至った。また、セラミド及びヒアルロン酸を含有する組成物はさらに優れたヒアルロン酸合成促進効果を有することを見出し、本発明に至った。
【0013】
本発明の概要は、以下の通りである。
<1>セラミド及びヒアルロン酸を含有することを特徴とする美容組成物。
<2>セラミド及びヒアルロン酸を含有することを特徴とする皮膚乾燥予防・改善組成物。
<3>セラミド及びヒアルロン酸を含有することを特徴とする皮膚水分蒸散抑制組成物。
<4>セラミド及びヒアルロン酸を含有することを特徴とする皮膚保湿組成物。
<5>前記セラミドが、米由来のセラミドであることを特徴とする<1>〜<4>のいずれか1に記載の組成物。
<6>セラミドを含有することを特徴とするヒアルロン酸合成促進剤。
<7>セラミドを含有することを特徴とするヒアルロン酸合成酵素遺伝子発現促進剤。
<8>ヒアルロン酸合成酵素がHas2である、<7>に記載の遺伝子発現促進剤。
<9>前記セラミドが、米由来のセラミドであることを特徴とする<6>〜<8>のいずれか1に記載の組成物。
<10>セラミド及びヒアルロン酸を含有することを特徴とするヒアルロン酸合成促進剤。
<11>セラミド及びヒアルロン酸を含有することを特徴とするヒアルロン酸合成酵素遺伝子発現促進剤。
<12>ヒアルロン酸合成酵素がHas2である、<11>のいずれかに記載の遺伝子発現促進剤。
<13>前記セラミドが、米由来のセラミドであることを特徴とする<10>〜<12>のいずれか1に記載の組成物。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、セラミド及びヒアルロン酸を含有することにより、ヒアルロン酸の合成を促進することによって、皮膚の水分蒸散が抑制されるため、皮膚の保湿効果を高め、肌の乾燥を防止することができ、優れた美容効果を得ることができる。。また、本発明によれば、セラミドを含有することにより、ヒアルロン酸の合成を促進することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】実施例1〜3、比較例1及び2のHas2をコードするmRNA発現量の発現率を示す図である。
【
図2】実施例2,4及び比較例1のHas2をコードするmRNA発現量の発現率を示す図である。
【
図3】実施例3、5及び比較例2のHas2をコードするmRNA発現量の発現率を示す図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の組成物について説明する。なお、本発明は、下記の実施の形態に限定されるものではない。
【0017】
セラミドは、スフィンゴ脂質の一種であり、スフィンゴシンと脂肪酸がアミド結合した化合物群の総称である。セラミドは、天然又は合成のセラミドが知られており、角質層の機能低下の改善等を目的とした美容用途の他、医薬用途等の様々な用途で用いられている。
【0018】
本発明の組成物に用いるセラミドは、動物や植物、微生物等の原料を由来としており、それらに破砕・粉砕等の処理を行った加工物を直接用いても良く、また、それらを分離・抽出等又は人工的に合成する等の方法で得たものを用いても良い。原料からのセラミドの抽出・分離方法及び合成方法は特に限定されず、目的に応じて適宜選択することができる。抽出方法としては、例えば、エタノール、水、含水エタノール等の当業者が通常用いる抽出溶媒を加え、必要に応じて加温して抽出する方法等を挙げることができる。また、原料からセラミドを得るための破砕・粉砕処理方法は、特に限定されず、湿式・乾式どちらでも良く、粉砕条件、処理装置も特に限定されず、市販の装置等を適宜使用することができる。使用する装置としては、例えば、高圧ホモジェナイザー、超音波粉砕機、気流式粉砕機、高速回転衝撃粉砕機、ボールミル又はビーズミル等が挙げられる。これらの処理は、加工物の粒径等の物性が好ましい範囲内になるよう、必要に応じて複数回繰り返しても良く、複数の処理を組み合わせても良い。本発明において、セラミドの中でも、植物由来のセラミドであることが好ましく、米由来のセラミドであることが特に好ましい。本発明の組成物に配合されるセラミドの含有量としては、特に制限はなく、目的や形状、使用対象等の様々な条件に応じて、広範囲でその含有量を適宜設定できる。例えば、0.00001〜50質量%、好ましくは0.00005〜30質量%、より好ましくは0.0001〜20質量%の範囲で選択される。
【0019】
ヒアルロン酸は、グリコサミノグリカン(ムコ多糖)の一種であり、N−アセチルグルコサミンとグルクロン酸の二糖単位が連結した構造をしている。本発明に用いるヒアルロン酸の由来については特に制限されるものではなく、例えば、鶏冠から得られたものであってもよく、また微生物由来のものであってもよく、合成品であってもよい。また、酵素などを用いて加水分解したものを使用しても良い。本発明の組成物中のヒアルロン酸の含有量は、特に制限はなく、目的や形状、使用対象等の様々な条件に応じて、広範囲でその含有量を適宜設定できる。例えば、本発明の組成物に対し、0.00001〜50質量%、好ましくは0.0001〜30質量%、より好ましくは0.0001〜10質量%の範囲で選択される。
【0020】
本発明の組成物は、経皮や経口等目的に応じて適宜摂取することができ、その摂取方法、摂取量、摂取回数、摂取時期、及び摂取対象としては、特に制限はされない。また、摂取対象個体の年齢、体重、体質等、様々な要因や目的に応じて適宜選択することができる。
【0021】
本発明の組成物には、セラミド、又はセラミド及びヒアルロン酸以外に、その他の成分を含有しても良い。本発明の組成物を経皮吸収組成物とする場合、前記その他の成分としては、例えば;増粘剤、保湿剤、防腐剤、pH調整剤、油脂、香料、着色剤、酸化防止剤、防菌防かび剤、アルコール、非イオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤などの界面活性剤、無機塩、滑沢剤、溶剤等を挙げることができる。また、本発明においては、化粧品、外用医薬品、医薬部外品等に用いられる薬剤や植物等を目的に応じ使用することができる。
【0022】
本発明の組成物を経口組成物とする場合、前記のその他の成分としては、例えば、タンパク質、水溶性食物繊維、不溶性食物繊維等の食物繊維、ミネラル類、植物又は植物加工品、藻類、乳酸菌、酵母等の微生物等を配合することができる。更に必要に応じて通常食品分野で用いられる、デキストリン、でんぷん等の糖類、オリゴ糖類、甘味料、酸味料、着色料、増粘剤、光沢剤、賦形剤、ビタミン類、栄養補助剤、結合剤、滑沢剤、安定剤、希釈剤、増量剤、乳化剤、食品添加物、調味料等を挙げることができる。これらその他の成分の含有量は、本発明の組成物の形態等に応じて適宜選択することができる。
【0023】
本発明の組成物を摂取する際の形状も特に限定されず、経皮吸収組成物とする場合、具体的な形状としては、例えば、化粧水、美容液、乳液、クリーム、軟膏、ローション、オイル、パック等の基礎化粧料;石鹸、クレンジングクリーム、クレンジングローション、クレンジングミルク、洗顔料等の皮膚洗浄料;シャンプー、リンス、トリートメント等の洗髪用化粧料;ヘアクリーム、ヘアスプレー、ヘアトニック、ヘアジェル、ヘアローション、ヘアオイル、ヘアエッセンス、ヘアウォーター、ヘアワックス、ヘアフォーム等の整髪料、育毛・養毛料、1剤式染毛剤や2剤式染毛剤、ヘアカラー等の染毛料、パーマネントウェーブ剤や縮毛矯正剤等のパーマ剤やウエーブ保持剤等の頭髪化粧料;ファンデーション、白粉、おしろい、口紅、頬紅、アイシャドウ、アイライナー、マスカラ、眉墨、まつ毛等のメークアップ化粧料;美爪料等の仕上げ用化粧料;香水類、浴用剤、その他、抗炎症剤や腋臭防止剤、ふけ又はかゆみ予防用毛髪化粧料、脱毛抑制剤、除毛剤、髭剃り用剤、日焼け止め剤、にきび予防乃至改善剤、油性肌用化粧料、衛生用品、衛生綿類、ウエットティシュ等が挙げられる。尚、本発明の組成物は歯磨剤、マウスウォッシュ等の口腔用組成物としても良い。また、経口組成物とする場合、具体的な形状としては、例えば、粉や顆粒、細粒等の粉末状、タブレット(チュアブル)状、球状、カプセル状、カプレット状、液状等の形状が挙げられる。尚、カプセル状の経口組成物は、ソフトカプセル及びハードカプセルが含まれる。経口組成物とする場合は粉や顆粒、細粒等の粉末状が好ましく、特に、粉末飲料とすることにより、セラミド及びヒアルロン酸の加工が容易であり、組成物としての安定性にも優れるとともに、カプセルや錠剤等と異なり1度に多くの組成物を摂取することができるので好ましい。
【0024】
本発明の組成物における、セラミドとヒアルロン酸の配合比(重量比)は特に限定されず、目的や使用対象等の条件に応じて適宜設定でき、セラミド:ヒアルロン酸=1:0.01〜1000、好ましくは1:0.05〜500より好ましくは1:0.1〜100が選択される。
【実施例】
【0025】
以下、本発明を実施例により具体的に説明する。なお、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0026】
<ヒアルロン酸合成酵素遺伝子発現促進作用>
下記表1に記載の被験物質を用いて、ヒアルロン酸合成酵素であるHas2の遺伝子発現促進作用を確認した。なお、セラミドは米由来のセラミドを使用した。
【0027】
【表1】
【0028】
10%FBS−DMEM培地を用いて、正常ヒト皮膚繊維芽細胞(Fibrocell社製、製品番号KF−4109)を37℃、5%CO
2の条件下にてインキュベーター内で培養した。トリプシン−EDTA処理により浮遊させた細胞を、コラーゲンコートした24well plateに、5.0×10
4cells/wellとなるように500μLずつ播種し、37℃、5%CO
2の条件下にてインキュベーター内で24時間培養した。培養後、培地を除去し、被験物質含有培地を500μL添加し、37度、5%CO
2の条件下にてインキュベーター内で24時間培養した。培養後、培養上清を除去し、PBS 500μL/wellを用いて2回洗浄した後、RNA抽出キット(RNeasy mini kit:QIAGEN社製)を用い細胞からRNAを回収し、RNAを逆転写反応キット(Quantitect Reverse Transcription Kit:QIAGEN社製)を用いてcDNAを合成した。得られたcDNAを10倍希釈し、得られたcDNAを用いて、ヒアルロン酸合成酵素であるHas2のmRNA発現量を測定した。mRNAの発現量は、被験物質を含まない培地のmRNA発現量に対する比として、以下の計算式から算出した。
発現量=(被験物質を含む培地のmRNA発現量)/(被験物質を含まない培地のmRNA発現量)
【0029】
図1より、被験物質としてセラミドのみを使用した実施例1〜3では、Has2の遺伝子発現量は1.290〜1.548であり、コントロールと比較して高いHas2の遺伝子発現促進作用が得られることがわかった。一方、Has2の遺伝子発現促進作用が知られているヒアルロン酸を使用した比較例1〜2では、1.039〜1.110であり、Has2の遺伝子発現促進作用は、コントロールよりは高いものの、実施例1〜3と比較して低いことがわかった。また、
図2、3より、セラミドとヒアルロン酸を併用した実施例4、5は、ヒアルロン酸とセラミドの合計量と同量のヒアルロン酸を使用した場合(比較例1、2)と比較して、高いHas2の遺伝子発現促進作用が得られるのみでなく、ヒアルロン酸とセラミドの合計量と同量のセラミドを使用した場合(実施例2、3)と比較してもさらに高いHas2の遺伝子発現促進作用が得られることがわかった。
【0030】
以上のことから、セラミドは単独であってもヒアルロン酸と比較して少量でHas2の遺伝子発現を促進し、さらにセラミドとヒアルロン酸を組み合わせることで、Has2の遺伝子発現を相乗的に促進することが確認された。これにより、セラミドを含有する本願発明のヒアルロン酸合成促進剤は、優れたHas2の遺伝子発現促進作用を有するものであり、また、セラミド及びヒアルロン酸を含む本発明の組成物は、優れたHas2の遺伝子発現促進作用を有し、ヒアルロン酸の合成を促進することによって、皮膚の水分蒸散が抑制されるため、皮膚の保湿効果を高め、肌の乾燥を防止することができ、優れた美容効果を得ることができる。
【産業上の利用可能性】
【0031】
本発明によれば、Has2の遺伝子発現が促進され、ヒアルロン酸の合成を促進することができ、皮膚の保湿効果を高め、肌の乾燥を防止することがでるため、美容組成物、皮膚乾燥予防・改善組成物、皮膚水分蒸散抑制組成物、皮膚保湿組成物として使用することができる。
【要約】 (修正有)
【課題】美容用、皮膚乾燥予防・改善用、皮膚水分蒸散抑制用、皮膚保湿用として有用な組成物の提供。
【解決手段】セラミド及びヒアルロン酸を含有する組成物。該セラミドとしては、植物由来のセラミドであることが好ましく、米由来のセラミドであることが特に好ましい。該ヒアルロン酸は、鶏冠から得られたものであってもよく、また微生物由来のものであってもよい。該組成物は、経皮や経口等目的に応じて、適宜摂取することができる。
【選択図】なし