(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施形態に係る面会スケジュール調整システムについて、製薬会社とMRを例として、図面を参照しながら説明する。なお、実施形態を説明する全図において、共通の構成要素には同一の符号を付し、繰り返しの説明を省略する。
【0018】
図1は、本発明の実施形態に係る面会スケジュール調整システム1の構成の一例を示す図である。
面会スケジュール調整システム1は、例えば、面会スケジュール調整装置100で構成される。
面会スケジュール調整装置100はネットワーク600に接続されている。また、ネットワーク600には、ユーザ端末300と、MR端末400と、会社端末500とが接続されている。ユーザ端末300とMR端末400と会社端末500はネットワーク600を介して面会スケジュール調整装置100と通信することができる。
【0019】
面会スケジュール調整装置100は、CPU(Central Processing Unit)と、RAM(Random Access Memory)等で構成される主メモリと、ハードディスク等で構成される記憶装置200と、キーボードやマウス、タッチパネル等で構成される入力装置と、ディスプレイ等で構成される出力装置とを有する。
記憶装置200には、面会スケジュール調整プログラムと、会社情報テーブル210と、地域情報テーブル220と、事業所情報テーブル230と、ユーザ情報テーブル240と、MR情報テーブル250と、MR訪問情報テーブル270と、メッセージ情報テーブル280と、製品情報テーブル290とが格納されている。
面会スケジュール調整装置100のCPUが、記憶装置200から面会スケジュール調整プログラムを読み出して実行することで、情報管理部110と、MR提示部120と、プロフィール提示部125と、メッセージ提示部130と、製品提示部140と、訪問可能日時提示部150と、面会日時受付部160との各部の機能が実現される。
【0020】
ユーザ端末300とMR端末400と会社端末500は、たとえば、パーソナルコンピュータやタブレットPC、スマートフォン等である。ユーザ端末300は、病院の診療科に所属する医師等の医療関係者によって使用される。MR端末400は、MRによって使用される。会社端末500は、会社の本社や営業所に所属する管理責任者によって使用される。
面会スケジュール調整装置100は、Webサーバの機能を有しており、ユーザ端末300とMR端末400と会社端末500とはそれぞれWebブラウザを有している。ユーザ端末300とMR端末400と会社端末500は、Webブラウザに面会スケジュール調整装置100から送信される画面を表示し、使用者によってWebブラウザに入力される情報を面会スケジュール調整装置100に送信する。
なお、面会スケジュール調整装置100とユーザ端末300とMR端末400と会社端末500は、WebサーバとWebブラウザではなく、それぞれデータを送受信するための専用アプリケーションを有していてもよい。
【0021】
図2は、会社情報テーブル210の構成の一例を示す。
会社情報テーブル210は、会社情報を格納する。会社情報は、会社ID(Identifier)211と、営業所ID212と、地域ID213と、パスワード214と、会社名215と、営業所名216とを含む。
会社ID211は、MRの所属する会社を一意に識別する識別情報である。なお、会社には製薬会社とMR派遣会社がある。そして、MRには、製薬会社に所属するMRと、複数の製薬会社と契約したMR派遣会社に所属するコントラクトMRとが存在する。
営業所ID212は、会社ID211で特定される各会社の営業所を一意に識別する識別情報である。各営業所は、会社ID211と営業所ID212の両方で特定される。本社の営業所ID212は、例えば000000である。
地域ID213は、地域を一意に識別する識別情報である。地域ID213は、
図3の地域ID221に対応する。
パスワード214は、会社や営業所の管理責任者が会社端末500から面会スケジュール調整装置100にログインするときに入力するパスワードである。
会社名215は、会社の名称である。
営業所名216は、本社または各会社に所属する営業所の名称である。
【0022】
図3は、地域情報テーブル220の構成の一例を示す。
地域情報テーブル220は、地域情報を格納する。地域情報は、地域ID221と、地域名222とを含む。
地域ID221は、地域を一意に識別する識別情報である。地域ID221=000000は日本全体を示す。
地域名222は、地域ID221で識別される地域の名称である。
【0023】
図4は、事業所情報テーブル230の構成の一例を示す。
事業所情報テーブル230は、事業所情報を格納する。事業所情報は、地域ID231と、事業所ID232と、座標233と、病院名234と、診療科名235とを含む。
地域ID231は、地域を一意に識別する識別情報である。地域ID231は、
図3の地域ID221に対応する。
事業所ID232は、地域毎に事業所を一意に識別する識別情報である。各事業所は、地域ID231と事業所ID232の両方で特定される。なお、事業所とは、病院の診療科または病院を意味する。事業所ID232は、規模の大きな病院ではその病院の診療科毎に付与され、規模の小さな病院ではその病院自体に付与される。
座標233は、事業所の位置を示す。座標233は、例えば、経度と緯度を含む。
病院名234は、病院の名称である。
診療科名235は、内科、外科、小児科等の診療科の名称である。
【0024】
図5は、ユーザ情報テーブル240の構成の一例を示す。
ユーザ情報テーブル240は、各事業所に勤務する医療関係者についてのユーザ情報を格納する。ユーザ情報は、地域ID241と、事業所ID242と、ユーザID243と、パスワード244と、氏名245と、職名246と、メールアドレス247とを含む。
地域ID241は、地域を一意に識別する識別情報である。地域ID241は、
図3の地域ID221に対応する。
事業所ID242は、地域毎に事業所を一意に識別する識別情報である。事業所ID242は、
図4の事業所ID232に対応する。
ユーザID243は、各事業所に所属する医療関係者であるユーザを一意に識別する識別情報である。ユーザは、地域ID241と事業所ID242とユーザID243との3つで特定される。
パスワード244は、ユーザがユーザ端末300から面会スケジュール調整装置100にログインするときに入力するパスワードである。
氏名245と職名246とメールアドレス247は、それぞれユーザの氏名と職名とメールアドレスである。
【0025】
図6は、MR情報テーブル250の構成の一例を示す。
MR情報テーブル250は、各事業所に対する営業を担当するMRについてのMR情報を格納する。MR情報は、会社ID251と、営業所ID252と、MRID253と、パスワード254と、氏名255と、メールアドレス256と、プロフィール257と、地域ID258と、事業所ID259と、会社ID260と、製品ID261とを含む。
会社ID251は、MRの所属する会社を一意に識別する識別情報である。会社ID251は、
図2の会社ID211に対応する。
営業所ID252は、各会社の営業所を一意に識別する識別情報である。営業所ID252は、
図2の営業所ID212に対応する。
MRID253は、各会社の営業所毎にMRを一意に識別する識別情報である。各MRは、会社ID251と営業所ID252とMRID253の3つで特定される。
パスワード254は、MRがMR端末400から面会スケジュール調整装置100にログインするときに入力するパスワードである。
氏名255とメールアドレス256は、それぞれMRの氏名とメールアドレスである。
プロフィール257は、営業担当者の略歴や趣味等を示すプロフィールを格納する。
地域ID258は、地域を一意に識別する識別情報である。地域ID258は、
図3の地域ID221に対応する。
事業所ID259は、地域毎に事業所を一意に識別する識別情報である。事業所ID259は、
図4の事業所ID232に対応する。
会社ID260は、製薬会社を一意に識別する識別情報である。会社ID260は、
図2の会社ID211に対応する。
製品ID261は、各製薬会社によって製造および/または販売される薬品を一意に識別する識別情報である。製品ID261は、
図9の製品ID292に対応する。
なお、地域ID258と事業所ID259の両方で各MRが営業を担当する事業所が特定される。同一の事業所を同じ会社に所属する2人以上のMRが担当する場合もある。また、会社ID260と製品ID261の2つで各MRが営業を担当する薬品が特定される。
【0026】
図7は、MR訪問情報テーブル270の構成の一例を示す。
MR訪問情報テーブル270は、MR訪問情報を格納する。MR訪問情報は、会社ID271と、営業所ID272と、MRID273と、日付274と、時間帯275と、訪問276と、地域ID277と、事業所ID278と、ユーザID279とを含む。
会社ID271は、会社を一意に識別する識別情報である。会社ID271は、
図2の会社ID211に対応する。
営業所ID272は、各会社の営業所を一意に識別する識別情報である。営業所ID272は、
図2の営業所ID212に対応する。
MRID273は、各会社に所属するMRを一意に識別する識別情報である。MRID273は、
図6のMRID253に対応する。
日付274は、年と月と日を示す。時間帯275は、時間帯を示す。日付274と時間帯275は、MR情報に含まれる会社ID271と営業所ID272とMRID273によって特定されるMRが各事業所を訪問可能な日時を示す。
訪問276には、訪問可/訪問不可/仮確定/確定/訪問可・不可が設定される。訪問可は、日付274で示される日の時間帯275にMRが医療関係者を訪問できることを示す。訪問不可は、その時間帯にMRが医療関係者を訪問できないことを示す。仮確定は、医療関係者がその時間帯に訪問を要求したことを示す。確定は、MRがその時間帯に医療関係者を訪問することを承認し、訪問が確定したことを示す。訪問276に仮確定または確定が設定された場合には、訪問先の医療関係者の地域IDと事業所IDとユーザIDとが地域ID277と事業所ID278とユーザID279とに設定される。訪問可・不可は、
図4の事業所テーブル230の座標233に応じて訪問可と訪問不可のいずれかであることを示す。訪問可・不可は、ある時間帯に仮確定または確定が設定された場合、その前後の時間帯は、例えば、同じ病院に勤務する等の理由により移動時間が不要である医療関係者については訪問可であり、離れた病院に勤務する等の理由により移動時間が必要である医療関係者については訪問不可であることを示す。
地域ID277は、地域を一意に識別する識別情報である。地域ID277は、
図3の地域ID221に対応する。
事業所ID278は、地域毎に事業所を一意に識別する識別情報である。事業所ID259は、
図4の事業所ID232に対応する。
ユーザID279は、各事業所に所属する医療関係者であるユーザを一意に識別する識別情報である。ユーザID279は、
図5のユーザID243に対応する。
【0027】
図8は、メッセージ情報テーブル280の構成の一例を示す。
メッセージ情報テーブル280は、MR情報テーブル250に格納されているMR情報で特定されるMRによって作成されたメッセージを含むメッセージ情報を格納する。メッセージ情報は、会社ID281と、営業所ID282と、MRID283と、地域ID284と、事業所ID285と、ユーザID286と、メッセージ287と、作成時刻288とを含む。
会社ID281は、会社を一意に識別する識別情報である。会社ID281は、
図2の会社ID211に対応する。
営業所ID282は、各会社の営業所を一意に識別する識別情報である。営業所ID282は、
図2の営業所ID212に対応する。
MRID283は、各会社に所属するMRを一意に識別する識別情報である。MRID283は、
図6のMRID253に対応する。
地域ID284は、地域を一意に識別する識別情報である。地域ID284は、
図3の地域ID221に対応する。
事業所ID285は、地域毎に事業所を一意に識別する識別情報である。事業所ID285は、
図4の事業所ID232に対応する。
ユーザID286は、各事業所に所属する医療関係者であるユーザを一意に識別する識別情報である。ユーザID286は、
図5のユーザID243に対応する。
メッセージ287は、MRによって作成されたメッセージを格納する。メッセージは、テキスト、写真、動画、音楽、音声等を含むことができる。メッセージ287には、メッセージが格納されているファイルへのパスを設定することもできる。
作成時刻288は、メッセージが作成された年月日と時刻を示す。
なお、地域ID284は設定されているが、事業所ID285とユーザID286が設定されていない場合、メッセージ287に格納されているメッセージは地域ID284で特定される地域全体に向けたものである。また、地域ID284と事業所ID285は設定されているが、ユーザID286が設定されていない場合、メッセージ287に格納されているメッセージは地域ID284と事業所ID285で特定される事業所に所属する全医療関係者に向けたものである。また、地域ID284と事業所ID285とユーザID286が設定されている場合、メッセージ287に格納されているメッセージは地域ID284と事業所ID285とユーザID286で特定される医療関係者に向けたものである。
【0028】
図9は、製品情報テーブル290の構成の一例を示す。
製品情報テーブル290は、各製薬会社によって製造および/または販売される薬品の薬品名を含む製品情報を格納する。製品情報は、会社ID291と、製品ID292と、製品名293とを含む。
会社ID291は、会社を一意に識別する識別情報である。会社ID291は、
図2の会社ID211に対応する。ただし、会社情報の会社ID211には製薬会社および複数の製薬会社と契約したMR派遣会社の会社IDが設定されるのに対し、製品情報の会社ID291には製薬会社の会社IDのみが設定される。
製品ID292は、各製薬会社によって製造および/または販売される薬品を一意に識別する識別情報である。各薬品は、会社ID291と製品ID292の両方で特定される。
製品名293は、各製薬会社が製造および/または販売する薬品の名前である。なお、製品名293は本発明の製品情報の一例であり、製品情報には製品についての説明や製品の写真等が含まれていてもよい。
【0029】
次に、情報管理部110による
図2から
図9に示す各テーブルへの情報の登録について説明する。
情報管理部110は、会社情報テーブル210と、地域情報テーブル220と、事業所情報テーブル230と、ユーザ情報テーブル240と、MR情報テーブル250と、MR訪問情報テーブル270と、メッセージ情報テーブル280と、製品情報テーブル290とに各情報を登録する。
具体的には、面会スケジュール調整装置100の管理者が入力装置を用いて地域IDと地域名を入力すると、情報管理部110はそれらを受け付けて
図3の地域情報テーブル220に地域ID221と地域名222を登録する。
また、各会社の管理責任者は、その会社が面会スケジュール調整装置100の使用を開始するとき、会社IDとパスワードを決め、会社名を添えて面会スケジュール調整装置100の管理者に会社の登録を申請する。面会スケジュール調整装置100の管理者が入力部から会社IDとパスワードと会社名を入力すると、情報管理部110はそれらを受け付けて
図2の会社情報テーブル210に会社ID211とパスワード214と会社名215とを登録する。このとき、情報管理部110は営業所ID212=000000、地域ID213=000000と設定する。
会社情報テーブル210に管理責任者の会社情報が登録されると、会社(本社)の管理責任者は面会スケジュール調整装置100にログイン可能となる。本社の管理責任者は会社端末500を用いて会社IDとパスワードを入力し、面会スケジュール調整装置100にログインする。そして、本社の管理責任者は、その会社に属する各営業所について、営業所IDと営業所の住所とパスワードと営業所名を入力する。情報管理部110はそれらを受け付けると、
図3の地域情報テーブル220を地域名により検索し、地域IDを取得する。そして、情報管理部110は会社情報テーブル210に営業所ID212と地域ID213とパスワード214と営業所名216とを登録する。これにより、営業所毎の管理責任者は面会スケジュール調整装置100にログイン可能となる。
【0030】
また、各事業所(病院または診療科)の管理責任者は、事業所IDとユーザIDとパスワードを決め、事業所の住所、病院名、診療科名および事業所の管理責任者の氏名と職名とメールアドレスを添えて面会スケジュール調整装置100の管理者に事業所と管理責任者の登録を申請する。面会スケジュール調整装置100の管理者は入力装置を用いて、事業所ID、ユーザID、事業所の管理責任者のパスワード、事業所の住所、病院名、診療科名および病院の管理責任者の氏名と職名とメールアドレスを入力する。なお、会社(本社または営業所)の管理責任者が会社端末500から面会スケジュール調整装置100にログインし、事業所IDとユーザIDとパスワードを決め、事業所の住所、病院名、診療科名および事業所の管理責任者の氏名と職名とメールアドレスを入力することも可能である。
情報管理部110はそれらを受け付けると、事業所の住所に基づいて地域名と座標を求め、
図3の地域情報テーブル220を地域名により検索し、地域IDを取得する。そして、情報管理部110は、
図4の事業所情報テーブル230に事業所情報を登録する。
同時に、情報管理部110は、
図5のユーザ情報テーブル240に事業所の管理責任者のユーザ情報を登録する。ユーザ情報テーブル240に事業所の管理責任者のユーザ情報が登録されると、事業所の管理責任者は面会スケジュール調整装置100にログイン可能となる。
各事業所の管理責任者は、ユーザ端末300から事業所IDとユーザIDとパスワードを入力し、面会スケジュール調整装置100にログインする。そして、各事業所の管理責任者は、各事業所に勤務する医療関係者毎にユーザIDとパスワードを決め、各医療関係者の氏名と職名とメールアドレスを入力する。情報管理部110はそれらを受け付けると、
図5のユーザ情報テーブル240に各事業所の医療関係者のユーザ情報を登録する。
なお、各事業所の管理責任者も医療関係者であり、各事業所の管理責任者と医療関係者の両者は本発明のユーザの例である。
【0031】
会社(本社または営業所)の管理責任者は、会社端末500から会社IDと営業所IDとパスワードを入力し、面会スケジュール調整装置100にログインする。そして、会社の管理責任者は、会社端末500から、各MRのMRIDとパスワードと氏名とメールアドレス、各MRが営業を担当する地域名(事業所の住所)と病院名と診療科名、および各MRが営業を担当する薬品の製薬会社名と薬品名を入力する。
情報管理部110はそれらを受け付けると、
図3の地域情報テーブル220を地域名により検索し、地域IDを取得する。次に、情報管理部110は、
図4の事業所情報テーブル230を地域IDと病院名と診療科名により検索し、事業所IDを取得する。情報管理部110は、
図2の会社情報テーブル210を製薬会社名で検索し、製薬会社の会社IDを取得する。情報管理部110は、後述する
図9の製品情報テーブル290を製薬会社の会社IDと薬品名で検索し、製品ID292を取得する。そして、情報管理部110は、
図6のMR情報テーブル250にプロフィール257を除くMR情報を登録する。MR情報テーブル250にMR情報が登録されると、MRは面会スケジュール調整装置100にログイン可能となる。
【0032】
MRは、MR端末400から会社IDと営業所IDとMRIDとパスワードを入力し、面会スケジュール調整装置100にログインする。そして、各MRは、MR情報テーブル250のプロフィール257を登録する。
次に、MRは、MR端末400から訪問可能な日付と時間帯を入力する。情報管理部110は、これらを受け付けると、日付と時間帯をそれぞれ
図7のMR訪問情報テーブル270の日付274と時間帯275に登録し、訪問276を訪問可に変更する。
また、MRは、MR端末400から、そのMRが営業を担当する地域名(事業所の住所)と病院名と診療科名と医療関係者の名前、およびメッセージを入力する。情報管理部110はこれらを受け付けると、
図3の地域情報テーブル220を地域名により検索し、地域IDを取得する。情報管理部110は、
図4の事業所情報テーブル230を地域IDと病院名と診療科名により検索し、事業所IDを取得する。情報管理部110は、
図5のユーザ情報テーブル240を地域IDと事業所IDと医療関係者の名前により検索し、ユーザIDを取得する。情報管理部110は、地域IDと事業所IDとユーザIDとメッセージをそれぞれ
図8のメッセージ情報テーブル280の地域ID284と事業所ID285とユーザID286とメッセージ287に登録し、登録した時刻を作成時刻288に設定する。
【0033】
製薬会社の本社の管理責任者は、会社端末500から会社IDと営業所ID=000000とパスワードを入力し、面会スケジュール調整装置100にログインする。そして、本社の管理責任者は、会社端末500から製品IDと製品名を入力する。情報管理部110はこれらを受け付けると、製品情報テーブル290に製品情報を登録する。
【0034】
次に、情報管理部110以外の各部の機能について説明する。
ユーザがユーザ端末300でログインすると、面会スケジュール調整装置100のWebサーバは、ユーザ端末300のWebブラウザに
図10の画面301を表示させる。
画面301は、ユーザ表示エリア310と、メニュー表示エリア320と、MRメッセージ表示エリア330と、MR表示エリア340と、薬品表示エリア350とを有する。
【0035】
ユーザ表示エリア310には、ユーザ情報テーブル240に格納されているユーザ情報に基づいて、面会スケジュール調整装置100にログインしているユーザの病院名と診療科名と氏名と職名が表示される。
メニュー表示エリア320には、各種のメニューが表示される。メニューとして、例えば、患者を中心とするコミュニティグループ名が表示される。ユーザがそのコミュニティグループ名をマウスでクリックしたり、タッチパネル上で触れたりすると、面会スケジュール調整装置100のWebサーバはWebブラウザにそのコミュニティグループのページを表示させる。
【0036】
MRメッセージ表示エリア330には、MRのメッセージが例えばタイムラインの形式で時系列順に表示される。
図10には3人分のMRのメッセージが表示された例を示す。
メッセージ提示部130は、ユーザ端末300から面会スケジュール調整装置100にログインした医療関係者に、メッセージ情報テーブル280のメッセージ情報に基づいてその医療関係者の勤務する事業所(病院の診療科等)を担当するMRの会社名と氏名とメッセージを提示する。MRメッセージ表示エリア330には、MRのメッセージ毎にその会社名と氏名とメッセージ、およびリクエストボタンが表示される。なお、ユーザへの情報の提示とは、例えば面会スケジュール調整装置100がユーザ端末300に情報を送信することをいうが、これに限らず、面会スケジュール調整装置100がユーザに情報を示すことをいう。
リクエストボタンが医療関係者によってマウスやタッチパネル等を用いて選択されると、訪問可能日時提示部150は、その医療関係者に、MR訪問情報テーブル270のMR訪問情報に基づいて表示中のメッセージを作成したMRの訪問可能な日時(日付と時間帯)の一覧を提示する。ユーザ端末300のWebブラウザは、その日時の一覧を表示する。
なお、「医療関係者がMRメッセージ表示エリア330内のリクエストボタンを選択する」ことは、本発明における「前記ユーザが前記メッセージ提示部によって提示されたメッセージを作成した営業担当者と面会したいことを示す面会の要求」の一例である。
【0037】
MR表示エリア340には、MRの会社名と氏名が表示される。
図11は、MR表示エリア340の詳細を示す。MR表示エリア340は、固定表示エリア341と、更新表示エリア342とを含む。
図11の例では、固定表示エリア341と更新表示エリア342にそれぞれ2人分のMRについて会社名と氏名が表示されている。固定表示エリア341には、特定のMRの会社名と氏名が常時表示される。更新表示エリア342には、MRの会社名と氏名が所定の順番で更新されながら表示される。固定表示エリア341にどのMRが表示されるか、更新表示エリア342にどのMRがどのような順番で表示されるかは、例えば会社から徴収する料金に応じて面会スケジュール調整装置100の管理者が決定する。
MR提示部120は、面会スケジュール調整装置100にログインした医療関係者に、MR情報テーブル250のMR情報に基づいて、その医療関係者が勤務する事業所を担当するMRの会社名と氏名を提示する。MR表示エリア340には、MR毎に会社名と氏名、およびプロフィールボタンとメッセージボタンとリクエストボタンが表示される。
いずれかのMRのプロフィールボタンがマウスやタッチパネル等を用いて医療関係者によって選択されると、プロフィール提示部125は、その医療関係者に、MR情報テーブル250のプロフィール257に格納されている選択されたMRのプロフィールを提示する。ユーザ端末300のWebブラウザには、MRのプロフィールとリクエストボタンが表示される。
いずれかのMRのメッセージボタンが医療関係者によって選択されると、メッセージ提示部130は、その医療関係者に、メッセージ情報テーブル280のメッセージ情報に基づいて、選択されたMRのメッセージを提示する。ユーザ端末300のWebブラウザには、MRのメッセージとリクエストボタンが表示される。メッセージ情報テーブル280にその医療関係者を対象とするメッセージが複数格納されている場合には、ユーザ端末300のWebブラウザにはそれらが作成時刻の新しいものから順番に表示される。
いずれかのMRのリクエストボタンが医療関係者によって選択されると、訪問可能日時提示部150は、その医療関係者に、MR訪問情報テーブル270のMR訪問情報に基づいて、選択されたMRの訪問可能な日時の一覧を提示する。ユーザ端末300のWebブラウザにはその日時の一覧が表示される。
なお、「医療関係者がMR表示エリア340内のプロフィールボタンを選択する」ことは本発明における「前記ユーザが前記プロフィール提示部によって提示されたプロフィールの営業担当者と面会したいことを示す面会の要求」の一例であり、「医療関係者がMR表示エリア340内のリクエストボタンを選択する」ことは、本発明における「前記ユーザが前記営業担当者情報提示部によって提示された営業担当者と面会したいことを示す面会の要求」の一例である。
【0038】
薬品表示エリア350には、製薬会社名と薬品名が表示される。
図12は薬品表示エリア350の詳細を示す。薬品表示エリア350は、検索ボックス351と、更新表示エリア352とを含む。
医療関係者は、検索ボックス351に薬品名を入力することにより、薬品を検索することができる。入力された薬品名が製品情報テーブル290の製品名293に含まれており、その薬品の営業をその医療関係者の勤務する事業所担当のMRが担当している場合、ユーザ端末300のWebブラウザに、その薬品の製薬会社名と薬品名、およびプロフィールボタンとリクエストボタンが表示される。
更新表示エリア352には、製薬会社名と薬品名が所定の順番で更新されながら表示される。更新表示エリア352に製薬会社名と薬品名がどのような順番で表示されるかは、例えば製薬会社から徴収する料金に応じて面会スケジュール調整装置100の管理者が決定する。
製品提示部140は、面会スケジュール調整装置100にログインした医療関係者に、MR情報テーブル250のMR情報と製品情報テーブル290の製品情報とに基づいて、その医療関係者の勤務する事業所担当のMRが営業を担当する薬品の製薬会社名と薬品名を提示する。更新表示エリア352には、製薬会社名と薬品名、およびプロフィールボタンとリクエストボタンが表示される。
図10の例では、薬品表示エリア350には3つの薬品についてそれぞれ会社名と薬品名、およびプロフィールボタンとリクエストボタンが表示されている。
いずれかのプロフィールボタンがマウスやタッチパネル等を用いて医療関係者によって選択されると、プロフィール提示部125は、その医療関係者に、MR情報テーブル250のプロフィール257に格納されている選択された薬品の営業担当のMRのプロフィールを提示する。ユーザ端末300のWebブラウザには、MRのプロフィールとリクエストボタンが表示される。
いずれかのリクエストボタンが医療関係者によってマウスやタッチパネル等を用いて選択されると、訪問可能日時提示部150は、その医療関係者に、MR訪問情報テーブル270のMR訪問情報に基づいて、選択された薬品の営業を担当するMRの訪問可能な日時を提示する。ユーザ端末300のWebブラウザには、その日時が表示される。
なお、「医療関係者がリクエストボタンを選択する」ことは、本発明における「前記ユーザが前記製品提示部によって提示された製品名で特定される製品の営業を担当する営業担当者と面会したいことを示す面会の要求」の一例であり、「医療関係者がプロフィールボタンを選択する」ことは本発明における「前記ユーザが前記製品提示部によって提示された製品名で特定される製品の営業を担当する営業担当者のプロフィールを要求するプロフィール要求」の一例である。
【0039】
図13は、1週間単位でMRの訪問可能な日時の一覧が表示された画面の一例を示す。○印は訪問可、×印は訪問不可、△印は仮確定、□印は確定を意味する。
訪問可能日時提示部150は、MR訪問情報テーブル270のMR訪問情報に基づいてMRが病院を訪問可能な日時の一覧として1週間分の日付と時間帯の一覧を提示する。ユーザ端末300のWebブラウザには、その1週間分の日付と時間帯の一覧が表示される。
図14は、1日分のMRの訪問可能な日時の一覧が表示された画面の一例を示す。
図13と同様に、○印は訪問可、×印は訪問不可、△印は仮確定、□印は確定を意味する。
訪問可能日時提示部150は、例えばMR訪問情報テーブル270のMR訪問情報に基づいてMRが病院を訪問可能な明日の時間帯の一覧を提示する。ユーザ端末300のWebブラウザには、その明日の時間帯の一覧が表示される。
なお、
図13と
図14にはそれぞれ1週間単位と1日単位でMRが病院を訪問可能な日付と時間帯の一覧を表示する例を示したが、これらに限らず、ユーザ端末300のWebブラウザに、例えば2週間単位や1月単位でMRが病院を訪問可能な日付と時間帯の一覧を表示することとしてもよい。
【0040】
面会スケジュール調整装置100にログインした医療関係者が訪問可能日時提示部150によって提示されたMRの訪問可能な日付と時間帯の一覧の中から、○印の付いた枠内をマウスやタッチパネル等を用いて選択すると、面会日時受付部160は選択された枠に対応する面会日時を受け付けて、例えば、その面会日時を含む面会受付通知を電子メールによりMRに送信する。
同時に、面会日時受付部160は、受け付けた日付と時間帯についてMR訪問情報テーブル270に格納されているMR訪問情報の訪問276のステータスを仮確定に変更し、ログインしている医療関係者の地域ID241と事業所ID242とユーザID243をMR訪問情報の地域ID277と事業所ID278とユーザID279に登録するとともに、受け付けた日付と時間帯の前後の時間帯について訪問276のステータスを訪問可・不可に変更する。
そして、MRがMR端末400から面会スケジュール調整装置100にログインし、電子メールにより通知された面会受付通知を承認すると、面会日時受付部160は、MR訪問情報テーブル270に格納されているMR訪問情報の訪問276のステータスを確定に変更する。
なお、「その面会日時を含む面会受付通知を電子メールによりMRに送信する。」ことは、本発明における「当該面会日時を前記所定の事業所を訪問可能な営業担当者に通知する」ことの一例である。
【0041】
図15と
図16は、面会スケジュール調整処理の流れの一例を示す。
ユーザ情報テーブル240に格納されているユーザ情報の地域ID241と事業所ID242とユーザID243とで特定される医療関係者(ユーザ)がユーザ端末300を用いてログインする(S101)。メッセージ提示部130は、地域ID284と事業所ID285とユーザID286で
図8のメッセージ情報テーブル280を検索し、会社ID281と営業所ID282とMRID283とメッセージ287と作成時刻288とを取得する(S102)。次に、メッセージ提示部130は、会社ID281と営業所ID282とMRID283によって
図2の会社情報テーブル210と
図6のMR情報テーブル250を検索し、MRの会社名215と氏名255を取得する(S103)。そして、メッセージ提示部130は、ユーザ端末300にMRの会社名と氏名とメッセージと作成時刻を送信する。ユーザ端末300のWebブラウザは、MRメッセージ表示エリア330に、そのMRの会社名と氏名とメッセージとをタイムラインの形式で表示する。このようにして、メッセージ提示部130は、MRの会社名と氏名とメッセージをユーザに提示する(S104)。
なお、メッセージ情報テーブル280に地域ID284のみ設定されている場合には、メッセージ提示部130はその地域ID284の地域に含まれる全ての事業所のユーザにメッセージを提示する。地域ID284と事業所ID285が設定されている場合には、メッセージ提示部130はそれらで特定される事業所のユーザにメッセージを提示する。地域ID284と事業所ID285とユーザID286が設定されている場合には、メッセージ提示部130はそれらで特定されるユーザにのみメッセージを提示する。
【0042】
MRメッセージ表示エリア330のいずれかのリクエストボタンがユーザによってマウスやタッチパネル等を用いて選択される(S105:Yes)と、訪問可能日時提示部150は、MRメッセージ表示エリア330に表示されているMRの会社ID281と営業所ID282とMRID283によりMR訪問情報テーブル270を検索してそのMRのMR訪問情報を取得する(S106)。そして、訪問可能日時提示部150は、そのMRの訪問可能な日時を示す日付274と時間帯275をユーザ端末300に送信する。ユーザ端末300のWebブラウザは、そのMRの訪問可能な日時の一覧を表示する。このようにして、訪問可能日時提示部150は、ログインしているユーザにそのMRの訪問可能な日時の一覧を提示する(S107)
【0043】
ユーザがWebブラウザ上でMRとの面会日時を選択すると、ユーザ端末300は選択された面会日時を含む面会日時情報を面会スケジュール調整装置100に送信する。面会日時受付部160は送信された面会日時情報を受け付けてMRに通知する(S108)。例えば、ユーザは、ユーザ端末300のWebブラウザに表示された
図13や
図14の画面上で○印の付いた枠内をマウスでクリックすること等によりMRと面会したい日付と時間帯を選択する。このとき、ユーザ端末300は選択された日付と時間帯を含む面会日時情報を面会スケジュール調整装置100に送信する。面会日時受付部160は、送信された面会日時情報を受信すると、MRに面会を受け付けたことを通知する。通知は、例えば、MR情報テーブル250に格納されているMR情報のメールアドレス256に電子メールを送信すること、またはMRがMR端末400から面会スケジュール装置100にログインした際にWebブラウザに所定のメッセージを表示することにより行われる。
【0044】
次に、面会日時受付部160は、MR訪問情報テーブル270に格納されているMR訪問情報の訪問276のステータスを仮確定に変更し、ログインしているユーザの地域ID241と事業所ID242とユーザID243をMR訪問情報の地域ID277と事業所ID278とユーザID279に登録する(S109)。同時に、面会日時受付部160は、面会日時情報に含まれる日付と時間帯の前後の時間帯について訪問276のステータスを訪問可・不可に変更する。
そして、MRがMR端末400からログインして受け付けられた面会を承認する(S110:Yes)と、面会日時受付部160は、MR訪問情報テーブル270に格納されているMR訪問情報の訪問276のステータスを仮確定から確定に変更する(S111)。一方、MRが受け付けられた面会を拒否する(S110:No)と、面会日時受付部160は、面会日時情報に含まれる日付と時間帯およびその前後の時間帯の訪問276のステータスを訪問可に戻す(S112)。
【0045】
MR提示部120は、ログインしたユーザのユーザ情報の地域ID241と事業所ID242で
図6のMR情報テーブル250を検索し、地域IDと事業所IDが一致する全てのMR情報に含まれるMR(すなわち、ユーザの所属する事業所を担当するMR全員)の会社ID251と氏名255を取得する(S201)。次に、MR提示部120は、会社ID251によって
図2の会社情報テーブル210を検索し、各MRの会社名215を取得する(S202)。そして、MR提示部120は、各MRの会社名と氏名をユーザ端末300に送信する。MR表示エリア340には、ユーザの所属する診療科を担当するMR全員の会社名と氏名、およびプロフィールボタンとメッセージボタンとリクエストボタンが表示される。このようにして、MR提示部120は、面会スケジュール調整装置100にログインしたユーザにそのユーザの所属する診療科を担当する各MRの会社名と氏名を提示する(S203)。
MR表示エリア340に表示されているいずれかのプロフィールボタンがユーザによってマウスやタッチパネル等を用いて選択される(S204:Yes)と、プロフィール提示部125は、選択されたプロフィールボタンに対応するMRを会社ID251と営業所ID252とMRID253により特定し、そのMRのプロフィール257をMR情報テーブル250から取得する。そして、プロフィール提示部125は、そのMRのプロフィール257をユーザ端末300に送信する。ユーザ端末300のWebブラウザには、そのMRのプロフィールとリクエストボタンが表示される。このようにして、プロフィール提示部125は、面会スケジュール調整装置100にログインしたユーザに、選択されたMRのプロフィールを提示する(S205)。
MR表示エリア340に表示されているいずれかのリクエストボタン、またはプロフィールとともに表示されるリクエストボタンがユーザによってマウスやタッチパネル等を用いて選択される(S206:Yes)と、訪問可能日時提示部150は、選択されたリクエストボタンに対応するMRの会社ID251と営業所ID252とMRID253によりMR訪問情報テーブル270を検索してそのMRのMR訪問情報を取得する(S106)。その後、訪問可能日時提示部150と面会日時受付部160は、上記と同様にステップS107〜S112を実行する。
【0046】
製品提示部140は、ログインしたユーザのユーザ情報の地域ID241と事業所ID242で
図6のMR情報テーブル250を検索し、地域IDと事業所IDが一致する全てのMR情報に含まれる(すなわち、ユーザの所属する事業所を担当するMR全員の)会社ID260と製品ID261を取得する(S301)。次に、製品提示部140は、会社ID260と製品ID261によって
図2の会社情報テーブル210と
図9の製品情報テーブル290とを検索し、各MRが営業を担当する薬品について製薬会社の会社名211と製品名293を取得する(S302)。そして、製品提示部140は、各MRが営業を担当する薬品の製薬会社名と製品名をユーザ端末300に送信する。薬品表示エリア360には、その事業所を担当する各MRが営業を担当する薬品の製薬会社名と薬品名、およびプロフィールボタンとリクエストボタンが表示される。このようにして、製品提示部140は、面会スケジュール調整装置100にログインしたユーザに各MRが営業を担当する薬品の製薬会社名と薬品名を提示する(S303)
薬品表示エリア360に表示されているいずれかのプロフィールボタンがユーザによってマウスやタッチパネル等を用いて選択される(S304:Yes)と、プロフィール提示部125は、選択されたプロフィールボタンに対応する薬品の営業を担当するMRを会社ID251と営業所ID252とMRID253により特定し、そのMRのプロフィール257をMR情報テーブル250から取得する。そして、プロフィール提示部125は、そのMRのプロフィール257をユーザ端末300に送信する。ユーザ端末300のWebブラウザには、そのMRのプロフィールとリクエストボタンが表示される。このようにして、プロフィール提示部125は、面会スケジュール調整装置100にログインしたユーザに、選択された薬品の営業を担当するMRのプロフィールを提示する(S305)。
薬品表示エリア350に表示されているいずれかのリクエストボタン、またはプロフィールとともに表示されるリクエストボタンがユーザによってマウスやタッチパネル等を用いて選択される(S306:Yes)と、訪問可能日時提示部150は、選択されたリクエストボタンに対応する薬品の営業を担当するMRの会社ID251と営業所ID252とMRID253によりMR訪問情報テーブル270を検索してそのMRのMR訪問情報を取得する(S106)。その後、訪問可能日時提示部150と面会日時受付部160は、上記と同様にステップS107〜S112を実行する。
【0047】
なお、上述した実施形態では、事業所ID232は地域毎に病院を一意に識別する識別情報であり、ユーザID243は各事業所に所属する医療関係者であるユーザを一意に識別する識別情報であり、MRID253は各会社の営業所毎にMRを一意に識別する識別情報であるとしたが、事業所ID232は事業所情報テーブル230に登録されている全ての事業所の中から各事業所を一意に識別する識別情報であってもよいし、ユーザID243はユーザ情報テーブル240に登録されているユーザ全員の中から各ユーザを一意に識別する識別情報であってもよいし、MRID253はMR情報テーブル250に登録されているMR全員の中から各MRを一意に識別する識別情報であってもよい。
【0048】
また、上述した実施形態では、MR情報とMR訪問情報とメッセージ情報と製品情報をそれぞれMR情報テーブル250とMR訪問情報テーブル270とメッセージ情報テーブル280と製品情報テーブル290に格納し、これらの情報を面会スケジュール調整装置100で管理する構成としたが、個々の製薬会社やMR派遣会社にサーバを設置して、そのサーバの記憶装置に自社のMR情報とMR訪問情報とメッセージ情報と製品情報を格納し、自社サーバでこれらの情報を管理する構成としてもよい。
【0049】
また、上述した実施形態では製薬会社とMRを例として説明したが、本発明に係る面会スケジュール調整システムは、製薬会社とMRに限らず、事業所に対して製品を販売する会社とその営業担当者が事業所に所属する医療関係者に対する面会スケジュールを調整するために使用することができる。例えば、本発明に係る面会スケジュール調整システムは、X線撮影装置等の検査装置を製造販売する医療機器メーカ等とその営業担当者が医療関係者に対する面会スケジュールを調整するためにも使用することができる。
【0050】
以上説明したように、本発明によれば、医師等の医療関係者とMR等の営業担当者との面会スケジュールを簡易に調整することができる。
また、営業担当者は、地域、病院や診療科、または医療関係者を対象とするメッセージをユーザ端末のWebブラウザに表示させることができる。営業担当者は、近所の名店情報等のような医療関係者の嗜好に合った情報をブログ等の形式で提供することにより、医療関係者の注意を引きつけることができ、ひいては医療関係者と面会する機会を増やすことができる。
また、Webブラウザに表示されている製品等について医療関係者が詳しく知りたい場合に、その製品を販売している会社の営業担当者との面会予定を設定することができる。
【0051】
以上、本発明の実施形態について説明したが、設計上の都合やその他の要因によって必要となる様々な修正や組み合わせは、請求項に記載されている発明や発明の実施形態に記載されている具体例に対応する発明の範囲に含まれるものとする。